説明

分娩後由来細胞類を使用する、神経組織の再生および修復

【解決手段】 分娩後臍帯および分娩後胎盤から由来する細胞群が開示される。前記分娩後由来細胞群を使用して、神経組織の再生または修復のための薬学的組成物と装置類と方法類である。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
実質的に血液を含まないヒト胎盤またはヒト臍帯の組織に由来する細胞を有する、単離された分娩後由来細胞であって、この細胞は培養中で自己再性および増殖をすることができ、かつ神経表現型の細胞に分化する能力を有し;前記細胞は成長にL−バリンを必要としかつ少なくとも約5%の酸素中で成長することができ;
以下の特徴群、
a)培養内で少なくとも約40回の倍加の能力、
b)コーティングされた組織培養容器、またはコーティングされていない組織培養容器、に接着し増殖し、前記コーティングされた組織培養容器は、ゼラチン、ラミニン、コラーゲン、ポリオルニチン、ビトロネクチン、またはフィブロネクチンのコーティングを含むこと、
c)組織因子とビメンチンとα−平滑筋アクチンの少なくとも1つを産生すること、
d)CD10とCD13とCD44とCD73とCD90とPDGFr−アルファとPD−L2とHLA−A、B、Cの少なくとも1つの産生、
e)フローサイトメトリーで検知すると、CD31とCD34とCD45とCD80とCD86とCD117とCD141とCD178とB7−H2とHLA−GとHLA−DRとHLA−DPとHLA−DQの少なくとも1つの産生の欠如、
f)繊維芽細胞、間葉系幹細胞、または腸骨稜骨髄細胞のいずれかであるヒト細胞に関連する、遺伝子の発現が、インターロイキン8とレチキュロン(reticulon)1とケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド1(黒色腫成長刺激活性、アルファ)とケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド6(顆粒球走化性タンパク質2)とケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド3と腫瘍壊死因子とアルファ誘導性タンパク質3とC−タイプレクチンスーパーファミリーメンバー2とウィルムス腫瘍1とアルデヒドデヒドロゲナーゼ1ファミリーメンバーA2とレニンと酸化低密度リポプロテイン受容体1とヒト(Homo sapiens)クローンIMAGE:4179671とプロテインキナーゼCゼータと仮想的タンパク質DKFZp564F013と卵巣癌で下方制御1(downregulated in ovarian cancer 1)とクローンDKFZp547k1113のヒト(Homo sapiens)遺伝子をコードする少なくとも1つの遺伝子に対し増加していること、
g)繊維芽細胞、間葉系幹細胞、または腸骨稜骨髄細胞のいずれかであるヒト細胞に関連する、遺伝子の発現が、低身長感受性(short stature)ホメオボックス2と、熱ショック27kDaタンパク質2と、ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド12(間質細胞由来因子1)と、エラスチン(大動脈弁上狭窄、Williams−Beuren症候群)と、ヒト(Homo sapiens)mRNA:cDNA DKFZp586M2022(クローンDKFZp586M2022から)と、間葉ホメオボックス2(成長停止特異的ホメオボックス)と、sine oculis ホメオボックス・ホモログ1(ショウジョウバエ:Drosophila)と、クリスタリンアルファBと、形態形成のdisheveled 関連アクチベータ2(disheveled associated activator of morphogenesis 2)と、DKFZP586B2420タンパク質と、ニューラリン(neuralin)1の類似体と、テトラネクチン(プラスミノゲン結合タンパク質)と、srcホモロジー3(SH3)およびシステインリッチドメインと、コレステロール25ヒドロキシラーゼと、runt関連転写因子3と、インターロイキン11受容体アルファと、プロコラーゲンCエンドペプチダーゼ・エンハンサーと、縮合(frizzled)ホモログ7(ショウジョウバエ:Drosophila)と、仮想的遺伝子BC008967と、コラーゲンタイプVIIIアルファ1と、テネイシンC(ヘキサブラチオン(hexabrachion))と、イルコイ相同体タンパク質5と、ヘファエスチンと、インテグリンベータ8と、シナプス小胞糖タンパク2と、神経芽細胞腫 腫瘍原性の抑制1(neuroblastoma,suppression of tumorigenicity 1)と、インスリン様成長因子結合タンパク質2 36kDaと、ヒト(Homo sapiens)cDNA FLJ12280 fis クローンMAMMA1001744と、サイトカイン受容体様因子1と、カリウム中間体/低透過性カルシウム活性化チャネル サブファミリーN メンバー4と、インテグリン ベータ7と、PDZ結合モチーフ(TAZ)を含む転写コアクチベータと、sine oculisホメオボックス・ホモログ2(ショウジョウバエ:Drosophila)と、KIAA1034タンパク質と、小胞関連膜タンパク5(ミオブレビン(myobrevin))と、EGF含有フィブリン(fibulin)様細胞外マトリックスタンパク質1と、初期成長応答3と、ディスタル・レス・ホメオボックス5と、仮想的タンパク質FLJ20373と、アルド・ケト還元酵素ファミリー1メンバーC3(3−アルファ・ヒドロキシステロイド・デヒドロゲナーゼ、タイプII)と、バイグリカンと、PDZ結合モチーフ(TAZ)を含む転写コアクチベータと、フィブロネクチン1と、プロエンケファリンと、インテグリンベータ様1(EGF様リピートドメイン群を含む)と、ヒト(Homo sapiens)mRNA全長インサートcDNAクローンEUROIMAGE 1968422と、EphA3と、KIAA0367タンパク質と、ナトリウム利尿ペプチド受容体C/グアニル酸シクラーゼC(心房ナトリウム利尿ペプチド受容体C)と、仮想的タンパク質 FLJ14054と、ヒト(Homo sapiens)mRNA cDNA DKFZp564B222(クローンDKFZp564B222から)と、BCL2/アデノウイルスE1B 19kDa相互作用タンパク質3様と、AE結合タンパク質1と、シトクロムc酸化酵素サブユニットVIIaポリペプチド1(筋肉)と、ニューラリン1の類似体と、B細胞転座遺伝子1と、仮想的タンパク質FLJ23191と、DKFZp586L151とをコードする、少なくとも1つの遺伝子に対し減少していること、
h)MCP−1とIL−6とIL−8とGCP−2とHGFとKGFとFGFとHB−EGFとBDNFとTPOとMIP1aとRANTESとTIMP1の少なくとも1つの分泌、
i)ELISAで検出されるところの、TGF−ベータ2とANG2とPDGFbbとMIP1bとI309とMDCとVEGFの少なくとも1つの分泌の欠如、
の内の、少なくとも1つの特徴を含むものである
前記細胞。
【請求項2】
メタルプロテアーゼ活性と粘膜溶解活性と中性プロテアーゼ活性を含む1つ若しくはそれ以上の酵素活性の存在下で単離される、請求項1の前記分娩後由来細胞。
【請求項3】
正常な核型を有する、請求項6の前記分娩後由来細胞。
【請求項4】
フローサイトメトリーで検知されると、CD10とCD13とCD44とCD73とCD90とPDGFr−アルファとHLA−A、B、Cのそれぞれを含むが、CD31、CD34、CD45、CD117、CD141、またはHLA−DR、DP、DQのいずれをも含まない、請求項9の前記分娩後由来細胞。
【請求項5】
請求項1の前記分娩後由来細胞群を含む、細胞集団。
【請求項6】
請求項5の前記細胞集団において、この細胞集団は、前記分娩後由来細胞群の実質的に均一の集団である。
【請求項7】
請求項6の前記細胞集団において、分娩後由来細胞群のクローン細胞株を含む細胞集団。
【請求項8】
請求項5の前記細胞集団において、前記細胞集団は、前記分娩後由来細胞群および少なくとも1つの他の細胞タイプを含む、不均一な集団である。
【請求項9】
請求項8の前記細胞集団であって、前記の少なくとも1つの他の細胞タイプは、アストロサイト、オリゴデンドロサイト、ニューロン、神経前駆細胞、神経幹細胞、他の複能性幹細胞、または他の多能性幹細胞である。
【請求項10】
請求項5の前記細胞集団から調製された細胞溶解物。
【請求項11】
請求項10の前記細胞溶解物から調製された溶解性細胞分画。
【請求項12】
請求項5の前記細胞集団から調製された細胞外マトリックス。
【請求項13】
請求項5の前記細胞集団において、幹細胞の分化を神経系統または上皮系統の方へ刺激させる1つ若しくはそれ以上の因子に接触させて培養されるものである。
【請求項14】
神経変性病状を有する患者を治療する方法であって、前記方法は、前記神経変性病状を治療するのに有効な量で、分娩後由来細胞群を前記患者に投与することを含み、ここで、前記分娩後由来細胞群は、実質的に血液を含まないヒト胎盤またはヒト臍帯の組織に由来することを特徴とし、前記細胞は培養中で自己再性および増殖をすることができ、少なくとも1つの神経表現型の細胞群に分化する能力を有し、また前記細胞は成長にL−バリンを必要とし、少なくとも約5%の酸素中で成長することができ、また前記細胞はさらに、以下の特徴群の少なくとも1つを含み、それらは
a)培養内で少なくとも約40回の倍加の能力、
b)コーティングされた組織培養容器、またはコーティングされていない組織培養容器、に接着し増殖するが、前記のコーティングされた組織培養容器は、ゼラチン、ラミニン、コラーゲン、ポリオルニチン、ビトロネクチン、またはフィブロネクチンのコーティングを含むこと、
c)組織因子とビメンチンとα−平滑筋アクチンの少なくとも1つを産生すること、
d)CD10とCD13とCD44とCD73とCD90とPDGFr−アルファとPD−L2とHLA−A、B、Cの少なくとも1つの産生、
e)フローサイトメトリーで検知すると、CD31とCD34とCD45とCD80とCD86とCD117とCD141とCD178とB7−H2とHLA−GとHLA−DRとHLA−DPとHLA−DQの少なくとも1つの産生の欠如、
f)繊維芽細胞、間葉系幹細胞、または腸骨稜骨髄細胞のいずれかであるヒト細胞に関連する、遺伝子の発現が、インターロイキン8とレチキュロン(reticulon)1とケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド1(黒色腫成長刺激活性、アルファ)とケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド6(顆粒球走化性タンパク質2)とケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド3と腫瘍壊死因子とアルファ誘導性タンパク質3とC−タイプレクチンスーパーファミリーメンバー2とウィルムス腫瘍1とアルデヒドデヒドロゲナーゼ1ファミリーメンバーA2とレニンと酸化低密度リポプロテイン受容体1とヒト(Homo sapiens)クローンIMAGE:4179671とプロテインキナーゼCゼータと仮想的タンパク質DKFZp564F013と卵巣癌で下方制御1(downregulated in ovarian cancer 1)とクローンDKFZp547k1113のヒト(Homo sapiens)遺伝子をコード化する少なくとも1つの遺伝子に対し増加していること、
g)繊維芽細胞、間葉系幹細胞、または腸骨稜骨髄細胞のいずれかであるヒト細胞に関連する、遺伝子の発現が、低身長感受性(short stature)ホメオボックス2と、熱ショック27kDaタンパク質2と、ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド12(間質細胞由来因子1)と、エラスチン(大動脈弁上狭窄、Williams−Beuren症候群)と、ヒト(Homo sapiens)mRNA:cDNA DKFZp586M2022(クローンDKFZp586M2022から)と、間葉ホメオボックス2(成長停止特異的ホメオボックス)と、sine oculis ホメオボックス・ホモログ1(ショウジョウバエ:Drosophila)と、クリスタリンアルファBと、形態形成のdisheveled 関連アクチベータ2(disheveled associated activator of morphogenesis 2)と、DKFZP586B2420タンパク質と、ニューラリン(neuralin)1の類似体と、テトラネクチン(プラスミノゲン結合タンパク質)と、srcホモロジー3(SH3)およびシステインリッチドメインと、コレステロール25ヒドロキシラーゼと、runt関連転写因子3と、インターロイキン11受容体アルファと、プロコラーゲンCエンドペプチダーゼ・エンハンサーと、縮合(frizzled)ホモログ7(ショウジョウバエ:Drosophila)と、仮想的遺伝子BC008967と、コラーゲンタイプVIIIアルファ1と、テネイシンC(ヘキサブラチオン(hexabrachion))と、イルコイ相同体タンパク質5と、ヘファエスチンと、インテグリンベータ8と、シナプス小胞糖タンパク2と、神経芽細胞腫 腫瘍原性の抑制1(neuroblastoma,suppression of tumorigenicity 1)と、インスリン様成長因子結合タンパク質2 36kDaと、ヒト(Homo sapiens)cDNA FLJ12280 fis クローンMAMMA1001744と、サイトカイン受容体様因子1と、カリウム中間体/低透過性カルシウム活性化チャネルサブファミリーN メンバー4と、インテグリン ベータ7と、PDZ結合モチーフ(TAZ)を含む転写コアクチベータと、sine oculisホメオボックス・ホモログ2(ショウジョウバエ:Drosophila)と、KIAA1034タンパク質と、小胞関連膜タンパク5(ミオブレビン(myobrevin))と、EGF含有フィブリン(fibulin)様細胞外マトリックスタンパク質1と、初期成長応答3と、ディスタル・レス・ホメオボックス5と、仮想的タンパク質FLJ20373と、アルド・ケト還元酵素ファミリー1メンバーC3(3−アルファ・ヒドロキシステロイド・デヒドロゲナーゼ、タイプII)と、バイグリカンと、PDZ結合モチーフ(TAZ)を含む転写コアクチベータと、フィブロネクチン1と、プロエンケファリンと、インテグリンベータ様1(EGF様リピートドメイン群を含む)と、ヒト(Homo sapiens)mRNA全長インサートcDNAクローンEUROIMAGE 1968422と、EphA3と、KIAA0367タンパク質と、ナトリウム利尿ペプチド受容体C/グアニル酸シクラーゼC(心房ナトリウム利尿ペプチド受容体C)と、仮想的タンパク質 FLJ14054と、ヒト(Homo sapiens)mRNA cDNA DKFZp564B222(クローンDKFZp564B222から)と、BCL2/アデノウイルスE1B 19kDa相互作用タンパク質3様と、AE結合タンパク質1と、シトクロムc酸化酵素サブユニットVIIaポリペプチド1(筋肉)と、ニューラリン1の類似体と、B細胞転座遺伝子1と、仮想的タンパク質FLJ23191と、DKFZp586L151を、コード化する少なくとも1つの遺伝子に対し減少していること、
h)MCP−1とIL−6とIL−8とGCP−2とHGFとKGFとFGFとHB−EGFとBDNFとTPOとMIP1aとRANTESとTIMP1の少なくとも1つの分泌、
i)ELISAで検出されるところの、TGF−ベータ2とANG2とPDGFbbとMIP1bとI309とMDCとVEGFの少なくとも1つの分泌の欠如、
である前記方法。
【請求項15】
前記神経変性病状が急性神経変性病状である、請求項14の方法。
【請求項16】
前記急性神経変性病状が脳損傷、脊髄損傷、または末梢神経損傷である、請求項15の前記方法。
【請求項17】
前記神経変性病状が慢性神経変性病状、または進行性神経変性病状である、請求項14の前記方法。
【請求項18】
前記慢性神経変性病状または前記進行性神経変性病状が、パーキンソン病、アルツハイマー病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症、腫瘍、多発性硬化症、または慢性末梢神経損傷である、請求項17の前記方法。
【請求項19】
投与前に、前記細胞群がin vitroで誘導されて、神経系統細胞群に分化する、請求項14の前記方法。
【請求項20】
前記細胞群を遺伝子操作して、前記神経変性病状の治療を促進する遺伝子産物を産生するようにする、請求項14の前記方法。
【請求項21】
前記細胞群が少なくとも1つの他の細胞タイプと共に投与される、請求項14の前記方法。
【請求項22】
前記の他の細胞タイプが、アストロサイト、オリゴデンドロサイト、ニューロン、神経前駆細胞、神経幹細胞、または、他の複能性幹細胞または多能性幹細胞である、請求項21の前記方法。
【請求項23】
前記の少なくとも1つの他の細胞タイプが、前記分娩後由来細胞群と同時に投与されるか、前記分娩後由来細胞群の投与以前に投与されるか、または前記分娩後由来細胞群の投与以後に投与される、請求項21の前記方法。
【請求項24】
前記細胞群が少なくとも1つの他の薬剤と共に投与される、請求項14の前記方法。
【請求項25】
前記の少なくとも1つの他の薬剤が、前記分娩後由来細胞群と同時に投与されるか、前記分娩後由来細胞群の投与以前に投与されるか、または前記分娩後由来細胞群の投与以後に投与される、請求項24の前記方法。
【請求項26】
前記細胞群が、前記患者の中枢神経系または末梢神経系の前もって決定された部位に投与される、請求項14の前記方法。
【請求項27】
前記細胞群が注入または輸液によって投与される、請求項14の前記方法。
【請求項28】
前記細胞群が移植可能な装置内に封入されて投与される、請求項14の前記方法。
【請求項29】
前記細胞群が、前記細胞群を含むマトリックスまたは足場の移植によって投与される、請求項14の前記方法。
【請求項30】
神経変性病状を有する患者を治療するための薬学的組成物であって、前記薬学的組成物は、薬理学的に許容される担体、および、前記神経変性病状を治療するのに有効な量の分娩後由来細胞群を含むものであって、ここで前記分娩後由来細胞群は実質的に血液を含まないヒト胎盤またはヒト臍帯の組織に由来することを特徴とし、前記細胞群は培養中で自己再性および増殖をすることができ、少なくとも1つの神経表現型の細胞群に分化する能力を有することを特徴とし、前記細胞群は成長にL−バリンを必要とし、少なくとも約5%の酸素中で成長することができるものであって、前記細胞はさらに、以下の特徴群、
a)培養内で少なくとも約40回の倍加の能力、
b)コーティングされた組織培養容器、またはコーティングされていない組織培養容器、に接着し増殖するが、前記のコーティングされた組織培養容器は、ゼラチン、ラミニン、コラーゲン、ポリオルニチン、ビトロネクチン、またはフィブロネクチンのコーティングを含むこと、
c)組織因子とビメンチンとα−平滑筋アクチンの少なくとも1つを産生すること、
d)CD10とCD13とCD44とCD73とCD90とPDGFr−アルファとPD−L2とHLA−A、B、Cの少なくとも1つの産生、
e)フローサイトメトリーで検知すると、CD31とCD34とCD45とCD80とCD86とCD117とCD141とCD178とB7−H2とHLA−GとHLA−DRとHLA−DPとHLA−DQの少なくとも1つの産生の欠如、
f)繊維芽細胞、間葉系幹細胞、または腸骨稜骨髄細胞のいずれかであるヒト細胞に関連する、遺伝子の発現が、インターロイキン8とレチキュロン(reticulon)1とケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド1(黒色腫成長刺激活性、アルファ)とケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド6(顆粒球走化性タンパク質2)とケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド3と腫瘍壊死因子とアルファ誘導性タンパク質3とC−タイプレクチンスーパーファミリーメンバー2とウィルムス腫瘍1とアルデヒドデヒドロゲナーゼ1ファミリーメンバーA2とレニンと酸化低密度リポプロテイン受容体1とヒト(Homo sapiens)クローンIMAGE:4179671とプロテインキナーゼCゼータと仮想的タンパク質DKFZp564F013と卵巣癌で下方制御1(downregulated in ovarian cancer 1)とクローンDKFZp547k1113のヒト(Homo sapiens)遺伝子、をコードする少なくとも1つの遺伝子に対し増加していること、
g)繊維芽細胞、間葉系幹細胞、または腸骨稜骨髄細胞のいずれかであるヒト細胞に関連する、遺伝子の発現が、低身長感受性(short stature)ホメオボックス2と、熱ショック27kDaタンパク質2と、ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド12(間質細胞由来因子1)と、エラスチン(大動脈弁上狭窄、Williams−Beuren症候群)と、ヒト(Homo sapiens)mRNA:cDNA DKFZp586M2022(クローンDKFZp586M2022から)と、間葉ホメオボックス2(成長停止特異的ホメオボックス)と、sine oculis ホメオボックス・ホモログ1(ショウジョウバエ:Drosophila)と、クリスタリンアルファBと、形態形成のdisheveled 関連アクチベータ2(disheveled associated activator of morphogenesis 2)と、DKFZP586B2420タンパク質と、ニューラリン(neuralin)1の類似体と、テトラネクチン(プラスミノゲン結合タンパク質)と、srcホモロジー3(SH3)およびシステインリッチドメインと、コレステロール25ヒドロキシラーゼと、runt関連転写因子3と、インターロイキン11受容体アルファと、プロコラーゲンCエンドペプチダーゼ・エンハンサーと、縮合(frizzled)ホモログ7(ショウジョウバエ:Drosophila)と、仮想的遺伝子BC008967と、コラーゲンタイプVIIIアルファ1と、テネイシンC(ヘキサブラチオン(hexabrachion))と、イルコイ相同体タンパク質5と、ヘファエスチンと、インテグリンベータ8と、シナプス小胞糖タンパク2と、神経芽細胞腫 腫瘍原性の抑制1(neuroblastoma,suppression of tumorigenicity 1)と、インスリン様成長因子結合タンパク質2 36kDaと、ヒト(Homo sapiens)cDNA FLJ12280 fis クローンMAMMA1001744と、サイトカイン受容体様因子1と、カリウム中間体/低透過性カルシウム活性化チャネルサブファミリーN メンバー4と、インテグリン ベータ7と、PDZ結合モチーフ(TAZ)を含む転写コアクチベータと、sine oculisホメオボックス・ホモログ2(ショウジョウバエ:Drosophila)と、KIAA1034タンパク質と、小胞関連膜タンパク5(ミオブレビン(myobrevin))と、EGF含有フィブリン(fibulin)様細胞外マトリックスタンパク質1と、初期成長応答3と、ディスタル・レス・ホメオボックス5と、仮想的タンパク質FLJ20373と、アルド・ケト還元酵素ファミリー1メンバーC3(3−アルファ・ヒドロキシステロイド・デヒドロゲナーゼ、タイプII)と、バイグリカンと、PDZ結合モチーフ(TAZ)を含む転写コアクチベータと、フィブロネクチン1と、プロエンケファリンと、インテグリンベータ様1(EGF様リピートドメイン群を含む)と、ヒト(Homo sapiens)mRNA全長インサートcDNAクローンEUROIMAGE 1968422と、EphA3と、KIAA0367タンパク質と、ナトリウム利尿ペプチド受容体C/グアニル酸シクラーゼC(心房ナトリウム利尿ペプチド受容体C)と、仮想的タンパク質 FLJ14054と、ヒト(Homo sapiens)mRNA cDNA DKFZp564B222(クローンDKFZp564B222から)と、BCL2/アデノウイルスE1B 19kDa相互作用タンパク質3様と、AE結合タンパク質1と、シトクロムc酸化酵素サブユニットVIIaポリペプチド1(筋肉)と、ニューラリン1の類似体と、B細胞転座遺伝子1と、仮想的タンパク質FLJ23191と、DKFZp586L151を、コードする少なくとも1つの遺伝子に対し減少していること、
h)MCP−1とIL−6とIL−8とGCP−2とHGFとKGFとFGFとHB−EGFとBDNFとTPOとMIP1aとRANTESとTIMP1の少なくとも1つの分泌、
i)ELISAで検出されるところの、TGF−ベータ2とANG2とPDGFbbとMIP1bとI309とMDCとVEGFの少なくとも1つの分泌の欠如、
の少なくとも1つを含むものである前記薬学的組成物。
【請求項31】
前記神経変性病状が急性神経変性病状である、請求項30の前記薬学的組成物。
【請求項32】
前記神経変性病状が慢性神経変性病状、または進行性神経変性病状である、請求項30の前記薬学的組成物。
【請求項33】
前記成分の調製前に、前記細胞群がin vitroで誘導されて、神経系統細胞群に分化する、請求項30の前記薬学的組成物。
【請求項34】
前記細胞群を遺伝子操作して、前記神経変性病状の治療を促進する遺伝子産物を産生するようにする、請求項33の前記薬学的組成物。
【請求項35】
少なくとも1つの他の細胞タイプを含む、請求項30の前記薬学的組成物。
【請求項36】
前記の他の細胞タイプが、アストロサイト、オリゴデンドロサイト、ニューロン、神経前駆細胞、神経幹細胞、または、他の複能性幹細胞または多能性幹細胞である、請求項35の前記薬学的組成物。
【請求項37】
少なくとも1つの他の薬剤を含む、請求項30の前記薬学的組成物。
【請求項38】
注射または輸液によって投与するために調製される、請求項30の前記薬学的組成物。
【請求項39】
前記細胞群が移植可能な装置内に封入される、請求項30の前記薬学的組成物。
【請求項40】
前記細胞群がマトリックスまたは足場に含まれる、請求項30の前記薬学的組成物。
【請求項41】
神経変性病状を有する患者を治療するためのキットであって、前記キットは、薬理学的に許容される担体と、分娩後由来細胞群の集団と、前記患者を治療する方法で前記キットを使用するための使用説明書類を含むものであって、ここで前記分娩後由来細胞群は実質的に血液を含まないヒト胎盤またはヒト臍帯の組織に由来することを特徴とし、前記細胞群は培養中で自己再性および増殖をすることができ、少なくとも1つの神経表現型の細胞群に分化する能力を有することを特徴とし、前記細胞群は成長にL−バリンを必要とし、少なくとも約5%の酸素中で成長することができることを特徴とし、前記細胞はさらに、以下の特徴群の少なくとも1つを含むことを特徴とし、それらは、
a)培養内で少なくとも約40回の倍加の能力、
b)コーティングされた組織培養容器、またはコーティングされていない組織培養容器、に接着し増殖するが、前記のコーティングされた組織培養容器は、ゼラチン、ラミニン、コラーゲン、ポリオルニチン、ビトロネクチン、またはフィブロネクチンのコーティングを含むこと、
c)組織因子とビメンチンとα−平滑筋アクチンの少なくとも1つを産生すること、
d)CD10とCD13とCD44とCD73とCD90とPDGFr−アルファとPD−L2とHLA−A、B、Cの少なくとも1つの産生、
e)フローサイトメトリーで検知すると、CD31とCD34とCD45とCD80とCD86とCD117とCD141とCD178とB7−H2とHLA−GとHLA−DRとHLA−DPとHLA−DQの少なくとも1つの産生の欠如、
f)繊維芽細胞、間葉系幹細胞、または腸骨稜骨髄細胞のいずれかであるヒト細胞に関連する、遺伝子の発現が、インターロイキン8とレチキュロン(reticulon)1とケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド1(黒色腫成長刺激活性、アルファ)とケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド6(顆粒球走化性タンパク質2)とケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド3と腫瘍壊死因子とアルファ誘導性タンパク質3とC−タイプレクチンスーパーファミリーメンバー2とウィルムス腫瘍1とアルデヒドデヒドロゲナーゼ1ファミリーメンバーA2とレニンと酸化低密度リポプロテイン受容体1とヒト(Homo sapiens)クローンIMAGE:4179671とプロテインキナーゼCゼータと仮想的タンパク質DKFZp564F013と卵巣癌で下方制御1(downregulated in ovarian cancer 1)とクローンDKFZp547k1113のヒト(Homo sapiens)遺伝子、をコードする少なくとも1つの遺伝子に対し増加していること、
g)繊維芽細胞、間葉系幹細胞、または腸骨稜骨髄細胞のいずれかであるヒト細胞に関連する、遺伝子の発現が、低身長感受性(short stature)ホメオボックス2と、熱ショック27kDaタンパク質2と、ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド12(間質細胞由来因子1)と、エラスチン(大動脈弁上狭窄、Williams−Beuren症候群)と、ヒト(Homo sapiens)mRNA:cDNA DKFZp586M2022(クローンDKFZp586M2022から)と、間葉ホメオボックス2(成長停止特異的ホメオボックス)と、sine oculis ホメオボックス・ホモログ1(ショウジョウバエ:Drosophila)と、クリスタリンアルファBと、形態形成のdisheveled 関連アクチベータ2(disheveled associated activator of morphogenesis 2)と、DKFZP586B2420タンパク質と、ニューラリン(neuralin)1の類似体と、テトラネクチン(プラスミノゲン結合タンパク質)と、srcホモロジー3(SH3)およびシステインリッチドメインと、コレステロール25ヒドロキシラーゼと、runt関連転写因子3と、インターロイキン11受容体アルファと、プロコラーゲンCエンドペプチダーゼ・エンハンサーと、縮合(frizzled)ホモログ7(ショウジョウバエ:Drosophila)と、仮想的遺伝子BC008967と、コラーゲンタイプVIIIアルファ1と、テネイシンC(ヘキサブラチオン(hexabrachion))と、イルコイ相同体タンパク質5と、ヘファエスチンと、インテグリンベータ8と、シナプス小胞糖タンパク2と、神経芽細胞腫 腫瘍原性の抑制1(neuroblastoma,suppression of tumorigenicity 1)と、インスリン様成長因子結合タンパク質2 36kDaと、ヒト(Homo sapiens)cDNA FLJ12280 fis クローンMAMMA1001744と、サイトカイン受容体様因子1と、カリウム中間体/低透過性カルシウム活性化チャネルサブファミリーN メンバー4と、インテグリン ベータ7と、PDZ結合モチーフ(TAZ)を含む転写コアクチベータと、sine oculisホメオボックス・ホモログ2(ショウジョウバエ:Drosophila)と、KIAA1034タンパク質と、小胞関連膜タンパク5(ミオブレビン(myobrevin))と、EGF含有フィブリン(fibulin)様細胞外マトリックスタンパク質1と、初期成長応答3と、ディスタル・レス・ホメオボックス5と、仮想的タンパク質FLJ20373と、アルド・ケト還元酵素ファミリー1メンバーC3(3−アルファ・ヒドロキシステロイド・デヒドロゲナーゼ、タイプII)と、バイグリカンと、PDZ結合モチーフ(TAZ)を含む転写コアクチベータと、フィブロネクチン1と、プロエンケファリンと、インテグリンベータ様1(EGF様リピートドメイン群を含む)と、ヒト(Homo sapiens)mRNA全長インサートcDNAクローンEUROIMAGE 1968422と、EphA3と、KIAA0367タンパク質と、ナトリウム利尿ペプチド受容体C/グアニル酸シクラーゼC(心房ナトリウム利尿ペプチド受容体C)と、仮想的タンパク質 FLJ14054と、ヒト(Homo sapiens)mRNA cDNA DKFZp564B222(クローンDKFZp564B222から)と、BCL2/アデノウイルスE1B 19kDa相互作用タンパク質3様と、AE結合タンパク質1と、シトクロムc酸化酵素サブユニットVIIaポリペプチド1(筋肉)と、ニューラリン1の類似体と、B細胞転座遺伝子1と、仮想的タンパク質FLJ23191と、DKFZp586L151を、コードする少なくとも1つの遺伝子に対し減少していること、
h)MCP−1とIL−6とIL−8とGCP−2とHGFとKGFとFGFとHB−EGFとBDNFとTPOとMIP1aとRANTESとTIMP1の少なくとも1つの分泌、
i)ELISAで検出されるところの、TGF−ベータ2とANG2とPDGFbbとMIP1bとI309とMDCとVEGFの少なくとも1つの分泌の欠如、
である前記キット。
【請求項42】
請求項41の前記キットにおいて、この前記キットはさらに、少なくとも1つの試薬、および前記分娩後由来細胞群を培養するための使用説明書類を含む。
【請求項43】
請求項41の前記キットにおいて、この前記キットはさらに、少なくとも1つの他の細胞タイプの集団を含む。
【請求項44】
請求項41の前記キットにおいて、この前記キットはさらに、神経変性病状を治療するための少なくとも1つの他の試薬を含む。
【請求項45】
神経変性病状を有する患者を治療する方法であって、前記方法は、前記患者に投与すること、および、前記神経変性病状を治療するのに効果的な量で、請求項1の前記分娩後由来細胞群から作成された調製物を含み、ここで、前記調製物は、前記分娩後由来細胞群の細胞溶解物、前記分娩後由来細胞群の細胞外マトリックス、または前記分娩後由来細胞群が培養された馴化培地を含む。
【請求項46】
神経変性病状を有する患者を治療する薬学的組成物であって、前記薬学的組成物は、薬理学的に許容される担体、および、請求項1の前記分娩後由来細胞群から作成された調製物を含み、ここで、前記調製物は、前記分娩後由来細胞群の細胞溶解物、前記分娩後由来細胞群の細胞外マトリックス、または前記分娩後由来細胞群が培養された馴化培地を含む。
【請求項47】
神経変性病状を有する患者を治療するためのキットであって、前記キットは、薬理学的に許容される担体、および、請求項1の前記分娩後由来細胞群から作成された調製物を含み、ここで、前記調製物は、前記分娩後由来細胞群の細胞溶解物、前記分娩後由来細胞群の細胞外マトリックス、または前記分娩後由来細胞群が成長された馴化培地と、前記神経変性病状の治療のために前記キット構成品群を使用するための使用説明書類とを含む。
【請求項48】
神経系統細胞群の前記の生存、成長、または活性を増加させるための方法にあって、前記方法が、前記神経系統細胞群の生存、成長、または活性を増加させるために有効な条件下で、請求項1の前記分娩後由来細胞群と共に前記神経系統細胞群を共培養することを含む。
【請求項49】
神経系統細胞群の前記の生存、成長、または活性を増加させるためのキットであって、前記キットが、請求項1の前記分娩後由来細胞群と、前記神経系統細胞群の生存、成長、または活性を増加させるために有効な条件下で、前記分娩後由来細胞群と共に前記神経系統細胞群を共培養するための説明書類を含む。

【公表番号】特表2007−521793(P2007−521793A)
【公表日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−517760(P2006−517760)
【出願日】平成16年6月25日(2004.6.25)
【国際出願番号】PCT/US2004/020823
【国際公開番号】WO2005/001078
【国際公開日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【出願人】(503325941)エチコン、インコーポレイテッド (8)
【氏名又は名称原語表記】ETHICON,INC.
【Fターム(参考)】