説明

切欠付きスプール型流量制御弁

【課題】ケーシング内壁面の高圧ポートと低圧ポートの間の距離が十分でなく、騒音の低減に必要な長さの溝を加工できない場合でも、エネルギ損失を抑制しつつ、騒音を抑制することができる。
【解決手段】高圧ポート1及び低圧ポート2が開口された弁室4を有するケーシング3と、このケーシング3内に摺動可能に配置される切欠付きスプール13Aとを備え、この切欠付きスプール13Aは、高圧ポート側ランド5及び低圧ポート側ランド6と、これらを連結するスプールロッド7を有し、高圧ポート側ランド5のスプールロッド7側周端の一部に流量制御用の切欠8,9が形成された切欠付きスプール型流量制御弁において、スプールロッド7は、切欠8,9を通って高圧ポート5から弁室4内に流入する流体の一部を通過させる、少なくとも1つの突起部10aを切欠8,9に対向させて備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、油圧ショベル等の建設機械などに備えられる、切欠付きスプールを備えた切欠付きスプール型流量制御弁に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、建設機械の油圧回路などに適用される流量制御弁として、所定の間隔を隔てて高圧側ポート及び低圧側ポートが開口された弁室を有するケーシングと、高圧ポート側ランド及び低圧ポート側ランドのうちの少なくとも一方のランドの一部に流量制御用の切欠が形成された切欠付きスプールとを弁室内に備え、この切欠付きスプールの移動によって弁室に開口された高圧ポートの開度を調整し、高圧ポートから弁室を介して低圧ポートに流入する流体の流量を制御する切欠付きスプール型流量制御弁が知られている。
【0003】
この種の切欠付きスプール型流量制御弁では、高圧ポートから流入した流体が切欠の底面に衝突して90度向きを変え、切欠の底面に沿って弁室内に噴射される。このため、直角又はそれに近い形状に形成されている高圧ポートの壁面と弁室の壁面との間の角部においては、高圧ポートの壁面に沿って高圧ポート内を流れてきた流体が角部を通過した後に弁室の壁面に沿って円滑に流れず、いわゆる剥離現象を生じて、角部の下流側に流体がほとんど流れない剥離部が発生する。
【0004】
剥離現象が発生すると、剥離領域の圧力は周辺よりも大幅に低いため、流体中に溶けていた空気が大量に放出されて流体中に気泡が発生する。この気泡は、流体の流れに乗って下流に流れるが、下流の圧力は剥離領域よりも高圧であるため、所定の圧力域に至った段階で圧縮され、再び流体中に溶け込む。このように、切欠付きスプール型流量制御弁では剥離現象に起因する気泡の発生と消滅とが繰り返されるので、弁室内の流体の流れが不安定になり、騒音が発生しやすい。
【0005】
この騒音を防止するために、従来、弁室の内壁面に、切欠を通って高圧ポートから弁室内に流入する流体の一部を高圧ポート側に還流させる溝を形成して、剥離現象による気泡の発生と消滅が引き起こす騒音を抑制する切欠付きスプール型流量制御弁が知られている(例えば、特許文献1参照)。図9に、この従来技術に係る切欠付きスプール型流量制御弁の横断面図を示す。図9に示すように、従来例に係る切欠付きスプール型流量制御弁は、所定の間隔を隔てて高圧ポート1及び低圧ポート2が開口された弁室4を有するケーシング3と、切欠付きスプール13とを備えている。この切欠付きスプール13は、スプールロッド7の両端に高圧ポート側ランド5及び低圧ポート側ランド6が形成され、高圧ポート側ランド5のスプールロッド7寄りの部分にV字型切欠8とU字型切欠9とが形成されて構成されている。図9の切欠付きスプール型流量制御弁においては、高圧ポート側ランド5の軸心(スプールロッド7の軸心)を介して2つのV字型切欠8が形成されると共に、それと90度位相をずらして2つのU字型切欠9が形成されている。
【0006】
切欠付きスプール13は弁室4内に摺動可能に配置されており、高圧ポート1及び低圧ポート2の開口位置に対する高圧ポート側ランド5及び低圧ポート側ランド6の相対的な設定位置を調整することにより、高圧ポート1の開度を変化させ、高圧ポート1からV字型切欠8及びU字型切欠9並びに弁室4を介して低圧ポート2に流れる流体の流量を制御することができる。
【0007】
ここで、従来技術に係る切欠付きスプール型流量制御弁において、弁室4の内壁面に弁室内壁溝12を形成するという構成にすることで、V字型切欠8及びU字型切欠9を通って高圧ポート1から弁室4内に流入する流体の一部を高圧ポート1側に還流させることができる。図10は、図9に示した切欠付きスプールのD−D矢視に相当する縦断面図である。図10に示すように、弁室内壁溝12は低圧ポート側ランド6と同心上に形成されている。
【0008】
このように、弁室4の内壁面に弁室内壁溝12を形成すると、V字型切欠8及びU字型切欠9を通って高圧ポート1から弁室4内に流入する流体の一部を高圧ポート1側に還流させることができる。この還流によって剥離現象の発生を防止することができるので、剥離現象に起因する気泡の発生を抑制することができて、切欠付きスプール型流量制御弁の騒音を抑えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2005−155804号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
前述した従来技術では、弁室内壁面に溝を設けることで弁室内の流体の剥離を防止し、剥離現象に起因する騒音を抑制することが可能である。そして、その騒音低減効果を十分に発揮するためには、溝は長い方が望ましい。しかし一方で、溝を長くすると溝の端部とポートとの距離が短くなり、スプールの移動によりポートを閉じる際にスプールの切欠と溝がオーバラップして漏れが増大してしまうため、高圧ポートと低圧ポートの間の距離をある程度確保しなくてはならず、コンパクトな流量制御弁を製作することが困難という問題があった。そこで高圧ポートと低圧ポートの間の距離を短縮しつつ、同様の騒音抑制効果が得られる構造を有する切欠付きスプール型流量制御弁が待望されていた。
【0011】
本発明は、前述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、ケーシング内壁面の高圧ポートと低圧ポートの間の距離が十分でなく、騒音低減に必要な長さの溝を加工できない場合でも、騒音を抑制することができる切欠付きスプール型流量制御弁を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この目的を達成するために、本発明に係る切欠付きスプール型流量制御弁では、所定の間隔を隔てて高圧ポート及び低圧ポートが開口された弁室を有するケーシングと、このケーシング内に摺動可能に配置される切欠付きスプールとを備え、前記切欠付きスプールは、前記高圧ポートを開閉する高圧ポート側ランド及び前記低圧ポートを開閉する低圧ポート側ランドと、これら高圧ポート側ランド及び低圧ポート側ランドを連結するスプールロッドを有し、前記高圧ポート側ランドの前記スプールロッド側周端の一部に流量制御用の切欠が少なくとも1つ形成された切欠付きスプール型流量制御弁において、前記スプールロッドは、前記切欠を通って前記高圧ポートから前記弁室内に流入する流体を一部通過させる、少なくとも1つの突起部を前記切欠に対向して備えたことを特徴としている。
【0013】
本発明ではまず、ケーシング内壁面に溝を設ける代わりにスプールロッドに突起部を設けることで、切欠を通って高圧ポートから弁室内に流入する流体に対して、突起部により抵抗を与えて、剥離領域の流体の圧力を高め、流体中に溶けている空気の放出を抑えることにより、気泡の発生を抑制している。これにより流体の剥離現象に起因する騒音を低減することができる。しかし、この突起部により与えられる抵抗は、流体の流速につれて著しく増大する傾向があるため、抵抗が増大するほど所定の流量を得るためにより高い圧力で流体を流す必要が生じ、エネルギ損失が大きくなる。そこで、本発明ではさらに、突起部の少なくとも一部を、切欠を通って高圧ポートから弁室内に流入する流体の一部が通過できるようにした。このように構成した本発明では、突起部において流体の一部を通過させることにより、流量制御弁のエネルギ損失を抑制することができる。
【0014】
また、本発明に係る切欠付きスプール型流量制御弁は、前記発明において、突起部は、少なくとも一部が多孔質体からなることを特徴としている。このように構成した本発明は、突起部の少なくとも一部が多孔質体であることから、流体の一部が多孔質体を構成する空孔を通って突起部の内部を通過することにより、流量制御弁のエネルギ損失を抑制することができる。
【0015】
また、本発明に係る切欠付きスプール型流量制御弁は、前記発明において、突起部は、スプールロッドの軸方向に平行な溝を備えたことを特徴としている。このように構成した本発明は、突起部が前記の多孔質体のように流体の一部を通過させることができる材料で構成されていなくても、突起内部を流体が通過するのと同等な効果を得ることができる。これにより流体の流速が大きくなっても過度の圧力を流体に負荷しないため、過度の圧力によるエネルギ損失を抑制しつつ、気泡の発生による騒音を低減することができる。
【0016】
また、本発明に係る切欠付きスプール型流量制御弁は、前記発明において、突起部は、スプールロッドの円周方向表面に溝を備えたことを特徴としている。このように構成した本発明は、突起部で抵抗を受けたのちスプールロッドの軸方向に平行な溝に沿って通過する流体を、突起部に備えた円周方向の溝にも導くことで、突起部からの流体の流出をスムースにできる。これにより流体の流速が大きくなっても過度の圧力を流体に負荷しないため、過度の圧力によるエネルギ損失を抑制しつつ、気泡の発生による騒音を低減することができる。
【0017】
また、本発明に係る切欠付きスプール型流量制御弁は、前記発明において、突起部は、その高さが低圧ポート側ランド側に近づくにつれて増大する斜面を備えたことを特徴としている。このように構成した本発明は、高圧ポート側ランドから低圧ポート側ランドに向けて流体が流れるにあたり、突起部において負荷される抵抗を緩やかに増大させることができるので、流体の流れを不安定にすることがなく、騒音を発生させる虞がない。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、前記高圧ポート側ランドの前記スプールロッド側周端の一部に流量制御用の切欠が少なくとも1つ形成された切欠付きスプール型流量制御弁において、前記スプールロッドは、前記切欠を通って前記高圧ポートから前記弁室内に流入する流体を一部通過させる、少なくとも1つの突起部を前記切欠に対向して備えたことから、突起部により抵抗を与えて、剥離領域の流体の圧力を高め、流体中に溶けている空気の放出を抑えることにより、気泡の発生を抑制しつつ、突起部は流体の一部を通過させるから、流体の流速が大きくなっても過度の圧力を流体に負荷しない。これにより流体の剥離現象に起因する騒音を低減する一方、突起部により剥離領域の流体の圧力を過度に高めることなく、高圧の流体によるエネルギ損失を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に係る切欠付きスプール型流量制御弁の第1実施形態を示す横断面図である。
【図2】図1に示すA−A矢視に相当する縦断面図である。
【図3】本発明に係る切欠付きスプール型流量制御弁の第1実施形態における流体の流れを模式的に示す横断面図である。
【図4】本発明に係る切欠付きスプール型流量制御弁の第2実施形態を示すスプールの外観側面図である。
【図5】図4に示すB−B矢視に相当する縦断面図である。
【図6】本発明に係る切欠付きスプール型流量制御弁の第3実施形態を示すスプールの外観側面図である。
【図7】図6に示すC−C矢視に相当する縦断面図である。
【図8】本発明に係る切欠付きスプール型流量制御弁の第4実施形態を示すスプールの外観側面図である。
【図9】従来技術による切欠付きスプール型流量制御弁の例を示す横断面図である。
【図10】図9に示すD−D矢視に相当する縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明に係る切欠付きスプール型流量制御弁を実施するための形態を、図面に基づいて説明する。
【0021】
図1は本発明に係る切欠付きスプール型流量制御弁の第1実施形態を示す横断面図である。また、図2は図1に示すA−A矢視に相当する縦断面図である。図1に示すように、切欠付きスプール13Aは高圧ポート1及び低圧ポート2を備えたケーシング3に収容され、弁室4を構成している。また切欠付きスプール13Aは、高圧ポート側ランド5、低圧ポート側ランド6及び両者を連結するスプールロッド7で構成される。高圧ポート側ランド5は、低圧ポートに対向する端部にV字型切欠8及びU字型切欠9を備えている。このような第1実施形態に係る切欠付きスプール型流量制御弁の基本的な構成は、前述した従来例に係る切欠付きスプール型流量制御弁と同じである。このような基本構成に加えて、この第1実施形態は、切欠付きスプール13Aにおいてスプールロッド7に突起部10aを備えた構成にしてある。
【0022】
突起部10aは、V字型切欠8及びU字型切欠9に対向する位置にそれぞれ備えられており、これらのV字型切欠8及びU字型切欠9とは離間する一方、突起部10aは低圧側ランド6の端部とは接している。また図2に示すように、突起部10aは弁室4の内壁面に対向する対向面を弁室4の内壁面に沿った円弧状に形成している。突起部10aは流体の一部を通過させる素材、例えば粉末金属を焼結した多孔質体で構成される。この場合、突起部10aは例えば焼結時の熱を利用することによりスプールロッド7に対して拡散接合により一体化される。
【0023】
図3は、本発明に係る切欠付きスプール型流量制御弁の第1実施形態における流体の流れを模式的に示す横断面図である。図3において、前記のように構成した第1実施形態では、高圧ポート1から流入した流体は太線S0で示したように、V字型切欠8及びU字型切欠9から突起部10aに向かって噴出し、その多くが太線S1で示すように突起部10aに衝突後、突起部10aを迂回して流れる。突起部10aに衝突することにより抵抗を与えられて、圧力が上昇した流体は、その中に溶けていた空気を放出して流体中に気泡を発生することなく、低圧ポート2から流出していく。また流体の一部は、細線S2で示すように突起部10aの内部を通過する。流体全体の圧力は、すべてが突起部10aにより抵抗を与えられた場合に比べて、突起部10aを通過した流体の流量に応じて低下する。
【0024】
このように構成した第1実施形態によれば、ケーシング3の内壁面に溝を設ける困難な加工をなくし、より簡便な加工で、流体に抵抗を与えることにより気泡の発生を防止して剥離現象に起因する騒音を抑制することができる。また突起部10aは、流体の一部を通過させるので、流体に対して過度の抵抗を与えることはない。これにより過度の圧力によるエネルギ損失を抑制しつつ、騒音を発生することを防止できる。
【0025】
図4は、本発明に係る切欠付きスプール型流量制御弁の第2実施形態に備えられる切欠付きスプールの側面図である。また図5は、図4に示した切欠付きスプールのB−B矢視に相当する縦断面図である。第1実施形態と異なるのは、切欠付きスプール13Bにおいて、突起部10aの両側部にスプールロッド溝11aを設けた点である。突起部10bは、スプールロッド溝11aによって突起部10aと隔てられている。このように構成した切欠付きスプール型流量制御弁では、突起部10a及び10bに衝突した流体の一部がスプールロッド溝11aを通過するので、第1実施形態と同様に流体に対して過度の抵抗を与えることはない。これにより過度の圧力によるエネルギ損失を抑制しつつ、騒音を発生することを防止できる。また第1実施形態のように多孔質体を別途作成する必要がなく、溝加工により安価に同様の効果を得ることができる。
【0026】
図6は、本発明に係る切欠付きスプール型流量制御弁の第3実施形態に備えられる切欠付きスプールの側面図であり、図7は図6に示した切欠付きスプールのC−C矢視に相当する縦断面図である。切欠付きスプール13C以外の構成は、第2実施形態と同じである。この第3実施形態は、図6及び図7に示したように、切欠付きスプール13Cにおいて、突起部10a及び10bの途中にスプールロッド7の円周方向に沿って、スプールロッド溝11bを設けている。このように構成した切欠付きスプール型流量制御弁は、突起部10a及び10bを迂回する流体がスプールロッド溝11bにも導かれることで、流体がよりスムースに流れることができる。これにより過度の圧力によるエネルギ損失を抑制しつつ、騒音を発生することを防止できる。
【0027】
図8は、本発明に係る切欠付きスプール型流量制御弁の第4実施形態に備えられる切欠付きスプールの側面図である。切欠付きスプール13D以外の構成は、第1実施形態と同じである。この第4実施形態は、図8に示したように、切欠付きスプール13Dにおいて、突起部10cはその高さが高圧ポート側ランド5側から低圧ポート側ランド6側に向けて高くなるように形成されている。このように構成した切欠付きスプール型流量制御弁は、弁室4内壁面と突起部10cの間の流路面積を高圧ポート1側から軸方向に向かって緩やかに減少させることができるので、突起部10cの高圧ポート1側の端部で抵抗を与えられた流体が突起部10cに衝突して低圧ポート2へ流れるにあたり、流体に対して与える抵抗を漸増させることができる。これにより流体の流れを不安定にすることがなく、流体の圧力を漸増させることができるので、騒音を発生させる虞がない。
【符号の説明】
【0028】
1 高圧ポート
2 低圧ポート
3 ケーシング
4 弁室
5 高圧ポート側ランド
6 低圧ポート側ランド
7 スプールロッド
8 V字型切欠
9 U字型切欠
10a 突起部
10b 突起部
10c 突起部
11a スプールロッド溝
11b スプールロッド溝
12 弁室内壁溝
13 切欠付きスプール
13A 切欠付きスプール
13B 切欠付きスプール
13C 切欠付きスプール
13D 切欠付きスプール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の間隔を隔てて高圧ポート及び低圧ポートが開口された弁室を有するケーシングと、このケーシング内に摺動可能に配置される切欠付きスプールとを備え、
前記切欠付きスプールは、前記高圧ポートを開閉する高圧ポート側ランド及び前記低圧ポートを開閉する低圧ポート側ランドと、これら高圧ポート側ランド及び低圧ポート側ランドを連結するスプールロッドを有し、前記高圧ポート側ランドの前記スプールロッド側周端の一部に流量制御用の切欠が少なくとも1つ形成された切欠付きスプール型流量制御弁において、
前記スプールロッドは、前記切欠を通って前記高圧ポートから前記弁室内に流入する流体を一部通過させる、少なくとも1つの突起部を前記切欠に対向して備えたことを特徴とする切欠付きスプール型流量制御弁。
【請求項2】
請求項1に記載の切欠付きスプール型流量制御弁において、
前記突起部は、少なくとも一部が多孔質体からなることを特徴とする切欠付きスプール型流量制御弁。
【請求項3】
請求項1に記載の切欠付きスプール型流量制御弁において、
前記突起部は、前記スプールロッドの軸方向に平行な溝を備えたことを特徴とする切欠付きスプール型流量制御弁。
【請求項4】
請求項3に記載の切欠付きスプール型流量制御弁において、
前記突起部は、前記スプールロッドの円周方向表面に溝を備えたことを特徴とする切欠付きスプール型流量制御弁。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の切欠付きスプール型流量制御弁において、
前記突起部は、その高さが前記低圧ポート側ランド側に近づくにつれて増大する斜面を備えたことを特徴とする切欠付きスプール型流量制御弁。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−2028(P2011−2028A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−145464(P2009−145464)
【出願日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【出願人】(000005522)日立建機株式会社 (2,611)
【Fターム(参考)】