説明

切花梱包用箱

【課題】容易に組立て及び解体することができ、切花が収容しやすい切花梱包用箱の提供。
【解決手段】前側板13、背側板14、左側板15及び右側板16と、天板18と、天左側板間連結板19と、天右側板間連結板20と、折り畳み底板24,25と、重ね合わせ板28,29と、保水容器12が収容される容器収容部30とを備え、天板18は、外側板42と、前縁板43と内側板44とからなり、内側板44を前縁板43より折り曲げて外側板42の内側に重ね合わせ、前側板13は、閉鎖板部37と、扉板部36とからなり、箱の組立てに際し、折り畳み底板24,25と隣り合う一方の重ね合わせ板28,29とを連結した一対の底板部が互いに噛み合い底板となし、天板18を立ち上げ、外側板42と内側板44との間に両連結板19,20を挟みこみ、底部に容器収容部30を配置した箱状に形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、切花の梱包に用いられる切花梱包用箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、切花は、一定本数を紐等で束ね、茎部の先端に含水させた保水シートを巻き付け、その保水シートの上から不透水性の容器を被せるようにし、その状態で段ボール箱に収容して出荷するようになっており、このようにすることによって、流通過程において店頭に並ぶまでに要する期間等、一定期間の生花の鮮度を保つようにしている。
【0003】
この花の梱包に使用される箱には、前面部に開閉可能な扉板を備え、底部に保水容器が収容されるものが使用されている。
【特許文献1】特開2005−15011号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述の如き従来の技術では、箱の組立てが煩わしく、効率が悪い上、切花束を箱に収容する際に天板が邪魔になり収容し難いという問題があった。
【0005】
そこで本発明は、上述の従来技術の問題を鑑み、容易に組立て及び解体することができ、切花が収容しやすい切花梱包用箱の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための請求項1に記載の発明は、周壁をなす前側板、背側板、左側板及び右側板と、前記背側板の上縁に折り目を介して一体に形成された天板と、前記天板と左側板の側縁間を連結する天左側板間連結板と、前記天板と右側板の側縁間を連結する天右側板間連結板と、前記前背両側板の下縁部に折り目を介して一体に形成され、側板側隅部より斜めに向けた折り畳み用折れ線を有する一対の折り畳み底板と、前記左右両側板の下縁部に折り目を介して一体に形成された一対の重ね合わせ板と、箱底部に配置され、保水容器が収容される容器収容部とを備え、前記左側板及び右側板は、前記背側板の側縁に折り目を介して一体に形成され、前記天板は、前記背側板の上縁に折り目を介して連続した外側板と、該外側板の背側板とは反対側の縁部に折り目又は一定幅を有する前縁板を介して連続した内側板とをもって構成され、該内側板を前記折り目又は前縁板より折り曲げて前記外側板の内側に重ね合わせ、前記前側板は、前記容器収容部の前面部を閉鎖する閉鎖板部と、前記左側板又は右側板の前縁に折り目を介して連設された扉板部とをもって構成され、箱の組立てに際し、隣り合う側板を相互に立たせることに連動して、前記折り畳み底板と隣り合う一方の重ね合わせ板とを連結してなる一対の底板部が互いに噛み合わされて底板をなすとともに、前記背側板に対し天板を立ち上げ、前記外側板と内側板との間に前記両連結板を挟みこむことにより、底部に保水容器収容部を配置した箱状に形成され、解体に際し、前記天板を倒すとともに、隣り合う側板を重ねて畳むことにより、前記底板部が前記折り畳み用折れ線より折れて前記側板間に折り込まれる切花梱包用箱であることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成に加え、前記容器収容部の上端部に、互いに隣り合う側板間に亘って互いに平行な一対の切れ目を入れることにより、反転して内側に突出する支持突起を備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項2の構成に加え、切花挿入孔を有する平板状の支持板と、該支持板の前縁部に折り目を介して一体に形成された支持脚板と、前記支持板の裏面に前記切花挿入孔と連通配置に固定された切花用保水袋とからなる保水容器を使用し、前記支持脚板を前記閉鎖板部の内側へ挿し込み、前記支持板の前縁部を前記支持脚板に支持させ、前記支持板の背側縁部を前記支持突起に支持させるようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る切花梱包用箱は、周壁をなす前側板、背側板、左側板及び右側板と、前記背側板の上縁に折り目を介して一体に形成された天板と、前記天板と左側板の側縁間を連結する天左側板間連結板と、前記天板と右側板の側縁間を連結する天右側板間連結板と、前記前背両側板の下縁部に折り目を介して一体に形成され、側板側隅部より斜めに向けた折り畳み用折れ線を有する一対の折り畳み底板と、前記左右両側板の下縁部に折り目を介して一体に形成された一対の重ね合わせ板と、箱底部に配置され、保水容器が収容される容器収容部とを備え、前記左側板及び右側板は、前記背側板の側縁に折り目を介して一体に形成され、前記天板は、前記背側板の上縁に折り目を介して連続した外側板と、該外側板の背側板とは反対側の縁部に折り目又は一定幅を有する前縁板を介して連続した内側板とをもって構成され、該内側板を前記折り目又は前縁板より折り曲げて前記外側板の内側に重ね合わせ、前記前側板は、前記容器収容部の前面部を閉鎖する閉鎖板部と、前記左側板又は右側板の前縁に折り目を介して連設された扉板部とをもって構成され、箱の組立てに際し、隣り合う側板を相互に立たせることに連動して、前記折り畳み底板と隣り合う一方の重ね合わせ板とを連結してなる一対の底板部が互いに噛み合わされて底板をなすとともに、前記背側板に対し天板を立ち上げ、前記外側板と内側板との間に前記両連結板を挟みこむことにより、底部に保水容器収容部を配置した箱状に形成され、解体に際し、前記天板を倒すとともに、隣り合う側板を重ねて畳むことにより、前記底板部が前記折り畳み用折れ線より折れて前記側板間に折り込まれることによって、容易に組立て及び解体を行えて作業効率が良く、更に、天板が容易に開閉できるので前扉板部を開き、切花束を挿入する際に容易に収容することができる。
【0010】
前記容器収容部の上端部に、互いに隣り合う側板間に亘って互いに平行な一対の切れ目を入れることにより、反転して内側に突出する支持突起を備えたことにより、切花挿通孔を有する平板状の支持板と、切花挿通孔と連通配置に支持板の裏面に固定された保水袋とからなる切花梱包用保水容器を好適に収容部内に支持することができる。
【0011】
切花挿入孔を有する平板状の支持板と、該支持板の前縁部に折り目を介して一体に形成された支持脚板と、前記支持板の裏面に前記切花挿入孔と連通配置に固定された切花用保水袋とからなる保水容器を使用し、前記支持脚板を前記閉鎖板部の内側へ挿し込み、前記支持板の前縁部を前記支持脚板に支持させ、前記支持板の背側縁部を前記支持突起に支持させるようにしたことによって、保水容器を安定した状態に保持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に、本発明に係る切花梱包用箱について説明する。
【0013】
図1は、切花梱包用箱の一例を示し、図中符号10は切花梱包用箱、符号11は切花、符号12は切花梱包用保水容器(以下、保水容器という)である。
【0014】
切花梱包用箱10は、周壁をなす前側板13、背側板14、左側板15及び右側板16と、背側板14の上縁に折り目17を介して一体に形成された天板18と、天板18と左側板15の側縁間を連結する天左側板間連結板19と、天板18と右側板16の側縁間を連結する天右側板間連結板20と、前背両側板13,14の下縁部に折り目21,22を介して一体に形成され、側板側隅部より斜めに向けた折り畳み用折れ線23を有する一対の折り畳み底板24,25と、左右両側板15,16の下縁部に折り目26,27を介して一体に形成された一対の重ね合わせ板28,29とを備え、段ボール紙等の紙板材を図2に示す展開図の如く打ち抜き、それを折曲加工することにより形成されている。
【0015】
また、この切花梱包用箱10には、箱底部に保水容器12が収容される容器収容部30が備えられている。
【0016】
左側板15は、背側板14の側縁部に折り目31を介して連設され、折り目31とは反対側の縁部に折り目32を介して張出し片33が一体に形成されている。
【0017】
また、張出し片33の下端部には、後述する閉鎖板部37との貼着を強化するために広い接着面積を有するのり付け部33aが一体に形成されている。
【0018】
一方、右側板16は、背側板14の側縁部に折り目34を介して連設され、折り目34とは反対側の縁部に折り目35を介して前側板13が一体に形成されている。
【0019】
前側板13は、右側板16の前縁部に折り目35を介して連設された扉板部36と、容器収容部30の前面部を閉鎖する閉鎖板部37とをもって構成され、切れ目を介して扉板部36と閉鎖板部37とが上下に分割されている。
【0020】
閉鎖板部37は、一方の側縁部が折り目35を介して右側板16に連設され、他方の側部が張出し片33、即ちのり付け部33aに貼着され、容器収容部30の前面部を閉鎖するようになっている。
【0021】
扉板部36は、一方の側縁部が折り目35を介して右側板16に連設され、折り目35を軸として回動し、箱の前面部を開閉できるようになっている。
【0022】
また、扉板部36の折り目35とは反対側の縁部には、張出し片33に形成された係止孔38に係止される係止片39が折り目40を介して一体に形成されている。
【0023】
この係止片39には、折り目40より扉板部36側にコ字状の切れ目を入れることにより取っ手41が一体に形成されている。
【0024】
天板18は、背側板14と折り目17を介して連続した外側板42と、その折り目17とは反対側の縁部に前縁板43を介して一体に形成された内側板44とをもって構成され、前縁板43の両縁部を折り目として折り曲げることにより、内側板44を外側板42に重ね合わせ、内側板44の前縁板43とは反対側の縁部に配置された接着部45を外側板42の内側面に接着剤により固着させている。
【0025】
内側板44には、その基端側、即ち前縁板43側の隅部より背縁側に斜めに向けた折り目46,46を形成して折り目46より折り畳まれる逃がし片部47,47を備えている。
【0026】
逃がし片部47の側縁部、即ち内側板44の両側縁には、左右両側板15,16の上端部に形成された係止凹部48に係合する縁部係止突部49が形成されている。
【0027】
また、逃がし片部47の前縁板43と反対側の縁部には、背側板14の上縁部に形成された係止凹部62,62に係合する係止突部63,63が一体に形成されている。
【0028】
前縁板43は、一定幅を有する細長板状に形成され、天板18の前縁部を構成している。
【0029】
天左側板間連結板19及び天右側板間連結板20は、背側板14の隅を始点とした折り目50をもって隔てられた天板側部51と側板側部52とから構成され、天板側部51の縁部が天板18の側縁と連続し、側板側部52の縁部が左側板15又は右側板16の上縁と連続している。
【0030】
また、天左側板間連結板19の天板側部51は、天板18の外側板42内側面に接着剤により貼着されている。
【0031】
尚、天右側板間連結板20は、天板側部51及び側板側部52の外縁部がすべり易いように円弧状に形成され、組立てる際に天板18の外側板42と内側板44との間にスムースに折り込めるようになっている。
【0032】
この天左側板間連結板19及び天右側板間連結板20は、箱状に組立てられた際、折り目50より折り畳まれて外側板42と内側板44との間に挟み込まれるようになっている。
【0033】
折り畳み底板24,25は、相手側折り畳み底板の内底部に差し込まれる差込部53を一体に備え、折り目21,22とは反対側の縁部に切欠状の噛み合い部54が形成されている。
【0034】
この噛み合い部54には、引っ掛け切欠55が形成されている。
【0035】
更に、この折り畳み底板24,25は、折り目側の隅部より折り目とは反対側の縁部に向けた斜めの折り畳み用折れ線23を有し、この折り畳み用折れ線23より折り曲げられる貼着連結部56を一体に備えている。
【0036】
重ね合わせ板28,29は、台形状に形成され、貼着連結部56の内側に接着剤により貼り合わされている。尚、折れ線23を跨いで配置された部分は、折り畳み底板24,25の内側に当接し、折り畳み底板24,25と重ね合わせ板28,29とからなる底板部が折れ線23より外側に折曲がらないようにするストッパーとして機能するようになっている。
【0037】
容器収容部30は、箱底を底部とし、背側板14、左右両側板15,16及び閉鎖板部37に囲まれて形成されている。
【0038】
この容器収容部30には、その上端背側隅部に、互いに隣り合う背側板14と左側板15間、および背側板14と右側板16間に亘って互いに平行な一対の切れ目57,57を入れることにより、支持突起58,58が形成されている。
【0039】
この支持突起58は、図3に示すように、箱外側より内向きに押し込むことにより反転し、容器収容部30の上端内側にく字状に突出するようになっている。
【0040】
切花梱包用保水容器12は、例えば、切花挿入孔60を有する平板状の支持板59と、支持板59の前縁に折り目を介して一体に形成された支持脚板64と、切花挿入孔60と連通配置に支持板59の裏面に固定された保水袋61とをもって構成されている。
【0041】
この切花梱包用保水容器12は、図4に示すように、支持脚板64を折り目より折り曲げて閉鎖板部37の内側に差し込み支持板59の前縁を支持脚板64で支持させるとともに、支持板59の背側縁を支持突片58,58に支持させることにより、容器収容部30内に収容されるとともに支持されるようになっている。
【0042】
このように構成された切花梱包用箱10は、隣り合う側板を互いに直交配置にすることにより箱型に組立てられ、各側板に連動して底板部が自動的に平板状に広がり、図5に示すように、差込部53が相手側底板部の内底部に差し込まれ、噛み合い部54,54が互いに噛み合わさるとともに、両引っ掛け切欠55,55が互いに噛み合わされ、両底板部が容易に分解しない状態で相互に支持しあって底板を形成する。
【0043】
このとき、天板18は、図1に示すように、背側板14に対し左側板15が立ち上がることによって、それに連動して半分ほど立ち上がる。
【0044】
この状態で、切花11の茎部を挿入した保水容器12を容器収容部30に収容させ、支持板59の裏面を支持突起58,58に支持させる。
【0045】
その際、天板18が半開きの状態になっているので、切花11を前面部より容易に収容することができる。
【0046】
そして、切花11が収容されたら、天板18を背側板14に対して立ち上げ、内外両側板間に連結板を折り込んだ状態で、逃がし片部47を戻し、係止突部49を係止凹部48に係止させるとともに、係止突部63を係止凹部62に係止させることにより天板18により箱上面が閉鎖される。
【0047】
更に、扉板部36を閉じ、係止片39を係止孔38に挿入係止させることにより、箱前面部も閉鎖される。
【0048】
これにより切花の梱包が完了する。
【0049】
尚、この切花梱包用箱10より切花を取り出す際には、まず、係止片39を係止孔38より抜いて、扉板部36を開く。
【0050】
次に、天板18内側板44の係止突部49を左右両側板15,16の係止凹部48より解除し、係止突部63を背側板14の係止凹部62より解除するとともに、逃がし片部47を折り目46より立ち上げ、その状態で天板18を背側板14に対して倒して、箱上部を半開きの状態にする。
【0051】
この状態で切花を保水容器12ごと或いは、保水容器12より引き抜いて箱前面部より取り出す。その際、上面部が半開きの状態にあるので、切花が取り出しやすいようになっている。
【0052】
そして、切花を取り出した後は、両底板部の各折り畳み底板の互いに噛み合った引っ掛け切欠55,55を取り外し、その状態で折り目31,35が両側縁となるように隣り合う側板を相互に重ね合わせ、即ち、前側板13と右側板16、背側板14と左側板15とを重ね、前側板13と左側板15、及び背側板14と右側板16とが平らになるように折り畳むことにより全体形状を平板状となす。
【0053】
このとき、両底板部が側板に連動して折り畳み用折れ線23より折曲がって、側板間に折り込まれて自動的に平板状になる。
【0054】
尚、上述の実施例では、保水容器として平板状の支持板と支持板の裏面に固定された保水袋からなるものを使用する例について説明したが、保水容器はその他、鉢状のもの等であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明に係る切花梱包用箱の一例を示す斜視図である。
【図2】図1中の切花梱包用箱の展開図である。
【図3】同上の支持突起を示す部分拡大斜視図である。
【図4】同上の容器収容部の状態を示す断面図である。
【図5】同上の切箱梱包箱の底面図である。
【符号の説明】
【0056】
10 切花梱包用箱
11 切花
12 切花梱包用保水容器
13 前側板
14 背側板
15 左側板
16 右側板
17 折り目
18 天板
19 天左側板間連結板
20 天右側板間連結板
21,22 折り目
23 折り畳み用折れ線
24,25 折り畳み底板
26,27 折り目
28,29 重ね合わせ板
30 容器収容部
31,32 折り目
33 張出し片
33a のり付け部
34,35 折り目
36 扉板部
37 閉鎖板部
38 係止孔
39 係止片
40 折り目
41 取っ手
42 外側板
43 前縁板
44 内側板
45 接着部
46 折り目
47 逃がし片部
48 係止凹部
49 縁部係止突部
50 折り目
51 天板側部
52 側板側部
53 差込部
54 噛み合い部
55 引っ掛け切欠
56 貼着連結部
57 切れ目
58 支持突起
59 支持板
60 切花挿入孔
61 保水袋
62 係止凹部
63 係止突起
64 支持脚板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
周壁をなす前側板、背側板、左側板及び右側板と、前記背側板の上縁に折り目を介して一体に形成された天板と、前記天板と左側板の側縁間を連結する天左側板間連結板と、前記天板と右側板の側縁間を連結する天右側板間連結板と、前記前背両側板の下縁部に折り目を介して一体に形成され、側板側隅部より斜めに向けた折り畳み用折れ線を有する一対の折り畳み底板と、前記左右両側板の下縁部に折り目を介して一体に形成された一対の重ね合わせ板と、箱底部に配置され、保水容器が収容される容器収容部とを備え、
前記左側板及び右側板は、前記背側板の側縁に折り目を介して一体に形成され、
前記天板は、前記背側板の上縁に折り目を介して連続した外側板と、該外側板の背側板とは反対側の縁部に折り目又は一定幅を有する前縁板を介して連続した内側板とをもって構成され、該内側板を前記折り目又は前縁板より折り曲げて前記外側板の内側に重ね合わせ、
前記前側板は、前記容器収容部の前面部を閉鎖する閉鎖板部と、前記左側板又は右側板の前縁に折り目を介して連設された扉板部とをもって構成され、
箱の組立てに際し、隣り合う側板を相互に立たせることに連動して、前記折り畳み底板と隣り合う一方の重ね合わせ板とを連結してなる一対の底板部が互いに噛み合わされて底板をなすとともに、前記背側板に対し天板を立ち上げ、前記外側板と内側板との間に前記両連結板を挟みこむことにより、底部に保水容器収容部を配置した箱状に形成され、
解体に際し、前記天板を倒すとともに、隣り合う側板を重ねて畳むことにより、前記底板部が前記折り畳み用折れ線より折れて前記側板間に折り込まれることを特徴としてなる切花梱包用箱。
【請求項2】
前記容器収容部の上端部に、互いに隣り合う側板間に亘って互いに平行な一対の切れ目を入れることにより、反転して内側に突出する支持突起を備えた請求項1に記載の切花梱包用箱。
【請求項3】
切花挿入孔を有する平板状の支持板と、該支持板の前縁部に折り目を介して一体に形成された支持脚板と、前記支持板の裏面に前記切花挿入孔と連通配置に固定された切花用保水袋とからなる保水容器を使用し、前記支持脚板を前記閉鎖板部の内側へ挿し込み、前記支持板の前縁部を前記支持脚板に支持させ、前記支持板の背側縁部を前記支持突起に支持させるようにした請求項2に記載の切花梱包用箱。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2007−45456(P2007−45456A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−231451(P2005−231451)
【出願日】平成17年8月10日(2005.8.10)
【出願人】(395019889)中越テック株式会社 (14)
【出願人】(000201641)全国農業協同組合連合会 (69)
【出願人】(501436311)ちくま農業協同組合 (2)
【Fターム(参考)】