制御装置
【課題】端子金具やケーブルの接続部分等に対する保護をより有効に行う開閉蓋を有する制御装置を提供する。
【解決手段】作業用開口部13を開閉する開閉蓋5を一体的に備えるとともに、当該開閉蓋5をその全開位置及び全閉位置において保持する保持手段とを備えた。また、開閉蓋5にスリット6とともに、スリット6の裏面側に受け部71を設けることによって、防水壁部72とし、上方から流れる水の制御装置内への流入を防ぐ構成とした。
【解決手段】作業用開口部13を開閉する開閉蓋5を一体的に備えるとともに、当該開閉蓋5をその全開位置及び全閉位置において保持する保持手段とを備えた。また、開閉蓋5にスリット6とともに、スリット6の裏面側に受け部71を設けることによって、防水壁部72とし、上方から流れる水の制御装置内への流入を防ぐ構成とした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、各種センサーからの感知情報が入力され、その感知情報に基づいて処理制御を行う制御装置に関し、詳しくは、主に、屋外にて使用するのに好適な制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
主に屋外にて使用される制御装置の先行技術文献情報として、例えば、下記の特許文献1が有る。
この特許文献1に記載の発明は、配線基盤カバー構造とし、この配線基盤カバー内には、配線基盤が内蔵され、この配線基盤に設けられた配線用の端子金具が端子露出窓から露出し、更に、当該露出窓を、配線基盤カバーに対して着脱可能に設けられたカバープレートにより閉鎖することによって、端子金具及び当該端子金具に接続されたケーブルを保護するようにしたものである。
【特許文献1】特開平10−65355号公報(〔図1〕〜〔図4〕)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、例示した特許文献1における配線基盤カバー構造は、ケーブルの接続作業時において前記カバープレートを取外して行い、接続作業後に当該カバープレートを取り付けるようにされている。
【0004】
しかしながら、配線基盤カバー構造では、ケーブルの接続作業時にカバープレートを着脱するものであるため、取外したカバープレートを紛失してしまったり、その取付けを忘れてしまったりする虞が有った。
そして、カバープレートの紛失や取付けを忘れた場合、端子金具やケーブルの接続部分等が露出するため、雨水や埃等の影響を受け易く、例えば、当該雨水や埃等によりショートしたり腐食したりする等の要因となる虞が有る。
【0005】
そこで本発明は、端子金具やケーブルの接続部分等に対する保護をより有効に行うことを課題とし、この課題を解決する制御装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために採用した第1発明は、受信側制御部を内蔵し、当該受信側制御部に対する作業用開口部を有した制御装置において、前記作業用開口部を開閉する開閉蓋を一体的に備えるとともに、当該開閉蓋をその全開位置及び全閉位置において保持する保持手段とを備えてなることを特徴とする制御装置にしたことである。
【0007】
ここでいう制御装置は、主に屋外で使用されるものであり、各種センサーからの感知情報が入力され、その感知情報に基づいて処理制御を行う制御装置であって、例えば、オーバーヘッドドアを含むシャッター装置、ロールスクリーン、ブラインド、オーニング装置、門扉、ゲート、引戸を含むドア装置、スライディングウォール装置等、開閉体が閉鎖することで構造物等の空間部分を仕切るようにした開閉装置の障害物感知装置の制御装置として用いることができる。
尚、本発明における制御装置は、前記屋外で使用されるものに限定するものではなく、屋内用としても使用でき、特に、水がかかる虞のある場所や水が流下する虞が有る場所に好適に使用できる。
又、本発明における制御装置は、前記開閉装置の障害物感知装置以外の感知装置の制御装置にも適用できる。
又、ここでいう受信側制御部は、各種センサーからの感知情報を受信・入力する受信・入力回路や受信・入力した情報を基に処理制御を行う制御回路、制御指令を他の制御部に出力する出力回路、他の制御部からの制御指令を入力する入力回路、更には、電気回路やブザー等の音声を発生する音声回路等の各種回路、電気ケーブルや他の制御部と接続するためのケーブル等を接続する各種端子、各種ヒューズ等を含む。
【0008】
前記開閉蓋の開閉構造は、作業用開口部に対してスライド動作して開閉するスライド構造や、作業用開口部に対して回転動作して開閉する片開き構造又は観音開き構造等、制御装置と一体的な構成として開閉可能なものであればよいが、ケーブルの接続作業時等において、開いた開閉蓋が可能な限り作業の邪魔にならないようにするために、第2発明では、開閉蓋が作業用開口部をスライド動作により開閉するものであることを特徴とする制御装置にした。
【0009】
又、前記保持手段は、開閉蓋の開放状態及び閉鎖状態を保持可能な構成であればよいが、その開放状態及び閉鎖状態の切換えを容易にするために、第3発明では、保持手段が、開閉蓋と作業用開口部とに、開閉蓋の開閉動作によって掛脱する掛合によって開放状態及び閉鎖状態を保持するものであることを特徴とする制御装置にした。
尚、掛合によって開放状態及び閉鎖状態を保持する保持手段の構成としては、例えば、開閉蓋と作業用開口部とに凸部を設け、その一方の凸部が他方の凸部を乗り越えることによって掛合する構成や、開閉蓋と作業用開口部とのいずれか一方に凹部を、他方に凸部を設け、この凸部が凹部に嵌合することによって掛合する構成等が挙げられる。
又、他の保持手段として、マグネットやフック等の手段が挙げられる。
【0010】
又、制御装置の開閉蓋側の面を伝って流れ落ちようとする水の制御装置内への流入を効果的に防ぐために、第4発明では、前記制御装置は、その取付け状態において、少なくとも開閉蓋を有する面が上方から下方へ向かって傾斜した形状にされていることを特徴とする制御装置にした。
【0011】
又、例えば、開閉装置の障害物感知装置に用いられる制御装置の場合、障害物を感知した際に、それを知らせる警告音を発するブザー等を備えており、そのために、制御装置に警告音を制御装置外へ通過させるためのスリットを備えている場合があるが、このスリットの防水も必要となる。
そのため、第5発明では、スリットを備えた制御装置であって、当該スリットの裏面側に防水手段を備え、当該防水手段は、少なくとも上方から流れる水の制御装置内への流入を防ぐものであることを特徴とする制御装置にした。
【0012】
前記防水手段は、少なくとも上方から流れる水の制御装置内への流入を防ぐような構成であればよいが、具体的な構成として、例えば、第6発明のように、前記防水手段が、スリットの下方端部側裏面の全域に突設した受け部と、当該受け部のスリット側縁部を除く全ての縁部に立設した防水壁部とでなることを特徴とする制御装置にした構成が挙げられる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、下記の優れた効果が期待できる。
第1発明によれば、作業用開口部を開閉する開閉蓋が制御装置と一体的であるので、開閉蓋を紛失することが無く、しかも、その取付け忘れを防ぐことができる。
したがって、端子金具やケーブルの接続部分等に対する保護をより有効に行うことができる。
更に、保持手段によって、開閉蓋が全開状態及び全閉状態に保持されるので、ケーブルの接続作業が、迅速、且つ容易に行うことができる。
又、本発明の制御装置が、例えば、開閉装置の障害物感知装置の制御装置として用いられる場合に、この制御装置に対して開閉装置の開閉体の開閉動作中における振動が伝達されても、この保持手段により開閉蓋の全閉状態が保持されているので、取付けた状態で開閉蓋が開いてしまうことを回避できる。
【0014】
又、第2発明によれば、開閉蓋が作業用開口部をスライド動作により開閉するものであるので、開閉蓋が少なくとも制御装置の正面側に突出することなく全開位置とすることができる。
したがって、その全開位置における開閉蓋が作業の邪魔になるようなことを回避できる。
【0015】
又、第3発明によれば、保持手段が、開閉蓋の開閉動作によって掛脱する掛合によって開放状態及び閉鎖状態を保持するものであるので、開閉蓋の開閉動作により、自動的に開閉蓋の保持及び保持解除がされる。
したがって、極めて容易に、開閉蓋の保持及び保持解除をすることができる。
【0016】
又、第4発明によれば、前記制御装置を、その取付け状態において、少なくとも開閉蓋を有する面が上方から下方へ向かって傾斜した形状にしたことによって、制御装置の開閉蓋を有する面に沿って上方から下方へ流れ落ちる水を制御装置外方向へ案内することができるので、その水の制御装置内への流入を効果的に防ぐことができる。
【0017】
又、第5発明によれば、スリットの裏面側に防水手段を備えているので、流れ落ちる水の制御装置内への流入を防ぐことができる。
更に、第6発明によれば、第5発明における防水手段を具体的に提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の制御装置を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
尚、以下の説明において、「開閉体厚さ方向」とは、閉鎖状態の前記開閉体の厚さ方向を意味する。
また、「開閉体幅方向」とは、開閉体の開閉方向と略直交する方向であって、前記開閉体の厚さ方向ではない方向を意味する。
また、「開閉体開閉方向」とは、開閉体が空間を仕切ったり開放したりするためにスライドする方向を意味する。
【0019】
本形態で例示する制御装置1は、開閉方向を上下方向とする開閉体装置Aに取り付けられて、その開閉体A1の降下中に障害物Bが座板部材A13に接触したときに、この接触をマイクロスイッチ等による感圧式等のセンサー2が感知し、当該センサー2から入力された感知情報を送信機3が受信機2A側へ送信し、受信された感知情報が制御装置1における受信側制御部(図示せず)に入力され、当該受信側制御部が入力された感知情報に基づいて処理制御して、開閉体A1の降下動作を停止させたり反転上昇動作させたり等する障害物感知装置に用いられるものである(図1参照)。
【0020】
本形態で例示する開閉体装置Aは、住宅やビル、倉庫、工場、地下街、トンネル、車両の荷台等の構築・構造物等における開口部分や内部に配設され、前記開口部分を開閉したり、躯体内部の空間を仕切ったり開放したりするシャッター装置である。
又、開閉体装置Aは、開閉体閉鎖方向の端部を開閉方向へスライドさせて開閉動作する開閉体A1と、当該開閉体幅方向の両端部を開閉方向へ案内する左右のガイドレールA2,A2と、開閉体開放方向側で開閉体A1を巻き取ったり繰り出したりする巻取装置A3と、前記障害物感知装置とから構成されている。
【0021】
開閉体A1は、横長略矩形状の所謂スラットA11を、互いに回動するように上下に複数連接することで、開閉体本体A12を構成し、この開閉体本体A12の下側(閉鎖方向側)の端部に、床面や地面、枠部材等の当接対象部位に当接させるための座板部材A13を、開閉体幅方向に亘って接続している。
尚、本形態では、開閉体A1における開閉体本体A12の構成を、複数のスラットを連設したもので例示しているが、開閉体本体A12の他の構成として、複数のパイプをリンク部材により連接してなる構成や、単数もしくは複数のパネルやシート状物・ネット状物を設けてなる構成、あるいは、スラットとパイプ等を適宜組み合わせてなる構成等が例示できる。
ガイドレールA2は、開閉体幅方向の端部を開閉方向へ案内する部材であり、開閉体幅方向の両端部側の各々に、開閉体開閉方向へ亘って配設されている。
巻取装置A3は、収納ケースA31内に内蔵された巻取軸A32によって開閉体本体A12を巻取り、当該巻取軸A32から繰り出すようにしたものである(図2参照)。
【0022】
本形態の障害物感知装置は、前記座板部材A13に取り付けられた送信機3と、当該送信機3にケーブル22を介して接続されるセンサー2と、巻取装置A3側に前記送信機3と略対面するように取り付けられた受信機2Aと、当該受信機2Aとケーブル21Aを介して接続される制御装置1を備えて構成されている。
尚、感知情報は、送信機から光信号や電波信号等により受信機に向けて発信される。
【0023】
制御装置1は、基盤11及び端子金具12を内蔵するケース4と、当該ケース4に開口された作業用開口部13を開閉する開閉蓋5とから構成されている。
ケース4は、側面視において上下方向(開閉体開閉方向)のみに正面側へ膨出する略円弧状面に形成され、当該略円弧状面は、側面視においてケース4の略中央部分を膨出頂点としている。
符号41,41は、ケース4の取付け板部であり、ケース4の正面視において左右に一体形成され、その表面部には取付け孔42が開孔されている。
作業用開口部13は、前記ケース4の膨出頂点のやや下側からケース4の下端部(開閉体閉鎖方向側端部)に亘って開口されている。
又、作業用開口部13の下方側には、端子金具12を収容する多数の収容部14が区画形成され、更に、当該収容部14の下方からケース4の下端部(開閉体閉鎖方向側端部)に亘って、各種ケーブルの接続部(図示せず)の端子金具12に対する接続を正常に保持するための平面部15が形成されている(図3及び図4参照)。
【0024】
開閉蓋5は、前記作業用開口部13を上下方向(作業用開口部開閉方向)にスライドすることによって開閉するものである。
具体的には、開閉蓋5は、ケース4の内側に、上下方向(作業用開口部開閉方向)にスライド可能に支持され、この開閉蓋5は、上方(作業用開口部開放方向)にスライドすることによってケース4内に収納されるように動作して作業用開口部13を開放し、下方(作業用開口部閉鎖方向)にスライドすることによってケース4内から出てくるように動作して作業用開口部13を閉鎖する。
又、開閉蓋5は側面視において、作業用開口部13の側面縁部の略円弧状に沿う形状の略円弧状に形成されていて、この開閉蓋5が作業用開口部13を閉鎖している状態において、開閉蓋5における側面形状と作業用開口部13の側面縁部の形状とが沿うようになっている。
すなわち、前記ケース4の略下半部の形状及び開閉蓋5の形状によって、当該部位が、図面上、下方(作業用開口部閉鎖方向)から上方(作業用開口部開放方向)へ向かって、制御装置1の厚みが厚くなるような方向に傾斜する略斜め下向きとなる。
この構成によって、上方から流れ落ちる水をケース4外に案内することができるので、その水のケース4内への流入を効果的に防ぐことができる。
【0025】
前記開閉蓋5のスライド構造は、ケース4の正面視において、当該ケース4内の上半部に開閉蓋5のスライドを案内する案内レール4A,4Aが、作業用開口部13の左右縁部(開閉体幅方向側縁部)に沿って上方向に延長状に設けられていて、この、案内レール4A,4Aに開閉蓋5の左右端部(開閉体幅方向側端部)を嵌合することによって、開閉蓋5の開閉方向へのスライドを案内する。
又、開閉蓋5の下端 (作業用開口部閉鎖方向端)全域には、スライド操作用の突出板部51が、ケース4の前方(開閉体厚み方向)に突出するように一体形成されていて、この突出板部51は、開閉蓋5が全開状態において、作業用開口部13の上方縁からケース4の前方(開閉体厚み方向)へ略ひさし状に突出して、作業用開口部13を開放した際に、上方から流れ落ちてくる水をケース4の前方(開閉体厚み方向)へ案内して、その水のケース4内への流入を防ぐようにしている。
【0026】
符号6は、ブザーの音声をケース4外へ出すためのスリットであり、開閉蓋5に開口されている。
スリット6の裏面側には、当該スリット6からの水の流入を防ぐ防水手段7が備えられている。
前記防水手段7の具体的な構成は、スリット6の下方端部側裏面の全域に突設した受け部71と、当該受け部71のスリット側縁部を除く全ての縁部に立設した防水壁部72とで構成されている。
すなわち、開閉蓋5の全閉状態において、仮に、上方から流れ落ちてくる水がスリット6内に流入しても、その水は、前記受け部71と防水壁部72に阻まれてケース4内への流入を防ぐことができる。
【0027】
符号8は、開閉蓋5の全開状態及び全閉状態を保持する保持手段であり、ケース4の正面視において、開閉蓋5における突出板部51の左右縁部(開閉体幅方向側縁部)と、作業用開口部13の左右縁部面(開閉体幅方向側縁部面)131,131とに亘って設けられている。
前記保持手段8の具体的な構成として、開閉蓋5における突出板部51の左右縁部(開閉体幅方向側縁部)付近に開閉体幅方向に沿って、作業用開口部13の左右縁部面(開閉体幅方向側縁部面)131,131と近接状又は接触状に対面する長さに突出させた掛合凸部81と、作業用開口部13の左右縁部面(開閉体幅方向側縁部面)131,131に開閉体厚み方向に突出させた掛合凸部82,83とから構成されている。
前記掛合凸部81と掛合凸部82,83とは、開閉蓋5の開閉方向に対向し、その開閉蓋5の開閉動作中に開閉蓋5側の掛合凸部81が、ケース4本体側である作業用開口部13の左右縁部面131,131側の掛合凸部82又は掛合凸部83に接触するとともに、開閉蓋5及び掛合凸部81が変形して掛合凸部82又は掛合凸部83を乗り越えるようになっている。
前記掛合凸部82は、開閉蓋5の全開状態において前記掛合凸部81が掛合凸部82の上方となる位置に突設され、前記掛合凸部83は、開閉蓋5の全閉状態において前記掛合凸部81が掛合凸部83の下方となる位置に突設されている(図5参照)。
前記の構成の保持手段8により、開閉蓋5の全開状態及び開閉蓋の全閉状態を保持することができる。
【0028】
又、前記基盤11には、前記受信側制御部を構成する電気回路に過電流が流れた際に該回路を遮断するヒューズ32が着脱可能に設けられ、当該ヒューズ32には、当該ヒューズ32を取外すための取外し工具33が略環状に係合されている。
更に、基盤11には、前記ヒューズ32が過電流等により溶断したときのために、交換用の予備ヒューズ34を備えている。
【0029】
ヒューズ32は、一般的なガラス管ヒューズであり、その長手方向の両端側の金属管状の部分が、それぞれヒューズホルダ35に嵌め合わせられることで、基盤11に対し略平行状に支持されている。
ヒューズホルダ35は、上方を開口した断面略コ字状の一般的なヒューズホルダであり、ヒューズ32が上方から抜き差しされるように構成されている。
【0030】
また、取外し工具33は、難燃性かつ絶縁性の良好な合成樹脂材料から形成され、ヒューズ32を挿通させるためのヒューズ挿通孔33aや、指で摘まれる部分に配設された係合孔33b等を備える。
この取外し工具33の外観形状は、特に限定されるものでないが、本実施の形態の好ましい一例によれば、図9に示すように、平面視略長方形状に形成され、その一端側にヒューズ挿通孔33aを配置し、その他端側に係合孔33bを配置している。
ヒューズ挿通孔33aは、ヒューズ32を抜き差し可能なように、ヒューズ32の外径よりも若干大きい内径に形成されている。
係合孔33bは、取外し工具33が指等で摘まれる際に滑り止めとなるとともに、ドライバー等の治具の先端を挿入することも可能なように、適宜な内径に形成されている。
【0031】
また、予備ヒューズ34は、上記ヒューズ32と同一部品のガラス管ヒューズであり、制御装置20のケース等に固定された予備ヒューズホルダ36に装着されることで、基盤11に対し略垂直状に支持されている。
予備ヒューズホルダ36は、合成樹脂材料などから図10に示す環状に形成され、その内周面をヒューズ34の外周面に弾性的に圧接させることで、予備ヒューズホルダ36を着脱可能に支持している。
なお、この予備ヒューズホルダ36の形状は、予備ヒューズ34が脱落し難く且つ予備ヒューズ34の着脱が容易なものであれば、図示例以外のものであってもよい。
【0032】
上記構成によれば、ヒューズ32を取外す際、図7(a)に示すように、取外し工具33の係合孔33bがある部分を指等で摘み、上方へ引っ張れば、ヒューズ32を容易に外すことができる(図7(b)参照)。この作業の際、万が一、電気回路が通電されていたとしても、指等がヒューズホルダ35に触れて感電してしまうのを防ぐことができる。
なお、ヒューズ32を外す作業は、取外し工具33の係合孔33bにドライバー等の工具の先端を挿込み、該工具を上方へ引くようにしてもよい。
【0033】
次に、予備ヒューズ34を取外し工具33によってヒューズホルダ35に装着する手順について説明する。
先ず、図8(a)に示すように、取外し工具33の係合孔33b側を指等で摘み、同取外し工具33のヒューズ挿通孔33aを、略環状に予備ヒューズ34に被せる。
そして、取外し工具33を若干傾けることで、ヒューズ挿通孔33aの内周面を予備ヒューズ34の外周面に接触させ(図8(a)参照)、その状態のまま、取外し工具33を上方へ引き上げれば、予備ヒューズ34が予備ヒューズホルダ36から抜き出される(図8(b)参照)。
次に、取外し工具33を回動させることで、予備ヒューズ34が基盤11に対し略平行となるようにし(図8(c)参照)、その状態のまま、取外し工具33をヒューズホルダ35へ向けて移動させれば、予備ヒューズ34の両端側がヒューズホルダ35に嵌まり合う。
【0034】
而して、前記装着手順によれば、予備ヒューズ34をヒューズホルダ35へ装着する作業と、予備ヒューズ34へ取外し工具33へ環状に係合させる作業との双方の作業を、効率的に行うことができる上、万が一電気回路が通電されている場合であっても、作業者等の指がヒューズホルダ35に触れて感電してしまうのを防ぐことができる。
なお、予備ヒューズ34は、取外し工具33を用いることなく、指や他の工具等により摘まんで、ヒューズホルダ35に装着されてもよい。
【0035】
本形態における制御装置1の取付け位置として、例えば、図2に示すように、巻取装置A3における収納ケースA31内に取り付けることが、防水という観点から好ましい。
更に、具体的な制御装置1の取付け位置として、ケーブル21Aの取り回しが可能な範囲で任意であるが、メンテナンスや通常用いられるケーブル21Aの長さから配線作業やメンテナンス等を勘案した場合、受信機2Aに近く、且つ巻取軸A32の下方が好ましい。
前記の取付け位置の場合、制御装置1には、巻取軸A32に巻取られた開閉体A1に付着した水や、その開閉体A1の巻取り及び繰り出し時に飛び散る水がかかるものの、制御装置1には前記した各防水構造が備えられているので、水による悪影響を防ぐことができる。
又、前記受信機2Aの取付け位置として、収納ケースA31側にありながらより確実に感知情報の受信をし、前記制御装置1に対するケーブル21Aの配線作業やメンテナンス等を勘案した場合、巻取軸A32の下方、且つ、開閉体A1の通路となる開口部A33付近が好ましい。
【0036】
図11に示すのは、本形態の開閉体装置の障害物感知装置に用いられる前記受信機2Aである。
前記受信機2Aは、受信機本体22Aと、当該受信機本体22Aに挿入状に接続されたケーブル21Aとから構成され、このケーブル21Aの他端が制御装置1に接続されている。
又、受信機本体22Aに対するケーブル21Aの挿入構造は、受信機本体22Aにおけるケーブル21Aの挿入部分に、ケーブル21Aが略密着状に挿通する筒状体23Aを立設し、この筒状体23Aからケーブル21Aを受信機本体22Aに挿入する構造である。
この挿入構造によれば、ケーブル21Aが前記筒状体23Aに略密着状に挿通されて受信機本体22Aに挿入されるので、ケーブル21Aの挿入部分からの水の浸入を防ぐことができるとともに、ケーブル21Aの傷付等を保護することができる。
【0037】
尚、本発明は、例示した形態に限定するものでは無く、特許請求の範囲の各項に記載された内容から逸脱しない範囲の構成による実施が可能である。
例えば、前記で例示した形態では、開閉蓋5は、側面視において、作業用開口部13の側面縁部の略円弧状に沿う形状の略円弧状に形成することによって、当該部位が、その下方(作業用開口部閉鎖方向)から上方(作業用開口部開放方向)へ向かって、制御装置1の厚みが厚くなるような方向に傾斜する略斜め下向きとなるようにしているが、本発明では、開閉蓋5をその側面視において略直線状に形成し、この開閉蓋5を制御装置1の下方(作業用開口部閉鎖方向)から上方(作業用開口部開放方向)へ向かって、制御装置1の厚みが厚くなるような方向に傾斜する略斜め下向きとなるようにしたものとしてもよい(図示せず)。
この場合、少なくとも、作業用開口部13の側面縁部の側面視の形状を前記開閉蓋5の傾斜に沿わせた傾斜とする略直線状に形成することが好ましい(図示せず)。
又、この開閉蓋5を側面視において略直線状とした形態の場合、作業用開口部13を含むケース4の側面視の形状を、その下方(作業用開口部閉鎖方向)から上方(作業用開口部開放方向)へ向かう全ての面を制御装置1の厚みが厚くなるような方向に略直線状として傾斜させた形状にすることが好ましい。
又、前記で例示した制御装置1の取付け方向は、開閉蓋の開閉方向が上下方向(開閉体開閉方向)になるようにした方向、すなわち制御装置1の取付け面が略垂直となる縦方向であるが、本発明では、制御装置1の取付け方向が開閉蓋の開閉方向が前後方向又は左右方向(開閉体幅方向方向又は開閉体厚み方向)になるようにした方向、すなわち制御装置1の取付け面が略水平となる横方向も含み、この取付け方向においても、制御装置1の傾斜が上方から下方へ水を流下させることができるような傾斜とすればよい(図示せず)。
すなわち、制御装置1は、いずれの取付け方向や形状においても、少なくとも開閉蓋5を有する面が、その開閉蓋5を閉鎖した状態で、上方から下方へ水を流下させやすいものとして構成すればよい。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明の制御装置は、例示した開閉体装置の障害物感知装置に用いられる制御装置以外の制御装置においても利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明に係る制御装置を開閉体装置に取り付けた状態の正面図。
【図2】図1の(2)-(2)線断面図。
【図3】本発明に係る制御装置の正面図で、(a)は開放状態を示し、(b)は閉鎖状態を示す。
【図4】(a)は図3(a)の(a)-(a)線断面図、(b)は図3(b)の(b)-(b)線断面図、(c)は(b)の要部拡大図。(d)は(c)の(d)-(d)線断面図。
【図5】(a)は図3(a)の(c)-(c)線拡大断面図、(b)は図3(b)の(d)-(d)線拡大断面図。
【図6】図3(a)の(e)-(e)線拡大断面図。
【図7】図3の(7)-(7)線拡大断面図で、(a)はヒューズが装着された状態を示し、(b)は同ヒューズが外された状態を示している。
【図8】図3の(7)-(7)線拡大断面図で、(a)は予備ヒューズを取外し工具により外そうとしている状態を示し、(b)は同予備ヒューズを取外し工具により外した状態を示し、更に、(c)は同予備ヒューズを取外し工具によりヒューズホルダへ装着しようとしている状態を示している。
【図9】取外し工具の一例を示す平面図である。
【図10】予備ヒューズホルダの一例を示す上面図である。
【図11】受信機の斜視図。
【符号の説明】
【0040】
A:開閉体装置
1:制御装置
2:センサー
3:送信機
4:ケース
5:開閉蓋
6:スリット
7:防水手段
8:保持手段
11:基盤
12:端子金具
13:作業用開口部
2A:受信機
4A:案内レール
51:突出板
71:受け部
72:防水壁部
81:掛合凸部
82:掛合凸部
83:掛合凸部
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、各種センサーからの感知情報が入力され、その感知情報に基づいて処理制御を行う制御装置に関し、詳しくは、主に、屋外にて使用するのに好適な制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
主に屋外にて使用される制御装置の先行技術文献情報として、例えば、下記の特許文献1が有る。
この特許文献1に記載の発明は、配線基盤カバー構造とし、この配線基盤カバー内には、配線基盤が内蔵され、この配線基盤に設けられた配線用の端子金具が端子露出窓から露出し、更に、当該露出窓を、配線基盤カバーに対して着脱可能に設けられたカバープレートにより閉鎖することによって、端子金具及び当該端子金具に接続されたケーブルを保護するようにしたものである。
【特許文献1】特開平10−65355号公報(〔図1〕〜〔図4〕)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、例示した特許文献1における配線基盤カバー構造は、ケーブルの接続作業時において前記カバープレートを取外して行い、接続作業後に当該カバープレートを取り付けるようにされている。
【0004】
しかしながら、配線基盤カバー構造では、ケーブルの接続作業時にカバープレートを着脱するものであるため、取外したカバープレートを紛失してしまったり、その取付けを忘れてしまったりする虞が有った。
そして、カバープレートの紛失や取付けを忘れた場合、端子金具やケーブルの接続部分等が露出するため、雨水や埃等の影響を受け易く、例えば、当該雨水や埃等によりショートしたり腐食したりする等の要因となる虞が有る。
【0005】
そこで本発明は、端子金具やケーブルの接続部分等に対する保護をより有効に行うことを課題とし、この課題を解決する制御装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために採用した第1発明は、受信側制御部を内蔵し、当該受信側制御部に対する作業用開口部を有した制御装置において、前記作業用開口部を開閉する開閉蓋を一体的に備えるとともに、当該開閉蓋をその全開位置及び全閉位置において保持する保持手段とを備えてなることを特徴とする制御装置にしたことである。
【0007】
ここでいう制御装置は、主に屋外で使用されるものであり、各種センサーからの感知情報が入力され、その感知情報に基づいて処理制御を行う制御装置であって、例えば、オーバーヘッドドアを含むシャッター装置、ロールスクリーン、ブラインド、オーニング装置、門扉、ゲート、引戸を含むドア装置、スライディングウォール装置等、開閉体が閉鎖することで構造物等の空間部分を仕切るようにした開閉装置の障害物感知装置の制御装置として用いることができる。
尚、本発明における制御装置は、前記屋外で使用されるものに限定するものではなく、屋内用としても使用でき、特に、水がかかる虞のある場所や水が流下する虞が有る場所に好適に使用できる。
又、本発明における制御装置は、前記開閉装置の障害物感知装置以外の感知装置の制御装置にも適用できる。
又、ここでいう受信側制御部は、各種センサーからの感知情報を受信・入力する受信・入力回路や受信・入力した情報を基に処理制御を行う制御回路、制御指令を他の制御部に出力する出力回路、他の制御部からの制御指令を入力する入力回路、更には、電気回路やブザー等の音声を発生する音声回路等の各種回路、電気ケーブルや他の制御部と接続するためのケーブル等を接続する各種端子、各種ヒューズ等を含む。
【0008】
前記開閉蓋の開閉構造は、作業用開口部に対してスライド動作して開閉するスライド構造や、作業用開口部に対して回転動作して開閉する片開き構造又は観音開き構造等、制御装置と一体的な構成として開閉可能なものであればよいが、ケーブルの接続作業時等において、開いた開閉蓋が可能な限り作業の邪魔にならないようにするために、第2発明では、開閉蓋が作業用開口部をスライド動作により開閉するものであることを特徴とする制御装置にした。
【0009】
又、前記保持手段は、開閉蓋の開放状態及び閉鎖状態を保持可能な構成であればよいが、その開放状態及び閉鎖状態の切換えを容易にするために、第3発明では、保持手段が、開閉蓋と作業用開口部とに、開閉蓋の開閉動作によって掛脱する掛合によって開放状態及び閉鎖状態を保持するものであることを特徴とする制御装置にした。
尚、掛合によって開放状態及び閉鎖状態を保持する保持手段の構成としては、例えば、開閉蓋と作業用開口部とに凸部を設け、その一方の凸部が他方の凸部を乗り越えることによって掛合する構成や、開閉蓋と作業用開口部とのいずれか一方に凹部を、他方に凸部を設け、この凸部が凹部に嵌合することによって掛合する構成等が挙げられる。
又、他の保持手段として、マグネットやフック等の手段が挙げられる。
【0010】
又、制御装置の開閉蓋側の面を伝って流れ落ちようとする水の制御装置内への流入を効果的に防ぐために、第4発明では、前記制御装置は、その取付け状態において、少なくとも開閉蓋を有する面が上方から下方へ向かって傾斜した形状にされていることを特徴とする制御装置にした。
【0011】
又、例えば、開閉装置の障害物感知装置に用いられる制御装置の場合、障害物を感知した際に、それを知らせる警告音を発するブザー等を備えており、そのために、制御装置に警告音を制御装置外へ通過させるためのスリットを備えている場合があるが、このスリットの防水も必要となる。
そのため、第5発明では、スリットを備えた制御装置であって、当該スリットの裏面側に防水手段を備え、当該防水手段は、少なくとも上方から流れる水の制御装置内への流入を防ぐものであることを特徴とする制御装置にした。
【0012】
前記防水手段は、少なくとも上方から流れる水の制御装置内への流入を防ぐような構成であればよいが、具体的な構成として、例えば、第6発明のように、前記防水手段が、スリットの下方端部側裏面の全域に突設した受け部と、当該受け部のスリット側縁部を除く全ての縁部に立設した防水壁部とでなることを特徴とする制御装置にした構成が挙げられる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、下記の優れた効果が期待できる。
第1発明によれば、作業用開口部を開閉する開閉蓋が制御装置と一体的であるので、開閉蓋を紛失することが無く、しかも、その取付け忘れを防ぐことができる。
したがって、端子金具やケーブルの接続部分等に対する保護をより有効に行うことができる。
更に、保持手段によって、開閉蓋が全開状態及び全閉状態に保持されるので、ケーブルの接続作業が、迅速、且つ容易に行うことができる。
又、本発明の制御装置が、例えば、開閉装置の障害物感知装置の制御装置として用いられる場合に、この制御装置に対して開閉装置の開閉体の開閉動作中における振動が伝達されても、この保持手段により開閉蓋の全閉状態が保持されているので、取付けた状態で開閉蓋が開いてしまうことを回避できる。
【0014】
又、第2発明によれば、開閉蓋が作業用開口部をスライド動作により開閉するものであるので、開閉蓋が少なくとも制御装置の正面側に突出することなく全開位置とすることができる。
したがって、その全開位置における開閉蓋が作業の邪魔になるようなことを回避できる。
【0015】
又、第3発明によれば、保持手段が、開閉蓋の開閉動作によって掛脱する掛合によって開放状態及び閉鎖状態を保持するものであるので、開閉蓋の開閉動作により、自動的に開閉蓋の保持及び保持解除がされる。
したがって、極めて容易に、開閉蓋の保持及び保持解除をすることができる。
【0016】
又、第4発明によれば、前記制御装置を、その取付け状態において、少なくとも開閉蓋を有する面が上方から下方へ向かって傾斜した形状にしたことによって、制御装置の開閉蓋を有する面に沿って上方から下方へ流れ落ちる水を制御装置外方向へ案内することができるので、その水の制御装置内への流入を効果的に防ぐことができる。
【0017】
又、第5発明によれば、スリットの裏面側に防水手段を備えているので、流れ落ちる水の制御装置内への流入を防ぐことができる。
更に、第6発明によれば、第5発明における防水手段を具体的に提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の制御装置を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
尚、以下の説明において、「開閉体厚さ方向」とは、閉鎖状態の前記開閉体の厚さ方向を意味する。
また、「開閉体幅方向」とは、開閉体の開閉方向と略直交する方向であって、前記開閉体の厚さ方向ではない方向を意味する。
また、「開閉体開閉方向」とは、開閉体が空間を仕切ったり開放したりするためにスライドする方向を意味する。
【0019】
本形態で例示する制御装置1は、開閉方向を上下方向とする開閉体装置Aに取り付けられて、その開閉体A1の降下中に障害物Bが座板部材A13に接触したときに、この接触をマイクロスイッチ等による感圧式等のセンサー2が感知し、当該センサー2から入力された感知情報を送信機3が受信機2A側へ送信し、受信された感知情報が制御装置1における受信側制御部(図示せず)に入力され、当該受信側制御部が入力された感知情報に基づいて処理制御して、開閉体A1の降下動作を停止させたり反転上昇動作させたり等する障害物感知装置に用いられるものである(図1参照)。
【0020】
本形態で例示する開閉体装置Aは、住宅やビル、倉庫、工場、地下街、トンネル、車両の荷台等の構築・構造物等における開口部分や内部に配設され、前記開口部分を開閉したり、躯体内部の空間を仕切ったり開放したりするシャッター装置である。
又、開閉体装置Aは、開閉体閉鎖方向の端部を開閉方向へスライドさせて開閉動作する開閉体A1と、当該開閉体幅方向の両端部を開閉方向へ案内する左右のガイドレールA2,A2と、開閉体開放方向側で開閉体A1を巻き取ったり繰り出したりする巻取装置A3と、前記障害物感知装置とから構成されている。
【0021】
開閉体A1は、横長略矩形状の所謂スラットA11を、互いに回動するように上下に複数連接することで、開閉体本体A12を構成し、この開閉体本体A12の下側(閉鎖方向側)の端部に、床面や地面、枠部材等の当接対象部位に当接させるための座板部材A13を、開閉体幅方向に亘って接続している。
尚、本形態では、開閉体A1における開閉体本体A12の構成を、複数のスラットを連設したもので例示しているが、開閉体本体A12の他の構成として、複数のパイプをリンク部材により連接してなる構成や、単数もしくは複数のパネルやシート状物・ネット状物を設けてなる構成、あるいは、スラットとパイプ等を適宜組み合わせてなる構成等が例示できる。
ガイドレールA2は、開閉体幅方向の端部を開閉方向へ案内する部材であり、開閉体幅方向の両端部側の各々に、開閉体開閉方向へ亘って配設されている。
巻取装置A3は、収納ケースA31内に内蔵された巻取軸A32によって開閉体本体A12を巻取り、当該巻取軸A32から繰り出すようにしたものである(図2参照)。
【0022】
本形態の障害物感知装置は、前記座板部材A13に取り付けられた送信機3と、当該送信機3にケーブル22を介して接続されるセンサー2と、巻取装置A3側に前記送信機3と略対面するように取り付けられた受信機2Aと、当該受信機2Aとケーブル21Aを介して接続される制御装置1を備えて構成されている。
尚、感知情報は、送信機から光信号や電波信号等により受信機に向けて発信される。
【0023】
制御装置1は、基盤11及び端子金具12を内蔵するケース4と、当該ケース4に開口された作業用開口部13を開閉する開閉蓋5とから構成されている。
ケース4は、側面視において上下方向(開閉体開閉方向)のみに正面側へ膨出する略円弧状面に形成され、当該略円弧状面は、側面視においてケース4の略中央部分を膨出頂点としている。
符号41,41は、ケース4の取付け板部であり、ケース4の正面視において左右に一体形成され、その表面部には取付け孔42が開孔されている。
作業用開口部13は、前記ケース4の膨出頂点のやや下側からケース4の下端部(開閉体閉鎖方向側端部)に亘って開口されている。
又、作業用開口部13の下方側には、端子金具12を収容する多数の収容部14が区画形成され、更に、当該収容部14の下方からケース4の下端部(開閉体閉鎖方向側端部)に亘って、各種ケーブルの接続部(図示せず)の端子金具12に対する接続を正常に保持するための平面部15が形成されている(図3及び図4参照)。
【0024】
開閉蓋5は、前記作業用開口部13を上下方向(作業用開口部開閉方向)にスライドすることによって開閉するものである。
具体的には、開閉蓋5は、ケース4の内側に、上下方向(作業用開口部開閉方向)にスライド可能に支持され、この開閉蓋5は、上方(作業用開口部開放方向)にスライドすることによってケース4内に収納されるように動作して作業用開口部13を開放し、下方(作業用開口部閉鎖方向)にスライドすることによってケース4内から出てくるように動作して作業用開口部13を閉鎖する。
又、開閉蓋5は側面視において、作業用開口部13の側面縁部の略円弧状に沿う形状の略円弧状に形成されていて、この開閉蓋5が作業用開口部13を閉鎖している状態において、開閉蓋5における側面形状と作業用開口部13の側面縁部の形状とが沿うようになっている。
すなわち、前記ケース4の略下半部の形状及び開閉蓋5の形状によって、当該部位が、図面上、下方(作業用開口部閉鎖方向)から上方(作業用開口部開放方向)へ向かって、制御装置1の厚みが厚くなるような方向に傾斜する略斜め下向きとなる。
この構成によって、上方から流れ落ちる水をケース4外に案内することができるので、その水のケース4内への流入を効果的に防ぐことができる。
【0025】
前記開閉蓋5のスライド構造は、ケース4の正面視において、当該ケース4内の上半部に開閉蓋5のスライドを案内する案内レール4A,4Aが、作業用開口部13の左右縁部(開閉体幅方向側縁部)に沿って上方向に延長状に設けられていて、この、案内レール4A,4Aに開閉蓋5の左右端部(開閉体幅方向側端部)を嵌合することによって、開閉蓋5の開閉方向へのスライドを案内する。
又、開閉蓋5の下端 (作業用開口部閉鎖方向端)全域には、スライド操作用の突出板部51が、ケース4の前方(開閉体厚み方向)に突出するように一体形成されていて、この突出板部51は、開閉蓋5が全開状態において、作業用開口部13の上方縁からケース4の前方(開閉体厚み方向)へ略ひさし状に突出して、作業用開口部13を開放した際に、上方から流れ落ちてくる水をケース4の前方(開閉体厚み方向)へ案内して、その水のケース4内への流入を防ぐようにしている。
【0026】
符号6は、ブザーの音声をケース4外へ出すためのスリットであり、開閉蓋5に開口されている。
スリット6の裏面側には、当該スリット6からの水の流入を防ぐ防水手段7が備えられている。
前記防水手段7の具体的な構成は、スリット6の下方端部側裏面の全域に突設した受け部71と、当該受け部71のスリット側縁部を除く全ての縁部に立設した防水壁部72とで構成されている。
すなわち、開閉蓋5の全閉状態において、仮に、上方から流れ落ちてくる水がスリット6内に流入しても、その水は、前記受け部71と防水壁部72に阻まれてケース4内への流入を防ぐことができる。
【0027】
符号8は、開閉蓋5の全開状態及び全閉状態を保持する保持手段であり、ケース4の正面視において、開閉蓋5における突出板部51の左右縁部(開閉体幅方向側縁部)と、作業用開口部13の左右縁部面(開閉体幅方向側縁部面)131,131とに亘って設けられている。
前記保持手段8の具体的な構成として、開閉蓋5における突出板部51の左右縁部(開閉体幅方向側縁部)付近に開閉体幅方向に沿って、作業用開口部13の左右縁部面(開閉体幅方向側縁部面)131,131と近接状又は接触状に対面する長さに突出させた掛合凸部81と、作業用開口部13の左右縁部面(開閉体幅方向側縁部面)131,131に開閉体厚み方向に突出させた掛合凸部82,83とから構成されている。
前記掛合凸部81と掛合凸部82,83とは、開閉蓋5の開閉方向に対向し、その開閉蓋5の開閉動作中に開閉蓋5側の掛合凸部81が、ケース4本体側である作業用開口部13の左右縁部面131,131側の掛合凸部82又は掛合凸部83に接触するとともに、開閉蓋5及び掛合凸部81が変形して掛合凸部82又は掛合凸部83を乗り越えるようになっている。
前記掛合凸部82は、開閉蓋5の全開状態において前記掛合凸部81が掛合凸部82の上方となる位置に突設され、前記掛合凸部83は、開閉蓋5の全閉状態において前記掛合凸部81が掛合凸部83の下方となる位置に突設されている(図5参照)。
前記の構成の保持手段8により、開閉蓋5の全開状態及び開閉蓋の全閉状態を保持することができる。
【0028】
又、前記基盤11には、前記受信側制御部を構成する電気回路に過電流が流れた際に該回路を遮断するヒューズ32が着脱可能に設けられ、当該ヒューズ32には、当該ヒューズ32を取外すための取外し工具33が略環状に係合されている。
更に、基盤11には、前記ヒューズ32が過電流等により溶断したときのために、交換用の予備ヒューズ34を備えている。
【0029】
ヒューズ32は、一般的なガラス管ヒューズであり、その長手方向の両端側の金属管状の部分が、それぞれヒューズホルダ35に嵌め合わせられることで、基盤11に対し略平行状に支持されている。
ヒューズホルダ35は、上方を開口した断面略コ字状の一般的なヒューズホルダであり、ヒューズ32が上方から抜き差しされるように構成されている。
【0030】
また、取外し工具33は、難燃性かつ絶縁性の良好な合成樹脂材料から形成され、ヒューズ32を挿通させるためのヒューズ挿通孔33aや、指で摘まれる部分に配設された係合孔33b等を備える。
この取外し工具33の外観形状は、特に限定されるものでないが、本実施の形態の好ましい一例によれば、図9に示すように、平面視略長方形状に形成され、その一端側にヒューズ挿通孔33aを配置し、その他端側に係合孔33bを配置している。
ヒューズ挿通孔33aは、ヒューズ32を抜き差し可能なように、ヒューズ32の外径よりも若干大きい内径に形成されている。
係合孔33bは、取外し工具33が指等で摘まれる際に滑り止めとなるとともに、ドライバー等の治具の先端を挿入することも可能なように、適宜な内径に形成されている。
【0031】
また、予備ヒューズ34は、上記ヒューズ32と同一部品のガラス管ヒューズであり、制御装置20のケース等に固定された予備ヒューズホルダ36に装着されることで、基盤11に対し略垂直状に支持されている。
予備ヒューズホルダ36は、合成樹脂材料などから図10に示す環状に形成され、その内周面をヒューズ34の外周面に弾性的に圧接させることで、予備ヒューズホルダ36を着脱可能に支持している。
なお、この予備ヒューズホルダ36の形状は、予備ヒューズ34が脱落し難く且つ予備ヒューズ34の着脱が容易なものであれば、図示例以外のものであってもよい。
【0032】
上記構成によれば、ヒューズ32を取外す際、図7(a)に示すように、取外し工具33の係合孔33bがある部分を指等で摘み、上方へ引っ張れば、ヒューズ32を容易に外すことができる(図7(b)参照)。この作業の際、万が一、電気回路が通電されていたとしても、指等がヒューズホルダ35に触れて感電してしまうのを防ぐことができる。
なお、ヒューズ32を外す作業は、取外し工具33の係合孔33bにドライバー等の工具の先端を挿込み、該工具を上方へ引くようにしてもよい。
【0033】
次に、予備ヒューズ34を取外し工具33によってヒューズホルダ35に装着する手順について説明する。
先ず、図8(a)に示すように、取外し工具33の係合孔33b側を指等で摘み、同取外し工具33のヒューズ挿通孔33aを、略環状に予備ヒューズ34に被せる。
そして、取外し工具33を若干傾けることで、ヒューズ挿通孔33aの内周面を予備ヒューズ34の外周面に接触させ(図8(a)参照)、その状態のまま、取外し工具33を上方へ引き上げれば、予備ヒューズ34が予備ヒューズホルダ36から抜き出される(図8(b)参照)。
次に、取外し工具33を回動させることで、予備ヒューズ34が基盤11に対し略平行となるようにし(図8(c)参照)、その状態のまま、取外し工具33をヒューズホルダ35へ向けて移動させれば、予備ヒューズ34の両端側がヒューズホルダ35に嵌まり合う。
【0034】
而して、前記装着手順によれば、予備ヒューズ34をヒューズホルダ35へ装着する作業と、予備ヒューズ34へ取外し工具33へ環状に係合させる作業との双方の作業を、効率的に行うことができる上、万が一電気回路が通電されている場合であっても、作業者等の指がヒューズホルダ35に触れて感電してしまうのを防ぐことができる。
なお、予備ヒューズ34は、取外し工具33を用いることなく、指や他の工具等により摘まんで、ヒューズホルダ35に装着されてもよい。
【0035】
本形態における制御装置1の取付け位置として、例えば、図2に示すように、巻取装置A3における収納ケースA31内に取り付けることが、防水という観点から好ましい。
更に、具体的な制御装置1の取付け位置として、ケーブル21Aの取り回しが可能な範囲で任意であるが、メンテナンスや通常用いられるケーブル21Aの長さから配線作業やメンテナンス等を勘案した場合、受信機2Aに近く、且つ巻取軸A32の下方が好ましい。
前記の取付け位置の場合、制御装置1には、巻取軸A32に巻取られた開閉体A1に付着した水や、その開閉体A1の巻取り及び繰り出し時に飛び散る水がかかるものの、制御装置1には前記した各防水構造が備えられているので、水による悪影響を防ぐことができる。
又、前記受信機2Aの取付け位置として、収納ケースA31側にありながらより確実に感知情報の受信をし、前記制御装置1に対するケーブル21Aの配線作業やメンテナンス等を勘案した場合、巻取軸A32の下方、且つ、開閉体A1の通路となる開口部A33付近が好ましい。
【0036】
図11に示すのは、本形態の開閉体装置の障害物感知装置に用いられる前記受信機2Aである。
前記受信機2Aは、受信機本体22Aと、当該受信機本体22Aに挿入状に接続されたケーブル21Aとから構成され、このケーブル21Aの他端が制御装置1に接続されている。
又、受信機本体22Aに対するケーブル21Aの挿入構造は、受信機本体22Aにおけるケーブル21Aの挿入部分に、ケーブル21Aが略密着状に挿通する筒状体23Aを立設し、この筒状体23Aからケーブル21Aを受信機本体22Aに挿入する構造である。
この挿入構造によれば、ケーブル21Aが前記筒状体23Aに略密着状に挿通されて受信機本体22Aに挿入されるので、ケーブル21Aの挿入部分からの水の浸入を防ぐことができるとともに、ケーブル21Aの傷付等を保護することができる。
【0037】
尚、本発明は、例示した形態に限定するものでは無く、特許請求の範囲の各項に記載された内容から逸脱しない範囲の構成による実施が可能である。
例えば、前記で例示した形態では、開閉蓋5は、側面視において、作業用開口部13の側面縁部の略円弧状に沿う形状の略円弧状に形成することによって、当該部位が、その下方(作業用開口部閉鎖方向)から上方(作業用開口部開放方向)へ向かって、制御装置1の厚みが厚くなるような方向に傾斜する略斜め下向きとなるようにしているが、本発明では、開閉蓋5をその側面視において略直線状に形成し、この開閉蓋5を制御装置1の下方(作業用開口部閉鎖方向)から上方(作業用開口部開放方向)へ向かって、制御装置1の厚みが厚くなるような方向に傾斜する略斜め下向きとなるようにしたものとしてもよい(図示せず)。
この場合、少なくとも、作業用開口部13の側面縁部の側面視の形状を前記開閉蓋5の傾斜に沿わせた傾斜とする略直線状に形成することが好ましい(図示せず)。
又、この開閉蓋5を側面視において略直線状とした形態の場合、作業用開口部13を含むケース4の側面視の形状を、その下方(作業用開口部閉鎖方向)から上方(作業用開口部開放方向)へ向かう全ての面を制御装置1の厚みが厚くなるような方向に略直線状として傾斜させた形状にすることが好ましい。
又、前記で例示した制御装置1の取付け方向は、開閉蓋の開閉方向が上下方向(開閉体開閉方向)になるようにした方向、すなわち制御装置1の取付け面が略垂直となる縦方向であるが、本発明では、制御装置1の取付け方向が開閉蓋の開閉方向が前後方向又は左右方向(開閉体幅方向方向又は開閉体厚み方向)になるようにした方向、すなわち制御装置1の取付け面が略水平となる横方向も含み、この取付け方向においても、制御装置1の傾斜が上方から下方へ水を流下させることができるような傾斜とすればよい(図示せず)。
すなわち、制御装置1は、いずれの取付け方向や形状においても、少なくとも開閉蓋5を有する面が、その開閉蓋5を閉鎖した状態で、上方から下方へ水を流下させやすいものとして構成すればよい。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明の制御装置は、例示した開閉体装置の障害物感知装置に用いられる制御装置以外の制御装置においても利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明に係る制御装置を開閉体装置に取り付けた状態の正面図。
【図2】図1の(2)-(2)線断面図。
【図3】本発明に係る制御装置の正面図で、(a)は開放状態を示し、(b)は閉鎖状態を示す。
【図4】(a)は図3(a)の(a)-(a)線断面図、(b)は図3(b)の(b)-(b)線断面図、(c)は(b)の要部拡大図。(d)は(c)の(d)-(d)線断面図。
【図5】(a)は図3(a)の(c)-(c)線拡大断面図、(b)は図3(b)の(d)-(d)線拡大断面図。
【図6】図3(a)の(e)-(e)線拡大断面図。
【図7】図3の(7)-(7)線拡大断面図で、(a)はヒューズが装着された状態を示し、(b)は同ヒューズが外された状態を示している。
【図8】図3の(7)-(7)線拡大断面図で、(a)は予備ヒューズを取外し工具により外そうとしている状態を示し、(b)は同予備ヒューズを取外し工具により外した状態を示し、更に、(c)は同予備ヒューズを取外し工具によりヒューズホルダへ装着しようとしている状態を示している。
【図9】取外し工具の一例を示す平面図である。
【図10】予備ヒューズホルダの一例を示す上面図である。
【図11】受信機の斜視図。
【符号の説明】
【0040】
A:開閉体装置
1:制御装置
2:センサー
3:送信機
4:ケース
5:開閉蓋
6:スリット
7:防水手段
8:保持手段
11:基盤
12:端子金具
13:作業用開口部
2A:受信機
4A:案内レール
51:突出板
71:受け部
72:防水壁部
81:掛合凸部
82:掛合凸部
83:掛合凸部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信側制御部を内蔵し、当該受信側制御部に対する作業用開口部を有した制御装置において、
前記作業用開口部を開閉する開閉蓋を一体的に備えるとともに、当該開閉蓋をその全開位置及び全閉位置において保持する保持手段とを備えてなることを特徴とする制御装置。
【請求項2】
前記開閉蓋は、作業用開口部をスライド動作により開閉するものであることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記保持手段が、開閉蓋と作業用開口部とに、開閉蓋の開閉動作によって掛脱する掛合によって開放状態及び閉鎖状態を保持するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記制御装置は、その取付け状態において、少なくとも開閉蓋を有する面が上方から下方へ向かって傾斜した形状にされていることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか1項に記載の制御装置。
【請求項5】
スリットを備えた制御装置であって、当該スリットの裏面側に防水手段を備え、当該防水手段は、少なくとも上方から流れる水の制御装置内への流入を防ぐものであることを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれか1項に記載の制御装置。
【請求項6】
前記防水手段が、スリットの下方端部側裏面の全域に突設した受け部と、当該受け部のスリット側縁部を除く全ての縁部に立設した防水壁部とでなることを特徴とする請求項5に記載の制御装置。
【請求項1】
受信側制御部を内蔵し、当該受信側制御部に対する作業用開口部を有した制御装置において、
前記作業用開口部を開閉する開閉蓋を一体的に備えるとともに、当該開閉蓋をその全開位置及び全閉位置において保持する保持手段とを備えてなることを特徴とする制御装置。
【請求項2】
前記開閉蓋は、作業用開口部をスライド動作により開閉するものであることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記保持手段が、開閉蓋と作業用開口部とに、開閉蓋の開閉動作によって掛脱する掛合によって開放状態及び閉鎖状態を保持するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記制御装置は、その取付け状態において、少なくとも開閉蓋を有する面が上方から下方へ向かって傾斜した形状にされていることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか1項に記載の制御装置。
【請求項5】
スリットを備えた制御装置であって、当該スリットの裏面側に防水手段を備え、当該防水手段は、少なくとも上方から流れる水の制御装置内への流入を防ぐものであることを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれか1項に記載の制御装置。
【請求項6】
前記防水手段が、スリットの下方端部側裏面の全域に突設した受け部と、当該受け部のスリット側縁部を除く全ての縁部に立設した防水壁部とでなることを特徴とする請求項5に記載の制御装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2007−48961(P2007−48961A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−231996(P2005−231996)
【出願日】平成17年8月10日(2005.8.10)
【出願人】(000239714)文化シヤッター株式会社 (657)
【出願人】(000103736)オプテックス株式会社 (116)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月10日(2005.8.10)
【出願人】(000239714)文化シヤッター株式会社 (657)
【出願人】(000103736)オプテックス株式会社 (116)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]