説明

刺繍データ作成方法

【課題】 バックグランド領域の指定と色表示が可能な刺繍データ作成方法を提供する。
【解決手段】 バックグランド領域の指定と色表示が可能な刺繍データ作成方法について、表示装置のバックグランド領域を設定して、用意する服地の色に対応した色を任意の手法により表示する。該バックグランド領域に糸画像から生成した輪郭及び輪郭内のブロック毎に形成する縫い目と色等の刺繍条件を設定し、その仕上がりを表示し確認して、縫い目データと色情報を読み出し可能に記憶する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は刺繍データ作成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
刺繍縫いが可能なミシンや刺繍縫い専用機に刺繍縫いを行わせるデータは、装置のメーカなどがデータを作成し、ユーザに供給する形態が通常とられている。
しかし、ユーザの好みの多様化により、ユーザ自らが画像を作成し、これを刺繍したいという要求が増加しており、このような要求に応えるために、ユーザが紙に描いた原画をイメージセンサ等により読み取り、これに基づいて刺繍データを生成する装置が既に市販され、その装置を使用する方法が提案されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記したような、ユーザ自らが刺繍データを作成可能な装置を使用する場合、刺繍対象物の色との関係から刺繍模様の作成や糸色の指定をすることができない問題があった。即ち、これらの装置を使用する場合、模様形状を表示する機能は備えていても、そのバックグランド色を表示することが出来ず、実際に刺繍した場合に布地の色との色彩のバランス等を把握することが出来ない問題があった。
即ち、実際に使用する服の布地に合った刺繍を予め把握することが出来ない。
本発明は上記従来技術の欠点を改善することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
このため、本発明では、画像データを与えるステップと、該画像データから輪郭データを生成するステップと、該輪郭内毎に独立したブロックデータとするステップと、バックグランド領域を設定するステップと、バックグランド領域の色を設定するステップと、バックグランド領域を指定色で表示するステップと、ブロックと輪郭線の縫い目糸色を指定するステップと、ブロックと輪郭線に縫い目データを生成するステップと、ブロック及び輪郭線群毎に分離して表示するステップと、全ブロックと全輪郭線を縫い目として表示するステップと、生成データを指定色データと共に記憶するステップと、からなる、刺繍データ作成方法とすることで課題を解決した。
また、本発明は、画像データを与えるステップと、該画像データから輪郭データを生成するステップと、該輪郭内毎に独立したブロックデータとするステップと、バックグランド領域を設定するステップと、バックグランド領域の色を設定するステップと、バックグランド領域を指定色で表示するステップと、縫い糸色/縫い目を設定するステップと、ブロック領域を指定するステップと、指定ブロック毎に縫い目データを生成するステップと、輪郭線の縫い目糸色/縫い目/縫い幅を指定するステップと、輪郭線を指定して指定輪郭線毎に縫い目データを生成するステップと、指定ブロック及び指定輪郭線群毎に分離して表示するステップと、全ブロックと全輪郭線を縫い目として表示するステップと、確認後生成データを指定色データと共に記憶するステップと、からなる、刺繍データ作成方法とすることで課題を解決した。
また、本発明は、画像データを与えるステップと、該画像データから輪郭データを生成するステップと、該輪郭内毎に独立したブロックデータとするステップと、バックグランド領域を設定するステップと、バックグランド領域の色を設定するステップと、バックグランド領域を指定色で表示するステップと、縫い糸色/縫い目を設定するステップと、ブロック領域と輪郭線を指定するステップと、指定ブロック毎に縫い目データを生成するステップと、輪郭線の縫い目糸色/縫い目/縫い幅を指定するステップと、指定輪郭線毎に縫い目データを生成するステップと、指定ブロック及び指定輪郭線群毎に分離して表示するステップと、編集するステップと、全ブロックと全輪郭線を縫い目として表示するステップと、確認後生成データを指定色データと共に記憶するステップと、からなる、刺繍データ作成方法とすることで課題を解決した。
また、本発明は、画像データを与えるステップと、該画像データから輪郭データを生成するステップと、該輪郭内毎に独立したブロックデータとするステップと、バックグランド領域を設定するステップと、バックグランド領域の色を設定するステップと、バックグランド領域を指定色で表示するステップと、ブロックと輪郭線の縫い目糸色を指定するステップと、ブロック及び輪郭線群毎に分離して表示するステップと、全ブロックと全輪郭線を縫い目として表示するステップと、確認後縫い目データと指定色データと共に記憶するステップと、からなる、刺繍データ作成方法とすることで課題を解決した。
【発明の効果】
【0005】
本発明の刺繍データ作成方法は、表示装置の画面上で、バックグランド領域を刺繍対象物の色と同じ色にすれば、実際の刺繍仕上がりの状態をより正確に把握することが可能になる。
そして、刺繍対象物である布などの色と同一或いは近似した色を表示装置のバックグランドとして表示することができ、実際の仕上がりに近い状態の刺繍模様を見ることが可能になる。また、色の生成も可能であり、スキャナ等により読み込ますことも出来るから、バックグランドの色を実際の布等の色に容易に同一化或いは近似させることが可能になる。
また、バックグランドの色表示は画像読み出しの前後、或いは刺繍条件の設定の前後で何時でも可能であるから操作性が向上する。
更にバックグランド領域を任意に指定でき、多様な表示が可能である。
そして画面に表示するのは、バックグランド色として、服地の色を表示するようにしたから、購入した、希望する衣服の服色にふさわしい刺繍色を誤りなく選択することができるから、刺繍を行おうとする意欲を与えることができ、装置の利用頻度を高めることに貢献することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
画像データを与え、該画像データから輪郭データを生成して該輪郭内毎に独立したブロックデータを得る。画像データとは別にバックグランド領域を設定し、該バックグランド領域の色を設定してバックグランド領域を指定色で表示する。ブロックと輪郭線の縫い目糸色を指定し、ブロックと輪郭線に縫い目データを生成する。指定ブロック及び指定輪郭線群毎に分離して表示すし、全ブロックと全輪郭線を縫い目として表示する。確認後生成データを指定色データと共に記憶する刺繍データ作成方法としたことで実現した。
【実施例】
【0007】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
最初にこの実施形態における刺繍データ作成装置Xのシステムを周辺機器含めて図5により説明する。この実施形態において、刺繍データ作成装置Xはパーソナルコンピュータにより構成されており、CD−ROM等の記憶媒体により供給されるプログラムにより刺繍データ作成装置Xを構成するようになっている。この刺繍データ作成装置Xと第2の刺繍データ作成装置50とを接続して用いるようになっている。第2の刺繍データ作成装置50は既に市販されている既存のものを利用しており、図1に示すようにスキャナ51を有し、原画をスキャナ51から読み込んで、縫い目データを生成し、メモリカード52に記憶させる機能を備えている。この実施形態の刺繍データ作成装置Xは第2の刺繍データ作成装置50の機能を利用できるようになっており、主として生成した縫い目データをメモリカード52に記憶する機能を利用している。この機能を刺繍データ作成装置X自体に備えることも当然に可能である。
メモリカード52に記憶された縫い目データは刺繍ミシン等に装着されて、刺繍縫いに利用されるようになっている。
刺繍データ作成装置Xには更にプリンタが接続されており、形成した刺繍縫い目等を印刷して事前に確認できるようになっている。
【0008】
図1は刺繍データ作成装置Xの構成を示す機能ブロック図であり、前記した様にパーソナルコンピュータを利用してソフトウエアによりこれらの機能を構成している。図2は最も典型的な動作のステップを示すもので、以下図1と図2により説明する。
中央演算処理装置1は装置全体の制御を行っており、操作指令装置43からの操作指令に応じて種々の機能を実現している。画像入力装置2はビットマップデータ等の画像データを入力するものであり、CDやFD等の記憶媒体からこれらの機能を読み込む機能を備えている。また、第2の刺繍データ作成装置50に設けられているようなスキャナ51であっても良い。また、画像データ記憶装置41に予め画像データを記憶させておくことも可能である。
【0009】
画像入力装置2から入力した画像データ或いは画像データ記憶装置41に記憶され呼び出された画像データは、一度一時記憶装置42に記憶された後、輪郭/ブロックデータ生成装置30により輪郭線データとブロックデータとに変換される(ステップS1、2、3)。図3に示すように家の形状をした画像を入力すると、該画像から輪郭線90〜100が生成され、該輪郭線に囲まれたブロック80〜83が生成される様になっている。この輪郭線とブロックデータを生成する技術は本願出願人らにより開発され提案された公知のものや他の技術を適用することが可能である。輪郭線は図3に示すように交点毎に分割され輪郭線90〜100が生成される。
【0010】
上記のように輪郭線とブロックを含むように変換された画像データは一時記憶装置42に格納される。画像データの生成が終了したら、該画像を表示装置40に表示させて、刺繍条件の設定を行うわけであるが、該表示の前に、バックグランド領域の設定を行い(ステップS4)、該バックグランド領域の色を指定し(ステップS5)、該バックグランドを指定色で表示するようになっている(ステップS6)。
即ちバックグランド色指定装置20の操作により画像のバックグランド領域と色を指定して表示或いは印刷させることが出来るようになっている。バックグランド領域生成装置33はバックグランド色指定装置20の操作があると表示装置40の表示領域をバックグランド70として認識し、該バックグランド70を指定された色で表示する。
このバックグランド領域の指定と色表示は画像の表示の後や或いは刺繍条件の設定の後に行うことも可能である。後に行う場合には、画像領域以外の表示領域をバックグランド70として認識する。また刺繍条件設定の後に行う場合には、指定されたブロック及び輪郭線以外の表示装置40の表示領域をバックグランド70として認識し、指定された色で表示するように構成されている。
更にバックグランドをユーザが任意に指定することも可能であり、この構成の場合ブロックをバックグランドとして指定することにより、模様の型抜きが可能になる。
【0011】
以上説明した機能によりユーザは刺繍対象物の布の色と画像の色の関係を事前に認識することが可能になる。
色の指定はカラーパレット等の予め用意された色の中からを選択することに加えて、色作成装置21によりユーザが任意の色を作成できるようになっており、刺繍生地と同一又は近似した色を設定できるようになっている。また、スキャナ等から色を読み込むことも可能である。
図3はバックグランドの色表示を行わせた後に画像を表示した表示装置40における表示状態を示すものである。
【0012】
次にユーザは該表示装置40を見ながら、各ブロック及び輪郭線の色と縫い目等の刺繍条件を決める。最初に、ブロック糸色/縫い目指定装置6によりブロックの糸色と縫い目タイプを指定するように構成されている(ステップS7)。例えば糸色を赤や青、黄色等から、また縫い目タイプを水平、垂直、斜め、クロス等の中から選択するように構成されている。
ブロック糸色/縫い目指定装置6により糸色と縫い目を選択したら、該糸色と縫い目を適用するブロックをブロック指定装置3により選択するように構成されている(ステップS8)。図3に示すように、ブロック80、81、82、83の中、上記設定した糸色と縫い目で刺繍縫いを行うブロックを指定するようになっている。この時に指定したブロック群は単一の単位として扱われ、縫い目データの生成及び刺繍縫いが1単位として行われるようになっている。この構成により刺繍の際に糸の交換回数を減少することが可能になる
【0013】
図3の下段に刺繍条件と指定ブロックの関係を示す。ブロック82と83は同一の条件において、連続的に指定したため、単一のブロック群Cとして扱われる。
同様な操作により全てのブロックの指定が終了したら(ステップS9)、該指定に基づいて図3に示す各ブロック群ABC毎に縫い目データを形成するように構成されている(ステップS10)。該縫い目データの生成の際に、ブロック毎に該ブロックの最初又は最後の少なくとも一方に止め縫いデータを作成するようになっている。ブロックが連続している場合には、この止め縫いデータは作成しなくても良い。
上記縫い目データの生成は縫い目データ生成装置31により行われる。同時に表示データ生成装置32により縫い目データに基づく表示データが生成され、表示装置40において表示できるようにする。
【0014】
ブロック指定装置3に加えて全ブロック指定装置4とブロック指定追加/削除装置5を備えており、操作性の向上を図っている。全ブロック指定装置4は全てのブロックを指定するものであり、同一の色、同一の縫い目で全てのブロックを縫う場合に1ブロックずつ指定する必要がないようになっている。
また、ブロック指定追加/削除装置5は一度指定して形成されたブロック群に新たなブロックを追加したり或いはブロック群から任意のブロックを削除したりするためのものである。また全ブロック指定装置4により全ブロックを指定した後にブロック指定追加/削除装置5により所定のブロックを削除することにより指定動作を迅速に行うこと等も可能である。
【0015】
次に同様にユーザは該表示装置40を見ながら、各輪郭線の色と縫い目、縫い幅の刺繍条件を決めるようになっている。即ち輪郭線糸色/縫い目/縫い幅指定装置13によりブロックの糸色と縫い目タイプ、及び縫い幅を指定するように構成されている(ステップS11)。例えば糸色を赤や青、黄色等から、また縫い目タイプをジグザグ、ストレート等の中から、また縫い幅を2mm、3mm等の中から選択するように構成されている。
【0016】
輪郭線糸色/縫い目/縫い幅指定装置13により糸色と縫い目及び縫い幅を選択したら、該糸色と縫い目及び縫い幅を適用する輪郭線を輪郭線指定装置10により選択するように構成されている(ステップS12)。図3に示すように、輪郭線90〜100の中、上記設定した糸色と縫い目及び縫い幅で刺繍縫いを行う輪郭線を指定するようになっている。この時に指定した輪郭線群は単一の単位として扱われ、縫い目データの生成及び刺繍縫いが1単位として行われるようになっている。この構成により刺繍の際に糸の交換回数を減少することが可能になる。
【0017】
前述した図3の下段の表において、輪郭線90〜95は黒糸/ジグザグ/2mmに連続的に指定され、輪郭線96〜100は青糸/ストレート/2mmに連続的に指定されている。そのため輪郭線90〜95と輪郭線96〜100とは、夫々単一の輪郭線群D、Eとして扱われるようになっている。
全ての輪郭線の指定が終了したら(ステップS13)、該指定に基づいて図3に示す各輪郭線群D、E毎に縫い目データを形成するように構成されている(ステップS14)。該縫い目データの生成の際に、輪郭線が離れている場合には、輪郭線毎に該輪郭線の最初又は最後の少なくとも一方に止め縫いデータを作成するようになっている。
該縫い目データの生成は同様に縫い目データ生成装置31により行われ、同時に表示データ生成装置32により縫い目データに基づく表示データが生成され、表示装置40において表示できるようにする。
【0018】
上記した輪郭線指定装置10に加えて全輪郭線指定装置11と輪郭線指定追加/削除装置12とを備えており、同様に操作性の向上を図っている。全輪郭線指定装置11は全ての輪郭線を指定するものであり、同一の色、同一の縫い目、同一の縫い幅で全てのブロックを縫う場合に1輪郭線ずつ指定する必要がないようになっている。
また、輪郭線指定追加/削除装置12は一度指定して形成された輪郭線群に新たな輪郭線を追加したり或いは輪郭線群から任意の輪郭線を削除したりするためのものである。また全輪郭線指定装置11により全輪郭線を指定した後に輪郭線指定追加/削除装置12により所定の輪郭線を削除することにより指定動作を迅速に行えるようになっている。
【0019】
上記により、刺繍条件に基づくブロックと輪郭線の指定が終了したら、各ブロック群或いは輪郭線群毎に表示装置40に表示する(ステップS15)。またこの段階で前記したブロックと輪郭線の指定の追加と削除を行うことも可能である(ステップS16、17)。
【0020】
上記実施形態ではブロック指定と輪郭線指定とを異なる装置により指定するようにしており、ブロックと輪郭線が同一の色糸或いは他の刺繍条件であっても、1単位として連続して縫わないように構成されている。
なお、上記実施形態ではブロック群及び輪郭線群は同一の刺繍条件を指定した後に指定されたブロックと輪郭線により構成されており、群の形成はユーザの操作により行われることになるが、各ブロック及び輪郭線に指定された色を判断し、色毎に自動的に群分けするように構成することも可能である。この場合、ブロックと輪郭線は同一色であっても、1単位として扱わないようにすることが望ましい。
【0021】
上記したブロック群と輪郭線群の縫い順序は縫い実行順序指定装置25により、ユーザの任意に設定することが可能になっており、ブロックを先に刺繍縫いし、輪郭線を後にすることや各ブロック群の間及び輪郭線群間で自由に縫い順序を設定できるようになっている(ステップS18)。
【0022】
また、全てのブロックと輪郭線を表示装置40に表示することにより、刺繍縫い目の全体像を予め認識することが出来るようになっている(ステップS19)。
【0023】
上記操作が終了したら、ブロック縫いの条件変更と輪郭線縫いの条件変更がある場合(ステップS20、21)を除いて、生成された縫い目データを糸色データと共にメモリカード52に記憶させる(ステップS22)。該メモリカード52は図5に示すように刺繍ミシンなどに装着され、ここで刺繍縫いが実行される。該縫い目データは刺繍条件に基づいてユーザが指定したブロック群及び輪郭線群に分類されているため、少ない糸替え回数で刺繍縫いが可能である。
【0024】
図4に基づいて、バックグランドの設定と表示の動作を更に説明する。
バックグランド色指定装置20の操作があると(ステップS50)、最初に表示装置40に画像があるか否か判断し(ステップS51)、画像がなければ表示装置40の全領域をバックグランド領域に設定する(ステップS52)。画像がある場合には、画像を除いた領域或いは指定されたブロック及び輪郭線を除いた領域をバックグランドとして設定する(ステップS53)。そして、色の作成を行う場合には(ステップS54)、色作成装置21により色の作成を行う(ステップS55)。これは装置上での表示色の生成やスキャナによる実際の色の読込などにより行うことが可能である。そして、該色を登録する(ステップS56)。
そして、カラーパレットなどの中から色を選択するか、或いは前記登録した色を選択して(ステップS57)、該選択色により表示装置40にバックグランドの色を表示させる(ステップS58)。色の変更がある場合にはステップS54に戻る(ステップS59)。
以上の構成により、ユーザは刺繍対象物である布などの色と同一或いは近似した色を表示装置40のバックグランドとして表示することができ、実際の仕上がりに近い状態の刺繍模様を見ることが可能になる。
【0025】
以上説明した実施形態では、刺繍対象物である布などの色と同一或いは近似した色を表示装置40のバックグランドとして表示することができ、実際の仕上がりに近い状態の刺繍模様を見ることが可能になる。また、色の生成も可能であり、スキャナ等により読み込ますことも出来るから、バックグランドの色を実際の布等の色に容易に同一化或いは近似させることが可能になる。
また、バックグランドの色表示は画像読み出しの前後、或いは刺繍条件の設定の前後で何時でも可能であるから操作性が向上する。更にバックグランド領域を任意に指定でき、多様な表示が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の一実施形態を示す機能ブロック図。
【図2】本発明の一実施形態の全体の操作手順を示すフローチャート図。
【図3】本発明の一実施形態の動作の説明図。
【図4】本発明の一実施形態におけるバックグランド領域の設定と色指定の動作を説明するフローチャート図。
【図5】本発明の一実施形態のシステムを周辺装置を含めて示す概略ブロック図。
【符号の説明】
【0027】
1…中央演算処理装置
2…画像入力装置
3…ブロック指定装置
4…全ブロック指定装置
5…ブロック指定追加/削除装置
6…ブロック糸色/縫い目指定装置
10…輪郭線指定装置
11…全輪郭線指定装置
12…輪郭線指定追加/削除装置
13…輪郭線糸色/縫い目/縫い幅指定装置
20…バックグランド色指定装置
21…色作成装置
25…縫い実行順序指定装置
30…輪郭/ブロックデータ生成装置
31…縫い目データ生成装置
32…表示データ生成装置
33…バックグランド領域生成装置
40…表示装置
41…画像データ記憶装置
42…一時記憶装置
43…操作指令装置
50…第2の刺繍データ作成装置
51…スキャナ
52…メモリカード
70…バックグランド
80〜83…ブロック
90〜100…輪郭線。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを与えるステップと、該画像データから輪郭データを生成するステップと、該輪郭内毎に独立したブロックデータとするステップと、バックグランド領域を設定するステップと、バックグランド領域の色を設定するステップと、バックグランド領域を指定色で表示するステップと、ブロックと輪郭線の縫い目糸色を指定するステップと、ブロックと輪郭線に縫い目データを生成するステップと、ブロック及び輪郭線群毎に分離して表示するステップと、全ブロックと全輪郭線を縫い目として表示するステップと、生成データを指定色データと共に記憶するステップと、からなる、刺繍データ作成方法。
【請求項2】
画像データを与えるステップと、該画像データから輪郭データを生成するステップと、該輪郭内毎に独立したブロックデータとするステップと、バックグランド領域を設定するステップと、バックグランド領域の色を設定するステップと、バックグランド領域を指定色で表示するステップと、縫い糸色/縫い目を設定するステップと、ブロック領域を指定するステップと、指定ブロック毎に縫い目データを生成するステップと、輪郭線の縫い目糸色/縫い目/縫い幅を指定するステップと、輪郭線を指定して指定輪郭線毎に縫い目データを生成するステップと、指定ブロック及び指定輪郭線群毎に分離して表示するステップと、全ブロックと全輪郭線を縫い目として表示するステップと、確認後生成データを指定色データと共に記憶するステップと、からなる、刺繍データ作成方法。
【請求項3】
画像データを与えるステップと、該画像データから輪郭データを生成するステップと、該輪郭内毎に独立したブロックデータとするステップと、バックグランド領域を設定するステップと、バックグランド領域の色を設定するステップと、バックグランド領域を指定色で表示するステップと、縫い糸色/縫い目を設定するステップと、ブロック領域と輪郭線を指定するステップと、指定ブロック毎に縫い目データを生成するステップと、輪郭線の縫い目糸色/縫い目/縫い幅を指定するステップと、指定輪郭線毎に縫い目データを生成するステップと、指定ブロック及び指定輪郭線群毎に分離して表示するステップと、編集するステップと、全ブロックと全輪郭線を縫い目として表示するステップと、確認後生成データを指定色データと共に記憶するステップと、からなる、刺繍データ作成方法。
【請求項4】
画像データを与えるステップと、該画像データから輪郭データを生成するステップと、該輪郭内毎に独立したブロックデータとするステップと、バックグランド領域を設定するステップと、バックグランド領域の色を設定するステップと、バックグランド領域を指定色で表示するステップと、ブロックと輪郭線の縫い目糸色を指定するステップと、ブロック及び輪郭線群毎に分離して表示するステップと、全ブロックと全輪郭線を縫い目として表示するステップと、確認後縫い目データと指定色データと共に記憶するステップと、からなる、刺繍データ作成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−203111(P2007−203111A)
【公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−130028(P2007−130028)
【出願日】平成19年5月16日(2007.5.16)
【分割の表示】特願平9−252640の分割
【原出願日】平成9年9月3日(1997.9.3)
【出願人】(000002244)蛇の目ミシン工業株式会社 (79)
【Fターム(参考)】