前立腺特異的膜抗原(PSMA)に対するヒトモノクローナル抗体
本発明は、単離されたモノクローナル抗体、特に、PSMAに特異的に高いアフィニティーで結合するヒトモノクローナル抗体を提供する。本発明の該抗体をコードする核酸分子、発現ベクター、宿主細胞、および本発明の抗体を発現する方法が提供される。本発明の該抗体を含む免疫複合体、二重特異性抗体分子、薬学的組成物も提供される。本発明はまた、癌を治療するための方法を提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
前立腺特異的膜抗原(PSMA)に特異的に結合する、単離されたヒトモノクローナル抗体であって、融解温度が67℃以上である、抗体。
【請求項2】
融解温度が69℃以上である、請求項1に記載の抗体。
【請求項3】
融解温度が71℃以上である、請求項1に記載の抗体。
【請求項4】
ヒトVH3−30.3遺伝子の生成物である、またはそれに由来する重鎖可変領域を含み、単離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、該抗体は、PSMAに特異的に結合する、単離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合部分。
【請求項5】
a)ヒトVH3−30.3遺伝子の重鎖可変領域;
b)ヒトVk L18遺伝子の軽鎖可変領域を含む、単離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、該抗体は、PSMAに特異的に結合する。
【請求項6】
ヒトVk L18遺伝子の生成物である、またはそれに由来する軽鎖可変領域を含む、単離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、該抗体は、PSMAに特異的に結合する。
【請求項7】
a)ヒトVH5−51遺伝子の重鎖可変領域;
b)ヒトVk L18遺伝子の軽鎖可変領域を含む、単離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、該抗体は、PSMAに特異的に結合する。
【請求項8】
a)配列番号:9、10、11および12からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR1;
b)配列番号:13、14、15および16からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR2;
c)配列番号:17、18、19および20からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR3;
d)配列番号:21、22、23および24からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR1;
e)配列番号:25、26、27および28からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR2;
f)配列番号:29、30、31および32からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR3、を含む、単離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、該抗体は、PSMAに特異的に結合する。
【請求項9】
a)配列番号:9を含む重鎖可変領域CDR1;
b)配列番号:13を含む重鎖可変領域CDR2;
c)配列番号:17を含む重鎖可変領域CDR3;
d)配列番号:21を含む軽鎖可変領域CDR1;
e)配列番号:25を含む軽鎖可変領域CDR2;および
f)配列番号:29を含む軽鎖可変領域CDR3、を含む、請求項8に記載の抗体。
【請求項10】
a)配列番号:10を含む重鎖可変領域CDR1;
b)配列番号:14を含む重鎖可変領域CDR2;
c)配列番号:18を含む重鎖可変領域CDR3;
d)配列番号:22を含む軽鎖可変領域CDR1;
e)配列番号:26を含む軽鎖可変領域CDR2;および
f)配列番号:30を含む軽鎖可変領域CDR3、を含む、請求項8に記載の抗体。
【請求項11】
a)配列番号:11を含む重鎖可変領域CDR1;
b)配列番号:15を含む重鎖可変領域CDR2;
c)配列番号:19を含む重鎖可変領域CDR3;
d)配列番号:23を含む軽鎖可変領域CDR1;
e)配列番号:27を含む軽鎖可変領域CDR2;および
f)配列番号:31を含む軽鎖可変領域CDR3、を含む、請求項8に記載の抗体。
【請求項12】
a)配列番号:12を含む重鎖可変領域CDR1;
b)配列番号:16を含む重鎖可変領域CDR2;
c)配列番号:20を含む重鎖可変領域CDR3;
d)配列番号:24を含む軽鎖可変領域CDR1;
e)配列番号:28を含む軽鎖可変領域CDR2;および
f)配列番号:32を含む軽鎖可変領域CDR3、を含む、請求項8に記載の抗体。
【請求項13】
a)配列番号:1、2、3および4からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
b)配列番号:5、6、7および8からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、を含む、単離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、該抗体は、PSMAに特異的に結合する。
【請求項14】
a)配列番号:1のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
b)配列番号:5のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、を含む、請求項13に記載の抗体。
【請求項15】
a)配列番号:2のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
b)配列番号:6のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、を含む、請求項13に記載の抗体。
【請求項16】
a)配列番号:3のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
b)配列番号:7のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、を含む、請求項13に記載の抗体。
【請求項17】
a)配列番号:4のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
b)配列番号:8のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、を含む、請求項13に記載の抗体。
【請求項18】
請求項1乃至17のいずれか1項に記載の抗体、またはその抗原結合部分、および薬学的に許容できる担体を含む組成物。
【請求項19】
治療薬に結合した、請求項1乃至17のいずれか1項に記載の抗体、またはその抗原結合部分を含む免疫複合体。
【請求項20】
請求項19に記載の免疫複合体および薬学的に許容できる担体を含む組成物。
【請求項21】
前記治療薬は、サイトトキシンである、請求項19に記載の免疫複合体。
【請求項22】
請求項21に記載の免疫複合体および薬学的に許容できる担体を含む組成物。
【請求項23】
前記治療薬は放射性同位体である、請求項19に記載の免疫複合体。
【請求項24】
請求項23に記載の免疫複合体および薬学的に許容できる担体を含む組成物。
【請求項25】
前記抗体またはその抗原結合部分とは異なる結合特異性を有する第2の機能性部分に結合した、請求項1乃至17のいずれか1項に記載の抗体、またはその抗原結合部分を含む二重特異性分子。
【請求項26】
請求項25に記載の二重特異性分子および薬学的に許容できる担体を含む組成物。
【請求項27】
請求項1乃至17のいずれか1項に記載の抗体、またはその抗原結合部分をコードする単離された核酸分子。
【請求項28】
請求項27に記載の核酸分子を含む発現ベクター。
【請求項29】
請求項28に記載の発現ベクターを含む宿主細胞。
【請求項30】
ヒトイムノグロブリン重鎖および軽鎖トランスジーンを含むトランスジェニックマウスであって、該マウスが請求項1乃至17のいずれか1項に記載の抗体を発現する、トランスジェニックマウス。
【請求項31】
請求項30に記載のマウスから調製したハイブリドーマであって、前記抗体を作製するハイブリドーマ。
【請求項32】
被験体において腫瘍の増殖を阻害する方法であって、該腫瘍の細胞または血管内皮細胞が腫瘍発現PSMAに近接し、腫瘍の増殖を阻害するのに有効な量の請求項1乃至17のいずれか1項に記載の抗体、またはその抗原結合部分を、被験体に投与することを含む方法。
【請求項33】
前記腫瘍が前立腺癌の腫瘍である、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記腫瘍が結腸、腎臓、直腸、尿路上皮、乳房、膀胱、肝臓、膵臓からなる群から選択される癌またはメラノーマである、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
抗PSMA抗体を調製する方法であって、該方法は、
(a)(i)配列番号:9、10、11および12からなる群から選択されるCDR1配列、配列番号:13、14、15および16からなる群から選択されるCDR2配列、および配列番号:17、18、19および20からなる群から選択されるCDR3配列を含む重鎖可変領域の抗体配列、または(ii)配列番号:21、22、23および24からなる群から選択されるCDR1配列、配列番号:25、26、27および28からなる群から選択されるCDR2配列、および配列番号:29、30、31および32からなる群から選択されるCDR3配列を含む軽鎖可変領域の抗体配列を提供すること;
(b)少なくとも1つの可変領域の抗体配列であって、重鎖可変領域の抗体配列および軽鎖可変領域の抗体配列から選択された抗体配列内の、少なくとも1つのアミノ酸残基を変更して、少なくとも1つの変更された抗体配列を生成すること、および
(c)前記変更された配列をタンパク質として発現させること、を含む方法。
【請求項36】
被験体において腫瘍の増殖を阻止または阻害する方法であって、該腫瘍の細胞または血管内皮細胞がPSMAを発現する腫瘍に近接し、抗PSMA抗体またはその抗原結合部分を、抗腫瘍薬と組み合わせて、ともに腫瘍の増殖を阻止または阻害するのに有効な量を被験体に投与することを含む方法。
【請求項37】
前記抗PSMA抗体またはその抗原結合部分と、前記抗腫瘍薬とを組み合わせて前記被験体へ投与することによって、前記腫瘍の増殖の阻害に対する相乗効果が生じる、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記抗腫瘍薬は、腫瘍質量の損傷を引き起こし、それによって、より有効な腫瘍の抗体依存性細胞傷害性(ADCC)を引き起こす、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記抗PSMA抗体は、請求項1乃至17のいずれか1項に記載の抗体である、請求項36に記載の方法。
【請求項40】
前記抗PSMA抗体は、7F12抗体である、請求項36に記載の方法。
【請求項41】
前記抗PSMA抗体は、2A10抗体である、請求項36に記載の方法。
【請求項42】
前記腫瘍が前立腺癌腫瘍、請求項36に記載の方法。
【請求項43】
前記腫瘍は、結腸、腎臓、直腸、尿路上皮、乳房、膀胱、肝臓、膵臓からなる群から選択される癌またはメラノーマである、請求項36に記載の方法。
【請求項44】
前記抗腫瘍薬が化学治療薬である、請求項36に記載の方法。
【請求項45】
前記化学治療薬がタキソテール(登録商標)(ドセタキセル)である請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記抗腫瘍薬は、抗血管形成薬である、請求項36に記載の方法。
【請求項47】
前記抗血管形成薬は、アンジオスタチンK1−3、アレステン、aaAT、カンスタチン(Canstatin)、DL−α−ジフルオロメチル−オルニチン、エンドスタチン、フマギリン、ゲニステイン、ミノサイクリン、スタウロスポリン、サリドマイド、およびタムスタチンからなる群から選択される、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記抗腫瘍薬が免疫調節性の作用物質である、請求項36に記載の方法。
【請求項49】
前記免疫調節性の作用物質は、抗−PD1抗体、抗−CTLA−4抗体、ホスホロチオエートオリゴデオキシリボヌクレオチド(1018 ISS)、GM−CSF遺伝子ワクチン、インターロイキン−2、インターロイキン−7(CYT99 07)、インターロイキン−12、およびインターロイキン−21からなる群から選択される、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
被験体において、腫瘍の抗体依存性細胞傷害性(ADCC)を刺激する方法であって、前記腫瘍の細胞または血管内皮細胞が腫瘍発現PSMAに近接し、該方法は、抗PSMA抗体またはその抗原結合部分を、抗腫瘍薬と組み合わせて、ともに腫瘍の抗体依存性細胞傷害性(ADCC)を刺激するのに有効な量を被験体に投与することを含む方法。
【請求項51】
被験体において、腫瘍関連カヘキシーを阻害する方法であって、前記腫瘍の細胞または血管内皮細胞が腫瘍発現PSMAに近接し、該方法は、抗PSMA抗体またはその抗原結合部分を、抗腫瘍薬と組み合わせて、ともに被験体において腫瘍関連カヘキシーを阻害するのに有効な量を被験体に投与することを含む方法。
【請求項52】
腫瘍の増殖を阻止または阻害するのに有効な量の抗PSMA抗体および抗腫瘍薬、ならびに薬学的に許容できる担体を含む、組成物。
【請求項53】
腫瘍の抗体依存性細胞傷害性(ADCC)を刺激するのに有効な量の抗PSMA抗体および抗腫瘍薬、ならびに薬学的に許容できる担体を含む、組成物。
【請求項54】
抗PSMA抗体と相乗的に作用することが可能な抗腫瘍薬を同定する方法であって、前記腫瘍の細胞または血管内皮細胞が腫瘍発現PSMAに近接し、該方法は、インジケータ組成物を下記(a)、(b)および(c)と接触させることを含み、
(a)試験抗腫瘍薬のみ、
(b)抗PSMA抗体のみ、および
(c)抗腫瘍薬および抗PSMA抗体の両方;そして
(a)試験抗腫瘍薬のみ、および(b)抗PSMA抗体のみが腫瘍の増殖を阻止または阻害する能力と、抗腫瘍薬および抗PSMA抗体の両方が腫瘍の増殖を阻止または阻害する能力を比較することを含む方法であって、(a)および(b)をあわせた場合の効果より(c)による腫瘍増殖を阻止または阻害する効果が大きい場合、腫瘍の増殖を阻止または阻害する際抗PSMA抗体と相乗的に作用することが可能な抗腫瘍薬であると同定される方法。
【請求項55】
前記インジケータ組成物が腫瘍のための動物モデルである、請求項54に記載の方法。
【請求項1】
前立腺特異的膜抗原(PSMA)に特異的に結合する、単離されたヒトモノクローナル抗体であって、融解温度が67℃以上である、抗体。
【請求項2】
融解温度が69℃以上である、請求項1に記載の抗体。
【請求項3】
融解温度が71℃以上である、請求項1に記載の抗体。
【請求項4】
ヒトVH3−30.3遺伝子の生成物である、またはそれに由来する重鎖可変領域を含み、単離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、該抗体は、PSMAに特異的に結合する、単離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合部分。
【請求項5】
a)ヒトVH3−30.3遺伝子の重鎖可変領域;
b)ヒトVk L18遺伝子の軽鎖可変領域を含む、単離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、該抗体は、PSMAに特異的に結合する。
【請求項6】
ヒトVk L18遺伝子の生成物である、またはそれに由来する軽鎖可変領域を含む、単離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、該抗体は、PSMAに特異的に結合する。
【請求項7】
a)ヒトVH5−51遺伝子の重鎖可変領域;
b)ヒトVk L18遺伝子の軽鎖可変領域を含む、単離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、該抗体は、PSMAに特異的に結合する。
【請求項8】
a)配列番号:9、10、11および12からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR1;
b)配列番号:13、14、15および16からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR2;
c)配列番号:17、18、19および20からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR3;
d)配列番号:21、22、23および24からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR1;
e)配列番号:25、26、27および28からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR2;
f)配列番号:29、30、31および32からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR3、を含む、単離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、該抗体は、PSMAに特異的に結合する。
【請求項9】
a)配列番号:9を含む重鎖可変領域CDR1;
b)配列番号:13を含む重鎖可変領域CDR2;
c)配列番号:17を含む重鎖可変領域CDR3;
d)配列番号:21を含む軽鎖可変領域CDR1;
e)配列番号:25を含む軽鎖可変領域CDR2;および
f)配列番号:29を含む軽鎖可変領域CDR3、を含む、請求項8に記載の抗体。
【請求項10】
a)配列番号:10を含む重鎖可変領域CDR1;
b)配列番号:14を含む重鎖可変領域CDR2;
c)配列番号:18を含む重鎖可変領域CDR3;
d)配列番号:22を含む軽鎖可変領域CDR1;
e)配列番号:26を含む軽鎖可変領域CDR2;および
f)配列番号:30を含む軽鎖可変領域CDR3、を含む、請求項8に記載の抗体。
【請求項11】
a)配列番号:11を含む重鎖可変領域CDR1;
b)配列番号:15を含む重鎖可変領域CDR2;
c)配列番号:19を含む重鎖可変領域CDR3;
d)配列番号:23を含む軽鎖可変領域CDR1;
e)配列番号:27を含む軽鎖可変領域CDR2;および
f)配列番号:31を含む軽鎖可変領域CDR3、を含む、請求項8に記載の抗体。
【請求項12】
a)配列番号:12を含む重鎖可変領域CDR1;
b)配列番号:16を含む重鎖可変領域CDR2;
c)配列番号:20を含む重鎖可変領域CDR3;
d)配列番号:24を含む軽鎖可変領域CDR1;
e)配列番号:28を含む軽鎖可変領域CDR2;および
f)配列番号:32を含む軽鎖可変領域CDR3、を含む、請求項8に記載の抗体。
【請求項13】
a)配列番号:1、2、3および4からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
b)配列番号:5、6、7および8からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、を含む、単離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、該抗体は、PSMAに特異的に結合する。
【請求項14】
a)配列番号:1のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
b)配列番号:5のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、を含む、請求項13に記載の抗体。
【請求項15】
a)配列番号:2のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
b)配列番号:6のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、を含む、請求項13に記載の抗体。
【請求項16】
a)配列番号:3のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
b)配列番号:7のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、を含む、請求項13に記載の抗体。
【請求項17】
a)配列番号:4のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
b)配列番号:8のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、を含む、請求項13に記載の抗体。
【請求項18】
請求項1乃至17のいずれか1項に記載の抗体、またはその抗原結合部分、および薬学的に許容できる担体を含む組成物。
【請求項19】
治療薬に結合した、請求項1乃至17のいずれか1項に記載の抗体、またはその抗原結合部分を含む免疫複合体。
【請求項20】
請求項19に記載の免疫複合体および薬学的に許容できる担体を含む組成物。
【請求項21】
前記治療薬は、サイトトキシンである、請求項19に記載の免疫複合体。
【請求項22】
請求項21に記載の免疫複合体および薬学的に許容できる担体を含む組成物。
【請求項23】
前記治療薬は放射性同位体である、請求項19に記載の免疫複合体。
【請求項24】
請求項23に記載の免疫複合体および薬学的に許容できる担体を含む組成物。
【請求項25】
前記抗体またはその抗原結合部分とは異なる結合特異性を有する第2の機能性部分に結合した、請求項1乃至17のいずれか1項に記載の抗体、またはその抗原結合部分を含む二重特異性分子。
【請求項26】
請求項25に記載の二重特異性分子および薬学的に許容できる担体を含む組成物。
【請求項27】
請求項1乃至17のいずれか1項に記載の抗体、またはその抗原結合部分をコードする単離された核酸分子。
【請求項28】
請求項27に記載の核酸分子を含む発現ベクター。
【請求項29】
請求項28に記載の発現ベクターを含む宿主細胞。
【請求項30】
ヒトイムノグロブリン重鎖および軽鎖トランスジーンを含むトランスジェニックマウスであって、該マウスが請求項1乃至17のいずれか1項に記載の抗体を発現する、トランスジェニックマウス。
【請求項31】
請求項30に記載のマウスから調製したハイブリドーマであって、前記抗体を作製するハイブリドーマ。
【請求項32】
被験体において腫瘍の増殖を阻害する方法であって、該腫瘍の細胞または血管内皮細胞が腫瘍発現PSMAに近接し、腫瘍の増殖を阻害するのに有効な量の請求項1乃至17のいずれか1項に記載の抗体、またはその抗原結合部分を、被験体に投与することを含む方法。
【請求項33】
前記腫瘍が前立腺癌の腫瘍である、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記腫瘍が結腸、腎臓、直腸、尿路上皮、乳房、膀胱、肝臓、膵臓からなる群から選択される癌またはメラノーマである、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
抗PSMA抗体を調製する方法であって、該方法は、
(a)(i)配列番号:9、10、11および12からなる群から選択されるCDR1配列、配列番号:13、14、15および16からなる群から選択されるCDR2配列、および配列番号:17、18、19および20からなる群から選択されるCDR3配列を含む重鎖可変領域の抗体配列、または(ii)配列番号:21、22、23および24からなる群から選択されるCDR1配列、配列番号:25、26、27および28からなる群から選択されるCDR2配列、および配列番号:29、30、31および32からなる群から選択されるCDR3配列を含む軽鎖可変領域の抗体配列を提供すること;
(b)少なくとも1つの可変領域の抗体配列であって、重鎖可変領域の抗体配列および軽鎖可変領域の抗体配列から選択された抗体配列内の、少なくとも1つのアミノ酸残基を変更して、少なくとも1つの変更された抗体配列を生成すること、および
(c)前記変更された配列をタンパク質として発現させること、を含む方法。
【請求項36】
被験体において腫瘍の増殖を阻止または阻害する方法であって、該腫瘍の細胞または血管内皮細胞がPSMAを発現する腫瘍に近接し、抗PSMA抗体またはその抗原結合部分を、抗腫瘍薬と組み合わせて、ともに腫瘍の増殖を阻止または阻害するのに有効な量を被験体に投与することを含む方法。
【請求項37】
前記抗PSMA抗体またはその抗原結合部分と、前記抗腫瘍薬とを組み合わせて前記被験体へ投与することによって、前記腫瘍の増殖の阻害に対する相乗効果が生じる、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記抗腫瘍薬は、腫瘍質量の損傷を引き起こし、それによって、より有効な腫瘍の抗体依存性細胞傷害性(ADCC)を引き起こす、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記抗PSMA抗体は、請求項1乃至17のいずれか1項に記載の抗体である、請求項36に記載の方法。
【請求項40】
前記抗PSMA抗体は、7F12抗体である、請求項36に記載の方法。
【請求項41】
前記抗PSMA抗体は、2A10抗体である、請求項36に記載の方法。
【請求項42】
前記腫瘍が前立腺癌腫瘍、請求項36に記載の方法。
【請求項43】
前記腫瘍は、結腸、腎臓、直腸、尿路上皮、乳房、膀胱、肝臓、膵臓からなる群から選択される癌またはメラノーマである、請求項36に記載の方法。
【請求項44】
前記抗腫瘍薬が化学治療薬である、請求項36に記載の方法。
【請求項45】
前記化学治療薬がタキソテール(登録商標)(ドセタキセル)である請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記抗腫瘍薬は、抗血管形成薬である、請求項36に記載の方法。
【請求項47】
前記抗血管形成薬は、アンジオスタチンK1−3、アレステン、aaAT、カンスタチン(Canstatin)、DL−α−ジフルオロメチル−オルニチン、エンドスタチン、フマギリン、ゲニステイン、ミノサイクリン、スタウロスポリン、サリドマイド、およびタムスタチンからなる群から選択される、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記抗腫瘍薬が免疫調節性の作用物質である、請求項36に記載の方法。
【請求項49】
前記免疫調節性の作用物質は、抗−PD1抗体、抗−CTLA−4抗体、ホスホロチオエートオリゴデオキシリボヌクレオチド(1018 ISS)、GM−CSF遺伝子ワクチン、インターロイキン−2、インターロイキン−7(CYT99 07)、インターロイキン−12、およびインターロイキン−21からなる群から選択される、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
被験体において、腫瘍の抗体依存性細胞傷害性(ADCC)を刺激する方法であって、前記腫瘍の細胞または血管内皮細胞が腫瘍発現PSMAに近接し、該方法は、抗PSMA抗体またはその抗原結合部分を、抗腫瘍薬と組み合わせて、ともに腫瘍の抗体依存性細胞傷害性(ADCC)を刺激するのに有効な量を被験体に投与することを含む方法。
【請求項51】
被験体において、腫瘍関連カヘキシーを阻害する方法であって、前記腫瘍の細胞または血管内皮細胞が腫瘍発現PSMAに近接し、該方法は、抗PSMA抗体またはその抗原結合部分を、抗腫瘍薬と組み合わせて、ともに被験体において腫瘍関連カヘキシーを阻害するのに有効な量を被験体に投与することを含む方法。
【請求項52】
腫瘍の増殖を阻止または阻害するのに有効な量の抗PSMA抗体および抗腫瘍薬、ならびに薬学的に許容できる担体を含む、組成物。
【請求項53】
腫瘍の抗体依存性細胞傷害性(ADCC)を刺激するのに有効な量の抗PSMA抗体および抗腫瘍薬、ならびに薬学的に許容できる担体を含む、組成物。
【請求項54】
抗PSMA抗体と相乗的に作用することが可能な抗腫瘍薬を同定する方法であって、前記腫瘍の細胞または血管内皮細胞が腫瘍発現PSMAに近接し、該方法は、インジケータ組成物を下記(a)、(b)および(c)と接触させることを含み、
(a)試験抗腫瘍薬のみ、
(b)抗PSMA抗体のみ、および
(c)抗腫瘍薬および抗PSMA抗体の両方;そして
(a)試験抗腫瘍薬のみ、および(b)抗PSMA抗体のみが腫瘍の増殖を阻止または阻害する能力と、抗腫瘍薬および抗PSMA抗体の両方が腫瘍の増殖を阻止または阻害する能力を比較することを含む方法であって、(a)および(b)をあわせた場合の効果より(c)による腫瘍増殖を阻止または阻害する効果が大きい場合、腫瘍の増殖を阻止または阻害する際抗PSMA抗体と相乗的に作用することが可能な抗腫瘍薬であると同定される方法。
【請求項55】
前記インジケータ組成物が腫瘍のための動物モデルである、請求項54に記載の方法。
【図1A】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【公表番号】特表2008−529556(P2008−529556A)
【公表日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−556368(P2007−556368)
【出願日】平成18年2月17日(2006.2.17)
【国際出願番号】PCT/US2006/005852
【国際公開番号】WO2006/089230
【国際公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【出願人】(503289746)メダレックス, インク. (10)
【氏名又は名称原語表記】MEDAREX, INC.
【住所又は居所原語表記】707 State Road, Princeton, NJ 08540 (US)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年2月17日(2006.2.17)
【国際出願番号】PCT/US2006/005852
【国際公開番号】WO2006/089230
【国際公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【出願人】(503289746)メダレックス, インク. (10)
【氏名又は名称原語表記】MEDAREX, INC.
【住所又は居所原語表記】707 State Road, Princeton, NJ 08540 (US)
【Fターム(参考)】
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