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前立腺関連障害の予後診断及び治療のためのマイクロRNAに基づく方法及び組成物

前立腺関連障害の診断、予後診断及び/又は治療のための方法及び組成物が開示されている。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象が前立腺関連障害を有する、又は発症するリスクがあるかどうかを診断する、前立腺癌関連障害を有する対象の予後を決定する、及び/又は前立腺関連障害を有する対象において前立腺関連障害を治療する方法であって、
該対象からの試験サンプル中の少なくとも一つのバイオマーカーのレベルを測定することを含み、
ここで、対照サンプル中の対応するバイオマーカーのレベルと比較した、該試験サンプル中の該バイオマーカーのレベルの変化が、該対象が該障害を有するか、又は発症するリスクがあることを示す、前記方法。
【請求項2】
該試験サンプル中の該少なくとも一つのバイオマーカーのレベルが、該対照サンプル中の対応するバイオマーカーのレベルよりも低い、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
該試験サンプル中の該少なくとも一つのバイオマーカーのレベルが、該対照サンプル中の対応するバイオマーカーのレベルよりも高い請求項1に記載の方法。
【請求項4】
腫瘍組織及び非腫瘍組織間で差次的に発現される該少なくとも一つのバイオマーカーが、図11−表2に列挙されたmiR又はそれらの機能的変異体の一つ以上である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
該少なくとも一つのバイオマーカーが、前立腺腫瘍において上方調節されている、図11−表2に列挙された一つ以上のmiR:miR−32、miR−182、miR−31、miR−26a−l/2、miR−200c、miR−375、miR−196a−1/2、miR−370、miR−425、miR−194−1/2、miR−181a−l/2、miR−34b、let−7i、miR−188、miR−25、miR−106b、miR−449、miR−99b、miR−93、miR−92−1/2、miR−125a、又はそれらの機能的変異体から選択される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
該少なくとも一つのバイオマーカーが、前立腺腫瘍において下方調節されている、図11−表2に列挙された一つ以上のmiR:miR−520h、miR−494、miR−490、miR−133a−l、miR−1−2、miR−218−2、miR−220、miR−128a、miR−221、miR−499、miR−329、miR−340、miR−345、miR−410、miR−126、miR−205、miR−7−1/2、miR−145、miR−34a、miR−487、let−7b、又はそれらの機能的変異体から選択される、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
該少なくとも一つのバイオマーカーは、前立腺外疾患に関連し、図12−表3に列挙されたmiR:miR−101−1/2、miR−200a、miR−200b、miR−196a−l/2、miR−30c−l/2、miR−484、miR−99b、miR−186、miR−195、let−7f−2、miR−34c、miR−371、miR−373、miR−410及びmiR−491、又はそれらの機能的変異体の一つ以上から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
該少なくとも一つのバイオマーカーが、前立腺腫瘍において、miR−1及び標的遺伝子転写体レベル間で逆相関を示し、図13A−表4Aに列挙された遺伝子又はそれらの機能的変異体の一つ以上から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
該少なくとも一つのバイオマーカーが、図13B−表4Bに列挙されたmiR:miR−1、miR−31、miR−32、miR−128a、miR−133a、miR−181a、miR−182、miR−194、miR−196a、miR−200c、miR−218−2、miR−220、miR−329、miR−338、miR−369、miR−409−3p、miR−410、miR−448、miR−490、miR−494、miR−499、miR−520 h、及びlet−7i、又はそれらの機能的変異体の一つ以上から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
該少なくとも一つのバイオマーカーが、図13B−表4Bに列挙されたmiR:miR−32、miR−282−2、miR490及びmiR−520h、又はそれらの機能的変異体の一つ以上から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
請求項1に記載の方法であって、前立腺腫瘍におけるmiR−181aと負の相関を示しているプローブセットを含み、該プローブセットが図14−表5に列挙された遺伝子又はそれらの機能的変異体の一つ以上を含む、前記方法。
【請求項12】
該少なくとも一つのバイオマーカーが、アンドロゲン応答性バイオマーカーであり、図15−表6に列挙されたmiR:miR−338、miR−126−5p、mir−181b−lクラスター、miR181cクラスター、miR−219−5p及びmiR221クラスター、又はそれらの機能的変異体の一つ以上から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
該少なくとも一つのバイオマーカーが、図16−表7に列挙された一つ以上のアンドロゲンレセプター結合部位である、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
該少なくとも一つのバイオマーカーが、前立腺癌において神経周囲の浸潤を伴った腫瘍中で上方調節されており、図23−表9に列挙された、miR:miR−224、miR−21、miR−10(a/b)、miR−125b(−1/2)、miR−30a/b/c−2/d、miR−100、miR−24(−1/2)、miR−15a−2、miR−191、miR−99b、miR−27a/b、miR−26a(−1/2)、miR−126、miR−145、miR−195、miR−181a−l、miR−199b、miR−151、let−7g又はそれらの機能的変異体の一つ以上から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
該少なくとも一つのバイオマーカーが、PNT腫瘍組織及び非PNT腫瘍組織間で差次的に発現され、及び図24−表10に列挙された遺伝子又はそれらの機能的変異体の一つ以上である、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前立腺腫瘍におけるダイサー及びDGCR8、及び/又は高グリーソンスコアを有する腫瘍におけるダイサー及びアルゴノート−2をコードするEIF2C2の一つ以上の増加した発現を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
該サンプルが血液サンプルを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
該サンプルが血清又は血漿血液サンプルの一つ以上を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
バイオマーカーであって、腫瘍組織及び非腫瘍組織間で差次的に発現され、図11−表2に列挙されたmiR又はそれらの機能的変異体の一つ以上である、少なくとも一つのバイオマーカーを含む、前記バイオマーカー。
【請求項20】
バイオマーカーであって、前立腺腫瘍において上方調節されている、図11−表2に列挙された一つ以上のmiR:miR−32、miR−182、miR−31、miR−26a−1/2、miR−200c、miR−375、miR−196a−l/2、miR−370、miR−425、miR−194−1/2、miR−181a−l/2、miR−34b、let−7i、miR−188、miR−25、miR−106b、miR−449、miR−99b、miR−93、miR−92−1/2、miR−125a、又はそれらの機能的変異体から選択される、少なくとも一つのバイオマーカーを含む、前記バイオマーカー。
【請求項21】
バイオマーカーであって、前立腺腫瘍において下方調節されている、図11−表2に列挙された一つ以上のmiR:miR−520h、miR−494、miR−490、miR−133a−l、miR−1−2、miR−218−2、miR−220、miR−128a、miR−221、miR−499、miR−329、miR−340、miR−345、miR−410、miR−126、miR−205、miR−7−1/2、miR−145、miR−34a、miR−487、let−7b、又はそれらの機能的変異体から選択される、少なくとも一つのバイオマーカーを含む、前記バイオマーカー。
【請求項22】
バイオマーカーであって、前立腺外疾患に関連し、図12−表3に列挙されたmiR:miR−101−1/2、miR−200a、miR−200b、miR−196a−l/2、miR−30c−l/2、miR−484、miR−99b、miR−186、miR−195、let−7f−2、miR−34c、miR−371、miR−373、miR−410及びmiR−491、又はそれらの機能的変異体の一つ以上から選択される、少なくとも一つのバイオマーカーを含む、前記バイオマーカー。
【請求項23】
バイオマーカーであって、前立腺腫瘍においてmiR−1及び標的遺伝子転写体レベル間で逆相関を示し、図13A−表4Aに列挙された遺伝子又はそれらの機能的変異体の一つ以上から選択される、少なくとも一つのバイオマーカーを含む、前記バイオマーカー。
【請求項24】
バイオマーカーであって、図13B−表4Bに列挙されたmiR:miR−1、miR−31、miR−32、miR−128a、miR−133a、miR−181a、miR−182、miR−194、miR−196a、miR−200c、miR−218−2、miR−220、miR−329、miR−338、miR−369、miR−409−3p、miR−410、miR−448、miR−490、miR−494、miR−499、miR−520h、及びlet−7i、又はそれらの機能的変異体の一つ以上から選択される、前記バイオマーカー。
【請求項25】
バイオマーカーであって、図13B−表4Bに列挙されたmiR:miR−32、miR−282−2、miR490及びmiR−520h、又はそれらの機能的変異体の一つ以上から選択される、前記バイオマーカー。
【請求項26】
バイオマーカーであって、前立腺腫瘍においてmiR−181aと負の相関を示すプローブセットを含み、該プローブセットが、図14−表5に列挙された遺伝子又はそれらの機能的変異体の一つ以上を含む、前記バイオマーカー。
【請求項27】
バイオマーカーであって、アンドロゲン応答性バイオマーカーであり、図15−表6に列挙されたmiR:miR−338、miR−126−5p、mir−181b−lクラスター、miR181cクラスター、miR−219−5p及びmiR221クラスター、又はそれらの機能的変異体の一つ以上から選択される、少なくとも一つのバイオマーカーを含む、前記バイオマーカー。
【請求項28】
バイオマーカーであって、図16−表7に列挙された一つ以上のアンドロゲンレセプター結合部位、又はそれらの機能的変異体を含む、前記バイオマーカー。
【請求項29】
バイオマーカーであって、図23−表9に列挙された、前立腺癌で神経周囲の浸潤を有する腫瘍において上方調節されているmiR:miR−224、miR−21、miR−10(a/b)、miR−125b(−1/2)、miR−30a/b/c−2/d、miR−100、miR−24(−1/2)、miR−15a−2、miR−191、miR−99b、miR−27a/b、miR−26a(−1/2)、miR−126、miR−145、miR−195、miR−181a−l、miR−199b、miR−151、let−7g、又はそれらの機能的変異体の一つ以上から選択される、少なくとも一つのバイオマーカーを含む、前記バイオマーカー。
【請求項30】
バイオマーカーであって、PNT腫瘍組織及び非PNT腫瘍組織間で差次的に発現され、図24−表10に列挙された遺伝子又はそれらの機能的変異体の一つ以上である、少なくとも一つのバイオマーカーを含む、前記バイオマーカー。
【請求項31】
バイオマーカーであって、前立腺腫瘍におけるダイサー及びDGCR8、及び/又は高グリーソンスコアを有する腫瘍におけるダイサー及びアルゴノート−2をコードするEIF2C2;の一つ以上の増加した発現を含む、前記バイオマーカー。
【請求項32】
前立腺腫瘍における特有のマイクロRNA発現シグネチャーであって、腫瘍マイクロRNAプロセッシングを調節する一つ以上のバイオマーカーの発現の変化を含む、前記マイクロRNA発現シグネチャー。
【請求項33】
前立腺腫瘍における標的mRNAの転写体存在量及び/又はタンパク質発現に影響を及ぼす方法であって、それを必要とする対象において一つ以上のマイクロRNAを調節解除することを含む、前記方法。
【請求項34】
癌関連遺伝子のタンパク質発現を抑制することを含む、前記の請求項に記載の方法。
【請求項35】
癌関連遺伝子のタンパク質発現を阻害するため、miR−32及びmiR−106bの一つ以上の発現を変化させることを含む、前記の請求項に記載の方法。
【請求項36】
ヒト前立腺腫瘍で生じるマイクロRNA機能の変化を同定するための、マイクロRNA及びタンパク質コードRNAの両方の大規模遺伝子発現プロファイリングの使用。
【請求項37】
前立腺関連障害についての腫瘍遺伝子シグネチャーであって、以下:上方調節されたmiR−32、続いてのmiR−182、miR−31、miR−26a、miR−200c、miR−196a及びmiR−106b−25クラスターの;一つ以上;並びに/又は有意に下方制御されたmiR−520h、miR−494、miR−490及びmiR−l−133aクラスターの一つ以上;を含む、前記腫瘍遺伝子シグネチャー。
【請求項38】
低誤差で前立腺外疾患進展に関連する腫瘍シグネチャーであって、miR−101を含む、前記腫瘍シグネチャー。
【請求項39】
該バイオマーカーが、前立腺腫瘍で増加した、前立腺腫瘍における宿主遺伝子発現を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項40】
該バイオマーカーが、上方調節されたC9orf5及びMCM7の一つ以上を含み、その発現が、イントロン性マイクロRNA、それぞれmiR−32及びmiR−106b−25クラスターの発現と相関する、前記の請求項に記載の方法。
【請求項41】
前立腺癌細胞中のE2F1及び/又はCDKN1A遺伝子を標的とするmiR−106bの使用、及び/又はE2F1及び/又はCDKN1A遺伝子のタンパク質発現を抑制することにおける使用。
【請求項42】
前立腺癌細胞中のmiR−1の発現を変化させることによる、XP06及びPTK9の一つ以上の調節。
【請求項43】
哺乳類細胞中の標的とされたmRNAの分解及び/又は蓄積を導く、3’UTR配列へのマイクロRNAの結合の使用。
【請求項44】
マイクロRNA標的遺伝子を予測する、ヒト組織におけるマイクロRNAとmRNA間の逆及び/又は正の相関の使用。
【請求項45】
マイクロRNAによって調節されているmRNAを同定する方法であって、ヒト組織中のマイクロRNA及びmRNA発現の相関分析を行うことを含む、前記方法。
【請求項46】
miR発現アンチセンス阻害剤であって、miR−32及びmiR−106bの一つ以上を含む、前記アンチセンス阻害剤。
【請求項47】
前立腺障害又は疾患のオンコmiRバイオマーカーであって、miR−1、miR−32、及びmiR−106b−25クラスターの一つ以上を含む、前記オンコmiRバイオマーカー。
【請求項48】
前立腺癌細胞中のタンパク質発現を調節するための方法であって、前立腺癌細胞中のmiR−1、miR−32、及びmiR−106b−25クラスターの一つ以上の発現を変調することを含む、前記方法。
【請求項49】
前立腺癌細胞中のエクスポーチン−6及びPTK9の一つ以上の発現を阻止するための組成物であって、miR−1又はそれらの機能的変異体を含む、前記組成物。
【請求項50】
E2F1及びp21/WAFlタンパク質レベルの一つ以上を調節することを、それを必要とする対象において行う方法であって、miR−106b又はそれらの機能的変異体を使用することを含む、前記方法。
【請求項51】
組成物であって、前立腺癌細胞におけるp21/WAFl及び/又はE2F1タンパク質レベルを、それを必要とする対象において増加させるために有用なアンチセンスmiR−106bを含む、前記組成物。
【請求項52】
請求項1に記載の方法であって、前立腺癌を有する対象の予後を決定することを含み、該対象からの試験サンプル中の少なくとも一つのバイオマーカーのレベルを測定することを含んでおり、ここで:i)該バイオマーカーは、前立腺癌の予後不良に関連し;そしてii)対照サンプル中の対応するバイオマーカーのレベルと比較して、前立腺試験サンプル中の該少なくとも一つのバイオマーカーのレベルの変化は、予後不良を示す、前記方法。
【請求項53】
請求項1に記載の方法であって、対象が前立腺癌を有するか、又は発症するリスクがあるかどうかを診断する方法を含み、(1)対象から得られた試験サンプルからのRNAを逆転写して、標的オリゴデオキシヌクレオチドの組を提供すること;(2)該標的オリゴデオキシヌクレオチドを、miRNA特異的プローブオリゴヌクレオチドを含むマイクロアレイにハイブリダイズさせて該試験サンプルについてのハイブリダイゼーションプロファイルを提供すること;及び、(3)該試験サンプルハイブリダイゼーションプロファイルと対照サンプルから生成されたハイブリダイゼーションプロファイルを比較することを含み、少なくとも一つのmiRNAのシグナルの変化は、該対象が前立腺癌を有する、又は発症するリスクがあることを示す、前記方法。
【請求項54】
該少なくとも一つのmiRNAのシグナルが、対照サンプルから発生させたシグナルと比較して下方調節されており、及び/又は該少なくとも一つのmiRNAのシグナルが、対照サンプルから生成されたシグナルと比較して上方調節されている、前記の請求項に記載の方法。
【請求項55】
表2、表3、表4A、表4B、表5、表6、表7、表9又は表10に列挙された群より選択される少なくとも一つのバイオマーカーのシグナルの変化が、該対象が予後不良の前立腺癌を有する、又は発症するリスクがあることを示す、前記の請求項に記載の方法。
【請求項56】
対照細胞と比較して、少なくとも一つのバイオマーカーが対象の癌細胞で下方調節又は上方調節されている前立腺癌を有する対象において、前立腺癌を治療する方法であって、(1)該癌細胞中で該少なくとも一つのバイオマーカーが下方調節されている場合、該対象における癌細胞の増殖が抑制されるように、少なくとも一つの単離されたバイオマーカー、又は単離された変異体又はそれらの生物学的に活性な断片の有効量を該対象に投与すること;又は(2)該癌細胞中で該少なくとも一つのバイオマーカーが上方調節されている場合、該対象における癌細胞の増殖が抑制されるように、該少なくとも一つのバイオマーカーの発現を抑制するための少なくとも一つの化合物の有効量を該対象に投与することを含む、前記方法。
【請求項57】
対象の前立腺癌を治療する方法であって:(1)対照細胞と比較して、前立腺癌細胞中の少なくとも一つのバイオマーカーの量を決定すること;そして(2)(i)もし、該癌細胞中で発現されたバイオマーカーの量が、対照細胞中で発現されたバイオマーカーの量よりも少ないならば、少なくとも一つの単離されたバイオマーカーの有効量を該対象に投与することにより;又は(ii)もし、該癌細胞中で発現されたバイオマーカーの量が、対照細胞中で発現されたバイオマーカーの量よりも多いならば、該少なくとも一つのバイオマーカーの発現を抑制するための少なくとも一つの化合物の有効量を該対象に投与することにより、
前立腺癌細胞中で発現されたバイオマーカーの量を変化させること;を含む、前記方法。
【請求項58】
少なくとも一つの単離されたバイオマーカー及び薬学的に許容できる担体を含む、前立腺癌を治療するための医薬組成物。
【請求項59】
該医薬組成物が、対照細胞と比較して前立腺癌細胞中で下方調節されているバイオマーカーに対応する、少なくとも一つの単離されたバイオマーカーをその中に含む、前記の請求項に記載の医薬組成物。
【請求項60】
該医薬組成物が、少なくとも一つのmiR発現阻害化合物及び薬学的に許容できる担体を含む、前記の請求項に記載の医薬組成物。
【請求項61】
抗前立腺癌剤を同定する方法であって、細胞に試験剤を与えること、そして前立腺癌細胞中の減少した発現レベルに関連する少なくとも一つのバイオマーカーのレベルを測定することを含み、ここで、対照細胞と比較した、該細胞中のバイオマーカーのレベルの増加は、該試験剤が抗前立腺癌剤であることを示す、前記方法。
【請求項62】
抗前立腺癌剤を同定する方法であって、細胞に試験剤を与えること、そして前立腺癌細胞中の増加した発現レベルに関連する少なくとも一つのバイオマーカーのレベルを測定することを含み、ここで、対照細胞と比較した、該細胞中のバイオマーカーのレベルの減少は、該試験剤が抗前立腺癌剤であることを示す、前記方法。
【請求項63】
前立腺癌関連疾患を予防する、診断する及び/又は治療するための療法の有効性を評価する方法であって:i)その有効性が評価されている療法を動物に供すること;そしてii)表2、表3、表4A、表4B、表5、表6、表7、表9又は表10の一つ以上に列挙された少なくとも一つのバイオマーカーを評価することにより、該疾患を治療する又は予防することについて試験されている治療の有効性のレベルを決定すること;を含む、前記方法。
【請求項64】
該候補療法剤が、医薬組成物、栄養補助食品組成物及びホメオパシー組成物の一つ以上を含む、前記の請求項に記載の方法。
【請求項65】
評価されている療法が、ヒト対象での使用のためである、前記の請求項に記載の方法。
【請求項66】
製品であって:表2、表3、表4A、表4B、表5、表6、表7、表9又は表10の一つ以上に列挙された少なくとも一つのバイオマーカーを含む、前立腺癌関連疾患のためのマーカーに結合する少なくとも一つの捕捉試薬を含む、前記製品。
【請求項67】
前立腺癌関連疾患を治療する療法剤の候補化合物をスクリーニングするためのキットであって、表2、表3、表4A、表4B、表5、表6、表7、表9又は表10の一つ以上に列挙された少なくとも一つのバイオマーカーの一つ以上の試薬、及び少なくとも一つのバイオマーカーを発現している細胞を含む、前記キット。
【請求項68】
該バイオマーカーの存在が、少なくとも一つのバイオマーカーと特異的に結合する抗体又は抗体断片を含む試薬を使用して検出される、前記の請求項に記載のキット。
【請求項69】
個体における該疾患合併症を治療する、予防する、逆行させる、又は重症度を限定する医薬の製造のための、前立腺癌関連疾患応答シグナル伝達経路を妨害する剤の使用であって、表2、表3、表4A、表4B、表5、表6、表7、表9又は表10の一つ以上に列挙された少なくとも一つのバイオマーカーを含む、前記使用。
【請求項70】
前立腺癌関連疾患合併症を治療する、予防する、逆行させる、又は重症度を限定することを、それを必要とする個体で行う方法であって:少なくとも前立腺癌関連疾患応答カスケードを妨害する剤を該個体に投与することを含んでおり、該剤が、表2、表3、表4A、表4B、表5、表6、表7、表9又は表10の一つ以上に列挙された少なくとも一つのバイオマーカーを含む、前記方法。
【請求項71】
個体の前立腺癌関連疾患合併症を治療する、予防する、逆行させる、又は重症度を限定する医薬の製造のための、少なくとも前立腺癌関連疾患応答カスケードを妨害する剤の使用であって、該剤が、表2、表3、表4A、表4B、表5、表6、表7、表9又は表10の一つ以上に列挙された少なくとも一つのバイオマーカーを含む、前記使用。
【請求項72】
miR−1、miR−32及びmiR−106bの一つ以上のアンチセンス阻害剤を含む組成物。
【請求項73】
前立腺障害を治療することを、それを必要とする対象において行う方法であって、前記の請求項の組成物の療法的に有効量を対象に投与することを含む、前記方法。
【請求項74】
該組成物が予防的に投与される、前記の請求項に記載の方法。
【請求項75】
該組成物の投与が、該障害の一つ以上の症状の発症を遅延させる、前記の請求項に記載の方法。
【請求項76】
該ペプチドの投与が、前立腺癌の発生を抑制する、前記の請求項に記載の方法。
【請求項77】
該ペプチドの投与が、腫瘍増殖を抑制する、前記の請求項に記載の方法。
【請求項78】
該ペプチドの投与が、感染を阻害する、前記の請求項に記載の方法。
【請求項79】
生物学的サンプル中の前立腺癌の存在を検出する方法であって:a)前立腺癌を含有すると疑われる生物学的サンプルを、それらのためのマーカーに暴露すること;そしてb)もしあれば、該サンプル中の該マーカーの存在又は不存在を検出すること;を含む、前記方法。
【請求項80】
該マーカーが検出可能な標識を含む、前記の請求項に記載の方法。
【請求項81】
該対象からの生物学的サンプル中の該マーカーの量と、正常対象からの対応する生物学的サンプル中の該マーカーの量を比較することをさらに含む、前記の請求項に記載の方法。
【請求項82】
異なる時点で対象から複数の生物学的サンプルを集めること、及び各生物学的サンプル中の該マーカーの量を比較して、時間とともに該対象において該マーカーの量が増加している又は減少しているかどうかを決定することをさらに含む、前記の請求項に記載の方法。
【請求項83】
対象の前立腺癌を治療する方法であって、前立腺レセプターアゴニストの療法的有効量を、それを必要とする対象に投与することを含む、前記方法。
【請求項84】
該レセプターアゴニストが、miR−l、miR−21及びmiR−106bの一つ以上のアンチセンス阻害剤である、前記の請求項に記載の方法。
【請求項85】
前立腺癌の治療のための薬剤を製造するための使用であって、表2、表3、表4A、表4B、表5、表6、表7、表9又は表10に示したmiR、それらから派生する配列、こうしたmiRの相補的配列、及びこうした相補的配列から派生する配列の内から選択される核酸分子を含む、前記使用。
【請求項86】
該薬剤が、表2に列挙されたmiR、こうしたmiRから派生する配列、こうしたmiRの相補的配列、及びこうした相補的配列から派生する配列の中から選択される配列を示す核酸分子を含む、前記の請求項に記載の方法。
【請求項87】
前立腺癌細胞の分化を誘発するために有効な療法剤又は療法剤の組み合わせを同定するためのインビトロの方法であって、i)前立腺腫瘍に由来する細胞を培養すること、ii)該細胞株の培養培地に少なくとも一つの化合物を添加すること、iii)段階(i)及び(ii)間の少なくとも一つのmiRの発現レベルの進展を分析すること、及びiv)段階(i)及び(ii)間のmiRの発現レベルの変化を誘発する化合物又は化合物の組み合わせを同定する;段階を含む、前記方法。
【請求項88】
段階(iii)が、少なくとも一つのmiRの発現レベルの分析を含む、前記の請求項に記載の方法。
【請求項89】
段階(iv)が、少なくとも一つのmiRの発現レベルを変調する化合物又は化合物の組み合わせの同定を含む、前記の請求項に記載の方法。
【請求項90】
段階(iv)が、少なくとも一つのmiRの発現レベルを減少させる化合物又は化合物の組み合わせの同定を含む、前記の請求項に記載の方法。
【請求項91】
該化合物が癌の治療のための療法剤である、前記の請求項に記載の方法。
【請求項92】
対象からの前立腺組織を分類する方法であって:a)試験細胞集団中の表2、表3、表4A、表4B、表5、表6、表7、表9又は表10に列挙された群より選択される一つ以上の核酸配列の発現を測定すること、ここで、前記試験細胞集団中の少なくとも一つの細胞は、表2、表3、表4A、表4B、表5、表6、表7、表9又は表10に列挙された群より選択される一つ以上の核酸配列を発現することができる;b)該核酸配列(単数又は複数)の発現と、前立腺癌分類が既知である少なくとも一つの細胞を含む参照細胞集団中の核酸配列(単数又は複数)の発現を比較すること;及びc)存在するならば、該試験細胞集団及び参照細胞集団中から成る群より選択される一つ以上の核酸配列の発現レベルの相違を同定し、それにより該対象の前立腺癌を分類すること;を含む、前記方法。
【請求項93】
該参照細胞集団と比較して相違する該試験細胞集団における核酸(単数又は複数)の発現、該試験細胞集団が該参照細胞集団からの細胞とは異なった分類を有することを示す、請求項86に記載の方法。
【請求項94】
該参照細胞集団と比較して類似する該試験細胞集団における核酸(単数又は複数)の発現パターンが、該試験細胞集団が該参照細胞集団からの細胞と同一の分類を有することを示す、請求項86に記載の方法。
【請求項95】
該参照細胞集団が、複数の細胞又はデータベースである、請求項86に記載の方法。
【請求項96】
該参照細胞集団が:正常前立腺組織からの細胞集団として分類される参照細胞集団、良性前立腺組織からの細胞集団として分類される参照細胞集団、及び悪性前立腺組織からの細胞集団として分類される参照細胞集団;から成る群より選択される、前記の請求項に記載の方法。

【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13A】
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【図13B】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17B】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図17A】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公表番号】特表2011−517283(P2011−517283A)
【公表日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−548904(P2010−548904)
【出願日】平成21年2月27日(2009.2.27)
【国際出願番号】PCT/US2009/035470
【国際公開番号】WO2009/108860
【国際公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【出願人】(510149460)ジ・オハイオ・ステイト・ユニバーシティ・リサーチ・ファウンデイション (10)
【出願人】(502006782)アメリカ合衆国 (47)
【Fターム(参考)】