説明

剥離検出機能付き貼着シート

【課題】剥離紙を用いることなく、被着体への貼着及びその後の被着体からの剥離を検出可能な構成を実現する。
【解決手段】フィルム基材10の一方の面の一部に、被着体に貼着した後に剥離するとその一部が被着体に残存する剥離表示機能部20を有し、さらに、フィルム基材10の剥離表示機能部20に隣接する領域に形成されたミシン目11と、ミシン目11にてフィルム基材10が折り畳まれた場合に剥離表示機能部20に対向する領域に剥離剤によって形成された剥離部30とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被着体への貼着後の剥離を検出可能とする剥離検出機能付き貼着シートに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、苺や葡萄等の食料品を透明なプラスチック容器に入れて販売することが行われている。このようなプラスチック容器は、開口面を有しており、この開口面から食料品を入れた後、開口面を透明のフィルムでラッピングすることにより、食料品がプラスチック容器からこぼれ落ちないようにして販売される。プラスチック容器の開口面をラッピングする透明のフィルムには、その食料品の品種や製品名等の商標が表示されており、消費者は、その表示された商標を参照しながら食料品を購入している。
【0003】
ところが、近年、上述したようなプラスチック容器に入れられた食料品を入れ替えることにより、食料品の商標を偽装することが行われている。透明のフィルムは、プラスチック容器の開口部を覆った状態で、その両端部にてプラスチック容器に貼着されており、その貼着部分を剥がして食料品を入れ替えることにより、プラスチック容器に入った食料品の商標が偽装されている。
【0004】
ここで、基材層支持体の一方の面の一部に剥離層を設け、この剥離層を覆うように基材層支持体の一方の面の全面に着色層及び粘着剤層を順次積層し、この粘着剤層によって被着体に貼着した後に剥離した場合、着色層のうち剥離層上に積層された部分が粘着剤層とともに被着体に残存し、それにより、剥離されたことが視認できる粘着シートが考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
このような粘着シートの構成を上述したプラスチック容器の開口面をラッピングするフィルムに用いれば、フィルムがプラスチック容器に貼着された後に剥離された場合に、その旨を検出することができ、プラスチック容器に入った食料品の商標の偽装を防止することができる。
【特許文献1】特開2004−323658号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した粘着シートにおいては、基材層支持体の一方の面の最表面に粘着剤層が積層されているため、使用前の状態においては、この粘着剤層を覆うように剥離紙を剥離可能に貼付しておく必要がある。そのため、剥離紙の分のコストアップが生じてしまうとともに、この粘着シートを使用するために剥離紙を剥離した後、この剥離紙によるごみが生じてしまうという問題点がある。
【0007】
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、剥離紙を用いることなく、被着体への貼着及びその後の被着体からの剥離を検出可能な構成を実現することができる剥離検出機能付き貼着シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明は、
シート基材の一方の面の一部に、被着体に貼着した後に剥離するとその一部が前記被着体に残存する剥離表示機能部を有することにより、前記被着体への貼着後の剥離を検出可能とする剥離検出機能付き貼着シートにおいて、
前記シート基材の前記剥離表示機能部に隣接する領域に形成された折り部と、
前記折り部にて前記シート基材が折り畳まれた場合に前記剥離表示機能部に対向する領域に剥離剤によって形成された剥離部とを有することを特徴とする。
【0009】
上記のように構成された本発明においては、使用前の状態においてはシート基材に形成された折り部にて折り畳まれている。この折り部は、シート基材のうち、被着体に貼着した後に剥離するとその一部が被着体に残存する剥離表示機能部に隣接する領域に形成されており、また、折り部にてシート基材が折り畳まれた場合に剥離表示機能部に対向する領域には剥離剤によって剥離部が形成されているため、シート基材が折り畳まれた状態では、剥離表示機能部が剥離部に剥離可能に貼着した状態となっている。この剥離検出機能付き貼着シートを使用する場合は、剥離表示機能部と剥離部とを剥離し、折り部にて折り畳まれたシート基材を見開き、剥離表示機能部を被着体に貼着することにより使用する。剥離表示機能部は、被着体に貼着可能な構成を有しているものの、使用前の状態においては、シート基材に形成された剥離部に剥離可能に貼着されているため、使用前の状態において剥離表示機能部に貼着しておく剥離紙を必要としない。
【0010】
また、剥離部がシート基材の端部に設けられていれば、この剥離検出機能付き貼着シートを物品等に貼着する際に、剥離部を摘み代として摘んで貼着することができるため、剥離検出機能付き貼着シートを物品等に貼着しやすくなるとともに、剥離表示機能部によって手等が汚れることがない。
【発明の効果】
【0011】
以上説明したように本発明においては、シート基材の一方の面の一部に、被着体に貼着した後に剥離するとその一部が被着体に残存する剥離表示機能部を有し、さらに、シート基材の剥離表示機能部に隣接する領域に形成された折り部と、折り部にてシート基材が折り畳まれた場合に剥離表示機能部に対向する領域に剥離剤によって形成された剥離部とを有する構成としたため、剥離表示機能部が、被着体に貼着可能な構成を有しているものの、シート基材を折り畳むことにより剥離部に剥離可能に貼着されることとなり、使用前の状態において剥離表示機能部に貼着しておく剥離紙を必要とせずに、被着体への貼着及びその後の被着体からの剥離を検出可能とする構成を実現することができる。
【0012】
また、剥離部がシート基材の端部に設けられているものにおいては、この剥離検出機能付き貼着シートを物品等に貼着する際に、剥離部を摘み代として摘んで貼着することができるため、剥離検出機能付き貼着シートを物品等に貼着しやすくなるとともに、剥離表示機能部によって手等が汚れることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0014】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の剥離検出機能付き貼着シートの第1の実施の形態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(b)に示したB部の詳細な構成を示す図、(d)は(b)に示したラッピングフィルム1を折り畳んだ状態を示す図である。
【0015】
本形態は図1に示すように、PP(ポリプロピレン)等の切断容易な材料からなるシート基材となる透明なフィルム基材10の一方の面の一部に剥離部30と剥離表示機能部20とが設けられて構成されている。剥離部30は、フィルム基材10の一方の面のうち、その両端部にそれぞれ沿って帯状に剥離剤が塗布されることにより形成されている。剥離表示機能部20は、フィルム基材10の剥離部30が形成された面において剥離部30に沿うように帯状に形成されている。また、フィルム基材10の剥離表示機能部20に隣接する領域のうち剥離部30側には、折り部となるミシン目11が、剥離部30と剥離表示機能部20とに沿うように形成されている。さらに、フィルム基材10の剥離部30及び剥離表示機能部20が形成された面において、剥離表示機能部20の剥離部30とは反対側の領域に剥離表示機能部20に沿うようにPET(ポリエチレンテレフタレート)等の切断が困難な材料からなる白色のティアテープ12が貼着されており、フィルム基材10のティアテープ12が貼着された領域の一部にH型の切り込み13が形成されている。
【0016】
剥離表示機能部20は図1(c)に示すように、フィルム基材10上に、メジウム等からなるアンカー剤21が積層され、その上に剥離剤22がパターン塗工されている。図1に示したものにおいては、剥離剤22は、“OPEN”という文字にパターン塗工されている。剥離剤22がパターン塗工されたアンカー剤21上には、印刷インキによって着色層23が形成されており、この着色層23上にはホットメルト等の粘着剤24が塗工されている。なお、剥離剤22と着色層23との付着力は、粘着剤24と剥離部30との貼着力よりも強いものとなっている。
【0017】
このように構成されたラッピングフィルム1は、図1(d)に示すように、フィルム基材10の剥離部30及び剥離表示機能部20が形成された面が形成された面が内側となるようにしてミシン目11を折り部として折り畳まれ、剥離部30と剥離表示機能部20とが貼着されて保管される。すなわち、剥離部30と剥離表示機能部20とは、フィルム基材10がミシン目11にて折り畳まれた場合に互いに対向する領域に形成されていることになる。剥離表示機能部20の最表面には、上述したように粘着剤24が塗工されているため、フィルム基材10が折り畳まれると、剥離表示機能部20が剥離表示機能部20に対向する領域と貼着されるが、その領域は剥離部30となっているため、これら剥離表示機能部20と剥離部30とが剥離可能に貼着されることになる。
【0018】
以下に、上記のように構成されたラッピングフィルム1の使用方法について説明する。
【0019】
図2は、図1に示したラッピングフィルム1の使用方法を説明するための図である。
【0020】
図1に示したラッピングフィルム1は上述したように、フィルム基材10の剥離部30及び剥離表示機能部20が形成された面が形成された面が内側となるようにしてミシン目11を折り部として折り畳まれ、剥離部30と剥離表示機能部20とが互いに貼着されて保管されている(図2(a))。
【0021】
このように保管されたラッピングフィルム1を使用する場合は、まず、互いに貼着された剥離部30と剥離表示機能部20とを剥離し、フィルム基材10を見開く(図2(b))。剥離部30と剥離表示機能部20とは、剥離表示機能部20の最表面に塗工された粘着剤24によって互いに貼着されているが、剥離部30を構成する剥離剤によってこれらは剥離可能となっているため、互いに貼着された剥離部30と剥離表示機能部20とを剥離することができる。また、剥離表示機能部20においても、アンカー剤21上に塗工された剥離剤22上に着色層23が形成されている部分が存在するが、剥離剤22と着色層23との付着力は、上述したように粘着剤24と剥離部30との貼着力よりも強いものとなっているため、剥離部30と剥離表示機能部20とを剥離する際、剥離剤22と着色層23とが剥離してしまうことはない。
【0022】
そして、ラッピングフィルム1を、食料品等が入れられた開口面を有するプラスチック容器2の開口面を覆うようにし、その状態で剥離表示機能部20を剥離表示機能部20の最表面に塗工された粘着剤24によってプラスチック容器2の側面に貼着する(図2(c))。これにより、食料品等が入れられたプラスチック容器2の開口部がラッピングフィルム1によって覆われ、食料品等がプラスチック容器2からこぼれ落ちることが回避される。この際、ラッピングフィルム1の端部には剥離部30が設けられているため、ラッピングフィルム1をプラスチック容器2に貼着する際に、剥離部30を摘み代として摘んで貼着することができ、それにより、ラッピングフィルム1をプラスチック容器2に貼着しやすくなるとともに、ラッピングフィルム1の剥離表示機能部20の最表面に塗工された粘着剤24によって手等が汚れることがない。
【0023】
その後、プラスチック容器2に入れられた食料品等を取り出す場合、ラッピングフィルム1のフィルム基材10を、切り込み13からティアテープ12を持ち上げることによって破断していく(図2(d))。上述したように、フィルム基材10がPP(ポリプロピレン)等の切断容易な材料からなり、ティアテープ12がPET(ポリエチレンテレフタレート)等の切断が困難な材料からなるものであるため、ティアテープ12を持ち上げることによって、フィルム基材10のティアテープ12が貼着された領域を破断していくことができる。
【0024】
そして、フィルム基材10のティアテープ12が貼着された領域を全て破断し、プラスチック容器2に入れられた食料品等を取り出すことになる(図2(e))。このように、プラスチック容器2に入れられた食料品等を取り出す場合に、プラスチック容器2の側面にて貼着されたラッピングフィルム1の剥離表示機能部20をプラスチック容器2から剥離するのではなく、ラッピングフィルム1のプラスチック容器2に貼着されていない領域を破断することによって食料品等を取り出すことになるので、プラスチック容器2に入れられた食料品等を取り出す際、食料品等がラッピングフィルム1に当たることによって潰れる等、破損してしまうことを回避することができる。
【0025】
以下に、図1に示したラッピングフィルム1の剥離表示機能部20による作用について説明する。
【0026】
図3は、図1に示したラッピングフィルム1を図2に示したプラスチック容器2に貼着した後に剥離した際の剥離表示機能部20による作用を説明するための図であり、(a)はラッピングフィルム1の剥離状態を示す図、(b)はラッピングフィルム1を剥離した後のプラスチック容器2の状態を示す図である。
【0027】
図1に示したラッピングフィルム1を図2に示したプラスチック容器2に貼着した後に剥離していくと、ラッピングフィルム1をプラスチック容器2に貼着していた剥離表示機能部20の粘着剤24とプラスチック容器2との界面にてこれらが互いに剥離していくが、剥離表示機能部20のアンカー剤21上に剥離剤22が塗工された領域においては、この剥離剤22とその上に形成された着色剤23とが剥離し、図3(a)に示すように、着色層23及び粘着剤24のうち剥離剤22上に形成された領域のみがプラスチック容器2側に残存する。
【0028】
それにより、プラスチック容器2に貼着されたラッピングフィルム1をプラスチック容器2から剥離すると、図3(b)に示すように、剥離剤22の塗工パターンである“OPEN”という文字が着色層23の色によってプラスチック容器2に表示され、プラスチック容器2に貼着されたラッピングフィルム1がプラスチック容器2から剥離されたことが検出されることになる。
【0029】
このように本形態においては、フィルム基材10の一方の面の一部に、プラスチック容器2に貼着した後に剥離するとその一部がプラスチック容器2に残存する剥離表示機能部20を有し、さらに、フィルム基材10の剥離表示機能部20に隣接する領域に形成されたミシン目11と、ミシン目11にてフィルム基材10が折り畳まれた場合に剥離表示機能部20に対向する領域に剥離剤によって形成された剥離部30とを有する構成であるため、剥離表示機能部20が、プラスチック容器2に貼着可能な構成を有しているものの、フィルム基材10をミシン目11にて折り畳むことにより剥離部30に剥離可能に貼着されることとなり、使用前の状態において剥離表示機能部20に貼着しておく剥離紙を必要とせずに、プラスチック容器2への貼着及びその後のプラスチック容器2からの剥離を検出可能とする構成を実現することができる。
【0030】
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の剥離検出機能付き貼着シートの第2の実施の形態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(b)に示したラッピングフィルム101を折り畳んだ状態を示す図である。
【0031】
本形態は図4に示すように、第1の実施の形態にて示したものに対して、剥離表示機能部20と剥離部30とのフィルム基材10における形成領域が互いに入れ替わっているとともに、フィルム基材10を破断するための手段として、図1に示したティアテープ12の代わりにミシン目112が形成されている点が異なるものである。また、フィルム基材10のミシン目112の端部となる領域には、フィルム基材10の内側に凹んだ切り込み113が形成されており、また、ミシン目112の一部においては、他の領域に対してカット部が長くなったきっかけ部112aが形成されている。
【0032】
以下に、上記のように構成されたラッピングフィルム101の使用方法について説明する。
【0033】
図5は、図4に示したラッピングフィルム101の使用方法を説明するための図である。
【0034】
図4に示したラッピングフィルム101は、図4(c)に示したように、フィルム基材10の剥離部30及び剥離表示機能部20が形成された面が形成された面が内側となるようにしてミシン目11を折り部として折り畳まれ、剥離部30と剥離表示機能部20とが互いに貼着されて保管されている(図5(a))。
【0035】
このように保管されたラッピングフィルム1を使用する場合は、まず、互いに貼着された剥離部30と剥離表示機能部20とを剥離し、フィルム基材10を見開く(図5(b))。
【0036】
そして、ラッピングフィルム101を、食料品等が入れられた開口面を有するプラスチック容器2の開口面を覆うようにし、その状態で剥離表示機能部20を剥離表示機能部20の最表面に塗工された粘着剤24によってプラスチック容器2の側面に貼着する(図5(c))。これにより、食料品等が入れられたプラスチック容器2の開口部がラッピングフィルム1によって覆われ、食料品等がプラスチック容器2からこぼれ落ちることが回避される。この状態において、フィルム基材10のミシン目112の端部となる領域に、フィルム基材10の内側に凹んだ切り込み113が形成されているため、ミシン目112の端部がフィルム基材10の端辺に表出しておらず、それにより、ミシン目112の端部が意図せずに物品等に接触してミシン目112が破断していってしまうことを回避することができる。
【0037】
その後、プラスチック容器2に入れられた食料品等を取り出す場合、ラッピングフィルム1のフィルム基材10に形成されたミシン目112のうち、きっかけ部112aに指を挿入し、ミシン目112を一方の方向に破断していく(図5(d))。
【0038】
そして、フィルム基材10のミシン目112を全て破断し、プラスチック容器2に入れられた食料品等を取り出すことになる(図5(e))。
【0039】
上述したラッピングフィルム101においても、第1の実施の形態に示したものと同様に、プラスチック容器2に貼着した後に剥離すると、剥離表示機能部20の一部がプラスチック容器2側に残存し、それにより、剥離剤22の塗工パターンである“OPEN”という文字が着色層23の色によってプラスチック容器2に表示され、プラスチック容器2に貼着されたラッピングフィルム1がプラスチック容器2から剥離されたことが検出可能となる。
【0040】
なお、上述した2つの実施の形態においては、フィルム基材10を折り畳むための折り部としてフィルム基材10にミシン目11が形成されているが、ミシン目11ではなく、筋押し加工による折り線を形成してもよい。
【0041】
また、剥離表示機能部20においては、粘着剤24として着色されたものを用いれば、着色層23を設ける必要はない。
【0042】
また、上述した2つの実施の形態に示したラッピングフィルム1,101は、単片状となっているが、剥離表示機能部20及び剥離部30が帯状に延びる方向に連続した連続状のものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の剥離検出機能付き貼着シートの第1の実施の形態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(b)に示したB部の詳細な構成を示す図、(d)は(b)に示したラッピングフィルムを折り畳んだ状態を示す図である。
【図2】図1に示したラッピングフィルムの使用方法を説明するための図である。
【図3】図1に示したラッピングフィルムを図2に示したプラスチック容器に貼着した後に剥離した際の剥離表示機能部による作用を説明するための図であり、(a)はラッピングフィルムの剥離状態を示す図、(b)はラッピングフィルムを剥離した後のプラスチック容器の状態を示す図である。
【図4】本発明の剥離検出機能付き貼着シートの第2の実施の形態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(b)に示したラッピングフィルムを折り畳んだ状態を示す図である。
【図5】図4に示したラッピングフィルムの使用方法を説明するための図である。
【符号の説明】
【0044】
1,101 ラッピングフィルム
2 プラスチック容器
10 フィルム基材
11,112 ミシン目
12 ティアテープ
13,113 切り込み
20 剥離表示機能部
21 アンカー剤
22 剥離剤
23 着色層
24 粘着剤
30 剥離部
112a きっかけ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート基材の一方の面の一部に、被着体に貼着した後に剥離するとその一部が前記被着体に残存する剥離表示機能部を有することにより、前記被着体への貼着後の剥離を検出可能とする剥離検出機能付き貼着シートにおいて、
前記シート基材の前記剥離表示機能部に隣接する領域に形成された折り部と、
前記折り部にて前記シート基材が折り畳まれた場合に前記剥離表示機能部に対向する領域に剥離剤によって形成された剥離部とを有することを特徴とする剥離検出機能付き貼着シート。
【請求項2】
請求項1に記載の剥離検出機能付き貼着シートにおいて、
前記剥離部は、前記シート基材の端部に設けられている剥離検出機能付き貼着シート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−111422(P2010−111422A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−286343(P2008−286343)
【出願日】平成20年11月7日(2008.11.7)
【出願人】(000110217)トッパン・フォームズ株式会社 (989)
【Fターム(参考)】