説明

加熱巻締食品製造機

【課題】 加熱加工を必要とする肉まきお握り、ロースハムなどの食品を連続的に予備成型し、次いで巻き締めしたままの状態で加熱して連続して製造できる加熱巻締食品製造機を提供する。
【解決手段】 水平方向に加熱加工を必要とする食材を搬送する耐熱性無端軌道が備えられ、この無端軌道を駆動する駆動源が始端部と終端部に設けられ、この進行方向始端側に食品供給装置が備えられ、必要に応じこの食品供給装置の流れ方向下流に予備成型装置が設けられ、更に成型機構、巻締機構が順次設けられるとともに、該食品の巻きしめ状態を維持するまき締め維持装置が配され、巻き締め維持装置を介して食品を加熱する加熱機構が設けられ、該加熱機構の流れ方向下流に必要に応じ設ける切断装置を順次配設してなることを特徴とする加熱巻締食品製造機の提供にある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
近年、宮崎地方特産の肉巻お握り食品が、全国的に知られるとともに大衆の嗜好に合致して広く普及するにいたっていることがマスコミなどを介して良く知られている。
一般に、肉巻おにぎりは、三角形状、丸形状、俵形状など種々のおにぎり基材に薄肉を巻きまわして外周部を包みこみ食味を加えて加熱し、或は予め食味を添加した薄肉で包み込み、さらに加熱加工することにより製造される。
【0002】
製造法の一例としては、温かいご飯に調味料を混ぜ合わせ、円形のおにぎりを作り豚肉を上下に2枚巻きつけ形を整え、次いでフライパンに油を加えて中火で肉にこんがりと表裏焼き色がつくまで焼き、最後に調味する。
【0003】
すなわち、肉巻きおにぎりの製造方法は、外周に巻いた肉を加熱し、最後に肉を調味するものである。一方、他の製造方法は、予め肉に調味料で味付けし、赤身の多い薄切り肉を調味料に漬け込み調味し、不用の水分を除去して巻きす上に肉を敷いてご飯を乗せて巻き、俵にぎりのお握りにし、次いで油を使用せずお握りを焼き調製する方法がある。
【0004】
これらの、肉巻きお握りの製造方法は、調味段階や加熱時の油の使用など微細な相違はあるがいずれも手作りであって量産になじまず、食品の一定形状を保持できず、また形状を保持した成型状態で加熱して連続的に製造することができなかった。
すなわち、大量販売するに食品を一定の大きさとすることができず、所定寸法に切断する場合にも切り屑が生じ形状が不均一になったり或は調味が不均一になるという問題が生じ、大量生産大量販売の需要に応じられないという欠点があった。
【0005】
肉巻きお握りやロースハムなどの成型加熱する食品の大量生産・大量販売に関する問題は、成型・加熱用の製造機械を用いて生産すれば解決すると考えられるが、製造機械を調製することは、大変困難であった。
その理由は、かかる肉巻きお握りやロースハム食品を連続成型製造する後工程として加熱工程が入るため、成型と加熱を連続工程で行う必要があるが、これら二つの工程を連続的に行うことは、技術的に難しいということにある。
食品を連続的に加熱する工程では、食品とくに食材の寸法が熱膨張により安定しないこと、また加熱による食品の変形問題、更には加熱工程をへる機械部品の熱劣化が大きいなどの理由が上げられる。
【0006】
このような加熱工程を経る連続食品製造装置を、他の食品であるがこの本発明者はすでに特許文献1に開示している。
該既開示技術は、加熱手段と、前記加熱手段によって加熱される前記容器を間欠的に移送する移送手段と、前記加熱手段は、前記被加熱物を加熱調理する工程毎に、前記移送手段の流れに沿って複数設けられていることを特徴とする調理装置である。この発明に係る装置は、丼食、焼肉などの食品の製造装置であり、機械部品の熱劣化についての問題を解決しているが、成型工程を経ていない食品の装置であるから、成型と成型後の加熱処理を連続的に処理すると、工程中で食品の寸法が熱膨張により不安定になり、更には食品を成形しても加熱により形状が崩れ、部材が分離するなどの形状の保持性についての問題を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許公開2006−311907
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
すなわち本発明は、従来困難であった加熱加工を必要とする食品を連続的に成型し、次いでこの成型状態のまま加熱調理したとしても、熱膨張により食品形状が不安定になること、加熱前の食品の成形とその保持性、加熱時に巻き合わせ部材の分離及び装置の熱劣化を解消することに成功し、本発明の完成に到達した。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1にかかる発明は、水平方向に加熱加工を必要とする食材を搬送する耐熱性無端軌道が備えられ、この無端軌道を駆動する駆動源が始端部と終端部に設けられ、この進行方向始端側に食品供給装置が備えられ、食品供給装置の下流方向に成型機構及び巻締機構が順次備えられ、更に下流方向に該食材の巻きしめ状態を維持する巻締め維持装置が配され、該巻き締め維持装置を介して食品を加熱する加熱機構が備えられることを特徴とする加熱巻締食品製造機の提供にある。
【0010】
請求項2にかかる発明は前記食品供給装置と前記成形機構との間に予備成形装置が配されることを特徴とする請求項1に記載の加熱巻締食品製造機の提供にある。
【0011】
請求項3にかかる発明は、前記予備成型装置が、上及び両側方から押し圧する緩加圧機構からなる食材を三角又は四角形の略角柱状に予備成型することを特徴とする請求項2項に記載の加熱巻締食品製造機の提供にある。
【0012】
請求項4にかかる発明は、前記加熱機構の流れの下流方向に切断装置が配されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の加熱巻締食品製造機にある。
【0013】
請求項5にかかる発明は、前記食材が肉巻きおにぎり又はロースハムなどの加熱加工食材であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の加熱巻締食品製造機の提供にある。
【0014】
請求項6にかかる発明は、前記耐熱性無端軌道がフッ素樹脂製ベルトコンベア又は金属製耐熱ベルトコンベアであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の加熱巻締食品製造機の提供にある。
【0015】
請求項7にかかる発明は、前記成型機構が前記耐熱性無端軌道の両側面の立ち上げ機構と必要に応じ設けられる上面からの緩押圧機構からなり前記食材を無端軌道とともに三角柱あるいは円柱状に緩成型とすることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の加熱巻締食品製造機の提供にある。
【0016】
請求項8にかかる発明は、前記巻締機構が前記耐熱性無端軌道とともに三角柱状または円柱状に緩成型された前記食材を両側面及び必要に応じて上面から押し圧する強押圧機構からなり、前記食材を前記耐熱性無端軌道とともに三角柱状または円柱状に強固に成型保持することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の加熱巻締食品製造機の提供にある。
【0017】
請求項9にかかる発明は、前記巻締め維持装置は中空パイプからなり前記耐熱性無端軌道とともに三角柱状または円柱状に強固に成型された食材の形状を保持しながら次工程に供給することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の加熱巻締食品製造機の提供にある。
【0018】
請求項10にかかる発明は、前記加熱機構が電磁加熱装置であり、前記電磁加熱機構が前記巻締め維持装置を内挿されてなることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の加熱巻締食品製造機の提供にある。
【0019】
請求項11にかかる発明は、前記切断装置は、全体が略S字形状に形成され、その上下湾曲膨出部に刃部が形成された切断刃を設けた構成としたことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の加熱巻締食品製造機の提供にある。
【発明の効果】
【0020】
請求項1にかかる発明は、水平方向に加熱加工を必要とする食材を搬送する耐熱性無端軌道が備えられ、この無端軌道を駆動する駆動源が始端部と終端部に設けられ、この進行方向始端側に食品供給装置が備えられ、食品供給装置の下流方向に成型機構及び巻締機構が順次備えられ、更に下流方向に該食材の巻きしめ状態を維持する巻締め維持装置が配され、該巻き締め維持装置を介して食品を加熱する加熱機構が備えられることを特徴とする加熱巻締食品製造機であるから、加熱加工を必要とする肉巻きお握り、ロースハムなどの食品を連続的に成型し、次いで巻き締めしたままの状態で加熱して、連続製造できる加熱巻締食品製造機となる効果を奏する。
【0021】
請求項2にかかる発明は、前記食品供給装置と前記成形機構との間に予備成形装置が配されることを特徴とする請求項1に記載の加熱巻締食品製造機であるから、ロースハムなどの肉の予備成形を必要とする食材でも連続的に加熱して製造することができる加熱巻締食品製造機となる効果を奏する。
【0022】
請求項3にかかる発明は、前記予備成型装置が、上及び両側方から押し圧する緩加圧機構からなる食材を三角又は四角形の略角柱状に予備成型することを特徴とする請求項2項に記載の加熱巻締食品製造機であるから、ロースハムなどの肉の予備成形を必要とする食材でも三角又は四角形の略角柱状に予備成型して、連続的に加熱し、製造することができる加熱巻締食品製造機となる効果を奏する。
【0023】
請求項4にかかる発明は、前記加熱機構の流れの下流方向に切断装置が配されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の加熱巻締食品製造機であるから、連続的に製造された肉巻きお握り、ロースハムなどの食品を所要の大きさに連続的に切断することができる加熱巻締食品製造機となる効果を奏する。
【0024】
請求項5にかかる発明は、前記食材が肉巻きおにぎり又はロースハムなどの加熱加工食材であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の加熱巻締食品製造機であるから肉巻きお握り、ロースハムなどの食品を連続的に製造できる加熱巻締食品製造機となる効果を奏する。
【0025】
請求項6にかかる発明は、前記耐熱性無端軌道がフッ素樹脂製ベルトコンベ又は金属製耐熱ベルトコンベアであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の加熱巻締食品製造機であるから、肉巻きお握り、ロースハムなどの食品を連続的に加熱しても装置の熱劣化に対応できる加熱巻締食品製造機となる効果を奏する。
【0026】
請求項7にかかる発明は、前記成型機構が前記耐熱性無端軌道の両側面の立ち上げ機構と必要に応じ設けられる上面からの緩押圧機構からなり前記食材を無端軌道とともに三角柱あるいは円柱状に緩成型とすることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の加熱巻締食品製造機であるから、三角又は四角などの任意の形状の肉巻きお握り、ロースハムなどの食品を連続的に加熱して製造できる加熱巻締食品製造機となる効果を奏する。
【0027】
請求項8にかかる発明は、前記巻締機構が前記耐熱性無端軌道とともに三角柱状または円柱状に緩成型された前記食材を両側面及び必要に応じて上面から押し圧する強押圧機構からなり、前記食材を前記耐熱性無端軌道とともに三角柱状または円柱状に強固に成型保持することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の加熱巻締食品製造機であるから、三角又は四角などの任意の形状の肉巻きお握り、ロースハムなどの食品を連続的に加熱して製造できる加熱巻締食品製造機となる効果を奏する。
【0028】
請求項9にかかる発明は、前記巻締め維持装置は中空パイプからなり前記耐熱性無端軌道とともに三角柱状または円柱状に強固に成型された食材の形状を保持しながら次工程に供給することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の加熱巻締食品製造機であるから、肉巻きお握り、ロースハムなどの食品を形状を保形したまま連続的に加熱して連続して製造できる加熱巻締食品製造機となる効果を奏する。
【0029】
請求項10にかかる発明は、前記加熱機構が電磁加熱装置であり、前記電磁加熱機構が前記巻締め維持装置を内挿されてなることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の加熱巻締食品製造機であるから、肉巻きお握り、ロースハムなどの食品を保形したまま加熱して連続製造できる加熱巻締食品製造機となる効果を奏する。
【0030】
請求項11にかかる発明は、前記切断装置は、全体が略S字形状に形成され、その上下湾曲膨出部に刃部が形成された切断刃を設けた構成としたことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の加熱巻締食品製造機であるから、三角又は四角などの任意の形状の肉巻きお握り、ロースハムなどの食品を連続的に加熱して連続して製造した後任意の大きさに裁断できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の一実施例に係る加熱巻締食品製造機の全体平面説明図である。
【図2】本発明の一実施例に係る加熱巻締食品製造機の全体側面説明図である。
【図3】本発明の一実施例に係る加熱巻締食品製造機の食品供給装置の説明図である。
【図4】本発明の一実施例に係る加熱巻締食品製造機の成型機構を説明する概略説明図である。
【図5】本発明の一実施例に係る加熱巻締食品製造機の成型機構、巻締機構,巻締維持装置、加熱機構を説明する概略説明図である。
【図6】本発明の一実施例に係る加熱巻締食品製造機の成型機構、巻締機構を説明する概略説明図である。
【図7】本発明の一実施例に係る加熱巻締食品製造機の加熱装置、無端軌道、駆動源の説明図である。
【図8】本発明の一実施例に係る加熱巻締食品製造機で得られた肉巻きお握り及びロースハムの説明図である。
【図9】本発明の一実施例に係る加熱巻締食品製造機の切断機構の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明に係る加熱巻締食品製造機の一実施例について、図面を参照しつつ説明する。
図1及び図2において、1は加熱巻締食品製造機であって、2は食材供給装置、3は耐熱性無端軌道である。
食材供給機構2は無端軌道3の始端部3a近傍に備えられ、その機構は食材(薄肉片B、お握りK,肉塊M)(図3、図8参照)をホッパー(図示せず)などに保持し押し出し装置(図示せず)により機械的に順次耐熱性無端軌道3上に一定距離を隔てて送り出す機構とする。
食材供給機構2は必要に応じて加熱巻締食品製造機1に脱着自在とすればよい。
従って、図3に示すように、作業者が食材(薄肉片B、お握りK,肉塊M)の一部又はすべてをマニュアルで供給する機構としても良い。
【0033】
図7に示すように、耐熱性無端軌道3は駆動源4によって駆動ローラ4aを駆動しこの駆動ローラ4aの動きに追随して懸架されている耐熱性無端軌道3が無端駆動する。
この発明において、耐熱性無端軌道3は耐熱性の素材からなり可撓性のある部材であればすべて良く、合成樹脂性、金属製などすべて好適に使用できるが、例えばガラスクロスまたはアラミドクロスにフッ素樹脂をコーティングしたコンベアベルトが好ましく例示できる。
【0034】
図2に示すように、10は予備成型機構で、必要に応じて設けられ、例えばロースハムを製造するには予めと食材供給機構2から無定形の肉塊を供給し、この無定形の肉塊を上、両側部から加圧して略直方体に形を整える。食品形状に応じ三角柱、四角柱、円柱状に成型することができる。図3及び図8に示す肉巻きお握りNの如く、薄肉片Bとお握りKが予め予備成型されている場合には予備成型機構10は必要がない。予備成型機構10は加熱巻締食品製造機1に脱着自在とすればよい。
【0035】
図4及び図5に示すように、20は成型機構で、耐熱性無端軌道3の両側部に一対設けられた立ち上げ機構23と上部に設けられたローラなどからなる緩押圧装置24からなる。
この発明において成型機構20は、耐熱性無端軌道3の流れ方向上流から下流に向けて、広げて敷き詰められた薄肉片Bとこの薄肉片Bの中央部に載置されたお握りKがベルトコンベアなどの耐熱性無端軌道3により搬送されてきた際、ベルトコンベアなどの耐熱性無端軌道3の両端が立ち上げ機構23により立ち上げられて丸くなり、例えば肉片Bはお握りKに不完全に巻きつく。
緩押圧機構24は耐熱性無端軌道3の両端が立ち上げ機構23により立ち上げられて耐熱性無端軌道3の動きに追随して肉片Bがお握りKに不完全に巻きついた状態を上部から補足的に緩押圧して食品の成型形状の完成を補助する。
緩押圧機構23は、食品形状に応じ三角柱、四角柱、円柱状に成型できる押圧構造とする。
【0036】
図5及び図6に示すように、30は巻き締め機構で、上部の強押圧ローラ32と側部の強押圧ローラ33で構成される。
ローラ32は一つ,ローラ33の数は一対図6に示す実施例において設けられているがこの実施例に限定されず食品の種類、大きさ、形状に応じて複数設けてもよい。
【0037】
図5及び図7に示すように、40は巻締保持機構で、図示する実施例においては加熱機構50の前段(図5参照)から後段(図7参照)に向けて且つ加熱機構50を貫通する中空パイプからなる。
耐熱性無端軌道3は食品を円柱状、四角柱状などの形状に巻き締めしてその状態を保持したまま食品とともにパイプ40内を通過し、強制的に食品形状を保持しつつ加熱加工する。従って、加熱時の熱変形や熱膨張、更には部材相互の剥離や分離が生じない。
巻締保持機構40は耐熱性無端軌道3内で成型された食品を、巻き締め成型状態を強く維持したまま加熱機構へ送り込み、且つ食品を加熱中に亘り成型状態を保つ構造であれば図5及び図7に示す実施例に限定されず、すべて採用できる。
【0038】
この発明において加熱機構50としては、電磁加熱装置が好ましく例示できるが、電熱加熱機、ガス加熱機など公知の食品加熱装置が好適に使用できる。
加熱機50を通過する食品の送り状態や速度は,間欠的であっても連続的であってもよく食品の種類や大きさに応じて適宜勘案して定めればよい。
【0039】
図9に示すように、60は切断装置で、耐熱性無端軌道3の終端3bの後方に設けられ、切断刃61の回転により一定幅に食品を切断する。
勿論、切断を要しない食品は切断機構60に供されない。
図8に完成した肉巻きお握りN、ロースハムMを示す。
【産業上の利用可能性】
【0040】
加熱加工を必要とする肉まきお握り、ロースハムなどの食品を連続的に予備成型し、次いで巻き締めしたままの状態で加熱して連続して製造できる加熱巻締食品製造機であり産業上利用可能性が高い。
【符号の説明】
【0041】
B 薄肉片
K お握り
N 肉巻きお握り
M ロースハム
1 加熱巻締食品製造機
2 食材供給装置
3 無端軌道 ベルトコンベア
3a 始端
3b 終端
4 駆動源
10 予備成型機構
20 成型機構
23 立ち上げ装置
24 緩押圧装置
30 巻締機構
32 強押圧ローラ (上)
33 強押圧ローラ (側部)
40 巻締保持機構
50 加熱機構(電磁加熱装置)
60 切断装置
61 切断刃

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平方向に加熱加工を必要とする食材を搬送する耐熱性無端軌道が備えられ、この無端軌道を駆動する駆動源が始端部と終端部に設けられ、この進行方向始端側に食品供給装置が備えられ、食品供給装置の下流方向に成型機構及び巻締機構が順次備えられ、更に下流方向に該食材の巻きしめ状態を維持する巻締め維持装置が配され、該巻き締め維持装置を介して食品を加熱する加熱機構が備えられることを特徴とする加熱巻締食品製造機。
【請求項2】
前記食品供給装置と前記成形機構との間に予備成形装置が配されることを特徴とする請求項1に記載の加熱巻締食品製造機。
【請求項3】
前記予備成型装置が、上及び両側方から押し圧する緩加圧機構からなる食材を三角又は四角形の略角柱状に予備成型することを特徴とする請求項2に記載の加熱巻締食品製造機。
【請求項4】
前記加熱機構の流れの下流方向に切断装置が配されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の加熱巻締食品製造機。
【請求項5】
前記食材が肉まきおにぎり又はロースハムなどの加熱加工食材であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の加熱巻締食品製造機。
【請求項6】
前記耐熱性無端軌道がフッ素樹脂製ベルトコンベア又は金属製耐熱ベルトコンベアであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の加熱巻締食品製造機。
【請求項7】
前記成型機構が前記耐熱性無端軌道の両側面の立ち上げ機構と必要に応じ設けられる上面からの緩押圧機構からなり前記食材を無端軌道とともに三角柱あるいは円柱状に緩成型することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の加熱巻締食品製造機。
【請求項8】
前記巻締機構が前記耐熱性無端軌道とともに三角柱状または円柱状に緩成型された前記食材を両側面及び必要に応じて上面から押し圧する強押圧機構からなり、前記食材を前記耐熱性無端軌道とともに三角柱状または円柱状に強固に成型保持することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の加熱巻締食品製造機。
【請求項9】
前記巻締め維持装置は中空パイプからなり前記耐熱性無端軌道とともに三角柱状または円柱状に強固に成型された食材の形状を保持しながら次工程に供給することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の加熱巻締食品製造機。
【請求項10】
前記加熱機構が電磁加熱装置であり、前記電磁加熱機構が前記巻締め維持装置を内挿されてなることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の加熱巻締食品製造機。
【請求項11】
前記切断装置は、全体が略S字形状に形成され、その上下湾曲膨出部に刃部が形成された切断刃を設けた構成としたことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の加熱巻締食品製造機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2011−50256(P2011−50256A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−199440(P2009−199440)
【出願日】平成21年8月31日(2009.8.31)
【出願人】(390020905)株式会社島津機械製作所 (8)
【Fターム(参考)】