説明

効率的、安全な情報検索システム

【課題】効率的、安全な検索を簡単にできること。
【解決手段】検索情報分析エンジンは、情報提供側から取得した情報を分析し、リスクが有る有害コードやユーザー追跡手段などを無効化し、クライアントのセキュア・ボックスに無害の情報を表示する。この同時に、検索するキーワードが情報にある存在箇所を強調表示し、存在箇所とリンクするブックマークを作成し、クライアントのブックマークに表示する。そして、履歴ログも作成し、情報アクセス履歴をクライアントの履歴マトリクスに表示する。また、検索情報分析エンジンは、履歴ログを利用するオフライン分析より、最適な検索情報リストをクライアントに提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク(インタネットなど)から、キーワードで情報を検索するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワーク(インタネット)から、ユーザーが入力したキーワードと関連する情報を検索し、ソートした検索結果情報を表示するシステムが知られている。(特許文献1を参照)
検索結果情報へのリンクのリストを表示し、ユーザーが有るリンクをクリックすると、元の情報提供側(ウェブサイト)へ行って、元の情報を表示する処理システムが幅広く利用している。
【0003】
しかしながら、上記従来例においては、キーワードの強調表示は検索結果情報へのリンクのリストにしか表示できないし、存在箇所もユーザーの目で探すので、効率は悪いである。まだ、確認した情報の履歴を整理されていないので、今見ている情報はどうのルートを通して来た事や、以前確認した情報を再確認することなどは難しいから、さらに検索効率は悪いである。
【特許文献1】特許公開2003−281179
【0004】
上記従来例においては、検索結果情報へのリンクのリストに有る元の情報提供側は、有害な情報提供側を存在する可能性が高いにも関わらず、元の情報を表示すると、元の情報提供側は自由に有害コードの実行や追跡手段(HTTP Cookie)の作成などできるから、安全面のリスクも高いである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述した背景からなされたものであり、効率がよく、安全な検索システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明にかかるシステムは、検索情報分析エンジン、クライアントと構成される。
前記クライアントはさらに、検索キーワードを入力するキーワード・ボックス、検索結果情報へのリンクのリストと元の情報を管表示するウインド(セキュア・ボックス)、キーワード強調表示箇所とリンクするリスト(ブックマーク)、検索履歴のリストを表示する履歴マトリクスで構成される。
【0007】
検索情報分析エンジンは、リアルタイムで情報を分析するオンライン分析エンジン、履歴ログデータを分析するオフライン分析エンジン、追加できる信頼する情報提供側リスト、履歴ログ、最適な検索結果情報リストで構成される。
【0008】
前記オンライン分析エンジンは検索結果情報を分析し、有害コードや送信手段(HTML フォームやScript)などを無効化するより、無害化にし、検索結果情報に有るキーワードを強調表示し、前記セキュア・ボックスへ情報送信する機能が有る。
また、前記オンライン分析エンジンはキーワード強調表示箇所とリンクするリストを作成し、前記ブックマークへ情報送信する機能が有る。
また、前記オンライン分析エンジンは情報検索履歴を前記履歴ログに保存する機能が有る。
また、前記オンライン分析エンジンは前記履歴ログから、検索履歴のリストを作成し、前記履歴マトリクスへ送信する機能が有る。
【0009】
前記オフライン分析エンジンは前記履歴ログを分析し、検索するキーワードに対する最適な検索結果情報リストを作成する機能が有る。
また、前記オンライン分析エンジンは前記最適な検索結果情報リストから、前記キーワード・ボックスに入力したキーワードと合ってる最適な検索結果情報を見つける機能が有る。
【発明の効果】
【0010】
本発明にかかるシステムによれば、効率がよく、安全な情報検索することができる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[システム]
以下、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明のシステムの構成を例示する図である。
図1に示すように、システムは、例えばTCP/IPを用いたネットワーク9を介し、互いに接続されたクライアント、検索情報分析エンジン、情報提供側から構成されるネットワークシステムで有る。
【0012】
また、前記クライアントはさらに、検索キーワードを入力するキーワード・ボックス、検索結果情報へのリンクのリストと元の情報を表示するウインド(セキュア・ボックス)、キーワード強調表示箇所とリンクするリスト(ブックマーク)、検索履歴のリストを表示する履歴マトリクスで構成される。
【0013】
[ハードウエア]
図2は、図1に示したクライアント、検索情報分析エンジン、情報提供側の構成を例示する図である。
図2に示すように、クライアント、検索情報分析エンジン、情報提供側それぞれは、CPU801およびメモリ802などを含む本体80、表示装置およびキーボードなどを含む入出力装置81、通信を行う通信装置83、および、CD装置、FD装置およびHDD装置などの記憶装置82から構成される。
つまり、クライアント、検索情報分析エンジン、情報提供側は、それぞれコンピュータとしての構成部分を有している。
【0014】
[検索情報分析エンジン]
図3は、検索情報分析エンジンの構成を例示する図である。
図3に示すように、検索情報分析エンジンは、リアルタイムで情報を分析するオンライン分析エンジン、履歴ログデータを分析するオフライン分析エンジン、追加できる信頼する情報提供側リスト、現在キーワード履歴、履歴ログ、最適な検索結果情報リストで構成される。
【0015】
[キーワードより検索結果リストを作成処理]
図4は、オンライン分析エンジンがキーワード・ボックスから入力したキーワードより、検索結果リストを作成する処理を例示する図である。
その中に有る強調リストはメモリに保存する一時的なデータで有る。
【0016】
P100に有るキーワードの似ているかの判断方法の例は、キーワード・ボックスに入力したキーワードの文字と最適な検索結果情報リストに有るキーワード文字が指定する程度(例えば何%)が同じのことである。
【0017】
P103に有るゴールリンクとしてクライアントへ送信することより、ゴールリンクを表示されて、クリックすると、別のウインドで処理されない検索結果リストを表示する。
また、P104に作成する履歴マトリクスの機能は図6で説明する。
【0018】
P109に作成するブックマークはキーワード存在箇所と同じ個数のアイテムがある。一つアイテムをクリクすると、セキュア・ボックスの情報を自動的に対応のキーワード存在箇所周りの情報を表示する。
【0019】
[セキュア・ボックスに表示するリンクをクリックされるするときの処理]
図5は、セキュア・ボックスに表示するリンクをクリックされるとき、オンライン分析エンジンの処理を例示する図である。
【0020】
P203の自動実行Scriptを削除する方法の例は、HTMLのScriptタグのSRC属性とタグ範囲内のコードを削除する事、及びOnLoadなどHTMLイベントを削除する事である。
【0021】
P204のScriptのロードを無効化する方法の例は、rel属性がjavascriptであるHTMLのLinkタグのHref属性を削除する事である。
【0022】
P206のHTML フォームの送信機能を無効化する方法の例は、HTMLのFormタグのAction属性を削除することと、HTMLのInputタグのtype属性をhiddenに設定することである。
【0023】
P208のセッションCookieに変更する方法の例は、Cookieの期限情報を削除すること。この変更によって、Cookieは一つのクライアントセッションをクロースする同時に削除されるから、ユーザー追跡を防止できる。
【0024】
P209の信頼性低い提供側かを判断する方法の例は、情報提供側のURLを公開している有害サイトURLリストを照合することである。
【0025】
P210にゴールリンクとしてクライアントへ送信することより、ゴールリンクを表示されて、クリックすると、別のウインドで処理されない元の情報を表示する。
【0026】
[履歴マトリクス]
図6は、履歴マトリクスを例示する図である。
履歴マトリクスは一つのルートアイテムと複数のアクセスアイテムで構成される。すべてのアイテムはクリックできるものである。例えば、色付き四角形である。
【0027】
ルートアイテムは検索しているキーワードとリンクされて、クリックすると、図4の処理を再実行する。このとき、現在キーワード履歴をクリアされないから、同じキーワードで今までアクセスした履歴を履歴マトリクスに表示する。
【0028】
アクセスアイテムは現在のキーワードで今までアクセスした履歴を表示する。有るアイテムをクリックすると、対応の情報を図5の処理を再実行する。1043のように、セキュア・ボックスに表示している情報とリンクするアイテムは他のアイテムと違う方法(例えば、別の色)で表示する。
【0029】
特定情報までのアクセスルートの表示方法は、例のように、1041はルートアイテムに有るリンクをクリックしでアクセスした情報で、1042はさらに、1041の情報に有るリンクをクリックしでアクセスした情報である。1041、1043と1044はすべてルートアイテムに有るリンクからアクセスしたことである。
つまり、1045のアクセスルートは1040→1044→1045である。
ハードウエアの制限まで、マトリクスの横と縦は続ける。すべてのアイテム(例えば、色付き四角形)のサイズを表示画面より調整すれば、小画面でも大量の履歴を表示できる。
【0030】
キーワード・ボックスに新しいキーワードを入力して、ルートアイテムをクリックすると、新しいキーワードで図4の処理を再実行する。現在キーワード履歴をクリアされないから、以前のキーワードで今までアクセスした履歴をまだ履歴マトリクスに表示する。
このとき、アクセスアイテムをクリクすると、新しいキーワードで、図5の処理を再実行するから、履歴にあった情報に新しいキーワードがあるかを簡単に確認できる。
例えば、まず、猫とフードをキーワードとして検索し、いくつかの情報をアクセスし、履歴マトリクスができた。あと、犬をキーワードとして再検索し、履歴マトリクスにあった猫とフードが有る情報に犬のキーワードが有るかを確認できるし、存在箇所も簡単に見つける。
【0031】
新しいキーワードを入力しても、履歴マトリクスをクリアしないから、現在キーワード履歴を明示にクリアする方法は必要である。例えば、クライアントにクリアリンクが有って、クリックすると、履歴マトリクスと現在キーワード履歴をクリアする。
或いは、キーワード・ボックスに何も入力しないで、検索すると、履歴マトリクスと現在キーワード履歴をクリアする。
【0032】
[最適な検索結果情報リスト作成]
図7は、一つキーワードに対して、オフライン分析エンジンが履歴ログから最適な検索結果情報リストを作成する処理を例示する図である。
この処理を履歴ログに有る全部のキーワードに繰り返す、全キーワードの最適な検索結果情報リストを作られる。
【0033】
P301からP307までのループは一つキーワードに対する履歴マトリクスの全部のアクセスアイテムに対するひとつずつをチェックするループで有る。
また、P302〜P304とP306 に有る指定係数は、キーワードやシステムの特徴より、別々で調整できる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明は、ネットワーク(インタネットなど)から、情報を検索するシステムなどに利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明のシステムの構成を例示する図である。
【図2】図1に示したクライアント、検索情報分析エンジン、情報提供側の構成を例示する図である。
【図3】検索情報分析エンジンの構成を例示する図である。
【図4】オンライン分析エンジンがキーワード・ボックスから入力したキーワードより、検索結果リストを作成する処理を例示する図である。
【図5】セキュア・ボックスに表示するリンクをクリックされるとき、オンライン分析エンジンの処理を例示する図である。
【図6】履歴マトリクスを例示する図である。
【図7】一つキーワードに対して、オフライン分析エンジンが履歴ログから最適な検索結果情報リストを作成する処理を例示する図である。
【符号の説明】
【0036】
1・・・クライアント
101・・・キーワード・ボックス
102・・・セキュア・ボックス
103・・・ブックマーク
104・・・履歴マトリクス
1040・・・ルートアイテム
1041、1042、1044、1045・・・アクセスアイテム
1043・・・対応情報を表示しているアクセスアイテム
2・・・検索情報分析エンジン
201・・・オンライン分析エンジン
202・・・オフライン分析エンジン
203・・・履歴ログ
204・・・信頼する情報提供側リスト
205・・・最適な検索結果情報リスト
206・・・現在キーワード履歴
3・・・情報提供側
80・・・本体
801・・・CPU
802・・・メモリ
81・・・入出力装置
82・・・記憶装置
820・・・記憶媒体
83・・・通信装置
9・・・ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検索結果情報を分析し、無害且つ使い易い情報を再構成し、表示するシステム。
【請求項2】
信頼できる提供側(ウェブサイト)以外の情報検索結果情報から、リスクが有るコードを無効化し、検索関連する情報を再構成する
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
信頼できる提供側(ウェブサイト)以外の検索結果情報に有る送信手段(HTML フォームやScript)を無効化し、情報の意外漏出を防止する
請求項1または2に記載のシステム。
【請求項4】
信頼できる提供側(ウェブサイト)以外の提供側(ウェブサイト)が作成するユーザー追跡手段(HTTP Cookie)の存続期間を限定し、検索の目的と関係ないユーザー追跡を防止する
請求項1〜3のいずれかに記載のシステム。
【請求項5】
前記信頼できる提供側(ウェブサイト)を指定するまだ自動分析する手段を有する
請求項2〜4のいずれかに記載のシステム。
【請求項6】
検索結果情報とリンクする検索履歴のリストを作成し、小画面でも表示できる履歴マトリクスで表示する
請求項2〜5のいずれかに記載のシステム。
【請求項7】
検索結果情報に有る検索キーワードを強調表示し、強調表示箇所とリンクするリスト(ブックマーク)を作成し、表示する手段
を有する請求項2〜6のいずれかに記載のシステム。
【請求項8】
検索結果情報の信頼性を分析し、信頼できる情報の元のリンク(ゴールリンク)を表示する
請求項2〜7のいずれかに記載のシステム。
【請求項9】
検索キーワードを変更しても、前記履歴マトリクスを保存する事より、検索履歴に既に有る情報に対して、新しいキーワードの強調表示と前記ブックマークを作成し、表示する
請求項6と請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
前記履歴マトリクス、前記ブックマークと前記ゴールリンクの履歴ログを分析し、似ているキーワードを検索する時、最適な検索結果情報リストと前記履歴マトリクスを作成し、表示する
請求項6〜9に記載のシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2011−191846(P2011−191846A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−55434(P2010−55434)
【出願日】平成22年3月12日(2010.3.12)
【出願人】(710002004)
【氏名又は名称原語表記】Qingjie Du
【Fターム(参考)】