動画表示装置、プログラムおよび撮像装置
【課題】移動しながら撮影したときの動画の撮影位置を地図上で認識することができるようにする動画表示装置、プログラムおよび撮像装置を提供する。
【解決手段】撮影したときの位置情報を有する動画ファイルから位置情報を取得し、または動画ファイルの動画を再生して表示モニタに表示させ、または地図データを使用して表示モニタに地図52を表示させる制御回路と、地図データを記憶する記憶装置とを備え、制御回路は、取得した位置情報が、移動しながら撮影したときのものである場合、撮影をしたときの位置の軌跡53aを地図52上に表示するようにした。
【解決手段】撮影したときの位置情報を有する動画ファイルから位置情報を取得し、または動画ファイルの動画を再生して表示モニタに表示させ、または地図データを使用して表示モニタに地図52を表示させる制御回路と、地図データを記憶する記憶装置とを備え、制御回路は、取得した位置情報が、移動しながら撮影したときのものである場合、撮影をしたときの位置の軌跡53aを地図52上に表示するようにした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図と関連させて動画を表示する動画表示装置、プログラムおよびその動画を撮影する撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
GPSを利用したカメラシステムが数多く提案されており、GPS受信機から得られる位置情報と、時刻情報とを関連付けて画像データを保存することができる。この画像データを使用して、画像データのサムネイルアイコンとともに、撮影場所を示すと位置アイコンを表示した地図を表示する情報処理装置が従来技術として知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−123814号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されている情報処理装置では、連続的に移動して撮影可能な動画の表示に関して考慮されていないという問題点がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明の動画表示装置は、撮影したときの位置情報を有する動画ファイルから該位置情報を取得する位置情報取得手段と、地図データを記憶する地図データ記憶手段と、地図データを使用して表示モニタに地図を表示させる地図表示制御手段と、動画ファイルの動画を再生して表示モニタに表示させる動画再生制御手段とを備え、地図表示制御手段は、撮影位置情報取得手段によって取得した位置情報が、移動しながら撮影したときのものである場合、撮影をしたときの位置の軌跡を地図上に表示させることを特徴とする。
請求項12の発明の動画表示装置は、撮影したときの位置情報を有する複数の動画ファイルの中から動画ファイルを検索する動画ファイル検索手段と、動画ファイル検索手段によって検索された動画ファイルから動画ファイルの小画像を作成する小画像作成手段と、小画像を表示モニタに表示させる小画像表示制御手段と、動画ファイル検索手段によって検索された動画ファイルから、撮影したときの位置情報を取得する位置情報取得手段と、地図データを記憶する地図データ記憶手段と、地図データを使用して表示モニタに地図を表示させるとともに、撮影位置情報取得手段によって取得した位置情報が、移動しながら撮影したときのものである場合、撮影をしたときの位置の軌跡を該地図上に表示させる地図表示制御手段と、動画ファイルの動画を再生して表示モニタに表示させる動画再生制御手段と、表示モニタの画面に、小画像表示領域、地図表示領域および再生領域を設定する画面領域設定手段とを備え、小画像表示制御手段は、小画像を小画像表示領域に表示させ、地図表示制御手段は、軌跡を表した地図を地図表示領域に表示させ、動画再生制御手段は、動画を再生領域に表示させることを特徴とする。
請求項13の発明のプログラムは、コンピュータを、撮影したときの位置情報を有する動画ファイルから該位置情報を取得する位置情報取得手段と、地図データを使用して表示モニタに地図を表示させるとともに、撮影位置情報取得手段によって取得した位置情報が、移動しながら撮影したときのものである場合、撮影をしたときの位置の軌跡を該地図上に表示させる地図表示制御手段と、動画ファイルの動画を再生して表示モニタに表示させる動画再生制御手段として機能させることを特徴とする。
請求項14の発明の撮像装置は、被写体を撮影して動画を取得する撮像手段と、撮像手段によって動画を取得しているときの位置を検出する位置検出手段と、撮像手段によって動画を取得しているときの撮影方向を検出する撮像方向検出手段と、撮像手段によって取得された動画を、位置検出手段によって検出された位置と撮影方向検出手段によって検出された撮影方向とに関連付けて記憶する動画記憶手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、移動しながら撮影したときの動画の撮影位置を地図上で認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の第1の実施形態における撮像装置の構成を説明するためのブロック図である。
【図2】画像ファイルを説明するための図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における動画表示装置を説明するためのブロック図である。
【図4】図4(a)は、本発明の第1の実施形態における動画ファイル検索画面を説明するための図であり、図4(b)は、本発明の第1の実施形態における動画ファイル選択画面を説明するための図である。
【図5】本発明の第1の実施形態における動画再生画面を説明するための図である。
【図6】本発明の第1の実施形態における動画ファイル選択画面表示処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施形態における動画再生処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施形態における動画再生画面の変形例を説明するための図である。
【図9】本発明の第2の実施形態における動画ファイル選択画面を説明するための図である。
【図10】本発明の第2の実施形態における動画再生画面を説明するための図である。
【図11】本発明の第2の実施形態における動画再生処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施形態における動画ファイル選択画面の変形例を説明するための図である。
【図13】図13(a)は、本発明の第2の実施形態における動画ファイル選択画面の変形例を説明するための図であり、図13(b)は、本発明の第2の実施形態の変形例におけるトランジション処理を選択するためのポップアップ画面を説明するための図である。
【図14】本発明の第2の実施形態における動画ファイル選択画面の変形例を説明するための図である。
【図15】図15(a)は、本発明の第3の実施形態における動画ファイルの再生画面を説明するための図であり、図15(b)は、本発明の第本発明の第5の実施形態における動画保存画面を説明するための図である。
【図16】本発明の第3の実施形態における動画保存処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
−第1の実施形態−
図1を参照して、本発明の第1の実施形態における、位置情報と関連付けて動画を撮影する撮像装置を説明する。図1は撮像装置1の構成を説明するブロック図である。撮像装置1は、制御回路101と、メモリ102と、操作部103と、外部インターフェイス(I/F)回路104と、メモリカードインターフェイス(I/F)105と、GPS装置106と、電子コンパス107とを有する。メモリカードインターフェイス105にはメモリカード150が実装される。
【0009】
制御回路101は、制御プログラムに基づいて、撮像装置内各部から出力される信号を用いて所定の演算を行う。制御回路101は、撮像装置内各部に対して制御信号を送出することにより、撮像装置1の撮影動作を制御する。なお、制御プログラムは制御回路101内の不図示のROM( Read Only Memory )に格納される。
【0010】
制御回路101は、GPS装置106から取得した測位データと、電子コンパス107から取得した撮影方向の情報と、撮影した動画の動画データなどから動画ファイルを作成し、メモリ150などに記憶させる。
【0011】
図2を参照して制御回路101において作成される動画ファイルを説明する。画像ファイル2の動画データは、モーションJPEGの圧縮形式で圧縮される。図2に示すように、各フレーム21a〜21rの画像データはJPEG形式で圧縮され、所定のフレーム間隔ごとにフレーム21f,21l,22rの画像データにGPS装置106から取得した測位データ(位置情報)と電子コンパス107から取得した撮影方向の情報22a〜22cとが付加される。これらの圧縮された画像データを伸長し、連続的に表示することによって動画を表示することができる。なお、動画データの圧縮形式は、モーションJPEGに限定されず、たとえば、MPEGでもよい。
【0012】
図1のメモリ102は、制御回路101の作業用メモリとして使用される。操作部103は、ボタンやスイッチで構成され、操作されたボタンやスイッチに対応する操作信号を制御回路101へ出力する。外部インターフェイス回路104は、制御回路101からの指示により不図示のケーブルを介して外部機器(パーソナルコンピュータ、プリンタなど)との間でコマンドおよびデータを送受信する。メモリカードインターフェイス105は、制御回路101の指示によりメモリカード150へ動画ファイルを書き込む。メモリカード150は、メモリカードインターフェイス105に着脱可能な外部記録媒体である。
【0013】
GPS装置106は、測位衛星から送信された電波の伝播時間および測位衛星の位置に基づいて、撮像装置1の位置を計測する。正確な時計に同期して測位衛星から電波が送信されるので、GPS装置106は、電波の受信時間から伝播時間を算出することができる。測位衛星から送信される電波には、測位衛星の軌道データが含まれており、GPS装置106は、その軌道データから測位衛星の位置を算出することができる。電子コンパス107は,地磁気を検出して撮影方向(撮影光学系の光軸の方向)を算出する。
【0014】
撮像部120は、撮影光学系121、撮像素子122および撮像制御回路123を有し、制御回路101からの指示に応じて被写体の撮影を行う。撮影光学系121は、撮像素子122の撮像面上に被写体像を結像させる。撮像素子122としては、CCD( Charge Coupled Device )撮像素子やCMOS( Complementary Metal Oxide Semiconductor )撮像素子などが用いられる。撮像制御回路123は、制御回路101からの指示により撮像素子122を駆動制御するとともに、撮像素子122から出力される画像信号に対して所定の信号処理を行う。信号処理後の画像のデータは、動画ファイルとしてメモリカード150に記録される。
【0015】
次に、図3を参照して、本発明の第1の実施形態における動画表示装置3を説明する。図3は動画表示装置3の構成を説明するブロック図である。動画表示装置3は、制御回路301と、メモリ302と、操作部303と、表示モニタ304と、スピーカ305と、外部インターフェイス(I/F)回路306と、メモリカードインターフェイス(I/F)307と、記憶装置308とを有する。メモリカードインターフェイス307にはメモリカード150が実装される。
【0016】
制御回路301は、制御プログラムを実行して動画表示装置3の動画再生処理を制御する。なお、制御プログラムは記憶装置308に格納される。制御回路301が実行する動画再生処理の詳細は後述する。メモリ302は、制御回路301が記憶装置308から読み出した制御プログラムを一時的に記憶したり、制御回路301の作業用メモリとして使用されたりする。操作部303は、マウスやボタン、スイッチなどを含み、操作されたマウスなどに対応する操作信号を制御回路301へ出力する。メモリカードインターフェイス307は、制御回路301の指示によりメモリカード150へ動画ファイルを書き込んだりメモリカード150から動画ファイルを読み出したりする。
【0017】
表示モニタ304は、制御回路301からの指示により動画ファイルの動画や地図、テキスト情報などを表示する。スピーカ305は、制御回路301からの指示により音声を出力する。外部インターフェイス回路306は、制御回路301からの指示により不図示のケーブルを介して外部機器(パーソナルコンピュータ、プリンタなど)との間でコマンドおよびデータを送受信する。
【0018】
記憶装置308は、動画表示装置3を制御するための制御プログラムを記憶する。また、記憶装置308は、表示モニタ304に地図を表示するための地図データを記憶する。
【0019】
図4および図5を参照して、本発明の第1の実施形態における動画ファイル表示方法を説明する。メモリカード150に記憶されている複数の動画ファイルの中から撮影位置の住所に基づいて動画ファイルを検索し、検索した動画ファイルの中から所望の動画ファイルの動画を再生するものとして説明する。
【0020】
図4(a)は、表示モニタ304に表示された動画ファイル検索画面を説明するための図である。動画ファイル検索画面は、複数の動画ファイルの中から撮影位置の住所に基づいて動画ファイルを検索するときに使用する画面である。動画ファイル検索画面30にはプルダウンボタン31a〜31gが表示され、プルダウンボタン31a〜31gを不図示のマウスでクリック操作すると住所候補のプルダウンメニューが表示される。
【0021】
たとえば、図4(a)に示すように、プルタウンボタン31eをクリック操作すると、東京都の市区の中で、ナ行の仮名から始まる名称の住所候補がプルダウンメニュー32で表示される。そして、プルダウンメニュー32に表示された住所候補の中から住所候補「中野区」をクリック操作すると、地図データと動画ファイルの位置情報とに基づいて中野区で撮影された動画の動画ファイルが検索される。
【0022】
図4(b)は、表示モニタ304に表示された動画ファイル選択画面を説明するための図である。図4(a)の動画ファイル検索画面30で住所候補を選択すると、図4(b)に示す動画ファイル選択画面40が表示モニタ304に表示される。動画ファイル選択画面40は、小画像表示領域40Aと地図表示領域40Bとを有する。小画像表示領域40Aには、検索された動画ファイルの動画における最初の画像の小画像(サムネイル)41a〜41dが表示される。ユーザは、小画像(サムネイル)41a〜41dを不図示のマウスを使用してクリック操作することにより、再生する動画ファイルを選択することができる。
【0023】
地図表示領域40Bには、動画を撮影したときにGPS装置106が測位した撮像装置1の位置(以下、撮影位置と呼ぶ)を示した地図42が表示される。撮影位置を固定して撮影を行った場合は、撮影位置は点(不図示)で地図42上に表示され、撮影位置を移動しながら撮影を行った場合は、撮影位置は、撮影位置を線で結んで作成した矢印43a〜43d、つまり撮影位置の軌跡で地図42上に表示される。
【0024】
図5は、動画を再生するときに表示する動画再生画面を説明するための図である。図4(b)の動画ファイル選択画面40において所望の動画ファイルを選択すると、図5に示す動画再生画面50が表示モニタ304に表示される。動画再生画面50は、小画像表示領域50Aと地図表示領域50Bと動画表示領域50Cとを有する。小画像表示領域50Aには、図4(b)の小画像表示領域40Aと同様に、検索された動画ファイルにおける最初の画像の小画像41a〜41dが表示される。ユーザによって選択された小画像41aの枠は、太く表示され、強調表示される。
【0025】
地図表示領域50Bには、図4(b)の地図表示領域40Bと同様に、撮影位置を示した地図52が表示される。図4(b)の地図表示領域40Bと同様に、撮影位置を固定して撮影を行った場合は、撮影位置は点(不図示)で地図52上に表示され、撮影位置を移動しながら撮影を行った場合は、撮影位置は、撮影位置の軌跡を示す矢印53aで地図52上に表示される。
【0026】
地図52は、図4(b)の地図42の詳細地図であり、矢印53aは、図4(b)の地図42の矢印43aに対応する。再生されている動画が撮影された時点の撮影位置には撮影位置マーク54が表示される。また、この撮影位置で撮影したときの撮影方向が二等辺三角形の撮影方向マーク55として表示される。撮影方向マーク55の頂点の方向が撮影方向である。矢印53aに対応する動画ファイルの動画が再生され、動画表示領域50Cに表示される。
【0027】
図6のフローチャートを参照して、本発明の第1の実施形態における動画ファイル選択画面表示処理を説明する。図6の処理は、動画ファイル検索画面が表示モニタ304に表示されるとスタートするプログラムにより制御回路301において実行される。
【0028】
ステップS101では、動画ファイル検索画面で市町村などの行政区画が選択されたか否かを判定する。行政区画が選択された場合はステップS101が肯定判定され、ステップS102へ進み、行政区画が選択されていない場合はステップS101を繰り返す。
【0029】
ステップS102では、メモリカード150に記憶されている複数の動画ファイルの中から、選択された行政区画内の撮影位置を有する動画ファイルを抽出する。動画ファイルが行政区画内の撮影位置を有するか否かの判断は、記憶装置308に記憶されている地図データにおける行政区画の位置情報を参照して行う。ステップS103では、抽出した動画ファイルの撮影位置が全て地図表示領域に入るように地図の表示範囲および地図の縮尺を決定する。
【0030】
ステップS104では、抽出した動画ファイルの動画における最初の画像に基づいて小画像を作成する。ステップS105では、動画ファイルの撮影位置を線で結んで、撮影位置の軌跡を示す矢印を作成する。ステップS106では、小画像表示領域と地図表示領域とを表示モニタ304の画面に設定した後、ステップS104で作成した小画像を小画像表示領域に表示する。ステップS107では、撮影位置の軌跡を示す矢印を表した地図を地図表示領域に表示する。
【0031】
図7のフローチャートを参照して、本発明の第1の実施形態における動画再生処理を説明する。図7の処理は、動画ファイル選択画面が表示モニタ304に表示されるとスタートするプログラムにより制御回路301において実行される。
【0032】
ステップS201では、動画ファイル選択画面で、小画像表示領域に表示されている小画像の中から1つの小画像が選択されたか否かを判定する。小画像表示領域に表示されている小画像の中から1つの小画像が選択された場合はステップS201が肯定判定されてステップS202へ進む。小画像表示領域に表示されている小画像の中から小画像が選択されていない場合はステップS201を繰り返す。ステップS202では、地図表示領域の一部に動画表示領域を設定する。
【0033】
ステップS203では、選択された小画像の動画ファイルを読み込む。ステップS204では、選択された小画像における動画ファイルの撮影位置が全て地図表示領域に入るように地図の表示範囲および地図の縮尺を決定する。ステップS205では、選択された小画像における動画ファイルの撮影位置を線で結んで、撮影位置の軌跡を示す矢印を作成する。
【0034】
ステップS206では、撮影位置の軌跡を示す矢印を表した地図を地図表示領域に表示する。ステップS207では、選択された小画像における動画ファイルを再生して動画表示領域に表示する。ステップS208では、撮影位置の軌跡を示す矢印上における動画の撮影位置に撮影位置マークと撮影方向マークとを表示する。
【0035】
ステップS209では、動画ファイルを全て再生して、動画の再生が終了したか否かを判定する。動画の再生が終了した場合はステップS209が肯定判定され、動画再生処理を終了する。動画の再生が終了していない場合はステップS209が否定判定され、ステップS207に戻る。
【0036】
以上説明した第1の実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)撮影したときの位置情報を有する動画ファイルから位置情報を取得し、または動画ファイルの動画を再生して表示モニタ308に表示させ、または地図データを使用して表示モニタ308に地図42,52を表示させる制御回路301と、地図データを記憶する記憶装置308とを備え、制御回路301は、取得した位置情報が、移動しながら撮影したときのものである場合、撮影をしたときの位置の軌跡43a〜43d,53aを地図42,52上に表示するようにした。これにより、移動しながら撮影したときの動画の撮影位置を地図上で認識することができる。
【0037】
(2)制御回路301は、地図52とともに動画56を表示し、軌跡53a上の位置の中で、動画56を撮影した時点の撮影位置に撮影位置マーク54を表示させるようにした。これにより、移動しながら撮影したときの動画が表示されているとき、表示されている動画が撮影された時点の撮影位置を地図上で認識することができる。
【0038】
(3)制御回路301は、動画56を撮影した位置に表示された撮影位置54マークとともに、動画56を撮影したときの撮影方向を示す撮影方向マーク55を表示させるようにした。これにより、移動しながら撮影したときの動画が表示されているとき、表示されている動画の撮影方向も地図上で認識することができる。
【0039】
(4)撮影したときの位置情報を有する複数の動画ファイルの中から動画ファイルを検索し、検索された動画ファイルから動画ファイルの小画像を作成し、小画像51a〜51dを表示モニタ308に表示させ、検索された動画ファイルから、撮影したときの位置情報を取得し、地図データを記憶し、地図データを使用して表示モニタ308に地図52を表示させるとともに、取得した位置情報が、移動しながら撮影したときのものである場合、撮影をしたときの位置の軌跡53aを地図52上に表示させ、動画ファイルを再生して表示モニタ308に動画を表示させ、表示モニタ308の画面に、小画像表示領域50A、地図表示領域50Bおよび動画表示領域50Cを設定し、小画像51a〜51dを小画像表示領域50Aに表示させ、軌跡53aを表した地図52を地図表示領域50Bに表示させ、動画56を動画表示領域50Cに表示させるようにした。これにより、ユーザは、検索された動画ファイルの中で選択された動画ファイルと、選択された動画ファイルが撮影された位置と、選択された動画ファイルの内容とを同時に認識することができ便利である。
【0040】
(5)撮像装置1は、撮像部120によって動画を取得しているときの位置を検出するGPS装置106と、撮像部120によって動画を取得しているときの撮影方向を検出する電子コンパス107とを備えるようにし、撮像部120によって取得された動画を、GPS装置106によって検出された位置と電子コンパス107によって検出された撮影方向とに関連付けて記憶するようにした。これにより、動画を撮影したときの撮影位置や撮影したときの撮影方向を地図に重ねて表示することができ、便利である。
【0041】
以上の第1の実施形態を次のように変形することができる。
(1)以上の第1の実施形態では、動画再生画面50に、小画像表示領域50Aと地図表示領域50Bと動画表示領域50Cとを設定するようにしたが、図8に示すように、小画像表示領域50Aを設定しないようにしてもよい。これにより、地図表示領域50Bを大きくすることができ、ユーザは撮影位置をより詳細に認識することができる。
【0042】
(2)撮像装置1の位置を検出することができれば、撮像装置1の位置検出方法はGPS装置106によるものに限定されない。また、撮像装置1の撮影方向を検出することができれば、撮像装置1の撮影方向の検出方法は電子コンパス107によるものに限定されない。
【0043】
−第2の実施形態−
【0044】
本発明の第2の実施形態における動画表示装置を説明する。本発明の第2の実施形態における動画表示装置は、動画ファイルの動画の中から再生する動画の範囲を指定することができる。
【0045】
本発明の第2の実施形態における撮像装置の構成は、本発明の第1の実施形態における撮像装置1の構成と同一であるので、本発明の第2の実施形態における撮像装置の説明は省略する。
【0046】
本発明の第2の実施形態における動画表示装置の構成は、本発明の第1の実施形態における動画表示装置3の構成と同一であるので、本発明の第2の実施形態における動画表示装置の説明は省略する。
【0047】
図9および図10を参照して、本発明の第2の実施形態における動画ファイルの動画表示方法を説明する。メモリカード150に記憶されている複数の動画ファイルの中から撮影位置の住所に基づいて動画ファイルを検索し、検索した動画ファイルの中から所望の動画ファイルを、再生範囲を指定して再生するものとして説明する。
【0048】
図9は、表示モニタ304に表示された動画ファイル選択画面を説明するための図である。第1の実施形態と同様に、動画ファイル検索画面30(図4(a)参照)において住所候補を選択すると、図9に示す動画ファイル選択画面60が表示モニタ304に表示される。動画ファイル選択画面60は、小画像表示領域60Aと地図表示領域60Bとを有する。小画像表示領域60Aは、第1の実施形態の小画像表示領域40Aと同一であるので、小画像表示領域60Aの説明は省略する。
【0049】
地図表示領域60Bには、第1の実施形態の地図表示領域40Bと同様に、撮影位置を示す点(不図示)や撮影位置の軌跡を示す矢印63a〜63dを表した地図62が表示される。また、撮影位置の軌跡を示す矢印63aの上には、矢印63aに対応する動画の再生開始位置を示す再生開始マーク67と再生終了位置を示す再生終了マーク68とが表示される。再生開始位置とは、再生を開始するときの最初の画像の撮影位置であり、再生終了位置とは、再生を終了するときの最後の画像の撮影位置である。
【0050】
動画ファイル選択画面60の小画像表示領域60Aに表示されている小画像61a〜61dの中から所望の小画像61aを選択した後、選択した小画像61aの矢印63aの所定の位置を不図示のマウスを使用してクリック操作すると、クリック操作された位置に再生開始位置が設定される。次に、選択した小画像61aの矢印63aの別の位置を不図示のマウスを使用してクリック操作すると、クリック操作された位置に再生終了位置が設定される。そして、再生開始位置に再生開始マーク67が表示され、再生終了位置に再生終了マーク68が表示される。その後、再生開始位置で撮影した画像から動画の再生が始まり、再生終了位置で撮影した画像で動画の再生が終わる。
【0051】
図10は、動画を再生するときに表示する動画再生画面を説明するための図である。図9の動画ファイル選択画面60において再生開始位置と再生終了位置とが設定されると、図10に示す動画再生画面70が表示モニタ304に表示される。動画再生画面70は、第1の実施形態の動画再生画面と同様に、小画像表示領域70Aと地図表示領域70Bと動画表示領域70Cとを有する。小画像表示領域70Aには、図9の小画像表示領域60Aと同様に、検索された動画ファイルにおける最初の画像の小画像71a〜71dが表示される。選択された動画ファイルにおける小画像71aの枠は、太く表示され、強調表示される。
【0052】
地図表示領域70Bには、図9の地図表示領域60Bと同様に、撮影位置を示した地図72が表示される。図9の地図表示領域60Bと同様に、地図表示領域70Bには、撮影位置を固定して撮影を行った場合は、撮影位置は点(不図示)で地図72上に表示され、撮影位置を移動しながら撮影を行った場合は、撮影位置は、撮影位置を線で結んで作成した矢印73aで地図72上に表示される。地図72は、図9の地図62の詳細地図であり、矢印73aは、図9の地図62の矢印63aに対応する。
【0053】
また、図9の地図表示領域60Bと同様に、撮影位置の軌跡を示す矢印73aには、矢印63aの動画の再生開始位置を示す再生開始マーク77と再生終了位置を示す再生終了マーク78とが表示される。第1の実施形態と同様に、撮影位置の軌跡を示す矢印73aの中で、再生されている動画が撮影された時点の撮影位置に撮影位置マーク74と撮影方向マーク75とが表示される。
【0054】
撮影位置の軌跡を示す矢印73aの中で再生する部分(再生開始マーク77と再生終了位置78との間の部分)の表示色は、再生しない部分の表示色と異なるようにしている。撮影位置の軌跡を示す矢印73aの中で再生する部分を容易に認識できるようにするためである。なお、線の種類(実線、点線など)など、他の方法で再生する部分の表示態様を、再生しない部分の表示態様と異なるようにしてもよい。動画表示領域70Cには、再生している動画76が表示される。
【0055】
図11のフローチャートを参照して、本発明の第2の実施形態における動画再生処理を説明する。図7の処理は、動画ファイル選択画面が表示モニタ304に表示されるとスタートするプログラムにより制御回路301において実行される。図7の処理と同一のステップには同一の符号を付し、図7の処理と異なる部分を主に説明する。なお、本発明の第2の実施形態における動画ファイル選択画面表示処理は、本発明の第1の実施形態における動画ファイル選択画面表示処理と同一であるので、本発明の第2の実施形態における動画ファイル選択画面表示処理の説明は省略する。
【0056】
ステップS204の次はステップS301へ進む。ステップS301では、再生開始位置が設定されたか否かを判定する。再生開始位置が設定された場合はステップS301が肯定判定され、ステップS302へ進む。再生開始位置が設定されていない場合はステップS301を繰り返す。
【0057】
ステップS302では、動画ファイルの中で、再生開始位置と同じ位置の位置情報を有する画像に再生開始フラグを設定する。ステップS303では、再生終了位置が設定されたか否かを判定する。再生終了位置が設定された場合はステップS303が肯定判定され、ステップS304へ進む。再生終了位置が設定されていない場合はステップS303を繰り返す。ステップ304では、動画ファイルの中で、再生終了位置と同じ位置の位置情報を有する画像に再生終了フラグを設定する。そして、ステップS205へ進む。
【0058】
ステップS205の次はステップS305へ進む。ステップS305では、再生開始マーク、再生終了マーク、撮影位置を示す矢印を表した地図を地図表示領域に表示する。ステップS306では、再生開始フラグの画像から再生終了フラグの画像までの動画を再生する。そして、ステップS208へ進む。
【0059】
以上説明した第2の実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)表示モニタ308に表示された軌跡63aに対して、動画76の再生開始位置67,77および動画76の再生終了位置68,78のうちの少なくとも1つを指定するようにした。これにより、画像ファイルの再生範囲を選択する操作を地図上の操作で行うことができ、便利である。
【0060】
以上の第2の実施形態を次のように変形することができる。
(1)再生開始位置または再生終了位置のどちらか一方のみを指定できるようにしてもよい。
【0061】
(2)動画表示装置が、動画の再生開始位置の候補位置または再生終了位置の候補位置を自動的に設定するようにしてもよい。たとえば、撮影位置の軌跡を示す矢印が行政区画の境界線と交差する位置に動画の再生開始位置の候補位置または再生終了位置の候補位置が設定されるようにしてもよい。
【0062】
図12では、撮影位置の軌跡を示す矢印83aの中で県境と交差する位置に再生開始/終了位置候補位置87,88が設定されている。再生開始/終了位置候補位置87,88を不図示のマウスを使用して1回クリック操作すると、再生開始位置が再生開始/終了位置候補位置87,88に設定され、さらに同じ再生開始/終了位置候補位置87,88をクリック操作すると、再生終了位置が再生開始/終了位置候補位置87,88に設定される。これにより、ユーザは、再生開始/終了位置候補位置の中から再生開始位置または再生終了位置を選択すればよいので、再生開始位置または再生終了位置をどこに設定しようかと迷うことはない。
【0063】
この場合、記憶装置308に記憶されている地図データに行政区画の境界線のデータが含まれるようにし、撮影位置を示す矢印が行政区画の境界線と交差する位置を検出することによって、再生開始/終了位置候補位置の設定位置を決定する。
【0064】
(3)ユーザが地図上に範囲を指定し、撮影位置の軌跡を示す矢印の中で指定した範囲に含まれる部分に対応する動画のみを再生するようにしてもよい。たとえば、ユーザが地図上に閉じた図形を描き、撮影位置の軌跡を示す矢印の中で描いた図形に含まれる部分に対応する動画のみを再生するようにしてもよい。つまり、ユーザが地図上に描いた図形に基づいて、動画の再生開始位置および/または再生終了位置が設定されるようにしてもよい。
【0065】
たとえば、図13(a)に示すように、ユーザが不図示のマウスのドラッグ操作によって閉じた図形44を描くと、撮影位置の軌跡を示す矢印43a〜43dのうちの閉じた図形44に含まれる部分の動画が再生される。つまり、撮影位置の軌跡を示す矢印43aのうちの45aの部分に対応する動画が再生され、撮影位置の軌跡を示す矢印43bのうちの45bの部分に対応する動画が再生され、撮影位置の軌跡を示す矢印43cのうちの45cの部分に対応する動画が再生され、撮影位置の軌跡を示す矢印43dの動画は再生されない。
【0066】
これにより、ユーザは、撮影位置の軌跡を示す矢印に再生開始位置および/または再生終了位置を簡単な操作で設定することができるので便利である。また、撮影位置の軌跡を示す矢印が複数ある場合も、撮影位置の軌跡を示す複数の矢印の再生開始位置および/または再生終了位置を一括して設定することができるので便利である。
【0067】
再生する動画ファイルが複数になる場合は、撮影された日時の古いものから先に再生されるようにしてもよい。図13(a)では、撮影位置の軌跡を示す矢印43aのうちの45aの部分、撮影位置の軌跡を示す矢印43bのうちの45bの部分、撮影位置の軌跡を示す矢印43cのうちの45cの部分の順序で動画は再生される。なお、ユーザが、複数の動画の再生する順序を決定できるようにしてもよい。
【0068】
ユーザが閉じた図形を描いたか否かの判定は、不図示のマウスのドラッグ操作により図形を描き始めた位置と図形を描き終えた位置とが一致するか否かで行う。
【0069】
撮影位置の軌跡を示す矢印のうちの、ユーザが描いた図形内の部分の再生は、撮影の開始位置がユーザの描いた図形内であるか否かの判定と、撮影位置の軌跡を示す矢印がユーザの描いた図形と交差する位置に交互に再生開始位置および再生終了位置を設定することとによって行う。
【0070】
たとえば、動画ファイルの撮影を開始した位置がユーザの描いた図形の外側の場合、撮影位置の軌跡を示す矢印がユーザの描いた図形と交差する位置に、再生開始位置と再生終了位置とを交互に、撮影の開始側から設定する。一方、動画ファイルの撮影を開始した位置がユーザの描いた図形の内側の場合、撮影位置の軌跡を示す矢印がユーザの描いた図形と交差する位置に、再生終了位置と再生開始位置とを交互に、撮影の開始側から設定する。これにより、撮影位置の軌跡を示す矢印のうちの、ユーザが描いた図形内の部分が再生されるようになる。
【0071】
なお、撮影位置の軌跡を示す矢印のうちの、ユーザが描いた図形内の部分を撮影位置の座標などから判断して、撮影位置を示す矢印のうちの、ユーザが描いた図形内の部分を再生するようにしてもよい。
【0072】
なお、地図の中に範囲を指定するものであれば、地図に図形を描くことによって範囲を指定することに限定されない。
【0073】
また、ユーザが地図上に閉じた図形を描き、撮影位置の軌跡を示す矢印の中で、ユーザが描いた図形に含まれる部分に対応する動画を再生するとき、複数の動画ファイルを再生する場合がある。この場合、再生する動画ファイルが切り替わるときに視覚的効果を与えるためにトランジション(transition)処理を行うようにしてもよい。
【0074】
たとえば、1つの動画ファイルの再生が終了するとき最後の画像を消して、次の動画ファイルの再生を開始する(シンプルモード)ほかに、1つの動画ファイルの再生が終了するとき画像が徐々に消えるようにし、次の動画ファイルの再生を開始するとき画像が徐々に現れるようにしてもよい(フェードイン・フェードアウトモード)。また、1つの動画ファイルの再生が終了するとき、画像が回転しながら終了するようにしたり(回転モード)、1つの動画ファイルの再生が終了するとき画像が徐々に小さくなり、次の動画ファイルの再生が開始するとき小さい画像が徐々に大きくなるようにしたりしてもよい(ズームイン・ズームアウトモード)。
【0075】
トランジション処理を行う場合、図13(b)に示すように、トランジション処理を選択するためのポップアップ画面46を表示させ、ポップアップ画面46から不図示のマウスのクリック操作によって所望のトランジション処理を選択できるようにしてもよい。
【0076】
(4)動画表示装置が、動画の再生開始位置および/または再生終了位置を自動的に設定するようにしてもよい。たとえば、撮影位置の軌跡を示す矢印がランドマークの入口を通過してランドマークに進入するとき、ランドマークの入口に再生開始位置が設定されるようにしてもよい。これにより、ランドマークの入口に再生開始位置を設定する操作を省略することができ、便利である。
【0077】
たとえば、図14に示すように、撮影位置の軌跡を示す矢印93aが遊園地98の入口を通過して遊園地98の敷地内に進入する場合、遊園地98の入口に再生開始位置97が設定され、撮影位置の軌跡を示す矢印93aのうちの符号95aの部分が再生されるようにしてもよい。
【0078】
また、撮影位置の軌跡を示す矢印がランドマークの出口を通過してランドマークから退出するとき、ランドマークの出口に再生終了位置が設定されるようにしてもよい。これにより、ランドマークの入口に再生終了位置を設定する操作を省略することができ、便利である。たとえば、撮影位置を示す矢印が遊園地の出口を通過して遊園地敷地から退出する場合、遊園地の出口に再生終了位置が設定されるようにしてもよい。
【0079】
この場合、記憶装置308に記憶されている地図データには、ランドマークの入口の位置情報や出口の位置情報が含まれることになる。
【0080】
−第3の実施形態−
【0081】
本発明の第3の実施形態における動画表示装置を説明する。本発明の第3の実施形態における動画表示装置は動画ファイルの保存に特徴を有する。
【0082】
本発明の第3の実施形態における撮像装置の構成は、本発明の第1の実施形態における撮像装置1の構成と同一であるので、本発明の第3の実施形態における撮像装置の説明は省略する。
【0083】
本発明の第3の実施形態における動画表示装置の構成は、本発明の第1の実施形態における動画表示装置3の構成と同一であるので、本発明の第3の実施形態における動画表示装置の説明は省略する。
【0084】
図15を参照して、本発明の第3の実施形態における動画ファイルの保存方法を説明する。メモリカード150に記憶されている複数の動画ファイルの中から所望の動画ファイルを再生し、再生している動画ファイルを記憶装置308に記憶するものとして説明する。
【0085】
図15(a)は、動画ファイルの再生画面を説明するための図である。再生画面300には、再生している動画301が表示される。不図示のマウスを使用して動画301をクリック操作すると、図15(b)に示すように、動画保存画面が表示される。動画保存画面400には、図10に示す動画再生画面70と同様に、動画301における動画ファイルの撮影位置の軌跡を示す矢印403aと、再生されている動画301が撮影された時点の撮影位置を示す撮影位置マーク404と、撮影方向を示す撮影方向マーク405と、再生している動画301とが表された地図402が表示される。また、地図402の上に保存ボタン407が表示される。また、再生画面300には動画301に対応する動画406が表示される。
【0086】
ユーザが、不図示のマウスを使用して保存ボタン407をクリック操作すると、地図データに基づいて撮影位置マーク404の位置の地名が検出される。そして、撮影位置マーク404の位置の地名をファイル名として、動画301の画像ファイルが記憶装置308に記憶される。
【0087】
図16のフローチャートを参照して、本発明の第3の実施形態における動画保存処理を説明する。図16の処理は、動画ファイルの再生画面が表示モニタ304に表示されるとスタートするプログラムにより制御回路301において実行される。
【0088】
ステップS401では、不図示のマウスのクリック操作によって再生されている動画が選択されたか否かを判定する。再生されている動画が選択された場合はステップS401が肯定判定され、ステップS402へ進む。再生されている動画が選択されていない場合はステップS402が否定判定され、ステップS412へ進む。
【0089】
ステップS402では、選択された動画における動画ファイルの位置情報を読み込む。ステップS403では、読み込んだ動画ファイルにおける撮影位置が全て表示画面に入るように地図の表示範囲および地図の縮尺を決定する。ステップS404では、動画ファイルの撮影位置を線で結んで、撮影位置を示す矢印を作成する。
【0090】
ステップS405では、撮影位置を示す矢印を表す地図を表示モニタ304に表示する。ステップS406では、保存ボタンを地図上に表示する。ステップS407では、再生している動画を地図に重ねて表示する。ステップS408では、再生されている動画の撮影位置に撮影位置マークと撮影方向マークとを表示する。
【0091】
ステップS409では、不図示のマウスのクリック操作によって保存ボタンが選択されたか否かを判定する。保存ボタンが選択された場合はステップS409が肯定判定され、ステップS410へ進む。保存ボタンが選択されていない場合はステップS409が否定判定され、ステップS413へ進む。ステップS410では、再生されている動画の撮影位置の地名、つまり、撮影位置マークの表示位置における地名を、記憶装置308に記憶されている地図データに基づいて検出する。ステップS411では、検出した地名をファイル名として、再生している動画の動画ファイルを記憶装置308に保存する。そして、動画保存処理を終了する。
【0092】
ステップS412では、動画の再生が終了したか否かを判定する。動画の再生が終了した場合はステップS412が肯定判定され、動画保存処理を終了する。動画の再生が終了していない場合はステップS412が否定判定され、ステップS401に戻る。
【0093】
ステップS413では、動画の再生が終了したか否かを判定する。動画の再生が終了した場合はステップS413が肯定判定され、動画保存処理を終了する。動画の再生が終了していない場合はステップS413が否定判定され、ステップS408に戻る。
【0094】
以上説明した第3の実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)再生されている動画406の撮影位置404の地名を地図データから検出し、その地名をファイル名として、再生されている動画を保存するようにした。これにより、撮影場所の地名から所望の動画を検索することができ、動画表示装置の利便性が向上する。
【0095】
(2)再生されている動画301をクリック操作すると、再生されている動画の撮影位置の軌跡403aを示した地図402が表示されるようにした。これにより、再生されている動画がどこで撮影されたものであるかをすぐに認識することができ、便利である。さらに、撮影位置の軌跡403aの上に再生されている動画が撮影された時点の撮影位置を示す撮影位置マーク404や撮影方向マーク405を表示したので、再生されている動画の撮影位置や撮影方向をすぐに認識することができ、動画表示装置の利便性が向上する。
【0096】
以上の第3の実施形態を次のように変形することができる。
(1)ユーザが設定した再生開始位置、再生終了位置に基づいて再生されることになる動画ファイルを記憶装置308に記憶するようにしてもよい。たとえば、図9において、撮影位置を示す矢印63aの中で再生開始マーク67と再生終了マーク68との間の部分に相当する動画ファイルを取り出して記憶装置308に記憶できるようにしてもよい。画像ファイルの編集操作を地図上の操作で行うことができ、便利である。この場合、記憶装置308に記憶するときのファイル名を、ユーザが自由に選択できるようにしてもよい。
【0097】
(2)ユーザが再生開始/終了位置候補位置に設定した再生開始位置、再生終了位置に基づいて再生されることになる動画ファイルを記憶装置308に記憶するようにしてもよい。たとえば、図12において、ユーザが再生開始/終了位置候補位置87,88に設定した再生開始位置、再生終了位置に基づいて再生されることになる動画ファイルを記憶装置308に記憶するようにしてもよい。画像ファイルの編集操作を地図上の操作で行うことができ、便利である。この場合、記憶装置308に記憶するときのファイル名を、ユーザが自由に選択できるようにしてもよい。
【0098】
(3)ユーザが地図上に範囲を指定し、撮影位置の軌跡を示す矢印の中で指定した範囲に含まれる部分の動画ファイルを記憶装置308に記憶するようにしてもよい。たとえば、ユーザが地図上に閉じた図形を描き、撮影位置の軌跡を示す矢印の中で、描かれた図形に含まれる部分の動画ファイルを記憶装置308に記憶するようにしてもよい。
【0099】
図13(a)において、撮影位置を示す矢印43aのうちの45aの部分に対応する動画ファイルと、撮影位置を示す矢印43bのうちの45bの部分に対応する動画ファイルと、撮影位置を示す矢印43cのうちの45cの部分に対応する動画ファイルとを結合して1つの動画ファイルとして記憶装置308に記憶するようにしてもよい。画像ファイルの編集操作を地図上の操作で行うことができ、便利である。この場合、記憶装置308に記憶するときのファイル名を、ユーザが自由に選択できるようにしてもよい。
【0100】
複数の動画ファイルを1つの動画ファイルとして記憶するときの複数の動画ファイルの順序については、撮影された日時の古いものを先にするようにしてもよいし、ユーザが、記憶する動画ファイルの順序を決定するようにしてもよい。
【0101】
−変形例−
以上の第1〜3の実施形態を次のように変形することができる。
(1)撮像装置で動画を撮影するとき、所定時間ごとに撮影された画像にGPS装置106から取得した測位データと電子コンパス107から取得した撮影方向の情報とを所定時間ごとに付加するようにしてもよい。
【0102】
(2)撮影位置の軌跡を示す矢印が表示モニタ304に多く表示されている場合、ユーザの選択により、撮影位置を示す矢印を適宜非表示にできるようにしてもよい。
【0103】
(3)図2に示す動画ファイル2の画像データの中で、位置情報および撮影方向の情報が付加されていない画像データについては、その画像が撮影される前に撮影された画像データの中で、位置情報および撮影方向の情報を有する直近の画像データの位置情報および撮影方向の情報を、その画像データの位置情報および撮影方向の情報として使用するようにしてもよい。たとえば、図2において、フレーム21g〜21kの画像データの位置情報および撮影方向の情報は、符号22aの情報となるようにしてもよい。
【0104】
(4)ユーザが、移動しながら撮影を行ったときの撮影位置の軌跡を認識できれば、撮影位置の軌跡を示す線図は矢印に限定されない。たとえば、移動しながら撮影を行ったときの撮影位置の軌跡を点線で示してもよい。
【0105】
(5)動画ファイルの小画像は、動画ファイルに含まれる画像の中の1つの画像を小画像にしたものであれば、実施形態に限定されない。また、動画ファイルの小画像を動画で表示するようにしてもよい。
【0106】
(6)動画表示装置がGPS装置などを備えて動画表示装置の位置を検出できる場合、撮影位置を示す矢印を表した地図を表示するとき、検出した動画表示装置の位置を中心とした地図を表示するようにしてもよい。また、動画表示装置がIPアドレスを取得している場合、撮影位置を示す矢印を表した地図を表示するとき、IPアドレスによって検出された動画表示装置の位置を中心とした地図を表示するようにしてもよい。動画表示装置と撮影位置との位置関係を把握することができ便利である。
【0107】
(7)動画表示装置は、動画と地図とを表示できれば実施形態に限定されない。たとえば、パーソナルコンピュータやナビゲーション装置でもよい。パーソナルコンピュータの場合、動画ファイル選択画面表示処理、動画再生処理、動画保存処理、動画編集処理などを実行させるためのプログラムを記憶した記録媒体からプログラムを読み取らせて以上の実施形態の処理を実行させる。
【0108】
以上の実施形態と変形例の一つ、もしくは複数を組み合わせることも可能である。変形例同士をどのように組み合わせることも可能である。
【0109】
以上の説明はあくまで一例であり、本発明は上記実施形態の構成に何ら限定されるものではない。
【符号の説明】
【0110】
1 撮像装置
3 動画表示装置
106 GPS装置
107 電子コンパス
150 メモリカード
304 表示モニタ
308 記憶装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図と関連させて動画を表示する動画表示装置、プログラムおよびその動画を撮影する撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
GPSを利用したカメラシステムが数多く提案されており、GPS受信機から得られる位置情報と、時刻情報とを関連付けて画像データを保存することができる。この画像データを使用して、画像データのサムネイルアイコンとともに、撮影場所を示すと位置アイコンを表示した地図を表示する情報処理装置が従来技術として知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−123814号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されている情報処理装置では、連続的に移動して撮影可能な動画の表示に関して考慮されていないという問題点がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明の動画表示装置は、撮影したときの位置情報を有する動画ファイルから該位置情報を取得する位置情報取得手段と、地図データを記憶する地図データ記憶手段と、地図データを使用して表示モニタに地図を表示させる地図表示制御手段と、動画ファイルの動画を再生して表示モニタに表示させる動画再生制御手段とを備え、地図表示制御手段は、撮影位置情報取得手段によって取得した位置情報が、移動しながら撮影したときのものである場合、撮影をしたときの位置の軌跡を地図上に表示させることを特徴とする。
請求項12の発明の動画表示装置は、撮影したときの位置情報を有する複数の動画ファイルの中から動画ファイルを検索する動画ファイル検索手段と、動画ファイル検索手段によって検索された動画ファイルから動画ファイルの小画像を作成する小画像作成手段と、小画像を表示モニタに表示させる小画像表示制御手段と、動画ファイル検索手段によって検索された動画ファイルから、撮影したときの位置情報を取得する位置情報取得手段と、地図データを記憶する地図データ記憶手段と、地図データを使用して表示モニタに地図を表示させるとともに、撮影位置情報取得手段によって取得した位置情報が、移動しながら撮影したときのものである場合、撮影をしたときの位置の軌跡を該地図上に表示させる地図表示制御手段と、動画ファイルの動画を再生して表示モニタに表示させる動画再生制御手段と、表示モニタの画面に、小画像表示領域、地図表示領域および再生領域を設定する画面領域設定手段とを備え、小画像表示制御手段は、小画像を小画像表示領域に表示させ、地図表示制御手段は、軌跡を表した地図を地図表示領域に表示させ、動画再生制御手段は、動画を再生領域に表示させることを特徴とする。
請求項13の発明のプログラムは、コンピュータを、撮影したときの位置情報を有する動画ファイルから該位置情報を取得する位置情報取得手段と、地図データを使用して表示モニタに地図を表示させるとともに、撮影位置情報取得手段によって取得した位置情報が、移動しながら撮影したときのものである場合、撮影をしたときの位置の軌跡を該地図上に表示させる地図表示制御手段と、動画ファイルの動画を再生して表示モニタに表示させる動画再生制御手段として機能させることを特徴とする。
請求項14の発明の撮像装置は、被写体を撮影して動画を取得する撮像手段と、撮像手段によって動画を取得しているときの位置を検出する位置検出手段と、撮像手段によって動画を取得しているときの撮影方向を検出する撮像方向検出手段と、撮像手段によって取得された動画を、位置検出手段によって検出された位置と撮影方向検出手段によって検出された撮影方向とに関連付けて記憶する動画記憶手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、移動しながら撮影したときの動画の撮影位置を地図上で認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の第1の実施形態における撮像装置の構成を説明するためのブロック図である。
【図2】画像ファイルを説明するための図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における動画表示装置を説明するためのブロック図である。
【図4】図4(a)は、本発明の第1の実施形態における動画ファイル検索画面を説明するための図であり、図4(b)は、本発明の第1の実施形態における動画ファイル選択画面を説明するための図である。
【図5】本発明の第1の実施形態における動画再生画面を説明するための図である。
【図6】本発明の第1の実施形態における動画ファイル選択画面表示処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施形態における動画再生処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施形態における動画再生画面の変形例を説明するための図である。
【図9】本発明の第2の実施形態における動画ファイル選択画面を説明するための図である。
【図10】本発明の第2の実施形態における動画再生画面を説明するための図である。
【図11】本発明の第2の実施形態における動画再生処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施形態における動画ファイル選択画面の変形例を説明するための図である。
【図13】図13(a)は、本発明の第2の実施形態における動画ファイル選択画面の変形例を説明するための図であり、図13(b)は、本発明の第2の実施形態の変形例におけるトランジション処理を選択するためのポップアップ画面を説明するための図である。
【図14】本発明の第2の実施形態における動画ファイル選択画面の変形例を説明するための図である。
【図15】図15(a)は、本発明の第3の実施形態における動画ファイルの再生画面を説明するための図であり、図15(b)は、本発明の第本発明の第5の実施形態における動画保存画面を説明するための図である。
【図16】本発明の第3の実施形態における動画保存処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
−第1の実施形態−
図1を参照して、本発明の第1の実施形態における、位置情報と関連付けて動画を撮影する撮像装置を説明する。図1は撮像装置1の構成を説明するブロック図である。撮像装置1は、制御回路101と、メモリ102と、操作部103と、外部インターフェイス(I/F)回路104と、メモリカードインターフェイス(I/F)105と、GPS装置106と、電子コンパス107とを有する。メモリカードインターフェイス105にはメモリカード150が実装される。
【0009】
制御回路101は、制御プログラムに基づいて、撮像装置内各部から出力される信号を用いて所定の演算を行う。制御回路101は、撮像装置内各部に対して制御信号を送出することにより、撮像装置1の撮影動作を制御する。なお、制御プログラムは制御回路101内の不図示のROM( Read Only Memory )に格納される。
【0010】
制御回路101は、GPS装置106から取得した測位データと、電子コンパス107から取得した撮影方向の情報と、撮影した動画の動画データなどから動画ファイルを作成し、メモリ150などに記憶させる。
【0011】
図2を参照して制御回路101において作成される動画ファイルを説明する。画像ファイル2の動画データは、モーションJPEGの圧縮形式で圧縮される。図2に示すように、各フレーム21a〜21rの画像データはJPEG形式で圧縮され、所定のフレーム間隔ごとにフレーム21f,21l,22rの画像データにGPS装置106から取得した測位データ(位置情報)と電子コンパス107から取得した撮影方向の情報22a〜22cとが付加される。これらの圧縮された画像データを伸長し、連続的に表示することによって動画を表示することができる。なお、動画データの圧縮形式は、モーションJPEGに限定されず、たとえば、MPEGでもよい。
【0012】
図1のメモリ102は、制御回路101の作業用メモリとして使用される。操作部103は、ボタンやスイッチで構成され、操作されたボタンやスイッチに対応する操作信号を制御回路101へ出力する。外部インターフェイス回路104は、制御回路101からの指示により不図示のケーブルを介して外部機器(パーソナルコンピュータ、プリンタなど)との間でコマンドおよびデータを送受信する。メモリカードインターフェイス105は、制御回路101の指示によりメモリカード150へ動画ファイルを書き込む。メモリカード150は、メモリカードインターフェイス105に着脱可能な外部記録媒体である。
【0013】
GPS装置106は、測位衛星から送信された電波の伝播時間および測位衛星の位置に基づいて、撮像装置1の位置を計測する。正確な時計に同期して測位衛星から電波が送信されるので、GPS装置106は、電波の受信時間から伝播時間を算出することができる。測位衛星から送信される電波には、測位衛星の軌道データが含まれており、GPS装置106は、その軌道データから測位衛星の位置を算出することができる。電子コンパス107は,地磁気を検出して撮影方向(撮影光学系の光軸の方向)を算出する。
【0014】
撮像部120は、撮影光学系121、撮像素子122および撮像制御回路123を有し、制御回路101からの指示に応じて被写体の撮影を行う。撮影光学系121は、撮像素子122の撮像面上に被写体像を結像させる。撮像素子122としては、CCD( Charge Coupled Device )撮像素子やCMOS( Complementary Metal Oxide Semiconductor )撮像素子などが用いられる。撮像制御回路123は、制御回路101からの指示により撮像素子122を駆動制御するとともに、撮像素子122から出力される画像信号に対して所定の信号処理を行う。信号処理後の画像のデータは、動画ファイルとしてメモリカード150に記録される。
【0015】
次に、図3を参照して、本発明の第1の実施形態における動画表示装置3を説明する。図3は動画表示装置3の構成を説明するブロック図である。動画表示装置3は、制御回路301と、メモリ302と、操作部303と、表示モニタ304と、スピーカ305と、外部インターフェイス(I/F)回路306と、メモリカードインターフェイス(I/F)307と、記憶装置308とを有する。メモリカードインターフェイス307にはメモリカード150が実装される。
【0016】
制御回路301は、制御プログラムを実行して動画表示装置3の動画再生処理を制御する。なお、制御プログラムは記憶装置308に格納される。制御回路301が実行する動画再生処理の詳細は後述する。メモリ302は、制御回路301が記憶装置308から読み出した制御プログラムを一時的に記憶したり、制御回路301の作業用メモリとして使用されたりする。操作部303は、マウスやボタン、スイッチなどを含み、操作されたマウスなどに対応する操作信号を制御回路301へ出力する。メモリカードインターフェイス307は、制御回路301の指示によりメモリカード150へ動画ファイルを書き込んだりメモリカード150から動画ファイルを読み出したりする。
【0017】
表示モニタ304は、制御回路301からの指示により動画ファイルの動画や地図、テキスト情報などを表示する。スピーカ305は、制御回路301からの指示により音声を出力する。外部インターフェイス回路306は、制御回路301からの指示により不図示のケーブルを介して外部機器(パーソナルコンピュータ、プリンタなど)との間でコマンドおよびデータを送受信する。
【0018】
記憶装置308は、動画表示装置3を制御するための制御プログラムを記憶する。また、記憶装置308は、表示モニタ304に地図を表示するための地図データを記憶する。
【0019】
図4および図5を参照して、本発明の第1の実施形態における動画ファイル表示方法を説明する。メモリカード150に記憶されている複数の動画ファイルの中から撮影位置の住所に基づいて動画ファイルを検索し、検索した動画ファイルの中から所望の動画ファイルの動画を再生するものとして説明する。
【0020】
図4(a)は、表示モニタ304に表示された動画ファイル検索画面を説明するための図である。動画ファイル検索画面は、複数の動画ファイルの中から撮影位置の住所に基づいて動画ファイルを検索するときに使用する画面である。動画ファイル検索画面30にはプルダウンボタン31a〜31gが表示され、プルダウンボタン31a〜31gを不図示のマウスでクリック操作すると住所候補のプルダウンメニューが表示される。
【0021】
たとえば、図4(a)に示すように、プルタウンボタン31eをクリック操作すると、東京都の市区の中で、ナ行の仮名から始まる名称の住所候補がプルダウンメニュー32で表示される。そして、プルダウンメニュー32に表示された住所候補の中から住所候補「中野区」をクリック操作すると、地図データと動画ファイルの位置情報とに基づいて中野区で撮影された動画の動画ファイルが検索される。
【0022】
図4(b)は、表示モニタ304に表示された動画ファイル選択画面を説明するための図である。図4(a)の動画ファイル検索画面30で住所候補を選択すると、図4(b)に示す動画ファイル選択画面40が表示モニタ304に表示される。動画ファイル選択画面40は、小画像表示領域40Aと地図表示領域40Bとを有する。小画像表示領域40Aには、検索された動画ファイルの動画における最初の画像の小画像(サムネイル)41a〜41dが表示される。ユーザは、小画像(サムネイル)41a〜41dを不図示のマウスを使用してクリック操作することにより、再生する動画ファイルを選択することができる。
【0023】
地図表示領域40Bには、動画を撮影したときにGPS装置106が測位した撮像装置1の位置(以下、撮影位置と呼ぶ)を示した地図42が表示される。撮影位置を固定して撮影を行った場合は、撮影位置は点(不図示)で地図42上に表示され、撮影位置を移動しながら撮影を行った場合は、撮影位置は、撮影位置を線で結んで作成した矢印43a〜43d、つまり撮影位置の軌跡で地図42上に表示される。
【0024】
図5は、動画を再生するときに表示する動画再生画面を説明するための図である。図4(b)の動画ファイル選択画面40において所望の動画ファイルを選択すると、図5に示す動画再生画面50が表示モニタ304に表示される。動画再生画面50は、小画像表示領域50Aと地図表示領域50Bと動画表示領域50Cとを有する。小画像表示領域50Aには、図4(b)の小画像表示領域40Aと同様に、検索された動画ファイルにおける最初の画像の小画像41a〜41dが表示される。ユーザによって選択された小画像41aの枠は、太く表示され、強調表示される。
【0025】
地図表示領域50Bには、図4(b)の地図表示領域40Bと同様に、撮影位置を示した地図52が表示される。図4(b)の地図表示領域40Bと同様に、撮影位置を固定して撮影を行った場合は、撮影位置は点(不図示)で地図52上に表示され、撮影位置を移動しながら撮影を行った場合は、撮影位置は、撮影位置の軌跡を示す矢印53aで地図52上に表示される。
【0026】
地図52は、図4(b)の地図42の詳細地図であり、矢印53aは、図4(b)の地図42の矢印43aに対応する。再生されている動画が撮影された時点の撮影位置には撮影位置マーク54が表示される。また、この撮影位置で撮影したときの撮影方向が二等辺三角形の撮影方向マーク55として表示される。撮影方向マーク55の頂点の方向が撮影方向である。矢印53aに対応する動画ファイルの動画が再生され、動画表示領域50Cに表示される。
【0027】
図6のフローチャートを参照して、本発明の第1の実施形態における動画ファイル選択画面表示処理を説明する。図6の処理は、動画ファイル検索画面が表示モニタ304に表示されるとスタートするプログラムにより制御回路301において実行される。
【0028】
ステップS101では、動画ファイル検索画面で市町村などの行政区画が選択されたか否かを判定する。行政区画が選択された場合はステップS101が肯定判定され、ステップS102へ進み、行政区画が選択されていない場合はステップS101を繰り返す。
【0029】
ステップS102では、メモリカード150に記憶されている複数の動画ファイルの中から、選択された行政区画内の撮影位置を有する動画ファイルを抽出する。動画ファイルが行政区画内の撮影位置を有するか否かの判断は、記憶装置308に記憶されている地図データにおける行政区画の位置情報を参照して行う。ステップS103では、抽出した動画ファイルの撮影位置が全て地図表示領域に入るように地図の表示範囲および地図の縮尺を決定する。
【0030】
ステップS104では、抽出した動画ファイルの動画における最初の画像に基づいて小画像を作成する。ステップS105では、動画ファイルの撮影位置を線で結んで、撮影位置の軌跡を示す矢印を作成する。ステップS106では、小画像表示領域と地図表示領域とを表示モニタ304の画面に設定した後、ステップS104で作成した小画像を小画像表示領域に表示する。ステップS107では、撮影位置の軌跡を示す矢印を表した地図を地図表示領域に表示する。
【0031】
図7のフローチャートを参照して、本発明の第1の実施形態における動画再生処理を説明する。図7の処理は、動画ファイル選択画面が表示モニタ304に表示されるとスタートするプログラムにより制御回路301において実行される。
【0032】
ステップS201では、動画ファイル選択画面で、小画像表示領域に表示されている小画像の中から1つの小画像が選択されたか否かを判定する。小画像表示領域に表示されている小画像の中から1つの小画像が選択された場合はステップS201が肯定判定されてステップS202へ進む。小画像表示領域に表示されている小画像の中から小画像が選択されていない場合はステップS201を繰り返す。ステップS202では、地図表示領域の一部に動画表示領域を設定する。
【0033】
ステップS203では、選択された小画像の動画ファイルを読み込む。ステップS204では、選択された小画像における動画ファイルの撮影位置が全て地図表示領域に入るように地図の表示範囲および地図の縮尺を決定する。ステップS205では、選択された小画像における動画ファイルの撮影位置を線で結んで、撮影位置の軌跡を示す矢印を作成する。
【0034】
ステップS206では、撮影位置の軌跡を示す矢印を表した地図を地図表示領域に表示する。ステップS207では、選択された小画像における動画ファイルを再生して動画表示領域に表示する。ステップS208では、撮影位置の軌跡を示す矢印上における動画の撮影位置に撮影位置マークと撮影方向マークとを表示する。
【0035】
ステップS209では、動画ファイルを全て再生して、動画の再生が終了したか否かを判定する。動画の再生が終了した場合はステップS209が肯定判定され、動画再生処理を終了する。動画の再生が終了していない場合はステップS209が否定判定され、ステップS207に戻る。
【0036】
以上説明した第1の実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)撮影したときの位置情報を有する動画ファイルから位置情報を取得し、または動画ファイルの動画を再生して表示モニタ308に表示させ、または地図データを使用して表示モニタ308に地図42,52を表示させる制御回路301と、地図データを記憶する記憶装置308とを備え、制御回路301は、取得した位置情報が、移動しながら撮影したときのものである場合、撮影をしたときの位置の軌跡43a〜43d,53aを地図42,52上に表示するようにした。これにより、移動しながら撮影したときの動画の撮影位置を地図上で認識することができる。
【0037】
(2)制御回路301は、地図52とともに動画56を表示し、軌跡53a上の位置の中で、動画56を撮影した時点の撮影位置に撮影位置マーク54を表示させるようにした。これにより、移動しながら撮影したときの動画が表示されているとき、表示されている動画が撮影された時点の撮影位置を地図上で認識することができる。
【0038】
(3)制御回路301は、動画56を撮影した位置に表示された撮影位置54マークとともに、動画56を撮影したときの撮影方向を示す撮影方向マーク55を表示させるようにした。これにより、移動しながら撮影したときの動画が表示されているとき、表示されている動画の撮影方向も地図上で認識することができる。
【0039】
(4)撮影したときの位置情報を有する複数の動画ファイルの中から動画ファイルを検索し、検索された動画ファイルから動画ファイルの小画像を作成し、小画像51a〜51dを表示モニタ308に表示させ、検索された動画ファイルから、撮影したときの位置情報を取得し、地図データを記憶し、地図データを使用して表示モニタ308に地図52を表示させるとともに、取得した位置情報が、移動しながら撮影したときのものである場合、撮影をしたときの位置の軌跡53aを地図52上に表示させ、動画ファイルを再生して表示モニタ308に動画を表示させ、表示モニタ308の画面に、小画像表示領域50A、地図表示領域50Bおよび動画表示領域50Cを設定し、小画像51a〜51dを小画像表示領域50Aに表示させ、軌跡53aを表した地図52を地図表示領域50Bに表示させ、動画56を動画表示領域50Cに表示させるようにした。これにより、ユーザは、検索された動画ファイルの中で選択された動画ファイルと、選択された動画ファイルが撮影された位置と、選択された動画ファイルの内容とを同時に認識することができ便利である。
【0040】
(5)撮像装置1は、撮像部120によって動画を取得しているときの位置を検出するGPS装置106と、撮像部120によって動画を取得しているときの撮影方向を検出する電子コンパス107とを備えるようにし、撮像部120によって取得された動画を、GPS装置106によって検出された位置と電子コンパス107によって検出された撮影方向とに関連付けて記憶するようにした。これにより、動画を撮影したときの撮影位置や撮影したときの撮影方向を地図に重ねて表示することができ、便利である。
【0041】
以上の第1の実施形態を次のように変形することができる。
(1)以上の第1の実施形態では、動画再生画面50に、小画像表示領域50Aと地図表示領域50Bと動画表示領域50Cとを設定するようにしたが、図8に示すように、小画像表示領域50Aを設定しないようにしてもよい。これにより、地図表示領域50Bを大きくすることができ、ユーザは撮影位置をより詳細に認識することができる。
【0042】
(2)撮像装置1の位置を検出することができれば、撮像装置1の位置検出方法はGPS装置106によるものに限定されない。また、撮像装置1の撮影方向を検出することができれば、撮像装置1の撮影方向の検出方法は電子コンパス107によるものに限定されない。
【0043】
−第2の実施形態−
【0044】
本発明の第2の実施形態における動画表示装置を説明する。本発明の第2の実施形態における動画表示装置は、動画ファイルの動画の中から再生する動画の範囲を指定することができる。
【0045】
本発明の第2の実施形態における撮像装置の構成は、本発明の第1の実施形態における撮像装置1の構成と同一であるので、本発明の第2の実施形態における撮像装置の説明は省略する。
【0046】
本発明の第2の実施形態における動画表示装置の構成は、本発明の第1の実施形態における動画表示装置3の構成と同一であるので、本発明の第2の実施形態における動画表示装置の説明は省略する。
【0047】
図9および図10を参照して、本発明の第2の実施形態における動画ファイルの動画表示方法を説明する。メモリカード150に記憶されている複数の動画ファイルの中から撮影位置の住所に基づいて動画ファイルを検索し、検索した動画ファイルの中から所望の動画ファイルを、再生範囲を指定して再生するものとして説明する。
【0048】
図9は、表示モニタ304に表示された動画ファイル選択画面を説明するための図である。第1の実施形態と同様に、動画ファイル検索画面30(図4(a)参照)において住所候補を選択すると、図9に示す動画ファイル選択画面60が表示モニタ304に表示される。動画ファイル選択画面60は、小画像表示領域60Aと地図表示領域60Bとを有する。小画像表示領域60Aは、第1の実施形態の小画像表示領域40Aと同一であるので、小画像表示領域60Aの説明は省略する。
【0049】
地図表示領域60Bには、第1の実施形態の地図表示領域40Bと同様に、撮影位置を示す点(不図示)や撮影位置の軌跡を示す矢印63a〜63dを表した地図62が表示される。また、撮影位置の軌跡を示す矢印63aの上には、矢印63aに対応する動画の再生開始位置を示す再生開始マーク67と再生終了位置を示す再生終了マーク68とが表示される。再生開始位置とは、再生を開始するときの最初の画像の撮影位置であり、再生終了位置とは、再生を終了するときの最後の画像の撮影位置である。
【0050】
動画ファイル選択画面60の小画像表示領域60Aに表示されている小画像61a〜61dの中から所望の小画像61aを選択した後、選択した小画像61aの矢印63aの所定の位置を不図示のマウスを使用してクリック操作すると、クリック操作された位置に再生開始位置が設定される。次に、選択した小画像61aの矢印63aの別の位置を不図示のマウスを使用してクリック操作すると、クリック操作された位置に再生終了位置が設定される。そして、再生開始位置に再生開始マーク67が表示され、再生終了位置に再生終了マーク68が表示される。その後、再生開始位置で撮影した画像から動画の再生が始まり、再生終了位置で撮影した画像で動画の再生が終わる。
【0051】
図10は、動画を再生するときに表示する動画再生画面を説明するための図である。図9の動画ファイル選択画面60において再生開始位置と再生終了位置とが設定されると、図10に示す動画再生画面70が表示モニタ304に表示される。動画再生画面70は、第1の実施形態の動画再生画面と同様に、小画像表示領域70Aと地図表示領域70Bと動画表示領域70Cとを有する。小画像表示領域70Aには、図9の小画像表示領域60Aと同様に、検索された動画ファイルにおける最初の画像の小画像71a〜71dが表示される。選択された動画ファイルにおける小画像71aの枠は、太く表示され、強調表示される。
【0052】
地図表示領域70Bには、図9の地図表示領域60Bと同様に、撮影位置を示した地図72が表示される。図9の地図表示領域60Bと同様に、地図表示領域70Bには、撮影位置を固定して撮影を行った場合は、撮影位置は点(不図示)で地図72上に表示され、撮影位置を移動しながら撮影を行った場合は、撮影位置は、撮影位置を線で結んで作成した矢印73aで地図72上に表示される。地図72は、図9の地図62の詳細地図であり、矢印73aは、図9の地図62の矢印63aに対応する。
【0053】
また、図9の地図表示領域60Bと同様に、撮影位置の軌跡を示す矢印73aには、矢印63aの動画の再生開始位置を示す再生開始マーク77と再生終了位置を示す再生終了マーク78とが表示される。第1の実施形態と同様に、撮影位置の軌跡を示す矢印73aの中で、再生されている動画が撮影された時点の撮影位置に撮影位置マーク74と撮影方向マーク75とが表示される。
【0054】
撮影位置の軌跡を示す矢印73aの中で再生する部分(再生開始マーク77と再生終了位置78との間の部分)の表示色は、再生しない部分の表示色と異なるようにしている。撮影位置の軌跡を示す矢印73aの中で再生する部分を容易に認識できるようにするためである。なお、線の種類(実線、点線など)など、他の方法で再生する部分の表示態様を、再生しない部分の表示態様と異なるようにしてもよい。動画表示領域70Cには、再生している動画76が表示される。
【0055】
図11のフローチャートを参照して、本発明の第2の実施形態における動画再生処理を説明する。図7の処理は、動画ファイル選択画面が表示モニタ304に表示されるとスタートするプログラムにより制御回路301において実行される。図7の処理と同一のステップには同一の符号を付し、図7の処理と異なる部分を主に説明する。なお、本発明の第2の実施形態における動画ファイル選択画面表示処理は、本発明の第1の実施形態における動画ファイル選択画面表示処理と同一であるので、本発明の第2の実施形態における動画ファイル選択画面表示処理の説明は省略する。
【0056】
ステップS204の次はステップS301へ進む。ステップS301では、再生開始位置が設定されたか否かを判定する。再生開始位置が設定された場合はステップS301が肯定判定され、ステップS302へ進む。再生開始位置が設定されていない場合はステップS301を繰り返す。
【0057】
ステップS302では、動画ファイルの中で、再生開始位置と同じ位置の位置情報を有する画像に再生開始フラグを設定する。ステップS303では、再生終了位置が設定されたか否かを判定する。再生終了位置が設定された場合はステップS303が肯定判定され、ステップS304へ進む。再生終了位置が設定されていない場合はステップS303を繰り返す。ステップ304では、動画ファイルの中で、再生終了位置と同じ位置の位置情報を有する画像に再生終了フラグを設定する。そして、ステップS205へ進む。
【0058】
ステップS205の次はステップS305へ進む。ステップS305では、再生開始マーク、再生終了マーク、撮影位置を示す矢印を表した地図を地図表示領域に表示する。ステップS306では、再生開始フラグの画像から再生終了フラグの画像までの動画を再生する。そして、ステップS208へ進む。
【0059】
以上説明した第2の実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)表示モニタ308に表示された軌跡63aに対して、動画76の再生開始位置67,77および動画76の再生終了位置68,78のうちの少なくとも1つを指定するようにした。これにより、画像ファイルの再生範囲を選択する操作を地図上の操作で行うことができ、便利である。
【0060】
以上の第2の実施形態を次のように変形することができる。
(1)再生開始位置または再生終了位置のどちらか一方のみを指定できるようにしてもよい。
【0061】
(2)動画表示装置が、動画の再生開始位置の候補位置または再生終了位置の候補位置を自動的に設定するようにしてもよい。たとえば、撮影位置の軌跡を示す矢印が行政区画の境界線と交差する位置に動画の再生開始位置の候補位置または再生終了位置の候補位置が設定されるようにしてもよい。
【0062】
図12では、撮影位置の軌跡を示す矢印83aの中で県境と交差する位置に再生開始/終了位置候補位置87,88が設定されている。再生開始/終了位置候補位置87,88を不図示のマウスを使用して1回クリック操作すると、再生開始位置が再生開始/終了位置候補位置87,88に設定され、さらに同じ再生開始/終了位置候補位置87,88をクリック操作すると、再生終了位置が再生開始/終了位置候補位置87,88に設定される。これにより、ユーザは、再生開始/終了位置候補位置の中から再生開始位置または再生終了位置を選択すればよいので、再生開始位置または再生終了位置をどこに設定しようかと迷うことはない。
【0063】
この場合、記憶装置308に記憶されている地図データに行政区画の境界線のデータが含まれるようにし、撮影位置を示す矢印が行政区画の境界線と交差する位置を検出することによって、再生開始/終了位置候補位置の設定位置を決定する。
【0064】
(3)ユーザが地図上に範囲を指定し、撮影位置の軌跡を示す矢印の中で指定した範囲に含まれる部分に対応する動画のみを再生するようにしてもよい。たとえば、ユーザが地図上に閉じた図形を描き、撮影位置の軌跡を示す矢印の中で描いた図形に含まれる部分に対応する動画のみを再生するようにしてもよい。つまり、ユーザが地図上に描いた図形に基づいて、動画の再生開始位置および/または再生終了位置が設定されるようにしてもよい。
【0065】
たとえば、図13(a)に示すように、ユーザが不図示のマウスのドラッグ操作によって閉じた図形44を描くと、撮影位置の軌跡を示す矢印43a〜43dのうちの閉じた図形44に含まれる部分の動画が再生される。つまり、撮影位置の軌跡を示す矢印43aのうちの45aの部分に対応する動画が再生され、撮影位置の軌跡を示す矢印43bのうちの45bの部分に対応する動画が再生され、撮影位置の軌跡を示す矢印43cのうちの45cの部分に対応する動画が再生され、撮影位置の軌跡を示す矢印43dの動画は再生されない。
【0066】
これにより、ユーザは、撮影位置の軌跡を示す矢印に再生開始位置および/または再生終了位置を簡単な操作で設定することができるので便利である。また、撮影位置の軌跡を示す矢印が複数ある場合も、撮影位置の軌跡を示す複数の矢印の再生開始位置および/または再生終了位置を一括して設定することができるので便利である。
【0067】
再生する動画ファイルが複数になる場合は、撮影された日時の古いものから先に再生されるようにしてもよい。図13(a)では、撮影位置の軌跡を示す矢印43aのうちの45aの部分、撮影位置の軌跡を示す矢印43bのうちの45bの部分、撮影位置の軌跡を示す矢印43cのうちの45cの部分の順序で動画は再生される。なお、ユーザが、複数の動画の再生する順序を決定できるようにしてもよい。
【0068】
ユーザが閉じた図形を描いたか否かの判定は、不図示のマウスのドラッグ操作により図形を描き始めた位置と図形を描き終えた位置とが一致するか否かで行う。
【0069】
撮影位置の軌跡を示す矢印のうちの、ユーザが描いた図形内の部分の再生は、撮影の開始位置がユーザの描いた図形内であるか否かの判定と、撮影位置の軌跡を示す矢印がユーザの描いた図形と交差する位置に交互に再生開始位置および再生終了位置を設定することとによって行う。
【0070】
たとえば、動画ファイルの撮影を開始した位置がユーザの描いた図形の外側の場合、撮影位置の軌跡を示す矢印がユーザの描いた図形と交差する位置に、再生開始位置と再生終了位置とを交互に、撮影の開始側から設定する。一方、動画ファイルの撮影を開始した位置がユーザの描いた図形の内側の場合、撮影位置の軌跡を示す矢印がユーザの描いた図形と交差する位置に、再生終了位置と再生開始位置とを交互に、撮影の開始側から設定する。これにより、撮影位置の軌跡を示す矢印のうちの、ユーザが描いた図形内の部分が再生されるようになる。
【0071】
なお、撮影位置の軌跡を示す矢印のうちの、ユーザが描いた図形内の部分を撮影位置の座標などから判断して、撮影位置を示す矢印のうちの、ユーザが描いた図形内の部分を再生するようにしてもよい。
【0072】
なお、地図の中に範囲を指定するものであれば、地図に図形を描くことによって範囲を指定することに限定されない。
【0073】
また、ユーザが地図上に閉じた図形を描き、撮影位置の軌跡を示す矢印の中で、ユーザが描いた図形に含まれる部分に対応する動画を再生するとき、複数の動画ファイルを再生する場合がある。この場合、再生する動画ファイルが切り替わるときに視覚的効果を与えるためにトランジション(transition)処理を行うようにしてもよい。
【0074】
たとえば、1つの動画ファイルの再生が終了するとき最後の画像を消して、次の動画ファイルの再生を開始する(シンプルモード)ほかに、1つの動画ファイルの再生が終了するとき画像が徐々に消えるようにし、次の動画ファイルの再生を開始するとき画像が徐々に現れるようにしてもよい(フェードイン・フェードアウトモード)。また、1つの動画ファイルの再生が終了するとき、画像が回転しながら終了するようにしたり(回転モード)、1つの動画ファイルの再生が終了するとき画像が徐々に小さくなり、次の動画ファイルの再生が開始するとき小さい画像が徐々に大きくなるようにしたりしてもよい(ズームイン・ズームアウトモード)。
【0075】
トランジション処理を行う場合、図13(b)に示すように、トランジション処理を選択するためのポップアップ画面46を表示させ、ポップアップ画面46から不図示のマウスのクリック操作によって所望のトランジション処理を選択できるようにしてもよい。
【0076】
(4)動画表示装置が、動画の再生開始位置および/または再生終了位置を自動的に設定するようにしてもよい。たとえば、撮影位置の軌跡を示す矢印がランドマークの入口を通過してランドマークに進入するとき、ランドマークの入口に再生開始位置が設定されるようにしてもよい。これにより、ランドマークの入口に再生開始位置を設定する操作を省略することができ、便利である。
【0077】
たとえば、図14に示すように、撮影位置の軌跡を示す矢印93aが遊園地98の入口を通過して遊園地98の敷地内に進入する場合、遊園地98の入口に再生開始位置97が設定され、撮影位置の軌跡を示す矢印93aのうちの符号95aの部分が再生されるようにしてもよい。
【0078】
また、撮影位置の軌跡を示す矢印がランドマークの出口を通過してランドマークから退出するとき、ランドマークの出口に再生終了位置が設定されるようにしてもよい。これにより、ランドマークの入口に再生終了位置を設定する操作を省略することができ、便利である。たとえば、撮影位置を示す矢印が遊園地の出口を通過して遊園地敷地から退出する場合、遊園地の出口に再生終了位置が設定されるようにしてもよい。
【0079】
この場合、記憶装置308に記憶されている地図データには、ランドマークの入口の位置情報や出口の位置情報が含まれることになる。
【0080】
−第3の実施形態−
【0081】
本発明の第3の実施形態における動画表示装置を説明する。本発明の第3の実施形態における動画表示装置は動画ファイルの保存に特徴を有する。
【0082】
本発明の第3の実施形態における撮像装置の構成は、本発明の第1の実施形態における撮像装置1の構成と同一であるので、本発明の第3の実施形態における撮像装置の説明は省略する。
【0083】
本発明の第3の実施形態における動画表示装置の構成は、本発明の第1の実施形態における動画表示装置3の構成と同一であるので、本発明の第3の実施形態における動画表示装置の説明は省略する。
【0084】
図15を参照して、本発明の第3の実施形態における動画ファイルの保存方法を説明する。メモリカード150に記憶されている複数の動画ファイルの中から所望の動画ファイルを再生し、再生している動画ファイルを記憶装置308に記憶するものとして説明する。
【0085】
図15(a)は、動画ファイルの再生画面を説明するための図である。再生画面300には、再生している動画301が表示される。不図示のマウスを使用して動画301をクリック操作すると、図15(b)に示すように、動画保存画面が表示される。動画保存画面400には、図10に示す動画再生画面70と同様に、動画301における動画ファイルの撮影位置の軌跡を示す矢印403aと、再生されている動画301が撮影された時点の撮影位置を示す撮影位置マーク404と、撮影方向を示す撮影方向マーク405と、再生している動画301とが表された地図402が表示される。また、地図402の上に保存ボタン407が表示される。また、再生画面300には動画301に対応する動画406が表示される。
【0086】
ユーザが、不図示のマウスを使用して保存ボタン407をクリック操作すると、地図データに基づいて撮影位置マーク404の位置の地名が検出される。そして、撮影位置マーク404の位置の地名をファイル名として、動画301の画像ファイルが記憶装置308に記憶される。
【0087】
図16のフローチャートを参照して、本発明の第3の実施形態における動画保存処理を説明する。図16の処理は、動画ファイルの再生画面が表示モニタ304に表示されるとスタートするプログラムにより制御回路301において実行される。
【0088】
ステップS401では、不図示のマウスのクリック操作によって再生されている動画が選択されたか否かを判定する。再生されている動画が選択された場合はステップS401が肯定判定され、ステップS402へ進む。再生されている動画が選択されていない場合はステップS402が否定判定され、ステップS412へ進む。
【0089】
ステップS402では、選択された動画における動画ファイルの位置情報を読み込む。ステップS403では、読み込んだ動画ファイルにおける撮影位置が全て表示画面に入るように地図の表示範囲および地図の縮尺を決定する。ステップS404では、動画ファイルの撮影位置を線で結んで、撮影位置を示す矢印を作成する。
【0090】
ステップS405では、撮影位置を示す矢印を表す地図を表示モニタ304に表示する。ステップS406では、保存ボタンを地図上に表示する。ステップS407では、再生している動画を地図に重ねて表示する。ステップS408では、再生されている動画の撮影位置に撮影位置マークと撮影方向マークとを表示する。
【0091】
ステップS409では、不図示のマウスのクリック操作によって保存ボタンが選択されたか否かを判定する。保存ボタンが選択された場合はステップS409が肯定判定され、ステップS410へ進む。保存ボタンが選択されていない場合はステップS409が否定判定され、ステップS413へ進む。ステップS410では、再生されている動画の撮影位置の地名、つまり、撮影位置マークの表示位置における地名を、記憶装置308に記憶されている地図データに基づいて検出する。ステップS411では、検出した地名をファイル名として、再生している動画の動画ファイルを記憶装置308に保存する。そして、動画保存処理を終了する。
【0092】
ステップS412では、動画の再生が終了したか否かを判定する。動画の再生が終了した場合はステップS412が肯定判定され、動画保存処理を終了する。動画の再生が終了していない場合はステップS412が否定判定され、ステップS401に戻る。
【0093】
ステップS413では、動画の再生が終了したか否かを判定する。動画の再生が終了した場合はステップS413が肯定判定され、動画保存処理を終了する。動画の再生が終了していない場合はステップS413が否定判定され、ステップS408に戻る。
【0094】
以上説明した第3の実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)再生されている動画406の撮影位置404の地名を地図データから検出し、その地名をファイル名として、再生されている動画を保存するようにした。これにより、撮影場所の地名から所望の動画を検索することができ、動画表示装置の利便性が向上する。
【0095】
(2)再生されている動画301をクリック操作すると、再生されている動画の撮影位置の軌跡403aを示した地図402が表示されるようにした。これにより、再生されている動画がどこで撮影されたものであるかをすぐに認識することができ、便利である。さらに、撮影位置の軌跡403aの上に再生されている動画が撮影された時点の撮影位置を示す撮影位置マーク404や撮影方向マーク405を表示したので、再生されている動画の撮影位置や撮影方向をすぐに認識することができ、動画表示装置の利便性が向上する。
【0096】
以上の第3の実施形態を次のように変形することができる。
(1)ユーザが設定した再生開始位置、再生終了位置に基づいて再生されることになる動画ファイルを記憶装置308に記憶するようにしてもよい。たとえば、図9において、撮影位置を示す矢印63aの中で再生開始マーク67と再生終了マーク68との間の部分に相当する動画ファイルを取り出して記憶装置308に記憶できるようにしてもよい。画像ファイルの編集操作を地図上の操作で行うことができ、便利である。この場合、記憶装置308に記憶するときのファイル名を、ユーザが自由に選択できるようにしてもよい。
【0097】
(2)ユーザが再生開始/終了位置候補位置に設定した再生開始位置、再生終了位置に基づいて再生されることになる動画ファイルを記憶装置308に記憶するようにしてもよい。たとえば、図12において、ユーザが再生開始/終了位置候補位置87,88に設定した再生開始位置、再生終了位置に基づいて再生されることになる動画ファイルを記憶装置308に記憶するようにしてもよい。画像ファイルの編集操作を地図上の操作で行うことができ、便利である。この場合、記憶装置308に記憶するときのファイル名を、ユーザが自由に選択できるようにしてもよい。
【0098】
(3)ユーザが地図上に範囲を指定し、撮影位置の軌跡を示す矢印の中で指定した範囲に含まれる部分の動画ファイルを記憶装置308に記憶するようにしてもよい。たとえば、ユーザが地図上に閉じた図形を描き、撮影位置の軌跡を示す矢印の中で、描かれた図形に含まれる部分の動画ファイルを記憶装置308に記憶するようにしてもよい。
【0099】
図13(a)において、撮影位置を示す矢印43aのうちの45aの部分に対応する動画ファイルと、撮影位置を示す矢印43bのうちの45bの部分に対応する動画ファイルと、撮影位置を示す矢印43cのうちの45cの部分に対応する動画ファイルとを結合して1つの動画ファイルとして記憶装置308に記憶するようにしてもよい。画像ファイルの編集操作を地図上の操作で行うことができ、便利である。この場合、記憶装置308に記憶するときのファイル名を、ユーザが自由に選択できるようにしてもよい。
【0100】
複数の動画ファイルを1つの動画ファイルとして記憶するときの複数の動画ファイルの順序については、撮影された日時の古いものを先にするようにしてもよいし、ユーザが、記憶する動画ファイルの順序を決定するようにしてもよい。
【0101】
−変形例−
以上の第1〜3の実施形態を次のように変形することができる。
(1)撮像装置で動画を撮影するとき、所定時間ごとに撮影された画像にGPS装置106から取得した測位データと電子コンパス107から取得した撮影方向の情報とを所定時間ごとに付加するようにしてもよい。
【0102】
(2)撮影位置の軌跡を示す矢印が表示モニタ304に多く表示されている場合、ユーザの選択により、撮影位置を示す矢印を適宜非表示にできるようにしてもよい。
【0103】
(3)図2に示す動画ファイル2の画像データの中で、位置情報および撮影方向の情報が付加されていない画像データについては、その画像が撮影される前に撮影された画像データの中で、位置情報および撮影方向の情報を有する直近の画像データの位置情報および撮影方向の情報を、その画像データの位置情報および撮影方向の情報として使用するようにしてもよい。たとえば、図2において、フレーム21g〜21kの画像データの位置情報および撮影方向の情報は、符号22aの情報となるようにしてもよい。
【0104】
(4)ユーザが、移動しながら撮影を行ったときの撮影位置の軌跡を認識できれば、撮影位置の軌跡を示す線図は矢印に限定されない。たとえば、移動しながら撮影を行ったときの撮影位置の軌跡を点線で示してもよい。
【0105】
(5)動画ファイルの小画像は、動画ファイルに含まれる画像の中の1つの画像を小画像にしたものであれば、実施形態に限定されない。また、動画ファイルの小画像を動画で表示するようにしてもよい。
【0106】
(6)動画表示装置がGPS装置などを備えて動画表示装置の位置を検出できる場合、撮影位置を示す矢印を表した地図を表示するとき、検出した動画表示装置の位置を中心とした地図を表示するようにしてもよい。また、動画表示装置がIPアドレスを取得している場合、撮影位置を示す矢印を表した地図を表示するとき、IPアドレスによって検出された動画表示装置の位置を中心とした地図を表示するようにしてもよい。動画表示装置と撮影位置との位置関係を把握することができ便利である。
【0107】
(7)動画表示装置は、動画と地図とを表示できれば実施形態に限定されない。たとえば、パーソナルコンピュータやナビゲーション装置でもよい。パーソナルコンピュータの場合、動画ファイル選択画面表示処理、動画再生処理、動画保存処理、動画編集処理などを実行させるためのプログラムを記憶した記録媒体からプログラムを読み取らせて以上の実施形態の処理を実行させる。
【0108】
以上の実施形態と変形例の一つ、もしくは複数を組み合わせることも可能である。変形例同士をどのように組み合わせることも可能である。
【0109】
以上の説明はあくまで一例であり、本発明は上記実施形態の構成に何ら限定されるものではない。
【符号の説明】
【0110】
1 撮像装置
3 動画表示装置
106 GPS装置
107 電子コンパス
150 メモリカード
304 表示モニタ
308 記憶装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影したときの位置情報を有する動画ファイルから該位置情報を取得する位置情報取得手段と、
地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
前記地図データを使用して表示モニタに地図を表示させる地図表示制御手段と、
前記動画ファイルの動画を再生して前記表示モニタに表示させる動画再生制御手段とを備え、
前記地図表示制御手段は、前記撮影位置情報取得手段によって取得した位置情報が、移動しながら撮影したときのものである場合、前記撮影をしたときの位置の軌跡を前記地図上に表示させることを特徴とする動画表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の動画表示装置において、
前記表示モニタに表示された軌跡に対して、前記動画の再生開始位置および前記動画の再生終了位置のうちの少なくとも1つを指定する指定手段を備えることを特徴とする動画表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の動画表示装置において、
前記指定手段は、前記動画の再生開始位置および前記動画の再生終了位置を指定し、
前記動画ファイルから、前記再生開始位置が指定された位置で撮影された画像と前記再生終了位置が指定された位置で撮影された画像との間の動画を取り出して記憶する動画記憶手段を備えることを特徴とする動画表示装置。
【請求項4】
請求項1に記載の動画表示装置において、
前記軌跡が行政区画の境界線と交差する位置に候補地点を設定する候補地点設定手段と、
前記候補地点に、前記動画の再生開始位置および前記動画の再生終了位置のうちの少なくとも1つを指定する指定手段とを備えることを特徴とする動画表示装置。
【請求項5】
請求項4に記載の動画表示装置において、
前記指定手段は、前記動画の再生開始位置および前記動画の再生終了位置を指定し、
前記動画ファイルから、前記再生開始位置が指定された候補位置で撮影された画像と前記再生終了位置が指定された候補位置で撮影された画像との間の動画を取り出して記憶する動画記憶手段を備えることを特徴とする動画表示装置。
【請求項6】
請求項1に記載の動画表示装置において、
前記地図の中に範囲を指定する範囲指定手段を備え、
前記動画再生制御手段は、前記軌跡のうちの前記範囲に含まれる部分で撮影された動画を再生することを特徴とする動画表示装置。
【請求項7】
請求項6に記載の動画表示装置において、
前記動画再生制御手段は、撮影したときの位置の軌跡の一部または全部が前記範囲に含まれる動画ファイルが複数ある場合、再生する動画ファイルを切り替えるときにトラジション処理を行うことを特徴とする動画表示装置。
【請求項8】
請求項6に記載の動画表示装置において、
前記動画ファイルから、前記軌跡のうちの前記範囲に含まれる部分で撮影された動画を取り出して記憶する動画記憶手段を備えることを特徴とする動画表示装置。
【請求項9】
請求項1に記載の動画表示装置において、
前記軌跡がランドマークの入口を通過する場合、前記軌跡における前記入口の位置に再生開始位置、または前記軌跡がランドマークの出口を通過する場合、前記軌跡の前記出口の位置に再生終了位置を設定する設定手段を備え、
前記動画再生制御手段は、前記再生開始が設定された位置で撮影された画像から動画の再生を開始し、または前記再生終了が設定された位置で撮影された画像で動画の再生を終了することを特徴とする動画表示装置。
【請求項10】
請求項1に記載の動画表示装置において、
前記動画再生制御手段は、前記地図とともに前記再生した動画を表示し、
前記地図表示制御手段は、前記軌跡上の位置の中で、前記再生した動画を撮影した時点の撮影位置にマークを表示させることを特徴とする動画表示装置。
【請求項11】
請求項10に記載の動画表示装置において、
前記位置情報取得手段は、前記動画ファイルに撮影したときの撮影方向の情報が含まれている場合、前記動画ファイルから撮影方向の情報を取得し、
前記地図表示制御手段は、前記動画を撮影した位置に表示されたマークとともに、前記動画を撮影した時点の撮影方向を示すマークを表示させることを特徴とする動画表示装置。
【請求項12】
撮影したときの位置情報を有する複数の動画ファイルの中から動画ファイルを検索する動画ファイル検索手段と、
前記動画ファイル検索手段によって検索された動画ファイルから動画ファイルの小画像を作成する小画像作成手段と、
前記小画像を表示モニタに表示させる小画像表示制御手段と、
前記動画ファイル検索手段によって検索された動画ファイルから、前記撮影したときの位置情報を取得する位置情報取得手段と、
地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
前記地図データを使用して前記表示モニタに地図を表示させるとともに、前記撮影位置情報取得手段によって取得した位置情報が、移動しながら撮影したときのものである場合、前記撮影をしたときの位置の軌跡を該地図上に表示させる地図表示制御手段と、
前記動画ファイルの動画を再生して前記表示モニタに表示させる動画再生制御手段と、
前記表示モニタの画面に、小画像表示領域、地図表示領域および再生領域を設定する画面領域設定手段とを備え、
前記小画像表示制御手段は、前記小画像を前記小画像表示領域に表示させ、
前記地図表示制御手段は、前記軌跡を表した地図を前記地図表示領域に表示させ、
前記動画再生制御手段は、前記動画を前記再生領域に表示させることを特徴とする動画表示装置。
【請求項13】
コンピュータを、撮影したときの位置情報を有する動画ファイルから該位置情報を取得する位置情報取得手段と、
地図データを使用して表示モニタに地図を表示させるとともに、前記撮影位置情報取得手段によって取得した位置情報が、移動しながら撮影したときのものである場合、前記撮影をしたときの位置の軌跡を該地図上に表示させる地図表示制御手段と、
前記動画ファイルの動画を再生して前記表示モニタに表示させる動画再生制御手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項14】
被写体を撮影して動画を取得する撮像手段と、
前記撮像手段によって動画を取得しているときの位置を検出する位置検出手段と、
前記撮像手段によって動画を取得しているときの撮影方向を検出する撮像方向検出手段と、
前記撮像手段によって取得された動画を、前記位置検出手段によって検出された位置と前記撮影方向検出手段によって検出された撮影方向とに関連付けて記憶する動画記憶手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項1】
撮影したときの位置情報を有する動画ファイルから該位置情報を取得する位置情報取得手段と、
地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
前記地図データを使用して表示モニタに地図を表示させる地図表示制御手段と、
前記動画ファイルの動画を再生して前記表示モニタに表示させる動画再生制御手段とを備え、
前記地図表示制御手段は、前記撮影位置情報取得手段によって取得した位置情報が、移動しながら撮影したときのものである場合、前記撮影をしたときの位置の軌跡を前記地図上に表示させることを特徴とする動画表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の動画表示装置において、
前記表示モニタに表示された軌跡に対して、前記動画の再生開始位置および前記動画の再生終了位置のうちの少なくとも1つを指定する指定手段を備えることを特徴とする動画表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の動画表示装置において、
前記指定手段は、前記動画の再生開始位置および前記動画の再生終了位置を指定し、
前記動画ファイルから、前記再生開始位置が指定された位置で撮影された画像と前記再生終了位置が指定された位置で撮影された画像との間の動画を取り出して記憶する動画記憶手段を備えることを特徴とする動画表示装置。
【請求項4】
請求項1に記載の動画表示装置において、
前記軌跡が行政区画の境界線と交差する位置に候補地点を設定する候補地点設定手段と、
前記候補地点に、前記動画の再生開始位置および前記動画の再生終了位置のうちの少なくとも1つを指定する指定手段とを備えることを特徴とする動画表示装置。
【請求項5】
請求項4に記載の動画表示装置において、
前記指定手段は、前記動画の再生開始位置および前記動画の再生終了位置を指定し、
前記動画ファイルから、前記再生開始位置が指定された候補位置で撮影された画像と前記再生終了位置が指定された候補位置で撮影された画像との間の動画を取り出して記憶する動画記憶手段を備えることを特徴とする動画表示装置。
【請求項6】
請求項1に記載の動画表示装置において、
前記地図の中に範囲を指定する範囲指定手段を備え、
前記動画再生制御手段は、前記軌跡のうちの前記範囲に含まれる部分で撮影された動画を再生することを特徴とする動画表示装置。
【請求項7】
請求項6に記載の動画表示装置において、
前記動画再生制御手段は、撮影したときの位置の軌跡の一部または全部が前記範囲に含まれる動画ファイルが複数ある場合、再生する動画ファイルを切り替えるときにトラジション処理を行うことを特徴とする動画表示装置。
【請求項8】
請求項6に記載の動画表示装置において、
前記動画ファイルから、前記軌跡のうちの前記範囲に含まれる部分で撮影された動画を取り出して記憶する動画記憶手段を備えることを特徴とする動画表示装置。
【請求項9】
請求項1に記載の動画表示装置において、
前記軌跡がランドマークの入口を通過する場合、前記軌跡における前記入口の位置に再生開始位置、または前記軌跡がランドマークの出口を通過する場合、前記軌跡の前記出口の位置に再生終了位置を設定する設定手段を備え、
前記動画再生制御手段は、前記再生開始が設定された位置で撮影された画像から動画の再生を開始し、または前記再生終了が設定された位置で撮影された画像で動画の再生を終了することを特徴とする動画表示装置。
【請求項10】
請求項1に記載の動画表示装置において、
前記動画再生制御手段は、前記地図とともに前記再生した動画を表示し、
前記地図表示制御手段は、前記軌跡上の位置の中で、前記再生した動画を撮影した時点の撮影位置にマークを表示させることを特徴とする動画表示装置。
【請求項11】
請求項10に記載の動画表示装置において、
前記位置情報取得手段は、前記動画ファイルに撮影したときの撮影方向の情報が含まれている場合、前記動画ファイルから撮影方向の情報を取得し、
前記地図表示制御手段は、前記動画を撮影した位置に表示されたマークとともに、前記動画を撮影した時点の撮影方向を示すマークを表示させることを特徴とする動画表示装置。
【請求項12】
撮影したときの位置情報を有する複数の動画ファイルの中から動画ファイルを検索する動画ファイル検索手段と、
前記動画ファイル検索手段によって検索された動画ファイルから動画ファイルの小画像を作成する小画像作成手段と、
前記小画像を表示モニタに表示させる小画像表示制御手段と、
前記動画ファイル検索手段によって検索された動画ファイルから、前記撮影したときの位置情報を取得する位置情報取得手段と、
地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
前記地図データを使用して前記表示モニタに地図を表示させるとともに、前記撮影位置情報取得手段によって取得した位置情報が、移動しながら撮影したときのものである場合、前記撮影をしたときの位置の軌跡を該地図上に表示させる地図表示制御手段と、
前記動画ファイルの動画を再生して前記表示モニタに表示させる動画再生制御手段と、
前記表示モニタの画面に、小画像表示領域、地図表示領域および再生領域を設定する画面領域設定手段とを備え、
前記小画像表示制御手段は、前記小画像を前記小画像表示領域に表示させ、
前記地図表示制御手段は、前記軌跡を表した地図を前記地図表示領域に表示させ、
前記動画再生制御手段は、前記動画を前記再生領域に表示させることを特徴とする動画表示装置。
【請求項13】
コンピュータを、撮影したときの位置情報を有する動画ファイルから該位置情報を取得する位置情報取得手段と、
地図データを使用して表示モニタに地図を表示させるとともに、前記撮影位置情報取得手段によって取得した位置情報が、移動しながら撮影したときのものである場合、前記撮影をしたときの位置の軌跡を該地図上に表示させる地図表示制御手段と、
前記動画ファイルの動画を再生して前記表示モニタに表示させる動画再生制御手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項14】
被写体を撮影して動画を取得する撮像手段と、
前記撮像手段によって動画を取得しているときの位置を検出する位置検出手段と、
前記撮像手段によって動画を取得しているときの撮影方向を検出する撮像方向検出手段と、
前記撮像手段によって取得された動画を、前記位置検出手段によって検出された位置と前記撮影方向検出手段によって検出された撮影方向とに関連付けて記憶する動画記憶手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2010−171838(P2010−171838A)
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−13967(P2009−13967)
【出願日】平成21年1月26日(2009.1.26)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年1月26日(2009.1.26)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】
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