説明

動的ビットローディング

本願において開示される主題は、ネットワーク上の複数の転送先に対するビットローディングを動的に調整することに関する。本発明による方法は、a)複数のクライアントに至る複数のチャンネルのビットローディング能力を判定するステップと、b)前記ビットローディング能力に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のクライアントを統合グループに関連づけるステップと、c)2つ以上の前記クライアントに送信する情報を、これらのクライアントが同一の統合グループのメンバであるかどうかに少なくとも部分的に基づいて、統合するステップを含む。

【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本願は、2008年6月30に出願され、Dynamic Bitloadingを発明の名称とする米国通常特許出願第12/165,426号の優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
本願において開示される主題は、ネットワーク上の複数の転送先に対するビットローディングを動的に調整することに関する。
【背景技術】
【0003】
マルチメディアの人気が高まるにつれて、デジタルビデオ等のマルチメディアコンテンツを既存の同軸ケーブルを用いて家庭および企業全体にわたって配信する要望もまた高まりつつある。かかる配信のための一手段が、例えば、同軸ケーブル・マルチメディア協会(MoCA:Multimedia over Coax Alliance)にしたがって開発された装置を用いることにより可能となっている。マルチメディアコンテンツを搬送する信号は、家庭および企業にエントリ点(POE:point−of−entry)から入ることができる。かかる信号は、POEから家庭内および企業内に、例えば、様々な端末すなわちブロードバンドケーブルネット(BCN:broadband cable network)等の通信ネットワークの一部であり得るノードに配信されてもよい。かかる端末、クライアント、CPE、および/またはクライアント(これらは、以後クライアントと称する)は、いくつか例を挙げると、ケーブルコンバータボックス、テレビ、ビデオモニタ、ケーブルモデム、ケーブル電話、およびビデオゲームコンソール等の、様々な実体に接続されまたは含まれ得る。
【0004】
本明細書で定義される用語「クライアント」は用語「ノード」と交換可能に用いられ、用語「チャンネル」は用語「リンク」と交換可能に用いられる。クライアントに至るリンクすなわちチャンネルにおいては、ビットロードされた変調方式等の信号送信技術が用いられてもよい。本明細書で定義されるビットローディングとは、リンク上で1組のキャリアを用いてデータをノードへと搬送するために用いる変調技術を最適化してスループットを増大させるプロセスを指す。例えば、いくつかのBCNでは、ビットロードされた直交周波数分割多重(OFDM:orthogonal frequency division multiplexing)が用いられる。OFDMによれば、情報は、各個別のキャリア上で様々な異なった変調方式を用いて、複数のキャリア信号上で変調される(通常は244個のキャリア。そのうち、一部または全部が情報により変調される)。例えば、キャリアの内のいくつかは、32QAMを用いて、いくつかは16QAMを用いて、いくつかは8QAMを用いて、および、いくつかはBPSK(Binary Phase Shift Keying:2位相偏移変調)を用いて、変調されてもよい。かかる技術では、例えば、長さ、品質、チャンネル接続、および/または、チャンネル上で送信されるメッセージの送信に影響を与える、クライアントに至るチャンネルが有する他の任意の特徴等のチャンネル特性が考慮される。変調技術は、例えば、許容可能なビット誤り率を保持しながら、チャンネル上で最適なデータ送信速度が提供されるよう、選択される。符号は、256個のキャリア(または、その一部)を介して、各キャリアが16QAM、32QAM、BPSK等の各変調方式にしたがってビットを送信しながら、チャンネル上から下流側へと送信される。
【0005】
異なるチャンネルは物理的特性および/または電気的特性が異なるため、上述のように、異なったチャンネルでは異なったビットロードされた変調方式が用いられてもよい。物理的には、送信元から異なったクライアントに至るチャンネルは、長さが異なり、電気的には、かかるチャンネルは、ネットワーク内のケーブル、スイッチ、端末、接続、および他の電気部品等の様々な要素を通過する経路および様々な要素からの反映のために異なり得る。チャンネルの通信特性は、例えば、リモート装置等のクライアントにおいて受信される信号の信号対雑音比(SNR:signal−to−noise ratio)、ビット誤り率(BER:bit−error rate)、および/または出力レベルにより記述され得る。
【0006】
いくつかのBCNでは、データは、例えば、ヘッダ、プリアンブル、およびペイロードを含むデータパケットの形態でネットワーク上に送信される。かかるヘッダは、ペイロードおよび対象受信者の特徴に関する情報を含んでもよい。かかる情報は、いくつか例を挙げると、送信元および送信先のノード識別、パケットタイプおよびサブタイプを含んでもよい。プリアンブルは、パケットの検出および受信のために、物理層により用いられてもよい。
【0007】
符号は、送信されるパケットのヘッダ、プリアンブル、および/またはペイロードを構成するデータの1つまたは複数のビットを表す。ヘッダおよびペイロードの両方は、NCによりおよび/またはクライアントにより、解釈される情報を含む。下流パケットに関しては、例えば、ヘッダは、どのクライアントが対応するペイロードの対象受信者であるかを記述する情報を含む。かかる情報は、受信クライアントにより読み取られてもよい。
【0008】
加えて、フレーム間ギャップ(IFG:inter−frame gap)がデータパケット間に存在し得る。ヘッダ、プリアンブル、およびIFGがデータパケットのオーバーヘッド部分を構成し、このオーバーヘッド部分は、複数のデータパケットを統合(aggregate)することにより、他のデータパケットのオーバーヘッド部分と組み合わされてもよい。単一データパケットの場合のプリアンブルと比較して統合データパケットの場合は比較的より小さい部分がプリアンブルのために使用され得るため、データ送信効率すなわちスループットが、かかる統合により改善され得る。したがって、オーバーヘッドに対するデータ(ペイロード)の比率が大きくなり得る。
【0009】
ネットワークコーディネータすなわちネットワークコントローラ(NC)は、POEの上流側または下流側のいずれかに配置してもよい。例えば、いくつかのBCNにおいて、NCは、BCNの上流側と見なされる「ヘッドエンド」装置に備えられる。かかるNCは、例えば、BCNの各チャンネルからのデータパケットおよび各チャンネルへのデータパケット等の上流データパケットおよび下流データパケットをコーディネートする。例えば下流データパケットが単一のクライアントを対象とする場合、NCは、スループットを増すために、かかるデータパケットを統合する。しかしながら、異なったクライアントが、ほぼ常に異なったビットローディングパターンを有するチャンネルを有するため、かかる下流データパケットが複数のクライアントを対象とする場合は、下流データパケットは統合されないこともある。
【0010】
非限定的および非網羅的な実施形態が、以下の図面を参照して説明される。なお、以下の図面では、特記ある場合を除き、同様の参照番号が同様の構成要素に対して様々な図を通じて用いられる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本開示の方法および装置の1つの実施形態に係るマルチキャストネットワークを示す概略図である。
【図2】本開示の方法および装置の1つの実施形態に係る、クライアントが配置される複数のグループを示す概略図である。
【図3】本開示の方法および装置の1つの実施形態に係るパケットの構成を示す概略図である。
【図4】本開示の方法および装置の1つの実施形態に係るネットワークコントローラプロセスのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
下記の詳細な記載において、請求項の内容に関する十分な理解を提供するために、多数の特定の詳細が説明される。しかし、当業者は、これらの特定の詳細がなくとも請求項の内容が実施可能であることを理解するであろう。他の例において、周知の方法、手順、構成部品、および回路については、請求項の内容を不明瞭なものとしないため、詳細にわたる説明がなされていない。
【0013】
本開示の方法および装置においては、グループ化される2つ以上のクライアントを対象とするデータパケットが統合(aggregate)されるように、2つ以上のクライアントがグループ化される。次に、ネットワーク上の複数のクライアントは、かかる統合パケットを受信する。次に、受信クライアントは、他のクライアントを対象とするペイロード部分を無視する一方で当該クライアントを対象とするペイロード部分を受信するために、統合パケットを解析する。ネットワーク上の複数のクライアントを対象とするパケットを統合する該プロセスにより、パケットをクライアントに供給するためのスループットおよび効率が改善され得る。
【0014】
1つの実施形態において、NCは、複数のクライアントに至るチャンネルのビットローディング能力に応じて、かかるクライアントを1つの統合グループ(AG:aggregation group)に関連づける。他の実施形態において、複数のクライアントは、送信されるデータパケットのトラフィックパターンに応じて、1つのAGへと関連づけられる。例えば、近接したデータパケットは、データパケットの並び替えおよび可能なレイテンシが最小化されるように、統合により適している。NCは送受信器(図示せず)を用いて、最大公約数(GCD:greatest common denominator)ビットローディング技術により判定されたビットローディングで、統合パケットをAGへと下流側に送信する。かかるGCDビットローディングの判定においては、AG内のクライアントに至るチャンネルの個々のキャリアに対するビットローディングが考慮される。NCは、AG内のクライアントに対するかかる個々のキャリアに適用されるビットローディングを、AG内のクライアントに関連づけられた全キャリアのうちの個々のキャリアに対する最悪状態のビットローディング能力にしたがって、設定してもよい。かかる最悪状態のキャリアのビットローディング能力が、AG内のクライアントに至る複数のキャリアに適用されてもよい。クライアントに至るチャンネルのビットローディングプロファイルは、チャンネル上の個々のキャリアのビットローディングにより特徴づけられてもよい。したがって、AGのGCDビットローディングは、AG内のクライアントに至る複数のチャンネルにわたる各キャリアの最悪状態ビットローディングを含むビットローディング能力プロファイルを含んでもよい。1つの特定の実施形態において、NCは、下記の説明のように、パケットを統合することの利益と、AGのGCDビットローディングプロファイルとの間のトレードオフを考慮する。
【0015】
上述のように、パケットの統合は、プリアンブルおよびIFG等のオーバーヘッドのサイズをペイロードデータに対して低減することにより、ネットワーク上のデータ送信の効率およびスループットを改善し得る。しかし、統合パケットがAG内の2つ以上のクライアントを対象とする場合、かかるクライアントのすべてに適用されるビットローディングプロファイルは、GCDビットローディングが用いられる場合、AG内のクライアントに至るチャンネル上の個々のキャリアの最悪状態ビットローディング能力を含んでいてもよい。したがって、クライアントをAGにグループ化することは、全クライアントに対して統合されていないパケットを個別に送ることに比べて、AGの全クライアントに対するビットローディングプロファイルがより低くなる危険があるかもしれない。したがって、NCは、パケットを統合しAGを生成してパケットオーバーヘッドを低減する(これはビットローディングプロファイルの低下を伴うかもしれない)、ことと、パケットオーバーヘッドの低減を差し控えて、統合されていないパケットを、個々のビットローディング能力プロファイルを適用しながら、各クライアントに個別に送ることのどちらがより利益があるかを判定してもよい。
【0016】
1つの実施形態においては、NCは、同様のビットローディング能力プロファイルを有するクライアントを複数のAGに関連づけることにより、2つ以上のAGを生成する。かかるグループ化プロセスは、上述のように、AGに対するGCDビットローディングによるスループットのトレードオフを低減する。例えば、実質的に等しいビットローディング能力プロファイルを有するクライアントを含むAGは、AGのクライアントのビットローディング能力プロファイルよりも実質的に低くないGCDビットローディングプロファイルを有する。さらに詳細な例においては、AGは、AG内の各クライアントのビットローディング能力プロファイルが少なくとも実質的に同一となるよう、すべてが、キャリア1〜10に対しては64QAM、キャリア11〜20に対しては32QAM等のビットローディング能力プロファイルを有するクライアントを含む。すなわち、AGの各クライアントのビットローディングプロファイルは同一である。したがって、AGに対するGCDビットローディングも同一となるであろう。
【0017】
1つの特定の実施形態においては、NCは、クライアントのビットローディングプロファイルを判定するための、且つ、実質的に等しいビットローディングプロファイルは有しないが、それにもかかわらず、NCが多数のグループ化オプションにおけるトレードオフを考慮する際に使用する判定基準内に適合する複数のクライアントをともに関連づけるための、プロセッサ(図示せず)を備える。したがって、NCは、統合パケットおよびAGのどの組合せがネットワークのクライアントに対して最適なデータスループットを生じるかにしたがって、パケットを統合し、複数のAGを生成するための判定基準を選択してもよい。1つの代替的な実施形態においては、NCはパケットを統合するためのメモリ(図示せず)を備える。どのクライアントをAGにグループ化するかを判定するとき、NCは、AGのGCDビットローディングのみばかりではなく、AGから生じる全体的なデータスループットを考慮してもよい。このように、上記に示したように、パケットの統合により効率を改善するにあたって、AGの全クライアントが必ずしも実質的に等しいビットローディングを有する必要はない。もちろん、統合グループのかかる判定は、上記において単に実施形態の例として表されたものであり、該実施形態の例に請求項の内容を限定するものではない。
【0018】
1つの実施形態において、NCは、ネットワーク上におけるクライアントに至るチャンネルのビットローディング能力を定期的に点検する。例えば、かかる定期的点検すなわちリンク保守動作(LMO:link maintenance operation)は、チャンネル上の複数のキャリアにわたるビットローディングプロファイルの変化等のビットローディング能力の変化を調べるための、チャンネルのラウンドロビン判定を含む。かかる変化は、温度変化等の、ネットワークに対する物理的変化から生じ得る。1つの例においては、LMOはおよそ5分毎に発生する。ただし、請求項の内容は、かかる例に限定されない。ビットローディングは、例えば、プローブ信号をチャンネルに沿って各クライアントへと送り、関連づけられたクライアントからの応答を計測することにより、LMO中に判定される。例えば、クライアントXからクライアントYへのビットローディングを判定するために、ビットローディングプローブがクライアントXからクライアントYへと送られる。次に、クライアントYは、プローブを受信し、RFチャンネルにおいて用いられる各キャリアに対するそのSNRを測定する。測定されたSNRに基づいて、クライアントXからの送信のために、クライアントY上で用いられる受信ビットローディングが判定される。次に、クライアントYは、ビットローディングを含むレポートをクライアントXへと送り返す。するとクライアントXは、クライアントXからクライアントYへの送信のために、送信ビットローディングとして、レポートのビットローディングを使用する。
【0019】
LMO周期の間、NCは、新規に判定されたクライアントのビットローディング能力に応じて、AGからのクライアントの除去またはAGへのクライアントの追加を考慮してもよい。例えば、クライアントに至るチャンネルのビットローディング能力が最後のLMO周期以後に変化した場合、かかる変化により、上述のように、クライアントはAGのビットローディングパラメータに含まれなくなり得るため、NCは特定のAGからクライアントを除去する。すると、NCは、対応するビットローディングパラメータを有する他のAGへと、かかるクライアントを移動させる。
【0020】
図1を参照すると、概略図は、特定の実施形態に係る、例えばBCN等の、ネットワーク100を示す。ネットワーク100は、例えば、アクセスネットワークおよび/またはメッシュネットワークを含む。1つの実装において、アクセスネットワークでは、NC120を用いてクライアント間の通信が行われるが、一方メッシュネットワークにより、1つのクライアントが別のクライアントと直接通信することが可能になる。NC120は、通信ポート110を介してルータ160等の上流側送信元から情報を受信するための送受信器(図示せず)を備える。かかる情報は、パケットの形態を取り得るものであり、いくつか例を挙げると、ビデオパケットまたはプログラムガイドデータ(例えば、IPTVにおけるような)を含み得る。1つの特定の実施形態においては、通信ポート110および/またはNC120は、ルータ160からのPOE(図示せず)の下流側に配置される。他の実施形態においては、通信ポート110および/またはNC120は、かかるPOEの上流側に配置される。NC120は、かかる情報の少なくとも一部を、1つまたは複数の接続されたクライアント130aから130fへと、ダウンストリーム(DS:downstream)ポート115を介して転送する。クライアント130aから130fが1つの例として図1に示されているが、限定されない数のこのようなクライアントがポート115に接続されてもよい。1つの実施形態においては、NC120は、同軸ケーブルを介してデータパケットを受信し、通信ポート110は、例えば、ケーブルモデムを含む。通信ポート110は、ルータ160に加えて、1つまたは複数の実体に接続され、これら1つまたは複数の実体から信号を受信する。1つの実施形態においては、ルータ160、NC120、およびクライアント130が、通信ネットワークの一部を構成する。
【0021】
DSポート115aおよび115bは、DSポート115と下流側のクライアント130との間の接続の例を示す。かかる接続は、パケットが複数のクライアント130へと共有媒体上で下流側に渡されるよう、スプリッタネットワークを含んでもよい。任意数量のクライアントが任意数量のDSポート接続および任意の構成を介してDSポート115へと接続されてもよいが、図1においては、クライアント130a、130b、130c、および130dはDSポート115bを介してDSポート115に接続され、クライアント130eおよび130fは、DSポート115aを介してDSポート115に接続される。例えば、BCNにおいては、ネットワークは、複数のクライアントが単一の物理ポートに接続されるように共有媒体である。しかし、NC120は、ポート115を物理ポートからの仮想ポートとして提供してもよい。図1に示すクライアント130の数量と、DSポート接続の数量および構成は、本明細書の様々な実施形態の例を示すものである。1つの特定の実施形態においては、上述のネットワークは、同軸ケーブル・マルチメディア協会(MoCA。例えば、MoCA1.1)にしたがって構成されてもよい。なお、請求項の内容は、かかる例に限定されない。
【0022】
1つの実施形態においては、ルータ160は、例えばマルチキャストのデータストリーム等のデータパケットをネットワーク100上に提供するための上流側のビデオサーバ(図示せず)から、データトラフィックを受信する。他の実施形態においては、ルータ160は、例えば、1つまたは複数のサーバからデータトラフィックを受信するためのマルチポートスイッチ/ルータを備える。かかるデータトラフィックを受信すると、次にルータ160は、トラフィックをネットワーク100上にクライアントへと下流側にルート指定する。高解像度テレビ(HDTV)信号等のビデオデータストリームは、例えば、MACアドレス等のアドレスに含まれるグループ番号により、相互に区別される。データストリームは、例えば、データストリームを構成するインターネットプロトコル(IP:internet protocol)のマルチキャストパケットで送信されるMPEGビデオを含む。NC120の下流側にあるクライアント130を含む、ルータ160の下流側のクライアントは、データストリームを受信可能なネットワーク上の家庭、企業、または任意のPOEを含んでもよい。クライアント130は相互間の通信が、可能または不可能であり得るが、NC120は接続されたクライアント130と通信する。
【0023】
1つの実施形態においては、AGは、個々のキャリアに対するビットローディング値範囲に含まれるビットローディングプロファイルを有するクライアントを含む。例えば、図1を参照すると、AGは、様々な範囲に含まれる関連づけられたビットローディングプロファイルを有するクライアント130の全部または一部を含む。例によって示すと、クライアント130cおよび130fは、ビットローディングプロファイル範囲外の関連づけられたビットローディングプロファイルを有し、したがって、AGに含まれない。クライアント130aおよび130bは、第1範囲にすべて含まれるビットローディングプロファイルと関連づけられ、そのために、第1AG140に含まれる。クライアント130dおよび130eは、第2範囲に含まれるビットローディングプロファイルと関連づけられ、そのために、第2AG150に含まれる。したがって、第1AG内のクライアント130aおよび130bへと送信するために、パケットが統合され、第2AG内のクライアント130dおよび130eへと送信するために、他のパケットが統合される。ここで、クライアント130cおよび130fを対象とするパケットは、どのAGに対しても関連づけられていないため、統合されない。故に、例えば、NC120は、どのクライアントがどのAGにグループ化されるかに少なくとも部分的に基づいて、どのようにパケットを統合するかを判定し得る。例えば、統合パケットを第1AG140に送信するときに適用されるビットローディングは、第1AGのGCDビットローディングと同一のビットローディングであってもよく、統合パケットを第2AG150に対して送信するときに適用されるビットローディングは、第2AGのGCDビットローディングと同一であってもよい。
【0024】
上述のように、NC120は、AG140および150のそれぞれに適用される単一のビットローディングプロファイルを判定してもよい。なお、この単一のビットローディングプロファイルは、それぞれのAGの各々に含まれるクライアントに至るチャンネルの性能に少なくとも部分的に基づくものであってもよい。例えば、AGに適用されるビットローディングプロファイルは、許容可能なBERに適応し得る、AG内の全クライアントのチャンネルの個々のキャリアのビットローディングを含む。例えば、AGに含まれるクライアントのうち、1つのクライアントが、特定キャリアに対する関連づけられた最低の性能を有するチャンネルを有する。この最低性能のチャンネルが、AG内の全クライアントのその特定キャリアに統合パケットを転送するときに適用されるその特定キャリアに対するビットローディングを判定してもよい。
【0025】
上述のように、NC120はAGと関連づけられたクライアントを除去してもよい。この除去は、例えば、AGに対して確立された判定基準内に含まれるビットローディングプロファイルをもはや有さないクライアントに応答して、行われる。かかる除去が行われると、AG内のクライアントに至るチャンネルの性能が再評価される。次に、新規のビットローディング値は、変更されたAGのGCDビットローディングであり得るものであり、変更されたAG内のクライアントへの統合パケットの転送に適用される。かかる再評価は、例えば、残りのクライアントのビットローディングに対する、既存のクライアントのビットローディングの相違を考慮して、かかる変更が無視可能であるかどうかに依存する。
【0026】
図2は、図1に示すNC120等のNCが、複数のAG220のうちのどのAGにクライアント210を配置するかを判定するときに有する選択を概略的に示す。例えば、AGが特定のビットローディングプロファイルを有するクライアントを含む一方で、AGが他のビットローディングプロファイルを有する、などである。1つの実施形態においては、1つのクライアントが複数のAG内に配置されてもよい。1つのクライアントが属するAGの数が多いほど、有益な統合である可能性がより大きくなる。図2の両頭矢印230は、NCがAG220のうちのいずれかからクライアント210を除去し得ることを示す。かかる除去は、例えば、ネットワークチャンネルの物理的挙動を変化させることによってクライアント210に対するビットローディングが十分な影響を受け、その結果として、変化後のビットローディングが特定のAGに対するビットローディング範囲の値に含まれなくなる場合に、生じ得る。例えば、ビットローディングが変化した結果、クライアント210が元のグループAGに「適合」しなくなる。そのような場合、NC120は、クライアントの新規ビットローディングを有するクライアント210に対して他のAGが適しているかどうかを判定する。例えば、新規のビットローディングが他のグループAGに対する値の範囲に含まれる場合、NC120は次いでクライアント210をAGに配置する。
【0027】
上述のように、NC120は、例えば、LMO中にネットワークパラメータを定期的に再評価した後、ネットワークのクライアント210をAG220に追加するかまたはAG220から除去するかを判定してもよい。クライアントを追加するかまたは除去するかの該判定においては、クライアントのビットローディングプロファイルが最近変化したかどうかに加えて、他の要因も考慮される。例えば、そのビットローディングプロファイルが、そのAG内の他のクライアントのビットローディングプロファイルと比較して、どれほど変化したかを考慮することが、かかる要因の1つとなる。例えば、あるAGのビットローディング値範囲に含まれない、関連づけられたビットローディングを有するクライアントを考慮してみる。かかる場合、NCは、かかるビットローディングがこのクライアントおよびAG内のおそらく数個より少ないクライアントのみに対応する場合、このクライアントをAGから除去しないことを選択する。すなわち、かかるクライアントの数の少なさによって、それらのクライアントを1つのAGから他のAGへと移動させることが保証されるとは限らない。しかし、AG内の比較的多数のクライアントがAGのビットローディング値範囲に含まれないビットローディングを有するとNCが判定する場合、NCは、次いで1つまたは複数のこれらのクライアントをAGから除去する。例えば、NCは、ネットワーク上の通信がより高速であるクライアントのチャンネルから利益を得るよう、より高速のビットローディングを有するクライアントに対して、より適したAGを見つけてもよい。
【0028】
図3は、1つの実施形態に係る統合パケット300の構成を示す概略図である。上述のように、統合パケット300は、ヘッダ320(以後、統合ヘッダと称する)およびペイロード340を含んでもよい。統合ヘッダ320は、いくつか例を挙げると、プロトコルデータユニット(PDU:protocol data unit)の数量、各PDUのチェックサムおよび長さ等の他のパラメータの他に、ペイロード340の対象となるクライアントのアドレス情報を含む。1つの実施形態においては、各統合データのペイロードに先行して、1つのMoCAヘッダが存在する。ペイロード340は、2つ以上のクライアントを対象とする複数のペイロードセクション360を含む。統合パケット300は、全クライアントがそのパケットを受信するよう、ネットワーク上で通信される。ペイロード340内で、MoCAヘッダ380は、ペイロードセクション360の前端部および/または後端部等において、ペイロード340に含まれる。例えば、MoCAヘッダ380は、いくつか例を挙げると、送信クロック時刻、パケットサブタイプ、パケットタイプ、バージョン、送信元ノードID、送信先ノードID、バケット長、およびヘッダチェックサムを含んでもよい。特定のクライアントが統合パケット300を受信する場合、そのクライアントは、ヘッダ情報380にしたがって、そのクライアントに向けられたペイロードセクション360を解析する。残りのペイロードセクション360は、特定のクライアントにより無視されてもよい。
【0029】
図4は、1つの実施形態に係るネットワークコントローラプロセス400のフローチャートである。かかるプロセスは、例えば、LMO周期にしたがって、周期的に繰り返されてもよい。ブロック410において、図1に示すNC120等のNCは、ネットワーク上の複数のクライアントに至る複数のチャンネルのビットローディング能力を判定する。かかるビットローディング能力は、ネットワーク上の各クライアントに対する複数のキャリアにわたるビットローディングプロファイルを含む。ブロック420において、NCは、クライアントのビットローディングプロファイルに応じて、クライアントを複数の統合グループ(aggregation group)に関連づける。NCは、上述のように、あるAGに対してどのGCDビットローディングが、かかる統合から生じたかを考慮する。次に、ブロック430において、複数のAGを考慮しながら、NCは、例えば、どのクライアントがどのAGに属するかにしたがって、下流パケットを統合する。
【0030】
ブロック440において、NCは、ネットワーク上の各クライアントに対するビットローディング能力を再評価してもよい。かかる再評価は、例えば、上述のように、LMOと関連して実施されてもよい。ブロック450において、NCは、複数のAGが最後に生成または変更されてからビットローディングが変化したかどうかを判定する。クライアントのビットローディングの再評価により、実質的な変化が生じていないと判定された場合、これら複数のAGはブロック460において保持される。しかし、1つまたは複数のクライアントのビットローディングが変化した場合は、NCは、かかる変化が複数のAGのうちのいずれかの変更を保証するのに十分であるかどうかを、ブロック470において判定する。かかる場合、これら複数のAGはブロック460において保持される。他方では、NCは、1つまたは複数のクライアントのビットローディング能力の変化が1つまたは複数のAGの変更を保証すると判定する。かかる場合、ブロック480において、NCは、新しいビットローディング能力がどのように各AGに適合して、下流クライアントへの統合パケットの増大したスループットを最適化するかにしたがって、1つまたは複数のクライアントを、1つまたは複数のAGに追加または1つまたは複数のAGから除去する。
【0031】
上記の詳細な説明の一部は、コンピュータメモリ等のデータ処理システムのメモリ内に記憶された、データビットすなわちバイナリデジタル信号上の操作についてのアルゴリズムおよび/または符号的な表現に関してなされてきた。これらのアルゴリズムの記述および/または表現は、データ処理技術の当業者により他の当業者に研究の趣旨を伝えるために用いられる技術である。本明細書において、および一般的に、アルゴリズムは、所望の結果に至る一貫した一連の操作および/または同様の処理であると考えられる。操作および/または処理は、物理量の物理的な操作を伴う。一般に、必ずしもそうとは限らないが、これらの物理量は、記憶、転送、結合、比較および/または別様に操作され得る電気信号および/または磁気信号の形態を取り得る。これらの信号を、ビット、データ、値、要素、シンボル、文字、用語、数値、番号、および/または同様のものとして見なすことは、原則的に一般的な使用の理由により、時として好都合であることがわかっている。これらすべておよび同様の用語は、適切な物理量と関連し、好都合なラベルに過ぎないことを理解すべきである。特に別段の記載がない限り、以下の説明から明らかなように、本明細書を通じて、「処理する」、「演算する」、「計算する」、「関連づける」、「識別する」、「判定する」、および/または同様等の用語を利用する説明は、実行装置のメモリ、レジスタ、および/または他の情報記憶装置、転送装置および/またはディスプレイ装置内における物理的な電子的量および/または磁気的量として表現されるデータの操作および/または変換を実行するコンピューティングプラットフォーム、コンピュータ、または同様の電子演算装置等の実行装置の動作および/または処理を示すものであることが理解されるであろう。
【0032】
本明細書全体を通して、「1つの実施形態」または「実施形態」についての言及は、その実施形態に関して説明される特定の特徴、構造、または特性が、請求項の内容の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体を通して様々な箇所で「1つの実施形態において」または「実施形態において」という文言が見られるが、それらの文言が必ずしも同一の実施形態を指すとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の実施形態において、任意の適切な方法で組み合わされてもよい。
【0033】
本明細書で言及される「および/または」という用語は、「および」を意味してもよく、「または」を意味してもよく、「排他的論理和」を意味してもよく、「1つの」を意味してもよく、「いくつか、しかしすべてではない」を意味してもよく、「どちらも〜ない」を意味してもよく、および/または「両方」を意味してもよい。なお、請求項の内容は、この点に関して限定されない。
【0034】
現在において典型的な特徴と見なされる内容が示され説明されてきたが、請求項の内容から逸脱することなく、様々な他の変更がなされ得ること、および均等物が代用され得ることが当業者により理解されるであろう。加えて、本明細書に説明された中心的な概念から逸脱することなく、特定の状況を請求項の内容の教示に適応させるよう、多数の変更がなされ得る。したがって、請求項の内容が、開示された特定の例に限定されることを意図するものではない。むしろ、かかる請求項の内容は、添付の請求項およびその等価物に含まれるすべての態様も含むことを意図するものである。
【0035】
請求項には、個々の要素および/または処理ステップを表す文字が含まれ得るが、かかる文字は、請求項の言語の任意の側面の順序または重要度の階層を必ずしも示すものではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)複数のクライアントに至る複数のチャンネルのビットローディング能力を判定するステップと、
b)前記ビットローディング能力に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のクライアントを複数の統合グループに関連づけるステップと、
c)2つ以上の前記クライアントに送信する情報を、前記クライアントが同一の統合グループのメンバであるかどうかに少なくとも部分的に基づいて、統合するステップと、を含む方法。
【請求項2】
前記統合された情報は、前記2つ以上の前記クライアントに送信することが意図された情報を含むペイロードを有するデータパケットを含んでいる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
1つまたは複数の前記クライアントに関連づけられたそれぞれのチャンネルのビットローディング能力が閾値を超えるという再評価に少なくとも部分的に基づいて、該1つまたは複数の前記クライアントを、前記統合グループのうちの1つに追加するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
a)1つまたは複数の前記クライアントに関連づけられたそれぞれのチャンネルのビットローディング能力が閾値未満であるという再評価に少なくとも部分的に基づいて、該1つまたは複数の前記クライアントを、前記グループのうちの1つから除去するステップと、
b)前記ビットローディング能力の前記再評価に基づいて、該1つまたは複数の前記クライアントを、前記統合グループのうちの他の1つに含めるステップと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記統合された情報のサイズは、前記同一の統合グループの最大公約数(GCD)ビットローディングに少なくとも部分的に基づいている、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
a)前記複数のクライアントに至る前記複数のチャンネルの前記ビットローディング能力を再評価するステップと、
b)前記再評価されたビットローディング能力に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のクライアントを複数の新規の統合グループに関連づけるステップと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
単一のビットローディングが1つの統合グループの全メンバに対して適用される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記単一のビットローディングは、前記統合グループの全メンバの最大公約数(GCD)ビットローディングに少なくとも部分的に基づいている、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
機械読取可能な命令が記憶された記憶媒体を備える物品であって、前記命令は、実行装置により実行された場合、
a)複数のクライアントに至る複数のチャンネルのビットローディング能力を判定することと、
b)前記ビットローディング能力に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のクライアントを複数の統合グループに関連づけることと、
c)2つ以上の前記クライアントに送信する情報を、前記クライアントが同一の統合グループのメンバであるかどうかに少なくとも部分的に基づいて、統合することと、
を前記実行装置に対して指示する、物品。
【請求項10】
前記統合された情報は、前記2つ以上の前記クライアントに送信することが意図された情報を含むペイロードを有するデータパケットを含んでいる、請求項9に記載の物品。
【請求項11】
前記命令は、実行された場合、1つまたは複数の前記クライアントに関連づけられたそれぞれのチャンネルのビットローディング能力が閾値を超えるという再評価に少なくとも部分的に基づいて、該1つまたは複数の前記クライアントを、前記統合グループのうちの1つに含めることを前記実行装置に対して更に指示する、請求項9に記載の物品。
【請求項12】
前記命令は、実行された場合、
a)1つまたは複数の前記クライアントに関連づけられたそれぞれのチャンネルのビットローディング能力が閾値未満であるという再評価に少なくとも部分的に基づいて、該1つまたは複数の前記クライアントを、前記グループのうちの1つから除去することと、
b)前記ビットローディング能力の前記再評価に基づいて、該1つまたは複数の前記クライアントを、前記統合グループのうちの他の1つに含めることと、
を前記実行装置に対して更に指示する、請求項9に記載の物品。
【請求項13】
前記統合された情報のサイズは、前記同一の統合グループの最大公約数(GCD)ビットローディングに少なくとも部分的に基づいている、請求項9に記載の物品。
【請求項14】
前記命令は、実行された場合、
a)前記複数のクライアントに至る前記複数のチャンネルの前記ビットローディング能力を再評価することと、
b)前記再評価されたビットローディング能力に少なくとも部分的に基づいて、前記クライアントを複数の新規の統合グループに関連づけることと、
を前記実行装置に対して更に指示する、請求項9に記載の物品。
【請求項15】
単一のビットローディングが1つの統合グループの全メンバに対して適用される、請求項9に記載の物品。
【請求項16】
前記単一のビットローディングは、前記統合グループの全メンバの最大公約数(GCD)ビットローディングに少なくとも部分的に基づいている、請求項15に記載の物品。
【請求項17】
a)複数のクライアントに至る複数のチャンネルのビットローディング能力を判定する手段と、
b)前記ビットローディング能力に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のクライアントを複数の統合グループに関連づける手段と、
c)2つ以上の前記クライアントに送信する情報を、前記クライアントが同一の統合グループのメンバであるかどうかに少なくとも部分的に基づいて、統合する手段と、
を備える装置。
【請求項18】
前記統合された情報は、前記2つ以上の前記クライアントに送信することが意図された情報を含むペイロードを有するデータパケットを含んでいる、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
1つまたは複数の前記クライアントに関連づけられたそれぞれのチャンネルのビットローディング能力が閾値を超えるという再評価に少なくとも部分的に基づいて、該1つまたは複数の前記クライアントを、前記統合グループのうちの1つに追加することを更に含む、請求項17に記載の装置。
【請求項20】
a)1つまたは複数の前記クライアントに関連づけられたそれぞれのチャンネルのビットローディング能力が閾値未満であるという再評価に少なくとも部分的に基づいて、該1つまたは複数の前記クライアントを、前記グループのうちの1つから除去する手段と、
b)前記ビットローディング能力の前記再評価に基づいて、該1つまたは複数の前記クライアントを、前記統合グループのうちの他の1つに含める手段と、
を更に備える、請求項17に記載の装置。
【請求項21】
前記統合された情報のサイズは、前記同一の統合グループの最大公約数(GCD)ビットローディングに少なくとも部分的に基づいている、請求項17に記載の装置。
【請求項22】
a)前記複数のクライアントに至る前記複数のチャンネルの前記ビットローディング能力を再評価する手段と、
b)前記再評価されたビットローディング能力に少なくとも部分的に基づいて、前記クライアントを複数の新規の統合グループに関連づける手段と、
を更に備える、請求項17に記載の装置。
【請求項23】
単一のビットローディングが1つの統合グループの全メンバに対して適用される、請求項17に記載の装置。
【請求項24】
前記単一のビットローディングは、前記統合グループの全メンバの最大公約数(GCD)ビットローディングに少なくとも部分的に基づいている、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
a)データパケットを送信元から受信し、前記データパケットを複数のクライアントに転送するための送受信器と、
b)前記複数のクライアントに至る複数のチャンネルのビットローディング能力を判定し、前記ビットローディング能力に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のクライアントを複数の統合グループに関連づけるためのプロセッサと、
c)2つ以上の前記クライアントに送信する情報を、前記クライアントが同一の統合グループのメンバであるかどうかに少なくとも部分的に基づいて、統合するためのメモリと、
を備えるネットワークコントローラ。
【請求項26】
前記統合された情報は、前記クライアントに送信することが意図された情報を含むペイロードを有するデータパケットを含んでいる、請求項25に記載のネットワークコントローラ。
【請求項27】
前記統合された情報のサイズは、前記同一の統合グループの最大公約数(GCD)ビットローディングに少なくとも部分的に基づいている、請求項25に記載のネットワークコントローラ。
【請求項28】
単一のビットローディングが1つの統合グループの全メンバに適用される、請求項25に記載のネットワークコントローラ。
【請求項29】
前記単一のビットローディングは、前記統合グループの全メンバの最大公約数(GCD)ビットローディングに少なくとも部分的に基づいている、請求項28に記載のネットワークコントローラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2011−527149(P2011−527149A)
【公表日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−516703(P2011−516703)
【出願日】平成21年6月26日(2009.6.26)
【国際出願番号】PCT/US2009/048811
【国際公開番号】WO2010/002728
【国際公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【出願人】(508288227)エントロピック・コミュニケーションズ・インコーポレイテッド (23)
【氏名又は名称原語表記】ENTROPIC COMMUNICATIONS, INC.
【住所又は居所原語表記】6290 Sequence Drive, San Diego, CA 92121(US)
【Fターム(参考)】