説明

包装トレイ

【課題】包装トレイのサイズを極力小さくしながらも製品の取り出し易さを悪化させないようにする。
【解決手段】一枚の段ボール紙(板材)から、上方から電池蓋51(製品)を出し入れする第2製品収納用凹部4を有する包装トレイ1を折り畳んで組み立てる。第2製品収納用凹部4に、上方へ延びるポケット脚部5aと、ポケット脚部5aに回動可能に支持されたポケット上板5bと、ポケット上板5bに連続するポケット側板5cと、ポケット側板5cに連続し、折り曲げられたときにポケット脚部5aに係止されるポケット下板5dとを備えた子部品用ポケット5を設ける。そして、これらポケット上板5bとポケット下板5dとの間に電池52(子部品)を挿入する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装トレイに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、電気機器などの製造メーカや果物などの生産者は、落下、振動等の影響がないように、製品を個装箱に梱包してユーザのもとに届けることは知られている。落下、振動の影響を低減するために個装箱内部の緩衝材を大きくすれば、個装箱が大きくなってしまい、輸送コストが高くなる。
【0003】
例えば、特許文献1に示すように、方形の中央面の両側に、左右側壁、一半側底面及び縦仕切、主折り目、折り目を介して順次連設した形態を備え、中央面には、前後側壁及び二枚重ねの横仕切を、切起状に形成させるための複数の切起用切れ目を並列状に設け、左右側壁には起立用補助片を形成させ、トレイ折上げの際に互いに干渉する箇所に嵌合用切れ目を設け、一半側底面の抜け落ちを防ぐために、前後側壁の底辺に係止突片を連設し、折り目の両端にその挿嵌用切れ目を設ける苺用のトレイが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−309524号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的に、例えば、図8及び図9に示すように、製品は、包装トレイに収納されたうえで、製品名などが印刷された個装箱に梱包されている。その個装箱153を10個、20個、50個くらいに纏めて集合箱154に梱包される。そして、この集合箱154は、例えば、1000×1000mmや1000×1100mmの大きさのパレット155に積み上げられ、パレット155毎トラックに積載さる。
【0006】
製品50個入りの集合箱154が、パレット155の平面上に6箱並べられ高さ方向7段に積まれている。このため、1つのパレット155には製品が2100個載せることができる。しかしながら、同じ大きさの集合箱154に対して、5行×10列から5行×11列だけ入るようにするには、例えば44mm×62mm×130mmの個装箱153を39mm×62mm×130mmに、すなわち個装箱153、その内部の包装トレイ及び製品の厚味を含め、5mm減少する必要がある。
【0007】
これにより1つのパレット155に製品を2310個だけ載せることができる。例えば、1台のトラックにパレット155が24台積載できるとすれば、製品を210×24=5040個も多く積むことができ、輸送費のコストダウンを図ることができる。このため、包装トレイ、個装箱153等の容器を小型化することが輸送費のコストダウンを大きく左右させることになる。
【0008】
しかしながら、包装トレイを小さくしようとすると、上記特許文献1のような通気用開口や、製品を取り出すときに指を入れるための切欠を設けるのが困難になる場合がある。製品を取り出すときに指を入れるための切欠が設けられなくなると、製品を取り出しにくくなるという問題がある。
【0009】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、包装トレイのサイズを極力小さくしながらも製品の取り出し易さを悪化させないようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、この発明では、回動可能な子部品用ポケットを設けた。
【0011】
具体的には、第1の発明では、一枚の板材を折り畳んで組み立てられ、少なくとも1つの製品収納用凹部に上方から製品を出し入れする包装トレイを対象とし、
上記製品収納用凹部には、回動可能に支持された子部品用ポケットが設けられ、該子部品用ポケットに子部品が挿入されるように構成されている。
【0012】
上記の構成によると、スペースの関係で製品取出用の切欠を設けられない場合でも、製品収納用凹部に回動可能に支持された子部品用ポケットに子部品を収納することにより、包装トレイのサイズを大きくすることなく、子部品を簡単かつコンパクトに収納することができる。
【0013】
第2の発明では、第1の発明において、
上記子部品用ポケットは、
上方へ延びるポケット脚部と、
上記ポケット脚部に回動可能に支持されたポケット上板と、
上記ポケット上板に連続するポケット側板と、
上記ポケット側板に連続し、折り曲げられたときに上記ポケット脚部に係止されるポケット下板とを備え、
上記ポケット上板と上記ポケット下板との間に子部品が挿入されるように構成されている。
【0014】
上記の構成によると、子部品用ポケットが、ポケット脚部に連続するポケット上板、ポケット側板及びポケット下板を折り曲げることで形成され、さらにポケット下板がポケット脚部に係止されることで子部品用ポケットの形状が保持される。このため、スペースの関係で製品取出用の切欠を設けられない場合でも、ポケット脚部で回動可能に支持された子部品用ポケットに子部品を収納することにより、包装トレイのサイズを大きくすることなく、子部品を簡単かつコンパクトに収納することができる。
【0015】
第3の発明では、第2の発明において、
上記製品収納用凹部は、上記包装トレイの底板よりも上方に中間底板を備え、
上記子部品用ポケットには、上記ポケット下板よりも下方に延びる固定用舌辺が形成され、
上記中間底板には、上記固定用舌辺が挿入される舌辺係止用開口が形成されている。
【0016】
上記の構成によると、中間底板を設けることで、他の部品に比べてサイズが小さい部品を収納することができ、この部品よりもさらに小さい子部品を子部品用ポケットに収納したときに、子部品用ポケットの固定用舌辺が中間底板の舌辺係止用開口に簡単に係止される。このことで、子部品が堅固に子部品用ポケットに収納され、包装トレイが落下したり、製造ラインのローラ上での移動時などに振動を受けたりしても、子部品が飛び出さない。
【0017】
第4の発明では、第3の発明において、
上記ポケット脚部には、上記中間底板から延びる第2固定用舌辺が挿入されている。
【0018】
上記の構成によると、ポケット脚部が中間底板から延びる第2固定用舌辺に支持されることで、子部品用ポケットがぐらつかなくなる。
【0019】
第5の発明では、第2乃至第4のいずれか1つの発明において、
上記ポケット上板の上記子部品の挿入側端部は、切り欠かれて円弧状に形成されている。
【0020】
上記の構成によると、ポケット上板の挿入側端部を円弧状に切り欠くことにより、見映えよく子部品を露出させることができ、また、子部品の収納漏れを防ぐことができる。
【0021】
第6の発明では、第2乃至第5のいずれか1つの発明において、
上記ポケット下板の子部品の挿入側端部には、上記子部品用ポケットの回動時に指を掛けるポケット指掛け用切欠が形成されている。
【0022】
上記の構成によると、ポケット指掛け用切欠に指を掛けることで簡単に子部品用ポケットを回動させることができ、収納作業及び取り出し作業が簡単になる。
【0023】
第7の発明では、第6の発明において、
上記中間底板には、上記ポケット指掛け用切欠に対応して中間底板側切欠が形成され、
上記ポケット指掛け用切欠及び上記中間底板側切欠に指を掛けて上記子部品用ポケットを引っ掛けて回動させるように構成されている。
【0024】
上記の構成によると、中間底板にも中間底板側切欠を設けることで、中間底板にポケット下板が接していても、ポケット指掛け用切欠に指を簡単に掛けることができるので、コンパクトに子部品用ポケットを配置することができる。
【0025】
第8の発明では、第2乃至第7のいずれか1つの発明において、
上記包装トレイの側板には、折り曲げられて上記ポケット脚部の上方に配置され、上記子部品用ポケットの回動範囲を規制する規制用フラップが設けられている。
【0026】
上記の構成によると、規制用フラップを折り曲げるだけで、子部品用ポケットの回動範囲を規制することができると共に、製品収納用凹部に収納した子部品も外に飛び出しにくくなる。
【0027】
第9の発明では、第1乃至第8のいずれか1つの発明において、
上記子部品用ポケットには、薄板形状の電池が挿入される。
【0028】
上記の構成によると、厚さが薄いが、質量の重い電池をコンパクトかつ確実に子部品用ポケットに収納することができる。
【0029】
第10の発明では、第9の発明において、
上記製品収納用凹部には、上記電池を被う電池蓋が収納される構成とする。
【0030】
上記の構成によると、中間底板で底上げされた製品収納用凹部に薄い電池蓋をコンパクトに収納することができる。
【発明の効果】
【0031】
以上説明したように、本発明によれば、製品収納用凹部から上方へ延びるポケット脚部に子部品用ポケットを回動可能に支持し、この子部品用ポケットに子部品を挿入するようにしたことにより、包装トレイのサイズを極力小さくしながらも製品の取り出し易さを悪化させないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の実施形態に係る包装トレイに製品を収納する状態を示す斜視図である。
【図2】包装トレイに製品を収納する状態を示す断面図である。
【図3】包装トレイに製品を収納した包装トレイを個装箱に収納した状態を示す断面図である。
【図4】包装トレイの平面図である。
【図5】包装トレイの展開図である。
【図6】子部品用ポケットに電池を挿入する様子を拡大して示す斜視図である。
【図7】子部品用ポケットを拡大して示す斜視図である。
【図8】従来の包装トレイが収納された個装箱が纏められた集合箱をトラックに搭載する様子を示す平面図である。
【図9】従来の包装トレイが収納された個装箱が纏められた集合箱をトラックに搭載する様子を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0034】
図1及び図2に、本発明の実施形態にかかる包装トレイ1に携帯電話機の各部品が収納された様子の一例を示す。図3に示すように、包装トレイ1は、例えば携帯電話機本体50が収納された状態で、個装箱53内の取扱説明書54の上側に収納される。
【0035】
図4に示すように、包装トレイ1は、平面視で矩形状にコンパクトに折り畳まれている。例えば、この包装トレイ1の天板2には、携帯電話機本体50が上方から出し入れされる第1製品収納用凹部3が形成されている。この第1製品収納用凹部3に並んで、電池蓋51が収納される第2製品収納用凹部4が形成されている。この第2製品収納用凹部4には、子部品としての電池52が収納される子部品用ポケット5が設けられている。
【0036】
この包装トレイ1は、図5に示す一枚の板材としての段ボール紙1a(わかりやすくするために切り欠かれて段ボール材料のない部分をハッチングで示す)を折り畳んで組み立てられる。段ボール紙1aは、図示しないプレス機等により、切断され、かつ折れ線(図5に破線で示す)が設けられている。この展開図からもわかるように、第1製品収納用凹部3の底面は、包装トレイ1の底板10で構成され、側面は、天板2から折り曲げられた天板第1フラップ2a及び天板第2フラップ2bと、底板10に連続して立ち上げられた底板第1立ち上げ部10a及び底板第2立ち上げ部10bとで構成されている。収納された携帯電話機本体50の左右に相当する部分の天板第1フラップ2a及び天板第2フラップ2bには、それぞれ切欠2c,2dが形成され、携帯電話機本体50の出し入れが容易となっている。
【0037】
第2製品収納用凹部4の底面は、天板第2フラップ2bに連続する中間底板11によって形成されている。この中間底板11を設けることで、携帯電話機本体50に比べてサイズ(厚さ)が小さい部品を収納することができるようになっている。第2製品収納用凹部4の側面は、天板第2フラップ2bと、底板10に連続し、立ち上げられた状態で、この天板第2フラップ2bに対向する底板第3立ち上げ部10cと、同じく底板10に連続し、立ち上げられた状態で、互いに対向する底板第3立ち上げ部10d及び底板第4立ち上げ部10eとで構成されている。なお、底板10と天板2とは、包装トレイ1の厚さ方向に立ち上げられる手前側側板12で連結されている。底板第1立ち上げ部10a及び底板第3立ち上げ部10dと、底板第2立ち上げ部10b及び底板第4立ち上げ部10eとは、それぞれ、天板側連結板13で連結され、組立状態では、天板側連結板13が天板2の裏面に当接するようになっている。
【0038】
そして、底板10には、上記子部品用ポケット5を形成する部分がスリットと折れ線とで形成されている。この子部品用ポケット5は、底板10から上方へ延びる、一対のポケット脚部5aを備えている。このポケット脚部5aには、ポケット上板5bが連続し、このポケット上板5bは、組立状態で、ポケット脚部5aに回動可能に支持されている。ポケット上板5bには、ポケット側板5cが連続し、このポケット側板5cにポケット下板5dが連続している。組立状態で、ポケット下板5dの鉤状の部分がポケット脚部5aに係止されて抜け止めされることで、子部品用ポケット5の形状が保持されるようになっている。この形状が保持された状態で、図6に示すように、ポケット上板5bとポケット下板5dとの間に電池52が挿入可能となっている。
【0039】
子部品用ポケット5には、ポケット側板5cに連続し、折り曲げられたときに、ポケット下板5dよりも下方に延びる固定用舌辺5eが形成されている。一方、中間底板11には、固定用舌辺5eが挿入される舌辺係止用開口11aが形成されている。
【0040】
しかも、一対のポケット脚部5aの中間スペースには、中間底板11から延びる第2固定用舌辺11bが挿入されるようになっている。また、ポケット上板5bの電池52の挿入側端部は、切り欠かれて円弧状に形成されている。
【0041】
また、ポケット下板5dの電池52の挿入側端部には、上記子部品用ポケット5の回動時に指を掛けるポケット指掛け用切欠5fが形成されている。一方、中間底板11には、上記ポケット指掛け用切欠5fに対応して中間底板側切欠11cが形成されている。ポケット指掛け用切欠5fと中間底板側切欠11cとに指を掛け、子部品用ポケット5を引っ掛けて回動させるように構成されている。
【0042】
底板第3立ち上げ部10cには、折り曲げられてポケット脚部5aの上方に配置され、子部品用ポケット5の回動範囲を規制する規制用フラップ14が設けられている。
【0043】
−包装トレイの使用方法−
次に、本実施形態にかかる包装トレイ1の使用方法について説明する。
【0044】
まず、段ボール紙1aから包装トレイ1を組み立てる。段ボール紙1aには、予め折れ線やスリットが設けられているので、組立は容易である。そして、子部品用ポケット5が、ポケット脚部5aに連続するポケット上板5b、ポケット側板5c及びポケット下板5dを折り曲げることで形成される。さらにポケット下板5dの鉤状の部分がポケット脚部5aに係止されることで、子部品用ポケット5の形状が保持される。
【0045】
図7に示す組立状態では、ポケット脚部5aが中間底板11から延びる第2固定用舌辺11bに支持されている。しかも、子部品用ポケット5の固定用舌辺5eが中間底板11の舌辺係止用開口11aに係止されているので、子部品用ポケット5がぐらつかない。
【0046】
包装トレイ1に製品を収納するには、まず、第1製品収納用凹部3の上方から携帯電話機本体50を挿入する。
【0047】
次いで、図6に示すように、子部品用ポケット5を中間底板11から引き起こす。図7にも示すように、このとき、ポケット下板5dの電池52の挿入側端部には、ポケット指掛け用切欠5fが形成され、しかも、中間底板11には、中間底板側切欠11cが形成されているので、中間底板11にポケット下板5dが接していても、ポケット指掛け用切欠5f及び中間底板側切欠11cに指を簡単に掛けることができるので、子部品用ポケット5を容易に引き起こすことができる。
【0048】
次いで、図2に示すように、ポケット上板5bとポケット下板5dとの間に電池52を挿入する。挿入後、再び、図3に示すように、子部品用ポケット5の固定用舌辺5eを中間底板11の舌辺係止用開口11aに係止する。このことで、電池52が堅固に子部品用ポケット5に収納され、包装トレイ1が落下したり、振動を受けたりしても、電池52が飛び出さない。また、ポケット上板5bの挿入側端部が円弧状に切り欠かれているので、挿入が容易であり、しかも挿入後は、見映えよく電池52を露出させることができ、また、電池52の収納漏れを防ぐことができる。
【0049】
次いで、第2製品収納用凹部4に電池蓋51を収容する。
【0050】
次いで、包装トレイ1に携帯電話機本体50等が収納された包装トレイ1を個装箱53内の取扱説明書54の上側に収納する。このとき、子部品用ポケット5の上方に規制用フラップ14が配置されているので、子部品用ポケット5の回動範囲を規制することができる。このため、第2製品収納用凹部4に収納した電池52もさらに外に飛び出しにくくなる。
【0051】
このように、子部品用ポケット5に、厚さが薄いが、質量の重い電池52をコンパクトかつ確実に子部品用ポケット5に収納することができる。そして、中間底板11で底上げされた第2製品収納用凹部4に薄い電池蓋51をコンパクトに収納することができる。
【0052】
したがって、本実施形態にかかる包装トレイ1によると、スペースの関係で製品取出用の切欠を設けにくい場合でも、ポケット脚部5aで回動可能に支持された子部品用ポケット5に電池52を収納することにより、包装トレイのサイズを大きくすることなく、電池52を簡単かつコンパクトに収納することができる。
【0053】
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
【0054】
すなわち、上記実施形態では、包装トレイ1の子部品用ポケット5に電池52を収納するようにしたが、子部品は、これに限定されず、第2製品収納用凹部4の形状も上記実施形態に限定されない。特に、第2製品収納凹部4が中間底板11を有する場合のようなスペースが限られるときに、上記実施形態の子部品用ポケット5を設ける効果が発揮される。
【0055】
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
【符号の説明】
【0056】
1 包装トレイ
1a 段ボール紙(板材)
2 天板
4 第2製品収納用凹部
5 子部品用ポケット
5a ポケット脚部
5b ポケット上板
5c ポケット側板
5d ポケット下板
5e 固定用舌辺
5f ポケット指掛け用切欠
11 中間底板
11a 舌辺係止用開口
11b 第2固定用舌辺
11c 中間底板側切欠
14 規制用フラップ
51 電池蓋(製品)
52 電池(子部品)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一枚の板材を折り畳んで組み立てられ、少なくとも1つの製品収納用凹部に上方から製品を出し入れする包装トレイであって、
上記製品収納用凹部には、回動可能に支持された子部品用ポケットが設けられ、該子部品用ポケットに子部品が挿入されるように構成されている
ことを特徴とする包装トレイ。
【請求項2】
請求項1に記載の包装トレイにおいて、
上記子部品用ポケットは、
上方へ延びるポケット脚部と、
上記ポケット脚部に回動可能に支持されたポケット上板と、
上記ポケット上板に連続するポケット側板と、
上記ポケット側板に連続し、折り曲げられたときに上記ポケット脚部に係止されるポケット下板とを備え、
上記ポケット上板と上記ポケット下板との間に子部品が挿入されるように構成されている
ことを特徴とする包装トレイ。
【請求項3】
請求項2に記載の包装トレイにおいて、
上記製品収納用凹部は、上記包装トレイの底板よりも上方に中間底板を備え、
上記子部品用ポケットには、上記ポケット下板よりも下方に延びる固定用舌辺が形成され、
上記中間底板には、上記固定用舌辺が挿入される舌辺係止用開口が形成されている
ことを特徴とする包装トレイ。
【請求項4】
請求項3に記載の包装トレイにおいて、
上記ポケット脚部には、上記中間底板から延びる第2固定用舌辺が挿入されている
ことを特徴とする包装トレイ。
【請求項5】
請求項2乃至4のいずれか1つに記載の包装トレイにおいて、
上記ポケット上板の上記子部品の挿入側端部は、切り欠かれて円弧状に形成されている
ことを特徴とする包装トレイ。
【請求項6】
請求項2乃至5のいずれか1つに記載の包装トレイにおいて、
上記ポケット下板の子部品の挿入側端部には、上記子部品用ポケットの回動時に指を掛けるポケット指掛け用切欠が形成されている
ことを特徴とする包装トレイ。
【請求項7】
請求項6に記載の包装トレイにおいて、
上記中間底板には、上記ポケット指掛け用切欠に対応して中間底板側切欠が形成され、
上記ポケット指掛け用切欠及び上記中間底板側切欠に指を掛けて上記子部品用ポケットを引っ掛けて回動させるように構成されている
ことを特徴とする包装トレイ。
【請求項8】
請求項2乃至7のいずれか1つに記載の包装トレイにおいて、
上記包装トレイの側板には、折り曲げられて上記ポケット脚部の上方に配置され、上記子部品用ポケットの回動範囲を規制する規制用フラップが設けられている
ことを特徴とする包装トレイ。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか1つに記載の包装トレイにおいて、
上記子部品用ポケットには、薄板形状の電池が挿入される
ことを特徴とする包装トレイ。
【請求項10】
請求項9に記載の包装トレイにおいて、
上記製品収納用凹部には、上記電池を被う電池蓋が収納される
ことを特徴とする包装トレイ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−57270(P2011−57270A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−211085(P2009−211085)
【出願日】平成21年9月11日(2009.9.11)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】