説明

包装品

【課題】包装品において、包装ケース体に収納される包装対象物の表面の表示を浮かび上がらせることである。
【解決手段】包装品10は、包装対象物20を包装ケース体30に収納し、包装ケース体30に3次元模様形成部50が貼り付けられる。3次元模様形成部50は、模様部とレンズ部が積層されるフィルム体で、レンズ部を通して模様部を見ることで、包装ケース体30の透明部32に密着する包装対象物20の表示部である意匠文字22から予め任意に設定された深さの虚像面上に、模様部の虚像を形成する機能を有する。これによって、3次元模様である水玉模様80の手前に包装対象物20の意匠文字22である「富士美人」の文字が浮き出て視認される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は包装品に係り、特に、包装対象物に3次元模様を組み合わせる包装品に関する。
【背景技術】
【0002】
包装ケースに3次元模様を浮かび上がらせることで、斬新な意匠とすることが行われる。3次元模様を浮かび上がらせる方法としては、レンチキュラーレンズ、フレネルレンズ、平凸レンズ等のレンズ体を通して模様を視認する方法、メッシュとモアレパターンを組み合わせて模様を視認する方法等が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、コンパクトディスク等の包装容器として、容器本体の蓋板の表面にレンチキュラーレンズを一体成形または貼着し、蓋板の内側面に合成印刷物を装着し、レンチキュラーレンズで透視することにより合成印刷物が立体感を呈するものが開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、レンズシートと背景シートとからなる光学シートの上に、別の透明シートに絵柄を印刷したものを配置するディスプレイが開示されている。ここでは、レンズシートにおけるレンズの並進対称配置の間隔Dと、背景シートにおける模様素子の並進対称配置の間隔dとを異ならせ、また、レンズの厚さをtとすると、背景シートの模様素子は{(D−d)/D}=1/r倍に拡大されて、レンズシートの表面からt/rの深さに見え、透明シートの絵柄の背景となることが述べられている。
【0005】
【特許文献1】特開平6−32388号公報
【特許文献2】特開2001−265274号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように、3次元模様を浮かび上がらせることで、包装ケースの意匠等を斬新なものとし、商品価値を向上させることができる。模様を3次元的に浮かび上がらせる先行技術の多くは、特許文献1のように、1種類の模様を3次元的に浮かび上がらせるものである。特許文献2は、3次元的に沈ませた模様と、別の絵柄とを組み合わせて、別の絵柄の背景を3次元的な模様とすることが述べられている。
【0007】
これらの先行技術によって包装ケースそのものの意匠性を向上させることができる。これを発展させて、包装ケースの中に収容される包装対象物の表面の文字等の表示を浮かび上がらせることができれば、包装品としての商品価値が向上する。
【0008】
本発明は、包装ケース体に収納される包装対象物の表面の表示を浮かび上がらせることができる包装品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る包装品は、表面に任意の表示パターンを有する表示部を含む包装対象物と、少なくとも一部に透明部を有し、包装対象物の表示部が透明部の少なくとも一部に密着するように包装対象物を収納する包装ケース体と、包装ケース体の透明部に対応する部分に配置され、透明部に密着する表示部から予め任意に設定された深さの虚像面上に3次元模様の虚像を形成する3次元模様形成部と、を備え、3次元模様の手前に包装対象物の表示部が浮き出て視認されることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る包装品において、包装ケース体の外側に設けられる熱収縮性のシュリンクフィルムを備え、3次元模様形成部は、包装ケース体とシュリンクフィルムとの間に挟みこまれて配置されることが好ましい。
【0011】
また、本発明に係る包装品において、3次元模様形成部は、包装ケース体の透明部に形成された模様部と、模様部と協働して3次元模様の虚像を形成するレンズ部を有するフィルム体であって、包装ケース体の透明部に貼付されるレンズフィルム体と、を含むことが好ましい。
【0012】
また、本発明に係る包装品は、表面に任意の表示パターンを有する表示部を含む包装対象物と、少なくとも一部に透明部を有し、包装対象物を収納する包装ケース体と、包装ケース体の透明部に対応する部分に配置され、透明部から予め任意に設定された深さの虚像面上に3次元模様の虚像を形成する3次元模様形成部と、包装ケース体の内部に配置されて包装対象物を保持し、包装ケース体の透明部と包装対象物の表示部との間隔を規定して、3次元模様の虚像面と表示部との間の位置関係を設定する保持体と、を備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る包装品は、表面に任意の表示パターンを有する表示部を含む包装対象物と、基体の一方片側に模様部を有し、他方片側に模様部と協働して3次元模様の虚像を形成するレンズ部を有するフィルム体であって、包装対象物の表示部を含む部分に配置される3次元模様形成フィルム体と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
上記構成の少なくとも1つにより、包装品は、包装ケース体に包装対象物が収納され、包装ケース体の透明部に包装対象物の表示部が密着し、この透明部に予め任意に設定された深さの虚像面上に3次元模様の虚像を形成する3次元模様形成部が配置され、3次元模様の手前に包装対象物の表示部が浮き出て視認される。このようにして、包装ケース体に収納される包装対象物の表面の表示を浮かび上がらせることができる。
【0015】
また、包装品において、包装ケース体の外側に熱収縮性のシュリンクフィルムが設けられ、3次元模様形成部は、包装ケース体とシュリンクフィルムとの間に挟みこまれて配置される。これにより、3次元模様形成部の配置を簡単に行うことができる。
【0016】
また、包装品において、包装ケース体の透明部に模様部が形成され、これとは別に、模様部と協働して3次元模様の虚像を形成するレンズフィルム体が用意されて、包装ケース体の透明部に貼付される。したがって、様々な模様部に対し、共通のレンズフィルム体を用いることができ、包装ケース体の種類を増やすことが容易となり、包装対象物に合わせた包装ケース体の選択が容易となる。
【0017】
また、包装品は、包装ケース体に保持体を介して包装対象物が収納され、包装ケース体の透明部と包装対象物の表示部との間の間隔を規定する。そして、この透明部に予め任意に設定された深さの虚像面上に3次元模様の虚像を形成する3次元模様形成部が配置され、保持体によって規定される間隔に対応して、3次元模様の前後に包装対象物の表示部が浮き出て視認される。
【0018】
また、包装品は、包装対象物の表示部を含む部分に3次元模様形成フィルム体が配置される。これにより、包装ケース体を要せずに、3次元模様の手前に包装対象物の表示部が浮き出て視認される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき、詳細に説明する。以下では、3次元模様を形成するために、レンズ体を通して模様を視認する方法を用いるものとして説明するが、これ以外の方法、例えば、メッシュとモアレパターンを組み合わせて模様を視認する方法を用いてもよい。また、以下では、並進配置される平凸レンズを用いて模様を視認するものとして説明するが、これ以外の構造のレンズ体を用いてもよい。例えば、半円柱状のレンチキュラーレンズを用いるものとしてもよい。なお、レンズ体等と模様との間の位置関係、つまり浮き上がり深さ等は、予め目標とする虚像位置を与えて、これらの光学的視認方式の相違に応じて設計することができる。
【0020】
また、以下では、包装対象物として、円筒形状のプラスチック瓶を有するものについて述べるが、これは説明のための一例であって、これ以外の形状、材質を有するものであっても、表面に文字等の表示を有するものであればよい。例えば、断面が楕円形状、多角形状等であってもよく、球形の外形を有するものであってもよい。材料として、ガラス、金属、木材、紙等であってもよい。また、包装対象物の表面には商品名等の意匠文字が表示されているものとして説明するが、文字以外の表示、例えば、図柄、模様等であっても構わない。また、エンボスのように、立体的な表示であってもよい。
【実施例1】
【0021】
図1は、包装対象物を包装ケース体に収納し、包装ケース体に3次元模様形成部を貼り付けて、包装対象物の表面に印刷された文字を3次元模様に対して浮き上がらせるようにした包装品10の構成を示す図である。
【0022】
図1で示されている包装対象物20は、化粧水が入っているプラスチック瓶である。この包装対象物20は、略円筒形状の筒部と、その頭部にねじ込まれて設けられる蓋部とから構成され、蓋部を筒部にしっかりとねじ込むことで、筒部の内部に化粧水を入れて漏れないようにする容器となる。なお、蓋部には、プッシュ式のノズルが設けられ、蓋部を筒部に対し押し込む操作によってノズルの先から化粧水が出る仕組みとなっている。
【0023】
包装対象物20は、プラスチック材料で構成され、意匠を考慮して滑らかで手で持ちやすい外形を有し、全体として乳白色の不透明な色を有する。この乳白色の表面の上に、製品名を示す意匠文字22が表示され、図1では示されていないが、その他の成分表、使用法、製造元等の商品の表示に関する事項が印刷されている。
【0024】
かかる包装対象物20の容器としては、適当な色を有するプラスチック材料を成形したものを用いることができる。プラスチック材料としては、容器の形状を形成するのに適したもの、容器の内容物に適合したものを用いることができる。そのようなプラスチック材料としては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン、ポリ塩化ビニール等を、用途に合わせて選択したものを用いることができる。色としては、意匠文字22および後述する3次元模様を引き立たせるために、外光を吸収せずにほとんど反射する背景色であることが好ましい。図1では、乳白色の不透明な色が示されているが、光透過率が適当に少ない値の範囲、例えば、0%から30%程度となる有色または無色プラスチック材料であればよく、乳白色以外の不透明色であってもよい。
【0025】
意匠文字22は、図1では「富士美人」として表示されているが、包装対象物20の商品名、商標、キャッチコピー等の目を引く表現の文字、模様等であってもよい。意匠文字の色は、包装対象物20である容器の色に対し、目立つ色であることが好ましい。上記の例で、容器の色が乳白色であるときは、例えば、黒色等が望ましいが、勿論それ以外の色であってもよい。
【0026】
図1に示される包装ケース体30は、包装対象物20であるプラスチック瓶を内部で動かないように保持しながら収納する機能を有する直方体形状の箱である。図1では、直方体の上面側が開けられており、そして、包装対象物20は、かなりきっちりとした状態で包装ケース体30に収納され、包装対象物20の外表面が包装ケース体30の内面に密着して配置されている様子が示されている。包装ケース体30は、包装対象物20を包装する化粧箱でもあるので、その表面に、内容物である包装対象物20を示す印刷表示がなされるが、図1では、その表示を省略してある。包装ケース体30は、透明部32を有する。図1においては、透明部32を除く部分について斜線を付して示した。この斜線部分は、例えば、青色、橙色、白色等の不透明色、あるいは半透明色が印刷されているものとすることができる。
【0027】
透明部32は、包装ケース体30に包装対象物20を安定した保持状態で収納したときに、意匠文字22が配置される箇所に設けられる。図1の例では、直方体の箱形状の長手方向に沿って、ほぼ中央部よりやや上部のところの帯状部分が無色の透明部32とされる。透明部32は、意匠文字22を包装ケース体30の外部から視認するための部分であるので、好ましくは無色透明であることがよい。あるいは、意匠文字22を引き立てるような透明色を有するものとしてもよい。
【0028】
かかる包装ケース体30としては、適当な強度を有する透明なプラスチック板材を用いて、これを適当な直方体展開形状に成形し、その成形体を折り曲げて組み立てて箱体として形成したものを用いることができる。例えば、板厚が約0.2mmから約1mm、好ましくは約0.3mmから約0.4mmのプラスチック板材を成形し、折りまげて直方体の箱体としたものを用いることができる。そのようなプラスチック材料としては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン、ポリ塩化ビニール等を、用途に合わせて選択したものを用いることができる。なお、色としては、上記のように、無色透明色とし、透明部32を除いて適当に着色印刷等を施すものとできる。
【0029】
包装ケース体30の透明部32に設けられる3次元模様形成部50は、レンズ部を通して模様部を見ることで模様を立体的に見えるようにする機能を有するフィルムである。その構成については後に詳述する。図1においては、水玉模様80が、包装ケース体30の表面からみて、かなり奥側、つまり、包装対象物20の表面に配置される意匠文字22よりも奥側に見える様子が示される。つまり、3次元模様形成部50は、包装ケース体30の透明部32に密着する包装対象物20の表示部である意匠文字22から予め任意に設定された深さの虚像面上に、模様部の虚像を形成する機能を有する。これによって、3次元模様である水玉模様80の手前に包装対象物20の意匠文字22である「富士美人」の文字が浮き出て視認される。
【0030】
図2は、平面図において、包装品10の各構成要素を分離して示す図である。ここで示されるように、包装ケース体30の平面図は、薄板で4辺が構成される正方形枠となる。包装対象物20の平面図は、円形断面で示される。3次元模様形成部50は、平面図において展開すると、包装ケース体30の正方形枠の3辺の長さと等しい長さを有する。つまり、3次元模様形成部50を包装ケース体30の周囲に巻き付けて配置したとき、3辺をちょうど覆うような長さを有する。この長さは、図1において、水玉模様80を背景にして意匠文字22を浮かび上がらせて視認するには、包装ケース体30の正面から見て3辺で十分であることから、このように設定される。勿論これを包装ケース体30の4辺の長さとして、包装ケース体30をぐるりと3次元模様形成部50で覆うものとしてもよい。
【0031】
図2において、包装対象物20と包装ケース体30の寸法関係を説明するために、包装対象物20に重ねて包装ケース体30の形状を破線で示した。これから分かるように、包装対象物20の円形の直径は、包装ケース体30の正方形枠の向かい合う辺の間隔、つまり、包装ケース体30の内側の向かい合う辺の間の距離よりも大きく設定される。換言すれば、包装ケース体30は、包装対象物20の円形断面を囲む4辺を有する矩形枠体を含む直方体であって、包装対象物20を収納する前の状態のときの向かい合う辺の間の間隔が包装対象物20の円形断面の直径よりも短く設定される。これによって、包装対象物20が包装ケース体30に収納されたとき、包装対象物20の外表面が包装ケース体30の内面に密着して配置される。
【0032】
図3は、包装ケース体30に包装対象物20が収納されたときに、3次元模様形成部50によって形成される水玉模様80の虚像位置と、意匠文字22の位置の関係を説明する模式図である。ここでは、図1で説明した透明部32において水平面、すなわち、包装対象物20の軸方向に垂直な面で切断した断面図が示されている。上記のように、包装ケース体30の内のり寸法は、包装対象物20の外形よりも小さいので、包装対象物20が内部に収容されるとき、包装ケース体30は、矩形枠形状がいくらか変形して、包装対象物20の円形断面に近づいた形状となっている。そして、意匠文字22の前方において矢印で示されるように、ユーザが両眼で3次元模様形成部50を見るとき、その模様部である水玉模様80が拡大され、意匠文字22の背後に虚像として形成される。これによって、上記のように、水玉模様80の手前に包装対象物20の意匠文字22である「富士美人」の文字が浮き出て、3次元のように視認される。
【0033】
次に3次元模様形成部50について説明する。図4は、3次元模様形成部50の厚さ方向についての断面図である。3次元模様形成部50は、複数のフィルム層の積層体である。中核となるのは、透明基体フィルム52の層で、その両側にそれぞれいくつかの層が積層される。透明基体フィルム52としては、例えば、厚さが約0.02mmから約0.5mm程度の透明プラスチックフィルム等を用いることができる。
【0034】
透明基体フィルム52の層の一方側には、印刷技術を用いて、模様部54が2次元的に一定の配置ピッチで2次元的に並進配置され、その上に白色等の適当な背景色を有した印刷層が設けられる。なお、必要があれば、模様部54の並進配置の一部に重畳して、他の印刷部分56を設けることができる。この印刷部分56は並進配置された模様でなく、3次元模様を形成しないので、例えば、一般的な記述的文字、平面的模様を表示することができる。ここでは、模様部54は、水玉模様であり、他の印刷部分56は、それ以外の適当なマーク模様等である。模様部54を含む印刷層58は、例えば、厚さを約0.2mmから約0.4mm程度のインク層とすることができる。色は、例えば、模様部54を透明水色、印刷層58を不透明白色とすることができる。
【0035】
なお、印刷層58の外側に、粘着層62が形成される。この粘着層62は、3次元模様形成部50を、図1、図3で説明したように、包装ケース体30の透明部32に位置決めして配置するときの固定手段として用いられる。また、3次元模様形成部50を包装ケース体に貼り付ける前の取り扱い性のため、粘着層62を覆ってセパレータフィルムを設けるものとすることが好ましい。
【0036】
透明基体フィルム52の層の他方側、すなわち、透明基体フィルム52を挟んで模様部54を含む印刷層58の反対側に、レンズ層60が設けられる。レンズ層60は、平凸レンズを、模様部54における並進配置のピッチと同じピッチで、2次元的に並進したプラスチックレンズ層である。なお、レンズ層60の並進配置ピッチと模様部54の並進配置ピッチとを異ならせるものとしてもよい。レンズ層60は、UV硬化型の透明プラスチックを用い、転写成形技術によって転写マスターと呼ばれる型に形成された凹レンズ形状を転写して得ることができる。レンズ層60の透明プラスチック材料としては、厚さが約0.3mmから約0.5mmのUV硬化型透明樹脂等を用いることができる。
【0037】
模様部54と平凸レンズの並進配置のピッチ、平凸レンズの曲率等によって、レンズ層60を通して模様部54を見たときに形成される模様部54の虚像位置が定められる。平凸レンズの形状を半球状とするときは、平凸レンズの曲率は、レンズ層60の厚みに関係するものとなるので、模様部54の虚像位置は、模様部54の印刷パターン、レンズ層60の厚さ及び平凸レンズの配置によって設定することができる。
【0038】
図5は、図1において、包装対象物20の軸方向に垂直な断面であって、透明部32を通る断面についての拡大断面図である。以下では、図1から図4と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。図5では、紙面の下側にユーザの両眼があるものとして、紙面の下側から上側に向かって、ユーザが包装ケース体30に貼り付けられた3次元模様形成部50を通して包装対象物20を見るときの様子を示してある。
【0039】
ここでは、紙面の下側から、3次元模様形成部50、包装ケース体30、包装対象物20が配置されることになる。なお、包装ケース体30がプラスチックの単層で示されているが、複層としてもよい。包装対象物20は、筒部のプラスチック層24の表面に印刷された意匠文字22が包装ケース体30の内側面に密着する形で示されている。また、プラスチック層24の内側に筒部に収容されている内容物である化粧水26が示されている。
【0040】
ユーザが3次元模様形成部50のレンズ層60を通して模様部54を見ると、図5でAとして示された位置にある模様部54の虚像が、Bの位置の虚像面上に形成される。Bの虚像面の位置は、レンズ層60の平凸レンズの曲率、平凸レンズと模様部54との間の距離、平凸レンズと模様部54の並進配置ピッチ等によって定められる。
【0041】
ここで、意匠文字22の位置が、Bの位置より手前側の位置、換言すれば、Aの位置とBの位置との間の位置となるように、Bの位置を設定すると、Bの位置に虚像が形成される水玉模様80の手前に意匠文字22がユーザによって視認される。これによって、包装対象物20の意匠文字が、水玉模様80の手前に浮き上がって視認されることになる。このようにして、包装ケース体30に収納される包装対象物20の表面の表示である意匠文字22を背景の水玉模様80の手前に浮かび上がらせることができる。
【0042】
上記では、3次元模様部は、模様部とレンズ層とを備えている1つの複合シートであるとして説明したが、模様部を包装ケース体に印刷するものとし、レンズ層を有するレンズフィルム体を包装ケース体の模様部の部分に対応させて配置するものとしてもよい。以下では、図1から図5と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。また、以下では、図1から図5の符号を用いて説明する。
【0043】
図6は、図5と同様な方法で包装品を切断した一部断面図である。ここでは、包装ケース体40が、その表面に並進配置された模様部34を有しており、レンズフィルム体70が模様部34に位置決めされて、包装ケース体40の表面に取り付けられる例が示されている。レンズフィルム体70は、レンズ層60と粘着層62とから構成される。レンズ層60は、模様部34の並進配置のピッチと同じピッチで並進配置される複数の平凸レンズを含む。上記のように、模様部34の並進配置ピッチと平凸レンズの並進配置ピッチとを異なるものとしてもよい。レンズフィルム体70は、そのレンズ層60によって、模様部34と協働して、3次元模様の虚像を形成する機能を有する機能フィルムである。ここで、レンズ層60は、UV硬化型樹脂フィルムに上記の転写マスターと呼ばれる型を適用して形成することができる。また、粘着層62には、適当な感圧性糊材を用いることができる。
【0044】
図6の構造においても、ユーザがレンズフィルム体70のレンズ層60を通して模様部34を見ると、図6でAとして示された位置にある模様部34の虚像が、Bの虚像面の位置に形成される。そして、意匠文字22の位置が、Bの位置より手前側の位置、換言すれば、Aの位置とBの位置との間の位置となるように、Bの位置を設定すると、Bの位置に虚像が形成される水玉模様80の手前に意匠文字22がユーザによって視認される。これによって、包装対象物20の意匠文字が、水玉模様80の手前に浮き上がって視認されることになる。
【0045】
図6の構成をとることで、複数種類の模様部34に対し、レンズフィルム体70を共通化して用いることができる。これにより、様々な模様部34に対し、共通のレンズフィルム体70を用いることができ、包装ケース体40の種類を増やすことが容易となり、包装対象物20に合わせた包装ケース体40の選択が容易となる。
【0046】
上記では、3次元模様形成部、あるいはレンズフィルム体を、包装ケース体に配置するのに粘着層を用いるものとして説明した。ここで、熱収縮性のシュリンクフィルムを用いることで、粘着層を省略することができる。以下では、図1から図6と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。また、以下では、図1から図6の符号を用いて説明する。
【0047】
図7は、図5、図6と同様な方法で包装品を切断した一部断面図である。ここでは、図6で説明したレンズフィルム体70の粘着層62を廃止し、レンズ層60のみのフィルム体とし、これを模様部34が印刷された包装ケース体40の表面に位置決めして置き、その外側をシュリンクフィルム72で覆う構成の例が示されている。ここで、シュリンクフィルム72は、異方性の熱収縮率を有するフィルムで、適当な温度に加熱することで1軸方向に例えば数十%収縮するフィルムである。したがって、まず、包装ケース体40の模様部34の並進配置方向に合わせて、レンズ層60のみで粘着層のないフィルム体を位置決めする。そして、その上を熱収縮前のシュリンクフィルムで覆い、適当な温度に加熱する。これによって、収縮したシュリンクフィルム72の収縮力によって、レンズ層60のみのフィルム層が、しっかりと包装ケース体40の所定の位置に固定される。このようにして、シュリンクフィルム72を用いることで、粘着層を省略することができる。
【0048】
図7では、模様部34は包装ケース体40に印刷されるものとしたが、包装ケース体40に印刷しない方法もある。その場合には、図4、図6で説明した3次元模様形成部50において粘着層62を省略した粘着層なし3次元模様形成部を用いる。すなわち、粘着層なし3次元模様形成部を、包装ケース体の透明部に置き、その上を熱収縮前のシュリンクフィルムで覆い、適当な温度に加熱する。これによって、収縮したシュリンクフィルムの収縮力によって、粘着層なし3次元模様形成部のフィルムが、しっかりと包装ケース体40の所定の位置に固定される。このようにして、シュリンクフィルムを用いることで、粘着層を省略することができる。
【実施例2】
【0049】
上記では、包装対象物を包装ケース体のなかで動かないように固定するため、直方体の包装ケース体の内寸法を包装対象物の外形よりやや小さくするものとして説明した。ここでは、プラスチック直方体の形状の変形によって、包装対象物をしっかりと押さえ込んで固定しており、特別な固定具を用いていない。
【0050】
このように、包装ケース体の形状の変形を利用して包装対象物を固定し、包装対象物の表面に表示された意匠文字等の表示部分を包装ケース体の透明部に密着させることができる。包装ケース体は必ずしも直方体でなくても、この方法は可能である。図8は、包装ケース体を2辺枠体として、その2辺によって向かい合う面を広げて収納空間を形成し、その中に包装対象物を保持して収納する例を示す図である。以下では、図1と共通の要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0051】
図8に示す包装品100は、図1で説明したのと同じ包装対象物20と、これを収納する包装ケース体102を含んで構成される。包装ケース体102は、包装対象物20の円形断面を挟む2辺枠体を含む形状を有し、包装対象物20を収納する前の状態のときの2辺枠体の辺の長さが包装対象物の円形断面の直径も長いものである。包装対象物20を収納する前は、封筒状の形状であり、その封筒状の形状を広げることで、その広げた空間に包装対象物を収納できるものである。
【0052】
包装ケース体102は、透明プラスチック材料で構成される。そして、包装対象物20を収納したときに、その意匠文字22が位置する部分を含んで、3次元模様形成部50が取り付けられる。3次元模様形成部50は、図4、図6で説明した構成を有するシート状のもので裏面に粘着層を有するものを用いることができる。
【0053】
図9は、図3と同様な切断面で切断して示される断面図で、包装ケース体102に包装対象物20が収納されたときに、3次元模様形成部50によって形成される水玉模様80の虚像位置と、意匠文字22の位置の関係を説明する模式図である。上記のように、封筒状の包装ケース体102を広げて包装対象物20を収納するので、包装ケース体102の弾力によって、2辺枠形状がいくらか変形して、包装対象物20の外形が包装ケース体102の内面に密着している。そして、意匠文字22の前方において矢印で示されるように、ユーザが両眼で3次元模様形成部50を見るとき、その模様部である水玉模様80が拡大され、意匠文字22の背後に虚像として形成される。これによって、上記のように、水玉模様80の手前に包装対象物20の意匠文字22である「富士美人」の文字が浮き出て、3次元のように視認される。
【0054】
3次元模様形成部50を包装ケース体102に取り付けるには、粘着層を用いた貼り付けの外に、図6、図7に関連して説明したいくつかの方法を用いることができる。すなわち、模様部を包装ケース体102に設けることができ、またシュリンクフィルムを用いて粘着層を有しない3次元模様形成部あるいはレンズ層のフィルム等を包装ケース体102に固定することもできる。
【実施例3】
【0055】
上記では、粘着層を用いずに3次元模様形成部を包装ケース体に取り付けるには、包装ケース体の構造を工夫して行うことができる。以下では、図1と同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0056】
図10は、包装ケース体92を、一部に二重構造を有し、その二重構造の中に3次元模様形成部50を含むラベル96を挟み込む包装品90の例を示す図である。包装品90において、包装対象物20を収納する包装ケース体92は、透明な材料で形成される箱体と、フラップ部94とを有している。箱体は、図1の包装ケース体30と同じ構造で、例えば、全体が透明プラスチックで形成される。フラップ部94は、箱体の外側に開閉自由に取り付けられる透明な折れ曲がり部材で、閉じた状態のときは、箱体と一体となって方向ケース体92を形成する。
【0057】
ラベル96は、包装ケース体92のフラップ部94が開いているときに、箱体とフラップ部94との間に挿入配置され、フラップ部94を閉じることで、箱体とフラップ部94との間に挟みこまれて保持される表示ラベルである。ラベル96は、包装ケース体92の1つの面に対応する部分に3次元模様形成部50が設けられ、その面の隣の面に対応する部分に、通常の印刷等で表示された成分、発売元等を示す一般表示部98が設けられる。
【0058】
このように、包装ケース体92の箱体と一体化するフラップ部94を用いて、ラベル96を挟み込むようにすることで、包装ケース体92を汎用のものとし、製品によってラベル96のみを変更して、異なる包装対象物20に対応した包装品90とすることができる。
【実施例4】
【0059】
上記では、包装対象物の外形が包装ケース体の内面に密着するものとして説明した。これとは別に、包装ケース体に、包装対象物を保持する保持体を設けることで、包装対象物の意匠文字の位置と、3次元模様の虚像面の位置との関係を保持体の構造、寸法によって変化させることができる。以下では、図1と同様の要素には同一の符号を用い、詳細な説明を省略する。
【0060】
図11は、包装ケース体の内部に保持体を設けて包装対象物を収納する包装品110の構成要素を示す図であり、図2と同様な切断面で切断した断面図で、包装ケース体112、保持体114、包装対象物20、3次元模様形成部50がそれぞれ示されている。この包装品110は、保持体114を用いるために包装ケース体112の断面が正方形枠体でなく、直方形枠体となっていることが異なるのみで、他は図1で説明した包装品10と同じ内容である。
【0061】
保持体114は、包装ケース体112の内部に配置されて、包装ケース体112と協働して包装対象物20を動かないように固定する機能を有するプラスチック製の枠体である。保持体114は、その形状と寸法を工夫することで、包装対象物20を包装ケース体112の内部の任意の位置に保持するようにできる。図11の例では、包装ケース体112の平面図上の形状を1組の長辺と1組の短辺とからなる直方形枠体とし、保持体114は、その短辺に対応する長さを有する3辺で包装対象物20を保持し、長辺と短辺との長さの差に相当するLだけ包装対象物20の保持位置を片側にずらすものとしてある。勿論、これ以外に、包装対象物20を包装ケース体112の中央に保持するものとすることもでき、左右の配置位置をずらして包装対象物20を保持するものとしてもよい。
【0062】
かかる保持体114は、透明プラスチック材料の薄板を用い、例えば3辺をなすように折り曲げ、さらに、一部に切り込みを入れて長さLの張り出し部115を形成する等の成形を行ったものを用いることができる。保持体114の透明プラスチック材料としては、包装ケース体112に用いられるものと同じものを用いることができる。なお、保持体114は、薄板を折り曲げて成形したものに限られず、立体成形したものとしてもよい。また、紙製で包装対象物の表示部に対応する部分を切り欠いたものとしてもよい。
【0063】
図12は、図3と同様な切断面で切断して示される断面図で、包装ケース体102に包装対象物20が収納されたときに、3次元模様形成部50によって形成される水玉模様80の虚像位置と、意匠文字22の位置の関係を説明する模式図である。上記のように、包装ケース体112の内部に保持体114を設け、これによって包装対象物20の配置位置を定めつつ保持する。このときに、保持体114の長さLの張り出し部115をユーザが見る方向側に配置すると、包装対象物20の意匠文字22の位置を包装ケース体112の表面からLだけ背後側に配置するものとできる。そして、この張り出し部115が配置される側に対応する包装ケース体112の表面に、3次元模様形成部50が配置される。
【0064】
そして、包装対象物20の意匠文字22を張り出し部115の側に向くようにすることで、意匠文字22の位置を、3次元模様形成部50よりLだけ奥側に来るように配置できる。この場合には、図3等で説明した意匠文字が包装ケース体に密着するときと比べて、模様部の虚像面が意匠文字に対し前後に配置されるものとできる。
【0065】
例えば、図12に示されるように、3次元模様形成部50によって形成される水玉模様80の位置を、ユーザから見て、意匠文字22の手前側とすることができる。これによって、水玉模様80の背後に意匠文字22が沈んだように、ユーザによって視認される。このように、保持体114の張り出し部115の長さLを変えることで、包装ケース体112の透明部と包装対象物20の表示部である意匠文字との間の位置関係を規定し、水玉模様80と意匠文字との視認関係を変化させることができる。
【0066】
3次元模様形成部50を包装ケース体112に取り付けるには、粘着層を用いた貼り付けの外に、図6、図7に関連して説明したいくつかの方法を用いることができる。すなわち、模様部を包装ケース体112に設けることができ、またシュリンクフィルムを用いて粘着層を有しない3次元模様形成部あるいはレンズ層のフィルム等を包装ケース体112に固定することもできる。
【実施例5】
【0067】
上記では、包装品は、包装対象物を包装ケース体に収納されるものとして説明した。ここで包装ケース体を省略することができる。以下では、図1と共通の要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0068】
図13は、包装ケース体を用いずに、包装対象物20に3次元模様形成部50を直接貼り付けた包装品120の様子を示す図である。図15は、図3と同様な切断面で切断して示される断面図で、包装対象物20に3次元模様形成部50が貼り付けされたときに、3次元模様形成部50によって形成される水玉模様80の虚像位置と、意匠文字22の位置の関係を説明する模式図である。ここでは、3次元模様形成部50が包装対象物20の外形の表面に密着している。そして、意匠文字22の前方において矢印で示されるように、ユーザが両眼で3次元模様形成部50を見るとき、その模様部である水玉模様80が拡大され、意匠文字22の背後に虚像として形成される。これによって、上記のように、水玉模様80の手前に包装対象物20の意匠文字22である「富士美人」の文字が浮き出て、3次元のように視認される。
【0069】
3次元模様形成部50を包装対象物20に取り付けるには、粘着層を用いた貼り付けの外に、図6、図7に関連して説明したいくつかの方法を用いることができる。すなわち、模様部を包装対象物20に設けることができ、またシュリンクフィルムを用いて粘着層を有しない3次元模様形成部あるいはレンズ層のフィルム等を包装対象物20に固定することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明に係る実施の形態の包装品の構成を示す図である。
【図2】図1の包装品の各構成要素を分離して示す図である。
【図3】図1の包装品の断面図である。
【図4】本発明に係る実施の形態において、3次元模様形成部の厚さ方向についての断面図である。
【図5】図1の包装品の一部拡大断面図である。
【図6】本発明に係る実施の形態において、包装ケース体の表面に模様部を有し、レンズフィルム体が模様部に位置決めされて、包装ケース体の表面に取り付けられる例を示す図である。
【図7】本発明に係る実施の形態において、シュリンクフィルムを用いてレンズ層を固定する例を示す図である。
【図8】他の実施の形態の包装品の構成を示す図である。
【図9】図8の包装品の断面図である。
【図10】さらに他の実施の形態の包装品を示す図である。
【図11】別の実施の形態において、保持体を有する包装品の各構成要素を説明する図である。
【図12】図11の包装品の断面図である。
【図13】さらに別の実施の形態の包装品を示す図である。
【図14】図13の包装品の断面図である。
【符号の説明】
【0071】
10,90,100,110,120 包装品、20 包装対象物、22 意匠文字、24 プラスチック層、26 化粧水、30,40,92,102,112 包装ケース体、32 透明部、34 模様部、50 3次元模様形成部、52 透明基体フィルム、54 模様部、56 印刷部分、58 印刷層、59 透明樹脂、60 レンズ層、62 粘着層、67 溶融樹脂、68 転写用マスターフィルム、70 レンズフィルム体、72 シュリンクフィルム、80 水玉模様、94 フラップ部、96 ラベル、98 一般表示部、114 保持体、115 張り出し部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に任意の表示パターンを有する表示部を含む包装対象物と、
少なくとも一部に透明部を有し、包装対象物の表示部が透明部の少なくとも一部に密着するように包装対象物を収納する包装ケース体と、
包装ケース体の透明部に対応する部分に配置され、透明部に密着する表示部から予め任意に設定された深さの虚像面上に3次元模様の虚像を形成する3次元模様形成部と、
を備え、3次元模様の手前に包装対象物の表示部が浮き出て視認されることを特徴とする包装品。
【請求項2】
請求項1に記載の包装品において、
包装ケース体の外側に設けられる熱収縮性のシュリンクフィルムを備え、
3次元模様形成部は、包装ケース体とシュリンクフィルムとの間に挟みこまれて配置されることを特徴とする包装品。
【請求項3】
請求項1に記載の包装品において、
3次元模様形成部は、
包装ケース体の透明部に形成された模様部と、
模様部と協働して3次元模様の虚像を形成するレンズ部を有するフィルム体であって、包装ケース体の透明部に貼付されるレンズフィルム体と、
を含むことを特徴とする包装品。
【請求項4】
表面に任意の表示パターンを有する表示部を含む包装対象物と、
少なくとも一部に透明部を有し、包装対象物を収納する包装ケース体と、
包装ケース体の透明部に対応する部分に配置され、透明部から予め任意に設定された深さの虚像面上に3次元模様の虚像を形成する3次元模様形成部と、
包装ケース体の内部に配置されて包装対象物を保持し、包装ケース体の透明部と包装対象物の表示部との間隔を規定して、3次元模様の虚像面と表示部との間の位置関係を設定する保持体と、
を備えることを特徴とする包装品。
【請求項5】
表面に任意の表示パターンを有する表示部を含む包装対象物と、
基体の一方片側に模様部を有し、他方片側に模様部と協働して3次元模様の虚像を形成するレンズ部を有するフィルム体であって、包装対象物の表示部を含む部分に配置される3次元模様形成フィルム体と、
を備えることを特徴とする包装品。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate


【公開番号】特開2009−67395(P2009−67395A)
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−234504(P2007−234504)
【出願日】平成19年9月10日(2007.9.10)
【公序良俗違反の表示】
特許法第64条第2項第4号の規定により図面の一部または全部を不掲載とする。
【出願人】(000238005)株式会社フジシールインターナショナル (641)
【出願人】(000202154)相互印刷紙器株式会社 (43)
【Fターム(参考)】