説明

包装容器

【課題】外容器に内容器を隙間無く収容することができ、かつ、保温性等の内容器の機能を損なうことなく、取り出し容易が包装容器を提供する。
【解決手段】 外容器1と、この外容器1に収容される複数の内容器2とを有する包装容器であって、外容器1の内壁11の少なくとも一部に、下部の第一傾斜部11aと異なる角度の第二傾斜部11bを形成するとともに、第二傾斜部11bが、前記複数の内容器2のうちの少なくとも一つの内容器2の外壁上部又はその延長線に対して、上方に向かうほど遠ざかるように形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外容器と、この外容器に隙間無く収容される一つ又は複数の内容器とを有する包装容器に関する。
【背景技術】
【0002】
外容器内に一つ又は複数個の内容器を並列状態に収容する食品盛器等の包装容器として、例えば、特許文献1に記載の弁当箱が知られている。この種の包装容器では、一つの内容器又は同一形状・同一寸法若しくは異種形状・異種寸法の複数の内容器を、外容器内に収容し、前記内容器に食品等を盛り付けるようにしている。
【0003】
しかし、上記文献1に記載の弁当箱のように、内容器を外容器の内部に隙間なく並べると、内容器の取り出しが困難になるという問題がある。
本願出願人による特許文献2に記載の食品盛器では、内容器の角部を欠落させ、内容器と内容器との間に隙間を設けているが、これだと、欠落させた分だけ内容器の容積が減少して収容効率が悪くなるという新たな問題が発生する。
また、特許文献3に記載の弁当ケースでは、内容器を取り出し易くするために外容器の一部を切欠縁部12aが形成されている。
しかし、この文献3に記載の弁当ケースでは、切欠縁部12aを設けた分だけ内容器の保温性が低下するおそれがあるという問題がある。
【特許文献1】特開2005−118551号公報
【特許文献2】特開2002−85234号公報
【特許文献3】特開2004−196406号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたもので、外容器に内容器を隙間無く収容することができ、かつ、保温性等の内容器の機能を損なうことなく、内容器の取り出しが容易な包装容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、外容器と、この外容器に収容される複数の内容器とを有する包装容器であって、前記外容器の内壁上部の少なくとも一部に、内壁下部の第一傾斜部と異なる角度の第二傾斜部を形成するとともに、前記第二傾斜部が、前記複数の内容器のうちの少なくとも一つの内容器の外壁上部又はその延長線に対して、上方に向かうほど遠ざかるように形成したこと構成としてある。
この構成によれば、内容器の一方の外壁を前記第二傾斜部に押し付けるように付勢することで、内容器が傾いて内容器を取り出すための手掛かりを他方に形成することができる。そのため、外容器に内容器を隙間無く収容しても、内容器の取り出しが容易になる。また、外容器の一部を切り欠く必要が無いので、内容器の保温性も高く保つことができる。
また、傾斜変化部を設けることで、包装容器を持ちやすくなり、手の滑りによる落下等を有効に防止することができる。
【0006】
なお、複数個ある内容器のうちの少なくとも一つが取り出し容易であれば、他の内容器の取り出しも容易になる。そのため、第二傾斜部は外容器の内壁の一部、つまり、内容器一つに対応する部分に形成されていればよく、かつ、複数の内容器のうちの少なくとも一つの内容器の外壁に対して、前記第二傾斜部が所定の傾斜角で傾斜していればよい。
【0007】
前記第二傾斜部の傾斜角は、請求項2に記載するように、前記内容器の外壁(下部と上部とで傾斜角が異なる場合は外壁上部)の傾斜角に対して、15°〜20°の範囲内で傾斜しているのが好ましい。
この傾斜角より大きいと、内容器が傾き過ぎて内容物がこぼれるおそれがある。また、小さいと、内容器の取り出しが困難になる。
また、請求項3に記載するように、前記前記第一傾斜部と前記第二傾斜部との間の傾斜変化部が、前記内容器の上端縁よりも6mm〜20mm(6mm以上20mm以下、以下「〜」の解釈については同じ)の範囲内で下方に位置しているのが好ましい。前記の値は、包装容器や内容器の材質や用途,大きさ,重さ等によって異なり、例えば、内容器が小さくて軽い場合には、上端縁から比較的近い位置に傾斜変化部を形成する。反対に、内容器が大きかったり、ある程度の重量がある場合には、上端縁から比較的遠い位置に傾斜変化部を形成する。傾斜変化部の最適位置は、上記した条件に応じて、経験や実験等で見いだすことができる。具体的には、例えばABS樹脂等の樹脂で形成された一般的な弁当ケースでは、請求項4に記載するように、6.5mm〜10mm程度の範囲内とするとよい。
【0008】
前記傾斜変化部は、内容器が回転を開始する際の支点となる。傾斜変化部は角状であってもよいが、円弧状の面取りを施したものであってもよい。内容器の大きさや重量に対して傾斜変化部が下方過ぎると、内容器に力を加えたときに内容器が勢いよく傾いて、内容物がこぼれたり飛び出したりするおそれがある。また、内容器の大きさや重量に対して傾斜変化部が上過ぎると、内容器を回転させるのに大きな力が必要となり、傾斜変化部を設けた利点が小さくなる。
包装容器に蓋体を設ける場合は、請求項5に記載するように、蓋体の少なくとも一つの角部の端縁が、前記蓋体の開口縁を含む平面に対して離間した位置に形成されているのが好ましい。
このようにすることで、蓋体を積み重ねたときに、重ね合わせた蓋体と蓋体との間に隙間が形成され、蓋体の内部の圧力がこの隙間から逃げて蓋体の密着を防止し、重ね合わせた蓋体の個々を分離しやすくする。
【0009】
外容器は、請求項6に記載するように、その外側に、前記複数の内容器を区分けするとともに媒体が流通できる溝を形成してもよい。さらに、請求項7に記載するように、前記溝はV字状に形成するとよい。好ましくは、内容器の形状を錐状にすることで、例えば冷却又は冷凍した内容物を暖めたり解凍したりする際若しくは冷蔵庫や冷凍庫内で内容物を冷やしたり冷凍したりする際に、温風や水、冷風等の媒体と内容器との接触面積を増やして、効率良く内容物の暖め,解凍,冷却又は冷凍を行うことができるようになる。
なお、請求項1〜5に記載の発明の変形例として、請求項8に記載するように、前記複数の内容器と前記外容器とを一体の容器体として形成してもよい。また、請求項8に記載の発明は、媒体との間の熱交換を効率良く行うことを目的とする請求項6及び請求項7に記載の発明の変形例とすることもできる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の包装容器によれば、内容器の一方側の上部に指先を引っ掛けて軽く外容器の第二傾斜部に向けて押すだけで、前記内容器の他方側が浮き上がり、前記内容器を容易に取り出すことができるようになる。
また、外容器又は容器体の外側に溝を形成することで、冷却又は冷凍等した内容物を暖めたり解凍したり、冷蔵庫や冷凍庫内で内容物を冷却又は冷凍する際の効率を高めることができる。
さらに、本発明のように、外容器又は容器体の内壁に角度の異なる傾斜部を形成することで、洗浄等した後に積み重ねても、積み重ねた外容器と外容器との間又は容器体と容器体との間に隙間ができ、この隙間を通して排水をスムースに行うことができるほか、この隙間を手掛かりに、積み重ねた複数の外容器又は容器体から個々の外容器又は容器体を容易に取り出せるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の包装容器の好適な実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明が適用される弁当ケース等の包装容器の一実施形態にかかる斜視図である。
この包装容器は、平面視して矩形状の外容器1と、この外容器1の内部に隙間無く収容される複数の内容器2と、内容器2を外容器1に収容した後に外容器1に被せられる蓋体3とからなっている。
なお、この実施形態では、平面視した形状及び大きさ同一の六つの内容器2を外容器1内に収容するものとして説明するが、外容器1内に内容器2を隙間無く収容できるのであれば、内容器2の形状及び大きさはそれぞれ異なるものであってもよいし、六つに限らずこれ以外の数であってもよい。内容器2の数は一つであってもよい。
【0012】
外容器1の内壁11は、全体として開口部(つまり上方)に向かって拡開状に傾斜している。そして、その上下方向の途中部位には、内壁11の全周に亘ってその上下で傾斜角が変化する傾斜変化部12が設けられている。以下の説明では、傾斜変化部12の下方(外容器1の底部側)を第一傾斜部11a、上方を第二傾斜部11bとする。
【0013】
図2(a)は、外容器1内に内容器2を収容したときの外容器1と内容器2との関係及び外容器1の各部の寸法を説明する部分拡大断面図である。
図示の例では、外容器1の開口縁と内容器2の開口縁とはほぼ同じ高さに位置している。そして、外容器1の内底部から前記開口縁までの高さをh1、前記開口縁から傾斜変化部12までの高さをh2とすると、高さh1に対する高さh2の比(寸法)は、内容器の大きさや重量等を考慮して適切なものを選択する。高さh2は、少なくとも利用者の指先を引っ掛けることができる程度の寸法が必要である。
【0014】
例えば、ABS樹脂等の樹脂で製造される一般的な仕出し弁当用の弁当ケースにおいては、1/4〜1/5程度とするのがよい。具体的には、1個〜4個程度の内容器2を有し、開口部の大きさが20cm四方程度で、肉厚約2mm程度の樹脂製の一般的な弁当ケースにおいては、高さh1が約34mmである場合に、6.8mm〜8.5mm程度とするのがよい。一般的な仕出し弁当用の弁当ケースでは、内容器2の大きさや材質、重さにもよるが、概ね6.5mm〜10mmの範囲内である。なお、内容器2の大きさや材質,重さによっては、上記の範囲外で最適位置を見いだすことも可能ではあるが、大人の親指を容易に引っ掛けることができる寸法を考慮すると、下限値は6.0mm程度である。
高さh2の寸法が内容器2の大きさや重さに比して大きすぎると、内容器2に力を加えたときに内容器2が勢いよく回転して内容物がこぼれるおそれがある。また、高さh2の寸法が内容器2の大きさや重さに比して小さすぎると、内容器2を回転させるのに大きな力が必要となって、内容器2の取り出しが困難になる。
【0015】
次に内壁11について説明する。この実施形態では、外容器1の傾斜変化部12よりも下方に位置する第一傾斜部11aは、内容器2の外壁と同じ傾斜角になるように形成されている。この実施形態では、内容器2の外壁及び第一傾斜部11aの傾斜角βはおおよそ52°である。一般的な弁当ケースでは、傾斜角βは50°〜60°の範囲内とするのがよい。
従って、内容器2を外容器1の内部に収容すると、外容器1の内壁11に内容器2の外壁が密接して、内容器2の位置決めと移動の規制が行われる。
【0016】
外容器1の傾斜変化部12よりも上方に位置する第二傾斜部11bは、内容器2の外壁から開口部に向かうに従って遠ざかるように形成されている。このような第二傾斜部11bを設けることで、包装容器を外側から手で持ちやすくなり、滑りによる落下等を有効に防止できるという効果もある。
内容器2の外壁に対する第二傾斜部11bの傾斜角αは、高さh2の寸法や、内容器2の大きさや重量等を考慮して適切なものを選択する。例えば、前記したような一般的な弁当ケースの例では、傾斜角αは、おおよそ15°〜20°とするのが好ましい。
第二傾斜部11bの傾斜角αが傾斜変化部12の位置(高さh2の寸法)及び内容器2の大きさや重さに比して小さすぎると、内容器2の他方の持ち上がり量が不十分で取り出しが困難になり、大きすぎると内容器2が傾斜しすぎて内容物がこぼれてしまうおそれがある。
【0017】
図2(b)は、上記構成の外容器1と内容器2の作用を説明する図である。
複数の内容器2のうち一つの内容器2の一方の上端を、図中符号矢印Pで示す方向に押すと、傾斜変化部12を支点として内容器2が図中反時計回り方向(矢印iで示す方向)に回転する。この結果として、内容器2の他方の上端が他の内容器2から浮き上がり、この内容器2を取り出すための手掛かりができる。そのため、内容器2を容易に外容器1から取り出すことができる。
本発明の他の変形例としては、例えば、第二傾斜部11bを外容器1の内壁11の一部に形成したものを上げることができる。この場合、第二傾斜部11bを形成する範囲は、内容器2の少なくとも一つ分の幅があればよい。
【0018】
次に、図1及び図3を参照しつつ、この実施形態の包装容器に用いられる蓋体3の詳細を説明する。
図3(a)は、図1に示された蓋体3の四つの角部3a,3a・・のうちの一つ角部3aの拡大斜視図、(b)は、この実施形態における蓋体3の作用を説明する部分断面拡大図である。
蓋体3の四つの角部3a,3a・・のうち、少なくとも一つの角部3aは、図3(a)に示すように、蓋体3の開口縁3bを含む平面よりも僅かに上方に位置していて、前記平面との間に隙間3cが形成されるようになっている。この隙間3cは、蓋体3を複数積み重ねたときに内部の圧力を逃すことができる大きさを有していればよい。
【0019】
図3(b)は、上記隙間3cの作用を説明する図である。
この実施形態における蓋体3のように、積み重ねた状態で保管・搬送等される蓋体では、例えば湯洗後に蓋体を図示するように積み重ねると、温度の低下に伴う内圧の低下によって蓋体同士が密着し、蓋体を個々に分離しにくくなって、被蓋作業を行う際に作業の効率を著しく低下させる。
この実施形態の蓋体3では、角部3aの少なくとも一つが上記のように形成されているため、複数の蓋体3を積み重ねても、角部3aの部分に隙間3cができ、この隙間3cから内部の圧力が逃げるので、蓋体3どうしの密着を防いで、被蓋作業を行う際の作業効率の低下を防止できる。
【0020】
図4は、本発明の他の実施形態にかかり、外容器内に内容器を収容したときの外容器と内容器との関係を示す部分断面図である。
図4において、先の実施形態と同一部位,同一部材には同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
この実施形態において先の実施形態と異なるところは、外容器1′の外側に、内容器2の各々を区分けする溝11cが形成されている点である。この溝11cは、例えば、冷凍食品や冷蔵食品等の内容物を急速解凍又は暖めるための温風や温水等の媒体が通過するものである。溝11cを形成する場合には、図示するように、内容器2の外壁面と外容器1′の内壁面とが密着するように、つまり、内容器2の外壁面の傾斜角や刑状に合わせて、溝11cを構成する壁面を形成するとよい。このようにすることで、外容器1′及び内容器2を介して前記媒体に接触する前記内容物の接触面積を大きくすることができ、溝11cを流れる前記媒体と前記内容物との間で効率の良い熱交換が可能になる。
なお、この実施形態では、内容器2の形状を円錐台形状又は角錐台形状にして、溝11cが略逆V字状になるようにしているが、このようにすることで、前記媒体と前記内容物との間でより高い効率で熱交換が可能になる。
【0021】
図5及び図6は、上記した他の実施形態の変形例で、図5は包装容器の斜視図、図6は図5のI−I方向断面図である。
この変形例では、先に説明した他の実施形態の外容器1′と内容器2とが一体になって、一つの容器体5を構成している。この容器体5においては、内容物を収容する内容器部分を、収容部52として表す。
容器体5の外壁は、先の実施形態と同様の第一傾斜部51aと第二傾斜部51bとを有していて、第一傾斜部51aに対する第二傾斜部51bの角度αも、先の実施形態と同様である。
図示の例では、収容部52,52の間には溝51cが形成されているが、この溝51cは、図4を参照しながら説明した先の実施形態と同様に、内容物を暖める媒体又は冷却する媒体が流通できるようにするためのものである。先の実施形態と同様に、収容部52,52の形状を円錐台形状又は角錐台形状として、溝51cが逆V字形になるようにするのが好ましい。なお、内容物を暖めたり、冷却したりする必要が無いのであれば、溝51cは特に形成する必要がなく、図1〜図3を参照しながら説明した最初の実施形態と同様の形状としてもよいことは勿論である。
【0022】
図7は、本発明の包装容器における外容器1,1′及び容器体5の他の作用を説明する部分拡大断面図である。
図示の例は、図5の容器体5であるが、先の実施形態の外容器1,1′においても同じであるので、図示及び説明は省略する。
本発明のように、外容器1,1′及び容器体5の外壁に第一の傾斜部11a,51a及び第二の傾斜部11b,51bを形成することで、例えば洗浄後に、同一形状の外容器1,1′又は容器体5を裏返し状態で複数積み重ねると、積み重ねた外容器1,1(1′,1′)の間又は容器体5,5の間に図示するような隙間6が形成される。
この隙間6は、外容器1,1′又は容器体5からの排水を促進するだけでなく、積み重ねた状態から個々の外容器1,1′又は容器体5を取り出す際の手掛かりとなり、取り出しが容易になるという利点がある。
なお、積み重ねたときに外容器1,1′又は容器体5どうしが密着すると毛管現象により水分が排出されにくくなるが、このような不都合を回避するために、例えば、外容器1,1′又は容器体5の外面に突起(本願出願人による特開2002−85234号の図2に示すような突起)を形成するとよい。
【0023】
本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記の説明では、外容器1に蓋体3を被せるものとして説明したが、蓋体3は本発明では必須の要件ではなく、無くてもよい。
また、この実施形態の蓋体3において隙間3cを形成する角部3aは、一カ所であってもよいし複数箇所であってもよいし。
さらに、h2の寸法は、包装容器の大きさや重さ等によっても異なるが、本発明の適用が想定される弁当ケース程度の大きさの食品用,工業用,商業用の包装容器では、おおよそ6.0mm〜20mmの範囲内である。
また、図3を参照しながら説明した蓋体3の構成は、本発明の包装容器に限らず、他のあらゆる包装容器に対しても独立して適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明は、弁当ケースや惣菜入れ等の食品包装容器に限らず、弁当ケース程度の大きさを有する工業用や商業用のあらゆる包装容器に広く適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明が適用される弁当ケース等の包装容器の一実施形態にかかる斜視図である。
【図2】外容器内に内容器を収容したときの外容器と内容器との関係及び外容器の各部の寸法を説明する部分拡大断面図である。
【図3】図3(a)は、図1に示された蓋体の一角部の拡大斜視図、(b)は、この実施形態の蓋体の作用を説明する部分断面拡大図である。
【図4】本発明の他の実施形態にかかり、外容器内に内容器を収容したときの外容器と内容器との関係を示す部分断面図である。
【図5】他の実施形態の変形例にかかり、外容器と内容器とを一体にした包装容器の斜視図である。
【図6】他の実施形態の変形例にかかり、図5のI−I方向断面図である。
【図7】本発明の包装容器における外容器及び容器体の他の作用を説明する部分拡大断面図である。
【符号の説明】
【0026】
1,1′ 外容器
11 内壁
11a 第一傾斜部
11b 第二傾斜部
11c 溝
12 傾斜変化部
2 内容器
3 蓋体
3a 角部
3c 隙間
5 容器体
51a 第一傾斜部
51b 第二傾斜部
51c 溝
52 収容部
6 隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外容器と、この外容器に収容される一つ又は複数の内容器とを有する包装容器であって、
前記外容器の内壁の少なくとも一部に、下部の第一傾斜部と異なる角度の第二傾斜部を形成するとともに、前記第二傾斜部が、前記内容器のうちの少なくとも一つの内容器の外壁上部又はその延長線に対して、上方に向かうほど遠ざかるように形成したこと、
を特徴とする包装容器。
【請求項2】
前記第二傾斜部の傾斜角が、前記内容器の外壁上部の傾斜角に対して、15°〜20°の範囲内で傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の包装容器。
【請求項3】
前記第一傾斜部と前記第二傾斜部との間の傾斜変化部が、前記内容器の上端縁よりも6mm〜20mmの範囲内で下方に位置していることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装容器。
【請求項4】
前記包装容器が弁当ケースである場合に、前記傾斜変化部が、前記内容器の上端縁よりも6.5mm〜10mmの範囲内で下方に位置していることを特徴とする請求項3に記載の包装容器。
【請求項5】
前記外容器を被蓋するための蓋体をさらに有し、前記蓋体の少なくとも一つの角部の端縁が、前記蓋体の開口縁を含む平面に対して離間した位置に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の包装容器。
【請求項6】
前記外容器の外側に、前記複数の内容器を区分けするとともに媒体が流通できる溝を形成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の包装容器。
【請求項7】
前記溝が、V字状に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の包装容器。
【請求項8】
前記複数の内容器と前記外容器とを一体の容器体として形成したことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の包装容器。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2008−222309(P2008−222309A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−193849(P2007−193849)
【出願日】平成19年7月25日(2007.7.25)
【出願人】(394021351)株式会社関坂漆器 (2)
【Fターム(参考)】