包装袋、包装食品および包装用品
【課題】包装袋に包装された食品の一部を切り分けて残りを保存する場合に、食品用フィルムなどの包装材を別途使用せずに、食品の乾燥を防ぎつつ保存する包装袋を低コストで提供する。
【解決手段】長手方向の一端が閉塞し、正面部11と、該正面部11に対向して形成された背面部12と、一対の側面部13、14とを備えた横断面四角形の筒部15を有し、正面部11には長手方向に沿う合掌シール部16が形成された包装袋10Aであり、合掌シール部16の短手方向の先端部16aから側面部13、14と背面部12との両境界部分19a、19bまで、短手方向に沿って延びる開封線20が互いに平行に複数形成され、隣り合う開封線20の間には、合掌シール部16の先端部16aから両側の基端部16b、16cまで延びた後、各基端部16b、16cに沿って互いに反対方向に折曲し、近接する開封線20に突き当たる一組の開封開始線21、22が形成されている。
【解決手段】長手方向の一端が閉塞し、正面部11と、該正面部11に対向して形成された背面部12と、一対の側面部13、14とを備えた横断面四角形の筒部15を有し、正面部11には長手方向に沿う合掌シール部16が形成された包装袋10Aであり、合掌シール部16の短手方向の先端部16aから側面部13、14と背面部12との両境界部分19a、19bまで、短手方向に沿って延びる開封線20が互いに平行に複数形成され、隣り合う開封線20の間には、合掌シール部16の先端部16aから両側の基端部16b、16cまで延びた後、各基端部16b、16cに沿って互いに反対方向に折曲し、近接する開封線20に突き当たる一組の開封開始線21、22が形成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、羊羹などの食品の包装に好適に使用される包装袋、該包装袋に食品が収納された包装食品、該包装袋を備えた包装用品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、羊羹、チーズなどの食品を包装するための包装袋が種々提案されている。例えば、易開封性を付与するための包装袋として、開封テープを備えたガセット袋(例えば特許文献1参照。)、テープ状の引き裂き片を備えた包装袋(例えば特許文献2参照。)、所望の位置を周方向に沿って開封可能な積層フィルム(イージーピールフィルム)を用いた包装袋(例えば特許文献3参照。)などが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−137309号公報
【特許文献2】特表2006−508868号公報
【特許文献3】特開2008−1372号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、包装対象の食品が羊羹、チーズなどである場合に、これら従来の包装袋に包装された食品の一部のみを切り分けて食べ、残りを保存しようとすると、残りの食品が切断面などから乾燥しやすいという問題があった。そのため、このように残りの食品を保存する場合には、例えば食品用フィルムを用意して切断面を覆ったり、ポリ袋を用意してその中で保存したりする必要があり、別途包装材を用意しなければならなかった。また、このような従来の包装袋は、袋を構成する積層フィルムの他に、易開封性を付与するためのいわゆるテアテープなどと呼ばれる開封テープが用いられていたり、積層フィルムに切り裂きの方向性を付与するための延伸処理が施されていたりして、高コストなものであった。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、包装袋に包装された食品の一部のみを切り分けて、残りを保存する場合に、食品用フィルム、ポリ袋などの他の包装材を別途使用しなくても、残りの食品を乾燥を防ぎつつ保存することのできる、低コストな包装袋と、該包装袋に食品が収納された包装食品と、該包装袋を備えた包装用品の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の包装袋は、長手方向の一端が閉塞し、正面部と、該正面部に対向して形成された背面部と、一対の側面部とを備えた横断面四角形の筒部を有し、前記正面部には長手方向に沿う合掌シール部が形成され、内容物を収容する包装袋であって、合掌シール部の短手方向の先端部から前記側面部と前記背面部との両境界部分まで、短手方向に沿って延びる開封線が互いに平行に複数形成され、隣り合う前記開封線の間には、前記合掌シール部の前記先端部から両側の基端部まで延びた後、該基端部に沿って互いに反対方向に折曲し、近接する前記開封線に垂直にそれぞれ突き当たる一組の開封開始線が形成されていることを特徴とする。
前記両境界部分には、前記背面部と前記側面部とが外方に延出してシールされた長手方向に沿う延出シール部が形成されていてもよい。その場合、前記一対の側面部の外表面には、前記延出シール部に沿う切離し案内線がそれぞれ形成されていることが好ましい。
本発明の包装食品は、前記包装袋に食品が収納されたことを特徴とする。
前記食品としては羊羹が好適である。
本発明の包装用品は、前記包装袋と、該包装袋を収容する外箱とを備え、前記外箱には、一端が開口し他端が閉塞した蓋体を前記外箱から切り出す分断手段が形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、包装袋に包装された食品の一部のみを切り分けて、残りを保存する場合に、食品用フィルム、ポリ袋などの包装材を別途使用しなくても、残りの食品を乾燥を防ぎつつ保存することのできる、低コストな包装袋、包装食品および包装用品を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の包装袋の一例について、(a)一方向から見た斜視図と、(b)(a)中の矢印A方向から見た斜視図である。
【図2】図1の包装袋の部分平面図である。
【図3】図1の包装袋の製造に使用される積層フィルムの平面図である。
【図4】羊羹を包装した図1の包装袋を開封する際の様子を示す(a)斜視図と、(b)部分平面図である。
【図5】羊羹を包装した図1の包装袋を開封する際の様子を示す(a)斜視図と、(b)部分平面図である。
【図6】羊羹を包装した図1の包装袋を開封する際の様子を示す(a)斜視図と、(b)部分平面図である。
【図7】図1の包装袋を開封後、羊羹を切り分ける様子を示す斜視図である。
【図8】包装袋の背面部をめくり上げて、保存用羊羹の切断面に被せる様子を示す斜視図である。
【図9】弱シールによりシールされた合掌シール部を備えた包装袋を開封する様子を示す斜視図である。
【図10】本発明の包装用品の一例を示す斜視図である。
【図11】図10の包装用品を用いて、羊羹を保存する様子を説明する斜視図である。
【図12】本発明の包装袋の他の一例を示す(a)部分拡大斜視図と、(b)横断面図である。
【図13】図12の包装袋で包装された羊羹を切り分けた後、包装袋の背面部をめくり上げて、保存用羊羹の切断面に被せる様子を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の包装袋の一例を示す図であって、(a)一方向から見た斜視図と、(b)(a)中の矢印A方向から見た斜視図である。図2は、図1の包装袋10Aの部分平面図である。
この例の包装袋10Aは、内容物として羊羹を収納するためのガセット袋であって、正面部11と、この正面部11に対向して形成された背面部12と、正面部11と背面部12との間に形成され、内側に折り込まれた一対の側面部13、14とを備えた横断面四角形の筒部15を有している。筒部15の長手方向の一端は閉塞して底部15aとされ、他端は開口して、この包装袋10A内に羊羹を入れるための開口部15bとされている。
また、この包装袋10Aは、積層フィルムの幅方向の両端部、すなわち、両側端部が互いに合掌シールされて筒状に形成されたものであって、このような合掌シールにより形成された合掌シール部16が、正面部11の短手方向の中央に、長手方向に沿って形成されている。
【0010】
包装袋10Aを構成する積層フィルムとしては、この例では、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなり、包装袋10Aの外表面を構成する基材層と、基材層の内側に形成されたアルミニウム箔からなるバリア層と、バリア層の内側に形成された低密度ポリエチレンからなるシーラント層とが、低密度ポリエチレンからなる接着層を介して順次積層したフィルムが使用されている。
【0011】
この包装袋10Aにおいては、複数(図示例では5本)の開封線20がレーザー加工により溝状に形成されている。
具体的には、各開封線20は、合掌シール部16の短手方向の先端部16aを起点とし、ここから、側面部13、14と背面部12との両境界部分19a、19bまで短手方向に沿って延びたものであって、所定の間隔で互いに平行に形成されている。この例では、図2に示すように、互いに平行な開封線20同士の間隔L1は、内容物である羊羹の一切れ分の長さに対応するように形成され、2〜10cmとされている。
【0012】
そして、隣り合う開封線20の間の合掌シール部16には、合掌シール部16の一面と他面とに形成されて一組とされた開封開始線21、22がレーザー加工により溝状に形成されている。
具体的には、一組の各開封開始線21、22は、いずれも合掌シール部16の短手方向の先端部16aを起点とし、ここから、合掌シール部16の両側の基端部16b、16cまでそれぞれ延び、その後、各基端部16b、16cに沿うように互いに反対方向に垂直に折曲し、近接する開封線20に垂直にそれぞれ突き当たるように形成されている。
ここで、各開封開始線21、22において、合掌シール部16の短手方向の先端部16aから両基端部16b、16cまでの部分を開封開始線21、22の前段部21a、22aという。また、その後、垂直に折曲し、合掌シール部16の基端部16b、16cに沿って延び、近接する開封線20に垂直に突き当たるまでの部分を開封開始線21、22の後段部21b、22bという。
一組の開封開始線21、22は、前段部21a、22aは互いに対応するように形成され、後段部21b、22bは互いに反対方向に延びて、対応しないように形成されている。
また、この例では、各開封開始線21、22の起点は、隣り合う開封線20の起点間の中間に位置している。さらに、この例では、各開封開始線21、22の起点には、V字状のノッチ16dが形成されている。
【0013】
図1の包装袋10Aは、例えば次のようにして製造することができる。
まず、図3に示すように、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる基材層と、アルミニウム箔からなるバリア層と、低密度ポリエチレンからなるシーラント層とが、低密度ポリエチレンからなる接着層を介して順次積層した積層フィルムを用意する。そして、この積層フィルムの基材層側の表面の所定の位置にレーザー加工を施して、各開封線20と各開封開始線21、22とを形成する。
具体的には、図3中矢印で示す積層フィルムの流れ方向が包装袋10の長手方向に相当するように積層フィルムを配置し、開封線20を積層フィルムの流れ方向に対して垂直方向に複数(この例では5本)形成する。ここで各開封線20は、包装袋10の合掌シール部16、正面部11、側面部13、14に相当する部分に形成し、背面部12に相当する部分には形成しない。
ついで、隣り合う開封線20の間に、一組の開封開始線21、22を図示のようにそれぞれL字状に形成する。
【0014】
その後、センターシール型製袋機を用いて、この積層フィルムの両側端部を互いにシールして合掌シール部16を形成し、筒状とした後、この筒状フィルムの所定の箇所を長手方向に沿って折り込んで、正面部11、背面部12、側面部13、14を形成する。ついで、この例では、開封開始線21、22の起点をV字状に切り欠いて、ノッチ16dを形成する。
そして、このように形成された筒状の積層フィルムの一端を閉塞した後に、所定の長さに切断し、シールにより底部15aを形成することで筒部15が形成される。
このようにして図1の包装袋10Aを製造することができる。
【0015】
こうして得られた包装袋10には、加熱されて流動状態にある羊羹を開口部15bから充填した後、開口部15bをインパルスシーラーなどでシールして閉塞する。包装袋10Aに充填された羊羹は、冷却により固化する。
【0016】
こうして包装袋10Aで包装された羊羹の一部のみを切り分けて食べ、残りを保存する場合には、次のようにする。
まず、図4に示すように、包装済みの羊羹を図示略のまな板などの平面上に置く。この際、包装袋10Aの背面部12がまな板などの平面と接触し、正面部11が上方を向くように載置する。
【0017】
ついで、最も底部15a側に位置する開封線20とその隣の開封線20との間の合掌シール部16のうち、開封開始線21、22の起点であるノッチ16dよりも図4中上側の部分を例えば右手の親指と人差し指で掴み、一方、ノッチ16dよりも図4中下側の部分を例えば左手の親指と人差し指で掴む。そして、掴んだ部分を互いに反対方向(図中矢印方向)に引っ張る。すなわち、ノッチ16dよりも図中上側の部分を図中右側に、ノッチ16dよりも図中下側の部分を図中左側に引っ張る。
すると、ノッチ16dを起点として、開封開始線21、22の前段部21a、22aに沿って合掌シール部16の短手方向に沿う切り裂きが開始され、同時に、この開封開始線21、22を挟む2本の隣り合う開封線20においても、その起点からの短手方向に沿う切り裂きが開始される。
【0018】
そして、そのまま矢印方向に引っ張り続けると、図5に示すように、開封開始線21、22の前段部21a、22aに沿って合掌シール部16が切り裂かれた後、次に開封開始線21、22の後段部21b、22bに沿って合掌シール部16に長手方向に沿う亀裂が入り、合掌シール部16の基端部が正面部11から切り離される。
その結果、包装袋10Aの筒部15が合掌シール部16から観音開き状に開封される。
【0019】
こうして開封が開始された後も、そのまま右手の親指と人差し指、左手の親指と人差し指で合掌シール部16をそれぞれ掴み、矢印方向に引っ張り続けることによって、図6に示すように、開封線20に沿う合掌シール部16、正面部11、側面部13、14の切り裂きが連続的に順次進行し、側面部13、14と背面部12との両境界部分19a、19bに到達して、開封が終了する。
ついで、図7に示すように、このように開封することで露出した羊羹の露出部分を図示略の包丁などで切り分けることで、一切れ分の羊羹Yを切り分けることができる。
【0020】
ついで、図8に示すように、包装袋10Aの端部(この例では底部15a側の端部)をハサミなどの図示略の切断具により短手方向に切断し、切り離してから、一切れ分の羊羹Yを切り分けることで露出した背面部12を矢印のようにめくり上げ、保存用の羊羹Yの切断面に被せる。そして、この背面部12に連続した側面部13、14と正面部11と合掌シール部16も、矢印のように保存用の羊羹Yを覆っている側面部13、14に被せる。
その後、必要に応じて、図示略の輪ゴムなどの留め具を用いて、被せた部分が元に戻らないようにして、これを保存する。
【0021】
このようにすると、羊羹Yの切断面が背面部12により覆われるため、食品用フィルム、ポリ袋などの包装材を別途使用することなく、保存中の切断面の乾燥を防止することができる。
また、この例では、切断面を背面部12で覆うことに加えて、背面部12に連続した側面部13、14、正面部11、合掌シール部16も保存用の羊羹Yを覆っている側面部13、14に被せている。よって、切断面を隙間なく覆うことができ、乾燥防止効果が大きい。
【0022】
こうして保存用の羊羹を保存した後、次に再び羊羹Yを切り分ける際には、再度図4〜8に示す手順にしたがって、包装袋10Aを開封開始線21、22および開封線20により開封し、保存されていた羊羹Yの一切れ分を露出させ、切り分ければよい。
【0023】
このように図示例の包装袋10Aによれば、隣り合う開封線20の間の合掌シール部16には、合掌シール部16の先端部16aから両基端部16b、16cまで延びた後、基端部16b、16cに沿って互いに反対方向に折曲し、近接する開封線20に垂直にそれぞれ突き当たる一組の開封開始線21、22が形成されている。
そのため、合掌シール部16を構成している2枚のフィルムを剥離するのではなく、開封開始線21、22の前段部21a、22aに沿って切り裂き、ついで、後段部21b、22bに沿って亀裂を生じさせることで、包装袋10Aを合掌シール部16から観音開き状に開封することができる。
【0024】
ここで仮に、図9に示すように、合掌シール部16に開封開始線を形成せず、その代わりに、合掌シール部16を剥離可能な弱シールにより形成することによっても、合掌シール部16からこの包装袋を観音開き状に開封することができる。この場合には、隣り合う開封線20の間において合掌シール部16を構成している2枚のフィルムを剥離して、互いに反対方向(図中矢印方向)に引っ張ればよい。
しかしながら、合掌シール部16をこのように剥離可能な弱シールにより形成するためには、例えばイージーピールフィルムと呼ばれる高価なフィルムをシーラント層として用いる必要があるなど、高コストとなる。
これに対して、図1の包装袋10Aは、合掌シール部16を剥離するのではなく開封開始線21、22を利用して切り裂き、亀裂を生じさせることで、開封を開始するものであるため、合掌シール部16を一般的な通常のシール強度で形成すればよく、イージーピールフィルムなどの高価な材料を使用する必要がない。そのため、低コストで提供することができる。
【0025】
なお、以上の例では、開封開始線21、22の起点にはノッチ16dが形成されているため、開封開始位置の目印となるとともに、開封性も良好となるが、ノッチ16dは必ずしも形成されていなくてもよい。
また、以上の例では、包装袋10Aを開封後、包丁などを利用して一切れ分の羊羹Yを切り分けているが、あらかじめ羊羹に一切れ分ずつの切れ目を複数入れておき、その切れ目と開封線20とが一致するように包装しておくことで、包丁を使用しなくても一切れ分の羊羹Yが得られるようにしてもよい。その場合には、流動状態にある羊羹を包装袋10に充填するのではなく、成型後の羊羹に切れ目を入れた後、これを包装袋10Aに入れる工程が採用される。
【0026】
また、以上の例では、内容物として羊羹Yを包装する羊羹包装用の包装袋10Aを例示して説明したが、内容物は羊羹Yには限定されない。
内容物としては、例えば、羊羹、外郎などの練り菓子、チーズ、ハム、カステラ、ゼリーなどの食品が好適に例示できる。また、食品以外には、乾燥を嫌う粘土などが例示できる。
【0027】
また、包装袋10を構成する積層フィルムとしては、内容物が羊羹などの食品である場合に好適な例として、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる基材層と、アルミニウム箔からなるバリア層と、低密度ポリエチレンからなるシーラント層とが、低密度ポリエチレンからなる接着層を介して順次積層した積層フィルムを例示したが、各層の材質や層構成は内容物の種類などに応じて適宜設定できる。
例えば、基材層としては、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートの他、二軸延伸ポリアミド、二軸延伸ポリプロピレンなどからなるフィルムが挙げられる。なかでも好適なフィルムは、耐熱性、寸法安定性が優れる二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムである。
バリア層としては、アルミニウム箔などの金属箔の他、アルミニウム、酸化ケイ素、酸化アルミニウムなどの無機物の蒸着薄膜層を備えた二軸延伸プラスチックフィルム、バリア性樹脂からなるガスバリア性被膜層を備えたプラスチックフィルムなどが挙げられる。なかでも好適なものは、バリア性、引き裂き性が優れるアルミニウム箔である。
シーラント層としては、低密度ポリエチレンおよび直鎖状低密度ポリエチレンなどのポリエチレン、ポリプロピレン、アイオノマー、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−メタアクリル酸共重合体などを使用可能であり、なかでも低温シール性、汎用性の優れる低密度ポリエチレンが好ましい。
このような積層フィルムは、接着層となる接着剤を介して各層が積層されるドライラミネート法や、接着層となる溶融樹脂を各層間に直接押出コーティングする押出しラミネート法により製造できる。
【0028】
開封線20および開封開始線21、22としては、レーザー加工により形成される溝状のものを例示したが、その他にも、表面を粗面化した金属ロールなどを転圧することで形成される帯状の脆弱部や、ミシン目状の切断線などであってもよい。
【0029】
さらに、以上の例では、図8に示すように背面部12を保存用の羊羹Yの切断面に被せた後には、輪ゴムなどの留め具を用いて、めくり上げた部分が元に戻らないようにしている。しかしながら、図10に示すように、包装袋10Aと、この包装袋10Aに内容物を収納してから、この包装袋10Aを収納する外箱30とを備えた包装用品40とすることによって、輪ゴムなどの留め具を別途用意しなくても、めくり上げた部分が元に戻らないようにすることができる。
【0030】
この外箱30は、羊羹Yの外形に沿った直方体からなる紙製のものであって、その長手方向の一箇所において、短手方向に沿って全周にわたるミシン目状の切断線31が分断手段として形成されている。そのため、この切断線31を利用して外箱30を長手方向に2つに分断することによって、この外箱30から、図11に示すように、一端が開口し他端が閉塞した蓋体32を切り出すことができるようになっている。よって、図8に示すように背面部12が被せられた保存用の羊羹Yの切断面に、この蓋体32を被せることによって、輪ゴムなどの留め具を別途用いなくても、めくり上げた部分が元に戻らないようにすることができる。
なお、図10の例では、外箱に形成される分断手段として、ミシン目状の切断線31を例示したが、分断手段はこれに限定されず、一端が開口し他端が閉塞した蓋体を外箱から切り出せるように形成されたものであればよい。
【0031】
また、例えば、このように保存用の羊羹Yの切断面に蓋体32を被せる場合には、図8に示したように、包装袋10Aの背面部12に連続した側面部13、14、正面部11、合掌シール部16を保存用の羊羹Yを覆う側面部13、14に被せるようにすると、これらがかえって邪魔になる場合がある。そのような場合には、これら側面部13、14、正面部11、合掌シール部16を切り離し、背面部12のみをめくり上げて切断面に被せてもよい。
【0032】
その場合には、図12に示す包装袋10Bのように、延出シール部25a、25bと 切離し案内線26a、26bとを形成しておき、背面部12と側面部13、14との間をハサミなどを使用することなく、容易に切り離せるようにしておくことが好適である。
【0033】
図12は、このような包装袋10Bの(a)部分拡大斜視図と、(b)横断面図であって、この包装袋10Bは、側面部13、14と背面部12との両境界部分には、背面部12と側面部13、14とが外方に延出してシールされた長手方向に沿う延出シール部25a、25bが形成され、一対の側面部13、14の外表面には、延出シール部25a、25bに沿う切離し案内線26a、26bがそれぞれ形成されている点で、図1の包装袋10Aと異なっている。その他の構成は、図1の包装袋10Aと同様である。
【0034】
具体的には、この例の包装袋10Bでは、背面部12の短手方向の両端部である両側端部のうち、一方の側端部12aと側面部13のうちの背面部12側の側端部13aとは、ともに延出して互いにヒートシールされ、1つの延出シール部25aを構成している。また、背面部12の他方の側端部12bと側面部14のうちの背面部12側の側端部14aとは、ともに延出して互いにヒートシールされ、別のもう1つの延出シール部25bを構成している。また、この例では、切離し案内線26a、26bは、レーザー加工により溝状に形成されたものであって、それぞれ延出シール部25a、25bの基端部からの距離L2が2mm以下の範囲内で、この基端部よりも側面部13、14にややずれた位置に形成されている。
【0035】
図12の包装袋10Bは、例えば次のようにして製造することができる。
まず、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる基材層と、アルミニウム箔からなるバリア層と、低密度ポリエチレンからなるシーラント層とが、低密度ポリエチレンからなる接着層を介して順次積層した積層フィルムを用意する。そして、この積層フィルムの基材層側の表面の所定の位置にレーザー加工を施して、各開封線20と各開封開始線21、22とを形成するとともに、切離し案内線26a、26bも形成する。
ついで、センターシール型製袋機を用いて、この積層フィルムの両側端部を互いにシールして合掌シール部16を形成し、筒状とした後、この筒状フィルムの所定の箇所を長手方向に沿って折り込んで、正面部11、背面部12、側面部13、14を形成する。ついで、背面部12の側端部12a、12bと側面部13、14の側端部13a、14aとをシーラント層同士が接するように外方に延出させてヒートシールし、延出シール部25a、25bを形成する。
そして、このように形成された筒状の積層フィルムの一端を閉塞した後に、所定の長さに切断し、シールにより底部15aを形成することで筒部15が形成される。
このようにして図12の包装袋10Bを製造することができる。
【0036】
このような包装袋10Bで包装された羊羹Yの一部のみを切り分けて食べ、残りを保存する場合には、包装袋10Aの場合と同様に、図4〜7に示す手順に沿って開封し、羊羹Yの一切れ分を切り分ける。その後、図13に示すように、包装袋10Bの図示略の端部をハサミなどで短手方向に切断し切り離してから、側面部13、14をそれぞれ引張って、これら側面部13、14を背面部12から切離し案内線26a、26bに沿って切り離す。その後、残った背面部12をめくり上げて、切断面を覆えばよい。このようにすると、保存用の羊羹Yの切断面を包装袋10Bの背面部12だけですっきりと覆うことができる。そのため、図10〜11に示すように蓋体32を切断面に被せる場合などには好適である。
なお、このように側面部13、14を切り離す際には、延出シール部25a、25bを図13に示すように内側に折り込んでおき、延出シール部25a、25bが背面部12とまな板などの平面との間に位置するようにしておくと、良好に切り離せるため好ましい。
【0037】
このように背面部12と側面部13、14との境界部分に延出シール部25a、25bおよび切離し案内線26a、26bを形成しておくことによって、ハサミなどの切断治具を用いずに、側面部13、14と背面部12との間で直線的に切り離すことができる。
ここで、延出シール部25a、25bさえ形成されていれば、この延出シール部25a、25bが切断方向のガイドとして作用するため、必ずしも切離し案内線26a、26bが形成されていなくても、側面部13、14と背面部12との間で直線的に切り離すことができる。しかしながら、切離し案内線26a、26bが形成されていると、よりシャープに切り離すことができ好適である。
また、切離し案内線は、レーザー加工により形成されるものに限定されず、表面を粗面化した金属ロールなどを転圧することで形成される帯状の脆弱部や、ミシン目状の切断線などであってもよい。
【実施例】
【0038】
[実施例]
以下のようにして図1に示す包装袋10Aを製造した。
まず、厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートからなる基材層と、厚さ9μmのアルミニウム箔からなるバリア層と、厚さ35μmの低密度ポリエチレンからなるシーラント層とが、厚さ15μmの低密度ポリエチレンからなる接着層を介して順次積層した積層フィルムを製造し、この積層フィルムの所定の位置に、レーザー加工により溝状の開封線20、開封開始線21、22を直線状に形成した。
ついで、センターシール型製袋機を用いて、この積層フィルムの両側端部を互いにシールして合掌シール部16を形成し、筒状とした後、この筒状フィルムの所定の箇所を長手方向に沿って折り込んで、正面部11、背面部12、側面部13、14を形成した。
そして、このように形成された筒状の積層フィルムの一端をシールにより閉塞した後に、所定の長さに切断し、底部15aを形成した。
こうして得られた包装袋10に、加熱され流動状態にある羊羹を開口部15bから入れた後、開口部15bをインパルスシーラーでシールして閉塞した。
羊羹が固化した後、図4〜8に示すようにして開封し、切り分け、残りの羊羹Y保存したところ、羊羹Yの切断面を乾燥させることなく保存できた。
【符号の説明】
【0039】
10A、10B 包装袋
11 正面部
12 背面部
13、14 側面部
15 筒部
16 合掌シール部
16a 合掌シール部の短手方向の先端部
16b、16c 合掌シール部の短手方向の基端部
20 開封線
21、22 開封開始線
25a、25b 延出シール部
26a、26b 切離し案内線
30 外箱
32 蓋体
40 包装用品
Y 羊羹
【技術分野】
【0001】
本発明は、羊羹などの食品の包装に好適に使用される包装袋、該包装袋に食品が収納された包装食品、該包装袋を備えた包装用品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、羊羹、チーズなどの食品を包装するための包装袋が種々提案されている。例えば、易開封性を付与するための包装袋として、開封テープを備えたガセット袋(例えば特許文献1参照。)、テープ状の引き裂き片を備えた包装袋(例えば特許文献2参照。)、所望の位置を周方向に沿って開封可能な積層フィルム(イージーピールフィルム)を用いた包装袋(例えば特許文献3参照。)などが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−137309号公報
【特許文献2】特表2006−508868号公報
【特許文献3】特開2008−1372号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、包装対象の食品が羊羹、チーズなどである場合に、これら従来の包装袋に包装された食品の一部のみを切り分けて食べ、残りを保存しようとすると、残りの食品が切断面などから乾燥しやすいという問題があった。そのため、このように残りの食品を保存する場合には、例えば食品用フィルムを用意して切断面を覆ったり、ポリ袋を用意してその中で保存したりする必要があり、別途包装材を用意しなければならなかった。また、このような従来の包装袋は、袋を構成する積層フィルムの他に、易開封性を付与するためのいわゆるテアテープなどと呼ばれる開封テープが用いられていたり、積層フィルムに切り裂きの方向性を付与するための延伸処理が施されていたりして、高コストなものであった。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、包装袋に包装された食品の一部のみを切り分けて、残りを保存する場合に、食品用フィルム、ポリ袋などの他の包装材を別途使用しなくても、残りの食品を乾燥を防ぎつつ保存することのできる、低コストな包装袋と、該包装袋に食品が収納された包装食品と、該包装袋を備えた包装用品の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の包装袋は、長手方向の一端が閉塞し、正面部と、該正面部に対向して形成された背面部と、一対の側面部とを備えた横断面四角形の筒部を有し、前記正面部には長手方向に沿う合掌シール部が形成され、内容物を収容する包装袋であって、合掌シール部の短手方向の先端部から前記側面部と前記背面部との両境界部分まで、短手方向に沿って延びる開封線が互いに平行に複数形成され、隣り合う前記開封線の間には、前記合掌シール部の前記先端部から両側の基端部まで延びた後、該基端部に沿って互いに反対方向に折曲し、近接する前記開封線に垂直にそれぞれ突き当たる一組の開封開始線が形成されていることを特徴とする。
前記両境界部分には、前記背面部と前記側面部とが外方に延出してシールされた長手方向に沿う延出シール部が形成されていてもよい。その場合、前記一対の側面部の外表面には、前記延出シール部に沿う切離し案内線がそれぞれ形成されていることが好ましい。
本発明の包装食品は、前記包装袋に食品が収納されたことを特徴とする。
前記食品としては羊羹が好適である。
本発明の包装用品は、前記包装袋と、該包装袋を収容する外箱とを備え、前記外箱には、一端が開口し他端が閉塞した蓋体を前記外箱から切り出す分断手段が形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、包装袋に包装された食品の一部のみを切り分けて、残りを保存する場合に、食品用フィルム、ポリ袋などの包装材を別途使用しなくても、残りの食品を乾燥を防ぎつつ保存することのできる、低コストな包装袋、包装食品および包装用品を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の包装袋の一例について、(a)一方向から見た斜視図と、(b)(a)中の矢印A方向から見た斜視図である。
【図2】図1の包装袋の部分平面図である。
【図3】図1の包装袋の製造に使用される積層フィルムの平面図である。
【図4】羊羹を包装した図1の包装袋を開封する際の様子を示す(a)斜視図と、(b)部分平面図である。
【図5】羊羹を包装した図1の包装袋を開封する際の様子を示す(a)斜視図と、(b)部分平面図である。
【図6】羊羹を包装した図1の包装袋を開封する際の様子を示す(a)斜視図と、(b)部分平面図である。
【図7】図1の包装袋を開封後、羊羹を切り分ける様子を示す斜視図である。
【図8】包装袋の背面部をめくり上げて、保存用羊羹の切断面に被せる様子を示す斜視図である。
【図9】弱シールによりシールされた合掌シール部を備えた包装袋を開封する様子を示す斜視図である。
【図10】本発明の包装用品の一例を示す斜視図である。
【図11】図10の包装用品を用いて、羊羹を保存する様子を説明する斜視図である。
【図12】本発明の包装袋の他の一例を示す(a)部分拡大斜視図と、(b)横断面図である。
【図13】図12の包装袋で包装された羊羹を切り分けた後、包装袋の背面部をめくり上げて、保存用羊羹の切断面に被せる様子を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の包装袋の一例を示す図であって、(a)一方向から見た斜視図と、(b)(a)中の矢印A方向から見た斜視図である。図2は、図1の包装袋10Aの部分平面図である。
この例の包装袋10Aは、内容物として羊羹を収納するためのガセット袋であって、正面部11と、この正面部11に対向して形成された背面部12と、正面部11と背面部12との間に形成され、内側に折り込まれた一対の側面部13、14とを備えた横断面四角形の筒部15を有している。筒部15の長手方向の一端は閉塞して底部15aとされ、他端は開口して、この包装袋10A内に羊羹を入れるための開口部15bとされている。
また、この包装袋10Aは、積層フィルムの幅方向の両端部、すなわち、両側端部が互いに合掌シールされて筒状に形成されたものであって、このような合掌シールにより形成された合掌シール部16が、正面部11の短手方向の中央に、長手方向に沿って形成されている。
【0010】
包装袋10Aを構成する積層フィルムとしては、この例では、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなり、包装袋10Aの外表面を構成する基材層と、基材層の内側に形成されたアルミニウム箔からなるバリア層と、バリア層の内側に形成された低密度ポリエチレンからなるシーラント層とが、低密度ポリエチレンからなる接着層を介して順次積層したフィルムが使用されている。
【0011】
この包装袋10Aにおいては、複数(図示例では5本)の開封線20がレーザー加工により溝状に形成されている。
具体的には、各開封線20は、合掌シール部16の短手方向の先端部16aを起点とし、ここから、側面部13、14と背面部12との両境界部分19a、19bまで短手方向に沿って延びたものであって、所定の間隔で互いに平行に形成されている。この例では、図2に示すように、互いに平行な開封線20同士の間隔L1は、内容物である羊羹の一切れ分の長さに対応するように形成され、2〜10cmとされている。
【0012】
そして、隣り合う開封線20の間の合掌シール部16には、合掌シール部16の一面と他面とに形成されて一組とされた開封開始線21、22がレーザー加工により溝状に形成されている。
具体的には、一組の各開封開始線21、22は、いずれも合掌シール部16の短手方向の先端部16aを起点とし、ここから、合掌シール部16の両側の基端部16b、16cまでそれぞれ延び、その後、各基端部16b、16cに沿うように互いに反対方向に垂直に折曲し、近接する開封線20に垂直にそれぞれ突き当たるように形成されている。
ここで、各開封開始線21、22において、合掌シール部16の短手方向の先端部16aから両基端部16b、16cまでの部分を開封開始線21、22の前段部21a、22aという。また、その後、垂直に折曲し、合掌シール部16の基端部16b、16cに沿って延び、近接する開封線20に垂直に突き当たるまでの部分を開封開始線21、22の後段部21b、22bという。
一組の開封開始線21、22は、前段部21a、22aは互いに対応するように形成され、後段部21b、22bは互いに反対方向に延びて、対応しないように形成されている。
また、この例では、各開封開始線21、22の起点は、隣り合う開封線20の起点間の中間に位置している。さらに、この例では、各開封開始線21、22の起点には、V字状のノッチ16dが形成されている。
【0013】
図1の包装袋10Aは、例えば次のようにして製造することができる。
まず、図3に示すように、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる基材層と、アルミニウム箔からなるバリア層と、低密度ポリエチレンからなるシーラント層とが、低密度ポリエチレンからなる接着層を介して順次積層した積層フィルムを用意する。そして、この積層フィルムの基材層側の表面の所定の位置にレーザー加工を施して、各開封線20と各開封開始線21、22とを形成する。
具体的には、図3中矢印で示す積層フィルムの流れ方向が包装袋10の長手方向に相当するように積層フィルムを配置し、開封線20を積層フィルムの流れ方向に対して垂直方向に複数(この例では5本)形成する。ここで各開封線20は、包装袋10の合掌シール部16、正面部11、側面部13、14に相当する部分に形成し、背面部12に相当する部分には形成しない。
ついで、隣り合う開封線20の間に、一組の開封開始線21、22を図示のようにそれぞれL字状に形成する。
【0014】
その後、センターシール型製袋機を用いて、この積層フィルムの両側端部を互いにシールして合掌シール部16を形成し、筒状とした後、この筒状フィルムの所定の箇所を長手方向に沿って折り込んで、正面部11、背面部12、側面部13、14を形成する。ついで、この例では、開封開始線21、22の起点をV字状に切り欠いて、ノッチ16dを形成する。
そして、このように形成された筒状の積層フィルムの一端を閉塞した後に、所定の長さに切断し、シールにより底部15aを形成することで筒部15が形成される。
このようにして図1の包装袋10Aを製造することができる。
【0015】
こうして得られた包装袋10には、加熱されて流動状態にある羊羹を開口部15bから充填した後、開口部15bをインパルスシーラーなどでシールして閉塞する。包装袋10Aに充填された羊羹は、冷却により固化する。
【0016】
こうして包装袋10Aで包装された羊羹の一部のみを切り分けて食べ、残りを保存する場合には、次のようにする。
まず、図4に示すように、包装済みの羊羹を図示略のまな板などの平面上に置く。この際、包装袋10Aの背面部12がまな板などの平面と接触し、正面部11が上方を向くように載置する。
【0017】
ついで、最も底部15a側に位置する開封線20とその隣の開封線20との間の合掌シール部16のうち、開封開始線21、22の起点であるノッチ16dよりも図4中上側の部分を例えば右手の親指と人差し指で掴み、一方、ノッチ16dよりも図4中下側の部分を例えば左手の親指と人差し指で掴む。そして、掴んだ部分を互いに反対方向(図中矢印方向)に引っ張る。すなわち、ノッチ16dよりも図中上側の部分を図中右側に、ノッチ16dよりも図中下側の部分を図中左側に引っ張る。
すると、ノッチ16dを起点として、開封開始線21、22の前段部21a、22aに沿って合掌シール部16の短手方向に沿う切り裂きが開始され、同時に、この開封開始線21、22を挟む2本の隣り合う開封線20においても、その起点からの短手方向に沿う切り裂きが開始される。
【0018】
そして、そのまま矢印方向に引っ張り続けると、図5に示すように、開封開始線21、22の前段部21a、22aに沿って合掌シール部16が切り裂かれた後、次に開封開始線21、22の後段部21b、22bに沿って合掌シール部16に長手方向に沿う亀裂が入り、合掌シール部16の基端部が正面部11から切り離される。
その結果、包装袋10Aの筒部15が合掌シール部16から観音開き状に開封される。
【0019】
こうして開封が開始された後も、そのまま右手の親指と人差し指、左手の親指と人差し指で合掌シール部16をそれぞれ掴み、矢印方向に引っ張り続けることによって、図6に示すように、開封線20に沿う合掌シール部16、正面部11、側面部13、14の切り裂きが連続的に順次進行し、側面部13、14と背面部12との両境界部分19a、19bに到達して、開封が終了する。
ついで、図7に示すように、このように開封することで露出した羊羹の露出部分を図示略の包丁などで切り分けることで、一切れ分の羊羹Yを切り分けることができる。
【0020】
ついで、図8に示すように、包装袋10Aの端部(この例では底部15a側の端部)をハサミなどの図示略の切断具により短手方向に切断し、切り離してから、一切れ分の羊羹Yを切り分けることで露出した背面部12を矢印のようにめくり上げ、保存用の羊羹Yの切断面に被せる。そして、この背面部12に連続した側面部13、14と正面部11と合掌シール部16も、矢印のように保存用の羊羹Yを覆っている側面部13、14に被せる。
その後、必要に応じて、図示略の輪ゴムなどの留め具を用いて、被せた部分が元に戻らないようにして、これを保存する。
【0021】
このようにすると、羊羹Yの切断面が背面部12により覆われるため、食品用フィルム、ポリ袋などの包装材を別途使用することなく、保存中の切断面の乾燥を防止することができる。
また、この例では、切断面を背面部12で覆うことに加えて、背面部12に連続した側面部13、14、正面部11、合掌シール部16も保存用の羊羹Yを覆っている側面部13、14に被せている。よって、切断面を隙間なく覆うことができ、乾燥防止効果が大きい。
【0022】
こうして保存用の羊羹を保存した後、次に再び羊羹Yを切り分ける際には、再度図4〜8に示す手順にしたがって、包装袋10Aを開封開始線21、22および開封線20により開封し、保存されていた羊羹Yの一切れ分を露出させ、切り分ければよい。
【0023】
このように図示例の包装袋10Aによれば、隣り合う開封線20の間の合掌シール部16には、合掌シール部16の先端部16aから両基端部16b、16cまで延びた後、基端部16b、16cに沿って互いに反対方向に折曲し、近接する開封線20に垂直にそれぞれ突き当たる一組の開封開始線21、22が形成されている。
そのため、合掌シール部16を構成している2枚のフィルムを剥離するのではなく、開封開始線21、22の前段部21a、22aに沿って切り裂き、ついで、後段部21b、22bに沿って亀裂を生じさせることで、包装袋10Aを合掌シール部16から観音開き状に開封することができる。
【0024】
ここで仮に、図9に示すように、合掌シール部16に開封開始線を形成せず、その代わりに、合掌シール部16を剥離可能な弱シールにより形成することによっても、合掌シール部16からこの包装袋を観音開き状に開封することができる。この場合には、隣り合う開封線20の間において合掌シール部16を構成している2枚のフィルムを剥離して、互いに反対方向(図中矢印方向)に引っ張ればよい。
しかしながら、合掌シール部16をこのように剥離可能な弱シールにより形成するためには、例えばイージーピールフィルムと呼ばれる高価なフィルムをシーラント層として用いる必要があるなど、高コストとなる。
これに対して、図1の包装袋10Aは、合掌シール部16を剥離するのではなく開封開始線21、22を利用して切り裂き、亀裂を生じさせることで、開封を開始するものであるため、合掌シール部16を一般的な通常のシール強度で形成すればよく、イージーピールフィルムなどの高価な材料を使用する必要がない。そのため、低コストで提供することができる。
【0025】
なお、以上の例では、開封開始線21、22の起点にはノッチ16dが形成されているため、開封開始位置の目印となるとともに、開封性も良好となるが、ノッチ16dは必ずしも形成されていなくてもよい。
また、以上の例では、包装袋10Aを開封後、包丁などを利用して一切れ分の羊羹Yを切り分けているが、あらかじめ羊羹に一切れ分ずつの切れ目を複数入れておき、その切れ目と開封線20とが一致するように包装しておくことで、包丁を使用しなくても一切れ分の羊羹Yが得られるようにしてもよい。その場合には、流動状態にある羊羹を包装袋10に充填するのではなく、成型後の羊羹に切れ目を入れた後、これを包装袋10Aに入れる工程が採用される。
【0026】
また、以上の例では、内容物として羊羹Yを包装する羊羹包装用の包装袋10Aを例示して説明したが、内容物は羊羹Yには限定されない。
内容物としては、例えば、羊羹、外郎などの練り菓子、チーズ、ハム、カステラ、ゼリーなどの食品が好適に例示できる。また、食品以外には、乾燥を嫌う粘土などが例示できる。
【0027】
また、包装袋10を構成する積層フィルムとしては、内容物が羊羹などの食品である場合に好適な例として、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる基材層と、アルミニウム箔からなるバリア層と、低密度ポリエチレンからなるシーラント層とが、低密度ポリエチレンからなる接着層を介して順次積層した積層フィルムを例示したが、各層の材質や層構成は内容物の種類などに応じて適宜設定できる。
例えば、基材層としては、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートの他、二軸延伸ポリアミド、二軸延伸ポリプロピレンなどからなるフィルムが挙げられる。なかでも好適なフィルムは、耐熱性、寸法安定性が優れる二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムである。
バリア層としては、アルミニウム箔などの金属箔の他、アルミニウム、酸化ケイ素、酸化アルミニウムなどの無機物の蒸着薄膜層を備えた二軸延伸プラスチックフィルム、バリア性樹脂からなるガスバリア性被膜層を備えたプラスチックフィルムなどが挙げられる。なかでも好適なものは、バリア性、引き裂き性が優れるアルミニウム箔である。
シーラント層としては、低密度ポリエチレンおよび直鎖状低密度ポリエチレンなどのポリエチレン、ポリプロピレン、アイオノマー、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−メタアクリル酸共重合体などを使用可能であり、なかでも低温シール性、汎用性の優れる低密度ポリエチレンが好ましい。
このような積層フィルムは、接着層となる接着剤を介して各層が積層されるドライラミネート法や、接着層となる溶融樹脂を各層間に直接押出コーティングする押出しラミネート法により製造できる。
【0028】
開封線20および開封開始線21、22としては、レーザー加工により形成される溝状のものを例示したが、その他にも、表面を粗面化した金属ロールなどを転圧することで形成される帯状の脆弱部や、ミシン目状の切断線などであってもよい。
【0029】
さらに、以上の例では、図8に示すように背面部12を保存用の羊羹Yの切断面に被せた後には、輪ゴムなどの留め具を用いて、めくり上げた部分が元に戻らないようにしている。しかしながら、図10に示すように、包装袋10Aと、この包装袋10Aに内容物を収納してから、この包装袋10Aを収納する外箱30とを備えた包装用品40とすることによって、輪ゴムなどの留め具を別途用意しなくても、めくり上げた部分が元に戻らないようにすることができる。
【0030】
この外箱30は、羊羹Yの外形に沿った直方体からなる紙製のものであって、その長手方向の一箇所において、短手方向に沿って全周にわたるミシン目状の切断線31が分断手段として形成されている。そのため、この切断線31を利用して外箱30を長手方向に2つに分断することによって、この外箱30から、図11に示すように、一端が開口し他端が閉塞した蓋体32を切り出すことができるようになっている。よって、図8に示すように背面部12が被せられた保存用の羊羹Yの切断面に、この蓋体32を被せることによって、輪ゴムなどの留め具を別途用いなくても、めくり上げた部分が元に戻らないようにすることができる。
なお、図10の例では、外箱に形成される分断手段として、ミシン目状の切断線31を例示したが、分断手段はこれに限定されず、一端が開口し他端が閉塞した蓋体を外箱から切り出せるように形成されたものであればよい。
【0031】
また、例えば、このように保存用の羊羹Yの切断面に蓋体32を被せる場合には、図8に示したように、包装袋10Aの背面部12に連続した側面部13、14、正面部11、合掌シール部16を保存用の羊羹Yを覆う側面部13、14に被せるようにすると、これらがかえって邪魔になる場合がある。そのような場合には、これら側面部13、14、正面部11、合掌シール部16を切り離し、背面部12のみをめくり上げて切断面に被せてもよい。
【0032】
その場合には、図12に示す包装袋10Bのように、延出シール部25a、25bと 切離し案内線26a、26bとを形成しておき、背面部12と側面部13、14との間をハサミなどを使用することなく、容易に切り離せるようにしておくことが好適である。
【0033】
図12は、このような包装袋10Bの(a)部分拡大斜視図と、(b)横断面図であって、この包装袋10Bは、側面部13、14と背面部12との両境界部分には、背面部12と側面部13、14とが外方に延出してシールされた長手方向に沿う延出シール部25a、25bが形成され、一対の側面部13、14の外表面には、延出シール部25a、25bに沿う切離し案内線26a、26bがそれぞれ形成されている点で、図1の包装袋10Aと異なっている。その他の構成は、図1の包装袋10Aと同様である。
【0034】
具体的には、この例の包装袋10Bでは、背面部12の短手方向の両端部である両側端部のうち、一方の側端部12aと側面部13のうちの背面部12側の側端部13aとは、ともに延出して互いにヒートシールされ、1つの延出シール部25aを構成している。また、背面部12の他方の側端部12bと側面部14のうちの背面部12側の側端部14aとは、ともに延出して互いにヒートシールされ、別のもう1つの延出シール部25bを構成している。また、この例では、切離し案内線26a、26bは、レーザー加工により溝状に形成されたものであって、それぞれ延出シール部25a、25bの基端部からの距離L2が2mm以下の範囲内で、この基端部よりも側面部13、14にややずれた位置に形成されている。
【0035】
図12の包装袋10Bは、例えば次のようにして製造することができる。
まず、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる基材層と、アルミニウム箔からなるバリア層と、低密度ポリエチレンからなるシーラント層とが、低密度ポリエチレンからなる接着層を介して順次積層した積層フィルムを用意する。そして、この積層フィルムの基材層側の表面の所定の位置にレーザー加工を施して、各開封線20と各開封開始線21、22とを形成するとともに、切離し案内線26a、26bも形成する。
ついで、センターシール型製袋機を用いて、この積層フィルムの両側端部を互いにシールして合掌シール部16を形成し、筒状とした後、この筒状フィルムの所定の箇所を長手方向に沿って折り込んで、正面部11、背面部12、側面部13、14を形成する。ついで、背面部12の側端部12a、12bと側面部13、14の側端部13a、14aとをシーラント層同士が接するように外方に延出させてヒートシールし、延出シール部25a、25bを形成する。
そして、このように形成された筒状の積層フィルムの一端を閉塞した後に、所定の長さに切断し、シールにより底部15aを形成することで筒部15が形成される。
このようにして図12の包装袋10Bを製造することができる。
【0036】
このような包装袋10Bで包装された羊羹Yの一部のみを切り分けて食べ、残りを保存する場合には、包装袋10Aの場合と同様に、図4〜7に示す手順に沿って開封し、羊羹Yの一切れ分を切り分ける。その後、図13に示すように、包装袋10Bの図示略の端部をハサミなどで短手方向に切断し切り離してから、側面部13、14をそれぞれ引張って、これら側面部13、14を背面部12から切離し案内線26a、26bに沿って切り離す。その後、残った背面部12をめくり上げて、切断面を覆えばよい。このようにすると、保存用の羊羹Yの切断面を包装袋10Bの背面部12だけですっきりと覆うことができる。そのため、図10〜11に示すように蓋体32を切断面に被せる場合などには好適である。
なお、このように側面部13、14を切り離す際には、延出シール部25a、25bを図13に示すように内側に折り込んでおき、延出シール部25a、25bが背面部12とまな板などの平面との間に位置するようにしておくと、良好に切り離せるため好ましい。
【0037】
このように背面部12と側面部13、14との境界部分に延出シール部25a、25bおよび切離し案内線26a、26bを形成しておくことによって、ハサミなどの切断治具を用いずに、側面部13、14と背面部12との間で直線的に切り離すことができる。
ここで、延出シール部25a、25bさえ形成されていれば、この延出シール部25a、25bが切断方向のガイドとして作用するため、必ずしも切離し案内線26a、26bが形成されていなくても、側面部13、14と背面部12との間で直線的に切り離すことができる。しかしながら、切離し案内線26a、26bが形成されていると、よりシャープに切り離すことができ好適である。
また、切離し案内線は、レーザー加工により形成されるものに限定されず、表面を粗面化した金属ロールなどを転圧することで形成される帯状の脆弱部や、ミシン目状の切断線などであってもよい。
【実施例】
【0038】
[実施例]
以下のようにして図1に示す包装袋10Aを製造した。
まず、厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートからなる基材層と、厚さ9μmのアルミニウム箔からなるバリア層と、厚さ35μmの低密度ポリエチレンからなるシーラント層とが、厚さ15μmの低密度ポリエチレンからなる接着層を介して順次積層した積層フィルムを製造し、この積層フィルムの所定の位置に、レーザー加工により溝状の開封線20、開封開始線21、22を直線状に形成した。
ついで、センターシール型製袋機を用いて、この積層フィルムの両側端部を互いにシールして合掌シール部16を形成し、筒状とした後、この筒状フィルムの所定の箇所を長手方向に沿って折り込んで、正面部11、背面部12、側面部13、14を形成した。
そして、このように形成された筒状の積層フィルムの一端をシールにより閉塞した後に、所定の長さに切断し、底部15aを形成した。
こうして得られた包装袋10に、加熱され流動状態にある羊羹を開口部15bから入れた後、開口部15bをインパルスシーラーでシールして閉塞した。
羊羹が固化した後、図4〜8に示すようにして開封し、切り分け、残りの羊羹Y保存したところ、羊羹Yの切断面を乾燥させることなく保存できた。
【符号の説明】
【0039】
10A、10B 包装袋
11 正面部
12 背面部
13、14 側面部
15 筒部
16 合掌シール部
16a 合掌シール部の短手方向の先端部
16b、16c 合掌シール部の短手方向の基端部
20 開封線
21、22 開封開始線
25a、25b 延出シール部
26a、26b 切離し案内線
30 外箱
32 蓋体
40 包装用品
Y 羊羹
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向の一端が閉塞し、正面部と、該正面部に対向して形成された背面部と、一対の側面部とを備えた横断面四角形の筒部を有し、前記正面部には長手方向に沿う合掌シール部が形成され、内容物を収容する包装袋であって、
合掌シール部の短手方向の先端部から前記側面部と前記背面部との両境界部分まで、短手方向に沿って延びる開封線が互いに平行に複数形成され、
隣り合う前記開封線の間には、前記合掌シール部の前記先端部から両側の基端部まで延びた後、該基端部に沿って互いに反対方向に折曲し、近接する前記開封線に垂直にそれぞれ突き当たる一組の開封開始線が形成されていることを特徴とする包装袋。
【請求項2】
前記両境界部分には、前記背面部と前記側面部とが外方に延出してシールされた長手方向に沿う延出シール部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
【請求項3】
前記一対の側面部の外表面には、前記延出シール部に沿う切離し案内線がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項2に記載の包装袋。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかに記載の包装袋に、食品が収納されたことを特徴とする包装食品。
【請求項5】
前記食品が羊羹であることを特徴とする請求項4に記載の包装食品。
【請求項6】
請求項1ないし3のいずれかに記載の包装袋と、該包装袋を収容する外箱とを備え、
前記外箱には、一端が開口し他端が閉塞した蓋体を前記外箱から切り出す分断手段が形成されていることを特徴とする包装用品。
【請求項1】
長手方向の一端が閉塞し、正面部と、該正面部に対向して形成された背面部と、一対の側面部とを備えた横断面四角形の筒部を有し、前記正面部には長手方向に沿う合掌シール部が形成され、内容物を収容する包装袋であって、
合掌シール部の短手方向の先端部から前記側面部と前記背面部との両境界部分まで、短手方向に沿って延びる開封線が互いに平行に複数形成され、
隣り合う前記開封線の間には、前記合掌シール部の前記先端部から両側の基端部まで延びた後、該基端部に沿って互いに反対方向に折曲し、近接する前記開封線に垂直にそれぞれ突き当たる一組の開封開始線が形成されていることを特徴とする包装袋。
【請求項2】
前記両境界部分には、前記背面部と前記側面部とが外方に延出してシールされた長手方向に沿う延出シール部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
【請求項3】
前記一対の側面部の外表面には、前記延出シール部に沿う切離し案内線がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項2に記載の包装袋。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかに記載の包装袋に、食品が収納されたことを特徴とする包装食品。
【請求項5】
前記食品が羊羹であることを特徴とする請求項4に記載の包装食品。
【請求項6】
請求項1ないし3のいずれかに記載の包装袋と、該包装袋を収容する外箱とを備え、
前記外箱には、一端が開口し他端が閉塞した蓋体を前記外箱から切り出す分断手段が形成されていることを特徴とする包装用品。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2010−228791(P2010−228791A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−79879(P2009−79879)
【出願日】平成21年3月27日(2009.3.27)
【出願人】(000143880)株式会社細川洋行 (130)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月27日(2009.3.27)
【出願人】(000143880)株式会社細川洋行 (130)
【Fターム(参考)】
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