説明

包装装置

【課題】各包装単位における印刷模様に位置ずれがなく、包装の無駄がないようにする。
【解決手段】第1、第2のブレーキ手段610,620によるブレーキ動作の制御を、ブレーキ動作制御手段700で行うようにする。そして、この手段によるブレーキ動作の制御を、被包装物900の先端が2枚のフィルム210の前回溶着切断部分(溶着部211)に到達するタイミングでブレーキ動作をOFFとする。また、この包装装置では溶着ナイフ410の上流側に、2枚のフィルム210を押し付けるシャッタ板810と、その上流側の挿入ガイド機構100内に、被包装物を搬送面に押し付けるガイド押付板820が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は包装装置に関し、特に雨の日などに配達する新聞などが雨でぬれないように、この新聞等をフィルムで密封包装する包装装置に関する。
【背景技術】
【0002】
雨の日などに、配達する新聞が雨にぬれないように、樹脂フィルムで包装するために、新聞を2枚の樹脂フィルムに挟み込んでその四方を熱溶着して密封状態に包装する包装装置が開発されている。
【0003】
この包装に使用される樹脂フィルムには、最近、各種の印刷が施されるようになって来た。この印刷は、美的効果や広告宣伝効果をもたらすなどの新たな付加価値を生み出している。
このような、印刷が施されたフィルムは、通常、長尺のフィルムに一定間隔で印刷が施されてロール状に巻かれた、フィルムロールとなっており、包装装置では、このようなフィルムロールを2つ使用して、これら2つのフィルムロールから繰り出される2枚のフィルムの間に、新聞等を挿入してその四方を溶着し、密封状態として配達単位に切断するようになっている。
【0004】
このような包装装置では、配達単位で切断された各包装物に対し、フィルムの印刷部分(印刷模様ともいう)が包装ごとにほぼ中央に配置されるよう包装、切断するのが望ましく、そのため、フィルムの幅方向端部分に、印刷部分と対応した位置マークを付しておいて、この位置マークを検出して、新聞などの被包装物とフィルムの印刷位置とを合わせるようにしている例も多い。
このような包装に用いられるフィルムについて、包装単位の印刷模様及び、この印刷模様に対する位置マークが印刷されているフィルムロールの一例を図2に示しておく。この例では、印刷模様221に対し、その初めと終わりの部分に位置マーク222が印刷されている。
【0005】
次に、背景技術における包装装置の第1の例について説明する。
第1の例における包装装置は、印刷模様及びその位置マークが印刷されている第1のフィルムロールと、何も印刷されていない第2のフィルムロールとを使用しており、これら第1及び第2のフィルムロールそれぞれからフィルムを繰り出し移動させる第1及び第2の駆動機構と、第1のフィルムロールから繰り出されたフィルムの位置マークを検出するマーク検出部と、このマーク検出部の検出信号に応じてマーク位置の遅れ、進みを判断し、フィルムの位置を修正して新聞(被包装物)と印刷模様との間で一定の位置関係を維持するように、上記第1及び第2の駆動機構を制御する電気制御装置と、を備えている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
背景技術における第1の例では、マーク検出結果に応じて、第1及び第2の駆動機構を制御するようになっているが、背景技術における第2の例として、印刷フィルム側のフィルム供給部にブレーキ手段を設けて、マーク検出結果に応じて、無地フィルムロールからのフィルムの長さを、繰り出し巻き込みすることにより、制御するようにしている例を示す。
この第2の例では、ブレーキ手段が印刷フィルム側のみであるため、その分コストを低減することができる。また、新聞が搬送ベルトにくわえられる前に位置修正するようになっている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2001−225807号公報
【特許文献2】特開2006−1628号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した背景技術における第1の例では、新聞等の被包装物をその両面から挟んで包装する2枚のフィルムそれぞれに対し、その繰り出し量をそれぞれ制御することができる(第1及び第2の)駆動機構を備えているので、装置全体の構造が複雑になってコスト高になるという問題点がある。
また、図3(a)に示された正常位置の溶着部211に対し、図3(b),(c)に示すようにずれてしまうこともあり、見栄えが悪くなる。
【0008】
これに対し、第2の例では、一方の(印刷フィルム側の)フィルム供給部側のみにブレーキ手段を設けているので、装置のコストを低減することができ、また、新聞が搬送ベルトにくわえられる前に位置修正ができるので、印刷模様のずれもなくなる。
しかしながら、第2の例では、ブレーキがかけられる時間が一定となっているので、新聞と印刷位置とが大きくずれた場合、1回の補正では補正しきれないこともあり、印刷の進み方が極端な場合は、その次の印刷の後端を基準として溶着せざるを得ないことがあり、その場合は新聞に対してフィルムの長さが極端に長くなり、配達には使えないものとなってしまう、という問題点があった。
【0009】
また、補正前に補正すべき量を少なくすることができれば、包装後の印刷位置をより安定させることができる。しかし、従来の包装機は、新聞を挿入しやすくするため挿入通路が広めに形成されており、新聞の先端ラインが挿入ごとに毎回、その位置にばらつきが出るので、新聞の先端ラインは必ずしも前の回の包装で溶着された溶着ラインと一致せず、印刷ずれの原因となっていた。
【0010】
本発明の目的は、上記背景技術における問題点に鑑みて、各包装単位に対する印刷模様の位置が、位置ずれなく適正な位置に容易に配置されるようにし、包装の無駄をなくした包装装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、1対のフィルムロールから繰り出されてその先端部分が前回の溶着動作で互いに溶着された2枚のフィルムの間に被包装物を挿入し、この被包装物をこれら2枚のフィルムと共に搬送した後一旦停止させてこれら2枚のフィルムをその被包装物の後端側及び幅方向両端側で熱溶着して密封し、この後、搬送を再開して熱溶着した後端側部分で切り離し、前記2枚のフィルムで密封された状態にある被包装物を排出する包装装置であって、前記1対のフィルムロールそれぞれから繰り出されるフィルムに対し、ブレーキをかける第1及び第2のブレーキ手段と、これら第1及び第2のブレーキ手段によるブレーキ動作を制御するブレーキ動作制御手段と、を有し、
前記ブレーキ動作制御手段におけるブレーキ動作の制御を、前記被包装物の先端が前記2枚のフィルムの前回溶着切断部分に到達するタイミングで前記第1及び第2のブレーキ手段によるブレーキ動作をOFFとするようにしたことを特徴とする。
【0012】
また、前記構成に加え、前記2枚のフィルムに対する溶着部の上流側に、回動軸を中心に回動可能でその先端で前記2枚のフィルムを被包装物通路の一方の面に押し付けるように付勢されて、前記被包装物通路を遮断する一方、挿入された被包装物に押されて回動し前記被包装物通路を開放するシャッタ板と、このシャッタ板の上流側に配置されて、挿入された被包装物を前記被包装物通路の一方の面へと導くガイド板と、を設けたことを特徴とする。
【0013】
また、前記ブレーキ動作制御手段は、その第1及び第2のブレーキ手段に対するブレーキ動作をOFFとするタイミングが、それぞれ個別に設定できる構成である、ことを特徴とする。
【0014】
更にまた、前記ブレーキ動作制御手段は、その第1及び第2のブレーキ手段に対するブレーキ動作OFFタイミングを、前記2枚のフィルムの被包装物後端側溶着用の溶着ナイフ上流側に設けられたセンサの検知信号に基づいて制御する、構成であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、請求項1に記載されているように、ブレーキ動作制御手段における第1及び第2のブレーキ手段によるブレーキ動作の制御を、被包装物の先端が2枚のフィルムの前回溶着切断部分に到達するタイミングで、両方共OFFとするようにしているので、被包装物が2枚のフィルムのうちの一方に接触しても、この状態では共にブレーキがかけられているため、被包装物に引きずられてフィルムが前進することはなく、これら2枚のフィルム間でその繰り出し量の差が大きくなることを防ぐと共に、被包装物の先端がフィルムの溶着切断部分に到達するタイミングでブレーキがOFFとなることにより、被包装物の先端とフィルムの溶着切断部分とを略一致させることができる。
従って、印刷模様のあるフィルムを使用する場合でも、フィルムロールにおける印刷模様の配置関係から、各包装単位における被包装物と印刷位置とがずれる余地を少なくすることができ、包装の無駄をなくすことができる、という効果がある。
【0016】
また、請求項2に示すように、溶着切断部のすぐ上流にシャッタ板を設け、かつその上流にガイド板を設けた構成とすることにより、2枚のフィルムは先端溶着部分からシャッタ板で挟まれている部分までは互いに接触して重なった状態となっており、かつ、このシャッタ板で挟まれている2枚のフィルムのうちの一方は、シャッタ板の上流でガイド板によりガイド面に押圧されているので、被包装物がシャッタ板を押し開くとそのすぐ先に先端溶着部分が存在することになるため、より一層、フィルムの印刷模様と被包装物との間のずれを少なくすることができる。
【0017】
更に、請求項3に示すように、第1,第2のブレーキ手段におけるブレーキOFFのタイミングを個別に設定できるようにしているので、機械装置の構造等に起因して、ずれに一定の傾向が見られる場合には、例えば、先行する傾向にある方のフィルムのブレーキ解放(OFF)タイミングを他方よりも遅くすることにより、ずれを修正することができる。
【0018】
フィルムの溶着ライン(溶着部分)は、溶着ナイフ(410)が進出してナイフ受け(420)との間で2枚のフィルムを溶着し形成されるから、この溶着ラインは、被包装物の通路において、その厚さ方向に対しナイフ受け寄りになっている。
従って、次に挿入された被包装物は、その先端が溶着ナイフ側のフィルムに先が当接することが多く、その結果、ブレーキ開放後も溶着ナイフ側のフィルムが被包装物に引きずられることが多く、このことにより、ナイフ受け側のフィルムに比べて先行する可能性が高い。このような傾向がある場合は、溶着ナイフ側のフィルムの開放タイミングの方を遅くする。
【0019】
また、シャッタ板及びガイド板を備えていると、被包装物はガイド板に導かれてナイフ受け側のフィルムに、その先を当接させることが多いので、このような傾向がある場合は、ナイフ受け側のフィルムの開放タイミングの方を遅くする、と良い。
【0020】
更にまた、請求項4に記載されているように、当然のことながら、ブレーキ動作OFFタイミングの制御は、上流側センサで行った方が、被包装物に寸法上のばらつきがあっても、印刷模様の位置制御がやりやすくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明を実施するための最良の形態は、
1対のフィルムロールそれぞれから繰り出されるフィルムに対し、ブレーキをかける第1及び第2のブレーキ手段と、これら第1及び第2のブレーキ手段によるブレーキ動作を制御するブレーキ動作制御手段と、を有し、
このブレーキ動作制御手段におけるブレーキ動作の制御を、被包装物の先端が2枚のフィルムの前回溶着切断部分に到達するタイミングで上記第1及び第2のブレーキ手段によるブレーキ動作をOFFとするようにした構成とし、
また、2枚のフィルムに対する溶着部の上流側には、回動するシャッタ板と、このシャッタ板の上流には被包装物をその通路の一方の面に押し付け、ガイドするガイド板が設けられている。
【0022】
更に、上記のブレーキ動作制御手段は、第1,第2のブレーキ手段に対するブレーキ動作をOFFとするタイミングが、それぞれ個別に設定できるようになっている。
【実施例】
【0023】
次に本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1(a),(b)は本発明の一実施例を説明するための、包装装置全体の配置側面図、及びこの包装装置で包装しようとする包装単位ごとの断面側面図である。
この実施例における包装装置は、1対のフィルムロール200から繰り出されるフィルム210を、シャッタ板810でナイフ受け420へと押し付けた後、溶着ナイフ410により、2枚のフィルム210間を熱溶着してこの部分を切断する装置であって、前回の熱溶着切断部分を先端側として、これら2枚のフィルム210の間に、挿入ガイド機構100から挿入されガイドされた被包装物900を挿入して搬送し、その後端側で、一旦停止させて溶着ナイフ410及び図示省略されている側面溶着ナイフで溶着して密封状態とした後、搬送を再開して後端溶着部分で切断して搬送、排出する構成を成し、その詳細は次のとおりである。
【0024】
まず、この包装装置は、大きな構成要素として、前述の挿入ガイド機構100と、被包装物900の動きを検知する上流側センサ310及び下流側センサ320を含むセンサ部300と、溶着ナイフ410及びナイフ受け420と、搬送機構500と、第1,第2のブレーキ手段610,620と、ブレーキ動作制御手段700と、シャッタ板810及びガイド押付板820と、を有している。
【0025】
そして、これら構成について更に詳述すると、挿入ガイド機構100は、挿入口110及び挿入ガイド板120を備えており、挿入口110から被包装物900を挿入してこれをガイドしながら1対のフィルムロール200から繰り出されたフィルム210間に挟み込んで前方へと送る。
2枚のフィルム210間に挿入された被包装物(900)は、シャッタ板810を押し込んで前方へと進み、その後端側で2枚のフィルムがシャッタ板810・ナイフ受け420間に挟まれて、これら2枚のフィルム間が溶着ナイフ410及びナイフ受け420で溶着される。この後、搬送機構500により包装された被包装物が搬送されると、先程溶着した部分が切断されて搬送、排出される。
【0026】
また、溶着ナイフ410のすぐ上流にシャッタ板810が配置されており、また、挿入ガイド機構100内には、被包装物をそのガイド面121(挿入ガイド板120の一方の面)に押し付けるガイド押付板820が設けられている。なお、シャッタ板810及びガイド押付板820は、被包装物で押されたとき回動できるようになっており、被包装物はこれらを回動されて下流方向へと搬送されるようになっている。
【0027】
上流センサ310及び下流センサ320を含むセンサ部300は、被包装物の動きを検出して各部の動作制御のもととなる。
詳しくは、上流センサ310が被包装物の先端を検知してから、一定時間後に第1、第2のブレーキ手段610,620のブレーキ動作をOFFとする。この一定時間とは、被包装物の先端が上流センサ310を検知してから、前回溶着切断部分(図1(b)の211部分)に到達するまでの時間である。
しかし、本実施例の包装装置は被包装物を手で押し込むか、もしくは自由落下させて挿入するので、この一定時間を理論値として求めることは困難であるので、最適な値を実験的に求めて設定することになる。
従って、このような制御を行うためには、前回溶着切断部分の上流側で被包装物の先端を検知することが必要である。前回溶着切断部分は、溶着ナイフ410によって形成されるから、上流センサ310の位置は溶着ナイフ410よりも上流側とするのがよい。
前記一定時間は、被包装物を手で押し込んだり落下させたりした時の被包装物の移動態様によって実験的に求めるという性質上、上流センサ310はできる限り溶着ナイフ410に近づけて配置するのが良い。前記一定時間が短くて済むから、より被包装物先端が前回溶着切断部分と一致しやすいからである。
しかし本実施例では、溶着ナイフ410及びシャッタ板810によってセンサがふさがれてしまうのを避けるために、上流センサ310はシャッタ板810の上流側に配置してある。
このように制御しても、機械装置の構造等に起因して、被包装物先端と前回溶着切断部分にズレが生じ、しかもその方向に一定の傾向がみられることがある。例えば被包装物を待機している状態において、2枚のフィルムのうち一方が他方に比べてたるんだ状態となる傾向がある場合は、その一方のフィルムが被包装物の先端を乗り越えて他方側に回り込みやすいことが考えられる。このような場合は、他方側のフィルムのブレーキOFFタイミングよりも、一方側フィルムのブレーキOFFタイミングが遅くすることによって、ズレを補正することができる。
さらに、被包装物を待機している状態において、第1,第2ブレーキ手段610,620から前回溶着切断部にかけての部分で、2枚のフィルムにたるみが形成されている場合は、溶着ナイフ410と同じ高さ位置、または溶着ナイフ410よりも下流側のセンサで被包装物先端を検知することもできる。この場合は、被包装物先端が前回溶着切断部に当接して押し下げても、センサで被包装物先端が検知されるまでの間は、フィルムが張って被包装物の挿入に対して負荷とならない程度に、たるみを形成している必要がある。
このように被包装物先端が前回溶着切断部に到達した後、第1,第2ブレーキ手段がOFFとなることによって被包装物がフィルムとともにさらに下降し、下流センサ320が被包装物の後端を検知すると一旦停止する。第1,第2のブレーキ手段のブレーキOFF状態は、少なくともこの一旦停止までは維持され、その後適宜のタイミングでON状態となって次に挿入される被包装物を待機する。一旦停止後、溶着ナイフ410及び図示省略されている側面溶着ナイフで溶着して密封状態として、その後搬送を再開して後端溶着部分で切断して搬送、排出する。
【0028】
ブレーキ動作制御手段700では、センサ部300による被包装物の先端の検出結果に基づいて、第1,第2のブレーキ手段610,620を制御する。この制御によって、フィルムの前回溶着部分が被包装物900の先端部分にくるようになるから、フィルムに印刷模様がある場合には、その印刷模様と被包装物とを容易に位置合わせすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の一実施例を説明するための包装装置全体の配置側面図及びこの包装装置で包装しようとする包装単位ごとの断面側面図である。
【図2】本発明及び背景技術における包装装置に使用されるフィルムロールの斜視図である。
【図3】背景技術における包装装置の課題を説明するための包装単位ごとの状態を示す断面側面図である。
【符号の説明】
【0030】
100 挿入ガイド機構
110 挿入口
120 挿入ガイド板
200 フィルムロール
210 フィルム
211 溶着部
221 印刷模様
222 位置マーク
300 センサ部
310 上流側センサ
320 下流側センサ
410 溶着ナイフ
420 ナイフ受け
500 搬送機構
610 第1のブレーキ手段
620 第2のブレーキ手段
700 ブレーキ動作制御手段
810 シャッタ板
820 ガイド押付板
900 被包装物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1対のフィルムロールから繰り出されてその先端部分が前回の溶着動作で互いに溶着された2枚のフィルムの間に被包装物を挿入し、この被包装物をこれら2枚のフィルムと共に搬送した後一旦停止させてこれら2枚のフィルムをその被包装物の後端側及び幅方向両端側で熱溶着して密封し、この後、搬送を再開して熱溶着した後端側部分で切り離し、前記2枚のフィルムで密封された状態にある被包装物を排出する包装装置であって、
前記1対のフィルムロールそれぞれから繰り出されるフィルムに対し、ブレーキをかける第1及び第2のブレーキ手段と、
これら第1及び第2のブレーキ手段によるブレーキ動作を制御するブレーキ動作制御手段と、
を有し、
前記ブレーキ動作制御手段におけるブレーキ動作の制御を、
前記被包装物の先端が前記2枚のフィルムの前回溶着切断部分に到達するタイミングで前記第1及び第2のブレーキ手段によるブレーキ動作をOFFとするようにしたこと、
を特徴とする包装装置。
【請求項2】
請求項1に記載の構成に加え、
前記2枚のフィルムに対する溶着部の上流側に、
回動軸を中心に回動可能でその先端で前記2枚のフィルムを被包装物通路の一方の面に押し付けるように付勢されて、前記被包装物通路を遮断する一方、挿入された被包装物に押されて回動し前記被包装物通路を開放するシャッタ板と、
このシャッタ板の上流側に配置されて、挿入された被包装物を前記被包装物通路の一方の面へと導くガイド板と、
を設けたことを特徴とする包装装置。
【請求項3】
前記ブレーキ動作制御手段は、その第1及び第2のブレーキ手段に対するブレーキ動作をOFFとするタイミングが、それぞれ個別に設定できる構成である、
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の包装装置。
【請求項4】
前記ブレーキ動作制御手段は、
その第1及び第2のブレーキ手段に対するブレーキ動作OFFタイミングを、前記2枚のフィルムの被包装物後端側溶着用の溶着ナイフ上流側に設けられたセンサの検知信号に基づいて制御する、構成である、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の包装装置。















【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2007−238132(P2007−238132A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−62710(P2006−62710)
【出願日】平成18年3月8日(2006.3.8)
【出願人】(000109727)株式会社デュプロ (195)
【Fターム(参考)】