説明

包装装置

【課題】フィルム体の底部の擬似溶着状態を容易に判別でき、且つ包装ライン全体として省スペース化及び低コスト化を実現できる包装装置を提供する。
【解決手段】包装装置1は、ロールペーパーPを押込む押込み部10と、相互に接離可能な溶着ヒーター21,22と、底部100b近傍のフィルム体100を積層させた状態で、溶着ヒーター21,22を底部100bの周囲より相互に接近させて溶着する溶着部20と、溶着ヒーター21,22が相互に接近して溶着する際の、溶着ヒーター21,22間の距離が予め設定された設定範囲内にあるか否かを検知する検知部50とを備え、溶着ヒーター21,22間の距離が設定範囲内にない場合、当該包装装置1を停止、又は、当該フィルム体100を後工程とは異なるラインに排出するように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルム体で複数のロールペーパーを包装する包装装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、トイレットペーパーやキッチンペーパー等のロールペーパーを、下端が開放されたフィルム体内に複数個押込んだ後に底部を熱シールで溶着し、フィルム体として包装することでロールペーパーのパック詰め梱包を行う包装装置が知られている。
【0003】
そして、上記フィルム体の底部は、厚みのあるロールペーパーをマチのある形で複数保持できるように、フィルム体の底部をガゼット折りにする等してフィルム体を複数枚積層させた状態で溶着される(例えば、特許文献1等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−104449号公報
【0005】
ところが、上記のような溶着においては、溶着部分にフィルム体の切れ端や紙片等が挟み込まれ、溶着を行った形跡はあるが、完全にフィルム体の底部が溶着しきれていない擬似溶着状態に至る場合がある。そのため、溶着後のフィルム体の底部を吸引し、画像センサや光電管等を用いて溶着が完全になされているかを確認する必要があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記のような確認作業は、包装装置により包装された後の工程において行われ、包装ラインとしては包装装置とは別に検査装置及び不良品の排出装置を必要としていたため、これらの設置スペースが必要であるとともにコストがかかるという問題があった。
【0007】
本発明の課題は、フィルム体の底部の擬似溶着状態を容易に判別でき、且つ包装ライン全体として省スペース化及び低コスト化を実現できる包装装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、フィルム体でロールペーパーを包装する包装装置において、上面が封止され下面が開口された前記フィルム体の内部に、前記上面側へ向けて前記ロールペーパーを押込む押込み部と、前記押込み部により押込まれたロールペーパーの下端近傍を前記フィルム体の底部とし、当該底部の周囲に対向して設けられ、相互に接離可能な一対の溶着ヒーターと、前記底部近傍のフィルム体を積層させた状態で、前記一対の溶着ヒーターを前記底部の周囲より相互に接近させて前記底部を溶着する溶着手段と、前記溶着手段により前記溶着ヒーターが相互に接近して溶着する際の、前記一対の溶着ヒーター間の距離が予め設定された設定範囲内にあるか否かを検知する検知手段と、前記検知手段により前記一対の溶着ヒーター間の距離が前記設定範囲内にない場合に、当該包装装置を停止する、又は、当該フィルム体を後工程とは異なるラインに排出する停止排出手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の包装装置において、前記検知手段は、近接センサを含んで構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、検知手段によって、溶着ヒーター間の距離が設定範囲内にあるか否かを検知できる。
ここで、溶着時の溶着ヒーター間の距離がある設定範囲を下回る場合、溶着ヒーター間にフィルム体の積層部分が押さえ込まれずに溶着ヒーター同士が接近していると考えられる。一方、溶着時の溶着ヒーター間の距離がある設定範囲を上回る場合、溶着ヒーター間のフィルム体の積層部分に、フィルム体の切れ端や紙片等が挟み込まれていると考えられる。
つまり、溶着ヒーター間の距離が設定範囲内にあるか否かを検知することにより擬似溶着状態を容易に判別することができる。さらに、上記検知手段は、包装装置内に組み込まれているので、包装装置とは別に検査装置及び不良品の排出装置を必要としない。
したがって、本発明は、フィルム体の底部の擬似溶着状態を容易に判別でき、且つ包装ライン全体として省スペース化及び低コスト化を実現できる包装装置であるといえる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に係る包装装置の概略構成図である。
【図2】図1におけるフィルム体の溶着後の底部を説明するための模式図である。
【図3】図1に示す包装装置において、一対の溶着ヒーターが相互に接近した状態を説明するための模式図である。
【図4】図3に示す包装装置の左側面図である。
【図5】図1に示す包装装置において、フィルム体の不要部分をナイフで切断する状態を説明するための模式図である。
【図6】フィルム体にロールペーパーが梱包された状態を説明するための模式図である。
【図7】本発明に係る包装装置の制御構造をあらわすブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、図面を参照して、本発明に係る包装装置の具体的な態様を図1〜図7に基づいて詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
ここで、図1に示す包装装置の左右方向をX軸方向、前後方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とする。
【0013】
本実施形態に係る包装装置1は、例えば、トイレットペーパーやキッチンペーパー等の複数のロールペーパーPをフィルム体100によりパック詰め梱包する装置であり、フィルム体100の内部にロールペーパーPを押込む押込み部10と、フィルム体100の底部を溶着する溶着部20(溶着手段)と、溶着部20により溶着されたフィルム体100の不要部分を切断する切断部30と、切断部30により切断された上記不要部分を吸引する吸引部40と、溶着部20による擬似溶着状態を検知する検知部50(検知手段)と、包装装置1の各部構成を制御する制御部60と、を含んで構成される。
なお、ロールペーパーP及びフィルム体100は、図1に示すようにX軸に沿って横たわった状態で配置されており、双方の上下方向がX軸方向に相当する。
【0014】
ここで、本実施形態におけるフィルム体100は、例えば、ロールペーパーPのパック詰め梱包用の透明なフィルム材で形成され、図1に示すように、上面(図1の右端側)が封止され、下面(図1の左端側)が開口100aで開口された状態で包装装置1に供給されるものとする(つまり、包装装置1に供給される前に、フィルム体100の上端側は既に溶着等により封止されている)。また、図1に示すフィルム体100内部に収納されたロールペーパーPの下端近傍をフィルム体100の底部100bとする。
【0015】
押込み部10は、例えば、押込み体11と、図示しない駆動モータ等を含んで構成される。
押込み体11は、フィルム材100の開口100aのYZ断面より僅かに小さな平板状の押込み板11aを右端に備えた棒状の部材であり、上記駆動モータによりX軸方向に直線移動可能に構成されている。そのため、押込み板11aの右側にロールペーパーPを複数積層した状態で、押込み体11を右方向に移動させることで、押込み板11aがロールペーパーPをフィルム体100の上面側に向けて付勢するので、ロールペーパーPをフィルム体100の内部へ押込むことができる。
【0016】
溶着部20は、例えば、相互に接離可能な一対の溶着ヒーター21,22と、図示しない駆動モータ等を含んで構成される。
溶着ヒーター21,22は、底部100bの周囲(上方及び下方)に対向して設けられ、フィルム体100を溶着するための溶着熱を発し、駆動モータによりZ軸方向に直線移動し、相互に接離可能に構成されている。そして、溶着ヒーター21,22は、図1に示す底部100bの周囲位置から、図3に示す互いがフィルム体100に接触して停止する位置まで駆動モータにより移動する際に、フィルム体100の底部100bと接触するので、底部100bを上記溶着熱で溶着することができる。
なお、例えば、図2に示すように、溶着ヒーター21,22により溶着された後の底部100bは、フィルム体100を4枚積層した4枚積層部100b1と、フィルム体100を2枚積層した2枚積層部100b2と、を含むガゼット折りされた形状となる。これは、底部100bを溶着する前に、フィルム体100をY軸方向の両端側より内側に向けて押し込み、4枚積層部100b1に相当する三角形状が形成されるように折り込んだ状態で、溶着ヒーター21,22による溶着が行われるためである。
【0017】
切断部30は、例えば、溶着ヒーター21の左側面上部に配置されたナイフ31と、溶着ヒーター22の左側面上部に配置された支持板32と、ナイフ31と接続された図示しない駆動モータ等を含んで構成される。
ナイフ31は、下端にフィルム体100を切断可能なエッジ部31aの形成されたナイフ部材であり、駆動モータにより、溶着ヒーター21の左側面上を上下動(Z軸方向の直線移動)可能に構成されている。
支持板32は、ナイフ31の下方に設けられた直方体状の部材である。つまり、図3〜図5に示すように、溶着部20により溶着された底部100bにおけるフィルム体100の不要部分(底部100bの下面側のフィルム体100)をナイフ31で切断する際に、当該不要部分を支持板32が下方から支持するので、ナイフ31を上下動させて当該支持板32に接近させることで上記不要部分を切断できる。
【0018】
吸引部40は、例えば、溶着ヒーター22の左側面上の、支持板32の下方に配設され、吸引口41と、吸引口41と接続された吸引管42と、吸引管42に接続された図示しない空気ポンプ等を含んで構成される。
吸引口41は、例えば、上面が開口した箱状の部材であり、下面に吸引管42が取付けられている。
吸引管42は、例えば、蛇腹状に形成された可撓性のある管であり、空気ポンプにより形成される空気流によって、切断部30で切断されたフィルム体100の不要部分を吸引口41から吸引して外部へ向けて搬送する。
【0019】
検知部50は、例えば、溶着ヒーター22の前側面に配置された近接センサ51と、溶着ヒーター21の前側面に配置された被検知体52と、を含んで構成される。
近接センサ51は、金属体からなる被検知体52の位置を磁気的に非接触で検出できるセンサである。具体的には、例えば、近接センサ51は、コアの外周に巻回された検出コイルにより構成され、上記検出コイルに電流を印加して形成される磁界中に被検知体52を配置すると発生する渦電流が、コアと被検知体52との距離に応じて変化することを利用して被検知体52の位置を検出する。
【0020】
ここで、コアと被検知体52との距離(つまり、溶着ヒーター21,22間の距離)を図4に示すように距離Lとすると、距離Lは、底部100bを溶着する際に溶着ヒーター21,22が相互に接近することで変化する。
そして、溶着ヒーター21,22の接近時の距離Lがある設定値を下回る場合、溶着ヒーター21,22間にフィルム体100の積層部分(例えば、4枚積層部100b1)が押さえ込まれずに、溶着ヒーター21,22同士が接近していると考えられる。また、溶着ヒーター21,22の最接近時における距離Lがある設定値を上回る場合、溶着ヒーター21,22のフィルム体100の積層部分に、フィルム体100の切れ端や紙片等が挟み込まれていると考えられる。
つまり、近接センサ51によって、溶着ヒーター21,22間の距離が予め設定された設定範囲内にあるか否かを検知することで、底部100bの擬似溶着状態を判別することができる。
【0021】
制御部60は、図7に示すように、CPU61と、RAM62と、記憶部63と、を含んで構成される。そして、制御部60は、システムバスなどを介して、押込み部10,溶着部20,切断部30,吸引部40,検知部50等と接続され、各部に備えられる駆動モータや空気ポンプの駆動制御等を実行し、各部を統括制御する。
【0022】
CPU61は、例えば、記憶部63に記憶される包装装置1に備えられた各種機能を実行するための処理プログラムに従って、各種制御処理を行う。
【0023】
RAM62は、例えば、CPU61によって実行される処理プログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、入力データや処理プログラムが実行される際に生じる処理結果などを格納するデータ格納領域などを備えている。
【0024】
記憶部63は、例えば、包装装置1で実行可能なシステムプログラムや、そのシステムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPU61によって演算処理された各種処理結果のデータなどを記憶する。具体的には、記憶部63は、例えば、停止排出プログラム63a(停止排出手段)を記憶する。
【0025】
停止排出プログラム63aは、検知部50により溶着ヒーター21,22間の距離Lが予め設定された設定範囲内にないと検知された場合に、包装装置1を停止する、又は、当該フィルム体100を後工程とは異なるラインに排出する機能をCPU61に実行させるプログラムである。
具体的には、近接センサ51より溶着ヒーター21,22間の距離Lが予め設定された設定範囲内にない旨の検知信号が出力されると、CPU61はフィルム体100の底部100bが擬似溶着状態にあると判断する。そして、CPU61は、停止排出プログラム63aを実行して、包装装置1の作動を停止させる、或いは、当該検知対象となったフィルム体100を、包装装置1に係る製造ラインから不良品排出用のライン(図示省略)に向けて排出する。つまり、包装装置1の作動停止により、溶着ヒーター21,22間へのフィルム体100の切れ端や紙片等の挟み込みの確認や溶着ヒーター21,22の作動状態の確認等が可能になる一方で、不良品排出用のラインへの排出により、製造ラインの稼動を継続させた状態で製造ラインから不良品を排除することが可能となる。
【0026】
(包装装置による擬似溶着状態検知動作)
次に、包装装置1によるフィルム体100の擬似溶着状態の検知動作について説明する。
【0027】
まず、上端側が封止されたフィルム体100が供給されると、図7に示すように、CPU61は押込み部10の駆動モータを駆動させ、押込み体11の直線移動によりロールペーパーPをフィルム体100の上面に向けて押し込む。
次いで、CPU61は、底部100b近傍のフィルム体100を積層させた状態で、溶着部20の駆動モータを駆動させ、溶着ヒーター21,22を互いに接近させて、フィルム体100の底部100bの溶着を行う。
この際、近接センサ51より溶着ヒーター21,22間の距離が予め設定された設定範囲内にない旨の検知信号が出力されると、CPU61は、底部100bが擬似溶着状態にあると判断して停止排出プログラム63aを実行し、包装装置1の作動を停止させる、或いは、当該検知対象となったフィルム体100を不良品排出用のラインに向けて排出する。
一方で、近接センサ51より上記検知信号が出力されることなく、上記底部100bの溶着が完了した場合、図3〜図5に示すように、CPU61は、駆動モータによりナイフ31を上下動させ、フィルム体100の不要部分を切断する。さらに、CPU61は、吸引部40の空気ポンプを駆動させ、吸引口41及び吸引管42を介して上記切断された不要部分を吸引する。
そして、上記吸引が完了すると、図6に示すように、底部100bがガゼット折りにされたフィルム体100によるロールペーパーPのパック詰め梱包が完成する。
【0028】
以上説明したように、本実施形態に係る包装装置1は、フィルム体100でロールペーパーPを包装する包装装置であり、上面が封止され下面が開口100aで開口されたフィルム体100の内部に、上面側へ向けてロールペーパーPを押込む押込み部10と、押込み部10により押込まれたロールペーパーPの下端近傍をフィルム体100の底部100bとし、当該底部100bの周囲に対向して設けられ、相互に接離可能な一対の溶着ヒーター21,22と、底部100b近傍のフィルム体100を積層させた状態で、一対の溶着ヒーター21,22を底部100bの周囲より相互に接近させて底部100bを溶着する溶着部20と、溶着部20により溶着ヒーター21,22が相互に接近して溶着する際の、一対の溶着ヒーター21,22間の距離Lが予め設定された設定範囲内にあるか否かを検知する検知部50と、検知部50により一対の溶着ヒーター21,22間の距離Lが設定範囲内にない場合に、当該包装装置1を停止する、又は、当該フィルム体100を後工程とは異なるラインに排出する機能をCPU61に実行させる停止排出プログラム63aと、を備えて構成される。
【0029】
つまり、検知部50により溶着ヒーター21,22間の距離Lが設定範囲内にあるか否かを検知することにより擬似溶着状態を容易に判別することができる。さらに、上記検知部50は、包装装置1内に組み込まれているので、包装装置1とは別に検査装置及び不良品の排出装置を必要としない。
したがって、包装装置1は、フィルム体の底部の擬似溶着状態を容易に判別でき、且つ包装ライン全体として省スペース化及び低コスト化を実現できる包装装置であるといえる。
【0030】
さらに、上記検知部50により、距離Lが予め設定された設定範囲内にないと検知された場合に、CPU61が停止排出プログラム63aを実行する。そのため、包装装置1の作動停止により、溶着ヒーター21,22間へのフィルム体100の切れ端や紙片等の挟み込みの確認や溶着ヒーター21,22の作動状態の確認等が可能になる一方で、不良品排出用のラインへの排出により、製造ラインの稼動を継続させた状態で製造ラインから不良品を排除することが可能となる。
【0031】
また、検知部50は、近接センサ51を含んで構成される。
つまり、近接センサ51により、溶着ヒーター21,22間の距離Lが予め設定された設定範囲内にあるか否かを非接触で検知することができるので、包装装置1における検知部50の配設位置の自由度を高め、包装装置1の省スペース化を一層容易に実現させる。
【0032】
なお、本発明の範囲は上記実施形態に限られることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
【0033】
例えば、検知部50において、距離Lが予め設定された設定範囲内にあるか否かを検知するセンサとして近接センサを用いた構成を示したが、溶着ヒーター21,22が接近する際の隙間を計測できるものであれば、光学式のセンサ等各種の変更が可能である。
また、上記実施形態では、CPU61が擬似溶着状態にあると判断した場合、停止排出プログラム63aを実行して、包装装置1を停止する、又は、当該フィルム体100を後工程とは異なるラインに排出するように構成したが、例えば、包装装置1にモニタやスピーカ等を取り付けておき、擬似溶着状態にある旨をユーザに報知し、上記包装装置1の停止や、異なるラインへの排出等の各種措置をユーザが選択できるように構成しても良い。
【符号の説明】
【0034】
1 包装装置
10 押込み部
20 溶着部(溶着手段)
21,22 溶着ヒーター
30 切断部
50 検知部(検知手段)
51 近接センサ
60 制御部
61 CPU(溶着手段、検知手段、停止排出手段)
63 記憶部
63a 停止排出プログラム(停止排出手段)
100 フィルム体
100b 底部
P ロールペーパー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルム体でロールペーパーを包装する包装装置において、
上面が封止され下面が開口された前記フィルム体の内部に、前記上面側へ向けて前記ロールペーパーを押込む押込み部と、
前記押込み部により押込まれたロールペーパーの下端近傍を前記フィルム体の底部とし、当該底部の周囲に対向して設けられ、相互に接離可能な一対の溶着ヒーターと、
前記底部近傍のフィルム体を積層させた状態で、前記一対の溶着ヒーターを前記底部の周囲より相互に接近させて前記底部を溶着する溶着手段と、
前記溶着手段により前記溶着ヒーターが相互に接近して溶着する際の、前記一対の溶着ヒーター間の距離が予め設定された設定範囲内にあるか否かを検知する検知手段と、
前記検知手段により前記一対の溶着ヒーター間の距離が前記設定範囲内にない場合に、当該包装装置を停止する、又は、当該フィルム体を後工程とは異なるラインに排出する停止排出手段と、
を備えることを特徴とする包装装置。
【請求項2】
請求項1に記載の包装装置において、
前記検知手段は、近接センサを含んで構成されることを特徴とする包装装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−73740(P2011−73740A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−227565(P2009−227565)
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(390029148)大王製紙株式会社 (2,041)
【Fターム(参考)】