説明

化粧シート又はタイル貼着用ALCパネル及びその製造方法

【課題】 表面切削などの前処理を施す必要がなく、蒸気養生後のままの表面に化粧シートやタイルを確実に貼着することができ、接着不良を起こすことがない化粧シート又はタイル貼着用ALCパネル、並びにその製造方法を提供する。
【解決手段】 半可塑体を切断して貼着表面を形成する際に、半可塑体1の移動方向に対し交差して配置したピアノ線2を一方向に又は往復して走行させ、且つピアノ線2の走行速度/半可塑体1の移動速度を1.5以上とする。得られるALCパネルは、半可塑体1のピアノ線2での切断によって形成された化粧シート又はタイルの貼着表面が、蒸気養生後における十点平均粗さで0.4mm以下となり、化粧シート又はタイルの貼着が容易である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物の外壁などに用いられる軽量気泡コンクリート(以下、ALCとも言う)のパネルに関し、特に意匠性の向上を目的として表面に化粧シート又はタイルを貼るためのALCパネルに関する。
【背景技術】
【0002】
ALCパネルは、軽量であって、耐火性、断熱性などに優れているため、建物の外壁などとして使用されている。しかし、通常のALCパネルは意匠性に乏しいため、表面を加工したり、塗装し又は化粧シートを貼ったりする工夫により、意匠性の向上が図られてきた。特に近年では建物の外観を向上させるために、天然石などの風合いをもつ化粧シートあるいはタイルをALCパネルの表面に貼着する要望が高まっている。
【0003】
例えば、特開平9−256598公報には、ALCパネルの表面に化粧シートを貼り付けた後、化粧シートとともにALCを切削して切り込み模様を付け、次いで切り込み部に目地部を形成する方法が提案されている。しかし、ALCパネルの表面は平滑でないため、化粧シートの貼着性にムラが生じ、切断時に化粧シートの剥がれるなどの不都合が生じていた。
【0004】
即ち、ALCパネルの化粧シートを貼るべき広い貼着表面は、その製造工程において半可塑体を移動させながら固定したワイヤで切断して形成されるため、ケバ立ちや細かな凹凸が多数存在し、これらが化粧シートの接着不良を起こす原因となっている。そのため、化粧シートを接着剤で貼り付ける前に、ALCパネルの表面を切削するなどの前処理を施して、貼着表面のケバ立ちや細かな凹凸を取り除く必要があった。
【0005】
また、建物の外壁にタイルを貼る場合には、ALCパネルにモルタルでタイルを貼りつけるという湿式工法が一般的である。しかしながら、この湿式によるタイル張り工法は、モルタルの硬化に長時間を要するため、工期が1週間程度延びるという問題がある。また、工期短縮のために、予め工場でALCパネルにタイルを張った場合でも、接着剤として用いられるモルタルの重量が大きくなるため、厚さ35〜75mm程度の薄形ALCパネルであっても人力で作業することは困難になるという問題があった。
【0006】
そこで、これらの問題を解決するために、特開2000−328711公報には、耐候性と弾性のあるエポキシ系変成シリコンを接着剤として用いたタイル貼着ALCパネルが提案されている。この方法によれば、ALCパネルの表面に通常タイルの1/2〜1/3の重量の軽量タイルをエポキシ系接着剤で接着するため、タイル貼着ALCパネルの軽量化を図ることができ、タイルとエポキシ系接着剤の合計重量で11kg/m以下が好ましいとされている。
【0007】
しかしながら、近年ではタイルの意匠性に対する要望が高まり、そのような意匠性に優れるタイルの重量は軽量タイルとしては重いものとなりやすく、タイルとエポキシ系接着剤の合計重量が11kg/mを超え、作業者による取り扱いが難しくなる場合がある。この対策として、タイルの自重が重くなる分、接着剤の塗付量を減らすことによって全体の重量を小さくすることが考えられるが、その場合には接着剤の塗付が不均一になりやすく、その結果接着強度が不足しやすいという問題が生じていた。
【0008】
このような接着強度の低下は、従来のタイル貼着用ALCにはALC貼着表面に0.6〜1.2mm程度の凹凸が存在するうえ、これらの凹凸の一部は粉として付着している状態にあるため、接着剤の均一な塗付が妨げられるためである。そこで従来は、このALC表面に付着している粉や凹凸を除去するために、表面をブラシや研磨紙で研削するといった対策が取られていたが、それでも充分な接着強度を得ることが難しいうえ、生産性を低下させるという問題があった。
【0009】
【特許文献1】特開平9−256598公報
【特許文献2】特開2000−328711公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記した従来の事情に鑑みてなされたものであり、ALCパネルの表面に切削などの前処理を施す必要がなく、蒸気養生後のままの表面に接着不良を起こすことなく化粧シートやタイルを確実に貼着することができ、且つタイル貼着の場合には軽量化を図ることが可能な、化粧シート又はタイル貼着用ALCパネル、並びにその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するため、本発明者は、ALCパネル表面への化粧シート又はタイルの貼着性について検討を重ねた結果、ALCパネルの製造工程において、その半可塑体をワイヤで切断する際の切断方法によって形成された表面のケバ立ちや細かな凹凸の発生状況が異なることを見出し、この知見に基づいて化粧シートやタイルの貼着に適した平滑な表面をもつALCパネルを得るに至った。
【0012】
即ち、本発明が提供する化粧シート又はタイル貼着用ALCパネルは、表面に化粧シート又はタイルを貼着するためのALCパネルであって、その半可塑体のワイヤ切断により形成された貼着表面の表面粗さが、蒸気養生後における十点平均粗さで0.4mm以下であることを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明が提供する化粧シート又はタイル貼着用ALCパネルの製造方法は、半可塑体をワイヤで切断して貼着表面を形成する際に、半可塑体の移動方向に対し交差して配置したワイヤを一方向に又は往復して走行させ、且つワイヤの走行速度/半可塑体の移動速度を1.5以上とすることを特徴とする。
【0014】
ここで、十点平均粗さ(Rz)とは、断面曲線から基準長さだけを抜き取った部分において、平均線に平行且つ断面曲線を横切らない直線から縦倍率の方向に測定したとき、最高から5番目までの山頂の平均値と最深から5番目までの谷底の平均値との差の値をマイクロメートルで表したものを言い、JIS B 0601において表面粗さを表す指標の一つとされている。また、本発明においては、蒸気養生したALCパネルの貼着表面(ピアノ線により切断した切断面)について、切断時のピアノ線に対して垂直方向に基準長さ40mmを設定し、レーザースキャン式2次元変位センサで測定して、得られた波形データを用いて上記十点平均粗さを求めた。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ALCパネルの表面粗さを制御管理することによって、その貼着表面に化粧シート又はタイルを少ない塗布量の接着剤で確実に貼着することができ、特にタイル貼着用の場合には一人の作業者が容易に取り扱いできる程度に軽量化することができる。しかも、この化粧シート又はタイル貼着用ALCパネルは、その半可塑体のワイヤ切断を改良するだけの簡単な方法により製造することができ、蒸気養生後のALCパネルの表面に従来のようなブラシや研磨紙での研削を施す必要がなくなるため、作業性向上にも寄与することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
ALCパネルの製造工程においては、養生前のALCの半可塑体を切断する際に、半可塑体を移動させながらピアノ線のようなワイヤで切断する。しかし、固定したワイヤで半可塑体を切断する従来の切断方法では、切断面にケバ立ちや細かな凹凸が多数形成される。この切断面は蒸気養生後のALCパネルにおいて化粧シートやタイルの貼着表面となるため、表面に存在するケバ立ちや細かな凹凸、更にこれらから発生した粉が、化粧シートやタイルの接着不良を引き起こす原因となっていた。
【0017】
一方、本発明においては、ALCパネルの半可塑体を切断する際に、養生前のALCの半可塑体を所定の速度で移動させながら、一方向に又は往復して走行させたワイヤでパネル状に切断する。この方法によれば、切断面に目視により識別可能なワイヤ跡が発生せず、ケバ立ちや細かな凹凸の形成を抑制できるため、蒸気養生後のALCパネルの化粧シート又はタイル貼着表面は極めて平滑になり且つ粉の発生も極めて少ないため、化粧シート又はタイルを確実に貼着することが可能となる。
【0018】
特に、ALCパネルの化粧シート又はタイル貼着表面の表面粗さを、十点平均粗さ(Rz)で0.4mm以下とすることによって、表面が平滑で且つ粉の付着も極めて少なくなり、従ってALCパネルの表面を研磨ないし切削することなく、少ない塗布量の接着剤で化粧シート又はタイルを確実に貼り付けることができ、しかも接着強度が低下することもない。しかし、貼着表面の十点平均粗さが0.4mmを超えると、接着性にムラが生じやすくなるため、化粧シートやタイルが剥離しやすいなど耐久性に悪影響を及ぼす。尚、ALCパネルの十点平均粗さは、低いほど接着剤の均一な塗布が容易となり好ましいため、下限値については特に制限はない。
【0019】
上記した表面粗さを有するALCパネルを得るためには、その半可塑体をピアノ線のようなワイヤで切断する際に、半可塑体の移動方向に対し交差して配置したワイヤを一方向に又は往復して走行させる必要がある。例えば、ワイヤを一方向に走行させる場合には、図1に示すように、ALCの半可塑体1を挟んで一対の巻出巻取ロール3、3を複数配置し、これらの一対の巻出巻取ロール3、3の間でワイヤ2を巻き出し且つ巻き取りながら一方向に走行させる。また、ワイヤを往復して走行させる場合には、両端を把持固定したワイヤ全体を往復移動させればよい。尚、使用するピアノ線などのワイヤの線径については、特に限定されることはない。
【0020】
また、切断される半可塑体の移動速度に対するワイヤの走行速度の比、即ちワイヤの走行速度/半可塑体の移動速度(速度比)は大きいほど、ワイヤが半可塑体から受ける抵抗も小さくなるため好ましい。具体的には、上記速度比(ワイヤの走行速度/半可塑体の移動速度)を1.5以上とし、好ましくは2.0以上とする。速度比が1.5未満では、半可塑体の硬化度によっては、上記した0.4mm以下の十点平均粗さを達成できない場合があるからである。
【0021】
尚、ワイヤの速度比は大きい方が好ましいが、ワイヤを巻き出し且つ巻き取りながら一方向に走行させる場合には、切断時に必要となるピアノ線が長くなるため、通常は5以下の速度比とすることが望ましい。一方、ワイヤを往復走行させる場合には、ワイヤの両端を固定でき、ピアノ線の長さを必要以上に長くする必要がないため、速度比は5以上であってもよい。
【0022】
本発明において、ALCパネルに貼着する化粧シート及びタイルは特に限定されず、市販のものを使用することができる。例えば、化粧シートとしては、エスケー化研(株)製のグラニピエールなどが好適に使用できる。また、タイルとしては、名古屋モザイク工業(株)製のラスティカシリーズなどを用いることができる。化粧シート及びタイルを貼着するための接着剤については、従来から使用されている市販のものであってよく、例えば、アクリル系接着剤、ポリエステル系接着剤、エポキシ系接着剤などを使用することができ、特にタイル貼着の場合にはエポキシ系接着剤の使用が好ましい。
【実施例】
【0023】
[実施例1]
ALC原料として、珪石40重量%、セメント25重量%、生石灰5重量%、石膏5重量%、及び工程繰り返し原料25重量%を配合した。この原料100重量%に対して、水65重量%と発泡剤のアルミニウム粉末0.06重量%を加え、混練してALCスラリーとした。このスラリーを型枠内に注入し、硬化させて半可塑体とした。
【0024】
得られた半可塑体を長さ方向に移動させながら、一方向に又は往復して走行するピアノ線を用いて切断した。即ち、図1に示すように、半可塑体1を挟んで複数対の巻出巻取ロール3、3を設け、各対の巻出巻取ロール3、3間にそれぞれピアノ線2を装着し、そのピアノ線2を半可塑体1の走行方向に直角に且つ幅方向に等間隔に配置した。全てのピアノ線2を巻き出し且つ巻き取りながら一方向に走行させるか、又はピアノ線2を固定した状態で巻出巻取ロール3、3を往復移動させることにより全てのピアノ線2を往復して走行させ、半可塑体1を両端に不要な部分を残して切断した。尚、使用したピアノ線2の直径は全て0.8mmである。
【0025】
上記半可塑体の切断の際に、ピアノ線の走行方向及び走行速度/半可塑体の移動速度(速度比)を変えることにより、その後蒸気養生して製造されたパネルにおける貼着表面の十点平均粗さ(Rz)が異なるALCパネルを製造した。即ち、試料1では一方向走行且つ速度比3でRzが0.09mmであり、試料2では一方向走行且つ速度比1.5でRzが0.38mmであり、試料3では往復走行且つ速度比5.0でRzが0.02mmであった。
【0026】
また、比較例として、従来と同様にピアノ線を固定して半可塑体を切断した。即ち、上記のごとく半可塑体の走行方向に直角に且つ幅方向に等間隔に配置したピアノ線を固定し、半可塑体のみを移動させることによって、上記と同じ寸法に切断した。このとき、半可塑体の移動速度を調整することにより、蒸気養生して製造されたALCパネルにおける貼着表面の十点平均粗さを、比較例である試料4ではRzが0.60mmとした。
【0027】
尚、ALCパネルにおける貼着表面(切断面)の十点平均粗さ(Rz)は、切断時のピアノ線に対して直角方向に基準長さ40mmを設定し、レーザースポット径0.2mm、X軸分解能40μm及びZ軸分解能10μmのレーザースキャン式2次元変位センサ(株式会社キーエンス製、商品名LJ−080)にて測定し、得られた波形データを解析して求めた(下記実施例2も同じ)。
【0028】
このようにして作製した縦横900×600mmの各ALCパネルに、アクリル系接着剤を使用して化粧シートを貼り付け、化粧シート貼着ALCパネルを得た。化粧シートの接着状態を調べるために、図2に示す9箇所で化粧シートに4cm角の切込みを入れ、各四角形の切込みの内側部分の化粧シートを引き剥がす剥離試験により、ALCパネルとの接着性を評価した。即ち、化粧シートがALCパネルから剥離せずに破断した箇所の数、及び化粧シートがALCパネルから剥離した箇所の数を調べ、その結果を下記表1に示した。
【0029】
【表1】

【0030】
上記の結果から分かるように、本発明の実施例である試料1〜3の化粧シート貼着ALCパネルでは、化粧シート貼着表面における表面の十点平均粗さ(Rz)が0.40mm以下のため、化粧シートのALCパネル界面での剥離は皆無であった。一方、比較例の試料4では、表面にケバや細かい凹凸が残るためRzが0.60mmと大きくなり、9箇所中3箇所で化粧シートの剥離が認められた。
【0031】
[実施例2]
上記実施例1と同様にしてALCの半可塑体を作製し、その半可塑体をピアノ線を用いて切断した。その半可塑体の切断の際、ピアノ線の走行速度/半可塑体の移動速度(速度比)を変えることにより、その後蒸気養生して製造されたパネルにおける貼着表面の十点平均粗さ(Rz)が異なるALCパネルを製造した。即ち、実施例の試料5では一方向走行且つ速度比3でRzが0.09mmであり、試料6では一方向走行且つ速度比1.5でRzが0.38mmであり、及び試料7では往復走行且つ速度比5でRzが0.02mmであった。
【0032】
また、比較例として、従来と同様にピアノ線を固定して半可塑体を切断した。即ち、上記のごとく半可塑体の走行方向に直角に且つ幅方向に等間隔に配置したピアノ線を固定し、半可塑体のみを移動させることによって、上記と同じ寸法に切断した。このとき、半可塑体の移動速度を調整することにより、蒸気養生して製造されたALCパネルにおける貼着表面の十点平均粗さを、比較例である試料8ではRzが0.43mmとし、試料9ではRzが0.60mmとした。
【0033】
このようにして作製した縦横900×600mmの各ALCパネルに、エポキシ系接着剤を使用してタイルを貼り付け、タイル貼着ALCパネルを得た。その際、接着剤として一液常温硬化形エポキシ樹脂変成弾性接着剤(商品名:セメダインPM568)を用い、且つ接着剤の塗布量を1kg/m、1.5kg/m、2.0kg/mの3水準とした。また、タイルとしては、45二丁モザイクタイルを用いた。
【0034】
タイルの接着状態を調べるために、タイル貼着ALCパネルの図3に示す位置にて、タイル接着強度を測定して接着強度の平均値を求めると共に、接着剤界面でのタイル剥離数を調べた。即ち、図3に示す位置のタイル表面に鋼製アタッチメント(40×40mm)を2液形エポキシ樹脂系接着剤で張り付け、温度20±2℃、湿度60±10%にて28日間静置した後、ダイヤモンドカッターを用いて鋼製アタッチメントの寸法に合わせてALC表面上2mm程度の深さまでタイル表面に切込みを入れ、建研式接着力試験器により接着強度を測定した。得られた結果を下記表2に示した。
【0035】
【表2】

【0036】
上記の結果から分かるように、本発明の実施例である試料5〜7では、ALCパネルの貼着表面の十点平均粗さ(Rz)が0.40mm以下であるため、1.0〜2.0kg/mの少ない接着剤塗布量でも、0.44N/mm以上の満足すべき接着強度が得られ、接着剤界面でのタイル剥離数もゼロであった。
【0037】
一方、比較例である試料8〜9においては、貼着表面のRzが0.40mmを超えるため、1.0〜2.0kg/mの少ない接着剤塗布量では、接着強度が0.44N/mmを下回ると共に、タイルの剥離も認められた。尚、試料8〜9において接着剤塗布量を更に多くすれば、0.44N/mm以上の接着強度が得られ且つタイルの剥離もなくなるが、その場合にはタイル貼着ALCパネル全体の重量が11kg/mを超えるため、作業者による取り扱いが難しくなる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明により一方向に走行するピアノ線で半可塑体を切断する方法を模式的に示した斜視図である。
【図2】化粧シート貼着ALCパネルの化粧シート剥離試験箇所を模式的に示した平面図である。
【図3】タイル貼着ALCパネルのタイル剥離試験箇所を模式的に示した平面図である。
【符号の説明】
【0039】
1 半可塑体
2 ピアノ線
3 巻出巻取ロール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に化粧シート又はタイルを貼着するためのALCパネルであって、その半可塑体のワイヤ切断により形成された貼着表面の表面粗さが、蒸気養生後における十点平均粗さで0.4mm以下であることを特徴とする化粧シート又はタイル貼着用ALCパネル。
【請求項2】
表面に化粧シート又はタイルを貼着するためのALCパネルの製造方法であって、その半可塑体をワイヤで切断して貼着表面を形成する際に、半可塑体の移動方向に対し交差して配置したワイヤを一方向に又は往復して走行させ、且つワイヤの走行速度/半可塑体の移動速度を1.5以上とすることを特徴とする化粧シート又はタイル貼着用ALCパネルの製造方法。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−159887(P2006−159887A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−153266(P2005−153266)
【出願日】平成17年5月26日(2005.5.26)
【出願人】(399117730)住友金属鉱山シポレックス株式会社 (195)
【Fターム(参考)】