説明

化粧用組成物を吹き付けるための装置

【課題】特に、肌の目立った欠点を目立たせないようにする、均一な、ナチュラルな化粧を実現すること。
【解決手段】本願発明は、化粧用アセンブリに関するものであり、このアセンブリは、容器内に含まれた化粧用または皮膚用組成物であって、液状でありかつ生理的に使用可能な媒質内に、少なくとも10重量%の水と、少なくとも一つの着色剤とを含む組成物と;化粧用組成物を吹き付けるためのデバイスであって、液滴の形態の化粧用組成物を吹き付けるための圧電吹き付け機構を備えた液状の化粧用組成物を含む容器を備えたデバイスと、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スプレーの形態の、吹き付けのための特定の装置であって、それ自身が少なくとも一つの水溶性染料を有する化粧用組成物を具備する装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えばファンデーションなどの従来の化粧用生成物は、顔を際立たせ、かつその色を強めると同時に、見た目の美しさを向上させることを可能にする。
【0003】
外見に関して、消費者が主に期待することの一つとして、顔貌を均一にする化粧で、視覚的に気づきにくい、できる限り自然な結果を得ることが挙げられる。現在、化粧製品は、一般的に、着色剤、特に、鉄酸化物、酸化チタン、など固体粒子を含んでおり、それらは、目立った欠点、例えば広がった毛穴、しわ、または小じわなどが存在するとき、化粧製品を肌の上に拡散することを困難にする。さらに、粉末染料の存在によって、多くの場合、消費者が避けようと試みる、かなり不自然な粉っぽい結果がもたらされる。
【0004】
その上、それらの組成物を肌に塗布した後に得られる化粧の着色状態は、時間とともに変化しやすく、特に、一日の間の皮脂および/または汗の分泌物が原因となって、不均一となりやすい。
【0005】
最終的に、これらの組成物が肌に対して塗布された場合、それらは、変形する、すなわち、一部の支持体に印(mark)を残した状態で、少なくとも部分的に剥がれ落ちるという欠点を有しており、それとともに、それらが、特に衣類または肌に接触するようになることがある。これは、塗布された薄い層が乏しい持久力しか持たない状態を引き起こし、何度も、組成物の塗布をし直すことを要求する。さらに、それらの不適格な、特にシャツのえりにおける印の付着によって、特定の女性は、このタイプの化粧の使用を避けることがある。
【0006】
着色組成物の持久力の問題を解決し、かつ粉末染料の使用に伴う粉っぽい結果を生じないようにするため、従来では、着色剤を水溶性染料に置換することが行われていた。
【0007】
しかしながら、可溶性染料を含む組成物の肌への塗布には問題がある。とりわけ、これらの製品は、通常、非常に流動性が高いものであり、コットンウールまたはスポンジを使用して塗布することが必要である。しかしながら、かつ、特に、例えば脚または腕などの大きな体面積へ生成物を塗布することが要求された場合、塗布具の使用が困難であることが判明している。さらにまた、得られた化粧の結果は、不均一となる可能性がある。その上、製品の塗布は、多くの場合、使用者が望まない、指の着色を引き起こす。
【0008】
これらの問題を解決するために、エアゾールを生じる圧力をかけた液化ガスを使用して、化粧用組成物を吹き付けることが提案されている。そうしたガスは、一般的に揮発性有機物(VOCs)を含んでいる。
【0009】
この低減を実現するために、HFA 152aなどの非−VOC噴射ガス(propellent gas)は、一般的に使用されている噴射ガスを部分的にもしくは全体的に置き換えて使用することができる。しかしながら、このタイプのガスを使用することは、すべての国で許可されているわけではない。
【0010】
この低減を実現するために、HFA 152aなどの非−VOC噴射ガス(propellent gas)は、一般的に使用されている噴射ガスを部分的にもしくは全体的に置き換えて使用することができる。しかしながら、このタイプのガスを使用することは、すべての国で許可されているわけではない。
【0011】
VOCsの使用を制限する他の手段として、機械的ポンプを備えた吹き付け装置を用いることによって、噴射ガスを使用しないことが挙げられる。Procter & Gamble社は、例えば特許文献1および特許文献2において、噴射ガスを必要としない静電気スプレーシステムを提案している。このタイプのシステムは、水を含む組成物を吹き付けることができないという問題を有している。これは、塗布における新鮮さの感覚を与える組成物の配合が必要となったとき、もしくは水溶性活性剤を運ぶことが必要となったときに、不便である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】国際公開第2001/12137号パンフレット
【特許文献2】国際公開第2001/12138号パンフレット
【特許文献3】国際公開第1995/15822号パンフレット
【特許文献4】国際公開第1993/10910号パンフレット
【特許文献5】米国特許第5 487 378号明細書
【特許文献6】仏国特許出願公開第2 665 572号明細書
【特許文献7】米国特許第4 533 082号明細書
【特許文献8】米国特許第5 518 179号明細書
【特許文献9】米国特許第6 113 001号明細書
【特許文献10】欧州特許第1 149 602号明細書
【特許文献11】国際公開第1991/16997号パンフレット
【特許文献12】米国特許第4 474 326号明細書
【特許文献13】仏国特許出願公開第2 285 930号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
したがって、大きな体面積に使用する場合に、肌に対して均一に塗布可能な可溶性染料を備える化粧用品が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
発明者は、圧電吹き付けシステムを用いて、溶解した染料を含む組成物を吹き付けることによって、これらの条件を満足するよう実現することができる。
【0015】
とりわけ、第1の態様によれば、本発明の目的は化粧用アセンブリであって、
i)貯蔵部内に含まれた化粧用または皮膚用組成物であって、液体であり、生理的に使用可能な媒質内において少なくとも一つの粉末相を備え、かつ、少なくとも10重量%の水と、少なくとも一つの可溶性着色剤とを含む化粧用または皮膚用組成物と、
ii)化粧用組成物を吹き付けるための装置であって、液滴の形態の化粧用組成物を吹き付けるための圧電吹き付け機構を備えた、液状の化粧用組成物を含む容器を有する化粧用組成物を吹き付けるための装置と、を備える化粧用アセンブリを提供することである。
【0016】
第2の態様によれば、本発明の目的は、さらに、
i)貯蔵部内に含まれた化粧用または皮膚用組成物であって、液状であり、かつ生理的に使用可能な媒質内において、少なくとも10重量%の水と、少なくとも一つの水溶性着色剤とを含む貯蔵部内に含まれた化粧用または皮膚用組成物と、
ii)前記組成物を吹き付けるための装置であって長手方向軸線(X)を有するソノトロード(82)と、このソノトロードと連結された圧電振動子と、を有し、このソノトロードは、液滴の形態の組成物を排出するための面(4)を形成する端フランジ(140)上で軸線Xに沿って開口するチャネルを介して組成物を供給され、さらに、ソノトロードは、端フランジに連結している円筒部(132)まで延在している、減少する直径を有する部分を備え、フランジの直径(D7)/円筒部の直径(D1)の比率は、12から32である化粧用アセンブリを提供することである。
【0017】
第3の態様によれば、本発明の目的は、肌の化粧、特に肌の目立つ欠陥を目立たせなくする、均一で、自然な化粧を実現するための方法であって、上記装置を使用して、化粧用組成物を吹き付ける、少なくとも一つのステップを含む方法を提供することである。
【0018】
第4の態様によれば、本発明の目的は、肌の目立った欠陥を目立たなくさせる、自然であり、均一な化粧を実現するために、上記アセンブリを使用する方法を提供することである。
【0019】
〔圧電吹き付け装置〕
本発明の目的の一つは、貯蔵部内に含まれた液状化粧用または皮膚用組成物と、化粧用組成物を吹き付けるための装置とを備えた化粧用アセンブリを提供することであり、この吹き付け装置は、液滴の形態の化粧用組成物を吹き付けるために、圧電振動子を備えている。
【0020】
本発明にとって、「圧電吹き付けシステム」という語は、適切な振動数およびパワーの超音波エネルギーの作用を受けて、液体を霧状にするシステムを意味するよう用いられており、そのエネルギーは、高周波電気信号によって励振させられた圧電材料(振動子)によって発生される。
【0021】
第1の実施例によれば、圧電吹き付け装置は、
−有孔膜であって、この膜の孔が、容器の内部を外部環境と連通可能にするようになっている有孔膜と、
−膜を振動させるためのアクチュエータと、
−容器内に収容されている液状化粧用組成物を膜の内面に接触させるための手段であって、化粧用組成物が、液滴の形態で現れる場合、膜の振動の影響下で膜の外面まで孔を介して流動するようになっている手段と、を備えていてもよい。
【0022】
膜の孔は、逆円錐形状、すなわち外部環境に面する膜の外面における断面が、容器の内部に面する内面における断面よりも大きい形状を有していることが好ましい。
【0023】
吹き付け装置は、特許文献3に開示されているような圧力シフト手段をさらに備えていてもよく、これは、膜の内面に接触する液体に対する減圧を実現するものである。減圧は、ゼロ圧力から、膜の孔を介して吸引される空気における圧力まで、変化可能となっている。
【0024】
膜の外面上の孔は、互いに接触しないことが好ましい。
【0025】
さらに、アクチュエータは、例えば膜を20kHzから7MHzまでの周波数範囲にわたって振動させるように設計された圧電アクチュエータであることが好ましい。圧電アクチュエータの作動に必要なエネルギーは、発電機、例えば付加的に電気回路に接続可能な電気セル、バッテリーもしくは光起電セルによって得ることができる。
【0026】
上述した吹き付け装置において、液状化粧用組成物を膜の内面へと移動させるための手段は、毛管作用による供給機構、あるいは気泡発生器もしくは膜タイプ、ピストンタイプ、またはギアタイプの蠕動ポンプを備えていてもよい。そうした機構の一例が特許文献3に開示されている。
【0027】
本発明の特別な一実施形態によれば、すべての孔は逆円錐形状を有しているか、あるいは反対に、この膜は、通常の円錐形状の孔をさらに有している。
【0028】
本発明の目的のために、「通常の円錐形上の膜」という表現は、外部環境に面する膜の外面における孔の断面が、容器の内部に面する内面における孔の断面よりも小さいものであることを意味するよう用いられている。
【0029】
通常の円錐形状の孔が設けられる場合、それは、逆円錐形状の孔の周囲およびその外側に配置されることが好ましい。
【0030】
液状化粧用組成物を膜の表面へ移動させるための手段は、この組成物を膜の内面へ、または逆へ移動させるよう設計されていてもよいが、これは、組成物を膜の外面へ移動させるよう設計することもできる。吹き付け装置のそうした変形例は、例えば特許文献3に開示されている。
【0031】
一例として、膜は、電鋳成形ニッケルからなり、複数の孔を有する70μmの厚さの、直径が8mmである円形ディスクから形成できる。孔は、外部環境に面する膜の外面においては、4から150μmの範囲の直径を有する円形ディスクの形態の断面と、容器の内部に面する内面においては、2から50μm、例えば10から20μmの範囲の直径を有する円形ディスクの形態の断面と、を有していてもよい。
【0032】
装置の使用中に、化粧用組成物は、液滴の形態で出現し、その平均直径は、好ましくは20から100μmであり、さらに好ましくは30から60μmである。
【0033】
この装置に対応する技術は、特に、特許文献4、特許文献5、特許文献6および特許文献7;特許文献8および特許文献9に開示されている。
【0034】
第2の実施形態によれば、超音波吹き付け装置は、微細加工された(micro-machined)基体と、吹き付けられる液状物を収容する基体内の空隙と、基体の空隙内に液体を供給するための手段と、振動の作用で単分散液滴の形態に気化された液体を放出するための手段とを備えていてもよい。
【0035】
放出手段は、基体内の少なくとも一つの微細加工されたチャネルから構成されており、それは、空隙と連通状態となっている。例えば、基体は、シリコンから形成される。圧力波発生装置は、例えば、空隙の下に結合される。発生された圧力波は、微細加工されたチャネルを介して空隙内に収容された多量の液体を放出可能にする。細かい液滴の形態で放出される液体の量は、例えば圧電タイプのセラミックによって発生された圧力波に依存する。
【0036】
そうした装置を用いることで、吹き付けられる液体の正確な量を決定することができる。
【0037】
この装置に対応する技術は、特に特許文献10に開示されている。
【0038】
第3の実施形態によれば、超音波吹き付け装置は、振動を機械的に伝達するための連結器(ホーン)を使用することができる。
【0039】
特に、超音波吹き付け装置は、
−円錐形状(すなわち錐台形状)の連結器と、
−圧電発振器と、
−円形共振プレートと、を備える超音波発振システムであってもよい。
【0040】
円錐形状(すなわち錐台形状)の連結器は、二つの円形面(一方の断面積が大きく、他方の断面積がそれより小さくなっている)と、円錐形状の面とを有していることが好ましい。
【0041】
圧電発振器は、連結器の大きな断面積の円形断面の上に固定されているディスクの形態のものとなっており、かつその個々の表面上に固定された二つの円形電極を備えている。伝導性供給ワイヤが、それぞれの電極プレートに取り付けられている。圧電発振器は、振動を発生させる。
【0042】
連結器と同様の材料から形成される共振プレートは、連結器のより小さな断面積の円形断面の一体部分を形成する。
【0043】
支持部材を連結器の上に取り付けできるようにするため、連結器の円錐形状部の面に溝が形成される。支持部材は、超音波発振システム全体を固定可能にすると同時に、振動が損なわれないように、一定の量の弾性が付与される。支持部材は、ファンによって吹き出される空気が通過するオリフィスを有している。吹き付けられる液体は、円形共振プレート表面の供給チャネルから供給され、吹き付けられる液体粒子は、吹き出された空気によって運ばれていく。
【0044】
この装置に対応する技術は、特に特許文献11、特許文献12、および特許文献13に開示されている。
【0045】
特に、本発明の組成物の吹き付けのための好ましい装置は、圧電振動子に連結された、長手方向軸線Xのソノトロードを備えており、このソノトロードは、チャネルを介して組成物を供給され、チャネルは、軸線Xに沿って製品粒子を排出するための表面を形成する端フランジで開口しており、このフランジは、ソノトロードの振動の影響化で屈曲可能となっている。
【0046】
特に、ソノトロードは、長手方向軸線Xを有しており、チャネルは、同一の軸線Xに沿って排出面に開口している。
【0047】
この実施形態において、チャネルは、軸線Xに沿って直線的に延在している。
【0048】
本発明は、満足できる結果をもたらすスプレーを提供することを可能にする。
【0049】
特に、本発明によって、それが、相対的に高いスプレー効果を有することが可能となる。
【0050】
発振中、フランジが、排出面の形状の変化によって、変形するようになってもよく、それは、例えば静止時の平坦である状態から、前方に向かって凹または凸に変形しても良い。前方または後方への屈曲の幅は、静止状態に対して、5μmよりも大きく、例えば、静止状態に対して5μmから25μm(すなわち、全幅は10から50μm)であってもよい。
【0051】
生成物粒子の排出の領域における端フランジの最小厚さは、例えば、0.4から0.6mm、好ましくは0.45から0.55mm、さらに好ましくは0.5mmである。
【0052】
生成物の液滴の排出は、端フランジの周縁全体にわたって行われてもよく、それは、均一な吹き付けの実現に寄与する。
【0053】
他の態様によれば、本発明の目的は、ソノトロードと、ソノトロードに連結される振動子とを備える、化粧用もしくは皮膚用の生成物を吹き付けるための装置を提供することであり、このソノトロードは、生成物粒子の排出のための面を形成する端フランジを有しており、さらに、このソノトロードは、端フランジに接続される円柱形部(すなわち吐出部)に従って延在する直径が低減された部分を備えており、振動子の直径/円柱形部の直径の比率は、4.5以下、好ましくは4以下、さらに好ましくは3.7以下であり、かつ好ましくは3以上であり、さらに好ましくは3.5から3.7の間であり、かつ/またはフランジの直径/円柱形部の直径の比率は、7/6から13/4であり、かつ/またはフランジの直径/円柱形部の厚さの比率は、70/6(例えば12)であり、かつ130/4(例えば32)である。
【0054】
これらの幾何学的な特性は、特に満足できる結果をもたらす。
【0055】
フランジは、λが超音波のソノトロードの材料における波長である場合、λ/4以下の、より大きな横方向の寸法を有していてもよい。
【0056】
ソノトロードの振動を設定する働きをする振動子と接触するソノトロードのフェースと、排出面との間のソノトロードの長さは、λよりも小さくてもよい。
【0057】
ソノトロードは、生成物を供給するためのチャネルを有していてもよく、この供給チャネルは、細長部を有していてもよい。
【0058】
細長部は、生成物の流れを遅くさせかつ吹き付け効率を向上させることができる。細長部は、特に、相対的に均一な吹き付けを実現可能にする。
【0059】
細長部が設けられていることによって、チャネル以外の部分の製造が容易となり、それは、相対的な大きな部分を有していてもよく、それによって、圧力損失が制限される。
【0060】
細長部は、装置が使用されていないときの毛管現象の維持を確実なものとすることができ、それによって、空気との交換を低減することが可能となる。
供給チャネルのための閉鎖具を使用することが避けられる。
【0061】
ソノトロードは、電気エネルギーを超音波振動となるように変換するために、振動子へと連結されている。ソノトロードの共振周波数は、振動子の周波数とできるかぎり近いものであることが好ましい。連結は、例えば接着剤またはねじ止めによって行われてもよい。
【0062】
有利なことに、生成物粒子は、少なくとも一つのファンによって生じた空気の流動によって処置されるようになる領域へ向かって移動させられる。空気の流量は、例えば4から7m/hであり、好ましくは、5.5から6.5m/hである。
【0063】
一実施例において、細長部は、排出面に開口している。この細長部は、少なくとも1mmでありかつ10mm以下の距離にわたって一定の断面を有している。細長部の長さは、例えば7mm以下でありかつ好ましくは1mmから5mmであり、他の例では、2.5mmである。細長部は、排出面上で開口状態となっている端部から、反対側の端部まで、一定の断面を有していてもよい。
【0064】
有利なことに、細長部は円形断面を有しており、これによって、製造が容易となる。
【0065】
チャネルは、その長さ全体にわたって円形断面を有していてもよい。
【0066】
有利なことに、チャネルは、ソノトロードと同一の軸線の直線方向に延在している。細長部は、0.8mm以下のより小さな断面積を有していてもよい。細長部は、1mm以下の、例えば0.4mmから0.8mmの、好ましくは約0.6mmの直径を、特に有していてもよい。
【0067】
チャネルは、0.8mm以上のより大きな断面積を有していてもよい。
【0068】
チャネルは、振動子がボルト締めによって固定される場合、細長部の外側に、直径1mmから2mm(例えば約1.5mm)、もしくはそれ以上の直径を有していてもよい。
【0069】
細長部の長さ/ソノトロードチャネルの全長の比率は、0.04から0.4であってもよい。
【0070】
チャネルの最も大きな断面/チャネルの最も小さな断面積との面積比は、1から25であり、特に4から10であり、一例として挙げると6から6.5である。
【0071】
チャネルは、排出面の中央に位置させることが可能な単一出口オリフィスを経て排出面を供給してもよい。
【0072】
ソノトロードは、チャネルから生成物を供給するべく、チューブへの接続のために、チップを備えた単一ブロックとして形成することもできる。この供給チューブは、フレキシブルなパイプであってもよく、それによって、パイプを蠕動ポンプに使用することが可能となる。さらに、チャネルは、他の手段、例えばソノトロード内へ挿入されたチップを用いて供給パイプに接続可能である。
【0073】
例えば円形形状を有するチップは、振動子を経て通過してもよい。
【0074】
端フランジの外径は、例えば7から13mmの間であり、適切には8から12mmであり、さらに適切には9から11mmであり、さらに好ましくは約10mmである。一実施例において、端フランジの直径が10mmであり、かつフランジの最小厚さが0.5mmであり、振動数が100kHz±10%であるとき、良好な結果が得られる。
【0075】
フランジの厚さが相対的に小さい場合、特に0.6mm以下の場合、フランジの周縁部の円形バンドは、半径方向に測定した場合、0.2mm以上の、一例としてあげると0.2mmから2mmの幅を有していてもよい。
【0076】
端フランジは、半径方向に測定した場合、幅の全体にわたって延在する0.5mmの厚さの、少なくとも0.5mmの円形バンドを備えていてもよい。
【0077】
ソノトロードは、その外側断面が排出面の方向において減少する部分、特に、錐台形状部分を有していてもよい。この錐台形状部分の先端は、10°から45°であっても、特別には30°であってもよい。
【0078】
ソノトロードは、上述したように、シリンダー形状の回転部を有していてもよい。
外側の断面積が減少する部分は、シリンダー形状の回転部に接続されていてもよく、このシリンダー形状の回転部は、断面積が減少する(特に円錐形状の)部分と、端フランジとの間の中間に設けられている。
【0079】
シリンダー形状の回転部の外径は、一例として挙げると4から7mmであるが、特別に、約5.5mmであってもよい。
【0080】
シリンダー形状の回転部の長さは、例えば3から5mmである。
【0081】
ソノトロードのさまざまな部分の長さは、ソノトロードが共振するように意図された公称周波数の関数として選択されることが好ましく、排出面は、好ましくは、実質的に振動の波腹部に位置することが必要とされる。排出フェースと振動子とを隔てる距離、および端フランジの直径は、波長λ=c/fに基づくものであってもよく、ここで、cは、使用温度での材料における音速であり、かつfは、振動数である。
【0082】
好ましくは金属、特にアルミニウムまたはアルミニウム合金から、もしくはチタンまたはチタン合金から、あるいはステンレススチール(例えば316ステンレススチール)から形成されるソノトロードは、機械加工可能である。
【0083】
振動子の励振振動数は、例えば30から200kHzである。一例として挙げると、励振振動数は、約100kHz±10%となっていてもよい。
【0084】
吹き付けられる粒子の平均的なサイズは、振動数および霧状になされた液体の流体力学的特性に依存する。本発明の一実施形態において、平均的なサイズは、特に振動数が100kHzの場合、20から25μmである。
【0085】
サイズが10μm以下の微細な粒子の含有率は、10%以下であってもよい。
【0086】
他の態様によれば、本発明の目的は、化粧用または皮膚用生成物を調整しかつ吹き付けるための、上記ヘッドを備える装置を提供することである。
【0087】
この装置は、吹き付けられる生成物を含む容器を備えていてもよい。この生成物は、ケア用または化粧用生成物(特にファンデーション)であっても、あるいはセルフ−タンニング剤または日焼け止め用組成物を含む生成物であってもよい。
【0088】
容器は、取り外し可能なカートリッジの形態であってもよい。
【0089】
生成物は、フレキシブルなバッグの中に収容されていてもよい。
【0090】
装置は、上記カートリッジを収容するためのケースを、特にその先端に備えていてもよい。
【0091】
ケラチン物質の方へ方向付けられた空気の流れは、必要であれば、加熱もしくは冷却することができる。
【0092】
本発明の一実施形態において、吹き付けは、例えばプッシュ−ボタンなどのコントロール部材を使用者が作動することによって開始される。
【0093】
一度、吹き付けサイクルが開始されると、以下のステップを含む吹き付けシーケンスを開始できる。
i)生成物粒子を移動させるための空気の流れを作り出すファンのスイッチをいれるステップ
ii)あらかじめ決められたように作動を遅らせた後に、振動子によってソノトロードの振動を開始させるステップ
iii)新たに作動を遅らせた後に、生成物を備えたソノトロードを供給するため、ポンプを作動させるステップ
【0094】
吹き付けサイクルの終わりにおいては、装置の停止は、連続的に、ポンプを停止させ、振動子を停止させ、そしてファンを停止させることを含んでいてもよい。
【0095】
他の態様によれば、本発明の課題は、ノズルと、ノズル内に配置された支持体と、支持体のショルダとソノトロードのショルダとの間にシールが介在する状態で、クリック式固定によって取り付けられかつ振動子と連結されたソノトロードと、を備える吹き付け装置をさらに提供することである。
【0096】
本発明のこの態様によって、装置内にソノトロードを取り付けることが容易となる。
【0097】
他の態様によれば、本発明の目的は、ソノトロードと、ソノトロードと連結された円形状の振動子とを備えた吹き付け装置をさらに提供することであり、このソノトロードは、その上にチップを備えた単一ブロックから形成されており、それは、吹き付けられる生成物を供給するためのチューブに挿入されている。本発明のこの態様によって、装置の組み立てが容易となる。
【0098】
他の態様によれば、本発明の目的は、さらに、例えば肌のための美容処置方法もしくは髪をトリートメントするための方法、特に、上述したスプレーヘッドを使用して、人間のケラチン物質の上へ化粧用組成物を吹き付けることを含むステップを含む化粧方法を提供することである。
【0099】
本発明は、図面を参照し、かつその非限定的な実施形態に関する以下の詳細な説明を読むことによって、明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】本発明に基づいて形成される吹き付け装置の一例の概略側面図を示す。
【図2】吹き付け準備状態の、適所に生成物カートリッジを備えた図1の装置を示す図である。
【図3】ケースへのカートリッジの挿入待ち状態の、オープンカートリッジを収容するハウジングに対してアクセスするためのトラップドアを備えた図1の装置を示す図である。
【図4】図1から図3の装置の概略的な部分分解組立斜視図である。
【図5】吹き付けアセンブリの部分斜視図である。
【図6】図5の吹き付けアセンブリの概略的な長手方向の部分断面図である。
【図7】分離された、振動子支持体を示す図である。
【図8】分離された、ソノトロードの斜視図である。
【図9】ソノトロードの正面図である。
【図10】図9のX−X線に沿った、ソノトロードの長手方向断面図である。
【図11】ソノトロードの一実施例の斜視図である。
【図12】図11のソノトロードを備えるスプレーヘッドの概略的な長手方向の部分断面図である。
【図13】加熱装置の加熱抵抗器の概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0101】
図1から図3には、肌、もしくは他のヒトケラチン物質、例えば唇または髪に生成物を吹き付けるために、使用者が操作可能なケース2を備えた吹き付け装置1を示す。
【0102】
ケース2は、考えられる一例として、使用者が押すことによって吹きつけを開始できるプッシュ−ボタン3を、後部に有している。一変形例として挙げると、このプッシュ−ボタン3は、他の場所に配置することも、例えばトリガーまたは感応性ボタンを備えて配置することもできる。
【0103】
特に図2に見られるように、装置1は、前方に、生成物粒子の排出のための面4を備えていてもよい。この面は、生成物粒子を処理するようになる領域に付着できるように、使用時に、その領域の方へ向けられていてもよい。
【0104】
考えられる一例として、ケース2は、使用されていないときに、排出面4の前方において折り畳み可能な保護蓋12を備えている。この蓋12は、蓋12が排出面4を覆うようになる降ろされたポジションと、起こされたポジションとの間で、例えば、ケースの本体に連接されている。一実施例においては、ケースには保護蓋が設けられていないか、もしくはこの蓋は、他の方法で、ケースに取り付けられている。
【0105】
蓋12は、折り返しポジションに、ケース2の外面と連続して延在していても良い。
【0106】
ケース2は、吹き付けられるようになる生成物を含むカートリッジ15を収容することができ、このカートリッジ15は、ケース2のハウジング17の中に挿入されている。
【0107】
図3に見られるように、このハウジング17は、使用されていないときに、閉じフラップ18によって閉じられていてもよい。
【0108】
図示された例において、ハウジング17は、その上部が開放されている。
【0109】
閉じフラップ18は、スライド可能なように、ケース2に取り付けられていてもよい。図示していないが、一例として挙げると、ハウジング17は、他の方法でケースに取り付けられる。
【0110】
カートリッジ15内に含まれる生成物は、例えば、ファンデーション、セルフ−タンニング剤、体用または顔用ローション、あついはスタイリング剤を含む生成物である。
【0111】
カートリッジの容量は、1mlから100ml、より好ましくは5mlから20ml、特に好ましくは、10mlである。
【0112】
図示していないが、一例として挙げると、装置1は、異なる生成物を含むいくつかのカートリッジ、もしくはいくつかの生成物を含む一つのカートリッジを収容していてもよく、これらのカートリッジは、吹き付けられる生成物を選択するための手段を備えているか、もしくは他の例においては、吹き付けられる混合物において、他の生成物に対する一つの生成物の比率を調整するための手段を備えている。必要に応じて、同一のカートリッジは、さまざまな生成物を含んでいてもよく、それは、吹き付けられる生成物を選択するための、もしくは吹き付けられる混合物におけるさまざまな生成物の比率を調整するための手段を備えている。
【0113】
考えられる一例として、ケース2は、前部に、メインスタート/ストップスイッチ22と、作動状態表示機として働く表示ランプ23とを備えている。ケース2は、片側に、空気吸入孔30を備えている。
【0114】
図4に見られるように、ケース2の本体は、半体殻体2aおよび2bを組み立てることによって形成できる。これらの半体殻体は、例えば互いにクリック方式で固定されかつ/またはねじ止めによって保持されるように、例えば、緊密な、場合によっては取り外し可能な調整装置を用いて取り付けられる。これらの半体殻体2aおよび2bは、例えば熱可塑性プラスチック材料を成形することによって形成される。
【0115】
カートリッジ15は、吹き付けられる生成物を含むフレキシブルなバック35の周囲に連結される二つの半体殻体15aおよび15bを備えていてもよく、このバック35は、ハウジング17内に設けられた吸引チップ40に係合するよう意図された連結チップ38の上に、例えば熱溶着されている。
【0116】
フレキシブルなバック35を使用することによって、バッグの中へ空気を再び取り込むことなく、生成物を回収することが可能となる。変形例として挙げると、カートリッジは、フレキシブルバッグ以外の、貯蔵部、例えば可動ベース貯蔵部を含んでいてもよい。
【0117】
一実施例において、カートリッジは、中身の残量を示す視覚的な表示機、例えば半体殻体15aおよび15bのいずれか一方および/またはフレキシブルなバッグ35に形成された透明窓を備えていてもよい。
【0118】
半体殻体15aおよび15bは、例えば、クリック方式で固定されかつ/または互いに結合されるか、もしくは他の方法によって取り付けられるよう、緊密な、場合によっては取り外し可能な調整装置を用いて取り付けられ、この調整装置は、例えば不透明なまたは透明な熱可塑性プラスチック材料から形成される。
【0119】
装置の上部に取り外し可能なカートリッジ15を配置することによって、生成物を供給するため、重力作用による利益を得ることができるようになる。
【0120】
必要であれば、装置を、特にソノトロードおよび排出面を洗浄するために、一般的なカートリッジの代わりに、洗浄用生成物のカートリッジを使用することもできる。
【0121】
装置は、使用者に対して、例えば、吹き付けられる一つ以上の生成物および上記洗浄用カートリッジを有する、共通のパッケージの形で提供されてもよい。
【0122】
洗浄用カートリッジは、詰め替えできるものであっても、できないものであってもよい。
【0123】
洗浄液が互換性を有するよう、洗浄液を、化粧用組成物の溶剤のうちの一つから選択することもでき、かつ例えばインドデカン、揮発性シリコン、アルコールもしくは水を含んでいてもよい。
【0124】
必要であれば、この装置は、例えば、電気機械的感触器(feeler)、電気的接触子またはRFIDチップを用いて、カートリッジを認識するためのシステムを備えていてもよい。
【0125】
必要であれば、カートリッジの内容量を装置1によって識別することで、吹き付けられる生成物の装置に対して、作用パラメーター、例えば、生成物の流量、励振振動数、空気の流量および/または空気温度を自動的に対応させることが可能となる。
【0126】
ケース2は、電気エネルギー源43、例えば一つ以上の蓄電池またはセルと、装置1の電子部品を有するプリント回路45とを収容する。これらの部品は、さまざまな電気素子の作動、吹き付けに必要な電圧の発生を確実なものとし、かつ例えば使用者にカートリッジの交換が必要であることを示すために、吹き付けられる生成物の残量の計算をすることなどに関連する機能を作動できるようにする。
【0127】
半体殻体2aおよび2bの分離するによってケース2を開くことは、セルを交換するために必要であってもよい。一例として、セルコンパートメントへのアクセスは、このコンパートメントへアクセスするためのトラップドアを用いて、ケースを開くことなく実現可能であってもよい。吹き付け装置1は、必要であれば、ケース内に設けられた蓄電池を充電するための電気コネクタを備えていてもよい。さらに、ケース2は、吹き付けアセンブリ50(ヘッドとして知られている)と、ポンプ53とを収容し、このポンプは、まず吸引チップ40へ接続され、そして次にチューブ55を介して吹き付けアセンブリ50へと接続されており、このチューブ55は、フレキシブルはパイプであることが好ましい。
【0128】
例えば蠕動性タイプからなるポンプ53は、電気モーター57を備えており、電気モーター57は、吹き付けアセンブリ50の方へ生成物を押し出すよう、フレキシブルパイプ55を加圧する一つ以上のローラーを順番に駆動する。ポンプ53が機能している間の生成物の流量は、例えば0.05g/分から2g/分の間である。
【0129】
必要であれば、この流量は、一定のあらかじめ決められた値を用いて、使用者が調節できるものであってもよい。
【0130】
図示していないが、使用される他のタイプのポンプの一例として、例えば、ギアポンプ、膜ポンプまたはピストンポンプを挙げることができる。重力または伸縮自在の弾性的なバッグによる供給も考えられる。
【0131】
図4に見られるように、吹き付け装置50は、ファン60を後部に備えていてもよく、このファン60は、図面を明瞭にするために、図5には図示していない。
【0132】
吹き付け装置50は、管状部を有するさらにノズル65を備えており、それは、ファン60によって送られる空気を通過させるための開口71を備えたストッパー70によってその後部において閉ざされている。
【0133】
ファン60は、例えばストッパー70の上へ、ねじなどで固定されている。
【0134】
ファンの回転軸線は、例えば、ノズル65の長手方向軸線と一致する。
【0135】
ファン60によってノズル65の中へ排出される空気の流量は、例えば4から7m/hである。
【0136】
空気は、孔30によって、ケース2の外側からファン60を用いて吸引される。
【0137】
ファン60は、一度、使用者がメインスイッチ22で装置のスイッチを入れると、または例えば使用者がプッシュ−ボタン3を押すことで吹き付けを開始したときに、持続的に作動可能である。一実施例において、使用者が、処理する領域に位置された生成物の乾燥を促すよう吹き付けられた空気を利用できるようにするため、ファンの作動は、吹き付け後もあらかじめ決められた時間にわたって、もしくは使用者によって装置が新しく作動させられるまで、行われていてもよい。
【0138】
さらに、本発明の一実施形態では、プッシュ−ボタン3を作動させることによって制御された吹き付けサイクルは、まず、ファンのスイッチを入れ、続いて、例えば300から800ms、好ましくは500ms作動を遅らせた後、スプレーヘッドを励振させ、そしてさらに例えば300から800ms、好ましくは500ms作動を遅らせた後、ポンプのスイッチを入れることを含んでいる。吹き付けは、プッシュ−ボタン3が開放されたとき、上記ステップとは逆の順序で停止する。
【0139】
装置1は、有利なことに、散布液が吹き付けられる面の方へ送られる空気を加熱するための手段200を備えている。生成物および装置の乾燥をこのように促進させることによって、使用がより快適となる。これによって、ソノトロードさらに加熱すること、ならびに生成物の流動および吹き付けを容易にするよう、生成物の粘度を低減させることが可能となる。
【0140】
加熱手段200は、例えば、電気加熱抵抗器210を備えており、これは、ファン60と一体化するか、もしくはファンの前後に、好ましくは図6に示すようにその前に配置することができる。
【0141】
加熱装置200は、例えば、ファン60に取り付けられている。
【0142】
一実施例において、加熱抵抗器210はニクロム線から構成され、これは、直径が0.51mmであり、長さが2.8mであり、図13に示すように、ばねの形態に巻かれており、ファン60の後ろに取り付けられており、かつ36Wの電力が供給される。そうした加熱抵抗器によって、生成物の排出面から10cm離れて、36℃の空気の流れを生じることが可能となる。
【0143】
ノズル65、ファン60および、加熱手段200は、ケース2の中に取り付けることが容易な一体鋳造アセンブリから形成できる。さらに、これらの構成要素を位置合わせすることによって、装置は相対的にコンパクトとなる。
【0144】
加熱された空気がノズル65を離れるときの温度は、30から40℃であり、好ましくは37℃である。
【0145】
空気の出口温度は、必要であれば、熱空気および電気調整用ループ(electronic regulation loop)の流れに露出された温度センサを設けるという利点によって調節できる。
【0146】
装置は、使用者が、装置の加熱によって送られる空気を加熱するよう機能するか、もしくはそのように機能しないかを、使用者が選択できるように構成できる。
【0147】
この選択は、例えば、使用者によって作動可能な選択器によってなされるものであり、この選択器は、例えば、吹き付けを開始させるプッシュ−ボタンを長く押すかまたは短く押すことによって制御される。
【0148】
例えば、プッシュ−ボタン3を加減して押すと、室温の空気が吹き出されるとともに、吹き付けが開始され、かつプッシュ−ボタン3を長く押すと、加熱空気が吹き出されるとともに、吹き付けが開始される。
【0149】
装置の加熱は、ファンのスイッチが入れられると同時に開始しても、もしくは同時に停止してもよく、あるいはそれぞれの始動が、時間とともに相互交換するものであってもよい。
【0150】
吹き付け装置1は、プッシュ−ボタン3があらかじめ決められた時間にわたって作動させられない場合、待機モードとなるよう、構成されてもよい。装置の通常の機能への復帰は、続いて、プッシュ−ボタン3が押されること、すなわちメインスイッチ22が作動されることを要求してもよい。
【0151】
ノズル65の本体は、製品供給チューブ55が通過するための側方開口75が設けられており、かつ圧電振動子80を保持する支持体78を収容する。
【0152】
この振動子は、振動子80の電気機械的な振動を増幅させるため、機械的にソノトロード82に結合されており、それは、排出面4に対して、半径方向もしくは長手方向に振動を伝えるためのものであり、この面は、ソノトロード82の端フランジによって形成される。
【0153】
考えられる一例として、このソノトロードは、アルミニウムにおいて機械加工されるものであるが、他の材料、特に他の金属または合金を使用することもできる。
【0154】
ソノトロード82の後面は、振動子80と結合されているが、他の手段、特にねじなどの機械的手段によって取り付けられていてもよい。
【0155】
ノズル65の本体は、例えば、円筒形回転部からなり、かつ熱可塑性プラスチック材料によって成形されてもよい。
【0156】
ノズル65は、ソノトロード82と同じ軸線Xを有する開口90で終端をなしている先細部85を、その前部に有していてもよい。この開口90は、考えられる一例において、14から20mmの、例えば約16mmの直径の円形状となっている。
【0157】
先細部85は、半体殻体2aおよび2bによって形成されるケース2の凹部91へと突出しており、この凹部98のベースは、ノズル65の外部に局所的に追従可能な開口97を形成する。
【0158】
一例として図示するように、ノズル65によって吹き出される空気の流れは、ケースのレストによって方向を変更されず、凹部91が十分に幅広である。
【0159】
ファン60によって吹き出される空気は、通常、空気の流れが軸線Xに沿って方向付けられる場合に、開口90を通過する。
【0160】
特に図6に示すように、排出面4は、開口90の平面Pに対して、距離dだけ突出している。開口90の平面Pは、軸線Xに対して直交している。
【0161】
距離dは、特に開口90の直径が約16mmである場合、例えば2から4mm、好ましくは2から3mm、さらに好ましくは、2.2から2.9mmである。そうした値とすることで、排出面4から5cmの、または10cmの距離で、損失が小さな、相対的に均一な吹き付けを実現することができる。
【0162】
上述した値から外れる距離dは、例えば生成物の、中央部における不足および/またはあまり正確でない付着を伴う、より均一でない吹き付けを引き起こす可能性がある。
【0163】
例えば熱可塑性プラスチック材料から単一部品として成形される支持体78は、支持体78のショルダ93がストッパー70の内面94に対して当接するまで、ストッパー70の中央管状部72の中へ圧力はめされるように意図された部分92を備えている。
【0164】
図5および図6に示すように、支持体78は、取り付け部92と、弾性的に変形可能な脚100(例えば4つの脚)と、振動子80とを備えており、この脚100は、それぞれの端部にソノトロード82をクリック方式で固定するよう保持するためのつめ101が設けられている。
【0165】
支持体78は、ソノトロードを保持することに加えて、ソノトロード82の全周の、ノズル65の内側の空気の流れの良好な拡散に寄与することもできる。
【0166】
円形状を有する振動子80は、考えられる一例においては、一方にはO−リングシール101と、他方にはソノトロードの裏面112となるよう、それらの間に挟まれている。
【0167】
ソノトロードの第1の電気供給ワイヤが通過する裏面112には、中空部114が形成されおり、第1の電気供給ワイヤは、ソノトロード82に隣接する振動子の一方の面に接続されている。第2の電源供給ワイヤは、他方の面に電気的に接続されている。
【0168】
ソノトロード82は、中空部114に加えて、考えられる一例においては、軸線Xの周囲で対称的な回転部からなる。
【0169】
さまざまな振動子を使用することができる。本発明への使用に適した圧電セラミックを備える振動子80は、例えば商品番号26132として、Ferroperm社から市販されている。これは、外径が20mmであり、内径が3.8mmであり、かつ厚さが2mmのリング形状の圧電セラミックPZ26である。
【0170】
図6に見られるように、O−リングシールが、支持体78のショルダ116の上に載置されており、かつ振動子80は、その半径方向の外側縁部に近接して、ソノトロード82の方を向くO−リングシールの面を介して、シールの上に載置されている。
【0171】
シール110は、ソノトロード82と振動子80とを支持体78の上へ可動状態となるよう取り付けることを可能にする。
【0172】
ソノトロード82は、つめ101が係合可能なショルダ125を形成する第1の係合される円筒部120を、裏側に備えている。
【0173】
ソノトロード82は、ショルダ125を越えて、錐台形状部130を通って前方へ延在しており、それは、グルーブ(groove)131を通って、軸線Xの第2の円筒部132へつながっている。この円筒部132は、端フランジ140へとグルーブ134を介してつながっており、通常、軸線Xに対して直交している端フランジ140の前面は、生成物の排出面4を形成する。
【0174】
第1の円筒部120の直径Dは、例えば18mmから22mmであり、他の例では20mmである。この直径Dは、例えば、振動子80の最も大きな直径と実質的に一致する。一実施例において、振動子80は15mmの直径を有している。
【0175】
円筒部120の長さlは、例えば1.5から5.5mmであり、他の例では、3.5mmである。
【0176】
錐台形状部130の最も大きな直径Dは、例えば15.5mmから19.5mmであり、他の例では17.5mmであり、かつ錐台形状部130の最も小さな直径Dは、8から12mmであり、他の例では、10mmである。錐台形状部130の上部での角度αは、図示した例においては、30°である。
【0177】
グルーブ131の曲率半径は、例えば2から3mmであるが、図示した例においては2.5mmであり、かつグルーブ134の曲率半径は、例えば1から2mmであるが、図示した例においては1.5mmである。
【0178】
軸線Xに沿って測定されたショルダ125と排出面4との間の距離lは、例えば13から17mmであるが、図示した例においては14.9mmである。
【0179】
錐台形状部130と排出面4との間の距離l2は、例えば7から10mmであるが、図示した例においては8.4mmである。
【0180】
第2の円筒部132の後端と排出面4との間の距離l3は、例えば4から8mmであるが、図示した例においては5.9mmである。
【0181】
第2の円筒部132の前端と排出面4との間の距離は、例えば1.5から2.5mmであるが、図示した例においては2mmである。
【0182】
第2の円筒部132の直径は、Dは、例えば4から6mmであるが、図示した例においては5.5mmであり、かつその半径方向の外側縁部に近接して、軸線Xに沿って測定した端フランジ140の厚さは、例えば0.4から0.6mmであるが、図示した例においては0.5mmである。
【0183】
端フランジの直径Dは、例えば7から10mmであるが、考えられる例においては10mmである。
【0184】
端フランジ140の裏面は、考えられる例においては、軸線Xに対して直交している。
【0185】
フランジの厚さは、半径方向に測定された幅Δrの円形バンドにわたって、その周囲から一定であってもよく、0.2から2mmであり、かつ考えられる一例において0.5mmである。
【0186】
/Dの比率は、7/6から13/4であり、かつD/eの比率は、70/6から130/4である。
【0187】
発明は、図示した端フランジの形態に限定されるものではなく、他の形態、例えば楕円形の形態のものも使用できる。この場合、「直径」という語は、フランジの外接円の直径を意味する。
【0188】
ソノトロード82は、考えられる例においては、供給パイプ55への接続のためのチップ150が設けられており、チップ150は、例えば、ソノトロード82のレストを機械加工することによって形成された一体構造のものである。チューブ55は、例えばチップ150の上への押し込みによって接続される。
【0189】
生成物供給チャネル160は、軸線Xに沿ってソノトロード82と交差している。チャネル160の第1の部分160aは、第2の円筒部132の中に配置されたチップ150の下端162からポイント165まで一定の内径で延在しており、この部分160aは、錐台形状穿孔160cを解して幅狭部160bへと連結されている。
【0190】
チャネル160の内径Dは、その部分160aの最も大きな直径において、例えば1から3mmであり、図示した例においては、1.5mmであり、かつ幅狭部160bの直径Dは、0.4から0.8mmであり、好ましくは、0.6mmである。
【0191】
より大きな直径を有する部分160aが設けられることによって、チャネル160の機械加工が簡単になり、かつ過剰な圧力損失の発生を避けることができるようになる。幅狭部160bが設けられることによって、もたらされる吹き付けの質に関して、より高いパフォーマンスが得られる。
【0192】
軸線Xに沿って測定された幅狭部160bの長さlは、例えば2から3mmであり、他の例では、5mmである。
【0193】
振動子80は、例えば30から200kHzの振動数で励振させられ、かつポンプ53は、ソノトロード80を通過するチャネル160を介して、吹き付けられる生成物を排出面4へ供給する。
【0194】
振動子80の励振振動数は、一定であってもよいが、好ましくは、排出面の最大振幅および最大吹き付け効果が得られるように連動してもよい。
【0195】
装置の電子部品は、従来の方式で、この作用を確実なものとする電気回路を備えていてもよい。
【0196】
ポンプ53の機能は、必要であれば、チャネル内に存在する生成物を吸い取りかつチャネルの乾燥および遮断の可能性を低減するよう、吹き付けの終了時に、ほんの短い時間にわたって、モーターの回転方向が逆転することを含んでもよい。
【0197】
考えられる例においては、第1および第2の供給ワイヤによる振動子80への電圧の供給中に、振動子80は、軸線Xに対して放射状に振動している。したがって、発生された振動は、ソノトロード82における振幅の増幅を伴って、排出面4まで伝わり、それは、屈曲によって、軸線方向に振動する。
【0198】
振動の影響下で、端フランジ140は変形するようになり、フランジ140の振動は、その円周全体の上への生成物の液滴の排出を引き起こす。
【0199】
放出される液滴の平均サイズは、例えば、20μから30μmである。
【0200】
排出される生成物の液滴は、処理される面の方へ方向付けられた、開口90を離れた空気の流れによって運ばれ、液滴の形態でこの表面へ達する。
【0201】
生成物の流量は、霧状になされる生成物の粘度に応じて、例えば、0.5g/分から10g/分となる。
【0202】
本発明の装置は、例えば処置される領域に、約40mmの生成物の、密で、均一な印をつけることができる。
【0203】
図10の例においては、ソノトロードの寸法の特有の値は、100kHzの振動数に従って与えられている。
【0204】
さまざまな振動数f’とするために、寸法は、第1の手法として、因数f/f’によって変更されてもよい。
【0205】
図11には、60kHzの振動数において作動するよう意図されたソノトロードの実施例を示す。このソノトロードは、図10に示したソノトロードと、その寸法および円筒部132の後部に配置される本体290の形状において異なっている。
【0206】
ソノトロードは、例えば、ヘッド−トゥ−テール(head-to-tail)方式で結合された二つの圧電セラミック280からなる振動発生器を保持するため、ボルト250を取り付け可能にする内部ねじ穴を備えている。
【0207】
幅狭部160cの長さlは、例えば、3.5mmである。フランジ140に対向する端面から本体290のショルダまでの円筒形面部225の長さは、例えば18mmであり、円筒部132に隣接するショルダ226から錐台形状部227のベースまでの距離は、例えば7mmである。
【0208】
ボルト250を収容するハウジング229は、二つの連続した穿孔230および相対的に直径が低減されている穿孔231(例えばそれぞれの直径が4mmおよび2.5mmと等しい)と連通状態となっている。
【0209】
中央管状部は、吹き付けられる生成物を運ぶことができるように、ボルト250を通過しており、かつフレキシブルなチューブ55と接続するために、チップ300を備えていてもよい。
【0210】
もちろん、本発明は、上記実施例に限定されるものではない。
【0211】
図示していないが、一変形例において、生成物の供給は、ソノトロードの内部へ生成物を直接移動させる針によって実施され、この針は、生成物出口オリフィスから後方へ設けられている。
【0212】
チャネルの幅狭部は、ソノトロードを機械加工するのではなく、流速低減部材(例えばソノトロードの適切な直径のチャネルの中へ、圧力ばめによって挿入されるスリーブ)をそれに連結させることで、形成されるものであってもよい。
【0213】
装置1のケースは、他の形態の、特にペンの形態のものであってもよい。
【0214】
必要であれば、使用者が操作するケースは、電気ケーブルを介して、電源を備えるベースに接続されていてもよい。
【0215】
図示していないが、一実施例において、供給チャネルは、いくつかのオリフィスを介して、排出面の上へ開放されている。これらのオリフィスは、例えば、軸線に基づいて対称的に配置されている。チャネルの幅狭部は、チャネルがオリフィスと、もしくは変形例として、オリフィスが幅狭部を備えるようにさせるチャネルの個々のブランチと連通状態になる前に、配置することができる。
【0216】
ソノトロードの排出面は、例えば、表面張力を低減するため、予定された表面処置をなされてもよい。この処置は、例えば、PTFEの蒸着または鏡面仕上げ(a polished mirror)であってもよい。
【0217】
必要であれば、装置は、開口90に対する排出面4のオーバーラップdの調整を可能にするよう配置できる。これによって、吹き付けの集中化を向上させることができる。
【0218】
一実施例において、この装置は、大気中へ生成物を吹き付けるために使用することができる。
【0219】
本明細書において、「備えている」という表現は、「少なくとも一つのものを備えている」と同じことを意味しているということを理解されたい。
【0220】
本明細書における値の範囲は、上記記載に限定されるものではないことを理解されたい。
【0221】
〔粘度〕
本発明の組成物は、液体である。「液体」という語は、それ自身の重量を受けて流動する組成物を意味する。
【0222】
一実施形態によれば、本発明の組成物は、少なくとも250mPa・s以下の、好ましくは少なくとも200mPa・s以下の粘度を、さらに好ましくは、150mPa・sの、最も好ましくは50mPa・sの粘度を有していてもよい。
【0223】
特に、組成物は、0.1から250mPa・sの、好ましくは0.5から200mPa・sの、さらに好ましくは0.7から150mPa・sの、最も好ましくは0.8から50mPa・sの粘度を有していてもよい。
【0224】
粘度は、Rheomat 180の粘度測定器を使用して、25℃で測定され、この粘度測定器は、粘度領域に基づくMK-R-1,2または3のスピンドルと、200min−1スピン速度における、対応する測定カップMB-R-1,2または3とを備えており、この測定は、スピンの開始10分後に行われる(その後、粘度およびスピンドルのスピン速度の安定化を観測する)。
【0225】
〔水性相〕
本発明の組成物は、水を含む水性相を、組成物の全重量に対して、少なくとも10重量%、含んでいてもよい。
【0226】
水は、ヤグルマソウなどのフローラルウォーターおよび/またはヴィッテル(Vittel)の水、ルカ(Lucas) の水、ラ ロシュ ポセイ(La Roche Posay)の水などのミネラルウォーターおよび/または湧泉であってもよい。
【0227】
組成物の水性相は、さらに、室温(25℃)で水と混和状態となる有機溶剤、例えばエタノールまたはイソプロパノールなどの2から6の炭素原子を含むモノアルコール;特に2から20の炭素原子を、好ましくは2から10の炭素原子を、さらに好ましくは2から6の炭素原子を含むポリオール、例えば、グリセロールグリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、またはジエチレングリコール;(特に3から16の炭素原子を含む)グリコールエステル、例えばモノ−、ジ−またはトリプロピレングリコールの(C-C)アルキルエステル、もしくはモノ−、ジ−またはトリエチレングリコールの(C-C)アルキルエステル、およびそれらの混合物を有していてもよい。
【0228】
水性相は、さらに、安定化剤、例えば塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、および硫酸マグネシウムを有していてもよい。
【0229】
水性相は、さらに、水性相と親和性の水溶性または水分散性化合物、例えばゲル化剤、フィルム形成重合体および/または増粘剤、界面活性剤、水溶性活性剤、ならびにそれらの混合物を備えていてもよい。
【0230】
好ましい実施液体において、本発明の組成物は、ゲル化剤および/または増粘剤の重量に対してx%以下を含んでなる。さらに好ましい実施形態においては、本発明の組成物は、ゲル化剤および/または増粘剤を含んでいない。
【0231】
水性相(水、場合によっては水−有機溶媒)は、組成物の全重量に対して、10重量%から99.5重量%の、好ましくは15重量%から98重量%の、さらに好ましくは20重量%から95重量%の含有率となるよう含まれていてもよい。
【0232】
〔染料〕
本発明の組成物は、少なくとも一つの水溶性染料を有している。
【0233】
本発明の組成物に使用される水溶性染料は、「直接染色システム」、すなわち、染色剤または複数の染色剤の混合物が、化粧支持体(一般的には肌)と接触状態で配置された場合、直ちに、関連付けられた染色効果をもたらすようなシステムとなっている。
【0234】
したがって、人の肌に後発性染色効果を及ぼす化合物、ケトン基を生じる誘導体など、例えばヒドロキシメチルケトン、特にヒドロキシアセトン(DHA)、またはメチルグリオキサンなどは、この定義から除外されるものとなる。特に、本発明の直接染色システムとは対照的に、これらの化合物は、非即時的な染色効果をもたらすものである。
【0235】
本発明において考えられる可溶性染料は、組成物の全重量に対して、0.001重量%から5重量%、好ましくは0.01重量%から3重量%、さらに好ましくは0.025重量%から1重量%、含まれていてもよい。
【0236】
直接染色システムは、組成物中に含まれる着色剤の全重量で、少なくとも30重量%、好ましくは少なくとも50重量%、さらに好ましくは少なくとも65重量%、より好ましくは少なくとも70重量%、特に好ましくは少なくとも75重量%、最も好ましくは90重量%に相当する。
【0237】
一実施形態によれば、この組成物のすべての着色剤は、この直接染色システム内に存在している。
【0238】
本発明の水溶性染料は、天然または合成物由来の、かつ植物または動物由来の染料、特に植物由来の天然染料である。
【0239】
本発明に使用可能な水溶性天然染色剤の例証として、特に、カラメル、ビートの根の汁(beetroot juice)、カーマイン(carmine)、ベタニン(ビートの根)、銅クロロフィリン、メチレンブルー、アントシアニン(エノシアニン(enocyanin)、ブラックキャロット(black carrot)、ハイビスカス又はニワトコ)およびリボフラビンを挙げることができる。合成水溶性染料は、例えば、FDCレッド(Red)4、DCレッド6、DCレッド22、DCレッド28、DCレッド30、DCレッド33、DCオレンジ(Orange)4、DCイエロー(Yellow)5、DCイエロー6、DCイエロー8、FDCグリーン(Green)3、DCグリーン5およびFDCブルー(Blue)1である。
【0240】
上記水溶性染料に加えて、本発明の組成物は、脂溶性天然着色剤を含んでいてもよい。
【0241】
以下、本発明に使用可能な脂溶性天然着色剤の実例として、次の、すなわち:スーダン(Sudan)レッド、β-カロテン、カロテノイド、リコペン、パーム油、ベニノキの実(annatto)スーダンブラウン、キノリンイエロー、キサントフィル(カプサンチン(capsanthin)、カプソルビン(capsorubin)またはルテイン)、およびクルクミン(curcumin)を挙げることができる。合成染色剤の一例として、合成脂溶性染料、例えばDCレッド17、DCレッド21、DCレッド27、DCグリーン6、DCイエロー11、DCバイオレット(Violet)2およびDCオレンジ5を挙げることができる。
【0242】
本発明に特に適切であろう他の天然染色剤として、さらに詳しくは、花または果実もしくはこれらの派生物によるアントシアニン、天然のまたは植物の醗酵によって抽出されたフラボノイドおよびタンニン、ユグロン、ローソン、醗酵された大豆の、海藻の、真菌類または微生物の抽出物、欧州特許第1 172 091号明細書に開示されているような、ポジション3において非置換状態のフラビリウム(flavylium)塩、ゲスネリアフルゲンス(Gesneria fulgens)、ブレカムプロセラム(Blechum procerum)又はサクシフラガ(Saxifraga)の抽出物、およびモナスカスモナスカス(Monascus monascus)タイプの微小菌(micromycetes)の培地の有機又は水-有機溶媒を用いて抽出することによって得ることのできる着色剤を挙げることができる。
【0243】
本発明に関して考えられる水溶性もしくは脂溶性溶解染料は、組成物の全重量に対して、0.001重量%から5重量%の、好ましくは0.01重量%から3重量%の、さらに好ましくは0.025重量%から1重量%の含有率となるよう組成物の中に含まれていてもよい。
【0244】
〔脂肪相〕
本発明の組成物は、脂肪層を含んでいてもよい。
【0245】
脂肪層は、特に、オイル、ワックス、またはペースト状脂肪物質を備えていてもよい。
【0246】
〔オイル〕
脂肪層は、少なくともひとつの揮発性もしくは非揮発性オイルを備えていてもよい。
【0247】
「揮発性オイル」という語は、室温でありかつ大気圧下にある状態で一時間以内に肌から蒸発することが可能なオイルを意味する。このオイルは、特に、室温が(25℃)でありかつ大気圧(760mmHg)下にあるときに、0.13Paから40000Pa(10−3から300mmHgg)の,特に1.3Paから13000Pa(0.01から100mmHg)の、好ましくは1.3Paから1300Pa(0.01から10mmHg)の蒸気圧を有している。
【0248】
さらに、揮発性オイルは、一般的に、大気圧下で測定すると、150℃から160℃の、特に170℃から150℃の沸点を有している。
【0249】
有利なことに、揮発性オイルは、引火点が30℃から102℃の、好ましくは40℃から55℃の、さらに好ましくは40℃から0℃の一つ以上の揮発性有機オイル、およびそれらの混合体を含んでいる。
【0250】
「非揮発性オイル」という語は、数時間にわたって肌の上に残っていることが可能な媒質を意味する。特に、非揮発性オイルは、室温でありかつ大気圧下にある状態で、0.001mmHg(0.13Pa)以下の非ゼロ沸点を有している。
【0251】
本発明のエマルジョンの液状脂肪相(すなわち油性相)は、少なくとも一つの揮発性炭化水素由来のオイルを含んでおり、これは、本発明の第1の態様によれば、少なくともイソヘキサデカンである。
【0252】
「炭化水素由来のオイル」という語は、実質的に、炭素および水素原子から形成されるか、またはそれらから、場合によっては酸素および窒素原子からなるが、シリコンおよびフッ素原子は含まないオイルを意味する。アルコール、エステル、エーテル、カルボン酸、アミン、および/またはアミド基を含んでいてもよい。
【0253】
本発明において使用可能な揮発性オイルについて、これは、8から16の炭素原子を含む直鎖のもしくは分鎖の炭化水素由来の揮発性オイル、例えばC−C16のイソアルカン(すなわちイソパラフィン)、イソドデカン、イソヘキサデカン、例えばIsopar(登録商標)またはPermethyl(登録商標)の名称で市販されているオイル、および分鎖C−C16のエステル、例えばイソヘキシルネオペンタン、ならびにそれらの混合物から形成される。特に、イソドデカンが使用される。
【0254】
揮発性オイルは、さらにシリコンオイル場合によっては、シリコン鎖の主鎖または側鎖であるアルキル基またはアルコキシル基を有するシリコンオイル、揮発性フルオロ、またはそれらの混合体であってもよい。
【0255】
本発明に使用可能な揮発性シリコンオイルについて、これは、室温では8mm/sの粘度を有し、特に2から7の炭素原子を含む直鎖、分鎖または環状シリコンオイルから形成でき、これらのシリコンは、場合によっては、各シリコンの主鎖または側鎖である1から10の炭素原子を含むシリコン鎖の主鎖または側鎖であるアルキル基またはアルコキシル基を有する。本発明に使用可能な揮発性シリコンオイルについて、これは、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、およびドデカメチルペンタシロキサン、ならびにそれらの混合体から形成できる。
【0256】
揮発性フルオロオイルは、一般的に引火点を有していない。
【0257】
揮発性フルオロオイルは、ノナフルオロエトキシブタン、ノナフルオロメトキシブタン、デカフルオロペンタン、テトラデカフルオロヘキサンおよびドデカフルオロペンタン、ならびにそれらの混合物を含んでいてもよい。
【0258】
付加的な揮発性オイルは、組成物の全重量に対して、1重量%から80重量%の、好ましくは2重量%から50重量%の、さらに好ましくは3重量%から30重量%の含有率となるよう、本発明の組成物に含まれていてもよい。
【0259】
さらに、組成物は、少なくとも一つの他の非揮発性オイルを含んでいてもよい。
【0260】
本発明に使用される非揮発性オイルは、直鎖のもしくは分鎖の炭化水素などの無機または合成由来の炭化水素由来のオイル、例えば、液体パラフィンまたはその派生物、液体石油ゼリー、ポリデシン、Nippon Oil Fats社から市販されている名称Parleamなどの水添ポリイソブテン、および合成または植物由来のスクアラン;動物由来のオイル、例えばミンクオイル、亀油、またはパーヒドロスクアレン;グリセロールの脂肪酸エステルからなるトリグルセリドの含有量が高い植物由来の炭化水素由来のオイルであって、トリグルセリドの脂肪酸が、変化する鎖長さを有していてもよく、この鎖が、直鎖のまたは分鎖の、飽和のまたは非飽和のものであってもよいトリグルセリド、特に脂肪酸トリグルセリド、特に4から22の炭素原子の脂肪酸トリグルセリド、例えばヘプタン酸またはオクタン酸トリグルセリド、およびカプリン/カプリル酸トリグルセリド、あるいはヒドロキシルトリグルセリド、甘扁桃油、ビューティー−リーフオイル、パームオイル、グレープシードオイル、ゴマ油、オリーブオイル、アララオイル、なたね油、ひまわり油、綿実油、杏仁油、ひまし油、アルファルファオイル、マローオイル、クロスグリオイル、マカダミアオイル、ムスクローズオイル、ヘイゼルナッツオイル、アボガドオイル、ホホバオイル、オリーブオイル、穀物(コーン、小麦、大麦、またはライ麦)胚芽油、もしくはシアバター;脂肪酸エステル、特に4から22の炭素原子を有し、かつオクタン酸の、ヘプタン酸の、ラノリン酸の、オレイン酸の、ラウリン酸の、もしくはステアリン酸の脂肪酸エステル、例えば、プロピレングリコールジブチレート、プロピレングリコールモノイソステアリン、ジイソステアリン酸ポリグリセリル−2またはジヘプタン酸ネオペンチルグリコール;化学式R1COOR2の合成エステル(このものにおいて、R1は直鎖または分鎖の7から40の炭素原子を含む高級脂肪酸残基を意味し、R2は、3から40の炭素原子を含む分鎖した炭化水素鎖)、例えばピュアセリンオイル(セトステアリルオクタノエート)、イソノナン酸イソノニル、C12からC15のアルキルベンゾアート、2−パルミチン酸エチルヘキシル、2−エルカ酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソステアリル、2−安息香酸オクチルドデシル、アルコールまたはポリアルコールオクタノエート、デカノエートまたはリシノール酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、アジピン酸ジイソプロピル、2−パルミチン酸エチルヘキシル、2−ラウリン酸ヘキシルデシル、2−パルミチン酸オクチルデシル、2−ミリスチン酸オクチルデシル、2−コハク酸ジエチルヘキシル、リンゴ酸ジイソステアリル、またはリイソステアリン酸グリセリル、もしくはトリイソステアリン. 酸ジグリセリル;水酸化エステル、例えば、乳酸イソスアリル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、ヒドロキシステアリン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、クエン酸トリイソセチル;ジイソノナン酸ジエチレングリコール;ペンタエリトリトールエステル;芳香族酸の、かつ4から22の炭素原子を含むアルコールのエステル、特に、トリメリト酸トリトリデシル;オレイルアルコール、リノリルアルコール、イソステアリルアルコール、またはオクチルドデカノールなどのC-C26の高級脂肪アルコール;少なくとも7の炭素原子を含む合成エステル、フェニルトリメチコンなどの、室温で液状となり、場合によってフェニル化するポリジメチルシロキサンなどのシリコンオイル、フェニルトリメチシルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコーン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン、場合によっては脂肪族基および/または芳香族基(例えば2から24の炭素原子を含み、場合によってはフッ化されたシリコン鎖の主鎖または側鎖であるアルキル基またはフェニル基)もしくは、官能基(例えばヒドロキシル基、メルカプト基および/またはアミン基)で置き換えられた液状2−フェネチルトリメチシルシロキシシリケート;脂肪酸、脂肪アルコールまたはポリオキシアルキレンを用いて変化させたポリシロキサン、例えばジメチコンコポリオール、アルキルジメチコン;または、カプリン/カプリル酸トリグルセリド、例えばStearineries Dubois社から市販されているもの、またはDynamit Nobel社からMiglyol 810、812および818の名称で市販されているもの;およびそれらの混合物から形成できる。
【0261】
〔ワックスおよびペースト状物質〕
本発明の組成物の脂肪層は、さらに、少なくとも一つのワックス、少なくとも一つのゴムおよび/または少なくとも一つのペースト状脂肪物質を備えていてもよく、それは、シリコン由来のもしくは非シリコン由来の植物、動物、鉱物または合成物由来のものである。
【0262】
本発明のために、「ワックス」は、可逆的な固/液の状態変化をもつ、室温(25℃)で固体の親油性化合物であって、その融点が約30℃より高く200℃までであってもよく、その硬度が0.5MPaであり、そして固体状態ではアニソトロピック結晶質組織(crystal organization)を有している固体の親油性化合物を意味するよう用いられている。ワックスをその融点へ持っていくと、これを油と混和し、かつ微視的に均質な混合物を形成することができるが、混合物の温度を室温へ戻すと、混合物のオイルの中でワックスの再結晶化が得られる。
【0263】
本発明のために、ワックスは、炭化水素由来のワックス、シリコンワックス、および/またはフルオロワックスであってもよく、場合によっては、エステルまたはヒドロキシル官能基を有するものであってもよい。これらは、天然由来の、例えば蜜蝋、カルナウバワックス、キャンデリラ蝋、オウリキュリーワックス、和蝋(Japan wax)、コルク繊維ワックスまたはサトウキビワックス、ラノリンワックス、モンタン蝋、オゾケライト、水素化油由来の、例えばエチレンの共重合によって得られた水素化ホホバオイルまたはワックス、フィッシャー−トロピッシュ合成によって得られたワックス、45℃で固体の脂肪酸エステルおよびグリセリド、シリコンワックス、例えば45℃で固体であり、10から45の炭素原子を含むポリ(ジ)メチルシロキサンのアルキル、アルコキシルおよび/またはエステル、および例えば、ステアリン酸、ミリスチン酸またはベヘン酸などのある脂肪酸、ならびにそれらの混合物からなる。
【0264】
このワックスは、組成物の全重量に対して、0.01重量%から30重量%、好ましくは0.5重量%から20重量%含まれていてもよい。一実施形態によれば、組成物にはワックスが含まれていなくてもよい。
【0265】
本発明のために、「ペースト状化合物」という語は、25℃から60℃、好ましくは30℃から45℃の融点と、0.001から0.5MPa、好ましくは0.005から0.4MPaの硬度とを有する化合物を意味するよう用いられている。
【0266】
ペースト状脂肪物質の一例として、8から24の炭素原子を含むアルキルまたはアルコキシタイプの分鎖を有するPDMSを含むもの、例えば、ステアリルジメチコン、そして特に、Dow CorningからDC2503またはDC05514の名称で市販されているもの;20から25の炭素原子を含む脂肪アルコールのまたは脂肪酸のエステル(融点は、特に20℃から35℃および/または40での粘度は、0.1から40Pa.s)、例えば、植物由来の水素化トリグルセリドなどのコレステロールエステル、例えば、Rheox社からThixinrの名称で市販されている水素化ひまし油、ポリビニルラウレート、プロピオン酸アラキル、クエン酸トリイソステアリルまたはクエン酸セチル、PVP/エイコセンコポリマー;10から25Pa.s、好ましくは19から25Pa.sの粘度および/または5℃から45℃の融点を有するイソプロピルラノリン、ならびにその混合物を含んでいてもよい。
【0267】
本発明の組成物は、さらに、少なくとも一つのアルキル、アルコキシまたはフェニルジメチコーン例えばGoldschmidt社からAbil wax 2440(登録商標)の名称で市販されている生成物を含んでいてもよい。
【0268】
〔粉末相〕
本発明に基づく組成物は、粉末相を有しており、この粉末相は、特に、着色剤、充填剤および/または真珠層(真珠のような光沢を有する層)、ならびにこれらの混合物からなる群から選択される。
【0269】
好ましい実施形態によれば、本発明の組成物は、着色剤を有していてもよい。
【0270】
「着色剤」という語は、無機または有機的な微粒子であり、液体有機相に溶けないものであり、かつ組成物を着色しかつ不透明化するよう意図されたものであることを意味すると理解されたい。
【0271】
着色剤は、無機または有機的な着色剤であってもよい。使用される着色剤は、金属酸化物、例えば、酸化鉄(特に、黄色、赤色、茶色および黒色酸化鉄)、二酸化チタン、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、および酸化クロム;マンガンバイオレット、ウルトラマリンブルー、ペルシアンブルー、コバルトブルーおよびフェリックブルー、ならびにそれらの組み合わせを含んでいる。
【0272】
好ましくは、酸化物および/または酸化チタン着色剤が使用される。
【0273】
着色剤は、着色剤を組成物の有機相と適合するように、疎水剤とともに処置されてもよい。疎水性処置剤は、シリコン、例えばメチコーン、ジメチコーンもしくはパーフルオロアルキルシラン;脂肪酸、例えばステアリン酸;金属石鹸、例えばアルミニウムジミリスチン酸、水添タロウグルタメート(hydrogenated tallow glutamate)のアルミニウム塩, パーフルオロアルキルホスフェート、パーフルオロアルキルシラン、パーフルオロアルキルシレザン、ポリヘキサフルオロプロピレン酸化物、パーフルオロアルキルパーフルオロポリエステル基を含むポリオルガノシロキサン、およびアミノ酸;N-アシルアミノ酸またはその塩類;レシチン、イソプロピルトリイソステアリルチタン酸、およびそれらの混合物からなる群から選択されたものである。
【0274】
N-アシルアミノ酸は、8から22の炭素原子を含むアシル基、例えば2−エチルヘキサノイル、カプロイル、ラウロイル、ミリストイル、パルミトイル、ステアロイルまたはココイル基を含んでいてもよい。これらの化合物の塩類は、アルミニウム、マグネシウム、カルシウム、ジルコニウム、亜鉛、ソジウム、またはポタシウム塩類であってもよい。アミノ酸は、例えば、リシン、グルタミン酸、またはアラニンであってもよい。
【0275】
上記化合物における「アルキル」という語は、特に、1から30の炭素原子を、好ましくは、5から16の炭素原子を含むアルキル基を意味する。
【0276】
疎水処理をなされた着色剤は、特に、欧州特許出願公開第1 086 683号明細書に開示されている。
【0277】
この着色剤は、本発明の組成物の中に、組成物の全重量に対して、0.1重量%から20重量%の、好ましくは0.2重量%から10重量%の、さらに好ましくは0.5重量%から5重量%の含有率となるよう含まれていてもよい。
【0278】
着色剤に加えて、本発明の組成物の粉末相は、充填剤および/または真珠層を備えていてもよい。
【0279】
好ましい実施形態によれば、本発明の組成物は、充填剤を含んでいる。
【0280】
「充填剤」という語は、無着色または白色の、無機または合成粒子であり、組成物は製造される温度にかかわらず、媒質に溶けない、いかなる形態のものであることを意味すると理解されたい。
【0281】
充填剤は、結晶学的な形状(例えば、層状、立方形状、六角形、斜方晶形状などの)にかかわらず、小板状、球状、長円形状などのいかなる形態の無機または有機物であってもよい。これは、タルク、マイカ、シリカ、カオリン、ポリアミド(ナイロン(登録商標))パウダー、ポリ−β−アラニン、ポリメチルメタクリルレート、Plastic Powder D-400の名称でToshiki社から市販されているヘキサメチレンジイソシアナートおよびトリメチロールヘキシルラクトンのコポリマーのポリウレタンパウダー、テトラフルオロエチレンポリマー(テフロン(登録商標))パウダー、微小化ワックス粒子、特にMicroCare 350(登録商標)の名称でMicro Powders社から市販されているカルナウバ微小ワックス、MicroEase 114S(登録商標)の名称でMicro Powders社から市販されている合成ワックスの微小ワックス、MicroEase 300(登録商標)および310(登録商標)の名称でMicro Powders社から市販されているカルナウバワックスとポリエチレンワックスとの混合物からなる微小ワックス、MicroEase 200(登録商標)、220(登録商標)、220L(登録商標)および250S(登録商標)の名称でMicro Powders社から市販されているポリエチレン微小ワックス、およびCerapure H5-C(登録商標)の名称でShamrock社から市販されている、またはMattewax(登録商標)の名称でMicro Powders社から市販されているポリプロピレン微小ワックス;ラウロイルリジン、スターチ、ボラン窒化物、例えば(Nobel Industrieから市販されている)エクスパンセル(登録商標)ポリビニリデンクロライド/アクリロニトリルなどの中空ポリマー微小球、およびアクリル酸コポリマー、シリコン樹脂パウダー、特にシルセスキオキサンパウダー(特に欧州特許第293 795号明細書に開示されたシリコン樹脂パウダー;例えばToshibaから市販のTospearls(登録商標))、弾性ポリオルガノシロキサン粒子、沈降カルシウムカーボネート、マグネシウムカーボネート、マグネシウム水素カーボネート、ヒドロキシアパタイト、中空シリカ微小球、ガラスまたはセラミック微小カプセル、および例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸リチウム、ラウリン酸亜鉛、またはミリスチン酸マグネシウムなどの8から22の炭素原子を、好ましくは12から18の炭素原子を含む有機カルボン酸からなされる金属石鹸;硫酸バリウムならびにそれらの混合物からなる。
【0282】
好ましい実施形態によれば、本発明の組成物は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)パウダー、ポリアミドパウダー、またはこれらの混合物を備えていてもよい。
【0283】
充填剤は、組成物の全重量に対して、0.1重量%から20重量%の、好ましくは0.2重量%から15重量%の、さらに好ましくは0.5重量%から10重量%の含有率となるよう、本発明の組成物に含まれていてもよい。
【0284】
着色剤および充填剤に加えて、本発明の組成物の粉末相は、真珠層を備えていてもよい。
【0285】
「真珠層」という語は、特に特定の軟体動物によってそのシェルに作られるか、もしくは合成によって作られる虹のように色が変化する粒子であり、組成物の媒質には溶けないものであることを意味すると理解されたい。
【0286】
真珠層は、例えばオキシ塩化ビスマス、チタンまたはオキシ塩化ビスマスで被覆されたマイカなどの白色真珠着色剤、例えば、酸化鉄を備えたチタニウムマイカなどの着色された真珠着色剤、特にフェリックブルーまたは酸化クロムを備えたチタニウムマイカ、もしくは上記タイプの有機着色剤を備えたチタニウムマイカ、さらにオキシ塩化ビスマス由来の真珠着色剤からなる群から選択されるものである。
【0287】
好ましい実施形態によれば、本発明の組成物の粉末相は、組成物の全重量に対して、20重量%以下の、特に0.1重量%から20重量%の、好ましくは0.2重量%から15重量%の、さらに好ましくは0.5重量%から10重量%の含有率となるよう、本発明の組成物に含まれていてもよい。
【0288】
さらに好ましい実施形態によれば、本発明の組成物は、粉末相を有していなくともよい。
【0289】
〔添加物〕
本発明の組成物は、少なくとも一つの他の一般的な化粧用含有物質を含んでいてもよく、これは、特に、酸化防止剤、芳香性物質、保存料、中和剤、界面活性剤、日焼け止め剤、ビタミン、モイスチャーライザー、しわ取り作用剤、皮膚軟化剤、親水性または親油性活性剤、フリーラジカルスカベンジャー(free-radical scavenger)、消臭剤、金属イオン封鎖剤、フィルム形成剤、およびそれらの混合物からなる群から選択されるものである。
【0290】
〔ガレヌス製剤〕
本発明の組成物は、水性相を有するさまざまな液状のガレヌス製剤の形態のものであってもよい。
【0291】
例えば、オイル−イン−ウォーター(oil-in-water)、ウォーター−イン−オイル(water-in-oil)、または多相エマルジョン(multiple emulsion)の形態、さらに二相形態となっていてもよい。
【0292】
好ましい実施形態によれば、本発明の組成物は、水性、または水性−アルコール性溶液の形態の、もしくは二層形態のものである。
【0293】
好ましい実施形態によれば、本発明の組成物は、エマルジョンの形態である。
【実施例1】
【0294】
〔実施例〕
〔実施例1:水性−アルコール性溶液〕
以下の組成物を有する水性−アルコール性溶液を調製する。
【0295】
【表1】

【0296】
〔手順〕
ビーカーに、10分間にわたってライネリ混合器(Rayneri blender)(解膠(deflocculating)パドル、400rpm)を使用して撹拌しながら、あらかじめ沸点(80℃)まで達するようになされた水の一部に染料を溶かす。
【0297】
続いて、溶液を室温まで冷却してもよい。
【0298】
別のビーカーで、10分間にわたってライネリ混合器(解膠パドル、400rpm)を使用して撹拌しながら、グリセロール、フェノキシエタノール、およびメチルパラベンを、メチルパラベンが溶解するまで、あらかじめ沸点(80℃)まで達するようになされた残りの水と混合する。
【0299】
続いて、ライネリ混合器(解膠パドル、400rpm)を用いての撹拌を続けながら、二つの溶液を混ぜ合わせ、その後、溶液は室温まで冷却してもよい。
【0300】
最終的にエタノールが加えられ、約5分間にわたって混合物を均質化させる。
【0301】
〔粘度測定〕
粘度は、Rheomat 180の粘度測定器を使用して、25℃で測定されるが、この粘度測定器は、粘度領域に基づくMK-R1のスピンドルと、320mlの容積を有する測定カップMB-R1とを備えており、200min−1スピン速度において、測定がスピンの開始10分後に行われる(その後、粘度およびスピンドルのスピン速度の安定化を観測する)。
【0302】
このプロトコルにしたがって測定された実施例1の組成物の粘度は、1mPa・sである。
【0303】
〔吹き付け試験〕
〔塗布のモードの影響〕
実施例1の組成物を、本明細書の段落[0021]〜段落[0033]に記載した、Technology Partnership PLCによって特許文献4および特許文献3に開示されている装置を使用して、顔の半分に吹き付ける。
【0304】
同じ組成物をコットンウールのパッドを使用して顔のもう半分の側に塗布する。
【0305】
続いて、塗布の心地よさ、および二つのモードの塗布の化粧の結果を比較する。
【0306】
生成物の吹き付けは、軽い、フレッシュな感覚を与えるものであり、コットンウールによる塗布に比べ、気になりにくい。
【0307】
コットンウールとは異なり、吹き付けでは指が汚れることが防止される。
【0308】
吹き付けによって得られる化粧の結果は、より自然であり、特にキズおよび毛穴などの欠陥をより目立たなくさせ、かつその結果は、均一であるので、指で修正する必要がない。
【0309】
本明細書の段落[0043]〜段落[0220]に記載されているように、実施例1の組成物は、さらに、長手方向軸線Xのソノトロード(82)を有し、圧電振動子に連結されている、上記組成物を吹き付けるための装置を使用して吹き付け可能であり、このソノトロードは、端フランジ(140)の上へ軸線Xに沿って開口しているチャネルを介して組成物を供給され、生成物粒子の排出のための面(4)を形成する端フランジは、液滴の形態の組成物を吹き付けるように、ソノトロードの振動の影響下で屈曲可能となっている。
【0310】
その後、上記試験において、同様の塗布における快適さおよび同様の化粧の結果が得られる。
【実施例2】
【0311】
〔実施例2:水性−アルコール性溶液〕
以下の組成物を有する水性−アルコール性溶液を調製する。
【0312】
【表2】

【0313】
〔手順〕
ビーカーに、均質化するまで、ライネリ混合器(解膠パドル、400rpm)を使用して撹拌しながら、メチルパラベンナトリウムを、1,2-ペンタンジオールおよび室温の水とともに溶かす。
【0314】
続いて、ライネリ混合器を用いての撹拌を続けながら、染料を加える。最終的に、エタノールが加えられ、約5分間にわたって混合物を均質化させる。
【0315】
〔粘度測定〕
上記プロトコルにしたがって測定された実施例2の組成物の粘度は、45mPa・sである。
【0316】
〔吹き付け試験〕
本明細書の段落[0021]〜段落[0033]に記載したように、実施例2の組成物を、Technology Partnership PLCによって特許文献4および特許文献3に開示されている装置を使用して吹き付ける。
【0317】
生成物の吹き付けは、軽い、フレッシュな感覚を与える。
【0318】
吹き付けによって、指が汚れることが防止される。
【0319】
顔において得られた化粧の結果は、日に焼けたような見た目を与える。それは、自然であり、欠陥をより目立たなくさせ、かつその結果は、均一であるので、指で修正する必要がない。
【0320】
本明細書の段落[0043]〜段落[0220]に記載されているように、実施例2の組成物は、さらに、長手方向軸線Xを有するソノトロード(82)を有し、圧電振動子に連結されている、上記組成物を吹き付けるための装置を使用して吹き付け可能であり、このソノトロードは、端フランジ(140)の上へ軸線Xに沿って開口しているチャネルを介して組成物を供給され、生成物粒子の排出のための面(4)を形成する端フランジは、液滴の形態の組成物を吹き付けるように、ソノトロードの振動の影響下で屈曲可能となっている。
【0321】
その後、上記試験において、同様の塗布における快適さおよび同様の化粧の結果が得られる
【実施例3】
【0322】
〔実施例3:水性−アルコール性溶液〕
以下の組成物を有するウォーター−イン−オイルエマルジョンを調製する。
【0323】
【表3】

【0324】
〔手順〕
メインビーカーで相A1の構成成分を検量し、水(70−80℃)を張った容器に配置する。
【0325】
混合物が均質化されると、続いて、A2を、モーリッツ混合器を1500rpmで使用して撹拌しながら30℃で加える。
【0326】
その後、引き続き、同様に撹拌を続けながら、A3およびA4を加える。
【0327】
水性相B1を調製するため、水、ブチレングリコール、塩化ナトリウム、および上記薬剤を検量し、溶解するまで、混合物を沸点で保持する。
【0328】
水性相B2を調製するため、水および染料を検量し、室温で溶かす。
【0329】
室温でエマルジョンが調製される:引き続き、モーリッツ混合器の撹拌速度を2500rpmまで漸進的に増加させながら、相B1およびB2を脂肪相の中に注ぐ。
【0330】
水性相を加えた後、エマルジョンを、さらに10分間にわたって撹拌する。
【0331】
〔粘度の測定〕
粘度は、Rheomat 180の粘度測定器を使用して、25℃で測定されるが、この粘度測定器は、粘度領域に基づくMK-R3のスピンドルと、25mlの容積を有する測定カップMB-R3とを備えており、200min−1スピン速度において、測定がスピンの開始10分後に行われる(その後、粘度およびスピンドルのスピン速度の安定化を観測する)。
【0332】
このプロトコルにしたがって測定された実施例3の組成物の粘度は、400mPa・sである。
【0333】
〔吹き付け試験〕
実施例1の組成物を、本明細書の段落[0021]〜段落[0033]に記載したTechnology Partnership PLCによって特許文献4および特許文献3に開示されている装置を使用して吹き付ける。
【0334】
生成物の吹き付けは、軽い、フレッシュな感覚を与える。
【0335】
吹き付けによって、指が汚れることが防止される。
【0336】
顔において得られた化粧の結果は、日に焼けたような見た目を与える。それは、自然であり、欠陥をより目立たなくさせ、かつその結果は、均一であるので、指で修正する必要がない。
【0337】
本明細書の段落[0043]〜段落[0220]に記載されているように、実施例3の組成物は、さらに、圧電振動子に連結されている長手方向軸線Xを有するソノトロード(82)を有する、上記組成物を吹き付けるための装置を使用して吹き付け可能であり、このソノトロードは、端フランジ(140)の上へ軸線Xに沿って開口しているチャネルを介して組成物を供給されるようになっており、生成物粒子の排出のための面(4)を形成する端フランジは、液滴の形態の組成物を吹き付けるように、ソノトロードの振動の影響下で屈曲可能となっている。
【0338】
その後、上記試験において、同様の塗布における快適さおよび同様の化粧の結果が得られる。
【符号の説明】
【0339】
1 吹き付けデバイス
2 ケース
2a,2b 半体殻体
3 プッシュ−ボタン
4 排出面
12 保護蓋
15 カートリッジ
15a,15b 半体殻体
17 ハウジング
18 閉じフラップ
22 メインスタート/ストップスイッチ
23 表示ランプ
30 空気吸入孔
35 バック
38 連結チップ
40 吸引チップ
43 電気エネルギー源
45 プリント回路
50 吹き付けアセンブリ
53 ポンプ
55 チューブ
57 モーター
60 ファン
65 ノズル
70 ストッパー
71 開口
75 側方開口
78 支持体
80 圧電変換器
82 ソノトロード
85 先細部
90 開口
92 部分
93 ショルダ
94 内面
97 開口
98 凹部
100 脚
101 つめ
110 O−リングシール
112 裏面
114 中空部
116 ショルダ
120 円筒部
125 ショルダ
130 錐台形状部
131 グルーブ
132 円筒部
134 グルーブ
140 端フランジ
150 チップ
160 チャネル
160a 部分
160b 幅狭部
160c 錐台形状穿孔
162 下端
165 ポイント
200 加熱手段
210 電気加熱抵抗器
225 円筒形面部
226 ショルダ
227 錐台形状部
230,231 穿孔
250 ボルト
280 圧電セラミック
290 本体
295 ベース
300 チップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
化粧用アセンブリであって、
i)貯蔵部内に含まれた化粧用または皮膚用の組成物であって、
液状であり、かつ、
生理的に使用可能な媒質内において、少なくとも10重量%の水と、少なくとも一つの水溶性の着色剤とを具備してなる、
貯蔵部内に含まれた化粧用または皮膚用の組成物と、
ii)化粧用の組成物を吹き付けるための装置であって
液滴の形態の化粧用の前記組成物を吹き付けるための圧電吹き付け機構を備えた、液状の化粧用の前記組成物を含む容器を具備してなる、
化粧用の組成物を吹き付けるための装置と、
を具備してなることを特徴とする化粧用アセンブリ。
【請求項2】
吹き付け機構を備えた前記容器は、
−有孔の膜であって、膜の孔が、前記容器の内部を外部環境と連通可能にするようになっている有孔の膜と、
−圧電振動子と、
−前記容器内に収容されている液状の化粧用の前記組成物を前記膜の内面に接触させるための手段であって、化粧用の前記組成物が、振動の影響下で、前記膜の外面まで前記孔を介して流動し、前記孔から液滴の形態で現れ手段と、
を具備してなることを特徴とする請求項1に記載の化粧用アセンブリ。
【請求項3】
前記圧電振動子は、前記膜を振動させるものであることを特徴とする請求項2に記載の化粧用アセンブリ。
【請求項4】
前記組成物を吹き付けるための前記装置は、前記圧電振動子に連結された、長手方向軸線(X)を有するソノトロード(82)を具備してなり、
前記ソノトロードは、生成物粒子の排出のための面(4)を形成する端フランジ(140)上で前記軸線Xに沿って開口しているチャネルを介して組成物を供給され、
前記フランジは、液滴の形態の前記組成物を吹き付けるように、前記ソノトロードの振動の影響下で屈曲可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の化粧用アセンブリ。
【請求項5】
前記フランジの厚さ(e)は、0.4mmから0.6mmであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の化粧用アセンブリ。
【請求項6】
前記フランジの最大直径(D)/前記フランジの厚さ(e)の比率は、12から32であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載化粧用アセンブリ。
【請求項7】
振動数は、30kHzから200kHz、好ましくは100から200kHz、さらに好ましくは、100kHz±10%であることを特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれか一項に記載の化粧用アセンブリ。
【請求項8】
化粧用アセンブリであって、
i)貯蔵部内に含まれた化粧用または皮膚用の組成物であって、
液状であり、かつ、
生理的に使用可能な媒質において、少なくとも10重量%の水と、少なくとも一つの水溶性の着色剤とを具備してなる、
貯蔵部内に含まれた化粧用または皮膚用の組成物と、
ii)前記組成物を吹き付けるための装置であって
長手方向軸線(X)を有するソノトロード(82)と、
前記ソノトロードと連結された圧電振動子と、を具備してなり、
前記ソノトロードは、液滴の形態の前記組成物を排出するための面(4)を形成する端フランジ(140)上で前記軸線Xに沿って開口しているチャネルを介して組成物を供給され、
さらに、前記ソノトロードは、前記端フランジと連結している円筒部(132)まで延在している、低減する直径を有する部分を具備してなり、
前記フランジの直径(D)/前記円筒部の直径(D)の比率は、12から32であることを特徴とする化粧用アセンブリ。
【請求項9】
前記水溶性着色料は、前記組成物の全重量に対して、0.001重量%から5重量%の、好ましくは0.01重量%から3重量%の、さらに好ましくは0.025重量%から1重量%の含有率で、前記組成物に含まれていることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の化粧用アセンブリ。
【請求項10】
水溶性の前記着色剤は、天然もしくは合成のものであることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の化粧用アセンブリ。
【請求項11】
天然の前記着色剤は、カラメル、ビートの根の汁、カーマイン、ベタニン(ビートの根)、銅クロロフィリン、メチレンブルー、アントシアニン(エノシアニン、ブラックキャロット、ハイビスカス又はニワトコ)、およびリボフラビンからなる群から選択されるものであることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか一項に記載の化粧用アセンブリ。
【請求項12】
合成の前記着色剤は、FDCレッド4、DCレッド6、DCレッド22、DCレッド28、DCレッド30、DCレッド33、DCオレンジ4、DCイエロー5、DCイエロー6、DCイエロー8、FDCグリーン3、DCグリーン5およびFDCブルー1からなる群から選択されるものであることを特徴とする請求項9ないし請求項11のいずれか一項に記載の化粧用アセンブリ。
【請求項13】
前記組成物は、250mPa・s未満の、好ましくは200mPa・s未満の粘度を、さらに好ましくは150mPa・s未満の、最も好ましくは50mPa・s未満の粘度を有していることを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれか一項に記載の化粧用アセンブリ。
【請求項14】
前記組成物は、水性、または水性−アルコール性溶液の形態、もしくは二層形態のものであることを特徴とする請求項1ないし請求項13のいずれか一項に記載の化粧用アセンブリ。
【請求項15】
肌の化粧、特に肌の目立つ欠陥を目立たせなくする、均一で、自然な化粧を実現するための方法であって、
請求項1ないし請求項14のいずれか一項に記載の装置を使用して、化粧用の組成物を吹き付ける、少なくとも一つのステップを具備することを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図12】
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【図13】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−191070(P2009−191070A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−29858(P2009−29858)
【出願日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【出願人】(391023932)ロレアル (950)
【Fターム(参考)】