医用画像診断システム、及び放射線科情報システムサーバ
【課題】 主治医がオーダを発行する際に参照する参照レポートや参照画像そのものから情報を取得し、それらを利用してオーダを構築していく医用画像診断システム等を提供すること。
【解決手段】 オーダ発行の際、オーダ発行者がオーダ作成の基礎とする参照レポート、参照画像に基づいてオーダ発行支援情報を取得し、これをテーブルに従って分類し所定のオーダ発行支援画面を用いて提示する。提示されたオーダ発行支援画面から所望の条件を選択等することで、参照レポート等に基づくオーダ発行を行う。
【解決手段】 オーダ発行の際、オーダ発行者がオーダ作成の基礎とする参照レポート、参照画像に基づいてオーダ発行支援情報を取得し、これをテーブルに従って分類し所定のオーダ発行支援画面を用いて提示する。提示されたオーダ発行支援画面から所望の条件を選択等することで、参照レポート等に基づくオーダ発行を行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、読影レポートを用いたオーダ発行支援機能を有する医用画像診断システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、放射線科情報システム(RIS: Radiology Information System)を利用したオーダ(検査依頼)の発行は、主治医により、病院情報システム(HIS: Hospital Information System)から情報を取得し、読影レポート等を参照しながら必要事項を入力することにより実行される。医用画像診断装置を操作する技師等は、発行されたオーダの内容に基づいて撮影範囲、撮影条件等を決定し、必要な画像収集を実行する。取得された画像は、読影医師により、例えば経過観察を目的として、前回検査において取得された画像等と比較され、当該検査に関するレポート作成に利用される。
【0003】
しかしながら、従来のシステムによって発行されるオーダを用いて医用画像の取得を行う場合、例えば下記の問題がある。
【0004】
第1に、従来のオーダに含まれる内容には、撮影に関する情報が少ない。従って、画像収集を担当する医師や技師は、どのような条件で画像収集を行えばよいのか判断が困難になる場合がある。
【0005】
第2に、従来のオーダ発行においては、多くの項目が人為的操作により選択又は入力される。従って、操作ミスにより間違ったオーダが発行される場合があり、係る場合には、取得された画像が意図したものとは異なったものとなってしまう。特に、経過観察目的の検査の場合、発行されるオーダは、前回検査に使用された撮影条件等を再現するものであることが望まれる。しかしながら、操作ミスや条件選択の食い違いにより前回検査と整合が取れない場合には、前回検査との比較読影は不可能であり、また、再検査を行うとすれば、患者に余計な被爆を強いることになる。
【0006】
なお、現状では、これらの問題の対策として、撮影を担当する技師等が、撮影前にそのオーダ作成の基礎とする読影レポート(参照レポート)や画像(参照画像)を参照し、また必要に応じてオーダを発行した主治医等に確認を取ることで、不足している情報を補いながら撮影等を行っている。しかしながら、これらの対策は、撮影担当の技師等に多大な作業負担を強いるものであり、また、一定の時間を要するため作業効率を低下させる。
【0007】
なお、本願に関連する公知文献としては、例えば次のようなものがある。
【特許文献1】特開2003−164442号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記事情を鑑みてなされたもので、主治医がオーダを発行する際に参照する参照レポートや参照画像そのものから情報を取得し、それらを利用してオーダを構築していく医用画像診断システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記目的を達成するため、次のような手段を講じている。
【0010】
本発明の第1の視点は、少なくともレポートを含む医用情報を保管する保管手段と、オーダ発行支援情報の生成指示を入力するための入力手段と、前記オーダ発行支援情報の生成指示に応答して、オーダ発行において参照とされる参照レポートの記載情報、前記参照レポートの患者に関する検査情報、前記参照レポートにリンクされている画像情報のうちの少なくとも一つの所在を特定するための特定情報を生成するオーダ発行支援処理手段と、前記参照レポートの記載情報、前記参照レポートの患者に関する検査情報、前記参照レポートにリンクされている画像情報のうちの少なくとも一つを含むレポート関連情報を、前記特定情報に基づいて、情報を前記保管手段から取得し、これを用いてオーダ発行支援情報を生成するオーダ発行支援情報生成手段と、前記オーダ発行支援情報を所定の形態で表示する表示手段と、を具備することを特徴とする医用画像診断システムである。
【0011】
本発明の第2の視点は、少なくともレポートを含む医用情報を保管する保管手段と、オーダ発行において参照とされる参照レポートを利用して、オーダ発行支援情報の生成指示を入力するための入力手段と、前記オーダ発行支援情報の生成指示に応答して、前記参照レポートによって特定される情報に基づいて、オーダ発行支援情報を生成するオーダ発行支援情報生成手段と、前記オーダ発行支援情報を所定の形態で表示する表示手段と、を具備することを特徴とする医用画像診断システムである。
【0012】
本発明の第3の視点は、オーダ発行において参照とされる参照レポートの記載情報、前記参照レポートの患者に関する検査情報、前記参照レポートにリンクされている画像情報のうちの少なくとも一つを含むレポート関連情報を、少なくともレポートを含む医用情報を保管する医用画像保管通信システムから取得し、これを用いてオーダ発行支援情報を生成するオーダ発行支援情報生成手段と、前記オーダ発行支援情報を所定の形態にて提示するための提示手段と、提示された前記オーダ発行支援情報から、所望の情報を選択するための選択手段と、選択された情報に基づいて、オーダを発行するオーダ発行支援処理手段と、を具備することを特徴とする医用画像診断システムである。
【0013】
本発明の第4の視点は、ネットワークを介した端末からの要求に応答して、オーダ発行において参照とされる参照レポートの記載情報、前記参照レポートの患者に関する検査情報、前記参照レポートにリンクされている画像情報のうちの少なくとも一つを、少なくともレポートを含む医用情報を保管する医用画像保管通信システムから取得し、これを含むオーダ発行支援情報を生成するオーダ発行支援情報生成手段と、生成された前記オーダ発行支援情報を、ネットワークを介して前記医師端末に送信する送信手段と、を具備することを特徴とする放射線科情報システムサーバである。
【発明の効果】
【0014】
以上本発明によれば、主治医がオーダを発行する際に参照する参照レポートや参照画像そのものから情報を取得し、それらを利用してオーダを構築していく医用画像診断システム及び放射線科情報システムサーバを実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の第1実施形態及び第2実施形態を図面に従って説明する。なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
【0016】
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係る医用画像診断システムSの構成を説明するための図である。同図に示すように、本医用画像診断システムSは、医師端末1、RISサーバ3、医用画像診断装置5、医用画像保管装置7、医用レポート作成システム9を具備している。なお、それぞれの装置はネットワークNに接続され、互いにデータのやり取りが可能である。以下、各装置の構成について説明する。
【0017】
[医師端末]
医師端末1は、例えば主治医等が観察するためのレポートや画像を表示し、又は主治医等に対しオーダ発行支援画面を提示するためのパーソナルコンピュータ又は医療用ワークステーションである。ここで、オーダ発行支援画面とは、参照レポートや参照画像を用いてオーダ発行を容易ならしめるために、後述するオーダ発行支援情報を対応する項目に分類して表示するインタフェースである。
【0018】
図2は、医師端末1の構成を説明するための示したブロック図である。同図に示すように、医師端末1は、制御部101、記憶部103、表示部105、オーダ発行支援処理部106、操作部107、送受信部109を具備している。
【0019】
制御部101は、当該医師端末の動作を統括的に制御する。特に、制御部101は、記憶部103に記憶された専用プログラムを図示していないメモリ上に展開し、これに従って表示部105、オーダ発行支援処理部106、操作部107、送受信部109等を制御することで、オーダ発行支援画面の生成に代表されるオーダ発行支援機能を実現する。
【0020】
記憶部103は、画像、レポート等の各種情報の他、オーダ発行支援画面を用いたオーダ発行支援を実現するための専用プログラムを記憶する。
【0021】
表示部105は、医用画像、レポート等の各種情報の他、オーダ発行支援機能に従って生成されるオーダ発行支援画面を表示する。
【0022】
オーダ発行支援処理部106は、記憶部103に記憶された専用プログラムを図示していないメモリ上に展開することで実現され、オーダ発行支援画面を生成し、これを表示部105を介して操作者に提示することで、オーダ発行の支援を実現する。また、オーダ発行支援処理部106は、オーダ発行支援画面に対する操作に応答して、リンク情報の生成、オーダ発行支援情報の取得要求等を行う。
【0023】
操作部107は、表示部105に表示されるオーダ発行支援画面に対して、リンク情報の生成、オーダ発行支援情報の取得、オーダ発行するために決定すべき各項目の選択等の指示を行うためのマウス、キーボード等を有する入力装置である。
【0024】
送受信部109は、医用画像、レポート等の各種情報を、ネットワークNを介して他の装置と送受信する。特に、送受信部109は、オーダ発行支援画面に対する所定操作に応答して作成されたリンク情報、オーダ発行指示等を、ネットワークを介してRISサーバ3に送信する。また、送受信部109は、RISサーバ3において生成されたオーダ発行支援情報をネットワークNを介して受信する。
【0025】
[RISサーバ]
RISサーバ3は、放射線科における種々の情報管理を行うためのサーバである。RISサーバ3は、医師端末1からのオーダ発行支援情報の取得要求に応答してオーダ発行支援情報を生成する。ここで、オーダ発行支援情報とは、主治医がオーダを発行する際に参照する参照レポート、参照画像に基づいて収集可能な情報を、オーダ発行支援画面に表示するために編集したものであり、オーダ発行支援画面のコンテンツとして表示される。このオーダ発行支援情報を構成する各種情報は、医師端末1から受け取るリンク情報、参照レポート、参照画像に基づいて、医用画像保管装置7、医用レポート作成システム9から該当する情報を取得することで生成される。
【0026】
図3は、RISサーバ3の構成を説明するためのブロック図である。同図に示すように、RISサーバ3は、制御部301、記憶部303、オーダ発行支援情報生成部305、表示部307、操作部309、送受信部311を具備している。
【0027】
制御部301は、RISサーバ3の動作を統括的に制御する。また、制御部301は、記憶部303に記憶された専用プログラムを図示していないメモリ上に展開し、これに従ってオーダ発行支援情報生成部305、表示部307、操作部309、送受信部311等を制御することで、オーダ発行支援情報の生成に代表されるオーダ発行支援機能を実現する。
【0028】
記憶部303は、画像、レポート等の各種情報の他、オーダ発行支援機能を実現するための専用プログラムを記憶する。また、記憶部303は、オーダ発行の際に参照される参照レポート、参照画像に関連する各情報(例えば、患者情報、検査履歴、各検査の目的、画像収集時における撮影条件、位置決め画像、撮影範囲、撮影断面の位置、キー画像、キー画像の位置、後処理における画像生成条件等)とオーダ発行支援画面上の項目とを対応付けた第1の対応テーブルを記憶する。この第1の対応テーブルを利用することで、オーダ発行支援情報を構成する各情報は、オーダ発行支援画面上の対応する項目に分類することができる。
【0029】
図4は、第1の対応テーブルの一例を示した図である。同図に示すように、第1の対応テーブルは、オーダ発行支援画面上の各項目(検査構成、履歴リスト、手技−KVP等の各種情報の適用先)又はオーダ発行支援情報を構成する各情報(患者ID、患者履歴、撮影条件等)と、その収集元(医用レポート作成システム、医用画像保管装置、医用画像保管装置−画像等)とを対応付けられている。オーダ発行支援情報の生成時においては、この第1のテーブルを参照することにより、情報又は項目に応じてその収集元が判定され、該当する収集元から各種情報が取得される。なお、当該テーブルでは、各情報が装置種別毎に分類されている。これは、通常、撮影に関する情報は医用画像診断装置毎にその情報の性質が異なるのからである。
【0030】
オーダ発行支援情報生成部305は、記憶部303に記憶された専用プログラムを図示していないメモリ上に展開することで実現され、医師端末1から受け取ったリンク情報、参照レポート、参照画像に基づいて、参照レポート又は参照画像によって特定される各情報を、医用画像保管装置7、医用レポート作成システム9からネットワークNを介して収集する。また、オーダ発行支援情報生成部305は、収集した各情報を第1の対応テーブルを用いて編集することで、オーダ発行支援情報を生成する。
【0031】
表示部307は、画像等の各種情報等を表示する。
【0032】
操作部309は、キーボードや各種スイッチ、マウス等を備え、操作者からの指示を入力可能な装置である。
【0033】
送受信部311は、各種情報をネットワークNを介して他の装置と送受信する。特に、送受信部311は、参照レポート又は参照画像によって特定される各情報を、医用画像保管装置7、医用レポート作成システム9からネットワークNを介して受信する。
【0034】
[医用画像診断装置]
医用画像診断装置5は、主治医によって発行されるオーダに従う画像収集において使用される、X線コンピュータ断層撮影装置、磁気共鳴イメージング装置、X線診断装置、核医学診断装置、超音波診断装置等の各種装置である。医用画像診断装置5は、その種類に拘泥されないが、説明を具体的にするため、本実施形態では、X線コンピュータ断層撮影装置であるとする。
【0035】
[医用画像保管装置]
医用画像保管装置7は、例えば医師が画像を読影しながらレポート作成等を行う場合に使用されるものであり、医用画像診断装置5によって収集された画像をデータベース等の管理情報上に登録し管理及び保管する。また医用画像保管装置7は、自身が保管する画像をネットワークNを介して他の装置に送信し、また、医用画像診断装置5によって収集された画像をそのままで、又は所定の画像処理を施すことで診断画像を生成し表示する。
【0036】
図5は、医用画像保管装置7の構成を説明するためのブロック図である。同図に示すように、医用画像保管装置7は、制御部701、記憶部703、画像処理部705、表示部707、操作部709、送受信部711を具備している。
【0037】
制御部701は、医用画像保管装置7の動作を統括的に制御する。特に、制御部701は、RISサーバ3からの要求に応答して、参照レポート、参照画像に関連する情報を検索し、ネットワークNを介して送信する。
【0038】
記憶部703は、各種医用画像診断装置で取得された画像、及びこれに関連する情報等を記憶する。
【0039】
画像処理部705は、各種医用画像診断装置で取得された画像に対し、所定の画像処理を施す。
【0040】
表示部707は、各種医用画像診断装置で取得された画像等を表示する。
【0041】
操作部709は、キーボードや各種スイッチ、マウス等を備え、操作者からの指示を入力可能な装置である。
【0042】
送受信部711は、RISサーバ3からの情報要求を受信し、また、制御部701の制御に従って、参照レポート、参照画像に関連する情報を、ネットワークNを介してRISサーバ3送信する。
【0043】
[医用レポート作成システム]
医用レポート作成システム9は、画像診断において読影医師の所見を記録するレポートを作成する装置である。
【0044】
図6は、医用レポート作成システム9の構成を説明するためのブロック図である。同図に示すように、医用レポート作成システム9は、制御部901、記憶部903、画像処理部905、表示部907、操作部909、送受信部911を具備している。
【0045】
制御部901は、医用画像保管装置7の動作を統括的に制御する。特に、制御部901は、RISサーバ3からの要求に応答して、参照レポートに関連する情報、患者情報等を検索し、ネットワークNを介して送信する。
【0046】
記憶部903は、過去に作成されたレポート等を記憶する。
【0047】
レポート作成部905は、操作部909からの入力に従って、所定の形式によるレポートを作成する。
【0048】
表示部907は、各種医用画像診断装置で取得された画像、レポート作成画面、作成されたレポート及びこれらに関連する情報等を表示する。
【0049】
操作部909は、キーボードや各種スイッチ、マウス等を備え、操作者からの指示を入力可能な装置である。
【0050】
送受信部911は、RISサーバ3からの情報要求を受信し、また、制御部901の制御に従って、該当する参照レポートに関連する情報等を、ネットワークNを介してRISサーバ3送信する。
【0051】
(動作)
次に、レポート等を用いたオーダ発行支援機能を用いた本医用画像診断システムSのオーダ発行動作について説明する。ここで、レポート等を用いたオーダ発行支援機能とは、主治医等のオーダ発行者がオーダ作成の基礎とする参照レポート参照画像に基づいてオーダ発行支援情報を取得し、これを所定のオーダ発行支援画面を用いて提示することで、オーダ発行に関する精度を向上させ、且つ作業負担を軽減させるものである。この機能は、主にオーダ発行支援処理部106とオーダ発行支援情報生成部305によって実現される。
【0052】
図7は、第1の実施形態に係る本医用画像診断システムSのオーダ発行動作における処理の流れを示したフローチャートである。同図に示すように、まず、オーダ発行段階において、操作者による所定の操作に応答して、参照レポート要求が医師端末1からレポート作成システム9に送信される(ステップS1)。レポート作成システム9の制御部901は、参照レポート要求に応答して、記憶部903内を検索し、該当する参照レポートを読み出して医師端末1に送信する(ステップS2)。
【0053】
次に、オーダ発行支援処理部106は、受信した参照レポートを、例えば図8に示すような形態にてオーダ入力画面と共にオーダ発行支援画面として表示する(ステップS3)。この画面により、操作者は、表示された参照レポートの内容を確認することができる。
【0054】
なお、表示されたレポートの内容が所望するものでなければ、再度ステップS1乃至S3までの処理を繰り替えすことで、所望する参照レポートを表示させる。また、参照レポート表示画面とオーダ入力画面とは、一つのアプリケーションで起動されるものであってもよいし、個々の独立したアプリケーションで起動されるものであってもよい。
【0055】
次に、オーダ発行支援処理部106は、表示されている参照レポートに対する所定操作(例えば、表示されている参照レポートに対するドラッグ操作、右クリックによるメニュー項目の指定、又は図8に示した「Make Link」ボタンのクリック操作等の所定のGUI操作)に応答して、参照レポート等に対するリンク情報(参照しているレポートや画像の所在を特定するための特定情報)をコピーする(ステップS4)。また、オーダ発行支援処理部106は、引き続いて実行されるオーダ入力画面に対する所定操作(例えば、表示されているオーダ入力画面に対するドロップ操作等)に応答して、オーダ発行支援情報の生成指示、ステップS4においてコピーされたリンク情報等を、ネットワークNを介してRISサーバ3に送信する(ステップS5)。
【0056】
RISサーバ3のオーダ発行支援情報生成部305は、医師端末1から受信したオーダ発行支援情報の生成指示等に応答して、リンク情報や第1の対応テーブルに基づいて各種情報の収集元を特定し、ネットワークNを介して、参照レポートの記載情報、当該参照レポートに関連する検査情報、当該参照レポートにハイパーリンクされているキー画像(診断の根拠とされる画像)等の各種情報の取得要求を、レポート作成システム9に送信する(ステップS6)。レポート作成システム9は、各情報の取得要求に応答して該当する情報を検索し、ネットワークNを介してRISサーバ3に送信する(ステップS7)。オーダ発行支援情報生成部305は、送受信311により送信された参照レポートの記載情報等を送受信部311を介して受信する(ステップS8)。
【0057】
また、RISサーバ3のオーダ発行支援情報生成部305は、レポート作成システム9から受け取った参照レポートがリンクされた画像情報を含むか否かを判定し(ステップS9)、画像情報を含むと判定した場合には、当該参照レポートに含まれるリンク情報、及び第1の対応テーブルに基づいて、リンクされた画像情報、当該画像の付帯情報の取得要求を、医用画像保管装置7に送信する(ステップS10)。医用画像保管装置7は、各情報の取得要求に応答して該当する画像情報及び付帯情報を検索し、ネットワークNを介してRISサーバ3に送信する(ステップS11)。制御部301は、送受信311により送信された画像情報等を送受信部311を介して受信する(ステップS12)。
【0058】
なお、オーダ発行支援情報生成部305は、参照レポートに関係する画像データへのリンク情報が無い場合には、患者ID、当該参照レポートに対応する検査の実施日時、使用されたモダリティ情報等の参照レポートの内容から取得可能な情報を利用して、直接画像データ等をQ/R(Query/retrieve)等により取得するように医用画像保管装置7に指示することが好ましい。
【0059】
次に、オーダ発行支援情報生成部305は、受信した参照レポート記載情報、検査情報、画像データ等のレポート関連情報から、オーダ発行支援情報を構成する情報を生成する。例えば、オーダ発行支援情報生成部305は、取得した参照画像の付帯情報を利用して、スキャン時における撮影情報を生成する。なお、このとき、付帯情報等のうち、X線発生源の管電流、管電圧等の情報は抽出するだけで良いが、必要に応じて所定の処理(例えば変換処理)が行われる。オーダ発行支援情報生成部305は、これらの各種情報を、第1の対応テーブルに従ってオーダ入力画面の項目に応じて分類する等の編集を行うことで、オーダ発行支援情報を生成する。生成されたオーダ発行支援情報は、ネットワークNを介して医師端末1に送信される(ステップS13)。
【0060】
次に、医師端末1のオーダ発行支援処理部105は、RISサーバ9から受信したオーダ発行支援情報に基づいて、オーダ発行支援画面を作成し提示(表示部105による表示)する(ステップS14)。この提示によって、オーダ発行者からのオーダ編集が受け付けられる。
【0061】
図9は、オーダ発行支援情報に基づいて作成されたオーダ発行支援画面の一例を示している。同図において、オーダ発行支援情報に含まれていない項目については、例えば反転表示等の形態にて選択できないように表示される。なお、一つの項目に複数の情報が分類された場合には、これらの情報をその項目の候補をとして並べて表示し、オーダ発行者に選択させるようにする。オーダ発行者は、当該画面を観察することで、参照レポートや参照画像に関連のある項目を視認することができ、その中から検査に適切な条件を選択又は変更することでオーダの内容を編集することができる。
【0062】
次に、オーダ発行支援処理部105は、オーダ発行支援画面を介して入力された指示に従ってオーダを編集し(ステップS15)、オーダの内容を確定する(ステップS16)。また、オーダ発行支援処理部105は、確定されたオーダに参照レポートのリンク情報を埋め込み(ステップS17)、これをRISサーバ3へ送信することで、オーダ発行を行う(ステップS18)。
【0063】
以上述べた構成によれば、以下の効果を得ることができる。
【0064】
本医用画像診断システムによれば、オーダ発行の際、ハイパーリンク情報等を用いてオーダ発行者がオーダ作成の基礎とする参照レポートの記載、参照画像に基づいてオーダ発行支援情報を生成し、これを所定のオーダ発行支援画面を用いて提示する。オーダ発行者は、提示されたオーダ発行支援画面から所望の条件を選択等することで、参照レポート等に基づくオーダを生成し発行することができる。従って、参照レポート等として前回のレポート等を選択することで、少なくとも前回検査の内容とは整合性の取れたオーダ(例えば、前回検査において設定された各種条件を高い精度で再現可能なオーダ)を発行することができる。
【0065】
また、本医用画像診断システムによれば、参照レポート等を選択し所定の操作(例えば、参照レポートのドラッグアンドドロップ等)を実行し、提示された情報の中から所望のものを選択等することで、参照レポート等に基づくオーダを発行することができる。従って、オーダ発行の際、必要最小限の情報にアクセスするだけで済み、オーダ発行者の作業負担を軽減させることができる。
【0066】
また、本医用画像診断システムによれば、オーダ発行の際、オーダ発行支援画面によって提示された情報の中から所望のものを選択等するのみで、参照レポート等に基づくオーダを作成することができる。従って、オーダ作成時の操作ミスや発行者によるオーダ内容のばらつき等を低減させることができ、医療行為の質の向上に寄与することができる。
【0067】
また、本医用画像診断システムによれば、参照レポート等に基づくオーダが作成されるため、前回検査において設定された各種条件を高い精度で再現可能な詳細な内容のオーダを発行することができる。そのため、医用画像診断装置を用いて撮影を行う技師等は、オーダ発行後の撮影段階において、自身で前回レポート等にアクセスしその内容を確認する等を作業をする必要がない。従って、撮影を行う技師等の作業負担を軽減させることができ、その結果、検査効率を向上させることができる。
【0068】
また、本医用画像診断システムによれば、オーダ発行の根拠とされた参照レポートのリンク情報もオーダに埋め込まれる。従って、そのリンク情報を利用することで、必要に応じてオーダの根拠となった検査情報に迅速にアクセスすることが可能となる。これは、経過観察目的の検査が半分以上を占める中・大規模病院では非常に有用である。
【0069】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態に係る医用画像診断システムSは、参照レポート中の所見に含まれるキーワードやキーフレーズに基づいてオーダ発行支援情報を取得し、これを所定のオーダ発行支援画面を用いて提示することで、オーダ発行に関する精度を向上させ、且つ作業負担を軽減させるものである。
【0070】
図10は、オーダ発行支援情報を生成する際に参照される第2の対応テーブルの一例であり、RISサーバ3の記憶部303に記憶される。同図に示すように、第2の対応テーブルは、各キーワードや各キーフレーズと撮影条件等の各種情報とを対応付け、さらに各キーワードや各キーフレーズがどのモダリティに関するものであるのかの情報(装置種別)を示している。
【0071】
RISサーバ3のオーダ発行支援情報作成部305は、医師端末1から受け取った参照レポート中のキーワードやキーフレーズを解析し、第2の対応テーブルを参照して当該キーワードやキーフレーズに対応付けられた候補情報を特定する。また、オーダ発行支援情報生成部305は、特定した候補情報を第1の対応テーブルを用いて編集することで、オーダ発行支援情報を生成する。
【0072】
(動作)
次に、レポート中のキーワード又はキーフレーズを用いたオーダ発行支援機能を用いた本医用画像診断システムSのオーダ発行動作について説明する。
【0073】
図11は、第2の実施形態に係る本医用画像診断システムSのオーダ発行動作における処理の流れを示したフローチャートである。同図において、ステップS14までの処理は、第1の実施形態と同様である。
【0074】
オーダ作成支援画面が表示されると、オーダ発行支援処理部106は、表示されている参照レポートやオーダ入力画面に対するフレーズ選択操作(例えば、表示されている参照レポートに表示された「胸部」等のフレーズをドラッグ等により選択する操作)に応答して、選択されたフレーズが有するリンク情報をコピーする(ステップSa)。また、オーダ発行支援処理部106は、引き続いて実行されるオーダ入力画面に対する所定操作(例えば、表示されているオーダ入力画面に対するドロップ操作等)に応答して、フレーズを用いたオーダ発行支援情報の生成要求、選択されたフレーズに関する情報、及びステップSaにおいてコピーされたリンク情報等を、ネットワークNを介してRISサーバ3に送信する(ステップSb)。
【0075】
RISサーバ3のオーダ発行支援情報生成部305は、医師端末1から受信したフレーズを解析し、記憶部303に記憶された第2の対応テーブルを参照することで、当該フレーズに対応付けられた候補情報を抽出する。また、オーダ発行支援情報生成部305は、記憶部303に記憶された第1の対応テーブルを参照しながら、抽出した候補情報をオーダ入力画面の項目に応じて分類する等の編集を行うことで、オーダ発行支援情報を生成する。生成されたオーダ発行支援情報は、ネットワークNを介して医師端末1に送信される(ステップSc)。
【0076】
医師端末1は、RISサーバ9から受信したオーダ発行支援情報を用いて、既述のステップS14〜S19までの処理を実行する。
【0077】
以上述べた構成によれば、参照レポート中のキーワード又はキーフレーズを選択し所定の操作(例えば、参照レポートのドラッグアンドドロップ等)を実行することで、当該キーワード等にリンクされた情報をオーダ発行支援情報として取得することができる。オーダ発行者は、提示されたこれらのオーダ発行支援情報の中から所望のものを選択等することで、参照レポート等に基づくオーダを発行することができる。従って、第1の実施形態において示した効果に加えて、参照レポート中のキーワード又はキーフレーズを利用したより自由度の高いオーダ発行を実現することができる。
【0078】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。具体的な変形例としては、例えば次のようなものがある。
【0079】
(1)上記各実施形態に係る各機能は、当該処理を実行するプログラムをワークステーション等のコンピュータにインストールし、これらをメモリ上で展開することによっても実現することができる。このとき、コンピュータに当該手法を実行させることのできるプログラムは、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、DVDなど)、半導体メモリなどの記録媒体に格納して頒布することも可能である。
【0080】
(2)上記各実施形態では、オーダ発行支援処理部106を医師端末1に、オーダ発行支援情報生成部305をRISサーバ3に配置する構成とした。しかしながら、オーダ発行支援処理部106とオーダ発行支援情報生成部305との配置構成はこれに拘泥されない。例えば、RISサーバ3がオーダ発行支援処理部106とオーダ発行支援情報生成部305とを有し、当該RISサーバ3においてオーダ発行支援情報の生成、オーダ発行支援画面を用いたオーダ発行処理を行うようにしてもよい。係る場合、例えば図7におけるステップS1〜S5、ステップS14〜S19、図11におけるSa、Sbの各処理はオーダ発行支援処理部106により実行され、また、図7におけるステップS6、S8〜S10、S12、S13、図11におけるScの各処理はオーダ発行支援情報生成部305により実行される。従って、これらの各処理は、全てRISサーバ3において実行されることになる。
【0081】
(3)また、上記各実施形態に係る医用画像診断システムでは、説明を簡単なものにするため、参照レポートに関する情報(参照レポート全体又は当該参照レポートのコンテンツ(キーワード、キーフレーズ、リンク情報等))は医用レポート作成システム9の記憶部903に、参照レポートにリンクされたキー画像等は、医用画像保管装置7の記憶部703に、それぞれ保管される構成とした。しかしながら、この例に拘泥されず、参照レポートに関する情報、参照レポートにリンクされたキー画像等を、例えば、RISサーバ3の記憶部303に常時又は一時的に保管する、医師端末1の記憶部101に常時又は一時的に保管する、医用画像保管装置7の記憶部703にまとめて保管する、医用レポート作成システム9の記憶部903にまとめて保管する等の構成としてもよい。いずれの構成においても、オーダ発行支援画面において、表示された参照レポート、当該レポート中のキーフレーズ等、当該レポートにリンク又はハイパーリンクされたキー画像に対してドラッグアンドドロップ等の操作をトリガとして、リンク情報により特定される保管場所から該当する情報を取得することができ、オーダ発行支援情報を生成することができる。
【0082】
(4)上記(2)、(3)の変形例から、例えばオーダ発行支援処理部106、オーダ発行支援情報生成部305、参照レポートに関する情報、参照レポートにリンクされたキー画像等が格納された記憶部303を有するRISサーバ3を構成することも可能である。係る場合には、本医用画像診断システムは、RISサーバ3のみによって構成することも可能である。
【0083】
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0084】
以上本発明によれば、主治医がオーダを発行する際に参照する参照レポートや参照画像そのものから情報を取得し、それらを利用してオーダを構築していく医用画像診断システム及び放射線科情報システムサーバを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】図1は、第1の実施形態に係る医用画像診断システムSの構成を説明するための図である。
【図2】図2は、医師端末1の構成を説明するための示したブロック図である。
【図3】図3は、RISサーバ3の構成を説明するためのブロック図である。
【図4】図4は、第1の対応テーブルの一例を示した図である。
【図5】図5は、医用画像保管装置7の構成を説明するためのブロック図である。
【図6】図6は、医用レポート作成システム9の構成を説明するためのブロック図である。
【図7】図7は、本医用画像診断システムSのオーダ発行動作における処理の流れを示したフローチャートである。
【図8】図8は、参照レポート表示画面とオーダ入力画面とから構成されるオーダ発行支援画面の一例(オーダ支援情報表示前)を示した図である。
【図9】図9は、参照レポート表示画面とオーダ入力画面とから構成されるオーダ発行支援画面の一例(オーダ支援情報表示後)を示した図である。
【図10】図10は、オーダ発行支援情報を生成する際に参照される第2の対応テーブルの一例である。
【図11】図11は、第2の実施形態に係る本医用画像診断システムSのオーダ発行動作における処理の流れを示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0086】
1…医師端末、3…RISサーバ、5…医用画像診断装置、7…医用画像保管装置、9…医用レポート作成システム、101…制御部、103…記憶部、105…表示部、107…操作部、109…送受信部、301…制御部、303…記憶部、305…オーダ発行支援情報生成部、307…表示部、309…操作部、311…送受信部、701…制御部、703…記憶部、705…画像処理部、707…表示部、709…操作部、711…送受信部、901…制御部、903…記憶部、905…画像処理部、907…表示部、909…操作部、911送受信部、S…医用画像診断システム
【技術分野】
【0001】
本発明は、読影レポートを用いたオーダ発行支援機能を有する医用画像診断システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、放射線科情報システム(RIS: Radiology Information System)を利用したオーダ(検査依頼)の発行は、主治医により、病院情報システム(HIS: Hospital Information System)から情報を取得し、読影レポート等を参照しながら必要事項を入力することにより実行される。医用画像診断装置を操作する技師等は、発行されたオーダの内容に基づいて撮影範囲、撮影条件等を決定し、必要な画像収集を実行する。取得された画像は、読影医師により、例えば経過観察を目的として、前回検査において取得された画像等と比較され、当該検査に関するレポート作成に利用される。
【0003】
しかしながら、従来のシステムによって発行されるオーダを用いて医用画像の取得を行う場合、例えば下記の問題がある。
【0004】
第1に、従来のオーダに含まれる内容には、撮影に関する情報が少ない。従って、画像収集を担当する医師や技師は、どのような条件で画像収集を行えばよいのか判断が困難になる場合がある。
【0005】
第2に、従来のオーダ発行においては、多くの項目が人為的操作により選択又は入力される。従って、操作ミスにより間違ったオーダが発行される場合があり、係る場合には、取得された画像が意図したものとは異なったものとなってしまう。特に、経過観察目的の検査の場合、発行されるオーダは、前回検査に使用された撮影条件等を再現するものであることが望まれる。しかしながら、操作ミスや条件選択の食い違いにより前回検査と整合が取れない場合には、前回検査との比較読影は不可能であり、また、再検査を行うとすれば、患者に余計な被爆を強いることになる。
【0006】
なお、現状では、これらの問題の対策として、撮影を担当する技師等が、撮影前にそのオーダ作成の基礎とする読影レポート(参照レポート)や画像(参照画像)を参照し、また必要に応じてオーダを発行した主治医等に確認を取ることで、不足している情報を補いながら撮影等を行っている。しかしながら、これらの対策は、撮影担当の技師等に多大な作業負担を強いるものであり、また、一定の時間を要するため作業効率を低下させる。
【0007】
なお、本願に関連する公知文献としては、例えば次のようなものがある。
【特許文献1】特開2003−164442号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記事情を鑑みてなされたもので、主治医がオーダを発行する際に参照する参照レポートや参照画像そのものから情報を取得し、それらを利用してオーダを構築していく医用画像診断システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記目的を達成するため、次のような手段を講じている。
【0010】
本発明の第1の視点は、少なくともレポートを含む医用情報を保管する保管手段と、オーダ発行支援情報の生成指示を入力するための入力手段と、前記オーダ発行支援情報の生成指示に応答して、オーダ発行において参照とされる参照レポートの記載情報、前記参照レポートの患者に関する検査情報、前記参照レポートにリンクされている画像情報のうちの少なくとも一つの所在を特定するための特定情報を生成するオーダ発行支援処理手段と、前記参照レポートの記載情報、前記参照レポートの患者に関する検査情報、前記参照レポートにリンクされている画像情報のうちの少なくとも一つを含むレポート関連情報を、前記特定情報に基づいて、情報を前記保管手段から取得し、これを用いてオーダ発行支援情報を生成するオーダ発行支援情報生成手段と、前記オーダ発行支援情報を所定の形態で表示する表示手段と、を具備することを特徴とする医用画像診断システムである。
【0011】
本発明の第2の視点は、少なくともレポートを含む医用情報を保管する保管手段と、オーダ発行において参照とされる参照レポートを利用して、オーダ発行支援情報の生成指示を入力するための入力手段と、前記オーダ発行支援情報の生成指示に応答して、前記参照レポートによって特定される情報に基づいて、オーダ発行支援情報を生成するオーダ発行支援情報生成手段と、前記オーダ発行支援情報を所定の形態で表示する表示手段と、を具備することを特徴とする医用画像診断システムである。
【0012】
本発明の第3の視点は、オーダ発行において参照とされる参照レポートの記載情報、前記参照レポートの患者に関する検査情報、前記参照レポートにリンクされている画像情報のうちの少なくとも一つを含むレポート関連情報を、少なくともレポートを含む医用情報を保管する医用画像保管通信システムから取得し、これを用いてオーダ発行支援情報を生成するオーダ発行支援情報生成手段と、前記オーダ発行支援情報を所定の形態にて提示するための提示手段と、提示された前記オーダ発行支援情報から、所望の情報を選択するための選択手段と、選択された情報に基づいて、オーダを発行するオーダ発行支援処理手段と、を具備することを特徴とする医用画像診断システムである。
【0013】
本発明の第4の視点は、ネットワークを介した端末からの要求に応答して、オーダ発行において参照とされる参照レポートの記載情報、前記参照レポートの患者に関する検査情報、前記参照レポートにリンクされている画像情報のうちの少なくとも一つを、少なくともレポートを含む医用情報を保管する医用画像保管通信システムから取得し、これを含むオーダ発行支援情報を生成するオーダ発行支援情報生成手段と、生成された前記オーダ発行支援情報を、ネットワークを介して前記医師端末に送信する送信手段と、を具備することを特徴とする放射線科情報システムサーバである。
【発明の効果】
【0014】
以上本発明によれば、主治医がオーダを発行する際に参照する参照レポートや参照画像そのものから情報を取得し、それらを利用してオーダを構築していく医用画像診断システム及び放射線科情報システムサーバを実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の第1実施形態及び第2実施形態を図面に従って説明する。なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
【0016】
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係る医用画像診断システムSの構成を説明するための図である。同図に示すように、本医用画像診断システムSは、医師端末1、RISサーバ3、医用画像診断装置5、医用画像保管装置7、医用レポート作成システム9を具備している。なお、それぞれの装置はネットワークNに接続され、互いにデータのやり取りが可能である。以下、各装置の構成について説明する。
【0017】
[医師端末]
医師端末1は、例えば主治医等が観察するためのレポートや画像を表示し、又は主治医等に対しオーダ発行支援画面を提示するためのパーソナルコンピュータ又は医療用ワークステーションである。ここで、オーダ発行支援画面とは、参照レポートや参照画像を用いてオーダ発行を容易ならしめるために、後述するオーダ発行支援情報を対応する項目に分類して表示するインタフェースである。
【0018】
図2は、医師端末1の構成を説明するための示したブロック図である。同図に示すように、医師端末1は、制御部101、記憶部103、表示部105、オーダ発行支援処理部106、操作部107、送受信部109を具備している。
【0019】
制御部101は、当該医師端末の動作を統括的に制御する。特に、制御部101は、記憶部103に記憶された専用プログラムを図示していないメモリ上に展開し、これに従って表示部105、オーダ発行支援処理部106、操作部107、送受信部109等を制御することで、オーダ発行支援画面の生成に代表されるオーダ発行支援機能を実現する。
【0020】
記憶部103は、画像、レポート等の各種情報の他、オーダ発行支援画面を用いたオーダ発行支援を実現するための専用プログラムを記憶する。
【0021】
表示部105は、医用画像、レポート等の各種情報の他、オーダ発行支援機能に従って生成されるオーダ発行支援画面を表示する。
【0022】
オーダ発行支援処理部106は、記憶部103に記憶された専用プログラムを図示していないメモリ上に展開することで実現され、オーダ発行支援画面を生成し、これを表示部105を介して操作者に提示することで、オーダ発行の支援を実現する。また、オーダ発行支援処理部106は、オーダ発行支援画面に対する操作に応答して、リンク情報の生成、オーダ発行支援情報の取得要求等を行う。
【0023】
操作部107は、表示部105に表示されるオーダ発行支援画面に対して、リンク情報の生成、オーダ発行支援情報の取得、オーダ発行するために決定すべき各項目の選択等の指示を行うためのマウス、キーボード等を有する入力装置である。
【0024】
送受信部109は、医用画像、レポート等の各種情報を、ネットワークNを介して他の装置と送受信する。特に、送受信部109は、オーダ発行支援画面に対する所定操作に応答して作成されたリンク情報、オーダ発行指示等を、ネットワークを介してRISサーバ3に送信する。また、送受信部109は、RISサーバ3において生成されたオーダ発行支援情報をネットワークNを介して受信する。
【0025】
[RISサーバ]
RISサーバ3は、放射線科における種々の情報管理を行うためのサーバである。RISサーバ3は、医師端末1からのオーダ発行支援情報の取得要求に応答してオーダ発行支援情報を生成する。ここで、オーダ発行支援情報とは、主治医がオーダを発行する際に参照する参照レポート、参照画像に基づいて収集可能な情報を、オーダ発行支援画面に表示するために編集したものであり、オーダ発行支援画面のコンテンツとして表示される。このオーダ発行支援情報を構成する各種情報は、医師端末1から受け取るリンク情報、参照レポート、参照画像に基づいて、医用画像保管装置7、医用レポート作成システム9から該当する情報を取得することで生成される。
【0026】
図3は、RISサーバ3の構成を説明するためのブロック図である。同図に示すように、RISサーバ3は、制御部301、記憶部303、オーダ発行支援情報生成部305、表示部307、操作部309、送受信部311を具備している。
【0027】
制御部301は、RISサーバ3の動作を統括的に制御する。また、制御部301は、記憶部303に記憶された専用プログラムを図示していないメモリ上に展開し、これに従ってオーダ発行支援情報生成部305、表示部307、操作部309、送受信部311等を制御することで、オーダ発行支援情報の生成に代表されるオーダ発行支援機能を実現する。
【0028】
記憶部303は、画像、レポート等の各種情報の他、オーダ発行支援機能を実現するための専用プログラムを記憶する。また、記憶部303は、オーダ発行の際に参照される参照レポート、参照画像に関連する各情報(例えば、患者情報、検査履歴、各検査の目的、画像収集時における撮影条件、位置決め画像、撮影範囲、撮影断面の位置、キー画像、キー画像の位置、後処理における画像生成条件等)とオーダ発行支援画面上の項目とを対応付けた第1の対応テーブルを記憶する。この第1の対応テーブルを利用することで、オーダ発行支援情報を構成する各情報は、オーダ発行支援画面上の対応する項目に分類することができる。
【0029】
図4は、第1の対応テーブルの一例を示した図である。同図に示すように、第1の対応テーブルは、オーダ発行支援画面上の各項目(検査構成、履歴リスト、手技−KVP等の各種情報の適用先)又はオーダ発行支援情報を構成する各情報(患者ID、患者履歴、撮影条件等)と、その収集元(医用レポート作成システム、医用画像保管装置、医用画像保管装置−画像等)とを対応付けられている。オーダ発行支援情報の生成時においては、この第1のテーブルを参照することにより、情報又は項目に応じてその収集元が判定され、該当する収集元から各種情報が取得される。なお、当該テーブルでは、各情報が装置種別毎に分類されている。これは、通常、撮影に関する情報は医用画像診断装置毎にその情報の性質が異なるのからである。
【0030】
オーダ発行支援情報生成部305は、記憶部303に記憶された専用プログラムを図示していないメモリ上に展開することで実現され、医師端末1から受け取ったリンク情報、参照レポート、参照画像に基づいて、参照レポート又は参照画像によって特定される各情報を、医用画像保管装置7、医用レポート作成システム9からネットワークNを介して収集する。また、オーダ発行支援情報生成部305は、収集した各情報を第1の対応テーブルを用いて編集することで、オーダ発行支援情報を生成する。
【0031】
表示部307は、画像等の各種情報等を表示する。
【0032】
操作部309は、キーボードや各種スイッチ、マウス等を備え、操作者からの指示を入力可能な装置である。
【0033】
送受信部311は、各種情報をネットワークNを介して他の装置と送受信する。特に、送受信部311は、参照レポート又は参照画像によって特定される各情報を、医用画像保管装置7、医用レポート作成システム9からネットワークNを介して受信する。
【0034】
[医用画像診断装置]
医用画像診断装置5は、主治医によって発行されるオーダに従う画像収集において使用される、X線コンピュータ断層撮影装置、磁気共鳴イメージング装置、X線診断装置、核医学診断装置、超音波診断装置等の各種装置である。医用画像診断装置5は、その種類に拘泥されないが、説明を具体的にするため、本実施形態では、X線コンピュータ断層撮影装置であるとする。
【0035】
[医用画像保管装置]
医用画像保管装置7は、例えば医師が画像を読影しながらレポート作成等を行う場合に使用されるものであり、医用画像診断装置5によって収集された画像をデータベース等の管理情報上に登録し管理及び保管する。また医用画像保管装置7は、自身が保管する画像をネットワークNを介して他の装置に送信し、また、医用画像診断装置5によって収集された画像をそのままで、又は所定の画像処理を施すことで診断画像を生成し表示する。
【0036】
図5は、医用画像保管装置7の構成を説明するためのブロック図である。同図に示すように、医用画像保管装置7は、制御部701、記憶部703、画像処理部705、表示部707、操作部709、送受信部711を具備している。
【0037】
制御部701は、医用画像保管装置7の動作を統括的に制御する。特に、制御部701は、RISサーバ3からの要求に応答して、参照レポート、参照画像に関連する情報を検索し、ネットワークNを介して送信する。
【0038】
記憶部703は、各種医用画像診断装置で取得された画像、及びこれに関連する情報等を記憶する。
【0039】
画像処理部705は、各種医用画像診断装置で取得された画像に対し、所定の画像処理を施す。
【0040】
表示部707は、各種医用画像診断装置で取得された画像等を表示する。
【0041】
操作部709は、キーボードや各種スイッチ、マウス等を備え、操作者からの指示を入力可能な装置である。
【0042】
送受信部711は、RISサーバ3からの情報要求を受信し、また、制御部701の制御に従って、参照レポート、参照画像に関連する情報を、ネットワークNを介してRISサーバ3送信する。
【0043】
[医用レポート作成システム]
医用レポート作成システム9は、画像診断において読影医師の所見を記録するレポートを作成する装置である。
【0044】
図6は、医用レポート作成システム9の構成を説明するためのブロック図である。同図に示すように、医用レポート作成システム9は、制御部901、記憶部903、画像処理部905、表示部907、操作部909、送受信部911を具備している。
【0045】
制御部901は、医用画像保管装置7の動作を統括的に制御する。特に、制御部901は、RISサーバ3からの要求に応答して、参照レポートに関連する情報、患者情報等を検索し、ネットワークNを介して送信する。
【0046】
記憶部903は、過去に作成されたレポート等を記憶する。
【0047】
レポート作成部905は、操作部909からの入力に従って、所定の形式によるレポートを作成する。
【0048】
表示部907は、各種医用画像診断装置で取得された画像、レポート作成画面、作成されたレポート及びこれらに関連する情報等を表示する。
【0049】
操作部909は、キーボードや各種スイッチ、マウス等を備え、操作者からの指示を入力可能な装置である。
【0050】
送受信部911は、RISサーバ3からの情報要求を受信し、また、制御部901の制御に従って、該当する参照レポートに関連する情報等を、ネットワークNを介してRISサーバ3送信する。
【0051】
(動作)
次に、レポート等を用いたオーダ発行支援機能を用いた本医用画像診断システムSのオーダ発行動作について説明する。ここで、レポート等を用いたオーダ発行支援機能とは、主治医等のオーダ発行者がオーダ作成の基礎とする参照レポート参照画像に基づいてオーダ発行支援情報を取得し、これを所定のオーダ発行支援画面を用いて提示することで、オーダ発行に関する精度を向上させ、且つ作業負担を軽減させるものである。この機能は、主にオーダ発行支援処理部106とオーダ発行支援情報生成部305によって実現される。
【0052】
図7は、第1の実施形態に係る本医用画像診断システムSのオーダ発行動作における処理の流れを示したフローチャートである。同図に示すように、まず、オーダ発行段階において、操作者による所定の操作に応答して、参照レポート要求が医師端末1からレポート作成システム9に送信される(ステップS1)。レポート作成システム9の制御部901は、参照レポート要求に応答して、記憶部903内を検索し、該当する参照レポートを読み出して医師端末1に送信する(ステップS2)。
【0053】
次に、オーダ発行支援処理部106は、受信した参照レポートを、例えば図8に示すような形態にてオーダ入力画面と共にオーダ発行支援画面として表示する(ステップS3)。この画面により、操作者は、表示された参照レポートの内容を確認することができる。
【0054】
なお、表示されたレポートの内容が所望するものでなければ、再度ステップS1乃至S3までの処理を繰り替えすことで、所望する参照レポートを表示させる。また、参照レポート表示画面とオーダ入力画面とは、一つのアプリケーションで起動されるものであってもよいし、個々の独立したアプリケーションで起動されるものであってもよい。
【0055】
次に、オーダ発行支援処理部106は、表示されている参照レポートに対する所定操作(例えば、表示されている参照レポートに対するドラッグ操作、右クリックによるメニュー項目の指定、又は図8に示した「Make Link」ボタンのクリック操作等の所定のGUI操作)に応答して、参照レポート等に対するリンク情報(参照しているレポートや画像の所在を特定するための特定情報)をコピーする(ステップS4)。また、オーダ発行支援処理部106は、引き続いて実行されるオーダ入力画面に対する所定操作(例えば、表示されているオーダ入力画面に対するドロップ操作等)に応答して、オーダ発行支援情報の生成指示、ステップS4においてコピーされたリンク情報等を、ネットワークNを介してRISサーバ3に送信する(ステップS5)。
【0056】
RISサーバ3のオーダ発行支援情報生成部305は、医師端末1から受信したオーダ発行支援情報の生成指示等に応答して、リンク情報や第1の対応テーブルに基づいて各種情報の収集元を特定し、ネットワークNを介して、参照レポートの記載情報、当該参照レポートに関連する検査情報、当該参照レポートにハイパーリンクされているキー画像(診断の根拠とされる画像)等の各種情報の取得要求を、レポート作成システム9に送信する(ステップS6)。レポート作成システム9は、各情報の取得要求に応答して該当する情報を検索し、ネットワークNを介してRISサーバ3に送信する(ステップS7)。オーダ発行支援情報生成部305は、送受信311により送信された参照レポートの記載情報等を送受信部311を介して受信する(ステップS8)。
【0057】
また、RISサーバ3のオーダ発行支援情報生成部305は、レポート作成システム9から受け取った参照レポートがリンクされた画像情報を含むか否かを判定し(ステップS9)、画像情報を含むと判定した場合には、当該参照レポートに含まれるリンク情報、及び第1の対応テーブルに基づいて、リンクされた画像情報、当該画像の付帯情報の取得要求を、医用画像保管装置7に送信する(ステップS10)。医用画像保管装置7は、各情報の取得要求に応答して該当する画像情報及び付帯情報を検索し、ネットワークNを介してRISサーバ3に送信する(ステップS11)。制御部301は、送受信311により送信された画像情報等を送受信部311を介して受信する(ステップS12)。
【0058】
なお、オーダ発行支援情報生成部305は、参照レポートに関係する画像データへのリンク情報が無い場合には、患者ID、当該参照レポートに対応する検査の実施日時、使用されたモダリティ情報等の参照レポートの内容から取得可能な情報を利用して、直接画像データ等をQ/R(Query/retrieve)等により取得するように医用画像保管装置7に指示することが好ましい。
【0059】
次に、オーダ発行支援情報生成部305は、受信した参照レポート記載情報、検査情報、画像データ等のレポート関連情報から、オーダ発行支援情報を構成する情報を生成する。例えば、オーダ発行支援情報生成部305は、取得した参照画像の付帯情報を利用して、スキャン時における撮影情報を生成する。なお、このとき、付帯情報等のうち、X線発生源の管電流、管電圧等の情報は抽出するだけで良いが、必要に応じて所定の処理(例えば変換処理)が行われる。オーダ発行支援情報生成部305は、これらの各種情報を、第1の対応テーブルに従ってオーダ入力画面の項目に応じて分類する等の編集を行うことで、オーダ発行支援情報を生成する。生成されたオーダ発行支援情報は、ネットワークNを介して医師端末1に送信される(ステップS13)。
【0060】
次に、医師端末1のオーダ発行支援処理部105は、RISサーバ9から受信したオーダ発行支援情報に基づいて、オーダ発行支援画面を作成し提示(表示部105による表示)する(ステップS14)。この提示によって、オーダ発行者からのオーダ編集が受け付けられる。
【0061】
図9は、オーダ発行支援情報に基づいて作成されたオーダ発行支援画面の一例を示している。同図において、オーダ発行支援情報に含まれていない項目については、例えば反転表示等の形態にて選択できないように表示される。なお、一つの項目に複数の情報が分類された場合には、これらの情報をその項目の候補をとして並べて表示し、オーダ発行者に選択させるようにする。オーダ発行者は、当該画面を観察することで、参照レポートや参照画像に関連のある項目を視認することができ、その中から検査に適切な条件を選択又は変更することでオーダの内容を編集することができる。
【0062】
次に、オーダ発行支援処理部105は、オーダ発行支援画面を介して入力された指示に従ってオーダを編集し(ステップS15)、オーダの内容を確定する(ステップS16)。また、オーダ発行支援処理部105は、確定されたオーダに参照レポートのリンク情報を埋め込み(ステップS17)、これをRISサーバ3へ送信することで、オーダ発行を行う(ステップS18)。
【0063】
以上述べた構成によれば、以下の効果を得ることができる。
【0064】
本医用画像診断システムによれば、オーダ発行の際、ハイパーリンク情報等を用いてオーダ発行者がオーダ作成の基礎とする参照レポートの記載、参照画像に基づいてオーダ発行支援情報を生成し、これを所定のオーダ発行支援画面を用いて提示する。オーダ発行者は、提示されたオーダ発行支援画面から所望の条件を選択等することで、参照レポート等に基づくオーダを生成し発行することができる。従って、参照レポート等として前回のレポート等を選択することで、少なくとも前回検査の内容とは整合性の取れたオーダ(例えば、前回検査において設定された各種条件を高い精度で再現可能なオーダ)を発行することができる。
【0065】
また、本医用画像診断システムによれば、参照レポート等を選択し所定の操作(例えば、参照レポートのドラッグアンドドロップ等)を実行し、提示された情報の中から所望のものを選択等することで、参照レポート等に基づくオーダを発行することができる。従って、オーダ発行の際、必要最小限の情報にアクセスするだけで済み、オーダ発行者の作業負担を軽減させることができる。
【0066】
また、本医用画像診断システムによれば、オーダ発行の際、オーダ発行支援画面によって提示された情報の中から所望のものを選択等するのみで、参照レポート等に基づくオーダを作成することができる。従って、オーダ作成時の操作ミスや発行者によるオーダ内容のばらつき等を低減させることができ、医療行為の質の向上に寄与することができる。
【0067】
また、本医用画像診断システムによれば、参照レポート等に基づくオーダが作成されるため、前回検査において設定された各種条件を高い精度で再現可能な詳細な内容のオーダを発行することができる。そのため、医用画像診断装置を用いて撮影を行う技師等は、オーダ発行後の撮影段階において、自身で前回レポート等にアクセスしその内容を確認する等を作業をする必要がない。従って、撮影を行う技師等の作業負担を軽減させることができ、その結果、検査効率を向上させることができる。
【0068】
また、本医用画像診断システムによれば、オーダ発行の根拠とされた参照レポートのリンク情報もオーダに埋め込まれる。従って、そのリンク情報を利用することで、必要に応じてオーダの根拠となった検査情報に迅速にアクセスすることが可能となる。これは、経過観察目的の検査が半分以上を占める中・大規模病院では非常に有用である。
【0069】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態に係る医用画像診断システムSは、参照レポート中の所見に含まれるキーワードやキーフレーズに基づいてオーダ発行支援情報を取得し、これを所定のオーダ発行支援画面を用いて提示することで、オーダ発行に関する精度を向上させ、且つ作業負担を軽減させるものである。
【0070】
図10は、オーダ発行支援情報を生成する際に参照される第2の対応テーブルの一例であり、RISサーバ3の記憶部303に記憶される。同図に示すように、第2の対応テーブルは、各キーワードや各キーフレーズと撮影条件等の各種情報とを対応付け、さらに各キーワードや各キーフレーズがどのモダリティに関するものであるのかの情報(装置種別)を示している。
【0071】
RISサーバ3のオーダ発行支援情報作成部305は、医師端末1から受け取った参照レポート中のキーワードやキーフレーズを解析し、第2の対応テーブルを参照して当該キーワードやキーフレーズに対応付けられた候補情報を特定する。また、オーダ発行支援情報生成部305は、特定した候補情報を第1の対応テーブルを用いて編集することで、オーダ発行支援情報を生成する。
【0072】
(動作)
次に、レポート中のキーワード又はキーフレーズを用いたオーダ発行支援機能を用いた本医用画像診断システムSのオーダ発行動作について説明する。
【0073】
図11は、第2の実施形態に係る本医用画像診断システムSのオーダ発行動作における処理の流れを示したフローチャートである。同図において、ステップS14までの処理は、第1の実施形態と同様である。
【0074】
オーダ作成支援画面が表示されると、オーダ発行支援処理部106は、表示されている参照レポートやオーダ入力画面に対するフレーズ選択操作(例えば、表示されている参照レポートに表示された「胸部」等のフレーズをドラッグ等により選択する操作)に応答して、選択されたフレーズが有するリンク情報をコピーする(ステップSa)。また、オーダ発行支援処理部106は、引き続いて実行されるオーダ入力画面に対する所定操作(例えば、表示されているオーダ入力画面に対するドロップ操作等)に応答して、フレーズを用いたオーダ発行支援情報の生成要求、選択されたフレーズに関する情報、及びステップSaにおいてコピーされたリンク情報等を、ネットワークNを介してRISサーバ3に送信する(ステップSb)。
【0075】
RISサーバ3のオーダ発行支援情報生成部305は、医師端末1から受信したフレーズを解析し、記憶部303に記憶された第2の対応テーブルを参照することで、当該フレーズに対応付けられた候補情報を抽出する。また、オーダ発行支援情報生成部305は、記憶部303に記憶された第1の対応テーブルを参照しながら、抽出した候補情報をオーダ入力画面の項目に応じて分類する等の編集を行うことで、オーダ発行支援情報を生成する。生成されたオーダ発行支援情報は、ネットワークNを介して医師端末1に送信される(ステップSc)。
【0076】
医師端末1は、RISサーバ9から受信したオーダ発行支援情報を用いて、既述のステップS14〜S19までの処理を実行する。
【0077】
以上述べた構成によれば、参照レポート中のキーワード又はキーフレーズを選択し所定の操作(例えば、参照レポートのドラッグアンドドロップ等)を実行することで、当該キーワード等にリンクされた情報をオーダ発行支援情報として取得することができる。オーダ発行者は、提示されたこれらのオーダ発行支援情報の中から所望のものを選択等することで、参照レポート等に基づくオーダを発行することができる。従って、第1の実施形態において示した効果に加えて、参照レポート中のキーワード又はキーフレーズを利用したより自由度の高いオーダ発行を実現することができる。
【0078】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。具体的な変形例としては、例えば次のようなものがある。
【0079】
(1)上記各実施形態に係る各機能は、当該処理を実行するプログラムをワークステーション等のコンピュータにインストールし、これらをメモリ上で展開することによっても実現することができる。このとき、コンピュータに当該手法を実行させることのできるプログラムは、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、DVDなど)、半導体メモリなどの記録媒体に格納して頒布することも可能である。
【0080】
(2)上記各実施形態では、オーダ発行支援処理部106を医師端末1に、オーダ発行支援情報生成部305をRISサーバ3に配置する構成とした。しかしながら、オーダ発行支援処理部106とオーダ発行支援情報生成部305との配置構成はこれに拘泥されない。例えば、RISサーバ3がオーダ発行支援処理部106とオーダ発行支援情報生成部305とを有し、当該RISサーバ3においてオーダ発行支援情報の生成、オーダ発行支援画面を用いたオーダ発行処理を行うようにしてもよい。係る場合、例えば図7におけるステップS1〜S5、ステップS14〜S19、図11におけるSa、Sbの各処理はオーダ発行支援処理部106により実行され、また、図7におけるステップS6、S8〜S10、S12、S13、図11におけるScの各処理はオーダ発行支援情報生成部305により実行される。従って、これらの各処理は、全てRISサーバ3において実行されることになる。
【0081】
(3)また、上記各実施形態に係る医用画像診断システムでは、説明を簡単なものにするため、参照レポートに関する情報(参照レポート全体又は当該参照レポートのコンテンツ(キーワード、キーフレーズ、リンク情報等))は医用レポート作成システム9の記憶部903に、参照レポートにリンクされたキー画像等は、医用画像保管装置7の記憶部703に、それぞれ保管される構成とした。しかしながら、この例に拘泥されず、参照レポートに関する情報、参照レポートにリンクされたキー画像等を、例えば、RISサーバ3の記憶部303に常時又は一時的に保管する、医師端末1の記憶部101に常時又は一時的に保管する、医用画像保管装置7の記憶部703にまとめて保管する、医用レポート作成システム9の記憶部903にまとめて保管する等の構成としてもよい。いずれの構成においても、オーダ発行支援画面において、表示された参照レポート、当該レポート中のキーフレーズ等、当該レポートにリンク又はハイパーリンクされたキー画像に対してドラッグアンドドロップ等の操作をトリガとして、リンク情報により特定される保管場所から該当する情報を取得することができ、オーダ発行支援情報を生成することができる。
【0082】
(4)上記(2)、(3)の変形例から、例えばオーダ発行支援処理部106、オーダ発行支援情報生成部305、参照レポートに関する情報、参照レポートにリンクされたキー画像等が格納された記憶部303を有するRISサーバ3を構成することも可能である。係る場合には、本医用画像診断システムは、RISサーバ3のみによって構成することも可能である。
【0083】
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0084】
以上本発明によれば、主治医がオーダを発行する際に参照する参照レポートや参照画像そのものから情報を取得し、それらを利用してオーダを構築していく医用画像診断システム及び放射線科情報システムサーバを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】図1は、第1の実施形態に係る医用画像診断システムSの構成を説明するための図である。
【図2】図2は、医師端末1の構成を説明するための示したブロック図である。
【図3】図3は、RISサーバ3の構成を説明するためのブロック図である。
【図4】図4は、第1の対応テーブルの一例を示した図である。
【図5】図5は、医用画像保管装置7の構成を説明するためのブロック図である。
【図6】図6は、医用レポート作成システム9の構成を説明するためのブロック図である。
【図7】図7は、本医用画像診断システムSのオーダ発行動作における処理の流れを示したフローチャートである。
【図8】図8は、参照レポート表示画面とオーダ入力画面とから構成されるオーダ発行支援画面の一例(オーダ支援情報表示前)を示した図である。
【図9】図9は、参照レポート表示画面とオーダ入力画面とから構成されるオーダ発行支援画面の一例(オーダ支援情報表示後)を示した図である。
【図10】図10は、オーダ発行支援情報を生成する際に参照される第2の対応テーブルの一例である。
【図11】図11は、第2の実施形態に係る本医用画像診断システムSのオーダ発行動作における処理の流れを示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0086】
1…医師端末、3…RISサーバ、5…医用画像診断装置、7…医用画像保管装置、9…医用レポート作成システム、101…制御部、103…記憶部、105…表示部、107…操作部、109…送受信部、301…制御部、303…記憶部、305…オーダ発行支援情報生成部、307…表示部、309…操作部、311…送受信部、701…制御部、703…記憶部、705…画像処理部、707…表示部、709…操作部、711…送受信部、901…制御部、903…記憶部、905…画像処理部、907…表示部、909…操作部、911送受信部、S…医用画像診断システム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくともレポートを含む医用情報を保管する保管手段と、
オーダ発行支援情報の生成指示を入力するための入力手段と、
前記オーダ発行支援情報の生成指示に応答して、オーダ発行において参照とされる参照レポートの記載情報、前記参照レポートの患者に関する検査情報、前記参照レポートにリンクされている画像情報のうちの少なくとも一つの所在を特定するための特定情報を生成するオーダ発行支援処理手段と、
前記参照レポートの記載情報、前記参照レポートの患者に関する検査情報、前記参照レポートにリンクされている画像情報のうちの少なくとも一つを含むレポート関連情報を、前記特定情報に基づいて、情報を前記保管手段から取得し、これを用いてオーダ発行支援情報を生成するオーダ発行支援情報生成手段と、
前記オーダ発行支援情報を所定の形態で表示する表示手段と、
を具備することを特徴とする医用画像診断システム。
【請求項2】
前記表示手段は、前記参照レポートを用いて前記オーダ発行支援情報の生成を指示するためのオーダ発行支援画面を表示し、
前記入力手段は、表示された前記オーダ発行支援画面に対し所定の操作を行うことで、前記オーダ発行支援情報の生成指示を入力するものであること、
を特徴とする請求項1記載の医用画像診断システム。
【請求項3】
前記オーダ発行支援画面の表示項目と各種情報とを対応付ける第1の対応テーブルを記憶する記憶手段をさらに具備し、
前記オーダ発行支援情報生成手段は、前記医用画像保管通信システムから取得した前記レポート関連情報を前記第1の対応テーブルに基づいて分類することで、前記オーダ発行支援情報を生成し、
前記オーダ発行支援処理手段は、前記オーダ発行支援情報が該当する項目に割り当てられた前記オーダ発行支援画面を生成すること、
を特徴とする請求項2記載の医用画像診断システム。
【請求項4】
前記所定の操作は、前記オーダ発行支援画面におけるドラッグアンドドロップ操作であることを特徴とする請求項2又は3記載の医用画像診断システム。
【請求項5】
前記オーダ発行支援情報生成手段は、少なくとも前記参照レポートに含まれるリンク情報をコピーすることにより、前記特定情報を生成することを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項記載の医用画像診断システム。
【請求項6】
前記参照レポート中に含まれる語句を指定するための指定手段をさらに具備し、
前記オーダ発行支援処理手段は、指定された前記語句を含む前記特定情報を生成し、
前記記憶手段は、複数の語句と各語句に関連する医用情報と語句とを対応付ける第2の対応テーブルを記憶し、
前記オーダ発行支援情報生成手段は、前記レポート関連情報に加えて、前記第2のテーブルにより選択された前記語句に対応付けられた医用情報を前記医用画像保管通信システムから取得し、これを前記第1の対応テーブルに基づいて分類することで、前記オーダ発行支援情報を生成すること、
を特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項記載の医用画像診断システム。
【請求項7】
前記オーダ発行支援処理手段は、前記オーダ発行支援画面を介して選択された結果に基づいて、オーダを発行することを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一項記載の医用画像診断システム。
【請求項8】
少なくともレポートを含む医用情報を保管する保管手段と、
オーダ発行において参照とされる参照レポートを利用して、オーダ発行支援情報の生成指示を入力するための入力手段と、
前記オーダ発行支援情報の生成指示に応答して、前記参照レポートによって特定される情報に基づいて、オーダ発行支援情報を生成するオーダ発行支援情報生成手段と、
前記オーダ発行支援情報を所定の形態で表示する表示手段と、
を具備することを特徴とする医用画像診断システム。
【請求項9】
オーダ発行において参照とされる参照レポートの記載情報、前記参照レポートの患者に関する検査情報、前記参照レポートにリンクされている画像情報のうちの少なくとも一つを含むレポート関連情報を、少なくともレポートを含む医用情報を保管する医用画像保管通信システムから取得し、これを用いてオーダ発行支援情報を生成するオーダ発行支援情報生成手段と、
前記オーダ発行支援情報を所定の形態にて提示するための提示手段と、
提示された前記オーダ発行支援情報から、所望の情報を選択するための選択手段と、
選択された情報に基づいて、オーダを発行するオーダ発行支援処理手段と、
を具備することを特徴とする医用画像診断システム。
【請求項10】
ネットワークを介した端末からの要求に応答して、オーダ発行において参照とされる参照レポートの記載情報、前記参照レポートの患者に関する検査情報、前記参照レポートにリンクされている画像情報のうちの少なくとも一つを、少なくともレポートを含む医用情報を保管する医用画像保管通信システムから取得し、これを含むオーダ発行支援情報を生成するオーダ発行支援情報生成手段と、
生成された前記オーダ発行支援情報を、ネットワークを介して前記医師端末に送信する送信手段と、
を具備することを特徴とする放射線科情報システムサーバ。
【請求項1】
少なくともレポートを含む医用情報を保管する保管手段と、
オーダ発行支援情報の生成指示を入力するための入力手段と、
前記オーダ発行支援情報の生成指示に応答して、オーダ発行において参照とされる参照レポートの記載情報、前記参照レポートの患者に関する検査情報、前記参照レポートにリンクされている画像情報のうちの少なくとも一つの所在を特定するための特定情報を生成するオーダ発行支援処理手段と、
前記参照レポートの記載情報、前記参照レポートの患者に関する検査情報、前記参照レポートにリンクされている画像情報のうちの少なくとも一つを含むレポート関連情報を、前記特定情報に基づいて、情報を前記保管手段から取得し、これを用いてオーダ発行支援情報を生成するオーダ発行支援情報生成手段と、
前記オーダ発行支援情報を所定の形態で表示する表示手段と、
を具備することを特徴とする医用画像診断システム。
【請求項2】
前記表示手段は、前記参照レポートを用いて前記オーダ発行支援情報の生成を指示するためのオーダ発行支援画面を表示し、
前記入力手段は、表示された前記オーダ発行支援画面に対し所定の操作を行うことで、前記オーダ発行支援情報の生成指示を入力するものであること、
を特徴とする請求項1記載の医用画像診断システム。
【請求項3】
前記オーダ発行支援画面の表示項目と各種情報とを対応付ける第1の対応テーブルを記憶する記憶手段をさらに具備し、
前記オーダ発行支援情報生成手段は、前記医用画像保管通信システムから取得した前記レポート関連情報を前記第1の対応テーブルに基づいて分類することで、前記オーダ発行支援情報を生成し、
前記オーダ発行支援処理手段は、前記オーダ発行支援情報が該当する項目に割り当てられた前記オーダ発行支援画面を生成すること、
を特徴とする請求項2記載の医用画像診断システム。
【請求項4】
前記所定の操作は、前記オーダ発行支援画面におけるドラッグアンドドロップ操作であることを特徴とする請求項2又は3記載の医用画像診断システム。
【請求項5】
前記オーダ発行支援情報生成手段は、少なくとも前記参照レポートに含まれるリンク情報をコピーすることにより、前記特定情報を生成することを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項記載の医用画像診断システム。
【請求項6】
前記参照レポート中に含まれる語句を指定するための指定手段をさらに具備し、
前記オーダ発行支援処理手段は、指定された前記語句を含む前記特定情報を生成し、
前記記憶手段は、複数の語句と各語句に関連する医用情報と語句とを対応付ける第2の対応テーブルを記憶し、
前記オーダ発行支援情報生成手段は、前記レポート関連情報に加えて、前記第2のテーブルにより選択された前記語句に対応付けられた医用情報を前記医用画像保管通信システムから取得し、これを前記第1の対応テーブルに基づいて分類することで、前記オーダ発行支援情報を生成すること、
を特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項記載の医用画像診断システム。
【請求項7】
前記オーダ発行支援処理手段は、前記オーダ発行支援画面を介して選択された結果に基づいて、オーダを発行することを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一項記載の医用画像診断システム。
【請求項8】
少なくともレポートを含む医用情報を保管する保管手段と、
オーダ発行において参照とされる参照レポートを利用して、オーダ発行支援情報の生成指示を入力するための入力手段と、
前記オーダ発行支援情報の生成指示に応答して、前記参照レポートによって特定される情報に基づいて、オーダ発行支援情報を生成するオーダ発行支援情報生成手段と、
前記オーダ発行支援情報を所定の形態で表示する表示手段と、
を具備することを特徴とする医用画像診断システム。
【請求項9】
オーダ発行において参照とされる参照レポートの記載情報、前記参照レポートの患者に関する検査情報、前記参照レポートにリンクされている画像情報のうちの少なくとも一つを含むレポート関連情報を、少なくともレポートを含む医用情報を保管する医用画像保管通信システムから取得し、これを用いてオーダ発行支援情報を生成するオーダ発行支援情報生成手段と、
前記オーダ発行支援情報を所定の形態にて提示するための提示手段と、
提示された前記オーダ発行支援情報から、所望の情報を選択するための選択手段と、
選択された情報に基づいて、オーダを発行するオーダ発行支援処理手段と、
を具備することを特徴とする医用画像診断システム。
【請求項10】
ネットワークを介した端末からの要求に応答して、オーダ発行において参照とされる参照レポートの記載情報、前記参照レポートの患者に関する検査情報、前記参照レポートにリンクされている画像情報のうちの少なくとも一つを、少なくともレポートを含む医用情報を保管する医用画像保管通信システムから取得し、これを含むオーダ発行支援情報を生成するオーダ発行支援情報生成手段と、
生成された前記オーダ発行支援情報を、ネットワークを介して前記医師端末に送信する送信手段と、
を具備することを特徴とする放射線科情報システムサーバ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2007−143766(P2007−143766A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−340990(P2005−340990)
【出願日】平成17年11月25日(2005.11.25)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年11月25日(2005.11.25)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】
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