説明

医用画像診断支援システム

【課題】医用画像診断支援システムにおいて、医用画像を用いて読影する側に医用画像のみを介して伝達したい情報を伝達すること。
【解決手段】医用画像診断支援システムは、被検体を撮像して、被検体の像を含む医用画像を生成する医用画像生成部62と、医用画像上に描画する描画情報を設定する描画情報設定部64と、医用画像上の任意の場所に、描画情報の描画領域を設定する描画領域設定部65と、描画領域設定部65によって設定される医用画像上の描画領域内の各画素を、描画情報設定部64によって設定される描画情報を描画するための画素値にそれぞれ置換する画素値置換部66と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医用画像上の所定領域の画素値を置換する技術に係り、特に、所定領域内の各画素を、医用画像を用いて読影する側に伝達したい描画情報を描画するための画素値にそれぞれ置換する医用画像診断支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
医療現場においては、様々な種類の医用画像診断装置が従来から使用されている。MRI(magnetic resonance imaging)装置、超音波診断装置、X線CT(computed tomography)装置、X線診断装置及び核医学診断装置等が医用画像診断装置の代表的な例である。
【0003】
近年、医用画像診断装置で生成される医用画像をその医用画像診断装置のモニタに表示する以外に、医用画像を電子データとして読影機器等の医用画像診断装置の外部機器に転送して、その医用画像を読影のために供するようになった。このような電子データによる医用画像の保存、転送、表示による読影が、従来のフィルムを使用する読影に置き換わりつつある。
【0004】
医用画像の読影に必要な患者名や日付、主な撮像条件は、付帯情報として診断装置のサブユニットである表示装置に表示されると共にフィルムに印刷することが可能である。また、DICOM(digital imaging and communications in medicine)規格で定められた情報は規格に適合した外部機器であれば、転送先の外部機器でもそれを正しく再現して表示することが可能である。
【0005】
DICOM規格を利用した技術として、医用画像の方向を示す方向情報をその医用画像の画像データに埋め込む埋込手段を備える医用画像処理システムが開示されている(特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2007−151652号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、DICOM規格に定められていない情報は、医用画像の転送先の外部機器で再現することが不可能であり、読影に必要な情報が外部機器の操作者(読影医)に伝わらないという不都合を生じる。また、DICOM規格に定められている内容であっても、あらゆる外部機器が全ての医用画像診断装置個々の取り決めに対応しているわけではないので、読影に必要な情報が外部機器で必ず正しく再現されるとも言い難い。例えば、上肢、下肢、乳房及び眼球等のように医用画像からは左右(左部分又は右部分)の判別が困難な部位のうち、左(又は右)部分を含む医用画像が単独で外部転送される場合、外部機器ではその部分が左右のどちらのものであるかが識別困難である。言い換えれば、医用画像診断機器側ではすぐにわかる情報が外部機器では判断することができない。DICOM規格に定められている装置座標が外部機器にて再現できれば、医用画像の属性をある程度判別できる場合もあり得るが、上肢、下肢、乳房及び眼球等のような部位では、撮像時に装置のどこにどの向きに載置されていたかによって変わってくるので判別は不可能である。
【0007】
また、医用画像診断装置でDICOMのプライベートタグに注釈文字を記述して転送先でキャプチャする技術もあるが、注釈文字にはその後の処理を施すことができない等通常の画像と同等に扱うことができない。
【0008】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、医用画像を用いて読影する側に医用画像のみを介して伝達したい情報を伝達することができる医用画像診断支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る医用画像診断支援システムは、上述した課題を解決するために、被検体を撮像して、前記被検体の像を含む医用画像を生成する医用画像生成部と、前記医用画像上に描画する描画情報を設定する描画情報設定部と、前記医用画像上の任意の場所に、前記描画情報の描画領域を設定する描画領域設定部と、前記描画領域設定部によって設定される前記医用画像上の前記描画領域内の各画素を、前記描画情報設定部によって設定される前記描画情報を描画するための画素値にそれぞれ置換する画素値置換部と、を有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る医用画像診断支援システムによると、医用画像を用いて読影する側に医用画像のみを介して伝達したい情報を伝達することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明に係る医用画像診断支援システムの実施形態について、添付図面を参照して説明する。
【0012】
図1は、本実施形態の医用画像診断支援システムのハードウェア構成を示す概略図である。
【0013】
図1は、本実施形態の医用画像診断支援システム10を示す。その医用画像診断支援システム10は、大きくは、医用画像診断装置11、記録媒体用ドライブ12及び医用画像印刷装置(イメージャ)13によって構成される。なお、記録媒体用ドライブ12は、図1に示すように医用画像診断装置11の外部に設けられるものであってもよいし、医用画像診断装置11に内蔵されるものであってもよい。
【0014】
医用画像診断装置11、例えば、MRI(magnetic resonance imaging)装置11は、撮像系11a及び制御系11bによって構成される。なお、本実施形態では、医用画像診断装置11をMRI装置とした場合について説明する。しかし、医用画像診断装置11は、超音波診断装置、X線CT(computed tomography)装置、X線診断装置及び核医学診断装置等であってもよい。
【0015】
MRI装置11の撮像系11aには、架台(図示しない)が備えられ、その架台内に、静磁場磁石21と、この静磁場磁石21の内部であって静磁場磁石21と同軸上に筒状のシムコイル22と、静磁場磁石21の内部で筒状に形成される傾斜磁場コイルユニット23とを収容する。また、撮像系11aには、RFコイル24と、被検者Pを架台内に進退させる寝台機構25とが設けられる。
【0016】
一方、MRI装置11の制御系11bには、静磁場電源31、傾斜磁場電源33、シムコイル電源32、送信器34、受信器35、シーケンスコントローラ(シーケンサ)36及びコンピュータ37が設けられる。
【0017】
静磁場磁石21は、静磁場電源31と接続される。静磁場電源31から供給された電流によって撮像領域(FOV:field of view)に静磁場を形成させる。
【0018】
シムコイル22はシムコイル電源32と接続され、シムコイル電源32からシムコイル22に電流を供給して、静磁場を均一化する。
【0019】
傾斜磁場コイルユニット23は、X軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23y及びZ軸傾斜磁場コイル23zで構成される。また、傾斜磁場コイルユニット23の内側には寝台機構25の天板26が設けられ、その天板26には被検者Pが載置される。天板26は、寝台機構25によって移動させられる。
【0020】
また、傾斜磁場コイルユニット23は、傾斜磁場電源33と接続される。傾斜磁場コイルユニット23のX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23y及びZ軸傾斜磁場コイル23zはそれぞれ、傾斜磁場電源33のX軸傾斜磁場電源33x、Y軸傾斜磁場電源33y及びZ軸傾斜磁場電源33zとそれぞれ接続される。
【0021】
そして、X軸傾斜磁場電源33x、Y軸傾斜磁場電源33y及びZ軸傾斜磁場電源33zからそれぞれX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23y及びZ軸傾斜磁場コイル23zに供給された電流により、撮像領域にそれぞれX軸方向の傾斜磁場Gx、Y軸方向の傾斜磁場Gy、Z軸方向の傾斜磁場Gzを形成する。
【0022】
RFコイル24はマルチコイルによって構成され、送信器34及び受信器35と接続される。RFコイル24は、送信器34から高周波信号を受けて被検者Pの撮像部位(被検体)にラーモア周波数(共鳴周波数)の高周波(RF:radio frequency)信号を送信する機能と、撮像部位内部の原子核スピンの高周波信号による励起に伴って発生したNMR(nuclear magnetic resonance)信号を受信して受信器35に与える機能を有する。なお、RFコイル24の送受方式としては、送信コイルと受信コイルとを1つのコイルで兼用する方式の他、送信コイルと受信コイルに別々のコイルを用いる方式も存在する。そして、図1に示すMRI装置11では、RFコイル24の一例として送信コイルと受信コイルとを1つのコイルで兼用する方式である頭部用コイルを例示している。
【0023】
寝台装置25は、シーケンスコントローラ36の制御に従って被検者Pを載置する天板26を架台の空洞部内を進退させる。
【0024】
一方、制御系11bのシーケンスコントローラ36は、寝台機構25、傾斜磁場電源33、送信器34及び受信器35と接続される。シーケンスコントローラ36は、図示しないプロセッサ、例えばCPU(central processing unit)及びメモリを備えており、寝台機構25、傾斜磁場電源33、送信器34及び受信器35を駆動させるために必要な制御情報、例えば傾斜磁場電源33に印加すべきパルス電流の強度や印加時間、印加タイミング等の動作制御情報を記述したシーケンス情報を記憶する。
【0025】
また、シーケンスコントローラ36は、記憶した所定のシーケンスに従って寝台機構25を駆動させることによって、天板26を架台に対してZ軸方向に進退させる。さらに、シーケンスコントローラ36は、記憶した所定のシーケンスに従って傾斜磁場電源33、送信器34及び受信器35を駆動させることによって、架台内にX軸傾斜磁場Gx、Y軸傾斜磁場Gy,Z軸傾斜磁場Gz及びRF信号を発生させる。
【0026】
送信器34は、シーケンスコントローラ36から受けた制御情報に基づいてRF信号をRFコイル24に与える。一方、受信器30は、RFコイル24から受けたNMR信号に所要の信号処理を実行すると共にA/D(analog to digital)変換することにより、受信器35からデジタル化されたNMR信号である生データ(raw data)を生成する。また、送信器34は、生成した生データをシーケンスコントローラ36に与える。シーケンスコントローラ36は、受信器35からの生データを受けてコンピュータ37に与える。
【0027】
コンピュータ37は、制御装置としてのCPU51、メモリ52、HD(hard disk)53、IF(interface)54、表示装置55及び入力装置56等、コンピュータとしての基本的なハードウェアから構成される。CPU51は、共通信号伝送路としてのバスBを介して、コンピュータ37を構成する各ハードウェア構成要素52,53,54,55及び56に相互接続されている。また、コンピュータ37は、IF54を介して病院基幹のLAN(local area network)等のネットワークNに相互通信可能に接続される。
【0028】
なお、コンピュータ37には、各種アプリケーションプログラムやデータを記憶したメディアから各種アプリケーションプログラムやデータを読み込むドライブを具備する場合もある。
【0029】
CPU51は、半導体で構成された電子回路が複数の端子を持つパッケージに封入されている集積回路(LSI)の構成をもつ制御装置である。CPU51は、メモリ52に記憶しているプログラムを実行する。又は、CPU51は、HD53に記憶しているプログラム、ネットワークNから転送されIF54で受信されてHD53にインストールされたプログラム等を、メモリ52にロードして実行する機能を有する。
【0030】
メモリ52は、ROM(read only memory)及びRAM(random access memory)等の要素を兼ね備える構成をもつ記憶装置である。メモリ52は、CPU51の制御によって、IPL(initial program loading)、BIOS(basic input/output system)及びデータを記憶したり、CPU51のワークメモリやデータの一時的な記憶に用いたりする機能を有する。
【0031】
HD53は、磁性体を塗布又は蒸着した金属のディスクが読み取り装置(図示しない)に着脱不能で内蔵されている構成をもつ記憶装置である。HD53は、CPU51の制御によって、MRI装置11にインストールされたプログラム(アプリケーションプログラムの他、OS(operating system)等も含まれる)を記憶したり、各種データを記憶したりする機能を有する。また、OSに、ユーザに対する情報の表示にグラフィックを多用し、基礎的な操作を入力装置56によって行なうことができるGUI(graphical user interface)を提供させることもできる。
【0032】
IF54は、パラレル接続仕様やシリアル接続仕様に合わせたコネクタによって構成される。IF54は、CPU51の制御によって、各規格に応じた通信制御を行ない、記録媒体用ドライブ12及び医用画像印刷装置13やネットワークNに相互接続することができる機能を有する。MRI装置11は、IF54及びネットワークNを介して、図示しない読影機器や医用画像データサーバ等と通信可能に接続される。
【0033】
表示装置55は、図示しないDSC(digital scan convert)回路、RGB(red green blue)変換器、D/A(digital to analog)変換回路及びモニタ等によって構成される。
【0034】
入力装置56は、操作者によって操作が可能なキーボード及びマウス等によって構成される。入力装置56の操作に従った入力信号はバスBを介してCPU51に送られる。操作者は、入力装置56を用いて、後述する所望の描画情報パターンを選択したり、描画領域を選択したり、描画情報を直接入力したりする。
【0035】
また、医用画像診断支援システム10の記録媒体用ドライブ12は、図示しない可搬型の記録媒体(メディア)の着脱が可能となっている構成をもつ。記録媒体用ドライブ12は、MRI装置11の制御系11bのCPU51の制御によって、記録媒体に記録されたデータ(プログラムを含む)を読み出してバスB上に出力し、また、バスBを介して供給されるデータを記録媒体に書き込む機能を有する。記録媒体としては、例えば、FD(flexible disk)、CD−ROM(compact disc−read only memory)、CD−R(compact disk recordable)、CD−RW(compact disk rewritable)、MO(magneto optical)ディスク、DVD(digital versatile disc)、DVD−R(digital versatile disk−recordable)及び磁気ディスク等が挙げられる。
【0036】
医用画像印刷装置13は、CPU51の制御によって、後述する描画情報を含む医用画像をフィルム上に印刷する機能を有する。
【0037】
図2は、MRI装置11の機能を示すブロック図である。
【0038】
図1に示すCPU51(又はシーケンスコントローラ36のCPU)がプログラムを実行することによって、図2に示すように、MRI装置11は、描画情報パターン記録部61、医用画像生成部62、医用情報生成部63、描画情報設定部64、描画領域設定部65及び画素値置換部66として機能する。
【0039】
描画情報パターン記録部61は、医用画像を用いて読影する側に伝達したい描画情報をパターン化してなる描画情報パターンを予めHD53等の記憶装置に記録する機能を有する。描画情報パターン記録部61は、被検体の方向情報(RIGHT又はLEFT等)を予め記憶装置に記録する。また、描画情報パターン記録部61は、撮像手法情報(FE(field echo)法、SE(spin echo)法、FSE(fast spin echo)法、FASE(fast asymmetric spin echo)法、EPI(echo planar imaging)法又はPS(phase shift)法等)及び画像種情報(例えば、シリコン画像、脂肪画像、磁化率強調画像、Choline画像及びIn−Phase画像等)のうち少なくとも一方を予め記憶装置に記録する。
【0040】
例えば、MRI装置11を使用した乳房撮像では、シリコンインプラントの被検体内の水及び脂肪のプロトンではなくシリコンのプロトンを選択的に画像化してシリコン画像を生成するが、MRI装置11の外部機器に新しいコントラストの画像観察の経験がない場合、MRI装置11から送られる画像がシリコン画像であると外部機器側で正しく判断することが困難である。そこで、撮像シーケンス及び撮像条件がシリコンイメージング用のものである場合、生成される画像上にシリコン画像であることを表す描画情報を挿入することで、外部機器側における誤った画像種の判断が防止できる。
【0041】
医用画像生成部62は、被検者Pの撮像部位(被検体)を撮像して、撮像部位の像を含む医用画像を生成する機能を有する。医用画像生成部62は、位置決め画像用に採用されるパルスシーケンスに従ってシーケンスコントローラ36を制御して、位置決め画像を生成する。そして、医用画像生成部62は、その位置決め画像を基に関心領域を設定し、本撮像用に採用されるパルスシーケンスに従ってシーケンスコントローラ36を制御して、本画像としての医用画像を生成する。
【0042】
位置決め画像用及び本撮像用に採用されるパルスシーケンスによると、X軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23y及びZ軸傾斜磁場コイル23zは、それぞれスライス方向傾斜磁場、位相エンコード方向傾斜磁場、読出し方向(周波数エンコード方向)傾斜磁場を静磁場に重畳する。この間、送信器34から供給されたRF電流パルスにより、RFコイル24からRFパルスが被検者Pの撮像部位に印加されて、磁気共鳴を励起させる。一方、受信器35は、励起されたMR信号を受信し、この受信信号に各種の信号処理を施して、対応するデジタルの原データ(生データ)を形成する。そして、受信器35によって形成される原データのフーリエ空間(k空間、周波数空間)への配置や、原データを実空間画像に再構成するための2次元又は3次元のフーリエ変換処理を行なって位置決め画像や本画像としての医用画像を生成する。
【0043】
医用情報生成部63は、医用画像生成部62によって生成される医用画像にその医用画像の付帯情報を付帯して医用情報を生成する機能を有する。医用情報生成部63は、被検者Pの撮像部位に関する医用画像と、その医用画像に付帯する付帯情報とを関連付けた医用情報であるDICOM(digital imaging and communication in medicine)ファイルを生成する。
【0044】
ここで、DICOMファイルとは、DICOM規格に従って生成されたファイルデータである。DICOM規格とは、医用情報を共通化するために米国で標準化され、医用画像についてのデータ形式、通信方法、システム及びサービス等を含む広範囲な規約である。DICOMファイルの各データエレメントに含まれる各タグによって、医用画像の付帯情報である患者情報(患者名や患者ID(identification)等)、部位情報、撮像条件情報及び表示情報等が医用画像に付帯される。
【0045】
描画情報設定部64は、記憶装置を検索して、記憶装置から取得される描画情報パターンを、医用画像生成部62によって生成される医用画像上に描画する描画情報として設定する機能を有する。ここで、描画情報設定部64は、記憶装置に予め記憶される各種描画情報パターンの中から操作者によって選択される描画情報パターンを描画情報として設定することが望ましい。付帯情報には含まれない情報を描画情報パターンとして予め記憶させ、操作者によってその描画情報パターンを選択させることで、描画情報設定部64は、付帯情報には含まれない描画情報パターンを描画情報として設定することができる。また、付帯情報に含まれる情報を描画情報パターンとして予め記憶させ、操作者によってその描画情報パターンを選択させることで、描画情報設定部64は、付帯情報に含まれる描画情報パターンを描画情報として設定することができる。
【0046】
図3は、描画情報パターンの選択画面の一例を示す図である。
【0047】
図3に示すように、操作者は、描画情報パターンを選択するためのプルダウンメニューを用いて、表示装置55に表示される医用画像に対応する所望の描画情報パターンを選択する。操作者は、プルダウンメニューを用いて、例えば、上肢、下肢、乳房及び眼球等のように医用画像からは左右(左部分又は右部分)の判別が困難な部位のうち、左(又は右)部分を表示する医用画像に対応する所望の描画情報パターンとして「LEFT」を選択する。
【0048】
又は、図2に示す描画情報設定部64は、入力装置56を介して操作者によって直接入力される情報を描画情報として設定してもよい。具体的には、描画情報設定部64は、入力装置56としてのキーボードを用いて直接入力される文字列や、入力装置56としてのマウスを用いて直接入力される線分等を描画情報として設定する。付帯情報には含まれない情報を操作者によって直接入力させることで、描画情報設定部64は、付帯情報には含まれない情報を描画情報として設定することができる。また、付帯情報に含まれる情報を操作者によって直接入力させることで、描画情報設定部64は、付帯情報に含まれる情報を描画情報として設定することができる。
【0049】
又は、描画情報設定部64は、医用情報生成部63によって医用画像に付帯される付帯情報を描画情報として設定する。例えば、部位情報は付帯情報に含まれるので、部位情報「下肢」を描画情報として設定する。医用情報生成部63によって医用画像に付帯される付帯情報を描画情報として設定すると、描画情報設定部64は、操作者に操作によらずに描画情報を設定することができるので、操作者の作業負担を軽減できると共に操作者による描画情報選択のバラツキを抑えることができる。
【0050】
又は、描画情報設定部64は、後述するように、医用画像生成部62によって生成される医用画像に対応する描画情報を自動的に判断して設定する。医用画像生成部62によって生成される医用画像に対応する描画情報を自動的に判断して設定すると、描画情報設定部64は、操作者に操作によらずに描画情報を設定することができるので、操作者の作業負担を軽減できると共に操作者による描画情報選択のバラツキを抑えることができる。
【0051】
描画領域設定部65は、医用画像生成部62によって生成される医用画像上の任意の場所に、描画情報設定部64によって設定される描画情報の描画領域を設定する機能を有する。具体的には、描画領域設定部65は、医用画像上の撮像領域の像を含まない場所、例えば、医用画像上の四隅であって、周囲の画素の画素値との変動が閾値より小さい画素値を有する画素を連続して含む場所に、描画領域を設定する構成とする。又は、描画領域設定部65は、医用画像上の任意の場所を選択入力する入力装置56からの入力信号に従って、描画領域を設定してもよい。
【0052】
図4は、任意の場所の選択画面の一例を示す図である。
【0053】
図4に示すように、操作者は、入力装置56を用いて、医用画像が表示される選択画面上のキャレット(カーソル)C(又は矢印や十字等のポインタ等)を移動させることで、医用画像上の任意の場所を選択する。なお、任意の場所は、描画領域そのものであってもよいし、描画領域の開始位置であってもよい。
【0054】
また、図2に示す画素値置換部66は、描画領域設定部65によって設定される医用画像上の描画領域内の各画素を、描画情報設定部64によって設定される描画情報を描画するための画素値にそれぞれ置換する機能を有する。
【0055】
図5は、画素値置換部66によって置換後の医用画像の表示画面の一例を示す図である。
【0056】
図5は、MRI装置11の医用画像生成部62によって生成され、被検者Pの撮像部位としての左膝の矢状断面を示すMR画像を示す。図3に示す描画情報パターンの選択画面で、医用画像の描画情報が「LEFT」と設定されるとすると、画素値置換部66は、MR画像上の任意の場所として設定される左膝の像を含まない描画領域A内の各画素を、「LEFT」を文字列として描画するための画素値にそれぞれ置換する。なお、描画領域Aのサイズは、描画情報の表記上の大きさ(文字列の長さ等)によって変化する。
【0057】
図6及び図7は、画素値置換部66によって置換後の医用画像上の描画領域の一例を示す拡大図である。
【0058】
図6に示す描画領域A1の場合、画素値置換部66は、描画領域設定部65によって設定される描画領域A内のうち、描画情報「LEFT」の表記形状を示す各画素を前景画素として第1の画素値にそれぞれ置換する一方、その他の各画素を描画情報「LEFT」の背景画素として第2の画素値にそれぞれ置換する。図6に示すように、画素値置換部66は、例えば“29×66”の各画素によって構成される描画領域A1内のうち、描画情報「LEFT」を表記するための各画素(図中黒塗り部分に囲まれた部分)を第1の画素値「215(白)」にそれぞれ置換する一方、その他の各画素(図中黒塗り部分)を背景画素として第2の画素値「0(黒)」にそれぞれ置換する。
【0059】
一方、図7に示す描画領域A2の場合、画素値置換部66は、描画領域設定部65によって設定される描画領域内のうち描画情報の表記形状を示す各画素のみを1つの画素値にそれぞれ置換する。図7に示すように、画素値置換部66は、例えば“29×66”の各画素によって構成される描画領域A2内のうち、描画情報「LEFT」を表記するための各画素(図中黒塗り部分)のみを1つの画素値「0(黒)」にそれぞれ置換する。
【0060】
また、図2に示す画素値置換部66は、入力装置56からの入力信号に従って、置換に供した描画領域内の各画素の画素値の再度の置換を行なうことが可能な構成としてもよい。例えば、入力装置56が用いられて図5に示す表示画面上で直接に描画情報「LEFT」が「RIGHT」に変更されることで、画素値置換部66は、描画情報「LEFT」を「RIGHT」に変更して再度の置換を行なう。
【0061】
画素値置換部66による置換後の医用画像は、記録媒体用のドライブ12、医用画像印刷装置13及びネットワークN網(ネットワークN上の読影機器や医用画像データサーバ等)のうち少なくとも一つに出力される。
【0062】
ここで、画素値置換部66は、描画領域設定部65によって設定される描画領域内の各画素を、描画情報設定部65によって設定される描画情報を文字列の他、記号や線分として描画するための画素値にそれぞれ置換する構成としてもよい。描画領域内の各画素を、描画情報を記号及び線分として描画する画素値にそれぞれ置換する場合、描画情報の文字列を開示したい者だけに文字列と記号及び線分との対応を通知することで、例えば医用画像印刷装置13によって印刷されるフィルム上の描画情報を部外者に秘匿することができる。
【0063】
なお、医用画像診断支援システム10は、画素値置換部66による描画領域内の画素値の置換後、入力装置56からの入力信号に従って描画領域を変更可能な構成としてもよい。その場合、画素値置換部66は、描画領域内の各画素を、描画情報を描画するための画素値にそれぞれ置換する際、描画領域内の各画素の置換前の画素値を記憶装置にそれぞれ記録する。そして、描画領域設定部65は、入力装置56からの入力信号に従って設定される変更後の描画領域を画素値置換部66に送る。画素値置換部66は、変更後の描画領域内の各画素を、描画情報を描画するための画素値にそれぞれ置換する際、変更後の描画領域内の各画素の置換前の画素値を記憶装置にそれぞれ記録すると共に、変更前の描画領域内の各画素の置換前の画素値を記憶装置からそれぞれ取得し、変更前の描画領域内の各画素を置換前の画素値にそれぞれ復元する。
【0064】
続いて、本実施形態の医用画像診断支援システム10の動作について、図8に示すフローチャートを用いて説明する。
【0065】
まず、医用画像診断支援システム10のMRI装置11は、医用画像を用いて読影する側に伝達したい描画情報をパターン化してなる描画情報パターンを予めHD53等の記憶装置に記録する(ステップS1)。医用画像診断支援システム10は、被検体の方向情報(RIGHT又はLEFT等)を予め記憶装置に記録する。また、MRI装置11は、撮像手法情報及び画像種情報のうち少なくとも一方を予め記憶装置に記録する。
【0066】
次いで、MRI装置11は、被検者Pの撮像部位(被検体)を撮像して、撮像部位の像を含む医用画像を生成する(ステップS2)。
【0067】
また、MRI装置11は、ステップS2によって生成される医用画像にその医用画像の付帯情報を付帯して医用情報を生成する(ステップS3)。MRI装置11は、被検者Pの撮像部位に関する医用画像と、その医用画像に付帯する付帯情報とを関連付けた医用情報であるDICOMファイルを生成する。
【0068】
次いで、MRI装置11は、記憶装置を検索して、記憶装置から取得される描画情報パターンを、ステップS2によって生成される医用画像上に描画する描画情報として設定する(ステップS4)。例えば、操作者が入力装置56を用いて、表示装置55に表示される医用画像を見ながら記憶装置に記憶される各種描画情報パターンの中から所望の描画情報パターンを選択することによって、MRI装置11は描画情報を設定する。又は、MRI装置11は、ステップS3によって医用画像に付帯される付帯情報を描画情報として設定する。
【0069】
次いで、MRI装置11は、ステップS2によって生成される医用画像上の任意の場所に、ステップS4によって設定される描画情報の描画領域を設定する(ステップS5)。具体的には、ステップS5では、医用画像上の撮像領域の像を含まない場所、例えば、医用画像上の四隅であって、周囲の画素の画素値との変動が閾値より小さい画素値を有する画素を連続して含む場所に、描画領域を設定する構成としてもよい。又は、ステップS5では、医用画像上の任意の場所を選択入力する入力装置56からの入力信号に従って、描画領域を設定してもよい。
【0070】
次いで、MRI装置11は、ステップS5によって設定される医用画像上の描画領域内の各画素を、ステップS4によって設定され描画情報を描画するための画素値にそれぞれ置換する際、描画領域内の各画素の置換前の画素値を記憶装置にそれぞれ記録する(ステップS6)。
【0071】
次いで、MRI装置11は、ステップS4によって設定される描画情報及びステップS5によって設定される描画領域の変更がないかを判断する(ステップS7)。ステップS7の判断によってYES、すなわち、ステップS4によって設定される描画情報及びステップS5によって設定される描画領域の変更がないと判断される場合、MRI装置11は、ステップS6による置換後の医用画像を、記録媒体用のドライブ12、医用画像印刷装置13及びネットワークN網(ネットワークN上の読影機器や医用画像データサーバ等)のうち少なくとも一つに出力する(ステップS8)。
【0072】
一方、ステップS7の判断によってNO、すなわち、ステップS4によって設定される描画情報か、ステップS5によって設定される描画領域かの変更があると判断される場合、MRI装置11は、ステップS4に戻り、ステップS4によって設定される描画情報か、ステップS5によって設定される描画領域かの変更を行なう。
【0073】
ステップS5によって設定される描画領域の変更があると判断される場合、ステップS6は、ステップS5にて設定される変更後の描画領域内の各画素を、描画情報を描画するための画素値にそれぞれ置換する際、変更後の描画領域内の各画素の置換前の画素値を記憶装置にそれぞれ記録すると共に、変更前の描画領域内の各画素の置換前の画素値を記憶装置からそれぞれ取得し、変更前の描画領域内の各画素を置換前の画素値にそれぞれ復元する。
【0074】
なお、ステップS1乃至S8によって処理される第1医用画像とは別の第2医用画像についても、必要であれば同様に処理されて別の描画情報及び描画領域を設定してもよいし、第1医用画像を用いる処理によって設定される描画情報及び描画領域をそのまま適用して置換を行なってもよい。例えば、ステップS1乃至S8によって複数枚のスライス画像のうち1枚のスライス画像を用いて描画情報及び描画領域が設定されると、残りの複数枚のスライス画像についても、1枚のスライス画像を用いる処理によって設定される描画情報及び描画領域をそのまま適用して置換を行なう。
【0075】
また、特定の条件の場合に予め決められた処理を1枚又は複数枚の医用画像に対して施したい場合がある。例えば、乳房のMRI撮像において、両側の乳房の矢状断面を3D又は2Dのマルチスライス法で撮像した場合、1枚のスライス画像には左右どちらかの乳房だけが画像化されている。この場合、MRI装置11の描画情報設定部64(ステップS4)は、被検体の体位(仰臥位又は伏臥位)の情報と、被検体のガントリ内への挿入方向(頭側から又は脚側から)の情報と、画像中心の左右方向の装置座標系での位置情報とを基に左右どちらの乳房のスライス画像であるかを自動的に判断して、右又は左を表す描画情報を設定することができる。描画情報設定部64は、予め登録される描画情報の自動設定が指定されたら、当該スライス画像が特定の条件に一致するかどうか判断し、一致する場合には当該スライス画像が左又は右どちら側のものであるかを被検体の体位、被検体の挿入方向及び画像中心の左右方向の位置から判断して左又は右を表す描画情報を設定する。同様に、この当該スライス画像における処理を全てのスライス画像について実行する。このように、予め描画情報の自動設定を登録しておけば、描画情報の自動設定が指定された場合、描画情報の設定の手間を省くことが可能となる。
【0076】
本実施形態の医用画像診断支援システム10によると、医用画像診断装置11にて医用画像上の任意の場所に設定される描画領域内の各画素が、医用画像を用いて読影する側に伝達したい描画情報として描画するための画素値にそれぞれ置換されることで、医用画像を用いて読影する側に医用画像のみを介して伝達したい情報を伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本実施形態の医用画像診断支援システムのハードウェア構成を示す概略図。
【図2】MRI装置の機能を示すブロック図。
【図3】描画情報パターンの選択画面の一例を示す図。
【図4】任意の場所の選択画面の一例を示す図。
【図5】置換後の医用画像の表示画面の一例を示す図。
【図6】置換後の医用画像上の描画領域の一例を示す拡大図。
【図7】置換後の医用画像上の描画領域の一例を示す拡大図。
【図8】本実施形態の医用画像診断支援システムの動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0078】
10 医用画像診断支援システム
11 医用画像診断装置(MRI装置)
12 記録媒体用のドライブ
13 医用画像印刷装置
61 描画情報パターン記録部
62 医用画像生成部
63 医用情報生成部
64 描画情報設定部
65 描画領域設定部
66 画素値置換部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体を撮像して、前記被検体の像を含む医用画像を生成する医用画像生成部と、
前記医用画像上に描画する描画情報を設定する描画情報設定部と、
前記医用画像上の任意の場所に、前記描画情報の描画領域を設定する描画領域設定部と、
前記描画領域設定部によって設定される前記医用画像上の前記描画領域内の各画素を、前記描画情報設定部によって設定される前記描画情報を描画するための画素値にそれぞれ置換する画素値置換部と、
を有することを特徴とする医用画像診断支援システム。
【請求項2】
前記描画領域設定部は、前記医用画像上の四隅であって、周囲の画素の画素値との変動が閾値より小さい画素値を有する画素を連続して含む場所に、前記描画領域を設定する構成とすることを特徴とする請求項1に記載の医用画像診断支援システム。
【請求項3】
前記画素値置換設定部は、前記描画領域内のうち前記描画情報の表記形状を示す各画素を前景画素として第1の画素値にそれぞれ置換する一方、前記描画領域内のその他の各画素を背景画素として第2の画素値にそれぞれ置換する構成とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の医用画像診断支援システム。
【請求項4】
前記画素値置換設定部は、前記描画領域内のうち前記描画情報の表記形状を示す各画素のみを1つの画素値にそれぞれ置換する構成とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の医用画像診断支援システム。
【請求項5】
前記画素値置換部による置換後の前記医用画像を、記録媒体用のドライブ、医用画像印刷装置及び外部通信可能なネットワーク網のうち少なくとも一つに出力する構成とすることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の医用画像診断支援システム。
【請求項6】
前記画素値置換部は、前記描画領域内の各画素を、前記描画情報を文字列、記号及び線分のうち少なくとも1つの表記形状を示す前記画素値にそれぞれ置換する構成とすることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の医用画像診断支援システム。
【請求項7】
前記描画情報をパターン化してなる描画情報パターンを予め記憶装置に記録する描画情報パターン記録部をさらに有し、前記描画情報設定部は、前記記憶装置を検索して、前記記憶装置から前記描画情報パターンを取得して前記描画情報として設定すると共に、前記画素値置換部は、前記描画領域設定部によって設定される前記医用画像上の前記描画領域内の各画素を、前記画素値にそれぞれ置換する構成とすることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の医用画像診断支援システム。
【請求項8】
前記描画情報設定部は、前記描画情報パターンを選択入力する入力装置からの入力信号に従って、前記記憶装置から前記描画情報パターンを取得する構成とすることを特徴とする請求項7に記載の医用画像診断支援システム。
【請求項9】
前記医用画像に前記医用画像の付帯情報を付帯して医用情報を生成する医用情報生成部をさらに有し、前記描画情報設定部は、前記医用情報生成部から送られる前記付帯情報を前記描画情報として設定すると共に、前記画素値置換部は、前記描画領域設定部によって設定される前記医用画像上の前記描画領域内の各画素を、前記画素値にそれぞれ置換する構成とすることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の医用画像診断支援システム。
【請求項10】
前記描画情報設定部は、前記被検体の体位の情報と、前記被検体のガントリ内への挿入方向の情報と、画像中心の装置座標系での位置情報とを基に前記描画情報を設定すると共に、前記画素値置換部は、前記描画領域設定部によって設定される前記医用画像上の前記描画領域内の各画素を、前記画素値にそれぞれ置換する構成とすることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の医用画像診断支援システム。
【請求項11】
前記画素値置換部は、前記描画領域内の各画素を前記画素値にそれぞれ置換する際、前記描画領域内の各画素の置換前の画素値を記憶装置にそれぞれ記録する構成とすることを特徴とする請求項1乃至10のうちいずれか一項に記載の医用画像診断支援システム。
【請求項12】
前記描画領域が変更されると、前記描画領域設定部は変更後の描画領域を設定すると共に、前記画素値置換部は、前記変更後の描画領域内の各画素を、前記描画情報を描画するための画素値にそれぞれ置換する際、前記変更前の描画領域内の各画素の置換前の画素値を前記記憶装置からそれぞれ取得し、前記変更前の描画領域内の各画素を置換前の画素値にそれぞれ復元する構成とすることを特徴とする請求項11に記載の医用画像診断支援システム。
【請求項13】
前記画素値置換部は、前記描画領域内の各画素を、前記描画情報としての前記被検体の方向情報を描画するための前記画素値に置換する構成とすることを特徴とする請求項1乃至12のうちいずれか一項に記載の医用画像診断支援システム。
【請求項14】
前記画素値置換部は、前記描画領域内の各画素を、前記描画情報としての撮像手法情報及び画像種情報のうち少なくとも一方を描画するための前記画素値に置換する構成とすることを特徴とする請求項1乃至12のうちいずれか一項に記載の医用画像診断支援システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−148404(P2009−148404A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−328504(P2007−328504)
【出願日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】