医療管理システム
【課題】医療指示の伝達と患者本人確認を確実に行い、医療ミスの発生を防止する医療管理システムを提供する。特に、より簡易な構成にて患者の取り違い等の医療ミスを防止し、かつ、医療業務の効率化を目指す医療管理システムを提供することにある。
【解決手段】診察時に診察カードから患者の生体識別情報を診察カード処理装置で読取り、医療行為時、医療指示カードに医療指示情報と生体識別情報を医療指示カード処理装置で書込み、医療端末装置で患者の本人確認と医療指示確認を行う医療管理システムを提供する。
【解決手段】診察時に診察カードから患者の生体識別情報を診察カード処理装置で読取り、医療行為時、医療指示カードに医療指示情報と生体識別情報を医療指示カード処理装置で書込み、医療端末装置で患者の本人確認と医療指示確認を行う医療管理システムを提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、病院、診療所等の医療機関において、患者に対して検査、治療、投薬等の医療行為を行う医療管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、医療現場における事故、特に患者等を取違えて、処置、検査、投薬等が行われてしまう医療事故がしばしば発生し問題となっており、これらの医療事故を防止するための発明が種々提案されている。また、紙媒体での診察券や医療カルテを電子媒体に置き換えることによって、医療事故の防止のみならず医療業務の効率改善を目的とした発明も提案されている。
【0003】
特許文献1(特開2002−269230号公報)に記載の発明は、電子化診察券および電子カルテを用いて予約、診療、検査、処置、調剤、会計処理を行なうことによって、医療事故の防止や業務効率の改善を図るものであり、医療機関の医療業務を患者管理サーバで患者IDを管理するシステムが開示されている。また、特許文献2(特開2005−18501号公報)に記載の発明は生体情報等を用いて患者の個人認証を行なうものであり、患者の個人認証情報を患者個人認証情報記憶装置で管理し、一連の診療行為の優先順位を管理して医療ミスを防止する発明が開示されている。
【0004】
一方、特許文献3(特開2005−11187号公報)には生体情報による個人認証機能を内蔵した電子カルテ及びそれを用いた医療システムが開示されており、患者の取り違いや生体情報への不正アクセスが防止する発明が提案されている。
【0005】
【特許文献1】特開2002−269230号公報
【特許文献2】特開2005−18501号公報
【特許文献3】特開2005−11187号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、電子化診察券を保持している患者の正当性を確認する手段が不充分であって、取り違い等の医療ミスを確実に防止することはできない。また、特許文献2〜3では、生体情報によって患者の認証を実施しているものの、患者個人認証情報記憶装置や患者管理サーバ等によって患者個人の生体情報を一括管理しているため、個人情報保護に関する極めて厳重なセキュリティ管理が必要となり、結果として装置・システムの大規模化・高コスト化をもたらすという課題がある。
【0007】
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、より簡易な構成にて患者の取り違い等の医療ミスを防止し、かつ、医療業務の効率化を目指す医療管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明の医療管理システムにおいては、病院等の医療機関の患者に対して、患者自身が携帯する診察カードに予め生体識別情報を記録しておき、医療行為を行う際、医療管理場所において、患者への医療指示を行う患者医療指示カードに医療指示情報を記憶する医療指示情報記憶手段を設ける。診察カードから患者生体識別情報を読取り、患者医療指示情報と共に患者生体識別情報を医療指示情報記憶手段に書込みを行い、患者医療指示カードを出力する。
【0009】
医療場所において、出力された医療指示カードから患者生体識別情報と医療指示情報を読取り、識別照合手段により、患者の本人確認と医療指示確認を行うことができる。
【0010】
医療指示カードに医療結果を記憶する医療結果情報記憶手段を設け、医療指示確認結果情報の書込みを行い、書込まれた医療指示確認結果情報を読取り手段により読取って患者の医療管理を行うことができる。
【0011】
患者医療指示カードの医療指示情報記憶手段及び、患者識別情報記憶手段、医療結果情報記憶手段が不揮発性メモリで実現することができる。
【0012】
医療管理場所に印刷手段を設け、印刷手段により医療指示情報を印刷表示し、医療場所において、前記印刷された医療指示情報により医療指示確認を行うことができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、診察カードに患者の個人識別情報である生体識別情報を記憶し、医療機関で医療行為時、医療指示カードに患者の個人識別情報である生体識別情報を書込んで使用するため、医療機関で患者の生体識別情報を管理することなく、患者の本人確認と医療指示確認を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の一実施の形態を図面を用いて以下詳細に説明する。
【実施例1】
【0015】
図1は医療機関、特に、比較的小規模な病院医院に設けられる本実施例に係る医療管理システムの装置構成を概略的に示している。医療管理装置1は、受付、事務局、治療センタ等に設置し、患者、医療従事者、医療情報等を管理するホストサーバ5と接続し、患者の個人認証を行う指静脈認証装置2、診察カードの発行、受付、予約等を行う診察カードリーダライタ3、患者の医療指示を行う医療指示カードを処理する医療指示カード処理装置4と接続する。
【0016】
また、検査、治療、投薬等の医療行為を行う場所に設置して使用する医療機器10に医療行為を円滑に行うための医療端末装置6を配置して、患者の個人認証を行う指静脈認証装置7、医療指示カードの患者識別情報と医療指示情報等を読取り、医療指示結果等の書込みを行う無線ICタグリーダライタ8、医療機材、薬剤等に付加されているバーコードを読取るバーコードリーダに接続する。なお、この医療端末装置6は医療機器10付近に固定された据え置き型、もしくは図2で説明する携帯型のいずれも可能である。
【0017】
図2は、実際に医療行為を行う医師、看護士、理学療法士、検査技師、薬剤師等の医療従事者が携帯して使用する携帯医療端末装置のブロック図であり、無線ICタグリーダライタ機能とバーコードリーダ機能を内蔵している。液晶表示部30は医療指示の操作画面等を表示し、タッチパネル部32とキー操作部33は各種の操作、選択入力を行う。外部の指静脈認証装置7および医療機器10とは、それぞれ外部インタベース部35および36を介して接続する。無線ICタグの読取り、書込みは、無線ICタグリーダライタ部23からアンテナ24を介して行い、バーコード読取りは、バーコードリーダ部25より行う。図3に、本携帯医療端末装置の外観の一例を示す。
【0018】
図4は医療管理装置のブロック図を示し、一般的なパーソナルコンピュータ(PC)14によって実現される。PC14に外部インタフェース部48、49、50を設け、これらを介して指静脈認証装置2、診察カード処理装置3、医療指示カード処理装置4と接続する。なお、サーバ等とはLANを介して接続する。図5に医療管理装置と他の端末との接続イメージ構成の一例を示す。
【0019】
図6は指静脈認証装置2のブロック図を示し、発光制御部84の制御によりLED83を発光させることによって、人の指99の指静脈はレンズ90を介してイメージセンサ82で読取られる。読み取られた指静脈情報はイメージ処理部81で処理し、患者識別情報として外部の接続装置91(例えば医療管理装置1、医療端末装置21等)にて登録されている指静脈情報を外部インタフェース部88介して取得して、照合、認証を行う。
【0020】
図7は、患者が携帯する診察カードの読書処理を行なう診察カードリーダライタのブロック図である。診察カード61はカード搬送部109から装置内に取り込まれ、無線ICタグリーダライタ部107により診察カード61の情報の読取り、書込みが行われる。本診察カードは後述するような再書き込み・消去が可能なリライタブル媒体を用いて構成されており、必要に応じて表示消去・印刷部110にて所望の情報を印字・消去することができる。なお、外部の医療管理装置10とは外部インタフェース部113を介して接続する。
【0021】
図8は、患者の医療行為において医師等からの医療指示情報の書込まれる医療指示カード64に対して、指示情報の書き込みや読み取りを行なう医療指示カード処理装置4のブロック図である。医療指示カード64はカード搬送部130から装置内に取り込まれ、無線ICタグリーダライタ部128により医療指示カード64の情報の読取り、書込みが行なわれる。本医療指示カード64も、前記診察カードと同様にリライタブル媒体が用いられており、表示消去・印刷部131にてカード表面に所望の情報を書き込み・消去が可能である。また、外部インタフェース部126を介して医療管理装置10と接続する。
【0022】
図9Aは診察カード61の表示面の一例を示すものであり、一例として表面に熱的に消去、書込みが可能なリライタブル記録層により、患者への通知、予約日等の情報を書換え可能としている。また、図9Bは診察カード61の構造を示すものであり、内部に無線ICタグチップ62とアンテナ63からなる無線ICタグ60を配置している。
【0023】
図10Aは医療指示カード64の表示面の一例を示すものであり、一例として表面に熱的に消去、書込みが可能なリライタブル記録層により、医師等による患者への医療指示内容等の表示を書換え可能とている。また、図10Bは医療指示カード64の構造を示すものであり、内部に無線ICタグチップ62とアンテナ66からなる無線ICタグ65を配置している。
【0024】
図11は無線ICタグ60の機能ブロックの一例を示すものである。無線ICタグチップ62には、アンテナ63、無線制御部67、コマンド制御部68、ROM69、電源供給部72、メモリ制御部70、不揮発性メモリ71が内蔵されている。非接触電力伝送技術を用い、アンテナ63から電源供給部72へ電力が供給される。電源供給部72は内部の各ブロックに電力を供給する。無線制御部67、コマンド制御部68、メモリ制御部70を介して情報を記憶する不揮発性メモリ71にアクセスして、各種の情報の書込み、読出しを行う。
【0025】
図12は、診察カード61の内部データ構造を示すものであり、患者の氏名・性別・年齢等の個人固定情報201、生体識別情報である指静脈認識情報202、患者の診察情報203等から構成される。
【0026】
図13は、医療指示カード64の内部データ構造を示すものであり、患者の個人固定情報301、生体識別情報である指静脈認識情報302、患者の診察情報303、医療指示情報304、医療結果情報305等から構成される。
【0027】
続いて、フローチャートによって本願発明の医療処理の流れを説明する。図14は、医療機関での患者に対する医療処理の流れの一例を示すものである。まず、患者が来院し初診か否かを確認する(S1)。初診の場合、受付により、保険証の確認と合わせて患者の病状を問診にて確認し、患者の氏名、生年月日、性別等の情報と合わせて、患者の固定情報、患者の生体識別である指静脈認識情報を指静脈認証装置2で読取り医療管理装置1から診察カード処理装置3を介して診察カードに登録し、診察カードを発行する(S2)。初診でない場合は、受付の診察カード処理装置3によりの診察カードを読取り受付を行う(S3)。
【0028】
患者の診察に際しては、診察カードから図12の患者情報である患者個人情報、指静脈認識情報、患者診察情報を読取り、必要に応じて指静脈認証装置により、患者の指静脈認識情報と診察カードに登録されている指静脈識別情報を照合して患者が本人どうかを確認し、患者の病状の問診、患者の診察を行い、患者の症状に応じて医療管理装置から図10Aの医療内容に示すような医療科目、投与医薬、指定器具、投与条件等を設定する(S4)。
【0029】
検査、医療処置、投薬等が必要な場合(S5)は、医療指示処理装置から前述の患者情報の書込み、設定した医療内容の医療指示情報の書込みと印刷を行い、医療指示カードを発行する(S6)。
医療指示対する検査・医療処置については、医療端末装置に接続された無線ICタグリーダライタから医療指示カードに記憶されている患者情報と医療指示情報を読取り、指静脈認証装置により、患者の指静脈認識情報と医療指示カードに登録されている指静脈識別情報を照合して患者が本人どうかを確認し、医療指示内容の検査、医療処理を実行し、検査、医療処理の結果を医療端末装置を操作して無線ICタグリーダライタから医療指示カードに書込む(S7)。
【0030】
検査、医療処置後、医療管理装置から医療指示カード処理装置により医療指示カードの情報を読取りホストサーバの患者ファイルに登録する(S8)。その後、担当医が患者の検査、医療処置結果を確認し、患者に検査結果と今後の治療方法を説明し、治療薬等を設定する(S9)。
【0031】
診察終了後の精算については、患者情報ファイルと医療情報ファイルから情報を読出し、治療費の計算、患者負担分の治療費の算出し、患者に治療費を請求し、次回診察が必要な場合、診察予約日を設定し、患者診察情報を更新し、診察カードを再印刷し患者に渡す(S10)。患者は、治療薬がある場合(S11)、薬局で診察カードを提示して薬を受取る(S12)。
【0032】
このように、患者が携帯する診察カードの無線ICタグの不揮発性メモリに個人識別情報である指静脈認識情報を記憶しておき、医療時に指静脈識別情報を読出して医療指示情報と共に医療指示カードの不揮発性メモリに書込む。そして、医療場所で医療指示情報と指静脈識別情報とを読出し、指静脈認識装置で患者本人の指静脈認識情報と照合し、医療指示に従い医療を実行するため、患者取違えや医療指示ミス等を防止でき、さらに医療指示結果を記録し、読出して自動的に電子カルテ等に登録できる。
【0033】
また、生体識別情報である指静脈認識情報は患者の携帯する診察カードで記憶され、一時的に医療指示カードと指静脈認証装置内で使用されるため、医療機関側での患者の個人情報である指静脈認識情報の管理が低減できる効果がある。
【0034】
一方、医療指示カード内の無線ICタグの不揮発性メモリが書換え可能であり、カードの表示面がリライタブルで書換え可能なため、医療指示カードを繰返し使用できる効果もある。
【0035】
さらに、この医療管理システムは、医療管理装置(通常のパソコン)側に指静脈認証装置、診察カードリーダライタ、医療指示カード処理装置を用意し、医療携帯端末装置に無線ICタグリーダライタ、バーコードリーダ及び指静脈読取り機能を搭載すれば、この端末1台で医療側の医療管理ができるため、医療場所毎もしくは、医療従事者に携帯させても低コストで医療管理システムができ、小規模な医療機関でも導入し易くなる。
【0036】
なお、本実施例では個人識別情報である生体識別情報として指静脈認識情報により説明したが、手のひら静脈、指紋、掌紋、目の虹彩や網膜、顔等の個人に特有なものであれば同様の効果が期待できる。
【0037】
また、医療カード、医療指示カードに生体識別情報を記憶する方法として、医療カード、医療指示カードの表面に2次元コードを表示して、2次元コード読取装置により生体識別情報を読取っても同様の効果が得られる。
【0038】
さらに、医療指示カードに生体識別情報、医療指示情報等を記憶する不揮発性メモリに無線ICタグにより説明したが、記憶する情報に対して耐ダンパ性のあるICカード内のメモリに書込んで使用すれば、より患者の個人情報である生体識別情報のセキュリティを確保が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の医療管理システムの概略構成図である。
【図2】本発明の医療携帯端末装置のブロック図である。
【図3】本発明の医療携帯端末装置の外観図である。
【図4】本発明の医療管理装置のブロック図である。
【図5】本発明の医療管理装置の周辺端末との接続イメージ図である。
【図6】本発明の指静脈認証装置のブロック図である。
【図7】本発明の診察カード処理装置のブロック図である。
【図8】本発明の医療指示カード処理装置のブロック図である。
【図9A】本発明の診察カードの表面印刷例である。
【図9B】本発明の診察カードの内部無線ICタグ実装例である。
【図10A】本発明の診察指示カードの表面印刷例である。
【図10B】本発明の診察指示カードの内部無線ICタグ実装例である。
【図11】本発明の無線ICタグのブロック図である。
【図12】本発明の診療カードの内部データ構造である。
【図13】本発明の医療指示カードの内部データ構造である。
【図14】本発明の医療処理フローを説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0040】
1・・・医療管理装置、2・・・指静脈認証装置、3・・・診察カードリーダライタ 、4・・・医療指示カード処理装置、5・・・ホストサーバ 、6・・・医療端末装置、7・・・指静脈認証装置、8・・・無線ICタグリーダライタ、9・・・バーコードリーダ、10・・・医療機器、14・・・パーソナルコンピュータ、21・・・医療携帯端末装置、22・・・CPU、23・・・無線ICタグリーダライタ部、24・・・アンテナ、25・・・バーコードリーダ部、26・・・RAM、27・・・ROM、28・・・フラシュメモリ、29・・・電源部、30・・・液晶表示部、31・・・画像メモリ、32・・・タッチパネル部、33・・・キー操作部、34・・・音声出力部、35、36・・・外部インタフェース部、37・・・リモコン受信部、38・・・ハンズフリー処理部、39・・・音声合成処理部、40・・・CPU、41・・・メモリ、42・・・計時部、43・・・車両情報取得部、44・・・HDD、45・・・通信制御部、46・・・モニタ部、47・・・入力制御部、48、49、50・・・外部インタフェース部、51・・・電源部、60・・・無線ICタグ、62・・・無線ICタグチップ、63・・・アンテナ、64・・・医療指示カード、65・・・無線ICタグ、66・・・アンテナ、67・・・無線制御部、68・・・コマンド制御部、69・・・入力制御部、70・・・メモリ制御部、71・・・不揮発性メモリ、72・・・電源供給部、80・・・CPU、81・・・イメージ処理部、82・・・イメージセンサ、83・・・LED 、84・・・発光制御部、85・・・RAM、86・・・ROM、87・・・フラシュメモリ、88・・・外部インタフェース部、89・・・電源部、90・・・レンズ、99・・・レンズ、100・・・液晶表示部、101・・・液晶制御部、102・・・キー操作部、103・・・RAM、104・・・ROM、05・・・フラッシュメモリ、106・・・CPU、107・・・無線ICタグリーダライタ部、108・・・アンテナ、109・・・カード搬送部、110・・・表示消去・印刷部、112・・・電源部、外部インタフェース部、121・・・表示部、122・・・操作部、123・・・RAM、124・・・ROM、125・・・フラッシュメモリ、126・・・外部インタフェース部、127・・・CPU、128・・・無線ICタグリーダライタ、129・・・アンテナ、130・・・カード搬送部、131・・・表示消去・印刷部、132・・・電源部
【技術分野】
【0001】
本発明は、病院、診療所等の医療機関において、患者に対して検査、治療、投薬等の医療行為を行う医療管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、医療現場における事故、特に患者等を取違えて、処置、検査、投薬等が行われてしまう医療事故がしばしば発生し問題となっており、これらの医療事故を防止するための発明が種々提案されている。また、紙媒体での診察券や医療カルテを電子媒体に置き換えることによって、医療事故の防止のみならず医療業務の効率改善を目的とした発明も提案されている。
【0003】
特許文献1(特開2002−269230号公報)に記載の発明は、電子化診察券および電子カルテを用いて予約、診療、検査、処置、調剤、会計処理を行なうことによって、医療事故の防止や業務効率の改善を図るものであり、医療機関の医療業務を患者管理サーバで患者IDを管理するシステムが開示されている。また、特許文献2(特開2005−18501号公報)に記載の発明は生体情報等を用いて患者の個人認証を行なうものであり、患者の個人認証情報を患者個人認証情報記憶装置で管理し、一連の診療行為の優先順位を管理して医療ミスを防止する発明が開示されている。
【0004】
一方、特許文献3(特開2005−11187号公報)には生体情報による個人認証機能を内蔵した電子カルテ及びそれを用いた医療システムが開示されており、患者の取り違いや生体情報への不正アクセスが防止する発明が提案されている。
【0005】
【特許文献1】特開2002−269230号公報
【特許文献2】特開2005−18501号公報
【特許文献3】特開2005−11187号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、電子化診察券を保持している患者の正当性を確認する手段が不充分であって、取り違い等の医療ミスを確実に防止することはできない。また、特許文献2〜3では、生体情報によって患者の認証を実施しているものの、患者個人認証情報記憶装置や患者管理サーバ等によって患者個人の生体情報を一括管理しているため、個人情報保護に関する極めて厳重なセキュリティ管理が必要となり、結果として装置・システムの大規模化・高コスト化をもたらすという課題がある。
【0007】
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、より簡易な構成にて患者の取り違い等の医療ミスを防止し、かつ、医療業務の効率化を目指す医療管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明の医療管理システムにおいては、病院等の医療機関の患者に対して、患者自身が携帯する診察カードに予め生体識別情報を記録しておき、医療行為を行う際、医療管理場所において、患者への医療指示を行う患者医療指示カードに医療指示情報を記憶する医療指示情報記憶手段を設ける。診察カードから患者生体識別情報を読取り、患者医療指示情報と共に患者生体識別情報を医療指示情報記憶手段に書込みを行い、患者医療指示カードを出力する。
【0009】
医療場所において、出力された医療指示カードから患者生体識別情報と医療指示情報を読取り、識別照合手段により、患者の本人確認と医療指示確認を行うことができる。
【0010】
医療指示カードに医療結果を記憶する医療結果情報記憶手段を設け、医療指示確認結果情報の書込みを行い、書込まれた医療指示確認結果情報を読取り手段により読取って患者の医療管理を行うことができる。
【0011】
患者医療指示カードの医療指示情報記憶手段及び、患者識別情報記憶手段、医療結果情報記憶手段が不揮発性メモリで実現することができる。
【0012】
医療管理場所に印刷手段を設け、印刷手段により医療指示情報を印刷表示し、医療場所において、前記印刷された医療指示情報により医療指示確認を行うことができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、診察カードに患者の個人識別情報である生体識別情報を記憶し、医療機関で医療行為時、医療指示カードに患者の個人識別情報である生体識別情報を書込んで使用するため、医療機関で患者の生体識別情報を管理することなく、患者の本人確認と医療指示確認を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の一実施の形態を図面を用いて以下詳細に説明する。
【実施例1】
【0015】
図1は医療機関、特に、比較的小規模な病院医院に設けられる本実施例に係る医療管理システムの装置構成を概略的に示している。医療管理装置1は、受付、事務局、治療センタ等に設置し、患者、医療従事者、医療情報等を管理するホストサーバ5と接続し、患者の個人認証を行う指静脈認証装置2、診察カードの発行、受付、予約等を行う診察カードリーダライタ3、患者の医療指示を行う医療指示カードを処理する医療指示カード処理装置4と接続する。
【0016】
また、検査、治療、投薬等の医療行為を行う場所に設置して使用する医療機器10に医療行為を円滑に行うための医療端末装置6を配置して、患者の個人認証を行う指静脈認証装置7、医療指示カードの患者識別情報と医療指示情報等を読取り、医療指示結果等の書込みを行う無線ICタグリーダライタ8、医療機材、薬剤等に付加されているバーコードを読取るバーコードリーダに接続する。なお、この医療端末装置6は医療機器10付近に固定された据え置き型、もしくは図2で説明する携帯型のいずれも可能である。
【0017】
図2は、実際に医療行為を行う医師、看護士、理学療法士、検査技師、薬剤師等の医療従事者が携帯して使用する携帯医療端末装置のブロック図であり、無線ICタグリーダライタ機能とバーコードリーダ機能を内蔵している。液晶表示部30は医療指示の操作画面等を表示し、タッチパネル部32とキー操作部33は各種の操作、選択入力を行う。外部の指静脈認証装置7および医療機器10とは、それぞれ外部インタベース部35および36を介して接続する。無線ICタグの読取り、書込みは、無線ICタグリーダライタ部23からアンテナ24を介して行い、バーコード読取りは、バーコードリーダ部25より行う。図3に、本携帯医療端末装置の外観の一例を示す。
【0018】
図4は医療管理装置のブロック図を示し、一般的なパーソナルコンピュータ(PC)14によって実現される。PC14に外部インタフェース部48、49、50を設け、これらを介して指静脈認証装置2、診察カード処理装置3、医療指示カード処理装置4と接続する。なお、サーバ等とはLANを介して接続する。図5に医療管理装置と他の端末との接続イメージ構成の一例を示す。
【0019】
図6は指静脈認証装置2のブロック図を示し、発光制御部84の制御によりLED83を発光させることによって、人の指99の指静脈はレンズ90を介してイメージセンサ82で読取られる。読み取られた指静脈情報はイメージ処理部81で処理し、患者識別情報として外部の接続装置91(例えば医療管理装置1、医療端末装置21等)にて登録されている指静脈情報を外部インタフェース部88介して取得して、照合、認証を行う。
【0020】
図7は、患者が携帯する診察カードの読書処理を行なう診察カードリーダライタのブロック図である。診察カード61はカード搬送部109から装置内に取り込まれ、無線ICタグリーダライタ部107により診察カード61の情報の読取り、書込みが行われる。本診察カードは後述するような再書き込み・消去が可能なリライタブル媒体を用いて構成されており、必要に応じて表示消去・印刷部110にて所望の情報を印字・消去することができる。なお、外部の医療管理装置10とは外部インタフェース部113を介して接続する。
【0021】
図8は、患者の医療行為において医師等からの医療指示情報の書込まれる医療指示カード64に対して、指示情報の書き込みや読み取りを行なう医療指示カード処理装置4のブロック図である。医療指示カード64はカード搬送部130から装置内に取り込まれ、無線ICタグリーダライタ部128により医療指示カード64の情報の読取り、書込みが行なわれる。本医療指示カード64も、前記診察カードと同様にリライタブル媒体が用いられており、表示消去・印刷部131にてカード表面に所望の情報を書き込み・消去が可能である。また、外部インタフェース部126を介して医療管理装置10と接続する。
【0022】
図9Aは診察カード61の表示面の一例を示すものであり、一例として表面に熱的に消去、書込みが可能なリライタブル記録層により、患者への通知、予約日等の情報を書換え可能としている。また、図9Bは診察カード61の構造を示すものであり、内部に無線ICタグチップ62とアンテナ63からなる無線ICタグ60を配置している。
【0023】
図10Aは医療指示カード64の表示面の一例を示すものであり、一例として表面に熱的に消去、書込みが可能なリライタブル記録層により、医師等による患者への医療指示内容等の表示を書換え可能とている。また、図10Bは医療指示カード64の構造を示すものであり、内部に無線ICタグチップ62とアンテナ66からなる無線ICタグ65を配置している。
【0024】
図11は無線ICタグ60の機能ブロックの一例を示すものである。無線ICタグチップ62には、アンテナ63、無線制御部67、コマンド制御部68、ROM69、電源供給部72、メモリ制御部70、不揮発性メモリ71が内蔵されている。非接触電力伝送技術を用い、アンテナ63から電源供給部72へ電力が供給される。電源供給部72は内部の各ブロックに電力を供給する。無線制御部67、コマンド制御部68、メモリ制御部70を介して情報を記憶する不揮発性メモリ71にアクセスして、各種の情報の書込み、読出しを行う。
【0025】
図12は、診察カード61の内部データ構造を示すものであり、患者の氏名・性別・年齢等の個人固定情報201、生体識別情報である指静脈認識情報202、患者の診察情報203等から構成される。
【0026】
図13は、医療指示カード64の内部データ構造を示すものであり、患者の個人固定情報301、生体識別情報である指静脈認識情報302、患者の診察情報303、医療指示情報304、医療結果情報305等から構成される。
【0027】
続いて、フローチャートによって本願発明の医療処理の流れを説明する。図14は、医療機関での患者に対する医療処理の流れの一例を示すものである。まず、患者が来院し初診か否かを確認する(S1)。初診の場合、受付により、保険証の確認と合わせて患者の病状を問診にて確認し、患者の氏名、生年月日、性別等の情報と合わせて、患者の固定情報、患者の生体識別である指静脈認識情報を指静脈認証装置2で読取り医療管理装置1から診察カード処理装置3を介して診察カードに登録し、診察カードを発行する(S2)。初診でない場合は、受付の診察カード処理装置3によりの診察カードを読取り受付を行う(S3)。
【0028】
患者の診察に際しては、診察カードから図12の患者情報である患者個人情報、指静脈認識情報、患者診察情報を読取り、必要に応じて指静脈認証装置により、患者の指静脈認識情報と診察カードに登録されている指静脈識別情報を照合して患者が本人どうかを確認し、患者の病状の問診、患者の診察を行い、患者の症状に応じて医療管理装置から図10Aの医療内容に示すような医療科目、投与医薬、指定器具、投与条件等を設定する(S4)。
【0029】
検査、医療処置、投薬等が必要な場合(S5)は、医療指示処理装置から前述の患者情報の書込み、設定した医療内容の医療指示情報の書込みと印刷を行い、医療指示カードを発行する(S6)。
医療指示対する検査・医療処置については、医療端末装置に接続された無線ICタグリーダライタから医療指示カードに記憶されている患者情報と医療指示情報を読取り、指静脈認証装置により、患者の指静脈認識情報と医療指示カードに登録されている指静脈識別情報を照合して患者が本人どうかを確認し、医療指示内容の検査、医療処理を実行し、検査、医療処理の結果を医療端末装置を操作して無線ICタグリーダライタから医療指示カードに書込む(S7)。
【0030】
検査、医療処置後、医療管理装置から医療指示カード処理装置により医療指示カードの情報を読取りホストサーバの患者ファイルに登録する(S8)。その後、担当医が患者の検査、医療処置結果を確認し、患者に検査結果と今後の治療方法を説明し、治療薬等を設定する(S9)。
【0031】
診察終了後の精算については、患者情報ファイルと医療情報ファイルから情報を読出し、治療費の計算、患者負担分の治療費の算出し、患者に治療費を請求し、次回診察が必要な場合、診察予約日を設定し、患者診察情報を更新し、診察カードを再印刷し患者に渡す(S10)。患者は、治療薬がある場合(S11)、薬局で診察カードを提示して薬を受取る(S12)。
【0032】
このように、患者が携帯する診察カードの無線ICタグの不揮発性メモリに個人識別情報である指静脈認識情報を記憶しておき、医療時に指静脈識別情報を読出して医療指示情報と共に医療指示カードの不揮発性メモリに書込む。そして、医療場所で医療指示情報と指静脈識別情報とを読出し、指静脈認識装置で患者本人の指静脈認識情報と照合し、医療指示に従い医療を実行するため、患者取違えや医療指示ミス等を防止でき、さらに医療指示結果を記録し、読出して自動的に電子カルテ等に登録できる。
【0033】
また、生体識別情報である指静脈認識情報は患者の携帯する診察カードで記憶され、一時的に医療指示カードと指静脈認証装置内で使用されるため、医療機関側での患者の個人情報である指静脈認識情報の管理が低減できる効果がある。
【0034】
一方、医療指示カード内の無線ICタグの不揮発性メモリが書換え可能であり、カードの表示面がリライタブルで書換え可能なため、医療指示カードを繰返し使用できる効果もある。
【0035】
さらに、この医療管理システムは、医療管理装置(通常のパソコン)側に指静脈認証装置、診察カードリーダライタ、医療指示カード処理装置を用意し、医療携帯端末装置に無線ICタグリーダライタ、バーコードリーダ及び指静脈読取り機能を搭載すれば、この端末1台で医療側の医療管理ができるため、医療場所毎もしくは、医療従事者に携帯させても低コストで医療管理システムができ、小規模な医療機関でも導入し易くなる。
【0036】
なお、本実施例では個人識別情報である生体識別情報として指静脈認識情報により説明したが、手のひら静脈、指紋、掌紋、目の虹彩や網膜、顔等の個人に特有なものであれば同様の効果が期待できる。
【0037】
また、医療カード、医療指示カードに生体識別情報を記憶する方法として、医療カード、医療指示カードの表面に2次元コードを表示して、2次元コード読取装置により生体識別情報を読取っても同様の効果が得られる。
【0038】
さらに、医療指示カードに生体識別情報、医療指示情報等を記憶する不揮発性メモリに無線ICタグにより説明したが、記憶する情報に対して耐ダンパ性のあるICカード内のメモリに書込んで使用すれば、より患者の個人情報である生体識別情報のセキュリティを確保が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の医療管理システムの概略構成図である。
【図2】本発明の医療携帯端末装置のブロック図である。
【図3】本発明の医療携帯端末装置の外観図である。
【図4】本発明の医療管理装置のブロック図である。
【図5】本発明の医療管理装置の周辺端末との接続イメージ図である。
【図6】本発明の指静脈認証装置のブロック図である。
【図7】本発明の診察カード処理装置のブロック図である。
【図8】本発明の医療指示カード処理装置のブロック図である。
【図9A】本発明の診察カードの表面印刷例である。
【図9B】本発明の診察カードの内部無線ICタグ実装例である。
【図10A】本発明の診察指示カードの表面印刷例である。
【図10B】本発明の診察指示カードの内部無線ICタグ実装例である。
【図11】本発明の無線ICタグのブロック図である。
【図12】本発明の診療カードの内部データ構造である。
【図13】本発明の医療指示カードの内部データ構造である。
【図14】本発明の医療処理フローを説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0040】
1・・・医療管理装置、2・・・指静脈認証装置、3・・・診察カードリーダライタ 、4・・・医療指示カード処理装置、5・・・ホストサーバ 、6・・・医療端末装置、7・・・指静脈認証装置、8・・・無線ICタグリーダライタ、9・・・バーコードリーダ、10・・・医療機器、14・・・パーソナルコンピュータ、21・・・医療携帯端末装置、22・・・CPU、23・・・無線ICタグリーダライタ部、24・・・アンテナ、25・・・バーコードリーダ部、26・・・RAM、27・・・ROM、28・・・フラシュメモリ、29・・・電源部、30・・・液晶表示部、31・・・画像メモリ、32・・・タッチパネル部、33・・・キー操作部、34・・・音声出力部、35、36・・・外部インタフェース部、37・・・リモコン受信部、38・・・ハンズフリー処理部、39・・・音声合成処理部、40・・・CPU、41・・・メモリ、42・・・計時部、43・・・車両情報取得部、44・・・HDD、45・・・通信制御部、46・・・モニタ部、47・・・入力制御部、48、49、50・・・外部インタフェース部、51・・・電源部、60・・・無線ICタグ、62・・・無線ICタグチップ、63・・・アンテナ、64・・・医療指示カード、65・・・無線ICタグ、66・・・アンテナ、67・・・無線制御部、68・・・コマンド制御部、69・・・入力制御部、70・・・メモリ制御部、71・・・不揮発性メモリ、72・・・電源供給部、80・・・CPU、81・・・イメージ処理部、82・・・イメージセンサ、83・・・LED 、84・・・発光制御部、85・・・RAM、86・・・ROM、87・・・フラシュメモリ、88・・・外部インタフェース部、89・・・電源部、90・・・レンズ、99・・・レンズ、100・・・液晶表示部、101・・・液晶制御部、102・・・キー操作部、103・・・RAM、104・・・ROM、05・・・フラッシュメモリ、106・・・CPU、107・・・無線ICタグリーダライタ部、108・・・アンテナ、109・・・カード搬送部、110・・・表示消去・印刷部、112・・・電源部、外部インタフェース部、121・・・表示部、122・・・操作部、123・・・RAM、124・・・ROM、125・・・フラッシュメモリ、126・・・外部インタフェース部、127・・・CPU、128・・・無線ICタグリーダライタ、129・・・アンテナ、130・・・カード搬送部、131・・・表示消去・印刷部、132・・・電源部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体識別情報が記録された診察カードを発行する診察カード処理装置と、
人間の生体識別情報を読み取る生体情報読取装置と、
医療指示情報が記録された医療指示カードを発行する医療指示カード処理装置と、
前記医療指示カードに記録された情報の読書きを行なう医療端末装置と、
からなる医療管理システムであって、
前記医療指示カード処理装置は、患者への医療行為の指示内容と前記診察カードに記録された生体情報とを前記医療指示カードに書き込み、
前記医療端末装置は、前記医療指示カードに記録された生体識別情報と前記生体情報読取装置にて取得した生体識別情報とを比較照合することを特徴とする医療管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の医療管理システムであって、
前記医療指示カード処理装置は、前記医療指示カードに医療行為の結果情報を記憶する医療結果情報記憶手段を設けたことを特徴とする医療管理システム。
【請求項3】
請求項1から2のいずれかに記載の医療管理システムであって、
前記医療指示カードに記憶された医療指示情報と生体識別情報と医療結果情報とが、不揮発性メモリに記憶されていることを特徴とする医療管理システム。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の医療管理システムであって、
前記医療指示カード処理装置は、前記医療指示カードに医療指示情報を印刷表示する手段を設けたことを特徴とする医療管理システム。
【請求項1】
生体識別情報が記録された診察カードを発行する診察カード処理装置と、
人間の生体識別情報を読み取る生体情報読取装置と、
医療指示情報が記録された医療指示カードを発行する医療指示カード処理装置と、
前記医療指示カードに記録された情報の読書きを行なう医療端末装置と、
からなる医療管理システムであって、
前記医療指示カード処理装置は、患者への医療行為の指示内容と前記診察カードに記録された生体情報とを前記医療指示カードに書き込み、
前記医療端末装置は、前記医療指示カードに記録された生体識別情報と前記生体情報読取装置にて取得した生体識別情報とを比較照合することを特徴とする医療管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の医療管理システムであって、
前記医療指示カード処理装置は、前記医療指示カードに医療行為の結果情報を記憶する医療結果情報記憶手段を設けたことを特徴とする医療管理システム。
【請求項3】
請求項1から2のいずれかに記載の医療管理システムであって、
前記医療指示カードに記憶された医療指示情報と生体識別情報と医療結果情報とが、不揮発性メモリに記憶されていることを特徴とする医療管理システム。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の医療管理システムであって、
前記医療指示カード処理装置は、前記医療指示カードに医療指示情報を印刷表示する手段を設けたことを特徴とする医療管理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図10A】
【図10B】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図10A】
【図10B】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2006−268206(P2006−268206A)
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−82898(P2005−82898)
【出願日】平成17年3月23日(2005.3.23)
【出願人】(504373093)日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 (1,225)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年3月23日(2005.3.23)
【出願人】(504373093)日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 (1,225)
【Fターム(参考)】
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