説明

医薬組成物

本発明は、テトラベナジンおよび放出遅延剤を含む医薬組成物、ならびに運動過剰障害(例えば、ハンチントン病、ハンチントン病に関連する舞踏病、片側バリズム、老人性舞踏病、チック障害、遅発性ジスキネジア、ミオクローヌス、ジストニアおよび/またはトゥレット症候群)を治療するための方法を提供する。本方法は、運動過剰障害を治療するのに有効な期間にわたって有効量の医薬組成物を投与するステップを含む。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
テトラベナジンおよび放出遅延剤を含む医薬組成物であって、テトラベナジンに対するジヒドロテトラベナジン代謝産物の血漿濃度比が、即時放出製剤の投与後よりも前記組成物の投与後の方が低い、医薬組成物。
【請求項2】
経口単位剤形である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
前記テトラベナジンが唯一の治療剤である、請求項1または2に記載の医薬組成物。
【請求項4】
前記テトラベナジンが、第2の治療剤と組み合わされる、請求項1または2に記載の医薬組成物。
【請求項5】
前記第2の治療剤が、抗うつ剤、抗コリン作用薬、抗てんかん薬、抗パーキンソン病薬、抗精神病薬、アリセプト、バクロフェン、バルビツレート、ベンゾジアゼピン、β遮断薬、ボツリヌス毒素、カルシウムチャンネルアンタゴニスト、カテコールアミン枯渇剤、クロミプラミン、クロニジン、クロナゼパム、クロザピン、ジフェンヒドラミン、ドーパミン作用薬、ドーパミンアゴニスト、フルフェナジン、グアンファシン、ハロペリドール、5−ヒドロキシトリプトファン、ケプラ、Lドーパ、メチルフェニデート、メトクロプラミド、ミラペックス、筋弛緩薬、神経遮断薬、オランザピン、ペルフェナジン、フェニトイン、ピモジド、ピキンドン、ピラセタム、プリミドン、精神刺激薬、レキップ、リスペリドン、セレギリン、セロトニン再取り込み阻害剤、セルトラリン、バルプロ酸ナトリウム、スルピリド、チアプリド、三環系抗うつ薬、トリヘキシフェニジル、塩酸トリヘキシフェニジル(パキソナール))、ジプラシドンまたはその組合せである、請求項4に記載の医薬組成物。
【請求項6】
錠剤、散剤、カプセル剤、サシェ、トローチまたはロゼンジである、請求項1から5のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項7】
賦形剤、崩壊剤、流動促進剤および滑沢剤の少なくとも1つをさらに含む、請求項1から6のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項8】
前記賦形剤が糖類である、請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項9】
前記糖類がラクトースである、請求項8に記載の医薬組成物。
【請求項10】
前記賦形剤が、組成物の約30%(w/w)〜約40%(w/w)を構成する、請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項11】
前記崩壊剤がデンプンである、請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項12】
前記崩壊剤が、組成物の約15%(w/w)〜約30%(w/w)を構成する、請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項13】
前記流動促進剤が、タルク、コロイド状二酸化ケイ素またはその組合せである、請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項14】
前記流動促進剤が、組成物の約1%(w/w)〜約2%(w/w)を構成する、請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項15】
前記滑沢剤がステアリン酸マグネシウムである、請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項16】
前記滑沢剤が、組成物の約0.1(w/w)〜約2%(w/w)を構成する、請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項17】
前記テトラベナジンが、組成物の約5%(w/w)〜約20%(w/w)を構成する、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項18】
前記組成物または単位剤形が、
(i)約10mgのテトラベナジンを含有し、または
(ii)約12.5mgのテトラベナジンを含有し、または
(iii)約15mgのテトラベナジンを含有し、または
(iv)約20mgのテトラベナジンを含有し、または
(v)約25mgのテトラベナジンを含有し、または
(vi)約30mgのテトラベナジンを含有し、または
(vii)約50mgのテトラベナジンを含有する、
請求項1または2に記載の医薬組成物。
【請求項19】
食品効果を示す、請求項1から18のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項20】
前記放出遅延剤が、セルロース誘導体、ポリオキシアルキレンブロックコポリマーおよびその混合物から選択される薬剤を含む、請求項1から19のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項21】
(i)前記放出遅延剤がセルロース誘導体を含み、または
(ii)前記放出遅延剤がセルロース誘導体である、
請求項1から20のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項22】
前記放出遅延剤が、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)を含む、請求項1から21のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項23】
前記放出遅延剤が、組成物の約20%(w/w)〜約40%(w/w)を構成する、請求項1から22のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項24】
調整放出単位剤形、制御放出単位剤形、延長放出単位剤形、持続放出単位剤形、遅延放出単位剤形、強化吸収単位剤形、拍動性放出単位剤形、胃内貯留単位剤形または徐放単位剤形である、請求項1から23のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項25】
前記ジヒドロテトラベナジン代謝産物および前記テトラベナジンの血漿濃度が、ng・h/mLである、請求項1から24のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項26】
テトラベナジンに対するジヒドロテトラベナジン代謝産物のAUC0〜∞値の比が、放出遅延剤なしの即時放出製剤の投与後よりも前記組成物の投与後の方が低い、請求項1から24のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項27】
ジヒドロテトラベナジン代謝産物に対するテトラベナジンのAUC0〜∞値の比が、放出遅延剤なしの即時放出製剤の投与後よりも前記組成物の投与後の方が約1.1〜約3.0倍高い、請求項1から24のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項28】
前記代謝産物がα−ジヒドロテトラベナジンである、請求項25から27のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項29】
前記代謝産物がβ−ジヒドロテトラベナジンである、請求項25から27のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項30】
前記即時放出テトラベナジン製剤が、テトラベナジン、ラクトース、トウモロコシデンプン、タルクおよびステアリン酸マグネシウムを含有し、または前記即時放出テトラベナジン製剤が、テトラベナジン、トウモロコシデンプン、ラクトース、タルク、ステアリン酸マグネシウムおよび酸化鉄を含有する、請求項1から29のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項31】
有効量の請求項1から30のいずれかに記載の医薬組成物を、運動過剰障害を治療するのに有効な期間にわたって投与するステップを含む、運動過剰障害を治療するための方法。
【請求項32】
前記運動過剰障害が、ハンチントン病、ハンチントン病に関連する舞踏病、片側バリズム、老人性舞踏病、チック障害、遅発性ジスキネジア、ミオクローヌス、ジストニアおよびトゥレット症候群の少なくとも1つを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記医薬組成物が、第2の治療剤を含む、請求項31または32に記載の方法。
【請求項34】
前記第2の治療剤が、抗うつ剤、抗コリン作用薬、抗てんかん薬、抗パーキンソン病薬、抗精神病薬、アリセプト、バクロフェン、バルビツレート、ベンゾジアゼピン、β遮断薬、ボツリヌス毒素、カルシウムチャンネルアンタゴニスト、カテコールアミン枯渇剤、クロミプラミン、クロニジン、クロナゼパム、クロザピン、ジフェンヒドラミン、ドーパミン作用薬、ドーパミンアゴニスト、フルフェナジン、グアンファシン、ハロペリドール、5−ヒドロキシトリプトファン、ケプラ、Lドーパ、メチルフェニデート、メトクロプラミド、ミラペックス、筋弛緩薬、神経遮断薬、オランザピン、ペルフェナジン、フェニトイン、ピモジド、ピキンドン、ピラセタム、プリミドン、精神刺激薬、レキップ、リスペリドン、セレギリン、セロトニン再取り込み阻害剤、セルトラリン、バルプロ酸ナトリウム、スルピリド、チアプリド、三環系抗うつ薬、トリヘキシフェニジル、塩酸トリヘキシフェニジル(パキソナール)、ジプラシドンまたはその組合せである、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記医薬組成物が、食品摂取の前後1時間以内に投与される、請求項31から34のいずれかに記載の方法。
【請求項36】
前記医薬組成物が、高脂肪食品または高脂肪飲料の摂取の前後1時間以内に投与される、請求項31から33のいずれかに記載の方法。
【請求項37】
前記医薬組成物が、食品を少なくとも2〜3時間摂取していないときに投与される、請求項31から36のいずれかに記載の方法。
【請求項38】
活性代謝産物であるα−およびβ−ジヒドロテトラベナジンのそれぞれの全身曝露(AUC)の摂食/絶食比が、少なくとも約140%である、請求項31から37のいずれかに記載の方法。
【請求項39】
活性代謝産物であるα−およびβ−ジヒドロテトラベナジンのそれぞれのピーク濃度(Cmax)の摂食/絶食比が、少なくとも約220%である、請求項31から38のいずれかに記載の方法
【請求項40】
活性代謝産物であるα−およびβ−ジヒドロテトラベナジンのそれぞれの血中の前記Cmaxが、前記組成物の投与の約3時間〜約6時間後に得られる、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記医薬組成物が、約1日1回(q.d.)投与される、請求項31から40のいずれかに記載の方法。
【請求項42】
前記医薬組成物が、約1日2回(b.i.d.)投与される、請求項31から40のいずれかに記載の方法。
【請求項43】
患者の運動過剰の発生率を低減する、請求項31から42のいずれかに記載の方法。
【請求項44】
患者の運動過剰の重症度を低減する、請求項31から43のいずれかに記載の方法。
【請求項45】
前記患者が、テトラベナジンを含有する即時放出組成物と比較して、低発生率の有害作用を示す、請求項31から44のいずれかに記載の方法。
【請求項46】
前記患者が、テトラベナジンを含有する即時放出組成物と比較して、低重症度の有害作用を示す、請求項31から45のいずれかに記載の方法。
【請求項47】
前記有害作用が、静座不能、うつ病、自殺念慮、自殺挙動(自殺傾向)、浮動性めまい、傾眠状態、鎮静、傾眠、不眠症、疲労、神経過敏、不安症、悪心およびパーキンソニズムの少なくとも1つを含む、請求項45または46に記載の方法。
【請求項48】
患者のテトラベナジンに対するジヒドロテトラベナジン代謝産物の血漿濃度比を低減する方法であって、テトラベナジンおよび放出遅延剤を含む組成物を患者に投与するステップを含み、前記組成物が、即時放出テトラベナジン製剤の投与と比較して、テトラベナジンに対するジヒドロテトラベナジン代謝産物の血漿濃度比を低減する頻度または投与量で投与される、方法。
【請求項49】
患者のテトラベナジンの活性代謝産物のピークおよび/またはトラフ血漿濃度を回避する方法であって、テトラベナジンおよび放出遅延剤を含む組成物を患者に投与するステップを含み、前記組成物が、即時放出テトラベナジン製剤の投与と比較して、テトラベナジンに対するジヒドロテトラベナジン活性代謝産物の血漿濃度比を低減する頻度および/または投与量で投与される、方法。
【請求項50】
前記組成物が、運動過剰障害を治療するために投与される、請求項48または49に記載の方法。
【請求項51】
前記運動過剰障害が、ハンチントン病、ハンチントン病に関連する舞踏病、片側バリズム、老人性舞踏病、チック障害、遅発性ジスキネジア、ミオクローヌス、ジストニアおよびトゥレット症候群の少なくとも1つを含む、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記医薬組成物が、第2の治療剤を含む、請求項48から51のいずれかに記載の方法。
【請求項53】
前記第2の治療剤が、抗うつ剤、抗コリン作用薬、抗てんかん薬、抗パーキンソン病薬、抗精神病薬、アリセプト、バクロフェン、バルビツレート、ベンゾジアゼピン、β遮断薬、ボツリヌス毒素、カルシウムチャンネルアンタゴニスト、カテコールアミン枯渇剤、クロミプラミン、クロニジン、クロナゼパム、クロザピン、ジフェンヒドラミン、ドーパミン作用薬、ドーパミンアゴニスト、フルフェナジン、グアンファシン、ハロペリドール、5−ヒドロキシトリプトファン、ケプラ、Lドーパ、メチルフェニデート、メトクロプラミド、ミラペックス、筋弛緩薬、神経遮断薬、オランザピン、ペルフェナジン、フェニトイン、ピモジド、ピキンドン、ピラセタム、プリミドン、精神刺激薬、レキップ、リスペリドン、セレギリン、セロトニン再取り込み阻害剤、セルトラリン、バルプロ酸ナトリウム、スルピリド、チアプリド、三環系抗うつ薬、トリヘキシフェニジル、塩酸トリヘキシフェニジル(パキソナール)、ジプラシドンまたはその組合せである、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記医薬組成物が、食品摂取の前後1時間以内に投与される、請求項48から53のいずれかに記載の方法。
【請求項55】
前記医薬組成物が、高脂肪食品または高脂肪飲料の摂取の前後1時間以内に投与される、請求項48から54のいずれかに記載の方法。
【請求項56】
前記医薬組成物が、食品を少なくとも2〜3時間摂取していないときに投与される、請求項48から53のいずれかに記載の方法。
【請求項57】
活性代謝産物であるα−およびβ−ジヒドロテトラベナジンのそれぞれの全身曝露(AUC)の摂食/絶食比が、少なくとも約140%である、請求項48から56のいずれかに記載の方法。
【請求項58】
活性代謝産物であるα−およびβ−ジヒドロテトラベナジンのそれぞれのピーク濃度(Cmax)の摂食/絶食比が、少なくとも約220%である、請求項48から57のいずれかに記載の方法
【請求項59】
活性代謝産物であるα−およびβ−ジヒドロテトラベナジンのそれぞれの血中の前記Cmaxが、前記組成物の投与の約3時間〜約6時間後に得られる、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記医薬組成物が、約1日1回(q.d.)投与される、請求項48から59のいずれかに記載の方法。
【請求項61】
前記医薬組成物が、約1日2回(b.i.d.)投与される、請求項48から59のいずれかに記載の方法。
【請求項62】
患者の運動過剰の発生率を低減する、請求項48から61のいずれかに記載の方法。
【請求項63】
患者の運動過剰の重症度を低減する、請求項48から62のいずれかに記載の方法。
【請求項64】
前記患者が、テトラベナジンを含有する即時放出組成物と比較して、低発生率の有害作用を示す、請求項48から63のいずれかに記載の方法。
【請求項65】
前記患者が、テトラベナジンを含有する即時放出組成物と比較して、低重症度の有害作用を示す、請求項48から64のいずれかに記載の方法。
【請求項66】
前記有害作用が、静座不能、うつ病、自殺念慮、自殺挙動(自殺傾向)、浮動性めまい、傾眠状態、鎮静、傾眠、不眠症、疲労、神経過敏、不安症、悪心およびパーキンソニズムの少なくとも1つを含む、請求項64または65に記載の方法。
【請求項67】
前記即時放出テトラベナジン製剤が、テトラベナジン、ラクトース、トウモロコシデンプン、タルクおよびステアリン酸マグネシウムを含有し、または前記即時放出テトラベナジン製剤が、テトラベナジン、トウモロコシデンプン、ラクトース、タルク、ステアリン酸マグネシウムおよび酸化鉄を含有する、請求項48から66のいずれかに記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2013−501810(P2013−501810A)
【公表日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−524883(P2012−524883)
【出願日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際出願番号】PCT/US2010/045375
【国際公開番号】WO2011/019956
【国際公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【出願人】(512036351)ヴァリーント インターナショナル(バルバドス)エスアールエル (1)
【氏名又は名称原語表記】VALEANT INTERNATIONAL(BARBADOS)SRL
【Fターム(参考)】