説明

半導体装置、実装構造体、電気光学装置及び電気光学装置の製造方法

【課題】
高画素化及び接続信頼性を向上させることが可能な半導体装置、該半導体装置が実装された実装構造体、電気光学装置及び電気光学装置の製造方法を提供する。
【解決手段】
ドライバIC18は、第1の高さh1と第3の高さh3とを加えた長さと、第2の高さh2と第4の高さh4とを加えた長さとが同じであるので、ドライバ側入力バンプ28aと電源用入力端子15aとの接続前の間隔やドライバ側入力バンプ28bと信号用入力端子16aとの接続前の間隔やドライバ側出力バンプ20と一端部12aとの接続前の間隔が同じになり、圧着により、ドライバ側出入力バンプ20、28a、28bを均等に圧接し、接続信頼性を向上させることができる。電源用入力端子15aの高さを高くせずに、例えばドライバ側入力バンプ28(例えば入力配線15)の数を増加させて高画素化を実現できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パーソナルコンピュータや携帯電話機等に用いられる半導体装置、実装構造体、電気光学装置及び電気光学装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、表示装置は、例えば2枚の基板の間に液晶が保持された表示パネルを備えている。表示パネルの一方の基板上には、例えば液晶を駆動するための信号を出力する半導体装置としてのLSIチップがCOG(ChipOn Glass)実装されている。しかし、LSIチップの高密度が進み、金属バンプが微細化すると、その金属バンプの強度が弱くなり、LSIチップの実装の信頼性が低くなる、という問題があった。
【0003】
この問題を解決するために、金属バンプの高密度化が必要な部分で金属バンプを微細化しつつ、別の金属バンプ(の幅)を大きくすることで、強度を十分に確保しようとする技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。例えば、基板上の信号用の配線(電極部)より幅の大きい電源用の配線(電極部)に、幅の大きい金属バンプを接続することで、強度を確保すると共に半導体装置への電源の供給能力を向上させている。
【特許文献1】特開2000−332042号公報(段落[0012]、[0014]、図1、図2)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した技術では、高密度化が必要な金属バンプ(信号用の配線)とは別の金属バンプ(電源用の配線)の幅を大きくしているが、バンプ数(配線数)が増えるにつれ金属バンプ(電源用の配線)の幅を大きくすることも困難になっている。つまり、高密度化が必要な金属バンプ(信号用の配線)とは別の金属バンプ(電源用の配線)の幅を大きくするとバンプ数(配線数)を増加させることができず高画素化を実現することは難しい。
【0005】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされるもので、高画素化及び接続信頼性を向上させることが可能な半導体装置、該半導体装置が実装された実装構造体、電気光学装置及び電気光学装置の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の主たる観点に係る半導体装置は、電子回路を有する筐体と、前記筐体の実装面に突設され、前記電子回路に電気的に接続された複数のバンプとを具備し、前記複数のバンプは、前記実装面からその頂点までの高さが異なるバンプを有する。
【0007】
例えばバンプ(電源用の配線)の幅を大きくすることなく半導体装置への電源の供給能力を向上させるために、電源用の配線の高さを変更することが考えられる。しかし、このような場合には、複数のバンプの高さが均一であるのに対して、基板上の複数の配線の高さが異なることになり、半導体装置を基板に実装するときに、それぞれバンプと基板上の配線とを均一に圧着することができず接続の信頼性を確保することが難しくなるおそれがある。
【0008】
本発明では、複数のバンプは、筐体の実装面からその頂点までの高さが異なるバンプを有するので、高さの低い配線(端子)に高さの高いバンプを対応させると共に、高さの高い配線(端子)に高さの低いバンプを対応させて接続することで、それぞれの配線(端子)とバンプとの圧着力をほぼ同じにして、接続信頼性を向上させることができる。このとき、筐体の実装面からの高さが他のバンプと異なり低いバンプは、基板からの高さの高い配線(端子)に電気的に接続される。例えば基板からの配線(端子)の高さを高くすることで、例えば配線(バンプ)の幅を大きくせずに配線(端子)に流れる電流を大きくすることができる。従って、バンプ(配線)の幅を大きくする場合に比べて、バンプ数(配線数)を増加させて高画素化を実現することができる。
【0009】
本発明の一の形態によれば、前記バンプは、前記実装面に突設された樹脂部と、前記樹脂部を被覆し、前記電子回路に電気的に接続された端子部とを有する。これにより、半導体装置を基板に圧着して実装する場合に、万一複数のバンプの高さに誤差があっても、樹脂部の弾性力を用いてバンプの端子部と、基板の配線(端子)との電気的な接続性を更に向上させることができる。また、樹脂部の高さを容易に調整することができるので、製造が容易となる。
【0010】
本発明の一の形態によれば、前記バンプは、前記実装面に突設された金属バンプである。これにより、金属バンプと、基板上の配線(端子)との電気的接続を確保することができると共に、導電量を容易に確保することができる。
【0011】
本発明の他の観点に係る実装構造体は、電子回路を有する筐体と、前記筐体の実装面に突設され、前記電子回路に電気的に接続された複数のバンプとを具備し、前記複数のバンプが、前記実装面からその頂点までの高さが第1の高さの第1のバンプと、前記第1の高さより高い第2の高さの第2のバンプとを有する半導体装置と、前記半導体装置が実装された基材とを具備し、前記基材上には、前記第1のバンプに電気的に接続され該基材からの高さが第3の高さの第1の配線と、前記第2のバンプに電気的に接続され該基材からの高さが前記第1の配線より低い第4の高さの第2の配線とが形成され、前記第1のバンプの前記第1の高さと前記第1の配線の前記第3の高さとを加えた長さと、前記第2のバンプの前記第2の高さと前記第2の配線の前記第4の高さとを加えた長さとが同じである。
【0012】
例えば半導体装置の複数のバンプの高さ(厚さ)が均一であるのに対して基材上の複数の配線の高さが異なるときには、半導体装置を基材に圧着する場合に、複数のバンプと複数の配線とのそれぞれの圧着力が異なり接続信頼性を確保することが難しい。
【0013】
本発明では、基材上には、第3の高さの第1の配線と、第1の配線より低い第4の高さの第2の配線とが形成され、半導体装置は、実装面からその頂点までの高さが第1の高さの第1のバンプと、第1の高さより高い第2の高さの第2のバンプとを有し、第1のバンプの第1の高さと第1の配線の第3の高さとを加えた長さと、第2のバンプの第2の高さと第2の配線の第4の高さとを加えた長さとがほぼ同じである。従って、第1の配線に第1のバンプが対応し第2の配線に第2のバンプが対応して電気的に接続されることで、それぞれの配線とバンプとの圧着力をほぼ同じにして、接続後の接続信頼性を向上させることができる。また、例えば第1の配線の高さを高くすることで、第1の配線の幅を大きくせずに例えば第1の配線に流れる電流を大きくすることができる。従って、第1の配線の幅を大きくする場合に比べて、配線数を増加させて高画素化を実現することができる。
【0014】
本発明の一の形態によれば、前記第1のバンプは、電源用バンプであり、前記第2のバンプは、信号用バンプである。これにより、基材上の電源用配線(電源用端子)が電源用バンプに電気的に接続され、基材上の信号用配線(信号用端子)が信号用バンプに電気的に接続される場合には、電源用配線(電源用端子)の基板からの高さは、信号用配線(信号用端子)の基板からの高さより高くなる。従って、電源用配線(電源用端子)により半導体装置への電源の供給能力を向上させることができる。
【0015】
本発明の他の観点に係る電気光学装置は、電子回路を有する筐体と、前記筐体の実装面に突設され、前記電子回路に電気的に接続された複数のバンプとを具備し、前記複数のバンプが、前記実装面からその頂点までの高さが第1の高さの第1のバンプと、前記第1の高さより高い第2の高さの第2のバンプとを有する半導体装置と、前記半導体装置が実装され電気光学物質を保持する第1及び第2の基板とを具備し、前記第1及び第2の基板のうち少なくとも一方の基板上には、前記第1のバンプに電気的に接続され該基板からの高さが第3の高さの第1の配線と、前記第2のバンプに電気的に接続され該基板からの高さが前記第1の配線より低い第4の高さの第2の配線とが形成され、前記第1のバンプの前記第1の高さと前記第1の配線の前記第3の高さとを加えた長さと、前記第2のバンプの前記第2の高さと前記第2の配線の前記第4の高さとを加えた長さとが同じである。
【0016】
例えば半導体装置の複数のバンプの高さ(厚さ)が均一であるのに対して基板上の複数の配線の高さが異なるときには、半導体装置を基板に圧着する場合に、複数のバンプと複数の配線とのそれぞれ圧着力が異なり接続信頼性を確保することが難しい。
【0017】
本発明では、第1及び第2の基板のうち少なくとも一方の基板上には、第3の高さの第1の配線と、第1の配線より低い第4の高さの第2の配線とが形成され、半導体装置は、実装面からその頂点までのの高さが第1の高さの第1のバンプと、第1の高さより高い第2の高さの第2のバンプとを有し、第1のバンプの第1の高さと第1の配線の第3の高さとを加えた長さと、第2のバンプの第2の高さと第2の配線の第4の高さとを加えた長さとがほぼ同じであるので、第1の配線に第1のバンプが対応し第2の配線に第2のバンプが対応して電気的に接続されることで、それぞれの配線とバンプとの圧着力をほぼ同じにして、接続後の接続信頼性を向上させることができる。また、例えば第1の配線の高さを高くすることで、例えば第1の配線の幅を大きくせずに第1の配線に流れる電流を大きくすることができる。従って、第1の配線の幅を大きくする場合に比べて、配線数を増加させて高画素化を実現することができる。
【0018】
本発明の一の形態によれば、前記第1のバンプは、電源用バンプであり、前記第2のバンプは、信号用バンプである。これにより、第1及び第2の基板のうち少なくとも一方の基板上の電源用配線(電源用端子)が電源用バンプに電気的に接続され、この基板上の信号用配線(信号用端子)が信号用バンプに電気的に接続される場合には、電源用配線(電源用端子)のこの基板からの高さは、信号用配線(信号用端子)のこの基板からの高さより高くなる。従って、電源用配線(電源用端子)により半導体装置への電源の供給能力を向上させることができる。
【0019】
本発明の他の観点に係る電気光学装置の製造方法は、電子回路を有する筐体と、前記筐体の実装面に突設され、前記電子回路に電気的に接続された複数のバンプとを具備し、前記複数のバンプが、前記実装面からその頂点までの高さが第1の高さの第1のバンプと、前記第1の高さより高い第2の高さの第2のバンプとを有する半導体装置を製造する工程と、前記半導体装置が実装される基板からの高さが第3の高さである第1の配線と、前記基板からの高さが前記第3の高さより低い第4の高さである第2の配線とを有する電気光学パネルを製造する工程と、前記第1のバンプと前記第1の配線とが対向し前記第2のバンプと前記第2の配線とが対向するように前記半導体装置と前記電気光学パネルとを位置合わせした状態で圧着することで、前記第1のバンプと前記第1の配線とを電気的に接続すると共に、前記第2のバンプと前記第2の配線とを電気的に接続する工程とを具備し、前記位置合わせした状態では、前記第1のバンプの前記第1の高さと前記第1の配線の前記第3の高さとを加えた長さと、前記第2のバンプの前記第2の高さと前記第2の配線の前記第4の高さとを加えた長さとが同じである。
【0020】
半導体装置と電気光学パネルとを位置合わせした状態で圧着するときに、例えば半導体装置の複数のバンプの高さ(厚さ)が均一あるのに対して電気光学パネルの複数の配線の高さが異なるときには、複数のバンプと複数の配線とのそれぞれの圧着力が異なり接続信頼性を確保することが難しい。
【0021】
本発明では、第1のバンプと第1の配線とが対向し第2のバンプと第2の配線とが対向するように半導体装置と電気光学パネルとを位置合わせした状態で圧着するときに、この位置合わせした状態では、第1のバンプの第1の高さと第1の配線の第3の高さとを加えた長さと、第2のバンプの第2の高さと第2の配線の第4の高さとを加えた長さとが同じであるので、第1のバンプと第1の配線との接続前の間隔と第2のバンプと第2の配線との間隔等がほぼ同じになり、圧着時にそれぞれのバンプと配線とを均等に圧接することができる。また、例えば第1の配線の高さを高くすることで、例えば第1の配線の幅を大きくせずに第1の配線に流れる電流を大きくすることができる。従って、第1の配線の幅を大きくする場合に比べて、配線数を増加させて高画素化を実現することができる。従って、バンプと配線との電気的な接続信頼性及び高画素化が実現された電気光学装置を製造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づき説明する。なお、以下実施形態を説明するにあたっては、液晶装置、具体的には反射半透過型のTFT(Thin Film Transistor)アクティブマトリックス方式の液晶装置について説明するが、これに限られるものではない。また、以下の図面においては各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等が異なっている。
【0023】
(第1の実施形態)
【0024】
図1は第1の実施形態の液晶装置の斜視図、図2は図1の液晶装置のA−A断面図、図3は図1の液晶装置のB−B断面図、図4は図1の液晶装置のC−C断面図、図5は図1の液晶装置のドライバICの底面図である。
【0025】
(液晶装置の構成)
【0026】
液晶装置1は、図1に示すように、液晶パネル2と、液晶パネル2に接続された回路基板3と、図2に示す照明装置4とを備えている。なお、液晶装置1は、液晶パネル2を支持するフレーム5等のその他の付帯機構が必要に応じて付設される。
【0027】
液晶パネル2は、基板6と、基板6に対向するように設けられた基板7と、基板6、7の間に設けられたシール材8及び基板6、7により封止された図示しない液晶とを備えている。液晶には、例えばTN(Twisted Nematic)が用いられている。
【0028】
基板6及び基板7は、例えばガラスや合成樹脂といった透光性を有する材料からなる板状部材である。基板6の液晶側には、ゲート電極9、ソース電極10、薄膜トランジスタ素子T及び画素電極11が形成されており、基板7の液晶側には、共通電極7aが形成されている。
【0029】
ゲート電極9はX方向に、ソース電極10はY方向に、それぞれ例えばアルミニウム等の金属材料等によって形成されている。ソース電極10は、例えば図1に示すように上半分が左側に、下半分が右側に引き回されて形成されている。なお、ゲート電極9及びソース電極10の本数は、液晶装置1の解像度や表示領域の大きさに応じて適宜変更可能である。
【0030】
薄膜トランジスタ素子Tは、ゲート電極9、ソース電極10及び画素電極11にそれぞれ接続される3つの端子を備えている。これにより、ゲート電極9に電圧を印加したときにソース電極10から画素電極11に又はその逆に電流が流れるように構成されている。
【0031】
また、基板6は、基板7の外縁から張り出した領域(以下、「張り出し部」と表記する)6aを備えている。張り出し部6aの面上には、出力配線12〜14、入力配線15〜17が付設されていると共に、例えば液晶を駆動するためのドライバIC18が実装されている。
【0032】
出力配線12は、図2に示すように一端部12aがドライバIC18のドライバ側出力バンプ20にACF31を介して接続され、他側がゲート電極9に繋がっている。一端部12aの厚さは、図3に示すように、第4の高さh4(厚さ)となっている。出力配線13及び出力配線14は、図3に示す一端部13a、14aがそれぞれドライバIC18のドライバ側出力バンプ20bにACF31を介して接続され、図1に示すように他側がソース電極10に繋がっている。図3に示すように、出力配線13及び出力配線14の一端部13a、14aの高さ(厚さ)も、第4の高さh4とほぼ同じになっている。
【0033】
入力配線15は、図2に示すように、ドライバIC18側の一端部15aがドライバIC18のドライバ側入力バンプ28にACF31を介して接続され、他端部15bが回路基板3の可撓性基材24の一面側に付設された配線25の一端部にACF26を介して接続されている。
【0034】
例えば、複数の入力配線15のうちの少なくとも1本は、電源用入力配線15である。以下、電源用入力配線15の一端部15aを電源用入力端子15aという。図4に示すように、電源用入力端子15aは、基板6からの高さが第3の高さh3(>第4の高さh4)になっている。
【0035】
図1に示す入力配線16、17は、図4に示すその一端部16a、17aがそれぞれドライバIC18のドライバ側入力バンプ28にACF31を介して接続され、図示しない他端部が可撓性基材24の一面側に付設された図1に示す配線29、30にACF26を介して接続されている。
【0036】
以下、信号用の入力配線16、17の一端部16a、17aを信号用入力端子16a、17aという。信号用入力端子16a、17aは、図4に示すように、基板6からの高さが第3の高さh3より低い第4の高さh4になっている。この第4の高さh4は、図3に示す一端部12a、13a及び14aの第4の高さh4(厚さ)とほぼ同じである。
【0037】
ドライバIC18は、図2に示すように、内部に電子回路が収容された筐体33と、筐体33の基板6と対向する実装面33a(図3、図4参照)側に突設されたドライバ側出力バンプ20、ドライバ側入力バンプ28とを備えている。ドライバIC18は、図3、図4に示すように、ACF31等の接着材により基板6側に接着されている。ACF31は、接着材の基材31aに導電粒子31bが含まれた異方性導電膜である。
【0038】
筐体33は、例えばドライバ側出力バンプ20、ドライバ側入力バンプ28が突設されたシリコン基板、電子回路としての図示しないシリコンチップを内部に封止する樹脂などにより構成されている。筐体33は、図1、図5に示すように例えばY方向に長手方向を有している。
【0039】
ドライバ側入力バンプ28は、図5に示すように、ドライバIC18の長手方向(Y方向)に複数配設されている。図5に示すドライバ側出力バンプ20についてもこの長手方向に複数配設されている。
【0040】
図3に示すように、例えば、一端部12a、13a及び14aに電気的に接続されたドライバ側出力バンプ20(20a、20b)は、実装面33aからその頂点までの高さが第2の高さh2になっている。
【0041】
また、ドライバ側出力バンプ20(20a)の第2の高さh2と一端部12aの第4の高さh4とを加えた長さと、ドライバ側出力バンプ20(20b)の第2の高さh2と一端部13a(又は、14a)の第4の高さh4とを加えた長さとが同じになるようにそれぞれの高さが調整されている。例えば他のドライバ側出力バンプ20の実装面33aからその頂点までの第2の高さh2と、この第2の高さh2のドライバ側出力バンプ20に電気的に接続された一端部の基板6からの第4の高さh4とを加えた長さについても、上述した長さと同じになるようにそれぞれの高さが調整されている。
【0042】
図4に示すように、例えば、電源用入力端子15aに電気的に接続されたドライバ側入力バンプ28(28a)は、実装面33aからその頂点までの高さが第1の高さh1になっている。信号用入力端子16a、17aに電気的に接続されたドライバ側入力バンプ28(28b)は、実装面33aからその頂点までの高さが第1の高さh1より高い第2の高さh2になっている。
【0043】
また、ドライバ側入力バンプ28(28a)の第1の高さh1と電源用入力端子15aの第3の高さh3とを加えた長さと、ドライバ側入力バンプ28(28b)の第2の高さh2と信号用入力端子16a(又は、17a)の第4の高さh4とを加えた長さとが同じになるようにそれぞれの高さが調整されている。例えばドライバ側入力バンプ28aとドライバ側入力バンプ28bと間のドライバ側入力バンプ28の実装面33aからの第5の高さh5と、この第5の高さh5のドライバ側入力バンプ28に電気的に接続された信号用入力端子の基板6からの第6の高さh6とを加えた長さについても、上述した長さと同じになるようにそれぞれの高さが調整されている。
【0044】
図3に示すドライバ側出力バンプ20(20a)の第2の高さh2と一端部12aの第4の高さh4とを加えた長さと、図4に示すドライバ側入力バンプ28(28a)の第1の高さh1と電源用入力端子15aの第3の高さh3とを加えた長さとはほぼ同じになるようにそれぞれの高さが調整されている。これにより、ドライバIC18の基板6に対する水平性が保たれている。
【0045】
また、例えばドライバ側出力バンプ20は、図2に示すように、例えば筐体33に突設された樹脂コア34と、樹脂コア34を被覆するように設けられたドライバ側出力端子部35とを備えている。ドライバ側入力バンプ28は、図2、図4に示すように、例えば筐体33に突設された樹脂コア36と、樹脂コア36を被覆するように設けられたドライバ側入力端子部37とを備えている。樹脂コア34、36の構成材料には、例えば基材としてエポキシ樹脂が用いられている。
【0046】
回路基板3は、図1、図2に示すように、一端部が張り出し部6aに例えばACF26を介して接続されていると共に曲げて設けられて、図2に示すように、他端部が反射板38に接続されている。回路基板3は、図1に示すように可撓性基材24と、可撓性基材24の一面(内面)側に設けられた配線25、29及び30とを備えている。可撓性基材24には、例えばこの他にも図示しない半導体IC等が実装されている。
【0047】
可撓性基材24は、回路基板3の基材として用いられており、例えば構成材料には樹脂材料等が用いられている。樹脂材料としては、例えばポリイミドが用いられている。
【0048】
配線25、29及び30は、図1に示すように、可撓性基材24の一面(内面)側に設けられている。配線25は、図2に示すように張り出し部6a側の一端部がACF26を介して入力配線15の他端部15bに接続されており、配線25の他端部は図示しない電源等に電気的に接続されている。配線29、30は、図1に示すように、一端部がACF26を介して入力配線16、17に接続されており、他端部は例えば図示しない半導体ICに接続されている。
【0049】
照明装置4は、導光板39、反射板38及びLED40等を備えている。導光板39は、図2に示すように、液晶パネル2に重なるように設けられている。導光板39は、構成材料には例えばアクリル樹脂、ポリイミド等の透明材料が用いられている。なお、導光板39の外側には、例えば反射板38が導光板39に重なるように配置されている。図2に示すように導光板39の一側面39Bに隣接してLED40が配置されている。
【0050】
(液晶装置1の製造方法)
【0051】
次に、液晶装置1の製造方法について図面を参照しながら説明する。
【0052】
図6は第1の実施形態の液晶装置1の製造工程を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、ドライバ側出入力バンプ20、28を備えたドライバIC18の製造工程(S1)について中心的に説明する。
【0053】
まず、ドライバ側出入力バンプ20、28が形成されていないドライバIC18の図4に示す実装面33a側に樹脂(レジスト)を塗布し、マスクを介して露光、現像を行うことで、例えば、ドライバ側入力バンプ28(28a)を形成するためのほぼ第1の高さh1を有する樹脂コア36を形成し、続いて樹脂を塗布し、別のマスクを介して露光、現像を行うことで、高さh5を有する樹脂コア36を形成する等して、更に、樹脂を塗布し、更に別のマスクを介して露光、現像を行うことで、ドライバ側入力バンプ28(28b)を形成するためのほぼ第2の高さh2を有する樹脂コア36を形成する。ついで、例えば金等の膜を形成した後にエッチングすることにより、樹脂コア36を覆うようにドライバ側入力端子部37を形成する。これにより、第1の高さh1のドライバ側入力バンプ21、第1の高さh1より高い第2の高さh2のドライバ側入力バンプ22等が形成されたドライバIC18を製造する(S1)。
【0054】
なお、本実施形態では、樹脂コア36を形成するときに、上述したように異なるマスクを用いて、レジストを塗布、露光及び現像を複数回繰り返す例を示した。しかし、実装面33aに第2の高さh2の樹脂(レジスト)を塗布し、ハーフトーンマスクを介して露光、現像を行うことで、ドライバ側入力バンプ21、22を形成するための樹脂コア36を形成するようにしてもよい。
【0055】
続いて、ドライバ側入力バンプ28(28a)と電源用入力端子15aとが対向し、ドライバ側入力バンプ28(28b)と信号用入力端子16a(又17a)とが対向するように、基板6に対してドライバIC18を位置合わせする。このとき、ドライバ側入力バンプ28(28a)の第1の高さh1と電源用入力端子15aの第3の高さh3とを加えた長さと、ドライバ側入力バンプ28(28b)の第2の高さh2と信号用入力端子16a(又は、17a)の第4の高さh4とを加えた長さと、ドライバ側出力バンプ20a(20b)の第2の高さh2と一端部12a(13a又は14a)の第4の高さh4とを加えた長さとが同じになる(他の入力端子と、ドライバ側入力バンプとを加えた長さについても同様)。
【0056】
そして、ドライバIC18をACF31を介して液晶パネル2の基板6に熱圧着する(S2)。このとき、第1の高さh1と第3の高さh3とを加えた長さと、第2の高さh2と第4の高さh4とを加えた長さとが同じになるようにそれぞれのドライバ側入力バンプと基板6の入力端子との高さが調整されているので(他の入力端子と、ドライバ側入力バンプとを加えた長さについても同様)、ドライバ側入力バンプ21と電源用入力端子15aとの導電粒子31bを介した電気的な接続やドライバ側入力バンプ22と信号用入力端子16a、17aとの導電粒子31bを介した電気的な接続やドライバ側出力バンプ20と出力配線12、13及び14との導電粒子31bを介した電気的な接続が良好に確保される。
【0057】
一方、回路基板3を製造し(S3)、ACF26を介して回路基板3を液晶パネル2に接続する(S4)。
【0058】
次いで、例えば液晶パネル2に導光板39等と共にフレーム5をセットし、導光板39の外側に反射板38等を配置し、回路基板3を反射板38の外側に曲げて回路基板3の他端部を例えば反射板38に接着する等して液晶装置1を製造する(S5)。
【0059】
以上で液晶装置1の製造方法についての説明を終了する。
【0060】
このように本実施形態によれば、ドライバIC18は、実装面33aからその頂点までの高さが第1の高さh1であるドライバ側入力バンプ28aと、実装面33aからその頂点までの高さが第2の高さh2であるドライバ側入力バンプ28bとを備えている。また、ドライバ側入力バンプ28aと第3の高さh3の電源用入力端子15aとが電気的に接続されていると共に、ドライバ側入力バンプ28bと第4の高さh4の信号用入力端子16a、17aとが電気的に接続されている。ドライバIC18を基板6に実装するときに、信号用入力端子16a、17aにドライバ側入力バンプ28bを対応させると共に、電源用入力端子15aにドライバ側入力バンプ28aを対応させた位置合わせ状態では、第1の高さh1と第3の高さh3とを加えた長さと、第2の高さh2と第4の高さh4とを加えた長さとが同じであるので、ドライバ側入力バンプ28aと電源用入力端子15aとの接続前の間隔やドライバ側入力バンプ28bと信号用入力端子16a、17aとの接続前の間隔やドライバ側出力バンプ20と一端部12a等との間隔がほぼ同じになり、この位置合わせ状態で圧着することで、ドライバ側入力バンプ21と電源用入力端子15aとやドライバ側入力バンプ22と信号用入力端子16a、17aとやドライバ側出力バンプ20と一端部12aとを均等に圧接して、接続信頼性を向上させることができる。
【0061】
また、ドライバ側入力バンプ28aは、基板6からの高さの高い電源用入力端子15aに電気的に接続されている。基板6からの電源用入力端子15aの高さを高くすることで、ドライバ側入力バンプ28a(電源用入力端子15a)の幅を大きくせずに電源用入力端子15aに流れる電流を大きくすることができる。従って、電源用入力端子15a(ドライバ側入力バンプ28a)の幅を大きくする場合に比べて、ドライバ側入力バンプ28の数(入力配線15等の数)を増加させて高画素化を実現することができる。
【0062】
更に、ドライバ側入力バンプ21は、筐体33の実装面33aに突設された樹脂コア36と、樹脂コア36を被覆するように設けられたドライバ側入力端子部37とを備えている。これにより、ドライバIC18を基板6に圧着して実装する場合に、樹脂コア36や電源用入力端子15a等に高さの誤差が万一生じていても、樹脂コア36の弾性力を用いてドライバ側入力バンプ21のドライバ側入力端子部37と、基板6上の電源用入力端子15aとの電気的な接続性を更に向上させることができる。また、樹脂コアを製造するときに、樹脂の塗布量を調整することで、樹脂コアの高さを調整することが容易なので、ドライバ側入力バンプ20等を容易に製造することができる。
【0063】
(第1の変形例)
【0064】
図7は第1の変形例のドライバICの断面図である。なお、本変形例以降においては、上記実施形態と同一の構成部材等には同一の符号を付しその説明を省略し、異なる箇所(ドライバICのドライバ側入力バンプ)を中心に説明する。
【0065】
本変形例の液晶装置1´に用いられるドライバIC18´は、上記実施形態の複数のドライバ側入力バンプ28の代わりに、複数の金属製のドライバ側入力バンプ48を備えている。
【0066】
ドライバ側入力バンプ48は、例えば上記実施形態の樹脂コア36及びドライバ側入力端子部37の代わりに、金属製のバンプを備えている。なお、複数のドライバ側入力バンプ48は、上記実施形態の複数のドライバ側入力バンプ28とほぼ同じ形状で同じ位置に配設されている。
【0067】
つまり、図7に示すように、ドライバ側入力バンプ48(41)の第1の高さh1と電源用入力端子15aの第3の高さh3とを加えた長さと、ドライバ側入力バンプ48(42)の第2の高さh2と信号用入力端子16a(又は、17a)の第4の高さh4とを加えた長さと、図3に示したドライバ側出力バンプ20の第2の高さh2と一端部12aとを加えた長さとが同じになるようにそれぞれの高さが調整されている。他のドライバ側入力バンプ48の実装面33aからの第5の高さh5と、この第5の高さh5のドライバ側入力バンプ48に電気的に接続された信号用入力端子17aの基板6からの第6の高さh6とを加えた長さについても、上述した長さと同じになるようにそれぞれの高さが調整されている。
【0068】
(液晶装置1´の製造方法)
【0069】
本変形例の液晶装置の製造方法については、上記実施形態に比べて、ドライバ側入力バンプ48の製造方法が異なるので、ドライバ側入力バンプ48の製造方法について説明する。
【0070】
(ドライバ側入力バンプ48の製造方法)
【0071】
複数のドライバ側入力バンプ48は、まず、例えば筐体33の実装面33aにマスクを形成した後、第1の高さh1の金属層を形成し、続いて例えば別のマスクを形成した後、メッキにより第5の高さh5の金属層を形成し、更に別のマスクを形成した後、メッキにより第2の高さh2の金属層を形成することで、図7に示すようにそれぞれ独立して形成されている。
【0072】
なお、複数のドライバ側入力バンプ48は、まず、例えば筐体33の実装面33aに第2の高さh2の金属層を形成し、次に、マスクを介してエッチングを施し、金属層を部分的に第1の高さh1や第5の高さh5にし、更に別のマスクを介してそれぞれ独立したドライバ側入力バンプを形成するようにしてもよい。
【0073】
このような構成によれば、ドライバ側入力バンプ48は、筐体33の実装面33aに突設された金属バンプである。これにより、金属製のドライバ側入力バンプ48と、基板6上の電源用入力端子15aや信号用入力端子16a、17aとの電気的接続を確保することができると共に、ドライバ側入力バンプ48は、全て金属材料で形成されているので、導電量を容易に確保することができる。
【0074】
(第2の変形例)
【0075】
図8は第2の変形例のドライバICの断面図である。
【0076】
本変形例の液晶装置1Aに用いられるドライバIC18Aは、上記実施形態の複数の独立したドライバ側入出力バンプ28、20の代わりに、蒲鉾状の樹脂コア36A上に複数のドライバ側入力端子部37Aが配置されて形成された複数のドライバ側入力バンプ58等を備えている。
【0077】
ドライバ側入力バンプ58は、図8に示すように、ドライバIC18Aの長手方向(Y方向)に複数のドライバ側入力バンプ58に亘って配置された蒲鉾状の樹脂コア36Aと、互いに離間して樹脂コア36Aを被覆するように配置された複数のドライバ側入力端子部37Aとで構成されている。
【0078】
樹脂コア36Aは、図8に示すように、ドライバ側入力バンプ51を形成する部分の高さが高さhc1であり、ドライバ側入力バンプ52を形成する部分の高さが高さhc2であり、例えばドライバ側入力バンプ51、52の間のドライバ側入力バンプ58を形成する部分の高さが高さhc3である。
【0079】
ドライバ側入力バンプ51は、図8に示すように、電源用入力端子15aに電気的に接続されており、ドライバ側入力バンプ52は、信号用入力端子16a、17aに電気的に接続されている。ドライバ側入力バンプ51とドライバ側入力バンプ52との間のドライバ側入力バンプ58も例えば信号用入力端子に電気的に接続されている。ドライバIC18Aの図示しないドライバ側出力バンプは、例えば入力側と同様に図示しない蒲鉾状の樹脂コアにより構成されており、ドライバ側出力バンプの高さは第1の実施形態と同様に第2の高さh2になっている。
【0080】
図8に示すように、例えば、ドライバ側入力バンプ51は、実装面33aからの高さが第1の高さh1になっている。ドライバ側入力バンプ52は、実装面33aからの高さが第1の高さh1より高い第2の高さh2になっている。
【0081】
また、ドライバ側入力バンプ51の第1の高さh1と電源用入力端子15aの第3の高さh3とを加えた長さと、ドライバ側入力バンプ52の第2の高さh2と信号用入力端子16a(又は、17a)の第4の高さh4とを加えた長さと、図示しないドライバ側出力バンプの第2の高さh2と一端部12aの第4の高さh4とを加えた高さh4とが同じになるようにそれぞれの高さが調整されている。他のドライバ側入力バンプ58の実装面33aからの第5の高さh5と、この第5の高さh5のドライバ側入力バンプ58に電気的に接続された信号用入力端子17aの基板6からの第6の高さh6とを加えた長さについても、上述した長さと同じになるようにそれぞれの高さが調整されている。
【0082】
ドライバ側入力バンプ58の製造方法は、上記実施形態に比べて、筐体33の実装面33a上に塗布された樹脂(レジスト)を露光する際に、蒲鉾状の樹脂コア36Aが形成されるようなマスクを用いる。これにより、筐体33の実装面33aに蒲鉾状の樹脂コア36Aが形成される。他の製造工程については、上記実施形態と同様なのでその説明を省略する。
【0083】
このように、ドライバ側入力バンプ58等を製造する場合に、筐体33の実装面33a上に樹脂(レジスト)を塗布し、蒲鉾状の樹脂コア36Aが形成されるようなマスクを用いて、塗布された樹脂(レジスト)を露光し、現像することで、容易に蒲鉾状の樹脂コア36A等を製造することができる。従って、生産性を向上させつつドライバIC18Aのドライバ側入力バンプ58と、基板6側の電源用入力端子15a、信号用入力端子16a、17aとの接続等の信頼性を向上させることができる。
【0084】
また、ドライバIC18Aは、実装面33aからの高さが第1の高さh1であるドライバ側入力バンプ51と、実装面33aからの高さが第2の高さh2であるドライバ側入力バンプ52とを備えている。また、ドライバ側入力バンプ51と電源用入力端子15aとが電気的に接続されていると共に、ドライバ側入力バンプ52と信号用入力端子16a、17aとが電気的に接続されている。ドライバIC18Aを基板6に実装するときに、信号用入力端子16a、17aにドライバ側入力バンプ52を対応させ、電源用入力端子15aにドライバ側入力バンプ51を対応させ、図示しない第2の高さh2のドライバ側出力バンプと第4の高さh4の一端部12a(図3参照)とを対応させた位置合わせ状態では、第1の高さh1と第3の高さh3とを加えた長さと、第2の高さh2と第4の高さh4とを加えた長さとが同じであるので、ドライバ側入力バンプ51と電源用入力端子15aとの接続前の間隔やドライバ側入力バンプ52と信号用入力端子16a、17aとの接続前の間隔やドライバ側出力バンプと一端部12aとの接続前の間隔がほぼ同じになり、この位置合わせ状態で圧着することで、ドライバ側入力バンプ51と電源用入力端子15aとやドライバ側入力バンプ52と信号用入力端子16a、17aとやドライバ側出力バンプと一端部12a(図3参照)とを均等に圧接して、接続信頼性を向上させることができる。
【0085】
また、ドライバ側入力バンプ51は、基板6からの高さの高い電源用入力端子15aに電気的に接続されている。基板6からの電源用入力端子15aの高さを高くすることで、ドライバ側入力バンプ51(電源用入力端子15a)の幅を大きくせずに電源用入力端子15aに流れる電流を大きくすることができる。従って、電源用入力端子15a(ドライバ側入力バンプ51)の幅を大きくする場合に比べて、ドライバ側入力バンプ58の数(入力配線15等の数)を増加させて高画素化を実現することができる。
【0086】
なお、本発明は上述したいずれの実施形態にも限定されず、本発明の技術思想の範囲内で適宜変更して実施できる。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、上述した各実施形態及び変形例を組み合わせ得る。
【0087】
例えば、上述の実施形態ではTFT型の液晶装置1等について説明したがこれに限られるものではなく、例えばTFD(Thin Film Diode)型アクティブマトリックス型、パッシブマトリクス型の液晶装置であってもよい。また、プラズマディスプレイ装置、電気泳動ディスプレイ装置、電子放出素子を用いた装置(Field Emission Display及びSurface‐Conduction Electron‐Emitter Display等)などの各種電気光学装置に本発明を適用してもよい。
【0088】
上記実施形態では、複数のドライバ側入力バンプ28のうち電源用入力端子15aに電気的に接続されたドライバ側入力バンプ28(28a)が、ドライバIC18の長手方向中央に設けられ、信号用入力端子16a、17aが同じ長手方向の両端等に設けられる例を示したが、電源用入力端子15aや信号入力端子16a、17aの位置は、これに限定されず、適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】第1の実施形態の液晶装置の斜視図である。
【図2】図1の液晶装置のA−A断面図である。
【図3】図1の液晶装置のB−B断面図である。
【図4】図1の液晶装置のC−C断面図である。
【図5】図1の液晶装置のドライバICの底面図である。
【図6】図1の液晶装置の製造工程を示すフローチャートである。
【図7】第1の変形例のドライバICの断面図である。
【図8】第2の変形例のドライバICの断面図である。
【符号の説明】
【0090】
T 薄膜トランジスタ素子、 1,1´,1A 液晶装置、 2 液晶パネル、 3 回路基板、 4 照明装置、 5 フレーム、 6,7 基板、 6a 張り出し部、 7a 共通電極、 8 シール材、 9 ゲート電極、 10 ソース電極、 11 画素電極、 12〜14 出力配線、 12a 一端部、 16a,17a 一端部(信号用入力端子)、 15 入力配線(電源用入力配線)、 15a 一端部(電源用入力端子)、 15b 他端部、 16〜17 入力配線、 18,18A ドライバIC、 20(20a,20b) ドライバ側出力バンプ、 28(28a,28b),48,51,52 ドライバ側入力バンプ、 24 可撓性基材、 25,29,30 配線、 26,31 ACF、 31a 基材、 31b 導電粒子、 33 筐体、 33a 実装面、 34,36,36A 樹脂コア、 35,37,37A ドライバ側入力端子部、 38 反射板、 39 導光板、 39B 一側面、 40 LED

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子回路を有する筐体と、
前記筐体の実装面に突設され、前記電子回路に電気的に接続された複数のバンプとを具備し、
前記複数のバンプは、前記実装面からその頂点までの高さが異なるバンプを有することを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
請求項1に記載の半導体装置であって、
前記バンプは、前記実装面に突設された樹脂部と、前記樹脂部を被覆し、前記電子回路に電気的に接続された端子部とを有することを特徴とする半導体装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の半導体装置であって、
前記バンプは、前記実装面に突設された金属バンプであることを特徴とする半導体装置。
【請求項4】
電子回路を有する筐体と、前記筐体の実装面に突設され、前記電子回路に電気的に接続された複数のバンプとを具備し、前記複数のバンプが、前記実装面からその頂点までの高さが第1の高さの第1のバンプと、前記第1の高さより高い第2の高さの第2のバンプとを有する半導体装置と、
前記半導体装置が実装された基材とを具備し、
前記基材上には、前記第1のバンプに電気的に接続され該基材からの高さが第3の高さの第1の配線と、前記第2のバンプに電気的に接続され該基材からの高さが前記第1の配線より低い第4の高さの第2の配線とが形成され、
前記第1のバンプの前記第1の高さと前記第1の配線の前記第3の高さとを加えた長さと、前記第2のバンプの前記第2の高さと前記第2の配線の前記第4の高さとを加えた長さとが同じであることを特徴とする実装構造体。
【請求項5】
請求項4に記載の実装構造体であって、
前記第1のバンプは、電源用バンプであり、前記第2のバンプは、信号用バンプであることを特徴とする実装構造体。
【請求項6】
電子回路を有する筐体と、前記筐体の実装面に突設され、前記電子回路に電気的に接続された複数のバンプとを具備し、前記複数のバンプが、前記実装面からその頂点までの高さが第1の高さの第1のバンプと、前記第1の高さより高い第2の高さの第2のバンプとを有する半導体装置と、
前記半導体装置が実装され電気光学物質を保持する第1及び第2の基板とを具備し、
前記第1及び第2の基板のうち少なくとも一方の基板上には、前記第1のバンプに電気的に接続され該基板からの高さが第3の高さの第1の配線と、前記第2のバンプに電気的に接続され該基板からの高さが前記第1の配線より低い第4の高さの第2の配線とが形成され、
前記第1のバンプの前記第1の高さと前記第1の配線の前記第3の高さとを加えた長さと、前記第2のバンプの前記第2の高さと前記第2の配線の前記第4の高さとを加えた長さとが同じであることを特徴とする電気光学装置。
【請求項7】
請求項6に記載の電気光学装置であって、
前記第1のバンプは、電源用バンプであり、前記第2のバンプは、信号用バンプであることを特徴とする電気光学装置。
【請求項8】
電子回路を有する筐体と、前記筐体の実装面に突設され、前記電子回路に電気的に接続された複数のバンプとを具備し、前記複数のバンプが、前記実装面からその頂点までの高さが第1の高さの第1のバンプと、前記第1の高さより高い第2の高さの第2のバンプとを有する半導体装置を製造する工程と、
前記半導体装置が実装される基板からの高さが第3の高さである第1の配線と、前記基板からの高さが前記第3の高さより低い第4の高さである第2の配線とを有する電気光学パネルを製造する工程と、
前記第1のバンプと前記第1の配線とが対向し前記第2のバンプと前記第2の配線とが対向するように前記半導体装置と前記電気光学パネルとを位置合わせした状態で圧着することで、前記第1のバンプと前記第1の配線とを電気的に接続すると共に、前記第2のバンプと前記第2の配線とを電気的に接続する工程とを具備し、
前記位置合わせした状態では、前記第1のバンプの前記第1の高さと前記第1の配線の前記第3の高さとを加えた長さと、前記第2のバンプの前記第2の高さと前記第2の配線の前記第4の高さとを加えた長さとが同じであることを特徴とする電気光学装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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