説明

半導体装置及び撮像装置

【課題】異なる距離にある被写体の像の解像度をそれぞれ確保して撮像された画像情報の情報量を低減する。
【解決手段】検出領域は、受光面における一部の領域に、予め定められた所定の密度に従って受光部が配置されている第1の検出領域と、受光面における他の領域に配置され、第1の検出領域に受光部が配置されている密度より高い密度に従って受光部が配置されている第2の検出領域と、を備え、第1の検出領域は、予め定められた所定の距離より近い所定の範囲にある被写体の像が結像するように設けられており、第2の検出領域は、予め定められた所定の距離より遠い所定の範囲にある被写体の像が結像するように設けられることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置及び撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
撮像装置は、車両(自車)の前部に搭載され、自車の前方領域を撮像する車載用カメラの用途に用いられる場合がある。このような用途に用いられる撮像装置は、例えば、撮像装置の光学系における光軸中心が水平又は俯角をつけて消失点方向に向けて支持されており、図7に示されるような画像を得る。この画像において、自車に対する距離が近傍の被写体は大きな像、遠方の被写体は小さな像として撮像されている。このように撮像された画像から、路面に描かれている区画線(白線等)や車線上にある障害物を検知する処理が知られている。
【0003】
このような撮像装置は、光学系によって像が結像され、結像された像を撮像する撮像素子(半導体装置)を備える。撮像装置が備える撮像素子は、図8に示されるように、格子状に配列された画素を備えている。この撮像素子は、格子の間隔が等間隔であることから、画素の配置密度が均一である。この撮像素子によって撮像された画像は、その画像の領域による解像度の差を生じること無く、均一の解像度の信号を得る。そのため、例えば、同じ大きさの被写体の像が異なる大きさで撮像されていても、像の大きさに関係なく同じ解像度の信号に変換される。
【0004】
また、撮像装置において、撮像素子の撮像面に結像させる段階で、被写体までの距離に応じて変化する被写体の像の大きさをそろえるように補正する技術がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に示される撮像装置は、被写体の像の大きさをそろえるために、撮像素子の撮像面と光学系(レンズ)の位置関係を、レンズのあおり効果が生ずるように配置している。
また、撮像素子の撮像面の中央部に配置される画素の受光面積を変えることで、受光面における受光量のバラツキを軽減する技術がある(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−285701号公報
【特許文献2】特開2007−282028号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、撮像装置が車載用カメラとして用いられる場合、撮像装置から被写体までの距離に応じて、被写体の像の大きさに対する解像度が変化する。つまり、遠方の被写体を基準にして、必要とされる解像度で撮像できるように撮像素子を選択すると、近傍の被写体は過剰に高い解像度によって撮像される。逆に、近傍の被写体を基準にして、必要とされる解像度で撮像できるように撮像素子を選択すると、遠方の被写体の解像度が不足することから、検出範囲が制限されてしまう。このように、被写体の像の大きさに対する解像度が、撮像装置からの距離に応じて大きく変化するため、近傍の被写体は過剰に高い解像度によって撮像されている。
例えは、図7に示すように、同じ大きさの被写体が遠方に位置する場合と、近傍に位置する場合とを対比すると、同じ大きさの対象物を撮像した場合であっても、それぞれの被写体の像を撮像する際に必要とされる画素数に数倍の差が生じる場合がある。
撮像素子の解像度を高めた結果、撮像素子の大きさを大きくしたり、微細な製造プロセスを必要としたりする。また、画素数が増加することから、撮像された画像の情報量が増大し、情報の転送時間が増加したり、高速にデータを処理することが必要になる。
このように、撮像素子の解像度は、撮像素子及び周辺回路のコスト、データ処理量などに影響を与えることから、過剰に高めることは望ましくない。
【0007】
そこで本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、異なる距離にある被写体の像の解像度をそれぞれ確保して撮像された画像情報の情報量を低減(被写体までの距離に依存する被写体の像の大きさに対する解像度の変化量を低減)することができる半導体装置及び撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[1]上記の課題を解決するために、本発明は、被写体の像が結像する受光面に配列されている受光部を備える検出領域において検出された該被写体の像を撮像する半導体装置であって、前記検出領域は、前記受光面における一部の領域に、予め定められた所定の密度に従って受光部が配置されている第1の検出領域と、前記受光面における他の領域に配置され、前記第1の検出領域に受光部が配置されている密度より高い密度に従って受光部が配置されている第2の検出領域と、を備え、前記第1の検出領域は、予め定められた所定の距離より近い所定の範囲にある被写体の像が結像するように設けられており、前記第2の検出領域は、前記予め定められた所定の距離より遠い所定の範囲にある被写体の像が結像するように設けられることを特徴とする半導体装置である。
【0009】
[2]また、本発明は、上記の半導体装置において、前記受光部は、前記受光面において定められる2次元の直交座標系の一方の座標軸において、該一方の座標軸の値に応じた密度で配置されることを特徴とする。
【0010】
[3]また、本発明は、上記の半導体装置において、前記検出領域は、前記一方の座標軸と直交する他方の座標軸に平行に定められる境界線
を備え、前記境界線は、前記一部の領域と前記他の領域との境界を示すことを特徴とする。
【0011】
[4]また、本発明は、上記の半導体装置において、前記境界線は、複数設けられており、前記他の領域は、前記境界線によってさらに分割されていることを特徴とする。
【0012】
[5]また、本発明は、上記の半導体装置において、前記受光部は、前記他方の座標軸に沿って等間隔に配置されることを特徴とする。
【0013】
[6]また、本発明は、上記の半導体装置において、前記受光部は、前記受光面内の一点を基準に放射状に配置されることを特徴とする。
【0014】
[7]また、本発明は、上記の半導体装置において、前記受光部は、前記受光した光を検出する受光領域を備え、前記受光領域は、前記受光部が配置されている密度に応じた面積に設定されていることを特徴とする。
【0015】
[8]また、本発明は、上記の半導体装置において、前記受光領域の面積に応じて、前記受光領域によって検出された光量を示す信号の振幅を調整する調整部を備えることを特徴とする。
【0016】
[9]また、本発明は、被写体の像が結像する受光面に配列されている受光部によって検出された該被写体の像を撮像する半導体装置を備える撮像装置であって、前記受光部は、前記受光面における一部の領域に、予め定められた所定の密度で配置されている第1の受光部と、前記受光面の他の領域に配置され、前記第1の受光部が配置されている密度より高い密度で配置されている第2の受光部と、を備え、前記一部の領域は、予め定められた所定の距離より近い所定の範囲にある被写体の像が結像するように設けられており、前記他の領域は、前記予め定められた所定の距離より遠い所定の範囲にある被写体の像が結像するように設けられることを特徴とする撮像装置である。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、異なる距離にある被写体の像の解像度をそれぞれ確保して撮像された画像情報の情報量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1の実施形態における固体撮像装置(半導体装置)の構成を示す概略ブロック図である。
【図2】本実施形態における撮像部の画素の配置を示す概略構成図である。
【図3】第2の実施形態における撮像部の画素の配置を示す概略構成図である。
【図4】第3の実施形態における撮像部の画素の配置を示す概略構成図である。
【図5】第4の実施形態における撮像部の画素の配置を示す概略構成図である。
【図6】第5実施形態における撮像装置の構成を示す概略構成図である。
【図7】従来技術における撮像された画像を示す図である。
【図8】従来技術における撮像部の画素の配置を示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施形態>
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
【0020】
図1は、本発明の第1の実施形態における固体撮像装置(半導体装置)の構成を示す概略ブロック図である。
この図に示される固体撮像装置1は、撮像部10、変換部20、出力処理部30及び出力制御部40を備える。
撮像部10は、2次元に配列された画素11−11から画素11−mn(まとめて示すときは「画素11」という)を備える。
画素11は、それぞれ受光した光量に応じて光電変換を行い、それぞれの光量に対応した電圧によって示されるアナログ信号に変換する。同じ行選択線に接続された画素11は、供給される選択信号によって選択されたことを検出すると、それぞれ接続される垂直信号線にアナログ信号を供給する。画素11の詳細は図示しないが、例えば、C−MOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなどを適用できる。画素11は、フォトダイオード、電荷電圧変換部、セレクタスイッチを含んで構成される。
【0021】
変換部20は、複数の画素信号を並列処理によりAD変換してデジタル信号として出力する。変換部20は、各列に対して1つの変換結果を出力する。
変換部20は、サンプルホールド回路21−1から21−n(まとめて示すときは「サンプルホールド回路21」という)、及び、変換回路22−1から22−n(まとめて示すときは「変換回路22」という)を備える。サンプルホールド回路21及び変換回路22は、各列にそれぞれ個別に配置される。
【0022】
サンプルホールド回路21は、供給されるタイミング信号に応じて、垂直信号線から供給されるアナログ信号の値を保持する。サンプルホールド回路21は、保持状態では、保持された値の信号を出力し、サンプリング状態では、撮像部10から供給されるアナログ信号を出力する。サンプルホールド回路21は、設定される所定の増幅率による増幅処理を行うことができる。
変換回路22は、供給されるタイミング信号に応じて、サンプルホールド回路21から供給される信号をデジタル信号に変換して出力する。
【0023】
出力処理部30は、デジタル信号に変換された各列の信号が供給されるタイミング信号に同期して供給されており、供給されるタイミング信号に応じて、それぞれ供給された各列の信号を受け、出力タイミングを調整して出力する。
出力処理部30は、変換されたデジタル信号を出力するタイミングを定める出力タイミングが予め定められており、定められた出力タイミングに同期させて、変換されたデジタル信号をそれぞれ出力する。
【0024】
出力制御部40は、外部から供給されるクロック信号を受け、撮像部10、変換部20及び出力処理部30の各部の動作に必要なタイミング信号を生成し、生成したタイミング信号を各部に供給する。
出力制御部40は、タイミング信号発生部41、行選択制御部42、及び、読み出し制御部43を備える。
タイミング信号発生部41は、外部から供給されるクロック信号に同期して各部を機能させるタイミングを示す各種タイミング信号を生成し、生成したタイミング信号を対象となる各部にそれぞれ供給する。
タイミング信号発生部41は、行選択部制御部42に対して、撮像部10から信号の読み出しを開始させるタイミングを示すタイミング信号と、選択する行を切り替えさせるタイミングを示すタイミング信号を供給する。
タイミング信号発生部41は、読み出し制御部43に対して、AD変換された信号が変換部20から供給されるタイミングを示すタイミング信号と、出力処理部30から変換されたデジタル信号を出力させるタイミングを示すタイミング信号を供給する。
タイミング信号発生部41は、読み出し制御部43に対して、撮像部10から信号の読み出しを開始させるタイミングを示すタイミング信号と、選択する行を切り替えさせるタイミングを示すタイミング信号を出力する。
【0025】
タイミング信号発生部41は、サンプルホールド回路21に対して、保持状態とサンプリング状態とを切り替えさせるタイミングを示すタイミング信号を供給する。さらに、タイミング信号発生部41は、サンプルホールド回路21に対して、増幅率を切り替えさせるタイミングを示すタイミング信号を供給する。
タイミング信号発生部41は、AD変換回路22に対して、サンプルホールド回路21において保持されている信号を変換させるタイミングを示すタイミング信号を供給する。
【0026】
行選択制御部42は、タイミング信号発生部41から供給された、撮像部10から信号の読み出しを開始させるタイミングを示すタイミング信号と、選択する行を切り替えさせるタイミングを示すタイミング信号とに基づいて、選択された行の画素11に対する選択信号を生成し、当該行選択線に出力する。
行選択制御部42は、画素11のセレクタスイッチを各行選択線に供給される選択信号により制御することで、選択された特定の行の画素の出力回路から画素信号を出力させる。
行選択制御部42は、例えばシフトレジスタ回路などを備えており、供給されるタイミング信号に応じて、選択する画素11のいずれかの行に対応する行選択線に選択信号を順に供給する。
【0027】
読み出し制御部43は、タイミング信号発生部41から供給された、AD変換された信号が変換部20から供給されるタイミングを示すタイミング信号と、出力処理部30から変換されたデジタル信号を出力させるタイミングを示すタイミング信号とに基づいて、AD変換された信号を出力処理部30に取り込ませる制御信号と、出力処理部30に取り込ませたデジタル信号を出力させる制御信号を生成し、出力処理部30に供給する。
【0028】
図2を参照し、固体撮像装置1における撮像部10の画素の配置について説明する。
図2は、本実施形態における撮像部10の画素の配置を示す概略構成図である。
この図は、撮像部10の撮像面を正面視した図である。この図は、撮像部10によって撮像可能な領域を示す。この図の縦方向に沿ってx軸、横方向に沿ってy軸を定め、撮像部10の撮像可能な領域が、その直交する座標軸の方向に合わせて配置されている。
この図に示される四辺形のそれぞれが、画素11を示す。
なお、本実施形態においては、以下、それぞれの四辺形は単一の画素により形成する形態を例に説明するが、複数の画素により構成されていてもよい。
この図の左上隅の画素を基準にそれぞれの画素11は、図1と同様に行と列の番号が附されている。例えば、第1の行は、画素11−14、画素11−15を含む。画素11−14と同じ列には、順に画素11−24、画素11−34、・・・、画素11−m4を含む。
撮像部10の撮像可能な領域には、検出領域110が定められており、検出領域110は、固体撮像装置1(半導体装置)における撮像可能な領域に含まれる。固体撮像装置1(半導体装置)は、被写体の像が結像する受光面に配列されている画素11(受光部)を備える検出領域110(検出領域)において検出された被写体の像を撮像する。
【0029】
検出領域110は、検出領域111(第1の検出領域)と、検出領域112(第2の検出領域)と、検出領域113とを備える。
検出領域111(第1の検出領域)は、受光面における一部の領域に、予め定められた所定の密度に従って画素11(受光部)が配置されている。検出領域111は、予め定められた所定の距離より近い所定の範囲にある被写体の像が結像するように設けられる。
検出領域112(第2の検出領域)は、受光面の他の領域に配置され、検出領域111(第1の検出領域)に受光部が配置されている密度より高い密度に従って画素11(受光部)が配置されている。検出領域112は、予め定められた所定の距離より遠い所定の範囲にある被写体の像が結像するように設けられる。
【0030】
さらに、検出領域110(検出領域)は、一方の座標軸(x軸)と直交する他方の座標軸(y軸)に平行に定められる境界線120を備える。
境界線120は、一部の領域と他の領域との境界を示す。
境界線120は、複数設けられており、それぞれの検出領域の境界を示す。
この図において、境界線120は、境界線121から123までを示しており、
境界線121は、検出領域111と検出領域112との境界を示す。
境界線122は、検出領域112と検出領域113との境界を示す。
境界線123は、検出領域113と、境界線121から123まで以外の検出領域との境界を示す。
【0031】
この図に示されるように分割されている検出領域110において、画素11(受光部)は、受光面において定められる2次元の直交座標系の一方の座標軸(x軸)において、一方の座標軸(x軸)の値に応じた密度で配置されている。
検出領域110は、x軸方向に沿って、検出領域111、検出領域112、検出領域113・・・と順に配置されており、画素11の配置密度が順に高くなる。
本実施形態においては、境界線120の間隔が、x軸と逆の方向に向けて順に狭くなる。
つまり、x軸と逆の方向は、境界線121から123に向かう方向であり、境界線の間隔が順に狭くなる。それゆえ、画素11のx軸方向のピッチも、x軸と逆の方向に向けて順に狭くなる。
また、撮像された画像の消失点近傍となる位置に定められている点を基準点として定める。画素11(受光部)は、その基準点を基準として放射状に配置されている。よって、x軸と逆の方向に向けて、画素11のy軸方向のピッチも、順に狭くなる。
よって、画素11は、配置されている密度がx軸と逆の方向に向けて順に高くなり、x軸の値に応じた密度により定められている。
【0032】
図2に示された画素構造を備える個体撮像素子1は、図1に示した概略ブロック図の回路構成によって駆動される。
例えば、画素選択線は、図2のy軸に平行に、各画素11の間に設けられており、信号読み出し線は、放射状に配置される各画素11の間に設けられている。
このように、画素選択線と信号読み出し線を配置することにより、各画素11は、画素選択線と信号読み出し線の交点に対応して配置されていることになる。よって、出力制御部40は、画素選択線に供給する行選択信号は、一般的な個体撮像素子と同様な方法により順次切り替える信号として供給することができる。また、信号選択線には、各画素11から出力された信号が順に出力されるので、一般的な個体撮像素子と同様な方法により、順次、出力処理部30に取り込ませることができる。
【0033】
一方、図2に示した画素11の面積は不統一であり、それぞれの画素11の受光感度が面積に比例するとすれば、それぞれの画素から出力される信号強度の基準値が異なることになる。
それぞれの画素11の面積は、予め定められていることから、それぞれの画素11から出力された信号のレベルを、基準とする所定のレベルに規格化することにより、面積に応じた感度差を低減することができる。
【0034】
この画素11から出力された信号レベルの規格化は、次に示すいずれかの方法により行うことができる。
(1)サンプルホールド回路21における増幅率の変更
サンプルホールド回路21(調整部)は、受光領域の面積に応じて、受光領域によって検出された光量を示す信号の振幅を調整する。
(2)変換回路22における基準レベルの変更
AD変換処理の基準レベルを調整することにより、デジタル信号に変換される信号の振幅情報を調整する。
(3)出力処理部30におけるスケール変換
出力処理部30内に設けられている変換テーブルを参照して、出力処理部30から出力される信号の振幅情報を調整する。
【0035】
以上に示したように、本実施形態においては、画素11のピッチを徐々に変化させて、画素11が配置される密度を徐々に変化させることができることから、得られる被写体の大きさの違いに影響されることなく、必要な解像度により、近傍から遠方の被写体を撮像することができる。よって、本実施形態に示した個体撮像素子1を用いることにより、異なる距離にある被写体の像の解像度をそれぞれ確保して撮像された画像情報の情報量を低減することができる。
【0036】
<第2の実施形態>
図1と図3を参照し、異なる実施形態について説明する。
図1、図2と同じ構成には同じ符号を附し、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
図3に示される画素11は、それぞれ出力する信号の出力レベルをそろえて出力する。
これにより、第1の実施形態において必要とされる、画素11間の信号レベル差の調整が不要となる。
この画素11から出力する信号レベルをそろえるには、次に示すいずれかの方法により行うことができる。
(1)画素11の受光面積をそろえる。
受光面を遮光幕によりマスキングすることにより、画素11の見かけの大きさをそろえる。図3において、画素11内にそれぞれ示される丸印は、遮光幕に開けられている透過部を示す。
(2)画素11を構成する内部回路の出力ゲインをそろえる。
このように、第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0037】
<第3の実施形態>
図1と図4を参照し、異なる実施形態について説明する。
図1と同じ構成には同じ符号を附す。
図4を参照し、固体撮像装置1における撮像部10の画素の配置について説明する。
図4は、本実施形態における撮像部10の画素の配置を示す概略構成図である。
この図は、撮像部10の撮像面を正面視した図である。この図は、撮像部10によって撮像可能な領域を示す。この図の縦方向に沿ってx軸、横方向に沿ってy軸を定め、撮像部10の撮像可能な領域が、その直交する座標軸の方向に合わせて配置されている。
この図に示される四辺形のそれぞれが、画素11を示す。
なお、本実施形態においては、以下、それぞれの四辺形は単一の画素により形成する形態を例に説明するが、複数の画素により構成されていてもよい。
撮像部10の撮像可能な領域には、検出領域110が定められており、検出領域110は、固体撮像装置1(半導体装置)における撮像可能な領域に含まれる。固体撮像装置1(半導体装置)は、被写体の像が結像する受光面に配列されている画素11(受光部)を備える検出領域110(検出領域)において検出された被写体の像を撮像する。
【0038】
検出領域110は、検出領域111(第1の検出領域)と、検出領域112(第2の検出領域)と、検出領域113とを備える。
検出領域111(第1の検出領域)は、受光面における一部の領域に、予め定められた所定の密度に従って画素11(受光部)が配置されている。検出領域111は、予め定められた所定の距離より近い所定の範囲にある被写体の像が結像するように設けられる。
検出領域112(第2の検出領域)は、受光面の他の領域に配置され、検出領域111(第1の検出領域)に受光部が配置されている密度より高い密度に従って画素11(受光部)が配置されている。検出領域112は、予め定められた所定の距離より遠い所定の範囲にある被写体の像が結像するように設けられる。
【0039】
さらに、検出領域110(検出領域)は、一方の座標軸(x軸)と直交する他方の座標軸(y軸)に平行に定められる境界線120を備える。
境界線120は、一部の領域と他の領域との境界を示す。
境界線120は、複数設けられており、それぞれの検出領域の境界を示す。
この図において、境界線120は、境界線121と122を示しており、
境界線121は、検出領域111と検出領域112との境界を示す。
境界線122は、検出領域112と検出領域113との境界を示す。
【0040】
この図に示されるように分割されている検出領域110において、画素11(受光部)は、受光面において定められる2次元の直交座標系の一方の座標軸(x軸)において、一方の座標軸(x軸)の値に応じた密度で配置されている。
検出領域110は、x軸方向に沿って、検出領域111、検出領域112、検出領域113と順に配置されており、読み出される画素11の配置密度が順に高くなる。図4において、読み出される画素11を、黒丸印を附して示している。
本実施形態においては、検出領域ごとにx軸方向とy軸方向とに、読み出される画素11を配置する。読み出される画素11の間隔は、それぞれの検出領域ごとに異なる。
例えば、検出領域113においては、x軸方向もy軸方向も連続して読み出される画素11を配置する。すなわち、検出領域113においては、x軸方向もy軸方向も間引くことなく全画素を読み出す。
検出領域112では、x軸方向もy軸方向も、1つおきに読み出される画素11を配置する。すなわち、検出領域112においては、x軸方向もy軸方向も1つ間引いて画素を読み出すことと等価である。隣り合う行と列で交互に読み出される画素11を配置することにり、読み出される画素が、市松格子状に配置できる。
検出領域111においては、x軸方向は、4つおきに読み出される画素11を配置し、y軸方向は、2つおきに読み出される画素11を配置する。このように配置することにより、x軸方向とy軸方向の配置密度を変えることができる。
【0041】
上記の画素11(受光部)の配置例に示すように、画素11がy軸に沿って等間隔に配置されている。
以上に示したように、読み出される画素11を予め定められた間隔に従って適宜配置することにより、読み出される画素11の数を低減することができる。
よって、画素11は、配置されている密度がx軸と逆の方向に向けて順に高くなり、x軸の値に応じた密度により配置することができる。
【0042】
図4に示された画素構造を備える個体撮像素子1は、図1に示した概略ブロック図の回路構成によって駆動される。
例えば、画素選択線と信号読み出し線は、一般的な個体撮像素子と同様に格子状に設けられている。
本実施形態に示す個体撮像素子1は、読み出される画素11に応じて行選択信号を供給し、また画素11が出力した信号が有意であるタイミングに出力処理部30に取り込ませる必要がある。
このように、画素選択線と信号読み出し線を配置することにより、各画素11は、画素選択線と信号読み出し線の交点のうち、一部にの交点に対応して配置されていることになる。よって、出力制御部40は、画素選択線に供給する行選択信号は、一般的な個体撮像素子と同様な方法により順次切り替える信号として供給することができる。
また、信号選択線には、各画素11から出力された信号が、タイミングにより出力されるので、出力されたタイミングに同期して、出力処理部30に取り込ませる必要がある。よって、出力制御部40は、画素選択線に供給する行選択信号は、出力処理部30に取り込ませるタイミングを示すタイミング信号を生成して、出力処理部30に供給する。出力処理部30は、そのタイミング信号によって示された列の信号読み出し線からの情報を取り込み、情報を出力するタイミング信号に応じて出力する。
【0043】
この図4に示した画素11の面積は、そろっていることから、画素11が出力する信号強度も揃ったレベルで出力される。
【0044】
以上に示したように、本実施形態においては、読み出される画素11のピッチを検出領域ごとに変化させて、読み出される画素11が配置される密度を変化させることができることから、得られる被写体の大きさの違いに影響されることなく、必要な解像度により、近傍から遠方の被写体を撮像することができる。よって、本実施形態に示した個体撮像素子1を用いることにより、異なる距離にある被写体の像の解像度をそれぞれ確保して撮像された画像情報の情報量を低減することができる。
【0045】
<第4の実施形態>
図1と図5を参照し、異なる実施形態について説明する。
図1と同じ構成には同じ符号を附す。
図5を参照し、固体撮像装置1における撮像部10の画素の配置について説明する。
図5は、本実施形態における撮像部10の画素の配置を示す概略構成図である。
この図は、撮像部10の撮像面を正面視した図である。この図は、撮像部10によって撮像可能な領域を示す。この図の縦方向に沿ってx軸、横方向に沿ってy軸を定め、撮像部10の撮像可能な領域が、その直交する座標軸の方向に合わせて配置されている。
この図に示される四辺形のそれぞれが、画素11を示す。
なお、本実施形態においては、以下、それぞれの四辺形は単一の画素により形成する形態を例に説明するが、複数の画素により構成されていてもよい。
撮像部10の撮像可能な領域には、検出領域110が定められており、検出領域110は、固体撮像装置1(半導体装置)における撮像可能な領域に含まれる。固体撮像装置1(半導体装置)は、被写体の像が結像する受光面に配列されている画素11(受光部)を備える検出領域110(検出領域)において検出された被写体の像を撮像する。
【0046】
検出領域110は、検出領域111(第1の検出領域)と、検出領域112(第2の検出領域)と、検出領域113とを備える。
検出領域111(第1の検出領域)は、受光面における一部の領域に、予め定められた所定の密度に従って画素11(受光部)が配置されている。検出領域111は、予め定められた所定の距離より近い所定の範囲にある被写体の像が結像するように設けられる。
検出領域112(第2の検出領域)は、受光面の他の領域に配置され、検出領域111(第1の検出領域)に受光部が配置されている密度より高い密度に従って画素11(受光部)が配置されている。検出領域112は、予め定められた所定の距離より遠い所定の範囲にある被写体の像が結像するように設けられる。
【0047】
さらに、検出領域110(検出領域)は、x軸と直交するy軸に平行に定められる境界線120を備える。
境界線120は、一部の領域と他の領域との境界を示す。
境界線120は、複数設けられており、それぞれの検出領域の境界を示す。
この図において、境界線120は、境界線121と122を示しており、
境界線121は、検出領域111と検出領域112との境界を示す。
境界線122は、検出領域112と検出領域113との境界を示す。
【0048】
この図に示されるように分割されている検出領域110において、画素11(受光部)は、受光面において定められる2次元の直交座標系のx軸の値に応じた密度で配置されている。
検出領域110は、x軸方向に沿って、検出領域111、検出領域112、検出領域113と順に配置されており、読み出される画素11の配置密度が順に高くなる。
本実施形態においては、検出領域ごとにx軸方向とy軸方向とに、読み出される画素11を配置する。読み出される画素11の間隔は、それぞれの検出領域ごとに異なる。
例えば、検出領域113では、x軸方向もy軸方向も連続して読み出される画素11を配置する。
検出領域112では、x軸方向は、検出領域13と同じ幅を有するが、y軸方向は、検出領域13と倍の幅を有する画素を配置する。すなわち、検出領域112では、y軸方向の画素数を減らすことができる
検出領域111では、x軸方向は、検出領域13と同じ幅を有するが、y軸方向は、検出領域13と3倍の幅を有する画素を配置する。すなわち、検出領域111では、検出領域112と同様にy軸方向の画素数を減らすことができる
このように配置することにより、x軸方向とy軸方向の配置密度を変えることができる。
【0049】
以上に示したように、読み出される画素11を予め定められた間隔に従って適宜配置することにより、読み出される画素11の数を低減することができる。
よって、画素11は、配置されている密度がx軸と逆の方向に向けて順に高くなり、x軸の値に応じた密度により配置することができる。
【0050】
図5に示された画素構造を備える個体撮像素子1は、図1に示した概略ブロック図の回路構成によって駆動される。
例えば、画素選択線は、一般的な個体撮像素子と同様に設けられている。信号読み出し線は、接続可能な画素のうち、いづれか1本が選択的に接続されるように設けられている。
本実施形態に示す個体撮像素子1は、読み出される画素11に応じて行選択信号を供給し、また画素11が出力した信号が有意であるタイミングに出力処理部30に取り込ませる必要がある。
【0051】
このように、出力制御部40は、画素選択線に供給する行選択信号は、一般的な個体撮像素子と同様な方法により順次切り替える信号として供給することができる。
また、信号選択線には、各画素11から出力された信号が、タイミングにより出力されるので、出力されたタイミングに同期して、出力処理部30に取り込ませる必要がある。よって、出力制御部40は、画素選択線に供給する行選択信号は、出力処理部30に取り込ませるタイミングを示すタイミング信号を生成して、出力処理部30に供給する。出力処理部30は、そのタイミング信号によって示された列の信号読み出し線からの情報を取り込み、情報を出力するタイミング信号に応じて出力する。
【0052】
この図5に示した画素11の面積は、検出領域ごとに異なっていることから、実施形態1又は2に示した対策を施すことにより、個体撮像装置1が出力する信号強度も揃ったレベルで出力される。
【0053】
以上に示したように、本実施形態においては、読み出される画素11のピッチを検出領域ごとに変化させて、読み出される画素11が配置される密度を変化させることができることから、得られる被写体の大きさの違いに影響されることなく、必要な解像度により、近傍から遠方の被写体を撮像することができる。よって、本実施形態に示した個体撮像素子1を用いることにより、異なる距離にある被写体の像の解像度をそれぞれ確保して撮像された画像情報の情報量を低減することができる。
【0054】
<第5の実施形態>
図1と同じ構成には同じ符号を附す。
図1から図5を参照し、固体撮像装置1における撮像部10の画素の配置について説明する。図1から図5と同じ構成には同じ符号を附す。
図6は、本実施形態における撮像装置500の構成を示す概略構成図である。
【0055】
撮像装置500は、光学部510と制御部520とを備える。
光学部510は、レンズホルダー511と、レンズ鏡筒512と、レンズ513と、個体撮像素子1とを備える。
レンズホルダー511は、レンズ鏡筒512を保持する。レンズ鏡筒512は、各レンズ513を保持する。各レンズ513は被写体から供給された光を集光し、個体撮像装置1で結像させる。
【0056】
なお、実施形態1から4に示したように、個体撮像装置1における検出領域110は、検出領域111(第1の検出領域)と、検出領域112(第2の検出領域)と、検出領域113とを備える。
検出領域111(第1の検出領域)は、受光面における一部の領域に、予め定められた所定の密度に従って画素11(受光部)が配置されている。検出領域111は、予め定められた所定の距離より近い所定の範囲にある被写体の像が結像するように設けられる。
【0057】
撮像装置500は、検出領域112(第2の検出領域)は、受光面の他の領域に配置され、検出領域111(第1の検出領域)に受光部が配置されている密度より高い密度に従って画素11(受光部)が配置されている。検出領域112は、予め定められた所定の距離より遠い所定の範囲にある被写体の像が結像するように設けられる。
【0058】
個体撮像装置1は、レンズ13により集光された光を電気信号に変換し、AD変換によるデジタル化した信号を制御部520に供給して、記憶部521に記憶させる。
制御部520は、記憶部521と、画像処理部522とを備える。画像処理部522は、記憶部521に記憶された画像データを読出し、読み出した画像データに対して、必要に応じて所定のフィルターを掛けたり、輝度値を調整したり、射影変換などの画像処理を施したりする。画像処理部522は、上記画像処理後の画像データを不図示の外部装置へ供給する。
【0059】
このような撮像装置500は、搭載される車両(不図示)に、撮像装置500の画角が調整できるように支持されている。撮像装置500は、撮像装置500から出力される撮像画像情報を参照して、画角が調整され、調整された画角に固定される。
撮像装置500は、撮像画像情報に基づいて、画素11(受光部)が高い密度で配置されている検出領域111には予め定められた所定の距離より遠い所定の範囲にある被写体が、画素11(受光部)が低い密度で配置されている検出領域112には予め定められた所定の距離より近い所定の範囲にある被写体が、それぞれ撮像されるように画角が調整される。
このように調整されることにより、撮像装置500は、所望の情報を得ることができ、個体撮像装置1から記憶部521に供給される情報量を低減することができるとともに、画像処理部522の処理を軽減させることができる。
【0060】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0061】
1…固体撮像装置
10…撮像部、11…画素、
20…変換部、21…サンプルホールド回路、22変換回路、
30…出力処理部、
40…出力制御部、41…タイミング信号発生部、42…行選択制御部、
43…読み出し制御部、
110、111、112、113…検出領域、
120、121、122、123…境界線、
500…撮像装置、
510…光学部、511…レンズホルダー、512…レンズ鏡筒、513…レンズ
520…制御部、521…記憶部、522…画像処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体の像が結像する受光面に配列されている受光部を備える検出領域において検出された該被写体の像を撮像する半導体装置であって、
前記検出領域は、
前記受光面における一部の領域に、予め定められた所定の密度に従って受光部が配置されている第1の検出領域と、
前記受光面における他の領域に配置され、前記第1の検出領域に受光部が配置されている密度より高い密度に従って受光部が配置されている第2の検出領域と、
を備え、
前記第1の検出領域は、
予め定められた所定の距離より近い所定の範囲にある被写体の像が結像するように設けられており、
前記第2の検出領域は、
前記予め定められた所定の距離より遠い所定の範囲にある被写体の像が結像するように設けられる
ことを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記受光部は、
前記受光面において定められる2次元の直交座標系の一方の座標軸において、該一方の座標軸の値に応じた密度で配置される
ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記検出領域は、
前記一方の座標軸と直交する他方の座標軸に平行に定められる境界線
を備え、
前記境界線は、
前記一部の領域と前記他の領域との境界を示す
ことを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記境界線は、
複数設けられており、
前記他の領域は、
前記境界線によってさらに分割されている
ことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記受光部は、
前記他方の座標軸に沿って等間隔に配置される
ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記受光部は、
前記受光面内の一点を基準に放射状に配置される
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記受光部は、
前記受光した光を検出する受光領域
を備え、
前記受光領域は、
前記受光部が配置されている密度に応じた面積に設定されている
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記受光領域の面積に応じて、前記受光領域によって検出された光量を示す信号の振幅を調整する調整部
を備えることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置。
【請求項9】
被写体の像が結像する受光面に配列されている受光部によって検出された該被写体の像を撮像する半導体装置を備える撮像装置であって、
前記受光部は、
前記受光面における一部の領域に、予め定められた所定の密度で配置されている第1の受光部と、
前記受光面の他の領域に配置され、前記第1の受光部が配置されている密度より高い密度で配置されている第2の受光部と、
を備え、
前記一部の領域は、
予め定められた所定の距離より近い所定の範囲にある被写体の像が結像するように設けられており、
前記他の領域は、
前記予め定められた所定の距離より遠い所定の範囲にある被写体の像が結像するように設けられる
ことを特徴とする撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−90163(P2012−90163A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−236504(P2010−236504)
【出願日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【出願人】(300052246)株式会社ホンダエレシス (105)
【Fターム(参考)】