説明

半導体装置

【課題】伝熱部の熱劣化を抑制可能な半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置100は、半導体素子10が設置される基板20と、基板20の半導体素子10の設置面とは反対側の面に設置される伝熱部30と、基板20と伝熱部30を接続する接続部25と、伝熱部30の基板20の設置面とは反対側の面に設置される冷却器40と、を備える。この半導体装置100の基板20の一部は、接続部25を介さずに伝熱部30と接続する。これにより、半導体素子10の直下における伝熱部30の温度上昇を低減でき、伝熱部30の熱劣化を抑制することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器等に用いられる半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、半導体素子を冷却可能なヒートシンクを備えた半導体装置が開示されている。この半導体装置のヒートシンクでは、半導体素子と対向する部分の熱抵抗を、その周囲部分の熱抵抗よりも高めることによって、半導体素子からの熱の分散性を向上させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−188329号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、一般的な半導体装置では、半導体素子が基板上に設置され、この基板が伝熱板を介してヒートシンク上に設けられる。このような半導体装置においては、半導体素子直下の伝熱板の温度が局所的に高くなり、伝熱板が熱劣化しやすいという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、伝熱部の熱劣化を抑制可能な半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下のような解決手段によって前記課題を解決する。
【0007】
本発明の半導体装置は、半導体素子が設置される基板と、基板の半導体素子の設置面とは反対側の面に設置される伝熱部と、基板と伝熱部を接続する接続部と、伝熱部の基板の設置面とは反対側の面に設置される冷却器と、を備える。この半導体装置の基板の一部は、接続部を介さずに伝熱部と接続する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の半導体装置では、半導体素子からの熱の一部を基板内を伝熱させて伝熱部まで導く熱抵抗の小さい伝熱経路を形成するので、伝熱部の部材積層面方向の温度勾配を抑制できる。これにより、半導体素子の直下における伝熱部の温度上昇を低減でき、伝熱部の熱劣化を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1実施形態による半導体装置の縦断面図である。
【図2】半導体素子発熱時における第1実施形態の半導体装置を示す図である。
【図3】従来手法における一般的な半導体装置の縦断面図である。
【図4】第2実施形態による半導体装置の縦断面図である。
【図5】第3実施形態による半導体装置の縦断面図である。
【図6】第4実施形態による半導体装置の縦断面図である。
【図7】第5実施形態による半導体装置の縦断面図である。
【図8】第6実施形態による半導体装置の縦断面図である。
【図9】第7実施形態による半導体装置の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【0011】
(第1実施形態)
図1を参照して、第1実施形態による半導体装置100について説明する。
【0012】
図1に示す半導体装置100は、電子機器や電動車両等に使用される装置であって、半導体素子10と、基板20と、伝熱板30と、冷却器40とを備える。
【0013】
半導体素子10は、パワーデバイスや半導体集積回路等であって、基板20の上面に配置される。
【0014】
基板20は、半導体素子10が載置される載置部21と、載置部21から下方に突出形成される壁部22と、を備える。壁部22は、載置部21の外縁に沿って形成される。基板20には、壁部22と載置部21とによって凹部23が形成される。このように基板20は、下面側に凹部23を有する枠体として形成されている。
【0015】
基板20の載置部21の上面には銅ペースト24が設けられており、この銅ペースト24と半導体素子10の下面に設けられる半田層51とが接合することによって、半導体素子10が基板20上に固定される。
【0016】
半導体素子10が設置された基板20は、伝熱板30上に配置される。伝熱板30は、基板20等よりも高い熱伝導率を有する銅製の板状部材である。
【0017】
凹部23の形成位置における基板20の下面には銅ペースト25が設けられており、この銅ペースト25と伝熱板30の上面に設けられた半田層52とが接合することによって、基板20が伝熱板30上に固定される。なお、銅ペースト25及び半田層52は、基板20の凹部23内に収納される。
【0018】
基板20が伝熱板30に固定された状態では、基板20の壁部22の先端面は、半田層52及び銅ペースト25を介することなく、伝熱板30の上面に当接する。
【0019】
伝熱板30は、冷却器40の上面に設置される。冷却器40は、発熱時の半導体素子10の温度上昇を抑制するためのものであり、内部を流れる作動流体を利用して熱交換を行う熱交換器である。
【0020】
次に、図2及び図3を参照して、半導体装置100の作用について説明する。図2は半導体装置100の縦断面図であり、図3は比較例としての半導体装置200の縦断面図である。
【0021】
図3に示すように、従来手法における半導体装置200は基板20と伝熱板30が直接接続される構成ではなく、その他の構成は半導体装置100と同じである。半導体装置200において、半導体素子10からの熱を冷却器40まで伝える伝熱経路として、伝熱経路A及び伝熱経路Bについて検討する。半導体素子10からの熱を直下方向に伝熱する伝熱経路Aの熱抵抗Raは(1)式で表わされ、半導体素子10からの熱を斜め下方に伝熱する伝熱経路Bの熱抵抗Rbは(2)式で表わされる。
【0022】
(数1)
Ra=La/(ka×Aa)・・・(1)
La:伝熱経路Aにおける等価伝熱経路長さ
ka:伝熱経路Aにおける等価熱伝導率
Aa:伝熱経路Aにおける等価伝熱面積
【0023】
(数2)
Rb=Lb/(kb×Ab)・・・(2)
Lb:伝熱経路Bにおける等価伝熱経路長さ
kb:伝熱経路Bにおける等価熱伝導率
Ab:伝熱経路Bにおける等価伝熱面積
【0024】
伝熱経路Bは半田層51、52や銅ペースト24、25、基板20、伝熱板30を斜め方向に横切る経路であるため、伝熱経路Bの等価伝熱経路長さLbは伝熱経路Aよりも長くなり、伝熱経路Bの等価熱伝導率kbは伝熱経路Aよりも小さくなる。これにより、伝熱経路Bの熱抵抗Rbが伝熱経路Aの熱抵抗Raよりも大きくなるので、半導体素子10からの熱は熱抵抗の小さい伝熱経路Aに集中する。その結果、伝熱板30や冷却器40では部材積層面方向の温度勾配が大きくなり、半導体素子10の直下における伝熱板30や冷却器40の温度が局所的に高くなるので、伝熱板30や冷却器40の作動流体が熱劣化しやすくなる。
【0025】
一方、図2に示す半導体装置100では、基板20の壁部22を伝熱板30に直接接続する。このように構成した半導体装置100では、半導体素子10からの熱の一部は、伝熱経路Cに示すように、基板20の載置部21から壁部22を通り伝熱板30に伝導し、伝熱板30から冷却器40に伝わる。伝熱経路Cの熱抵抗Rcは、(3)式で表わされる。
【0026】
(数3)
Rc=Lc/(kc×Ac)・・・(3)
Lc:伝熱経路Cにおける等価伝熱経路長さ
kc:伝熱経路Cにおける等価熱伝導率
Ac:伝熱経路Cにおける等価伝熱面積
【0027】
伝熱経路Cは半田層51及び銅ペースト24を横切らずに基板20内を伝熱させる経路であるため、伝熱経路Cの等価伝熱経路長さLcは伝熱経路Aよりも僅かに長くなるものの、伝熱経路Cの等価熱伝導率kcは伝熱経路Aよりも大きくなる。そのため、伝熱経路Cの熱抵抗Rcと伝熱経路Aの熱抵抗Raの差が小さくなり、半導体素子10からの熱が伝熱経路A、Cの両方にほぼ均等に流れることになる。したがって、伝熱板30や冷却器40の部材積層面方向の温度勾配を抑制でき、半導体素子10の直下における伝熱板30や冷却器40の温度上昇を低減することができる。
【0028】
上記した半導体装置100によれば、以下の効果を得ることができる。
【0029】
半導体装置100では、半導体素子10が設置された基板20は凹部23内に設けられた銅ペースト25を介して伝熱板30上に固定され、基板20の壁部22は銅ペースト25を介することなく伝熱板30の上面に当接する。このように基板20内を伝熱させる熱抵抗の小さい伝熱経路Cを追加する構成としたので、伝熱経路Cの熱抵抗Rcと伝熱経路Aの熱抵抗Raの差を小さくすることができ、伝熱板30や冷却器40の部材積層面方向の温度勾配を抑制できる。これにより、半導体素子10の直下における伝熱板30や冷却器40の温度上昇を低減でき、伝熱板30及び冷却器40の作動流体の熱劣化を抑制することが可能となる。また、半導体素子10からの熱を広範囲に分散でき、冷却器40による冷却効率を高めることが可能となる。
【0030】
(第2実施形態)
図4を参照して、第2実施形態による半導体装置100について説明する。
【0031】
第2実施形態による半導体装置100は、第1実施形態とほぼ同様の構成であるが、基板20の構成において相違する。以下、その相違点を中心に説明する。
【0032】
図4に示すように、半導体装置100では、基板20の壁部22を傾斜して形成する。つまり、壁部22は、伝熱板30に近づくほど対向する壁部22同士の距離が離間するように形成される。
【0033】
この基板20では、破線で示す第1実施形態における基板と比較して、基板20内を伝熱させる伝熱経路Cの等価伝熱経路長さLcを短くできる。これにより、伝熱経路Cの熱抵抗をより低減でき、伝熱経路Cの熱抵抗Rbと伝熱経路Aの熱抵抗Raの差を小さくすることができる。したがって、伝熱板30及び冷却器40の作動流体の熱劣化抑制効果を高めることが可能となる。
【0034】
(第3実施形態)
図5を参照して、第3実施形態による半導体装置100について説明する。
【0035】
第3実施形態による半導体装置100は、第1及び第2実施形態とほぼ同様の構成であるが、基板20の構成において相違する。以下、その相違点を中心に説明する。
【0036】
図5に示すように、半導体装置100の基板20には、載置部21と壁部22とによって凹部23が形成される。凹部23は、曲面からなる窪みとして形成される。
【0037】
基板20の凹部23を矩形状に形成すると、半導体素子10の発熱時に凹部23の角部分に熱応力が集中し、基板20が劣化しやすくなる。本実施形態では、基板20の凹部23を曲面からなる窪みとして形成するので、基板20における熱応力の集中を回避することができる。したがって、半導体装置100では、熱応力に起因する基板20の劣化を抑制することが可能となる。
【0038】
(第4実施形態)
図6を参照して、第4実施形態による半導体装置100について説明する。
【0039】
第4実施形態による半導体装置100は、第1実施形態とほぼ同様の構成であるが、基板20及び伝熱板30の構成において相違する。以下、その相違点を中心に説明する。
【0040】
図6に示すように、半導体装置100では、基板20は平坦な載置部21からなる板状部材として形成される。載置部21の上面及び下面には、銅ペースト24、25が設けられている。
【0041】
伝熱板30は、その上面に、基板20を取り囲む仕切壁31を備える。伝熱板30には、仕切壁31の内側面と伝熱板30の上面とによって基板20を収容可能な収容部32が形成される。
【0042】
収容部32における伝熱板30の上面には半田層52が形成され、この半田層52と基板20の銅ペースト25とが接合されることによって、基板20は収容部32内に収容された状態で伝熱板30に固定される。
【0043】
基板20が伝熱板30に固定された状態では、基板20の載置部21の端面が、半田層52及び銅ペースト25を介することなく、伝熱板30の収容部32の側部、つまり仕切壁31の側面に当接する。
【0044】
このように構成した半導体装置100では、半導体素子10からの熱の一部は、伝熱経路Dに示すように、基板20の載置部21から伝熱板30の仕切壁31に伝導し、伝熱板30から冷却器40に伝わる。伝熱経路Dの熱抵抗Rdは、(4)式で表わされる。
【0045】
(数4)
Rd=Ld/(kd×Ad)・・・(4)
Ld:伝熱経路Dにおける等価伝熱経路長さ
kd:伝熱経路Dにおける等価熱伝導率
Ad:伝熱経路Dにおける等価伝熱面積
【0046】
伝熱経路Dは半田層51及び銅ペースト24を横切らずに基板20の載置部21から伝熱板30の仕切壁31に伝熱させる経路である。伝熱経路Cの等価伝熱経路長さLcは伝熱経路Aよりも僅かに長くなるものの、伝熱板30が高熱伝導率の銅製であるため伝熱経路Dの等価熱伝導率kdは伝熱経路Aよりも大きくなる。そのため、伝熱経路Dの熱抵抗Rdと伝熱経路Aの熱抵抗Raの差は小さくなり、半導体素子10からの熱が伝熱経路A、Dの両方にほぼ均等に流れることになる。したがって、伝熱板30や冷却器40の部材積層面方向の温度勾配を抑制でき、半導体素子10の直下における伝熱板30や冷却器40の温度上昇を低減することができる。
【0047】
上記した半導体装置100によれば、以下の効果を得ることができる。
【0048】
半導体装置100では、半導体素子10が設置された基板20は収容部32内に収容された状態で銅ペースト25を介して伝熱板30上に固定され、基板20の載置部21は銅ペースト25を介することなく伝熱板30の収容部32に当接する。このように基板20の載置部21と伝熱板30の収容部32とを接続して熱抵抗の小さい伝熱経路Dを追加する構成としたので、伝熱経路Dの熱抵抗Rdと伝熱経路Aの熱抵抗Raの差を小さくすることができ、第1実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。
【0049】
(第5実施形態)
図7を参照して、第5実施形態による半導体装置100について説明する。
【0050】
第5実施形態による半導体装置100は、第4実施形態とほぼ同様の構成であるが、伝熱板30の構成において相違する。以下、その相違点を中心に説明する。
【0051】
図7に示すように、半導体装置100の伝熱板30には、仕切壁31の内側面と伝熱板30の上面とによって収容部32が形成される。収容部32は、基板20の収容位置から下方が曲面からなる窪みとして形成される。
【0052】
伝熱板30の収容部32を矩形状に形成すると、半導体素子10の発熱時に収容部32の角部分に熱応力が集中し、伝熱板30が劣化しやすくなる。本実施形態では、伝熱板30の収容部32を曲面からなる窪みとして形成するので、伝熱板30における熱応力の集中を回避することができる。したがって、半導体装置100では、熱応力に起因する伝熱板30の劣化を抑制することが可能となる。
【0053】
(第6実施形態)
図8を参照して、第6実施形態による半導体装置100について説明する。
【0054】
第6実施形態による半導体装置100は、第1から第3実施形態とほぼ同様の構成であるが、基板20の下面に設けられる銅ペースト25の構成において相違する。以下、その相違点を中心に説明する。
【0055】
半導体装置100の基板20は、基板20の下面の銅ペースト25と伝熱板30の上面の半田層52とを接合することによって、伝熱板30に固定されている。
【0056】
半導体装置100では、銅ペースト25は、半導体素子10の中央部と対向する位置を除いて、基板20の凹部23内に設けられる。そのため、半導体素子10直下の基板20と伝熱板30の間には隙間26が形成され、伝熱経路Aにおける熱抵抗が増加する。これにより、半導体素子10からの熱は伝熱経路Cに伝導しやすくなるので、半導体素子10の直下における伝熱板30や冷却器40の温度上昇を低減でき、伝熱板30及び冷却器40の作動流体の熱劣化抑制効果を向上させることが可能となる。
【0057】
なお、第4及び第5実施形態による半導体装置100においても、半導体素子10の中央部と対向する位置を除いて、基板20に銅ペースト25を設けることで、同様の効果を得ることができる。
【0058】
(第7実施形態)
図9を参照して、第7実施形態による半導体装置100について説明する。
【0059】
第7実施形態による半導体装置100は、第1から第3実施形態とほぼ同様の構成であるが、半導体素子10及び基板20の構成において相違する。以下、その相違点を中心に説明する。
【0060】
図9に示すように、半導体装置100では、半導体素子10は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)11及び整流ダイオード12の2つの素子から構成されている。IGBT11及び整流ダイオード12は、隣接した状態で基板20上に設置される。半導体装置100の使用時には、スイッチング素子であるIGBT11の方が整流ダイオード12よりも発熱しやすい。
【0061】
基板20は、整流ダイオード12側の載置部21の端部にのみ壁部22を設ける。壁部22の先端面は、半田層52及び銅ペースト25を介することなく、伝熱板30の上面に当接する。
【0062】
半導体装置100では、IGBT11からの熱の一部は、伝熱経路Eに示すように、基板20内で発熱量の小さい整流ダイオード12側に伝わり、壁部22を介して伝熱板30に伝導する。これにより、伝熱板30や冷却器40の部材積層面方向の温度勾配を抑制でき、発熱量の大きいIGBT11の直下における伝熱板30や冷却器40の温度上昇を低減できる。したがって、伝熱板30及び冷却器40の作動流体の熱劣化を抑制することが可能となる。
【0063】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
【0064】
第1から第7実施形態による半導体装置100において、冷却器40は、熱交換器としたが、放熱用突起を複数有するヒートシンクとしてもよい。
【符号の説明】
【0065】
100 半導体装置
10 半導体素子
11 IGBT
12 整流ダイオード
20 基板
21 載置部
22 壁部
23 凹部
24 銅ペースト
25 銅ペースト(接続部)
26 隙間
30 伝熱板(伝熱部)
31 仕切壁
32 収容部
40 冷却器
51 半田層
52 半田層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体素子を冷却可能な半導体装置において、
前記半導体素子が設置される基板と、
前記基板の前記半導体素子の設置面とは反対側の面に設置される伝熱部と、
前記基板と前記伝熱部を接続する接続部と、
前記伝熱部の前記基板の設置面とは反対側の面に設置される冷却器と、を備え、
前記基板の一部は、前記接続部を介さずに前記伝熱部と接続することを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記基板は、前記半導体素子が載置される載置部と、前記載置部の外周から突出する壁部とによって形成される凹部を備え、
前記接続部は、前記凹部内に設けられ、
前記壁部の端部は、前記接続部を介さずに前記伝熱部と接続することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記壁部は、前記伝熱部に近くなるほど、対向する前記壁部同士の距離が離間するように傾斜して形成されることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記凹部は、曲面からなる窪みとして形成されることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記伝熱部は、前記基板を収容可能な収容部を備え、
前記接続部は、前記収容部内に設けられ、
前記基板の端部は、前記接続部を介さずに前記収容部と接続することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記収容部は、曲面からなる窪みとして形成されることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記接続部は、前記半導体素子の中央部と対向する位置を除いた部分に設けられることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の半導体装置。
【請求項8】
前記半導体素子は、発熱量の異なる2つの素子を備え、
前記2つの素子のうち発熱量の小さい素子側の前記基板の端部が、前記接続部を介さずに前記伝熱部と接続することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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