半透性バリアを介した向上した輸送のための、およびインビボでの、特に皮膚を介した非侵襲性薬剤利用のための、少なくとも3つの両親媒性物質を含む、向上した変形性を備えた凝集体
本出願は、極性液体中で凝集体懸濁物を形成する少なくとも3つの両親媒性物質の組合せについて述べる。溶解度が少なくとも2倍から10倍異なる系成分の賢明な選択は、上記凝集体が拡張した、著しく適合性である表面を持つようにする。このことはおそらく、上記3つの系成分のうち少なくとも2つの溶解性物質であって、少なくともその1つが活性成分、好ましくは薬剤である溶解性成分の上記凝集体に対する同時作用による;第三の成分は代わりに、薬剤の役割を果たすことができる。出願はさらに、温血動物の体内に薬剤を輸送することができる薬学的調製物中での上記組合せの使用を扱う。これは、生じた薬剤キャリアを高度に適合性にする高い柔軟性および変形性コーティングを備えた、上記凝集体の薬剤装荷能力によって可能となる。出願は最後に、キャリア製造および利用のための適切な方法および適切な方法を明らかにする。出願は、適切な、例えば薬学的に許容される極性液体媒体中に懸濁された少なくとも3つの両親媒性成分を備えた複合凝集体に基づく、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)の新規調合物についても述べる。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
好ましくは二層状である1つまたは少数の混合両親媒性物質コーティングを備えた拡張表面(ESA)を持つ対応する混合両親媒性物質凝集体の形の、適切な液体媒体中に懸濁された少なくとも1つの第一の(膜形成成分MFC)、少なくとも1つの第二の(膜不安定化成分MDC)、および少なくとも1つの第三の(膜不安定化成分MDC)両親媒性成分の組合せに基づく調製物であって、
3つの上記成分すべての組合せによって形成された上記ESAが、上記の少なくとも1つの第二および少なくとも1つの第三の両親媒性成分のみを含む凝集体の代表的な表面よりも、同じ濃度において、そして場合によって、上記の第一の両親媒性化合物(MFC)が存在しないことから生じた物理化学効果についての調節後に、平均で少なくとも50%より拡張された、上記液体媒体と接触した表面を有し、
特に生物学的、医学的、免疫学的、または化粧用の目的で半透性バリアの孔または他の狭窄部の中への、またはそれらを介した、例えば温血動物などの皮膚を介した、3つの両親媒性成分の1つでありうる活性成分の塗布、投与または輸送のための、
調製物。
【請求項2】
好ましくは二層状である1つまたは少数の混合両親媒性物質コーティングを備えた拡張表面(ESA)を持つ混合両親媒性物質凝集体の形の、適切な液体媒体中に懸濁された少なくとも1つの第一の(膜形成成分MFC)、少なくとも1つの第二の(膜不安定化成分MDC)、および少なくとも1つの第三の(膜不安定化成分MDC)両親媒性成分の組合せであって、
−上記の少なくとも1つの第一の物質が、自己凝集する傾向を持ち、上記の少なくとも1つの第二および上記第三の物質よりも、上記液体媒体中で少なくとも10倍低い溶解性であり、第一に拡張表面を形成させ、
−上記の少なくとも1つの第二の物質が、上記液体媒体中で上記の少なくとも1つの第一の物質よりも10倍高い溶解性であり、それ自体、少なくとも1つの第一の物質のみを含有する表面よりも少なくとも2倍少なく拡張される表面を形成または表面の形成を補助する傾向を持ち、
−上記の少なくとも1つの第三の物質も、上記液体媒体中で第一の物質よりも少なくとも10倍高い溶解性であり、場合により上記第一の物質の自己凝集体よりも少なくとも10倍少ない凝集体を持つ自己凝集体を形成し;そして
−上記少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二のおよびat last 1つの第三の物質を平衡状態で含む上記拡張表面が、同じ濃度において、そして場合によって、上記の第一の両親媒性化合物(MFC)が存在しないことによる物理化学効果についての調節後に、少なくとも1つの第二または1つの第三の物質のみにより形成された表面よりも少なくとも50%大きい表面を有し、
特に生物学的または医学的目的で半透性バリアまたは狭窄部の中への、またはそれらを通じた、例えば温血動物などの皮膚を通じた、3つの両親媒性成分の1つでありうる活性成分の塗布、投与または輸送のための、
組合せ。
【請求項3】
適切な液体媒体に懸濁されたすべてが両親媒性である少なくとも1つの第一の(膜形成成分、MFC)、少なくとも1つの第二の(膜不安定化成分、MDC)、および少なくとも1つの第三の(膜不安定化成分、MDC)を含む、拡張表面凝集体(ESA)物質であって、ESAがバリア孔を通過した後に測定して、そして球状ESA形態を仮定すると、平均ESA半径よりも少なくとも40%小さい半径を持つ孔を備えたバリアを上記ESAに通過させる、拡張表面凝集体物質。
【請求項4】
好ましくは二層状である1つまたは少数の混合両親媒性物質コーティングを備えた拡張表面(ESA)を持つ対応する混合両親媒性物質凝集体の形の、適切な液体媒体中に懸濁された少なくとも1つの第一の(膜形成成分 MFC)、少なくとも1つの第二の(膜不安定化成分 MDC)、および少なくとも1つの第三の(膜不安定化成分 MDC)両親媒性成分の組合せに基づく調製物であって、上記MFCのみが少なくとも5000、および好ましくは10,000を超える凝集数を持つ拡張表面凝集体を形成し、MDCのみおよび両方のMDCの組合せのどちらも実質的に拡張された表面を持たず、上記の適切な液体媒体と接触した5000以下、好ましくは1000以下の凝集数を持つより小さい凝集体を形成する、調製物。
【請求項5】
上記拡張表面が膜表面の形である、請求項1から4に記載の組合せ。
【請求項6】
上記少なくとも1つの第二の物質が、上記少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二の、および少なくとも1つの第三の物質を含む拡張表面の柔軟性を、少なくとも1つの第一の物質のみによって形成された表面あるいは少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第三の物質によって形成された表面に比べて向上させる、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項7】
上記少なくとも1つの第二および1つの第三の物質がともに、上記少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二の、および少なくとも1つの第三の物質を含有する拡張表面の浸透性を、少なくとも1つの第一の物質のみによって形成された表面あるいは少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第三の物質によって形成された表面に比べて向上させる、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項8】
上記少なくとも1つの第二の物質または上記少なくとも1つの第三の物質が、少なくとも1つの第一の物質のみによって形成された拡張表面の平均直径より少なくとも1.4倍小さい最大直径を持つ狭窄部を通過する間に強制されたより高い曲率に対する上記1つの第一の、上記1つの第二の、および上記1つの第三の物質を含む上記拡張表面の相対安定性によって評価される高い曲率を許容する機能を向上させる、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項9】
少なくとも1つの第一の物質および少なくとも1つの第二の物質または少なくとも1つの第三の物質が、溶解度において平均で少なくとも10倍異なる、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項10】
少なくとも1つの第二の物質および少なくとも1つの第三の物質が、溶解度において平均で少なくとも2倍異なる、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項11】
少なくとも1つの第二の物質または少なくとも1つの第三の物質が、10〜20の親水性−親油性比を持つ、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項12】
上記1つの第一および上記1つの第三の物質と組合せて使用される上記の少なくとも1つの第二の物質の濃度が、上記1つの第一および上記1つの第二の物質のみを含む凝集体を少なくとも3つの物質すべての選択された組合せとして周囲の応力に対して適合性にするために必要な濃度の80%以下であり、それによって上記1つの第二および上記1つの第三の物質が役割を交換できる、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項13】
上記の少なくとも1つの第二の物質または上記の少なくとも1つの第三の物質の濃度が、場合により、請求項8に定義した相対濃度の少なくとも0.1%に達する、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項14】
上記の少なくとも1つの第二または上記の少なくとも1つの第三の物質の濃度が、請求項8に定義した相対濃度の1−80%に達する、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項15】
上記1つの第一および上記1つの第二の物質と組合せて使用される上記の少なくとも1つの第三の物質の相対濃度が、
a)系におけるまたは上記の少なくとも3つの成分の凝集体における、上記第三の物質の溶解度によって定義されるように、あるいは
b)上記の少なくとも3つの成分の凝集体の安定性に対する、上記少なくとも1つの第三の物質の負の作用によって決定されるように、
系内の上記少なくとも1つの第三の物質の最大可能濃度の0.1%を超え、
それにより上記1つの第三および1つの第二の物質が役割も交換できる、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項16】
上記1つの第一および上記1つの第二の物質と組合せて使用される上記の少なくとも1つの第三の物質の相対濃度が、
a)系におけるまたは上記の少なくとも3つの成分の凝集体における、上記第三の物質の溶解度によって定義されるように、あるいは
b)上記の少なくとも3つの成分の凝集体の安定性に対する、上記少なくとも1つの第三の物質の負の作用によって決定されるように、
系内の上記少なくとも1つの第三の物質の最大可能濃度の1%〜99%であり、
それにより上記1つの第三および1つの第二の物質が役割の交換もできる、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項17】
上記1つの第一および上記1つの第二の物質と組合せて使用される上記の少なくとも1つの第三の物質の相対濃度が、系におけるまたは上記凝集体における、上記第三の物質の溶解度によって定義されるように、あるいは上記の少なくとも3つの成分の凝集体の安定性に対する、上記の少なくとも1つの第三の物質の有害な効果によって決定されるように、上記少なくとも1つの第三の物質の最大可能濃度の10%〜95%であり、それにより上記1つの第三および1つの第二の物質が役割の交換もできる、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項18】
上記1つの第一および上記1つの第二の物質と組合せて使用される上記の少なくとも1つの第三の物質の相対濃度が、系におけるまたは上記凝集体における、上記第三の物質の溶解度によって定義されるように、あるいは上記の少なくとも3つの成分の凝集体の安定性に対する、上記の少なくとも1つの第三の物質の有害な効果によって決定されるように、上記少なくとも1つの第三の物質の最大可能濃度の25%〜90%であり、それにより上記1つの第三および1つの第二の物質が役割の交換もできる、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項19】
拡張表面を備えた高い適合性の凝集体をともに形成する、少なくとも3つの両親媒性物質すべての総乾燥質量が0.01重量%〜50重量%である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項20】
拡張表面を備えた高い適合性の凝集体をともに形成する、少なくとも3つの両親媒性物質すべての総乾燥質量が、0.5重量%〜30重量%である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項21】
拡張表面を備えた高い適合性の凝集体をともに形成する、少なくとも3つの両親媒性物質すべての総乾燥質量が、1重量%〜15重量%である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項22】
上記の少なくとも3つの物質を含有する高い適合性を備えた拡張表面が、平均半径15nm〜5000nmに相当する平均曲率を持つ、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項23】
上記の少なくとも3つの物質を含有する高い適合性を備えた拡張表面が、平均半径30nm〜1000nmに相当する平均曲率を持つ、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項24】
上記の少なくとも3つの物質を含有する高い適合性を備えた拡張表面が、平均半径40nm〜300nmに相当する平均曲率を持つ、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項25】
上記の少なくとも3つの物質を含有する高い適合性を備えた拡張表面が、平均半径50nm〜150nmに相当する平均曲率を持つ、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項26】
少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二の、および少なくとも1つの第三の物質を含む拡張表面が懸濁され、一価および/または少数価イオンを含む電解質の濃度および組成が、I=0.001〜I=1のイオン強度を持つように選択される、先行請求項のいずれかに記載の物質の組合せ。
【請求項27】
少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二の、および少なくとも1つの第三の物質を含む拡張表面が懸濁され、一価および/または少数価イオンを含む電解質の濃度および組成が、
a)上記の少なくとも1つの第二の物質が一価イオン性である場合は、その見かけのイオン化定数(pKa)の対数の付近の、または上記の少なくとも1つの第二の物質が複数のイオン性基を持つ場合は、その溶解度を最大化するようなpKa値の付近の
b)上記の少なくとも1つの第二の物質がイオン性でない場合は、上記の少なくとも3つの物質のうちで最も迅速に電荷を消失する、またはそうでなければ最も感受性であるために最適なpHの付近の、
pH値を持つように選択される、先行請求項のいずれかに記載の物質の組合せ。
【請求項28】
少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二の、および少なくとも1つの第三の物質を含むESAが懸濁される極性媒体のpH値がpH=pKa−3〜pH=pKa+3である、先行請求項のいずれかに記載の物質の組合せ。
【請求項29】
液体媒体中であまり溶解性でない、および/または系内の表面構成物質であり、少なくとも1つの第一の物質が脂質であり、これに対して液体媒体中でさらに溶解性であり、および/または上記拡張表面の許容される表面曲率または適合性を上昇させる、少なくとも1つの第二の物質が、通例、表面活性剤である膜不安定化両親媒性物質であり、そして上記の少なくとも1つの第三の物質が、上記拡張表面の許容される表面曲率または適合性を上昇させる独自の能力を持つ生物活性両親媒性成分であるか、あるいは上記の少なくとも第二の物質とは異なる表面活性剤である、先行請求項のいずれかに記載の物質の組合せ。
【請求項30】
分子が、液体媒体中に懸濁または分散した微小な流体液滴の形で配置され、自己凝集が可能である少なくとも1つの第一の物質、およびどちらも両親媒性である少なくとも1つの第二の物質ならびに少なくとも1つの第三の物質の1または複数の層のコーティングによって包囲され、
a)前者の物質および後者の2つの物質が、適切な液体媒体中での溶解度で少なくとも10倍異なるような、または
b)少なくとも1つの第二および第三の物質のうちより溶解性であるほうのホモ凝集体の平均半径、あるいは少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二の、および少なくとも1つの第三の物質のヘテロ凝集体が、3つのうちで最も溶解性でない上記の少なくとも1つの第一の物質のホモ凝集体の平均半径よりも小さいような、
先行請求項のいずれかに記載の物質の組合せ。
【請求項31】
少なくとも1つの第一の物質が極性または非極性、表面形成脂質である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項32】
拡張表面中の少なくとも1つの第一の物質が二層膜を形成することが可能であり、好ましくはそれ自体で二層を形成する、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項33】
極性液体媒体中の少なくとも1つの第一の物質の溶解度が10-12M〜10-7Mである、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項34】
拡張表面を形成する少なくとも1つの第一の物質が、生物源からの脂質、リポイド、対応する合成脂質、またはその組合せを含む群から選択される、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項35】
拡張表面を形成する上記の少なくとも1つの第一の物質が、グリセリド、糖脂質、グリセロリン脂質、イソプレノイド脂質、スフィンゴ脂質、ステロイド、ステリン(sterine)またはステロール、硫黄含有脂質、少なくとも1つのカーボハイドレート残基を含む脂質、または他の極性脂肪誘導体を含む群から選択される、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項36】
拡張表面を形成する上記の少なくとも1つの第一の物質が、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジックアシド、ホスファチジルセリン、スフィンゴミエリン、スフィンゴリン脂質、グリコスフィンゴ脂質、セレブロシド、セラミドポリヘキソシド、スルファチド、スフィンゴプラスマロゲン、またはガングリオシドを含む群から選択される、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項37】
上記拡張表面形成物質が、1つまたは2つの、かならずしも同一でない脂肪鎖を備えた、特にアシル−、アルカノイル−、アルキル−、アルキレン−、アルケニル−、アルコキシ、またはオメガシクロ−ヘキシル−、シクロ−プロパン−、イソ−またはアンテイソ−分岐断片を備えた鎖、または対応する鎖混合物を備えた脂質を含む群より選択される、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項38】
拡張表面を形成する上記物質が、n−デシル、n−ドデシル(ラウリル)、n−テトラデシル(ミリスチル)、n−ヘキサデシル(セチル)、n−オクタデシル(ステアリル)、n−エイコシル(アラキニル)、n−ドコシル(ベヘニル)またはn−テトラコシル(リグノセリル)、9−シス−ドデセニル(ラウロレイル)、9−シス−テトラデセニル(ミリストレイル)、9−シス−ヘキサデセニル(パルミトレイニル)、9−シス−オクタデセニル(ペトロセリニル)、6−トランス−オクタデセニル(ペトロセライジニル)、9−シス−オクタデセニル(オレイル)、9−トランス−オクタデセニル(エライジニル)、9−シス−エイコセニル(ガドレイニル)、9−シス−ドコセニル(セトレイニル)または9−シス−テトラコソイル(ネルボニル)、n−デシルオキシ、n−ドデシルオキシ(ラウリルオキシ)、n−テトラデシルオキシ(ミリスチルオキシ)n−ヘキサデシルオキシ(セチルオキシ)、n−オクタデシルオキシ(ステアリルオキシ)、n−エイコシルオキシ(アラキニルオキシ)、n−ドコソイルオキシ(ベヘニルオキシ)またはn−テトラコソイルオキシ(リグノセリルオキシ)、9−シス−ドデセニルオキシ(ラウロレイルオキシ)、9−シス−テトラデセニルオキシ(ミリストレイルオキシ)、9−シス−ヘキサデセニルオキシ(パルミトレイニルオキシ)、6−シス−オクタデセニルオキシ、(ペトロセリニルオキシ)、6−トランス−オクタデセニルオキシ(ペトロセライジニルオキシ)、9−シス−オクタデセニルオキシ(オレイルオキシ)、9−トランス−オクタデセニルオキシ(エライジニルオキシ)、および9−シス−エイコセニル(ガドレイニルオキシ)、9−シス−ドコセニル(セトレイニルオキシ)または9−シス−テトラコソイル(ネルボニルオキシ)、n−デカノイルオキシ、n−ドデカノイルオキシ(ラウロイルオキシ)、n−テトラデカノイルオキシ(ミリストイルオキシ)、n−ヘキサデカノイルオキシ(パルミトイルオキシ)、n−オクタデカノイルオキシ(ステアロイルオキシ)、n−エイコサノイルオキシ(アラキノイルオキシ)、n−n−ドコソアニルオキシ(ベヘノイルオキシ)およびn−テトラコサノイルオキシ(リグノセロイルオキシ)、9−シス−ドデセニルオキシ(ラウロレオイルオキシ)、9−シス−テトラデセノイルオキシ(ミリストレオイルオキシ)9−シス−ヘキサデセノイルオキシ(パルミトレイノイルオキシ)、6−シス−オクタデセノイルオキシ(ペトロセレノイルオキシ)、6−トランス−オクタデセノイルオキシ(ペトロセライジノイルオキシ)、9−シス−オクタデセノイルオキシ(オレオイルオキシ)、9−トランス−オクタデセノイルオキシエライジノイルオキシ)、および9−シス−エイコセノイルオキシ(ガドレイノイルオキシ)、9−シス−ドコセノイルオキシ(セトレイノイルオキシ)および9−シス−テトラコセノイルオキシ(ネルボノイルオキシ)または対応するスフィンゴシン誘導体鎖を備えた脂質を含む群から選択される、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項39】
上記の少なくとも1つの第二の物質が表面活性剤である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項40】
上記表面活性剤が非イオン性、両性イオン性、アニオン性およびカチオン性表面活性剤を含む群から選択される、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項41】
上記表面活性剤が拡張表面が調製される極性液体で10-6M〜10-2Mの溶解度を持つ、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項42】
上記表面活性剤が、長鎖脂肪酸または長鎖脂肪アルコール、長鎖脂肪アンモニウム塩、例えばアルキル−またはアルケノイル−トリメチル−、−ジメチル−および−メチル−アンモニウム塩、アルキル−またはアルケノイル−サルフェート塩、あるいはコレート、デオキシコレート、グリココレート、グリコデオキシコレート、タウロデオキシコレート、タウロコレートの一価塩、アシル−またはアルケノイル−ジメチル−アミノキシド、長脂肪鎖、例えばアルカノイル、ジメチル−アミノキシドおよび特にドデシルジメチル−アミノキシド、長脂肪鎖、例えばアルキル−N−、メチルグルカミドおよびアルカノイル−N−メチルグルカミド、長脂肪鎖−N,N−ジメチルグリシン、例えばN−アルキル−N,N−ジメチルグリシン、3−(長脂肪鎖−ジメチルアミノ)−アルカンスルホナート、例えば3−(アシルジメチルアンモニオ)−アルカンスルホナート、スルホンスクシナート塩の長脂肪鎖誘導体、長脂肪鎖−スルホベタイン、例えばN−アシル−スルホベタイン、長脂肪鎖ベタイン、ポリエチレン−グリコール−アシルフェニルエーテル、ポリエチレン−長脂肪鎖−エーテル、例えばポリエチレン−アシルエーテル、ポリエチレングリコール−イソ長脂肪鎖エーテル、例えばポリエチレングリコール−イソアシルエーテル、ポリエチレングリコール−ソルビタン−長脂肪鎖エステル、例えばポリエチレングリコール−ソルビタン−アシルエステルおよび特にポリエチレングリコール−モノラウレート(例えばTween 20)、ポリエチレングリコール−ソルビタン−モノオレアート(例えばTween 80)、ポリヒドロキシエチレン−長脂肪鎖エーテル、例えばポリヒドロキシエチレン−アシルエーテル(Brijシリーズ)、または対応するポリヒドロキシエチレン−アシルエステル(Myrjシリーズ)およびポリエトキシル化キャスターオイル40(Cremophor EL)、ソルビタン−モノ長脂肪鎖、例えばアルキレート(ArlacelまたはSpanシリーズ)、長脂肪鎖−N−メチルグルカミド、例えばアシル−N−メチルグルカミドまたはアルカノイル−N−メチルグルカミド、長脂肪鎖サルフェート、例えばアルキル−サルフェートおよびその塩;長脂肪鎖チオグリコシド、例えばアルキルチオグリコシド、各種のカーボハイドレートの長脂肪鎖誘導体、例えばペントース、ヘキソースおよびジサッカライド、特にアルキル−グルコシドおよびマルトシド;さらにリソ脂質、例えば一般のリン脂質の長脂肪鎖誘導体、特にリソ−グリセロホスファチジルコリン(=リソレシチン)、リソ−グリセロホスファチジルエタノールアミン(リソケファリン)、リソ−グリセロホスファチジックアシド、リソ−グリセロホスホリルグリセロール、リソ−グリセロホスホリルセリン、対応する短鎖リン脂質、および膜不安定化オリゴまたはポリペプチドを含む群より選択される、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項43】
少なくとも1つの第三の物質が荷電されていない場合に少なくとも1つの第二の物質が荷電され、少なくとも1つの第三の物質が荷電されていない場合に少なくとも1つの第二の物質が荷電されておらず、上記の少なくとも1つの第一および1つの第二のについて、または上記の少なくとも1つの第一および1つの第三の物質についても同様の好ましい組合せが可能である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項44】
少なくとも1つが荷電されている少なくとも1つの第一の、1つの第二の、および1つの第三の物質によって形成された表面が、1%〜75%の荷電成分を含有する、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項45】
少なくとも1つが荷電されている少なくとも1つの第一の、1つの第二の、および1つの第三の物質によって形成された表面が、5%〜50%の荷電成分を含有する、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項46】
少なくとも1つが荷電されている少なくとも1つの第一の、1つの第二の、および1つの第三の物質によって形成された表面が、10%〜30%の荷電成分を含有する、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項47】
表面支持の少なくとも1つの第一の物質が、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン−N−モノ−またはN−ジ−メチル、ホスファチジックアシドまたはそのメチルエステル、ホスファチジルセリンおよび/またはホスファチジルグリセロールであり、それ自体で小型の凝集体を形成する少なくとも1つの第二の物質がリソリン脂質、特にリソホスファチジックアシド、リソメチルホスファチジックアシド、リソホスファチジルグリセロール、リソホスファチジルコリン、部分的にN−メチル化されたリソホスファチジルエタノールアミン、コレート、デオキシコレート、グリココレート、グリコデオキシコレート、タウロコレートの1価塩、または十分に極性のステロール誘導体、ラウレート、ミリステート、パルミテート、オレアート、パルミトレアート、エライダートまたは他の長鎖脂肪酸塩および/またはTween−、Myrj−、またはBrij−表面活性剤、あるいはTriton、長鎖脂肪スルホナート、−スルホベタイン、−N−グルカミドまたは−ソルビタン(ArlacelまたはSpan)表面活性剤である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項48】
少なくとも1つの第三の物質が、少なくとも1つの第二の物質とは異なるが、そうでなければ同様の表面活性剤クラスから選択される表面活性剤でない場合、脂質膜を不安定化する生物活性両親媒性物質である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項49】
少なくとも1つの第三または1つの第二の物質の極性液体中の溶解度が5x10-6M〜1Mである、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項50】
少なくとも1つの第三の両親媒性物質または少なくとも1つの第二の両親媒性物質が脂質二層膜の表面に吸着するが、上記拡張表面が形成される極性液体とよく混和するか、極性液体に溶解する、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項51】
少なくとも1つの第三または1つの第二の物質が薬剤である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項52】
生物活性を備えた両親媒性化合物が、式
【化1】
(式中、
a)Raは疎水性基を表し、そしてRb、Rc、およびRdは相互に独立してそれぞれ水素、Cl−C4−アルキル、2−ヒドロキシエチル、アリルまたはサイクルC3−C6−アルキル−C1−C3−アルキルを表すか、またはラジカルRb、Rc、およびRdのうち2つがともに−HN−、−N(C1−C4−アルキル)−、−N(2−ヒドロキシエチル)−によってまたは酸素によって場合により割込まれたC4−またはC5−アルキレンを表し、あるいは;
b)RaおよびRbが2つの疎水性基であるか、またはともに疎水性基を表し、RcおよびRdが相互に独立してそれぞれ、水素、C1−C4−アルキル、アリルまたはシクロC3−C6−アルキル−C1−C3−アルキルを表し、あるいは
c)Ra、RbおよびRcはともに、疎水性基を表し、そしてRdは水素またはC1−C4−アルキルを表し、そしてA-は薬学的に許容される酸のアニオンを表す)の置換アンモニウムの化合物であって、式
【化2】
(式中、Raは疎水性基を表し、Y+は、薬学的に許容される塩基のカチオンを表す)のカルボキシリックアシドとして、式
【化3】
(式中、Raは疎水性基を表し、RbおよびRcは相互に独立して、それぞれ水素またはC1−C4−アルキルを表す)のアルファ−アミノ酸化合物として、式
【化4】
(式中、Raは疎水性基を表し、そしてY+は薬学的に許容される塩基のカチオンを表す)
のホスホリックアシドモノエステルとして、または疎水性基Raおよび親水性基としてイミダゾリン、イミダゾリジンまたはヒドラジノ基を持つ化合物の酸添加塩としての、置換アンモニウム化合物である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項53】
薬剤として作用できる、生物活性を備えた上記少なくとも1つの第三または1つの第二の両親媒性物質が、式1
(式中、
a)疎水性基が、酸素または硫黄原子に割り込まれることが可能である脂肪族炭化水素ラジカルであり、基−CO(=O)−、−O−C(=O)−、−C(=O)−NH−、−O−C(=O)−NH−またはヒドロキシを含有してもよく、1〜3の単環、脂肪族または芳香族炭化水素ラジカルによって、二または三環、芳香族または部分飽和炭化水素ラジカルによって、単環、芳香族、部分飽和または飽和ヘテロ環によって、または二または三環、芳香族または部分飽和またはベンゾ縮合ヘテロ環によって置換されることが可能であり、あるいは単環、脂肪族または芳香族ラジカルまたは二環、芳香族またはベンゾ縮合炭化水素ラジカルでもよく、親水性基は、式
【化5】
(式中、Rb、Rc、およびRdは相互に独立してそれぞれ、水素、C1−C4−水素、C1−C4−アルキルまたは2−ヒドロキシエチルを表し、あるいは式中、ラジカルRb、Rc、およびRdのうち2つはともに、ピペリジノ、ピペラジニル、1−メチルピペラジニル、1−(2−ヒドロキシエチル−ピペラジニルまたはモルホリノを表し、および他のラジカルは水素を表す)
の基であり、あるいは
b)疎水性基RaおよびRbは、1つまたは2つの単環、脂肪族または芳香族炭化水素ラジカルによって、あるいは置換された単環、芳香族、部分飽和または飽和ヘテロ環によって置換することができる2つの脂肪族炭化水素ラジカルであるか、あるいはRaおよびRbはともに単環、芳香族、飽和、部分飽和またはベンゾ縮合ヘテロ環を表し、親水性基は、式
【化6】
(式中、RcおよびRdは相互に独立してそれぞれ水素またはC1−C4−アルキルを表す)の基であり、あるいは
c)疎水性基はRa、RbおよびRcによりともに形成され、芳香族、部分飽和またはベンゾ縮合へテロ環を表し、親水性基は式
【化7】
(式中、Rdは水素またはC1−C4−アルキル、好ましくはメチルを表し、A-は、薬学的に許容される酸のアニオン、または疎水性基Raが脂肪族炭化水素ラジカルである式2のカルボキシリックアシド塩であり、それは単環、芳香族炭化水素ラジカルによって、または二または三環式、芳香族または部分飽和炭化水素ラジカルによって、単環芳香族または部分飽和へテロ環によってあるいは二または三環式芳香族、部分飽和またはベンゾ融合へテロ環あるいはステロイドラジカルによって置換することが可能であり、あるいはRaは単環、芳香族炭化水素ラジカル、または二または三環式、芳香族または部分飽和炭化水素ラジカル、単環、芳香族または二または三環式、芳香族部分飽和またはベンゾ縮合ヘテロ環であり、そしてY+が薬学的に許容される塩基である)の基である)
の置換アンモニウム化合物である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項54】
薬剤として作用する上記少なくとも1つの第三または1つの第二の両親媒性物質が、置換アンモニウム化合物または対応する塩形成によりアンモニウム化合物に変換可能であるアミノ化合物、例えばセチルコリンクロリド、メタコリンクロリド、カルバコール、ムスカリン、ピロカルピン、アレコリン、フィゾスチグミン、ネオスチグミン、ピリドスチグミンブロミド、セロトニン、ヒスタミン、トリプタミン、ブフォテニン、シビン、モルヒネ、ヒドロモルフォン、オキシモルフォン、レボルファノール、コデイン、ヒドロコドン、オキシコドン、ナロルフィン、ナロキソン、ナルトレキソン、ブプレノルフィン、ブトルファノール、nalbiphine、フォルコジン、ペンタゾシン、ケタミン、メタゾシン、ペンタゾシン、シクラゾシン、ペチジン、cetobemidon、alphaphrodine、エトヘプタジン、プロジリジン、profadol、メサドン、ノルメサゾン、イソメサドン、ジピパノン、フェナドキソン、dimephethanol、デキストロモラミド、D−プロポキシフェン、1−ベンジル−2−ジメチルアミノメチル−1−プロパニルオキシテトラリン、トラマドール、ジメチルチアンブテン、ジアンプロミド、フェナンプロミド、プロピラム、チリジン、メトフォリン、エトニタゼン、エルゴタミン、ジヒドロエルゴタミン、ジヒドロエルゴクリプチン、メチセルギド、リスリド、ジメトチアジン、dizotifen、oxetoron、シプロへプタジン、プロカイン、クロロプロカイン、ヒドロキシプロカイン、プロポキシカインIオキシ−ブプロカイン、プロポキシメタカイン、ピリドカイン、ロイシノカイン、ブタカイン p テトラカイン、ヒドロキシテトラカイン、コルネカイン、edan、ピペロカイン、シクロメチカイン、parethoxysaine、stadacain、シンコカイン、リドカイン、ピロカイン、granocaine、ブタニリカイン、トリカイン、メピバカイン、ブピバカイン、プリロカイン、carticaine、ジピペリドン、プロピコカイン、ジクロニン、プラモカイン、fomocaine、quinisocaine、プロフェナミン、プロメタジン、ペリシアジン、ペリメタジン、クロルプロマジン、ペルフェナジン、プロクロルペラジン、triflumpromazine、トリフルオペラジン、フルフェナジン、チオリダジン、メソリダジン、piperacetazine、アセトフェナジン、ethymemazine、ジメタクリン、オピプラモル、クロミプラミン、イミプラミン、デシミプラミン、トリミプラミン、クロロプロチキセン、チオチキセン、アミトリプチリン、ノルトリプチリン、ドキセピン、チエピン、プロトリプチリン、prothipendyl、femoxetin、シタロプラム、ジメリジン、trebenzomin、ビロキサジン、ノミフェンシン、femoxetin、トラニルシプロミン、パージリン、エトリプタミン、フルラゼパム、メスカリン、Nアルファ、Nアルファ−ジメチル−トリプタミン、ブフォテニン、サイロシン、psilocylein、スコポラミン、アトロピン、ベンザトロピン、トリヘキシフェニジル、シクリミン、プリジノール、ビピペリジン、プロシクリジン、カラミフェン、フェングルタルイミド、オルフェナドリン、クロルフェノキサミン、メチキセン、ドキサプラム、アンフェタミン、メタンフェタミン、プロピルヘキセドリン、プロリンタン、フェンカンファミン、メチルphenidol、ピプラドロール、フェンメトラジン、ジエチルプロピオン、meclofenoxat、ナフチドロフリル、デキサンフェタミン、クロルフェンテルミン、フェンフルラミン、アンフェプラモン、フェンメトラジン、フェンジメトラジンtubocumarin、アルクロニウムクロリド、ガラミンtriethiodide、ヘキサカルバコリンブロミド、パンクロニウムブロミド、スキサメトニウムクロリド、デカメトニウムブロミド、スコポラミンブチルブロミド、ベボニウムメチルサルフェート、バレタメートブロミド、メタンテリンブロミド、カミロフィン、ヘキサヒドロアジフェニン、アジフェニン、フェンカルバミド、benzyclamine、ジタキソール、クロロキン、タモキシフェン、ethamoxytriphetol、フェンベンザミン、tripelenamin、クロルピラミン、メピラミン、メタフェニレン、メタピリレン、クロロピリレン、histpyrroclin、bamipin、thenalidine、クレミゾール、メトジラジン、イソチペンジル、oxomenazine、ジフェンヒドラミン、メドリルアミン、クロロフェノキサミン、シラクロロフェノキサミン、カルビノキサミン、ジフェンピラリン、クレマスチン、アメト−ベンゾピエン、フェニラミン、クオロフェニラミン、ブロモフェニラミン、トリプロリジン、cycliramine、フェニンダミン、ジメチンデン、シプロへプタジン、ケトチフェン、エピネフリン(アドレナリン)、ノルエピネフリン(ノルアドレナリン)、ドーパミン、ノルデフリン、エチルノルエピネフリン、イソプレナリン、イソエトリン、メタプロテレノール、オルシプレナリン、メタラミノール、フェレフリン、ヒドロキシアンフェタミン、メトキシフェナミン、メトキサミン、アルブテロール、エフェドリン、ノルエフェドリン、フェンフルラミン、フェニルプロパノールアミン、ホレドリン、チラミン、ジクロロイソプレナリン、ノルフェネフリン、オクトパミン、エチレフリン、アセブトロール、アテノロール、メトプロロール、トリプロロール、アルプレノロール、オクスプレノロール、ブニトロロール、ブプラノロール、タリノロール、フェンブトロール、varbian(R、S−またはS−形)、プロパノロール、インデノロール、ピンドロール、メピンドロール、ナドロール、ブノロール、ソファロール、ニフェナロール、cabetalol、bufenalol、レセルピン、レシナミン、syringopine、クロロテトラシクリン、オキシテトラサイクリン、テトラサイクリン、デメチルクロロテトラサイクリン、メタサイクリン、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、ロリテトラサイクリン、キニン、コンキニジン、キニジン、シンコニン、パマキン、prlmaquine、ペンタキン、クロロキン、サントキン、ヒドロキシクロロキン、アモジアキン、メパクリン、biguanid−1,3,5−トリアジン、プログアニル、ブロモグアニル、クロロプログアニル、ニトログアニル、シクログアニルエンボナート、ピリメタミン、トリメトプリム、lucanthone、hycanthone、miracil AまたはB、アマンタジン、シクロオクチルアミン、リマンタジン、プレドニゾロンジエチルアミノアセテートである、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項55】
上記の少なくとも1つの第三または1つの第二の両親媒性物質が置換アンモニウム化合物または塩形成によりアンモニウム化合物に変換できる対応するアミノ化合物としての役割を果たし、R1が低級アルキル、例えばメチルを表し、Aが基N−νR1、酸素または硫黄を表し、およびR2が水素またはシアノを表す式の、抗うつ剤添加塩と;式
【化8】
(式中、R1は、低級アルキルアミノ−低級アルキル、例えば3−メチルアミノ−n−プロピル、ジ低級アルキル−アミノ−低級アルキル、例えば3−ジメチルアミノ−n−プロピルまたは3−(4−(2−ヒドロキシエチル)−ピペラジン−1−イル)−n−プロピルを表し、Aはエチレンまたはビニレンを表す)の抗うつ剤の酸添加塩、あるいはアンフェタミン、メタンフェタミン、ベンズフェタミン、プロピル−ヘキセドリン、プロリンタン、フェンカムフィン、メチルフェニデート、ピプラドロール、フェンメトラジン、アジフェニン、エピネフリン、ノルエピネフリン、ドーパミン、ノルデフリン、エチル−ノルエピネフリン、イソプレナリン、イソエトリン、メタプロテレノール、オルシプレナリン、メタラミノール、フェレフリン、ヒドロキシアンフェタミン、メトキシフェナミン、エフェドリン、ノルエフェドリン、ホレドリン、チラミン、ノルフェネフリン、オクトパミン、アセブトロール、アテノロール、トリプロロール、アルプレノロール、オクスプレノロール、ブニトロロール、ブプラノロール、タリノロール、フェンブトロール、ブフェトロール、varbian(R、S−またはS−形)、レセルピン、レシナミン、syringopineまたはプレドニゾロンジエチルアミノアセテートの酸添加塩の群から選択される化合物である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項56】
上記の少なくとも1つの第三または第二の両親媒性物質が、式1の置換アンモニウム化合物として、または塩形成によりアンモニウム化合物に変換できる対応するアミノ化合物、1−(2R−2−ヒドロキシ−3メチルアミノプロピル)ジベンゾ[b,e]ビシクロ[2.2.2]オクタジエン、および2R,S−異性体混合物、マプロチリン、ベンゾオクタミン、3−メチルジベンゾ[2,3:6,7]オキセピノ[4,5−ジアゼピンヒドロクロリド,7−シアノ−3−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ジベンゾ[2,3:6,7]−チエピノ[4,5−d]アゼピンメタンスルホナート、3,10−ジメチル−1,2,3,4,5,10−ヘキサヒドロジベンゾ[b,f]アゼピノ[4,5]アゼピンマレアート、クロミプラミン、オピプラモール、デシプラミン、イミプラミンまたはイミプラミンN−オキシド、エフェドリン、ノルエフェドリン、1−イソプロピルアミノ−3−[4−(2−メチルチオエトキシ)フェノキシ]プロパン−2−オール、1−イソプロピルアミノ−3−(2−ピロール−1−イルフェノキシ)−プロパン−2−オール、オクスプレノロール、プレナルテロール、アジフェニン、プレドニゾロンジエチルアミノアセテート、またはレセルピンとして薬剤の役割を果たす、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項57】
上記の少なくとも1つの第三または第二の両親媒性物質が、カルボキシリックアシド塩または塩形成によりカルボキシリックアシド塩に変換できるカルボキシリックアシド化合物、メチルプレドニゾロンナトリウムスクシナート、プレドニゾロンナトリウムスクシナート、3,20−ジオキソ−5β−プレグナン、ヒドロキシジオンスクシナートナトリウム、11,20−ジオキソ−3アルファ−ヒドロキシ−5アルファ−プレグナン、アルファドロン、コーリックアシドまたはデオキシコーリックアシド塩、アルクロフェナク、イブフェナク、イブプロフェン、クリンダナク、フェンクロラク、ケトプロフェン、フェノプロフェン、インドプロフェン、フェンクロフェナク、ジクロフェナク、フルルビプロフェン、ピルプロフェン、ナプロキセン、ベンゾキサプロフェン、カルプロフェン、シクロプロフェン、メフェナミックアシド、フルフェナミックアシド、トルフェナミックアシド、メクロフェナミックアシド、ミフルミックアシド、クロニキシン、フルニキシン、インドメタシン、oxmetacin、intrazol、acemetazin、cinmetacin、ゾメピラク、トルメチン、colpirac、チアプロフェニックアシド、ベンザダック、PGE2(ジノプロストン)、PGF2アルファ(ジノプロスト)、15(S)−15−メチル−PGE2、15(S)−15−メチル−PGF2アルファ(カルボプロスト)、(±)15(Xi)−15−メチル−13,14−ジヒドロ−11−デオキシ−PGE1(デプロスチル)、15(S)−15−メチル−11−デオキシ−PGE(ドキサプロスト)、16,16−ジメチル−PGE2、17−フェニル−18,19,20−トリノール−PGF2アルファ、16−フェノキシ−17,18,19,20−テトラノール−PGF2、またはN−メチルスルホニル−16−フェノキシ−17,18,19,20−テトラノール−PGF2アルファ(スルプロストン)、ナリキシジックアシド、シノキサシン、オキソリニックアシド、ピロニジックアシド、ピペニジックアシド、ペニシリンGまたはV、フェネシチリン、プロピシリン、ナフシリン、オキサシリン、クロキサシリン、ジクロキサシリン、フルクロキサシリン、シクラシリン、エピシリン、メシリナム、メチシリン、アズロシリン、スルベニシリン、チカルシリン、メズロシリン、ピペラシリン、カリンダシリン、アジドシリン、シクラジリン、セファクロール、セフロキシム、cefazlur、セファセトリル、セファゾリン、セファレキシン、セファドロキシル、セファログリシン、セファキシチン、セファロリジン、セフスロジン、セフォチアム、セファジジン、セフォニシド、セフォタキシム、セフメノキシム、セフチゾキシム、セファロチン、セフラジン、セファマンドール、セファノン、セファピリン、セフロキサジン、セファトリジン、セフトリキソン、セフォラニド、マクソラクタム、クラブラニックアシド、nocardicine A、スルバクタム、アズトレオナム、チエナマイシン、クロラムブシルまたはメトトキサレートとして薬剤の役割を果たす、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項58】
上記の少なくとも1つの第三または第二の両親媒性物質が、薬剤の役割を果たし、副腎皮質抑制剤、β−抗アドレナリン剤、アンドロゲン、抗アンドロゲン、駆虫薬、同化剤、麻酔剤、鎮痛剤、蘇生薬、抗アレルギー剤、抗不整脈剤、抗動脈硬化薬、抗喘息薬、気管支鎮痙薬(bronchospasmolytic)、抗生物質、制吐剤、抗癲癇薬、抗線維素溶解薬、抗痙攣薬、抗コリン作用薬、酵素、補酵素または対応する阻害剤、抗ヒスタミン薬、覚醒薬、薬剤活性の生物阻害剤、抗低張剤(antihypotonic)、抗凝血剤、抗真菌剤、筋無力症治療薬、パーキンソン病またはアルツハイマー病用の薬剤、抗炎症薬、解熱剤、抗リウマチ剤、消毒薬、呼吸蘇生薬(respiratory analeptic)または呼吸刺激薬、気管支拡張剤、強心剤、化学療法薬、冠動脈拡張剤、細胞成長抑止剤、利尿薬、神経節遮断薬、グルココルチコイド、antiflew agent、止血剤、催眠薬、免疫グロブリンおよびその断片、免疫活性物質、生物活性カーボハイドレート、生物活性カーボハイドレート誘導体、避妊薬、偏頭痛治療薬、ミネラロコルチコイド、モルヒネ拮抗薬、筋肉弛緩剤、麻薬、神経治療薬、神経弛緩薬、神経伝達物質またはその拮抗薬、小型ペプチド、小型ペプチド誘導体、眼科薬、交感神経興奮剤または交感神経遮断剤、副交感神経刺激剤または副交感神経遮断剤、疥癬薬、散瞳薬、精神刺激薬、鼻科薬、睡眠導入薬またはその拮抗薬、鎮静薬、鎮痙薬、抗結核薬、血管収縮薬または血管拡張薬、ウィルス抑制剤、外傷治療物質、または上述の薬剤の組合せとして作用する、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項59】
薬剤含有率が、上記拡張表面を形成する3つの上記物質すべての総質量と比較して、0.1rel.%〜60rel.%である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項60】
上記の少なくとも1つの第三または第二の物質が低分子量免疫調節剤である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項61】
上記の少なくとも1つの第三または第二の物質が生体触媒である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項62】
上記の少なくとも1つの第三または第二の物質がある生体物質の作用の低分子量作用薬または拮抗薬である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項63】
上記の少なくとも1つの第三または第二の物質が補酵素である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項64】
上記の少なくとも1つの第三または第二の物質がホルモンである、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項65】
上記の少なくとも1つの第三または第二の物質が、膜不安定化特性を備えた低〜中程度の重量のポリペプチドである、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項66】
上記のat last 1つの第二の物質がシクロオキシゲナーゼまたはリポキシゲナーゼ阻害剤であり、少なくとも1つの第三の物質が、好ましくはソルビタン−ポリオキシエチレン−アルキルまたは−アルキレンエステルのクラスに属する、あるいはポリオキシエチレン−アルキルまたは−アルキレンエーテルである、1〜10μMの範囲の溶解度を持つ非イオン性表面活性剤である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項67】
微小液滴をともに包囲する、少なくとも1つの第一の物質、少なくとも1つの第二のおよび少なくとも1つの第三の物質によって形成された膜の形で拡張表面を供給することによる、薬剤キャリア、薬剤デポーにおける、または他の種類の医療または生物用途のための、先行請求項のいずれかに記載の物質の組合せの使用であって、薬剤である生物活性を備えた物質はが主に上記液滴表面と結合されるか、あるいは主に液滴に包含されて、次に薬剤が作用する予定の場所までキャリアによって運搬される、物質の組合せの使用。
【請求項68】
特に生物学的、医学的、免疫学的、または化粧用の目的で温血動物の皮膚の中へ、またはそれを通じて、3つの両親媒性成分のうちの1つである活性成分を輸送する調合物の製造のための、先行請求項のいずれかに記載の物質の組合せの使用。
【請求項69】
生物学的、化粧用および/または薬学的活性剤の調合物の形での、先行請求項のいずれかに記載の組合せを調製する方法であって、
−少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第二の物質によって形成された上記拡張表面が少なくとも1つの第一の物質のみよりも適合性であり、少なくとも1つの第二の物質のみによって形成された表面が小型凝集体を形成するように、上記媒体に接触したときに拡張表面をともに形成する少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第二の物質を選択するステップと;代わりに
−少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第三の物質によって形成される上記拡張表面が少なくとも1つの第一の物質のみよりも適合性であり、少なくとも1つの第三の物質のみによって形成された表面が、もしこの物質が自己凝集性でない場合に小型凝集体形成するように、上記媒体に接触したときに拡張表面をともに形成する少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第二の物質を選択するステップと;および
−生じた少なくとも三成分の組合せの表面が少なくとも1つの第一および1つの第二の物質のみから調製された表面よりも、または少なくとも1つの第一および1つの第三の物質のみによって形成された表面よりもなお適合性であるように、少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二の、および少なくとも1つの第三の物質から上記組合せを生成して、最終調製物を得るために、制御された機械的断片化によって形成された上記拡張表面に上記第三の物質が少なくとも部分的に包含されるように、少なくとも1つの第三の物質の存在下で、または少なくとも1つの第三の物質と混合される前に、少なくとも2または3すべての上記物質の組合せを、制御された機械的断片化によって懸濁物に加えるステップと;
を含む方法。
【請求項70】
上記の制御された機械的断片化の手段が、濾過、圧力変化または機械的均質化、振とう、攪拌または混合を含む、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項71】
液体媒体懸濁物の特性が、請求項1から65のいずれか一項に一致する、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項72】
上記活性剤が抗糖尿病薬、成長因子、免疫調節剤、酵素、認識分子、副腎皮質抑制剤、抗アドレナリン剤、アンドロゲン、抗アンドロゲン、駆虫薬、同化剤、麻酔剤、鎮痛薬、蘇生薬、抗アレルギー剤、抗不整脈剤、抗動脈硬化薬、抗喘息薬、気管支鎮痙薬(bronchospasmolytic)、抗生物質、antidrepressiva、抗精神病剤、antidots、制吐剤、抗癲癇薬、抗線維素溶解薬、抗痙攣薬、抗コリン作用薬、酵素、補酵素または対応する阻害剤、抗ヒスタミン薬、覚醒薬、薬剤活性の生物阻害剤、抗低張剤(antihypotonic)、抗凝血剤、抗真菌剤、筋無力症治療薬、パーキンソン病またはアルツハイマー病用の薬剤、抗炎症薬、解熱剤、抗リウマチ剤、消毒薬、呼吸蘇生薬(respiratory analeptic)または呼吸刺激薬、気管支拡張剤、強心剤、化学療法薬、冠動脈拡張剤、細胞成長抑止剤、利尿薬、神経節遮断薬、グルココルチコイド、antiflew agent、止血剤、催眠薬、免疫活性物質、避妊、偏頭痛治療薬、ミネラロコルチコイド、モルヒネ拮抗薬、筋肉弛緩剤、麻薬、神経治療薬、神経弛緩薬、神経伝達物質またはその拮抗薬、ペプチド、ペプチド誘導体、眼科薬、交感神経興奮剤または交感神経遮断剤、副交感神経刺激剤または副交感神経遮断剤、疥癬薬、散瞳薬、精神刺激薬、鼻科薬、睡眠導入薬またはその拮抗薬、鎮静薬、鎮痙薬、抗結核薬、血管収縮薬または血管拡張薬、ウィルス抑制剤、外傷治療物質、または上述の薬剤の組合せを含む群より選択される、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項73】
上記の少なくとも3つの両親媒性物質が、そういうものとして使用されるか、あるいは水または水混和性流体を含む生理学的に適合する極性流体中に、あるいは溶媒和仲介剤(solvation−mediating agent)中に極性溶液とともに溶解されるかのどちらかである、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項74】
上記極性溶液が二層膜を不安定化する少なくとも1つの表面活性剤または表面活性剤状両親媒性物質、およびさらに少なくとも1つの膜不安定化、生物活性成分または追加の表面活性剤を含有する、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項75】
上記表面の形成が、流体相への物質添加、逆相からの蒸発によって、注射または透析によって、あるいは機械的応力の補助を用いて誘発される、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項76】
上記表面の形成が濾過によって誘発され、濾材が0.01μm〜0.8μmの孔直径を持ち、孔直径の好ましい選択が所望の最終凝集体寸法によって変わる、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項77】
複数のフィルタを連続して、または並列して使用する、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項78】
上記薬剤およびキャリアが上記拡張表面の形成後に、少なくとも部分的に結合するように作成される、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項79】
薬剤分子が結合させられる上記拡張表面が、好都合である場合には適切な濃縮物または凍結乾燥物から、調合物利用の直前に作成される、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項80】
いずれかの先行請求項に記載の物質の組合せに基づいた薬学的組成物を含む容器。
【請求項81】
いずれかの先行請求項に記載の物質の組合せに基づいた薬学的組成物を含む少なくとも1つの容器を含むパッケージ。
【請求項82】
温血動物に対する治療効果を生成するための、上述の請求項のいずれかに記載の物質の組合せに基づく薬学的組成物をそのような動物の体表または体内で利用することによる、方法。
【請求項83】
利用された薬物の用量および治療的利用の結果を制御するために、各種の投与量が選択される、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項84】
薬剤を含まない凝集体懸濁物に、投与の前日中に、好ましくは生じた調合物を体内または体表に投与する360分前、さらに好ましくは60分前およびなおさらに好ましくは30分前に、それと結合する薬剤が装荷される、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項85】
治療活性を備えた薬学的組成物の少なくとも1用量が投与されることを特徴とする、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項86】
明確なバリア中の各種の孔を通じて薬剤を運搬する貫通物の流量が、バリアに作用する適切な駆動力または圧力の関数として決定され、そしてデータが、調合物または利用をさらに最適化するために次に使用される特性曲線によって好都合に説明される、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項87】
特性、例えば貫通性対圧力曲線が式(*)または同等物によって解析される、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項88】
3つの上記両親媒性成分をすべて含む拡張表面凝集体の適合性が通例の測定値の少なくとも20%、または標準偏差の少なくとも2倍のどちらか小さいほうだけ、対応する濃度で使用される少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第二の両親媒性成分を含む拡張表面凝集体の適合性、または対応する濃度で使用される少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第三の両親媒性成分を含む拡張表面の適合性のどちらか小さいほうを超える、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項89】
3つの上記両親媒性成分をすべて含む拡張表面凝集体の適合性が通例の測定値の少なくとも30%だけ、対応する濃度で使用される少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第二の両親媒性成分を含む拡張表面凝集体の適合性、または対応する濃度で使用される少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第三の両親媒性成分を含む拡張表面の適合性のどちらか小さいほうを超える、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項90】
3つの上記両親媒性成分すべてを含むESA中の上記の少なくとも1つの第二および上記の少なくとも1つの第三の化合物の総濃度が、少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第二の化合物を含むESA中の上記の少なくとも1つの第二の化合物の濃度および少なくとも1つの第一の化合物の対応する濃度と等しいかそれ以下である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項91】
3つの上記両親媒性成分すべてを含むESA中の上記の少なくとも1つの第二および上記の少なくとも1つの第三の化合物の総濃度が、少なくとも1つの第一の化合物の対応する濃度における、少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第二の化合物を含むESA中の上記の少なくとも1つの第三の化合物の濃度と等しいかそれ以下である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項92】
適合性が、Pmax値の約60%付近でしばしば選択され、好ましくは57%である、Pmax値の規定の割合に一致するp*値の逆数値として表現される、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項93】
1つが膜形成であり、そして1つが第一の膜不安定化化合物である、2つの両親媒性化合物のみをそうでなければ含むESAの適合性を上昇させる、少なくとも第二の膜不安定化化合物としての、1つの膜形成化合物および2つの膜不安定化化合物を含む対応する三成分ESAを得るための、追加の少なくとも第三の両親媒性成分の使用であって、後者の種類のESAが前者のESAより高い適合性を持つための使用。
【請求項94】
先行請求項1から93のいずれかに記載の組合せにおける、請求項93に記載の第三の両親媒性成分の使用。
【請求項95】
液体媒体中の拡張表面凝集体の懸濁物であって:
少なくとも1つの第一の両親媒性成分と;
少なくとも1つの第二の両親媒性成分と;
少なくとも1つの第三の両親媒性成分と;
を含み、第一の両親媒性成分が膜形成脂質成分であり;第二のおよび第三の成分が膜不安定化成分であり;
第三の成分が非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)であり;そして
それにより凝集体が、25%を超えて凝集体直径を変化させることなく、貫通前の平均凝集体直径よりも少なくとも50%小さい孔を備えた半透性バリアを貫通することができる、
液体媒体中の拡張表面凝集体の懸濁物。
【請求項96】
液体媒体中の拡張表面凝集体の懸濁物であって:
少なくとも1つの第一の両親媒性成分と;
少なくとも1つの第二の両親媒性成分と;
少なくとも1つの第三の両親媒性成分と;
を含み、第一の両親媒性成分が膜形成脂質成分であり;第二のおよび第三の成分が膜不安定化成分であり;
第三の成分がNSAIDであり;そして
それにより第一および第二の(しかし第三のでない)成分、または第一および第三の(しかし第二のではない)成分を含み、第二または第三の成分が第一の成分の濃度に対する相対濃度Xにて存在する拡張表面凝集体が、第一、第二および第三の成分をともに含む拡張表面凝集体よりも孔横断前の平均凝集体直径よりも少なくとも50%小さい孔を備えたバリアを克服する低い傾向を持ち、それにより組合された第二および第三の成分の濃度が相対濃度Xと同じかそれ以下である、
液体媒体中の拡張表面凝集体の懸濁物。
【請求項97】
上記拡張表面凝集体が膜に包囲された液体充填小胞であり、上記第一の成分が膜形成脂質であり、そして上記第二および第三の成分が膜不安定化成分である、請求項95または96に記載の懸濁物。
【請求項98】
液体媒体中の拡張表面凝集体の懸濁物であって:
少なくとも1つの第一の両親媒性成分と;
少なくとも1つの第二の両親媒性成分と;
少なくとも1つの第三の両親媒性成分と;
を含み、第一の両親媒性成分が膜形成脂質成分であり;第二のおよび第三の成分が膜不安定化成分であり;
第三の成分が非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)であり;そして
それにより拡張表面凝集体が無傷の哺乳類皮膚を貫通し、それゆえ皮膚への溶液中の同じNSAID塗布の結果と比較して、皮膚中のNSAID濃度を上昇させることおよび/または皮膚を超えたNSAID分布の到達を増大させることが可能である、
液体媒体中の拡張表面凝集体の懸濁物。
【請求項99】
上記拡張表面凝集体が膜に包囲された液体充填小胞であり、上記第一の成分が膜形成脂質であり、そして上記第二および第三の成分が膜不安定化成分である、請求項98に記載の懸濁物。
【請求項100】
第三の(NSAID)成分がケトプロフェン、イブプロフェン、ジクロフェナク、インドメタシン、ナプロキセンまたはピロキシカムである、先行請求項のいずれかに記載の懸濁物。
【請求項101】
第一の成分がホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジックアシド、ホスファチジルセリン、スフィンゴミエリン、スフィンゴリン脂質、グリコスフィンゴ脂質、セレブロシド、セラミドポリヘキソシド、スルファチド、スフィンゴプラスマロゲン、またはガングリオシドから成る群より選択される、先行請求項のいずれかに記載の懸濁物。
【請求項102】
第一の成分が生物、好ましくは植物源、特にダイズ(マメ)、オリーブ、サフラワーまたはヒマワリ、アマニ、オオマツヨイグサ、サクラソウ、またはキャスターオイルなどのホスファチジルコリンである、請求項101に記載の懸濁物。
【請求項103】
第二の成分が表面活性剤である、先行請求項のいずれかに記載の懸濁物。
【請求項104】
表面活性剤が約5x10-7M〜約10-2Mの範囲の液体媒体中での溶解度を持つ、請求項103に記載の懸濁物。
【請求項105】
表面活性剤が10〜20の、さらに良好には12〜18の、そして最も好ましくは13〜17の親水性親油性比(HLB)を持つ、請求項103に記載の懸濁物。
【請求項106】
表面活性剤が非イオン性表面活性剤の群より選択され、好ましくはポリエチレングリコール−長脂肪鎖エステルまたは−エーテルからのポリエチレングリコール−ソルビタン長脂肪鎖エステル、ポリヒドロキシエチレン−長脂肪鎖エステルまたは−エーテル、あるいは表面活性剤状非イオン性リン脂質である、請求項102に記載の懸濁物。
【請求項107】
第一の成分がホスファチジルコリンであり、第三の(NSAID)成分がケトプロフェン、ジクロフェナク、イブプロフェン、インドメタシン、ナプロキセン、またはピロキシカムである、先行請求項のいずれかに記載の懸濁物。
【請求項108】
第二の成分が非イオン性表面活性剤であり、好ましくはポリエチレングリコール鎖がポリヒドロキシエチレン極性基によって潜在的に置換される、ポリエチレングリコール−ソルビタン−長脂肪鎖エステル、ポリエチレングリコール−長脂肪鎖エステルまたはポリエチレングリコール−長脂肪鎖エーテル型であるか、あるいは表面活性剤状非イオン性リン脂質である、請求項13に記載の懸濁物。
【請求項109】
凝集体が孔を貫通する前の平均凝集体直径が、平均孔直径より少なくとも40%大きい、先行請求項のいずれかに記載の懸濁物。
【請求項110】
第一の成分および第二の成分が液体媒体中の溶解度において、平均で少なくとも10倍異なる、先行請求項のいずれかに記載の懸濁物。
【請求項111】
第一の成分および第二の成分が液体媒体中の溶解度において、平均で少なくとも2倍異なる、先行請求項のいずれかに記載の懸濁物。
【請求項112】
少なくとも3つの両親媒性物質の総乾燥質量が0.01重量%〜50重量%である、先行請求項のいずれかに記載の懸濁物。
【請求項113】
少なくとも3つの成分によって形成された拡張表面が、平均半径15nm〜5000nmに相当する平均曲率を持つ、先行請求項のいずれかに記載の懸濁物。
【請求項114】
少なくとも1つのさらなる膜不安定化成分が低級脂肪族アルコールである、先行請求項のいずれかに記載の懸濁物。
【請求項115】
請求項95から114に記載の懸濁物を含む薬学的調製物。
【請求項116】
水性媒体中の液体充填小胞の懸濁物を含む薬学的調製物であって、小胞が少なくとも1つの脂質成分から形成された膜によって包囲され、少なくとも2つの膜不安定化成分を含み、
それにより第一および第二の(しかし第三のでない)成分、または第一および第三の(しかし第二のではない)成分を含み、第二または第三の成分が第一の成分の濃度に対する相対濃度Xにて存在する拡張表面凝集体が、第一、第二および第三の成分をともに含む拡張表面凝集体よりも孔横断前の平均凝集体直径よりも少なくとも50%小さい孔を備えたバリアを克服する低い傾向を持ち、それにより組合された第二および第三の成分の濃度が相対濃度Xと同じかそれ以下である、
薬学的調製物。
【請求項117】
水性媒体中の液体充填小胞の懸濁物を含む薬学的調製物であって、小胞が少なくとも1つの脂質成分から形成された膜によって包囲され、少なくとも3つの膜不安定化成分を含み、
膜不安定化成分が表面活性剤、非ステロイド性抗炎症薬、および/または低級脂肪族アルコールを含み、それにより膜不安定化成分が哺乳類皮膚を貫通する小胞機能を向上させ、それゆえ皮膚への溶液中の同じNSAID塗布の結果と比較して、皮膚中および皮膚を超えたNSAID分布の到達を増大させる、
薬学的調製物。
【請求項118】
第一の成分がホスファチジルコリンであり、第三の成分がNSAID、例えばケトプロフェン、ジクロフェナク、イブプロフェン、インドメタシン、ナプロキセン、またはピロキシカムである、請求項117に記載の薬学的調製物。
【請求項119】
表面活性剤が非イオン性表面活性剤の群より選択され、好ましくはポリエチレングリコール−長脂肪鎖エステルまたは−エーテルからのポリエチレングリコール−ソルビタン長脂肪鎖エステル、ポリヒドロキシエチレン−長脂肪鎖エステルまたは−エーテル、あるいは非イオン性、表面活性剤状リン脂質である、請求項117に記載の薬学的調製物。
【請求項120】
アルコールがn−プロパノール、イソ−プロパノール、2−プロパノール、n−ブタノール、2−ブタノール、1,2−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、またはエタノールである、請求項117に記載の薬学的調製物。
【請求項121】
溶液中および拡張表面凝集体中のNSAIDの見かけの解離定数(pKa)の対数を超え、後者のpKaが前者よりも高い、請求項117に記載の薬学的調製物。
【請求項122】
バルクpH値が6.4〜8.3であり、さらに好ましくは6.7〜8であり、最も好ましくは7〜7.7である、請求項117に記載の薬学的調製物。
【請求項123】
バルクイオン強度が0.005〜0.3であり、なお良好には0.01〜0.2であり、最良には0.05〜0.15である、請求項117に記載の薬学的調製物。
【請求項124】
調合物粘度が50mPa s〜30,000mPa sであり、好ましくは100mPa s〜10,000mPa sであり、さらに好ましくは200mPa s〜5000mPa sであり、および最も好ましくは400mPa s〜2000mPaである、請求項117に記載の薬学的調製物。
【請求項125】
第一の、すなわちリン脂質、成分および第三の、すなわちNSAID、成分が、懸濁物中に10/1〜1/1の相対モル比で存在する、請求項117に記載の薬学的調製物。
【請求項126】
第一の、すなわちリン脂質、成分、および第二の、すなわち表面活性剤、成分が、懸濁物中に40/1〜4/1の相対モル比で存在する、請求項117に記載の薬学的調製物。
【請求項127】
管またはそうでなければパッケージの形で、請求項115から126のいずれか一項に記載の薬学的調製物の、少なくとも1用量を含むキット。
【請求項128】
請求項114から127のいずれか一項に記載の薬学的調製物を温血哺乳類の皮膚に塗布することによる、末梢痛および/または炎症を治療するための方法。
【請求項129】
ドラッグデリバリーの深さを制御するために、面積あたりの各種調合物用量が選択される、請求項128に記載の方法。
【請求項130】
薬学的調合物が非閉塞性パッチで利用される、請求項127および128に記載の方法。
【請求項131】
NSAID分子を皮膚下および皮下筋肉内、および/または皮下関節に送達するための、先行請求項のいずれかに記載の経皮キャリアの使用。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つまたは少数の混合両親媒性物質コーティングを備えた拡張表面(ESA)を持つ対応する混合両親媒性物質凝集体の形の、適切な液体媒体中に懸濁された少なくとも1つの第一の(膜形成成分MFC)、少なくとも1つの第二の(膜不安定化成分MDC)、および少なくとも1つの第三の(膜不安定化成分MDC)両親媒性成分の組合せに基づく調製物であって、
3つの上記成分すべての組合せによって形成された上記ESAが、上記の少なくとも1つの第二および少なくとも1つの第三の両親媒性成分のみを含む凝集体の代表的な表面よりも、同じ濃度において、そして場合によって、上記の第一の両親媒性化合物(MFC)が存在しないことから生じた物理化学効果についての調節後に、平均で少なくとも50%より拡張された、上記液体媒体と接触した表面を有し、
生物学的、医学的、免疫学的、または化粧用の目的で半透性バリアの孔または他の狭窄部の中への、またはそれらを介した、および/または温血動物などの皮膚を介した、3つの両親媒性成分の1つでありうる活性成分の塗布、投与または輸送のための、
調製物。
【請求項2】
1つまたは少数の混合両親媒性物質コーティングを備えた拡張表面(ESA)を持つ混合両親媒性物質凝集体の形の、適切な液体媒体中に懸濁された少なくとも1つの第一の(膜形成成分MFC)、少なくとも1つの第二の(膜不安定化成分MDC)、および少なくとも1つの第三の(膜不安定化成分MDC)両親媒性成分の組合せを含む調製物であって、
−上記の少なくとも1つの第一の物質が、自己凝集する傾向を持ち、上記の少なくとも1つの第二および上記第三の物質よりも、上記液体媒体中で少なくとも10倍低い溶解性であり、第一に拡張表面を形成させ、
−上記の少なくとも1つの第二の物質が、上記液体媒体中で上記の少なくとも1つの第一の物質よりも10倍高い溶解性であり、それ自体、少なくとも1つの第一の物質のみを含有する表面よりも少なくとも2倍少なく拡張される表面を形成または表面の形成を補助する傾向を持ち、
−上記の少なくとも1つの第三の物質も、上記液体媒体中で第一の物質よりも少なくとも10倍高い溶解性であり、場合により上記第一の物質の自己凝集体よりも少なくとも10倍少ない凝集体を持つ自己凝集体を形成し;そして
−上記少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二のおよび少なくとも1つの第三の物質を平衡状態で含む上記拡張表面が、同じ濃度において、そして場合によって、上記の第一の両親媒性化合物(MFC)が存在しないことによる物理化学効果についての調節後に、少なくとも1つの第二または1つの第三の物質のみにより形成された表面よりも少なくとも50%大きい表面を有し、
生物学的または医学的目的で半透性バリアまたは狭窄部の中への、またはそれらを介した、および/または温血動物などの皮膚を介した、3つの両親媒性成分の1つでありうる少なくとも1つの活性成分の塗布、投与または輸送のための、
調製物。
【請求項3】
適切な液体媒体に懸濁されたすべてが両親媒性である少なくとも1つの第一の(膜形成成分、MFC)、少なくとも1つの第二の(膜不安定化成分、MDC)、および少なくとも1つの第三の(膜不安定化成分、MDC)を含む、拡張表面凝集体(ESA)の形の調製物であって、ESAがバリア孔を通過した後に測定して、そして球状ESA形態を仮定した場合に、平均ESA半径よりも少なくとも40%小さい半径を持つ孔を備えたバリアを上記ESAに通過させる、調製物。
【請求項4】
1つまたは少数の混合両親媒性物質コーティングを備えた拡張表面(ESA)を持つ対応する混合両親媒性物質凝集体の形の、適切な液体媒体中に懸濁された少なくとも1つの第一の(膜形成成分 MFC)、少なくとも1つの第二の(膜不安定化成分 MDC)、および少なくとも1つの第三の(膜不安定化成分 MDC)両親媒性成分の組合せに基づく調製物であって、上記MFCのみが少なくとも5000を超える凝集数を持つ拡張表面凝集体を形成し、MDCのみおよび両方のMDCの組合せのどちらも実質的に拡張された表面を持たず、上記の適切な液体媒体と接触した5000以下の凝集数を持つより小さい凝集体を形成する、調製物。
【請求項5】
上記拡張表面が膜表面の形である、請求項1から4のいずれかに記載の調製物。
【請求項6】
上記少なくとも1つの第二の物質が、上記少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二の、および少なくとも1つの第三の物質を含む拡張表面の柔軟性を、少なくとも1つの第一の物質のみによって形成された表面あるいは少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第三の物質によって形成された表面に比べて向上させる、請求項1から5のいずれかに記載の調製物。
【請求項7】
上記少なくとも1つの第二および1つの第三の物質がともに、上記少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二の、および少なくとも1つの第三の物質を含有する拡張表面の浸透性を、少なくとも1つの第一の物質のみによって形成された表面あるいは少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第三の物質によって形成された表面に比べて向上させる、請求項1から6のいずれかに記載の調製物。
【請求項8】
上記少なくとも1つの第二の物質または上記少なくとも1つの第三の物質が、少なくとも1つの第一の物質のみによって形成された拡張表面の平均直径より少なくとも1.4倍小さい最大直径を持つ狭窄部を通過する間に強制されたより高い曲率に対する上記1つの第一の、上記1つの第二の、および上記1つの第三の物質を含む上記拡張表面の相対安定性によって評価される高い曲率を許容する機能を向上させる、請求項1から7のいずれかに記載の調製物。
【請求項9】
少なくとも1つの第一の物質および少なくとも1つの第二の物質または少なくとも1つの第三の物質が、溶解度において平均で少なくとも10倍異なる、請求項1から8のいずれかに記載の調製物。
【請求項10】
少なくとも1つの第二の物質および少なくとも1つの第三の物質が、溶解度において平均で少なくとも2倍異なる、請求項1から9のいずれかに記載の調製物。
【請求項11】
少なくとも1つの第二の物質または少なくとも1つの第三の物質が、10〜20の親水性−親油性比を持つ、請求項1から10のいずれかに記載の調製物。
【請求項12】
上記1つの第一および上記1つの第三の物質と組合せて使用される上記の少なくとも1つの第二の物質の濃度が、上記1つの第一および上記1つの第二の物質のみを含む凝集体を少なくとも3つの物質すべての選択された組合せとして周囲の応力に対して適合性にするために必要な濃度の80%以下であり、それによって上記1つの第二および上記1つの第三の物質が役割を交換できる、請求項1から11のいずれかに記載の調製物。
【請求項13】
上記の少なくとも1つの第二の物質または上記の少なくとも1つの第三の物質の濃度が、場合により、請求項8に定義した相対濃度の少なくとも0.1%に達する、請求項1から12のいずれかに記載の調製物。
【請求項14】
上記1つの第一および上記1つの第二の物質と組合せて使用される上記の少なくとも1つの第三の物質の相対濃度が、
a)系におけるまたは上記の少なくとも3つの成分の凝集体における、上記第三の物質の溶解度によって定義される、あるいは
b)上記の少なくとも3つの成分の凝集体の安定性に対する、上記少なくとも1つの第三の物質の負の作用によって決定される、
系内の上記少なくとも1つの第三の物質の最大可能濃度の0.1%を超え、
それにより上記1つの第三および1つの第二の物質が役割も交換できる、請求項1から13のいずれかに記載の調製物。
【請求項15】
上記1つの第一および上記1つの第二の物質と組合せて使用される上記の少なくとも1つの第三の物質の相対濃度が、系におけるまたは上記凝集体における、上記第三の物質の溶解度によって定義される、あるいは上記の少なくとも3つの成分の凝集体の安定性に対する、上記の少なくとも1つの第三の物質の有害な効果によって決定される、上記少なくとも1つの第三の物質の最大可能濃度の10%〜95%であり、それにより上記1つの第三および1つの第二の物質が役割の交換もできる、請求項1から14のいずれかに記載の調製物。
【請求項16】
拡張表面を備えた高い適合性の凝集体をともに形成する、少なくとも3つの両親媒性物質すべての総乾燥質量が0.01重量%〜50重量%である、請求項1から15のいずれかに記載の調製物。
【請求項17】
上記の少なくとも3つの物質を含有する高い適合性を備えた拡張表面が、平均半径15nm〜5000nmに相当する平均曲率を持つ、請求項1から16のいずれかに記載の調製物。
【請求項18】
少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二の、および少なくとも1つの第三の物質を含む拡張表面が懸濁され、一価および/または少数価イオンを含む電解質の濃度および組成が、I=0.001〜I=1のイオン強度を持つように選択される、請求項1から17のいずれかに記載の調製物。
【請求項19】
少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二の、および少なくとも1つの第三の物質を含む拡張表面が懸濁され、一価および/または少数価イオンを含む電解質の濃度および組成が、
a)上記の少なくとも1つの第二の物質が一価イオン性である場合は、その見かけのイオン化定数(pKa)の対数の付近の、または上記の少なくとも1つの第二の物質が複数のイオン性基を持つ場合は、その溶解度を最大化するようなpKa値の付近の
b)上記の少なくとも1つの第二の物質がイオン性でない場合は、上記の少なくとも3つの物質のうちで最も迅速に電荷を消失する、またはそうでなければ最も感受性であるために最適なpHの付近の、
pH値を持つように選択される、請求項1から18のいずれかに記載の調製物。
【請求項20】
少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二の、および少なくとも1つの第三の物質を含むESAが懸濁される極性媒体のpH値がpH=pKa−3〜pH=pKa+3である、請求項1から19のいずれかに記載の調製物。
【請求項21】
液体媒体中で溶解性がより低く、および/または系内の表面構成物質である、少なくとも1つの第一の物質が脂質であり、これに対して液体媒体中で溶解性より高く、および/または上記拡張表面の許容される表面曲率または適合性を上昇させる、少なくとも1つの第二の物質が、通例、表面活性剤である膜不安定化両親媒性物質であり、そして上記の少なくとも1つの第三の物質が、上記拡張表面の許容される表面曲率または適合性を上昇させる独自の能力を持つ生物活性両親媒性成分であるか、あるいは上記の少なくとも第二の物質とは異なる膜不安定化両親媒性物質である、請求項1から20のいずれかに記載の調製物。
【請求項22】
分子が、液体媒体中に懸濁または分散した微小な流体液滴の形で配置され、自己凝集が可能である少なくとも1つの第一の物質、およびどちらも両親媒性である少なくとも1つの第二の物質ならびに少なくとも1つの第三の物質の1または複数の層のコーティングによって包囲され、
a)前者の物質および後者の2つの物質が、適切な液体媒体中での溶解度で少なくとも10倍異なるような、または
b)少なくとも1つの第二および第三の物質のうちより溶解性であるほうのホモ凝集体の平均半径、あるいは少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二の、および少なくとも1つの第三の物質のヘテロ凝集体が、3つのうちで最も溶解性が低い上記の少なくとも1つの第一の物質のホモ凝集体の平均半径よりも小さいような、
請求項1から21のいずれかに記載の調製物。
【請求項23】
少なくとも1つの第一の物質が極性または非極性の表面形成脂質である、請求項1から22のいずれかに記載の調製物。
【請求項24】
拡張表面中の少なくとも1つの第一の物質が二層膜を形成することが可能である、請求項1から23のいずれかに記載の調製物。
【請求項25】
極性液体媒体中の少なくとも1つの第一の物質の溶解度が10-12M〜10-7Mである、請求項1から24のいずれかに記載の調製物。
【請求項26】
拡張表面を形成する少なくとも1つの第一の物質が、生物源からの脂質、リポイド、対応する合成脂質、またはその組合せを含む群から選択される、請求項1から25のいずれかに記載の調製物。
【請求項27】
拡張表面を形成する上記の少なくとも1つの第一の物質が、グリセリド、糖脂質、グリセロリン脂質、イソプレノイド脂質、スフィンゴ脂質、ステロイド、ステリン(sterine)またはステロール、硫黄含有脂質、少なくとも1つのカーボハイドレート残基を含む脂質、および他の極性脂肪誘導体を含む群から選択される、請求項1から26のいずれかに記載の調製物。
【請求項28】
拡張表面を形成する上記の少なくとも1つの第一の物質が、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジックアシド、ホスファチジルセリン、スフィンゴミエリン、スフィンゴリン脂質、グリコスフィンゴ脂質、セレブロシド、セラミドポリヘキソシド、スルファチド、スフィンゴプラスマロゲン、およびガングリオシドを含む群から選択される、請求項1から27のいずれかに記載の調製物。
【請求項29】
上記拡張表面形成物質が、1つまたは2つの、必ずしも同一でない、アシル−、アルカノイル−、アルキル−、アルキレン−、アルケニル−、およびアルコキシから選択される脂肪鎖、オメガシクロ−ヘキシル−、シクロ−プロパン−、イソ−またはアンテイソ−分岐断片を備えた鎖、および対応する鎖の混合物を備えた脂質を含む群から選択される、請求項1から28のいずれかに記載の調製物。
【請求項30】
拡張表面を形成する上記物質が、n−デシル、n−ドデシル(ラウリル)、n−テトラデシル(ミリスチル)、n−ヘキサデシル(セチル)、n−オクタデシル(ステアリル)、n−エイコシル(アラキニル)、n−ドコシル(ベヘニル)、n−テトラコシル(リグノセリル)、9−シス−ドデセニル(ラウロレイル)、9−シス−テトラデセニル(ミリストレイル)、9−シス−ヘキサデセニル(パルミトレイニル)、9−シス−オクタデセニル(ペトロセリニル)、6−トランス−オクタデセニル(ペトロセライジニル)、9−シス−オクタデセニル(オレイル)、9−トランス−オクタデセニル(エライジニル)、9−シス−エイコセニル(ガドレイニル)、9−シス−ドコセニル(セトレイニル)、9−シス−テトラコソイル(ネルボニル)、n−デシルオキシ、n−ドデシルオキシ(ラウリルオキシ)、n−テトラデシルオキシ(ミリスチルオキシ)、n−ヘキサデシルオキシ(セチルオキシ)、n−オクタデシルオキシ(ステアリルオキシ)、n−エイコシルオキシ(アラキニルオキシ)、n−ドコソイルオキシ(ベヘニルオキシ)、n−テトラコソイルオキシ(リグノセリルオキシ)、9−シス−ドデセニルオキシ(ラウロレイルオキシ)、9−シス−テトラデセニルオキシ(ミリストレイルオキシ)、9−シス−ヘキサデセニルオキシ(パルミトレイニルオキシ)、6−シス−オクタデセニルオキシ(ペトロセリニルオキシ)、6−トランス−オクタデセニルオキシ(ペトロセライジニルオキシ)、9−シス−オクタデセニルオキシ(オレイルオキシ)、9−トランス−オクタデセニルオキシ(エライジニルオキシ)、9−シス−エイコセニル(ガドレイニルオキシ)、9−シス−ドコセニル(セトレイニルオキシ)、9−シス−テトラコソイル(ネルボニルオキシ)、n−デカノイルオキシ、n−ドデカノイルオキシ(ラウロイルオキシ)、n−テトラデカノイルオキシ(ミリストイルオキシ)、n−ヘキサデカノイルオキシ(パルミトイルオキシ)、n−オクタデカノイルオキシ(ステアロイルオキシ)、n−エイコサノイルオキシ(アラキノイルオキシ)、n−ドコソアニルオキシ(ベヘノイルオキシ)、n−テトラコサノイルオキシ(リグノセロイルオキシ)、9−シス−ドデセニルオキシ(ラウロレオイルオキシ)、9−シス−テトラデセノイルオキシ(ミリストレオイルオキシ)9−シス−ヘキサデセノイルオキシ(パルミトレイノイルオキシ)、6−シス−オクタデセノイルオキシ(ペトロセレノイルオキシ)、6−トランス−オクタデセノイルオキシ(ペトロセライジノイルオキシ)、9−シス−オクタデセノイルオキシ(オレオイルオキシ)、9−トランス−オクタデセノイルオキシエライジノイルオキシ、9−シス−エイコセノイルオキシ(ガドレイノイルオキシ)、9−シス−ドコセノイルオキシ(セトレイノイルオキシ)、9−シス−テトラコセノイルオキシ(ネルボノイルオキシ)および対応するスフィンゴシン誘導体鎖を備えた脂質を含む群から選択される、請求項1から29のいずれかに記載の調製物。
【請求項31】
上記の少なくとも1つの第二の物質が表面活性剤である、請求項1から30のいずれかに記載の調製物。
【請求項32】
上記表面活性剤が非イオン性、両性イオン性、アニオン性およびカチオン性表面活性剤を含む群から選択される、請求項31に記載の調製物。
【請求項33】
上記表面活性剤が拡張表面が調製される極性液体で10-6M〜10-2Mの溶解度を持つ、請求項31または32に記載の調製物。
【請求項34】
上記表面活性剤が、長鎖脂肪酸または長鎖脂肪アルコール、長鎖脂肪アンモニウム塩、例えばアルキル−またはアルケノイル−トリメチル−、−ジメチル−および−メチル−アンモニウム塩、アルキル−またはアルケノイル−サルフェート塩、あるいはコレート、デオキシコレート、グリココレート、グリコデオキシコレート、タウロデオキシコレート、タウロコレートの一価塩、アシル−またはアルケノイル−ジメチル−アミノキシド、長脂肪鎖、例えばアルカノイル、ジメチル−アミノキシドおよび特にドデシルジメチル−アミノキシド、長脂肪鎖、例えばアルキル−N−、メチルグルカミドおよびアルカノイル−N
−メチルグルカミド、長脂肪鎖−N,N−ジメチルグリシン、例えばN−アルキル−N,N−ジメチルグリシン、3−(長脂肪鎖−ジメチルアミノ)−アルカンスルホナート、例えば3−(アシルジメチルアンモニオ)−アルカンスルホナート、スルホンスクシナート塩の長脂肪鎖誘導体、長脂肪鎖−スルホベタイン、例えばN−アシル−スルホベタイン、長脂肪鎖ベタイン、ポリエチレン−グリコール−アシルフェニルエーテル、ポリエチレン−長脂肪鎖−エーテル、例えばポリエチレン−アシルエーテル、ポリエチレングリコール−イソ長脂肪鎖エーテル、例えばポリエチレングリコール−イソアシルエーテル、ポリエチレングリコール−ソルビタン−長脂肪鎖エステル、例えばポリエチレングリコール−ソルビタン−アシルエステルおよび特にポリエチレングリコール−モノラウレート(例えばTween 20)、ポリエチレングリコール−ソルビタン−モノオレアート(例えばTween 80)、ポリヒドロキシエチレン−長脂肪鎖エーテル、例えばポリヒドロキシエチレン−アシルエーテル(Brijシリーズ)、または対応するポリヒドロキシエチレン−アシルエステル(Myrjシリーズ)およびポリエトキシル化キャスターオイル40(Cremophor EL)、ソルビタン−モノ長脂肪鎖、例えばアルキレート(ArlacelまたはSpanシリーズ)、長脂肪鎖−N−メチルグルカミド、例えばアシル−N−メチルグルカミドまたはアルカノイル−N−メチルグルカミド、長脂肪鎖サルフェート、例えばアルキル−サルフェートおよびその塩;長脂肪鎖チオグリコシド、例えばアルキルチオグリコシド、各種のカーボハイドレートの長脂肪鎖誘導体、例えばペントース、ヘキソースおよびジサッカライド、特にアルキル−グルコシドおよびマルトシド;さらにリソ脂質、例えば一般のリン脂質の長脂肪鎖誘導体、特にリソ−グリセロホスファチジルコリン(=リソレシチン)、リソ−グリセロホスファチジルエタノールアミン(リソケファリン)、リソ−グリセロホスファチジックアシド、リソ−グリセロホスホリルグリセロール、リソ−グリセロホスホリルセリン、対応する短鎖リン脂質、および膜不安定化オリゴまたはポリペプチドを含む群より選択される、請求項31から33のいずれかに記載の調製物。
【請求項35】
少なくとも1つの第三の物質が荷電されていない場合に少なくとも1つの第二の物質が荷電され、少なくとも1つの第三の物質が荷電されている場合に少なくとも1つの第二の物質が荷電されず、上記の少なくとも1つの第一および1つの第二の物質について、または上記の少なくとも1つの第一および1つの第三の物質についても同様の好ましい組合せが可能である、請求項1から34のいずれかに記載の調製物。
【請求項36】
少なくとも1つが荷電されている少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二の、および少なくとも1つの第三の物質によって形成された表面が、1%〜75%の荷電成分を含有する、請求項1から35のいずれかに記載の調製物。
【請求項37】
表面支持の少なくとも1つの第一の物質が、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン−N−モノ−またはN−ジ−メチル、ホスファチジックアシドまたはそのメチルエステル、ホスファチジルセリンおよびホスファチジルグリセロールから選択され、それ自体で小型の凝集体を形成する少なくとも1つの第二の物質が、リソホスファチジックアシド、リソメチルホスファチジックアシド、リソホスファチジルグリセロール、リソホスファチジルコリン、および部分的にN−メチル化されたリソホスファチジルエタノールアミンから選択されるリソリン脂質;コレート、デオキシコレート、グリココレート、グリコデオキシコレートまたはタウロコレートの1価塩;十分に極性のステロール誘導体;ラウレート、ミリステート、パルミテート、オレアート、パルミトレアート、エライダートまたは他の長鎖脂肪酸塩;Tween−(登録商標)、Myrj−(登録商標)、またはBrij−(登録商標)表面活性剤;Triton(登録商標);および長鎖脂肪スルホナート、−スルホベタイン、−N−グルカミドまたは−ソルビタン(Arlacel(登録商標)またはSpan(登録商標))表面活性剤から選択される、請求項1から36のいずれかに記載の調製物。
【請求項38】
少なくとも1つの第三の物質が、少なくとも1つの第二の物質とは異なる表面活性剤ではなく、同様の表面活性剤クラスから選択される表面活性剤である場合、脂質膜を不安定化する生物活性両親媒性物質である、請求項1から37のいずれかに記載の調製物。
【請求項39】
少なくとも1つの第三または少なくとも1つの第二の物質の極性液体中の溶解度が5x10-6M〜1Mである、請求項1から38のいずれかに記載の調製物。
【請求項40】
少なくとも1つの第三の両親媒性物質または少なくとも1つの第二の両親媒性物質が脂質二層膜の表面に吸着するが、上記拡張表面が形成される極性液体と混和するか、極性液体に溶解する、請求項1から39のいずれかに記載の調製物。
【請求項41】
少なくとも1つの第三または少なくとも1つの第二の物質が薬剤である、請求項1から40のいずれかに記載の調製物。
【請求項42】
薬剤として作用できる、生物活性を備えた両親媒性化合物が、式
【化1】
(式中、
a)Raは疎水性基を表し、そしてRb、Rc、およびRdは相互に独立してそれぞれ水素、Cl−C4−アルキル、2−ヒドロキシエチル、アリルまたはシクロC3−C6−アルキル−C1−C3−アルキルを表すか、またはラジカルRb、Rc、およびRdのうち2つがともに−HN−、−N(C1−C4−アルキル)−、−N(2−ヒドロキシエチル)−によってまたは酸素によって割込まれたC4−またはC5−アルキレンを表し、あるいは;
b)RaおよびRbが2つの疎水性基であるか、またはともに疎水性基を表し、RcおよびRdが相互に独立してそれぞれ、水素、C1−C4−アルキル、アリルまたはシクロC3−C6−アルキル−C1−C3−アルキルを表し、あるいは
c)Ra、RbおよびRcはともに疎水性基を表し、そしてRdは水素またはC1−C4−アルキルを表し、そしてA―は薬学的に許容される酸のアニオンを表す)の置換アンモニウムの化合物であって、式
【化2】
(式中、Raは疎水性基を表し、Y+は、薬学的に許容される塩基のカチオンを表す)のカルボキシリックアシド塩として、式
【化3】
(式中、Raは疎水性基を表し、RbおよびRcは相互に独立して、それぞれ水素またはC1−C4−アルキルを表す)のアルファ−アミノ酸化合物として、式
【化4】
(式中、Raは疎水性基を表し、そしてY+は薬学的に許容される塩基のカチオンを表す)のホスホリックアシドモノエステルとして、または疎水性基Raおよび親水性基としてイミダゾリン、イミダゾリジンまたはヒドラジノ基を持つ化合物の酸付加塩としての、置換アンモニウム化合物である、請求項1から41のいずれかに記載の調製物。
【請求項43】
薬剤として作用できる、生物活性を備えた上記少なくとも1つの第三または少なくとも1つの第二の両親媒性物質が、式1
(式中、
a)疎水性基が、酸素または硫黄原子により割り込まれてもよい脂肪族炭化水素ラジカルであり、−CO(=O)−、−O−C(=O)−、−C(=O)−NH−、−O−C(=O)−NH−またはヒドロキシ基を含有してもよく、1〜3の単環式脂肪族または芳香族炭化水素ラジカルによって、二または三環式芳香族または部分飽和炭化水素ラジカルによって、単環式芳香族部分飽和または飽和ヘテロ環によって、または二または三環式芳香族部分飽和またはベンゾ縮合ヘテロ環によって置換されることが可能であり、あるいは単環式脂肪族または芳香族炭化水素ラジカルまたは二環式脂肪族またはベンゾ縮合炭化水素ラジカルでもよく、親水性基は、式
【化5】
(式中、Rb、Rc、およびRdは相互に独立してそれぞれ、水素、C1−C4−水素、C1−C4−アルキルまたは2−ヒドロキシエチルを表し、あるいは式中、ラジカルRb、Rc、およびRdのうち2つはともに、ピペリジノ、ピペラジニル、1−メチルピペラジニル、1−(2−ヒドロキシエチル−ピペラジニルまたはモルホリノを表し、および他のラジカルは水素を表す)の基であり、あるいは
b)疎水性基RaおよびRbは、1つまたは2つの単環式脂肪族または芳香族炭化水素ラジカルによって、あるいは置換された単環式芳香族部分飽和または飽和ヘテロ環によって置換することができる2つの脂肪族炭化水素ラジカルであるか、あるいはRaおよびRbはともに単環式芳香族飽和、部分飽和またはベンゾ縮合ヘテロ環を表し、親水性基は、式
【化6】
(式中、RcおよびRdは相互に独立してそれぞれ水素またはC1−C4−アルキルを表す)の基であり、あるいは
c)疎水性基はRa、RbおよびRcによりともに形成され、芳香族部分飽和またはベンゾ縮合へテロ環を表し、親水性基は式
【化7】
(式中、Rdは水素またはC1−C4−アルキル、好ましくはメチルを表し、A-は、薬学的に許容される酸のアニオン、または疎水性基Raが脂肪族炭化水素ラジカルであってもよい式2のカルボキシリックアシド塩であり、それは単環式芳香族炭化水素ラジカルによって、または二または三環式芳香族または部分飽和炭化水素ラジカルによって、単環式芳香族または部分飽和へテロ環によって、あるいは二または三環式芳香族部分飽和またはベンゾ融合へテロ環によって、あるいはステロイドラジカルによって置換することが可能であり、あるいはRaは単環式芳香族炭化水素ラジカル、二または三環式芳香族または部分飽和炭化水素ラジカル、単環式芳香族または部分飽和へテロ環、または二または三環式芳香族部分飽和またはベンゾ縮合ヘテロ環であり、そしてY+が薬学的に許容される塩基のカチオンである)の基である)の置換アンモニウム化合物である、請求項1から42のいずれかに記載の調製物。
【請求項44】
薬剤として作用する上記少なくとも1つの第三または少なくとも1つの第二の両親媒性物質が、セチルコリンクロリド、メタコリンクロリド、カルバコール、ムスカリン、ピロカルピン、アレコリン、フィゾスチグミン、ネオスチグミン、ピリドスチグミンブロミド、セロトニン、ヒスタミン、トリプタミン、ブフォテニン、サイロシビン、モルヒネ、ヒドロモルフォン、オキシモルフォン、レボルファノール、コデイン、ヒドロコドン、オキシコドン、ナロルフィン、ナロキソン、ナルトレキソン、ブプレノルフィン、ブトルファノール、ナルビフィン(nalbiphine)、フォルコジン、ペンタゾシン、ケタミン、メタゾシン、ペンタゾシン、シクラゾシン、ペチジン、セトベミドン(cetobemidon)、アルファフォロジン(alphaphrodine)、エトヘプタジン、プロジリジン、プロファドール(profadol)、メサドン、ノルメサゾン、イソメサドン、ジピパノン、フェナドキソン、ジメフェタノール(dimephethanol)、デキストロモラミド、D−プロポキシフェン、1−ベンジル−2−ジメチルアミノメチル−1−プロパノイルオキシテトラリン、トラマドール、ジメチルチアンブテン、ジアンプロミド、フェナンプロミド、プロピラム、チリジン、メトフォリン、エトニタゼン、エルゴタミン、ジヒドロエルゴタミン、ジヒドロエルゴクリプチン、メチセルギド、リスリド、ジメトチアジン、ジゾチフェン(dizotifen)、オキセトロン(oxetoron)、シプロへプタジン、プロカイン、クロロプロカイン、ヒドロキシプロカイン、プロポキシカインIオキシ−ブプロカイン、プロポキシメタカイン、ピリドカイン、ロイシノカイン、ブタカイン p テトラカイン、ヒドロキシテトラカイン、コルネカイン、エダン(edan)、ピペロカイン、シクロメチカイン、パレソキシサイン(parethoxysaine)、スタダカイン(stadacain)、シンコカイン、リドカイン、ピロカイン、グラノカイン(granocaine)、ブタニリカイン、トリカイン、メピバカイン、ブピバカイン、プリロカイン、カルチカイン(carticaine)、ジピペリドン、プロピコカイン、ジクロニン、プラモカイン、フォモカイン(fomocaine)、キニソカイン(quinisocaine)、プロフェナミン、プロメタジン、ペリシアジン、ペリメタジン、クロルプロマジン、ペルフェナジン、プロクロルペラジン、トリフルムプロマジン(triflumpromazine)、トリフルオペラジン、フルフェナジン、チオリダジン、メソリダジン、ピペラセタジン(piperacetazine)、アセトフェナジン、エチメマジン(ethymemazine)、ジメタクリン、オピプラモル、クロミプラミン、イミプラミン、デシミプラミン、トリミプラミン、クロロプロチキセン、チオチキセン、アミトリプチリン、ノルトリプチリン、ドキセピン、チエピン、プロトリプチリン、プロチペンジル(prothipendyl)、フェモキセチン(femoxetin)、シタロプラム、ジメリジン、トレベンゾミン(trebenzomin)、ビロキサジン、ノミフェンシン、フェモキセチン(femoxetin)、トラニルシグロミン、パージリン、エトリプタミン、フルラゼパム、メスカリン、Nアルファ、Nアルファ−ジメチル−トリプタミン、ブフォテニン、サイロシン、サイロシレイン(psilocylein)、スコポラミン、アトロピン、ベンザトロピン、トリヘキシフェニジル、シクリミン、プリジノール、ビピペリジン、プロシクリジン、カラミフェン、フェングルタルイミド、オルフェナドリン、クロルフェノキサミン、メチキセン、ドキサプラム、アンフェタミン、メタンフェタミン、プロピルヘキセドリン、プロリンタン、フェンカンファミン、メチルフェニドール(methylphenidol)、ピプラドロール、フェンメトラジン、ジエチルプロピオン、メクロフェノキサット(meclofenoxat)、ナフチドロフリル、デキサンフェタミン、フェンテルミン、クロルフェンテルミン、フェンフルラミン、アンフェプラモン、フェンメトラジン、フェンジメトラジン、ツボクマリン(tubocumarin)、アルクロニウムクロリド、ガラミントリエチオジド(gallamin triethiodide)、ヘキサカルバコリンブロミド、パンクロニウムブロミド、スキサメトニウムクロリド、デカメトニウムブロミド、スコポラミンブチルブロミド、ベボニウムメチルサルフェート、バレタメートブロミド、メタンテリンブロミド、カミロフィン、ヘキサヒドロアジフェニン、アジフェニン、フェンカルバミド、ベンジルクラミン(benzyclamine)、ジタキソール、クロロキン、タモキシフェン、エタモキシトリフェトール(ethamoxytriphetol)、フェンベンザミン、トリペレナミン(tripelenamin)、クロルピラミン、メピラミン、メタフェニレン、メタピリレン、クロロピリレン、ヒストピロクリン(histpyrroclin)、バミピン(bamipin)、セナリジン(thenalidine)、クレミゾール、メトジラジン、イソチペンジル、オキソメナジン(oxomenazine)、ジフェンヒドラミン、メドリルアミン、クロロフェノキサミン、シラクロロフェノキサミン、カルビノキサミン、ジフェンピラリン、クレマスチン、アメト−ベンゾピエン、フェニラミン、クオロフェニラミ
ン、ブロモフェニラミン、トリプロリジン、シクリラミン(cycliramine)、フェニンダミン、ジメチンデン、シプロへプタジン、ケトチフェン、エピネフリン(アドレナリン)、ノルエピネフリン(ノルアドレナリン)、ドーパミン、ノルデフリン、エチルノルエピネフリン、イソプレナリン、イソエトリン、メタプロテレノール、オルシプレナリン、メタラミノール、フェレフリン、ヒドロキシアンフェタミン、メトキシフェナミン、メトキサミン、アルブテロール、エフェドリン、ノルエフェドリン、フェンフルラミン、フェニルプロパノールアミン、ホレドリン、チラミン、ジクロロイソプレナリン、ノルフェネフリン、オクトパミン、エチレフリン、アセブトロール、アテノロール、メトプロロール、トリプロロール、アルプレノロール、オクスプレノロール、ブニトロロール、ブプラノロール、タリノロール、フェンブトロール、ブフェトロール、バルビアン(varbian)(R、S−またはS−形)、プロパノロール、インデノロール、ピンドロール、メピンドロール、ナドロール、ブノロール、ソファロール、ニフェナロール、カベタロール(cabetalol)、ブフェナロール(bufenalol)、レセルピン、レシナミン、シリンゴピン(syringopine)、クロロテトラシクリン、オキシテトラサイクリン、テトラサイクリン、デメチルクロロテトラサイクリン、メタサイクリン、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、ロリテトラサイクリン、キニン、コンキニジン、キニジン、シンコニン、パマキン、プルルマキン(prlmaquine)、ペンタキン、クロロキン、サントキン、ヒドロキシクロロキン、アモジアキン、メパクリン、ビグアニド(biguanid)−1,3,5−トリアジン、プログアニル、ブロモグアニル、クロロプログアニル、ニトログアニル、シクログアニルエンボナート、ピリメタミン、トリメトプリム、ルカントン(lucanthone)、ヒカントン(hycanthone)、ミラシル(miracil) AまたはB、アマンタジン、シクロオクチルアミン、リマンタジン、およびプレドニゾロンジエチルアミノアセテートからなる群より選択される置換アンモニウム化合物または対応する塩形成によりアンモニウム化合物に変換可能であるアミノ化合物である、請求項1から43のいずれかに記載の調製物。
【請求項45】
上記の少なくとも1つの第三または少なくとも1つの第二の両親媒性物質が置換アンモニウム化合物または塩形成によりアンモニウム化合物に変換できる対応するアミノ化合物として薬剤の役割を果たし、
R1が低級アルキル、例えばメチルを表し、Aが基N−νR1、酸素または硫黄を表し、およびR2が水素またはシアノを表す式の、抗うつ剤付加塩と;式
【化8】
(式中、R1は、低級アルキルアミノ−低級アルキル、例えば3−メチルアミノ−n−プロピル、ジ低級アルキル−アミノ−低級アルキル、例えば3−ジメチルアミノ−n−プロピルまたは3−(4−(2−ヒドロキシエチル)−ピペラジン−1−イル)−n−プロピルを表し、Aはエチレンまたはビニレンを表す)の抗うつ剤の酸付加塩、あるいはアンフェタミン、メタンフェタミン、ベンズフェタミン、プロピル−ヘキセドリン、プロリンタン、フェンカムフィン、メチルフェニデート、ピプラドロール、フェンメトラジン、アジフェニン、エピネフリン、ノルエピネフリン、ドーパミン、ノルデフリン、エチル−ノルエピネフリン、イソプレナリン、イソエトリン、メタプロテレノール、オルシプレナリン、メタラミノール、フェレフリン、ヒドロキシアンフェタミン、メトキシフェナミン、エフェドリン、ノルエフェドリン、ホレドリン、チラミン、ノルフェネフリン、オクトパミン、アセブトロール、アテノロール、トリプロロール、アルプレノロール、オクスプレノロール、ブニトロロール、ブプラノロール、タリノロール、フェンブトロール、ブフェトロール、バルビアン(varbian)(R、S−またはS−形)、レセルピン、レシナミン、シリンゴピン(syringopine)またはプレドニゾロンジエチルアミノアセテートの酸付加塩からなる群より選択される化合物である、請求項1から44のいずれかに記載の調製物。
【請求項46】
上記の少なくとも1つの第三または第二の両親媒性物質が、式1の置換アンモニウム化合物として、または塩形成によりアンモニウム化合物に変換できる対応するアミノ化合物、1−(2R−2−ヒドロキシ−3メチルアミノプロピル)ジベンゾ[b,e]ビシクロ[2.2.2]オクタジエン、および2R,S−異性体混合物、マプロチリン、ベンゾオクタミン、3−メチルジベンゾ[2,3:6,7]オキセピノ[4,5−ジアゼピンヒドロクロリド,7−シアノ−3−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ジベンゾ[2,3:6,7]−チエピノ[4,5−d]アゼピンメタンスルホナート、3,10−ジメチル−1,2,3,4,5,10−ヘキサヒドロジベンゾ[b,f]アゼピノ[4,5]アゼピンマレアート、クロミプラミン、オピプラモール、デシプラミン、イミプラミンまたはイミプラミンN−オキシド、エフェドリン、ノルエフェドリン、1−イソプロピルアミノ−3−[4−(2−メチルチオエトキシ)フェノキシ]プロパン−2−オール、1−イソプロピルアミノ−3−(2−ピロール−1−イルフェノキシ)−プロパン−2−オール、オクスプレノロール、プレナルテロール、アジフェニン、プレドニゾロンジエチルアミノアセテート、またはレセルピンとして薬剤の役割を果たす、請求項1から45のいずれかに記載の調製物。
【請求項47】
上記の少なくとも1つの第三または第二の両親媒性物質が、カルボキシリックアシド塩または塩形成によりカルボキシリックアシド塩に変換できるカルボキシリックアシド化合物、メチルプレドニゾロンナトリウムスクシナート、プレドニゾロンナトリウムスクシナート、3,20−ジオキソ−5β−プレグナン、ヒドロキシジオンスクシナートナトリウム、11,20−ジオキソ−3アルファ−ヒドロキシ−5アルファ−プレグナン、アルファドロン、コーリックアシドまたはデオキシコーリックアシド塩、アルクロフェナク、イブフェナク、イブプロフェン、クリンダナク、フェンクロラク、ケトプロフェン、フェノプロフェン、インドプロフェン、フェンクロフェナク、ジクロフェナク、フルルビプロフェン、ピルプロフェン、ナプロキセン、ベンゾキサプロフェン、カルプロフェン、シクロプロフェン、メフェナミックアシド、フルフェナミックアシド、トルフェナミックアシド、メクロフェナミックアシド、ミフルミックアシド、クロニキシン、フルニキシン、インドメタシン、オキシメタシン(oxmetacin)、イントラゾール(intrazol)、アセメタジン(acemetazin)、シンメタシン(cinmetacin)、ゾメピラク、トルメチン、コルピラック(colpirac)、チアプロフェニックアシド、ベンザダック、PGE2(ジノプロストン)、PGF2アルファ(ジノプロスト)、15(S)−15−メチル−PGE2、15(S)−15−メチル−PGF2アルファ(カルボプロスト)、(±)15(Xi)−15−メチル−13,14−ジヒドロ−11−デオキシ−PGE1(デプロスチル)、15(S)−15−メチル−11−デオキシ−PGE(ドキサプロスト)、16,16−ジメチル−PGE2、17−フェニル−18,19,20−トリノール−PGF2アルファ、16−フェノキシ−17,18,19,20−テトラノール−PGF2、またはN−メチルスルホニル−16−フェノキシ−17,18,19,20−テトラノール−PGF2アルファ(スルプロストン)、ナリキシジックアシド、シノキサシン、オキソリニックアシド、ピロニジックアシド、ピペニジックアシド、ペニシリンGまたはV、フェネシチリン、プロピシリン、ナフシリン、オキサシリン、クロキサシリン、ジクロキサシリン、フルクロキサシリン、シクラシリン、エピシリン、メシリナム、メチシリン、アズロシリン、スルベニシリン、チカルシリン、メズロシリン、ピペラシリン、カリンダシリン、アジドシリン、シクラジリン、セファクロール、セフロキシム、セファズルール(cefazlur)、セファセトリル、セファゾリン、セファレキシン、セファドロキシル、セファログリシン、セファキシチン、セファロリジン、セフスロジン、セフォチアム、セファジジン、セフォニシド、セフォタキシム、セフメノキシム、セフチゾキシム、セファロチン、セフラジン、セファマンドール、セファノン、セファピリン、セフロキサジン、セファトリジン、セフトリキソン、セフォラニド、マクソラクタム、クラブラニックアシド、ノカルヂシン A(nocardicine A)、スルバクタム、アズトレオナム、チエナマイシン、クロラムブシルまたはメトトキサレートとして薬剤の役割を果たす、請求項1から46のいずれかに記載の調製物。
【請求項48】
上記の少なくとも1つの第三または第二の両親媒性物質が、薬剤の役割を果たし、副腎皮質抑制剤、β−抗アドレナリン剤、アンドロゲン、抗アンドロゲン、駆虫薬、同化剤、麻酔剤、鎮痛剤、蘇生薬、抗アレルギー剤、抗不整脈剤、抗動脈硬化薬、抗喘息薬、気管支鎮痙薬(bronchospasmolytic)、抗生物質、制吐剤、抗癲癇薬、抗線維素溶解薬、抗痙攣薬、抗コリン作用薬、酵素、補酵素または対応する阻害剤、抗ヒスタミン薬、覚醒薬、薬剤活性の生物阻害剤、抗低張剤(antihypotonic)、抗凝血剤、抗真菌剤、筋無力症治療薬、パーキンソン病またはアルツハイマー病用の薬剤、抗炎症薬、解熱剤、抗リウマチ剤、消毒薬、呼吸蘇生薬(respiratory analeptic)または呼吸刺激薬、気管支拡張剤、強心剤、化学療法薬、冠動脈拡張剤、細胞成長抑止剤、利尿薬、神経節遮断薬、グルココルチコイド、アンチフルー剤(antiflew agent)、止血剤、催眠薬、免疫グロブリンおよびその断片、免疫活性物質、生物活性カーボハイドレート、生物活性カーボハイドレート誘導体、避妊薬、偏頭痛治療薬、ミネラロコルチコイド、モルヒネ拮抗薬、筋肉弛緩剤、麻薬、神経治療薬、神経弛緩薬、神経伝達物質またはその拮抗薬、小型ペプチド、小型ペプチド誘導体、眼科薬、交感神経興奮剤または交感神経遮断剤、副交感神経刺激剤または副交感神経遮断剤、疥癬薬、散瞳薬、精神刺激薬、鼻科薬、睡眠導入薬またはその拮抗薬、鎮静薬、鎮痙薬、抗結核薬、血管収縮薬または血管拡張薬、ウィルス抑制剤、外傷治療物質、または上述の薬剤の組合せとして作用する、請求項1から47のいずれかに記載の調製物。
【請求項49】
薬剤含有率が、上記拡張表面を形成する3つの上記物質すべての総質量と比較して、0.1rel.%〜60rel.%である、請求項1から48のいずれかに記載の調製物。
【請求項50】
上記の少なくとも1つの第三または第二の物質が低分子量免疫調節剤である、請求項1から49のいずれかに記載の調製物。
【請求項51】
上記の少なくとも1つの第三または第二の物質が生体触媒である、請求項1から50のいずれかに記載の調製物。
【請求項52】
上記の少なくとも1つの第三または第二の物質がある生体物質の作用の低分子量作用薬または拮抗薬である、請求項1から51のいずれかに記載の調製物。
【請求項53】
上記の少なくとも1つの第三または第二の物質が補酵素である、請求項1から52のいずれかに記載の調製物。
【請求項54】
上記の少なくとも1つの第三または第二の物質がホルモンである、請求項1から53のいずれかに記載の調製物。
【請求項55】
上記の少なくとも1つの第三または第二の物質が、膜不安定化特性を備えた低〜中程度の重量のポリペプチドである、請求項1から54のいずれかに記載の調製物。
【請求項56】
上記の少なくとも1つの第二の物質がシクロオキシゲナーゼまたはリポキシゲナーゼ阻害剤であり、少なくとも1つの第三の物質が、好ましくはソルビタン−ポリオキシエチレン−アルキルまたは−アルキレンエステルのクラスに属する、あるいはポリオキシエチレン−アルキルまたは−アルキレンエーテルである、1〜10μMの範囲の溶解度を持つ非イオン性表面活性剤である、請求項1から55のいずれかに記載の調製物。
【請求項57】
微小液滴をともに包囲する、少なくとも1つの第一の物質、少なくとも1つの第二のおよび少なくとも1つの第三の物質によって形成された膜の形で拡張表面を供給することによる、薬剤キャリア、薬剤デポーにおける、または他の種類の医療または生物用途のための、請求項1から56のいずれかに記載の調製物の使用であって、薬剤である生物活性を備えた物質は主に上記液滴表面と結合されるか、あるいは主に液滴に包含されて、次に薬剤が作用する予定の場所までキャリアによって運搬される、調製物の使用。
【請求項58】
特に生物学的、医学的、免疫学的、または化粧用の目的で温血動物の皮膚の中へ、またはそれを通じて、3つの両親媒性成分のうちの1つである活性成分を輸送する調合物の製造のための、請求項1から56のいずれかに記載の物質の調製物の使用。
【請求項59】
生物学的、化粧用および/または薬学的活性剤の調合物の形での、請求項1から56のいずれかに記載の調製物を調製する方法であって、
−少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第二の物質によって形成された上記拡張表面が少なくとも1つの第一の物質のみよりも適合性であり、少なくとも1つの第二の物質のみによって形成された表面が小型凝集体を形成するように、上記媒体に接触したときに拡張表面をともに形成する少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第二の物質を選択するステップと;代わりに
−少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第三の物質によって形成される上記拡張表面が少なくとも1つの第一の物質のみよりも適合性であり、少なくとも1つの第三の物質のみによって形成された表面が、もしこの物質が自己凝集性でない場合に小型凝集体形成するように、上記媒体に接触したときに拡張表面をともに形成する少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第二の物質を選択するステップと;および
−生じた少なくとも三成分の組合せの表面が少なくとも1つの第一および1つの第二の物質のみから調製された表面よりも、または少なくとも1つの第一および1つの第三の物質のみによって形成された表面よりもなお適合性であるように、少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二の、および少なくとも1つの第三の物質から上記組合せを生成して、最終調製物を得るために、制御された機械的断片化によって形成された上記拡張表面に上記第三の物質が少なくとも部分的に包含されるように、少なくとも1つの第三の物質の存在下で、または少なくとも1つの第三の物質と混合される前に、少なくとも2または3すべての上記物質の組合せを、制御された機械的断片化によって懸濁物に加えるステップと;
を含む方法。
【請求項60】
上記の制御された機械的断片化の手段が、濾過、圧力変化または機械的均質化、振とう、攪拌または混合を含む、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
液体媒体懸濁物の特性が、請求項1から55のいずれか一項に一致する、請求項59または60に記載の方法。
【請求項62】
上記活性剤が抗糖尿病薬、成長因子、免疫調節剤、酵素、認識分子、副腎皮質抑制剤、抗アドレナリン剤、アンドロゲン、抗アンドロゲン、駆虫薬、同化剤、麻酔剤、鎮痛薬、蘇生薬、抗アレルギー剤、抗不整脈剤、抗動脈硬化薬、抗喘息薬、気管支鎮痙薬(bronchospasmolytic)、抗生物質、アンチドレプレッシヴァ(antidrepressiva)、抗精神病剤、アンチドッツ(antidots)、制吐剤、抗癲癇薬、抗線維素溶解薬、抗痙攣薬、抗コリン作用薬、酵素、補酵素または対応する阻害剤、抗ヒスタミン薬、覚醒薬、薬剤活性の生物阻害剤、抗低張剤(antihypotonic)、抗凝血剤、抗真菌剤、筋無力症治療薬、パーキンソン病またはアルツハイマー病用の薬剤、抗炎症薬、解熱剤、抗リウマチ剤、消毒薬、呼吸蘇生薬(respiratory analeptic)または呼吸刺激薬、気管支拡張剤、強心剤、化学療法薬、冠動脈拡張剤、細胞成長抑止剤、利尿薬、神経節遮断薬、グルココルチコイド、アンチフルー剤(antiflew agent)、止血剤、催眠薬、免疫活性物質、避妊、偏頭痛治療薬、ミネラロコルチコイド、モルヒネ拮抗薬、筋肉弛緩剤、麻薬、神経治療薬、神経弛緩薬、神経伝達物質またはその拮抗薬、ペプチド、ペプチド誘導体、眼科薬、交感神経興奮剤または交感神経遮断剤、副交感神経刺激剤または副交感神経遮断剤、疥癬薬、散瞳薬、精神刺激薬、鼻科薬、睡眠導入薬またはその拮抗薬、鎮静薬、鎮痙薬、抗結核薬、血管収縮薬または血管拡張薬、ウィルス抑制剤、外傷治療物質、または上述の薬剤の組合せを含む群より選択される、請求項59から61のいずれかに記載の方法。
【請求項63】
上記の少なくとも3つの両親媒性物質が、そのままの状態で使用されるか、あるいは水または水混和性流体を含む生理学的に適合する極性流体中に、あるいは溶媒和仲介剤(solvation−mediating agent)中に極性溶液とともに溶解されるかのどちらかである、請求項59から62のいずれかに記載の方法。
【請求項64】
上記極性溶液が二層膜を不安定化する少なくとも1つの表面活性剤または表面活性剤状両親媒性物質、およびさらに少なくとも1つの膜不安定化、生物活性成分または追加の表面活性剤を含有する、請求項59から63のいずれかに記載の方法。
【請求項65】
上記表面の形成が、流体相への物質添加、逆相からの蒸発によって、注射または透析によって、あるいは機械的応力の補助を用いて誘発される、請求項59から64のいずれかに記載の方法。
【請求項66】
上記表面の形成が濾過によって誘発され、濾材が0.01μm〜0.8μmの孔直径を持ち、孔直径の好ましい選択が所望の最終凝集体寸法によって変わる、請求項59から65のいずれかに記載の方法。
【請求項67】
複数のフィルタを連続して、または並列して使用する、請求項59から66のいずれかに記載の方法。
【請求項68】
上記薬剤およびキャリアが上記拡張表面の形成後に、少なくとも部分的に結合するように作成される、請求項59から67のいずれかに記載の方法。
【請求項69】
薬剤分子が結合させられる上記拡張表面が、好都合である場合には適切な濃縮物または凍結乾燥物から、調合物利用の直前に作成される、請求項59から68のいずれかに記載の方法。
【請求項70】
請求項1から56のいずれかに記載の調製物に基づいた薬学的組成物を含む容器。
【請求項71】
請求項1から56のいずれかに記載の調製物に基づいた薬学的組成物を含む少なくとも1つの容器を含むパッケージ。
【請求項72】
3つの上記両親媒性成分をすべて含む拡張表面凝集体の適合性が通例の測定値の少なくとも20%、または標準偏差の少なくとも2倍のどちらか小さいほうだけ、対応する濃度で使用される少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第二の両親媒性成分を含む拡張表面凝集体の適合性、または対応する濃度で使用される少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第三の両親媒性成分を含む拡張表面の適合性のどちらか小さいほうを超える、請求項1から56のいずれかに記載の調製物。
【請求項73】
3つの上記両親媒性成分すべてを含むESA中の上記の少なくとも1つの第二および上記の少なくとも1つの第三の化合物の総濃度が、少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第二の化合物を含むESA中の上記の少なくとも1つの第二の化合物の濃度および少なくとも1つの第一の化合物の対応する濃度と等しいかそれ以下である、請求項1から56および72のいずれかに記載の調製物。
【請求項74】
3つの上記両親媒性成分すべてを含むESA中の上記の少なくとも1つの第二および上記の少なくとも1つの第三の化合物の総濃度が、少なくとも1つの第一の化合物の対応する濃度における、少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第二の化合物を含むESA中の上記の少なくとも1つの第三の化合物の濃度と等しいかそれ以下である、請求項1から56、72および73のいずれかに記載の調製物。
【請求項75】
適合性が、Pmax値の60%でしばしば選択され、好ましくは57%である、Pmax値の規定の割合に一致するp*値の逆数値として表現される、請求項1から56および72から74のいずれかに記載の調製物。
【請求項76】
1つが膜形成であり、そして1つが第一の膜不安定化化合物である、2つの両親媒性化合物のみをそうでなければ含むESAの適合性を上昇させる、少なくとも第二の膜不安定化化合物としての、1つの膜形成化合物および2つの膜不安定化化合物を含む対応する三成分ESAを得るための、追加の少なくとも第三の両親媒性成分の使用であって、後者の種類のESAが前者のESAより高い適合性を持つための使用。
【請求項77】
請求項1から56および72から75のいずれかに記載の調製物における、請求項76に記載の第三の両親媒性成分の使用。
【請求項78】
請求項1から56のいずれかに記載の調製物を用いる、NSAID分子を皮膚科および皮下筋肉内、および/または皮下関節に送達するための薬剤の製造方法。
【請求項1】
好ましくは二層状である1つまたは少数の混合両親媒性物質コーティングを備えた拡張表面(ESA)を持つ対応する混合両親媒性物質凝集体の形の、適切な液体媒体中に懸濁された少なくとも1つの第一の(膜形成成分MFC)、少なくとも1つの第二の(膜不安定化成分MDC)、および少なくとも1つの第三の(膜不安定化成分MDC)両親媒性成分の組合せに基づく調製物であって、
3つの上記成分すべての組合せによって形成された上記ESAが、上記の少なくとも1つの第二および少なくとも1つの第三の両親媒性成分のみを含む凝集体の代表的な表面よりも、同じ濃度において、そして場合によって、上記の第一の両親媒性化合物(MFC)が存在しないことから生じた物理化学効果についての調節後に、平均で少なくとも50%より拡張された、上記液体媒体と接触した表面を有し、
特に生物学的、医学的、免疫学的、または化粧用の目的で半透性バリアの孔または他の狭窄部の中への、またはそれらを介した、例えば温血動物などの皮膚を介した、3つの両親媒性成分の1つでありうる活性成分の塗布、投与または輸送のための、
調製物。
【請求項2】
好ましくは二層状である1つまたは少数の混合両親媒性物質コーティングを備えた拡張表面(ESA)を持つ混合両親媒性物質凝集体の形の、適切な液体媒体中に懸濁された少なくとも1つの第一の(膜形成成分MFC)、少なくとも1つの第二の(膜不安定化成分MDC)、および少なくとも1つの第三の(膜不安定化成分MDC)両親媒性成分の組合せであって、
−上記の少なくとも1つの第一の物質が、自己凝集する傾向を持ち、上記の少なくとも1つの第二および上記第三の物質よりも、上記液体媒体中で少なくとも10倍低い溶解性であり、第一に拡張表面を形成させ、
−上記の少なくとも1つの第二の物質が、上記液体媒体中で上記の少なくとも1つの第一の物質よりも10倍高い溶解性であり、それ自体、少なくとも1つの第一の物質のみを含有する表面よりも少なくとも2倍少なく拡張される表面を形成または表面の形成を補助する傾向を持ち、
−上記の少なくとも1つの第三の物質も、上記液体媒体中で第一の物質よりも少なくとも10倍高い溶解性であり、場合により上記第一の物質の自己凝集体よりも少なくとも10倍少ない凝集体を持つ自己凝集体を形成し;そして
−上記少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二のおよびat last 1つの第三の物質を平衡状態で含む上記拡張表面が、同じ濃度において、そして場合によって、上記の第一の両親媒性化合物(MFC)が存在しないことによる物理化学効果についての調節後に、少なくとも1つの第二または1つの第三の物質のみにより形成された表面よりも少なくとも50%大きい表面を有し、
特に生物学的または医学的目的で半透性バリアまたは狭窄部の中への、またはそれらを通じた、例えば温血動物などの皮膚を通じた、3つの両親媒性成分の1つでありうる活性成分の塗布、投与または輸送のための、
組合せ。
【請求項3】
適切な液体媒体に懸濁されたすべてが両親媒性である少なくとも1つの第一の(膜形成成分、MFC)、少なくとも1つの第二の(膜不安定化成分、MDC)、および少なくとも1つの第三の(膜不安定化成分、MDC)を含む、拡張表面凝集体(ESA)物質であって、ESAがバリア孔を通過した後に測定して、そして球状ESA形態を仮定すると、平均ESA半径よりも少なくとも40%小さい半径を持つ孔を備えたバリアを上記ESAに通過させる、拡張表面凝集体物質。
【請求項4】
好ましくは二層状である1つまたは少数の混合両親媒性物質コーティングを備えた拡張表面(ESA)を持つ対応する混合両親媒性物質凝集体の形の、適切な液体媒体中に懸濁された少なくとも1つの第一の(膜形成成分 MFC)、少なくとも1つの第二の(膜不安定化成分 MDC)、および少なくとも1つの第三の(膜不安定化成分 MDC)両親媒性成分の組合せに基づく調製物であって、上記MFCのみが少なくとも5000、および好ましくは10,000を超える凝集数を持つ拡張表面凝集体を形成し、MDCのみおよび両方のMDCの組合せのどちらも実質的に拡張された表面を持たず、上記の適切な液体媒体と接触した5000以下、好ましくは1000以下の凝集数を持つより小さい凝集体を形成する、調製物。
【請求項5】
上記拡張表面が膜表面の形である、請求項1から4に記載の組合せ。
【請求項6】
上記少なくとも1つの第二の物質が、上記少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二の、および少なくとも1つの第三の物質を含む拡張表面の柔軟性を、少なくとも1つの第一の物質のみによって形成された表面あるいは少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第三の物質によって形成された表面に比べて向上させる、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項7】
上記少なくとも1つの第二および1つの第三の物質がともに、上記少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二の、および少なくとも1つの第三の物質を含有する拡張表面の浸透性を、少なくとも1つの第一の物質のみによって形成された表面あるいは少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第三の物質によって形成された表面に比べて向上させる、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項8】
上記少なくとも1つの第二の物質または上記少なくとも1つの第三の物質が、少なくとも1つの第一の物質のみによって形成された拡張表面の平均直径より少なくとも1.4倍小さい最大直径を持つ狭窄部を通過する間に強制されたより高い曲率に対する上記1つの第一の、上記1つの第二の、および上記1つの第三の物質を含む上記拡張表面の相対安定性によって評価される高い曲率を許容する機能を向上させる、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項9】
少なくとも1つの第一の物質および少なくとも1つの第二の物質または少なくとも1つの第三の物質が、溶解度において平均で少なくとも10倍異なる、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項10】
少なくとも1つの第二の物質および少なくとも1つの第三の物質が、溶解度において平均で少なくとも2倍異なる、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項11】
少なくとも1つの第二の物質または少なくとも1つの第三の物質が、10〜20の親水性−親油性比を持つ、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項12】
上記1つの第一および上記1つの第三の物質と組合せて使用される上記の少なくとも1つの第二の物質の濃度が、上記1つの第一および上記1つの第二の物質のみを含む凝集体を少なくとも3つの物質すべての選択された組合せとして周囲の応力に対して適合性にするために必要な濃度の80%以下であり、それによって上記1つの第二および上記1つの第三の物質が役割を交換できる、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項13】
上記の少なくとも1つの第二の物質または上記の少なくとも1つの第三の物質の濃度が、場合により、請求項8に定義した相対濃度の少なくとも0.1%に達する、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項14】
上記の少なくとも1つの第二または上記の少なくとも1つの第三の物質の濃度が、請求項8に定義した相対濃度の1−80%に達する、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項15】
上記1つの第一および上記1つの第二の物質と組合せて使用される上記の少なくとも1つの第三の物質の相対濃度が、
a)系におけるまたは上記の少なくとも3つの成分の凝集体における、上記第三の物質の溶解度によって定義されるように、あるいは
b)上記の少なくとも3つの成分の凝集体の安定性に対する、上記少なくとも1つの第三の物質の負の作用によって決定されるように、
系内の上記少なくとも1つの第三の物質の最大可能濃度の0.1%を超え、
それにより上記1つの第三および1つの第二の物質が役割も交換できる、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項16】
上記1つの第一および上記1つの第二の物質と組合せて使用される上記の少なくとも1つの第三の物質の相対濃度が、
a)系におけるまたは上記の少なくとも3つの成分の凝集体における、上記第三の物質の溶解度によって定義されるように、あるいは
b)上記の少なくとも3つの成分の凝集体の安定性に対する、上記少なくとも1つの第三の物質の負の作用によって決定されるように、
系内の上記少なくとも1つの第三の物質の最大可能濃度の1%〜99%であり、
それにより上記1つの第三および1つの第二の物質が役割の交換もできる、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項17】
上記1つの第一および上記1つの第二の物質と組合せて使用される上記の少なくとも1つの第三の物質の相対濃度が、系におけるまたは上記凝集体における、上記第三の物質の溶解度によって定義されるように、あるいは上記の少なくとも3つの成分の凝集体の安定性に対する、上記の少なくとも1つの第三の物質の有害な効果によって決定されるように、上記少なくとも1つの第三の物質の最大可能濃度の10%〜95%であり、それにより上記1つの第三および1つの第二の物質が役割の交換もできる、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項18】
上記1つの第一および上記1つの第二の物質と組合せて使用される上記の少なくとも1つの第三の物質の相対濃度が、系におけるまたは上記凝集体における、上記第三の物質の溶解度によって定義されるように、あるいは上記の少なくとも3つの成分の凝集体の安定性に対する、上記の少なくとも1つの第三の物質の有害な効果によって決定されるように、上記少なくとも1つの第三の物質の最大可能濃度の25%〜90%であり、それにより上記1つの第三および1つの第二の物質が役割の交換もできる、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項19】
拡張表面を備えた高い適合性の凝集体をともに形成する、少なくとも3つの両親媒性物質すべての総乾燥質量が0.01重量%〜50重量%である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項20】
拡張表面を備えた高い適合性の凝集体をともに形成する、少なくとも3つの両親媒性物質すべての総乾燥質量が、0.5重量%〜30重量%である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項21】
拡張表面を備えた高い適合性の凝集体をともに形成する、少なくとも3つの両親媒性物質すべての総乾燥質量が、1重量%〜15重量%である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項22】
上記の少なくとも3つの物質を含有する高い適合性を備えた拡張表面が、平均半径15nm〜5000nmに相当する平均曲率を持つ、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項23】
上記の少なくとも3つの物質を含有する高い適合性を備えた拡張表面が、平均半径30nm〜1000nmに相当する平均曲率を持つ、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項24】
上記の少なくとも3つの物質を含有する高い適合性を備えた拡張表面が、平均半径40nm〜300nmに相当する平均曲率を持つ、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項25】
上記の少なくとも3つの物質を含有する高い適合性を備えた拡張表面が、平均半径50nm〜150nmに相当する平均曲率を持つ、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項26】
少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二の、および少なくとも1つの第三の物質を含む拡張表面が懸濁され、一価および/または少数価イオンを含む電解質の濃度および組成が、I=0.001〜I=1のイオン強度を持つように選択される、先行請求項のいずれかに記載の物質の組合せ。
【請求項27】
少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二の、および少なくとも1つの第三の物質を含む拡張表面が懸濁され、一価および/または少数価イオンを含む電解質の濃度および組成が、
a)上記の少なくとも1つの第二の物質が一価イオン性である場合は、その見かけのイオン化定数(pKa)の対数の付近の、または上記の少なくとも1つの第二の物質が複数のイオン性基を持つ場合は、その溶解度を最大化するようなpKa値の付近の
b)上記の少なくとも1つの第二の物質がイオン性でない場合は、上記の少なくとも3つの物質のうちで最も迅速に電荷を消失する、またはそうでなければ最も感受性であるために最適なpHの付近の、
pH値を持つように選択される、先行請求項のいずれかに記載の物質の組合せ。
【請求項28】
少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二の、および少なくとも1つの第三の物質を含むESAが懸濁される極性媒体のpH値がpH=pKa−3〜pH=pKa+3である、先行請求項のいずれかに記載の物質の組合せ。
【請求項29】
液体媒体中であまり溶解性でない、および/または系内の表面構成物質であり、少なくとも1つの第一の物質が脂質であり、これに対して液体媒体中でさらに溶解性であり、および/または上記拡張表面の許容される表面曲率または適合性を上昇させる、少なくとも1つの第二の物質が、通例、表面活性剤である膜不安定化両親媒性物質であり、そして上記の少なくとも1つの第三の物質が、上記拡張表面の許容される表面曲率または適合性を上昇させる独自の能力を持つ生物活性両親媒性成分であるか、あるいは上記の少なくとも第二の物質とは異なる表面活性剤である、先行請求項のいずれかに記載の物質の組合せ。
【請求項30】
分子が、液体媒体中に懸濁または分散した微小な流体液滴の形で配置され、自己凝集が可能である少なくとも1つの第一の物質、およびどちらも両親媒性である少なくとも1つの第二の物質ならびに少なくとも1つの第三の物質の1または複数の層のコーティングによって包囲され、
a)前者の物質および後者の2つの物質が、適切な液体媒体中での溶解度で少なくとも10倍異なるような、または
b)少なくとも1つの第二および第三の物質のうちより溶解性であるほうのホモ凝集体の平均半径、あるいは少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二の、および少なくとも1つの第三の物質のヘテロ凝集体が、3つのうちで最も溶解性でない上記の少なくとも1つの第一の物質のホモ凝集体の平均半径よりも小さいような、
先行請求項のいずれかに記載の物質の組合せ。
【請求項31】
少なくとも1つの第一の物質が極性または非極性、表面形成脂質である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項32】
拡張表面中の少なくとも1つの第一の物質が二層膜を形成することが可能であり、好ましくはそれ自体で二層を形成する、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項33】
極性液体媒体中の少なくとも1つの第一の物質の溶解度が10-12M〜10-7Mである、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項34】
拡張表面を形成する少なくとも1つの第一の物質が、生物源からの脂質、リポイド、対応する合成脂質、またはその組合せを含む群から選択される、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項35】
拡張表面を形成する上記の少なくとも1つの第一の物質が、グリセリド、糖脂質、グリセロリン脂質、イソプレノイド脂質、スフィンゴ脂質、ステロイド、ステリン(sterine)またはステロール、硫黄含有脂質、少なくとも1つのカーボハイドレート残基を含む脂質、または他の極性脂肪誘導体を含む群から選択される、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項36】
拡張表面を形成する上記の少なくとも1つの第一の物質が、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジックアシド、ホスファチジルセリン、スフィンゴミエリン、スフィンゴリン脂質、グリコスフィンゴ脂質、セレブロシド、セラミドポリヘキソシド、スルファチド、スフィンゴプラスマロゲン、またはガングリオシドを含む群から選択される、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項37】
上記拡張表面形成物質が、1つまたは2つの、かならずしも同一でない脂肪鎖を備えた、特にアシル−、アルカノイル−、アルキル−、アルキレン−、アルケニル−、アルコキシ、またはオメガシクロ−ヘキシル−、シクロ−プロパン−、イソ−またはアンテイソ−分岐断片を備えた鎖、または対応する鎖混合物を備えた脂質を含む群より選択される、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項38】
拡張表面を形成する上記物質が、n−デシル、n−ドデシル(ラウリル)、n−テトラデシル(ミリスチル)、n−ヘキサデシル(セチル)、n−オクタデシル(ステアリル)、n−エイコシル(アラキニル)、n−ドコシル(ベヘニル)またはn−テトラコシル(リグノセリル)、9−シス−ドデセニル(ラウロレイル)、9−シス−テトラデセニル(ミリストレイル)、9−シス−ヘキサデセニル(パルミトレイニル)、9−シス−オクタデセニル(ペトロセリニル)、6−トランス−オクタデセニル(ペトロセライジニル)、9−シス−オクタデセニル(オレイル)、9−トランス−オクタデセニル(エライジニル)、9−シス−エイコセニル(ガドレイニル)、9−シス−ドコセニル(セトレイニル)または9−シス−テトラコソイル(ネルボニル)、n−デシルオキシ、n−ドデシルオキシ(ラウリルオキシ)、n−テトラデシルオキシ(ミリスチルオキシ)n−ヘキサデシルオキシ(セチルオキシ)、n−オクタデシルオキシ(ステアリルオキシ)、n−エイコシルオキシ(アラキニルオキシ)、n−ドコソイルオキシ(ベヘニルオキシ)またはn−テトラコソイルオキシ(リグノセリルオキシ)、9−シス−ドデセニルオキシ(ラウロレイルオキシ)、9−シス−テトラデセニルオキシ(ミリストレイルオキシ)、9−シス−ヘキサデセニルオキシ(パルミトレイニルオキシ)、6−シス−オクタデセニルオキシ、(ペトロセリニルオキシ)、6−トランス−オクタデセニルオキシ(ペトロセライジニルオキシ)、9−シス−オクタデセニルオキシ(オレイルオキシ)、9−トランス−オクタデセニルオキシ(エライジニルオキシ)、および9−シス−エイコセニル(ガドレイニルオキシ)、9−シス−ドコセニル(セトレイニルオキシ)または9−シス−テトラコソイル(ネルボニルオキシ)、n−デカノイルオキシ、n−ドデカノイルオキシ(ラウロイルオキシ)、n−テトラデカノイルオキシ(ミリストイルオキシ)、n−ヘキサデカノイルオキシ(パルミトイルオキシ)、n−オクタデカノイルオキシ(ステアロイルオキシ)、n−エイコサノイルオキシ(アラキノイルオキシ)、n−n−ドコソアニルオキシ(ベヘノイルオキシ)およびn−テトラコサノイルオキシ(リグノセロイルオキシ)、9−シス−ドデセニルオキシ(ラウロレオイルオキシ)、9−シス−テトラデセノイルオキシ(ミリストレオイルオキシ)9−シス−ヘキサデセノイルオキシ(パルミトレイノイルオキシ)、6−シス−オクタデセノイルオキシ(ペトロセレノイルオキシ)、6−トランス−オクタデセノイルオキシ(ペトロセライジノイルオキシ)、9−シス−オクタデセノイルオキシ(オレオイルオキシ)、9−トランス−オクタデセノイルオキシエライジノイルオキシ)、および9−シス−エイコセノイルオキシ(ガドレイノイルオキシ)、9−シス−ドコセノイルオキシ(セトレイノイルオキシ)および9−シス−テトラコセノイルオキシ(ネルボノイルオキシ)または対応するスフィンゴシン誘導体鎖を備えた脂質を含む群から選択される、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項39】
上記の少なくとも1つの第二の物質が表面活性剤である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項40】
上記表面活性剤が非イオン性、両性イオン性、アニオン性およびカチオン性表面活性剤を含む群から選択される、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項41】
上記表面活性剤が拡張表面が調製される極性液体で10-6M〜10-2Mの溶解度を持つ、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項42】
上記表面活性剤が、長鎖脂肪酸または長鎖脂肪アルコール、長鎖脂肪アンモニウム塩、例えばアルキル−またはアルケノイル−トリメチル−、−ジメチル−および−メチル−アンモニウム塩、アルキル−またはアルケノイル−サルフェート塩、あるいはコレート、デオキシコレート、グリココレート、グリコデオキシコレート、タウロデオキシコレート、タウロコレートの一価塩、アシル−またはアルケノイル−ジメチル−アミノキシド、長脂肪鎖、例えばアルカノイル、ジメチル−アミノキシドおよび特にドデシルジメチル−アミノキシド、長脂肪鎖、例えばアルキル−N−、メチルグルカミドおよびアルカノイル−N−メチルグルカミド、長脂肪鎖−N,N−ジメチルグリシン、例えばN−アルキル−N,N−ジメチルグリシン、3−(長脂肪鎖−ジメチルアミノ)−アルカンスルホナート、例えば3−(アシルジメチルアンモニオ)−アルカンスルホナート、スルホンスクシナート塩の長脂肪鎖誘導体、長脂肪鎖−スルホベタイン、例えばN−アシル−スルホベタイン、長脂肪鎖ベタイン、ポリエチレン−グリコール−アシルフェニルエーテル、ポリエチレン−長脂肪鎖−エーテル、例えばポリエチレン−アシルエーテル、ポリエチレングリコール−イソ長脂肪鎖エーテル、例えばポリエチレングリコール−イソアシルエーテル、ポリエチレングリコール−ソルビタン−長脂肪鎖エステル、例えばポリエチレングリコール−ソルビタン−アシルエステルおよび特にポリエチレングリコール−モノラウレート(例えばTween 20)、ポリエチレングリコール−ソルビタン−モノオレアート(例えばTween 80)、ポリヒドロキシエチレン−長脂肪鎖エーテル、例えばポリヒドロキシエチレン−アシルエーテル(Brijシリーズ)、または対応するポリヒドロキシエチレン−アシルエステル(Myrjシリーズ)およびポリエトキシル化キャスターオイル40(Cremophor EL)、ソルビタン−モノ長脂肪鎖、例えばアルキレート(ArlacelまたはSpanシリーズ)、長脂肪鎖−N−メチルグルカミド、例えばアシル−N−メチルグルカミドまたはアルカノイル−N−メチルグルカミド、長脂肪鎖サルフェート、例えばアルキル−サルフェートおよびその塩;長脂肪鎖チオグリコシド、例えばアルキルチオグリコシド、各種のカーボハイドレートの長脂肪鎖誘導体、例えばペントース、ヘキソースおよびジサッカライド、特にアルキル−グルコシドおよびマルトシド;さらにリソ脂質、例えば一般のリン脂質の長脂肪鎖誘導体、特にリソ−グリセロホスファチジルコリン(=リソレシチン)、リソ−グリセロホスファチジルエタノールアミン(リソケファリン)、リソ−グリセロホスファチジックアシド、リソ−グリセロホスホリルグリセロール、リソ−グリセロホスホリルセリン、対応する短鎖リン脂質、および膜不安定化オリゴまたはポリペプチドを含む群より選択される、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項43】
少なくとも1つの第三の物質が荷電されていない場合に少なくとも1つの第二の物質が荷電され、少なくとも1つの第三の物質が荷電されていない場合に少なくとも1つの第二の物質が荷電されておらず、上記の少なくとも1つの第一および1つの第二のについて、または上記の少なくとも1つの第一および1つの第三の物質についても同様の好ましい組合せが可能である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項44】
少なくとも1つが荷電されている少なくとも1つの第一の、1つの第二の、および1つの第三の物質によって形成された表面が、1%〜75%の荷電成分を含有する、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項45】
少なくとも1つが荷電されている少なくとも1つの第一の、1つの第二の、および1つの第三の物質によって形成された表面が、5%〜50%の荷電成分を含有する、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項46】
少なくとも1つが荷電されている少なくとも1つの第一の、1つの第二の、および1つの第三の物質によって形成された表面が、10%〜30%の荷電成分を含有する、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項47】
表面支持の少なくとも1つの第一の物質が、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン−N−モノ−またはN−ジ−メチル、ホスファチジックアシドまたはそのメチルエステル、ホスファチジルセリンおよび/またはホスファチジルグリセロールであり、それ自体で小型の凝集体を形成する少なくとも1つの第二の物質がリソリン脂質、特にリソホスファチジックアシド、リソメチルホスファチジックアシド、リソホスファチジルグリセロール、リソホスファチジルコリン、部分的にN−メチル化されたリソホスファチジルエタノールアミン、コレート、デオキシコレート、グリココレート、グリコデオキシコレート、タウロコレートの1価塩、または十分に極性のステロール誘導体、ラウレート、ミリステート、パルミテート、オレアート、パルミトレアート、エライダートまたは他の長鎖脂肪酸塩および/またはTween−、Myrj−、またはBrij−表面活性剤、あるいはTriton、長鎖脂肪スルホナート、−スルホベタイン、−N−グルカミドまたは−ソルビタン(ArlacelまたはSpan)表面活性剤である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項48】
少なくとも1つの第三の物質が、少なくとも1つの第二の物質とは異なるが、そうでなければ同様の表面活性剤クラスから選択される表面活性剤でない場合、脂質膜を不安定化する生物活性両親媒性物質である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項49】
少なくとも1つの第三または1つの第二の物質の極性液体中の溶解度が5x10-6M〜1Mである、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項50】
少なくとも1つの第三の両親媒性物質または少なくとも1つの第二の両親媒性物質が脂質二層膜の表面に吸着するが、上記拡張表面が形成される極性液体とよく混和するか、極性液体に溶解する、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項51】
少なくとも1つの第三または1つの第二の物質が薬剤である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項52】
生物活性を備えた両親媒性化合物が、式
【化1】
(式中、
a)Raは疎水性基を表し、そしてRb、Rc、およびRdは相互に独立してそれぞれ水素、Cl−C4−アルキル、2−ヒドロキシエチル、アリルまたはサイクルC3−C6−アルキル−C1−C3−アルキルを表すか、またはラジカルRb、Rc、およびRdのうち2つがともに−HN−、−N(C1−C4−アルキル)−、−N(2−ヒドロキシエチル)−によってまたは酸素によって場合により割込まれたC4−またはC5−アルキレンを表し、あるいは;
b)RaおよびRbが2つの疎水性基であるか、またはともに疎水性基を表し、RcおよびRdが相互に独立してそれぞれ、水素、C1−C4−アルキル、アリルまたはシクロC3−C6−アルキル−C1−C3−アルキルを表し、あるいは
c)Ra、RbおよびRcはともに、疎水性基を表し、そしてRdは水素またはC1−C4−アルキルを表し、そしてA-は薬学的に許容される酸のアニオンを表す)の置換アンモニウムの化合物であって、式
【化2】
(式中、Raは疎水性基を表し、Y+は、薬学的に許容される塩基のカチオンを表す)のカルボキシリックアシドとして、式
【化3】
(式中、Raは疎水性基を表し、RbおよびRcは相互に独立して、それぞれ水素またはC1−C4−アルキルを表す)のアルファ−アミノ酸化合物として、式
【化4】
(式中、Raは疎水性基を表し、そしてY+は薬学的に許容される塩基のカチオンを表す)
のホスホリックアシドモノエステルとして、または疎水性基Raおよび親水性基としてイミダゾリン、イミダゾリジンまたはヒドラジノ基を持つ化合物の酸添加塩としての、置換アンモニウム化合物である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項53】
薬剤として作用できる、生物活性を備えた上記少なくとも1つの第三または1つの第二の両親媒性物質が、式1
(式中、
a)疎水性基が、酸素または硫黄原子に割り込まれることが可能である脂肪族炭化水素ラジカルであり、基−CO(=O)−、−O−C(=O)−、−C(=O)−NH−、−O−C(=O)−NH−またはヒドロキシを含有してもよく、1〜3の単環、脂肪族または芳香族炭化水素ラジカルによって、二または三環、芳香族または部分飽和炭化水素ラジカルによって、単環、芳香族、部分飽和または飽和ヘテロ環によって、または二または三環、芳香族または部分飽和またはベンゾ縮合ヘテロ環によって置換されることが可能であり、あるいは単環、脂肪族または芳香族ラジカルまたは二環、芳香族またはベンゾ縮合炭化水素ラジカルでもよく、親水性基は、式
【化5】
(式中、Rb、Rc、およびRdは相互に独立してそれぞれ、水素、C1−C4−水素、C1−C4−アルキルまたは2−ヒドロキシエチルを表し、あるいは式中、ラジカルRb、Rc、およびRdのうち2つはともに、ピペリジノ、ピペラジニル、1−メチルピペラジニル、1−(2−ヒドロキシエチル−ピペラジニルまたはモルホリノを表し、および他のラジカルは水素を表す)
の基であり、あるいは
b)疎水性基RaおよびRbは、1つまたは2つの単環、脂肪族または芳香族炭化水素ラジカルによって、あるいは置換された単環、芳香族、部分飽和または飽和ヘテロ環によって置換することができる2つの脂肪族炭化水素ラジカルであるか、あるいはRaおよびRbはともに単環、芳香族、飽和、部分飽和またはベンゾ縮合ヘテロ環を表し、親水性基は、式
【化6】
(式中、RcおよびRdは相互に独立してそれぞれ水素またはC1−C4−アルキルを表す)の基であり、あるいは
c)疎水性基はRa、RbおよびRcによりともに形成され、芳香族、部分飽和またはベンゾ縮合へテロ環を表し、親水性基は式
【化7】
(式中、Rdは水素またはC1−C4−アルキル、好ましくはメチルを表し、A-は、薬学的に許容される酸のアニオン、または疎水性基Raが脂肪族炭化水素ラジカルである式2のカルボキシリックアシド塩であり、それは単環、芳香族炭化水素ラジカルによって、または二または三環式、芳香族または部分飽和炭化水素ラジカルによって、単環芳香族または部分飽和へテロ環によってあるいは二または三環式芳香族、部分飽和またはベンゾ融合へテロ環あるいはステロイドラジカルによって置換することが可能であり、あるいはRaは単環、芳香族炭化水素ラジカル、または二または三環式、芳香族または部分飽和炭化水素ラジカル、単環、芳香族または二または三環式、芳香族部分飽和またはベンゾ縮合ヘテロ環であり、そしてY+が薬学的に許容される塩基である)の基である)
の置換アンモニウム化合物である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項54】
薬剤として作用する上記少なくとも1つの第三または1つの第二の両親媒性物質が、置換アンモニウム化合物または対応する塩形成によりアンモニウム化合物に変換可能であるアミノ化合物、例えばセチルコリンクロリド、メタコリンクロリド、カルバコール、ムスカリン、ピロカルピン、アレコリン、フィゾスチグミン、ネオスチグミン、ピリドスチグミンブロミド、セロトニン、ヒスタミン、トリプタミン、ブフォテニン、シビン、モルヒネ、ヒドロモルフォン、オキシモルフォン、レボルファノール、コデイン、ヒドロコドン、オキシコドン、ナロルフィン、ナロキソン、ナルトレキソン、ブプレノルフィン、ブトルファノール、nalbiphine、フォルコジン、ペンタゾシン、ケタミン、メタゾシン、ペンタゾシン、シクラゾシン、ペチジン、cetobemidon、alphaphrodine、エトヘプタジン、プロジリジン、profadol、メサドン、ノルメサゾン、イソメサドン、ジピパノン、フェナドキソン、dimephethanol、デキストロモラミド、D−プロポキシフェン、1−ベンジル−2−ジメチルアミノメチル−1−プロパニルオキシテトラリン、トラマドール、ジメチルチアンブテン、ジアンプロミド、フェナンプロミド、プロピラム、チリジン、メトフォリン、エトニタゼン、エルゴタミン、ジヒドロエルゴタミン、ジヒドロエルゴクリプチン、メチセルギド、リスリド、ジメトチアジン、dizotifen、oxetoron、シプロへプタジン、プロカイン、クロロプロカイン、ヒドロキシプロカイン、プロポキシカインIオキシ−ブプロカイン、プロポキシメタカイン、ピリドカイン、ロイシノカイン、ブタカイン p テトラカイン、ヒドロキシテトラカイン、コルネカイン、edan、ピペロカイン、シクロメチカイン、parethoxysaine、stadacain、シンコカイン、リドカイン、ピロカイン、granocaine、ブタニリカイン、トリカイン、メピバカイン、ブピバカイン、プリロカイン、carticaine、ジピペリドン、プロピコカイン、ジクロニン、プラモカイン、fomocaine、quinisocaine、プロフェナミン、プロメタジン、ペリシアジン、ペリメタジン、クロルプロマジン、ペルフェナジン、プロクロルペラジン、triflumpromazine、トリフルオペラジン、フルフェナジン、チオリダジン、メソリダジン、piperacetazine、アセトフェナジン、ethymemazine、ジメタクリン、オピプラモル、クロミプラミン、イミプラミン、デシミプラミン、トリミプラミン、クロロプロチキセン、チオチキセン、アミトリプチリン、ノルトリプチリン、ドキセピン、チエピン、プロトリプチリン、prothipendyl、femoxetin、シタロプラム、ジメリジン、trebenzomin、ビロキサジン、ノミフェンシン、femoxetin、トラニルシプロミン、パージリン、エトリプタミン、フルラゼパム、メスカリン、Nアルファ、Nアルファ−ジメチル−トリプタミン、ブフォテニン、サイロシン、psilocylein、スコポラミン、アトロピン、ベンザトロピン、トリヘキシフェニジル、シクリミン、プリジノール、ビピペリジン、プロシクリジン、カラミフェン、フェングルタルイミド、オルフェナドリン、クロルフェノキサミン、メチキセン、ドキサプラム、アンフェタミン、メタンフェタミン、プロピルヘキセドリン、プロリンタン、フェンカンファミン、メチルphenidol、ピプラドロール、フェンメトラジン、ジエチルプロピオン、meclofenoxat、ナフチドロフリル、デキサンフェタミン、クロルフェンテルミン、フェンフルラミン、アンフェプラモン、フェンメトラジン、フェンジメトラジンtubocumarin、アルクロニウムクロリド、ガラミンtriethiodide、ヘキサカルバコリンブロミド、パンクロニウムブロミド、スキサメトニウムクロリド、デカメトニウムブロミド、スコポラミンブチルブロミド、ベボニウムメチルサルフェート、バレタメートブロミド、メタンテリンブロミド、カミロフィン、ヘキサヒドロアジフェニン、アジフェニン、フェンカルバミド、benzyclamine、ジタキソール、クロロキン、タモキシフェン、ethamoxytriphetol、フェンベンザミン、tripelenamin、クロルピラミン、メピラミン、メタフェニレン、メタピリレン、クロロピリレン、histpyrroclin、bamipin、thenalidine、クレミゾール、メトジラジン、イソチペンジル、oxomenazine、ジフェンヒドラミン、メドリルアミン、クロロフェノキサミン、シラクロロフェノキサミン、カルビノキサミン、ジフェンピラリン、クレマスチン、アメト−ベンゾピエン、フェニラミン、クオロフェニラミン、ブロモフェニラミン、トリプロリジン、cycliramine、フェニンダミン、ジメチンデン、シプロへプタジン、ケトチフェン、エピネフリン(アドレナリン)、ノルエピネフリン(ノルアドレナリン)、ドーパミン、ノルデフリン、エチルノルエピネフリン、イソプレナリン、イソエトリン、メタプロテレノール、オルシプレナリン、メタラミノール、フェレフリン、ヒドロキシアンフェタミン、メトキシフェナミン、メトキサミン、アルブテロール、エフェドリン、ノルエフェドリン、フェンフルラミン、フェニルプロパノールアミン、ホレドリン、チラミン、ジクロロイソプレナリン、ノルフェネフリン、オクトパミン、エチレフリン、アセブトロール、アテノロール、メトプロロール、トリプロロール、アルプレノロール、オクスプレノロール、ブニトロロール、ブプラノロール、タリノロール、フェンブトロール、varbian(R、S−またはS−形)、プロパノロール、インデノロール、ピンドロール、メピンドロール、ナドロール、ブノロール、ソファロール、ニフェナロール、cabetalol、bufenalol、レセルピン、レシナミン、syringopine、クロロテトラシクリン、オキシテトラサイクリン、テトラサイクリン、デメチルクロロテトラサイクリン、メタサイクリン、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、ロリテトラサイクリン、キニン、コンキニジン、キニジン、シンコニン、パマキン、prlmaquine、ペンタキン、クロロキン、サントキン、ヒドロキシクロロキン、アモジアキン、メパクリン、biguanid−1,3,5−トリアジン、プログアニル、ブロモグアニル、クロロプログアニル、ニトログアニル、シクログアニルエンボナート、ピリメタミン、トリメトプリム、lucanthone、hycanthone、miracil AまたはB、アマンタジン、シクロオクチルアミン、リマンタジン、プレドニゾロンジエチルアミノアセテートである、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項55】
上記の少なくとも1つの第三または1つの第二の両親媒性物質が置換アンモニウム化合物または塩形成によりアンモニウム化合物に変換できる対応するアミノ化合物としての役割を果たし、R1が低級アルキル、例えばメチルを表し、Aが基N−νR1、酸素または硫黄を表し、およびR2が水素またはシアノを表す式の、抗うつ剤添加塩と;式
【化8】
(式中、R1は、低級アルキルアミノ−低級アルキル、例えば3−メチルアミノ−n−プロピル、ジ低級アルキル−アミノ−低級アルキル、例えば3−ジメチルアミノ−n−プロピルまたは3−(4−(2−ヒドロキシエチル)−ピペラジン−1−イル)−n−プロピルを表し、Aはエチレンまたはビニレンを表す)の抗うつ剤の酸添加塩、あるいはアンフェタミン、メタンフェタミン、ベンズフェタミン、プロピル−ヘキセドリン、プロリンタン、フェンカムフィン、メチルフェニデート、ピプラドロール、フェンメトラジン、アジフェニン、エピネフリン、ノルエピネフリン、ドーパミン、ノルデフリン、エチル−ノルエピネフリン、イソプレナリン、イソエトリン、メタプロテレノール、オルシプレナリン、メタラミノール、フェレフリン、ヒドロキシアンフェタミン、メトキシフェナミン、エフェドリン、ノルエフェドリン、ホレドリン、チラミン、ノルフェネフリン、オクトパミン、アセブトロール、アテノロール、トリプロロール、アルプレノロール、オクスプレノロール、ブニトロロール、ブプラノロール、タリノロール、フェンブトロール、ブフェトロール、varbian(R、S−またはS−形)、レセルピン、レシナミン、syringopineまたはプレドニゾロンジエチルアミノアセテートの酸添加塩の群から選択される化合物である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項56】
上記の少なくとも1つの第三または第二の両親媒性物質が、式1の置換アンモニウム化合物として、または塩形成によりアンモニウム化合物に変換できる対応するアミノ化合物、1−(2R−2−ヒドロキシ−3メチルアミノプロピル)ジベンゾ[b,e]ビシクロ[2.2.2]オクタジエン、および2R,S−異性体混合物、マプロチリン、ベンゾオクタミン、3−メチルジベンゾ[2,3:6,7]オキセピノ[4,5−ジアゼピンヒドロクロリド,7−シアノ−3−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ジベンゾ[2,3:6,7]−チエピノ[4,5−d]アゼピンメタンスルホナート、3,10−ジメチル−1,2,3,4,5,10−ヘキサヒドロジベンゾ[b,f]アゼピノ[4,5]アゼピンマレアート、クロミプラミン、オピプラモール、デシプラミン、イミプラミンまたはイミプラミンN−オキシド、エフェドリン、ノルエフェドリン、1−イソプロピルアミノ−3−[4−(2−メチルチオエトキシ)フェノキシ]プロパン−2−オール、1−イソプロピルアミノ−3−(2−ピロール−1−イルフェノキシ)−プロパン−2−オール、オクスプレノロール、プレナルテロール、アジフェニン、プレドニゾロンジエチルアミノアセテート、またはレセルピンとして薬剤の役割を果たす、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項57】
上記の少なくとも1つの第三または第二の両親媒性物質が、カルボキシリックアシド塩または塩形成によりカルボキシリックアシド塩に変換できるカルボキシリックアシド化合物、メチルプレドニゾロンナトリウムスクシナート、プレドニゾロンナトリウムスクシナート、3,20−ジオキソ−5β−プレグナン、ヒドロキシジオンスクシナートナトリウム、11,20−ジオキソ−3アルファ−ヒドロキシ−5アルファ−プレグナン、アルファドロン、コーリックアシドまたはデオキシコーリックアシド塩、アルクロフェナク、イブフェナク、イブプロフェン、クリンダナク、フェンクロラク、ケトプロフェン、フェノプロフェン、インドプロフェン、フェンクロフェナク、ジクロフェナク、フルルビプロフェン、ピルプロフェン、ナプロキセン、ベンゾキサプロフェン、カルプロフェン、シクロプロフェン、メフェナミックアシド、フルフェナミックアシド、トルフェナミックアシド、メクロフェナミックアシド、ミフルミックアシド、クロニキシン、フルニキシン、インドメタシン、oxmetacin、intrazol、acemetazin、cinmetacin、ゾメピラク、トルメチン、colpirac、チアプロフェニックアシド、ベンザダック、PGE2(ジノプロストン)、PGF2アルファ(ジノプロスト)、15(S)−15−メチル−PGE2、15(S)−15−メチル−PGF2アルファ(カルボプロスト)、(±)15(Xi)−15−メチル−13,14−ジヒドロ−11−デオキシ−PGE1(デプロスチル)、15(S)−15−メチル−11−デオキシ−PGE(ドキサプロスト)、16,16−ジメチル−PGE2、17−フェニル−18,19,20−トリノール−PGF2アルファ、16−フェノキシ−17,18,19,20−テトラノール−PGF2、またはN−メチルスルホニル−16−フェノキシ−17,18,19,20−テトラノール−PGF2アルファ(スルプロストン)、ナリキシジックアシド、シノキサシン、オキソリニックアシド、ピロニジックアシド、ピペニジックアシド、ペニシリンGまたはV、フェネシチリン、プロピシリン、ナフシリン、オキサシリン、クロキサシリン、ジクロキサシリン、フルクロキサシリン、シクラシリン、エピシリン、メシリナム、メチシリン、アズロシリン、スルベニシリン、チカルシリン、メズロシリン、ピペラシリン、カリンダシリン、アジドシリン、シクラジリン、セファクロール、セフロキシム、cefazlur、セファセトリル、セファゾリン、セファレキシン、セファドロキシル、セファログリシン、セファキシチン、セファロリジン、セフスロジン、セフォチアム、セファジジン、セフォニシド、セフォタキシム、セフメノキシム、セフチゾキシム、セファロチン、セフラジン、セファマンドール、セファノン、セファピリン、セフロキサジン、セファトリジン、セフトリキソン、セフォラニド、マクソラクタム、クラブラニックアシド、nocardicine A、スルバクタム、アズトレオナム、チエナマイシン、クロラムブシルまたはメトトキサレートとして薬剤の役割を果たす、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項58】
上記の少なくとも1つの第三または第二の両親媒性物質が、薬剤の役割を果たし、副腎皮質抑制剤、β−抗アドレナリン剤、アンドロゲン、抗アンドロゲン、駆虫薬、同化剤、麻酔剤、鎮痛剤、蘇生薬、抗アレルギー剤、抗不整脈剤、抗動脈硬化薬、抗喘息薬、気管支鎮痙薬(bronchospasmolytic)、抗生物質、制吐剤、抗癲癇薬、抗線維素溶解薬、抗痙攣薬、抗コリン作用薬、酵素、補酵素または対応する阻害剤、抗ヒスタミン薬、覚醒薬、薬剤活性の生物阻害剤、抗低張剤(antihypotonic)、抗凝血剤、抗真菌剤、筋無力症治療薬、パーキンソン病またはアルツハイマー病用の薬剤、抗炎症薬、解熱剤、抗リウマチ剤、消毒薬、呼吸蘇生薬(respiratory analeptic)または呼吸刺激薬、気管支拡張剤、強心剤、化学療法薬、冠動脈拡張剤、細胞成長抑止剤、利尿薬、神経節遮断薬、グルココルチコイド、antiflew agent、止血剤、催眠薬、免疫グロブリンおよびその断片、免疫活性物質、生物活性カーボハイドレート、生物活性カーボハイドレート誘導体、避妊薬、偏頭痛治療薬、ミネラロコルチコイド、モルヒネ拮抗薬、筋肉弛緩剤、麻薬、神経治療薬、神経弛緩薬、神経伝達物質またはその拮抗薬、小型ペプチド、小型ペプチド誘導体、眼科薬、交感神経興奮剤または交感神経遮断剤、副交感神経刺激剤または副交感神経遮断剤、疥癬薬、散瞳薬、精神刺激薬、鼻科薬、睡眠導入薬またはその拮抗薬、鎮静薬、鎮痙薬、抗結核薬、血管収縮薬または血管拡張薬、ウィルス抑制剤、外傷治療物質、または上述の薬剤の組合せとして作用する、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項59】
薬剤含有率が、上記拡張表面を形成する3つの上記物質すべての総質量と比較して、0.1rel.%〜60rel.%である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項60】
上記の少なくとも1つの第三または第二の物質が低分子量免疫調節剤である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項61】
上記の少なくとも1つの第三または第二の物質が生体触媒である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項62】
上記の少なくとも1つの第三または第二の物質がある生体物質の作用の低分子量作用薬または拮抗薬である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項63】
上記の少なくとも1つの第三または第二の物質が補酵素である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項64】
上記の少なくとも1つの第三または第二の物質がホルモンである、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項65】
上記の少なくとも1つの第三または第二の物質が、膜不安定化特性を備えた低〜中程度の重量のポリペプチドである、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項66】
上記のat last 1つの第二の物質がシクロオキシゲナーゼまたはリポキシゲナーゼ阻害剤であり、少なくとも1つの第三の物質が、好ましくはソルビタン−ポリオキシエチレン−アルキルまたは−アルキレンエステルのクラスに属する、あるいはポリオキシエチレン−アルキルまたは−アルキレンエーテルである、1〜10μMの範囲の溶解度を持つ非イオン性表面活性剤である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項67】
微小液滴をともに包囲する、少なくとも1つの第一の物質、少なくとも1つの第二のおよび少なくとも1つの第三の物質によって形成された膜の形で拡張表面を供給することによる、薬剤キャリア、薬剤デポーにおける、または他の種類の医療または生物用途のための、先行請求項のいずれかに記載の物質の組合せの使用であって、薬剤である生物活性を備えた物質はが主に上記液滴表面と結合されるか、あるいは主に液滴に包含されて、次に薬剤が作用する予定の場所までキャリアによって運搬される、物質の組合せの使用。
【請求項68】
特に生物学的、医学的、免疫学的、または化粧用の目的で温血動物の皮膚の中へ、またはそれを通じて、3つの両親媒性成分のうちの1つである活性成分を輸送する調合物の製造のための、先行請求項のいずれかに記載の物質の組合せの使用。
【請求項69】
生物学的、化粧用および/または薬学的活性剤の調合物の形での、先行請求項のいずれかに記載の組合せを調製する方法であって、
−少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第二の物質によって形成された上記拡張表面が少なくとも1つの第一の物質のみよりも適合性であり、少なくとも1つの第二の物質のみによって形成された表面が小型凝集体を形成するように、上記媒体に接触したときに拡張表面をともに形成する少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第二の物質を選択するステップと;代わりに
−少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第三の物質によって形成される上記拡張表面が少なくとも1つの第一の物質のみよりも適合性であり、少なくとも1つの第三の物質のみによって形成された表面が、もしこの物質が自己凝集性でない場合に小型凝集体形成するように、上記媒体に接触したときに拡張表面をともに形成する少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第二の物質を選択するステップと;および
−生じた少なくとも三成分の組合せの表面が少なくとも1つの第一および1つの第二の物質のみから調製された表面よりも、または少なくとも1つの第一および1つの第三の物質のみによって形成された表面よりもなお適合性であるように、少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二の、および少なくとも1つの第三の物質から上記組合せを生成して、最終調製物を得るために、制御された機械的断片化によって形成された上記拡張表面に上記第三の物質が少なくとも部分的に包含されるように、少なくとも1つの第三の物質の存在下で、または少なくとも1つの第三の物質と混合される前に、少なくとも2または3すべての上記物質の組合せを、制御された機械的断片化によって懸濁物に加えるステップと;
を含む方法。
【請求項70】
上記の制御された機械的断片化の手段が、濾過、圧力変化または機械的均質化、振とう、攪拌または混合を含む、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項71】
液体媒体懸濁物の特性が、請求項1から65のいずれか一項に一致する、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項72】
上記活性剤が抗糖尿病薬、成長因子、免疫調節剤、酵素、認識分子、副腎皮質抑制剤、抗アドレナリン剤、アンドロゲン、抗アンドロゲン、駆虫薬、同化剤、麻酔剤、鎮痛薬、蘇生薬、抗アレルギー剤、抗不整脈剤、抗動脈硬化薬、抗喘息薬、気管支鎮痙薬(bronchospasmolytic)、抗生物質、antidrepressiva、抗精神病剤、antidots、制吐剤、抗癲癇薬、抗線維素溶解薬、抗痙攣薬、抗コリン作用薬、酵素、補酵素または対応する阻害剤、抗ヒスタミン薬、覚醒薬、薬剤活性の生物阻害剤、抗低張剤(antihypotonic)、抗凝血剤、抗真菌剤、筋無力症治療薬、パーキンソン病またはアルツハイマー病用の薬剤、抗炎症薬、解熱剤、抗リウマチ剤、消毒薬、呼吸蘇生薬(respiratory analeptic)または呼吸刺激薬、気管支拡張剤、強心剤、化学療法薬、冠動脈拡張剤、細胞成長抑止剤、利尿薬、神経節遮断薬、グルココルチコイド、antiflew agent、止血剤、催眠薬、免疫活性物質、避妊、偏頭痛治療薬、ミネラロコルチコイド、モルヒネ拮抗薬、筋肉弛緩剤、麻薬、神経治療薬、神経弛緩薬、神経伝達物質またはその拮抗薬、ペプチド、ペプチド誘導体、眼科薬、交感神経興奮剤または交感神経遮断剤、副交感神経刺激剤または副交感神経遮断剤、疥癬薬、散瞳薬、精神刺激薬、鼻科薬、睡眠導入薬またはその拮抗薬、鎮静薬、鎮痙薬、抗結核薬、血管収縮薬または血管拡張薬、ウィルス抑制剤、外傷治療物質、または上述の薬剤の組合せを含む群より選択される、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項73】
上記の少なくとも3つの両親媒性物質が、そういうものとして使用されるか、あるいは水または水混和性流体を含む生理学的に適合する極性流体中に、あるいは溶媒和仲介剤(solvation−mediating agent)中に極性溶液とともに溶解されるかのどちらかである、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項74】
上記極性溶液が二層膜を不安定化する少なくとも1つの表面活性剤または表面活性剤状両親媒性物質、およびさらに少なくとも1つの膜不安定化、生物活性成分または追加の表面活性剤を含有する、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項75】
上記表面の形成が、流体相への物質添加、逆相からの蒸発によって、注射または透析によって、あるいは機械的応力の補助を用いて誘発される、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項76】
上記表面の形成が濾過によって誘発され、濾材が0.01μm〜0.8μmの孔直径を持ち、孔直径の好ましい選択が所望の最終凝集体寸法によって変わる、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項77】
複数のフィルタを連続して、または並列して使用する、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項78】
上記薬剤およびキャリアが上記拡張表面の形成後に、少なくとも部分的に結合するように作成される、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項79】
薬剤分子が結合させられる上記拡張表面が、好都合である場合には適切な濃縮物または凍結乾燥物から、調合物利用の直前に作成される、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項80】
いずれかの先行請求項に記載の物質の組合せに基づいた薬学的組成物を含む容器。
【請求項81】
いずれかの先行請求項に記載の物質の組合せに基づいた薬学的組成物を含む少なくとも1つの容器を含むパッケージ。
【請求項82】
温血動物に対する治療効果を生成するための、上述の請求項のいずれかに記載の物質の組合せに基づく薬学的組成物をそのような動物の体表または体内で利用することによる、方法。
【請求項83】
利用された薬物の用量および治療的利用の結果を制御するために、各種の投与量が選択される、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項84】
薬剤を含まない凝集体懸濁物に、投与の前日中に、好ましくは生じた調合物を体内または体表に投与する360分前、さらに好ましくは60分前およびなおさらに好ましくは30分前に、それと結合する薬剤が装荷される、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項85】
治療活性を備えた薬学的組成物の少なくとも1用量が投与されることを特徴とする、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項86】
明確なバリア中の各種の孔を通じて薬剤を運搬する貫通物の流量が、バリアに作用する適切な駆動力または圧力の関数として決定され、そしてデータが、調合物または利用をさらに最適化するために次に使用される特性曲線によって好都合に説明される、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項87】
特性、例えば貫通性対圧力曲線が式(*)または同等物によって解析される、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項88】
3つの上記両親媒性成分をすべて含む拡張表面凝集体の適合性が通例の測定値の少なくとも20%、または標準偏差の少なくとも2倍のどちらか小さいほうだけ、対応する濃度で使用される少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第二の両親媒性成分を含む拡張表面凝集体の適合性、または対応する濃度で使用される少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第三の両親媒性成分を含む拡張表面の適合性のどちらか小さいほうを超える、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項89】
3つの上記両親媒性成分をすべて含む拡張表面凝集体の適合性が通例の測定値の少なくとも30%だけ、対応する濃度で使用される少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第二の両親媒性成分を含む拡張表面凝集体の適合性、または対応する濃度で使用される少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第三の両親媒性成分を含む拡張表面の適合性のどちらか小さいほうを超える、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項90】
3つの上記両親媒性成分すべてを含むESA中の上記の少なくとも1つの第二および上記の少なくとも1つの第三の化合物の総濃度が、少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第二の化合物を含むESA中の上記の少なくとも1つの第二の化合物の濃度および少なくとも1つの第一の化合物の対応する濃度と等しいかそれ以下である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項91】
3つの上記両親媒性成分すべてを含むESA中の上記の少なくとも1つの第二および上記の少なくとも1つの第三の化合物の総濃度が、少なくとも1つの第一の化合物の対応する濃度における、少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第二の化合物を含むESA中の上記の少なくとも1つの第三の化合物の濃度と等しいかそれ以下である、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項92】
適合性が、Pmax値の約60%付近でしばしば選択され、好ましくは57%である、Pmax値の規定の割合に一致するp*値の逆数値として表現される、先行請求項のいずれかに記載の組合せ。
【請求項93】
1つが膜形成であり、そして1つが第一の膜不安定化化合物である、2つの両親媒性化合物のみをそうでなければ含むESAの適合性を上昇させる、少なくとも第二の膜不安定化化合物としての、1つの膜形成化合物および2つの膜不安定化化合物を含む対応する三成分ESAを得るための、追加の少なくとも第三の両親媒性成分の使用であって、後者の種類のESAが前者のESAより高い適合性を持つための使用。
【請求項94】
先行請求項1から93のいずれかに記載の組合せにおける、請求項93に記載の第三の両親媒性成分の使用。
【請求項95】
液体媒体中の拡張表面凝集体の懸濁物であって:
少なくとも1つの第一の両親媒性成分と;
少なくとも1つの第二の両親媒性成分と;
少なくとも1つの第三の両親媒性成分と;
を含み、第一の両親媒性成分が膜形成脂質成分であり;第二のおよび第三の成分が膜不安定化成分であり;
第三の成分が非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)であり;そして
それにより凝集体が、25%を超えて凝集体直径を変化させることなく、貫通前の平均凝集体直径よりも少なくとも50%小さい孔を備えた半透性バリアを貫通することができる、
液体媒体中の拡張表面凝集体の懸濁物。
【請求項96】
液体媒体中の拡張表面凝集体の懸濁物であって:
少なくとも1つの第一の両親媒性成分と;
少なくとも1つの第二の両親媒性成分と;
少なくとも1つの第三の両親媒性成分と;
を含み、第一の両親媒性成分が膜形成脂質成分であり;第二のおよび第三の成分が膜不安定化成分であり;
第三の成分がNSAIDであり;そして
それにより第一および第二の(しかし第三のでない)成分、または第一および第三の(しかし第二のではない)成分を含み、第二または第三の成分が第一の成分の濃度に対する相対濃度Xにて存在する拡張表面凝集体が、第一、第二および第三の成分をともに含む拡張表面凝集体よりも孔横断前の平均凝集体直径よりも少なくとも50%小さい孔を備えたバリアを克服する低い傾向を持ち、それにより組合された第二および第三の成分の濃度が相対濃度Xと同じかそれ以下である、
液体媒体中の拡張表面凝集体の懸濁物。
【請求項97】
上記拡張表面凝集体が膜に包囲された液体充填小胞であり、上記第一の成分が膜形成脂質であり、そして上記第二および第三の成分が膜不安定化成分である、請求項95または96に記載の懸濁物。
【請求項98】
液体媒体中の拡張表面凝集体の懸濁物であって:
少なくとも1つの第一の両親媒性成分と;
少なくとも1つの第二の両親媒性成分と;
少なくとも1つの第三の両親媒性成分と;
を含み、第一の両親媒性成分が膜形成脂質成分であり;第二のおよび第三の成分が膜不安定化成分であり;
第三の成分が非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)であり;そして
それにより拡張表面凝集体が無傷の哺乳類皮膚を貫通し、それゆえ皮膚への溶液中の同じNSAID塗布の結果と比較して、皮膚中のNSAID濃度を上昇させることおよび/または皮膚を超えたNSAID分布の到達を増大させることが可能である、
液体媒体中の拡張表面凝集体の懸濁物。
【請求項99】
上記拡張表面凝集体が膜に包囲された液体充填小胞であり、上記第一の成分が膜形成脂質であり、そして上記第二および第三の成分が膜不安定化成分である、請求項98に記載の懸濁物。
【請求項100】
第三の(NSAID)成分がケトプロフェン、イブプロフェン、ジクロフェナク、インドメタシン、ナプロキセンまたはピロキシカムである、先行請求項のいずれかに記載の懸濁物。
【請求項101】
第一の成分がホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジックアシド、ホスファチジルセリン、スフィンゴミエリン、スフィンゴリン脂質、グリコスフィンゴ脂質、セレブロシド、セラミドポリヘキソシド、スルファチド、スフィンゴプラスマロゲン、またはガングリオシドから成る群より選択される、先行請求項のいずれかに記載の懸濁物。
【請求項102】
第一の成分が生物、好ましくは植物源、特にダイズ(マメ)、オリーブ、サフラワーまたはヒマワリ、アマニ、オオマツヨイグサ、サクラソウ、またはキャスターオイルなどのホスファチジルコリンである、請求項101に記載の懸濁物。
【請求項103】
第二の成分が表面活性剤である、先行請求項のいずれかに記載の懸濁物。
【請求項104】
表面活性剤が約5x10-7M〜約10-2Mの範囲の液体媒体中での溶解度を持つ、請求項103に記載の懸濁物。
【請求項105】
表面活性剤が10〜20の、さらに良好には12〜18の、そして最も好ましくは13〜17の親水性親油性比(HLB)を持つ、請求項103に記載の懸濁物。
【請求項106】
表面活性剤が非イオン性表面活性剤の群より選択され、好ましくはポリエチレングリコール−長脂肪鎖エステルまたは−エーテルからのポリエチレングリコール−ソルビタン長脂肪鎖エステル、ポリヒドロキシエチレン−長脂肪鎖エステルまたは−エーテル、あるいは表面活性剤状非イオン性リン脂質である、請求項102に記載の懸濁物。
【請求項107】
第一の成分がホスファチジルコリンであり、第三の(NSAID)成分がケトプロフェン、ジクロフェナク、イブプロフェン、インドメタシン、ナプロキセン、またはピロキシカムである、先行請求項のいずれかに記載の懸濁物。
【請求項108】
第二の成分が非イオン性表面活性剤であり、好ましくはポリエチレングリコール鎖がポリヒドロキシエチレン極性基によって潜在的に置換される、ポリエチレングリコール−ソルビタン−長脂肪鎖エステル、ポリエチレングリコール−長脂肪鎖エステルまたはポリエチレングリコール−長脂肪鎖エーテル型であるか、あるいは表面活性剤状非イオン性リン脂質である、請求項13に記載の懸濁物。
【請求項109】
凝集体が孔を貫通する前の平均凝集体直径が、平均孔直径より少なくとも40%大きい、先行請求項のいずれかに記載の懸濁物。
【請求項110】
第一の成分および第二の成分が液体媒体中の溶解度において、平均で少なくとも10倍異なる、先行請求項のいずれかに記載の懸濁物。
【請求項111】
第一の成分および第二の成分が液体媒体中の溶解度において、平均で少なくとも2倍異なる、先行請求項のいずれかに記載の懸濁物。
【請求項112】
少なくとも3つの両親媒性物質の総乾燥質量が0.01重量%〜50重量%である、先行請求項のいずれかに記載の懸濁物。
【請求項113】
少なくとも3つの成分によって形成された拡張表面が、平均半径15nm〜5000nmに相当する平均曲率を持つ、先行請求項のいずれかに記載の懸濁物。
【請求項114】
少なくとも1つのさらなる膜不安定化成分が低級脂肪族アルコールである、先行請求項のいずれかに記載の懸濁物。
【請求項115】
請求項95から114に記載の懸濁物を含む薬学的調製物。
【請求項116】
水性媒体中の液体充填小胞の懸濁物を含む薬学的調製物であって、小胞が少なくとも1つの脂質成分から形成された膜によって包囲され、少なくとも2つの膜不安定化成分を含み、
それにより第一および第二の(しかし第三のでない)成分、または第一および第三の(しかし第二のではない)成分を含み、第二または第三の成分が第一の成分の濃度に対する相対濃度Xにて存在する拡張表面凝集体が、第一、第二および第三の成分をともに含む拡張表面凝集体よりも孔横断前の平均凝集体直径よりも少なくとも50%小さい孔を備えたバリアを克服する低い傾向を持ち、それにより組合された第二および第三の成分の濃度が相対濃度Xと同じかそれ以下である、
薬学的調製物。
【請求項117】
水性媒体中の液体充填小胞の懸濁物を含む薬学的調製物であって、小胞が少なくとも1つの脂質成分から形成された膜によって包囲され、少なくとも3つの膜不安定化成分を含み、
膜不安定化成分が表面活性剤、非ステロイド性抗炎症薬、および/または低級脂肪族アルコールを含み、それにより膜不安定化成分が哺乳類皮膚を貫通する小胞機能を向上させ、それゆえ皮膚への溶液中の同じNSAID塗布の結果と比較して、皮膚中および皮膚を超えたNSAID分布の到達を増大させる、
薬学的調製物。
【請求項118】
第一の成分がホスファチジルコリンであり、第三の成分がNSAID、例えばケトプロフェン、ジクロフェナク、イブプロフェン、インドメタシン、ナプロキセン、またはピロキシカムである、請求項117に記載の薬学的調製物。
【請求項119】
表面活性剤が非イオン性表面活性剤の群より選択され、好ましくはポリエチレングリコール−長脂肪鎖エステルまたは−エーテルからのポリエチレングリコール−ソルビタン長脂肪鎖エステル、ポリヒドロキシエチレン−長脂肪鎖エステルまたは−エーテル、あるいは非イオン性、表面活性剤状リン脂質である、請求項117に記載の薬学的調製物。
【請求項120】
アルコールがn−プロパノール、イソ−プロパノール、2−プロパノール、n−ブタノール、2−ブタノール、1,2−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、またはエタノールである、請求項117に記載の薬学的調製物。
【請求項121】
溶液中および拡張表面凝集体中のNSAIDの見かけの解離定数(pKa)の対数を超え、後者のpKaが前者よりも高い、請求項117に記載の薬学的調製物。
【請求項122】
バルクpH値が6.4〜8.3であり、さらに好ましくは6.7〜8であり、最も好ましくは7〜7.7である、請求項117に記載の薬学的調製物。
【請求項123】
バルクイオン強度が0.005〜0.3であり、なお良好には0.01〜0.2であり、最良には0.05〜0.15である、請求項117に記載の薬学的調製物。
【請求項124】
調合物粘度が50mPa s〜30,000mPa sであり、好ましくは100mPa s〜10,000mPa sであり、さらに好ましくは200mPa s〜5000mPa sであり、および最も好ましくは400mPa s〜2000mPaである、請求項117に記載の薬学的調製物。
【請求項125】
第一の、すなわちリン脂質、成分および第三の、すなわちNSAID、成分が、懸濁物中に10/1〜1/1の相対モル比で存在する、請求項117に記載の薬学的調製物。
【請求項126】
第一の、すなわちリン脂質、成分、および第二の、すなわち表面活性剤、成分が、懸濁物中に40/1〜4/1の相対モル比で存在する、請求項117に記載の薬学的調製物。
【請求項127】
管またはそうでなければパッケージの形で、請求項115から126のいずれか一項に記載の薬学的調製物の、少なくとも1用量を含むキット。
【請求項128】
請求項114から127のいずれか一項に記載の薬学的調製物を温血哺乳類の皮膚に塗布することによる、末梢痛および/または炎症を治療するための方法。
【請求項129】
ドラッグデリバリーの深さを制御するために、面積あたりの各種調合物用量が選択される、請求項128に記載の方法。
【請求項130】
薬学的調合物が非閉塞性パッチで利用される、請求項127および128に記載の方法。
【請求項131】
NSAID分子を皮膚下および皮下筋肉内、および/または皮下関節に送達するための、先行請求項のいずれかに記載の経皮キャリアの使用。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つまたは少数の混合両親媒性物質コーティングを備えた拡張表面(ESA)を持つ対応する混合両親媒性物質凝集体の形の、適切な液体媒体中に懸濁された少なくとも1つの第一の(膜形成成分MFC)、少なくとも1つの第二の(膜不安定化成分MDC)、および少なくとも1つの第三の(膜不安定化成分MDC)両親媒性成分の組合せに基づく調製物であって、
3つの上記成分すべての組合せによって形成された上記ESAが、上記の少なくとも1つの第二および少なくとも1つの第三の両親媒性成分のみを含む凝集体の代表的な表面よりも、同じ濃度において、そして場合によって、上記の第一の両親媒性化合物(MFC)が存在しないことから生じた物理化学効果についての調節後に、平均で少なくとも50%より拡張された、上記液体媒体と接触した表面を有し、
生物学的、医学的、免疫学的、または化粧用の目的で半透性バリアの孔または他の狭窄部の中への、またはそれらを介した、および/または温血動物などの皮膚を介した、3つの両親媒性成分の1つでありうる活性成分の塗布、投与または輸送のための、
調製物。
【請求項2】
1つまたは少数の混合両親媒性物質コーティングを備えた拡張表面(ESA)を持つ混合両親媒性物質凝集体の形の、適切な液体媒体中に懸濁された少なくとも1つの第一の(膜形成成分MFC)、少なくとも1つの第二の(膜不安定化成分MDC)、および少なくとも1つの第三の(膜不安定化成分MDC)両親媒性成分の組合せを含む調製物であって、
−上記の少なくとも1つの第一の物質が、自己凝集する傾向を持ち、上記の少なくとも1つの第二および上記第三の物質よりも、上記液体媒体中で少なくとも10倍低い溶解性であり、第一に拡張表面を形成させ、
−上記の少なくとも1つの第二の物質が、上記液体媒体中で上記の少なくとも1つの第一の物質よりも10倍高い溶解性であり、それ自体、少なくとも1つの第一の物質のみを含有する表面よりも少なくとも2倍少なく拡張される表面を形成または表面の形成を補助する傾向を持ち、
−上記の少なくとも1つの第三の物質も、上記液体媒体中で第一の物質よりも少なくとも10倍高い溶解性であり、場合により上記第一の物質の自己凝集体よりも少なくとも10倍少ない凝集体を持つ自己凝集体を形成し;そして
−上記少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二のおよび少なくとも1つの第三の物質を平衡状態で含む上記拡張表面が、同じ濃度において、そして場合によって、上記の第一の両親媒性化合物(MFC)が存在しないことによる物理化学効果についての調節後に、少なくとも1つの第二または1つの第三の物質のみにより形成された表面よりも少なくとも50%大きい表面を有し、
生物学的または医学的目的で半透性バリアまたは狭窄部の中への、またはそれらを介した、および/または温血動物などの皮膚を介した、3つの両親媒性成分の1つでありうる少なくとも1つの活性成分の塗布、投与または輸送のための、
調製物。
【請求項3】
適切な液体媒体に懸濁されたすべてが両親媒性である少なくとも1つの第一の(膜形成成分、MFC)、少なくとも1つの第二の(膜不安定化成分、MDC)、および少なくとも1つの第三の(膜不安定化成分、MDC)を含む、拡張表面凝集体(ESA)の形の調製物であって、ESAがバリア孔を通過した後に測定して、そして球状ESA形態を仮定した場合に、平均ESA半径よりも少なくとも40%小さい半径を持つ孔を備えたバリアを上記ESAに通過させる、調製物。
【請求項4】
1つまたは少数の混合両親媒性物質コーティングを備えた拡張表面(ESA)を持つ対応する混合両親媒性物質凝集体の形の、適切な液体媒体中に懸濁された少なくとも1つの第一の(膜形成成分 MFC)、少なくとも1つの第二の(膜不安定化成分 MDC)、および少なくとも1つの第三の(膜不安定化成分 MDC)両親媒性成分の組合せに基づく調製物であって、上記MFCのみが少なくとも5000を超える凝集数を持つ拡張表面凝集体を形成し、MDCのみおよび両方のMDCの組合せのどちらも実質的に拡張された表面を持たず、上記の適切な液体媒体と接触した5000以下の凝集数を持つより小さい凝集体を形成する、調製物。
【請求項5】
上記拡張表面が膜表面の形である、請求項1から4のいずれかに記載の調製物。
【請求項6】
上記少なくとも1つの第二の物質が、上記少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二の、および少なくとも1つの第三の物質を含む拡張表面の柔軟性を、少なくとも1つの第一の物質のみによって形成された表面あるいは少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第三の物質によって形成された表面に比べて向上させる、請求項1から5のいずれかに記載の調製物。
【請求項7】
上記少なくとも1つの第二および1つの第三の物質がともに、上記少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二の、および少なくとも1つの第三の物質を含有する拡張表面の浸透性を、少なくとも1つの第一の物質のみによって形成された表面あるいは少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第三の物質によって形成された表面に比べて向上させる、請求項1から6のいずれかに記載の調製物。
【請求項8】
上記少なくとも1つの第二の物質または上記少なくとも1つの第三の物質が、少なくとも1つの第一の物質のみによって形成された拡張表面の平均直径より少なくとも1.4倍小さい最大直径を持つ狭窄部を通過する間に強制されたより高い曲率に対する上記1つの第一の、上記1つの第二の、および上記1つの第三の物質を含む上記拡張表面の相対安定性によって評価される高い曲率を許容する機能を向上させる、請求項1から7のいずれかに記載の調製物。
【請求項9】
少なくとも1つの第一の物質および少なくとも1つの第二の物質または少なくとも1つの第三の物質が、溶解度において平均で少なくとも10倍異なる、請求項1から8のいずれかに記載の調製物。
【請求項10】
少なくとも1つの第二の物質および少なくとも1つの第三の物質が、溶解度において平均で少なくとも2倍異なる、請求項1から9のいずれかに記載の調製物。
【請求項11】
少なくとも1つの第二の物質または少なくとも1つの第三の物質が、10〜20の親水性−親油性比を持つ、請求項1から10のいずれかに記載の調製物。
【請求項12】
上記1つの第一および上記1つの第三の物質と組合せて使用される上記の少なくとも1つの第二の物質の濃度が、上記1つの第一および上記1つの第二の物質のみを含む凝集体を少なくとも3つの物質すべての選択された組合せとして周囲の応力に対して適合性にするために必要な濃度の80%以下であり、それによって上記1つの第二および上記1つの第三の物質が役割を交換できる、請求項1から11のいずれかに記載の調製物。
【請求項13】
上記の少なくとも1つの第二の物質または上記の少なくとも1つの第三の物質の濃度が、場合により、請求項8に定義した相対濃度の少なくとも0.1%に達する、請求項1から12のいずれかに記載の調製物。
【請求項14】
上記1つの第一および上記1つの第二の物質と組合せて使用される上記の少なくとも1つの第三の物質の相対濃度が、
a)系におけるまたは上記の少なくとも3つの成分の凝集体における、上記第三の物質の溶解度によって定義される、あるいは
b)上記の少なくとも3つの成分の凝集体の安定性に対する、上記少なくとも1つの第三の物質の負の作用によって決定される、
系内の上記少なくとも1つの第三の物質の最大可能濃度の0.1%を超え、
それにより上記1つの第三および1つの第二の物質が役割も交換できる、請求項1から13のいずれかに記載の調製物。
【請求項15】
上記1つの第一および上記1つの第二の物質と組合せて使用される上記の少なくとも1つの第三の物質の相対濃度が、系におけるまたは上記凝集体における、上記第三の物質の溶解度によって定義される、あるいは上記の少なくとも3つの成分の凝集体の安定性に対する、上記の少なくとも1つの第三の物質の有害な効果によって決定される、上記少なくとも1つの第三の物質の最大可能濃度の10%〜95%であり、それにより上記1つの第三および1つの第二の物質が役割の交換もできる、請求項1から14のいずれかに記載の調製物。
【請求項16】
拡張表面を備えた高い適合性の凝集体をともに形成する、少なくとも3つの両親媒性物質すべての総乾燥質量が0.01重量%〜50重量%である、請求項1から15のいずれかに記載の調製物。
【請求項17】
上記の少なくとも3つの物質を含有する高い適合性を備えた拡張表面が、平均半径15nm〜5000nmに相当する平均曲率を持つ、請求項1から16のいずれかに記載の調製物。
【請求項18】
少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二の、および少なくとも1つの第三の物質を含む拡張表面が懸濁され、一価および/または少数価イオンを含む電解質の濃度および組成が、I=0.001〜I=1のイオン強度を持つように選択される、請求項1から17のいずれかに記載の調製物。
【請求項19】
少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二の、および少なくとも1つの第三の物質を含む拡張表面が懸濁され、一価および/または少数価イオンを含む電解質の濃度および組成が、
a)上記の少なくとも1つの第二の物質が一価イオン性である場合は、その見かけのイオン化定数(pKa)の対数の付近の、または上記の少なくとも1つの第二の物質が複数のイオン性基を持つ場合は、その溶解度を最大化するようなpKa値の付近の
b)上記の少なくとも1つの第二の物質がイオン性でない場合は、上記の少なくとも3つの物質のうちで最も迅速に電荷を消失する、またはそうでなければ最も感受性であるために最適なpHの付近の、
pH値を持つように選択される、請求項1から18のいずれかに記載の調製物。
【請求項20】
少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二の、および少なくとも1つの第三の物質を含むESAが懸濁される極性媒体のpH値がpH=pKa−3〜pH=pKa+3である、請求項1から19のいずれかに記載の調製物。
【請求項21】
液体媒体中で溶解性がより低く、および/または系内の表面構成物質である、少なくとも1つの第一の物質が脂質であり、これに対して液体媒体中で溶解性より高く、および/または上記拡張表面の許容される表面曲率または適合性を上昇させる、少なくとも1つの第二の物質が、通例、表面活性剤である膜不安定化両親媒性物質であり、そして上記の少なくとも1つの第三の物質が、上記拡張表面の許容される表面曲率または適合性を上昇させる独自の能力を持つ生物活性両親媒性成分であるか、あるいは上記の少なくとも第二の物質とは異なる膜不安定化両親媒性物質である、請求項1から20のいずれかに記載の調製物。
【請求項22】
分子が、液体媒体中に懸濁または分散した微小な流体液滴の形で配置され、自己凝集が可能である少なくとも1つの第一の物質、およびどちらも両親媒性である少なくとも1つの第二の物質ならびに少なくとも1つの第三の物質の1または複数の層のコーティングによって包囲され、
a)前者の物質および後者の2つの物質が、適切な液体媒体中での溶解度で少なくとも10倍異なるような、または
b)少なくとも1つの第二および第三の物質のうちより溶解性であるほうのホモ凝集体の平均半径、あるいは少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二の、および少なくとも1つの第三の物質のヘテロ凝集体が、3つのうちで最も溶解性が低い上記の少なくとも1つの第一の物質のホモ凝集体の平均半径よりも小さいような、
請求項1から21のいずれかに記載の調製物。
【請求項23】
少なくとも1つの第一の物質が極性または非極性の表面形成脂質である、請求項1から22のいずれかに記載の調製物。
【請求項24】
拡張表面中の少なくとも1つの第一の物質が二層膜を形成することが可能である、請求項1から23のいずれかに記載の調製物。
【請求項25】
極性液体媒体中の少なくとも1つの第一の物質の溶解度が10-12M〜10-7Mである、請求項1から24のいずれかに記載の調製物。
【請求項26】
拡張表面を形成する少なくとも1つの第一の物質が、生物源からの脂質、リポイド、対応する合成脂質、またはその組合せを含む群から選択される、請求項1から25のいずれかに記載の調製物。
【請求項27】
拡張表面を形成する上記の少なくとも1つの第一の物質が、グリセリド、糖脂質、グリセロリン脂質、イソプレノイド脂質、スフィンゴ脂質、ステロイド、ステリン(sterine)またはステロール、硫黄含有脂質、少なくとも1つのカーボハイドレート残基を含む脂質、および他の極性脂肪誘導体を含む群から選択される、請求項1から26のいずれかに記載の調製物。
【請求項28】
拡張表面を形成する上記の少なくとも1つの第一の物質が、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジックアシド、ホスファチジルセリン、スフィンゴミエリン、スフィンゴリン脂質、グリコスフィンゴ脂質、セレブロシド、セラミドポリヘキソシド、スルファチド、スフィンゴプラスマロゲン、およびガングリオシドを含む群から選択される、請求項1から27のいずれかに記載の調製物。
【請求項29】
上記拡張表面形成物質が、1つまたは2つの、必ずしも同一でない、アシル−、アルカノイル−、アルキル−、アルキレン−、アルケニル−、およびアルコキシから選択される脂肪鎖、オメガシクロ−ヘキシル−、シクロ−プロパン−、イソ−またはアンテイソ−分岐断片を備えた鎖、および対応する鎖の混合物を備えた脂質を含む群から選択される、請求項1から28のいずれかに記載の調製物。
【請求項30】
拡張表面を形成する上記物質が、n−デシル、n−ドデシル(ラウリル)、n−テトラデシル(ミリスチル)、n−ヘキサデシル(セチル)、n−オクタデシル(ステアリル)、n−エイコシル(アラキニル)、n−ドコシル(ベヘニル)、n−テトラコシル(リグノセリル)、9−シス−ドデセニル(ラウロレイル)、9−シス−テトラデセニル(ミリストレイル)、9−シス−ヘキサデセニル(パルミトレイニル)、9−シス−オクタデセニル(ペトロセリニル)、6−トランス−オクタデセニル(ペトロセライジニル)、9−シス−オクタデセニル(オレイル)、9−トランス−オクタデセニル(エライジニル)、9−シス−エイコセニル(ガドレイニル)、9−シス−ドコセニル(セトレイニル)、9−シス−テトラコソイル(ネルボニル)、n−デシルオキシ、n−ドデシルオキシ(ラウリルオキシ)、n−テトラデシルオキシ(ミリスチルオキシ)、n−ヘキサデシルオキシ(セチルオキシ)、n−オクタデシルオキシ(ステアリルオキシ)、n−エイコシルオキシ(アラキニルオキシ)、n−ドコソイルオキシ(ベヘニルオキシ)、n−テトラコソイルオキシ(リグノセリルオキシ)、9−シス−ドデセニルオキシ(ラウロレイルオキシ)、9−シス−テトラデセニルオキシ(ミリストレイルオキシ)、9−シス−ヘキサデセニルオキシ(パルミトレイニルオキシ)、6−シス−オクタデセニルオキシ(ペトロセリニルオキシ)、6−トランス−オクタデセニルオキシ(ペトロセライジニルオキシ)、9−シス−オクタデセニルオキシ(オレイルオキシ)、9−トランス−オクタデセニルオキシ(エライジニルオキシ)、9−シス−エイコセニル(ガドレイニルオキシ)、9−シス−ドコセニル(セトレイニルオキシ)、9−シス−テトラコソイル(ネルボニルオキシ)、n−デカノイルオキシ、n−ドデカノイルオキシ(ラウロイルオキシ)、n−テトラデカノイルオキシ(ミリストイルオキシ)、n−ヘキサデカノイルオキシ(パルミトイルオキシ)、n−オクタデカノイルオキシ(ステアロイルオキシ)、n−エイコサノイルオキシ(アラキノイルオキシ)、n−ドコソアニルオキシ(ベヘノイルオキシ)、n−テトラコサノイルオキシ(リグノセロイルオキシ)、9−シス−ドデセニルオキシ(ラウロレオイルオキシ)、9−シス−テトラデセノイルオキシ(ミリストレオイルオキシ)9−シス−ヘキサデセノイルオキシ(パルミトレイノイルオキシ)、6−シス−オクタデセノイルオキシ(ペトロセレノイルオキシ)、6−トランス−オクタデセノイルオキシ(ペトロセライジノイルオキシ)、9−シス−オクタデセノイルオキシ(オレオイルオキシ)、9−トランス−オクタデセノイルオキシエライジノイルオキシ、9−シス−エイコセノイルオキシ(ガドレイノイルオキシ)、9−シス−ドコセノイルオキシ(セトレイノイルオキシ)、9−シス−テトラコセノイルオキシ(ネルボノイルオキシ)および対応するスフィンゴシン誘導体鎖を備えた脂質を含む群から選択される、請求項1から29のいずれかに記載の調製物。
【請求項31】
上記の少なくとも1つの第二の物質が表面活性剤である、請求項1から30のいずれかに記載の調製物。
【請求項32】
上記表面活性剤が非イオン性、両性イオン性、アニオン性およびカチオン性表面活性剤を含む群から選択される、請求項31に記載の調製物。
【請求項33】
上記表面活性剤が拡張表面が調製される極性液体で10-6M〜10-2Mの溶解度を持つ、請求項31または32に記載の調製物。
【請求項34】
上記表面活性剤が、長鎖脂肪酸または長鎖脂肪アルコール、長鎖脂肪アンモニウム塩、例えばアルキル−またはアルケノイル−トリメチル−、−ジメチル−および−メチル−アンモニウム塩、アルキル−またはアルケノイル−サルフェート塩、あるいはコレート、デオキシコレート、グリココレート、グリコデオキシコレート、タウロデオキシコレート、タウロコレートの一価塩、アシル−またはアルケノイル−ジメチル−アミノキシド、長脂肪鎖、例えばアルカノイル、ジメチル−アミノキシドおよび特にドデシルジメチル−アミノキシド、長脂肪鎖、例えばアルキル−N−、メチルグルカミドおよびアルカノイル−N
−メチルグルカミド、長脂肪鎖−N,N−ジメチルグリシン、例えばN−アルキル−N,N−ジメチルグリシン、3−(長脂肪鎖−ジメチルアミノ)−アルカンスルホナート、例えば3−(アシルジメチルアンモニオ)−アルカンスルホナート、スルホンスクシナート塩の長脂肪鎖誘導体、長脂肪鎖−スルホベタイン、例えばN−アシル−スルホベタイン、長脂肪鎖ベタイン、ポリエチレン−グリコール−アシルフェニルエーテル、ポリエチレン−長脂肪鎖−エーテル、例えばポリエチレン−アシルエーテル、ポリエチレングリコール−イソ長脂肪鎖エーテル、例えばポリエチレングリコール−イソアシルエーテル、ポリエチレングリコール−ソルビタン−長脂肪鎖エステル、例えばポリエチレングリコール−ソルビタン−アシルエステルおよび特にポリエチレングリコール−モノラウレート(例えばTween 20)、ポリエチレングリコール−ソルビタン−モノオレアート(例えばTween 80)、ポリヒドロキシエチレン−長脂肪鎖エーテル、例えばポリヒドロキシエチレン−アシルエーテル(Brijシリーズ)、または対応するポリヒドロキシエチレン−アシルエステル(Myrjシリーズ)およびポリエトキシル化キャスターオイル40(Cremophor EL)、ソルビタン−モノ長脂肪鎖、例えばアルキレート(ArlacelまたはSpanシリーズ)、長脂肪鎖−N−メチルグルカミド、例えばアシル−N−メチルグルカミドまたはアルカノイル−N−メチルグルカミド、長脂肪鎖サルフェート、例えばアルキル−サルフェートおよびその塩;長脂肪鎖チオグリコシド、例えばアルキルチオグリコシド、各種のカーボハイドレートの長脂肪鎖誘導体、例えばペントース、ヘキソースおよびジサッカライド、特にアルキル−グルコシドおよびマルトシド;さらにリソ脂質、例えば一般のリン脂質の長脂肪鎖誘導体、特にリソ−グリセロホスファチジルコリン(=リソレシチン)、リソ−グリセロホスファチジルエタノールアミン(リソケファリン)、リソ−グリセロホスファチジックアシド、リソ−グリセロホスホリルグリセロール、リソ−グリセロホスホリルセリン、対応する短鎖リン脂質、および膜不安定化オリゴまたはポリペプチドを含む群より選択される、請求項31から33のいずれかに記載の調製物。
【請求項35】
少なくとも1つの第三の物質が荷電されていない場合に少なくとも1つの第二の物質が荷電され、少なくとも1つの第三の物質が荷電されている場合に少なくとも1つの第二の物質が荷電されず、上記の少なくとも1つの第一および1つの第二の物質について、または上記の少なくとも1つの第一および1つの第三の物質についても同様の好ましい組合せが可能である、請求項1から34のいずれかに記載の調製物。
【請求項36】
少なくとも1つが荷電されている少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二の、および少なくとも1つの第三の物質によって形成された表面が、1%〜75%の荷電成分を含有する、請求項1から35のいずれかに記載の調製物。
【請求項37】
表面支持の少なくとも1つの第一の物質が、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン−N−モノ−またはN−ジ−メチル、ホスファチジックアシドまたはそのメチルエステル、ホスファチジルセリンおよびホスファチジルグリセロールから選択され、それ自体で小型の凝集体を形成する少なくとも1つの第二の物質が、リソホスファチジックアシド、リソメチルホスファチジックアシド、リソホスファチジルグリセロール、リソホスファチジルコリン、および部分的にN−メチル化されたリソホスファチジルエタノールアミンから選択されるリソリン脂質;コレート、デオキシコレート、グリココレート、グリコデオキシコレートまたはタウロコレートの1価塩;十分に極性のステロール誘導体;ラウレート、ミリステート、パルミテート、オレアート、パルミトレアート、エライダートまたは他の長鎖脂肪酸塩;Tween−(登録商標)、Myrj−(登録商標)、またはBrij−(登録商標)表面活性剤;Triton(登録商標);および長鎖脂肪スルホナート、−スルホベタイン、−N−グルカミドまたは−ソルビタン(Arlacel(登録商標)またはSpan(登録商標))表面活性剤から選択される、請求項1から36のいずれかに記載の調製物。
【請求項38】
少なくとも1つの第三の物質が、少なくとも1つの第二の物質とは異なる表面活性剤ではなく、同様の表面活性剤クラスから選択される表面活性剤である場合、脂質膜を不安定化する生物活性両親媒性物質である、請求項1から37のいずれかに記載の調製物。
【請求項39】
少なくとも1つの第三または少なくとも1つの第二の物質の極性液体中の溶解度が5x10-6M〜1Mである、請求項1から38のいずれかに記載の調製物。
【請求項40】
少なくとも1つの第三の両親媒性物質または少なくとも1つの第二の両親媒性物質が脂質二層膜の表面に吸着するが、上記拡張表面が形成される極性液体と混和するか、極性液体に溶解する、請求項1から39のいずれかに記載の調製物。
【請求項41】
少なくとも1つの第三または少なくとも1つの第二の物質が薬剤である、請求項1から40のいずれかに記載の調製物。
【請求項42】
薬剤として作用できる、生物活性を備えた両親媒性化合物が、式
【化1】
(式中、
a)Raは疎水性基を表し、そしてRb、Rc、およびRdは相互に独立してそれぞれ水素、Cl−C4−アルキル、2−ヒドロキシエチル、アリルまたはシクロC3−C6−アルキル−C1−C3−アルキルを表すか、またはラジカルRb、Rc、およびRdのうち2つがともに−HN−、−N(C1−C4−アルキル)−、−N(2−ヒドロキシエチル)−によってまたは酸素によって割込まれたC4−またはC5−アルキレンを表し、あるいは;
b)RaおよびRbが2つの疎水性基であるか、またはともに疎水性基を表し、RcおよびRdが相互に独立してそれぞれ、水素、C1−C4−アルキル、アリルまたはシクロC3−C6−アルキル−C1−C3−アルキルを表し、あるいは
c)Ra、RbおよびRcはともに疎水性基を表し、そしてRdは水素またはC1−C4−アルキルを表し、そしてA―は薬学的に許容される酸のアニオンを表す)の置換アンモニウムの化合物であって、式
【化2】
(式中、Raは疎水性基を表し、Y+は、薬学的に許容される塩基のカチオンを表す)のカルボキシリックアシド塩として、式
【化3】
(式中、Raは疎水性基を表し、RbおよびRcは相互に独立して、それぞれ水素またはC1−C4−アルキルを表す)のアルファ−アミノ酸化合物として、式
【化4】
(式中、Raは疎水性基を表し、そしてY+は薬学的に許容される塩基のカチオンを表す)のホスホリックアシドモノエステルとして、または疎水性基Raおよび親水性基としてイミダゾリン、イミダゾリジンまたはヒドラジノ基を持つ化合物の酸付加塩としての、置換アンモニウム化合物である、請求項1から41のいずれかに記載の調製物。
【請求項43】
薬剤として作用できる、生物活性を備えた上記少なくとも1つの第三または少なくとも1つの第二の両親媒性物質が、式1
(式中、
a)疎水性基が、酸素または硫黄原子により割り込まれてもよい脂肪族炭化水素ラジカルであり、−CO(=O)−、−O−C(=O)−、−C(=O)−NH−、−O−C(=O)−NH−またはヒドロキシ基を含有してもよく、1〜3の単環式脂肪族または芳香族炭化水素ラジカルによって、二または三環式芳香族または部分飽和炭化水素ラジカルによって、単環式芳香族部分飽和または飽和ヘテロ環によって、または二または三環式芳香族部分飽和またはベンゾ縮合ヘテロ環によって置換されることが可能であり、あるいは単環式脂肪族または芳香族炭化水素ラジカルまたは二環式脂肪族またはベンゾ縮合炭化水素ラジカルでもよく、親水性基は、式
【化5】
(式中、Rb、Rc、およびRdは相互に独立してそれぞれ、水素、C1−C4−水素、C1−C4−アルキルまたは2−ヒドロキシエチルを表し、あるいは式中、ラジカルRb、Rc、およびRdのうち2つはともに、ピペリジノ、ピペラジニル、1−メチルピペラジニル、1−(2−ヒドロキシエチル−ピペラジニルまたはモルホリノを表し、および他のラジカルは水素を表す)の基であり、あるいは
b)疎水性基RaおよびRbは、1つまたは2つの単環式脂肪族または芳香族炭化水素ラジカルによって、あるいは置換された単環式芳香族部分飽和または飽和ヘテロ環によって置換することができる2つの脂肪族炭化水素ラジカルであるか、あるいはRaおよびRbはともに単環式芳香族飽和、部分飽和またはベンゾ縮合ヘテロ環を表し、親水性基は、式
【化6】
(式中、RcおよびRdは相互に独立してそれぞれ水素またはC1−C4−アルキルを表す)の基であり、あるいは
c)疎水性基はRa、RbおよびRcによりともに形成され、芳香族部分飽和またはベンゾ縮合へテロ環を表し、親水性基は式
【化7】
(式中、Rdは水素またはC1−C4−アルキル、好ましくはメチルを表し、A-は、薬学的に許容される酸のアニオン、または疎水性基Raが脂肪族炭化水素ラジカルであってもよい式2のカルボキシリックアシド塩であり、それは単環式芳香族炭化水素ラジカルによって、または二または三環式芳香族または部分飽和炭化水素ラジカルによって、単環式芳香族または部分飽和へテロ環によって、あるいは二または三環式芳香族部分飽和またはベンゾ融合へテロ環によって、あるいはステロイドラジカルによって置換することが可能であり、あるいはRaは単環式芳香族炭化水素ラジカル、二または三環式芳香族または部分飽和炭化水素ラジカル、単環式芳香族または部分飽和へテロ環、または二または三環式芳香族部分飽和またはベンゾ縮合ヘテロ環であり、そしてY+が薬学的に許容される塩基のカチオンである)の基である)の置換アンモニウム化合物である、請求項1から42のいずれかに記載の調製物。
【請求項44】
薬剤として作用する上記少なくとも1つの第三または少なくとも1つの第二の両親媒性物質が、セチルコリンクロリド、メタコリンクロリド、カルバコール、ムスカリン、ピロカルピン、アレコリン、フィゾスチグミン、ネオスチグミン、ピリドスチグミンブロミド、セロトニン、ヒスタミン、トリプタミン、ブフォテニン、サイロシビン、モルヒネ、ヒドロモルフォン、オキシモルフォン、レボルファノール、コデイン、ヒドロコドン、オキシコドン、ナロルフィン、ナロキソン、ナルトレキソン、ブプレノルフィン、ブトルファノール、ナルビフィン(nalbiphine)、フォルコジン、ペンタゾシン、ケタミン、メタゾシン、ペンタゾシン、シクラゾシン、ペチジン、セトベミドン(cetobemidon)、アルファフォロジン(alphaphrodine)、エトヘプタジン、プロジリジン、プロファドール(profadol)、メサドン、ノルメサゾン、イソメサドン、ジピパノン、フェナドキソン、ジメフェタノール(dimephethanol)、デキストロモラミド、D−プロポキシフェン、1−ベンジル−2−ジメチルアミノメチル−1−プロパノイルオキシテトラリン、トラマドール、ジメチルチアンブテン、ジアンプロミド、フェナンプロミド、プロピラム、チリジン、メトフォリン、エトニタゼン、エルゴタミン、ジヒドロエルゴタミン、ジヒドロエルゴクリプチン、メチセルギド、リスリド、ジメトチアジン、ジゾチフェン(dizotifen)、オキセトロン(oxetoron)、シプロへプタジン、プロカイン、クロロプロカイン、ヒドロキシプロカイン、プロポキシカインIオキシ−ブプロカイン、プロポキシメタカイン、ピリドカイン、ロイシノカイン、ブタカイン p テトラカイン、ヒドロキシテトラカイン、コルネカイン、エダン(edan)、ピペロカイン、シクロメチカイン、パレソキシサイン(parethoxysaine)、スタダカイン(stadacain)、シンコカイン、リドカイン、ピロカイン、グラノカイン(granocaine)、ブタニリカイン、トリカイン、メピバカイン、ブピバカイン、プリロカイン、カルチカイン(carticaine)、ジピペリドン、プロピコカイン、ジクロニン、プラモカイン、フォモカイン(fomocaine)、キニソカイン(quinisocaine)、プロフェナミン、プロメタジン、ペリシアジン、ペリメタジン、クロルプロマジン、ペルフェナジン、プロクロルペラジン、トリフルムプロマジン(triflumpromazine)、トリフルオペラジン、フルフェナジン、チオリダジン、メソリダジン、ピペラセタジン(piperacetazine)、アセトフェナジン、エチメマジン(ethymemazine)、ジメタクリン、オピプラモル、クロミプラミン、イミプラミン、デシミプラミン、トリミプラミン、クロロプロチキセン、チオチキセン、アミトリプチリン、ノルトリプチリン、ドキセピン、チエピン、プロトリプチリン、プロチペンジル(prothipendyl)、フェモキセチン(femoxetin)、シタロプラム、ジメリジン、トレベンゾミン(trebenzomin)、ビロキサジン、ノミフェンシン、フェモキセチン(femoxetin)、トラニルシグロミン、パージリン、エトリプタミン、フルラゼパム、メスカリン、Nアルファ、Nアルファ−ジメチル−トリプタミン、ブフォテニン、サイロシン、サイロシレイン(psilocylein)、スコポラミン、アトロピン、ベンザトロピン、トリヘキシフェニジル、シクリミン、プリジノール、ビピペリジン、プロシクリジン、カラミフェン、フェングルタルイミド、オルフェナドリン、クロルフェノキサミン、メチキセン、ドキサプラム、アンフェタミン、メタンフェタミン、プロピルヘキセドリン、プロリンタン、フェンカンファミン、メチルフェニドール(methylphenidol)、ピプラドロール、フェンメトラジン、ジエチルプロピオン、メクロフェノキサット(meclofenoxat)、ナフチドロフリル、デキサンフェタミン、フェンテルミン、クロルフェンテルミン、フェンフルラミン、アンフェプラモン、フェンメトラジン、フェンジメトラジン、ツボクマリン(tubocumarin)、アルクロニウムクロリド、ガラミントリエチオジド(gallamin triethiodide)、ヘキサカルバコリンブロミド、パンクロニウムブロミド、スキサメトニウムクロリド、デカメトニウムブロミド、スコポラミンブチルブロミド、ベボニウムメチルサルフェート、バレタメートブロミド、メタンテリンブロミド、カミロフィン、ヘキサヒドロアジフェニン、アジフェニン、フェンカルバミド、ベンジルクラミン(benzyclamine)、ジタキソール、クロロキン、タモキシフェン、エタモキシトリフェトール(ethamoxytriphetol)、フェンベンザミン、トリペレナミン(tripelenamin)、クロルピラミン、メピラミン、メタフェニレン、メタピリレン、クロロピリレン、ヒストピロクリン(histpyrroclin)、バミピン(bamipin)、セナリジン(thenalidine)、クレミゾール、メトジラジン、イソチペンジル、オキソメナジン(oxomenazine)、ジフェンヒドラミン、メドリルアミン、クロロフェノキサミン、シラクロロフェノキサミン、カルビノキサミン、ジフェンピラリン、クレマスチン、アメト−ベンゾピエン、フェニラミン、クオロフェニラミ
ン、ブロモフェニラミン、トリプロリジン、シクリラミン(cycliramine)、フェニンダミン、ジメチンデン、シプロへプタジン、ケトチフェン、エピネフリン(アドレナリン)、ノルエピネフリン(ノルアドレナリン)、ドーパミン、ノルデフリン、エチルノルエピネフリン、イソプレナリン、イソエトリン、メタプロテレノール、オルシプレナリン、メタラミノール、フェレフリン、ヒドロキシアンフェタミン、メトキシフェナミン、メトキサミン、アルブテロール、エフェドリン、ノルエフェドリン、フェンフルラミン、フェニルプロパノールアミン、ホレドリン、チラミン、ジクロロイソプレナリン、ノルフェネフリン、オクトパミン、エチレフリン、アセブトロール、アテノロール、メトプロロール、トリプロロール、アルプレノロール、オクスプレノロール、ブニトロロール、ブプラノロール、タリノロール、フェンブトロール、ブフェトロール、バルビアン(varbian)(R、S−またはS−形)、プロパノロール、インデノロール、ピンドロール、メピンドロール、ナドロール、ブノロール、ソファロール、ニフェナロール、カベタロール(cabetalol)、ブフェナロール(bufenalol)、レセルピン、レシナミン、シリンゴピン(syringopine)、クロロテトラシクリン、オキシテトラサイクリン、テトラサイクリン、デメチルクロロテトラサイクリン、メタサイクリン、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、ロリテトラサイクリン、キニン、コンキニジン、キニジン、シンコニン、パマキン、プルルマキン(prlmaquine)、ペンタキン、クロロキン、サントキン、ヒドロキシクロロキン、アモジアキン、メパクリン、ビグアニド(biguanid)−1,3,5−トリアジン、プログアニル、ブロモグアニル、クロロプログアニル、ニトログアニル、シクログアニルエンボナート、ピリメタミン、トリメトプリム、ルカントン(lucanthone)、ヒカントン(hycanthone)、ミラシル(miracil) AまたはB、アマンタジン、シクロオクチルアミン、リマンタジン、およびプレドニゾロンジエチルアミノアセテートからなる群より選択される置換アンモニウム化合物または対応する塩形成によりアンモニウム化合物に変換可能であるアミノ化合物である、請求項1から43のいずれかに記載の調製物。
【請求項45】
上記の少なくとも1つの第三または少なくとも1つの第二の両親媒性物質が置換アンモニウム化合物または塩形成によりアンモニウム化合物に変換できる対応するアミノ化合物として薬剤の役割を果たし、
R1が低級アルキル、例えばメチルを表し、Aが基N−νR1、酸素または硫黄を表し、およびR2が水素またはシアノを表す式の、抗うつ剤付加塩と;式
【化8】
(式中、R1は、低級アルキルアミノ−低級アルキル、例えば3−メチルアミノ−n−プロピル、ジ低級アルキル−アミノ−低級アルキル、例えば3−ジメチルアミノ−n−プロピルまたは3−(4−(2−ヒドロキシエチル)−ピペラジン−1−イル)−n−プロピルを表し、Aはエチレンまたはビニレンを表す)の抗うつ剤の酸付加塩、あるいはアンフェタミン、メタンフェタミン、ベンズフェタミン、プロピル−ヘキセドリン、プロリンタン、フェンカムフィン、メチルフェニデート、ピプラドロール、フェンメトラジン、アジフェニン、エピネフリン、ノルエピネフリン、ドーパミン、ノルデフリン、エチル−ノルエピネフリン、イソプレナリン、イソエトリン、メタプロテレノール、オルシプレナリン、メタラミノール、フェレフリン、ヒドロキシアンフェタミン、メトキシフェナミン、エフェドリン、ノルエフェドリン、ホレドリン、チラミン、ノルフェネフリン、オクトパミン、アセブトロール、アテノロール、トリプロロール、アルプレノロール、オクスプレノロール、ブニトロロール、ブプラノロール、タリノロール、フェンブトロール、ブフェトロール、バルビアン(varbian)(R、S−またはS−形)、レセルピン、レシナミン、シリンゴピン(syringopine)またはプレドニゾロンジエチルアミノアセテートの酸付加塩からなる群より選択される化合物である、請求項1から44のいずれかに記載の調製物。
【請求項46】
上記の少なくとも1つの第三または第二の両親媒性物質が、式1の置換アンモニウム化合物として、または塩形成によりアンモニウム化合物に変換できる対応するアミノ化合物、1−(2R−2−ヒドロキシ−3メチルアミノプロピル)ジベンゾ[b,e]ビシクロ[2.2.2]オクタジエン、および2R,S−異性体混合物、マプロチリン、ベンゾオクタミン、3−メチルジベンゾ[2,3:6,7]オキセピノ[4,5−ジアゼピンヒドロクロリド,7−シアノ−3−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ジベンゾ[2,3:6,7]−チエピノ[4,5−d]アゼピンメタンスルホナート、3,10−ジメチル−1,2,3,4,5,10−ヘキサヒドロジベンゾ[b,f]アゼピノ[4,5]アゼピンマレアート、クロミプラミン、オピプラモール、デシプラミン、イミプラミンまたはイミプラミンN−オキシド、エフェドリン、ノルエフェドリン、1−イソプロピルアミノ−3−[4−(2−メチルチオエトキシ)フェノキシ]プロパン−2−オール、1−イソプロピルアミノ−3−(2−ピロール−1−イルフェノキシ)−プロパン−2−オール、オクスプレノロール、プレナルテロール、アジフェニン、プレドニゾロンジエチルアミノアセテート、またはレセルピンとして薬剤の役割を果たす、請求項1から45のいずれかに記載の調製物。
【請求項47】
上記の少なくとも1つの第三または第二の両親媒性物質が、カルボキシリックアシド塩または塩形成によりカルボキシリックアシド塩に変換できるカルボキシリックアシド化合物、メチルプレドニゾロンナトリウムスクシナート、プレドニゾロンナトリウムスクシナート、3,20−ジオキソ−5β−プレグナン、ヒドロキシジオンスクシナートナトリウム、11,20−ジオキソ−3アルファ−ヒドロキシ−5アルファ−プレグナン、アルファドロン、コーリックアシドまたはデオキシコーリックアシド塩、アルクロフェナク、イブフェナク、イブプロフェン、クリンダナク、フェンクロラク、ケトプロフェン、フェノプロフェン、インドプロフェン、フェンクロフェナク、ジクロフェナク、フルルビプロフェン、ピルプロフェン、ナプロキセン、ベンゾキサプロフェン、カルプロフェン、シクロプロフェン、メフェナミックアシド、フルフェナミックアシド、トルフェナミックアシド、メクロフェナミックアシド、ミフルミックアシド、クロニキシン、フルニキシン、インドメタシン、オキシメタシン(oxmetacin)、イントラゾール(intrazol)、アセメタジン(acemetazin)、シンメタシン(cinmetacin)、ゾメピラク、トルメチン、コルピラック(colpirac)、チアプロフェニックアシド、ベンザダック、PGE2(ジノプロストン)、PGF2アルファ(ジノプロスト)、15(S)−15−メチル−PGE2、15(S)−15−メチル−PGF2アルファ(カルボプロスト)、(±)15(Xi)−15−メチル−13,14−ジヒドロ−11−デオキシ−PGE1(デプロスチル)、15(S)−15−メチル−11−デオキシ−PGE(ドキサプロスト)、16,16−ジメチル−PGE2、17−フェニル−18,19,20−トリノール−PGF2アルファ、16−フェノキシ−17,18,19,20−テトラノール−PGF2、またはN−メチルスルホニル−16−フェノキシ−17,18,19,20−テトラノール−PGF2アルファ(スルプロストン)、ナリキシジックアシド、シノキサシン、オキソリニックアシド、ピロニジックアシド、ピペニジックアシド、ペニシリンGまたはV、フェネシチリン、プロピシリン、ナフシリン、オキサシリン、クロキサシリン、ジクロキサシリン、フルクロキサシリン、シクラシリン、エピシリン、メシリナム、メチシリン、アズロシリン、スルベニシリン、チカルシリン、メズロシリン、ピペラシリン、カリンダシリン、アジドシリン、シクラジリン、セファクロール、セフロキシム、セファズルール(cefazlur)、セファセトリル、セファゾリン、セファレキシン、セファドロキシル、セファログリシン、セファキシチン、セファロリジン、セフスロジン、セフォチアム、セファジジン、セフォニシド、セフォタキシム、セフメノキシム、セフチゾキシム、セファロチン、セフラジン、セファマンドール、セファノン、セファピリン、セフロキサジン、セファトリジン、セフトリキソン、セフォラニド、マクソラクタム、クラブラニックアシド、ノカルヂシン A(nocardicine A)、スルバクタム、アズトレオナム、チエナマイシン、クロラムブシルまたはメトトキサレートとして薬剤の役割を果たす、請求項1から46のいずれかに記載の調製物。
【請求項48】
上記の少なくとも1つの第三または第二の両親媒性物質が、薬剤の役割を果たし、副腎皮質抑制剤、β−抗アドレナリン剤、アンドロゲン、抗アンドロゲン、駆虫薬、同化剤、麻酔剤、鎮痛剤、蘇生薬、抗アレルギー剤、抗不整脈剤、抗動脈硬化薬、抗喘息薬、気管支鎮痙薬(bronchospasmolytic)、抗生物質、制吐剤、抗癲癇薬、抗線維素溶解薬、抗痙攣薬、抗コリン作用薬、酵素、補酵素または対応する阻害剤、抗ヒスタミン薬、覚醒薬、薬剤活性の生物阻害剤、抗低張剤(antihypotonic)、抗凝血剤、抗真菌剤、筋無力症治療薬、パーキンソン病またはアルツハイマー病用の薬剤、抗炎症薬、解熱剤、抗リウマチ剤、消毒薬、呼吸蘇生薬(respiratory analeptic)または呼吸刺激薬、気管支拡張剤、強心剤、化学療法薬、冠動脈拡張剤、細胞成長抑止剤、利尿薬、神経節遮断薬、グルココルチコイド、アンチフルー剤(antiflew agent)、止血剤、催眠薬、免疫グロブリンおよびその断片、免疫活性物質、生物活性カーボハイドレート、生物活性カーボハイドレート誘導体、避妊薬、偏頭痛治療薬、ミネラロコルチコイド、モルヒネ拮抗薬、筋肉弛緩剤、麻薬、神経治療薬、神経弛緩薬、神経伝達物質またはその拮抗薬、小型ペプチド、小型ペプチド誘導体、眼科薬、交感神経興奮剤または交感神経遮断剤、副交感神経刺激剤または副交感神経遮断剤、疥癬薬、散瞳薬、精神刺激薬、鼻科薬、睡眠導入薬またはその拮抗薬、鎮静薬、鎮痙薬、抗結核薬、血管収縮薬または血管拡張薬、ウィルス抑制剤、外傷治療物質、または上述の薬剤の組合せとして作用する、請求項1から47のいずれかに記載の調製物。
【請求項49】
薬剤含有率が、上記拡張表面を形成する3つの上記物質すべての総質量と比較して、0.1rel.%〜60rel.%である、請求項1から48のいずれかに記載の調製物。
【請求項50】
上記の少なくとも1つの第三または第二の物質が低分子量免疫調節剤である、請求項1から49のいずれかに記載の調製物。
【請求項51】
上記の少なくとも1つの第三または第二の物質が生体触媒である、請求項1から50のいずれかに記載の調製物。
【請求項52】
上記の少なくとも1つの第三または第二の物質がある生体物質の作用の低分子量作用薬または拮抗薬である、請求項1から51のいずれかに記載の調製物。
【請求項53】
上記の少なくとも1つの第三または第二の物質が補酵素である、請求項1から52のいずれかに記載の調製物。
【請求項54】
上記の少なくとも1つの第三または第二の物質がホルモンである、請求項1から53のいずれかに記載の調製物。
【請求項55】
上記の少なくとも1つの第三または第二の物質が、膜不安定化特性を備えた低〜中程度の重量のポリペプチドである、請求項1から54のいずれかに記載の調製物。
【請求項56】
上記の少なくとも1つの第二の物質がシクロオキシゲナーゼまたはリポキシゲナーゼ阻害剤であり、少なくとも1つの第三の物質が、好ましくはソルビタン−ポリオキシエチレン−アルキルまたは−アルキレンエステルのクラスに属する、あるいはポリオキシエチレン−アルキルまたは−アルキレンエーテルである、1〜10μMの範囲の溶解度を持つ非イオン性表面活性剤である、請求項1から55のいずれかに記載の調製物。
【請求項57】
微小液滴をともに包囲する、少なくとも1つの第一の物質、少なくとも1つの第二のおよび少なくとも1つの第三の物質によって形成された膜の形で拡張表面を供給することによる、薬剤キャリア、薬剤デポーにおける、または他の種類の医療または生物用途のための、請求項1から56のいずれかに記載の調製物の使用であって、薬剤である生物活性を備えた物質は主に上記液滴表面と結合されるか、あるいは主に液滴に包含されて、次に薬剤が作用する予定の場所までキャリアによって運搬される、調製物の使用。
【請求項58】
特に生物学的、医学的、免疫学的、または化粧用の目的で温血動物の皮膚の中へ、またはそれを通じて、3つの両親媒性成分のうちの1つである活性成分を輸送する調合物の製造のための、請求項1から56のいずれかに記載の物質の調製物の使用。
【請求項59】
生物学的、化粧用および/または薬学的活性剤の調合物の形での、請求項1から56のいずれかに記載の調製物を調製する方法であって、
−少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第二の物質によって形成された上記拡張表面が少なくとも1つの第一の物質のみよりも適合性であり、少なくとも1つの第二の物質のみによって形成された表面が小型凝集体を形成するように、上記媒体に接触したときに拡張表面をともに形成する少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第二の物質を選択するステップと;代わりに
−少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第三の物質によって形成される上記拡張表面が少なくとも1つの第一の物質のみよりも適合性であり、少なくとも1つの第三の物質のみによって形成された表面が、もしこの物質が自己凝集性でない場合に小型凝集体形成するように、上記媒体に接触したときに拡張表面をともに形成する少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第二の物質を選択するステップと;および
−生じた少なくとも三成分の組合せの表面が少なくとも1つの第一および1つの第二の物質のみから調製された表面よりも、または少なくとも1つの第一および1つの第三の物質のみによって形成された表面よりもなお適合性であるように、少なくとも1つの第一の、少なくとも1つの第二の、および少なくとも1つの第三の物質から上記組合せを生成して、最終調製物を得るために、制御された機械的断片化によって形成された上記拡張表面に上記第三の物質が少なくとも部分的に包含されるように、少なくとも1つの第三の物質の存在下で、または少なくとも1つの第三の物質と混合される前に、少なくとも2または3すべての上記物質の組合せを、制御された機械的断片化によって懸濁物に加えるステップと;
を含む方法。
【請求項60】
上記の制御された機械的断片化の手段が、濾過、圧力変化または機械的均質化、振とう、攪拌または混合を含む、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
液体媒体懸濁物の特性が、請求項1から55のいずれか一項に一致する、請求項59または60に記載の方法。
【請求項62】
上記活性剤が抗糖尿病薬、成長因子、免疫調節剤、酵素、認識分子、副腎皮質抑制剤、抗アドレナリン剤、アンドロゲン、抗アンドロゲン、駆虫薬、同化剤、麻酔剤、鎮痛薬、蘇生薬、抗アレルギー剤、抗不整脈剤、抗動脈硬化薬、抗喘息薬、気管支鎮痙薬(bronchospasmolytic)、抗生物質、アンチドレプレッシヴァ(antidrepressiva)、抗精神病剤、アンチドッツ(antidots)、制吐剤、抗癲癇薬、抗線維素溶解薬、抗痙攣薬、抗コリン作用薬、酵素、補酵素または対応する阻害剤、抗ヒスタミン薬、覚醒薬、薬剤活性の生物阻害剤、抗低張剤(antihypotonic)、抗凝血剤、抗真菌剤、筋無力症治療薬、パーキンソン病またはアルツハイマー病用の薬剤、抗炎症薬、解熱剤、抗リウマチ剤、消毒薬、呼吸蘇生薬(respiratory analeptic)または呼吸刺激薬、気管支拡張剤、強心剤、化学療法薬、冠動脈拡張剤、細胞成長抑止剤、利尿薬、神経節遮断薬、グルココルチコイド、アンチフルー剤(antiflew agent)、止血剤、催眠薬、免疫活性物質、避妊、偏頭痛治療薬、ミネラロコルチコイド、モルヒネ拮抗薬、筋肉弛緩剤、麻薬、神経治療薬、神経弛緩薬、神経伝達物質またはその拮抗薬、ペプチド、ペプチド誘導体、眼科薬、交感神経興奮剤または交感神経遮断剤、副交感神経刺激剤または副交感神経遮断剤、疥癬薬、散瞳薬、精神刺激薬、鼻科薬、睡眠導入薬またはその拮抗薬、鎮静薬、鎮痙薬、抗結核薬、血管収縮薬または血管拡張薬、ウィルス抑制剤、外傷治療物質、または上述の薬剤の組合せを含む群より選択される、請求項59から61のいずれかに記載の方法。
【請求項63】
上記の少なくとも3つの両親媒性物質が、そのままの状態で使用されるか、あるいは水または水混和性流体を含む生理学的に適合する極性流体中に、あるいは溶媒和仲介剤(solvation−mediating agent)中に極性溶液とともに溶解されるかのどちらかである、請求項59から62のいずれかに記載の方法。
【請求項64】
上記極性溶液が二層膜を不安定化する少なくとも1つの表面活性剤または表面活性剤状両親媒性物質、およびさらに少なくとも1つの膜不安定化、生物活性成分または追加の表面活性剤を含有する、請求項59から63のいずれかに記載の方法。
【請求項65】
上記表面の形成が、流体相への物質添加、逆相からの蒸発によって、注射または透析によって、あるいは機械的応力の補助を用いて誘発される、請求項59から64のいずれかに記載の方法。
【請求項66】
上記表面の形成が濾過によって誘発され、濾材が0.01μm〜0.8μmの孔直径を持ち、孔直径の好ましい選択が所望の最終凝集体寸法によって変わる、請求項59から65のいずれかに記載の方法。
【請求項67】
複数のフィルタを連続して、または並列して使用する、請求項59から66のいずれかに記載の方法。
【請求項68】
上記薬剤およびキャリアが上記拡張表面の形成後に、少なくとも部分的に結合するように作成される、請求項59から67のいずれかに記載の方法。
【請求項69】
薬剤分子が結合させられる上記拡張表面が、好都合である場合には適切な濃縮物または凍結乾燥物から、調合物利用の直前に作成される、請求項59から68のいずれかに記載の方法。
【請求項70】
請求項1から56のいずれかに記載の調製物に基づいた薬学的組成物を含む容器。
【請求項71】
請求項1から56のいずれかに記載の調製物に基づいた薬学的組成物を含む少なくとも1つの容器を含むパッケージ。
【請求項72】
3つの上記両親媒性成分をすべて含む拡張表面凝集体の適合性が通例の測定値の少なくとも20%、または標準偏差の少なくとも2倍のどちらか小さいほうだけ、対応する濃度で使用される少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第二の両親媒性成分を含む拡張表面凝集体の適合性、または対応する濃度で使用される少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第三の両親媒性成分を含む拡張表面の適合性のどちらか小さいほうを超える、請求項1から56のいずれかに記載の調製物。
【請求項73】
3つの上記両親媒性成分すべてを含むESA中の上記の少なくとも1つの第二および上記の少なくとも1つの第三の化合物の総濃度が、少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第二の化合物を含むESA中の上記の少なくとも1つの第二の化合物の濃度および少なくとも1つの第一の化合物の対応する濃度と等しいかそれ以下である、請求項1から56および72のいずれかに記載の調製物。
【請求項74】
3つの上記両親媒性成分すべてを含むESA中の上記の少なくとも1つの第二および上記の少なくとも1つの第三の化合物の総濃度が、少なくとも1つの第一の化合物の対応する濃度における、少なくとも1つの第一および少なくとも1つの第二の化合物を含むESA中の上記の少なくとも1つの第三の化合物の濃度と等しいかそれ以下である、請求項1から56、72および73のいずれかに記載の調製物。
【請求項75】
適合性が、Pmax値の60%でしばしば選択され、好ましくは57%である、Pmax値の規定の割合に一致するp*値の逆数値として表現される、請求項1から56および72から74のいずれかに記載の調製物。
【請求項76】
1つが膜形成であり、そして1つが第一の膜不安定化化合物である、2つの両親媒性化合物のみをそうでなければ含むESAの適合性を上昇させる、少なくとも第二の膜不安定化化合物としての、1つの膜形成化合物および2つの膜不安定化化合物を含む対応する三成分ESAを得るための、追加の少なくとも第三の両親媒性成分の使用であって、後者の種類のESAが前者のESAより高い適合性を持つための使用。
【請求項77】
請求項1から56および72から75のいずれかに記載の調製物における、請求項76に記載の第三の両親媒性成分の使用。
【請求項78】
請求項1から56のいずれかに記載の調製物を用いる、NSAID分子を皮膚科および皮下筋肉内、および/または皮下関節に送達するための薬剤の製造方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2006−505619(P2006−505619A)
【公表日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−500984(P2005−500984)
【出願日】平成15年10月9日(2003.10.9)
【国際出願番号】PCT/EP2003/011202
【国際公開番号】WO2004/032900
【国際公開日】平成16年4月22日(2004.4.22)
【出願人】(504318131)アイディーイーエー アーゲー (2)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成15年10月9日(2003.10.9)
【国際出願番号】PCT/EP2003/011202
【国際公開番号】WO2004/032900
【国際公開日】平成16年4月22日(2004.4.22)
【出願人】(504318131)アイディーイーエー アーゲー (2)
【Fターム(参考)】
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