説明

印刷システム、情報処理装置

【課題】用紙の他、トナー等の印刷部材を節約できる様々な印刷パラメータに対応でき、印刷部材の節約状況を把握しユーザに印刷部材の節約を促すことができる印刷システムを提供する。
【解決手段】PC10は、ユーザが設定した印刷パラメータが、用紙、トナー等の印刷部材の節約に寄与する印刷パラメータの場合には、印刷データと共に、PC10のユーザを識別する識別情報と、前記印刷パラメータに対して予め定められたエコポイントを、画像形成装置20に送信する。画像形成装置20は、印刷データ共に受信した、前記識別情報と前記エコポイントをサーバ装置30に転送する。サーバ装置30は、画像形成装置20から送信された前記識別情報と前記エコポイントを受信し、対応付けて集計・記録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷部材の節約をユーザに促すことができる印刷システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、画像形成装置において消費される印刷用紙(以下、用紙と記す)の節約をユーザに促す手法が様々提案されている。例えば、特許文献1には、N−Up(集約印刷)や両面印刷など用紙の節約に寄与する印刷パラメータが設定された場合に、当該印刷パラメータに基づく印刷実行により、節約できる用紙の枚数をカウント・表示し、用紙の節約状況を把握できる画像形成装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−186361号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示の画像形成装置では、節約できる用紙の枚数を把握できるが、用紙の他、トナー等を含んだ印刷部材の節約状況を把握することができない。また、印刷部材の節約(省資源)の観点からすれは、用紙やトナー等の印刷部材を節約できる印刷パラメータは、N−Up、両面印刷の他にも様々ある。
【0005】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、用紙の他、トナー等の印刷部材を節約できる様々な印刷パラメータに対応でき、印刷部材の節約状況を把握しユーザに印刷部材の節約を促すことができる印刷システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の技術手段は、印刷データを印刷する際に設定される印刷パラメータについて、画像形成装置で消費される印刷部材の節約に寄与する印刷パラメータに対して予め定められたポイント情報を記録したテーブルと、ユーザによって前記印刷部材の節約に寄与する印刷パラメータが設定された場合、前記テーブルに基づきポイント情報を計算するポイント計算部とを備え、前記画像形成装置に前記印刷データを送信する際に、前記計算されたポイント情報を出力することを特徴とする情報処理装置である。
【0007】
第2の技術手段は、印刷データを印刷する画像形成装置と、当該画像形成装置に印刷データを送信する第1の技術手段の複数の前記情報処理装置とがネットワークを介して接続される印刷システムにおいて、前記情報処理装置は、更に、当該情報処理装置のユーザを識別する識別部を備え、前記印刷データと共に、情報処理装置のユーザを識別する識別情報、計算されたポイント情報を前記画像形成装置に送信し、前記画像形成装置は、前記印刷データ共に受信した、前記識別情報と前記ポイント情報を対応付けて集計・記録し、前記情報処理装置からのポイント情報出力指示信号を受信すると、前記記録されたポイント情報を当該情報処理装置に出力することを特徴とする印刷システムである。
【0008】
第3の技術手段は、第2の技術手段の前記印刷システムにおいて、複数の前記画像形成装置と、更に、印刷データに係る各種情報を記録するサーバ装置とがネットワークを介して接続され、前記画像形成装置は、前記印刷データ共に受信した、前記識別情報と前記ポイント情報を、前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置は、受信した、前記識別情報と前記ポイント情報を対応付けて集計・記録し、前記情報処理装置からのポイント情報出力指示信号を受信すると、前記記録されたポイント情報を当該情報処理装置に出力することを特徴とする印刷システムである。
【0009】
第4の技術手段は、第2の技術手段において、前記テーブルに記録されたポイント情報は、印刷部材の節約により減少する二酸化炭素排出量に基づいて、定められていることを特徴とする。
【0010】
第5の技術手段は、第1又は第4の技術手段において、特定の印刷データと、当該印刷データについて前記ポイント計算部によって計算されたポイント情報とを対応付けて記憶する記憶部を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明により、印刷部材の節約状況を的確に把握しユーザに印刷部材の節約を促すことができ、その結果、印刷部材の省資源化を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係る印刷システムの概略を説明するための図である。
【図2】PCの機能ブロック図である。
【図3】画像形成装置の機能ブロック図である。
【図4】サーバ装置の機能ブロック図である。
【図5】エコポイントテーブルの一例を示した図である。
【図6】印刷ジョブデータの一例を示した図である。
【図7】エコポイントの記録形式を説明した図である。
【図8】エコポイントの生成送信処理を説明するフロー図である。
【図9】エコポイントの記録処理を説明するフロー図である。
【図10】省資源化に寄与する印刷パラメータを示した画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、本発明に係る印刷システム1の概略を説明するための図である。
印刷システム1は、例えば、情報処理装置であるPC10、画像形成装置20、印刷データに係る各種情報を記録するサーバ装置30から構成され、これらがイントラネット、インターネット等のネットワークNを介して接続されている。
【0014】
PC10には、ワープロソフト、表計算ソフト、ブラウザ等のアプリケーション、及び、印刷データ生成アプリ(プリンタドライバー)がインストールされている。また、PC10は、印刷データを印刷する際に印刷パラメータが設定されると、当該印刷パラメータが、画像形成装置20で消費される用紙、トナー等の印刷部材の節約に寄与する印刷パラメータの場合には、印刷データと共に、PC10のユーザを識別する識別情報と、前記印刷パラメータに対して予め定められたポイント情報(以下、エコポイントと記す)を、画像形成装置20に送信する。
【0015】
画像形成装置20は、印刷データ共に受信した、前記識別情報と前記エコポイントをサーバ装置30に転送する。
【0016】
サーバ装置30は、画像形成装置20から送信された前記識別情報と前記エコポイントを受信し、対応付けて集計・記録する。また、PC10からのポイント情報出力指示信号(リクエスト)を受信すると、記録されたエコポイントをブラウザで表示できる形式、例えば、HTML等のマークアップ言語形式でユーザのPCに出力する。
【0017】
PC10について、図2に示した、PC10の機能ブロック図を用いて説明する。
101は、ネットワークI/Fで、ネットワークNに対するインターフェイス機能を提供し、当該ネットワークNに接続している画像形成装置20等の他の装置とデータ送受信を実行する。
【0018】
102は、入力I/Fで、キーボード、マウス等の入力装置(図示せず)に対するインターフェイス機能を提供し、103は、表示I/Fで、液晶パネル等の表示装置(図示せず)に対するインターフェイス機能を提供する。
【0019】
104は、各種制御情報などを記憶するROM、RAM等から構成されるメモリ、105は、ワープロソフト、表計算ソフト、ブラウザ等のアプリケーションや、各種データを記録するHDDである。
【0020】
110は、エコポイント計算部で、ユーザによって、印刷部材の節約に寄与する印刷パラメータが設定され、印刷実行が指示された場合、印刷部材の節約に寄与する印刷パラメータに対して予め定められたエコポイント(ポイント情報)を記録したエコポイントテーブル50に基づき、エコポイントを計算する。なお、エコポイントテーブル50の詳細については、後述する。
【0021】
111は、印刷ジョブデータ生成部で、いわゆるプリンタドライバ機能を有し、印刷用データと、エコポイント計算部110が計算したエコポイント等を含む印刷ジョブデータを生成し、印刷ジョブデータ送信制御部112に出力する。
印刷ジョブデータ送信制御部112は、印刷ジョブデータ生成部111から出力された印刷ジョブデータを、画像形成装置20に送信する処理を制御する。
【0022】
113は、CPU等から構成され各機能ブロックを制御する制御部である。また、制御部113は、PC10のユーザを識別する識別部113aを備える。ユーザの識別は、従来から提案されている様々な手法を用いることができる。例えば、ユーザが、PC10にログインする際に入力するログイン名によってユーザの識別を行う。
【0023】
次に、画像形成装置20について、図3に示した、画像形成装置20の機能ブロック図を用いて説明する。
201は、ネットワークI/F、202は、画像形成装置20を操作するための操作パネルである。
【0024】
203は、ADF(自動原稿搬送部)等を備え、原稿をスキャンし、原稿画像データを生成するスキャナ部である。
204は、PC10から送信された印刷ジョブデータに含まれる印刷パラメータに基づく画像形成を実行する画像形成部である。
【0025】
205は、各種制御情報などを記憶するメモリ、206は、PC10から送信された印刷ジョブデータや、スキャナ部203が生成した原稿画像データを記録するHDDである。
【0026】
210は、送受信制御部で、PC10から送信された印刷ジョブデータを受信し、エコポイント抽出部211に出力する処理、及び、エコポイント抽出部211が抽出したエコポイント等をサーバ装置30に送信する処理を制御する。
【0027】
エコポイント抽出部211は、送受信制御部210から出力された印刷ジョブデータを受信し、当該印刷ジョブデータに含まれるエコポイント等を抽出し、抽出したエコポイント等を送受信制御部210に出力する。
212は、各機能ブロックを制御する制御部である。
【0028】
次に、サーバ装置30について、図4に示した、サーバ装置30の機能ブロック図を用いて説明する。
301は、ネットワークI/F、302は、入力I/F、303は、表示I/F、304は、各種制御情報などを記憶するメモリ、305は、ウェブサーバソフト、メールソフト、ブラウザ等のアプリケーションや、各種データを記録するHDDである。
【0029】
310は、エコポイント受信制御部で、画像形成装置20から送信されたエコポイント等の受信処理を制御し、受信したエコポイント等をエコポイント記録処理制御部311に出力する。
エコポイント記録処理制御部311は、HDD等から構成されるエコポイント記録部312に、受信したエコポイント等を記録する処理を制御する。
313は、各機能ブロックを制御する制御部である。
【0030】
以下に、エコポイントを含む印刷ジョブデータの生成・送信処理の詳細について説明する。
PC10のユーザAが、ワープロソフト等を用いて作成した文書データを印刷するため、ワープロソフト画面に表示される印刷ボタンをクリックすると、印刷パラメータ設定画面(図示せず)がモニタに表示される。ユーザAが、前記印刷パラメータ設定画面を介して各種印刷パラメータを設定し、印刷実行を指示する。
【0031】
すると、エコポイント計算部110は、設定された印刷パラメータを解析し、図5に示したエコポイントテーブル50に基づきエコポイントを計算する。
エコポイントテーブル50には、印刷部材の省資源に寄与する印刷パラメータと、当該印刷パラメータに対して予め定められたエコポイントとが記録されている。
【0032】
例えば、印刷パラメータが、2−Up(2枚の集約印刷)の場合には、エコポイント1点が対応し、グレースケールの場合には、エコポイント1点が対応している。
ユーザAが、前記印刷パラメータ設定画面を介して、印刷パラメータとして、2−Up、グレースケールを設定した場合には、エコポイント計算部110は、エコポイントとして2点を算出(計算)する。
【0033】
次に、印刷ジョブデータ生成部111は、前記作成された文書データに対応する印刷データを生成し、当該印刷データと、ユーザAのログイン名などのユーザAを識別する識別情報と、前記計算されたエコポイント(2点)を含む印刷ジョブデータを生成する。
図6は、印刷ジョブデータの一例を示した図で、印刷ジョブデータ60は、印刷ジョブデータに係る各種情報(ヘッダ情報)を示すヘッダ61、印刷データ62を含む。なお、印刷データには、設定された印刷パラメータも含まれる。
【0034】
また、ヘッダ61は、PC10のユーザを識別する識別情報61a、当該ユーザに係るエコポイント61bを含む。なお、ユーザが、エコポイントテーブル50に記録された印刷パラメータの何れも設定しない場合には、エコポイントを含まない(エコポイントなし)印刷ジョブデータを生成する。
【0035】
印刷ジョブデータ生成部111は、作成した印刷ジョブデータ60を印刷ジョブデータ送信制御部112に出力し、当該送信制御部112は、受信した印刷ジョブデータ60を画像形成装置20に送信する。
【0036】
PC10が、画像形成装置20に印刷ジョブデータ(印刷データ)を送信する際に、PC10のエコポイント計算部110によって計算されたエコポイントをPC10の表示装置に出力してもよい。この場合、前記エコポイント及び設定された印刷パラメータを、ブラウザで表示できる形式、例えば、HTML等のマークアップ言語形式に変換して出力することが好ましい。
【0037】
次に、印刷ジョブデータ60を受信した画像形成装置20の送受信制御部210は、当該印刷ジョブデータ60をエコポイント抽出部211に出力する。
エコポイント抽出部211は、受信した印刷ジョブデータ60から、PC10のユーザを識別する識別情報61aとエコポイント61bを抽出し、送受信制御部210に出力する。
送受信制御部210は、受信した識別情報61aとエコポイント61bをサーバ装置30に送信(転送)する。同時に、印刷ジョブデータ60に含まれる印刷データ62の印刷を実行する。
なお、エコポイントを含まない(エコポイントなし)場合には、上記の抽出処理は実行しない。
【0038】
識別情報61aとエコポイント61bを受信したサーバ装置30のエコポイント受信制御部310は、識別情報61aとエコポイント61bをエコポイント記録処理制御部311に出力する。
エコポイント記録処理制御部311は、エコポイント記録部312に、受信した識別情報61aとエコポイント61bを対応付けて集計・記録する。
【0039】
エコポイント記録処理制御部311は、受信した識別情報61aとエコポイント61bを様々な記録形式でエコポイント記録部312に記録することができる。例えば、図7(A)に示したように、ユーザ(識別情報のログイン名)と、エコポイントの受信日時(日付)と、エコポイントを対応付けて記録してもよい。他にも、図7(B)に示したように、ユーザと、当該ユーザに係る総エコポイント(累計)を対応付けて記録してもよいし、図7(C)に示したように、エコポイントを受信した月と、当該受信した月における総エコポイント(累計)を対応付けて記録してもよい。
【0040】
また、HDD305に記録されているウェブサーバソフトは、PC10からのポイント情報出力指示信号(リクエスト)を受信すると、エコポイント記録部312に記録されたエコポイント(図7参照)をブラウザで表示できる形式、例えば、HTML等のマークアップ言語形式に変換して、ユーザのPCに出力(送信)してもよい。他にも、メールソフトは、エコポイント記録部312に記録されたエコポイントを予め登録されたメールアドレスに送信してもよい。
即ち、サーバ装置30は、PC10からのポイント情報出力指示信号を受信すると、HDD305に記録されたポイント情報をPC10に出力する。
【0041】
エコポイントの生成送信処理を図8に示すフロー図を用いて説明する。
前述のように、PC10のユーザが、印刷部材の節約に寄与する印刷パラメータを設定し(ステップS1)、印刷実行を指示する(ステップS2)。すると、エコポイント計算部110は、設定された印刷パラメータを解析し(ステップS3)、図5に示したエコポイントテーブル50に基づきエコポイントを計算する(ステップS4)。
【0042】
そして、印刷ジョブデータ生成部111は、上記のステップにおいて計算されたエコポイント等を含む印刷ジョブデータを生成し(ステップS5)、印刷ジョブデータ送信制御部112が、画像形成装置20に当該印刷ジョブデータを送信する(ステップS6)。
【0043】
次に、エコポイントの記録処理を図9に示すフロー図を用いて説明する。
図8のフロー図で説明したように、PC10が印刷ジョブデータを画像形成装置20に送信すると、画像形成装置20は、前記印刷ジョブデータを受信し(ステップS11)、当該印刷ジョブデータから識別情報61aとエコポイント61bを抽出し(ステップS12)、更に、識別情報61aとエコポイント61bをサーバ装置30に送信する(ステップS13)。
【0044】
サーバ装置30が識別情報61aとエコポイント61bを受信すると(ステップS14)、図7に示したように、識別情報61aとエコポイント61bをエコポイント記録部312に記録する(ステップS15)。
その後、ユーザからのリクエストに応じて、例えば、エコポイント記録部312に記録された識別情報61aとエコポイント61bをユーザのPCに出力する(ステップS16)。
【0045】
このようにすることで、ユーザは、印刷部材の節約状況を把握できるので、その結果、印刷部材の省資源化を促進することができる。
【0046】
(変形例1)
エコポイントテーブル50に記録されたエコポイントを、印刷部材の節約により減少する二酸化炭素排出量に基づいて、定めてもよい。
例えば、1枚の原稿をトナーセーブモードで印刷すると、通常モードで印刷した場合に比べて、0.03kgの二酸化炭素排出量を削減できるとする。この場合、図5のエコポイントテーブル50に記録された、トナーセーブモードに対応するエコポイントを3点とする。
また、1枚の原稿を印刷すると、0.08kgの二酸化炭素を排出するとする。すると、仮に100枚の原稿に相当する印刷ジョブデータを4in1(4枚の集約印刷)で印刷した場合、印刷部材の節約により減少する二酸化炭素排出量(二酸化炭素削減量)を、6ポイント(0.08×100−0.08×25=6)とする。上記のようにしてエコポイントを定め、印刷枚数に応じてエコポイントを計算してもよい。
このようにすることで、ユーザは、資源削減に対する貢献度合いを直感的に把握することができる。
【0047】
(変形例2)
他にも、PC10に、特定の印刷データ、例えば、テンプレート等の印刷頻度が高い印刷データと、当該印刷データについてエコポイント計算部110によって計算されたポイント情報とを対応付けて記憶する記憶部を設けてもよい。
このようにすることで、一度、特定の印刷データについて、当該印刷データのポイント情報が計算されれば、再度、ポイント情報を計算しなくてもよくなり、処理負荷が軽減する。
【0048】
(その他)
上記の印刷システム1における装置構成を変更することは任意であり、例えば、1台/複数台のPC10、同画像形成装置20から印刷システムを構成するようにしてもよい。
例えば、印刷システムを、複数のPC10、1台の画像形成装置20から構成する場合には、サーバ装置30の機能を画像形成装置20に設ける。具体的には、図4のサーバ装置30のエコポイント記録処理制御部311とエコポイント記録部312を画像形成装置20に設け、更に、上記のウェブサーバソフト、メールソフトを画像形成装置20のHDD206に記録する。このようにすることで、印刷システムの装置構成を簡略化することができる。
【0049】
なお、N−Up等の省資源化に寄与する印刷パラメータの種類と、当該印刷パラメータに対して定められているエコポイントを、エコアイコンと共に図10の画面70のようにPC10の表示装置に表示してもよい。
図7に示した受信日時(日付)は、画像形成装置20が印刷ジョブデータを受信した日時であってもよいし、サーバ装置30がエコポイントを受信した日時であってもよい。
画像形成装置20がエコポイントをサーバ装置30に送信する前に、サーバ装置30に、印刷ジョブデータにエコポイントが含まれていることを通知し、当該通知に対してサーバ装置30から応答があった場合に、エコポイント、識別情報、印刷ジョブデータの受信
日時を送信してもよい。
サーバ装置30のエコポイント記録部312をHDD305としてもよい。
【符号の説明】
【0050】
1…印刷システム、10…PC、101…ネットワークI/F、102…入力I/F、103…表示I/F、104…メモリ、105…HDD、110…エコポイント計算部、111…印刷ジョブデータ生成部、112…印刷ジョブデータ送信制御部、113…制御部、113a…識別部、20…画像形成装置、201…ネットワークI/F、202…操作パネル、203…スキャナ部、204…画像形成部、205…メモリ、206…HDD、210…送受信制御部、211…エコポイント抽出部、212…制御部、30…サーバ装置、301…ネットワークI/F、302…入力I/F、303…表示I/F、304…メモリ、305…HDD、310…エコポイント受信制御部、311…エコポイント記録処理制御部、312…エコポイント記録部、313…制御部、50…エコポイントテーブル、60…印刷ジョブデータ、70…設定画面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷データを印刷する際に設定される印刷パラメータについて、画像形成装置で消費される印刷部材の節約に寄与する印刷パラメータに対して予め定められたポイント情報を記録したテーブルと、
ユーザによって前記印刷部材の節約に寄与する印刷パラメータが設定された場合、前記テーブルに基づきポイント情報を計算するポイント計算部とを備え、
前記画像形成装置に前記印刷データを送信する際に、前記計算されたポイント情報を出力することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
印刷データを印刷する画像形成装置と、当該画像形成装置に印刷データを送信する請求項1に記載の複数の前記情報処理装置とがネットワークを介して接続される印刷システムにおいて、
前記情報処理装置は、更に、当該情報処理装置のユーザを識別する識別部を備え、前記印刷データと共に、情報処理装置のユーザを識別する識別情報、計算されたポイント情報を前記画像形成装置に送信し、
前記画像形成装置は、前記印刷データ共に受信した、前記識別情報と前記ポイント情報を対応付けて集計・記録し、前記情報処理装置からのポイント情報出力指示信号を受信すると、前記記録されたポイント情報を当該情報処理装置に出力することを特徴とする印刷システム。
【請求項3】
請求項2に記載の前記印刷システムにおいて、複数の前記画像形成装置と、更に、印刷データに係る各種情報を記録するサーバ装置とがネットワークを介して接続され、
前記画像形成装置は、前記印刷データ共に受信した、前記識別情報と前記ポイント情報を、前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置は、受信した、前記識別情報と前記ポイント情報を対応付けて集計・記録し、前記情報処理装置からのポイント情報出力指示信号を受信すると、前記記録されたポイント情報を当該情報処理装置に出力することを特徴とする印刷システム。
【請求項4】
前記テーブルに記録されたポイント情報は、印刷部材の節約により減少する二酸化炭素排出量に基づいて、定められていることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
特定の印刷データと、当該印刷データについて前記ポイント計算部によって計算されたポイント情報とを対応付けて記憶する記憶部を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項4に記載の情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−176184(P2010−176184A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−15365(P2009−15365)
【出願日】平成21年1月27日(2009.1.27)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】