印刷ジョブ制御装置及び印刷ジョブ制御プログラム
【課題】中断された印刷ジョブを再実行する際に出力要求を行う印刷装置に応じて、他の印刷ジョブの実行を妨げずに当該中断された印刷ジョブを受け入れた順に基づいて印刷ジョブを制御することができる印刷ジョブ制御装置及び印刷ジョブ制御プログラムを提供する。
【解決手段】印刷システム1Aは、印刷ジョブに関する情報を入力する端末3と、印刷ジョブを管理し、要求に応じて印刷ジョブを出力するプリントサーバ2Aと、印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行するプリンタ4等からなる。プリントサーバ2Aの制御部20は、出力キュー213に印刷ジョブを出力順に配列する手段であって、待ち行列をなして受付キュー212に印刷ジョブが格納されている場合に、出力キュー213の前方から出力された印刷ジョブの実行が中断されたとき、中断された印刷ジョブを受付キュー212に格納されている印刷ジョブの後方に配列する配列手段202A等として機能する。
【解決手段】印刷システム1Aは、印刷ジョブに関する情報を入力する端末3と、印刷ジョブを管理し、要求に応じて印刷ジョブを出力するプリントサーバ2Aと、印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行するプリンタ4等からなる。プリントサーバ2Aの制御部20は、出力キュー213に印刷ジョブを出力順に配列する手段であって、待ち行列をなして受付キュー212に印刷ジョブが格納されている場合に、出力キュー213の前方から出力された印刷ジョブの実行が中断されたとき、中断された印刷ジョブを受付キュー212に格納されている印刷ジョブの後方に配列する配列手段202A等として機能する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷ジョブ制御装置及び印刷ジョブ制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷動作が不可能な状態になった場合に時間的ロスを軽減できるようにする画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この画像形成装置によれば、印刷動作が不可能な状態になったときに、印刷用のデータを記憶部に保存するデータ処理手段と、画像形成装置に設けられたパネルからの操作信号によりデータの印刷順序を変更する手段と、印刷動作が可能となったとき、その記憶部に保存したデータを印刷する印刷手段とを備える。
【0004】
【特許文献1】特開平11−65785号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、中断された印刷ジョブを再実行する際に出力要求を行う印刷装置に応じて、他の印刷ジョブの実行を妨げずに当該中断された印刷ジョブを受け入れた順に基づいて印刷ジョブを制御することができる印刷ジョブ制御プログラム及び印刷ジョブ制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下の印刷ジョブ制御装置及び印刷ジョブ制御プログラムを提供する。
【0007】
[1]複数の印刷ジョブを受け入れた順に待ち行列をなして格納する格納手段と、画像形成装置への出力要求を受け付ける出力要求受付手段と、前記出力要求を受け付けた画像形成装置へ印刷ジョブを出力する出力手段と、前記画像形成装置から前記出力された印刷ジョブの実行における障害を示す情報を受け付ける障害報取得手段と、前記取得した障害情報に対応する印刷ジョブを障害印刷ジョブとして保持する障害印刷ジョブ保持手段と、前記保持した障害印刷ジョブを前記格納手段に格納された印刷ジョブの待ち行列に配列する配列手段とを備え、前記配列手段は、前記出力要求受付手段が受け付けた出力要求元の画像形成装置が前記障害印刷ジョブを出力した画像形成装置と同一のとき、前記障害印刷ジョブを前記格納手段に格納された印刷ジョブの待ち行列の後方に配列し、前記出力要求受付手段が受け付けた出力要求元の画像形成装置が前記障害印刷ジョブを出力した画像形成装置と異なるとき、前記障害印刷ジョブを前記格納手段に格納された印刷ジョブの待ち行列に受け入れ順に従い配列する、ことを特徴とする印刷ジョブ制御装置。
【0008】
[2]前記配列手段は、前記出力要求受付手段が受け付けた出力要求元の画像形成装置が前記障害印刷ジョブを出力した画像形成装置と同一のとき、前記障害印刷ジョブを出力した時点に前記格納手段に格納されていた印刷ジョブの待ち行列の直後に配列することを特徴とする請求項[1]に記載の印刷ジョブ制御装置。
【0009】
[3]前記配列手段は、前記出力要求受付手段が受け付けた出力要求元の画像形成装置が前記障害印刷ジョブを出力した画像形成装置と同一のとき、前記障害情報取得手段で障害情報を取得した時点に前記格納手段に格納されていた印刷ジョブの待ち行列の直後に配列することを特徴とする請求項[1]に記載の印刷ジョブ制御装置。
【0010】
[4]コンピュータに、複数の印刷ジョブを受け入れた順に待ち行列をなして格納手段に格納する格納ステップと、画像形成装置への出力要求を受け付ける出力要求受付ステップと、前記出力要求を受け付けた画像形成装置へ印刷ジョブを出力する出力ステップと、前記画像形成装置から前記出力された印刷ジョブの実行における障害を示す情報を受け付ける障害報取得ステップと、前記取得した障害情報に対応する印刷ジョブを障害印刷ジョブとして保持する障害印刷ジョブ保持ステップと、前記保持した障害印刷ジョブを前記格納手段に格納された印刷ジョブの待ち行列に配列する配列ステップとを機能させ、前記配列ステップは、前記出力要求受付ステップが受け付けた出力要求元の画像形成装置が前記障害印刷ジョブを出力した画像形成装置と同一のとき、前記障害印刷ジョブを前記格納手段に格納された印刷ジョブの待ち行列の後方に配列し、前記出力要求受付ステップが受け付けた出力要求元の画像形成装置が前記障害印刷ジョブを出力した画像形成装置と異なるとき、前記障害印刷ジョブを前記格納手段に格納された印刷ジョブの待ち行列に受け入れ順に従い配列することを特徴とする印刷ジョブ制御プログラム。
【発明の効果】
【0011】
請求項1、4に記載の発明によれば、中断された印刷ジョブを再実行する際に出力要求を行う印刷装置に応じて、他の印刷ジョブの実行を妨げずに当該中断された印刷ジョブを受け入れた順に基づいて印刷ジョブを制御することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、障害印刷ジョブを再び出力要求する画像形成装置が前記障害印刷ジョブを出力した画像形成装置と同一のとき、障害印刷ジョブとなったジョブを出力した時点に前記格納手段に格納されていた印刷ジョブの待ち行列の順に基づいて障害印刷ジョブを配列することができる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、障害印刷ジョブを再び出力要求する画像形成装置が前記障害印刷ジョブを出力した画像形成装置と同一のとき、障害である情報を取得した時点に前記格納手段に格納されていた印刷ジョブの待ち行列の順に基づいて障害印刷ジョブを配列することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る印刷システムの概略構成の一例を示す全体図である。この印刷システム1Aは、印刷ジョブに関する情報を入力する端末3と、印刷ジョブを管理し、要求に応じて印刷ジョブを出力するプリントサーバ(印刷ジョブ制御装置の一例)2Aと、印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行するプリンタ4と、ユーザ情報を管理し、ユーザの認証作業を行う認証サーバ11と、これらを相互に接続するネットワーク10とから構成されている。
【0015】
ここで、「印刷ジョブ」とは、プリンタ4が印刷処理を実行するための情報である。この印刷ジョブには、印刷対象の画像データをプリンタ4で解釈可能な形式に変換した印刷データ(例えば、ページ記述言語(PDL:Printer Description Language))と、印刷処理を実行する際の条件として、例えば、印刷部数、用紙サイズ等の印刷条件とが含まれている。なお、印刷ジョブは、印刷データの代わりに、画像データ、又は画像データのファイルパスを記録し、プリンタ4に印刷ジョブを送信する際に印刷データに変換するようにしてもよい。
【0016】
また、印刷ジョブは、印刷ジョブが受け付けられた際に、その印刷ジョブを特定するためのジョブID、印刷ジョブが受け付けられた受付時刻、及びその印刷ジョブの作成を指示した指示ユーザ等の情報が付加されて、その印刷ジョブに基づいて印刷処理が実行されるまでの間、プリントサーバ2Aにより管理されている。
【0017】
なお、印刷対象の画像データは、文書、写真、図表等の内容をデジタルデータとして記憶したものであり、印刷処理の対象となる内容が記憶されていれば、これらの内容に限定されない。
【0018】
ネットワーク10は、有線通信(電気ケーブル、光ケーブル等)、及び無線通信(電波、赤外線等)等によりデータの送受信を行うLAN(ローカルエリアネットワーク)等の通信網である。なお、ネットワーク10は、インターネットに接続されたネットワークであってもよい。
【0019】
図1では、印刷システム1Aを構成する端末及びプリンタとして、それぞれ1台ずつ図示しているが、それらの台数は2台以上であってもよい。
【0020】
(端末)
端末3は、この端末の各部を制御する制御部と、印刷ジョブ作成プログラム及び画像作成プログラム等のプログラムやデータ等を記憶する、例えば、ROM,RAM,ハードディスク等により実現される記憶部と、ネットワーク10に接続された、例えば、ネットワークインタフェースカード等により実現される通信部と、データ入力や操作指示を受け付ける、例えば、キーボード、マウス等を備えた入力部と、画面等を表示する、例えば、液晶ディスプレイ等により実現される表示部とから構成されている。
【0021】
このような端末は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、携帯情報端末(PDA)、携帯電話等により構成することができる。
【0022】
端末3の制御部は、記憶部に記憶されている印刷ジョブ作成プログラムに従って動作することにより、印刷ジョブの印刷条件等を入力するための印刷ジョブ入力画面を表示部に表示し、印刷ジョブ入力画面に対して入力部により入力された印刷条件等に基づいて印刷ジョブを作成し、その作成した印刷ジョブをプリントサーバ2Aに送信する。
【0023】
また、端末3の制御部は、画像作成プログラムに従って動作することにより、印刷対象の画像データを作成し、端末3の記憶部に記憶する。なお、印刷対象の画像データは、ネットワーク10に接続された他の端末やプリントサーバ2Aに記憶してもよいし、外部記録メディア等を介して取り込んでもよい。
【0024】
(プリンタ)
プリンタ4は、各ユーザが所有する認証カードに埋め込まれたICチップに記録されたユーザIDを、例えば、電磁誘導作用や電波を利用した無線通信により非接触で読み取るカード読取部40等を備え、プリントサーバ2Aから送られた印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する印刷ジョブ実行装置である。
【0025】
また、プリンタ4は、上述のカード読取部40の他に、このプリンタ4の各部を制御する制御部と、プリンタ制御プログラム等のプログラムやデータ等を記憶するROM,RAM,ハードディスク等からなる記憶部と、画像を紙等の記録媒体に印刷する印刷部と、スタートキー、リセットキー等のハードキーを備えた入力部、プリンタ4の状態をLED等の点灯状態や点灯色等により表示する表示部と、ネットワーク10に接続された通信部とを備える。
【0026】
印刷部は、プリントサーバ2Aから送られた印刷ジョブに含まれる印刷データを、その印刷ジョブに含まれる印刷条件に従って記録媒体に印刷する印刷処理を行い、例えば、電子写真方式、インクジェット方式、感熱転写方式等の各種の方式を用いることができる。
【0027】
なお、プリンタの代わりに、コピー(複写)、プリント、スキャン、ファックス等の複数の機能を有する複合機を用いてもよい。
【0028】
(プリントサーバ)
図2は、プリントサーバ2Aの概略構成の一例を示すブロック図である。このプリントサーバ2Aは、このプリントサーバ2Aの各部を制御する、例えば、CPU等により実現される制御部20と、各種のプログラムやデータ等を記憶する、例えば、ROM,RAM,ハードディスク等により実現される記憶部21と、ネットワーク10に接続されてデータの送受信を行う、例えば、ネットワークインタフェースカード等により実現される通信部22と、データ入力や操作指示を受け付ける、例えば、キーボード、マウス等を備えた入力部23と、制御部20による処理結果等を表示する、例えば、液晶ディスプレイ等により実現される表示部24とから構成されている。
【0029】
このようなプリントサーバ2Aは、サーバの他に、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション(WS)等により構成することができる。
【0030】
記憶部21には、印刷ジョブ制御プログラム210A、エラージョブテーブル211Aが記憶されている。また、記憶部21には、待ち行列をなして複数の印刷ジョブが格納可能な記憶手段として、受付キュー212及び出力キュー213が設けられている。
【0031】
図3(a)は、受付キューの一例を示す図である。受付キュー212には、印刷ジョブが受け付けられた受付時刻順に印刷ジョブが格納されている。また、印刷ジョブには、その印刷ジョブが受け付けられた際に新たなジョブIDが付与されるとともに、その印刷ジョブを指示した指示ユーザ等が記憶されている。図3(a)では、受付キュー212の前方から受付時刻順に、指示ユーザがそれぞれユーザXの印刷ジョブ12A,12Bと、ユーザYの印刷ジョブ13とが格納されている。なお、図3(a)において、印刷ジョブに記された「X−1」、「X−1」「Y−1」は、ジョブIDに相当する。
【0032】
図3(b)は、出力キューの一例を示す図である。出力キュー213には、プリンタ4からの出力要求がされたとき、受付キュー212に格納されている印刷ジョブのうち、指示ユーザが特定のユーザIDに一致する等の条件を満たす印刷ジョブが前記受付キュー212から抽出し受付時刻順に配列され、それらの印刷ジョブがプリンタ4に対応した出力キュー213へ順次出力される。図3(b)では、図3(a)に例示する受付キュー212からユーザXの印刷ジョブ12A,12Bが条件を満たす印刷ジョブとして抽出され、出力キュー213に印刷ジョブ12A、12Bの順に配列されている。
【0033】
図4は、エラージョブテーブル211Aの一例を示す図である。エラージョブテーブル211Aには、印刷ジョブに基づく印刷処理をプリンタ4にて実行中に、用紙切れや用紙詰まり(ジャム)等の印刷処理における障害(印刷エラー)により中断されたエラージョブに関する印刷エラー情報が記憶されている。すなわち、エラージョブテーブル211Aには、エラージョブを示すジョブIDをキーにして、印刷エラーにより印刷ジョブの実行が中断された中断時刻と、印刷ジョブの実行が中断された原因等を示す中断原因とが記憶されている。
【0034】
制御部20は、記憶部21に記憶されている印刷ジョブ制御プログラム210Aに従って動作することにより、受付キュー212への印刷ジョブの受付、消去、保留等の制御を行うキュー制御手段200、印刷ジョブの出力要求を受け付ける受付手段201、出力キュー213に印刷ジョブを出力順に配列する手段であって、受付キュー212に印刷ジョブが格納されている場合において、出力キュー213の前方から出力された印刷ジョブの実行が中断されたとき、中断された印刷ジョブを受付キュー212に格納されている印刷ジョブの任意の位置に配列する配列手段202A、及び配列手段202Aにより印刷ジョブが配列された出力キュー213から印刷ジョブを順次出力する出力手段203等として機能する。
【0035】
(認証サーバ)
認証サーバ11は、プリントサーバ2Aと同様に、制御部、記憶部、通信部、入力部及び表示部とから構成され、記憶部には、ユーザ認証プログラムと、認証を許可する複数の登録ユーザとが記憶されている。
【0036】
認証サーバ11の制御部は、ユーザ認証プログラムに従って動作することにより、プリンタ4から送信されたユーザIDを受信し、受信したユーザIDが登録ユーザに含まれているか否か判断し、その判断結果である認証可否情報をプリンタ4に送信する。
【0037】
(第1の実施の形態に係る印刷システムの動作)
次に、本発明の第1の実施の形態に係る印刷システム1Aの動作の一例を図5及び図6を参照して説明する。ここでは、ユーザXが端末3を用いて印刷ジョブを入力し、プリンタ4に印刷ジョブの実行指示を行う場合について説明する。
【0038】
(1)印刷ジョブの格納
まず、ユーザXが、端末3を用いて印刷ジョブ入力画面を表示するように端末3の入力部により指示すると、端末3の制御部は、その指示を受け付けて、印刷ジョブ入力画面を表示部に表示する。そして、ユーザXは、表示された印刷ジョブ入力画面に対して、印刷対象の画像データのファイルパスや印刷条件等を入力部により入力し、印刷ジョブの作成を指示する。
【0039】
次に、端末3の制御部は、その入力された印刷条件等を受け取ると、ファイルパスにより指定された画像データを端末3の記憶部から読み出して、印刷データに変換し、その変換した印刷データと印刷条件とから印刷ジョブを作成する。
【0040】
次に、端末3の制御部は、作成された印刷ジョブをネットワーク10を介してプリントサーバ2Aに送信する。
【0041】
次に、プリントサーバ2Aのキュー制御手段200は、端末3から送られた印刷ジョブを通信部22により受け付けると、その印刷ジョブに新たなジョブID「X−3」を付与して、受付キュー212aに格納された印刷ジョブの後に格納する。
【0042】
ここで、図5(a)は、新たな印刷ジョブ「X−3」が格納された受付キュー212aを例示する図である。受付キュー212aは、図3(a)に例示する受付キュー212aに対して印刷ジョブ「X−3」が追加されたものであり、その際エラージョブテーブル211aには印刷エラー情報が記憶されていないものとする。
【0043】
(2)印刷ジョブの実行(実行中に印刷エラー発生)
ユーザXが、自己が所有する認証カードをカード読取部40にかざすと、カード読取部40は、認証カードからユーザIDを読み取り、プリンタ4に対する印刷ジョブの実行指示を受け付ける(図6:S1)。
【0044】
次に、プリンタ4の制御部は、カード読取部40により読み取られたユーザIDをネットワーク10を介して、認証サーバ11に送信する(S2)。
【0045】
そして、認証サーバ11の制御部は、受信したユーザIDに基づいてプリンタ4で印刷ジョブの実行指示をできる者として認証を許可するか否か判断し(S3)、認証可否情報をプリンタ4に送信する(S4)。
【0046】
次に、プリンタ4の制御部は、認証サーバ11から認証可否情報を受信し、その受信した認証可否情報が認証を許可しない旨を示す場合には(S5:No)、その旨を表示部に表示して、エラー終了する。一方、認証可否情報が認証を許可する旨を示す場合には(S5:Yes)、以降のステップに進む。
【0047】
次に、プリンタ4の制御部は、そのカード読取部40により読み取られたユーザIDを指定して、印刷ジョブの出力要求をプリントサーバ2Aに送る(S10)。
【0048】
次に、プリントサーバ2Aの受付手段201は、プリンタ4からその出力要求を受け付けると、配列手段202Aにその旨を通知する。
【0049】
次に、配列手段202Aは、エラージョブテーブル211aを参照する(S11)。ここでは、エラージョブテーブル211aには、実行指示を行ったユーザXに対応する印刷エラー情報が記憶されていないため、配列手段202Aは、エラージョブを出力キューに配列する必要がないことを認識する。
【0050】
次に、配列手段202Aは、受付キュー212に格納されている印刷ジョブを配列して、出力キューを生成する(S12)
【0051】
具体的には、配列手段202Aは、出力要求がなされた時点で受付キュー212に格納された印刷ジョブから、印刷ジョブの指示ユーザと、出力要求で指定されたユーザIDとが一致する全ての印刷ジョブを検索する。そして、検索結果として一致した印刷ジョブ群を受付時刻順に配列して、図5(b)に例示するように出力キュー213aを生成する(S12)。すなわち、出力キュー213aは、指示ユーザがユーザXである印刷ジョブ「X−1」、「X−2」、「X−3」の出力順で配列される。
【0052】
次に、出力手段203は、生成された出力キュー213aに基づいて、出力要求を送信した要求元プリンタであるプリンタ4に印刷ジョブを順次出力する(S13)。
【0053】
次に、プリンタ4の制御部は、プリントサーバ2Aから送られた印刷ジョブを受信すると、その受信した印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する(S20)。
【0054】
そして、制御部は、印刷ジョブの実行中に印刷エラーが発生したか否かを判断する(S21)。
【0055】
ここでは、制御部は、印刷ジョブ「X−1」の実行中に印刷エラーが発生したと判断すると(S21:No)、その印刷エラーにより中断された印刷ジョブを示すジョブID、中断時刻及び中断原因からなる印刷エラー情報をプリントサーバ2Aに送信する(S22)。
【0056】
そして、プリントサーバ2Aの出力手段203は、その印刷エラー情報を受信すると、印刷ジョブ「X−1」に後続する印刷ジョブ「X−2」、「X−3」の出力キュー213aからの送信を中止するとともに、印刷エラー情報を受信した旨を示すエラー通知をキュー制御手段200に送る。
【0057】
次に、キュー制御手段200は、そのエラー通知を受け取ると、図5(c)に例示するように、その印刷エラー情報に含まれるジョブIDに該当する印刷ジョブ「X−1」を受付キュー212bからエラージョブテーブル211bにエラージョブ14として移動する(S23)。
【0058】
(3)新たな印刷ジョブの格納
その後、ユーザXが上記と同様の操作により、端末3から新たな印刷ジョブの作成を指示すると、端末3の制御部は、印刷ジョブを作成し、ネットワーク10を介してプリントサーバ2Aに送信する。
【0059】
次に、プリントサーバ2Aのキュー制御手段200は、端末3から送られた印刷ジョブを受け付けると、図5(d)に例示する受付キュー212cのように、それら印刷ジョブ「X−4」、「X−5」を新規受付ジョブ群121として、受付済みジョブ群120の後方に格納する。
【0060】
(4)印刷ジョブの再実行
ユーザXが、上記と同様に、プリンタ4に対して印刷ジョブの実行指示を行うと(S1)、ユーザIDの認証サーバ11への送信(S2)、認証可否の判定(S3)、認証可否情報の送信(S4)、認証可否情報による許可判定(S5)が行われる。
【0061】
そして、ユーザXに対して認証が許可された場合には(S5:Yes)、プリンタ4の制御部は、印刷ジョブの出力要求をプリントサーバ2Aに送る(S10)。
【0062】
次に、プリントサーバ2Aの受付手段201が、その出力要求を受け付けると、配列手段202Aは、エラージョブテーブル211bを参照し、エラージョブ「X−1」についての印刷エラー情報を取得する(S11)。
【0063】
次に、配列手段202Aは、受付キュー212cに格納されている印刷ジョブからプリンタ4に送信する印刷ジョブを検索する。そして、配列手段202Aは、その結果として、受付済みジョブ群120と、エラージョブ14が中断されてから出力要求がされるまでの間に受付キュー212cに格納された新規受付ジョブ群121とを抽出し、それらジョブ群の後方に取得したエラージョブ14を配列して、図5(e)に例示する出力キュー213bを生成する(S12)。
【0064】
次に、出力手段203は、生成された出力キュー213bに基づいて、プリンタ4に印刷ジョブを順次出力する(S13)。
【0065】
そして、プリンタ4の制御部は、プリントサーバ2Aから出力された印刷ジョブに基づいて印刷処理を順次実行し、前回印刷エラーが発生した中断原因が解消されるとともに、別の中断原因による印刷エラーが発生しなかった場合には(S21:No)、印刷ジョブを完了した旨を示す完了通知をプリントサーバ2Aに送る(S24)。
【0066】
そして、プリントサーバ2Aの出力手段203は、プリンタ4からの完了通知を受信すると、キュー制御手段200にその完了通知を送る。
【0067】
キュー制御手段200は、その完了通知を受け取ると、その完了通知に対応する印刷ジョブ、すなわち、印刷ジョブ「X−1」〜「X−5」を受付キューから消去し(S25)、図5(f)に例示する受付キュー212dの状態となる。
【0068】
(出力キューの変形例)
次に、配列手段202Aが出力キューにエラージョブを配列する際の変形例について説明する。図7は、配列手段202Aによりエラージョブが配列された出力キュー213cの変形例を示す図である。
【0069】
出力キュー213cは、エラージョブ14を受付済みジョブ120の後方に配列した点は、図6(e)に例示する出力キュー213bと共通するが、エラージョブ14が中断された時点に出力キューに格納されている印刷ジョブ、すなわち、受付済みジョブ群120の直後にエラージョブ14を配列したものである。これにより、エラージョブ14と新規受付ジョブ群121との間で出力順を入れ替えることなく、受付済みジョブ120の次にエラージョブ14を出力することができる。このエラージョブ14が中断された時点としては、当該エラージョブ14となった印刷ジョブを出力手段203からプリンタ4へ出力した時点としもよいし、キュー制御手段200が当該エラージョブ14のエラー通知を受け取った時点としてもよい。
【0070】
なお、出力キュー213b及び出力キュー213cで例示したエラージョブを配列する2つの方法のうち、どちらの方法でエラージョブを配列するかについては選択可能としてもよい。その場合には、その選択された方法はユーザ毎に定められていてもよいし、複数のユーザが属するグループ単位で定められていてもよいし、その都度選択するようにしてもよい。
【0071】
[第2の実施の形態]
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る印刷システムの概略構成の一例を示す全体図である。本実施の形態に係る印刷システム1Bは、プリントサーバ2Bが出力キューに印刷ジョブを配列する点は第1の実施の形態に係る印刷システム1Aと同様であるが、その際に出力要求を受け付けたプリンタに関する機器情報(詳細は後述)等を考慮して配列する点において異なるものである。
【0072】
すなわち、本実施の形態に係る印刷システム1Bは、第1の実施の形態と同様に構成された端末3、第1及び第2のプリンタ4A,4B及び認証サーバ11の他に、表示操作部41を備えた表示画面付きプリンタ5と、機器情報等を考慮して出力キューに印刷ジョブを配列するプリントサーバ2Bと、これらを相互に接続するネットワーク10とから構成されている。
【0073】
(表示画面付きプリンタ)
表示画面付きプリンタ5は、第1の実施の形態に係るプリンタ4Aと同様に、カード読取部40、制御部、記憶部及び印刷部を備える他に、ディスプレイの表面にタッチパネルを重畳して構成された、例えば、タッチパネルディスプレイやスタートキー等のハードキーを備えた表示操作部41を備える。
【0074】
表示操作部41は、第1の実施の形態に係るプリンタ4Aの入力部及び表示部を兼ねたものであり、受付キューに格納されている印刷ジョブからなる一覧リストを表示し、その一覧リストから実行する印刷ジョブの選択指示をユーザから受け付ける選択指示受付機能を有する。
【0075】
(プリントサーバ)
図9は、プリントサーバ2Bの概略構成の一例を示すブロック図である。このプリントサーバ2Bは、第1の実施の形態に係るプリントサーバと同様に、制御部20、記憶部21、通信部22、入力部23及び表示部24から構成されている。
【0076】
記憶部21には、受付キュー212及び出力キュー213が設けられ、記憶部21には、印刷ジョブ制御プログラム210B、エラージョブテーブル211B、及び機器情報テーブル214が記憶されている。
【0077】
図10(a)は、エラージョブテーブル211Bの一例を示す図である。エラージョブテーブル211Bは、第1の実施の形態に係るエラージョブテーブル211Aと比較して、印刷ジョブの実行が中断されたプリンタを特定する中断プリンタが追加されたものである。なお、中断プリンタを特定する情報としては、プリンタ個々に割り付けられた、例えば、IPアドレスやコンピュータ名等が挙げられる。
【0078】
図10(b)は、機器情報テーブル214の一例を示す図である。機器情報テーブル214には、印刷システム1Bに接続されたプリンタ毎に、選択指示受付機能の有無を示す選択指示受付機能と、印刷ジョブの実行指示が行われた際に出力キュー213に配列された印刷ジョブの全てを出力するか否かを示す出力要求設定と、印刷ジョブの実行が中断された場合にそれ以降の印刷ジョブの実行も全て中断されるか否かを示す中断動作設定とが記憶されている。
【0079】
制御部20は、記憶部21に記憶されている印刷ジョブ制御プログラム210Bに従って動作することにより、第1の実施の形態と同様のキュー制御手段200、受付手段201及び出力手段203の他に、機器情報テーブル214を考慮して、出力キュー213に印刷ジョブを出力順に配列する配列手段202B等として機能する。
【0080】
なお、機器情報テーブル214に各プリンタに関する機器情報を記憶しておく代わりに、配列手段202Bが、印刷ジョブの出力順を配列する際に機器情報を必要とするタイミングで各プリンタに問い合わせるようにしてもよい。
【0081】
(第2の実施の形態に係る印刷システムの動作)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る印刷システム1Bの動作の一例を説明する。ここでは、印刷システム1Bの動作において、第1の実施の形態に係る印刷システム1Aの動作と異なる配列手段202Bが出力キューを生成する図6のステップS12について、図11及び図12を参照して説明する。なお、図6のフローチャートのうちステップS12の前後の動作については、第1の実施の形態と同様のため、それらの説明を省略する。
【0082】
配列手段202Bが、エラージョブテーブル211Bを参照し、エラージョブ「X−1」についての印刷エラー情報を取得したとすると(S11)、配列手段202Bは、要求元プリンタが中断プリンタと同一であるか否か判断する(S100)
【0083】
すなわち、配列手段202Bは、取得したエラージョブ「X−1」についての印刷エラー情報に含まれる中断プリンタと要求元プリンタとを比較し、同一であるか否か判断する。
【0084】
そして、配列手段202Bが、同一でないと判断した場合には(S100)、受付キュー212に格納されている印刷ジョブに対して、エラージョブを受付時刻順に配列して、出力キューを生成する(S110)。
【0085】
ここで、図11は、エラージョブが受付時刻順に配列された出力キュー213dの一例を示す図である。すなわち、出力キュー213dは、受付キュー212dで印刷ジョブを受け付けた順に従い、受付済みジョブ群120及び新規受付ジョブ群121よりも前方にエラージョブ14を配列したものである。
【0086】
一方、配列手段202Bが、同一であると判断した場合には(S101)、要求元プリンタに関する機器情報を機器情報テーブル214から取得する(S101)。
【0087】
次に、配列手段202Bは、取得した機器情報に基づいて、要求元プリンタが選択指示受付機能を有するか否か(S102)、要求元プリンタの出力要求設定が「全て要求」であるか否か(S103)、要求元プリンタの中断動作設定が「全て中断」であるか否か(S104)を判定し、いずれかのステップにおいて「No」と判断した場合には、前述のステップS110に進む。
【0088】
一方、配列手段202Bが、上記の3ステップS102,S103,S104において全て「Yes」と判断した場合には、第1の実施の形態と同様に、エラージョブを受付済みジョブ120の後方、すなわち、新規受付ジョブ群121の後方、又は受付済みジョブ群120の直後に配列して出力キューを生成する(S105)。
【0089】
そして、出力手段203は、生成された出力キューに基づいて、出力要求を送信した要求元プリンタに対して印刷ジョブを順次出力する。
【0090】
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々な変形が可能である。例えば、上記各実施の形態では、プリントサーバのキュー制御手段、受付手段、配列手段、出力手段を、制御部と印刷ジョブ制御プログラムによって実現したが、それらの一部または全部を特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific IC)等のハードウェアによって実現してもよい。また、複数のプログラムが連携することにより、それら各手段を実現するようにしてもよい。
【0091】
また、上記各実施の形態で使用されるプログラムは、CD−ROM等の記録媒体から装置内の記憶部に読み込んでもよく、インターネット等のネットワークに接続されているサーバ等から装置内の記憶部にダウンロードしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る印刷システムの概略構成の一例を示す全体図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施の形態に係るプリントサーバの概略構成の一例を示すブロック図である。
【図3】図3(a)は、受付キューの一例を示し、図3(b)は、出力キューの一例を示す図である。
【図4】図4は、エラージョブテーブルの一例を示す図である。
【図5A】図5(a)は、受付キューへの印刷ジョブの受付動作、図5(b)は、出力キューへの印刷ジョブの配列動作、図5(c)は、エラージョブテーブルへのエラージョブの格納動作の一例をそれぞれ示す模式図である。
【図5B】図5(d)は、受付キューへの新規印刷ジョブの受付動作、図5(e)は、出力キューへの印刷ジョブ及びエラージョブの配列動作、図5(f)は、印刷ジョブ及びエラージョブの消去動作の一例をそれぞれ示す模式図である。
【図6】図6は、本発明の第1の実施の形態に係る印刷システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【図7】図7は、エラージョブが配列された出力キューの変形例を示す図である。
【図8】図8は、本発明の第2の実施の形態に係る印刷システムの概略構成の一例を示す全体図である。
【図9】図9は、本発明の第2の実施の形態に係るプリントサーバの概略構成の一例を示すブロック図である。
【図10】図10(a)は、エラージョブテーブルの一例を示し、図10(b)は、機器情報テーブルの一例を示す図である。
【図11】図11は、エラージョブが配列された出力キューの一例を示す図である。
【図12】図12は、本発明の第2の実施の形態に係る印刷システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0093】
1A,1B…印刷システム、2A,2B…プリントサーバ、3…端末、4,4A,4B…プリンタ、5…表示画面付きプリンタ、10…ネットワーク、11…認証サーバ、12A,12B…ユーザXの印刷ジョブ、13…ユーザYの印刷ジョブ、14…エラージョブ、20…制御部、21…記憶部、22…通信部、23…入力部、24…表示部、40…カード読取部、41…表示操作部、120…受付済みジョブ群、121…新規受付ジョブ群、200…キュー制御手段、201…受付手段、202A,202B…配列手段、203…出力手段、210A,210B…印刷ジョブ制御プログラム、211A,211B,211a,211b…エラージョブテーブル、212,212a〜212d…受付キュー、213,213a〜213d…出力キュー、214…機器情報テーブル
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷ジョブ制御装置及び印刷ジョブ制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷動作が不可能な状態になった場合に時間的ロスを軽減できるようにする画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この画像形成装置によれば、印刷動作が不可能な状態になったときに、印刷用のデータを記憶部に保存するデータ処理手段と、画像形成装置に設けられたパネルからの操作信号によりデータの印刷順序を変更する手段と、印刷動作が可能となったとき、その記憶部に保存したデータを印刷する印刷手段とを備える。
【0004】
【特許文献1】特開平11−65785号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、中断された印刷ジョブを再実行する際に出力要求を行う印刷装置に応じて、他の印刷ジョブの実行を妨げずに当該中断された印刷ジョブを受け入れた順に基づいて印刷ジョブを制御することができる印刷ジョブ制御プログラム及び印刷ジョブ制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下の印刷ジョブ制御装置及び印刷ジョブ制御プログラムを提供する。
【0007】
[1]複数の印刷ジョブを受け入れた順に待ち行列をなして格納する格納手段と、画像形成装置への出力要求を受け付ける出力要求受付手段と、前記出力要求を受け付けた画像形成装置へ印刷ジョブを出力する出力手段と、前記画像形成装置から前記出力された印刷ジョブの実行における障害を示す情報を受け付ける障害報取得手段と、前記取得した障害情報に対応する印刷ジョブを障害印刷ジョブとして保持する障害印刷ジョブ保持手段と、前記保持した障害印刷ジョブを前記格納手段に格納された印刷ジョブの待ち行列に配列する配列手段とを備え、前記配列手段は、前記出力要求受付手段が受け付けた出力要求元の画像形成装置が前記障害印刷ジョブを出力した画像形成装置と同一のとき、前記障害印刷ジョブを前記格納手段に格納された印刷ジョブの待ち行列の後方に配列し、前記出力要求受付手段が受け付けた出力要求元の画像形成装置が前記障害印刷ジョブを出力した画像形成装置と異なるとき、前記障害印刷ジョブを前記格納手段に格納された印刷ジョブの待ち行列に受け入れ順に従い配列する、ことを特徴とする印刷ジョブ制御装置。
【0008】
[2]前記配列手段は、前記出力要求受付手段が受け付けた出力要求元の画像形成装置が前記障害印刷ジョブを出力した画像形成装置と同一のとき、前記障害印刷ジョブを出力した時点に前記格納手段に格納されていた印刷ジョブの待ち行列の直後に配列することを特徴とする請求項[1]に記載の印刷ジョブ制御装置。
【0009】
[3]前記配列手段は、前記出力要求受付手段が受け付けた出力要求元の画像形成装置が前記障害印刷ジョブを出力した画像形成装置と同一のとき、前記障害情報取得手段で障害情報を取得した時点に前記格納手段に格納されていた印刷ジョブの待ち行列の直後に配列することを特徴とする請求項[1]に記載の印刷ジョブ制御装置。
【0010】
[4]コンピュータに、複数の印刷ジョブを受け入れた順に待ち行列をなして格納手段に格納する格納ステップと、画像形成装置への出力要求を受け付ける出力要求受付ステップと、前記出力要求を受け付けた画像形成装置へ印刷ジョブを出力する出力ステップと、前記画像形成装置から前記出力された印刷ジョブの実行における障害を示す情報を受け付ける障害報取得ステップと、前記取得した障害情報に対応する印刷ジョブを障害印刷ジョブとして保持する障害印刷ジョブ保持ステップと、前記保持した障害印刷ジョブを前記格納手段に格納された印刷ジョブの待ち行列に配列する配列ステップとを機能させ、前記配列ステップは、前記出力要求受付ステップが受け付けた出力要求元の画像形成装置が前記障害印刷ジョブを出力した画像形成装置と同一のとき、前記障害印刷ジョブを前記格納手段に格納された印刷ジョブの待ち行列の後方に配列し、前記出力要求受付ステップが受け付けた出力要求元の画像形成装置が前記障害印刷ジョブを出力した画像形成装置と異なるとき、前記障害印刷ジョブを前記格納手段に格納された印刷ジョブの待ち行列に受け入れ順に従い配列することを特徴とする印刷ジョブ制御プログラム。
【発明の効果】
【0011】
請求項1、4に記載の発明によれば、中断された印刷ジョブを再実行する際に出力要求を行う印刷装置に応じて、他の印刷ジョブの実行を妨げずに当該中断された印刷ジョブを受け入れた順に基づいて印刷ジョブを制御することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、障害印刷ジョブを再び出力要求する画像形成装置が前記障害印刷ジョブを出力した画像形成装置と同一のとき、障害印刷ジョブとなったジョブを出力した時点に前記格納手段に格納されていた印刷ジョブの待ち行列の順に基づいて障害印刷ジョブを配列することができる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、障害印刷ジョブを再び出力要求する画像形成装置が前記障害印刷ジョブを出力した画像形成装置と同一のとき、障害である情報を取得した時点に前記格納手段に格納されていた印刷ジョブの待ち行列の順に基づいて障害印刷ジョブを配列することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る印刷システムの概略構成の一例を示す全体図である。この印刷システム1Aは、印刷ジョブに関する情報を入力する端末3と、印刷ジョブを管理し、要求に応じて印刷ジョブを出力するプリントサーバ(印刷ジョブ制御装置の一例)2Aと、印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行するプリンタ4と、ユーザ情報を管理し、ユーザの認証作業を行う認証サーバ11と、これらを相互に接続するネットワーク10とから構成されている。
【0015】
ここで、「印刷ジョブ」とは、プリンタ4が印刷処理を実行するための情報である。この印刷ジョブには、印刷対象の画像データをプリンタ4で解釈可能な形式に変換した印刷データ(例えば、ページ記述言語(PDL:Printer Description Language))と、印刷処理を実行する際の条件として、例えば、印刷部数、用紙サイズ等の印刷条件とが含まれている。なお、印刷ジョブは、印刷データの代わりに、画像データ、又は画像データのファイルパスを記録し、プリンタ4に印刷ジョブを送信する際に印刷データに変換するようにしてもよい。
【0016】
また、印刷ジョブは、印刷ジョブが受け付けられた際に、その印刷ジョブを特定するためのジョブID、印刷ジョブが受け付けられた受付時刻、及びその印刷ジョブの作成を指示した指示ユーザ等の情報が付加されて、その印刷ジョブに基づいて印刷処理が実行されるまでの間、プリントサーバ2Aにより管理されている。
【0017】
なお、印刷対象の画像データは、文書、写真、図表等の内容をデジタルデータとして記憶したものであり、印刷処理の対象となる内容が記憶されていれば、これらの内容に限定されない。
【0018】
ネットワーク10は、有線通信(電気ケーブル、光ケーブル等)、及び無線通信(電波、赤外線等)等によりデータの送受信を行うLAN(ローカルエリアネットワーク)等の通信網である。なお、ネットワーク10は、インターネットに接続されたネットワークであってもよい。
【0019】
図1では、印刷システム1Aを構成する端末及びプリンタとして、それぞれ1台ずつ図示しているが、それらの台数は2台以上であってもよい。
【0020】
(端末)
端末3は、この端末の各部を制御する制御部と、印刷ジョブ作成プログラム及び画像作成プログラム等のプログラムやデータ等を記憶する、例えば、ROM,RAM,ハードディスク等により実現される記憶部と、ネットワーク10に接続された、例えば、ネットワークインタフェースカード等により実現される通信部と、データ入力や操作指示を受け付ける、例えば、キーボード、マウス等を備えた入力部と、画面等を表示する、例えば、液晶ディスプレイ等により実現される表示部とから構成されている。
【0021】
このような端末は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、携帯情報端末(PDA)、携帯電話等により構成することができる。
【0022】
端末3の制御部は、記憶部に記憶されている印刷ジョブ作成プログラムに従って動作することにより、印刷ジョブの印刷条件等を入力するための印刷ジョブ入力画面を表示部に表示し、印刷ジョブ入力画面に対して入力部により入力された印刷条件等に基づいて印刷ジョブを作成し、その作成した印刷ジョブをプリントサーバ2Aに送信する。
【0023】
また、端末3の制御部は、画像作成プログラムに従って動作することにより、印刷対象の画像データを作成し、端末3の記憶部に記憶する。なお、印刷対象の画像データは、ネットワーク10に接続された他の端末やプリントサーバ2Aに記憶してもよいし、外部記録メディア等を介して取り込んでもよい。
【0024】
(プリンタ)
プリンタ4は、各ユーザが所有する認証カードに埋め込まれたICチップに記録されたユーザIDを、例えば、電磁誘導作用や電波を利用した無線通信により非接触で読み取るカード読取部40等を備え、プリントサーバ2Aから送られた印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する印刷ジョブ実行装置である。
【0025】
また、プリンタ4は、上述のカード読取部40の他に、このプリンタ4の各部を制御する制御部と、プリンタ制御プログラム等のプログラムやデータ等を記憶するROM,RAM,ハードディスク等からなる記憶部と、画像を紙等の記録媒体に印刷する印刷部と、スタートキー、リセットキー等のハードキーを備えた入力部、プリンタ4の状態をLED等の点灯状態や点灯色等により表示する表示部と、ネットワーク10に接続された通信部とを備える。
【0026】
印刷部は、プリントサーバ2Aから送られた印刷ジョブに含まれる印刷データを、その印刷ジョブに含まれる印刷条件に従って記録媒体に印刷する印刷処理を行い、例えば、電子写真方式、インクジェット方式、感熱転写方式等の各種の方式を用いることができる。
【0027】
なお、プリンタの代わりに、コピー(複写)、プリント、スキャン、ファックス等の複数の機能を有する複合機を用いてもよい。
【0028】
(プリントサーバ)
図2は、プリントサーバ2Aの概略構成の一例を示すブロック図である。このプリントサーバ2Aは、このプリントサーバ2Aの各部を制御する、例えば、CPU等により実現される制御部20と、各種のプログラムやデータ等を記憶する、例えば、ROM,RAM,ハードディスク等により実現される記憶部21と、ネットワーク10に接続されてデータの送受信を行う、例えば、ネットワークインタフェースカード等により実現される通信部22と、データ入力や操作指示を受け付ける、例えば、キーボード、マウス等を備えた入力部23と、制御部20による処理結果等を表示する、例えば、液晶ディスプレイ等により実現される表示部24とから構成されている。
【0029】
このようなプリントサーバ2Aは、サーバの他に、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション(WS)等により構成することができる。
【0030】
記憶部21には、印刷ジョブ制御プログラム210A、エラージョブテーブル211Aが記憶されている。また、記憶部21には、待ち行列をなして複数の印刷ジョブが格納可能な記憶手段として、受付キュー212及び出力キュー213が設けられている。
【0031】
図3(a)は、受付キューの一例を示す図である。受付キュー212には、印刷ジョブが受け付けられた受付時刻順に印刷ジョブが格納されている。また、印刷ジョブには、その印刷ジョブが受け付けられた際に新たなジョブIDが付与されるとともに、その印刷ジョブを指示した指示ユーザ等が記憶されている。図3(a)では、受付キュー212の前方から受付時刻順に、指示ユーザがそれぞれユーザXの印刷ジョブ12A,12Bと、ユーザYの印刷ジョブ13とが格納されている。なお、図3(a)において、印刷ジョブに記された「X−1」、「X−1」「Y−1」は、ジョブIDに相当する。
【0032】
図3(b)は、出力キューの一例を示す図である。出力キュー213には、プリンタ4からの出力要求がされたとき、受付キュー212に格納されている印刷ジョブのうち、指示ユーザが特定のユーザIDに一致する等の条件を満たす印刷ジョブが前記受付キュー212から抽出し受付時刻順に配列され、それらの印刷ジョブがプリンタ4に対応した出力キュー213へ順次出力される。図3(b)では、図3(a)に例示する受付キュー212からユーザXの印刷ジョブ12A,12Bが条件を満たす印刷ジョブとして抽出され、出力キュー213に印刷ジョブ12A、12Bの順に配列されている。
【0033】
図4は、エラージョブテーブル211Aの一例を示す図である。エラージョブテーブル211Aには、印刷ジョブに基づく印刷処理をプリンタ4にて実行中に、用紙切れや用紙詰まり(ジャム)等の印刷処理における障害(印刷エラー)により中断されたエラージョブに関する印刷エラー情報が記憶されている。すなわち、エラージョブテーブル211Aには、エラージョブを示すジョブIDをキーにして、印刷エラーにより印刷ジョブの実行が中断された中断時刻と、印刷ジョブの実行が中断された原因等を示す中断原因とが記憶されている。
【0034】
制御部20は、記憶部21に記憶されている印刷ジョブ制御プログラム210Aに従って動作することにより、受付キュー212への印刷ジョブの受付、消去、保留等の制御を行うキュー制御手段200、印刷ジョブの出力要求を受け付ける受付手段201、出力キュー213に印刷ジョブを出力順に配列する手段であって、受付キュー212に印刷ジョブが格納されている場合において、出力キュー213の前方から出力された印刷ジョブの実行が中断されたとき、中断された印刷ジョブを受付キュー212に格納されている印刷ジョブの任意の位置に配列する配列手段202A、及び配列手段202Aにより印刷ジョブが配列された出力キュー213から印刷ジョブを順次出力する出力手段203等として機能する。
【0035】
(認証サーバ)
認証サーバ11は、プリントサーバ2Aと同様に、制御部、記憶部、通信部、入力部及び表示部とから構成され、記憶部には、ユーザ認証プログラムと、認証を許可する複数の登録ユーザとが記憶されている。
【0036】
認証サーバ11の制御部は、ユーザ認証プログラムに従って動作することにより、プリンタ4から送信されたユーザIDを受信し、受信したユーザIDが登録ユーザに含まれているか否か判断し、その判断結果である認証可否情報をプリンタ4に送信する。
【0037】
(第1の実施の形態に係る印刷システムの動作)
次に、本発明の第1の実施の形態に係る印刷システム1Aの動作の一例を図5及び図6を参照して説明する。ここでは、ユーザXが端末3を用いて印刷ジョブを入力し、プリンタ4に印刷ジョブの実行指示を行う場合について説明する。
【0038】
(1)印刷ジョブの格納
まず、ユーザXが、端末3を用いて印刷ジョブ入力画面を表示するように端末3の入力部により指示すると、端末3の制御部は、その指示を受け付けて、印刷ジョブ入力画面を表示部に表示する。そして、ユーザXは、表示された印刷ジョブ入力画面に対して、印刷対象の画像データのファイルパスや印刷条件等を入力部により入力し、印刷ジョブの作成を指示する。
【0039】
次に、端末3の制御部は、その入力された印刷条件等を受け取ると、ファイルパスにより指定された画像データを端末3の記憶部から読み出して、印刷データに変換し、その変換した印刷データと印刷条件とから印刷ジョブを作成する。
【0040】
次に、端末3の制御部は、作成された印刷ジョブをネットワーク10を介してプリントサーバ2Aに送信する。
【0041】
次に、プリントサーバ2Aのキュー制御手段200は、端末3から送られた印刷ジョブを通信部22により受け付けると、その印刷ジョブに新たなジョブID「X−3」を付与して、受付キュー212aに格納された印刷ジョブの後に格納する。
【0042】
ここで、図5(a)は、新たな印刷ジョブ「X−3」が格納された受付キュー212aを例示する図である。受付キュー212aは、図3(a)に例示する受付キュー212aに対して印刷ジョブ「X−3」が追加されたものであり、その際エラージョブテーブル211aには印刷エラー情報が記憶されていないものとする。
【0043】
(2)印刷ジョブの実行(実行中に印刷エラー発生)
ユーザXが、自己が所有する認証カードをカード読取部40にかざすと、カード読取部40は、認証カードからユーザIDを読み取り、プリンタ4に対する印刷ジョブの実行指示を受け付ける(図6:S1)。
【0044】
次に、プリンタ4の制御部は、カード読取部40により読み取られたユーザIDをネットワーク10を介して、認証サーバ11に送信する(S2)。
【0045】
そして、認証サーバ11の制御部は、受信したユーザIDに基づいてプリンタ4で印刷ジョブの実行指示をできる者として認証を許可するか否か判断し(S3)、認証可否情報をプリンタ4に送信する(S4)。
【0046】
次に、プリンタ4の制御部は、認証サーバ11から認証可否情報を受信し、その受信した認証可否情報が認証を許可しない旨を示す場合には(S5:No)、その旨を表示部に表示して、エラー終了する。一方、認証可否情報が認証を許可する旨を示す場合には(S5:Yes)、以降のステップに進む。
【0047】
次に、プリンタ4の制御部は、そのカード読取部40により読み取られたユーザIDを指定して、印刷ジョブの出力要求をプリントサーバ2Aに送る(S10)。
【0048】
次に、プリントサーバ2Aの受付手段201は、プリンタ4からその出力要求を受け付けると、配列手段202Aにその旨を通知する。
【0049】
次に、配列手段202Aは、エラージョブテーブル211aを参照する(S11)。ここでは、エラージョブテーブル211aには、実行指示を行ったユーザXに対応する印刷エラー情報が記憶されていないため、配列手段202Aは、エラージョブを出力キューに配列する必要がないことを認識する。
【0050】
次に、配列手段202Aは、受付キュー212に格納されている印刷ジョブを配列して、出力キューを生成する(S12)
【0051】
具体的には、配列手段202Aは、出力要求がなされた時点で受付キュー212に格納された印刷ジョブから、印刷ジョブの指示ユーザと、出力要求で指定されたユーザIDとが一致する全ての印刷ジョブを検索する。そして、検索結果として一致した印刷ジョブ群を受付時刻順に配列して、図5(b)に例示するように出力キュー213aを生成する(S12)。すなわち、出力キュー213aは、指示ユーザがユーザXである印刷ジョブ「X−1」、「X−2」、「X−3」の出力順で配列される。
【0052】
次に、出力手段203は、生成された出力キュー213aに基づいて、出力要求を送信した要求元プリンタであるプリンタ4に印刷ジョブを順次出力する(S13)。
【0053】
次に、プリンタ4の制御部は、プリントサーバ2Aから送られた印刷ジョブを受信すると、その受信した印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する(S20)。
【0054】
そして、制御部は、印刷ジョブの実行中に印刷エラーが発生したか否かを判断する(S21)。
【0055】
ここでは、制御部は、印刷ジョブ「X−1」の実行中に印刷エラーが発生したと判断すると(S21:No)、その印刷エラーにより中断された印刷ジョブを示すジョブID、中断時刻及び中断原因からなる印刷エラー情報をプリントサーバ2Aに送信する(S22)。
【0056】
そして、プリントサーバ2Aの出力手段203は、その印刷エラー情報を受信すると、印刷ジョブ「X−1」に後続する印刷ジョブ「X−2」、「X−3」の出力キュー213aからの送信を中止するとともに、印刷エラー情報を受信した旨を示すエラー通知をキュー制御手段200に送る。
【0057】
次に、キュー制御手段200は、そのエラー通知を受け取ると、図5(c)に例示するように、その印刷エラー情報に含まれるジョブIDに該当する印刷ジョブ「X−1」を受付キュー212bからエラージョブテーブル211bにエラージョブ14として移動する(S23)。
【0058】
(3)新たな印刷ジョブの格納
その後、ユーザXが上記と同様の操作により、端末3から新たな印刷ジョブの作成を指示すると、端末3の制御部は、印刷ジョブを作成し、ネットワーク10を介してプリントサーバ2Aに送信する。
【0059】
次に、プリントサーバ2Aのキュー制御手段200は、端末3から送られた印刷ジョブを受け付けると、図5(d)に例示する受付キュー212cのように、それら印刷ジョブ「X−4」、「X−5」を新規受付ジョブ群121として、受付済みジョブ群120の後方に格納する。
【0060】
(4)印刷ジョブの再実行
ユーザXが、上記と同様に、プリンタ4に対して印刷ジョブの実行指示を行うと(S1)、ユーザIDの認証サーバ11への送信(S2)、認証可否の判定(S3)、認証可否情報の送信(S4)、認証可否情報による許可判定(S5)が行われる。
【0061】
そして、ユーザXに対して認証が許可された場合には(S5:Yes)、プリンタ4の制御部は、印刷ジョブの出力要求をプリントサーバ2Aに送る(S10)。
【0062】
次に、プリントサーバ2Aの受付手段201が、その出力要求を受け付けると、配列手段202Aは、エラージョブテーブル211bを参照し、エラージョブ「X−1」についての印刷エラー情報を取得する(S11)。
【0063】
次に、配列手段202Aは、受付キュー212cに格納されている印刷ジョブからプリンタ4に送信する印刷ジョブを検索する。そして、配列手段202Aは、その結果として、受付済みジョブ群120と、エラージョブ14が中断されてから出力要求がされるまでの間に受付キュー212cに格納された新規受付ジョブ群121とを抽出し、それらジョブ群の後方に取得したエラージョブ14を配列して、図5(e)に例示する出力キュー213bを生成する(S12)。
【0064】
次に、出力手段203は、生成された出力キュー213bに基づいて、プリンタ4に印刷ジョブを順次出力する(S13)。
【0065】
そして、プリンタ4の制御部は、プリントサーバ2Aから出力された印刷ジョブに基づいて印刷処理を順次実行し、前回印刷エラーが発生した中断原因が解消されるとともに、別の中断原因による印刷エラーが発生しなかった場合には(S21:No)、印刷ジョブを完了した旨を示す完了通知をプリントサーバ2Aに送る(S24)。
【0066】
そして、プリントサーバ2Aの出力手段203は、プリンタ4からの完了通知を受信すると、キュー制御手段200にその完了通知を送る。
【0067】
キュー制御手段200は、その完了通知を受け取ると、その完了通知に対応する印刷ジョブ、すなわち、印刷ジョブ「X−1」〜「X−5」を受付キューから消去し(S25)、図5(f)に例示する受付キュー212dの状態となる。
【0068】
(出力キューの変形例)
次に、配列手段202Aが出力キューにエラージョブを配列する際の変形例について説明する。図7は、配列手段202Aによりエラージョブが配列された出力キュー213cの変形例を示す図である。
【0069】
出力キュー213cは、エラージョブ14を受付済みジョブ120の後方に配列した点は、図6(e)に例示する出力キュー213bと共通するが、エラージョブ14が中断された時点に出力キューに格納されている印刷ジョブ、すなわち、受付済みジョブ群120の直後にエラージョブ14を配列したものである。これにより、エラージョブ14と新規受付ジョブ群121との間で出力順を入れ替えることなく、受付済みジョブ120の次にエラージョブ14を出力することができる。このエラージョブ14が中断された時点としては、当該エラージョブ14となった印刷ジョブを出力手段203からプリンタ4へ出力した時点としもよいし、キュー制御手段200が当該エラージョブ14のエラー通知を受け取った時点としてもよい。
【0070】
なお、出力キュー213b及び出力キュー213cで例示したエラージョブを配列する2つの方法のうち、どちらの方法でエラージョブを配列するかについては選択可能としてもよい。その場合には、その選択された方法はユーザ毎に定められていてもよいし、複数のユーザが属するグループ単位で定められていてもよいし、その都度選択するようにしてもよい。
【0071】
[第2の実施の形態]
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る印刷システムの概略構成の一例を示す全体図である。本実施の形態に係る印刷システム1Bは、プリントサーバ2Bが出力キューに印刷ジョブを配列する点は第1の実施の形態に係る印刷システム1Aと同様であるが、その際に出力要求を受け付けたプリンタに関する機器情報(詳細は後述)等を考慮して配列する点において異なるものである。
【0072】
すなわち、本実施の形態に係る印刷システム1Bは、第1の実施の形態と同様に構成された端末3、第1及び第2のプリンタ4A,4B及び認証サーバ11の他に、表示操作部41を備えた表示画面付きプリンタ5と、機器情報等を考慮して出力キューに印刷ジョブを配列するプリントサーバ2Bと、これらを相互に接続するネットワーク10とから構成されている。
【0073】
(表示画面付きプリンタ)
表示画面付きプリンタ5は、第1の実施の形態に係るプリンタ4Aと同様に、カード読取部40、制御部、記憶部及び印刷部を備える他に、ディスプレイの表面にタッチパネルを重畳して構成された、例えば、タッチパネルディスプレイやスタートキー等のハードキーを備えた表示操作部41を備える。
【0074】
表示操作部41は、第1の実施の形態に係るプリンタ4Aの入力部及び表示部を兼ねたものであり、受付キューに格納されている印刷ジョブからなる一覧リストを表示し、その一覧リストから実行する印刷ジョブの選択指示をユーザから受け付ける選択指示受付機能を有する。
【0075】
(プリントサーバ)
図9は、プリントサーバ2Bの概略構成の一例を示すブロック図である。このプリントサーバ2Bは、第1の実施の形態に係るプリントサーバと同様に、制御部20、記憶部21、通信部22、入力部23及び表示部24から構成されている。
【0076】
記憶部21には、受付キュー212及び出力キュー213が設けられ、記憶部21には、印刷ジョブ制御プログラム210B、エラージョブテーブル211B、及び機器情報テーブル214が記憶されている。
【0077】
図10(a)は、エラージョブテーブル211Bの一例を示す図である。エラージョブテーブル211Bは、第1の実施の形態に係るエラージョブテーブル211Aと比較して、印刷ジョブの実行が中断されたプリンタを特定する中断プリンタが追加されたものである。なお、中断プリンタを特定する情報としては、プリンタ個々に割り付けられた、例えば、IPアドレスやコンピュータ名等が挙げられる。
【0078】
図10(b)は、機器情報テーブル214の一例を示す図である。機器情報テーブル214には、印刷システム1Bに接続されたプリンタ毎に、選択指示受付機能の有無を示す選択指示受付機能と、印刷ジョブの実行指示が行われた際に出力キュー213に配列された印刷ジョブの全てを出力するか否かを示す出力要求設定と、印刷ジョブの実行が中断された場合にそれ以降の印刷ジョブの実行も全て中断されるか否かを示す中断動作設定とが記憶されている。
【0079】
制御部20は、記憶部21に記憶されている印刷ジョブ制御プログラム210Bに従って動作することにより、第1の実施の形態と同様のキュー制御手段200、受付手段201及び出力手段203の他に、機器情報テーブル214を考慮して、出力キュー213に印刷ジョブを出力順に配列する配列手段202B等として機能する。
【0080】
なお、機器情報テーブル214に各プリンタに関する機器情報を記憶しておく代わりに、配列手段202Bが、印刷ジョブの出力順を配列する際に機器情報を必要とするタイミングで各プリンタに問い合わせるようにしてもよい。
【0081】
(第2の実施の形態に係る印刷システムの動作)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る印刷システム1Bの動作の一例を説明する。ここでは、印刷システム1Bの動作において、第1の実施の形態に係る印刷システム1Aの動作と異なる配列手段202Bが出力キューを生成する図6のステップS12について、図11及び図12を参照して説明する。なお、図6のフローチャートのうちステップS12の前後の動作については、第1の実施の形態と同様のため、それらの説明を省略する。
【0082】
配列手段202Bが、エラージョブテーブル211Bを参照し、エラージョブ「X−1」についての印刷エラー情報を取得したとすると(S11)、配列手段202Bは、要求元プリンタが中断プリンタと同一であるか否か判断する(S100)
【0083】
すなわち、配列手段202Bは、取得したエラージョブ「X−1」についての印刷エラー情報に含まれる中断プリンタと要求元プリンタとを比較し、同一であるか否か判断する。
【0084】
そして、配列手段202Bが、同一でないと判断した場合には(S100)、受付キュー212に格納されている印刷ジョブに対して、エラージョブを受付時刻順に配列して、出力キューを生成する(S110)。
【0085】
ここで、図11は、エラージョブが受付時刻順に配列された出力キュー213dの一例を示す図である。すなわち、出力キュー213dは、受付キュー212dで印刷ジョブを受け付けた順に従い、受付済みジョブ群120及び新規受付ジョブ群121よりも前方にエラージョブ14を配列したものである。
【0086】
一方、配列手段202Bが、同一であると判断した場合には(S101)、要求元プリンタに関する機器情報を機器情報テーブル214から取得する(S101)。
【0087】
次に、配列手段202Bは、取得した機器情報に基づいて、要求元プリンタが選択指示受付機能を有するか否か(S102)、要求元プリンタの出力要求設定が「全て要求」であるか否か(S103)、要求元プリンタの中断動作設定が「全て中断」であるか否か(S104)を判定し、いずれかのステップにおいて「No」と判断した場合には、前述のステップS110に進む。
【0088】
一方、配列手段202Bが、上記の3ステップS102,S103,S104において全て「Yes」と判断した場合には、第1の実施の形態と同様に、エラージョブを受付済みジョブ120の後方、すなわち、新規受付ジョブ群121の後方、又は受付済みジョブ群120の直後に配列して出力キューを生成する(S105)。
【0089】
そして、出力手段203は、生成された出力キューに基づいて、出力要求を送信した要求元プリンタに対して印刷ジョブを順次出力する。
【0090】
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々な変形が可能である。例えば、上記各実施の形態では、プリントサーバのキュー制御手段、受付手段、配列手段、出力手段を、制御部と印刷ジョブ制御プログラムによって実現したが、それらの一部または全部を特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific IC)等のハードウェアによって実現してもよい。また、複数のプログラムが連携することにより、それら各手段を実現するようにしてもよい。
【0091】
また、上記各実施の形態で使用されるプログラムは、CD−ROM等の記録媒体から装置内の記憶部に読み込んでもよく、インターネット等のネットワークに接続されているサーバ等から装置内の記憶部にダウンロードしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る印刷システムの概略構成の一例を示す全体図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施の形態に係るプリントサーバの概略構成の一例を示すブロック図である。
【図3】図3(a)は、受付キューの一例を示し、図3(b)は、出力キューの一例を示す図である。
【図4】図4は、エラージョブテーブルの一例を示す図である。
【図5A】図5(a)は、受付キューへの印刷ジョブの受付動作、図5(b)は、出力キューへの印刷ジョブの配列動作、図5(c)は、エラージョブテーブルへのエラージョブの格納動作の一例をそれぞれ示す模式図である。
【図5B】図5(d)は、受付キューへの新規印刷ジョブの受付動作、図5(e)は、出力キューへの印刷ジョブ及びエラージョブの配列動作、図5(f)は、印刷ジョブ及びエラージョブの消去動作の一例をそれぞれ示す模式図である。
【図6】図6は、本発明の第1の実施の形態に係る印刷システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【図7】図7は、エラージョブが配列された出力キューの変形例を示す図である。
【図8】図8は、本発明の第2の実施の形態に係る印刷システムの概略構成の一例を示す全体図である。
【図9】図9は、本発明の第2の実施の形態に係るプリントサーバの概略構成の一例を示すブロック図である。
【図10】図10(a)は、エラージョブテーブルの一例を示し、図10(b)は、機器情報テーブルの一例を示す図である。
【図11】図11は、エラージョブが配列された出力キューの一例を示す図である。
【図12】図12は、本発明の第2の実施の形態に係る印刷システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0093】
1A,1B…印刷システム、2A,2B…プリントサーバ、3…端末、4,4A,4B…プリンタ、5…表示画面付きプリンタ、10…ネットワーク、11…認証サーバ、12A,12B…ユーザXの印刷ジョブ、13…ユーザYの印刷ジョブ、14…エラージョブ、20…制御部、21…記憶部、22…通信部、23…入力部、24…表示部、40…カード読取部、41…表示操作部、120…受付済みジョブ群、121…新規受付ジョブ群、200…キュー制御手段、201…受付手段、202A,202B…配列手段、203…出力手段、210A,210B…印刷ジョブ制御プログラム、211A,211B,211a,211b…エラージョブテーブル、212,212a〜212d…受付キュー、213,213a〜213d…出力キュー、214…機器情報テーブル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の印刷ジョブを受け入れた順に待ち行列をなして格納する格納手段と、
画像形成装置への出力要求を受け付ける出力要求受付手段と、
前記出力要求を受け付けた画像形成装置へ印刷ジョブを出力する出力手段と、
前記画像形成装置から前記出力された印刷ジョブの実行における障害を示す情報を受け付ける障害報取得手段と、
前記取得した障害情報に対応する印刷ジョブを障害印刷ジョブとして保持する障害印刷ジョブ保持手段と、
前記保持した障害印刷ジョブを前記格納手段に格納された印刷ジョブの待ち行列に配列する配列手段とを備え、
前記配列手段は、前記出力要求受付手段が受け付けた出力要求元の画像形成装置が前記障害印刷ジョブを出力した画像形成装置と同一のとき、前記障害印刷ジョブを前記格納手段に格納された印刷ジョブの待ち行列の後方に配列し、
前記出力要求受付手段が受け付けた出力要求元の画像形成装置が前記障害印刷ジョブを出力した画像形成装置と異なるとき、前記障害印刷ジョブを前記格納手段に格納された印刷ジョブの待ち行列に受け入れ順に従い配列する、ことを特徴とする印刷ジョブ制御装置。
【請求項2】
前記配列手段は、前記出力要求受付手段が受け付けた出力要求元の画像形成装置が前記障害印刷ジョブを出力した画像形成装置と同一のとき、前記障害印刷ジョブとなったジョブを出力した時点に前記格納手段に格納されていた印刷ジョブの待ち行列の直後に配列することを特徴とする請求項1記載の印刷ジョブ制御装置。
【請求項3】
前記配列手段は、前記出力要求受付手段が受け付けた出力要求元の画像形成装置が前記障害印刷ジョブを出力した画像形成装置と同一のとき、前記障害情報取得手段で障害情報を取得した時点に前記格納手段に格納されていた印刷ジョブの待ち行列の直後に配列することを特徴とする請求項1記載の印刷ジョブ制御装置。
【請求項4】
コンピュータに、
複数の印刷ジョブを受け入れた順に待ち行列をなして格納手段に格納する格納ステップと、
画像形成装置への出力要求を受け付ける出力要求受付ステップと、
前記出力要求を受け付けた画像形成装置へ印刷ジョブを出力する出力ステップと、
前記画像形成装置から前記出力された印刷ジョブの実行における障害を示す情報を受け付ける障害報取得ステップと、
前記取得した障害情報に対応する印刷ジョブを障害印刷ジョブとして保持する障害印刷ジョブ保持ステップと、
前記保持した障害印刷ジョブを前記格納手段に格納された印刷ジョブの待ち行列に配列する配列ステップとを機能させ、
前記配列ステップは、前記出力要求受付ステップが受け付けた出力要求元の画像形成装置が前記障害印刷ジョブを出力した画像形成装置と同一のとき、前記障害印刷ジョブを前記格納手段に格納された印刷ジョブの待ち行列の後方に配列し、
前記出力要求受付ステップが受け付けた出力要求元の画像形成装置が前記障害印刷ジョブを出力した画像形成装置と異なるとき、前記障害印刷ジョブを前記格納手段に格納された印刷ジョブの待ち行列に受け入れ順に従い配列することを特徴とする印刷ジョブ制御プログラム。
【請求項1】
複数の印刷ジョブを受け入れた順に待ち行列をなして格納する格納手段と、
画像形成装置への出力要求を受け付ける出力要求受付手段と、
前記出力要求を受け付けた画像形成装置へ印刷ジョブを出力する出力手段と、
前記画像形成装置から前記出力された印刷ジョブの実行における障害を示す情報を受け付ける障害報取得手段と、
前記取得した障害情報に対応する印刷ジョブを障害印刷ジョブとして保持する障害印刷ジョブ保持手段と、
前記保持した障害印刷ジョブを前記格納手段に格納された印刷ジョブの待ち行列に配列する配列手段とを備え、
前記配列手段は、前記出力要求受付手段が受け付けた出力要求元の画像形成装置が前記障害印刷ジョブを出力した画像形成装置と同一のとき、前記障害印刷ジョブを前記格納手段に格納された印刷ジョブの待ち行列の後方に配列し、
前記出力要求受付手段が受け付けた出力要求元の画像形成装置が前記障害印刷ジョブを出力した画像形成装置と異なるとき、前記障害印刷ジョブを前記格納手段に格納された印刷ジョブの待ち行列に受け入れ順に従い配列する、ことを特徴とする印刷ジョブ制御装置。
【請求項2】
前記配列手段は、前記出力要求受付手段が受け付けた出力要求元の画像形成装置が前記障害印刷ジョブを出力した画像形成装置と同一のとき、前記障害印刷ジョブとなったジョブを出力した時点に前記格納手段に格納されていた印刷ジョブの待ち行列の直後に配列することを特徴とする請求項1記載の印刷ジョブ制御装置。
【請求項3】
前記配列手段は、前記出力要求受付手段が受け付けた出力要求元の画像形成装置が前記障害印刷ジョブを出力した画像形成装置と同一のとき、前記障害情報取得手段で障害情報を取得した時点に前記格納手段に格納されていた印刷ジョブの待ち行列の直後に配列することを特徴とする請求項1記載の印刷ジョブ制御装置。
【請求項4】
コンピュータに、
複数の印刷ジョブを受け入れた順に待ち行列をなして格納手段に格納する格納ステップと、
画像形成装置への出力要求を受け付ける出力要求受付ステップと、
前記出力要求を受け付けた画像形成装置へ印刷ジョブを出力する出力ステップと、
前記画像形成装置から前記出力された印刷ジョブの実行における障害を示す情報を受け付ける障害報取得ステップと、
前記取得した障害情報に対応する印刷ジョブを障害印刷ジョブとして保持する障害印刷ジョブ保持ステップと、
前記保持した障害印刷ジョブを前記格納手段に格納された印刷ジョブの待ち行列に配列する配列ステップとを機能させ、
前記配列ステップは、前記出力要求受付ステップが受け付けた出力要求元の画像形成装置が前記障害印刷ジョブを出力した画像形成装置と同一のとき、前記障害印刷ジョブを前記格納手段に格納された印刷ジョブの待ち行列の後方に配列し、
前記出力要求受付ステップが受け付けた出力要求元の画像形成装置が前記障害印刷ジョブを出力した画像形成装置と異なるとき、前記障害印刷ジョブを前記格納手段に格納された印刷ジョブの待ち行列に受け入れ順に従い配列することを特徴とする印刷ジョブ制御プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2009−230515(P2009−230515A)
【公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−75797(P2008−75797)
【出願日】平成20年3月24日(2008.3.24)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年3月24日(2008.3.24)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
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