説明

印刷処理方法及び画像形成装置

【課題】 連続するページの中に、タブ紙などの紙種の異なる用紙がある印刷ジョブに対して、生産性の低下を抑え、効率的な印刷処理が可能となるようにする。
【解決手段】 紙種としてタブ紙と普通紙が設定されているときに、装置本体では、タブ紙に画像を形成した後に、普通紙への画像形成を行う。このときに、フィニッシャ−では、先ず、装置本体から送り込まれるタブ紙を仮集積トレイに順に集積し、タブ紙の処理が終了すると、普通紙を排出トレイに集積するように設定する(ステップ130〜136)。これにより、普通紙が送り込まれると、この普通紙を排出トレイに集積し、タブ紙の前のページの普通紙を排出トレイに集積すると、仮集積しているタブ紙を取出して排出トレイに排出し(ステップ138〜144)、印刷ジョブに応じた順序で普通紙とタブ紙を重ねて集積する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像データに応じた画像を用紙に形成(印刷処理)する画像形成装置に係り、詳細には、複数ページ分の印刷ジョブに対して印刷処理を行うときの印刷処理方法及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
各種の用紙に画像を形成するプリンタや複写機などの画像形成装置には、画像データに応じたトナー像を画像形成用紙に転写した後、加圧しながら加熱することにより、トナー像を画像形成用紙に定着させる電子写真プロセスを適用したものが一般的となっている。
【0003】
このような画像形成装置においては、画像形成に用いる用紙として普通紙のみならず、ラベル用紙や葉書、OHPフィルム、薄紙、厚紙、印刷用の上質紙や中質紙、コート紙、アート紙などの種々の紙質が用いられることがある。
【0004】
一方、高品質の画像を形成するためには、例えば、用紙厚などの紙種に応じて定着温度などの画像形成を行うための各種のパラメータを適切に設定する必要がある。ここから、画像形成装置では、画像形成に適合した用紙を選択する自動用紙選択機能が一般化しており、給紙トレイごとに用紙サイズと共に紙種を設定し、画像形成を行うときに、指定された用紙サイズ及び紙種に基づいて、給紙トレイを選択すると共に、画像形成を行うときの各種のパラメータを設定するのが一般的となっており、これにより、所望の紙種の用紙に高品質の画像形成が可能となるようにしている。
【0005】
このような画像形成装置では、ネットワーク基盤の普及に伴って、パーソナルコンピュータなどのクライアントPCと共にネットワーク接続されて、クライアントPCから出力される画像データに応じた印刷処理を実行するネットワークプリンタとして用いられるようになっている。
【0006】
また、画像形成装置では、用紙に画像を形成するのみでなく、所定の後処理装置を設けることにより、ソート機能、所定枚数ずつ重ねてステープル止めするステープル機能、パンチ孔を穿設するパンチ機能、用紙を2つ折りに折り畳む二つ折り機能や三つに折り畳むZ折り機能、さらには、1冊ずつの小冊子を作成する小冊子作成機能を付加することができるようになっている。
【0007】
ところで、ドキュメントなどの印刷物には、所定位置にタブ紙や中表紙などが挿入されることがある。このようなタブ紙の挿入は、ドキュメントを印刷出力した後に、該当印刷物に手作業で挿入されるようになっている。
【0008】
このようなタブ紙の挿入作業は、画像形成装置に接続する後処理装置に、用紙挿入機能を設け、画像形成装置から出力される印刷物に、挿入用トレイに装填しているタブ紙を挿入して集積することにより、煩雑な手作業を行う必要をなくすことができる。
【0009】
また、画像形成装置では、タブ紙への画像形成が可能となっており、さらに、連続するページの中で、サイズなどが異なる紙種の用紙が設定されていることにより、該当ページに画像を形成するときに、用紙を取り出す給紙トレイを切換えるようにした画像形成装置の提案がなされている(例えば、特許文献1参照。)。
【0010】
この特許文献1の提案では、給紙トレイにタブ紙を装填して、印刷ジョブ上でタブ紙を挿入する位置を設定しておくことにより、例えば、普通紙とタブ紙を切換えながら印刷処理して、普通紙の間でタブ紙を挿入した印刷物を得ることができるようにしている。
【特許文献1】特開2003−34062号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、例えば、タブ紙は、普通紙よりも紙厚が厚くなっており、画像を形成する用紙を普通紙からタブ紙又はタブ紙から普通紙に切換えることにより、各種のパラメータを変更する必要があり、このために、画像形成装置の生産性が著しく低下してしまうことがある。
【0012】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、連続するページの中に、タブ紙などの紙種の異なる用紙がある印刷ジョブに対する印刷処理を行うときに、生産性の低下を抑えることができる印刷処理方法及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するために本発明は、紙質ないしサイズの異なる複数の紙種の用紙が混在する印刷ジョブに対して、紙種ごとに設定されているパラメータに基づいて、画像形成を行うときの印刷処理方法であって、同一の紙種ごとに印刷処理を行うことを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、紙種に応じて画像形成を行うときのデバイス等に対するパラメータを設定して画像形成を行う。このとき、印刷ジョブに複数の紙種が混在するように用紙が設定されていれば、単なるページ順ではなく、紙種ごとに画像形成処理を行う。
【0015】
これにより、紙種の異なる用紙に画像を形成するためのデバイスの切換え等の回数を抑えることができるので、効率的な画像形成処理(印刷処理)が可能となる。
【0016】
また、本発明は、画像を形成した前記用紙を紙種ごとに仮集積し、最後の紙種の用紙に対して画像形成を行った後、該当用紙を集積するときに、前記仮集積している前記紙種の異なる用紙のそれぞれを所定位置に挿入しながら集積することを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、先に画像形成を行った紙種の用紙を仮集積し、後に画像形成を行う紙種の用紙を集積するときに、仮集積している用紙を、印刷ジョブのページ順に挿入する。
【0018】
これにより、印刷ジョブに応じたページ順の印刷処理を容易に得ることができ、異なる紙種が混在している印刷ジョブに対して印刷処理を行うときにも、生産性が低下してしまうのを防止することができる。
【0019】
このような本発明においては、前記用紙として2種類の紙種を含み、一方の紙種の用紙がタブ紙であるときに、該タブ紙に対する処理を先に行って仮集積することができる。
【0020】
すなわち、タブ紙と普通紙などが混在するときの印刷処理に適用することができる。このときに、タブ紙には、画像を形成せずに、仮集積するものであっても良い。
【0021】
このような本発明が適用される画像形成装置は、紙質ないしサイズに定まる紙種の用紙を紙種ごとに収容可能な給紙手段と、前記給紙部から取り出した前記用紙を搬送しながら、前記紙種ごとに設定されたパラメータに基づいて画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段によって画像が形成された前記用紙を順に積層して集積する集積手段と、を含み、画像形成装置から入力された印刷ジョブに基づいて用紙に画像を形成して前記集積手段に集積する画像形成装置であって、前記印刷ジョブに紙種の異なる前記用紙への画像形成が設定されているときに、同一の紙種のページを抽出して抽出したページを、設定されている紙種の用紙で画像を形成するように前記給紙手段、前記画像形成手段を制御する画像形成制御手段と、先に画像が形成された紙種の前記用紙を仮集積する仮集積手段と、前記仮集積手段に集積された前記用紙を取り出して前記集積手段へ集積可能とする取出し手段と、後に画像が形成される紙種の前記用紙を前記集積手段に集積するときに、前記仮集積手段に集積した前記用紙を所定の順序及びタイミングで順に取出して、前記集積手段に集積する集積制御手段と、を含むものであれば良い。
【発明の効果】
【0022】
以上説明したように本発明によれば、印刷ジョブに異なる紙種の設定が含まれるときに、紙種ごとに印刷処理を実行することにより、円滑で効率的な印刷処理が可能となる。また、紙種ごとに印刷処理した時に、最初の紙種の用紙を仮集積し、次の紙種に対する印刷処理及び集積処理を行うときに、仮集積している紙種の用紙を所定位置に挿入することにより、紙種の異なる用紙が混在していても、円滑な集積処理を効率的に行うことができるという優れた効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下に、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に画像形成装置として適用した印刷システム10の概略構成を示している。図1及び図2に示すように、本実施の形態に適用した印刷システム10は、装置本体12と、この装置本体12に連結される増設トレイ装置14及び、後処理装置となるフィニッシャー16によって形成されている。
【0024】
図2に示すように、印刷システム10は、装置本体12が、ワークステーションやパーソナルコンピュータ等の画像処理装置(以下、クライアントPC18とする)にネットワーク接続されたネットワークプリンタとなっており、印刷システム10では、クライアントPC18で作成されたドキュメント等が印刷ジョブとして装置本体12に入力されることにより、この印刷ジョブに基づいて、用紙20に画像を形成(印刷処理)する。
【0025】
このときに、クライアントPC18では、印刷システム10に対するドライバソフト(プリンタドライバ)が設けられており、このプリンタドライバを用いて各種の印刷設定(印刷指示)を設定することにより、印刷システム10では、クライアントPC18で設定された印刷指示に基づいた印刷処理を実行するようになっている。
【0026】
なお、印刷システム10では、装置本体12に、自動原稿送り機能を備えたスキャナ(画像読取り装置、図示省略)が設けられ、このスキャナによって読み取られて生成された原稿の画像データに基づいた画像を用紙20に形成するものであっても良い。
【0027】
また、本実施の形態では、印刷システム10に増設トレイ装置14を設けているが、この画像形成装置としては、増設トレイ装置14を省略したものであっても良い。
【0028】
さらに、本実施の形態では、一例として、ステープル機能、小冊子作成機能及び、中折り(二つ折り)機能、Z折り機能などの後処理機能を含むフィニッシャー16を設けているが、後処理機能として任意の機能を含むことができる。
【0029】
このような印刷システム10の基本構成は、従来公知の任意の構成を適用でき、ここでは、詳細な説明を省略する。
【0030】
図1に示すように、印刷システム10の装置本体12には、電子写真プロセスによって用紙20に画像を形成する画像形成部(プリントエンジン)22と、画像形成部22へ用紙20を供給(給紙)する給紙部24が設けられており、これにより、装置本体12は、単体でシンプルな構成の画像形成装置が形成されている。
【0031】
給紙部24には、それぞれに多数枚の用紙20を積層して収容する複数の給紙トレイ26が設けられている。なお、ここでは、給紙トレイ26の一例として、比較的大きいサイズの用紙20を収容可能な給紙トレイ26A、26B及び、比較的小さいサイズの用紙20を収容する給紙トレイ26C、26Dを設けている。
【0032】
給紙部24には、給紙トレイ26A〜26Dにフィードローラ28が設けられており、このフィードローラ28によって、最上層から用紙20を取り出して、取り出した用紙20を送り出し可能となっている。
【0033】
また、装置本体12内には、多数の搬送ローラないし搬送ローラ対によって、給紙トレイ26A〜26Dのぞれぞれから取出した用紙20を、画像形成部22へ搬送する搬送路30が形成されている。
【0034】
装置本体12に連結される増設トレイ装置14には、それぞれに多量の用紙20を積層して収容可能な給紙トレイトレイ28E、28Fと共に、手差し用のトレイ(手差しトレイ)28Gが設けられており、給紙部24の一部を形成しており、フィードローラ28によって用紙20を搬送路30へ送り出すようになっている。なお、以下では、手差しトレイ22Gを含めて給紙トレイ22A〜22Gを総称するときに給紙トレイ22とする。
【0035】
画像形成部22には、画像形成系のデバイスとしてY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)及びK(ブラック)の各色の現像ユニット32Y、32M、32C、32Kが設けられている。また、画像形成部22には、現像ユニット32Y、32M、32C、32Kのそれぞれに対向する中間担持体として無端の転写ベルト34が設けられている。
【0036】
現像ユニット32Y、32M、32C、32Kのそれぞれには、感光体ドラム36Y、36M、36C、36Kが設けられており、転写ベルト34は、感光体ドラム36Y、36M、36C、36Kのそれぞれに接触しながら、一定速度で矢印A方向へ回転駆動されるようになっている。
【0037】
画像形成部22では、画像データに基づいて生成されたY、M、C、Kの各色の画像信号(ラスタデータ)に応じて、現像ユニット32Y、32M、32C、32Kのそれぞれで、感光体ドラム36Y、36M、36C、36Kに、Y、M、C、Kに各色のトナー像を形成し、それぞれのトナー像を転写ベルト34に重畳させて転写する。
【0038】
転写ベルト34は、用紙20の搬送路30側で転写ローラ38に巻き掛けられ、転写ローラ38とローラ(バイアストランスファーローラ)38Aに挟持されており、給紙トレイ26から取出された用紙20が、転写ローラ38とローラ38Aとの間(転写ベルト34とローラ38Aの間)に送り込まれる。
【0039】
この転写ローラ38とローラ38Aの間は、転写位置となっており、用紙20は、転写ベルト34に転写されたトナー像の搬送タイミングに同期して、転写ローラ38とローラ38Aの間に送り込まれることにより、転写ベルト34からトナー像が転写される。
【0040】
画像形成部22には、転写位置よりも用紙20の搬送方向下流側に、画像形成系のデバイスとして定着ユニット40が設けられている。定着ユニット40は、一対の定着ローラ42を備えており、トナー像が転写された用紙20を、加圧しながら加熱し、トナー像を用紙20に定着させて送り出す。これにより、用紙20に画像データに応じた画像が形成される。
【0041】
なお、用紙20にカラー画像を形成するときには、現像ユニット32Y、32M、32C、32Kが用いられ、白黒画像を形成するときには、現像ユニット32Kが用いられる。また、本実施の形態では、カラー画像の形成(印刷)が可能な印刷システム10を用いているが、これに限らず、白黒(K色)画像のみの印刷が可能な構成であっても良い。
【0042】
このような画像形成部22は、電子写真プロセスを用いた一般的構成の画像形成を適用でき、本実施の形態では詳細な説明を省略する。
【0043】
装置本体12には、画像形成部22を通過した用紙20を、再度、画像形成部22へ向けて搬送する循環搬送路44が形成されている。この循環搬送路44では、定着ユニット40を通過した用紙20が送り込まれることにより、この用紙20を反転させて、搬送路30へ送り出す。これにより、装置本体12では、印刷システム10では、用紙20の表裏両面に画像を形成する両面印刷が可能となっている。
【0044】
一方、装置本体12は、用紙20への画像形成(印刷処理)が終了すると、この用紙20をフィニッシャー16へ送り込む。
【0045】
フィニッシャー16には、多数枚の用紙18を積層して集積可能な排出トレイ46が設けられていると共に、装置本体12から送り込まれる用紙20の搬送路48が形成されている。用紙20は、この搬送路48に沿って搬送されることにより、画像形成面が下方へ向けられた状態で排出トレイ46に集積される。
【0046】
また、フィニッシャー16には、用紙20に対する後処理デバイスとして、小冊子作成部50、ステープル部52及び折込み部54が設けられている。小冊子作成部50では、設定された枚数の用紙20を重ねて中綴じした後に二つ折りするなどして、小冊子状としてストッカー56に集積する。
【0047】
ステープル部52では、設定された枚数の用紙20を重ね、重ねた用紙20の周縁部の所定位置をステープル止めしてトレイ58へ排出する。また、ステープル部52では、用紙18の周縁部の所定位置にパンチ穴を穿設できるようになっている。
【0048】
また、折込み部54では、記録紙20を二つ折りないしZ折りなどの設定された折り方に折り曲げて、トレイ60上に排出する。なお、Z折り等は、小冊子作成部50で行うものであっても良い。また、フィニッシャー16の小冊子作成部50、ステープル部52及び折込み部54は、従来公知の構成を適用でき、本実施の形態では、詳細な説明を省略する。さらに、フィニッシャー16は、これら以外の後処理機能を備えたものであっても良く、そのときには、必要なデバイスを設ければよい。
【0049】
一方、図2に示すように、印刷システム10には、装置本体12に処理制御部62が設けられている。この処理制御部62には、クライアントPC18から送信された印刷ジョブが入力されるようになっており、処理制御部62では、各ページの画像データに対して、所定の画像処理を行って、Y、M、C、Kの各色の画像信号(ラスターデータ)を生成する。これと共に、処理制御部70では、印刷ジョブで設定されている印刷設定(印刷指示)に基づいて各デバイスの作動を制御することにより、印刷ジョブに応じた印刷処理を実行する。
【0050】
すなわち、処理制御部62は、画像形成部22に設けているデバイス、給紙部24に設けられているデバイス、搬送路30を形成するデバイス(搬送部64)の作動制御を行う。また、処理制御部62は、増設トレイ装置14が設けられているときには、増設トレイ装置14の給紙トレイ26や用紙20の搬送に用いるデバイス(搬送部66)の作動制御を行う。
【0051】
さらに、処理制御部62は、フィニッシャー16に設けている小冊子作成部50、ステープル部52、折込み部54の各デバイスと共に、搬送路48(搬送部68)に設けられているデバイスの制御を行う。なお、フィニッシャー16に設けているデバイスの制御は、フィニッシャー16にコントローラを設けて、このコントローラを介して行うなどの任意の構成を適用することができる。
【0052】
これにより、印刷システム10では、印刷ジョブに基づいた給紙トレイ26からの用紙20の取り出し、搬送、用紙20への画像形成及び画像を形成した用紙20に対する各種の後処理を行うようになっている。なお、装置本体12にスキャナ機能が設けられているときには、スキャナ機能を用いた原稿画像の読込み及び画像データの生成を、処理制御部62が制御する。
【0053】
このとき、印刷ジョブには、用紙20ごとに形成する画像データと共に、画像を形成する用紙20のサイズ、向き(搬送方向)、紙質などの用紙20に対する属性が含まれる。また、印刷ジョブには、カラー画像かモノクロ画像かの指定、両面印刷を行うか否かの指定、用紙20の画像形成面を上向きにして排出するか用紙20を反転させて画像形成面を下向きにして排出するかの排出指定(反転設定)、小冊子作成、ステープル処理、穴(パンチ穴)あけ処理、折込み処理の指定等の印刷設定が含まれる。
【0054】
処理制御部62では、この印刷設定に基づいて用紙20の搬送、画像形成及び後処理に適用するデバイスの選択、切換えを行う。
【0055】
一方、印刷システム10では、普通紙のみならず、ラベル用紙や葉書、OHPフィルム、薄紙、厚紙、印刷用の上質紙や中質紙、コート紙、アート紙などの種々の紙質や、各種のサイズ等、各種の紙種の用紙20への画像形成が可能となっている。
【0056】
印刷システム10では、給紙トレイ26A〜26Fに用紙20を収容するときに、紙種が設定されるようになっており、処理制御部62は、設定された各種を記憶するようになっている。
【0057】
これにより、処理制御部62では、画像を形成する用紙20の紙種が印刷ジョブ上等で設定されていると、その設定に基づいた各種の用紙20を収容している給紙トレイ26を選択し、選択した給紙トレイ26から取り出した用紙20を用いて画像形成を行うようになっている。
【0058】
また、処理制御部62には、用紙20の各種に応じて、各デバイスの作動制御に適用するパラメータが設定されており、紙種の設定に基づいて該当パラメータを切換えることにより、何れの紙種の用紙20であっても高品質の画像形成が可能となっている。なお、紙種の設定及び設定された紙種に応じたパラメータを用いた印刷制御は、公知の構成を適用でき、ここでは詳細な説明を省略する。
【0059】
ところで、フィニッシャー16には、仮集積トレイ70が設けられている。また、フィニッシャー16には、排出トレイ70へ向けて用紙20を搬送する搬送路48の途中に反転部72が設けられている。この反転部72では、搬送路48を搬送される用紙20を図示しないセンサによって検出すると、用紙20の搬送方向を切換え、仮集積トレイ70へ向けて搬送する。
【0060】
これにより、フィニッシャー16では、用紙20を仮集積トレイ70上に排出して集積可能となっている。なお、仮集積トレイ70には、画像が形成された面を下方に向けて用紙20を排出するようになっており、例えば、印刷設定で用紙20を下向きで排出するように設定されると、仮集積トレイ70を排出トレイとして用いて、画像が形成された用紙20を集積できるようになっている。
【0061】
また、仮集積トレイ70には、仮集積トレイ70上に載置している用紙20を、最下層から引き出し可能とするフィードローラ74が設けられている。これにより、フィニッシャー16では、仮集積トレイ70に排出した用紙20を、仮集積トレイ70から取り出して、排出トレイ46上に、再集積可能となっている。
【0062】
なお、本実施の形態では、取出し手段の一例としてフィードローラ74を用いるが、取出し手段は、これに限らず、仮集積トレイ70に集積した用紙を所定の順序で的確に取出し可能であれば、任意の構成を適用することができる。
【0063】
一方、装置本体12に設けている処理制御部62では、一つの印刷ジョブ内に異なる各種のページが設定されていると、紙種ごとに印刷処理し、フィニッシャー16で排出トレイ46上に排出するときに、ページ順序を揃えるようにしている。
【0064】
印刷システム10では、紙種としてタブ紙を用いた印刷処理が可能となって折り、例えば、一つの印刷ジョブ内に普通紙を用いて印刷処理するように設定されているページと、タブ紙を用いて印刷処理するように設定されているページがあると、先ず、紙種としてタブ紙が指定されているページを抽出して順に印刷処理する。
【0065】
このとき、装置本体12の処理制御部62では、タブ紙に対して設定されているパラメータに基づいて各デバイスの制御を行う。また、処理制御部62では、印刷処理したタブ紙を、仮集積トレイ70上に順に集積するようにフィニッシャー16の搬送部68を制御する。
【0066】
また、処理制御部62では、タブ紙の印刷処理が終了すると、普通紙を収容している給紙トレイ26を選択すると共に、各デバイスのパラメータを普通紙にあわせて、印刷処理を実行し、印刷処理した普通紙を排出トレイ46に集積する。
【0067】
このとき、処理制御部62では、排出トレイ46へ排出する普通紙のページにあわせて、仮集積トレイ70に集積しているタブ紙を取り出して、排出トレイ46へ送り出すことにより、印刷ジョブに合わせて普通紙のページにタブ紙のページを挿入しながら、普通紙とタブ紙を排出トレイ46に集積するようにしている。
【0068】
このように構成されている印刷システム10では、例えば、クライアントPCで作成されたドキュメントなどが印刷ジョブとして装置本体12に入力されると、この印刷ジョブの印刷設定等に基づいた紙種の用紙20を収容している給紙トレイ26を選択すると共に、該当紙種及び印刷設定に応じた画像形成、搬送及び後処理をおこなうデバイスの選択や切換え及びパラメータの設定を行う。
【0069】
この後、印刷システム10では、選択した給紙トレイ26から用紙20を取り出し、画像形成部22へ搬送すると共に、印刷ジョブの各ページの画像データに対する画像処理、RIP処理を行って画像信号を生成し、生成した画像信号に基づいて画像形成部22で画像形成を行う。
【0070】
このときに画像形成部22では、現像ユニット32Y、32M、32C、32Kで画像信号に基づいたトナー像を生成して転写ベルト34に転写し、転写ベルト34のトナー像と用紙20を重ねて転写ローラ38とローラ38Aによって挟持して用紙20にトナー像を転写する。
【0071】
また、画像形成部22では、トナー像を転写した用紙20を、定着ユニット40の定着ローラ42で挟持することにより加熱及び加圧し、トナー像を用紙20上に定着させる。
【0072】
このようにして画像が形成された用紙20は、装置本体12からフィニッシャー16へ送られ、排出トレイ46に排出されて集積される。なお、印刷設定として、小冊子作成、ステープル止め、パンチ処理、二つ折り、Z折り等の後処理が設定されているときには、フィニッシャー16で、設定に基づいた後処理実行される。また、用紙20の表裏両面に画像を形成する両面印刷が指定されているときには、装置本体12内で両面印刷を実行する。
【0073】
ところで、印刷システム10では、紙質やサイズ等が異なる各種の紙種の用紙20への画像形成が可能となっており、紙種ごとに設定されているパラメータを用いて画像形成を行うことにより、高品質の画像形成が可能となっている。
【0074】
印刷システム10では、給紙トレイ26へ用紙20を装填するときに、図示しない操作パネル上で該当給紙トレイ26に収容する用紙20の紙質を設定するようになっている。また、給紙トレイ26のそれぞれでは、収容する用紙20のサイズに合わせて図示しない用紙ガイドを移動させるようになっており、処理制御部62では、給紙ガイド26ごとの用紙ガイドの移動位置などを検知することにより、用紙サイズの判定が可能となっており、これにより、給紙トレイ26ごとの用紙20の紙種を判断できるようになっている。
【0075】
また、印刷システム10では、用紙20とタブ紙(以下、タブ紙20Aとする。図1参照)を適用することができるようになっている。図3(A)に示すように、タブ紙20Aは、例えば、5枚又は10枚などの所定枚数が1セットとなっている(図3(A)では、一例として5枚のタブ紙20A1〜20A5を1セットとして示している)。このようなタブ紙20Aを用いる時には、1セット分又は複数セット分が所定の順序で給紙トレイ26に装填されると共に、装置本体12には、1セット分の枚数が設定される。
【0076】
印刷システム10では、タブ紙20Aに対する印刷処理を行うとき、タブ紙20Aを給紙トレイ26から取り出して、順に印刷処理を行う。このときに、印刷枚数が1セット分に満たないと、印刷処理を終了したときに、端数のタブ紙20Aを給紙トレイ26から取り出し、画像を形成せずに排出トレイ46等へ排出することにより、次にタブ紙20を用いるときに、1セット分の最初から使用できるようにしている。
【0077】
一方、印刷システム10では、一つの印刷ジョブに、使用する用紙20として、例えば普通紙(以下、普通紙20Bとする。図1参照)とタブ紙20A等のように紙種の異なるページが混在していると、先ず、一方の紙種の用紙20に対する印刷処理を実行し、印刷処理した用紙20を仮集積トレイ70に集積し、次に他方の用紙20に対する印刷処理を実行する。
【0078】
例えば、紙種としてタブ紙20Aと普通紙20Bが設定されているときには、先ず、タブ紙20Aに対する印刷処理をページ順に実行して仮集積トレイ70に排出する。このときに、タブ紙20Aに対して設定されたパラメータ等に基づいて各デバイスを制御して印刷処理を行う。これにより、図3(B)に示すように、タブ紙20Aは、逆順で仮集積トレイ70(図示省略)に集積される。
【0079】
この後に、普通紙20Bに対して設定されたパラメータに切換えて、普通紙20Bに対する印刷処理を順に実行する。
【0080】
また、印刷処理した普通紙20Bを排出トレイ46に排出するときには、普通紙20Bのページに合わせて、仮集積トレイ70に集積しているタブ紙20Aを最下層から取り出し、取り出したタブ紙20Aを普通紙20Bのページに合わせて挿入して排出トレイ46へ送り出すようにしている。
【0081】
例えば、図4(A)に示すように、所定枚数の普通紙20Bの印刷出力を1セット20Cとして、セット20Cごとにタブ紙20Aが配置されるようになっているときには、1セット分の普通紙20Bが印刷処理されて排出トレイ46(図4(A)では図示省略)に排出されるときに、次のセットの普通紙20Bを排出トレイ46へ排出する前に、仮集積トレイ70に集積しているタブ紙20Aを取り出して、排出トレイ46に排出している普通紙20Bに重ねる。
【0082】
これを繰り返すことにより、図4(B)に示すように、普通紙20Bの間にタブ紙20Aを挟んだ印刷出力20Dが得られるようにしている。
【0083】
図5には、紙種の異なる用紙20が設定された印刷ジョブに対する処理の概略を示している。このフローチャートは、クライアントPC18から送信された印刷ジョブを受信することにより実行され、最初のステップ100では、印刷機能の設定を確認し、印刷ジョブの設定に基づいた印刷機能の設定を行う。この後、ステップ102では、使用する用紙20に対して複数の紙種の設定を確認し、ステップ104では、複数の紙種が混在しているか否かを判定する。
【0084】
ここで、用紙20として設定されている紙種が一種類であるときには、ステップ104で否定判定してステップ106へ移行し、該当する用紙20を収容している給紙トレイ26を選択する。これと共に、紙種に合わせたパラメータに切換え、この後、ステップ108へ移行し、印刷設定に基づいた印刷処理を実行する。
【0085】
これに対して、使用する用紙20として異なる紙種の設定があるときには、ステップ104で肯定判定してステップ110へ移行する。このステップ110では、使用する紙種のから最初に印刷処理を実行する紙種を設定する。なお、紙種ごとの処理順序は、使用枚数を適用して、使用枚数の少ない紙種から処理を行うように設定してもよく、また、予め紙種ごとの優先順位を設定しておいて、使用する紙種の間の優先順位に基づいて処理順序を設定しても良い。
【0086】
この後、ステップ112では、設定した紙種の用紙20を収容している給紙トレイ26を選択し、該当用紙20の紙種に合わせたパラメータに切換える。このようにして、給紙トレイ20の選択及びパラメータの切換えを行うと、ステップ114では、該当用紙20を用いるページを抽出し、抽出したページに対する印刷処理を順に実行する。
【0087】
また、ステップ116では、設定した紙種の用紙20に対して、全てのページの印刷処理が終了したか否かを確認し、該当紙種の全てのページが終了すると、ステップ116で肯定判定してステップ118へ移行する。このステップ118では、全ての紙種に対する印刷処理が終了したか否かを確認する。このとき、タブ紙20Aの印刷が終了し、普通紙20Bの印刷が終了していなければ、ステップ118で否定判定してステップ120へ移行し、次の紙種を設定し、ステップ112へ移行することにより、設定した紙種に対する印刷処理を実行する。
【0088】
このようにして、一つのジョブに複数の紙種の設定が混在しているときに、紙種ごとに印刷処理を実行することにより、円滑で効率的な印刷処理が可能となる。
【0089】
例えば、1ページ目から10ページ目、12ページ目から21ページ目及び23ページ目から32ページ目が普通紙20Bで、11ページ目、22ページ目がタブ紙20Aであると、10ページ目及び21ページ目の普通紙20Bを取り出すと、給紙トレイ26の選択を切換えて、タブ紙20Aを取り出すようにしなければならないと共に、タブ紙20Aを取り出した後、普通紙20Bを取り出すように切換える必要がある。
【0090】
また、10ページ目及び21ページ目の普通紙20Bへの画像形成が終了すると、パラメータやデバイス等の切換えて、切換えた後に、タブ紙20Aの搬送及び画像形成を行い、さらに、タブ紙20Aへの画像形成を終了するごとに、普通紙20Bへの画像形成が可能となるようにしなければならない。
【0091】
すなわち、複数の紙種が混在するときには、紙種が切り替わるごとに、用紙20を取り出す給紙トレイ26の変更、各種のパラメータやデバイスの切換え等を行う必要がある。
【0092】
これに対して、紙種ごとに印刷処理を実行することにより、例えば、一つの印刷ジョブで2種類の紙種を使用している時には、紙種の切換えが一度で良く、これにより、効率的な印刷処理を行うことができる。
【0093】
なお、紙種の種類としては、2種類以上であっても良く、また、紙種の組み合わせには、タブ紙20Aと普通紙20Bに限らず、任意の組み合わせを適用することができる。さらに、ここでは、紙種ごとに分けるようにしたが、これに限らず、主として現像ユニット32Kを用いて白黒画像を形成する用紙20(ページ)と、現像ユニット32Y、32M、32C、32Kを用いてカラー画像を形成する用紙20を分けるようにしても良い。
【0094】
一方、図6には、紙種の混在する印刷ジョブを実行するときに、フィニッシャー16での集積処理(丁合い集積処理)の概略を示している。このフローチャートは、異なる紙種が混在する印刷ジョブに対する印刷処理が行われることにより実行される。
【0095】
なお、ここでは、紙種としてタブ紙20Aと普通紙20Bが混在する印刷ジョブを例に説明する。また、タブ紙20Aを用いるページは、クライアントPC18上でドキュメントなどを作成するときに、該当ページを設定するものであっても良い。また、タブ紙20Aの挿入位置を、プリンタドライバを用いて指定するものであっても良い。
【0096】
このフローチャートでは、最初のステップ130で、用紙20(タブ紙20A)を仮集積トレイ70へ搬送して集積するように、搬送路48に設けられているデバイスを設定する。これにより、装置本体12から送り出された用紙20(タブ紙20A)を、順に仮集積トレイ70に集積する(ステップ132)。また、ステップ134では、最初の紙種に対する処理が終了したか否かを確認し、最初の紙種に対する処理が終了するとステップ134で肯定判定してステップ136へ移行する。
【0097】
このステップ136では、装置本体12から送り出される用紙20を排出トレイ46へ搬送するように搬送路を設定する。
【0098】
この後、ステップ138では、装置本体12から送り出される用紙20(普通紙20B)を排出トレイ20へ搬送して、該当用紙20を排出トレイ46へ排出する。
【0099】
これと共にステップ140では、仮集積トレイ70に集積しているタブ紙20Aの前のページの普通紙20Bを排出トレイ46に排出したか否かを確認する。
【0100】
ここで、例えば、1セット20Cの間にタブ紙20Aを重ねるときに、1セット20C分の最後のページの普通紙20Bが搬送されると、ステップ140で肯定判定してステップ142へ移行する。
【0101】
このステップ142では、仮集積トレイ70に設けているフィードローラ74を作動させて、仮集積トレイ70に集積しているタブ紙20Aを最下層から取り出して、排出トレイ46へ搬送する(ステップ144)。
【0102】
これにより、1セット20Cの普通紙20Bに、タブ紙20Aが重ねられて、排出トレイ46に集積される。
【0103】
また、ステップ146では、一つの印刷ジョブに対して全ての用紙20の排出を終了したか否かを確認し、終了していなければステップ146で否定判定してステップ138へ移行し、次に排出されてくる普通紙20の集積を行い、全ての普通紙20Bの集積が終了することによりステップ146で肯定判定して、集積処理を終了する。
【0104】
このように、印刷システム10では、タブ紙20Aと普通紙20Bなどのように異なる紙種の用紙20が混在しているときに、先ず、一方の紙種であるタブ紙20Aに対する印刷処理を行って、このタブ紙20Aを仮集積トレイ70に集積し、次に普通紙20Bに対する印刷処理を行う。
【0105】
このときに、普通紙20Bの排出に合わせて、仮集積トレイ70に集積しているタブ紙20Aを取り出して排出トレイ46へ送り出すことにより、紙種ごとに印刷処理を行ったときにも、最終的に排出トレイ46上に集積される印刷物20Dには、印刷ジョブで定めている位置にタブ紙20Aを差し込むことができる。
【0106】
これにより、異なる紙種が含まれる印刷ジョブの印刷物20Dを得るときに、手作業で丁合い処理を行う必要が無くなる。
【0107】
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形態では、主として、タブ紙20Aと普通紙20Bを例に、排出トレイ46へ集積するようにしたが、これに限らず、小冊子作成、ステープル止め、パンチ処理等を行うようにしても良い。
【0108】
また、本実施の形態では、紙種としてタブ紙20Aと普通紙20Bの組み合わせを例に説明したが、タブ紙20Aに換えて、中表紙などの他の紙種を適用することもでき、さらに、異なる紙種としては任意の紙種の組み合わせを適用することができる。
【0109】
このとき、紙種としては、紙質のみでなく、例えばサイズの異なる用紙20であっても良く、小さいサイズをそのままとして、大きいサイズを二つ折りするなどして集積するものであっても良い。
【0110】
さらに、本実施の形態では、2種類の紙種に対する処理を説明したが、仮集積トレイ70を増設することにより、3種類以上の紙種が混在する印刷ジョブに対する処理に適用することもできる。
【0111】
また、本実施の形態では、画像形成装置として印刷システム10を例に説明したが、本発明は、これに限らず、用紙に画像を形成して集積する任意の構成の画像形成装置に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0112】
【図1】本実施の形態に適用した印刷システムの概略構成図である。
【図2】印刷システムの概略構成を示すブロック図である。
【図3】(A)は1セット分のタブ紙の一例を示し概略斜視図であり、(B)はタブ紙を仮集積した状態を示す概略斜視図である。
【図4】(A)は普通紙とタブ紙の集積順序の一例を示す概略図、(B)は普通紙とタブ紙を集積した印刷物の一例を示す概略図である。
【図5】異なる紙種の用紙が混在する印刷ジョブに対する印刷処理を概略を示す流れ図である。
【図6】図5で処理された用紙の集積処理の一例を示す流れ図である。
【符号の説明】
【0113】
10 印刷システム(画像形成装置)
12 装置本体(画像形成装置)
16 フィニッシャー
18 クライアントPC(画像処理装置)
20 用紙
20A タブ紙
20B 普通紙
22 画像形成部(画像形成手段)
24 給紙部(給紙手段)
26 給紙トレイ
46 排出トレイ(集積手段)
48 搬送路
62 処理制御部(画像形成手段、処理制御手段、集積制御手段)
70 仮集積トレイ(仮集積手段)
72 反転部(仮集積手段)
74 フィードローラ(取出し手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙質ないしサイズの異なる複数の紙種の用紙が混在する印刷ジョブに対して、紙種ごとに設定されているパラメータに基づいて、画像形成を行うときの印刷処理方法であって、
同一の紙種ごとに印刷処理を行うことを特徴とする印刷処理方法。
【請求項2】
画像を形成した前記用紙を紙種ごとに仮集積し、
最後の紙種の用紙に対して画像形成を行った後、該当用紙を集積するときに、
前記仮集積している前記紙種の異なる用紙のそれぞれを所定位置に挿入しながら集積することを特徴とする請求項1に記載の印刷処理方法。
【請求項3】
前記用紙として2種類の紙種を含み、一方の紙種の用紙がタブ紙であるときに、該タブ紙に対する処理を先に行って仮集積することを特徴とする請求項2に記載の印刷処理方法。
【請求項4】
紙質ないしサイズに定まる紙種の用紙を紙種ごとに収容可能な給紙手段と、前記給紙部から取り出した前記用紙を搬送しながら、前記紙種ごとに設定されたパラメータに基づいて画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段によって画像が形成された前記用紙を順に積層して集積する集積手段と、を含み、画像形成装置から入力された印刷ジョブに基づいて用紙に画像を形成して前記集積手段に集積する画像形成装置であって、
前記印刷ジョブに紙種の異なる前記用紙への画像形成が設定されているときに、同一の紙種のページを抽出して抽出したページを、設定されている紙種の用紙で画像を形成するように前記給紙手段、前記画像形成手段を制御する画像形成制御手段と、
先に画像が形成された紙種の前記用紙を仮集積する仮集積手段と、
前記仮集積手段に集積された前記用紙を取り出して前記集積手段へ集積可能とする取出し手段と、
後に画像が形成される紙種の前記用紙を前記集積手段に集積するときに、前記仮集積手段に集積した前記用紙を所定の順序及びタイミングで順に取出して、前記集積手段に集積する集積制御手段と、
を含むことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−235355(P2006−235355A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−51343(P2005−51343)
【出願日】平成17年2月25日(2005.2.25)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】