印刷制御システム、印刷制御サーバ、画像形成装置と、その処理方法及びプログラム
【課題】ユーザがログインした印刷装置に当該ユーザが印刷可能なデータを表示させ、他の印刷装置に対して印刷要求することができる仕組みを提供する。
【解決手段】印刷制御システム1は、プリンタ600、印刷管理サーバ100及び配信サーバ200及び認証サーバ300の機能を有する印刷制御サーバ900を有する。印刷制御サーバ900は、印刷データ情報110及び印刷ジョブ情報120を記憶する。プリンタ600は、カード700から読み取ったユーザ識別情報を印刷制御サーバ900に送信する。印刷制御サーバ900は、ユーザに関する印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)を作成してプリンタ600に送信する。プリンタ600は、当該プリンタ600における印刷可否を印刷データ毎に識別可能に一覧を表示し、この一覧を介して印刷制御サーバ900に印刷要求を送信し、プリンタ600において印刷データの印刷処理を実行させる。
【解決手段】印刷制御システム1は、プリンタ600、印刷管理サーバ100及び配信サーバ200及び認証サーバ300の機能を有する印刷制御サーバ900を有する。印刷制御サーバ900は、印刷データ情報110及び印刷ジョブ情報120を記憶する。プリンタ600は、カード700から読み取ったユーザ識別情報を印刷制御サーバ900に送信する。印刷制御サーバ900は、ユーザに関する印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)を作成してプリンタ600に送信する。プリンタ600は、当該プリンタ600における印刷可否を印刷データ毎に識別可能に一覧を表示し、この一覧を介して印刷制御サーバ900に印刷要求を送信し、プリンタ600において印刷データの印刷処理を実行させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カードリーダにより読み取られるカード情報に基づいてログイン処理を行い、認証されたユーザに関する印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)から選択された印刷データを所望の印刷装置へ出力可能とするシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、認証されたユーザのみがプリンタからサーバ上に蓄積された印刷データの印刷要求を行うことにより、当該印刷装置から印刷データを出力する所謂「プルプリント(蓄積印刷)」の印刷システムが提案されている。これにより、認証されたユーザに対応する印刷データを所望のプリンタから出力することができる。
例えば、[特許文献1]には、複合機でICカード認証処理を行い、認証されたユーザの印刷データを印刷管理サーバで特定し、この特定した印刷データが格納されているプリントサーバに印刷コマンドを送信することで認証されたユーザの印刷データが所望のプリンタでプリントされるプリントシステムが開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2006−99714号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、[特許文献1]の技術では、ログインしたプリンタのプリンタ種別とログインユーザに従って印刷データの一覧となる情報を作成して印刷装置に送信しているため、ログインユーザは一致するもののプリンタ種別の違う印刷データは一覧表示されないという課題があった。
【0005】
また、[特許文献1]の技術では、ユーザはコンピュータで印刷時に指定したプリンタのプリンタ種別を覚えておき、そのプリンタ種別に対応するプリンタの設置場所まで出向いてログインして印刷を行わなければならなった。そのため、コンピュータで印刷時に指定したプリンタを忘れてしまった場合には、印刷データを探すため様々な種類のプリンタにログインを行い、自分の印刷データを探さなければならなかった。
【0006】
特に、現在の大規模オフィスでは、様々な種類のプリンタを設置し、印刷物の用途によってプリンタが使い分けられている。例えば、ユーザが単に閲覧用に印刷する場合、印刷スピードが速いためにモノクロ印刷だけができるプリンタが使用される。製本印刷する場合には、製本機能を備えるプリンタが使用される。
そのため、各ユーザのコンピュータには使用可能なプリンタ数分のプリンタドライバがインストールされ、ユーザはこの複数種類のプリンタ(プリンタドライバ)を使い分ける。
【0007】
また、プリンタ1台(1つのプリンタドライバ)に対して、コンピュータ内にプリンタオブジェクトと呼ばれるプリンタドライバを複数作ることができる。複数のプリンタオブジェクトを作成し、それぞれについて予め使いたい印刷設定を行うことにより、ユーザが印刷時に印刷設定を変更する手間を省くことができる。この場合、プリンタドライバ数や使いたい印刷設定が増加するに伴い、プリンタオブジェクトの数も増加し、コンピュータで印刷を実行してから時間が経過すると、どのプリンタに出力したかをユーザが忘れてしまうことがある。
【0008】
また、プリンタには、コピー機能やFAX機能を備えた複合機(マルチファンクションプリンタ)、印刷だけを行えるプリンタ(シングルファンクションプリンタ)が存在するが、複合機であれば機能を利用するために大きな表示画面を備えているので、[特許文献1]の技術で印刷データの一覧を表示し、印刷したい印刷データを選択して印刷することができる。
しかしながら、シングルファンクションプリンタでは、エラー情報などの文字列だけを表示する表示部しか備えていないため、一覧表示を行って印刷データを選択する事はできない。
【0009】
また、[特許文献1]の技術では、コンピュータからプリンタドライバを通して出力したプリンタ記述言語に変換された印刷データしか一覧表示されないため、様々なデータを容易に印刷することは困難である。
また、[特許文献1]の技術では、コンピュータからプリンタドライバを通して出力したプリンタ記述言語に変換された印刷データを、ログインしたプリンタにしかプリント指示することしかできなかったため、様々なデータを容易に出力することは困難であった。
【0010】
本発明の目的は、印刷装置にログインしたユーザが印刷可能なデータを、ログインした印刷装置で印刷可能であるかを識別表示させることができる仕組みを提供することである。
また、その他の目的は、ユーザがログインした印刷装置から、他の印刷装置に対して印刷要求することができる仕組みを提供することである。
さらに、その他の目的は、リッチな表示部を備えないプリンタで、印刷サーバに蓄積されている印刷データのうちの一部を即時印刷することができる仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前述した目的を達成するために第1の発明は、印刷可能なユーザのユーザ識別情報と対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバと、前記印刷データの印刷を行う画像形成装置とがネットワークを介して通信可能な印刷制御システムであって、前記印刷制御サーバは、前記ユーザ識別情報と前記印刷データと当該印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、前記画像形成装置からユーザ識別情報を受信することで、前記ユーザ識別情報に対応する前記印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報の一覧情報を前記画像形成装置に送信する印刷データ情報一覧送信手段とを備え、前記画像形成装置は、当該画像形成装置へのログインに際して入力されたユーザ識別情報を前記印刷制御サーバに送信することで、当該ユーザ識別情報に対応する印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報を受信する印刷データ情報受信手段と、前記画像形成装置の識別情報に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データと当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データとを識別する識別手段と、前記識別手段の識別結果に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データの表示と当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データの表示とを実行する表示手段とを備えることを特徴とする印刷制御システムである。
【0012】
第1の発明の印刷制御システムでは、印刷制御サーバは、ユーザ識別情報と印刷データと印刷データの印刷先となっている画像形成装置情報とを対応付けて記憶手段に記憶する。画像形成装置は、入力されたユーザ識別情報を印刷制御サーバに送信し、印刷制御サーバは、印刷装置からユーザ識別情報を受信する。印刷制御サーバは、受信したユーザ識別情報に従って、記憶手段に記憶される情報からユーザ識別情報に対応する印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報の一覧情報を画像形成装置に送信する。画像形成装置は、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データと当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データとを識別し、識別結果に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データの表示と当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データの表示とを実行する。
【0013】
また、画像形成装置は、印刷データ情報受信手段で受信した印刷データ情報から、ユーザの操作に応じて印刷データを選択する印刷データ選択手段と、印刷データ選択手段で選択された印刷データを印刷する画像形成装置を選択する画像形成装置選択手段と、画像形成装置選択手段で選択された画像形成装置の識別情報を、印刷データ選択手段で選択された印刷データの印刷データ情報とともに印刷制御サーバに送信する画像形成装置識別情報送信手段とをさらに備え、印刷制御サーバは、画像形成装置の識別情報と印刷データ情報とを受信する画像形成装置識別情報受信手段と、画像形成装置識別情報受信手段で受信した画像形成装置の識別情報と印刷データ情報とに従って、印刷データ情報に対応する印刷データを当該画像形成装置の識別情報に対応する画像形成装置に印刷すべく、記憶手段に記憶されている印刷先の画像形成装置の識別情報を変更する画像形成装置識別情報変更手段とをさらに備えることが望ましい。
【0014】
また、画像形成装置は、印刷データ選択手段で選択した印刷データを、当該画像形成装置と異なる印刷先に即時印刷指定する即時印刷指定手段とをさらに備え、印刷制御サーバは、即時印刷指定手段で即時印刷の指定された印刷データに対して即時印刷設定する即時印刷設定手段とをさらに備えることが望ましい。
【0015】
また、画像形成装置は、印刷データ選択手段で選択した印刷データを、当該画像形成装置と異なる画像形成装置で印刷可能にするべく予約印刷指定する予約印刷指定手段とをさらに備え、印刷制御サーバは、予約印刷指定手段で予約印刷指定された印刷データに対して予約印刷設定する予約印刷設定手段とをさらに備えることが望ましい。
また、画像形成装置選択手段は、印刷データの印刷先となりうる画像形成装置が変更された場合、印刷データの即時印刷または予約印刷を指定可能にすることが望ましい。
【0016】
また、印刷制御サーバは、画像形成装置から受信したユーザ識別情報に対応する印刷データで即時印刷設定がされている印刷データを特定する即時印刷データ特定手段と、即時印刷データ特定手段で特定した印刷データを、当該画像形成装置に印刷すべく出力する即時印刷データ出力手段とをさらに備えることが望ましい。
また、画像形成装置は、印刷データ選択手段で選択された印刷データを印刷指示する印刷指示手段と、印刷指示手段で印刷指示された印刷データの印刷データ情報を送信する選択印刷データ情報送信手段とをさらに備え、印刷制御サーバは、印刷指示された印刷データの印刷データ情報を受信する選択印刷データ情報受信手段と、選択印刷データ情報受信手段で受信した印刷データ情報に従って、当該画像形成装置に印刷すべく印刷データ情報に対応する印刷データを出力する選択印刷データ出力手段とをさらに備えることが望ましい。
また、即時印刷データ出力手段または前記選択印刷データ出力手段は、印刷データが印刷データ情報を送信した画像形成装置に依存する形式の印刷データである場合には、当該画像形成装置に印刷データを出力し、印刷データが印刷データ情報を送信した画像形成装置に依存しない形式の印刷データである場合には、当該印刷データを印刷する画像形成装置に対応するプリンタドライバを介して印刷することが望ましい。
【0017】
また、記憶手段で記憶する印刷データは、印刷データの印刷データ識別情報であり、印刷制御サーバは、記憶手段を備える印刷管理サーバと、記憶手段に記憶される印刷データ識別情報に対応する印刷データの蓄積及び当該印刷データの配信を行う配信サーバと、ユーザの認証を行う認証サーバとから構成されることが望ましい。
【0018】
第1の発明では、ログイン元の画像形成装置にログインユーザに関する印刷データを全て表示し、ログイン元の画像形成装置と異なる画像形成装置が印刷先となっている印刷データに関しては、当該ログイン元の画像形成装置で印刷先の画像形成装置を変更して印刷指示することができる。また、印刷先の画像形成装置を変更する場合には、即時印刷や予約印刷を指定することができる。また、画像形成装置に依存する形式の印刷データだけでなく、画像形成装置に依存しない形式の印刷データについても、プリンタドライバを介して印刷することができる。
【0019】
第2の発明は、画像形成装置とネットワークを介して通信可能な、印刷可能なユーザのユーザ識別情報と対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバであって、前記ユーザ識別情報と前記印刷データと当該印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、前記画像形成装置から、当該画像形成装置へのログインに際して入力されたユーザ識別情報を受信することで、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データか否かを識別可能に表示すべく、前記ユーザ識別情報に対応する前記印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報の一覧情報を前記画像形成装置に送信する印刷データ情報一覧送信手段とを備えることを特徴とする印刷制御サーバである。
第2の発明は、第1の発明の印刷制御システムにおける印刷制御サーバに関する発明である。
【0020】
第3の発明は、印刷可能なユーザのユーザ識別情報と印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報とを対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバとネットワークを介して通信可能な画像形成装置であって、当該画像形成装置へのログインに際して入力されたユーザ識別情報を前記印刷制御サーバに送信することで、当該ユーザ識別情報に対応する印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報を受信する印刷データ情報受信手段と、前記画像形成装置の識別情報に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データと当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データとを識別する識別手段と、前記識別手段の識別結果に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データの表示と当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データの表示とを実行する表示手段とを備えることを特徴とする画像形成装置である。
第3の発明は、第1の発明の印刷制御システムにおける画像形成装置に関する発明である。
【0021】
第4の発明は、印刷可能なユーザのユーザ識別情報と印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報とを対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバと、前記印刷データの印刷を行う画像形成装置とがネットワークを介して通信可能な印刷制御システムにおける処理方法であって、前記印刷制御サーバが、前記画像形成装置からユーザ識別情報を受信することで、前記ユーザ識別情報に対応する前記印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報の一覧情報を前記画像形成装置に送信する印刷データ情報一覧送信ステップとを含み、前記画像形成装置が、当該画像形成装置へのログインに際して入力されたユーザ識別情報を前記印刷制御サーバに送信することで、当該ユーザ識別情報に対応する印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報を受信する印刷データ情報受信ステップと、前記画像形成装置の識別情報に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データと当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データとを識別する識別ステップと、前記識別ステップの識別結果に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データの表示と当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データの表示とを実行する表示ステップとを含むことを特徴とする印刷制御システムにおける処理方法である。
第4の発明は、第1の発明の印刷制御システムにおける処理方法に関する発明である。
【0022】
第5の発明は、画像形成装置とネットワークを介して通信可能な、印刷可能なユーザのユーザ識別情報と対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバにおける処理方法であって、前記ユーザ識別情報と前記印刷データと当該印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報とを対応付けて記憶する記憶ステップと、前記画像形成装置から、当該画像形成装置へのログインに際して入力されたユーザ識別情報を受信することで、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データか否かを識別可能に表示すべく、前記ユーザ識別情報に対応する前記印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報の一覧情報を前記画像形成装置に送信する印刷データ情報一覧送信ステップとを含むことを特徴とする印刷制御サーバにおける処理方法である。
第5の発明は、第2の発明の印刷制御サーバにおける処理方法に関する発明である。
【0023】
第6の発明は、印刷可能なユーザのユーザ識別情報と印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報とを対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバとネットワークを介して通信可能な画像形成装置における処理方法であって、当該画像形成装置へのログインに際して入力されたユーザ識別情報を前記印刷制御サーバに送信することで、当該ユーザ識別情報に対応する印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報を受信する印刷データ情報受信ステップと、前記画像形成装置の識別情報に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データと当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データとを識別する識別ステップと、前記識別ステップの識別結果に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データの表示と当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データの表示とを実行する表示ステップとを含むことを特徴とする画像形成装置における処理方法である。
第6の発明は、第3の発明の画像形成装置における処理方法に関する発明である。
【0024】
第7の発明は、第4の発明の印刷制御システムにおける処理方法または第5の発明の印刷制御サーバにおける処理方法または第6の発明の画像形成装置における処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
尚、上記のプログラムをCD−ROM等の記録媒体に保持させて流通させてもよいし、このプログラムを通信回線を介して送受することもできる。
【0025】
第8の発明は、印刷可能なユーザのユーザ識別情報と対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバと、前記印刷データの印刷を行う第1および第2の画像形成装置とがネットワークを介して通信可能な印刷制御システムであって、前記印刷制御サーバは、前記第2の画像形成装置から、前記第1の画像形成装置を印刷先とする印刷データに対して、即時印刷する旨の指定を受け付ける即時印刷受付手段と、前記第1の画像形成装置からユーザ識別情報を受信する第1のユーザ識別情報受信手段と、前記第1のユーザ識別情報受信手段で前記印刷要求を受信した場合に、当該第1の画像形成装置に対して即時印刷指定されている前記ユーザ識別情報に対応する即時印刷の印刷データがあるか否かを判定する即時印刷判定手段と、前記即時印刷判定手段で、即時印刷の印刷データがあると判定された場合、前記第1の画像形成装置へ前記即時印刷の印刷データを送信する第1の印刷データ送信手段と、前記即時印刷判定手段で、即時印刷の印刷データがないと判定された場合、前記第1の画像形成装置へ即時印刷指定されていない印刷データを送信する第2の印刷データ送信手段とを備え、前記第1の画像形成装置は、当該第1の画像形成装置へ入力されたユーザ識別情報を含む印刷要求を前記印刷制御サーバに送信するユーザ識別情報送信手段と、前記ユーザ識別情報送信手段で送信される印刷要求に含まれるユーザ識別情報に従って、前記即時印刷の印刷データまたは前記即時印刷指定されていない印刷データを受信する印刷データ受信手段と、前記即時印刷の印刷データまたは前記即時印刷指定されていない印刷データを印刷する印刷手段とを備え、前記第2の画像形成装置は、前記第1の画像形成装置を印刷先とする印刷データに対して、即時印刷する旨の指定を行う即時印刷指定手段を備えることを特徴とする印刷制御システムである。
【0026】
第9の発明は、印刷可能なユーザのユーザ識別情報と対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバと、前記印刷データの印刷を行う第1および第2の画像形成装置とがネットワークを介して通信可能な印刷制御システムにおける処理方法であって、前記印刷制御サーバが、前記第2の画像形成装置から、前記第1の画像形成装置を印刷先とする印刷データに対して、即時印刷する旨の指定を受け付ける即時印刷受付ステップと、前記第1の画像形成装置からユーザ識別情報を受信する第1のユーザ識別情報受信ステップと、前記第1のユーザ識別情報受信ステップで前記印刷要求を受信した場合に、当該第1の画像形成装置に対して即時印刷指定されている前記ユーザ識別情報に対応する即時印刷の印刷データがあるか否かを判定する即時印刷判定ステップと、前記即時印刷判定ステップで、即時印刷の印刷データがあると判定された場合、前記第1の画像形成装置へ前記即時印刷の印刷データを送信する第1の印刷データ送信ステップと、前記即時印刷判定ステップで、即時印刷の印刷データがないと判定された場合、前記第1の画像形成装置へ即時印刷指定されていない印刷データを送信する第2の印刷データ送信ステップとを含み、前記第1の画像形成装置が、当該第1の画像形成装置へ入力されたユーザ識別情報を含む印刷要求を前記印刷制御サーバに送信するユーザ識別情報送信ステップと、前記ユーザ識別情報送信ステップで送信される印刷要求に含まれるユーザ識別情報に従って、前記即時印刷の印刷データまたは前記即時印刷指定されていない印刷データを受信する印刷データ受信ステップと、前記即時印刷の印刷データまたは前記即時印刷指定されていない印刷データを印刷する印刷ステップとを含み、前記第2の画像形成装置が、前記第1の画像形成装置を印刷先とする印刷データに対して、即時印刷する旨の指定を行う即時印刷指定ステップを含むことを特徴とする印刷制御システムにおける処理方法である。
第9の発明は、第8の発明の印刷制御システムにおける処理方法に関する発明である。
【0027】
第10の発明は、第9の発明の印刷制御システムにおける処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
尚、上記のプログラムをCD−ROM等の記録媒体に保持させて流通させてもよいし、このプログラムを通信回線を介して送受することもできる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、印刷装置にログインしたユーザが印刷可能なデータを、ログインした印刷装置で印刷可能であるかを識別表示させることができる仕組みを提供することができる。
また、ユーザがログインした印刷装置から、他の印刷装置に対しても印刷要求することができる仕組みを提供することができる。
さらに、リッチな表示部を備えないプリンタで、印刷サーバに蓄積されている印刷データのうちの一部を即時印刷することができる仕組みを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】印刷制御システム1の構成図
【図2】印刷管理サーバ100、配信サーバ200、認証サーバ300、クライアント端末400、メインフレーム500に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成図
【図3】プリンタ600のハードウェア構成図
【図4】配信サーバ200が記憶する印刷データ情報110を示す図
【図5】印刷管理サーバ100が記憶する印刷ジョブ情報120を示す図
【図6】印刷管理サーバ100及び配信サーバ200が記憶するプリンタ情報130を示す図
【図7】印刷管理サーバ100及び配信サーバ200及びプリンタ600が記憶するログインユーザ情報140を示す図
【図8】配信サーバ200が記憶するプリンタドライバ情報150を示す図
【図9】認証サーバ300が記憶する認証情報160を示す図
【図10】印刷データ情報110及び印刷ジョブ情報120の作成処理を示すフローチャート(クライアント端末400から印刷データが送られる場合)
【図11】印刷データ情報110及び印刷ジョブ情報120の作成処理を示すフローチャート(メインフレーム500から印刷データが送られる場合)
【図12】印刷制御システム1の基本動作を示すフローチャート
【図13】印刷先プリンタ変更処理(図12のステップ3013)の詳細を示すフローチャート
【図14】印刷処理(図12のステップ3015)の詳細を示すフローチャート
【図15】ログイン元のプリンタ600が画面有プリンタ600−1である場合の印刷制御システム1の動作を示すフローチャート
【図16】ログイン元のプリンタ600が画面無プリンタ600−2である場合の印刷制御システム1の動作を示すフローチャート
【図17】印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)701を示す図
【図18】印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)702を示す図
【図19】印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)703を示す図
【図20】印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)704を示す図
【図21】プリンタ情報一覧801を示す図
【図22】プリンタ情報一覧802を示す図
【図23】プリンタ情報一覧803を示す図
【図24】第3実施形態の動作を示すフローチャート
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る印刷制御システムの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明及び添付図面において、略同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略することにする。
【0031】
<第1実施形態>
(1.システム構成)
最初に、図1を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る印刷制御システムの構成について説明する。
図1は、印刷制御システム1の構成図である。
尚、図1の印刷制御システム1の構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成を採ることができる。
【0032】
印刷制御システム1は、印刷管理サーバ100、配信サーバ200、認証サーバ300、クライアント端末400、メインフレーム500、画像形成装置としての印刷装置であるプリンタ600がLAN(ローカルエリアネットワーク)等のネットワーク3を介して通信可能に接続されて構成される。印刷管理サーバ100、配信サーバ200、認証サーバ300は、それぞれ独立した装置構成としてもよいし(別筐体)、印刷制御サーバ900として1つのサーバとして構成してもよい(同一筐体)。
【0033】
印刷管理サーバ100は、配信サーバ200に蓄積される印刷データの印刷を管理する装置である。尚、「印刷」は、プリンタ600における出力処理を示し、紙媒体による印刷だけでなくプレビュー表示等の出力処理を含む。印刷管理サーバ100は、プリンタ600からの印刷要求に基づいて配信サーバ200に対して印刷データの印刷要求等を行う。
配信サーバ200は、クライアント端末400やメインフレーム500から送られる印刷データを一時的に蓄積する装置である。配信サーバ200は、蓄積された印刷データの書誌情報である管理情報(印刷データ情報110)を抽出して印刷管理サーバ100に送信する。また、プリンタ600に蓄積している印刷データの配信をする。
認証サーバ300は、クライアント端末400やメインフレーム500のユーザがプリンタ600にログインする際に認証を行う装置である。認証情報としては、ユーザ名(ユーザ識別情報)やパスワードやカード番号が用いられる。これらの認証情報のうち少なくともいずれかを非接触型ICカード700に記憶させ、ユーザがプリンタ600のカードリーダ319(図3)に非接触型ICカード700をかざすことにより、認証情報をプリンタ600に入力してもよい。また、ユーザがプリンタ600の操作部308(図3)を介して認証情報を直接入力するようにしてもよい。ユーザは、認証サーバ300による認証を経た上でプリンタ600を使用することができる。なお、本実施形態では、非接触型ICカード700をかざすことによりユーザを特定する構成で説明するが、非接触型ICカードを用いず、指紋や静脈などを用いた生体認証によってユーザを特定することも可能である。また指紋を用いた認証を行う場合、後述するカードリーダ319を指紋リーダに置き換えることで実現可能である。
【0034】
クライアント端末400は、ユーザが使用する装置である。クライアント端末400は、種々のアプリケーションによって、印刷するためのデータを作成し、このデータをプリンタドライバによってプリンタ600に依存する形式の印刷データに変換して配信サーバ200に送信する。
メインフレーム500は、基幹系のホストサーバコンピュータである。メインフレーム500は、定期的に配信サーバ200に帳票データ等を送信する。メインフレーム500から配信サーバ200に送信される帳票データ等の元印刷データは、プリンタ600に依存しない形式の印刷データである。配信サーバ200では、この元印刷データを中間印刷データに変換した上で蓄積するが、この中間印刷データもプリンタ600に依存しない形式の印刷データである。
【0035】
プリンタ600は、印刷データの印刷を行う画像形成装置である。プリンタ600は、印刷機能だけでなくFAX通信やコピー機能等を有する複合機であってもよい。プリンタ600は、画面有プリンタ600−1や画面無プリンタ600−2である。画面有プリンタ600−1は、操作部308に液晶画面等の画面330(図3)を有するプリンタである。画面無プリンタ600−2は、操作部308に画面を備えないプリンタである。
【0036】
印刷管理サーバ100は、印刷ジョブ情報120、プリンタ情報130、ログインユーザ情報140、実行プログラム191、OS(オペレーティングシステム)プログラム等をRAM203や外部メモリ211(図2)に記憶する。
配信サーバ200は、印刷データ情報110、プリンタ情報130、ログインユーザ情報140、プリンタドライバ情報150、実行プログラム192、OSプログラム等をRAM203や外部メモリ211(図2)に記憶する。
認証サーバ300は、認証情報160、実行プログラム193、OSプログラム等をRAM203や外部メモリ211(図2)に記憶する。
プリンタ600は、ログインユーザ情報140、印刷プログラム194、認証プログラム195、OSプログラム等をRAM302やHDD304(図3)に記憶する。
【0037】
尚、印刷データ情報110を配信サーバ200だけでなく印刷管理サーバ100側で記憶してもよい。印刷ジョブ情報120を印刷管理サーバ100だけでなく配信サーバ200側で記憶してもよい。印刷データ情報110、印刷ジョブ情報120、プリンタ情報130、ログインユーザ情報140、プリンタドライバ情報150、認証情報160については後述する。
【0038】
(2.ハードウェア構成)
次に、図2及び図3を参照しながら、印刷管理サーバ100、配信サーバ200、認証サーバ300、クライアント端末400、メインフレーム500、プリンタ600のハードウェア構成について説明する。
【0039】
図2は、印刷管理サーバ100、配信サーバ200、認証サーバ300、クライアント端末400、メインフレーム500に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成図である。
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。ROM202や外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やOSや、各サーバあるいは各クライアント端末の実行する機能を実現するために必要な各種プログラム等が記憶される。RAM203は、CPU201の主メモリ及びワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0040】
また、入力コントローラ205は、キーボード209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。ビデオコントローラ206は、CRT210等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTディスプレイだけでなく液晶ディスプレイでもよい。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。本発明には直接関係があるものではない。
【0041】
メモリコントローラ207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピー(登録商標)ディスク(FD)あるいはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。通信I/Fコントローラ208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0042】
尚、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
本発明を実現するためのプログラム(実行プログラム191、実行プログラム192、実行プログラム193)は、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。また、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル(印刷データ情報110、印刷ジョブ情報120、プリンタ情報130、ログインユーザ情報140、プリンタドライバ情報150、認証情報160)等も外部メモリ211に格納される。
【0043】
図3は、プリンタ600のハードウェア構成図である。
プリンタ600は、コントローラユニット316、操作部308、カードリーダ319、プリンタ部312、スキャナ部314を備える。コントローラユニット316は、操作部308、カードリーダ319、プリンタ部312、スキャナ部314の動作制御を行うものである。
【0044】
システムバス309上に配置されるデバイスについて説明する。
CPU301は、システム全体を制御するプロセッサである。RAM302、CPU301が動作するためのシステムワークメモリである。RAM302は、プログラムを記録するためのプログラムメモリや、画像データを一時記録するための画像メモリでもある。ROM303は、恒久的にデータを記憶するメモリである。ROM303には、システムのブートプログラムや各種制御プログラムが格納される。
HDD304は、外部記憶装置(ハードディスクドライブ)である。HDD304は、システムを制御するための各種プログラムや画像データ等を格納する。HDD304には、認証プログラム194及び印刷プログラム195が格納される。
【0045】
操作部I/F307は、操作部308とのインタフェース部である。操作部I/F307は、操作部308に表示する画像データを操作部308に出力する。また、操作部I/F307は、ユーザが操作部308からが入力した情報(例えば、ユーザ名(ユーザ識別情報)やカード番号やパスワード)をCPU301に通知する。画面有プリンタ600−1の操作部308には、タッチパネルを有する表示部である画面330が設けられる。この画面330に表示されたボタンをユーザが押下(指等でタッチ)することにより、各種指示が行われる。画面無プリンタ600−2の操作部308には、画面330に代えてエラー等のテキスト情報を表示させる表示部が備えられる。すわわち、画面無プリンタ600−2では、後述する印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)を表示させて印刷ジョブ情報の選択操作を行うことは困難である。
【0046】
Network I/F305は、ネットワークインタフェースである。Network I/F305は、LAN等のネットワークに接続してデータの入出力を行う。MODEM306は、モデムである。MODEM306は、公衆回線に接続してFAXの送受信等のデータの入出力を行う。外部I/F318は、外部インタフェースである。外部I/F318は、USB、IEEE1394、プリンタポート、RS−232C等の外部入力を受け付けるインタフェース部である。外部I/F318には、非接触型ICカード700の情報読取用のカードリーダ319が接続される。CPU301は、外部I/F318を介してカードリーダ319による非接触型ICカード700からの情報読取を制御し、非接触型ICカード700から読み取られた情報を取得可能である。
【0047】
IMAGE BUS I/F320は、イメージバスインタフェースである。IMAGE BUS I/F320は、システムバス309と画像データを高速転送する画像バス315とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス315は、PCIバスまたはIEEE1394で構成される。
【0048】
画像バス315上に配置されるデバイスについて説明する。
RIP310は、ラスタイメージプロセッサである。RIP310は、例えば、PDLコード等のベクトルデータをビットマップイメージに展開する。プリンタI/F311は、プリンタインタフェースである。プリンタI/F311は、プリンタ部312とコントローラユニット316とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。スキャナI/F313は、スキャナインタフェースである。スキャナI/F313は、スキャナ部314とコントローラユニット316とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0049】
画像処理部317は画像処理を行うデバイスである。画像処理部317は、入力画像データに対し補正、加工、編集を行ったり、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正や解像度変換等を行ったりする。また、画像処理部317は、画像データの回転を行ったり、多値画像データに対してはJPEG、2値画像データはJBIG、MMR、MH等の圧縮伸張処理を行ったりする。
【0050】
スキャナ部314は、スキャナ機構である。スキャナ部314は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDラインセンサで走査することで、ラスタイメージデータとして電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィーダのトレイにセットされる。ユーザが操作部308から読み取り起動指示することにより、CPU301がスキャナ部314に指示を与え、原稿フィーダは原稿用紙を1枚ずつフィードされて原稿画像の読み取り動作が行われる。
【0051】
プリンタ部312は、プリンタ機構である。プリンタ部312は、ラスタイメージデータを用紙上の画像に変換する。変換方式については、感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、いずれの変換方式を用いてもよい。プリント動作の起動は、CPU301からの指示によって開始される。尚、プリンタ部312には、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択可能に複数の給紙段及びこれらの給紙段に対応した用紙カセットが設けられる。
【0052】
操作部308は、ユーザによる操作指示を入力したり動作状況を表示するものである。操作部308は、液晶表示部を有し、この液晶表示部上にはタッチパネルシートが貼付される。操作部308は、システムの操作画面を表示すると共に、表示してあるボタンやキーがタッチされると、その位置情報を操作部I/F307を介してCPU301に通知する。
また、操作部308は、各種操作キーとして、例えば、スタートキー、ストップキー、IDキー、リセットキーを備える。スタートキーは、原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いるキーである。スタートキーの中央部には、緑と赤の2色LEDがあり、その色によってスタートキーが使える状態にあるか否かが示される。ストップキーは、稼働中の動作を停止させる機能を有するキーである。IDキーは、ユーザのユーザIDを入力する際に用いられるキーである。リセットキーは、操作部からの設定を初期化する際に用いられるキーである。
【0053】
カードリーダ319は、CPU301からの制御により、非接触型ICカード700内に記憶されている情報を読み取り、該読み取った情報を外部I/F318を介してCPU301へ通知する。非接触型ICカード700としては、例えば、ソニー社のフェリカ(登録商標)(FeliCa(登録商標))を用いてもよい。
【0054】
以上のような構成によって、プリンタ600は、スキャナ314から読み込んだ画像データをネットワーク3上に送信したり、ネットワーク3から受信した印刷データをプリンタ部312によって印刷したりすることができる。また、プリンタ600は、スキャナ部314から読み込んだ画像データをMODEM306により、公衆回線上にFAX送信したり、公衆回線からFAX受信した画像データをプリンタ部312によって印刷したりすることできる。
【0055】
(3.印刷管理サーバ100、配信サーバ200、認証サーバ300、プリンタ600が記憶する情報)
次に、図4〜図9を参照しながら、印刷管理サーバ100、配信サーバ200、認証サーバ300、プリンタ600が記憶する情報について説明する。
【0056】
(3−1.印刷データ情報110)
図4は、配信サーバ200が記憶する印刷データ情報110を示す図である。
印刷データ情報110は、帳票等の印刷データの書誌情報に関する情報である。印刷データ情報110は、印刷データ管理データベースに相当する。印刷データ情報110には、文書ID(印刷データ識別情報)111、文書名112、プリンタ名(画像形成装置識別情報)113、ユーザ名(ユーザ識別情報)114、最終印刷日時115、印刷データ種別116が記録される。
【0057】
文書ID(印刷データ識別情報)111は、印刷データの識別情報である。文書ID(印刷データ識別情報)111を指定して配信サーバ200における各処理が実行される。文書名112は、印刷データの名称である。プリンタ名(画像形成装置識別情報)113は、印刷データの印刷先のプリンタ600の識別情報である。尚、ユーザがプリンタ600の明示的な指定をしない場合にはデフォルトプリンタ名(画像形成装置識別情報)が記録される。ユーザ名(ユーザ識別情報)114は、印刷データの所有者を示す。最終印刷日時115は、印刷データが最後に印刷された日時を示す。この最終印刷日時115から所定時間経過後に(例えば、24時間経過後に)、当該印刷データに関する印刷データ情報や印刷ジョブ情報が削除される。印刷データ種別116は、配信サーバ200に蓄積された印刷データの形式が「プリンタドライバで作成された印刷データ」あるいは「プリンタドライバで作成する前の中間印刷データ」を示すものである。「プリンタドライバで作成された印刷データ」は個々のプリンタ600に依存する形式の印刷データである。「プリンタドライバで作成する前の中間印刷データ」は個々のプリンタ600に依存しない形式の印刷データであるが、印刷時には印刷先のプリンタ600に対応するプリンタドライバによって印刷データを作成する必要がある。
【0058】
(3−2.印刷ジョブ情報120)
図5は、印刷管理サーバ100が記憶する印刷ジョブ情報120を示す図である。
印刷ジョブ情報120は、プリンタ600における印刷データの印刷を制御するための情報である。印刷ジョブ情報120は、印刷データ情報110に基づいて作成される。印刷ジョブ情報120には、文書ID(印刷データ識別情報)121、文書名122、最終印刷日時123、即時印刷フラグ124、予約印刷フラグ125、プリンタ名(画像形成装置識別情報)126、ユーザ名(ユーザ識別情報)127、印刷データ種別128が記録される。(ユーザ識別情報と印刷データ識別情報と印刷先の画像形成装置識別情報とを対応付けて記憶する。これにより、印刷データ(実体)が特定できる。)
【0059】
印刷ジョブ情報120の文書ID(印刷データ識別情報)121、文書名122、最終印刷日時123、ユーザ名(ユーザ識別情報)127、印刷データ種別128は、印刷データ情報110の文書ID(印刷データ識別情報)111、文書名112、最終印刷日時115、ユーザ名(ユーザ識別情報)114、印刷データ種別116と同様のものである。
【0060】
即時印刷フラグ124は、プリンタ600における印刷データの印刷実行形態を示すフラグである。即時印刷フラグ124が立っている場合には、非接触型ICカード700による認証後、ユーザの印刷指示を待たずに印刷データの印刷が実行される。即時印刷フラグ124が立っていない場合には、非接触型ICカード700による認証後、ユーザの印刷指示を待って印刷データの印刷が実行される。
【0061】
予約印刷フラグ125は、プリンタ600の操作部308の画面330に表示される印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)における選択状態を示すフラグである。予約印刷フラグ125が立っている印刷ジョブ情報については選択状態で表示される。予約印刷フラグ125が立っていない印刷ジョブ情報について非選択状態で表示される。
【0062】
プリンタ名(画像形成装置識別情報)126は、印刷データの印刷先のプリンタ600の識別情報を示す。最初は、印刷ジョブ情報120のプリンタ名(画像形成装置識別情報)126として印刷データ情報110のプリンタ名(画像形成装置識別情報)113が格納されるが、印刷先プリンタ変更処理(図13)によって印刷データの印刷先のプリンタ600が変更される場合には、プリンタ名(画像形成装置識別情報)126が更新される。
【0063】
尚、印刷ジョブ情報120の文書名122、最終印刷日時123、印刷データ種別128等は、プリンタ600の操作部308の画面330に、印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)として表示される。
【0064】
(3−3.プリンタ情報130)
図6は、印刷管理サーバ100及び配信サーバ200が記憶するプリンタ情報130を示す図である。
プリンタ情報130は、プリンタ600に関する情報である。プリンタ情報130には、プリンタ名(画像形成装置識別情報)131、IPアドレス132、画面有無133、設置場所134が記録される。
【0065】
プリンタ名(画像形成装置識別情報)131は、プリンタ600の名称等の識別情報を示す。IPアドレス132は、プリンタ600に割り当てられるネットワーク上のIPアドレスを示す。画面有無133は、操作部308に画面330を備えるか否かを示す。設置場所134は、プリンタ600の所在及び設置場所を示す。
尚、プリンタ情報130のプリンタ名(画像形成装置識別情報)131、画面有無133、設置場所134等は、プリンタ600の操作部308の画面330に、プリンタ情報一覧として表示される。
【0066】
(3−4.ログインユーザ情報140)
図7は、印刷管理サーバ100及び配信サーバ200及びプリンタ600が記憶するログインユーザ情報140を示す図である。
ログインユーザ情報140は、プリンタ600にログインしたユーザに関する情報である。ログインユーザ情報140には、カード番号141、ユーザ名(ユーザ識別情報)142が記録される。尚、パスワードを保持するように構成しても良い。
カード番号141は、非接触型ICカード700のカード番号である。ユーザ名(ユーザ識別情報)142は、ユーザの名称等の識別情報である。認証サーバ300によって認証されたログインユーザ情報140は、印刷管理サーバ100及び配信サーバ200及びプリンタ600に送られて記憶される。
【0067】
(3−5.プリンタドライバ情報150)
図8は、配信サーバ200が記憶するプリンタドライバ情報150を示す図である。
プリンタドライバ情報150は、プリンタ600に対応するプリンタドライバに関する情報である。プリンタドライバ情報150には、プリンタ名(画像形成装置識別情報)151、IPアドレス152、プリンタドライバ名153が記録される。
【0068】
プリンタドライバ情報150のプリンタ名(画像形成装置識別情報)151及びIPアドレス152は、プリンタ情報130のプリンタ名(画像形成装置識別情報)131及びIPアドレス132と同様のものである。プリンタドライバ名153は、プリンタ600毎に対応するプリンタドライバの名称等の識別情報を示す。
配信サーバ200は、プリンタドライバ情報150を参照して、印刷先のプリンタ600に対応するプリンタドライバによって、プリンタ600に依存しない形式の印刷データ(中間印刷データ)から印刷先のプリンタ600に対応する形式の印刷データを作成する。
【0069】
(3−6.認証情報160)
図9は、認証サーバ300が記憶する認証情報160を示す図である。
認証情報160は、プリンタ600にログインするユーザの認証に参照される情報である。認証情報160は、カード番号161、ユーザ名(ユーザ識別情報)162、パスワード163、氏名164である。
通常は、非接触型ICカード700からプリンタ600のカードリーダ319によって読み取られたカード番号161やユーザ名(ユーザ識別情報)162を用いてユーザの認証が行われる。また、ユーザが非接触型ICカード700を持ち合わせていない場合には、当該ユーザに対して、カード番号161及びユーザ名(ユーザ識別情報)162に加えてパスワード163をプリンタ600の操作部308に入力させて、認証を行ってもよい。
【0070】
(4.印刷制御システム1の動作)
次に、図10〜図14を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る印刷制御システム1の動作について説明する。
【0071】
(4−1.印刷データ情報110及び印刷ジョブ情報120の作成処理)
図10及び図11は、印刷データ情報110及び印刷ジョブ情報120の作成処理を示すフローチャートである。
図10及び図11の各ステップの処理は、印刷管理サーバ100、配信サーバ200、クライアント端末400、メインフレーム500のそれぞれのCPU201が外部メモリ211に格納される実行プログラムをRAM203上で実行することにより実現される。
【0072】
図10は、クライアント端末400から印刷データが送られる場合を示す。
(ステップ1001)ユーザは、クライアント端末400で動作するアプリケーションを用いて、印刷するためのデータを作成して印刷指示を行う。
(ステップ1002)クライアント端末400は、印刷指示で指定されたデータに基づいて、プリンタドライバによって印刷先のプリンタ600に対応する印刷データを作成する。
【0073】
(ステップ1003)クライアント端末400は、プリンタドライバで設定されている印刷先(ポート)にプリンタ600に依存する形式の印刷データを送信する。配信サーバ200は、この印刷データを受信する。尚、印刷データの送信先は配信サーバ200である。プリンタに依存する形式の印刷データには、印刷指示を行ったユーザ名(ユーザ識別情報)(クライアント端末400にログインした際のユーザ名(ユーザ識別情報))やプリンタ名(画像形成装置識別情報)や文書名等の書誌情報が生成され付加される。
【0074】
(ステップ1004)配信サーバ200は、印刷データを外部メモリ211に記憶する。
(ステップ1005)配信サーバ200は、印刷データからユーザ名(ユーザ識別情報)114、プリンタ名(画像形成装置識別情報)113、文書名112を取得し、新たに作成した文書ID(印刷データ識別情報)111と共に印刷データ情報110を作成する。尚、文書ID(印刷データ識別情報)111に関しては、印刷データを一意に識別できる情報であればよく、例えば、タイムスタンプでもよい。
(ステップ1006)配信サーバ200は、印刷データ情報110を外部メモリ211に記憶する。言い換えると、ステップ1006は、ユーザ識別情報と印刷データと印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報とを対応付けて記憶する処理である。
(ステップ1007)配信サーバ200は、印刷管理サーバ100に印刷データ情報110を送信する。印刷管理サーバ100は、印刷データ情報110を受信する。
【0075】
(ステップ1008)印刷管理サーバ100は、印刷データ情報110に基づいて印刷ジョブ情報120を作成する。
(ステップ1009)印刷管理サーバ100は、印刷ジョブ情報120を外部メモリ211に記憶する。
【0076】
図11は、メインフレーム500から印刷データが送られる場合を示す。
(ステップ2001)メインフレーム500は、元印刷データを作成する。
(ステップ2002)メインフレーム500は、定期的に配信サーバ200に元印刷データを送信する。配信サーバ200は、元印刷データを受信する。元印刷データは、プリンタ600において印刷可能なデータ形式ではなく、例えば、CSV形式等のテキスト形式である。
【0077】
(ステップ2003)配信サーバ200は、元印刷データを所定フォームとオーバレイしてプリンタ600に依存しない形式の印刷データ(中間印刷データ)に変換する。
(ステップ2004)配信サーバ200は、中間印刷データを外部メモリ211に記憶する。
【0078】
(ステップ2005)配信サーバ200は、中間印刷データに基づいて印刷データ情報110を作成する。配信サーバ200は、中間印刷データに基づいて、どのユーザにどのプリンタ600で印刷させるかを決定して印刷データ情報110を作成する。尚、配信サーバ200には印刷データをどのユーザにどのプリンタに印刷されるか、プリンタが指定されない場合にどのプリンタをデフォルトプリンタとして印刷するか、を決定するためのテーブル等を保持する。
(ステップ2006)配信サーバ200は、印刷データ情報110を外部メモリ211に記録する。
【0079】
尚、図10あるいは図11では、配信サーバ200が印刷データ情報110を記憶し、印刷管理サーバ100が印刷ジョブ情報120を記憶するものとして説明したが、印刷管理サーバ100において印刷データ情報110と印刷ジョブ情報120とを印刷管理情報として一元管理するようにしてもよい。
【0080】
(4−2.印刷制御システム1の基本動作)
図12は、印刷制御システム1の基本動作を示すフローチャートである。
図12の各ステップの処理は、印刷管理サーバ100、配信サーバ200、認証サーバ300のそれぞれのCPU201が外部メモリ211に格納される実行プログラム191及び実行プログラム192及び実行プログラム193をRAM203上で実行し、プリンタ600のCPU301がHDD304に格納される認証プログラム195及び印刷プログラム194をRAM302上で実行することにより実現される。尚、認証プログラム195と印刷プログラム194とは別に動作するものとして説明する。
【0081】
(ステップ3001)プリンタ600の認証プログラム195は、ユーザの非接触型ICカード700から読み取ったカード番号を認証サーバ300に送信する。認証サーバ300は、カード番号を受信する。
(ステップ3002)認証サーバ300は、プリンタ600から受信したカード番号と、認証情報160のカード番号161とを比較することにより、ユーザの認証を行う。
【0082】
(ステップ3003)認証サーバ300は、認証結果をプリンタ600に送信する。プリンタ600の認証プログラム195は、認証結果を受信する。詳細には、認証サーバ300は、認証の結果、正規ユーザと判断した場合、認証成功情報と共にログインユーザ情報(ユーザ識別情報)140をプリンタ600に送信する。一方、認証サーバ300は、プリンタ600から受信したカード番号が認証情報160に存在せず、正規ユーザでないと判断した場合には、認証エラー情報をプリンタ600に送信する。
【0083】
(ステップ3004)プリンタ600の認証プログラム195は、認証サーバ300から受信した認証結果に基づいて認証成功か否かを判定する。
(ステップ3005)プリンタ600の認証プログラム195は、認証成功と判断した場合、ログインユーザ情報140を印刷プログラム194に通知する。プリンタ600の印刷プログラム194は、ログインユーザ情報140を取得する。
(ステップ3006)プリンタ600の認証プログラム195は、認証失敗と判断した場合、エラー処理を行って、操作部308にログイン失敗の旨の表示し、印刷制御システム1の処理を終了する。
【0084】
(ステップ3007)プリンタ600の印刷プログラム194は、ログインユーザ情報140を印刷管理サーバ100に送信する(ユーザ識別情報送信)。印刷管理サーバ100は、ログインユーザ情報140を受信する(ユーザ識別情報受信)。
(ステップ3008)印刷管理サーバ100は、ログインユーザ情報140に基づいて、印刷ジョブ情報120からログインユーザに関する印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)を作成する。詳細には、印刷管理サーバ100は、ログインユーザ情報140のユーザ名(ユーザ識別情報)142と印刷ジョブ情報120のユーザ名(ユーザ識別情報)127とが一致した印刷ジョブの印刷ジョブ情報を取得して印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)を作成する。
尚、印刷管理サーバ100が予め印刷ジョブ情報120を記憶していない場合には、配信サーバ200から印刷データ情報110を取得して印刷ジョブ情報120を作成してもよいし、印刷ジョブ情報120の作成自体を配信サーバ200に依頼して取得するようにしてもよい。
また、印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)は、印刷ジョブごとに、文書ID(印刷データ識別情報)121、文書名122、プリンタ名(画像形成装置識別情報)126、印刷データ種別128によって構成される。
【0085】
(ステップ3009)印刷管理サーバ100は、ログインユーザに関する印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)をプリンタ600に送信する(印刷データ情報一覧送信)。言い換えると、ステップ3009の印刷管理サーバ100の処理は、ユーザ識別情報に対応する印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報の一覧情報を画像形成装置に送信する処理である。プリンタ600の印刷プログラム194は、ログインユーザに関する印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)を受信する(印刷データ一覧受信)。言い換えると、ステップ3009のプリンタ600の処理は、画像形成装置へのログインに際して入力されたユーザ識別情報を印刷制御サーバ(印刷管理サーバ100)に送信することで、当該ユーザ識別情報に対応する印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報を受信する処理である。尚、印刷ジョブ情報120の全ての項目について送受信してもよいし、必要な項目のみを送受信してもよい。また、受信した印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)は、RAM302に記憶される。尚、印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)には、この印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)を受信したプリンタ600で出力できない印刷ジョブも含まれている。
(ステップ3010)プリンタ600の印刷プログラム194は、印刷管理サーバ100から受信した印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)を操作部308の画面330に表示する(図20)。印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)の表示は、印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)に含まれているプリンタ名(画像形成装置識別情報)と、印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)を受信したプリンタ600が記憶するプリンタ名(画像形成装置識別情報)とが一致しない、且つ印刷データ種別が「P」(プリンタ記述言語)となっている印刷ジョブ情報である場合には、図20の印刷ジョブ情報743のように「このプリンタでは印刷できません」と表示させる。言い換えると、ステップ3010の処理は、画像形成装置の識別情報に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データと当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データとを識別し、その識別結果に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データの表示と当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データの表示とを実行する処理である。
尚、プリンタ600で印刷できるデータか否かの判断は印刷管理サーバ100で判断してもよく、この場合、印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)の各印刷ジョブ情報に印刷可能又は印刷不可能を判別できる情報が付加されている。
尚、操作部308の画面330における印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)の表示については、図17〜図20を用いて後述するが、プリンタ600で印刷できるデータか否かを識別可能に表示する構成として、図20のように1画面での表示だけでなく、このプリンタ(プリンタ600)で印刷可能な印刷ジョブと、印刷できない(別プリンタ用の)印刷ジョブとを別タブに分けて識別可能に表示する構成であってもよい。
【0086】
(ステップ3011)プリンタ600の印刷プログラム194は、操作部308の画面330に表示される印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)(図17)において、ユーザから印刷ジョブ情報の選択の入力を受け付ける(印刷データ選択)。言い換えると、ステップ3011の処理は、ユーザの操作に応じて印刷データを選択する処理である。選択された印刷ジョブ情報は、RAM302に記憶されている印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)に選択された旨のフラグ等を付して(入力して)印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)の中でどの印刷ジョブ情報が選択中であるかを識別できるようにする。
(ステップ3012)プリンタ600の印刷プログラム194は、操作部308の画面330に表示される印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)で印刷ジョブが選択された状態で、この印刷ジョブの印刷先を変更するために、ユーザから印刷先プリンタの変更指示(図18で印刷先変更ボタン721の押下)が行われる。この変更指示の入力が行われたか否かを判定する。変更指示の入力が行われた場合には、ステップ3013の印刷先プリンタ変更処理に移行し、変更指示の入力が行われない場合にはステップ3014へ処理が移行する。尚、ステップ3013の印刷先プリンタ変更処理については、図13を用いて後述する。
【0087】
(ステップ3014)プリンタ600の印刷プログラム194は、操作部308の画面330に表示される印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)において、ユーザから選択された印刷ジョブ情報について印刷データの印刷指示が行われ、印刷指示の入力が行われたか否かを判定する。印刷指示の入力が行われた場合には、ステップ3015の印刷処理に移行し、印刷指示の入力が行われない場合には指示待ちとして、ステップ3011に処理が移行する。尚、ステップ3015の印刷処理については、図14を用いて後述する。言い換えると、ステップ3014で「Y」への処理は、例えば、図18で印刷データが選択され、印刷ボタン722が押下されることによる印刷指示の処理である。
【0088】
(4−3.印刷先プリンタ変更処理の詳細)
図13は、印刷先プリンタ変更処理(図12のステップ3013)の詳細を示すフローチャートである。
図13の各ステップの処理は、印刷管理サーバ100のCPU201が外部メモリ211に格納される実行プログラム191をRAM203上で実行し、プリンタ600のCPU301がHDD304に格納される印刷プログラム194をRAM302上で実行することにより実現される。
【0089】
(ステップ4001)プリンタ600の印刷プログラム194は、印刷管理サーバ100にプリンタ情報一覧要求を送信する。印刷管理サーバ100は、プリンタ情報一覧要求を受信する。
(ステップ4002)印刷管理サーバ100は、プリンタ情報130に基づいてプリンタ情報一覧を作成する。
尚、プリンタ情報130の全ての項目についてプリンタ情報一覧を作成してもよいし、必要な項目のみについてプリンタ情報一覧を作成してもよい。また、印刷管理サーバ100が予めプリンタ情報130を記憶していない場合には、配信サーバ200からプリンタ情報130を取得してもよい。
【0090】
(ステップ4003)印刷管理サーバ100は、プリンタ情報一覧をプリンタ600に送信する。プリンタ600の印刷プログラム194は、プリンタ情報一覧を受信する。
(ステップ4004)プリンタ600の印刷プログラム194は、印刷管理サーバ100から受信したプリンタ情報一覧を操作部308の画面330に表示する。尚、操作部308の画面330におけるプリンタ情報一覧の表示については、図21〜図23を用いて後述する。
【0091】
(ステップ4005)プリンタ600の印刷プログラム194は、操作部308の画面330に表示されるプリンタ情報一覧において、ユーザからプリンタ600の選択の入力を受け付ける(画像形成装置選択)。言い換えると、ステップ4005の処理は、ステップ3011で選択された印刷データを印刷する画像形成装置を選択する処理である。
(ステップ4006)プリンタ600の印刷プログラム194は、プリンタ情報一覧に含まれる画面有無の項目を参照し、ユーザが選択したプリンタ600が画面有プリンタ600−1であるか画面無プリンタ600−2であるかを判断する。
【0092】
(ステップ4007)プリンタ600の印刷プログラム194は、ユーザが選択したプリンタ600が画面有プリンタ600−1(第2の画像形成装置)である場合には、操作部308の画面330に表示されるプリンタ情報一覧において、「即時印刷」及び「リスト表示」のチェックボックス(ラジオボタン)を選択可能にして、ユーザの選択の入力を受け付ける。尚、デフォルトとして「即時印刷」及び「リスト表示」のチェックボックスのいずれか一方を選択状態としてもよい。
その後、ステップ4009の処理へ移行する。
【0093】
(ステップ4008)プリンタ600の印刷プログラム194は、ユーザが選択したプリンタ600が画面無プリンタ600−2である場合には、操作部308の画面330に表示されるプリンタ情報一覧において、「即時印刷」及び「リスト表示」のチェックボックス(ラジオボタン)を選択不可能にする(図23)。尚、「即時印刷」のチェックボックスについては選択可能としてもよい。
その後ステップ4015の処理へ移行する。
【0094】
(ステップ4009)プリンタ600の印刷プログラム194は、「即時印刷」または「リスト表示」のどちらが選択されたかを判断する。
(ステップ4010)プリンタ600の印刷プログラム194は、ステップ4008の処理で「即時印刷」が選択されたと判断した場合には、「即時印刷」のチェックボックスにチェック表示する(図21)。言い換えると、第2の画像形成装置から第1の画像形成装置(プリンタ600−1)を印刷先とする印刷データに対して、即時印刷する旨の指定を可能にする。
その後、ステップ4015の処理へ移行する。
【0095】
(ステップ4011)プリンタ600の印刷プログラム194は、ステップ4008の処理で「リスト表示」が選択されたと判断した場合には、「リスト表示」のチェックボックスにチェック表示する(図22)。
(ステップ4012)プリンタ600の印刷プログラム194は、「予約印刷」のチェックボックスを選択可能にしてユーザの選択の入力を受け付ける。
(ステップ4013)プリンタ600の印刷プログラム194は、「予約印刷」が選択されたか否かを判断する。プリンタ600の印刷プログラム194は、ステップ4013の処理で「予約印刷」が選択されなかったと判断した場合には、そのまま、ステップ4015の処理へ移行する。
【0096】
(ステップ4014)プリンタ600の印刷プログラム194は、ステップ4013の処理で「予約印刷」が選択されたと判断した場合には、「予約印刷」のチェックボックスにチェック表示する。言い換えると、ステップ4014の処理は、ステップ3011で選択した印刷データを、当該画像形成装置と異なる画像形成装置で印刷可能にするべく予約印刷指定する処理である。
その後、ステップ4015の処理へ移行する。
【0097】
(ステップ4015)プリンタ600の印刷プログラム194は、ユーザが印刷先プリンタの選択及び「即時印刷」「予約印刷」に関する設定を完了すると、ステップ3011で選択された印刷ジョブの文書ID(印刷データ識別情報)をRAM302に記憶されている印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)から取得し、この文書ID(印刷データ識別情報)と選択されたプリンタ600のプリンタ名(画像形成装置識別情報)及び設定情報(即時印刷情報又は予約印刷情報)で構成される出力設定情報を印刷管理サーバ100に送信する(画像形成装置情報送信)。言い換えると、ステップ4015のプリンタ600の処理は、ステップ4005で選択された画像形成装置の識別情報を、前記印刷データ選択手段で選択された印刷データの印刷データ情報とともに前記印刷制御サーバに送信する処理である。また、印刷管理サーバ100は、出力設定情報を受信する(画像形成装置情報受信)。言い換えると、ステップ4015の印刷管理サーバ100の処理は、画像形成装置の識別情報と印刷データ情報とを受信する処理である。
(ステップ4016)印刷管理サーバ100は、プリンタ600から受信した出力設定情報の文書ID(印刷データ識別情報)とプリンタ名(画像形成装置識別情報)及び設定情報(即時印刷情報又は予約印刷情報)に基づいて、印刷ジョブ情報120を更新する。詳細には、印刷ジョブ情報120のプリンタ名(画像形成装置識別情報)126及び即時印刷フラグ124及び予約印刷フラグ125の項目が更新される(画像形成装置情報変更、設定情報更新)。言い換えると、ステップ4016は、ステップ4015で受信した画像形成装置の識別情報と印刷データ情報とに従って、印刷データ情報に対応する印刷データを当該画像形成装置の識別情報に対応する画像形成装置に印刷すべく、印刷ジョブ情報120に記憶されている印刷先の画像形成装置の識別情報(プリンタ名120)を変更する処理である。また、ステップ4010で即時印刷の指定された印刷データに対しては即時印刷設定する処理である。さらに、ステップ4014で予約印刷指定された印刷データに対して予約印刷設定する処理である。
【0098】
(4−4.印刷処理の詳細)
図14は、印刷処理(図12のステップ3015)の詳細を示すフローチャートである。
図14の各ステップの処理は、印刷管理サーバ100及び配信サーバ200のそれぞれのCPU201が外部メモリ211に格納される実行プログラム191及び実行プログラム192をRAM203上で実行し、プリンタ600のCPU301がHDD304に格納される印刷プログラム194をRAM302上で実行することにより実現される。
【0099】
(ステップ5001)プリンタ600の印刷プログラム194は、操作部308の画面330に表示される印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)において、ユーザが選択して印刷指示を行った印刷ジョブ情報及び印刷要求を印刷管理サーバ100に送信する(選択印刷データ情報送信)。言い換えると、ステップ5001のプリンタ600の処理は、例えば、図18で印刷データが選択され、印刷ボタン722が押下されることによって印刷指示された印刷データの印刷データ情報を送信する処理である。印刷管理サーバ100は、ユーザが選択して印刷指示を行った印刷ジョブ情報及び印刷要求を受信する(選択印刷データ情報受信)。言い換えるとステップ5001の印刷管理サーバの処理は、印刷指示された印刷データの印刷データ情報を受信する処理である。尚、プリンタ600は、印刷ジョブ情報には文書ID(印刷データ識別情報)を含み、この文書ID(印刷データ識別情報)に対応する印刷データを印刷するように印刷要求を行う。尚、プリンタ600のIPアドレスを含めるように構成しても良いが、IPアドレスはTCP/IP通信により印刷管理サーバ100で取得できるので、印刷要求にIPアドレスを含めない構成であっても良い。
【0100】
(ステップ5002)印刷管理サーバ100は、プリンタ600から受信した印刷ジョブ情報(文書ID(印刷データ識別情報))から、印刷する印刷ジョブの印刷先となるプリンタ名(画像形成装置識別情報)の項目を参照し、印刷先のプリンタ600が自機(ログイン元のプリンタ600)であるか他機であるかを判断する。印刷先のプリンタ600が自機であると判断された場合には、ステップ5003の処理に移行し、印刷先のプリンタ600が他機であると判断された場合には、ステップ5010の処理へ移行する。
【0101】
(ステップ5003)印刷管理サーバ100は、ユーザが選択して印刷指示を行った印刷ジョブ情報及び印刷要求を配信サーバ200に送信する。配信サーバ200は、ユーザが選択して印刷指示を行った印刷ジョブ情報及び印刷要求を受信する。
【0102】
(ステップ5004)配信サーバ200は、ステップ5003の処理で印刷管理サーバ100から受信した印刷ジョブ情報(文書ID(印刷データ識別情報))から、印刷する印刷ジョブの印刷データ種別の項目を参照し、印刷対象の印刷データがプリンタドライバによって作成された印刷データ(画像形成装置に依存する形式の印刷データ)であるか、プリンタドライバドライバによる処理の前段階の中間印刷データ(画像形成装置に依存しない形式の印刷データ)であるかを判断する。プリンタドライバドライバによる処理の前段階の中間印刷データであると判断された場合には、ステップ5005の処理へ移行し、プリンタドライバによって作成された印刷データであると判断された場合には、ステップ5006の処理に移行する。言い換えると、ステップ5004で「N」の処理は、印刷データが印刷データ情報(印刷ジョブ情報)を送信した画像形成装置に依存する形式の印刷データである場合には、当該画像形成装置に前記印刷データを出力し、ステップ5004で「Y」の処理は、印刷データが印刷データ情報(印刷ジョブ情報)を送信した画像形成装置に依存しない形式の印刷データである場合には、当該印刷データを印刷する画像形成装置に対応するプリンタドライバを介して(ステップ5005)印刷する処理である。
【0103】
(ステップ5005)配信サーバ200は、プリンタドライバ情報150を参照してプリンタ600に対応するプリンタドライバを決定し、このプリンタドライバを用いて中間印刷データからプリンタ600に対応する印刷データを作成する。
(ステップ5006)配信サーバ200は、印刷データ種別が例えば、「P」となっているため(すでにプリンタ記述言語形式の印刷データに変換されている)、印刷対象の印刷データ及び印刷実行指示をプリンタ600に送信する(第1の出力)。プリンタ600の印刷プログラム194は、印刷対象の印刷データ及び印刷実行指示を受信する。言い換えると、ステップ5006の処理は、ステップ3001で選択されS3014で印刷指示があった選択印刷データを出力する、或いはステップ6006で特定した即時印刷データを画像形成装置に印刷すべく出力する処理である。
【0104】
(ステップ5007)プリンタ600の印刷プログラム194は、印刷データの印刷を実行する。
(ステップ5008)プリンタ600の印刷プログラム194は、印刷完了通知を印刷管理サーバ100に送信する。印刷管理サーバ100は、印刷完了通知を受信する。
(ステップ5009)印刷管理サーバ100は、印刷ジョブ情報120から印刷完了分の印刷ジョブ情報を削除する。
【0105】
(ステップ5010)印刷管理サーバ100は、受信した印刷ジョブ情報(文書ID(印刷データ識別情報))から、印刷する印刷ジョブの印刷ジョブ情報120において、印刷対象の印刷データの即時印刷フラグ124を「ON」にする。これは、ユーザが明示的に印刷ジョブを選択して印刷指示を行ったため、図21の即時印刷ボタン812が押下されたものと同様の処理を行う。
(ステップ5011)印刷管理サーバ100は、メッセージ(例えば、「他のプリンタ○○○で印刷します。」)を作成する。
(ステップ5012)印刷管理サーバ100は、メッセージをプリンタ600に送信する。プリンタ600の印刷プログラム194は、メッセージを受信する。
(ステップ5013)プリンタ600の印刷プログラム194は、印刷管理サーバ100から受信したメッセージを操作部308に表示する。
【0106】
(5.プリンタ600における表示画面)
次に、図17〜図23を参照しながら、プリンタ600における表示画面について説明する。
【0107】
(5−1.印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧))
図17〜図20は、それぞれ、画面有プリンタ600−1の操作部308の画面330に表示される印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)701〜印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)704を示す図である。これらは、印刷管理サーバ100から受信した印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)に基づいて表示される。
【0108】
図12のステップ3010や後述する図15のステップ6009の処理等において、図17の印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)701には、ログインユーザに関する印刷ジョブ情報として、ユーザ名(ユーザ識別情報)715や文書名716や印刷データ種別717等が表示される。また、印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)701には、印刷先変更ボタン711及び印刷ボタン712が表示される。尚、印刷種別データ717はプリンタドライバで生成されたプリンタ記述言語に変換された印刷データの場合は、「P」として表示され、中間印刷データの場合は「F」として表示される。
この印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)701から印刷ジョブ情報を選択した上で、印刷先変更ボタン711をタッチして指定すると、図13の印刷先プリンタ変更処理に移行する。印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)701から印刷ジョブ情報を選択した上で、印刷ボタンをタッチして指定すると、図14の印刷処理に移行する。
【0109】
図12のステップ3011の処理等において、ユーザが操作部308の画面330に表示される印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)701においてタッチすることにより印刷ジョブ情報が選択される。図18の印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)702、図19の印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)703、図20の印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)704にはそれぞれ、選択された印刷ジョブ情報723、印刷ジョブ情報733、印刷ジョブ情報743が識別可能に表示される。尚、後述する図15のステップ6011の処理のように、予約印刷フラグが「ON」である印刷ジョブ情報についても選択状態とされる。
【0110】
ユーザによって選択された印刷ジョブ情報がログインしたプリンタ600で印刷可能な場合には、図18の印刷ボタン722及び図19の印刷ボタン732のように印刷ボタンが指定可能に表示される。尚、ユーザによって選択された印刷ジョブ情報がログインしたプリンタ600で印刷可能な場合とは、印刷データの形式がログインしたプリンタ600に対応する場合、あるいは、プリンタドライバによってログインしたプリンタ600に対応する形式に変換可能な場合である。
ユーザによって選択された印刷ジョブ情報がログインしたプリンタ600で印刷不可能な場合には、図20の印刷ボタン742のように印刷ボタンが指定不可能に表示される(例えば、シャドウ表示)。
【0111】
ユーザによって選択された印刷ジョブ情報がログインしたプリンタ600以外のプリンタ600で印刷可能な場合には、図18の印刷先変更ボタン721及び図20の印刷先変更ボタン741のように印刷先変更ボタンが指定可能に表示される。
ユーザによって選択された印刷ジョブ情報がログインしたプリンタ600以外のプリンタ600で印刷不可能な場合には、図19の印刷先変更ボタン731のように印刷先変更ボタンが指定不可能に表示される(例えば、シャドウ表示)。
【0112】
(5−2.プリンタ情報一覧)
図21〜図23は、それぞれ、画面有プリンタ600−1の操作部308の画面330に表示されるプリンタ情報一覧801〜プリンタ情報一覧803を示す図である。これらは、印刷管理サーバ100から受信したプリンタ情報一覧に基づいて表示される(画像形成装置選択)。
【0113】
図13のステップ4004の処理において、図21のプリンタ情報一覧801には、プリンタ名(画像形成装置識別情報)816や設置場所817や画面有無818等が表示される。また、プリンタ情報一覧801には、即時印刷チェックボックス812及びリスト表示チェックボックス813及び予約印刷チェックボックス814及び決定ボタン815が表示される。
【0114】
このプリンタ情報一覧801からプリンタ情報を選択した上で、即時印刷チェックボックス812及びリスト表示チェックボックス813及び予約印刷チェックボックス814を設定し、決定ボタン815をタッチして指定すると、選択されたプリンタ600のプリンタ名(画像形成装置識別情報)や設定情報が印刷管理サーバ100に送信されて、印刷管理サーバ100が記憶する印刷ジョブ情報120が更新される。
【0115】
図13のステップ4005の処理において、ユーザが操作部308の画面330に表示されるプリンタ情報一覧801においてタッチすることによりプリンタ情報が選択される。図21のプリンタ情報一覧801、図22のプリンタ情報一覧802、図23のプリンタ情報一覧803にはそれぞれ、選択されたプリンタ情報811、プリンタ情報821、プリンタ情報831が識別可能に表示される。
【0116】
図13のステップ4007の処理において、ユーザによって選択されたプリンタ情報が画面有プリンタ600−1を示す場合、図21のプリンタ情報一覧801のように、即時印刷チェックボックス812及びリスト表示チェックボックス813を指定可能に表示する。言い換えると、ステップ4007の処理は、ステップ3012で印刷データの印刷先となりうる画像形成装置が変更された場合に、ステップ3011で選択された印刷データの即時印刷または予約印刷を指定可能にする処理である。
図13のステップ4008の処理において、ユーザによって選択されたプリンタ情報が画面無プリンタ600−2を示す場合、図23のプリンタ情報一覧803のように、即時印刷チェックボックス832及びリスト表示チェックボックス833及び予約印刷チェックボックス834を指定不可能に表示する(例えば、シャドウ表示)。
【0117】
図13のステップ4010の処理において、図21のプリンタ情報一覧801のように、即時印刷チェックボックス812がタッチされて指定されると、チェック表示される。この場合、予約印刷チェックボックス814は指定不可能に表示される(例えば、シャドウ表示)。言い換えると、ステップ4010の処理は、ステップ3011で選択した印刷データを、当該画像形成装置と異なる印刷先に即時印刷指定する処理である。
【0118】
図13のステップ4011〜ステップ4014の処理において、図22のプリンタ情報一覧802のように、リスト表示チェックボックス823がタッチされて指定されると、チェック表示される。また、予約印刷チェックボックス824が指定可能に表示される。この予約印刷チェックボックス824がタッチされて指定されると、チェック表示される。
【0119】
(6.主要効果)
このように、第1実施形態に係る印刷制御システムでは、ログイン元のプリンタにログインユーザに関する印刷ジョブ情報を全て表示し、ログイン元のプリンタで印刷不可能あるいは他のプリンタで印刷可能な印刷ジョブ情報に関しては、当該ログイン元のプリンタで印刷先のプリンタを変更して印刷指示することができる。また、印刷先のプリンタを変更する場合には、即時印刷や予約印刷を指定することができる。また、プリンタに依存する形式の印刷データだけでなく、プリンタに依存しない形式の印刷データについても、プリンタドライバを介して印刷することができる。
【0120】
<第2実施形態>
(7.画面有プリンタ600−1及び画面無プリンタ600−2が混在する場合の印刷制御システム)
次に、図15及び図16を参照しながら、第2実施形態について説明する。
第1実施形態では、ログイン元のプリンタ600が画面有プリンタ600−1であるものとして説明したが、第2実施形態では、画面有プリンタ600−1と画面無プリンタ600−2とを混在させて印刷制御システムが構成される。
【0121】
(7−1.ログイン元のプリンタ600が画面有プリンタ600−1の場合)
図15は、ログイン元のプリンタ600が画面有プリンタ600−1である場合の印刷制御システム1の動作を示すフローチャートである。
図15の各ステップの処理は、印刷管理サーバ100、配信サーバ200のそれぞれのCPU201が外部メモリ211に格納される実行プログラム191及び実行プログラム192をRAM203上で実行し、プリンタ600のCPU301がHDD304に格納される印刷プログラム194をRAM302上で実行することにより実現される。
【0122】
(ステップ6001〜ステップ6003)図15のステップ6001〜ステップ6003は、図12のステップ3001〜ステップ3008と同様である。
【0123】
(ステップ6004)印刷管理サーバ100は、ログイン元のプリンタ600が画面有プリンタ600−1であるか画面無プリンタ600−2であるかを判断する。詳細には、印刷管理サーバ100は、プリンタ情報130を参照し、ステップ6002の処理でログインユーザ情報140を受信した際の通信(TCP/IP通信)で取得したIPアドレスに基づいて、ログイン元のプリンタ600を特定すると共に操作部308の画面330の有無を判断する。画面有プリンタ600−1であると判断された場合には、ステップ6005の処理へ移行し、画面無プリンタ600−2であると判断された場合には、図16のステップ6012の処理へ移行する。
【0124】
(ステップ6005)印刷管理サーバ100は、ステップ6003の処理で作成されたログインユーザに関する印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)に即時印刷フラグが「ON」の印刷ジョブ情報が存在するか否かを判断する。即時印刷フラグが「ON」の印刷ジョブ情報が存在すると判断された場合には、ステップ6006の処理へ移行し、即時印刷フラグが「ON」の印刷ジョブ情報が存在しないと判断された場合には、ステップ6007の処理へ移行する。言い換えると、ステップ6005は、即時印刷の印刷データがあるか否かを判定する即時印刷判定処理である。
【0125】
(ステップ6006)印刷管理サーバ100は、ログインユーザに関する即時印刷フラグが「ON」の印刷ジョブ情報と印刷要求とを配信サーバ200に送信する。配信サーバ200は、ログインユーザに関する即時印刷フラグが「ON」の印刷ジョブ情報(印刷データ情報)と印刷要求とを受信する。この印刷ジョブ情報(印刷データ情報(例えば、印刷データ識別情報))に従って、印刷データを特定する(即時印刷データ特定)。言い換えると、ステップ6006の処理は、ステップ6002で受信したユーザ識別情報に対応する印刷データで即時印刷設定がされている印刷データを特定する処理である。その後、ステップ6007及び図14のステップ5004の処理へ移行する。ステップ5004に処理が移行した場合、この特定された印刷データをS5006で出力する(第2の出力)。
【0126】
(ステップ6007)印刷管理サーバ100は、ログインユーザに関する印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)から即時印刷フラグが「ON」の印刷ジョブ情報を削除する。すなわち、印刷管理サーバ100は、即時印刷フラグが「ON」でない印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)に更新する。
尚、印刷管理サーバ100は、更新した印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)を印刷ジョブ情報120に上書きしない。これは、更新した印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)を印刷ジョブ情報120に上書きすることによって、予約印刷フラグ等の適宜更新される情報が破棄されてしまう可能性があるからである。
【0127】
(ステップ6008)印刷管理サーバ100は、即時印刷フラグが「ON」でないログインユーザに関する印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)をプリンタ600−1に送信する。プリンタ600−1の印刷プログラム194は、即時印刷フラグが「ON」でないログインユーザに関する印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)を受信する。尚、印刷ジョブ情報120の全ての項目について送受信してもよいし、必要な項目のみを送受信してもよい。
【0128】
(ステップ6009)プリンタ600−1の印刷プログラム194は、印刷管理サーバ100から受信した印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)を操作部308の画面330に表示する。尚、操作部308の画面330における印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)の表示については、図17〜図20を用いて先述した。
【0129】
(ステップ6010)プリンタ600−1の印刷プログラム194は、印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)に予約印刷フラグが「ON」の印刷ジョブ情報が存在するか否かを判断する。予約印刷フラグが「ON」の印刷ジョブ情報が存在すると判断された場合には、ステップ6011の処理へ移行する。予約印刷フラグが「ON」の印刷ジョブ情報が存在しないと判断された場合には、図12のステップ3011の処理へ移行する。
【0130】
(ステップ6011)プリンタ600−1の印刷プログラム194は、操作部308の画面330に表示された印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)において、予約印刷フラグが「ON」の印刷ジョブ情報を選択状態にする。その後、図12のステップ3011の処理へ移行する。
【0131】
(7−2.ログイン元のプリンタ600が画面無プリンタ600−2の場合)
図16は、ログイン元のプリンタ600が画面無プリンタ600−2である場合の印刷制御システム1の動作を示すフローチャートである。
図16の各ステップの処理は、印刷管理サーバ100のCPU201が外部メモリ211に格納される実行プログラム191をRAM203上で実行し、プリンタ600のCPU301がHDD304に格納される印刷プログラム194をRAM302上で実行することにより実現される。
【0132】
(ステップ6012)印刷管理サーバ100は、プリンタ600−2から受信したログインユーザ情報140が1回目のログインに関するものであるか否かを判断する。1回目のログインであると判断された場合には、ステップ6013の処理へ移行する。1回目のログインでないと判断された場合には、ステップ6016の処理へ移行する。
【0133】
ステップ6012の処理は、所定時間内にプリンタ600−2からログインユーザ情報140を何回受信したかを特定するための処理である。例えば、1回目のログインユーザ情報140を受信してから15秒以内に再度同一のログインユーザ情報140を受信した場合には、ステップ6016の処理へ移行する。
【0134】
詳細には、印刷管理サーバ100は、過去に受信したログインユーザ情報140を記憶するログイン履歴記憶部を備える。印刷管理サーバ100は、ログインユーザ情報140を受信すると、ログイン履歴記憶部のログインユーザ情報と受信したログインユーザ情報と比較し、一致した場合には1回目のログインではないと判断してステップ6016の処理へ移行する。尚、ログイン履歴記憶部にログインユーザ情報140が記憶されてから所定時間経過(例えば、15秒)すると、当該ログイン履歴記憶部のログインユーザ情報140は削除される。
また、プリンタ600−2の操作部308のテキスト表示部に「15秒以内にログインすると、配信サーバの印刷データを印刷可能です。」というメッセージを表示又は音声出力させることが望ましい。
【0135】
(ステップ6013)印刷管理サーバ100は、ログイン履歴記憶部にログイン履歴としてログインユーザ情報140を記憶する。
(ステップ6014)印刷管理サーバ100は、受信した印刷ジョブ情報(文書ID(印刷データ識別情報))に従って、印刷ジョブ情報120を参照して、印刷先のプリンタ600がログイン元のプリンタ600−2(第1の画像形成装置)であり、即時印刷フラグが「ON」である印刷ジョブ情報を抽出する。
(ステップ6015)印刷管理サーバ100は、印刷先のプリンタ600がログイン元のプリンタ600−2であり即時印刷フラグが「ON」である印刷ジョブ情報(文書ID(印刷データ識別情報))と共に、印刷要求を配信サーバ200に送信する。配信サーバ200は、印刷先のプリンタ600がログイン元のプリンタ600−2であり即時印刷フラグが「ON」である印刷ジョブ情報(文書ID(印刷データ識別情報))と共に、印刷要求を受信する。その後、図14のステップ5004の処理へ移行する。
【0136】
(ステップ6016)印刷管理サーバ100は、印刷ジョブ情報120を参照して、印刷先のプリンタ600がログイン元のプリンタ600−2である印刷ジョブ情報を抽出する。(即時印刷フラグが「ON」になっていない印刷ジョブ情報を抽出する。)
(ステップ6017)印刷管理サーバ100は、印刷先のプリンタ600がログイン元のプリンタ600−2である印刷ジョブ情報と共に、印刷要求を配信サーバ200に送信する。配信サーバ200は、印刷先のプリンタ600がログイン元のプリンタ600−2である印刷ジョブ情報(文書ID(印刷データ識別情報))と共に、印刷要求を受信する。その後、図14のステップ5004の処理へ移行する。
【0137】
(7−3.主要効果)
このように、第2実施形態に係る印刷制御システムでは、ログイン元のプリンタ600が画面有プリンタ600−1である場合には、この画面有プリンタ600−1に印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)を表示して印刷操作を行うことができる。また、ログイン元のプリンタ600が画面無プリンタ600−2である場合には、ログインが1回目である場合には即時印刷分の印刷ジョブ情報について印刷を実行させ、ログインが2回目以上である場合にはログインユーザに関する印刷ジョブ情報ついて全て印刷を実行させる。従って、画面有プリンタ600−1で画面無プリンタ600−2における即時印刷等の設定を行うことにより、印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)を表示することができない画面無プリンタ600−2でも印刷ジョブ情報毎に印刷形態を変更することができる。
【0138】
<第3実施形態>
次に、図24を参照しながら、第3実施形態について説明する。
第1実施形態では、図16の説明にあるように、1回目のログインユーザ情報140を受信してから、例えば15秒以内に再度同一のログインユーザ情報140を受信した場合には、ステップ6016の処理へ移行するように構成した。そこで、第3実施形態では、1回目のログインユーザ情報140を受信しても即時印刷ジョブがなければ、ステップ6016の処理へ移行するように印刷制御システムが構成される。
なお、図16と同じ処理については同一ステップ番号を振り、処理の説明は省略する。
【0139】
ステップ2401は、ステップ6012で、印刷管理サーバ100は、プリンタ600−2から受信したログインユーザ情報140が1回目のログインに関するものであるか否かを判断し、1回目のログインであると判断された場合に移行する処理である。言い換えると、ステップ2401の処理は、即時印刷指定されているユーザ識別情報(ログインユーザ情報140)に対応する即時印刷の印刷データがあるか否かを判定する即時印刷判定処理である。
1回目のログインか否かの判断はログイン履歴記憶部に記憶されているログインユーザ情報と受信したログイン情報140とが一致するか否かで判断する。
【0140】
ステップ2401では、印刷管理サーバ100が、ステップ6003の処理で作成されたログインユーザに関する印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)に即時印刷フラグ124が「ON」の印刷ジョブ情報が存在するか否かを判断する。即時印刷フラグが「ON」の印刷ジョブ情報が存在すると判断された場合には、ステップ6013の処理へ移行し、即時印刷フラグが「ON」の印刷ジョブ情報が存在しないと判断された場合には、ステップ6016の処理へ移行する。つまり、1回目のログインユーザであった場合でも、即時印刷フラグが「ON」の印刷ジョブ情報が存在しない場合には、ステップ6016に処理が移り、即時印刷フラグが「OFF」の印刷ジョブ情報を抽出する。
【0141】
その後、ステップ6014及びステップ6016で抽出された印刷ジョブ情報に対応する印刷データを印刷すべく、配信サーバ200へ印刷先のプリンタ情報(例えば、IPアドレス)と印刷ジョブ情報(文書ID(印刷データ識別情報))を含む印刷要求が行われる。そして、配信サーバ200は印刷要求に含まれる印刷ジョブ情報(文書ID(印刷データ識別情報))に従って、印刷データを取得し、印刷要求に含まれる印刷先のプリンタ情報に対応するプリンタへ印刷データを送信する。
より詳細には、印刷管理サーバ100は、例えば1回目にログインユーザとしてログインユーザ情報「0001」を受信した場合(プリンタ600で1回目にカードがかざされた場合)、即時印刷フラグが「ON」の印刷データを印刷すべく印刷要求を行い、2回目にログインユーザとして1回目のログインユーザ情報と一致するログインユーザ情報「0001」を受信した場合(プリンタ600で2回目にカードがかざされた場合)には、即時印刷フラグが「OFF」の印刷データを印刷すべく印刷要求を行う。
【0142】
なお、本実施形態では、初めにステップ6012で1回目のログインユーザ情報か否かを判定し、1回目のログインユーザ情報であると判定された場合にステップ2401へ処理が移るように構成したが、ステップ6012の処理を行うことなく、ステップ2401の処理を実行するようにしてもよい。この場合、ステップ6013でログイン履歴記憶部にログイン履歴としてログインユーザ情報140を記憶しないことも可能である。
なお、本実施形態は第1の実施形態及び第2の実施形態と同様に、印刷管理サーバ100と配信サーバ200を別筐体で構成するようにしたが、印刷管理サーバ100と配信サーバ200が同一筐体として構成されていても良い。また、印刷管理サーバ100と配信サーバ200と認証サーバ300とを同一筐体として構成されていても良い。
【0143】
このように、第3の実施形態に係る印刷制御システムでは、1回目のログインユーザ情報140の受信に応じて即時印刷「ON」の印刷データを印刷するだけでなく、1回目のログインユーザ情報140の受信の際に即時印刷「ON」の印刷データが存在しなければ、1回目のログインユーザ情報140の受信に応じて即時印刷「OFF」の印刷データを印刷することが可能となる。また、例えば、1回目のログインユーザ情報140の受信に応じて即時印刷「ON」の印刷データを印刷要求してから15秒を超えた場合でも、再度ユーザが同じカード700をかざすと、即時印刷「OFF」の印刷データを印刷することが可能となる。
【0144】
(8.第1〜第3実施形態の効果)
以上詳細に説明したように、第1〜第3実施形態に係る印刷制御システムでは、ログイン元のプリンタにログインユーザに関する印刷ジョブ情報を全て表示するので、ユーザは印刷制御システム内のいずれか1つのプリンタの画面を確認することにより、ユーザが印刷指示した印刷データを全て確認することができる。ユーザは印刷指示時に指定したプリンタを忘れた場合であっても、複数のプリンタ間を渡り歩いて印刷データを探索する必要がない。
【0145】
また、ログイン元のプリンタで印刷不可能あるいは他のプリンタで印刷可能な印刷ジョブ情報に関しては、当該ログイン元のプリンタで印刷先のプリンタを変更して印刷指示することができるので、ユーザは自身のクライアント端末に戻って印刷操作をやり直す必要がない。また、障害が発生したプリンタに印刷データの印刷指示を行った場合であっても、利用可能なプリンタに印刷先を変更することにより対応することができる。
【0146】
また、印刷先のプリンタを変更する場合には、即時印刷や予約印刷を指定することができるので、印刷先のプリンタを変更した場合であっても操作負担を軽減することができる。
【0147】
また、印刷データがプリンタに依存する形式の印刷データである場合には当該印刷データの印刷要求のあったプリンタに印刷し、印刷データがプリンタに依存しない形式の印刷データである場合には当該印刷データを印刷するプリンタに対応するプリンタドライバを介して印刷するので、様々な形式のデータを容易に印刷することができる。
【0148】
また、画面有プリンタで画面無プリンタにおける即時印刷等の設定を行うことにより、印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)を表示することができない画面無プリンタでも印刷ジョブ情報毎に印刷形態を変更することができるので、画面有プリンタと画面無プリンタが混在する場合であっても本発明の印刷制御システムを構築することができる。
【0149】
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る印刷制御システムの好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0150】
1………印刷制御システム
3………ネットワーク
100………印刷管理サーバ
200………配信サーバ
300………認証サーバ
400………クライアント端末
500………メインフレーム
600………プリンタ
600−1………画面有プリンタ
600−2………画面無プリンタ
700………非接触型ICカード
900………印刷制御サーバ
110………印刷データ情報
120………印刷ジョブ情報
130………プリンタ情報
140………ログインユーザ情報
150………プリンタドライバ情報
160………認証情報
191、192、193………実行プログラム
194………印刷プログラム
195………認証プログラム
201………CPU
203………RAM
211………外部メモリ
316………コントローラユニット
301………CPU
302………RAM
304………HDD
308………操作部
330………画面
319………カードリーダ
【技術分野】
【0001】
本発明は、カードリーダにより読み取られるカード情報に基づいてログイン処理を行い、認証されたユーザに関する印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)から選択された印刷データを所望の印刷装置へ出力可能とするシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、認証されたユーザのみがプリンタからサーバ上に蓄積された印刷データの印刷要求を行うことにより、当該印刷装置から印刷データを出力する所謂「プルプリント(蓄積印刷)」の印刷システムが提案されている。これにより、認証されたユーザに対応する印刷データを所望のプリンタから出力することができる。
例えば、[特許文献1]には、複合機でICカード認証処理を行い、認証されたユーザの印刷データを印刷管理サーバで特定し、この特定した印刷データが格納されているプリントサーバに印刷コマンドを送信することで認証されたユーザの印刷データが所望のプリンタでプリントされるプリントシステムが開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2006−99714号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、[特許文献1]の技術では、ログインしたプリンタのプリンタ種別とログインユーザに従って印刷データの一覧となる情報を作成して印刷装置に送信しているため、ログインユーザは一致するもののプリンタ種別の違う印刷データは一覧表示されないという課題があった。
【0005】
また、[特許文献1]の技術では、ユーザはコンピュータで印刷時に指定したプリンタのプリンタ種別を覚えておき、そのプリンタ種別に対応するプリンタの設置場所まで出向いてログインして印刷を行わなければならなった。そのため、コンピュータで印刷時に指定したプリンタを忘れてしまった場合には、印刷データを探すため様々な種類のプリンタにログインを行い、自分の印刷データを探さなければならなかった。
【0006】
特に、現在の大規模オフィスでは、様々な種類のプリンタを設置し、印刷物の用途によってプリンタが使い分けられている。例えば、ユーザが単に閲覧用に印刷する場合、印刷スピードが速いためにモノクロ印刷だけができるプリンタが使用される。製本印刷する場合には、製本機能を備えるプリンタが使用される。
そのため、各ユーザのコンピュータには使用可能なプリンタ数分のプリンタドライバがインストールされ、ユーザはこの複数種類のプリンタ(プリンタドライバ)を使い分ける。
【0007】
また、プリンタ1台(1つのプリンタドライバ)に対して、コンピュータ内にプリンタオブジェクトと呼ばれるプリンタドライバを複数作ることができる。複数のプリンタオブジェクトを作成し、それぞれについて予め使いたい印刷設定を行うことにより、ユーザが印刷時に印刷設定を変更する手間を省くことができる。この場合、プリンタドライバ数や使いたい印刷設定が増加するに伴い、プリンタオブジェクトの数も増加し、コンピュータで印刷を実行してから時間が経過すると、どのプリンタに出力したかをユーザが忘れてしまうことがある。
【0008】
また、プリンタには、コピー機能やFAX機能を備えた複合機(マルチファンクションプリンタ)、印刷だけを行えるプリンタ(シングルファンクションプリンタ)が存在するが、複合機であれば機能を利用するために大きな表示画面を備えているので、[特許文献1]の技術で印刷データの一覧を表示し、印刷したい印刷データを選択して印刷することができる。
しかしながら、シングルファンクションプリンタでは、エラー情報などの文字列だけを表示する表示部しか備えていないため、一覧表示を行って印刷データを選択する事はできない。
【0009】
また、[特許文献1]の技術では、コンピュータからプリンタドライバを通して出力したプリンタ記述言語に変換された印刷データしか一覧表示されないため、様々なデータを容易に印刷することは困難である。
また、[特許文献1]の技術では、コンピュータからプリンタドライバを通して出力したプリンタ記述言語に変換された印刷データを、ログインしたプリンタにしかプリント指示することしかできなかったため、様々なデータを容易に出力することは困難であった。
【0010】
本発明の目的は、印刷装置にログインしたユーザが印刷可能なデータを、ログインした印刷装置で印刷可能であるかを識別表示させることができる仕組みを提供することである。
また、その他の目的は、ユーザがログインした印刷装置から、他の印刷装置に対して印刷要求することができる仕組みを提供することである。
さらに、その他の目的は、リッチな表示部を備えないプリンタで、印刷サーバに蓄積されている印刷データのうちの一部を即時印刷することができる仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前述した目的を達成するために第1の発明は、印刷可能なユーザのユーザ識別情報と対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバと、前記印刷データの印刷を行う画像形成装置とがネットワークを介して通信可能な印刷制御システムであって、前記印刷制御サーバは、前記ユーザ識別情報と前記印刷データと当該印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、前記画像形成装置からユーザ識別情報を受信することで、前記ユーザ識別情報に対応する前記印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報の一覧情報を前記画像形成装置に送信する印刷データ情報一覧送信手段とを備え、前記画像形成装置は、当該画像形成装置へのログインに際して入力されたユーザ識別情報を前記印刷制御サーバに送信することで、当該ユーザ識別情報に対応する印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報を受信する印刷データ情報受信手段と、前記画像形成装置の識別情報に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データと当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データとを識別する識別手段と、前記識別手段の識別結果に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データの表示と当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データの表示とを実行する表示手段とを備えることを特徴とする印刷制御システムである。
【0012】
第1の発明の印刷制御システムでは、印刷制御サーバは、ユーザ識別情報と印刷データと印刷データの印刷先となっている画像形成装置情報とを対応付けて記憶手段に記憶する。画像形成装置は、入力されたユーザ識別情報を印刷制御サーバに送信し、印刷制御サーバは、印刷装置からユーザ識別情報を受信する。印刷制御サーバは、受信したユーザ識別情報に従って、記憶手段に記憶される情報からユーザ識別情報に対応する印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報の一覧情報を画像形成装置に送信する。画像形成装置は、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データと当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データとを識別し、識別結果に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データの表示と当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データの表示とを実行する。
【0013】
また、画像形成装置は、印刷データ情報受信手段で受信した印刷データ情報から、ユーザの操作に応じて印刷データを選択する印刷データ選択手段と、印刷データ選択手段で選択された印刷データを印刷する画像形成装置を選択する画像形成装置選択手段と、画像形成装置選択手段で選択された画像形成装置の識別情報を、印刷データ選択手段で選択された印刷データの印刷データ情報とともに印刷制御サーバに送信する画像形成装置識別情報送信手段とをさらに備え、印刷制御サーバは、画像形成装置の識別情報と印刷データ情報とを受信する画像形成装置識別情報受信手段と、画像形成装置識別情報受信手段で受信した画像形成装置の識別情報と印刷データ情報とに従って、印刷データ情報に対応する印刷データを当該画像形成装置の識別情報に対応する画像形成装置に印刷すべく、記憶手段に記憶されている印刷先の画像形成装置の識別情報を変更する画像形成装置識別情報変更手段とをさらに備えることが望ましい。
【0014】
また、画像形成装置は、印刷データ選択手段で選択した印刷データを、当該画像形成装置と異なる印刷先に即時印刷指定する即時印刷指定手段とをさらに備え、印刷制御サーバは、即時印刷指定手段で即時印刷の指定された印刷データに対して即時印刷設定する即時印刷設定手段とをさらに備えることが望ましい。
【0015】
また、画像形成装置は、印刷データ選択手段で選択した印刷データを、当該画像形成装置と異なる画像形成装置で印刷可能にするべく予約印刷指定する予約印刷指定手段とをさらに備え、印刷制御サーバは、予約印刷指定手段で予約印刷指定された印刷データに対して予約印刷設定する予約印刷設定手段とをさらに備えることが望ましい。
また、画像形成装置選択手段は、印刷データの印刷先となりうる画像形成装置が変更された場合、印刷データの即時印刷または予約印刷を指定可能にすることが望ましい。
【0016】
また、印刷制御サーバは、画像形成装置から受信したユーザ識別情報に対応する印刷データで即時印刷設定がされている印刷データを特定する即時印刷データ特定手段と、即時印刷データ特定手段で特定した印刷データを、当該画像形成装置に印刷すべく出力する即時印刷データ出力手段とをさらに備えることが望ましい。
また、画像形成装置は、印刷データ選択手段で選択された印刷データを印刷指示する印刷指示手段と、印刷指示手段で印刷指示された印刷データの印刷データ情報を送信する選択印刷データ情報送信手段とをさらに備え、印刷制御サーバは、印刷指示された印刷データの印刷データ情報を受信する選択印刷データ情報受信手段と、選択印刷データ情報受信手段で受信した印刷データ情報に従って、当該画像形成装置に印刷すべく印刷データ情報に対応する印刷データを出力する選択印刷データ出力手段とをさらに備えることが望ましい。
また、即時印刷データ出力手段または前記選択印刷データ出力手段は、印刷データが印刷データ情報を送信した画像形成装置に依存する形式の印刷データである場合には、当該画像形成装置に印刷データを出力し、印刷データが印刷データ情報を送信した画像形成装置に依存しない形式の印刷データである場合には、当該印刷データを印刷する画像形成装置に対応するプリンタドライバを介して印刷することが望ましい。
【0017】
また、記憶手段で記憶する印刷データは、印刷データの印刷データ識別情報であり、印刷制御サーバは、記憶手段を備える印刷管理サーバと、記憶手段に記憶される印刷データ識別情報に対応する印刷データの蓄積及び当該印刷データの配信を行う配信サーバと、ユーザの認証を行う認証サーバとから構成されることが望ましい。
【0018】
第1の発明では、ログイン元の画像形成装置にログインユーザに関する印刷データを全て表示し、ログイン元の画像形成装置と異なる画像形成装置が印刷先となっている印刷データに関しては、当該ログイン元の画像形成装置で印刷先の画像形成装置を変更して印刷指示することができる。また、印刷先の画像形成装置を変更する場合には、即時印刷や予約印刷を指定することができる。また、画像形成装置に依存する形式の印刷データだけでなく、画像形成装置に依存しない形式の印刷データについても、プリンタドライバを介して印刷することができる。
【0019】
第2の発明は、画像形成装置とネットワークを介して通信可能な、印刷可能なユーザのユーザ識別情報と対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバであって、前記ユーザ識別情報と前記印刷データと当該印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、前記画像形成装置から、当該画像形成装置へのログインに際して入力されたユーザ識別情報を受信することで、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データか否かを識別可能に表示すべく、前記ユーザ識別情報に対応する前記印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報の一覧情報を前記画像形成装置に送信する印刷データ情報一覧送信手段とを備えることを特徴とする印刷制御サーバである。
第2の発明は、第1の発明の印刷制御システムにおける印刷制御サーバに関する発明である。
【0020】
第3の発明は、印刷可能なユーザのユーザ識別情報と印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報とを対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバとネットワークを介して通信可能な画像形成装置であって、当該画像形成装置へのログインに際して入力されたユーザ識別情報を前記印刷制御サーバに送信することで、当該ユーザ識別情報に対応する印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報を受信する印刷データ情報受信手段と、前記画像形成装置の識別情報に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データと当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データとを識別する識別手段と、前記識別手段の識別結果に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データの表示と当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データの表示とを実行する表示手段とを備えることを特徴とする画像形成装置である。
第3の発明は、第1の発明の印刷制御システムにおける画像形成装置に関する発明である。
【0021】
第4の発明は、印刷可能なユーザのユーザ識別情報と印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報とを対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバと、前記印刷データの印刷を行う画像形成装置とがネットワークを介して通信可能な印刷制御システムにおける処理方法であって、前記印刷制御サーバが、前記画像形成装置からユーザ識別情報を受信することで、前記ユーザ識別情報に対応する前記印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報の一覧情報を前記画像形成装置に送信する印刷データ情報一覧送信ステップとを含み、前記画像形成装置が、当該画像形成装置へのログインに際して入力されたユーザ識別情報を前記印刷制御サーバに送信することで、当該ユーザ識別情報に対応する印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報を受信する印刷データ情報受信ステップと、前記画像形成装置の識別情報に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データと当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データとを識別する識別ステップと、前記識別ステップの識別結果に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データの表示と当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データの表示とを実行する表示ステップとを含むことを特徴とする印刷制御システムにおける処理方法である。
第4の発明は、第1の発明の印刷制御システムにおける処理方法に関する発明である。
【0022】
第5の発明は、画像形成装置とネットワークを介して通信可能な、印刷可能なユーザのユーザ識別情報と対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバにおける処理方法であって、前記ユーザ識別情報と前記印刷データと当該印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報とを対応付けて記憶する記憶ステップと、前記画像形成装置から、当該画像形成装置へのログインに際して入力されたユーザ識別情報を受信することで、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データか否かを識別可能に表示すべく、前記ユーザ識別情報に対応する前記印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報の一覧情報を前記画像形成装置に送信する印刷データ情報一覧送信ステップとを含むことを特徴とする印刷制御サーバにおける処理方法である。
第5の発明は、第2の発明の印刷制御サーバにおける処理方法に関する発明である。
【0023】
第6の発明は、印刷可能なユーザのユーザ識別情報と印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報とを対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバとネットワークを介して通信可能な画像形成装置における処理方法であって、当該画像形成装置へのログインに際して入力されたユーザ識別情報を前記印刷制御サーバに送信することで、当該ユーザ識別情報に対応する印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報を受信する印刷データ情報受信ステップと、前記画像形成装置の識別情報に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データと当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データとを識別する識別ステップと、前記識別ステップの識別結果に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データの表示と当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データの表示とを実行する表示ステップとを含むことを特徴とする画像形成装置における処理方法である。
第6の発明は、第3の発明の画像形成装置における処理方法に関する発明である。
【0024】
第7の発明は、第4の発明の印刷制御システムにおける処理方法または第5の発明の印刷制御サーバにおける処理方法または第6の発明の画像形成装置における処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
尚、上記のプログラムをCD−ROM等の記録媒体に保持させて流通させてもよいし、このプログラムを通信回線を介して送受することもできる。
【0025】
第8の発明は、印刷可能なユーザのユーザ識別情報と対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバと、前記印刷データの印刷を行う第1および第2の画像形成装置とがネットワークを介して通信可能な印刷制御システムであって、前記印刷制御サーバは、前記第2の画像形成装置から、前記第1の画像形成装置を印刷先とする印刷データに対して、即時印刷する旨の指定を受け付ける即時印刷受付手段と、前記第1の画像形成装置からユーザ識別情報を受信する第1のユーザ識別情報受信手段と、前記第1のユーザ識別情報受信手段で前記印刷要求を受信した場合に、当該第1の画像形成装置に対して即時印刷指定されている前記ユーザ識別情報に対応する即時印刷の印刷データがあるか否かを判定する即時印刷判定手段と、前記即時印刷判定手段で、即時印刷の印刷データがあると判定された場合、前記第1の画像形成装置へ前記即時印刷の印刷データを送信する第1の印刷データ送信手段と、前記即時印刷判定手段で、即時印刷の印刷データがないと判定された場合、前記第1の画像形成装置へ即時印刷指定されていない印刷データを送信する第2の印刷データ送信手段とを備え、前記第1の画像形成装置は、当該第1の画像形成装置へ入力されたユーザ識別情報を含む印刷要求を前記印刷制御サーバに送信するユーザ識別情報送信手段と、前記ユーザ識別情報送信手段で送信される印刷要求に含まれるユーザ識別情報に従って、前記即時印刷の印刷データまたは前記即時印刷指定されていない印刷データを受信する印刷データ受信手段と、前記即時印刷の印刷データまたは前記即時印刷指定されていない印刷データを印刷する印刷手段とを備え、前記第2の画像形成装置は、前記第1の画像形成装置を印刷先とする印刷データに対して、即時印刷する旨の指定を行う即時印刷指定手段を備えることを特徴とする印刷制御システムである。
【0026】
第9の発明は、印刷可能なユーザのユーザ識別情報と対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバと、前記印刷データの印刷を行う第1および第2の画像形成装置とがネットワークを介して通信可能な印刷制御システムにおける処理方法であって、前記印刷制御サーバが、前記第2の画像形成装置から、前記第1の画像形成装置を印刷先とする印刷データに対して、即時印刷する旨の指定を受け付ける即時印刷受付ステップと、前記第1の画像形成装置からユーザ識別情報を受信する第1のユーザ識別情報受信ステップと、前記第1のユーザ識別情報受信ステップで前記印刷要求を受信した場合に、当該第1の画像形成装置に対して即時印刷指定されている前記ユーザ識別情報に対応する即時印刷の印刷データがあるか否かを判定する即時印刷判定ステップと、前記即時印刷判定ステップで、即時印刷の印刷データがあると判定された場合、前記第1の画像形成装置へ前記即時印刷の印刷データを送信する第1の印刷データ送信ステップと、前記即時印刷判定ステップで、即時印刷の印刷データがないと判定された場合、前記第1の画像形成装置へ即時印刷指定されていない印刷データを送信する第2の印刷データ送信ステップとを含み、前記第1の画像形成装置が、当該第1の画像形成装置へ入力されたユーザ識別情報を含む印刷要求を前記印刷制御サーバに送信するユーザ識別情報送信ステップと、前記ユーザ識別情報送信ステップで送信される印刷要求に含まれるユーザ識別情報に従って、前記即時印刷の印刷データまたは前記即時印刷指定されていない印刷データを受信する印刷データ受信ステップと、前記即時印刷の印刷データまたは前記即時印刷指定されていない印刷データを印刷する印刷ステップとを含み、前記第2の画像形成装置が、前記第1の画像形成装置を印刷先とする印刷データに対して、即時印刷する旨の指定を行う即時印刷指定ステップを含むことを特徴とする印刷制御システムにおける処理方法である。
第9の発明は、第8の発明の印刷制御システムにおける処理方法に関する発明である。
【0027】
第10の発明は、第9の発明の印刷制御システムにおける処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
尚、上記のプログラムをCD−ROM等の記録媒体に保持させて流通させてもよいし、このプログラムを通信回線を介して送受することもできる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、印刷装置にログインしたユーザが印刷可能なデータを、ログインした印刷装置で印刷可能であるかを識別表示させることができる仕組みを提供することができる。
また、ユーザがログインした印刷装置から、他の印刷装置に対しても印刷要求することができる仕組みを提供することができる。
さらに、リッチな表示部を備えないプリンタで、印刷サーバに蓄積されている印刷データのうちの一部を即時印刷することができる仕組みを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】印刷制御システム1の構成図
【図2】印刷管理サーバ100、配信サーバ200、認証サーバ300、クライアント端末400、メインフレーム500に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成図
【図3】プリンタ600のハードウェア構成図
【図4】配信サーバ200が記憶する印刷データ情報110を示す図
【図5】印刷管理サーバ100が記憶する印刷ジョブ情報120を示す図
【図6】印刷管理サーバ100及び配信サーバ200が記憶するプリンタ情報130を示す図
【図7】印刷管理サーバ100及び配信サーバ200及びプリンタ600が記憶するログインユーザ情報140を示す図
【図8】配信サーバ200が記憶するプリンタドライバ情報150を示す図
【図9】認証サーバ300が記憶する認証情報160を示す図
【図10】印刷データ情報110及び印刷ジョブ情報120の作成処理を示すフローチャート(クライアント端末400から印刷データが送られる場合)
【図11】印刷データ情報110及び印刷ジョブ情報120の作成処理を示すフローチャート(メインフレーム500から印刷データが送られる場合)
【図12】印刷制御システム1の基本動作を示すフローチャート
【図13】印刷先プリンタ変更処理(図12のステップ3013)の詳細を示すフローチャート
【図14】印刷処理(図12のステップ3015)の詳細を示すフローチャート
【図15】ログイン元のプリンタ600が画面有プリンタ600−1である場合の印刷制御システム1の動作を示すフローチャート
【図16】ログイン元のプリンタ600が画面無プリンタ600−2である場合の印刷制御システム1の動作を示すフローチャート
【図17】印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)701を示す図
【図18】印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)702を示す図
【図19】印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)703を示す図
【図20】印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)704を示す図
【図21】プリンタ情報一覧801を示す図
【図22】プリンタ情報一覧802を示す図
【図23】プリンタ情報一覧803を示す図
【図24】第3実施形態の動作を示すフローチャート
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る印刷制御システムの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明及び添付図面において、略同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略することにする。
【0031】
<第1実施形態>
(1.システム構成)
最初に、図1を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る印刷制御システムの構成について説明する。
図1は、印刷制御システム1の構成図である。
尚、図1の印刷制御システム1の構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成を採ることができる。
【0032】
印刷制御システム1は、印刷管理サーバ100、配信サーバ200、認証サーバ300、クライアント端末400、メインフレーム500、画像形成装置としての印刷装置であるプリンタ600がLAN(ローカルエリアネットワーク)等のネットワーク3を介して通信可能に接続されて構成される。印刷管理サーバ100、配信サーバ200、認証サーバ300は、それぞれ独立した装置構成としてもよいし(別筐体)、印刷制御サーバ900として1つのサーバとして構成してもよい(同一筐体)。
【0033】
印刷管理サーバ100は、配信サーバ200に蓄積される印刷データの印刷を管理する装置である。尚、「印刷」は、プリンタ600における出力処理を示し、紙媒体による印刷だけでなくプレビュー表示等の出力処理を含む。印刷管理サーバ100は、プリンタ600からの印刷要求に基づいて配信サーバ200に対して印刷データの印刷要求等を行う。
配信サーバ200は、クライアント端末400やメインフレーム500から送られる印刷データを一時的に蓄積する装置である。配信サーバ200は、蓄積された印刷データの書誌情報である管理情報(印刷データ情報110)を抽出して印刷管理サーバ100に送信する。また、プリンタ600に蓄積している印刷データの配信をする。
認証サーバ300は、クライアント端末400やメインフレーム500のユーザがプリンタ600にログインする際に認証を行う装置である。認証情報としては、ユーザ名(ユーザ識別情報)やパスワードやカード番号が用いられる。これらの認証情報のうち少なくともいずれかを非接触型ICカード700に記憶させ、ユーザがプリンタ600のカードリーダ319(図3)に非接触型ICカード700をかざすことにより、認証情報をプリンタ600に入力してもよい。また、ユーザがプリンタ600の操作部308(図3)を介して認証情報を直接入力するようにしてもよい。ユーザは、認証サーバ300による認証を経た上でプリンタ600を使用することができる。なお、本実施形態では、非接触型ICカード700をかざすことによりユーザを特定する構成で説明するが、非接触型ICカードを用いず、指紋や静脈などを用いた生体認証によってユーザを特定することも可能である。また指紋を用いた認証を行う場合、後述するカードリーダ319を指紋リーダに置き換えることで実現可能である。
【0034】
クライアント端末400は、ユーザが使用する装置である。クライアント端末400は、種々のアプリケーションによって、印刷するためのデータを作成し、このデータをプリンタドライバによってプリンタ600に依存する形式の印刷データに変換して配信サーバ200に送信する。
メインフレーム500は、基幹系のホストサーバコンピュータである。メインフレーム500は、定期的に配信サーバ200に帳票データ等を送信する。メインフレーム500から配信サーバ200に送信される帳票データ等の元印刷データは、プリンタ600に依存しない形式の印刷データである。配信サーバ200では、この元印刷データを中間印刷データに変換した上で蓄積するが、この中間印刷データもプリンタ600に依存しない形式の印刷データである。
【0035】
プリンタ600は、印刷データの印刷を行う画像形成装置である。プリンタ600は、印刷機能だけでなくFAX通信やコピー機能等を有する複合機であってもよい。プリンタ600は、画面有プリンタ600−1や画面無プリンタ600−2である。画面有プリンタ600−1は、操作部308に液晶画面等の画面330(図3)を有するプリンタである。画面無プリンタ600−2は、操作部308に画面を備えないプリンタである。
【0036】
印刷管理サーバ100は、印刷ジョブ情報120、プリンタ情報130、ログインユーザ情報140、実行プログラム191、OS(オペレーティングシステム)プログラム等をRAM203や外部メモリ211(図2)に記憶する。
配信サーバ200は、印刷データ情報110、プリンタ情報130、ログインユーザ情報140、プリンタドライバ情報150、実行プログラム192、OSプログラム等をRAM203や外部メモリ211(図2)に記憶する。
認証サーバ300は、認証情報160、実行プログラム193、OSプログラム等をRAM203や外部メモリ211(図2)に記憶する。
プリンタ600は、ログインユーザ情報140、印刷プログラム194、認証プログラム195、OSプログラム等をRAM302やHDD304(図3)に記憶する。
【0037】
尚、印刷データ情報110を配信サーバ200だけでなく印刷管理サーバ100側で記憶してもよい。印刷ジョブ情報120を印刷管理サーバ100だけでなく配信サーバ200側で記憶してもよい。印刷データ情報110、印刷ジョブ情報120、プリンタ情報130、ログインユーザ情報140、プリンタドライバ情報150、認証情報160については後述する。
【0038】
(2.ハードウェア構成)
次に、図2及び図3を参照しながら、印刷管理サーバ100、配信サーバ200、認証サーバ300、クライアント端末400、メインフレーム500、プリンタ600のハードウェア構成について説明する。
【0039】
図2は、印刷管理サーバ100、配信サーバ200、認証サーバ300、クライアント端末400、メインフレーム500に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成図である。
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。ROM202や外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やOSや、各サーバあるいは各クライアント端末の実行する機能を実現するために必要な各種プログラム等が記憶される。RAM203は、CPU201の主メモリ及びワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0040】
また、入力コントローラ205は、キーボード209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。ビデオコントローラ206は、CRT210等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTディスプレイだけでなく液晶ディスプレイでもよい。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。本発明には直接関係があるものではない。
【0041】
メモリコントローラ207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピー(登録商標)ディスク(FD)あるいはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。通信I/Fコントローラ208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0042】
尚、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
本発明を実現するためのプログラム(実行プログラム191、実行プログラム192、実行プログラム193)は、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。また、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル(印刷データ情報110、印刷ジョブ情報120、プリンタ情報130、ログインユーザ情報140、プリンタドライバ情報150、認証情報160)等も外部メモリ211に格納される。
【0043】
図3は、プリンタ600のハードウェア構成図である。
プリンタ600は、コントローラユニット316、操作部308、カードリーダ319、プリンタ部312、スキャナ部314を備える。コントローラユニット316は、操作部308、カードリーダ319、プリンタ部312、スキャナ部314の動作制御を行うものである。
【0044】
システムバス309上に配置されるデバイスについて説明する。
CPU301は、システム全体を制御するプロセッサである。RAM302、CPU301が動作するためのシステムワークメモリである。RAM302は、プログラムを記録するためのプログラムメモリや、画像データを一時記録するための画像メモリでもある。ROM303は、恒久的にデータを記憶するメモリである。ROM303には、システムのブートプログラムや各種制御プログラムが格納される。
HDD304は、外部記憶装置(ハードディスクドライブ)である。HDD304は、システムを制御するための各種プログラムや画像データ等を格納する。HDD304には、認証プログラム194及び印刷プログラム195が格納される。
【0045】
操作部I/F307は、操作部308とのインタフェース部である。操作部I/F307は、操作部308に表示する画像データを操作部308に出力する。また、操作部I/F307は、ユーザが操作部308からが入力した情報(例えば、ユーザ名(ユーザ識別情報)やカード番号やパスワード)をCPU301に通知する。画面有プリンタ600−1の操作部308には、タッチパネルを有する表示部である画面330が設けられる。この画面330に表示されたボタンをユーザが押下(指等でタッチ)することにより、各種指示が行われる。画面無プリンタ600−2の操作部308には、画面330に代えてエラー等のテキスト情報を表示させる表示部が備えられる。すわわち、画面無プリンタ600−2では、後述する印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)を表示させて印刷ジョブ情報の選択操作を行うことは困難である。
【0046】
Network I/F305は、ネットワークインタフェースである。Network I/F305は、LAN等のネットワークに接続してデータの入出力を行う。MODEM306は、モデムである。MODEM306は、公衆回線に接続してFAXの送受信等のデータの入出力を行う。外部I/F318は、外部インタフェースである。外部I/F318は、USB、IEEE1394、プリンタポート、RS−232C等の外部入力を受け付けるインタフェース部である。外部I/F318には、非接触型ICカード700の情報読取用のカードリーダ319が接続される。CPU301は、外部I/F318を介してカードリーダ319による非接触型ICカード700からの情報読取を制御し、非接触型ICカード700から読み取られた情報を取得可能である。
【0047】
IMAGE BUS I/F320は、イメージバスインタフェースである。IMAGE BUS I/F320は、システムバス309と画像データを高速転送する画像バス315とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス315は、PCIバスまたはIEEE1394で構成される。
【0048】
画像バス315上に配置されるデバイスについて説明する。
RIP310は、ラスタイメージプロセッサである。RIP310は、例えば、PDLコード等のベクトルデータをビットマップイメージに展開する。プリンタI/F311は、プリンタインタフェースである。プリンタI/F311は、プリンタ部312とコントローラユニット316とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。スキャナI/F313は、スキャナインタフェースである。スキャナI/F313は、スキャナ部314とコントローラユニット316とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0049】
画像処理部317は画像処理を行うデバイスである。画像処理部317は、入力画像データに対し補正、加工、編集を行ったり、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正や解像度変換等を行ったりする。また、画像処理部317は、画像データの回転を行ったり、多値画像データに対してはJPEG、2値画像データはJBIG、MMR、MH等の圧縮伸張処理を行ったりする。
【0050】
スキャナ部314は、スキャナ機構である。スキャナ部314は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDラインセンサで走査することで、ラスタイメージデータとして電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィーダのトレイにセットされる。ユーザが操作部308から読み取り起動指示することにより、CPU301がスキャナ部314に指示を与え、原稿フィーダは原稿用紙を1枚ずつフィードされて原稿画像の読み取り動作が行われる。
【0051】
プリンタ部312は、プリンタ機構である。プリンタ部312は、ラスタイメージデータを用紙上の画像に変換する。変換方式については、感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、いずれの変換方式を用いてもよい。プリント動作の起動は、CPU301からの指示によって開始される。尚、プリンタ部312には、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択可能に複数の給紙段及びこれらの給紙段に対応した用紙カセットが設けられる。
【0052】
操作部308は、ユーザによる操作指示を入力したり動作状況を表示するものである。操作部308は、液晶表示部を有し、この液晶表示部上にはタッチパネルシートが貼付される。操作部308は、システムの操作画面を表示すると共に、表示してあるボタンやキーがタッチされると、その位置情報を操作部I/F307を介してCPU301に通知する。
また、操作部308は、各種操作キーとして、例えば、スタートキー、ストップキー、IDキー、リセットキーを備える。スタートキーは、原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いるキーである。スタートキーの中央部には、緑と赤の2色LEDがあり、その色によってスタートキーが使える状態にあるか否かが示される。ストップキーは、稼働中の動作を停止させる機能を有するキーである。IDキーは、ユーザのユーザIDを入力する際に用いられるキーである。リセットキーは、操作部からの設定を初期化する際に用いられるキーである。
【0053】
カードリーダ319は、CPU301からの制御により、非接触型ICカード700内に記憶されている情報を読み取り、該読み取った情報を外部I/F318を介してCPU301へ通知する。非接触型ICカード700としては、例えば、ソニー社のフェリカ(登録商標)(FeliCa(登録商標))を用いてもよい。
【0054】
以上のような構成によって、プリンタ600は、スキャナ314から読み込んだ画像データをネットワーク3上に送信したり、ネットワーク3から受信した印刷データをプリンタ部312によって印刷したりすることができる。また、プリンタ600は、スキャナ部314から読み込んだ画像データをMODEM306により、公衆回線上にFAX送信したり、公衆回線からFAX受信した画像データをプリンタ部312によって印刷したりすることできる。
【0055】
(3.印刷管理サーバ100、配信サーバ200、認証サーバ300、プリンタ600が記憶する情報)
次に、図4〜図9を参照しながら、印刷管理サーバ100、配信サーバ200、認証サーバ300、プリンタ600が記憶する情報について説明する。
【0056】
(3−1.印刷データ情報110)
図4は、配信サーバ200が記憶する印刷データ情報110を示す図である。
印刷データ情報110は、帳票等の印刷データの書誌情報に関する情報である。印刷データ情報110は、印刷データ管理データベースに相当する。印刷データ情報110には、文書ID(印刷データ識別情報)111、文書名112、プリンタ名(画像形成装置識別情報)113、ユーザ名(ユーザ識別情報)114、最終印刷日時115、印刷データ種別116が記録される。
【0057】
文書ID(印刷データ識別情報)111は、印刷データの識別情報である。文書ID(印刷データ識別情報)111を指定して配信サーバ200における各処理が実行される。文書名112は、印刷データの名称である。プリンタ名(画像形成装置識別情報)113は、印刷データの印刷先のプリンタ600の識別情報である。尚、ユーザがプリンタ600の明示的な指定をしない場合にはデフォルトプリンタ名(画像形成装置識別情報)が記録される。ユーザ名(ユーザ識別情報)114は、印刷データの所有者を示す。最終印刷日時115は、印刷データが最後に印刷された日時を示す。この最終印刷日時115から所定時間経過後に(例えば、24時間経過後に)、当該印刷データに関する印刷データ情報や印刷ジョブ情報が削除される。印刷データ種別116は、配信サーバ200に蓄積された印刷データの形式が「プリンタドライバで作成された印刷データ」あるいは「プリンタドライバで作成する前の中間印刷データ」を示すものである。「プリンタドライバで作成された印刷データ」は個々のプリンタ600に依存する形式の印刷データである。「プリンタドライバで作成する前の中間印刷データ」は個々のプリンタ600に依存しない形式の印刷データであるが、印刷時には印刷先のプリンタ600に対応するプリンタドライバによって印刷データを作成する必要がある。
【0058】
(3−2.印刷ジョブ情報120)
図5は、印刷管理サーバ100が記憶する印刷ジョブ情報120を示す図である。
印刷ジョブ情報120は、プリンタ600における印刷データの印刷を制御するための情報である。印刷ジョブ情報120は、印刷データ情報110に基づいて作成される。印刷ジョブ情報120には、文書ID(印刷データ識別情報)121、文書名122、最終印刷日時123、即時印刷フラグ124、予約印刷フラグ125、プリンタ名(画像形成装置識別情報)126、ユーザ名(ユーザ識別情報)127、印刷データ種別128が記録される。(ユーザ識別情報と印刷データ識別情報と印刷先の画像形成装置識別情報とを対応付けて記憶する。これにより、印刷データ(実体)が特定できる。)
【0059】
印刷ジョブ情報120の文書ID(印刷データ識別情報)121、文書名122、最終印刷日時123、ユーザ名(ユーザ識別情報)127、印刷データ種別128は、印刷データ情報110の文書ID(印刷データ識別情報)111、文書名112、最終印刷日時115、ユーザ名(ユーザ識別情報)114、印刷データ種別116と同様のものである。
【0060】
即時印刷フラグ124は、プリンタ600における印刷データの印刷実行形態を示すフラグである。即時印刷フラグ124が立っている場合には、非接触型ICカード700による認証後、ユーザの印刷指示を待たずに印刷データの印刷が実行される。即時印刷フラグ124が立っていない場合には、非接触型ICカード700による認証後、ユーザの印刷指示を待って印刷データの印刷が実行される。
【0061】
予約印刷フラグ125は、プリンタ600の操作部308の画面330に表示される印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)における選択状態を示すフラグである。予約印刷フラグ125が立っている印刷ジョブ情報については選択状態で表示される。予約印刷フラグ125が立っていない印刷ジョブ情報について非選択状態で表示される。
【0062】
プリンタ名(画像形成装置識別情報)126は、印刷データの印刷先のプリンタ600の識別情報を示す。最初は、印刷ジョブ情報120のプリンタ名(画像形成装置識別情報)126として印刷データ情報110のプリンタ名(画像形成装置識別情報)113が格納されるが、印刷先プリンタ変更処理(図13)によって印刷データの印刷先のプリンタ600が変更される場合には、プリンタ名(画像形成装置識別情報)126が更新される。
【0063】
尚、印刷ジョブ情報120の文書名122、最終印刷日時123、印刷データ種別128等は、プリンタ600の操作部308の画面330に、印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)として表示される。
【0064】
(3−3.プリンタ情報130)
図6は、印刷管理サーバ100及び配信サーバ200が記憶するプリンタ情報130を示す図である。
プリンタ情報130は、プリンタ600に関する情報である。プリンタ情報130には、プリンタ名(画像形成装置識別情報)131、IPアドレス132、画面有無133、設置場所134が記録される。
【0065】
プリンタ名(画像形成装置識別情報)131は、プリンタ600の名称等の識別情報を示す。IPアドレス132は、プリンタ600に割り当てられるネットワーク上のIPアドレスを示す。画面有無133は、操作部308に画面330を備えるか否かを示す。設置場所134は、プリンタ600の所在及び設置場所を示す。
尚、プリンタ情報130のプリンタ名(画像形成装置識別情報)131、画面有無133、設置場所134等は、プリンタ600の操作部308の画面330に、プリンタ情報一覧として表示される。
【0066】
(3−4.ログインユーザ情報140)
図7は、印刷管理サーバ100及び配信サーバ200及びプリンタ600が記憶するログインユーザ情報140を示す図である。
ログインユーザ情報140は、プリンタ600にログインしたユーザに関する情報である。ログインユーザ情報140には、カード番号141、ユーザ名(ユーザ識別情報)142が記録される。尚、パスワードを保持するように構成しても良い。
カード番号141は、非接触型ICカード700のカード番号である。ユーザ名(ユーザ識別情報)142は、ユーザの名称等の識別情報である。認証サーバ300によって認証されたログインユーザ情報140は、印刷管理サーバ100及び配信サーバ200及びプリンタ600に送られて記憶される。
【0067】
(3−5.プリンタドライバ情報150)
図8は、配信サーバ200が記憶するプリンタドライバ情報150を示す図である。
プリンタドライバ情報150は、プリンタ600に対応するプリンタドライバに関する情報である。プリンタドライバ情報150には、プリンタ名(画像形成装置識別情報)151、IPアドレス152、プリンタドライバ名153が記録される。
【0068】
プリンタドライバ情報150のプリンタ名(画像形成装置識別情報)151及びIPアドレス152は、プリンタ情報130のプリンタ名(画像形成装置識別情報)131及びIPアドレス132と同様のものである。プリンタドライバ名153は、プリンタ600毎に対応するプリンタドライバの名称等の識別情報を示す。
配信サーバ200は、プリンタドライバ情報150を参照して、印刷先のプリンタ600に対応するプリンタドライバによって、プリンタ600に依存しない形式の印刷データ(中間印刷データ)から印刷先のプリンタ600に対応する形式の印刷データを作成する。
【0069】
(3−6.認証情報160)
図9は、認証サーバ300が記憶する認証情報160を示す図である。
認証情報160は、プリンタ600にログインするユーザの認証に参照される情報である。認証情報160は、カード番号161、ユーザ名(ユーザ識別情報)162、パスワード163、氏名164である。
通常は、非接触型ICカード700からプリンタ600のカードリーダ319によって読み取られたカード番号161やユーザ名(ユーザ識別情報)162を用いてユーザの認証が行われる。また、ユーザが非接触型ICカード700を持ち合わせていない場合には、当該ユーザに対して、カード番号161及びユーザ名(ユーザ識別情報)162に加えてパスワード163をプリンタ600の操作部308に入力させて、認証を行ってもよい。
【0070】
(4.印刷制御システム1の動作)
次に、図10〜図14を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る印刷制御システム1の動作について説明する。
【0071】
(4−1.印刷データ情報110及び印刷ジョブ情報120の作成処理)
図10及び図11は、印刷データ情報110及び印刷ジョブ情報120の作成処理を示すフローチャートである。
図10及び図11の各ステップの処理は、印刷管理サーバ100、配信サーバ200、クライアント端末400、メインフレーム500のそれぞれのCPU201が外部メモリ211に格納される実行プログラムをRAM203上で実行することにより実現される。
【0072】
図10は、クライアント端末400から印刷データが送られる場合を示す。
(ステップ1001)ユーザは、クライアント端末400で動作するアプリケーションを用いて、印刷するためのデータを作成して印刷指示を行う。
(ステップ1002)クライアント端末400は、印刷指示で指定されたデータに基づいて、プリンタドライバによって印刷先のプリンタ600に対応する印刷データを作成する。
【0073】
(ステップ1003)クライアント端末400は、プリンタドライバで設定されている印刷先(ポート)にプリンタ600に依存する形式の印刷データを送信する。配信サーバ200は、この印刷データを受信する。尚、印刷データの送信先は配信サーバ200である。プリンタに依存する形式の印刷データには、印刷指示を行ったユーザ名(ユーザ識別情報)(クライアント端末400にログインした際のユーザ名(ユーザ識別情報))やプリンタ名(画像形成装置識別情報)や文書名等の書誌情報が生成され付加される。
【0074】
(ステップ1004)配信サーバ200は、印刷データを外部メモリ211に記憶する。
(ステップ1005)配信サーバ200は、印刷データからユーザ名(ユーザ識別情報)114、プリンタ名(画像形成装置識別情報)113、文書名112を取得し、新たに作成した文書ID(印刷データ識別情報)111と共に印刷データ情報110を作成する。尚、文書ID(印刷データ識別情報)111に関しては、印刷データを一意に識別できる情報であればよく、例えば、タイムスタンプでもよい。
(ステップ1006)配信サーバ200は、印刷データ情報110を外部メモリ211に記憶する。言い換えると、ステップ1006は、ユーザ識別情報と印刷データと印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報とを対応付けて記憶する処理である。
(ステップ1007)配信サーバ200は、印刷管理サーバ100に印刷データ情報110を送信する。印刷管理サーバ100は、印刷データ情報110を受信する。
【0075】
(ステップ1008)印刷管理サーバ100は、印刷データ情報110に基づいて印刷ジョブ情報120を作成する。
(ステップ1009)印刷管理サーバ100は、印刷ジョブ情報120を外部メモリ211に記憶する。
【0076】
図11は、メインフレーム500から印刷データが送られる場合を示す。
(ステップ2001)メインフレーム500は、元印刷データを作成する。
(ステップ2002)メインフレーム500は、定期的に配信サーバ200に元印刷データを送信する。配信サーバ200は、元印刷データを受信する。元印刷データは、プリンタ600において印刷可能なデータ形式ではなく、例えば、CSV形式等のテキスト形式である。
【0077】
(ステップ2003)配信サーバ200は、元印刷データを所定フォームとオーバレイしてプリンタ600に依存しない形式の印刷データ(中間印刷データ)に変換する。
(ステップ2004)配信サーバ200は、中間印刷データを外部メモリ211に記憶する。
【0078】
(ステップ2005)配信サーバ200は、中間印刷データに基づいて印刷データ情報110を作成する。配信サーバ200は、中間印刷データに基づいて、どのユーザにどのプリンタ600で印刷させるかを決定して印刷データ情報110を作成する。尚、配信サーバ200には印刷データをどのユーザにどのプリンタに印刷されるか、プリンタが指定されない場合にどのプリンタをデフォルトプリンタとして印刷するか、を決定するためのテーブル等を保持する。
(ステップ2006)配信サーバ200は、印刷データ情報110を外部メモリ211に記録する。
【0079】
尚、図10あるいは図11では、配信サーバ200が印刷データ情報110を記憶し、印刷管理サーバ100が印刷ジョブ情報120を記憶するものとして説明したが、印刷管理サーバ100において印刷データ情報110と印刷ジョブ情報120とを印刷管理情報として一元管理するようにしてもよい。
【0080】
(4−2.印刷制御システム1の基本動作)
図12は、印刷制御システム1の基本動作を示すフローチャートである。
図12の各ステップの処理は、印刷管理サーバ100、配信サーバ200、認証サーバ300のそれぞれのCPU201が外部メモリ211に格納される実行プログラム191及び実行プログラム192及び実行プログラム193をRAM203上で実行し、プリンタ600のCPU301がHDD304に格納される認証プログラム195及び印刷プログラム194をRAM302上で実行することにより実現される。尚、認証プログラム195と印刷プログラム194とは別に動作するものとして説明する。
【0081】
(ステップ3001)プリンタ600の認証プログラム195は、ユーザの非接触型ICカード700から読み取ったカード番号を認証サーバ300に送信する。認証サーバ300は、カード番号を受信する。
(ステップ3002)認証サーバ300は、プリンタ600から受信したカード番号と、認証情報160のカード番号161とを比較することにより、ユーザの認証を行う。
【0082】
(ステップ3003)認証サーバ300は、認証結果をプリンタ600に送信する。プリンタ600の認証プログラム195は、認証結果を受信する。詳細には、認証サーバ300は、認証の結果、正規ユーザと判断した場合、認証成功情報と共にログインユーザ情報(ユーザ識別情報)140をプリンタ600に送信する。一方、認証サーバ300は、プリンタ600から受信したカード番号が認証情報160に存在せず、正規ユーザでないと判断した場合には、認証エラー情報をプリンタ600に送信する。
【0083】
(ステップ3004)プリンタ600の認証プログラム195は、認証サーバ300から受信した認証結果に基づいて認証成功か否かを判定する。
(ステップ3005)プリンタ600の認証プログラム195は、認証成功と判断した場合、ログインユーザ情報140を印刷プログラム194に通知する。プリンタ600の印刷プログラム194は、ログインユーザ情報140を取得する。
(ステップ3006)プリンタ600の認証プログラム195は、認証失敗と判断した場合、エラー処理を行って、操作部308にログイン失敗の旨の表示し、印刷制御システム1の処理を終了する。
【0084】
(ステップ3007)プリンタ600の印刷プログラム194は、ログインユーザ情報140を印刷管理サーバ100に送信する(ユーザ識別情報送信)。印刷管理サーバ100は、ログインユーザ情報140を受信する(ユーザ識別情報受信)。
(ステップ3008)印刷管理サーバ100は、ログインユーザ情報140に基づいて、印刷ジョブ情報120からログインユーザに関する印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)を作成する。詳細には、印刷管理サーバ100は、ログインユーザ情報140のユーザ名(ユーザ識別情報)142と印刷ジョブ情報120のユーザ名(ユーザ識別情報)127とが一致した印刷ジョブの印刷ジョブ情報を取得して印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)を作成する。
尚、印刷管理サーバ100が予め印刷ジョブ情報120を記憶していない場合には、配信サーバ200から印刷データ情報110を取得して印刷ジョブ情報120を作成してもよいし、印刷ジョブ情報120の作成自体を配信サーバ200に依頼して取得するようにしてもよい。
また、印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)は、印刷ジョブごとに、文書ID(印刷データ識別情報)121、文書名122、プリンタ名(画像形成装置識別情報)126、印刷データ種別128によって構成される。
【0085】
(ステップ3009)印刷管理サーバ100は、ログインユーザに関する印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)をプリンタ600に送信する(印刷データ情報一覧送信)。言い換えると、ステップ3009の印刷管理サーバ100の処理は、ユーザ識別情報に対応する印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報の一覧情報を画像形成装置に送信する処理である。プリンタ600の印刷プログラム194は、ログインユーザに関する印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)を受信する(印刷データ一覧受信)。言い換えると、ステップ3009のプリンタ600の処理は、画像形成装置へのログインに際して入力されたユーザ識別情報を印刷制御サーバ(印刷管理サーバ100)に送信することで、当該ユーザ識別情報に対応する印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報を受信する処理である。尚、印刷ジョブ情報120の全ての項目について送受信してもよいし、必要な項目のみを送受信してもよい。また、受信した印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)は、RAM302に記憶される。尚、印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)には、この印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)を受信したプリンタ600で出力できない印刷ジョブも含まれている。
(ステップ3010)プリンタ600の印刷プログラム194は、印刷管理サーバ100から受信した印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)を操作部308の画面330に表示する(図20)。印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)の表示は、印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)に含まれているプリンタ名(画像形成装置識別情報)と、印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)を受信したプリンタ600が記憶するプリンタ名(画像形成装置識別情報)とが一致しない、且つ印刷データ種別が「P」(プリンタ記述言語)となっている印刷ジョブ情報である場合には、図20の印刷ジョブ情報743のように「このプリンタでは印刷できません」と表示させる。言い換えると、ステップ3010の処理は、画像形成装置の識別情報に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データと当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データとを識別し、その識別結果に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データの表示と当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データの表示とを実行する処理である。
尚、プリンタ600で印刷できるデータか否かの判断は印刷管理サーバ100で判断してもよく、この場合、印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)の各印刷ジョブ情報に印刷可能又は印刷不可能を判別できる情報が付加されている。
尚、操作部308の画面330における印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)の表示については、図17〜図20を用いて後述するが、プリンタ600で印刷できるデータか否かを識別可能に表示する構成として、図20のように1画面での表示だけでなく、このプリンタ(プリンタ600)で印刷可能な印刷ジョブと、印刷できない(別プリンタ用の)印刷ジョブとを別タブに分けて識別可能に表示する構成であってもよい。
【0086】
(ステップ3011)プリンタ600の印刷プログラム194は、操作部308の画面330に表示される印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)(図17)において、ユーザから印刷ジョブ情報の選択の入力を受け付ける(印刷データ選択)。言い換えると、ステップ3011の処理は、ユーザの操作に応じて印刷データを選択する処理である。選択された印刷ジョブ情報は、RAM302に記憶されている印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)に選択された旨のフラグ等を付して(入力して)印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)の中でどの印刷ジョブ情報が選択中であるかを識別できるようにする。
(ステップ3012)プリンタ600の印刷プログラム194は、操作部308の画面330に表示される印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)で印刷ジョブが選択された状態で、この印刷ジョブの印刷先を変更するために、ユーザから印刷先プリンタの変更指示(図18で印刷先変更ボタン721の押下)が行われる。この変更指示の入力が行われたか否かを判定する。変更指示の入力が行われた場合には、ステップ3013の印刷先プリンタ変更処理に移行し、変更指示の入力が行われない場合にはステップ3014へ処理が移行する。尚、ステップ3013の印刷先プリンタ変更処理については、図13を用いて後述する。
【0087】
(ステップ3014)プリンタ600の印刷プログラム194は、操作部308の画面330に表示される印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)において、ユーザから選択された印刷ジョブ情報について印刷データの印刷指示が行われ、印刷指示の入力が行われたか否かを判定する。印刷指示の入力が行われた場合には、ステップ3015の印刷処理に移行し、印刷指示の入力が行われない場合には指示待ちとして、ステップ3011に処理が移行する。尚、ステップ3015の印刷処理については、図14を用いて後述する。言い換えると、ステップ3014で「Y」への処理は、例えば、図18で印刷データが選択され、印刷ボタン722が押下されることによる印刷指示の処理である。
【0088】
(4−3.印刷先プリンタ変更処理の詳細)
図13は、印刷先プリンタ変更処理(図12のステップ3013)の詳細を示すフローチャートである。
図13の各ステップの処理は、印刷管理サーバ100のCPU201が外部メモリ211に格納される実行プログラム191をRAM203上で実行し、プリンタ600のCPU301がHDD304に格納される印刷プログラム194をRAM302上で実行することにより実現される。
【0089】
(ステップ4001)プリンタ600の印刷プログラム194は、印刷管理サーバ100にプリンタ情報一覧要求を送信する。印刷管理サーバ100は、プリンタ情報一覧要求を受信する。
(ステップ4002)印刷管理サーバ100は、プリンタ情報130に基づいてプリンタ情報一覧を作成する。
尚、プリンタ情報130の全ての項目についてプリンタ情報一覧を作成してもよいし、必要な項目のみについてプリンタ情報一覧を作成してもよい。また、印刷管理サーバ100が予めプリンタ情報130を記憶していない場合には、配信サーバ200からプリンタ情報130を取得してもよい。
【0090】
(ステップ4003)印刷管理サーバ100は、プリンタ情報一覧をプリンタ600に送信する。プリンタ600の印刷プログラム194は、プリンタ情報一覧を受信する。
(ステップ4004)プリンタ600の印刷プログラム194は、印刷管理サーバ100から受信したプリンタ情報一覧を操作部308の画面330に表示する。尚、操作部308の画面330におけるプリンタ情報一覧の表示については、図21〜図23を用いて後述する。
【0091】
(ステップ4005)プリンタ600の印刷プログラム194は、操作部308の画面330に表示されるプリンタ情報一覧において、ユーザからプリンタ600の選択の入力を受け付ける(画像形成装置選択)。言い換えると、ステップ4005の処理は、ステップ3011で選択された印刷データを印刷する画像形成装置を選択する処理である。
(ステップ4006)プリンタ600の印刷プログラム194は、プリンタ情報一覧に含まれる画面有無の項目を参照し、ユーザが選択したプリンタ600が画面有プリンタ600−1であるか画面無プリンタ600−2であるかを判断する。
【0092】
(ステップ4007)プリンタ600の印刷プログラム194は、ユーザが選択したプリンタ600が画面有プリンタ600−1(第2の画像形成装置)である場合には、操作部308の画面330に表示されるプリンタ情報一覧において、「即時印刷」及び「リスト表示」のチェックボックス(ラジオボタン)を選択可能にして、ユーザの選択の入力を受け付ける。尚、デフォルトとして「即時印刷」及び「リスト表示」のチェックボックスのいずれか一方を選択状態としてもよい。
その後、ステップ4009の処理へ移行する。
【0093】
(ステップ4008)プリンタ600の印刷プログラム194は、ユーザが選択したプリンタ600が画面無プリンタ600−2である場合には、操作部308の画面330に表示されるプリンタ情報一覧において、「即時印刷」及び「リスト表示」のチェックボックス(ラジオボタン)を選択不可能にする(図23)。尚、「即時印刷」のチェックボックスについては選択可能としてもよい。
その後ステップ4015の処理へ移行する。
【0094】
(ステップ4009)プリンタ600の印刷プログラム194は、「即時印刷」または「リスト表示」のどちらが選択されたかを判断する。
(ステップ4010)プリンタ600の印刷プログラム194は、ステップ4008の処理で「即時印刷」が選択されたと判断した場合には、「即時印刷」のチェックボックスにチェック表示する(図21)。言い換えると、第2の画像形成装置から第1の画像形成装置(プリンタ600−1)を印刷先とする印刷データに対して、即時印刷する旨の指定を可能にする。
その後、ステップ4015の処理へ移行する。
【0095】
(ステップ4011)プリンタ600の印刷プログラム194は、ステップ4008の処理で「リスト表示」が選択されたと判断した場合には、「リスト表示」のチェックボックスにチェック表示する(図22)。
(ステップ4012)プリンタ600の印刷プログラム194は、「予約印刷」のチェックボックスを選択可能にしてユーザの選択の入力を受け付ける。
(ステップ4013)プリンタ600の印刷プログラム194は、「予約印刷」が選択されたか否かを判断する。プリンタ600の印刷プログラム194は、ステップ4013の処理で「予約印刷」が選択されなかったと判断した場合には、そのまま、ステップ4015の処理へ移行する。
【0096】
(ステップ4014)プリンタ600の印刷プログラム194は、ステップ4013の処理で「予約印刷」が選択されたと判断した場合には、「予約印刷」のチェックボックスにチェック表示する。言い換えると、ステップ4014の処理は、ステップ3011で選択した印刷データを、当該画像形成装置と異なる画像形成装置で印刷可能にするべく予約印刷指定する処理である。
その後、ステップ4015の処理へ移行する。
【0097】
(ステップ4015)プリンタ600の印刷プログラム194は、ユーザが印刷先プリンタの選択及び「即時印刷」「予約印刷」に関する設定を完了すると、ステップ3011で選択された印刷ジョブの文書ID(印刷データ識別情報)をRAM302に記憶されている印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)から取得し、この文書ID(印刷データ識別情報)と選択されたプリンタ600のプリンタ名(画像形成装置識別情報)及び設定情報(即時印刷情報又は予約印刷情報)で構成される出力設定情報を印刷管理サーバ100に送信する(画像形成装置情報送信)。言い換えると、ステップ4015のプリンタ600の処理は、ステップ4005で選択された画像形成装置の識別情報を、前記印刷データ選択手段で選択された印刷データの印刷データ情報とともに前記印刷制御サーバに送信する処理である。また、印刷管理サーバ100は、出力設定情報を受信する(画像形成装置情報受信)。言い換えると、ステップ4015の印刷管理サーバ100の処理は、画像形成装置の識別情報と印刷データ情報とを受信する処理である。
(ステップ4016)印刷管理サーバ100は、プリンタ600から受信した出力設定情報の文書ID(印刷データ識別情報)とプリンタ名(画像形成装置識別情報)及び設定情報(即時印刷情報又は予約印刷情報)に基づいて、印刷ジョブ情報120を更新する。詳細には、印刷ジョブ情報120のプリンタ名(画像形成装置識別情報)126及び即時印刷フラグ124及び予約印刷フラグ125の項目が更新される(画像形成装置情報変更、設定情報更新)。言い換えると、ステップ4016は、ステップ4015で受信した画像形成装置の識別情報と印刷データ情報とに従って、印刷データ情報に対応する印刷データを当該画像形成装置の識別情報に対応する画像形成装置に印刷すべく、印刷ジョブ情報120に記憶されている印刷先の画像形成装置の識別情報(プリンタ名120)を変更する処理である。また、ステップ4010で即時印刷の指定された印刷データに対しては即時印刷設定する処理である。さらに、ステップ4014で予約印刷指定された印刷データに対して予約印刷設定する処理である。
【0098】
(4−4.印刷処理の詳細)
図14は、印刷処理(図12のステップ3015)の詳細を示すフローチャートである。
図14の各ステップの処理は、印刷管理サーバ100及び配信サーバ200のそれぞれのCPU201が外部メモリ211に格納される実行プログラム191及び実行プログラム192をRAM203上で実行し、プリンタ600のCPU301がHDD304に格納される印刷プログラム194をRAM302上で実行することにより実現される。
【0099】
(ステップ5001)プリンタ600の印刷プログラム194は、操作部308の画面330に表示される印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)において、ユーザが選択して印刷指示を行った印刷ジョブ情報及び印刷要求を印刷管理サーバ100に送信する(選択印刷データ情報送信)。言い換えると、ステップ5001のプリンタ600の処理は、例えば、図18で印刷データが選択され、印刷ボタン722が押下されることによって印刷指示された印刷データの印刷データ情報を送信する処理である。印刷管理サーバ100は、ユーザが選択して印刷指示を行った印刷ジョブ情報及び印刷要求を受信する(選択印刷データ情報受信)。言い換えるとステップ5001の印刷管理サーバの処理は、印刷指示された印刷データの印刷データ情報を受信する処理である。尚、プリンタ600は、印刷ジョブ情報には文書ID(印刷データ識別情報)を含み、この文書ID(印刷データ識別情報)に対応する印刷データを印刷するように印刷要求を行う。尚、プリンタ600のIPアドレスを含めるように構成しても良いが、IPアドレスはTCP/IP通信により印刷管理サーバ100で取得できるので、印刷要求にIPアドレスを含めない構成であっても良い。
【0100】
(ステップ5002)印刷管理サーバ100は、プリンタ600から受信した印刷ジョブ情報(文書ID(印刷データ識別情報))から、印刷する印刷ジョブの印刷先となるプリンタ名(画像形成装置識別情報)の項目を参照し、印刷先のプリンタ600が自機(ログイン元のプリンタ600)であるか他機であるかを判断する。印刷先のプリンタ600が自機であると判断された場合には、ステップ5003の処理に移行し、印刷先のプリンタ600が他機であると判断された場合には、ステップ5010の処理へ移行する。
【0101】
(ステップ5003)印刷管理サーバ100は、ユーザが選択して印刷指示を行った印刷ジョブ情報及び印刷要求を配信サーバ200に送信する。配信サーバ200は、ユーザが選択して印刷指示を行った印刷ジョブ情報及び印刷要求を受信する。
【0102】
(ステップ5004)配信サーバ200は、ステップ5003の処理で印刷管理サーバ100から受信した印刷ジョブ情報(文書ID(印刷データ識別情報))から、印刷する印刷ジョブの印刷データ種別の項目を参照し、印刷対象の印刷データがプリンタドライバによって作成された印刷データ(画像形成装置に依存する形式の印刷データ)であるか、プリンタドライバドライバによる処理の前段階の中間印刷データ(画像形成装置に依存しない形式の印刷データ)であるかを判断する。プリンタドライバドライバによる処理の前段階の中間印刷データであると判断された場合には、ステップ5005の処理へ移行し、プリンタドライバによって作成された印刷データであると判断された場合には、ステップ5006の処理に移行する。言い換えると、ステップ5004で「N」の処理は、印刷データが印刷データ情報(印刷ジョブ情報)を送信した画像形成装置に依存する形式の印刷データである場合には、当該画像形成装置に前記印刷データを出力し、ステップ5004で「Y」の処理は、印刷データが印刷データ情報(印刷ジョブ情報)を送信した画像形成装置に依存しない形式の印刷データである場合には、当該印刷データを印刷する画像形成装置に対応するプリンタドライバを介して(ステップ5005)印刷する処理である。
【0103】
(ステップ5005)配信サーバ200は、プリンタドライバ情報150を参照してプリンタ600に対応するプリンタドライバを決定し、このプリンタドライバを用いて中間印刷データからプリンタ600に対応する印刷データを作成する。
(ステップ5006)配信サーバ200は、印刷データ種別が例えば、「P」となっているため(すでにプリンタ記述言語形式の印刷データに変換されている)、印刷対象の印刷データ及び印刷実行指示をプリンタ600に送信する(第1の出力)。プリンタ600の印刷プログラム194は、印刷対象の印刷データ及び印刷実行指示を受信する。言い換えると、ステップ5006の処理は、ステップ3001で選択されS3014で印刷指示があった選択印刷データを出力する、或いはステップ6006で特定した即時印刷データを画像形成装置に印刷すべく出力する処理である。
【0104】
(ステップ5007)プリンタ600の印刷プログラム194は、印刷データの印刷を実行する。
(ステップ5008)プリンタ600の印刷プログラム194は、印刷完了通知を印刷管理サーバ100に送信する。印刷管理サーバ100は、印刷完了通知を受信する。
(ステップ5009)印刷管理サーバ100は、印刷ジョブ情報120から印刷完了分の印刷ジョブ情報を削除する。
【0105】
(ステップ5010)印刷管理サーバ100は、受信した印刷ジョブ情報(文書ID(印刷データ識別情報))から、印刷する印刷ジョブの印刷ジョブ情報120において、印刷対象の印刷データの即時印刷フラグ124を「ON」にする。これは、ユーザが明示的に印刷ジョブを選択して印刷指示を行ったため、図21の即時印刷ボタン812が押下されたものと同様の処理を行う。
(ステップ5011)印刷管理サーバ100は、メッセージ(例えば、「他のプリンタ○○○で印刷します。」)を作成する。
(ステップ5012)印刷管理サーバ100は、メッセージをプリンタ600に送信する。プリンタ600の印刷プログラム194は、メッセージを受信する。
(ステップ5013)プリンタ600の印刷プログラム194は、印刷管理サーバ100から受信したメッセージを操作部308に表示する。
【0106】
(5.プリンタ600における表示画面)
次に、図17〜図23を参照しながら、プリンタ600における表示画面について説明する。
【0107】
(5−1.印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧))
図17〜図20は、それぞれ、画面有プリンタ600−1の操作部308の画面330に表示される印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)701〜印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)704を示す図である。これらは、印刷管理サーバ100から受信した印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)に基づいて表示される。
【0108】
図12のステップ3010や後述する図15のステップ6009の処理等において、図17の印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)701には、ログインユーザに関する印刷ジョブ情報として、ユーザ名(ユーザ識別情報)715や文書名716や印刷データ種別717等が表示される。また、印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)701には、印刷先変更ボタン711及び印刷ボタン712が表示される。尚、印刷種別データ717はプリンタドライバで生成されたプリンタ記述言語に変換された印刷データの場合は、「P」として表示され、中間印刷データの場合は「F」として表示される。
この印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)701から印刷ジョブ情報を選択した上で、印刷先変更ボタン711をタッチして指定すると、図13の印刷先プリンタ変更処理に移行する。印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)701から印刷ジョブ情報を選択した上で、印刷ボタンをタッチして指定すると、図14の印刷処理に移行する。
【0109】
図12のステップ3011の処理等において、ユーザが操作部308の画面330に表示される印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)701においてタッチすることにより印刷ジョブ情報が選択される。図18の印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)702、図19の印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)703、図20の印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)704にはそれぞれ、選択された印刷ジョブ情報723、印刷ジョブ情報733、印刷ジョブ情報743が識別可能に表示される。尚、後述する図15のステップ6011の処理のように、予約印刷フラグが「ON」である印刷ジョブ情報についても選択状態とされる。
【0110】
ユーザによって選択された印刷ジョブ情報がログインしたプリンタ600で印刷可能な場合には、図18の印刷ボタン722及び図19の印刷ボタン732のように印刷ボタンが指定可能に表示される。尚、ユーザによって選択された印刷ジョブ情報がログインしたプリンタ600で印刷可能な場合とは、印刷データの形式がログインしたプリンタ600に対応する場合、あるいは、プリンタドライバによってログインしたプリンタ600に対応する形式に変換可能な場合である。
ユーザによって選択された印刷ジョブ情報がログインしたプリンタ600で印刷不可能な場合には、図20の印刷ボタン742のように印刷ボタンが指定不可能に表示される(例えば、シャドウ表示)。
【0111】
ユーザによって選択された印刷ジョブ情報がログインしたプリンタ600以外のプリンタ600で印刷可能な場合には、図18の印刷先変更ボタン721及び図20の印刷先変更ボタン741のように印刷先変更ボタンが指定可能に表示される。
ユーザによって選択された印刷ジョブ情報がログインしたプリンタ600以外のプリンタ600で印刷不可能な場合には、図19の印刷先変更ボタン731のように印刷先変更ボタンが指定不可能に表示される(例えば、シャドウ表示)。
【0112】
(5−2.プリンタ情報一覧)
図21〜図23は、それぞれ、画面有プリンタ600−1の操作部308の画面330に表示されるプリンタ情報一覧801〜プリンタ情報一覧803を示す図である。これらは、印刷管理サーバ100から受信したプリンタ情報一覧に基づいて表示される(画像形成装置選択)。
【0113】
図13のステップ4004の処理において、図21のプリンタ情報一覧801には、プリンタ名(画像形成装置識別情報)816や設置場所817や画面有無818等が表示される。また、プリンタ情報一覧801には、即時印刷チェックボックス812及びリスト表示チェックボックス813及び予約印刷チェックボックス814及び決定ボタン815が表示される。
【0114】
このプリンタ情報一覧801からプリンタ情報を選択した上で、即時印刷チェックボックス812及びリスト表示チェックボックス813及び予約印刷チェックボックス814を設定し、決定ボタン815をタッチして指定すると、選択されたプリンタ600のプリンタ名(画像形成装置識別情報)や設定情報が印刷管理サーバ100に送信されて、印刷管理サーバ100が記憶する印刷ジョブ情報120が更新される。
【0115】
図13のステップ4005の処理において、ユーザが操作部308の画面330に表示されるプリンタ情報一覧801においてタッチすることによりプリンタ情報が選択される。図21のプリンタ情報一覧801、図22のプリンタ情報一覧802、図23のプリンタ情報一覧803にはそれぞれ、選択されたプリンタ情報811、プリンタ情報821、プリンタ情報831が識別可能に表示される。
【0116】
図13のステップ4007の処理において、ユーザによって選択されたプリンタ情報が画面有プリンタ600−1を示す場合、図21のプリンタ情報一覧801のように、即時印刷チェックボックス812及びリスト表示チェックボックス813を指定可能に表示する。言い換えると、ステップ4007の処理は、ステップ3012で印刷データの印刷先となりうる画像形成装置が変更された場合に、ステップ3011で選択された印刷データの即時印刷または予約印刷を指定可能にする処理である。
図13のステップ4008の処理において、ユーザによって選択されたプリンタ情報が画面無プリンタ600−2を示す場合、図23のプリンタ情報一覧803のように、即時印刷チェックボックス832及びリスト表示チェックボックス833及び予約印刷チェックボックス834を指定不可能に表示する(例えば、シャドウ表示)。
【0117】
図13のステップ4010の処理において、図21のプリンタ情報一覧801のように、即時印刷チェックボックス812がタッチされて指定されると、チェック表示される。この場合、予約印刷チェックボックス814は指定不可能に表示される(例えば、シャドウ表示)。言い換えると、ステップ4010の処理は、ステップ3011で選択した印刷データを、当該画像形成装置と異なる印刷先に即時印刷指定する処理である。
【0118】
図13のステップ4011〜ステップ4014の処理において、図22のプリンタ情報一覧802のように、リスト表示チェックボックス823がタッチされて指定されると、チェック表示される。また、予約印刷チェックボックス824が指定可能に表示される。この予約印刷チェックボックス824がタッチされて指定されると、チェック表示される。
【0119】
(6.主要効果)
このように、第1実施形態に係る印刷制御システムでは、ログイン元のプリンタにログインユーザに関する印刷ジョブ情報を全て表示し、ログイン元のプリンタで印刷不可能あるいは他のプリンタで印刷可能な印刷ジョブ情報に関しては、当該ログイン元のプリンタで印刷先のプリンタを変更して印刷指示することができる。また、印刷先のプリンタを変更する場合には、即時印刷や予約印刷を指定することができる。また、プリンタに依存する形式の印刷データだけでなく、プリンタに依存しない形式の印刷データについても、プリンタドライバを介して印刷することができる。
【0120】
<第2実施形態>
(7.画面有プリンタ600−1及び画面無プリンタ600−2が混在する場合の印刷制御システム)
次に、図15及び図16を参照しながら、第2実施形態について説明する。
第1実施形態では、ログイン元のプリンタ600が画面有プリンタ600−1であるものとして説明したが、第2実施形態では、画面有プリンタ600−1と画面無プリンタ600−2とを混在させて印刷制御システムが構成される。
【0121】
(7−1.ログイン元のプリンタ600が画面有プリンタ600−1の場合)
図15は、ログイン元のプリンタ600が画面有プリンタ600−1である場合の印刷制御システム1の動作を示すフローチャートである。
図15の各ステップの処理は、印刷管理サーバ100、配信サーバ200のそれぞれのCPU201が外部メモリ211に格納される実行プログラム191及び実行プログラム192をRAM203上で実行し、プリンタ600のCPU301がHDD304に格納される印刷プログラム194をRAM302上で実行することにより実現される。
【0122】
(ステップ6001〜ステップ6003)図15のステップ6001〜ステップ6003は、図12のステップ3001〜ステップ3008と同様である。
【0123】
(ステップ6004)印刷管理サーバ100は、ログイン元のプリンタ600が画面有プリンタ600−1であるか画面無プリンタ600−2であるかを判断する。詳細には、印刷管理サーバ100は、プリンタ情報130を参照し、ステップ6002の処理でログインユーザ情報140を受信した際の通信(TCP/IP通信)で取得したIPアドレスに基づいて、ログイン元のプリンタ600を特定すると共に操作部308の画面330の有無を判断する。画面有プリンタ600−1であると判断された場合には、ステップ6005の処理へ移行し、画面無プリンタ600−2であると判断された場合には、図16のステップ6012の処理へ移行する。
【0124】
(ステップ6005)印刷管理サーバ100は、ステップ6003の処理で作成されたログインユーザに関する印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)に即時印刷フラグが「ON」の印刷ジョブ情報が存在するか否かを判断する。即時印刷フラグが「ON」の印刷ジョブ情報が存在すると判断された場合には、ステップ6006の処理へ移行し、即時印刷フラグが「ON」の印刷ジョブ情報が存在しないと判断された場合には、ステップ6007の処理へ移行する。言い換えると、ステップ6005は、即時印刷の印刷データがあるか否かを判定する即時印刷判定処理である。
【0125】
(ステップ6006)印刷管理サーバ100は、ログインユーザに関する即時印刷フラグが「ON」の印刷ジョブ情報と印刷要求とを配信サーバ200に送信する。配信サーバ200は、ログインユーザに関する即時印刷フラグが「ON」の印刷ジョブ情報(印刷データ情報)と印刷要求とを受信する。この印刷ジョブ情報(印刷データ情報(例えば、印刷データ識別情報))に従って、印刷データを特定する(即時印刷データ特定)。言い換えると、ステップ6006の処理は、ステップ6002で受信したユーザ識別情報に対応する印刷データで即時印刷設定がされている印刷データを特定する処理である。その後、ステップ6007及び図14のステップ5004の処理へ移行する。ステップ5004に処理が移行した場合、この特定された印刷データをS5006で出力する(第2の出力)。
【0126】
(ステップ6007)印刷管理サーバ100は、ログインユーザに関する印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)から即時印刷フラグが「ON」の印刷ジョブ情報を削除する。すなわち、印刷管理サーバ100は、即時印刷フラグが「ON」でない印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)に更新する。
尚、印刷管理サーバ100は、更新した印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)を印刷ジョブ情報120に上書きしない。これは、更新した印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)を印刷ジョブ情報120に上書きすることによって、予約印刷フラグ等の適宜更新される情報が破棄されてしまう可能性があるからである。
【0127】
(ステップ6008)印刷管理サーバ100は、即時印刷フラグが「ON」でないログインユーザに関する印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)をプリンタ600−1に送信する。プリンタ600−1の印刷プログラム194は、即時印刷フラグが「ON」でないログインユーザに関する印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)を受信する。尚、印刷ジョブ情報120の全ての項目について送受信してもよいし、必要な項目のみを送受信してもよい。
【0128】
(ステップ6009)プリンタ600−1の印刷プログラム194は、印刷管理サーバ100から受信した印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)を操作部308の画面330に表示する。尚、操作部308の画面330における印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)の表示については、図17〜図20を用いて先述した。
【0129】
(ステップ6010)プリンタ600−1の印刷プログラム194は、印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)に予約印刷フラグが「ON」の印刷ジョブ情報が存在するか否かを判断する。予約印刷フラグが「ON」の印刷ジョブ情報が存在すると判断された場合には、ステップ6011の処理へ移行する。予約印刷フラグが「ON」の印刷ジョブ情報が存在しないと判断された場合には、図12のステップ3011の処理へ移行する。
【0130】
(ステップ6011)プリンタ600−1の印刷プログラム194は、操作部308の画面330に表示された印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)において、予約印刷フラグが「ON」の印刷ジョブ情報を選択状態にする。その後、図12のステップ3011の処理へ移行する。
【0131】
(7−2.ログイン元のプリンタ600が画面無プリンタ600−2の場合)
図16は、ログイン元のプリンタ600が画面無プリンタ600−2である場合の印刷制御システム1の動作を示すフローチャートである。
図16の各ステップの処理は、印刷管理サーバ100のCPU201が外部メモリ211に格納される実行プログラム191をRAM203上で実行し、プリンタ600のCPU301がHDD304に格納される印刷プログラム194をRAM302上で実行することにより実現される。
【0132】
(ステップ6012)印刷管理サーバ100は、プリンタ600−2から受信したログインユーザ情報140が1回目のログインに関するものであるか否かを判断する。1回目のログインであると判断された場合には、ステップ6013の処理へ移行する。1回目のログインでないと判断された場合には、ステップ6016の処理へ移行する。
【0133】
ステップ6012の処理は、所定時間内にプリンタ600−2からログインユーザ情報140を何回受信したかを特定するための処理である。例えば、1回目のログインユーザ情報140を受信してから15秒以内に再度同一のログインユーザ情報140を受信した場合には、ステップ6016の処理へ移行する。
【0134】
詳細には、印刷管理サーバ100は、過去に受信したログインユーザ情報140を記憶するログイン履歴記憶部を備える。印刷管理サーバ100は、ログインユーザ情報140を受信すると、ログイン履歴記憶部のログインユーザ情報と受信したログインユーザ情報と比較し、一致した場合には1回目のログインではないと判断してステップ6016の処理へ移行する。尚、ログイン履歴記憶部にログインユーザ情報140が記憶されてから所定時間経過(例えば、15秒)すると、当該ログイン履歴記憶部のログインユーザ情報140は削除される。
また、プリンタ600−2の操作部308のテキスト表示部に「15秒以内にログインすると、配信サーバの印刷データを印刷可能です。」というメッセージを表示又は音声出力させることが望ましい。
【0135】
(ステップ6013)印刷管理サーバ100は、ログイン履歴記憶部にログイン履歴としてログインユーザ情報140を記憶する。
(ステップ6014)印刷管理サーバ100は、受信した印刷ジョブ情報(文書ID(印刷データ識別情報))に従って、印刷ジョブ情報120を参照して、印刷先のプリンタ600がログイン元のプリンタ600−2(第1の画像形成装置)であり、即時印刷フラグが「ON」である印刷ジョブ情報を抽出する。
(ステップ6015)印刷管理サーバ100は、印刷先のプリンタ600がログイン元のプリンタ600−2であり即時印刷フラグが「ON」である印刷ジョブ情報(文書ID(印刷データ識別情報))と共に、印刷要求を配信サーバ200に送信する。配信サーバ200は、印刷先のプリンタ600がログイン元のプリンタ600−2であり即時印刷フラグが「ON」である印刷ジョブ情報(文書ID(印刷データ識別情報))と共に、印刷要求を受信する。その後、図14のステップ5004の処理へ移行する。
【0136】
(ステップ6016)印刷管理サーバ100は、印刷ジョブ情報120を参照して、印刷先のプリンタ600がログイン元のプリンタ600−2である印刷ジョブ情報を抽出する。(即時印刷フラグが「ON」になっていない印刷ジョブ情報を抽出する。)
(ステップ6017)印刷管理サーバ100は、印刷先のプリンタ600がログイン元のプリンタ600−2である印刷ジョブ情報と共に、印刷要求を配信サーバ200に送信する。配信サーバ200は、印刷先のプリンタ600がログイン元のプリンタ600−2である印刷ジョブ情報(文書ID(印刷データ識別情報))と共に、印刷要求を受信する。その後、図14のステップ5004の処理へ移行する。
【0137】
(7−3.主要効果)
このように、第2実施形態に係る印刷制御システムでは、ログイン元のプリンタ600が画面有プリンタ600−1である場合には、この画面有プリンタ600−1に印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)を表示して印刷操作を行うことができる。また、ログイン元のプリンタ600が画面無プリンタ600−2である場合には、ログインが1回目である場合には即時印刷分の印刷ジョブ情報について印刷を実行させ、ログインが2回目以上である場合にはログインユーザに関する印刷ジョブ情報ついて全て印刷を実行させる。従って、画面有プリンタ600−1で画面無プリンタ600−2における即時印刷等の設定を行うことにより、印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)を表示することができない画面無プリンタ600−2でも印刷ジョブ情報毎に印刷形態を変更することができる。
【0138】
<第3実施形態>
次に、図24を参照しながら、第3実施形態について説明する。
第1実施形態では、図16の説明にあるように、1回目のログインユーザ情報140を受信してから、例えば15秒以内に再度同一のログインユーザ情報140を受信した場合には、ステップ6016の処理へ移行するように構成した。そこで、第3実施形態では、1回目のログインユーザ情報140を受信しても即時印刷ジョブがなければ、ステップ6016の処理へ移行するように印刷制御システムが構成される。
なお、図16と同じ処理については同一ステップ番号を振り、処理の説明は省略する。
【0139】
ステップ2401は、ステップ6012で、印刷管理サーバ100は、プリンタ600−2から受信したログインユーザ情報140が1回目のログインに関するものであるか否かを判断し、1回目のログインであると判断された場合に移行する処理である。言い換えると、ステップ2401の処理は、即時印刷指定されているユーザ識別情報(ログインユーザ情報140)に対応する即時印刷の印刷データがあるか否かを判定する即時印刷判定処理である。
1回目のログインか否かの判断はログイン履歴記憶部に記憶されているログインユーザ情報と受信したログイン情報140とが一致するか否かで判断する。
【0140】
ステップ2401では、印刷管理サーバ100が、ステップ6003の処理で作成されたログインユーザに関する印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)に即時印刷フラグ124が「ON」の印刷ジョブ情報が存在するか否かを判断する。即時印刷フラグが「ON」の印刷ジョブ情報が存在すると判断された場合には、ステップ6013の処理へ移行し、即時印刷フラグが「ON」の印刷ジョブ情報が存在しないと判断された場合には、ステップ6016の処理へ移行する。つまり、1回目のログインユーザであった場合でも、即時印刷フラグが「ON」の印刷ジョブ情報が存在しない場合には、ステップ6016に処理が移り、即時印刷フラグが「OFF」の印刷ジョブ情報を抽出する。
【0141】
その後、ステップ6014及びステップ6016で抽出された印刷ジョブ情報に対応する印刷データを印刷すべく、配信サーバ200へ印刷先のプリンタ情報(例えば、IPアドレス)と印刷ジョブ情報(文書ID(印刷データ識別情報))を含む印刷要求が行われる。そして、配信サーバ200は印刷要求に含まれる印刷ジョブ情報(文書ID(印刷データ識別情報))に従って、印刷データを取得し、印刷要求に含まれる印刷先のプリンタ情報に対応するプリンタへ印刷データを送信する。
より詳細には、印刷管理サーバ100は、例えば1回目にログインユーザとしてログインユーザ情報「0001」を受信した場合(プリンタ600で1回目にカードがかざされた場合)、即時印刷フラグが「ON」の印刷データを印刷すべく印刷要求を行い、2回目にログインユーザとして1回目のログインユーザ情報と一致するログインユーザ情報「0001」を受信した場合(プリンタ600で2回目にカードがかざされた場合)には、即時印刷フラグが「OFF」の印刷データを印刷すべく印刷要求を行う。
【0142】
なお、本実施形態では、初めにステップ6012で1回目のログインユーザ情報か否かを判定し、1回目のログインユーザ情報であると判定された場合にステップ2401へ処理が移るように構成したが、ステップ6012の処理を行うことなく、ステップ2401の処理を実行するようにしてもよい。この場合、ステップ6013でログイン履歴記憶部にログイン履歴としてログインユーザ情報140を記憶しないことも可能である。
なお、本実施形態は第1の実施形態及び第2の実施形態と同様に、印刷管理サーバ100と配信サーバ200を別筐体で構成するようにしたが、印刷管理サーバ100と配信サーバ200が同一筐体として構成されていても良い。また、印刷管理サーバ100と配信サーバ200と認証サーバ300とを同一筐体として構成されていても良い。
【0143】
このように、第3の実施形態に係る印刷制御システムでは、1回目のログインユーザ情報140の受信に応じて即時印刷「ON」の印刷データを印刷するだけでなく、1回目のログインユーザ情報140の受信の際に即時印刷「ON」の印刷データが存在しなければ、1回目のログインユーザ情報140の受信に応じて即時印刷「OFF」の印刷データを印刷することが可能となる。また、例えば、1回目のログインユーザ情報140の受信に応じて即時印刷「ON」の印刷データを印刷要求してから15秒を超えた場合でも、再度ユーザが同じカード700をかざすと、即時印刷「OFF」の印刷データを印刷することが可能となる。
【0144】
(8.第1〜第3実施形態の効果)
以上詳細に説明したように、第1〜第3実施形態に係る印刷制御システムでは、ログイン元のプリンタにログインユーザに関する印刷ジョブ情報を全て表示するので、ユーザは印刷制御システム内のいずれか1つのプリンタの画面を確認することにより、ユーザが印刷指示した印刷データを全て確認することができる。ユーザは印刷指示時に指定したプリンタを忘れた場合であっても、複数のプリンタ間を渡り歩いて印刷データを探索する必要がない。
【0145】
また、ログイン元のプリンタで印刷不可能あるいは他のプリンタで印刷可能な印刷ジョブ情報に関しては、当該ログイン元のプリンタで印刷先のプリンタを変更して印刷指示することができるので、ユーザは自身のクライアント端末に戻って印刷操作をやり直す必要がない。また、障害が発生したプリンタに印刷データの印刷指示を行った場合であっても、利用可能なプリンタに印刷先を変更することにより対応することができる。
【0146】
また、印刷先のプリンタを変更する場合には、即時印刷や予約印刷を指定することができるので、印刷先のプリンタを変更した場合であっても操作負担を軽減することができる。
【0147】
また、印刷データがプリンタに依存する形式の印刷データである場合には当該印刷データの印刷要求のあったプリンタに印刷し、印刷データがプリンタに依存しない形式の印刷データである場合には当該印刷データを印刷するプリンタに対応するプリンタドライバを介して印刷するので、様々な形式のデータを容易に印刷することができる。
【0148】
また、画面有プリンタで画面無プリンタにおける即時印刷等の設定を行うことにより、印刷ジョブ情報一覧(印刷データ情報一覧)を表示することができない画面無プリンタでも印刷ジョブ情報毎に印刷形態を変更することができるので、画面有プリンタと画面無プリンタが混在する場合であっても本発明の印刷制御システムを構築することができる。
【0149】
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る印刷制御システムの好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0150】
1………印刷制御システム
3………ネットワーク
100………印刷管理サーバ
200………配信サーバ
300………認証サーバ
400………クライアント端末
500………メインフレーム
600………プリンタ
600−1………画面有プリンタ
600−2………画面無プリンタ
700………非接触型ICカード
900………印刷制御サーバ
110………印刷データ情報
120………印刷ジョブ情報
130………プリンタ情報
140………ログインユーザ情報
150………プリンタドライバ情報
160………認証情報
191、192、193………実行プログラム
194………印刷プログラム
195………認証プログラム
201………CPU
203………RAM
211………外部メモリ
316………コントローラユニット
301………CPU
302………RAM
304………HDD
308………操作部
330………画面
319………カードリーダ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷可能なユーザのユーザ識別情報と対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバと、前記印刷データの印刷を行う画像形成装置とがネットワークを介して通信可能な印刷制御システムであって、
前記印刷制御サーバは、
前記ユーザ識別情報と前記印刷データと当該印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
前記画像形成装置からユーザ識別情報を受信することで、前記ユーザ識別情報に対応する前記印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報の一覧情報を前記画像形成装置に送信する印刷データ情報一覧送信手段と
を備え、
前記画像形成装置は、
当該画像形成装置へのログインに際して入力されたユーザ識別情報を前記印刷制御サーバに送信することで、当該ユーザ識別情報に対応する印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報を受信する印刷データ情報受信手段と、
前記画像形成装置の識別情報に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データと当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データとを識別する識別手段と、
前記識別手段の識別結果に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データの表示と当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データの表示とを実行する表示手段と
を備えることを特徴とする印刷制御システム。
【請求項2】
前記画像形成装置は、
前記印刷データ情報受信手段で受信した印刷データ情報から、ユーザの操作に応じて印刷データを選択する印刷データ選択手段と、
前記印刷データ選択手段で選択された印刷データを印刷する画像形成装置を選択する画像形成装置選択手段と、
前記画像形成装置選択手段で選択された画像形成装置の識別情報を、前記印刷データ選択手段で選択された印刷データの印刷データ情報とともに前記印刷制御サーバに送信する画像形成装置識別情報送信手段とをさらに備え、
前記印刷制御サーバは、
前記画像形成装置の識別情報と前記印刷データ情報とを受信する画像形成装置識別情報受信手段と、
前記画像形成装置識別情報受信手段で受信した画像形成装置の識別情報と印刷データ情報とに従って、前記印刷データ情報に対応する印刷データを当該画像形成装置の識別情報に対応する画像形成装置に印刷すべく、前記記憶手段に記憶されている印刷先の画像形成装置の識別情報を変更する画像形成装置識別情報変更手段と
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷制御システム。
【請求項3】
前記画像形成装置は、
前記印刷データ選択手段で選択した印刷データを、当該画像形成装置と異なる印刷先に即時印刷指定する即時印刷指定手段とをさらに備え、
前記印刷制御サーバは、
前記即時印刷指定手段で即時印刷の指定された印刷データに対して即時印刷設定する即時印刷設定手段と
をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の印刷制御システム。
【請求項4】
前記画像形成装置は、
前記印刷データ選択手段で選択した印刷データを、当該画像形成装置と異なる画像形成装置で印刷可能にするべく予約印刷指定する予約印刷指定手段とをさらに備え、
前記印刷制御サーバは、
前記予約印刷指定手段で予約印刷指定された印刷データに対して予約印刷設定する予約印刷設定手段と
をさらに備えることを特徴とする請求項2または3に記載の印刷制御システム。
【請求項5】
前記画像形成装置選択手段は、前記印刷データの印刷先となりうる画像形成装置が変更された場合、前記印刷データの即時印刷または予約印刷を指定可能にすることを特徴とする請求項4に記載の印刷制御システム。
【請求項6】
前記印刷制御サーバは、
前記画像形成装置から受信したユーザ識別情報に対応する印刷データで即時印刷設定がされている印刷データを特定する即時印刷データ特定手段と、
前記即時印刷データ特定手段で特定した印刷データを、当該画像形成装置に印刷すべく出力する即時印刷データ出力手段と
をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の印刷制御システム。
【請求項7】
前記画像形成装置は、
前記印刷データ選択手段で選択された印刷データを印刷指示する印刷指示手段と、
前記印刷指示手段で印刷指示された印刷データの印刷データ情報を送信する選択印刷データ情報送信手段とをさらに備え、
前記印刷制御サーバは、
前記印刷指示された印刷データの印刷データ情報を受信する選択印刷データ情報受信手段と、
前記選択印刷データ情報受信手段で受信した印刷データ情報に従って、当該画像形成装置に印刷すべく前記印刷データ情報に対応する印刷データを出力する選択印刷データ出力手段と
をさらに備えることを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれか1項に記載の印刷制御システム。
【請求項8】
前記即時印刷データ出力手段または前記選択印刷データ出力手段は、前記印刷データが前記印刷データ情報を送信した画像形成装置に依存する形式の印刷データである場合には、当該画像形成装置に前記印刷データを出力し、前記印刷データが前記印刷データ情報を送信した画像形成装置に依存しない形式の印刷データである場合には、当該印刷データを印刷する画像形成装置に対応するプリンタドライバを介して印刷することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の印刷制御システム。
【請求項9】
前記記憶手段で記憶する前記印刷データは、印刷データの印刷データ識別情報であることを特徴とし、
前記印刷制御サーバは、
前記記憶手段を備える印刷管理サーバと、前記記憶手段に記憶される前記印刷データ識別情報に対応する印刷データの蓄積及び当該印刷データの配信を行う配信サーバと、前記ユーザの認証を行う認証サーバとから構成されること
を特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の印刷制御システム。
【請求項10】
画像形成装置とネットワークを介して通信可能な、印刷可能なユーザのユーザ識別情報と対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバであって、
前記ユーザ識別情報と前記印刷データと当該印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
前記画像形成装置から、当該画像形成装置へのログインに際して入力されたユーザ識別情報を受信することで、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データか否かを識別可能に表示すべく、前記ユーザ識別情報に対応する前記印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報の一覧情報を前記画像形成装置に送信する印刷データ情報一覧送信手段と
を備えることを特徴とする印刷制御サーバ。
【請求項11】
印刷可能なユーザのユーザ識別情報と印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報とを対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバとネットワークを介して通信可能な画像形成装置であって、
当該画像形成装置へのログインに際して入力されたユーザ識別情報を前記印刷制御サーバに送信することで、当該ユーザ識別情報に対応する印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報を受信する印刷データ情報受信手段と、
前記画像形成装置の識別情報に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データと当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データとを識別する識別手段と、
前記識別手段の識別結果に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データの表示と当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データの表示とを実行する表示手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項12】
印刷可能なユーザのユーザ識別情報と印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報とを対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバと、前記印刷データの印刷を行う画像形成装置とがネットワークを介して通信可能な印刷制御システムにおける処理方法であって、
前記印刷制御サーバが、
前記画像形成装置からユーザ識別情報を受信することで、前記ユーザ識別情報に対応する前記印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報の一覧情報を前記画像形成装置に送信する印刷データ情報一覧送信ステップと
を含み、
前記画像形成装置が、
当該画像形成装置へのログインに際して入力されたユーザ識別情報を前記印刷制御サーバに送信することで、当該ユーザ識別情報に対応する印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報を受信する印刷データ情報受信ステップと、
前記画像形成装置の識別情報に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データと当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データとを識別する識別ステップと、
前記識別ステップの識別結果に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データの表示と当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データの表示とを実行する表示ステップと
を含むことを特徴とする印刷制御システムにおける処理方法。
【請求項13】
画像形成装置とネットワークを介して通信可能な、印刷可能なユーザのユーザ識別情報と対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバにおける処理方法であって、
前記ユーザ識別情報と前記印刷データと当該印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報とを対応付けて記憶する記憶ステップと、
前記画像形成装置から、当該画像形成装置へのログインに際して入力されたユーザ識別情報を受信することで、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データか否かを識別可能に表示すべく、前記ユーザ識別情報に対応する前記印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報の一覧情報を前記画像形成装置に送信する印刷データ情報一覧送信ステップと
を含むことを特徴とする印刷制御サーバにおける処理方法。
【請求項14】
印刷可能なユーザのユーザ識別情報と印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報とを対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバとネットワークを介して通信可能な画像形成装置における処理方法であって、
当該画像形成装置へのログインに際して入力されたユーザ識別情報を前記印刷制御サーバに送信することで、当該ユーザ識別情報に対応する印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報を受信する印刷データ情報受信ステップと、
前記画像形成装置の識別情報に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データと当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データとを識別する識別ステップと、
前記識別ステップの識別結果に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データの表示と当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データの表示とを実行する表示ステップとを含むことを特徴とする画像形成装置における処理方法。
【請求項15】
前記請求項12乃至請求項14のいずれか1項に記載の処理方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項16】
印刷可能なユーザのユーザ識別情報と対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバと、前記印刷データの印刷を行う第1および第2の画像形成装置とがネットワークを介して通信可能な印刷制御システムであって、
前記印刷制御サーバは、
前記第2の画像形成装置から、前記第1の画像形成装置を印刷先とする印刷データに対して、即時印刷する旨の指定を受け付ける即時印刷受付手段と、
前記第1の画像形成装置からユーザ識別情報を受信する第1のユーザ識別情報受信手段と、
前記第1のユーザ識別情報受信手段で前記印刷要求を受信した場合に、当該第1の画像形成装置に対して即時印刷指定されている前記ユーザ識別情報に対応する即時印刷の印刷データがあるか否かを判定する即時印刷判定手段と、
前記即時印刷判定手段で、即時印刷の印刷データがあると判定された場合、前記第1の画像形成装置へ前記即時印刷の印刷データを送信する第1の印刷データ送信手段と、
前記即時印刷判定手段で、即時印刷の印刷データがないと判定された場合、前記第1の画像形成装置へ即時印刷指定されていない印刷データを送信する第2の印刷データ送信手段とを備え、
前記第1の画像形成装置は、
当該第1の画像形成装置へ入力されたユーザ識別情報を含む印刷要求を前記印刷制御サーバに送信するユーザ識別情報送信手段と、
前記ユーザ識別情報送信手段で送信される印刷要求に含まれるユーザ識別情報に従って、前記即時印刷の印刷データまたは前記即時印刷指定されていない印刷データを受信する印刷データ受信手段と、
前記即時印刷の印刷データまたは前記即時印刷指定されていない印刷データを印刷する印刷手段とを備え、
前記第2の画像形成装置は、
前記第1の画像形成装置を印刷先とする印刷データに対して、即時印刷する旨の指定を行う即時印刷指定手段を備えることを特徴とする印刷制御システム。
【請求項17】
印刷可能なユーザのユーザ識別情報と対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバと、前記印刷データの印刷を行う第1および第2の画像形成装置とがネットワークを介して通信可能な印刷制御システムにおける処理方法であって、
前記印刷制御サーバが、
前記第2の画像形成装置から、前記第1の画像形成装置を印刷先とする印刷データに対して、即時印刷する旨の指定を受け付ける即時印刷受付ステップと、
前記第1の画像形成装置からユーザ識別情報を受信する第1のユーザ識別情報受信ステップと、
前記第1のユーザ識別情報受信ステップで前記印刷要求を受信した場合に、当該第1の画像形成装置に対して即時印刷指定されている前記ユーザ識別情報に対応する即時印刷の印刷データがあるか否かを判定する即時印刷判定ステップと、
前記即時印刷判定ステップで、即時印刷の印刷データがあると判定された場合、前記第1の画像形成装置へ前記即時印刷の印刷データを送信する第1の印刷データ送信ステップと、
前記即時印刷判定ステップで、即時印刷の印刷データがないと判定された場合、前記第1の画像形成装置へ即時印刷指定されていない印刷データを送信する第2の印刷データ送信ステップとを含み、
前記第1の画像形成装置が、
当該第1の画像形成装置へ入力されたユーザ識別情報を含む印刷要求を前記印刷制御サーバに送信するユーザ識別情報送信ステップと、
前記ユーザ識別情報送信ステップで送信される印刷要求に含まれるユーザ識別情報に従って、前記即時印刷の印刷データまたは前記即時印刷指定されていない印刷データを受信する印刷データ受信ステップと、
前記即時印刷の印刷データまたは前記即時印刷指定されていない印刷データを印刷する印刷ステップとを含み、
前記第2の画像形成装置が、
前記第1の画像形成装置を印刷先とする印刷データに対して、即時印刷する旨の指定を行う即時印刷指定ステップを含むことを特徴とする印刷制御システムにおける処理方法。
【請求項18】
前記請求項17に記載の処理方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項1】
印刷可能なユーザのユーザ識別情報と対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバと、前記印刷データの印刷を行う画像形成装置とがネットワークを介して通信可能な印刷制御システムであって、
前記印刷制御サーバは、
前記ユーザ識別情報と前記印刷データと当該印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
前記画像形成装置からユーザ識別情報を受信することで、前記ユーザ識別情報に対応する前記印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報の一覧情報を前記画像形成装置に送信する印刷データ情報一覧送信手段と
を備え、
前記画像形成装置は、
当該画像形成装置へのログインに際して入力されたユーザ識別情報を前記印刷制御サーバに送信することで、当該ユーザ識別情報に対応する印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報を受信する印刷データ情報受信手段と、
前記画像形成装置の識別情報に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データと当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データとを識別する識別手段と、
前記識別手段の識別結果に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データの表示と当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データの表示とを実行する表示手段と
を備えることを特徴とする印刷制御システム。
【請求項2】
前記画像形成装置は、
前記印刷データ情報受信手段で受信した印刷データ情報から、ユーザの操作に応じて印刷データを選択する印刷データ選択手段と、
前記印刷データ選択手段で選択された印刷データを印刷する画像形成装置を選択する画像形成装置選択手段と、
前記画像形成装置選択手段で選択された画像形成装置の識別情報を、前記印刷データ選択手段で選択された印刷データの印刷データ情報とともに前記印刷制御サーバに送信する画像形成装置識別情報送信手段とをさらに備え、
前記印刷制御サーバは、
前記画像形成装置の識別情報と前記印刷データ情報とを受信する画像形成装置識別情報受信手段と、
前記画像形成装置識別情報受信手段で受信した画像形成装置の識別情報と印刷データ情報とに従って、前記印刷データ情報に対応する印刷データを当該画像形成装置の識別情報に対応する画像形成装置に印刷すべく、前記記憶手段に記憶されている印刷先の画像形成装置の識別情報を変更する画像形成装置識別情報変更手段と
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷制御システム。
【請求項3】
前記画像形成装置は、
前記印刷データ選択手段で選択した印刷データを、当該画像形成装置と異なる印刷先に即時印刷指定する即時印刷指定手段とをさらに備え、
前記印刷制御サーバは、
前記即時印刷指定手段で即時印刷の指定された印刷データに対して即時印刷設定する即時印刷設定手段と
をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の印刷制御システム。
【請求項4】
前記画像形成装置は、
前記印刷データ選択手段で選択した印刷データを、当該画像形成装置と異なる画像形成装置で印刷可能にするべく予約印刷指定する予約印刷指定手段とをさらに備え、
前記印刷制御サーバは、
前記予約印刷指定手段で予約印刷指定された印刷データに対して予約印刷設定する予約印刷設定手段と
をさらに備えることを特徴とする請求項2または3に記載の印刷制御システム。
【請求項5】
前記画像形成装置選択手段は、前記印刷データの印刷先となりうる画像形成装置が変更された場合、前記印刷データの即時印刷または予約印刷を指定可能にすることを特徴とする請求項4に記載の印刷制御システム。
【請求項6】
前記印刷制御サーバは、
前記画像形成装置から受信したユーザ識別情報に対応する印刷データで即時印刷設定がされている印刷データを特定する即時印刷データ特定手段と、
前記即時印刷データ特定手段で特定した印刷データを、当該画像形成装置に印刷すべく出力する即時印刷データ出力手段と
をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の印刷制御システム。
【請求項7】
前記画像形成装置は、
前記印刷データ選択手段で選択された印刷データを印刷指示する印刷指示手段と、
前記印刷指示手段で印刷指示された印刷データの印刷データ情報を送信する選択印刷データ情報送信手段とをさらに備え、
前記印刷制御サーバは、
前記印刷指示された印刷データの印刷データ情報を受信する選択印刷データ情報受信手段と、
前記選択印刷データ情報受信手段で受信した印刷データ情報に従って、当該画像形成装置に印刷すべく前記印刷データ情報に対応する印刷データを出力する選択印刷データ出力手段と
をさらに備えることを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれか1項に記載の印刷制御システム。
【請求項8】
前記即時印刷データ出力手段または前記選択印刷データ出力手段は、前記印刷データが前記印刷データ情報を送信した画像形成装置に依存する形式の印刷データである場合には、当該画像形成装置に前記印刷データを出力し、前記印刷データが前記印刷データ情報を送信した画像形成装置に依存しない形式の印刷データである場合には、当該印刷データを印刷する画像形成装置に対応するプリンタドライバを介して印刷することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の印刷制御システム。
【請求項9】
前記記憶手段で記憶する前記印刷データは、印刷データの印刷データ識別情報であることを特徴とし、
前記印刷制御サーバは、
前記記憶手段を備える印刷管理サーバと、前記記憶手段に記憶される前記印刷データ識別情報に対応する印刷データの蓄積及び当該印刷データの配信を行う配信サーバと、前記ユーザの認証を行う認証サーバとから構成されること
を特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の印刷制御システム。
【請求項10】
画像形成装置とネットワークを介して通信可能な、印刷可能なユーザのユーザ識別情報と対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバであって、
前記ユーザ識別情報と前記印刷データと当該印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
前記画像形成装置から、当該画像形成装置へのログインに際して入力されたユーザ識別情報を受信することで、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データか否かを識別可能に表示すべく、前記ユーザ識別情報に対応する前記印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報の一覧情報を前記画像形成装置に送信する印刷データ情報一覧送信手段と
を備えることを特徴とする印刷制御サーバ。
【請求項11】
印刷可能なユーザのユーザ識別情報と印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報とを対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバとネットワークを介して通信可能な画像形成装置であって、
当該画像形成装置へのログインに際して入力されたユーザ識別情報を前記印刷制御サーバに送信することで、当該ユーザ識別情報に対応する印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報を受信する印刷データ情報受信手段と、
前記画像形成装置の識別情報に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データと当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データとを識別する識別手段と、
前記識別手段の識別結果に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データの表示と当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データの表示とを実行する表示手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項12】
印刷可能なユーザのユーザ識別情報と印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報とを対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバと、前記印刷データの印刷を行う画像形成装置とがネットワークを介して通信可能な印刷制御システムにおける処理方法であって、
前記印刷制御サーバが、
前記画像形成装置からユーザ識別情報を受信することで、前記ユーザ識別情報に対応する前記印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報の一覧情報を前記画像形成装置に送信する印刷データ情報一覧送信ステップと
を含み、
前記画像形成装置が、
当該画像形成装置へのログインに際して入力されたユーザ識別情報を前記印刷制御サーバに送信することで、当該ユーザ識別情報に対応する印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報を受信する印刷データ情報受信ステップと、
前記画像形成装置の識別情報に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データと当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データとを識別する識別ステップと、
前記識別ステップの識別結果に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データの表示と当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データの表示とを実行する表示ステップと
を含むことを特徴とする印刷制御システムにおける処理方法。
【請求項13】
画像形成装置とネットワークを介して通信可能な、印刷可能なユーザのユーザ識別情報と対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバにおける処理方法であって、
前記ユーザ識別情報と前記印刷データと当該印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報とを対応付けて記憶する記憶ステップと、
前記画像形成装置から、当該画像形成装置へのログインに際して入力されたユーザ識別情報を受信することで、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データか否かを識別可能に表示すべく、前記ユーザ識別情報に対応する前記印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報の一覧情報を前記画像形成装置に送信する印刷データ情報一覧送信ステップと
を含むことを特徴とする印刷制御サーバにおける処理方法。
【請求項14】
印刷可能なユーザのユーザ識別情報と印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報とを対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバとネットワークを介して通信可能な画像形成装置における処理方法であって、
当該画像形成装置へのログインに際して入力されたユーザ識別情報を前記印刷制御サーバに送信することで、当該ユーザ識別情報に対応する印刷データの印刷先となっている画像形成装置の識別情報を含む印刷データ情報を受信する印刷データ情報受信ステップと、
前記画像形成装置の識別情報に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データと当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データとを識別する識別ステップと、
前記識別ステップの識別結果に従って、当該画像形成装置で印刷可能な印刷データの表示と当該画像形成装置と異なる印刷先となっている印刷データの表示とを実行する表示ステップとを含むことを特徴とする画像形成装置における処理方法。
【請求項15】
前記請求項12乃至請求項14のいずれか1項に記載の処理方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項16】
印刷可能なユーザのユーザ識別情報と対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバと、前記印刷データの印刷を行う第1および第2の画像形成装置とがネットワークを介して通信可能な印刷制御システムであって、
前記印刷制御サーバは、
前記第2の画像形成装置から、前記第1の画像形成装置を印刷先とする印刷データに対して、即時印刷する旨の指定を受け付ける即時印刷受付手段と、
前記第1の画像形成装置からユーザ識別情報を受信する第1のユーザ識別情報受信手段と、
前記第1のユーザ識別情報受信手段で前記印刷要求を受信した場合に、当該第1の画像形成装置に対して即時印刷指定されている前記ユーザ識別情報に対応する即時印刷の印刷データがあるか否かを判定する即時印刷判定手段と、
前記即時印刷判定手段で、即時印刷の印刷データがあると判定された場合、前記第1の画像形成装置へ前記即時印刷の印刷データを送信する第1の印刷データ送信手段と、
前記即時印刷判定手段で、即時印刷の印刷データがないと判定された場合、前記第1の画像形成装置へ即時印刷指定されていない印刷データを送信する第2の印刷データ送信手段とを備え、
前記第1の画像形成装置は、
当該第1の画像形成装置へ入力されたユーザ識別情報を含む印刷要求を前記印刷制御サーバに送信するユーザ識別情報送信手段と、
前記ユーザ識別情報送信手段で送信される印刷要求に含まれるユーザ識別情報に従って、前記即時印刷の印刷データまたは前記即時印刷指定されていない印刷データを受信する印刷データ受信手段と、
前記即時印刷の印刷データまたは前記即時印刷指定されていない印刷データを印刷する印刷手段とを備え、
前記第2の画像形成装置は、
前記第1の画像形成装置を印刷先とする印刷データに対して、即時印刷する旨の指定を行う即時印刷指定手段を備えることを特徴とする印刷制御システム。
【請求項17】
印刷可能なユーザのユーザ識別情報と対応付けて印刷データを管理する印刷制御サーバと、前記印刷データの印刷を行う第1および第2の画像形成装置とがネットワークを介して通信可能な印刷制御システムにおける処理方法であって、
前記印刷制御サーバが、
前記第2の画像形成装置から、前記第1の画像形成装置を印刷先とする印刷データに対して、即時印刷する旨の指定を受け付ける即時印刷受付ステップと、
前記第1の画像形成装置からユーザ識別情報を受信する第1のユーザ識別情報受信ステップと、
前記第1のユーザ識別情報受信ステップで前記印刷要求を受信した場合に、当該第1の画像形成装置に対して即時印刷指定されている前記ユーザ識別情報に対応する即時印刷の印刷データがあるか否かを判定する即時印刷判定ステップと、
前記即時印刷判定ステップで、即時印刷の印刷データがあると判定された場合、前記第1の画像形成装置へ前記即時印刷の印刷データを送信する第1の印刷データ送信ステップと、
前記即時印刷判定ステップで、即時印刷の印刷データがないと判定された場合、前記第1の画像形成装置へ即時印刷指定されていない印刷データを送信する第2の印刷データ送信ステップとを含み、
前記第1の画像形成装置が、
当該第1の画像形成装置へ入力されたユーザ識別情報を含む印刷要求を前記印刷制御サーバに送信するユーザ識別情報送信ステップと、
前記ユーザ識別情報送信ステップで送信される印刷要求に含まれるユーザ識別情報に従って、前記即時印刷の印刷データまたは前記即時印刷指定されていない印刷データを受信する印刷データ受信ステップと、
前記即時印刷の印刷データまたは前記即時印刷指定されていない印刷データを印刷する印刷ステップとを含み、
前記第2の画像形成装置が、
前記第1の画像形成装置を印刷先とする印刷データに対して、即時印刷する旨の指定を行う即時印刷指定ステップを含むことを特徴とする印刷制御システムにおける処理方法。
【請求項18】
前記請求項17に記載の処理方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【公開番号】特開2012−64226(P2012−64226A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−228075(P2011−228075)
【出願日】平成23年10月17日(2011.10.17)
【分割の表示】特願2011−31565(P2011−31565)の分割
【原出願日】平成20年11月11日(2008.11.11)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月17日(2011.10.17)
【分割の表示】特願2011−31565(P2011−31565)の分割
【原出願日】平成20年11月11日(2008.11.11)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】
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