説明

印刷制御装置、印刷システム、及び印刷制御方法

【課題】原稿のセキュリティを保持しつつ、可視的なセキュリティ画像の付加を解除する。
【解決手段】クライアント2においてセキュリティ画像解除の選択入力が行われた場合、パスワード認証部211はパスワード受付画面を表示部26に表示させ、入力されたパスワードとパスワード記憶部222に記憶されている解除パスワードを比較する。一致した場合、クライアント2の印刷データ生成部212はオリジナルデータにセキュリティ画像を付加せずに印刷データを生成し、プリントサーバ3へ出力する。プリントサーバ3の制御部31は印刷データをプリンタ4へ転送し、印刷ログ取得部313はプリンタ4から印刷ログ情報を取得して、印刷ログ情報と印刷データを印刷情報記憶部322に記憶させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可視的なセキュリティ画像が印刷データに付加される場合において、セキュリティを保持しつつセキュリティ画像の付加を解除可能にする技術に関する。
【背景技術】
【0002】
機密文書等の複写を抑止する方法として、コピー機でその機密文書の複写を行うと警告文字が浮かび上がる地紋画像を用いる方法が知られている。このような地紋画像が印刷された機密文書をコピー機で複写すると、複写物に「禁複写」等の警告文字が浮き出て印刷されるため、不正複写に対する心理的な抑止効果があると共に、原本と複写物を区別することが可能となる。この他、複写禁止パターンとして設定されたドットパターンを原稿画像と共に印刷し、その原稿を複写しようとしたとき、複写機が複写禁止パターンを認識することによって原稿の複写を禁止するコピーガード機能を備えた複写機も知られている。
【0003】
更に、原稿作成者が機密文書作成時に機密文書に対する印刷等のアクセス権限を有するユーザを登録し、アクセス権限のないユーザが機密文書の印刷を行うと機密文書にウォーターマークが付加されて印刷される画像形成装置も知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−197022号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、機密文書の中には、例えば関係者及び関係部署のみが閲覧に用いる場合や、閲覧後すぐに機密書類を回収してシュレッダー等により処分したりして情報漏えいを防ぐために地紋画像やウォーターマークを印刷する必要のない場合もある。このような場合、地紋画像やコピーガード機能に用いられるドットパターン、又はウォーターマーク等の可視的なセキュリティ画像が機密書類の全体にわたって印刷されていると、書類の視認性が悪化し、文字やイメージ画像等が見づらくなるという問題があった。
【0006】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、原稿のセキュリティを保持しつつ、必要に応じて可視的なセキュリティ画像の付加を解除することが可能な印刷制御装置、印刷システム、印刷制御方法及び印刷制御プログラムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1に記載の発明は、可視的なセキュリティ画像の付加を解除するか否かの選択入力を受け付けるセキュリティ印刷選択受付部と、
前記セキュリティ画像の付加を解除する選択入力を受け付けていないとき、前記セキュリティ画像を付加した印刷データを生成し、前記セキュリティ画像の付加を解除する選択入力を受け付けたとき、前記セキュリティ画像を付加しない印刷データを生成する印刷データ生成部と、
前記印刷データを印刷装置へ出力する印刷制御部と、
前記セキュリティ画像が付加されていない印刷データが生成されたとき、印刷ログ情報を取得する印刷ログ取得部と、
前記セキュリティ画像が付加されていない印刷データが生成されたとき、前記印刷ログ情報と前記印刷データを記憶する印刷情報記憶部と
を備えた印刷制御装置である。
【0008】
また、請求項5に記載の発明は、印刷要求を行うクライアントコンピュータと、該印刷要求を管理するサーバと、該サーバによる制御に従って印刷処理を行う印刷装置を備えた印刷システムであって、
前記クライアントコンピュータは、
可視的なセキュリティ画像の付加を解除するか否かの選択入力を受け付けるセキュリティ印刷選択受付部と、
前記セキュリティ画像の付加を解除する選択入力を受け付けていないとき、前記セキュリティ画像を付加した印刷データを生成し、前記セキュリティ画像の付加を解除する選択入力を受け付けたとき、前記セキュリティ画像を付加しない印刷データを生成する印刷データ生成部と、
前記印刷データを前記サーバへ出力する印刷制御部とを備え、
前記サーバは、
前記クライアントから出力された印刷データを前記印刷装置へ出力する印刷制御部と、
前記印刷データにセキュリティ画像が付加されていないとき、前記印刷装置から印刷ログ情報を取得する印刷ログ取得部と、
前記印刷データにセキュリティ画像が付加されていないとき、前記印刷ログ情報と前記印刷データを記憶する印刷情報記憶部と
を備える印刷システムである。
【0009】
また、請求項6に記載の発明は、可視的なセキュリティ画像の付加を解除するか否かの選択入力を受け付けるセキュリティ印刷選択受付ステップと、
前記セキュリティ画像の付加を解除する選択入力を受け付けていないとき、前記セキュリティ画像を付加した印刷データを生成し、前記セキュリティ画像の付加を解除する選択入力を受け付けたとき、前記セキュリティ画像を付加しない印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、
前記印刷データを印刷装置へ出力する印刷制御ステップと、
前記セキュリティ画像が付加されていない印刷データが生成されたとき、印刷ログ情報を取得する印刷ログ取得ステップと、
前記セキュリティ画像が付加されていない印刷データが生成されたとき、前記印刷ログ情報と前記印刷データを記憶する印刷情報記憶ステップと
を有するものである。
【0010】
この発明によれば、地紋画像やウォーターマーク等の可視的なセキュリティ画像が自動的に付加されて印刷が行われる際に、必要に応じてこれらのセキュリティ画像を排除(解除)した印刷を選択可能とすることで、文書や画像の視認性を高めることができる。更に、セキュリティ画像の付加が解除された際には印刷ログ情報と印刷データを記憶することにより、セキュリティ画像が不正に解除される行為を抑止し、セキュリティ画像の付加を解除したことによるセキュリティ低下を防ぐことができる。
【0011】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の印刷制御装置であって、認証情報を記憶する認証情報記憶部と、
前記セキュリティ印刷選択受付部がセキュリティ画像の付加を解除する選択入力を受け付けたとき、前記認証情報の入力を受け付ける認証情報入力受付部と、
前記認証情報入力受付部によって受け付けられた認証情報が前記認証情報記憶部に記憶されている認証情報と一致するか否かを判断する認証部とを更に備え、
前記受け付けられた認証情報が前記認証情報記憶部に記憶されている認証情報と一致しないと前記認証部によって判断されたとき、前記印刷データ生成部は前記セキュリティ画像を付加した印刷データを生成し、前記受け付けた認証情報が前記認証情報記憶部に記憶されている認証情報と一致すると前認証部によって判断されたとき、前記印刷データ生成部は前記セキュリティ画像を付加しない印刷データを生成するものである。
【0012】
この発明によれば、セキュリティ画像の付加を解除する際はパスワード等による認証情報の入力受付を行うことによって解除できる者を限定させることができるため、セキュリティ画像が不正に解除される行為を抑止し、セキュリティ画像の付加を解除したことによるセキュリティ低下を防ぐことができる。
【0013】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の印刷制御装置であって、前記印刷データ生成部によって前記セキュリティ画像が付加されていない印刷データが生成されたとき、システム管理者用のコンピュータに対してその旨を報知する報知部を更に備えるものである。
【0014】
この発明によれば、システム管理者(セキュリティ管理者)にセキュリティ画像の付加解除がなされたことを報知することによって、画像データのセキュリティを保持させつつ、セキュリティ画像の解除を行うことができる。
【0015】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の印刷制御装置であって、前記印刷データ生成部によって前記セキュリティ画像が付加されていない印刷データが生成されたとき、当該印刷データを、サイズ縮小処理によるサムネイル画像への変換、又は二値化処理による二値データへの変換を行うデータ変換部を備え、
前記印刷情報記憶部は、前記データ変換部によって変換された前記サムネイル画像又は前記二値データを前記印刷ログ情報と共に記憶するものである。
【0016】
この発明によれば、印刷データをサムネイル画像として又は二値化処理することによって印刷データをオリジナルのまま記憶する場合に比べて印刷データのデータ量を削減することができ、印刷情報記憶手段の記憶容量を小さくすることができる。
【発明の効果】
【0017】
この発明によれば、地紋画像やウォーターマーク等の可視的なセキュリティ画像が自動的に付加されて印刷が行われる際に、必要に応じてこれらのセキュリティ画像を排除(解除)した印刷を選択可能とすることで、文書や画像の視認性を高めることができる。更に、セキュリティ画像の付加を解除する際はパスワード等による認証情報の入力受付を行うことによって解除できる者を限定させ、セキュリティ画像の付加が解除された際には印刷ログ情報と印刷データを記憶することにより、セキュリティ画像が不正に解除される行為を抑止し、セキュリティ画像の付加を解除したことによるセキュリティ低下を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】印刷システムの構成を示した図である。
【図2】印刷システムを構成する各装置の電気的構成を示す機能ブロック図である。
【図3】印刷制御プログラムを読み出して実行したときに行われる印刷制御処理の流れを示したフローチャートである。
【図4】印刷制御プログラムを読み出して実行したときに行われる印刷制御処理の流れを示したフローチャートである。
【図5】(a)(b)クライアントコンピュータの表示部の表示画面例を示す図である。
【図6】印刷システムの変形例を示した図である。
【図7】印刷システムの他の実施形態についての各装置の電気的構成を示す機能ブロック図である。
【図8】印刷システムの更に他の実施形態についての各装置の電気的構成を示す機能ブロック図である。
【図9】複合機による印刷制御処理の流れを示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の一実施形態に係る印刷制御装置、印刷システム及び印刷制御方法について説明する。図1は、印刷システム1の構成を示した図である。印刷システム1はクライアントコンピュータ(以下、単にクライアントという)2、プリントサーバ3、プリンタ4で構成され、クライアント2及びプリントサーバ3はネットワークNを介して接続されており、プリントサーバ3とプリンタ4は直接接続されている。
【0020】
クライアント2はパーソナルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistant)によって実現されるものであり、文書や画像の印刷データと共に印刷要求を、ネットワークNを介してプリントサーバ3へ送信するものである。クライアント2は1台又は複数台あり、それぞれネットワークNに接続されている。
【0021】
プリントサーバ3はクライアント2から送信された印刷要求に応答してプリンタ4に印刷データに基づいた文書や画像を印刷させるための制御を行う。特にクライアント2が複数台ある場合、複数のクライアント2から同時に印刷要求が出力されても、これらの印刷要求を適切に処理し、プリンタ4に対して順序よく印刷を行わせる等の印刷管理処理を行う。プリントサーバ3はパーソナルコンピュータやサーバ専用装置で実現される。
【0022】
尚、プリンタのネットワークNへの接続を前提に、プリンタ内部に予めプリントサーバが内蔵されたものもある。この場合、プリントサーバ3とプリンタ4は1つの装置で構成されることになるが、本実施の形態では、プリントサーバ3とプリンタ4は別個の装置として説明する。
【0023】
プリンタ4は、プリントサーバ3の制御によって動作する画像形成装置であり、プリントサーバ3から転送された印刷データに基づいた文書や画像を記録紙等に印刷する。尚プリンタ4は、複写機やコピー、プリンタ、ファクシミリ及びスキャナ等の機能を兼ね備えた複合機等であってもよい。ネットワークNは、コンピュータネットワークであり、LAN(Local Area Network)等によって実現される。
【0024】
ここで、クライアント2からプリンタサーバ3に向けて送信される印刷ジョブに含まれる印刷データには、地紋画像、ドットパターン、ウォーターマーク等の可視的なセキュリティ画像(以下、単に「セキュリティ画像」という)が自動的に付加されている。つまり、クライアント2から文書や画像の印刷操作をユーザが行うと、クライアント2は文書や画像にセキュリティ画像を自動的に付加した印刷データを生成し、その印刷データをプリントサーバ3へ送信する。プリントサーバ3は送信された印刷データをプリンタ4へ転送し、プリンタ4は文書や画像にセキュリティ画像を重ね合わせて印刷を行う。
【0025】
図2は、印刷システム1を構成する各装置の電気的構成を示す機能ブロック図である。クライアント2は、制御部21、記憶部22、ネットワークI/F部24、入力操作部25及び表示部26を備えて構成されている。制御部21は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)等によって構成され、入力された指示信号等に応じて記憶部22に記憶されたプログラムを読み出して処理を実行し、各機能部への指示信号の出力、データ転送等を行ってクライアント2を統括的に制御するものである。また制御部21は、パスワード認証部211、印刷データ生成部212及び解除通知制御部213を有する。
【0026】
パスワード認証部211は、プリンタドライバ221の実行中にセキュリティ画像の付加の解除の指示がユーザによって入力操作部25を介してなされたときに、表示部26にパスワード受付画面を表示させ、ユーザにより入力操作部25から入力されたパスワードと、記憶部22を構成する後に詳述するパスワード記憶部222に記憶されている認証パスワードを比較して一致するか否かを判断する。
【0027】
尚、本実施の形態では、セキュリティ画像の付加の解除を実行する権限を持つユーザの認証をアルファベットや数字で構成されたパスワードによって行うものとして説明するが、この他に数字で構成された暗証番号を用いた認証、ICカードによる認証、指紋や静脈等を用いた生体認証等を用いてもよい。またこれらの認証方法を複数組み合わせて用いてもよい。更にセキュリティ画像の付加の解除を実行する権限を持つユーザの識別番号とログインパスワード等を組み合わせて記憶させ、この識別番号とログインパスワードによる認証を行うようにしてもよい。
【0028】
印刷データ生成部212は、プリントサーバ3へ送信する印刷データを生成する。具体的には、制御部21が記憶部22に記憶されているプリンタドライバ221を読み出して実行することにより、作成された文書データ又は画像データにセキュリティ画像を付加して印刷データを生成する。尚、パスワード認証部211が、入力されたパスワードと認証パスワードが一致すると判断した場合、印刷データ生成部212は文書データ又は画像データにセキュリティ画像の付加をせずに、ユーザが印刷を希望する文書データ又は画像データを印刷データとする。
【0029】
解除通知制御部213は、印刷データ生成部212によってセキュリティ画像が付加されない印刷データが生成された場合、プリントサーバ3に対してセキュリティ画像の付加の解除が実行されたことを示す解除通知メッセージを送信させる制御をネットワークI/F部24に対して行う。この解除通知メッセージはセキュリティ画像の付加が解除されたことを、プリントサーバ3を用いてシステム管理者(セキュリティ管理者)が把握するために送信されるものであり、セキュリティ画像の付加の解除によるセキュリティ低下を防ぐために送信される。
【0030】
記憶部22は、クライアント2の備える種々の機能を実現するためのシステムプログラムやアプリケーションプログラム、データ等を記憶するものである。本実施の形態では、記憶部22はプリンタドライバ221を記憶し、パスワード記憶部222として機能する。プリンタドライバ221は、印刷データをプリントサーバ3へ送信してプリンタ4に印刷させるためのプリンタドライバであり、セキュリティ画像の付加を行うかどうかを選択可能なプログラムである。
【0031】
パスワード記憶部222は、セキュリティ画像の付加の解除を許可するために必要な認証パスワードを記憶する。システム管理者は予め認証パスワードを決定し、認証パスワードをパスワード記憶部222に記憶させる。そしてシステム管理者は、セキュリティ画像の付加を解除する権限を持つ者に認証パスワードを連絡する。認証パスワードを知らされたユーザは、クライアント2において印刷処理を行う際に認証パスワードを入力すると、セキュリティ画像を付加しない画像をプリンタ4に印刷させることができる。一方、認証パスワードを知らされていないユーザは、正しいパスワードを入力できないためセキュリティ画像を付加しないで画像データの印刷を行うことができない。
【0032】
ネットワークI/F部24は、LANボード等の通信モジュールから構成され、ネットワークI/F部24と接続されたネットワークNを介して他のクライアント2及びプリントサーバ3や図示していない外部装置と種々のデータの送受信を行う。
【0033】
入力操作部25は、各種操作ボタンやマウス等のポインティングデバイスを備え、ユーザによって操作がなされると、操作信号を制御部21へ出力する。表示部26は、液晶ディスプレイ等の表示画面であり、入力操作部25から入力された内容に応じた表示を行ったり、制御部21による処理内容や処理結果を表示したりする。
【0034】
プリントサーバ3は、制御部31、記憶部32、入力操作部33、表示部34、周辺機器I/F35及びネットワークI/F部36を備えて構成されている。尚、プリントサーバ3について、クライアント2と同様の構成(例えば、同じ名称の構成要素)については詳しい説明を省略する。
【0035】
制御部31は、プリントサーバ3を統括的に制御するものであり、解除通知表示制御部312及び印刷ログ取得部313を有する。解除通知表示制御部312は、クライアント2から送信されたセキュリティ画像の付加の解除が実行されたことを示す解除通知メッセージをネットワークI/F部36を介して入力し、その旨を表示部34に表示させる制御を行う。または、解除通知メッセージを記憶部32に蓄積して記憶させ、システム管理者が入力操作部33を介して解除通知メッセージの表示指示を入力したとき、解除通知表示制御部312が記憶された解除通知メッセージを表示部34上に表示させる制御を行う。
【0036】
印刷ログ取得部313は、プリンタ4で処理された印刷ジョブに関する印刷ログ情報をプリンタ4から取得する。又はクライアント2で印刷要求がなされた際に生成される印刷ログ情報をクライアント2から取得する。印刷ログ情報とは、印刷指示を行ったユーザの識別番号、クライアント2の識別番号、印刷指示を行った日付及び時刻、印刷データのファイル名等の印刷処理を行った結果を示す情報をいう。
【0037】
記憶部32は、プリントサーバ3の備える種々の機能を実現するためのシステムプログラムやアプリケーションプログラム、データ等を記憶するものであり、印刷情報記憶部322として機能する。印刷情報記憶部322は、セキュリティ画像が付加されていない印刷データがクライアント2から送信された場合に、その印刷データと印刷ログ取得部313が取得した印刷ログ情報とを蓄積して記憶する。記憶された印刷ログ情報や印刷データは、システム管理者が入力操作部33を操作することによって表示部34上に表示させて閲覧することができる。尚、印刷情報記憶部322に記憶される印刷データは、そのデータ量を削減させるために、印刷ログ取得部313によってサムネイル画像又は二値化データに変換されたデータであってもよい。この場合、印刷ログ取得部313が特許請求の範囲におけるデータ変換部として機能する。
【0038】
周辺機器I/F35は、プリントサーバ3と周辺機器とを接続するためのハードウェアインターフェイスであり、USB(Universal Serial Bus)やIEEE1394で実現される。本実施の形態では、周辺機器I/F35はプリンタ4と接続している。
【0039】
次に、クライアント2及びプリントサーバ3による印刷制御処理の流れについて説明する。図3及び4は、印刷制御処理の流れを示したフローチャートである。図5に示す画面例と共に本実施の形態の印刷制御処理について説明する。
【0040】
まずクライアント2の制御部21は印刷設定画面(不図示)を表示部26に表示させ、この印刷設定画面に基づいて、セキュリティ画像の付加を解除する指示がユーザによる入力操作部25の操作で行われたら、図5(a)に示すようなセキュリティ画像解除設定画面91を表示部26に表示させる。そして制御部21が解除ボタン92の選択入力を受け付けると(ステップS11;YES)、パスワード認証部211は図5Bに示すようなパスワード受付画面93を表示部26に表示させる(ステップS12)。ユーザによってパスワード受付画面93にパスワードが入力されると(ステップS13;YES)、パスワード認証部211は入力されたパスワードとパスワード記憶部222に記憶されている認証パスワードを比較する。(ステップS14)。
【0041】
入力されたパスワードと認証パスワードが一致している場合(ステップS15;YES)、印刷データ生成部212は文書データ又は画像データにセキュリティ画像の付加を行わず、そのままのオリジナルデータを印刷データとする(ステップS17)。一方、ステップS11においてセキュリティ画像の付加の解除が行われなかった(ステップS11;NO)又は入力されたパスワードと認証パスワードが一致していない場合(ステップS15;NO)、印刷データ生成部212は文書データ又は画像データにセキュリティ画像を付加して印刷データとする(ステップS16)。そして制御部21は印刷データをプリントサーバ3に送信する(ステップS18)。
【0042】
プリントサーバ3の制御部31が印刷データを受け取ると、制御部31は印刷データをプリンタ4に転送する(ステップS35)。プリンタ4はこの印刷データを受信して、画像を記録媒体に印刷する。更に、印刷データにセキュリティ画像が付加されていない場合、印刷ログ取得部313は当該プリンタ4で処理された印刷ジョブに関する印刷ログ情報をプリンタ4から取得し、印刷データと共に印刷情報記憶部322に蓄積して記憶させる(ステップS36)。なお、上述したように、当該印刷情報記憶部322に記憶させる印刷データは、印刷ログ取得部313が当該印刷データをサムネイル画像又は二値データに変換したデータであってもよい。
【0043】
また、クライアント2側では、印刷データ生成部212がセキュリティ画像を付加せずに印刷データを生成した場合(ステップS19;YES)、解除通知制御部213は解除通知メッセージをプリントサーバ3に送信する(ステップS21)。プリントサーバ3の解除通知表示制御部312は解除通知メッセージを受け取ると、セキュリティ画像が解除されたことを示す表示を表示部34に行わせるための制御を行う(ステップS37)。
【0044】
以上、説明したように、地紋画像やウォーターマーク等の可視的なセキュリティ画像が付加された画像データを印刷することが基本仕様となっている場合でも、セキュリティ画像を付加しない印刷を実行することを可能とすることで、文書や画像の視認性を高めることができる。更に、セキュリティ画像を画像データに付加しない場合には、パスワード等による認証を行ってセキュリティ画像の付加を解除できる者を限定させ、セキュリティ画像の付加が解除された際には印刷ログ情報と画像データを記憶することにより、画像データのセキュリティを保持しつつセキュリティ画像を付加せずに印刷を行うことができる。
【0045】
尚、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、印刷ログ情報と印刷データをプリントサーバ3の印刷情報記憶部322に記憶させることとしたが、クライアント2の記憶部22を印刷情報記憶部223として機能させ、この印刷情報記憶部223に印刷ログ情報と印刷データを蓄積して記憶させるようにしてもよい。このとき、印刷ログ取得部313は、プリントサーバ3又はクライアント2のいずれが備えることとしてもよい。この場合、システム管理者はプリントサーバ3の入力操作部33を用いてクライアント2の印刷情報記憶部223に記憶された印刷ログ情報及び印刷データを、ネットワークNを介してプリントサーバ3側に取得する操作を行い、取得した印刷ログ情報及び印刷データを表示部34に表示させることにより、セキュリティ画像が付加されずに画像データが印刷されたことを確認することができる。
【0046】
更に、印刷データ生成部212によってセキュリティ画像が付加されない印刷データが生成された場合、解除通知制御部213がプリントサーバ3へ解除通知メッセージを送信させるとして説明したが、解除通知メッセージを送信するか否かを選択可能としてもよい。また、印刷ログ情報と印刷データを印刷情報記憶部322に蓄積して記憶させるか、又は解除通知制御部213に解除通知メッセージを送信させるかの何れか一方を選択可能としてもよい。
【0047】
図6は、図1に示す印刷システム1の他の実施形態であり印刷ログ情報及び印刷データの記憶、セキュリティ解除の解除通知メッセージの受信をシステム管理者が扱う管理コンピュータ5が行う印刷システム100を示した図である。また図7は印刷システム100を構成する各装置の電気的構成を示す機能ブロック図である。尚、管理コンピュータ5について、クライアント2と同様の構成(例えば、同じ名称の構成要素)については詳しい説明を省略する。
【0048】
当該図7に示す印刷システム100は、管理コンピュータ5を備えている。管理コンピュータ5は、当該管理コンピュータ5を統括して制御する制御部51を備えている。制御部51は、印刷ログ取得部511及び解除通知表示制御部512を有している。管理コンピュータ5の記憶部52は、印刷情報記憶部522の機能を有して構成される。
【0049】
クライアント2の制御部21は印刷データをプリントサーバ3及び管理コンピュータ5に送信する。印刷データにセキュリティ画像が付加されていない場合、管理コンピュータ5の印刷ログ取得部511はプリンタ4で処理された印刷ジョブに関する印刷ログ情報を、プリントサーバ3を介してプリンタ4から取得し、印刷ログ情報と印刷データを印刷情報記憶部522に蓄積して記憶させる。
【0050】
更に解除通知表示制御部512は、クライアント2の解除通知制御部213から送信された解除通知メッセージを受信して、セキュリティ画像の付加が行われなかったことを示す表示を表示部55に行わせる。
【0051】
これにより、上記実施の形態で記載した効果と同様の効果を奏することができると共に、システム管理者は自身が操作する管理コンピュータ5にセキュリティ画像の付加が行われなかった印刷データと印刷ログ情報を記憶させることができ、更にセキュリティ画像の付加を行わなかった旨の通知メッセージを受けることができるため、セキュリティ画像を付加しなかった印刷の履歴を把握しやすくなり、セキュリティ管理を効率的に行うことができる。
【0052】
次に、本発明の更に他の実施形態を説明する。本実施形態は、本発明に係る印刷制御装置が複合機6に適用される例を示すものである。図8は、印刷システムの更に他の実施形態についての各装置の電気的構成を示す機能ブロック図である。
【0053】
本実施形態の印刷システム1000は、図8に示すように、本発明に係る印刷制御装置が複合機6に適用されたものである。本発明に係る印刷制御装置が適用された当該複合機6は、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能を兼ね備えた画像形成装置である。複合機6は、制御部61と、記憶部62と、画像形成部63と、画像読取部64と、表示部65と、周辺機器I/F部66と、入力操作部67と、ネットワークI/F部68を備える。画像形成部63は、特許請求の範囲でいう印刷装置として機能する。すなわち、複合機1は、特許請求の範囲でいう印刷装置を内蔵している。
【0054】
制御部61は、複合機6の全体的な動作制御を司る。制御部61は、パスワード認証部611と、印刷データ生成部612と、印刷ログ生成部614とを備える。
【0055】
パスワード認証部611は、画像形成部63での画像形成実行時に、セキュリティ画像の付加を解除する指示がユーザにより入力操作部67から入力されたときに、表示部65にパスワード受付画面を表示させ、ユーザにより入力操作部67から入力されたパスワードと、記憶部62のパスワード記憶部621に記憶されている認証パスワードを比較して一致するか否かを判断する。
【0056】
印刷データ生成部612は、画像形成部63による画像形成の対象とされる印刷データを生成する。具体的には、ネットワークI/F部68がプリンタサーバ3を介してクライアント2から受信する文書データ又は画像データ、或いは、画像読取部64によって読み取られた原稿の画像データに、セキュリティ画像を付加して印刷データを生成する。尚、パスワード認証部611が、上記入力されたパスワードと認証パスワードが一致すると判断した場合、印刷データ生成部612は上記文書データ等又は原稿画像データにセキュリティ画像の付加をせずに、ユーザが印刷を希望する文書データ等又は画像データを印刷データとする。
【0057】
印刷ログ生成部614は、画像形成部63により画像形成が行われた印刷ジョブに関する印刷ログ情報を生成する。
【0058】
記憶部62は、複合機6の備える種々の機能を実現するためのシステムプログラムやアプリケーションプログラム、データ等を記憶するものである。本実施の形態では、記憶部62は、パスワード記憶部621と、印刷情報記憶部622として機能する。
【0059】
パスワード記憶部621は、セキュリティ画像の付加の解除を許可するために必要な認証パスワードを記憶する。認証パスワードの取り扱いは、上述の図2に示した実施形態におけるクライアント2による場合と同様である。
【0060】
印刷情報記憶部622は、セキュリティ画像が付加されていない印刷データが画像形成部63により画像形成される場合に、その印刷データ又は/及び印刷ログ生成部614が生成した印刷ログ情報とを蓄積して記憶する。記憶された印刷ログ情報や印刷データは、システム管理者が入力操作部67から入力した指示に基づいて、制御部61が表示部34に表示させる。なお、印刷情報記憶部622に記憶される印刷データは、印刷ログ生成部614によってサムネイル画像又は二値化データに変換されたデータであってもよい。この場合、印刷ログ生成部614が特許請求の範囲におけるデータ変換部として機能する。
【0061】
画像形成部63は、例えば、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置、定着装置等を備え、電子写真方式の画像形成を行うものである。
【0062】
画像読取部64は、例えばスキャナ等からなり、コピー又はスキャナ等の対象とされる原稿の画像を読み取るものである。
【0063】
表示部65、周辺機器I/F部66、入力操作部67、及びネットワークI/F部68は、上述の図2に示した実施形態におけるクライアント2又はプリントサーバ3が備える各部と同様の構成である。
【0064】
次に、当該複合機6による印刷制御処理を説明する。図9は、複合機による印刷制御処理の流れを示したフローチャートである。
【0065】
まず、複合機6の制御部61は、プリンタ動作時にクライアント2から印刷データが受信されたとき、又はコピー動作時に画像読取部64によって原稿画像が読み取られたとき、セキュリティ画像解除設定画面(不図示)を表示部65に表示させる。
【0066】
そして、表示部65での当該セキュリティ画像解除設定画面の表示時に、ユーザの入力操作部67の操作で入力されたセキュリティ画像の付加の解除指示を、制御部61が受け付けると(ステップS51;YES)、パスワード認証部611は図略のパスワード受付画面を表示部52に表示させる(ステップS52)。ユーザの入力操作部67の操作でパスワードが入力されると(ステップS53;YES)、パスワード認証部611は入力されたパスワードとパスワード記憶部621に記憶されている認証パスワードを比較する。(ステップS54)。
【0067】
入力されたパスワードと認証パスワードが一致している場合(ステップS55;YES)、印刷データ生成部612は、文書データ等又は原稿画像データにセキュリティ画像の付加を行わず、そのままのオリジナルデータを印刷データとする(ステップS56)。一方、セキュリティ画像の解除指示がなかった(ステップS51;NO)、又はパスワードが入力されなかった場合(ステップS53;NO)、又は入力されたパスワードと認証パスワードが一致していない場合(ステップS55;NO)、印刷データ生成部612は文書データ等又は原稿画像データにセキュリティ画像を付加して印刷データとする(ステップS60)。
【0068】
制御部61は、画像形成部63に当該印刷データに基づいて画像形成を行う(印刷する)。ここで、印刷データに対するセキュリティ画像の付加が解除されている場合は(ステップS58;YES)、印刷ログ生成部613は、当該印刷ジョブに関する印刷ログ情報を当該印刷データと共に印刷情報記憶部622に蓄積して記憶させる(ステップS59)。なお、上述したように、当該印刷情報記憶部622に記憶させる印刷データは、当該印刷データをサムネイル画像又は二値データに変換したデータであってもよい。
【0069】
一方、印刷データに対するセキュリティ画像の付加が行われている場合は(ステップS58;NO)、印刷ログ生成部613は、当該印刷ジョブに関する印刷ログ情報を印刷情報記憶部622に記憶させる(ステップS61)。
【0070】
このように、本発明に係る印刷制御装置が複合機6に適用される場合、例えば、本の複写時等における著作権保護のため、ブック原稿の複写時には、当該複写時に画像形成される画像にセキュリティ画像が付加される仕様の場合に、著作者から複写許可を得ているユーザは、著作者から取得したパスワード(セキュリティ画像の付加を解除するためのパスワード)を入力操作部67から入力することで、当該複写時に画像形成される画像に対するセキュリティ画像の付加を解除できるようにする、等の制御が可能になる。
【符号の説明】
【0071】
1、100、1000 印刷システム
2 クライアント
21 制御部(印刷制御部)
31、51、61 制御部
211、611 パスワード認証部(認証部)
212、612 印刷データ生成部(印刷データ生成部)
213 解除通知制御部(報知部)
312、512 解除通知表示制御部(報知部)
313、511 印刷ログ取得部(印刷ログ取得部)
22、32、52、62 記憶部
221 プリンタドライバ
222、621 パスワード記憶部(認証情報記憶部)
332、522、622 印刷情報記憶部(印刷情報記憶部)
24、36、53、68 ネットワークI/F部
25、67 入力操作部(セキュリティ印刷選択受付部、認証情報入力受付部)
33、54 入力操作部
26、34、55、65 表示部
35、66 周辺機器I/F
3 プリントサーバ(印刷制御部)
4 プリンタ
5 管理コンピュータ
N ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
可視的なセキュリティ画像の付加を解除するか否かの選択入力を受け付けるセキュリティ印刷選択受付部と、
前記セキュリティ画像の付加を解除する選択入力を受け付けていないとき、前記セキュリティ画像を付加した印刷データを生成し、前記セキュリティ画像の付加を解除する選択入力を受け付けたとき、前記セキュリティ画像を付加しない印刷データを生成する印刷データ生成部と、
前記印刷データを印刷装置へ出力する印刷制御部と、
前記セキュリティ画像が付加されていない印刷データが生成されたとき、印刷ログ情報を取得する印刷ログ取得部と、
前記セキュリティ画像が付加されていない印刷データが生成されたとき、前記印刷ログ情報と前記印刷データを記憶する印刷情報記憶部と
を備えた印刷制御装置。
【請求項2】
認証情報を記憶する認証情報記憶部と、
前記セキュリティ印刷選択受付部がセキュリティ画像の付加を解除する選択入力を受け付けたとき、前記認証情報の入力を受け付ける認証情報入力受付部と、
前記認証情報入力受付部によって受け付けられた認証情報が前記認証情報記憶部に記憶されている認証情報と一致するか否かを判断する認証部とを更に備え、
前記受け付けられた認証情報が前記認証情報記憶部に記憶されている認証情報と一致しないと前記認証部によって判断されたとき、前記印刷データ生成部は前記セキュリティ画像を付加した印刷データを生成し、前記受け付けた認証情報が前記認証情報記憶部に記憶されている認証情報と一致すると前認証部によって判断されたとき、前記印刷データ生成部は前記セキュリティ画像を付加しない印刷データを生成する請求項1に記載の印刷制御装置。
【請求項3】
前記印刷データ生成部によって前記セキュリティ画像が付加されていない印刷データが生成されたとき、システム管理者用のコンピュータに対してその旨を報知する報知部を更に備える請求項1又は請求項2に記載の印刷制御装置。
【請求項4】
前記印刷データ生成部によって前記セキュリティ画像が付加されていない印刷データが生成されたとき、当該印刷データを、サイズ縮小処理によるサムネイル画像への変換、又は二値化処理による二値データへの変換を行うデータ変換部を備え、
前記印刷情報記憶部は、前記データ変換部によって変換された前記サムネイル画像又は前記二値データを前記印刷ログ情報と共に記憶する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の印刷制御装置。
【請求項5】
印刷要求を行うクライアントコンピュータと、該印刷要求を管理するサーバと、該サーバによる制御に従って印刷処理を行う印刷装置を備えた印刷システムであって、
前記クライアントコンピュータは、
可視的なセキュリティ画像の付加を解除するか否かの選択入力を受け付けるセキュリティ印刷選択受付部と、
前記セキュリティ画像の付加を解除する選択入力を受け付けていないとき、前記セキュリティ画像を付加した印刷データを生成し、前記セキュリティ画像の付加を解除する選択入力を受け付けたとき、前記セキュリティ画像を付加しない印刷データを生成する印刷データ生成部と、
前記印刷データを前記サーバへ出力する印刷制御部とを備え、
前記サーバは、
前記クライアントから出力された印刷データを前記印刷装置へ出力する印刷制御部と、
前記印刷データにセキュリティ画像が付加されていないとき、前記印刷装置から印刷ログ情報を取得する印刷ログ取得部と、
前記印刷データにセキュリティ画像が付加されていないとき、前記印刷ログ情報と前記印刷データを記憶する印刷情報記憶部と
を備える印刷システム。
【請求項6】
可視的なセキュリティ画像の付加を解除するか否かの選択入力を受け付けるセキュリティ印刷選択受付ステップと、
前記セキュリティ画像の付加を解除する選択入力を受け付けていないとき、前記セキュリティ画像を付加した印刷データを生成し、前記セキュリティ画像の付加を解除する選択入力を受け付けたとき、前記セキュリティ画像を付加しない印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、
前記印刷データを印刷装置へ出力する印刷制御ステップと、
前記セキュリティ画像が付加されていない印刷データが生成されたとき、印刷ログ情報を取得する印刷ログ取得ステップと、
前記セキュリティ画像が付加されていない印刷データが生成されたとき、前記印刷ログ情報と前記印刷データを記憶する印刷情報記憶ステップと
を有する印刷制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−55601(P2010−55601A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−158597(P2009−158597)
【出願日】平成21年7月3日(2009.7.3)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】