説明

印刷制御装置

【課題】 小冊子を作成する場合において、表紙部分も見開きの原稿部分に対しても、追記データを適切に重ねる。
【解決手段】 小冊子印刷時に単位ウォータマーク画像を原稿データに付加する場合において、単位ウォータマーク画像を、小冊子の表紙部分には、論理ページ単位で付加し、小冊子の原稿内容部分には、物理ページ単位で付加する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、小冊子印刷を行う際に、原稿データにウォータマーク画像等の追記データを付加する印刷制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、印刷用紙の中央部を綴じた状態で折り曲げることによって小冊子を作成することが可能なように、各印刷用紙の片面に対して2ページ分の原稿データを割り付けて印刷する小冊子印刷が行われている。この小冊子印刷では、原稿データの各ページを所定の順番で印刷用紙面に記録し、出力された印刷用紙を中央部で綴じるだけで小冊子が得られる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
一方、従来より、重要文書であれば、「重要」等、書類に応じていわゆるウォータマーク画像を入れることも行われている。このようなウォータマーク画像を付加する機能をプリンタドライバに持たせることにより、印刷用紙上の原稿データにウォータマーク画像を重ねて印刷することが可能である。
【0004】
例えば、特許文献2では、原稿データ上に透過処理を施したウォータマーク画像を上描きすることで、ウォータマーク画像を明瞭に視認できるウォータマーク画像印刷が開示されている。また、ウォータマーク画像等の追記データを原稿データの論理ページ単位で重ねるか物理ページ単位で重ねるか設定可能な印刷制御技術も開示されている(例えば、特許文献3)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−16425号公報
【特許文献2】特開2007−048160号公報
【特許文献3】特許3363793号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、小冊子印刷において、原稿データ上にウォータマーク画像を重ねる場合には、以下のような問題があった。図13は、従来技術の問題点を示す図である。
小冊子印刷の場合、各印刷用紙の片面に対して2ページ分の原稿データを割り付けて印刷するために、原稿データの論理ページが物理ページに置き換えられ、物理ページが印刷用紙の片面に対して割り付けられている。
【0007】
例えば、図13(a)に示すように、文書作成用のアプリケーション等により、原稿データとして、原稿内容データ(論理ページ数2)と、表紙データ(論理ページ数2)が作成される。この場合、アプリケーションから印刷命令を受けるページは、論理ページ1〜4(原稿内容データは論理ページ2〜3、表紙データは、論理ページ1,4)となる。
【0008】
これを小冊子にするには、印刷用紙表面(物理ページ1)に、論理ページ1,4が割り付けられ、印刷用紙裏面(物理ページ2)に、論理ページ2,3が割り付けられる必要がある。この結果、論理ページが割り付けられた物理ページが印刷物として出力され、印刷用紙の中央部を左綴じすることにより、論理ページ2,3が物理ページ2に置き換えられた原稿内容と、論理ページ1,4が物理ページ1に置き換えられた表紙(表表紙及び裏表紙)とで構成される小冊子が作成される。
【0009】
この際、上記特許文献3を適用して、ウォータマーク画像『秘』を原稿データ上に重ねる場合に、物理ページ単位か論理ページ単位かを設定することが可能である。この場合には、以下のような不都合がある。
【0010】
論理ページ単位に設定すると、原稿内容を示す見開き部分(論理ページ2,3)に対してもそれぞれの論理ページに対してウォータマーク画像が重ねられる。しかし、ユーザにとっては、見開き部分で1つのウォータマーク画像があれば十分と考えることが多い。
【0011】
この結果、ユーザからすると、くどい印象を受けることになる。また、余計なインク量を消費することにもなってしまう。従って、見開き部分(論理ページ2,3)には、1つのウォータマーク画像が重ねられることが望ましい。
【0012】
一方、物理ページ単位に設定すると、見開き部分に1つのウォータマーク画像を設定することが可能である。しかし、この場合には、図13(b)に示すように、表紙部分(表表紙、裏表紙)に対応する物理ページにも、1つのウォータマーク画像が重ねられてしまう。この結果、小冊子にしたとき、表表紙と、裏表紙で1つのウォータマーク画像が分けられてしまう。これにより、各表紙に重ねられた、分断されたウォータマーク画像では、何を意味しているのか不明な場合があった。
【0013】
本発明は以上のような問題点を考慮してなされたものであり、小冊子を作成する場合において、表紙部分も見開きの原稿部分に対しても、追記データが適切に重ねられる印刷制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために、本発明は、原稿データの各論理ページを、1又は2ページ単位で物理ページに置き換え、物理ページを印刷用紙の表面又は裏面に対して割り付けて、前記原稿データを前記印刷用紙に印刷した場合に、該印刷用紙の中央部を綴じた状態に折り曲げることにより、原稿内容を表紙で覆った小冊子が作成可能となるような前記印刷を示す小冊子印刷を行うように印刷装置を制御する印刷制御装置(例えば、端末装置3)であって、前記原稿データに付加する1又は複数の単位追記データ(例えば、単位ウォータマーク画像)を、前記表紙に対応する原稿データ(例えば、原稿表紙データ)には、論理ページ単位で付加する第1追記データ付加手段(例えば、UI処理モジュール331によるウォーターマーク画像に関する設定処理と、印刷処理モジュール332によるウォーターマーク画像を原稿データに付与する展開処理、ステップS43)と、前記1又は複数の単位追記データを、前記原稿内容に対応する原稿データ(例えば、原稿内容データ)には、物理ページ単位で付加する第2追記データ付加手段(例えば、上記設定処理及び上記展開処理、ステップS43)とを備えることを特徴とするものである。
【0015】
上記発明において、前記第2追記データ付加手段により、複数の単位追記データが前記原稿内容に対応する原稿データに、物理ページ単位で付加される場合、前記第1追記データ付加手段の代わりに、印刷用紙の中央部を綴じた状態で折り曲げた場合に前記表紙に対応する論理ページの各々に、少なくとも1つの単位追記データが付加されるように、前記表紙に対応する原稿データには、前記複数の単位追記データを物理ページ単位で付加する第3追記データ付加手段(例えば、上記設定処理及び上記展開処理、ステップS44)を備えるようにしてもよい。
【0016】
また、上記発明において、前記印刷用紙の中央部に小冊子の綴じ領域を設ける場合、印刷用紙の中央部を綴じた状態で折り曲げた場合に前記原稿データ及び前記1又は複数の単位追記データが欠けることがないように、各物理ページ内における前記原稿データと前記1又は複数の単位追記データとを、前記綴じ領域以外の領域に配置するデータ配置手段を備えるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、小冊子を作成する場合において、表紙部分も見開きの原稿部分に対しても、追記データが適切に重ねられる印刷制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】第1の実施形態の印刷システムの構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態の印刷制御方法を示すフローチャート図である。
【図3】第1の実施形態の小冊子印刷設定画面を示す図である。
【図4】第1の実施形態の印刷制御方法のうち、単位ウォータマーク画像設定処理を示すフローチャート図である。
【図5】第1の実施形態の単位ウォータマーク画像の設定画面を示す図である。
【図6】第1の実施形態の単位ウォータマーク画像の設定画面を示す図である。
【図7】第1の実施形態の単位ウォータマーク画像の設定画面を示す図である。
【図8】第1の実施形態の印刷制御方法のうち、印刷データ生成処理を示すフローチャート図である。
【図9】第1の実施形態の単位ウォータマーク画像付与の特徴を説明するための概念図である。
【図10】第1の実施形態の単位ウォータマーク画像付与の特徴を説明するための概念図である。
【図11】第2の実施形態において、小冊子製本時の余白領域設定に関する問題点を説明するための概念図である。
【図12】第2の実施形態において、小冊子製本時の余白領域設定に関する特徴を説明するための概念図である。
【図13】従来技術の問題点を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
『第1の実施形態』
[印刷システム1の構成]
図1に示すように、第1の実施形態に係る印刷システム1は、印刷装置2と、端末装置3と、これらの間を接続するシステム通信部4とを備える。また、印刷装置2には、後処理装置5が接続されている。なお、図1においては、1台の端末装置3に1台の印刷装置2がシステム通信部4を介して接続されているが、これに限定されない。例えば、1又は複数の端末装置3に、1又は複数の印刷装置2がシステム通信部4を介して接続されるようにしてもよい。
【0020】
端末装置3は、印刷データを生成し、この印刷データを印刷装置2に送信する機能を備える。端末装置3は、例えば、デスクトップ型パーソナルコンピュータ、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯端末装置(PDA:personal digital assistants)であってもよい。
【0021】
印刷装置2は、例えば、インクジェット方式等の方式を採用する画像形成装置であるが、これに限定されず、孔版方式、レーザ方式等の方式を採用する画像形成装置であってもよい。また、印刷装置2は、単に端末装置3から送信される印刷データを印刷する場合だけに限られるものではなく、それ自体にスキャナ機能、ファクシミリ機能等を備える複合印刷装置であってもよい。更に、印刷装置2は、カラー印刷装置、モノクロ印刷装置のいずれであってもよい。
【0022】
システム通信部4は、例えばオフィス内、家庭内、複数のオフィス間、家庭間、オフィスと家庭との間、オフィスと外出先との間、家庭と外出先との間等において、印刷装置2と端末装置3との間を接続するデータ転送経路である。このシステム通信部4には、有線LAN、無線LAN、インターネット、電話回線、光ケーブル、USB(universal serial bus)、SCSI(small computer system interface)規格に基づく例えばIEEE1394等の少なくともいずれか1つのデータ転送経路やデータ転送技術が含まれる。
【0023】
[端末装置3の構成]
第1の実施形態の印刷システム1を構成する端末装置3は、端末装置3における入出力機能やファイル処理、ユーザインタフェース等、端末装置3の基本操作を行うためのソフトウェアを備えるオペレーションシステム(以下、OS)部31と、文章作成処理、画像作成処理、通信処理等を行い、文書、画像等の原稿データを生成するソフトウエアを備えるアプリケーション部32と、入力部35やOS部31やアプリケーション部32との間でデータ通信を行い、印刷装置2が解釈可能なデータに展開するプリンタドライバ部33と、印刷データ等の各種のデータをシステム通信部4を介して印刷装置2との間で送受信処理を行う端末装置通信部34とを備える。また、端末装置3は、入力部35と表示部36と第1記憶部37と第2記憶部38とを備える。
【0024】
OS部31、プリンタドライバ部33、アプリケーション部32は、第2記憶部38から読み出されたOS、プリンタドライバソフト、アプリケーションソフトをCPU等が解読等の処理を行うことで構成される。
【0025】
プリンタドライバ部33は、印刷装置2に関する印刷操作画面、印刷設定画面等の表示を表示部36に行わせ、入力部35を介してユーザから印刷の設定を受け、印刷に関する設定情報や印刷状態を表示部を介してユーザに通知する。更に、プリンタドライバ部33は、ユーザによって設定された情報と、原稿データに基づいて、印刷データを生成し、生成した印刷データを端末装置通信部34、システム通信部4を介して印刷装置2に出力する。
【0026】
プリンタドライバ部33は、ユーザが、入力部35を介して、ウォーターマーク画像付与や、小冊子、集約、拡大/縮小等の機能設定、紙折りや綴じ処理等の後処理の詳細設定等を行うためのUI処理モジュール331と、アプリケーション部32からの印刷要求およびUI処理モジュール331からの要求を処理し、印刷装置2に出力する際に必要なページ内での原稿データ、ウォータマーク画像の配置を決定し、原稿データ等を印刷装置2が解釈可能なデータに展開することで、印刷データを生成する印刷処理モジュール332を備える。
【0027】
なお、本実施形態では、原稿データに追記(付加)する追記データの一例として、ウォータマーク画像について説明する。ウォータマーク画像とは、原稿データに重ねる対象の画像のことである。例えば、ウォータマーク画像には、文字以外にも、記号、イラスト等が含まれても良い。
【0028】
第1記憶部37は、例えば、RAM等により構成され、各種のデータを一時的に記憶する。第2記憶部38は、例えば、ハードディスクで構成される。第2記憶部38には、アプリケーション部32を構成するアプリケーションソフトや、プリンタドライバ部33を構成するプリンタドライバソフトなどが記憶されている。なお、CD−ROM等の外部記録媒体を読み出せるような記憶部が備えられていても良い。表示部36は例えば、液晶表示モニター等であり、入力部35は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等である。
【0029】
アプリケーション部32による原稿データの生成処理、原稿データから印刷データへの変換処理、印刷装置2による印字出力処理では、以下の処理が行われる。
【0030】
ユーザは、アプリケーションソフトを用いて例えば、文書、画像、イラスト等の原稿の中身(原稿内容)を作成する場合、小冊子印刷を考慮すると、原稿内容に相当する部分と、その表紙部分に相当する部分を生成する。以下、原稿内容に相当する部分を原稿内容データ、表示部分に相当する部分を原稿表紙データ、これら2つを合わせて、原稿データという。
【0031】
そして、原稿表紙データの論理ページ(表表紙に対応する論理ページと、裏表紙に対応する論理ページ)は、1ページの物理ページに置き換えられる。置き換えられた物理ページは、印刷用紙の片面に印刷される。また、原稿内容データの論理ページは、1又は2ページ単位で物理ページに置き換えられる。置き換えられた物理ページは、印刷用紙の片面に印刷される。このように印刷された表紙、原稿内容を用いて、左綴じの設定の小冊子を作成する場合、原稿内容に対応する印刷用紙が表紙に対応する印刷用紙で覆われる。この際、原稿内容に対応する印刷用紙は、左綴じ設定で、論理ページ順に配置される。
【0032】
プリンタドライバ部33においては、UI処理モジュール331によって設定された各種ユーザ設定のデータが印刷処理モジュール332に出力される。この際、UI処理モジュール331は、原稿を作成するための各種の設定やウォーターマーク画像の付与を行うための設定や、小冊子印刷を行うための設定を行う。
【0033】
そして、小冊子印刷、ウォーターマーク画像の付与等が設定された場合には、印刷処理モジュール332は、以下の処理を行う。即ち、設定された各種のデータに基づいて、小冊子となるようなレイアウトで、かつ、選択されたウォーターマーク画像が指定の位置に付与されるように、原稿データを展開し、印刷装置2において解釈可能なデータ(例えば、PostScript等のPDLデータ)に変換する。このように変換された原稿データは、印刷データとして、印刷処理モジュール332により、端末装置通信部34を介して、印刷装置2に送信される。
【0034】
[印刷装置2の構成]
第1の実施形態の印刷装置2は、図1に示すように、印刷データに基づき印刷動作を実行する印刷実行部21と、各部の処理を制御する印刷制御部22と、印刷データ等の各種のデータの送受信処理を行う印刷装置通信部23とを備える。また、印刷装置2は、操作部24と、記憶部25と、給排紙部26とを備える。
【0035】
操作部24は例えばタッチパネル式の表示装置を有し、この操作部24において印刷装置2の基本的操作を入力することができ、操作状態や動作状態を表示することができる。
【0036】
印刷制御部22は、印刷装置通信部23を介して受信した印刷データに基づいて、印刷実行部21に対して、印刷用紙に対する印刷処理を行わせる。なお、印刷データは、システム通信部4を介して印刷装置通信部23において受信した印刷データに限られず、可搬型メモリ用スロットを通じて可搬型メモリ(例えば、USBフラッシュメモリ、メモリカード等)から取得した印刷データであってもよい。
【0037】
給排紙部26は、印刷実行部21に印刷用紙を供給し、印刷実行部21から印刷済みの印刷用紙を排紙する。
【0038】
記憶部25は、印刷装置2の制御に必要なプログラム等のデータ、印刷データ等を記憶する。記憶部には例えばハードディスクが使用される。また、記憶部25は、プログラム等のデータ、印刷データ等を一時的に記憶するRAMやROMであってもよいし、これらのRAMやROMとハードディスクとを併せ持ってもよい。
【0039】
[後処理装置5の構成]
後処理装置5は、印刷装置2に取り付けられている。印刷装置2から排紙された印刷用紙に対して、給排紙部26がフェイスダウン方式の排紙処理を行う場合には、後処理装置5は、以下の小冊子折り処理を行う。即ち、後処理装置5は、最も下に存在する最初の物理ページが表紙となるように、印刷済みの印刷用紙の中央部を折り曲げる処理を行う。そして、後処理装置5は、折り曲げられた中央部に対して、ステープル等で綴じる処理、パンチ穴を開ける処理を行う。
【0040】
[単位ウォータマーク画像の定義]
ウォータマーク画像の最小単位を単位ウォータマーク画像という。詳細には、単位ウォータマーク画像とは、ユーザが分断されないことを望む最小単位の画像のことである。分断されないことを望む場合とは、例えば、分断されてしまうと、原稿データに付加する意図が伝わらなくなるような場合である。
一例としては、「複写禁止」といったウォータマーク画像がある場合、「複写」、「禁止」のように分断されると、「複写禁止」と異なる意味になる。このため、「複写禁止」が単位ウォータマーク画像となり、その数は1つである。
【0041】
一方、「複写禁止 複写禁止 複写禁止 複写禁止」といったウォータマーク画像がある場合、「複写禁止」が単位ウォータマーク画像であり、その数は4つである。
【0042】
本実施形態では、単位ウォータマーク画像が1つの場合と、複数の場合では、単位ウォータマーク画像の付与処理が異なる。その処理について、以下の印刷制御方法で説明する。
【0043】
[印刷システム1を用いた印刷制御方法]
次に、第1の実施形態の印刷システム1を用いた印刷制御方法を、図2を用いて説明する。
【0044】
先ず、アプリケーション部32は、ユーザによる入力部35の入力操作等に基づいて、小冊子印刷対応の原稿データ(例えば、文字等の文書データ、写真、イラスト等の画像データを含む)を生成する(ステップS1)。この原稿データ作成の際に、ユーザによる入力部35の入力操作により入力された各種の印刷設定情報は、UI処理モジュール331を介して印刷処理モジュール332に送られる。
【0045】
具体的な一例としては、アプリケーション部32は、表表紙部分に対応する原稿表紙データを論理ページ1、原稿内容データを論理ページ2〜N−1、裏表紙部分に対応する原稿表紙データを論理ページNの構成となるように、原稿データを生成する。
【0046】
ユーザは、入力部35を用いて、小冊子印刷の設定を行う(ステップS2)。具体的な一例としては、図3に示すように、プリンタドライバ部33のUI処理モジュール331は、入力部35の操作に基づいて、表示部36に基本設定に関する印刷設定画面を表示させる。この印刷設定画面上において、タブを「レイアウト」に設定すると、図3に示すようなレイアウトに関する印刷設定画面が表示される。ここで、小冊子印刷の項目を選択し、例えば、左開き(左綴じ)の項目を選択して、OKボタンをクリックすると、小冊子印刷に関する印刷設定情報がUI処理モジュール331に送られる。
【0047】
次に、ユーザは、入力部35を用いて、単位ウォータマーク画像の設定を行う(ステップS3)。図4は、この処理の具体的な処理を示すフローチャート図である。図5に示す印刷設定画面上において、タブを応用機能に設定すると、「ウォータマーク」という項目が表示される。ここで、ユーザは、入力部35を用いて「ウォータマーク」の項目にチェックを入れる(指定する)(ステップS31)。
【0048】
次に、表示部36には、図6に示すように、小冊子印刷か否かをチェックする項目が表示される(ステップS32)。小冊子印刷であることをチェックすると、単位ウォータマーク画像及びその数を選択する項目が表示され、いずれかを指定するためのチェックを行う(ステップS33)。
【0049】
ここでは、図7に示すように、単位ウォータマーク画像が予め「秘」と設定されている。『単位ウォータマーク画像「秘」、数1』と、『単位ウォータマーク画像「秘」、数2』の項目が表示される。これらの項目のうち、いずれかの項目が選択可能となっている。
【0050】
一方、小冊子印刷でないことをチェックすると、「ウォータマーク」を選択する項目の表示処理、その選択処理、ウォータマーク画像の位置やフォントサイズに関して、編集、追加処理が行われる(ステップS34)。
【0051】
次に、ユーザは、入力部35を用いて、印刷装置2に対して印刷指示を入力すると、印刷処理モジュール332は、印刷装置2が解釈可能な印刷データを生成する(ステップS4)。この際、入力された、後処理装置5で実行される紙折り処理実行要求、所定位置に綴じ処理を行う要求は、UI処理モジュール331を介して印刷処理モジュール332に送られる。
【0052】
図8は、この処理の具体的な一例を示すフローチャート図である。UI処理モジュール331は、入力部35による入力された原稿データの印刷指示を取得すると(ステップS41)、1つの単位ウォータマーク画像と、2つの単位ウォータマーク画像のうち、いずれが選択されたかを判断する(ステップS42)。1つの単位ウォータマーク画像が選択された場合には、印刷処理モジュール332は、1つの単位ウォーターマーク画像を、原稿表紙データには、論理ページ単位で付加し、原稿内容データには、物理ページ単位で付加することにより、印刷データを生成する(ステップS43)。
【0053】
具体的な処理の一例について図9を用いて説明する。印刷処理モジュール332は、物理ページ1(1枚目の印刷用紙表面)に、論理ページ4(裏表紙部分)及び論理ページ1(表表紙部分)を割り付け、物理ページ2(1枚目の印刷用紙裏面)に、論理ページ2、3(原稿内容)を割り付ける。この図では、論理ページ数4の場合を例にして説明しているが、論理ページ数Nについても同様にして適用が可能である。
【0054】
そして、印刷処理モジュール332は、物理ページ1(表表紙部分及び裏表紙部分)に対しては、単位ウォータマーク画像『秘』を論理ページ単位で重ね合わせるように、論理ページに対して原稿データ、ウォーターマーク画像の配置を算出して、原稿データを展開する。また、印刷処理モジュール332は、物理ページ2(見開きとなる原稿内容部分)に対しては、単位ウォータマーク画像を物理ページ単位で重ね合わせるように、物理ページ内の原稿データ、ウォーターマーク画像の配置を算出して、原稿データ及び単位ウォーターマーク画像を展開する。これらの展開処理により、印刷データが生成される(図9(a))。
【0055】
この結果、表表示部分、裏表紙部分には、論理ページ単位で単位ウォーターマーク画像が重ねられ、見開きの原稿内容部分には、物理ページ単位で単位ウォータマーク画像が重ねられる(連結する論理ページを跨ぐように付加)。従って、小冊子にしたときに、単位ウォータマーク画像が分断されてしまうことがない(図9(b))。
一方、2つの単位ウォータマーク画像が選択された場合には、印刷処理モジュール332は、表紙部分に対応する各論理ページに、1つの単位ウォーターマーク画像を付加し、原稿内容データには、2つの単位ウォータマーク画像を物理ページ単位で付加することにより、印刷データを生成する(ステップS44)。
【0056】
具体的な処理の一例について図10を用いて説明する。印刷処理モジュール332は、2つの単位ウォータマーク画像『秘秘』を物理ページ単位で原稿データに重ね合わせるように、物理ページ内での原稿データ、2つの単位ウォーターマーク画像の配置を算出して、原稿データ及び2つの単位ウォーターマーク画像を展開する。
【0057】
この際、原稿表紙データ及びそれに重ねる2つの単位ウォーターマーク画像の処理については、以下のように行う。印刷処理モジュール332は、連結する2つの論理ページの境界となる中央部に対して、2つの論理ページの各々に、単位ウォータマーク画像『秘』が1つ重ねられるように、原稿データを展開することにより、印刷データを生成する(図10(a))。この結果、表表示部分、裏表紙部分には、それぞれ、単位ウォーターマーク画像『秘』が付加され、見開きの原稿内容部分には、2つの単位ウォータマーク画像が付加される(図10(b))。従って、小冊子にしたときに、単位ウォータマーク画像が分断されてしまうことがない。
【0058】
なお、上述の説明では、2つの単位ウォータマーク画像について説明したが、複数(3以上)の単位ウォータマーク画像についても同様に適用が可能である。この場合、印刷処理モジュール332は、表紙部分に対応する論理ページの各々に少なくとも1つの単位ウォータマーク画像が重ねられるようにすればよい。例えば、3つの単位ウォータマーク画像の場合、表表紙には、1つの単位ウォータマーク画像、裏表紙には、2つの単位ウォータマーク画像のように重ねればよい。
【0059】
また、印刷処理モジュール332は、展開された原稿データの他に、後処理装置5で実行される紙折り処理実行要求、所定の位置に綴じ処理を行う要求を、印刷データに含めて、印刷装置2に送信する。
【0060】
プリンタドライバ部33は、生成した印刷データを端末装置通信部34、システム通信部4を介して印刷装置2に送信する(ステップS5)。
【0061】
印刷制御部22は、システム通信部4、印刷装置通信部23を介して、印刷データを受信する。そして、印刷制御部22は、印刷データに対してRIP処理等の印刷実行に必要な処理を行う。そして、印刷制御部22は、給排紙部26及び印刷実行部21に対して、印刷用紙の給紙処理、印刷実行処理、印刷済みの用紙の排出処理を行うように制御する(ステップS6)。
【0062】
後処理装置5は、プリンタドライバ部33で設定された小冊子印刷設定に基づいて、小冊子折り処理、綴じ処理を行う(ステップS7)。具体的な一例としては、印刷制御部22は、印刷データに含まれる紙折り処理実行要求、所定の位置に綴じ処理を行う要求に基づいて、後処理装置5に紙折り処理、綴じ処理を行わせる。
【0063】
[第1実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、1つの単位ウォータマーク画像を原稿表紙データ、原稿内容データに重ねる場合、原稿表紙データには、論理ページ単位で重ね、原稿内容データには、物理ページ単位で重ねる。このため、全て論理ページ単位に設定した場合によるユーザがくどい印象を受けてしまう等の不都合な点もなく、かつ、全て物理ページ単位に設定した場合に、表表紙と裏表紙で単位ウォータマーク画像が分断されてしまう不都合な点もない。
【0064】
また、本実施形態によれば、複数の単位ウォータマーク画像を原稿表紙データ、原稿内容データに重ねる場合には、表紙部分に対応する論理ページの各々に、少なくとも1つの単位ウォータマーク画像が重ねるように、表紙部分には、物理ページ単位で複数の単位ウォータマーク画像が重ねられる。
【0065】
この場合も、上述した効果が得られることに加え、以下の効果がある。複数の単位ウォータマーク画像全体を物理ページ単位で重ねることができるので、表紙部分と原稿内容とに応じて、ウォータマーク画像の重なり処理を、物理ページ単位か論理ページ単位かで切り替える必要がない。この結果、物理ページ付与と論理ページ付与との間の切り替えによる端末装置3のCPU等の負荷処理を軽減することができる。
【0066】
[第1の実施形態の変形例]
上述した実施形態では、単位ウォータマーク画像として、文字の場合について説明したが、これに限定されず、イラストや記号で会っても良いし、文字にイラストや記号が加わったものでもよい。
【0067】
また、単位ウォータマーク画像は、予め設定されている場合について説明したが、これに限定されない。例えば、ウォータマーク画像のうち、ユーザが単位ウォータマーク画像を設定するようにしてもよい。
【0068】
例えば、ウォータマーク画像が表示部36により表示され、ウォータマーク画像のうち、単位ウォータマーク画像をユーザが入力部35により指定する。この指定結果は、プリンタドライバ部33に送られ、プリンタドライバ部33は、ウォータマーク画像中の単位ウォータマーク画像の数を算出し、表示部に、図7のような表示(単位ウォータマーク画像の表示、ユーザが単位ウォータマーク画像を指定するための表示)をさせてもよい。
【0069】
また、複数の単位ウォータマーク画像を原稿データに重ねる場合、印刷処理モジュール332は、原稿表紙データには、各論理ページに、少なくとも1つの単位ウォーターマーク画像を重ねるようにしていたが、これに限定されない。例えば、印刷処理モジュール332は、原稿表紙データには、各論理ページに、上記複数の単位ウォーターマーク画像を重ねるようにしてもよい。
【0070】
また、図9(b)や図10(b)では、見開きの原稿内容部分には、物理ページ単位で単位ウォータマーク画像が連結する論理ページを跨ぐように付加されていたが、これに限定されない。例えば、見開きの原稿内容部分には、物理ページ上のどこかの位置に、上記単位ウォータマーク画像が配置されるようにしてあればよい。
【0071】
また、本実施形態では、後処理装置5が印刷装置2に接続されて、後処理(紙折り処理、綴じ処理、パンチ穴開け処理)を行うようにしたが、後処理装置5が接続されていない場合であってもよい。この場合には、紙折り処理、綴じ処理はユーザが行うことになる。
【0072】
なお、プリンタドライバ部33で、印刷データとして、PDLデータを生成して印刷装置2に送信し、印刷装置2で、PDLデータに対して、RIP処理を行い、印刷実行部21が印刷動作を実行するように説明したが、これに限定されない。例えば、プリンタドライバ部33で、RIP処理まで行い、RIP処理後のデータを印刷データとして、印刷装置2に送信するようにしてもよい。
【0073】
『第2の実施形態』
第1の実施形態では、印刷用紙の中央部における綴じ部分に相当する余白領域を考慮していなかった。しかし、通常、小冊子印刷を行う場合、印刷用紙の中央部で綴じるので、余白領域を設ける必要がある。この場合の問題点について、図11を用いて説明する。
【0074】
小冊子を作成する場合、印刷用紙の中央部(物理ページに割り付けられた2つの論理ページの境界部分)で折り曲げて、折り曲げられた中央部付近を針やのり等で綴じるか、パンチ穴を開けて、ファイルに綴じる必要がある。
【0075】
この際、綴じやパンチ穴を開けるために、上記中央部に、のりしろ等の必要な所定の余白領域を設ける必要がある(図11(b))。これは、印刷用紙を折り曲げて中央部で綴じた場合、見開き状態にしたときに、原稿データが綴じ部分に隠れてしまうためである。なお、原稿内容に限られず、表紙に関しても、綴じ部分に印刷された単位ウォータマーク画像は見づらくなるため、綴じ部分以外の領域に単位ウォータマーク画像を印刷する必要がある。
【0076】
このため、印刷用紙中の余白領域の設定と、原稿データ及び単位ウォータマーク画像の位置の設定の仕方によっては、上記余白領域に原稿データ及び単位ウォータマーク画像が入ってしまう(図11(c))。そして、中央部で折り曲げて綴じたり、パンチ穴を開けた場合に、原稿データ及び単位ウォータマーク画像が欠けてしまう事態が生じる(図11(d))。本実施形態では、第1実施形態に加え、上記の問題を解決することを目的にしている。
【0077】
第2の実施形態の印刷システム1において、第1の実施形態の印刷システム1の構成、動作と同一又は類似のものは同一符号等を付して省略し、異なる点のみ詳細に説明する。第2の実施形態においては、主に、印刷処理モジュール332の機能が異なる。
【0078】
即ち、印刷処理モジュール332は、上記中央部を綴じた状態で折り曲げた場合に原稿データ及び1又は複数の単位ウォータマーク画像が欠けることがないように、物理ページ内における原稿データ及び1又は複数の単位ウォータマーク画像の配置を、余白領域以外の領域にする。この処理の具体的な説明の一例を以下に示す。
【0079】
図2に示す印刷制御方法において、ステップS1〜3までは同様である。ステップS4において、以下の処理が異なる。異なる処理について、図12を用いながら説明する。
【0080】
印刷処理モジュール332は、各物理ページに対して、余白領域を示す余白領域データを第2記憶部38から読み出す。そして、ステップS41〜44の処理の後、以下の処理が行われる。
【0081】
印刷処理モジュール332は、余白領域データに基づいて、以下の処理を行う。即ち、印刷処理モジュール332は、ステップS43、S44で生成した印刷データ(原稿データ及び1つの単位ウォーターマーク画像の合成画像、図12(b))を上記中央部で分割する。そして、印刷処理モジュール332は、分割された各印刷データが中央部から離れる方向に余白領域データ分移動するように、物理ページに対して、原稿データ及び1つの単位ウォーターマーク画像の合成画像の配置を算出する。そして、印刷処理モジュール332は、生成した印刷データの再展開を行うことで、印刷データを生成する(図12(c))。その後、ステップS5以降の処理が行われる。
【0082】
なお、上述の第2の実施形態では、余白領域は予め定められた固定値としたが、これに限定されず、小冊子中に含まれる印刷用紙の枚数に応じて変化させるようにしてもよい。また、ユーザが入力部35を用いて、余白領域を入力できるようにして、印刷処理モジュール332に送られるようにしてもよい。
【0083】
また、上述の説明では、1つの単位ウォータマーク画像の場合について説明したが、複数の単位ウォータマーク画像の場合も同様に適用が可能である(上述の説明で、1つの単位ウォータマーク画像を複数の単位ウォータマーク画像に置き換えればよい)。
【0084】
[第2の実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、小冊子を作成する際に、上記中央部で綴じた場合、原稿データと、1又は複数の単位ウォータマーク画像とが余白領域に隠れてしまうようなときでも、原稿データとともに、上記単位ウォータマーク画像が適切に配置される。この結果、上記単位ウォータマーク画像が余白領域に隠れてしまうような事態を回避できる(図12(d))。また、本実施形態によれば、上記単位ウォータマーク画像が原稿データに重ねられた印刷データの状態で分割が行われる。このため、予め分割された単位ウォータマーク画像自体を用意する必要もなく、分割された単位ウォータマーク画像を、ユーザが画面上での配置操作する必要もない。
【0085】
[第2の実施形態の変形例]
なお、上述した第2の実施形態では、原稿データ及び単位ウォータマーク画像を中央部に配置し、原稿データ及び単位ウォータマーク画像を分断し移動するようにしていたが、これに限定されない。例えば、印刷処理モジュール332は、単位ウォータマーク画像を分断することなく、余白領域以外の領域に配置するように、原稿データ及び単位ウォータマーク画像の配置を算出するようにしてもよい。
【0086】
また、上述の第2の実施形態において、ユーザは、アプリケーション部32を用いて、2つの論理ページが1つの物理ページに振り分けられる際に、物理ページの中央部に対応する余白領域を設けるように、原稿データを生成するようにしてもよい。
【0087】
そして、印刷処理モジュール332は、複数の単位ウォータマーク画像が選択された場合、以下の処理を行うようにしても良い。
【0088】
印刷処理モジュール332は、物理ページ上に、原稿データと、複数の単位ウォータマーク画像を配置した場合に、表紙部分に対しては、上記中央部の余白領域以外の各論理ページに少なくとも1つの単位ウォータマーク画像を配置でき、原稿内容部分に対しては、物理ページの中央部の余白領域以外のいずれかの論理ページに少なくとも1つの単位ウォータマーク画像を配置できる場合には、そのような配置となるように展開して印刷データを生成する。
【0089】
このため、第2実施形態と同様に、上記単位ウォータマーク画像が余白領域に隠れてしまうような事態を回避できる。さらに、複数の単位ウォータマーク画像が選択された場合には、印刷処理モジュール332による、余白領域に関する画像移動処理をしなくてもすむ。
【0090】
なお、第1〜2実施形態、その変形例では、いわゆるウォータマーク画像の重なりについて説明したが、本発明は、これに限定されず、原稿データに追記(付加)する追記データであればよい。例えば、追記データには、原稿を印刷した日時を示すデータ等も含まれても良い。また、小冊子印刷において、左綴じ設定の場合を例にしたが、右綴じ設定、上下綴じ設定の場合においても同様に適用が可能である。
【符号の説明】
【0091】
1 印刷システム
2 印刷装置
3 端末装置
4 システム通信部
5 後処理装置
21 印刷実行部
22 印刷制御部
23 印刷装置通信部
24 操作部
25 記憶部
26 給排紙部
31 OS部
32 アプリケーション部
33 プリンタドライバ部
34 端末装置通信部
35 入力部
36 表示部
37 第1記憶部
38 第2記憶部
331 UI処理モジュール
332 印刷処理モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿データの各論理ページを、1又は2ページ単位で物理ページに置き換え、物理ページを印刷用紙の表面又は裏面に対して割り付けて、前記原稿データを前記印刷用紙に印刷した場合に、該印刷用紙の中央部を綴じた状態に折り曲げることにより、原稿内容を表紙で覆った小冊子が作成可能となるような前記印刷を示す小冊子印刷を行うように印刷装置を制御する印刷制御装置であって、
前記原稿データに付加する1又は複数の単位追記データを、前記表紙に対応する原稿データには、論理ページ単位で付加する第1追記データ付加手段と、
前記1又は複数の単位追記データを、前記原稿内容に対応する原稿データには、物理ページ単位で付加する第2追記データ付加手段とを備えることを特徴とする印刷制御装置。
【請求項2】
前記第2追記データ手段により、複数の単位追記データが前記原稿内容に対応する原稿データに、物理ページ単位で付加される場合、
前記第1追記データ付加手段の代わりに、印刷用紙の中央部を綴じた状態で折り曲げた場合に前記表紙に対応する論理ページの各々に、少なくとも1つの単位追記データが付加されるように、前記表紙に対応する原稿データには、前記複数の単位追記データを物理ページ単位で付加する第3追記データ付加手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
【請求項3】
前記印刷用紙の中央部に小冊子の綴じ領域を設ける場合、印刷用紙の中央部を綴じた状態で折り曲げた場合に前記原稿データ及び前記1又は複数の単位追記データが欠けることがないように、各物理ページ内における前記原稿データと前記1又は複数の単位追記データとを、前記綴じ領域以外の領域に配置するデータ配置手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−199819(P2011−199819A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−88139(P2010−88139)
【出願日】平成22年3月19日(2010.3.19)
【出願人】(000250502)理想科学工業株式会社 (1,191)
【Fターム(参考)】