説明

印刷装置、プログラム、および印刷方法

【課題】 ホストコンピュータの変更を行うことなく、ホストコンピュータから受信した印刷データの一部を自在に削除可能な印刷装置、プログラム、および印刷方法を提供することをその課題とする。
【解決手段】 ホストコンピュータ40から印刷データを受信する受信手段100と、受信した印刷データの削除対象となる、削除行を設定する削除行設定手段81と、削除行設定手段81によって設定された、削除行に相当する印刷データを削除する印刷データ削除手段86と、印刷データ削除手段86による削除後の印刷データである実印刷データに基づき、レシート上に印刷を行う印刷手段120と、を備えたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホストコンピュータから受信した印刷データに基づきレシート上に印刷を行う印刷装置であって、受信した印刷データの一部を削除可能な印刷装置、プログラム、および印刷方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ホストコンピュータによって生成された印刷データを受信し、レシート上に印刷する印刷装置において、レシートの装飾や販売促進を目的として、販売店のマーク、店名、住所、クーポン券等の画像データを、受信した印刷データの任意の位置に付加して印刷する印刷方法が知られている。この画像データを付加して印刷データを印刷する印刷方法を新たに導入する場合、ホストコンピュータの変更を必要とせずに、画像データを付加して印刷することができる印刷装置が開示されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−58323号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記の印刷装置において、例えば、販売店の店名や住所を含む販売店情報を新たに画像データとしてレシート先頭に印刷する場合、ホストコンピュータにおいて、印刷データの先頭に販売店情報(テキストデータ)を印刷することが設定されていると、ホストコンピュータの変更を行わない限り、レシート先頭に販売店情報の画像データが印刷され、その次に販売情報(テキストデータ)が印刷されることになり、同一の情報が二重に印刷されてしまう。同様に、受信した印刷データに不要な印刷データが含まれていても、ホストコンピュータを変更しない限り、不要な印刷データを削除することが不可能であった。
【0004】
そこで、本発明は、ホストコンピュータの変更を行うことなく、ホストコンピュータから受信した印刷データの一部を自在に削除可能な印刷装置、プログラム、および印刷方法を提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の印刷装置は、ホストコンピュータから受信した印刷データに対し、不要なデータを削除した実印刷データに基づいてレシート上に印刷を行う印刷装置であって、ホストコンピュータから印刷データを受信する受信手段と、受信した印刷データの削除対象となる、削除行を設定する削除行設定手段と、削除行設定手段によって設定された、削除行に相当する印刷データを削除する印刷データ削除手段と、印刷データ削除手段による削除後の印刷データである実印刷データに基づき、レシート上に印刷を行う印刷手段と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
本発明の印刷方法は、ホストコンピュータから受信した印刷データに対し、不要なデータを削除した実印刷データに基づいてレシート上に印刷する印刷方法であって、ホストコンピュータから印刷データを受信する受信工程と、受信した印刷データの削除対象となる、削除行を設定する削除行設定工程と、受信工程で受信した印刷データから、削除行設定手段によって設定された、削除行に相当する印刷データを削除する印刷データ削除工程と、印刷データ削除工程による削除後の印刷データである実印刷データに基づき、レシート上に印刷を行う印刷工程と、を実行することを特徴とする。
【0007】
これらの構成によれば、受信した印刷データから、一部を削除した削除後の印刷データを実際に印刷する実印刷データとして印刷を行うので、受信した印刷データに不要なデータが含まれる場合、それを削除することができる。すなわち、ホストコンピュータの変更を行うことなく、受信した印刷データの一部を削除することができる。なお、ここでいう1行のデータとは、「行の先頭データから、レシート1行分の印刷を指示するための印刷コマンドや改行コマンドの受信までのデータ」、「行の先頭データからレシート1行に印刷可能な最大文字数分のデータ」のいずれかを意味する。また、「バーコード、2次元コードのデータ」および「グラフィックス(画像)データ」については、それぞれ1データを1行とする。
【0008】
この場合、受信手段は、行単位で前記印刷データを受信し、レシートの先端を検出するレシート先端検出手段と、レシート先端検出手段により、当該レシート先端が検出された直後に受信した印刷データを先頭行として設定する先頭行設定手段と、をさらに備え、削除行設定手段は、先頭行を削除開始行として削除行数を設定可能に構成されることが好ましい。
【0009】
この構成によれば、レシート先端を検出した直後の印刷データを先頭行として設定し、当該先頭行を削除開始行とするので、レシートの先頭行を含む複数行の印刷データを削除する場合、より簡易な操作で削除行を設定できる。なお、「レシート先端の検出の直後」とは、「電源投入直後」、「用紙カットの直後」、「エラー発生時の印刷バッファクリア後」のいずれかを意味する。
【0010】
また、この場合、受信手段は、行単位で印刷データを受信し、これを受信した順序に従って保存する印刷データ保存手段と、レシートの後端を検出するレシート後端検出手段と、レシート後端検出手段により、レシート後端が検出された直前に受信した印刷データを最終行として設定する最終行設定手段と、をさらに備え、削除行設定手段は、保存した印刷データにおいて、最終行を削除開始行として、当該削除開始行から遡って削除する削除行数を設定可能に構成されることが好ましい。
【0011】
この構成によれば、レシート後端を検出した直後の印刷データを最終行として設定し、当該最終行を削除開始行とするので、レシートの最終行を含む複数行の印刷データを遡って削除する場合、より簡易な操作で削除行を設定できる。なお、「レシート後端の検出の直前」とは、「用紙カットの直前(カットコマンド受信直後)」を意味する。
【0012】
また、この場合、削除開始行を特定するための文字列である特定文字列を記憶する特定文字列記憶手段をさらに備え、削除行設定手段は、受信した印刷データに特定文字列が含まれる場合、特定文字列が含まれる行である特定文字列行の次行を削除開始行として削除行数を設定可能に構成されることが好ましい。
【0013】
この構成によれば、受信した印刷データの中に、ある特定の文字列が含まれる場合に、その受信した印刷データを特定文字列行として設定し、当該特定文字列行を削除開始行とするので、特定の文字列をトリガとして行数設定だけで次行以降の不要な印刷データを削除することができる。
【0014】
また、この場合、特定文字列行に相当する印刷データを、当該特定文字列行に相当する領域と共に削除する特定文字列行削除手段と、特定文字列行削除手段によって、当該特定文字列行を削除するか否かを選択する選択手段と、をさらに備えることが好ましい。
【0015】
この構成によれば、特定文字列行として設定した印刷データを不要な印刷データとして削除することができる。さらに、特定文字列行を削除するか否かを選択できるので、必要に応じて特定文字列行の削除を行うことができる。
【0016】
また、この場合、印刷データに付加して印刷するための画像データであるロゴデータを記憶するロゴデータ記憶手段と、ロゴデータを、印刷データにおける当該特定文字列行の前行または次行に挿入するロゴデータ挿入手段と、をさらに備えることが好ましい。
【0017】
この構成によれば、特定文字列行の前行または次行に画像データとなるロゴデータを挿入することができるので、例えば、ある特定の商品名を特定文字列として設定し、その商品名に対応した割引券をロゴデータとして特定文字列行の前行または次行に挿入するといった制御が可能となり、効果的な販売促進サービスが実現できる。
【0018】
また、この場合、印刷データの先頭に挿入して印刷するための画像データであるトップロゴデータを記憶するトップロゴデータ記憶手段と、トップロゴデータを、先頭行設定手段によって設定された先頭行の直前に挿入するトップロゴデータ挿入手段と、をさらに備えることが好ましい。
【0019】
この構成によれば、一般的なフォントによる店名等に代えて、販売店のマーク、店名、住所等をトップロゴデータとしてレシート先頭行の直前に挿入できるので、より見栄えのいいレシートが印刷できると共に、顧客に対して販売店をより深く印象づけることができる。さらに、トップロゴデータに相当する印刷データ(テキストデータ)を削除することが可能となる。
【0020】
さらに、この場合、印刷データの後尾に挿入して印刷するための画像データであるボトムロゴデータを記憶するボトムロゴデータ記憶手段と、ボトムロゴデータを、最終行設定手段によって設定された最終行の直後に挿入するボトムロゴデータ挿入手段と、をさらに備えることが好ましい。
【0021】
この構成によれば、顧客に対してのメッセージや、次回の割引情報等をボトムロゴデータとしてレシート最終行の直後に挿入できるので、より見栄えのいいレシートが印刷できると共に、固定客獲得を目的とした効果的なサービスを実現することができる。さらに、ボトムロゴデータに相当する印刷データ(テキストデータ)を削除することが可能となる。
【0022】
本発明のプログラムは、上記のいずれか1に記載の印刷装置における各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
【0023】
この構成によれば、受信した印刷データから、一部の不要なデータを削除するためのプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、添付の図面を参照して、本発明の印刷装置、プログラム、および印刷方法の実施形態について説明する。
【0025】
図1に示すように、本発明の印刷装置1は、スーパーやコンビニエンス・ストア等の店舗にて利用され、オペレータによって入力された商品販売に関する入力情報に基づいてレシートを発行するPOSシステム10において、ホストコンピュータ40において生成された印刷データを受信してレシート上に印刷するものである。
【0026】
ホストコンピュータ40は、印刷装置1とインターフェースを介して有線又は無線で接続されるが、本実施形態では互いにコネクタ46、53を介して接続されており、キーボード43による入力またはバーコードリーダ44によるバーコードの読み取りによって商品に関する入力情報を取得する。また、カードリーダ45によって顧客60のクレジットカードや会員カードを読み取り、クレジット清算に関する情報や会員番号等の会員に関する情報を取得する。さらに、後述するPOSサーバ30から送信された商品データを元に生成した商品情報を表示するディスプレイ42を有し、顧客60に対して購入商法の金額等を掲示する。
【0027】
POSサーバ30は、制御装置(CPU31)の他、ROM32やRAM33等のメモリを有し、ROM32内に記憶された制御プログラムにしたがって、RAM33内のバッファ39等に記憶された情報の処理を行う。特にRAM33内には商品コードブロック35、商品名ブロック36、金額ブロック37、在庫ブロック38等からなる商品マスタを有しており、CPU31は、ホストコンピュータ40から送信された入力情報に基づいて、商品マスタから商品コード、商品名、金額に関する情報を抽出し、レシートRへの印刷およびホストコンピュータ40のディスプレイ42の表示に用いる商品データを生成する。
【0028】
また、ホストコンピュータ40の制御は、ウィンドウズ(登録商標)等のOS41d上で稼動するプリンタドライバOLE for Retail POS(以下OPOSという)により行われる。OPOSは、OS41d上で稼動するPOSアプリケーション41aに対して、印刷装置1やバーコードリーダ44等の周辺デバイスとの機種依存性のないインターフェースを提供するものであり、デバイスのカテゴリ毎に対応したコントロールオブジェクト(CO)41bとデバイスの機種毎に対応したサービスオブジェクト(SO)41cとによって構成されている。
【0029】
POSアプリケーション41aは、POSサーバ30から送信される商品データや入力情報に基づいてレシート上に印刷するための印刷データを生成するが、この印刷データは、OS41dを介して印刷装置用のCO41bに引き渡され、さらにCO41bから印刷装置1の機種に対応したSO41cに引き渡される。SO41cは、この印刷データを加工して印刷装置1のコマンド仕様に応じた印刷コマンドを生成し、印刷装置1へ送信する。なお、上記したOPOSは、CO41bとSO41cとをコンバインした形態で、プリンタドライバ49としてユーザに提供される。
【0030】
一方印刷装置1は、サーマルヘッド方式のレシートプリンタであり、ホストコンピュータ40から各種制御コマンドや印刷データを受信するデータ受信部100の他、搬送部110、印刷部120、切断部130、印刷部120および切断部130を駆動する駆動部140、印刷装置1全体を制御する制御部200等を備えている。
【0031】
ここで、図2を参照して印刷装置1の制御構成について詳細に説明する。
同図に示すように、印刷装置1は、インターフェース51を有し、ホストコンピュータ40とのデータの送受信を行うデータ受信部100と、レシート送りモータ111を有し、レシートRの搬送を行う搬送部110と、印刷ヘッド55を有し、レシートRの搬送に同期してレシート上に各種印刷データの印刷を行う印刷部120を備えている。
さらに、印刷装置1は、レシートカッタ131およびこれを駆動するカッタモータ132を有し、印刷済みレシートRの後端を切断する切断部130と、送りモータドライバ141、ヘッドドライバ142およびカッタモータドライバ143を有し、各部を駆動する駆動部140と、各部と接続され、印刷装置1全体を制御する制御部200と、によって構成されている。
【0032】
制御部200は、CPU210、ROM220、RAM230および入出力制御装置(以下、「IOC:Input Output Controller」という)240を備え、互いに内部バス250により接続されている。ROM220は、印刷や後述する印刷データの削除を含む制御をCPU210が実行するための制御プログラムを記憶する制御プログラムブロック221と、受信した印刷データに基づく印刷や後述する印刷データの削除のための制御データや各種テーブル等を記憶する制御データブロック222と、を有している。
【0033】
RAM230は、フラグ等として使用される各種ワークエリアブロック231の他、データ受信部100によって受信した印刷データを一時的に記憶する印刷データブロック232、受信した印刷データのうち不要データ削除後のデータや、実際にレシート上に印刷する画像データを含む実印刷データを一時的に記憶する実印刷データブロック233、レシートRの任意の位置にロゴとして印刷するための複数の画像データを記憶するロゴデータブロック234、ロゴデータブロック234に記憶した複数の画像データのうち、実際にロゴとしてレシートに印刷する画像データの設定や、ロゴの挿入位置の設定を記憶するロゴ設定データブロック235、受信した印刷データから削除行を削除するための設定値を記憶する削除行設定データブロック236、を有している。また、RAM230は電源が切断されても記憶したデータを保持しておくように常にバックアップされている。なお、ロゴデータブロック234、ロゴ設定データブロック235、削除行設定データブロック236は、不揮発性のメモリを用いてもよい。
【0034】
IOC240には、CPU210の機能を補うと共に各種周辺回路とのインターフェース信号を取り扱うための論理回路が、ゲートアレイやカスタムLSIなどにより構成されて組み込まれている。これにより、IOC240は、ホストコンピュータ40から受信した印刷データや制御データをそのまま或いは加工して内部バス250に取り込むと共に、CPU210と連動して、CPU210から内部バス250に出力されたデータや制御信号を、そのまま或いは加工して印刷部120等各部に出力する。
【0035】
そして、CPU210は、上記の構成により、ROM220内の制御プログラムに従って、IOC240を介して印刷装置1内の各部から各種信号・データを入力する。また、入力した各種信号・データに基づいてRAM230内の各種データを処理し、IOC240を介して印刷装置1内の各部に各種信号・データを出力することにより、印刷制御を行う。
【0036】
ここで、図3に示す印刷装置1の機能ブロック図を参照し、印刷装置1の制御構成についてさらに詳細に説明する。
印刷装置1は、ホストコンピュータ40から、行単位で印刷データを受信するデータ受信部100と、レシートRにロゴとして印刷するための複数の画像データを記憶するロゴデータ記憶部91と、ロゴデータ記憶部91に記憶した複数の画像データのうち、実際にロゴとしてレシートに印刷する画像データや、ロゴ挿入位置の設定を記憶するロゴ設定データ記憶部92と、受信した印刷データから削除行を削除するための設定値を記憶する削除行設定データ記憶部93と、を備えている。なお、ロゴデータ記憶部91、ロゴ設定データ記憶部92、並びに削除行設定データ記憶部93は、必要に応じてユーザ(オペレータ)により書き換え可能に構成されている。
【0037】
また、印刷装置1は検出部70を有し、検出部70は1.電源投入後、2.エラー発生時のバッファクリア後、3.前回のレシートの用紙カットの実行直後、にレシート先端を検出したと判断し先端フラグをONにする。また、用紙カット直前(カットコマンド受信直後)にレシート後端を検出したと判断する。
さらに、印刷装置1は、受信した印刷データから設定した削除行に相当する不要なデータを除いた、実際にレシートR上に印刷する実印刷データを生成するための処理を行うデータ処理部80と、上記した実印刷データを一時的に記憶する実印刷データ記憶部94と、レシートR上に実印刷データの印刷を行う印刷部120と、を有している。
【0038】
データ処理部80は、印刷データから削除対象となる不要なデータを削除行として設定する削除行設定手段81を備えている。さらに、データ処理部80は、レシート先端を検出した直後に受信した印刷データを先頭行として設定する先頭行設定手段82と、レシート後端を検出した直前に受信した印刷データを最終行として設定する最終行設定手段83とを有している。
また、データ処理部80は、先頭行設定手段81によって設定した先頭行の直前に、ロゴデータ記憶部92に記憶された複数の画像データのうち1つの画像データをトップロゴとして挿入するトップロゴ挿入手段84と、最終行設定手段83によって設定した最終行の直後に、ロゴデータ記憶部91に記憶された複数の画像データのうち1つの画像データをボトムロゴとして挿入するボトムロゴ挿入手段85と、を備えている。
【0039】
さらに、データ処理部80は、受信した印刷データに、削除開始行を特定するための文字列として削除行設定データ記憶部93に記憶された特定文字列Sが含まれる場合、その印刷データを特定文字列行とし、特定文字列行の前行または次行に、ロゴデータ記憶部91に記憶された複数の画像データのうち1つの画像データをキーワードロゴとして挿入するキーワードロゴ挿入手段86を有している。上記に加えデータ処理部80は、印刷データ削除手段87を備え、印刷データ削除手段87は、削除行設定データ記憶部93に記憶された設定値に基づき、受信した印刷データから不要なデータを削除する処理を行う。
【0040】
上記したように、削除行設定データ、ロゴ設定データは必要に応じてユーザ(オペレータ)により書き換え可能に構成されている。ここで、削除行設定データ、ロゴ設定データの設定方法について説明する。なお、削除行設定データ、ロゴ設定データの設定は、印刷装置1のインターフェース51を介して接続された、主に入力手段となるキーボードと、表示手段となるディスプレイを備えた外部処理装置(図示省略)をユーザ(オペレータ)が操作することにより行う。なお、外部処理装置に代えてホストコンピュータ40を用いてもよい。
【0041】
図4は、削除行設定データおよびロゴ設定データの設定を行う表示画面を示している。削除行設定画面D1に示すように、削除行の設定には、直接削除開始行と行数を指定して削除行を設定する直接設定方法(画面D1:a参照)と、レシートの先頭行を削除開始行とし、削除行数のみを指定して削除行を設定する先頭行設定方法((画面D1:b参照)と、レシートの最終行を削除開始行とし、最終行から遡って削除行数のみを指定して削除行を設定する最終行設定方法((画面D1:c参照)と、特定文字列行を基準として削除行を設定する特定文字列行設定方法((画面D1:d参照)と、の4通りの設定方法が用意されている。
この4通り全ての設定方法で削除行を設定してもよいし、1つの設定方法のみで削除行を設定してもよい。すなわち4通りの設定方法のうち、いずれの設定方法を組み合わせても削除行の設定が可能である。
【0042】
画面D1:aに示す直接設定方式を例に説明すると、直接削除開始行と行数を指定して削除行を設定する場合は、ユーザ(オペレータ)はチェックボックスa−1にチェックを入れた後、削除開始行を指定するリストボックスa−2において数値を選択し(図では6)、行数を指定するリストボックスa−3において数値を選択する(図では1)。
【0043】
同様に、先頭行を削除開始行として削除行を設定する場合は、ユーザ(オペレータ)は画面D1:bに示すチェックボックスb−1にチェックを入れた後、行数を指定するリストボックスb−2において数値を選択する(図では3)。
【0044】
同様に、最終行を削除開始行として削除行を設定する場合は、ユーザ(オペレータ)は画面D1:cに示すチェックボックスc−1にチェックを入れた後、行数を指定するリストボックスc−2において数値を選択する(図では1)。
【0045】
また、特定文字列行を基準として削除行を設定する場合は、ユーザ(オペレータ)は画面D1:dに示すチェックボックスd−1にチェックを入れた後、削除行を特定するための特定文字列Sを直接テキストボックスd−2に入力して設定する(本実施例では、特定文字列Sを“いちご”として設定する)。次に、特定文字列次行を削除開始行として、削除する行数を指定するリストボックスd−3において数値を選択する(図では0)。なお、上記したリストボックスa−2、a−3、b−2、c−2における数値選択では、「0」の選択は通常不可能であるが、リストボックスd−2においては、特定文字列行のみを削除することを可能にするため、「0」を選択可能に構成されている。
次に、特定文字列行を削除するか否をオプションボタンd−4、d−5により選択する(図では削除しないが選択)。
【0046】
上記の設定を行った後OKボタン2をクリックすると、上記の手順で入力した設定値が最新の削除行設定データとして削除行設定データブロック236に記憶される。また、キャンセルボタン3をクリックすると、削除行設定データの更新は行われずに削除行設定画面が終了する。なお、削除行を直接複数箇所指定する指定方法をさらに加えてもよい。これにより、不要な印刷データが連続した行でない場合でも、自在に削除することが可能となる。
【0047】
一方、ロゴ設定画面D2は、トップロゴ、ボトムロゴ、キーワードロゴの3種のロゴについての設定項目を備えている。トップロゴについての設定は、画面D2:eに示すチェックボックスe−1において、トップロゴを印刷するか否かを選択し(図では印刷するに設定)、参照ボタンe−3をクリックして表示されるリスト(ロゴデータブロック234に記憶された複数の画像データ名が表示される;図示省略)からトップロゴとして印刷する画像データを設定する。設定された画像データのファイル名はテキストボックスe−2に表示される(図ではfire.jpg)。
【0048】
同様に、ボトムロゴについての設定は、画面D2:fに示すチェックボックスf−1において、ボトムロゴを印刷するか否かを選択し(図では印刷するに設定)、参照ボタンf−3をクリックして表示されるリスト(ロゴデータブロック234に記憶された複数の画像データ名が表示される;図示省略)からボトムロゴとして印刷する画像データを設定する。設定された画像データのファイル名はテキストボックスf−2に表示される。(図ではthankyou.jpg)。
【0049】
同様に、キーワードロゴについての設定は、画面D2:gに示すチェックボックスg−1において、キーワードロゴを印刷するか否かを選択し(図では印刷するに設定)、参照ボタンg−3をクリックして表示されるリスト(ロゴデータブロック234に記憶された複数の画像データ名が表示される;図示省略)からキーワードロゴとして印刷する画像データを設定する(図ではichigo.jpg)。また、キーワードロゴについては、その挿入位置(特定文字列行の前行または次行)をオプションボタンg−4、g−5により設定する(図では次行に設定)。
【0050】
上記の設定を行った後OKボタン4をクリックすると、上記の手順で入力した設定値が最新のロゴ設定データとしてロゴ設定データブロック235に記憶される。また、キャンセルボタン5をクリックすると、ロゴ設定データの更新は行われずにロゴ設定画面が終了する。なお、本実施例では、トップロゴ、キーワードロゴ、ボトムロゴ、いずれも1つの画像データのみ設定可能に構成しているが、これを複数選択可能に構成してもよい。
【0051】
次に、本発明の印刷装置1における印刷の流れを図5ないし図9のフローチャートを参照して説明する。
印刷装置1は、ホストコンピュータ40からのカットコマンド受信に従って、前回レシートの用紙カットを実行するとともに(S01)、レシート先端を検出したとして先端フラグをONにする(S02)。また、ホストコンピュータ40から今回レシート印刷分の印刷データを受信すると(S03:Yes)、まずレシート先端を検出した直後であるかどうか、すなわち先端フラグがONかOFFかを判別する(レシート先端検出手段)(S04)。先端フラグがONの場合は(S04:Yes)、先頭行設定処理を実行する(S05)。なお、レシートカット実行(S01)直後以外にも、電源投入直後およびエラー発生時の印刷バッファクリア直後には先端フラグはONの状態になる。
【0052】
図6は、先頭行設定処理を示したフローチャートである。印刷装置1は、先端フラグがONの状態で受信した印刷データを、先頭行として設定するとともに(S25)、行数カウントを0に設定する(S26)。次に、ロゴ設定データに基づきトップロゴ印刷の要否を判別し(S27)、トップロゴを印刷することが設定されている場合は(S28:Yes)、ロゴ設定データに基づきトップロゴデータを実印刷データブロック233に保存する(S29)。そして、先端フラグをOFFにし(S30)、次の処理へすすむ。なお、実印刷データブロック233へのデータ保存は、保存した順序に従ってデータが保存される。
【0053】
再び図5を参照し、先端フラグがOFFの場合(S04:No)および先頭行設定処理(S05)が終了した場合について説明する。まず、行数カウントのインクリメントを行う(S06)。次に、受信した印刷データが削除行に該当するか否かを判別する(S07)。ここで削除行であるか否かの判別対象となるのは、図4に示す削除行設定画面D1のうち、aに示す直接設定方法およびbに示す先頭行設定方法で設定された削除行のみであり、cおよびdに示す最終行設定方法並びに特定文字列行設定方法で設定された削除行は、この段階では削除行判別対象とはならない。印刷装置1は、行数カウントのインクリメントを行うことにより、受信した印刷データが何行目のデータであるかを常に判別することが可能である。すなわち、aに示す直接設定方法およびbに示す先頭行設定方法で設定された削除行は、受信した現在のデータが何行目のデータであるかを判別することで削除行に該当するか否かが判別される。
【0054】
削除行に該当した場合は(S07:Yes)、印刷装置1は、受信した印刷データを読み捨て、次への印刷データ受信への待機状態へと戻る。また、削除行に該当しなかった場合は(S07:No)、受信した印刷データに特定文字列Sが含まれるか否かを判別する(S08)。受信した印刷データに特定文字列Sが含まれる場合は(S08:Yes)、特定文字列第1処理を実行する(S09)。
【0055】
図7は、特定文字列第1処理を示したフローチャートである。受信した印刷データに特定文字列Sが含まれる場合は、印刷装置1は、まずキーワードロゴとして挿入する位置をロゴ設定データに基づき判別する(S31)。キーワードロゴを特定文字列行の前行に挿入する場合は(S31:前行)、ロゴ設定データに基づきキーワードロゴデータを実印刷データブロック233に保存する(S32)。また、キーワードロゴを特定文字列行の次行に挿入する場合は(S31:次行)、ロゴ挿入フラグをONにする(S33)。
【0056】
次に、印刷装置1は、削除行設定データを参照し、特定文字列行次行以降の削除行数nを取得する。削除行数nが1以上に設定されていた場合は(S34:Yes)、削除フラグをONにする(S35)。そして、さらに削除行設定データを参照し、特定文字列行を削除するか否かを判別する(S36)。特定文字列行の削除が設定されていない場合は(S36:No)、受信した印刷データすなわち特定文字列行を実印刷データブロック233に保存する(S37)。その後印刷装置1は、次への印刷データ受信への待機状態へと戻る。
【0057】
再び図5を参照し、受信した印刷データに特定文字列が含まれない場合(S08:No)について説明する。受信した印刷データに特定文字列が含まれない場合、次にロゴ挿入フラグがONになっているか否かを判別する(S10)。ロゴ挿入フラグがONの場合(S10:Yes)、すなわち特定文字列行の次行にキーワードロゴを挿入する場合は、ロゴ設定データに基づきキーワードロゴデータを実印刷データブロック233に保存し(S11)、ロゴ挿入フラグをOFFにする(S12)。
【0058】
次に、印刷装置1は、図7に示した特定文字列第1処理において設定した削除フラグがONかOFFかを判別する(S13)。削除フラグがONの場合は(S13:Yes)、特定文字列第2処理を実行する(S14)。
図8は、特定文字列第2処理を示すフローチャートである。削除フラグがONの場合は、図7に示す特定文字列第1処理において取得した、特定文字列次行以降の削除行数nを、1行減らした値に更新する(S41)。更新後の削除行数nが0の場合は(S42:Yes)、特定文字列次行以降の削除行数分の削除が終了したとみなし、削除フラグをOFFにする(S43)。また、更新後の削除行数nが0ではない場合は(S42:No)、特定文字列次行以降の削除行数分の削除を続行するため、削除フラグはONのままとする。その後印刷装置1は、次への印刷データ受信への待機状態へと戻る。
【0059】
再び図5を参照し、削除フラグがONではない場合(S13:No)について説明する。削除フラグがONではない場合、印刷装置1は、受信した印刷データを、実印刷データブロック233に保存し(S15)、次への印刷データ受信への待機状態へと戻る。
【0060】
その後、ホストコンピュータ40から今回レシートのカットコマンドを受信すると(S16:Yes)、まず印刷装置1は、ロゴ挿入フラグがONかOFFかを判別する(S17)。これは、特定文字列行を受信した直後にカットコマンドを受信すると、特定文字列次行にキーワードロゴを挿入する設定の場合、ロゴ挿入フラグがONの状態であるからである。ロゴ挿入フラグがONの場合は(S17:Yes)、ロゴ設定データに基づきキーワードロゴデータを実印刷データブロック233に保存し(S18)、ロゴ挿入フラグをOFFに戻す(S19)。但し、特定文字列行が最終行となることは、通常あり得ないのでこの処理(S17〜S19)は省略してもよい。その後、印刷装置1は最終行設定処理を実行する(S20)。また、ホストコンピュータ40からの受信が印刷データでもカットコマンドでもない場合は(S16:No)、受信した印刷コマンドに対応した処理が印刷装置1において行われる。
【0061】
図9は、最終行設定処理を示したフローチャートである。印刷装置1は、ホストコンピュータ40から今回レシート分のカットコマンドを受信したことにより、レシート後端検出と判断し(レシート後端検出手段)、実印刷データブロック233を参照し、最後に保存した印刷データを最終行として設定する(S51)。次に、削除行設定データを参照し、最終行を削除開始行として設定された削除行数n′を取得する。削除行数n′が1以上に設定されていた場合は(S52:Yes)、印刷装置1は、実印刷データブロック233を参照し、保存した実印刷データに遡って削除行数n′分の印刷データを削除する(S53)。その後、ロゴ設定データに基づきボトムロゴ印刷の要否を判別し(S54)、ボトムロゴを印刷することが設定されている場合は(S54:Yes)、ロゴ設定データに基づきボトムロゴデータを実印刷データブロック233の最終行の直後に挿入して保存する(S55)。
【0062】
最終行設定処理を終えた後の処理を再び図5を参照して説明する。印刷装置1は、最終行設定処理を終了すると(S20)、実印刷データブロック233に保存した実印刷データの印刷を行う(S21)。その後今回レシートの用紙カットを行い(S01)、再び先端フラグをONにする(S02)。以上でレシート1枚分の処理は終了する。
【0063】
なお、上記の説明では、ホストコンピュータ40からカットコマンドを受信するまで、実印刷データブロック233に実印刷データを保存しているが、メモリ容量の節約のため、実印刷データブロック233を設けずに、1行毎に印刷を行ってもよい。この場合図5に示すフローチャートにおいて、印刷データを保存するタイミング(S15、S25(S05)、S37(S09))で、印刷データの印刷を行うことになる。しかし、この場合1行毎に印刷を行うことにより、最終行を削除開始行として削除行数を設定する(図4 D1:cに示す最終行設定方式)ことは不可能となる。なお、本実施例では、1行分の印刷データを受信する毎に削除行の判別やその他各処理を行っているが、レシート1枚分の印刷データを受信した後(カットコマンド受信後)、削除行に相当する印刷データの削除やロゴデータ挿入処理等各処理を行う構成でもよい。
【0064】
ここで、実印刷データが印刷されたレシートRを参照し、具体的に説明する。図10に示すレシートRは、同図左部に示す印刷データをホストコンピュータ40から受信し、上記してきた処理を印刷装置1が行うことにより、実印刷データが生成され、生成された実印刷データに基づき印刷が行われたレシートRである。
レシート先頭には、図4に示すロゴ設定画面D2:eにおいて設定されたトップロゴ「fire.jpg」が挿入され、削除行設定画面D1:bにおいて設定された削除行すなわち受信した1行目(先頭行)から3行目の印刷データが、削除されている。さらに、削除行設定画面D1:aにおいて設定された削除行すなわち受信した6行目のデータも削除されている。
【0065】
また、削除行設定画面D1:dにおいて設定された特定文字列S「いちご」が、受信した印刷データ10行目に含まれているので、受信した印刷データ10行目は特定文字列行となり、特定文字列行次行に、キーワードロゴ「ichigo.jpg」が挿入されている。さらに、カットコマンド受信の直前のデータすなわち16行目のデータが最終行となり、削除行設定画面D1:cの設定に従って16行目のデータは削除されている。また、ロゴ設定画面D2:fの設定に従いレシート後端にボトムロゴ「thankyou.jpg」が挿入されている。
【0066】
このように、本発明の印刷装置1は、受信した印刷データに不要なデータが含まれる場合、それを削除することができるので、同じ情報が重複して印刷されること無く見栄えのいいレシートを印刷することができる。
【0067】
なお、上記の例に示した印刷装置1の各部(各機能)をプログラムとして提供することも可能である。また、そのプログラムを記憶媒体(図示省略)に格納して提供することも可能である。記録媒体としては、CD−ROM、フラッシュROM、メモリカード(コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、メモリースティック等)、コンパクトディスク、光磁気ディスク、デジタルバーサタイルディスクおよびフレキシブルディスク等を利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の一実施形態に係るPOSシステムの構成図である。
【図2】印刷装置の制御ブロック図である。
【図3】印刷装置の機能ブロック図である。
【図4】削除行設定データおよびロゴ設定データ編集画面を示す図である。
【図5】印刷装置の印刷全体処理を示すフローチャートである。
【図6】印刷装置の先頭行設定処理を示すフローチャートである。
【図7】印刷装置の特定文字列第1処理を示すフローチャートである。
【図8】印刷装置の特定文字列第2処理を示すフローチャートである。
【図9】印刷装置の最終行設定処理を示すフローチャートである。
【図10】レシートの印刷例を示す図である。
【符号の説明】
【0069】
1 印刷装置 40 ホストコンピュータ
232 実印刷データブロック 234 ロゴデータブロック
235 ロゴ設定データブロック 236 削除行設定データブロック
80 データ処理部 81 削除行設定手段
82 先頭行設定手段 83 最終行設定手段
84 トップロゴ挿入手段 85 ボトムロゴ挿入手段
86 キーワードロゴ挿入手段 87 印刷データ削除手段
R レシート S 特定文字列

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホストコンピュータから受信した印刷データに対し、不要なデータを削除した実印刷データに基づいてレシート上に印刷を行う印刷装置であって、
ホストコンピュータから前記印刷データを受信する受信手段と、
前記受信した印刷データの削除対象となる、削除行を設定する削除行設定手段と、
前記削除行設定手段によって設定された、削除行に相当する印刷データを削除する印刷データ削除手段と、
前記印刷データ削除手段による削除後の印刷データである前記実印刷データに基づき、前記レシート上に印刷を行う印刷手段と、を備えたことを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記受信手段は、行単位で前記印刷データを受信し、
前記レシートの先端を検出するレシート先端検出手段と、
前記レシート先端検出手段により、当該レシート先端が検出された直後に受信した前記印刷データを先頭行として設定する先頭行設定手段と、をさらに備え、
前記削除行設定手段は、前記先頭行を削除開始行として削除行数を設定可能に構成されることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記受信手段は、行単位で前記印刷データを受信し、これを受信した順序に従って保存する印刷データ保存手段と、
前記レシートの後端を検出するレシート後端検出手段と、
前記レシート後端検出手段により、当該レシート後端が検出された直前に受信した前記印刷データを最終行として設定する最終行設定手段と、をさらに備え、
前記削除行設定手段は、前記保存した印刷データにおいて、前記最終行を削除開始行として、当該削除開始行から遡って削除する前記削除行数を設定可能に構成されることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項4】
削除開始行を特定するための文字列である特定文字列を記憶する特定文字列記憶手段をさらに備え、
前記削除行設定手段は、前記受信した印刷データに前記特定文字列が含まれる場合、当該特定文字列が含まれる行である特定文字列行の次行を削除開始行として削除行数を設定可能に構成されることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記特定文字列行に相当する印刷データを、当該特定文字列行に相当する領域と共に削除する特定文字列行削除手段と、
前記特定文字列行削除手段によって、当該特定文字列行を削除するか否かを選択する選択手段と、をさらに備えたことを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記印刷データに付加して印刷するための画像データであるロゴデータを記憶するロゴデータ記憶手段と、
前記ロゴデータを、前記印刷データにおける当該特定文字列行の前行または次行に挿入するロゴデータ挿入手段と、をさらに備えたことを特徴とする請求項4または5に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記印刷データの先頭に挿入して印刷するための画像データであるトップロゴデータを記憶するトップロゴデータ記憶手段と、
前記トップロゴデータを、前記先頭行設定手段によって設定された先頭行の直前に挿入するトップロゴデータ挿入手段と、をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
【請求項8】
前記印刷データの後尾に挿入して印刷するための画像データであるボトムロゴデータを記憶するボトムロゴデータ記憶手段と、
前記ボトムロゴデータを、前記最終行設定手段によって設定された最終行の直後に挿入するボトムロゴデータ挿入手段と、をさらに備えたことを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
【請求項9】
請求項1ないし8のいずれか1項に記載の印刷装置における各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項10】
ホストコンピュータから受信した印刷データに対し、不要なデータを削除した実印刷データに基づいてレシート上に印刷する印刷方法であって、
ホストコンピュータから前記印刷データを受信する受信工程と、
前記受信した印刷データの削除対象となる、削除行を設定する削除行設定工程と、
前記受信工程で受信した前記印刷データから、前記削除行設定手段によって設定された、削除行に相当する印刷データを削除する印刷データ削除工程と、
前記印刷データ削除工程による削除後の印刷データである前記実印刷データに基づき、前記レシート上に印刷を行う印刷工程と、を実行することを特徴とする印刷方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−7522(P2006−7522A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−186360(P2004−186360)
【出願日】平成16年6月24日(2004.6.24)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】