説明

印刷装置、印刷方法、及びプログラム

【課題】斜行の検出の精度の向上を図る。
【解決手段】媒体を搬送方向に搬送する搬送ローラーと、搬送ローラーよりも前記搬送方向の下流側に配置され、インクを吐出するヘッドを搬送方向と交差する交差方向に移動させるキャリッジと搬送ローラーよりも搬送方向の上流側に設けられた第1媒体検出センサーと、キャリッジに設けられた第2媒体検出センサーと、を備え、第1媒体検出センサー及び第2媒体検出センサーの検出結果に基づいて、媒体の搬送時の斜行を検出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置、印刷方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
印刷装置の一つとして、紙や布、フィルムなどの各種媒体に液体(例えばインク)を吐出して印刷を行うプリンターが知られている。このようなプリンターは、媒体に液体を吐出する吐出部と、媒体の搬送方向において前記吐出部よりも上流側に位置する搬送ローラーとを備えている。そして、搬送ローラーによる媒体の搬送と、吐出部による液体の吐出を交互に繰り返すことによって、印刷が行われる。
このようなプリンターにおいて、媒体が搬送方向に対して斜めに傾いて搬送されることがある。このように、媒体が斜めに傾いて進むことを斜行(スキュー)ともいう。そこで、2つのセンサーを媒体の搬送方向の位置が同じになるように(すなわち搬送方向と交差する交差方向に対して平行に)配置し、媒体の搬送時に2つのセンサーによってスキューの検出を行うようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−198517号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したような印刷装置では、2つのセンサーが共に媒体の幅方向の内側を検出するようになっている。つまり、斜行の検出の対象範囲が媒体の幅に対して短くなっている。このため斜行の検出の際に誤差が大きくなり、斜行の検出の精度が低下してしまうおそれがあった。
そこで、本発明は、斜行の検出の精度の向上を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するための主たる発明は、媒体を搬送方向に搬送する搬送ローラーと、前記搬送ローラーよりも前記搬送方向の下流側に配置され、インクを吐出するヘッドを前記搬送方向と交差する交差方向に移動させるキャリッジと、前記搬送ローラーよりも前記搬送方向の上流側に設けられた第1媒体検出センサーと、前記キャリッジに設けられた第2媒体検出センサーと、を備え、前記第1媒体検出センサー及び前記第2媒体検出センサーの検出結果に基づいて、媒体の搬送時の斜行を検出することを特徴とする印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】プリンター1の全体構成のブロック図である。
【図2】図2Aは、プリンター1の斜視図であり、図2Bは、プリンター1の横断面図である。
【図3】印刷時の処理のフロー図である。
【図4】ヘッド41の下面におけるノズルの配列を示す説明図である。
【図5】リニア式エンコーダー51の構成を模式的に示した説明図である。
【図6】図6A及び図6Bは、リニア式エンコーダー51の2つの出力信号の波形を示したタイミングチャートである。
【図7】プリンターの紙送りに関連する部分を詳細に示した透視図である。
【図8】比較例における紙検出センサーの配置を示す図である。
【図9】本実施形態のスキュー検出処理を示すフロー図である。
【図10】図10A〜図10Dは、本実施形態のスキュー検出の様子を示す概略図である。
【図11】図11A〜図11Cは、スキューの有無の判断についての説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
媒体を搬送方向に搬送する搬送ローラーと、前記搬送ローラーよりも前記搬送方向の下流側に配置され、インクを吐出するヘッドを前記搬送方向と交差する交差方向に移動させるキャリッジと、前記搬送ローラーよりも前記搬送方向の上流側に設けられた第1媒体検出センサーと、前記キャリッジに設けられた第2媒体検出センサーと、を備え、前記第1媒体検出センサー及び前記第2媒体検出センサーの検出結果に基づいて、媒体の搬送時の斜行を検出することを特徴とする印刷装置が明らかとなる。
このような印刷装置によれば、斜行の検出の精度の向上を図ることができる。
【0008】
かかる印刷装置であって、検出された斜行量が所定値を超えた場合、印刷を行わずに当該媒体を排紙することが望ましい。
このような印刷装置によれば、印刷不良を低減することができる。
【0009】
かかる印刷装置であって、前記第2媒体検出センサーの検出位置は媒体によって異なる
ことが望ましい。
このような印刷装置によれば、媒体の種類にかかわらずに斜行の検出の精度を高めることができる。
【0010】
かかる印刷装置であって、前記第2媒体検出センサーは、媒体の幅を検出するものであってもよい。また、媒体の頭出しを行うものであってもよい。
【0011】
かかる印刷装置であって、前記第2媒体検出センサーは、前記キャリッジが移動する際に、当該キャリッジの移動の基点からの前記交差方向の距離が最も大きくなる位置に設けられていることが望ましい。
このような印刷装置によれば、キャリッジの移動量を低減できるとともに、斜行をより早く検出できる。
【0012】
また、搬送ローラーと、前記搬送ローラーよりも前記搬送方向の下流側に配置され、インクを吐出するヘッドを前記搬送方向と交差する交差方向に移動させるキャリッジと、前記搬送ローラーよりも前記搬送方向の上流側に設けられた第1媒体検出センサーと、前記キャリッジに設けられた第2媒体検出センサーと、を備えた印刷装置における印刷方法であって、前記第1媒体検出センサーによって媒体を検出することと、前記搬送ローラーで媒体を前記搬送方向に搬送することと、前記キャリッジを前記交差方向に移動させるとともに、前記キャリッジの前記第2媒体検出センサーによって媒体を検出することと、前記第1媒体検出センサー及び前記第2媒体検出センサーの検出結果に基づいて媒体の搬送時の斜行を検出することと、を有することを特徴とする印刷方法が明らかとなる。
【0013】
また、搬送ローラーと、前記搬送ローラーよりも前記搬送方向の下流側に配置され、インクを吐出するヘッドを前記搬送方向と交差する交差方向に移動させるキャリッジと、前記搬送ローラーよりも前記搬送方向の上流側に設けられた第1媒体検出センサーと、前記キャリッジに設けられた第2媒体検出センサーと、を備えた印刷装置に、前記第1媒体検出センサーに媒体を検出させ、前記搬送ローラーに媒体を搬送方向に搬送させ、前記キャリッジを前記交差方向に移動させるとともに、前記第2媒体検出センサーに媒体を検出させ、前記第1媒体検出センサー及び前記第2媒体検出センサーの検出結果に基づいて媒体の搬送時の斜行を検出させる、機能を実現させることを特徴とするプログラムが明らかとなる。
【0014】
以下の実施形態では、印刷装置としてインクジェットプリンター(以下、プリンター1ともいう)を例に挙げて説明する。
【0015】
===インクジェットプリンターの構成について===
図1は、プリンター1の全体構成のブロック図である。また、図2Aは、プリンター1の斜視図であり、図2Bは、プリンター1の横断面図である。以下、プリンターの基本的な構成について説明する。
プリンター1は、搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40、検出器群50、及びコントローラー60を有する。外部装置であるコンピューター110から印刷データを受信したプリンター1は、コントローラー60によって各ユニット(搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40)を制御する。コントローラー60は、コンピューター110から受信した印刷データに基づいて、各ユニットを制御し、媒体に画像を印刷する。プリンター1内の状況は検出器群50によって監視されており、検出器群50は、検出結果をコントローラー60に出力する。コントローラー60は、検出器群50から出力された検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
【0016】
搬送ユニット20は、媒体(例えば、紙Sなど)を所定の方向(以下、搬送方向という)に搬送させるためのものである。この搬送ユニット20は、給紙ローラー21と、搬送モーター22(PFモーターとも言う)と、搬送ローラー対23と、プラテン24と、排紙ローラー対25とを有する。給紙ローラー21は、紙挿入口に挿入された紙Sをプリンター内に給紙するためのローラーである。搬送ローラー対23は、給紙ローラー21によって給紙された紙Sを印刷可能な領域(印刷領域)まで搬送する一対のローラーである。この搬送ローラー対23は、搬送ローラー23a(紙送りローラーともいう)及び従動ローラー23bにより構成され、紙Sの搬送方向においてプラテン24よりも上流側に位置している。搬送ローラー23aは、搬送モーター22によって駆動される。プラテン24は、搬送経路における印刷領域上に設けられており印刷中の紙Sを支持する。排紙ローラー対25は、紙Sをプリンターの外部に排出する一対のローラーである。この排紙ローラー対25は、排紙ローラー25a及び従動ローラー25bにより構成され、搬送方向においてプラテン24よりも下流側に位置している。なお、排紙ローラー25aは、搬送ローラー23aと同期して回転する。
【0017】
キャリッジユニット30は、ヘッドを搬送方向と交差する交差方向(以下、移動方向という)に移動(「走査」とも呼ばれる)させるためのものである。キャリッジユニット30は、キャリッジ31と、キャリッジモーター32(CRモーターとも言う)とを有する。キャリッジ31は、搬送ローラー対23よりも搬送方向の下流側に設けられている。また、キャリッジ31は、ガイド軸33に沿って移動方向に往復移動可能であり、キャリッジモーター32によって駆動される。また、キャリッジ31は、液体の一例であるインクを収容するインクカートリッジを着脱可能に保持している。なお、本実施形態では、移動方向の他端側の所定位置にキャリッジ31の移動の基点となるホームポジションが設定されていることとする。
【0018】
ヘッドユニット40は、紙Sにインクを吐出するためのものである。ヘッドユニット40は、複数のノズルを有するヘッド41を備える。このヘッド41はキャリッジ31に設けられているため、キャリッジ31が移動方向に移動すると、ヘッド41も移動方向に移動する。そして、ヘッド41が移動方向に移動中にインクを断続的に吐出することによって、移動方向に沿ったドットライン(ラスタライン)が紙Sに形成される。
【0019】
検出器群50には、リニア式エンコーダー51、ロータリー式エンコーダー52、紙検出センサー53、及び光学センサー54等が含まれる。リニア式エンコーダー51は、キャリッジ31の移動方向の位置を検出する。ロータリー式エンコーダー52は、搬送ローラー23aの回転量を検出する。紙検出センサー53は、搬送ローラー対23(言い換えると搬送ローラー23a)よりも搬送方向の上流側に設けられており、給紙中の紙の後端(搬送方向上流側の端)の位置を検出する。光学センサー54は、キャリッジ31に取付けられており、発光部と受光部を有している。そして、発光部から紙に照射された光の反射光を受光部が検出することにより、紙の有無を検出する。光学センサー54は、キャリッジ31に設けられているため、キャリッジ31によって移動しながら紙の端部の位置を検出し、紙の幅を検出することができる。また、光学センサー54は、紙の先端(搬送方向下流側の端)も検出することができ、これにより、紙Sの印刷時の頭出し(印刷開始位置の決定)を行うことができるようになっている。
なお、紙検出センサー53及び光学センサー54による紙の検出の詳細については後述する。
【0020】
コントローラー60は、プリンターの制御を行うための制御ユニット(制御部)である。コントローラー60は、インターフェイス部61と、CPU62と、メモリー63と、ユニット制御回路64とを有する。インターフェイス部61は、外部装置であるコンピューター110とプリンター1との間でデータの送受信を行う。CPU62は、プリンター全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリー63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶素子を有する。CPU62は、メモリー63に格納されているプログラムに従って、ユニット制御回路64を介して各ユニットを制御する。
【0021】
===印刷動作について===
図3は、印刷時の処理のフロー図である。以下に説明される各処理は、コントローラー60が、メモリー63内に格納されたプログラムに従って、各ユニットを制御することにより実行される。このプログラムは、各処理を実行するためのコードを有する。
コントローラー60は、コンピューター110からインターフェイス部61を介して、印刷命令を受信する(S001)。この印刷命令は、コンピューター110から送信される印刷データのヘッダに含まれている。そして、コントローラー60は、受信した印刷データに含まれる各種コマンドの内容を解析し、各ユニットを用いて、以下の処理を行う。
【0022】
まず、コントローラー60は、給紙処理を行う(S002)。給紙処理とは、印刷すべき紙をプリンター1内に供給し、印刷開始位置(頭出し位置とも言う)に紙を位置決めする処理である。なお、本実施形態では、後述するように、この給紙処理の際にスキューの検出も行う。コントローラー60は、給紙ローラー21を回転させ、印刷すべき紙を搬送ローラー対23まで送る。コントローラー60は、搬送ローラー23aを回転させ、給紙ローラー21から送られてきた紙を印刷開始位置に位置決めする。紙が印刷開始位置に位置決めされたとき、ヘッド41の少なくとも一部のノズルは、紙と対向している。
【0023】
次に、コントローラー60は、ドット形成処理を行う(S003)。ドット形成処理とは、走査方向に沿って移動するヘッドからインクを断続的に吐出させ、紙上にドットを形成する処理である。コントローラー60は、キャリッジモーター32を駆動し、キャリッジ31を走査方向に移動させる。そして、コントローラー60は、キャリッジ31が移動している間に、印刷データに基づいてヘッド41からインクを吐出させる。ヘッド41から吐出されたインク滴が紙上に着弾することによって、紙上にドットが形成される。
【0024】
次に、コントローラー60は、搬送処理を行う(S004)。搬送処理とは、紙Sをヘッドに対して搬送方向に沿って相対的に移動させる処理である。コントローラー60は、搬送モーター22を駆動し、搬送ローラー23aを回転させて紙を搬送方向に搬送する。この搬送処理により、先ほどのドット形成処理によって形成されたドットの位置とは異なる位置に、ドットを形成することが可能になる。
【0025】
次に、コントローラー60は、印刷中の紙の排紙の判断を行う(S005)。印刷中の紙に印刷するためのデータが残っていれば、排紙は行われない。そして、コントローラー60は、印刷するためのデータがなくなるまでドット形成処理と搬送処理とを交互に繰り返し、ドットから構成される画像を徐々に紙に印刷する。印刷中の紙に印刷するためのデータがなくなれば、コントローラー60は、その紙を排紙する。コントローラー60は、排紙ローラー25aを回転させることにより、印刷した紙を外部に排出する。なお、排紙を行うか否かの判断は、印刷データに含まれる排紙コマンドに基づいても良い。
【0026】
次に、コントローラー60は、印刷を続行するか否かの判断を行う(S006)。次の紙に印刷を行うのであれば、印刷を続行し、次の紙の給紙処理を開始する。次の紙に印刷を行わないのであれば、印刷動作を終了する。
【0027】
===ノズルについて===
図4は、ヘッド41の下面におけるノズルの配列を示す説明図である。すなわち、図4はヘッド41を下から見た図である。ヘッド41の下面には、ブラックインクノズル群Kと、シアンインクノズル群Cと、マゼンタインクノズル群Mと、イエローインクノズル群Yが形成されている。各ノズル群は、各色のインクを吐出するための吐出口であるノズルを複数個(本実施形態では180個)備えている。
各ノズル群の複数のノズルは、搬送方向に沿って、一定の間隔(ノズルピッチ:k・D)でそれぞれ整列している。ここで、Dは、搬送方向における最小のドットピッチ(つまり、紙Sに形成されるドットの最高解像度での間隔)である。また、kは、1以上の整数である。例えば、ノズルピッチが180dpi(1/180インチ)であって、搬送方向のドットピッチが720dpi(1/720インチ)である場合、k=4である。
各ノズル群のノズルは、下流側のノズルほど小さい数の番号が付されている(♯1〜♯180)。つまり、ノズル♯1は、ノズル♯180よりも搬送方向の下流側に位置している。なお、前述の光学センサー54は、キャリッジ31において、紙搬送方向の位置に関して、一番上流側にあるノズル♯180とほぼ同じ位置にある。
各ノズルには、それぞれピエゾ素子(不図示)が対応して設けられている。このピエゾ素子の駆動に基づいてノズルからインク滴が吐出される。
【0028】
===エンコーダーについて===
次に、リニア式エンコーダー51、及び、ロータリー式エンコーダー52について説明する。
図5は、キャリッジ31に取付けられたリニア式エンコーダー51の構成を模式的に示した説明図である。図5に示したリニア式エンコーダー51は、発光ダイオード51Aと、コリメーターレンズ51Bと、検出処理部51Cとを備えている。検出処理部51Cは、複数(例えば4個)のフォトダイオード51Dと、信号処理回路51Eと、例えば2個のコンパレーター51Fa、51Fbとを有している。
発光ダイオード51Aの両端に抵抗を介して電圧VCCが印加されると、発光ダイオード51Aから光が発せられる。この光はコリメーターレンズ51Bにより平行光に集光されて符号板512を通過する。符号板512には、所定の間隔(例えば1/180インチ)毎にスリットが設けられている。
符号板512を通過した平行光は、図示しない固定スリットを通って各フォトダイオード51Dに入射し、電気信号に変換される。4個のフォトダイオード51Dから出力される電気信号は信号処理回路51Eにおいて信号処理される。また、信号処理回路51Dから出力される信号はコンパレーター51Fa、51Fbにおいて比較され、比較結果がパルスとして出力される。コンパレーター51Fa、51Fbから出力されるパルスENC−A、ENC−Bがリニア式エンコーダー51の出力となる。
【0029】
図6A及び図6Bは、リニア式エンコーダー51の2つの出力信号の波形を示したタイミングチャートである。図6Aは、キャリッジモーター正転時におけるタイミングチャートであり、図6Bはキャリッジモーター逆転時におけるタイミングチャートである。図に示すように、キャリッジモーター正転時及び逆転時のいずれの場合も、パルスENC−AとパルスENC−Bとは位相が90度だけ異なっている。キャリッジモーター32が正転しているとき、即ち、キャリッジ31が主走査方向に移動しているときは、図6Aに示すように、パルスENC−AはパルスENC−Bよりも90度だけ位相が進み、キャリッジモーター32が逆転しているときは、図6Bに示すように、パルスENC−AはパルスENC−Bよりも90度だけ位相が遅れる。そして、パルスENC−A及びパルスENC−Bの1周期Tは、キャリッジ31が符号板52のスリット間隔を移動する時間に等しい。
【0030】
一方、搬送モーター22用のロータリー式エンコーダー52は、符号板(後述する符号板522)が搬送モーター22の回転に応じて回転する回転円板である以外は、リニア式エンコーダー51と同様の構成となっている。そして、ロータリー式エンコーダー52は、リニア式エンコーダー51と同様に2つの出力パルスENC−A、ENC−Bを出力する。本実施形態のインクジェットプリンターにおいては、ロータリー式エンコーダー用の符号板522に設けられている複数のスリットのスリット間隔は1/180インチであり、搬送モーター22が上記1スリット間隔だけ回転すると、1/1440インチだけ紙送りされる。なお、以下の説明において、搬送モーター22によって紙Sを所定量分搬送することをステップともいう。上述したロータリー式エンコーダー52による搬送モーター22の回転量の検出によって紙Sの搬送量(搬送方向に進んだ量)がわかることになる。
【0031】
===紙送りについて===
前述した搬送ローラー対23及び排紙ローラー対25は、ともに、紙Sを挟持しながら回転することにより、紙Sを搬送方向に搬送する。以下、図2及び図7を参照しつつ紙送り機構、及び、紙Sの搬送態様について説明する。なお、図7は、プリンターの紙送りに関連する部分を詳細に示した透視図である。
【0032】
給紙ローラー21によって供給された紙Sは、大歯車27aの回転軸であるスマップ軸83の周囲に設けられた搬送ローラー23aと、給紙側から送られてきた紙Sを垂直方向下向きに押圧するホルダ89の先端部に設けられた従動ローラー23bと、によって挟持される。なお、大歯車27aは、プリンター1内のフレーム86にねじ85により固定された搬送モーター22により小歯車87を介して駆動される。大歯車27a周囲の所定箇所にはロータリー式エンコーダー52が設けられ、かつ、大歯車27aの回転軸であるスマップ軸83にはロータリー式エンコーダー用の符号板522が連結されている。そして、搬送モーター22が回転することに基づいて大歯車27a及び搬送ローラー23aが回転する。このときロータリー式エンコーダー用の符号板522の回転が検出処理部52Cで検出される。なお、検出処理部52Cによる搬送モーター22の回転量の検出については、前述したリニア式エンコーダー51によるキャリッジモーター32の回転量の検出方法(図4、図5参照)と同様である。
【0033】
このように、紙Sは、搬送ローラー23aと従動ローラー23bの間に挟まれ、搬送ローラー対23のみにより搬送方向下流側に搬送される。紙Sが搬送ローラー対23に挟持された状態を維持したまま搬送方向に搬送されると、紙Sを支持するプラテン24上を通過して紙Sの先端が排紙ローラー対25(排紙ローラー25aと従動ローラー25b)の間に挟まれる。すなわち、紙Sが搬送ローラー対23及び排紙ローラー対25の双方により挟持される。その後、当該双方の協働により、紙Sが更に下流側に搬送される。紙Sが前記双方により挟持された状態で搬送され続けると、やがて、紙Sの後端が搬送ローラー対23から離れる。すなわち、紙Sが前記双方のうちの排紙ローラー対25のみにより挟持されるようになる。その後、紙Sは排紙ローラー対25のみにより下流側へ搬送され続け、最終的にプリンター外へ排出される。なお、排紙ローラー25aは、搬送モーター22により歯車87、歯車27a、歯車27b、歯車88及び歯車27cを介して駆動される。つまり、搬送ローラー23aと排紙ローラー25aは同期して回転する。
また、紙Sがプラテン24上に支持されている間に、キャリッジ31がプラテン24上の空間をガイド軸33に沿って移動方向に移動し、その際にキャリッジ31に搭載されたヘッド41からインクが吐出されて印刷が行われる。
【0034】
===スキューの検出について===
紙Sが搬送方向に対して斜めに傾いた状態で搬送されることがある。このように紙Sが斜めに傾いて進むことを斜行(スキュー)という。スキューが発生すると、例えば、全面印刷を行う場合、印刷されない部分(余白部分)が発生するおそれがある。そこで、本実施形態では、前述した給紙処理の際にスキューの検出を行っている。
【0035】
<比較例>
図8は、比較例におけるセンサーの配置を示す図である。この比較例では、搬送ローラー23aよりも搬送方向の上流側に2つのセンサー(紙検出センサー53a及び紙検出センサー53´)が固定して設けられている。また、この2つのセンサーは、搬送方向の位置が同じになるように設けられており、さらに、移動方向の位置の間隔(差)は、印刷可能な紙Sの紙幅の最小値よりも小さく設定されている。このように2つの紙検出センサー53a、53a´を配置することで、紙Sの斜行を検出することができる。すなわち、一方の紙検出センサーで紙Sを検出するタイミングと、他方の紙検出センサーで紙Sを検出するタイミングとが異なればスキューが発生したと判断できる。また、2つのセンサーで同時に紙Sを検出できれば、スキューが発生していないと判断できる。
しかしながら、2つのセンサーによって検出される範囲(移動方向の間隔)が紙Sの先端の内側の一部であるため、誤差が生じるおそれがあった。特に、大きいサイズの紙Sに印刷を行う場合、スキュー検出の誤差が大きくなるおそれがあった。このように、スキュー検出の精度が低下するおそれがあった。
そこで、本実施形態では、スキューの検出の精度の向上を図るようにしている。
【0036】
<本実施形態>
図9は、本実施形態のスキュー検出処理を示すフロー図である。この図9に示すフローは、図3の給紙処理(S002)の際に行われるものである。また、図10A〜図10Dは、本実施形態のスキュー検出の様子を示す概略図である。なお、図10A〜図10Dは、印刷領域付近を上から見た図である。また、側部ガイド板26aは、移動方向の位置が固定された固定ガイドであり、側部ガイド板26bは、移動方向の位置が可変の可動ガイドである。この側部ガイド板26bの移動方向の位置を調整することによって、ガイド板間の間隔を媒体幅に合わせることができる。
【0037】
本実施形態では、紙検出センサー53は、側部ガイド板26aの紙Sとの接触面側(移動方向の一端側)に設けられている。このように側部ガイド板26aに紙検出センサー53を設けることによって、搬送ローラー対23aに供給される紙の搬送方向の端部(先端、後端)を確実に検出できる。
なお、比較例では、紙検出センサー53と紙検出センサー53´を用いてスキューを検出していたのに対し、本実施形態では、紙検出センサー53と、キャリッジ31に設けられた光学センサー54を用いてスキューの検出を行う。
【0038】
まず、コントローラー60は、給紙ローラー21を回転させて紙Sの給紙を開始する(図9、S101)。そして、コントローラー60は、紙検出センサー53によって紙Sが検出されたか否かの判断を行う(S102)。図10Aのように、まだ紙センサー53によって紙Sが検出されないと(S102でNO)、さらに給紙ローラー21によって紙Sを搬送方向に搬送させる。そして、図10Bのように、紙検出センサー53によって紙Sが検出されると(S102でYES)、コントローラー60は、そこから、所定量(所定ステップ)紙Sを搬送方向に搬送させる(S103)。これにより、図10Cに示すように、紙Sは搬送ローラー対23に挟持されて、紙Sの先端が搬送ローラー23aよりも搬送方向の下流側に位置するようになる。
【0039】
次に、コントローラー60は、図10Dに示すように、キャリッジ31を移動方向に移動させて、キャリッジ31に設けられた光学センサー54によって紙Sの移動方向の端を検出させる(S104)。
そして、コントローラー60は、紙検出センサー53の検出結果と光学センサー54の検出結果に基づいてスキュー量の算出を行い(S105)、紙Sがスキューしているか否かの判断を行う(S106)。
【0040】
図11A〜図11Cは、スキューの有無の判断についての一例を示す説明図である。なお、図では説明の都合上キャリッジ31及びヘッド41の図示を省略している。また、各図において斜線で示す紙Sは、紙検出センサー53aで検出されたときの状態を示し、実線で示す紙Sは、それから所定の搬送量(hとする)だけ搬送された後の状態を示している。また、各図において一点鎖線は、紙検出センサー53の移動方向の位置を示している。
【0041】
図11Aでは、紙Sがスキューしていない。この場合、紙検出センサー53aによって検出された紙Sの先端(点dとする)が、搬送量hだけ搬送されることで点d´に移動する。この状態において、キャリッジ31を移動させて光学センサー54で紙Sの移動方向端を検出した結果から得られる一点鎖線と紙S端との距離をlとする。
【0042】
図11Bでは、紙Sが搬送方向に対して右側(移動方向の一端側)にスキューしている。この場合、紙Sの先端部分のうち点dよりも移動方向の他端側の点dが紙検出センサーによって検出される。この点dは、紙Sが搬送量hだけ搬送されることで点d´に移動する。そして、キャリッジ31を移動させて光学センサー54で紙Sの移動方向端を検出した結果から得られる距離lは、前述のスキューしていない場合の距離(l)よりも大きくなる。
【0043】
図11Cでは、紙Sが搬送方向に対して左側(移動方向の他端側)にスキューしている。この場合、紙Sの先端部分のうち点dよりも移動方向の一端側の点dが紙検出センサーによって検出される。この点dは、紙Sが搬送量hだけ搬送されることで点d´に移動する。そして、キャリッジ31を移動させて光学センサー54で紙Sの移動方向端を検出した結果から得られる距離lは、前述のスキューしていない場合の距離(l)よりも小さくなる。
【0044】
このように、搬送ローラー23aよりも搬送方向上流側に設けられた紙検出センサー53と、キャリッジ31に設けられた光学センサー54とによって、紙Sのスキューの有無を検出することができる。本実施形態では、キャリッジ31の光学センサー54を用いて紙端を検出しており、その結果からスキューを検出している。このように、キャリッジ31に設けられた光学センサーを利用してスキューの検出を行っているので、印刷する紙Sの種類(サイズ)にかかわらずに、確実に紙Sの端を検出することができる。これにより、センサー間の間隔(距離l)を大きくとることができ、スキューの検出の精度を向上させることができる。
【0045】
図9において、紙Sがスキューしていない場合(S106でNO)は、搬送ローラー23aによって、その紙Sを頭出し位置に搬送させ(S107)、ドット形成処理を実行させる(図3、S103)。
紙Sがスキューしている場合(S106でYES)は、そのスキュー量が所定値(以下、閾値ともいう)内か否かを判断する(S108)。スキュー量が所定値内の場合(S108でNO)、補正処理を行い(S109)、その後、ステップS107を実行する。本実施形態では、補正処理として、紙Sを一旦、搬送ローラー23aの上流側まで逆方向に搬送させた後、紙Sの傾きを調整して、再度搬送ローラー23aに搬送する処理を行う。なお、これには限られず、例えば、紙Sへの印刷範囲を調整するような補正処理を行うようにしてもよい。
一方、スキュー量が閾値よりも大きい場合(S108でYES)、コントローラー60は、その紙Sには印刷を行わずに、当該紙Sをそのまま排紙させ(S110)、ステップS101に戻り次の紙Sを給紙させる。
【0046】
以上、説明したように、本実施形態では、紙Sを搬送方向に搬送する搬送ローラー23aと、搬送ローラー23aよりも搬送方向の下流側でヘッド41を移動方向に移動させるキャリッジ31と、搬送ローラー23aよりも搬送方向の上流側に設けられた紙検出センサー53と、キャリッジ31に設けられた光学センサー54とを有している。
そして、紙検出センサー53と光学センサー54による紙Sの検出結果に基づいて、紙Sの搬送時のスキューを検出している。こうすることにより、光学センサー54によって紙Sの端(移動方向の端)を確実に検出できるので、比較例と比べて検出範囲を広げることができる。よって、検出精度の向上を図ることができる。
【0047】
また、検出されたスキュー量が閾値を超えた場合、その紙Sには印刷を行わずに排紙するようにしている。これにより、印刷不良を低減することができる。
また、光学センサー54はキャリッジ31に設けられているので、紙Sの端部を検出する位置が紙Sの種類(大きさ)によって異なる。これにより、紙Sの種類(大きさ)にかかわらずに、紙Sの端部を確実に検出することができ、斜行の検出の精度を高めることができる。
また、光学センサー54は、キャリッジ31において、キャリッジ31のホームポジションからの距離が最も大きくなる位置に設けられている。これにより、キャリッジ31の移動量を低減できるとともに、斜行をより早く検出することができる。
【0048】
===その他の実施形態===
上記の実施形態は、主としてプリンターについて記載されているが、その中には、印刷装置、記録装置、液体の吐出装置、印刷方法、記録方法、液体の吐出方法、印刷システム、記録システム、コンピュータシステム、プログラム、プログラムを記憶した記憶媒体等の開示が含まれていることは言うまでもない。
また、一実施形態としてのプリンター等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
【0049】
<インクについて>
前述の実施形態は、プリンターの実施形態だったので、インクをノズルから吐出しているが、このインクは水性でも良いし、油性でも良い。また、ノズルから吐出する流体は、インクに限られるものではない。例えば、金属材料、有機材料(特に高分子材料)、磁性材料、導電性材料、配線材料、成膜材料、電子インク、加工液、遺伝子溶液などを含む液体(水も含む)をノズルから吐出しても良い。
【0050】
<インクの吐出方式について>
前述の実施形態では、インクを吐出する方式はピエゾ素子を用いるものであったがこれには限定されない。例えば、発熱素子を用いてノズル内に気泡を発生させ該気泡によってインクを吐出させるものであってもよい。
【0051】
<側部ガイド板について>
前述の実施形態では、側部ガイド板26aが固定ガイドであり、側部ガイド板26bが可動ガイドであったが、これには限定されない。例えば、側部ガイド板26aが可動ガイドであり、側部ガイド板26bが固定ガイドであってもよい。また両方が可動ガイドであってもいし、両方が固定ガイドであってもよい。
【0052】
<紙検出センサーについて>
前述の実施形態では紙検出センサー53は側部ガイド板26aに設けられていたが、これには限られず、搬送ローラー23aよりも搬送方向の上流に設けられていればよい。例えば、比較例と同様に、搬送経路上の部材に紙検出センサー53を固定して設けても良い。
【0053】
<光学センサーについて>
前述の実施形態では、光学センサー54は、キャリッジ31において搬送方向上流側で、且つ、移動方向の一端側(ホームポジションから遠い側)の端に設けられていた。こうすることにより、紙Sの端部を検出する際のキャリッジ31の移動量を小さくするとともに斜行の検出をより早くすることができる。ただし、これには限られず、例えば、キャリッジ31の移動方向の他端側(ホームポジションに近い側)に光学センサー54を設けてもよい。この場合も、キャリッジ31を移動方向に移動させることによって紙Sの端部を確実に検出できるので、スキュー検出の精度の向上を図ることができる。
【符号の説明】
【0054】
1 プリンター
20 搬送ユニット、21 給紙ローラー、22 搬送モーター(PFモーター)、
23 搬送ローラー対、23a 搬送ローラー、23b 従動ローラー、
24 プラテン、25 排紙ローラー対、
25a 排紙ローラー、25b 従動ローラー、
26a,26b 側部ガイド板、27a 大歯車、27b,27c 歯車、
30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、
32 キャリッジモーター(CRモーター)、33 ガイド軸、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、
50 検出器群、51 リニア式エンコーダー、512 符号板、
51A 発光ダイオード、51B コリメーターレンズ、51C 検出処理部、
51D フォトダイオード、51E 信号処理回路、
51Fa,51Fb コンパレーター、
52 ロータリー式エンコーダー、522 符号板、52C 検出処理部、
53a,53b 紙検出センサー、54 光学センサー、
60 コントローラー、61 インターフェイス部、62 CPU、
63 メモリー、64 ユニット制御回路、
83 スマップ軸、85 ねじ、86 フレーム、
87 小歯車、88 歯車、89 ホルダ、
110 コンピューター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体を搬送方向に搬送する搬送ローラーと、
前記搬送ローラーよりも前記搬送方向の下流側に配置され、インクを吐出するヘッドを前記搬送方向と交差する交差方向に移動させるキャリッジと、
前記搬送ローラーよりも前記搬送方向の上流側に設けられた第1媒体検出センサーと、
前記キャリッジに設けられた第2媒体検出センサーと、
を備え、前記第1媒体検出センサー及び前記第2媒体検出センサーの検出結果に基づいて、媒体の搬送時の斜行を検出することを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
請求項1に記載の印刷装置であって、
検出された斜行量が所定値を超えた場合、印刷を行わずに当該媒体を排紙する
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の印刷装置であって、
前記第2媒体検出センサーの検出位置は媒体によって異なる
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項4】
請求項1〜3の何れかに記載の印刷装置であって、
前記第2媒体検出センサーは、媒体の幅を検出するものである
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項5】
請求項1〜4の何れかに記載の印刷装置であって、
前記第2媒体検出センサーは、媒体の頭出しを行うものである
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項6】
請求項1〜5の何れかに記載の印刷装置であって、
前記第2媒体検出センサーは、前記キャリッジが移動する際に、当該キャリッジの移動の基点からの前記交差方向の距離が最も大きくなる位置に設けられている
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項7】
搬送ローラーと、前記搬送ローラーよりも前記搬送方向の下流側に配置され、インクを吐出するヘッドを前記搬送方向と交差する交差方向に移動させるキャリッジと、前記搬送ローラーよりも前記搬送方向の上流側に設けられた第1媒体検出センサーと、前記キャリッジに設けられた第2媒体検出センサーと、を備えた印刷装置における印刷方法であって、
前記第1媒体検出センサーによって媒体を検出することと、
前記搬送ローラーで媒体を前記搬送方向に搬送することと、
前記キャリッジを前記交差方向に移動させるとともに、前記キャリッジの前記第2媒体検出センサーによって媒体を検出することと、
前記第1媒体検出センサー及び前記第2媒体検出センサーの検出結果に基づいて媒体の搬送時の斜行を検出することと、
を有することを特徴とする印刷方法。
【請求項8】
搬送ローラーと、前記搬送ローラーよりも前記搬送方向の下流側に配置され、インクを吐出するヘッドを前記搬送方向と交差する交差方向に移動させるキャリッジと、前記搬送ローラーよりも前記搬送方向の上流側に設けられた第1媒体検出センサーと、前記キャリッジに設けられた第2媒体検出センサーと、を備えた印刷装置に、
前記第1媒体検出センサーに媒体を検出させ、
前記搬送ローラーに媒体を搬送方向に搬送させ、
前記キャリッジを前記交差方向に移動させるとともに、前記第2媒体検出センサーに媒体を検出させ、
前記第1媒体検出センサー及び前記第2媒体検出センサーの検出結果に基づいて媒体の搬送時の斜行を検出させる、
機能を実現させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−153061(P2012−153061A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−15472(P2011−15472)
【出願日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】