説明

即席麺収納容器の開口部の縁部に取り付けるクリップ

【課題】 開口部が円形状の即席麺収納容器21において、常に容器21の身近なところに備えられ、脱着が容易で、容器21の内部の熱が逃げにくくなるクリップを提供する。
【解決手段】 断面は概ねコの字形状で、コの字形状の上あご1は下あご2より長い弓形状クリップ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【技術分野】
【0001】
この発明は、開口部が円形状の即席麺収納容器の開口部の縁部に取り付けるクリップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
開口部が円形状のカップ麺といわれるものの中には次のような食し方がある。
容器の開口部の縁部に密着している蓋の縁部を半円弧分ほど剥がして開け、容器の中に入っている包装袋に収納されている具やスープの素を取り出し、包装袋を開封して具やスープの素を再び容器の中に入れる。
次に、容器の中に熱湯を注ぎ、数分間蓋をしてから食する。
しかし、容器の開口部の縁部と蓋の縁部を一度分離すると、蓋の縁部は容器の開口部の縁部にくっつかない。これでは、容器の内部の熱が逃げてしまう。そのため、蓋の縁部と容器の開口部の縁部を粘着テープや文房具のクリップで止めたり、蓋をしてから蓋の上に物を置いたりしていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これには、次のような欠点があった。
1:粘着テープで止める場合、貼ったり剥がしたりが面倒である。
2:文房具のクリップで止める場合、クリップが常に傍にあるとは限らない。
3:蓋の上に物を置く場合、適当な大きさや重さの物が常に傍にあるとは限らない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
このため、開口部が円形状の即席麺収納容器21において、常に容器21の身近なところに備えられ、脱着が容易で、容器21の内部の熱が逃げにくくなるクリップを提供しようと考えた。
まず請求項1の弓形状クリップ3を発明した。この発明は下記の構成からなっている。
(イ)断面は概ねコの字形状である。
(ロ)上記のコの字形状の上あご1は下あご2より長い。
【0005】
次に、請求項2の弓形状クリップ33を発明した。この発明は下記の構成からなっている。
上あご1の両端を長手方向に延長した請求項1の弓形状クリップ。
【発明の効果】
【0006】
1:本発明は小型なので、容器の中に入れておいても良く、あらかじめ、容器の縁部に取り付けておいても良いので、容器に常備できる。
2:本発明はコの字形状なので、脱着が容易にできる。
3:本発明は弓形状をしているので、剥がした蓋の縁部12のほとんどを、容器の開口部の縁部22に押さえ付けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
本発明は、一度剥がした蓋の縁部12が容器の開口部の縁部22に接し、容器21の内部の熱を逃げにくくすればすればその目的は達せられる。
まず請求項1の弓形状クリップ3を発明した。この発明は下記の構成からなっている。
(イ)断面は概ねコの字形状である。
(ロ)上記のコの字形状の上あご1は下あご2より長い。
【0008】
断面をコの字形状にするのは蓋の縁部12と容器の開口部の縁部22を挟むためであり、弓形状にするのは、即席麺収納容器21の開口部が円形状になっているので、剥がした蓋の縁部12のほとんどを容器の縁22に密着させるためである。
【0009】
コの字形状の上あご1が下あご2より長いのは、剥がした蓋の縁部12を容器の縁部22に安定して挟むためである。
【0010】
本発明の材質は、硬質でかつ弾性体でかつ軽量なものが適している。ゴム、発泡スチロール、プラスチックなどが考えられるが、食品関係の発明品なのでプラスチックが最適である。
【0011】
次に、請求項2の弓形状クリップ33を発明した。この発明は下記の構成からなっている。
上あご1の両端を長手方向に延長した請求項1の弓形状クリップ。
これは、容器21の蓋11には、蓋11を剥がし易いようにつまみ13が設けられていることがあるが、この部分は請求項1のクリップ3では挟みにくいので、つまみ13を容器の開口部の縁部22に押さえ付けるために、請求項1の上あご1の両端を長手方向に延長した。
【実施例】
【0101】
請求項1の場合、蓋の縁部12を剥がしていない部分の縁部と容器の開口部の縁部22を本発明で挟む。そして、本発明を、つまみ13の部分まで縁部を滑らせる。つまみ13の部分は挟みにくいので挟まない。
一つの容器に本発明を2つ用意すれば、つまみ13部分を除く蓋を剥がした部分をほとんど挟むことができる。
【0102】
請求項2の場合、蓋の縁部12を剥がしていない部分の縁部と容器の開口部の縁部22を本発明で挟む。このとき、上あご31が蓋の縁部12を、下あごが32容器の開口部の縁部22を挟むようにして取り付ける。そして、本発明を、つまみ13の部分まで縁部を滑らせる。つまみ13の部分は挟みにくいので挟まず、上あご31がつまみ13の部分を半分ほど押さえられるところまで移動させる。
一つの容器に本発明を2つ用意すれば、蓋の縁部12を剥がした部分をほとんど挟んだり押さえることができる。
【産業上の利用可能性】
【0103】
本発明は容器に応じて大きさを変えれば、開口部が円形状の即席麺収納容器のすべてに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0200】
図1は、請求項1の本発明の断面図と請求項1の本発明で蓋の縁部と容器の開口部の縁部とを挟んでいる図である。
図2は、請求項1の本発明の平面図と請求項1の本発明で蓋の縁部と容器の開口部と縁部とを挟んでいる図である。
図3は、請求項2の本発明の底面図である。
【符号の説明】
【0300】
1 上あご 2 下あご 3 クリップ
11 蓋 12 蓋の縁部 13 つまみ
21 容器 22 容器の縁部
31 上あご 32 下あご 33 クリップ
【図1】

【図2】

【図3】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
(イ)断面は概ねコの字形状である。
(ロ)上記のコの字形状の上あご1は下あご2より長い。
以上の構成からなる弓形状クリップ。
【請求項2】
上あご1の両端を長手方向に延長した請求項1の弓形状クリップ。

【公開番号】特開2006−46625(P2006−46625A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−254977(P2004−254977)
【出願日】平成16年8月5日(2004.8.5)
【出願人】(504332746)
【Fターム(参考)】