説明

原稿読取装置

【課題】 構成が大型化及び複雑化することなく、硬質性のカード原稿をシート原稿と同様に一括して連続読み取りすることが可能な原稿読取装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 シート原稿S及びカード原稿Cを載置可能な原稿載置トレイと、該原稿載置トレイ上の原稿を搬送する搬送手段21と、該搬送手段21によって搬送された原稿を読み取るプラテン6とを備えた原稿読取装置において、前記原稿載置トレイからプラテン6に向けて設けられる第1ガイド部材26と、この第1ガイド部材26の一部に開設され、原稿載置トレイから第1ガイド部材26上に搬送されたカード原稿Cを第1ガイド部材26の下方に案内する開口部38と、この開口部38から前記第1ガイド部材26の下方に案内されたカード原稿Cを前記プラテン6に向けて案内する第2ガイド部材27とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿読取装置に関し、詳しくは、通常のシート原稿とクレジットカードなどのカード原稿を一括して自動読取可能な原稿読取装置に関する。
【背景技術】
【0002】
原稿を多く扱う複写機やスキャナ等の画像形成装置においては、原稿を自動的に画像読取部(プラテン)上に搬送するADF(オート・ドキュメント・フィーダ)と称される原稿搬送ユニットが用いられている。
【0003】
従来、原稿搬送ユニットが搭載された原稿読取装置では、原稿を読み取るための光学系の読取ユニットを備え、この読取ユニットをプラテンの読取位置の下方で静止させ、原稿送り装置によってプラテン上を一定速度で搬送される原稿の画像を読み取るシートスルー読取機構と、プラテン上に原稿を載置して読取ユニットを移動させることによって原稿を読み取るフラットベッド読取機構とを有するものが知られている。前記フラットベッド読取機構にあっては、原稿搬送ユニットがプラテンの上面を解放するようにして開閉自在に設けられる。そして、この原稿搬送ユニットを解放状態にすることで、プラテン上に載置した原稿を静止して読み取ることができるようになっている(特許文献1)。
【0004】
従来は、主に紙などのシート原稿を読み取りや複写の対象としていたが、最近ではクレジットカードやキャッシュカードあるいはカード化された各種の会員証や証明書などのカード原稿についても読取処理やそのまま印刷して管理する場合が増えてきている。前記カード原稿は、シート原稿に比べてサイズが小さく、また、プラスチックあるいは厚紙をラミネート等した硬質部材で形成されているため、シートスルー読取機構を有した構造の搬送装置では搬送や読み取りに支障が生じたり、カード原稿が変形あるいは破損したりする場合があった。特に、原稿の搬送路に屈曲部を有した搬送装置にあっては、搬送させること自体が困難であった。
【0005】
このような問題を解決するために、特許文献2にはシート原稿用の給紙部とカード原稿用の給紙部とを別々に設け、カード原稿用の給紙部については、給紙から読取部までの搬送経路を直線的に形成することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平11−349183号公報
【特許文献2】特開2008−285259号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献2に開示されている原稿読取装置にあっては、シート原稿とカード原稿の給紙部をそれぞれ別々に設けているので、装置の大型化や部品点数の増大による装置構成の複雑化を招いている。また、シート原稿とカード原稿とを別々の異なる給紙部に分けてセットしなければならないため、取り扱いの煩わしさが生じるといった問題があった。
【0008】
このように、従来の複写機やスキャナ等の画像形成装置にあっては、シートスルー読取方式によって、通常のシート原稿と硬質性のカード原稿とを混在させ、且つ、一括して連続読取を行えるように構成した例はなく、また、そのような提案もなされていなかった。
【0009】
そこで本発明は、構成が大型化及び複雑化することなく、硬質性のカード原稿をシート原稿と同様に一括して連続読み取りすることが可能な原稿読取装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の原稿読取装置は、シート原稿及びカード原稿を載置可能な原稿載置トレイと、該原稿載置トレイ上の原稿を搬送する搬送手段と、該搬送手段によって搬送された原稿を読み取るプラテンとを備えた原稿読取装置において、前記原稿載置トレイからプラテンに向けて設けられる第1ガイド部材と、この第1ガイド部材の一部に開設され、原稿載置トレイから第1ガイド部材上に搬送されたカード原稿を第1ガイド部材の下方に案内する開口部と、この開口部から前記第1ガイド部材の下方に案内されたカード原稿を前記プラテンに向けて案内する第2ガイド部材とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の原稿読取装置によれば、シート原稿又はカード原稿が複数載置された原稿載置トレイからプラテンに向けて原稿を搬送する際、搬送されてくる原稿がカード原稿である場合に、このカード原稿を、主にシート原稿を搬送するための傾斜した第1ガイド部材からこの第1ガイド部材の下方に位置している第2ガイド部材上に案内することで、前記プラテンに向けて屈曲させることなく搬送させることができる。これによって、カード原稿もシート原稿と同様に連続して読み取ることができると共に、カード原稿を変形あるいは破損させることもない。また、前記第2ガイド部が第1ガイド部の下方に設けられるため、搬送スペースもコンパクトとなる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係る原稿読取装置の全体構成を示す断面図である。
【図2】第1実施形態の搬送手段の概略構成を示す斜視図である。
【図3】上記第1実施形態の搬送手段におけるカード原稿の搬送状態を示す説明図である。
【図4】第2実施形態の搬送手段の概略構成を示す斜視図である。
【図5】上記第2実施形態の搬送手段におけるカード原稿の搬送状態を示す説明図である。
【図6】第1ガイド部材に設ける開口部の他の実施形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しつつ本発明に係る原稿読取装置の実施形態を詳細に説明する。図1に示すように本発明の原稿読取装置1は、画像読取部4を有する本体ユニット2と、この本体ユニット2の上方に開閉可能に取り付けられる搬送読取ユニット3とを備えて構成されている。
【0014】
画像読取部4は、光学部5を固定した状態で第1の原稿読取部(第1プラテン)6の原稿読取位置上を通過する原稿を読み取る。また、本体ユニット2の上面には、原稿を載置するための平面スペースを有する第2の原稿読取部(第2プラテン)7が設けられ、このプラテン7上にセットされた原稿に対しては前記画像読取部4の光学部5が移動することによって読み取ることができる。
【0015】
前記画像読取部4は、ランプなどの光源10、複数のミラー11、レンズ16、CCDなどの光電変換素子17等を備える。搬送あるいは載置された原稿には、第1プラテン6又は第2プラテン7を介して光源10から発せられる光が照射される。そして、原稿面に照射されて反射した光を複数のミラー11によって何度か反射させた後、レンズ16を介して光電変換素子17で光電変換することで原稿の画像が読み取られる。
【0016】
次に、搬送読取ユニット3の構成について説明する。この搬送読取ユニット3は、図1に示したように、複数のシート原稿及びカード原稿が載置可能な原稿載置トレイ20と、この原稿載置トレイ20から繰り出されたシート原稿又はカード原稿を1枚に分離する分離パス23、シート原稿を第1プラテン6に向けて搬送するために、前記分離パス23から傾斜した第1搬送パス24、この第1搬送パス24の下方に設けられ、カード原稿を第1プラテン6に向けて直線状に搬送する第2搬送パス25及び各種のローラを有する搬送手段21と、読取処理の終了した原稿を排出する原稿排出トレイ22とを備えている。前記原稿載置トレイ20及び分離パス23は、傾斜した第1搬送パス24に滑らかに繋がる程度の傾斜を持たせている。ここで、シート原稿とは、はがきサイズからA4サイズ程度までの折曲げ容易な紙の原稿をいい、カード原稿とは、クレジットカードやキャッシュカードなどのような板状の樹脂材料や金属材料で形成され、容易に折曲げできないような硬質性のカードを想定している。
【0017】
前記第1搬送パス24は、前記分離パス23から第1プラテン6に向けて下降傾斜して延びる第1ガイド部材26を有し、第2搬送パス25は、前記第1ガイド部材26の下方に設けられている空間部33の底部に位置し、第1プラテン6と略同一平面上に設けられる薄板状の第2ガイド部材27を有して構成されている。この第1搬送パス24と第2搬送パス25は、第1プラテン6に向けて合流する。
【0018】
前記分離パス23には、前記原稿載置トレイ20からシート原稿又はカード原稿を第1ガイド部材26に向けて繰り出す繰出しローラ28が設けられる。この分離パス23上に進められた原稿は、第1ガイド部材26の上端に設けられる分離ローラ29と、この分離ローラ29上にバネ部材によって付勢される分離パッド30によって先端がニップされた状態で第1ガイド部材26上に送り出される。そして、前記原稿は搬送ローラ対31によってニップされ、第1プラテン6に向けてさらに送り出される。
【0019】
また、前記第1ガイド部材26の上流側に配置されている搬送ローラ対31の近傍には、シート原稿又はカード原稿の後端部が通過することを検出するレジストセンサS1が設けられ、排出ローラ対34の近傍には、原稿が排出トレイ22に排出したことを検出する排出センサS2が設けられる。
【0020】
図2は搬送読取ユニット3が本体ユニット2の第1プラテン6及び第2プラテン7上にセットされた状態における前記搬送手段21の概略構成を示したものである。第1ガイド部材26は、四角形状の板状部材によって形成され、下流側端部が第1プラテン6の上流側に接し、上流側が所定の角度を有して傾斜するように配設される。この第1ガイド部材26には、原稿の搬送方向の中央部にカード原稿Cを下方に案内するための開口部38が開設されている。この開口部38は、少なくとも前記カード原稿Cの平面形状よりも大きい開口面積を有して形成される。また、この開口部38の上端面に沿って搬送ローラ対31が設けられる。この搬送ローラ対31は、原稿の搬送方向と直交する方向に複数設けられる。それぞれの搬送ローラ対31は、第1ガイド部材26内で回転自由に組み込まれる従動ローラ31bと、モータ(図示せず)によって回転駆動され、前記従動ローラ31bの上方でニップするように配置される駆動ローラ31aとによって構成されている。
【0021】
前記開口部38の下流側には、原稿の搬送方向と直交する方向に複数のリードローラ32が配置される。このリードローラ32は、第1プラテン6の上流側に接するようにバネ部材(図示せず)等によって付勢配置されると共に、原稿の厚みや搬送状態に応じて一定の範囲で上下に揺動可能となっている。なお、前記リードローラ32は、進入角度の異なる第1ガイド部材26及び第2ガイド部材27を介して搬送されてくるシート原稿やカード原稿を確実にニップして第1プラテン6で読取処理を行わせるため、回転面が摩擦率のゴムやラバーなどの部材によって形成するのが好ましい。
【0022】
前記第1プラテン6の下流側には、第1プラテン6上で読取処理が終了した原稿を排出トレイ22に向けて排出するための排出ローラ対34が設けられる。この排出ローラ対34は、本体ユニット2に組み込まれる従動ローラ34bと、該従動ローラ34bの上方にニップするように配置され、外部からの回転力を受けて回転する駆動ローラ34aとによって構成されている。
【0023】
図4に示すように、原稿が通常のカードサイズよりも大きなシート原稿S(仮想線で示す)の場合は、前記第1ガイド部材26の上面を搬送ローラ対31からリードローラ32に案内され、第1プラテン6上へ送り出されて読取処理が行われた後、排出ローラ対34によって排出される。その際、シート原稿Sは、前記搬送ローラ対31、リードローラ32及び排出ローラ対34の全てのローラによって案内される。
【0024】
一方、前記原稿がカード原稿である場合は、中央部に位置しているそれぞれの搬送ローラ対31、リードローラ32及び排出ローラ対34によって案内される。図3に示すように、カード原稿Cの先端が搬送ローラ対31にニップされると(a)、駆動ローラ31aの回転によって、その先端がリードローラ32に向けて下降する(b)。カード原稿Cの先端がリードローラ32に到達すると(c)、このリードローラ32の回転によって原稿の先端が第1プラテン6上へ移動すると同時に原稿の後端が搬送ローラ対31のニップから外れ、回転し続ける従動ローラ31bにガイドされながら、開口部38からその下の空間部33内に原稿が後端側から落下する(d)。空間部33内に落下した原稿は、第2ガイド部材27上に平行に載置され、リードローラ32の回転によって、そのまま真っすぐ第1プラテン6に搬送され、画像が読み取られる。
【0025】
前記第1ガイド部材26には、図4に示したように、開口部38の少なくとも一部を開閉可能とする可動ガイド部材35を設けることができる。この可動ガイド部材35は、前記開口部38の上流側端部に軸支持され、開口部38の上流側の一部を下方から閉じる位置と、第2ガイド部材27に向けて開く位置との間で開閉可能な可動板36と、この可動板36が常時は開口部38を閉じる方向に付勢する付勢バネ37とを有して構成されている。この可動ガイド部材35は、シート原稿又はカード原稿が開口部38よりも大きなサイズであれば、開口部38上を通過させ、開口部38と同サイズのカード原稿Cが搬送されてきた場合に、その自重によって、可動板36を押し下げるようにして第2ガイド部材27上に落下させることができ、そのまま直線状に第1プラテン6に向けて搬送させることができる。
【0026】
図5は前記可動ガイド部材35の作用を示したものである。カード原稿Cが搬送ローラ対31でニップされて搬送されている間は、前記可動板36がカード原稿Cと平行となるように、開口部38の上流側を下方から支持する位置に付勢バネ37によって保持されている(a)。その後、カード原稿Cの先端がリードローラ32に到達し、後端が搬送ローラ対31から外れて空間部33内に落下する際、カード原稿Cの自重によって、前記可動板36を押し下げようとする。この可動板36の押下げ動作に対して、前記付勢バネ37の付勢力が図中時計回りに作用するため、カード原稿Cをリードローラ32側に押し出すことができる。これによって、第2ガイド部材27上に落下したカード原稿Cの搬送不良を防止することができる。
【0027】
図4及び図5に示した実施形態の可動ガイド部材35は、可動板36を付勢バネ37とカード原稿Cの自重によって開閉するように構成したが、前記可動板36を回転モータやソレノイド等の駆動部材によって開閉可能に取り付けることができる。この場合に、搬送ローラ対31の近傍に配置されているレジストセンサS1がカード原稿Cの後端部を検出することによって、可動板36を開閉制御させるような構成にすることもできる。
【0028】
なお、上記実施形態では、カード原稿が前述したようなクレジットカードサイズを想定しており、搬送ローラ対31によって送り出されたカード原稿の先端がリードローラ32に掛かるように、第1ガイド部材26に設ける開口部38の長さと、搬送ローラ対31とリードローラ32との配設間隔が設定されている。したがって、カード原稿がプラスチック等の硬質性のものに限らず、上記サイズの紙質のものであれば、第2ガイド部材27に沿って直線状に第1プラテン6上に搬送される。
【0029】
前記シート原稿S及びカード原稿Cは、前記リードローラ32によって第1プラテン6上で読取処理が終了した後は、排出ローラ対34にニップされて原稿排出トレイ22に排出される。
【0030】
図2及び図4に示した搬送手段21では、第1ガイド部材26に開設される開口部38をカード原稿Cが落下可能な最小サイズの幅を有して形成したが、図6に示す実施形態における搬送手段41では、第1ガイド部材46に設ける開口部43がリードローラ32に近い下流側の開口幅D1をカード原稿Cと略同じ幅で形成される一方、搬送ローラ対31が配置されている上流側にいくにしたがって開口幅D2を広くして形成した。このように開口部43の上流側を広くしたことで、カード原稿がずれた場合であっても後端が引っ掛かることなくスムーズに第2ガイド部材27上に落下させることができる。また、前記開口部43を上流側から下流側に向かって徐々に幅を狭めることで、カード原稿が搬送ローラ対31によって搬送される間に、リードローラ32に向けて真っすぐに搬送するように補正することができる。これによって、第1プラテン6上において、カード原稿の画像がぶれることなく正確に読み取ることが可能となる。
【0031】
以上、説明したように、本発明の原稿読取装置1は、主にシート原稿を搬送する第1搬送パス24が、傾斜及び屈曲した状態で搬送ガイドするための第1ガイド部材26を有して構成され、この第1ガイド部材26に設けた開口部38の下方の空間部33内にカード原稿を屈曲させずに直線状に搬送ガイドする第2ガイド部材27を有して構成されている。これによって、シートスルー方式によってシート原稿を連続搬送及び読取処理するのと同様に、硬質性のカード原稿も一括した連続読取が可能となる。また、シート原稿とカード原稿とを混在してセットすることができるので、取り扱いも容易となる。
【符号の説明】
【0032】
S シート原稿
C カード原稿
S1 レジストセンサ
S2 排出センサ
1 原稿読取装置
2 本体ユニット
3 搬送読取ユニット
4 画像読取部
5 光学部
6 第1プラテン
7 第2プラテン
10 光源
11 ミラー
16 レンズ
17 光電変換素子
20 原稿載置トレイ
21 搬送手段
22 原稿排出トレイ
23 分離パス
24 第1搬送パス
25 第2搬送パス
26 第1ガイド部材
27 第2ガイド部材
28 繰出しローラ
29 分離ローラ
30 分離パッド
31 搬送ローラ対
31a 駆動ローラ
31b 従動ローラ
32 リードローラ
33 空間部
34 排出ローラ対
35 可動ガイド部材
36 可動板
37 付勢バネ
38 開口部
41 搬送手段
43 開口部
46 第1ガイド部材


【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート原稿及びカード原稿を載置可能な原稿載置トレイと、該原稿載置トレイ上の原稿を搬送する搬送手段と、該搬送手段によって搬送された原稿を読み取るプラテンとを備えた原稿読取装置において、
前記原稿載置トレイからプラテンに向けて設けられる第1ガイド部材と、
この第1ガイド部材の一部に開設され、原稿載置トレイから第1ガイド部材上に搬送されたカード原稿を第1ガイド部材の下方に案内する開口部と、
この開口部から前記第1ガイド部材の下方に案内されたカード原稿を前記プラテンに向けて案内する第2ガイド部材とを備えたことを特徴とする原稿読取装置。
【請求項2】
前記第1ガイド部材は原稿載置トレイからプラテンに向けて下方に傾斜して設けられ、前記第2ガイド部材はプラテンと略同一平面上に設けられている請求項1に記載の原稿読取装置。
【請求項3】
前記開口部は、少なくともカード原稿の平面形状よりも大きい開口面積を有する請求項1に記載の原稿読取装置。
【請求項4】
前記第1ガイド部材に設けられた開口部の上流側には、シート原稿又はカード原稿をニップした状態で下流側のプラテンに向けて案内する搬送ローラ対を備える請求項1に記載の原稿読取装置。
【請求項5】
前記第1ガイド部材の下流側には上下に揺動するリードローラが設けられ、第1ガイド部材によって案内されるシート原稿又は第2ガイド部材によって案内されるカード原稿が前記リードローラによって搬送される請求項1に記載の原稿読取装置。
【請求項6】
前記第1ガイド部材には、開口部を開閉する可動板が取り付けられ、この可動板は、前記第1ガイド部材の開口部上にカード原稿が案内されたときに下方に回動して開口部を開くように構成されている請求項1に記載の原稿読取装置。
【請求項7】
前記開口部は、カード原稿の搬送方向の上流側から下流側に向けて開口幅が徐々に狭くなるように形成される請求項1に記載の原稿読取装置。
【請求項8】
画像が形成されたシート原稿及びカード原稿を載置可能な原稿載置トレイと、該原稿載置トレイのシート原稿及びカード原稿を搬送する搬送手段と、該搬送手段によって搬送されたシート原稿及びカード原稿を読み取るプラテンとを備えた原稿読取装置において、
前記プラテンの上面に対して所定角度傾くようにして設けられ、シート原稿をプラテンの斜め上方からこのプラテンに案内する第1ガイド部材と、
該第1ガイド部材の下方で前記プラテンと平行に配置され、カード原稿をプラテンに案内する第2ガイド部材とを設け、
前記第1ガイド部材に開口部を形成すると共に、この開口部の下方に前記第2ガイド部材に連通する空間部を設け、この空間部を介して第2ガイド部材にカード原稿を案内することを特徴とする原稿読取装置。
【請求項9】
前記第1ガイド部材によって前記プラテンに案内されるシート原稿を該プラテンの上面に沿って案内すると共に、前記第1ガイド部材の開口部から前記第2ガイド部材に案内されたカード原稿を該第2ガイド部材からプラテンの上面に沿って案内するリードローラを設けた請求項8に記載の原稿読取装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−15677(P2012−15677A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−148556(P2010−148556)
【出願日】平成22年6月30日(2010.6.30)
【出願人】(000231589)ニスカ株式会社 (568)
【Fターム(参考)】