説明

双方向データ配置システム、アクセス解析サーバ、データ移動サーバ、双方向データ配置方法、及び、プログラム

【課題】安価なストレージと高価なストレージとを組み合わせた低コストなストレージシステムにおいて、データアクセス速度低下を抑制可能なデータ移動処理ができる双方向データ配置システムの提供。
【解決手段】双方向データ配置システム1において、アクセス解析サーバ10が、クライアント端末50とAPサーバ40との通信のパケットを取得し、取得したパケットに基づき、1次ストレージ41と2次ストレージ42とが記憶するデータごとのアクセス回数に応じたアクセス情報をデータベース装置20に書き込み、データ移動サーバ30が、データベース装置20に記憶されるアクセス情報を読み出し、記憶部33の設定ファイル33γの判定条件に基づきデータの移動先を判定し、1次ストレージ41と2次ストレージ42との間で双方向にデータを移動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、種類の異なる複数のストレージ装置に記憶されるデータを移動する双方向データ配置システム、アクセス解析サーバ、データ移動サーバ、双方向データ配置方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報の電子化に伴い、ストレージシステム分野が注目されている。このストレージシステムにおいて、安価な民生用ストレージを利用したNAS(Network Attached Storage)には容量追加が簡単なものもあるが、ネットワークを経由してアクセスするため、転送速度のパフォーマンスに難がある。一方、サーバに直接接続し、高速な読み書きに適しているDAS(Direct Attached Storage)などのストレージがあるが、一般に高価であり、容量追加が難しいなど、拡張性に難がある。
また、高信頼・高価なストレージ(1次)と低信頼・安価なストレージ(2次)を組み合わせて階層化ストレージを構成する製品もある。さらに、特許文献1に示されるように、データのライフサイクル及びデータの種類に基づいて、1次ストレージと2次ストレージとにおいてデータを再配置する技術がある。
【特許文献1】特開2004−295457号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した1次ストレージと2次ストレージとを組み合わせた製品においては、データのアーカイブを目的としているため、1次ストレージから2次ストレージへの一方向のデータ移動が前提となっている。したがって、一旦2次ストレージにデータを移動すると、再び1次側に戻す仕組みがない。また、2次ストレージへのアクセス速度は遅いため、2次側にあるデータへの読み書きが頻発すると、全体のデータアクセス速度が低下してしまうという問題がある。
また、特許文献1に示されるデータ再配置の技術は、ファイルの生成期から1ヵ月までは更新期、1ヵ月後からは参照期と定められており、参照期に値するファイルはファイルI/Oの効率がよいディスクにデータを移動させ、全てのデータに統一されたライフサイクルを適用するため、適切なデータの再配置を行うことができないという問題がある。
【0004】
本発明は、このような事情を考慮し、上記の問題を解決すべくなされたもので、その目的は、安価なストレージと高価なストレージとを組み合わせた低コストなストレージシステムにおいて、データアクセス速度低下を抑制可能なデータ移動処理ができる双方向データ配置システム、データ移動サーバ、アクセス解析サーバ、双方向データ配置方法、及び、プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記問題を解決するために、本発明は、一次ストレージ装置又は、二次ストレージ装置のいずれかに記憶されるデータのアクセス要求信号を含むパケットを送信するクライアント端末と、クライアント端末からアクセス要求信号に応答するサーバ(例えば、実施形態におけるAPサーバ40)と、サーバに接続し、データを第1記憶領域(例えば、実施形態におけるディレクトリA)に記憶する一次ストレージ装置と、一次ストレージ装置と異なる種類の記憶装置であり、データを第2記憶領域(例えば、実施形態におけるディレクトリB)に記憶する二次ストレージ装置と、アクセス解析サーバと、アクセス分析情報を記憶するアクセス分析情報記憶装置(例えば、実施形態におけるデータベース装置20)と、データ移動サーバとがネットワークを介してそれぞれ接続される双方向データ配置システムであって、一次ストレージ装置が、二次ストレージ装置が備える第2記憶領域に仮想的に接続され(例えば、実施形態におけるNFS接続)、当該第2記憶領域のデータの読み出し処理及び書き込み処理を実行可能とする第2記憶領域の第1仮想記憶領域(例えば、実施形態におけるディレクトリB41)を備え、サーバが、クライアント端末から受信するアクセス対象のデータの識別情報(例えば、実施形態におけるファイル名情報と絶対パス情報との組合せ)と、当該データの現在の位置情報である第1位置情報(例えば、実施形態における現データ位置情報)とを含むアクセス要求信号に基づき、一次ストレージ装置の第1記憶領域、又は、第1仮想記憶領域のアクセス対象のデータに対し、アクセス要求に基づく処理を実行し、処理結果の応答信号をクライアント端末に送信し、アクセス解析サーバが、クライアント端末とサーバとの間の通信におけるパケットを取得するパケット解析部と、パケット解析部により取得されるパケットの識別情報と第1位置情報とに基づき、一次ストレージ装置又は、二次ストレージ装置が記憶するデータごとのアクセス回数に応じたアクセス情報(例えば、実施形態における合計読込数情報、移動日からの読込数情報、合計書込数情報、移動日からの書込数情報)をアクセス分析情報記憶装置に書き込む時系列ログ解析部とを備え、アクセス分析情報記憶装置が、一次ストレージ装置又は、二次ストレージ装置が記憶するデータの識別情報ごとに、第1位置情報と、アクセス情報と、当該データの移動先の位置情報である第2位置情報(例えば、実施形態における最適データ位置情報)とを対応付けたアクセス分析情報のテーブル(例えば、実施形態におけるアクセス分析テーブル22)を記憶し、データ移動サーバが、一次ストレージ装置の第1記憶領域に仮想的に接続され、当該第1記憶領域のデータの読み出し処理及び書き込み処理を実行とする第2仮想記憶領域(例えば、実施形態におけるディレクトリA33)と、二次ストレージ装置が備える第2記憶領域に仮想的に接続され、当該第2記憶領域のデータの読み出し処理及び書き込み処理を実行可能とする第2記憶領域の第3仮想記憶領域(例えば、実施形態におけるディレクトリB33)とを備え、アクセス情報の値に基づくデータの移動先を判定するデータ位置判定条件情報(例えば、実施形態における設定ファイル33γ)を記憶する記憶部と、データの識別情報ごとに、アクセス分析情報記憶装置が記憶するアクセス分析情報を読み出し、読み出したアクセス分析情報のアクセス情報の値が記憶部が記憶するデータ位置判定条件情報の値以上の場合、データ移動先を一次ストレージ装置と判定し、アクセス情報の値がデータ位置判定条件情報の値に満たない場合、データ移動先を二次ストレージ装置と判定し、判定結果を当該アクセス分析情報の新たな第2位置情報として、アクセス分析情報記憶装置に書き込むデータ位置判定部と、アクセス分析情報記憶装置が記憶するアクセス分析情報を読み出し、読み出したアクセス分析情報において、識別情報ごとに第1位置情報と第2位置情報とが異なるアクセス分析情報を検出し、検出したアクセス分析情報の第1位置情報に基づき、当該アクセス分析情報に対応するデータを記憶部から読み出し、読み出したデータを当該アクセス分析情報の第2位置情報に基づき記憶部において移動するデータ移動部とを備えることを特徴とする双方向データ配置システムである。
【0006】
また、本発明の双方向データ配置システムは、時系列ログ解析部が、アクセス情報として、アクセス日時が古いアクセス対し、アクセス日時が新しいアクセスに比して1アクセスあたりの値を小さくすることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の双方向データ配置システムは、データ移動部により検出されたアクセス分析情報の第1位置情報が一次ストレージ装置の第1記憶領域を示し、第2位置情報が二次ストレージ装置の第2記憶領域を示す場合、データ移動部が、移動対象のデータの移動処理後、第2位置情報に対応する第3仮想記憶領域における移動後のデータに対するシンボリックリンクを第2仮想記憶領域に書き込み、データ移動部により検出されたアクセス分析情報の第1位置情報が二次ストレージ装置の第2記憶領域を示し、第2位置情報が一次ストレージ装置の第1記憶領域を示す場合、データ移動部が、移動対象のデータの移動処理後、第1位置情報に対応する第3仮想記憶領域における移動前のデータに対するシンボリックリンクを第2仮想記憶領域から削除することを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、一次ストレージ装置又は、二次ストレージ装置のいずれかに記憶されるデータのアクセス要求信号を含むパケットを送信するクライアント端末と、クライアント端末からアクセス要求信号に応答するサーバと、サーバに接続し、データを第1記憶領域に記憶する一次ストレージ装置と、一次ストレージ装置と異なる種類の記憶装置であり、データを第2記憶領域に記憶する二次ストレージ装置と、クライアント端末とサーバとの間の通信におけるパケットに含まれるアクセス対象のデータの識別情報とアクセス対象のデータの現在の位置情報とに基づき、一次ストレージ装置又は、二次ストレージ装置が記憶するデータごとのアクセス回数に応じたアクセス情報をアクセス分析情報記憶装置に書き込むアクセス解析サーバと、一次ストレージ装置又は、二次ストレージ装置が記憶するデータの識別情報ごとに、当該データの現在の位置情報を示す第1位置情報と、アクセス情報と、当該データの移動先の位置情報を示す第2位置情報とを対応付けたアクセス分析情報を含むアクセス分析情報を記憶するアクセス分析情報記憶装置と、データ移動サーバとがネットワークを介してそれぞれ接続される双方向データ配置システムにおけるデータ移動サーバであって、一次ストレージ装置の第1記憶領域に仮想的に接続され、当該第1記憶領域のデータの読み出し処理及び書き込み処理を実行とする第2仮想記憶領域と、二次ストレージ装置が備える第2記憶領域に仮想的に接続され、当該第2記憶領域のデータの読み出し処理及び書き込み処理を実行可能とする第2記憶領域の第3仮想記憶領域とを備え、アクセス情報の値に基づくデータの移動先を判定するデータ位置判定条件情報を記憶する記憶部と、データの識別情報ごとに、アクセス分析情報記憶装置が記憶するアクセス分析情報を読み出し、読み出したアクセス分析情報のアクセス情報の値が記憶部が記憶するデータ位置判定条件情報の値以上の場合、データ移動先を一次ストレージ装置と判定し、アクセス情報の値がデータ位置判定条件情報の値に満たない場合、データ移動先を二次ストレージ装置と判定し、判定結果を当該アクセス分析情報の新たな第2位置情報として、アクセス分析情報記憶装置に書き込むデータ位置判定部と、アクセス分析情報記憶装置が記憶するアクセス分析情報を読み出し、読み出したアクセス分析情報において、識別情報ごとに第1位置情報と第2位置情報とが異なるアクセス分析情報を検出し、検出したアクセス分析情報の第1位置情報に基づき、当該アクセス分析情報に対応するデータを記憶部から読み出し、読み出したデータを当該アクセス分析情報の第2位置情報に基づき記憶部において移動するデータ移動部とを備えることを特徴とするデータ移動サーバである。
【0009】
また、本発明は、一次ストレージ装置又は、二次ストレージ装置のいずれかに記憶されるデータのアクセス要求信号を含むパケットを送信するクライアント端末と、クライアント端末からアクセス要求信号に応答するサーバと、サーバに接続し、データを第1記憶領域に記憶する一次ストレージ装置と、一次ストレージ装置と異なる種類の記憶装置であり、データを第2記憶領域に記憶する二次ストレージ装置と、アクセス解析サーバと、アクセス分析情報を記憶するアクセス分析情報記憶装置と、データ移動サーバとがネットワークを介してそれぞれ接続される双方向データ配置システムにおけるアクセス解析サーバであって、クライアント端末とサーバとの間の通信におけるアクセス対象のデータの識別情報と、当該データの現在の位置情報である第1位置情報を含むパケットを取得するパケット解析部と、パケット解析部により取得されるパケットの識別情報と第1位置情報とに基づき、一次ストレージ装置又は、二次ストレージ装置が記憶するデータごとのアクセス情報をアクセス分析情報記憶装置に書き込む時系列ログ解析部とを備えることを特徴とするアクセス解析サーバである。
【0010】
また、本発明は、一次ストレージ装置又は、二次ストレージ装置のいずれかに記憶されるデータのアクセス要求信号を含むパケットを送信するクライアント端末と、クライアント端末からアクセス要求信号に応答するサーバと、サーバに接続し、データを第1記憶領域に記憶する一次ストレージ装置と、一次ストレージ装置と異なる種類の記憶装置であり、データを第2記憶領域に記憶する二次ストレージ装置と、アクセス解析サーバと、アクセス分析情報を記憶するアクセス分析情報記憶装置と、データ移動サーバとがネットワークを介してそれぞれ接続される双方向データ配置システムにおける双方向データ配置方法であって、一次ストレージ装置が、二次ストレージ装置が備える第2記憶領域に仮想的に接続され、当該第2記憶領域のデータの読み出し処理及び書き込み処理を実行可能とする第2記憶領域の第1仮想記憶領域を備え、サーバが、クライアント端末から受信したアクセス対象のデータの識別情報と、当該データの現在の位置情報である第1位置情報とを含むアクセス要求信号に基づき、一次ストレージ装置の第1記憶領域、又は、第1仮想記憶領域のアクセス対象のデータに対し、アクセス要求に基づく処理を実行し、処理結果の応答信号をクライアント端末に送信し、アクセス解析サーバが、クライアント端末とサーバとの間の通信におけるパケットを取得し、パケット解析過程により取得されたパケットの識別情報と第1位置情報とに基づき、一次ストレージ装置又は、二次ストレージ装置が記憶するデータごとのアクセス回数に応じたアクセス情報をアクセス分析情報記憶装置に書き込み、アクセス分析情報記憶装置が、一次ストレージ装置又は、二次ストレージ装置が記憶するデータの識別情報ごとに、第1位置情報と、アクセス情報と、当該データの移動先の位置情報である第2位置情報とを対応付けたアクセス分析情報のテーブルを記憶し、データ移動サーバが、一次ストレージ装置の第1記憶領域に仮想的に接続され、当該第1記憶領域のデータの読み出し処理及び書き込み処理を実行とする第2仮想記憶領域と、二次ストレージ装置が備える第2記憶領域に仮想的に接続され、当該第2記憶領域のデータの読み出し処理及び書き込み処理を実行可能とする第2記憶領域の第3仮想記憶領域とを備え、アクセス情報の値に基づくデータの移動先を判定するデータ位置判定条件情報を記憶し、データの識別情報ごとに、アクセス分析情報記憶装置が記憶するアクセス分析情報を読み出し、読み出したアクセス分析情報のアクセス情報の値がデータ位置判定条件情報の値以上の場合、データ移動先を一次ストレージ装置と判定し、アクセス情報の値がデータ位置判定条件情報の値に満たない場合、データ移動先を二次ストレージ装置と判定し、判定結果を当該アクセス分析情報の新たな第2位置情報として、アクセス分析情報記憶装置に書き込み、アクセス分析情報記憶装置が記憶するアクセス分析情報を読み出し、読み出したアクセス分析情報において、識別情報ごとに第1位置情報と第2位置情報とが異なるアクセス分析情報を検出し、検出したアクセス分析情報の第1位置情報に基づき、当該アクセス分析情報に対応するデータを読み出し、読み出したデータを当該アクセス分析情報の第2位置情報に基づき第2仮想記憶領域又は、第3仮想記憶領域において移動することを特徴とする双方向データ配置方法である。
【0011】
また、本発明は、一次ストレージ装置又は、二次ストレージ装置のいずれかに記憶されるデータのアクセス要求信号を含むパケットを送信するクライアント端末と、クライアント端末からアクセス要求信号に応答するサーバと、サーバに接続し、データを第1記憶領域に記憶する一次ストレージ装置と、一次ストレージ装置と異なる種類の記憶装置であり、データを第2記憶領域に記憶する二次ストレージ装置と、アクセス解析サーバと、アクセス分析情報を記憶するアクセス分析情報記憶装置と、データ移動サーバとがネットワークを介してそれぞれ接続される双方向データ配置システムにおいて、一次ストレージ装置のコンピュータに、二次ストレージ装置が備える第2記憶領域に仮想的に接続され、当該第2記憶領域のデータの読み出し処理及び書き込み処理を実行可能とする第2記憶領域の第1仮想記憶領域を備える過程と、サーバのコンピュータに、クライアント端末から受信したアクセス対象のデータの識別情報と、当該データの現在の位置情報である第1位置情報とを含むアクセス要求信号に基づき、一次ストレージ装置の第1記憶領域、又は、第1仮想記憶領域のアクセス対象のデータに対し、アクセス要求に基づく処理を実行し、処理結果の応答信号をクライアント端末に送信する過程と、アクセス解析サーバのコンピュータに、クライアント端末とサーバとの間の通信におけるパケットを取得するパケット解析過程と、パケット解析過程により取得されたパケットの識別情報と第1位置情報とに基づき、一次ストレージ装置又は、二次ストレージ装置が記憶するデータごとのアクセス回数に応じたアクセス情報をアクセス分析情報記憶装置に書き込む時系列ログ解析過程と、アクセス分析情報記憶装置のコンピュータに、一次ストレージ装置又は、二次ストレージ装置が記憶するデータの識別情報ごとに、第1位置情報と、アクセス情報と、当該データの移動先の位置情報である第2位置情報とを対応付けたアクセス分析情報のテーブルを記憶する過程と、データ移動サーバのコンピュータに、一次ストレージ装置の第1記憶領域に仮想的に接続され、当該第1記憶領域のデータの読み出し処理及び書き込み処理を実行とする第2仮想記憶領域と、二次ストレージ装置が備える第2記憶領域に仮想的に接続され、当該第2記憶領域のデータの読み出し処理及び書き込み処理を実行可能とする第2記憶領域の第3仮想記憶領域とを備える過程と、アクセス情報の値に基づくデータの移動先を判定するデータ位置判定条件情報を記憶する記憶過程と、データの識別情報ごとに、アクセス分析情報記憶装置が記憶するアクセス分析情報を読み出し、読み出したアクセス分析情報のアクセス情報の値がデータ位置判定条件情報の値以上の場合、データ移動先を一次ストレージ装置と判定し、アクセス情報の値がデータ位置判定条件情報の値に満たない場合、データ移動先を二次ストレージ装置と判定し、判定結果を当該アクセス分析情報の新たな第2位置情報として、アクセス分析情報記憶装置に書き込むデータ位置判定過程と、アクセス分析情報記憶装置が記憶するアクセス分析情報を読み出し、読み出したアクセス分析情報において、識別情報ごとに第1位置情報と第2位置情報とが異なるアクセス分析情報を検出し、検出したアクセス分析情報の第1位置情報に基づき、当該アクセス分析情報に対応するデータを読み出し、読み出したデータを当該アクセス分析情報の第2位置情報に基づき第2仮想記憶領域又は、第3仮想記憶領域において移動するデータ移動過程とを実行させることを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、双方向データ配置システムにおいて、アクセス解析サーバが、クライアント端末とサーバとの通信のパケットを取得し、取得したパケットに基づき、一次ストレージ装置と二次ストレージ装置とが記憶するデータごとのアクセス回数に応じたアクセス情報をアクセス分析情報記憶装置に書き込み、データ移動サーバが、アクセス分析情報記憶装置に記憶されるアクセス情報を読み出し、アクセス情報の値に基づくデータの移動先を判定するデータ位置判定条件情報に基づきデータの移動先を判定し、一次ストレージ装置と二次ストレージ装置との間で双方向にデータを移動させることとした。
これにより、異なる種類のストレージ装置を組み合わせた双方向データ配置システムにおいて、データごとのアクセス回数に応じたアクセス情報に基づき、データ移動サーバがアクセス回数が少ないデータを二次ストレージ装置に移動させ、アクセス回数が多いデータを一次ストレージに移動させることにより、データのアクセス速度の低下を抑制するとともにストレージ装置間相互にデータを移動させることが可能になるという効果がある。
【0013】
また、この発明によれば、双方向データ配置システムにおいて、時系列ログ解析部が、アクセス情報として、アクセス日時が古いアクセスに対し、アクセス日時が新しいアクセスに比して1アクセスあたりの値を小さくすることとした。
これにより、アクセス日時が古いアクセスの回数の値を減らすことにより、古いアクセスほど、1アクセスに対する値が小さくなり、アクセス情報の値が、相対的に、日時が古いアクセスによるアクセス回数に比べて、日時が新しいアクセスによるアクセス回数に重みが与えられた値となるため、アクセス状況に応じたデータ移動を行うことが可能になるという効果がある。
【0014】
また、この発明によれば、データ移動部により検出されたアクセス分析情報の第1位置情報が一次ストレージ装置の第1記憶領域を示し、第2位置情報が二次ストレージ装置の第2記憶領域を示す場合、データ移動部が、移動対象のデータの移動処理後、第2位置情報に対応する第3仮想記憶領域における移動後のデータに対するシンボリックリンクを第2仮想記憶領域に書き込み、データ移動部により検出されたアクセス分析情報の第1位置情報が二次ストレージ装置の第2記憶領域を示し、第2位置情報が一次ストレージ装置の第1記憶領域を示す場合、データ移動部が、移動対象のデータの移動処理後、第1位置情報に対応する第3仮想記憶領域における移動前のデータに対するシンボリックリンクを第2仮想記憶領域から削除することとした。
これにより、クライアント端末は、アクセス対象のデータの位置が移動された場合であっても、このデータの位置の情報をサーバに問い合わせることなく、アクセス要求信号をサーバに送信することが可能になるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態による双方向データ配置システム1を図面を参照して説明する。図1は、本実施形態による双方向データ配置システム1を示す概略構成図である。双方向データ配置システム1は、ネットワーク100を介してそれぞれ接続するクライアント端末50からの要求信号に対して応答信号を送信するアプリケーション(AP)サーバ装置としてのAPサーバ40と、APサーバ40と接続する1次ストレージ41と、データベース装置20と、データベース装置20と接続するアクセス解析サーバ10と、データベース装置20と接続するデータ移動サーバ30と、2次ストレージ42とを備える。
【0016】
ネットワーク100は、例えば、電話網、インターネットなどの公衆網や、LAN(Local Area Network)などの私設網からなる。
APサーバ40に接続される1次ストレージ41は、APサーバ40からの読み出し要求、書き込み要求の処理に高速に対応する記憶領域を有するストレージ装置である。APサーバ40は、クライアント端末50から新しいデータの書き込み要求を受信すると、1次ストレージ41に新しいデータを書き込む。また、1次ストレージ41は、自装置の記憶領域としてディレクトリAと、NFS(Network File System)接続により2次ストレージ42の記憶領域に透過的にアクセスするためのディレクトリB41とを備える。
【0017】
2次ストレージ42は、1次ストレージ41に比して比較的安価で、アクセス速度が低速なストレージ装置である。また、2次ストレージ42は、例えば、NASの接続形式によってネットワーク100に接続しており、自装置の記憶領域としてディレクトリBを備える。
APサーバ40は、クライアント端末50からの要求信号に基づき、1次ストレージ41のディレクトリA、又は、ディレクトリB41を介して2次ストレージ42のディレクトリBに記憶されているデータの読み出し、書き込み、消去などの処理を実行する。
【0018】
アクセス解析サーバ10は、パケット解析部11と、時系列ログ解析部12と、ファイル内容解析部13とを備え、クライアント端末50とAPサーバ40と間で通信されるパケットを取得し、データベース装置20に取得したパケットの情報を書き込む。
アクセス解析サーバ10において、パケット解析部11は、クライアント端末50とAPサーバ40との間のパケットを取得し、データベース装置20にパケットのログとして書き込む。時系列ログ解析部12は、所定の周期ごとにパケット解析部11によって書き込まれたパケットの情報を、アクセス対象のデータ(ファイル)ごとに束ねる。ファイル内容解析部13は、ディレクトリA又はディレクトリBに記憶されているファイルの情報をデータ移動サーバ30を介して読み出し、読み出したファイルの情報をデータベース装置20に書き込む。
【0019】
データベース装置20は、パケットの情報を記憶するキャプチャテーブル21と、ファイルごとのアクセス分析情報を記憶するアクセス分析テーブル22とを備える。図2は、キャプチャテーブル21のデータ構成、及び、データ例を示す概略図である。図示するように、キャプチャテーブル21のパケットの情報は、パケット取得順に一意となる第1管理ID情報、パケット取得日時情報、ファイル名情報、絶対パス情報、アクセス元IP情報、アクセス種別情報の各項目の列を有している。
【0020】
このキャプチャテーブル21の主検索キーは、ファイル名である。また、キャプチャテーブル21の各行は、クライアント端末50とAPサーバ40との間の1パケットごとに存在し、キャプチャテーブル21における1行のパケットの情報を、1アクセスレコードとして説明する。第1管理ID情報は、パケット取得順に一意となる識別番号である。
【0021】
ファイル名情報は、アクセス対象のファイルのファイル名である。絶対パス情報は、アクセス対象のファイルが存在するディレクトリの絶対パス情報である。アクセス元IP情報は、アクセス元、例えばクライアント端末50のIPアドレス情報である。アクセス種別情報は、アクセス対象のファイルに対する処理が、読み出し処理、又は、書き込み処理のいずれの処理であったかを示す処理種別の情報である。
【0022】
図3は、アクセス分析テーブル22のデータ構成、及び、データ例を示す概略図である。図示するように、アクセス分析テーブル22のアクセス分析情報は、ファイルごとに一意となる第2管理ID情報、最終アクセス日時情報、レコード最終更新日時情報、レコード作成日時情報、データ移動日時情報、ファイル名情報、絶対パス情報、現データ位置情報、最適データ位置情報、ファイルサイズ情報、合計読込数情報、移動日からの読込数情報、合計書込数情報、移動日からの書込数情報の各項目の列を有している。
【0023】
アクセス分析テーブル22の主検索キーは、ファイル名と絶対パスである。また、アクセス分析テーブル22の各行は、ファイル名と絶対パスとの組合せごとにファイルごとに存在し、アクセス分析テーブル22における1行のアクセス分析情報を、1アクセス分析レコードとして説明する。
【0024】
最終アクセス日時情報は、そのファイルへのアクセスにおけるパケット取得日時情報のうち、最も新しい日時情報である。レコード最終更新日時情報は、情報が更新された日時情報であり、自レコードの各項目のうち、いずれか1項目でも更新された場合、レコード最終更新日時情報も更新されることとなる。レコード作成日時情報は、自レコードの作成日時情報である。データ位置移動日時情報は、現在記憶されているストレージ装置に自レコードが示すファイルが移動された日時の情報である。
【0025】
現データ位置情報は、自レコードが示すファイルが、1次ストレージ41、2次ストレージ42のいずれに存在しているかを示す情報である。最適データ位置情報は、双方向データ配置システム1において、アクセスパフォーマンスの観点から、自レコードが示すファイルのデータ位置として、より好適となるストレージ装置を示す情報である。ファイルサイズ情報は、自レコードのファイルのファイルサイズ(データ量)の情報である。
【0026】
合計読込数情報は、自レコードの生成日時からのファイルの読み込み回数に応じた値であり、アクセス日時が古い処理に対し、アクセス日時が新しい処理が大きな値となるように加算された値である。移動日からの読込数情報は、自レコードのファイルが現在の位置に移動してからの読み込み回数である。
合計書込数情報は、自レコードの生成日時からのファイルの書き込み回数に応じた値であり、アクセス日時が古い処理に対し、アクセス日時が新しい処理が大きな値となるように加算された値である。移動日からの書込数情報は、自レコードのファイルが現在の位置に移動してからの書き込み回数である。
【0027】
図1に戻り、データ移動サーバ30は、データ位置判定部31と、データ移動部32と、記憶部33とを備え、データベース装置20のアクセス分析テーブル22が記憶するアクセス分析情報に基づき、所定の周期ごとにファイルの最適データ位置を判定し、判定結果に基づきファイルのデータ位置を移動させる。
【0028】
データ移動サーバ30の記憶部33は、自身の内部に備える記憶領域に予め設定ファイル33γを記憶し、また、NFS接続により、1次ストレージ41のディレクトリAに透過的にアクセスするためのディレクトリA33と、2次ストレージ42のディレクトリBに透過的にアクセスするためのディレクトリB33とを備える。設定ファイル33γは、好適なデータ位置を判定する際の判定条件となる、最適データ位置を決定するための閾値のデータである。設定ファイル33γの判定条件は、アクセス分析テーブル22の各項目の情報に基づく条件である。ここでは、設定ファイル33γに含まれる条件の一例として、判定条件「判定時にアクセス分析テーブル22の移動日からの読込数、又は、移動日からの書込数のいずれかが11以上」が設定されていることとする。
【0029】
データ位置判定部31は、所定の周期ごとに、記憶部33の設定ファイル33γに基づき、好適なデータ位置を判定し、データベース装置20のアクセス分析テーブル22の最適データ位置情報を更新する。本実施形態において、データ位置判定部31は、判定条件「判定時にアクセス分析テーブル22の移動日からの読込数、又は、移動日からの書込数のいずれかが11以上」を満たす場合、好適なデータ位置を1次ストレージ41として判定し、条件を満たさない場合、好適なデータ位置を2次ストレージ42として判定する。
【0030】
データ移動部32は、データベース装置20のアクセス分析テーブル22のうち、現データ位置情報が最適データ位置情報と異なるレコードのファイルを、最適データ位置情報に基づき移動させる。
なお、1次ストレージ41におけるディレクトリB41のディレクトリ名と、データ移動サーバ30における記憶部33のディレクトリB33のディレクトリ名とは同一であり、ここでは、ディレクトリ名「sym_b」として設定されていることとして説明する。
【0031】
次に、本発明の一実施形態によるアクセス解析サーバ10が行うアクセス解析処理の動作について、処理の流れをフローチャートを用いて説明する。図4は、双方向データ配置システム1におけるアクセス解析サーバ10の処理フローを示す図である。
図4(a)に示すように、双方向データ配置システム1において、クライアント端末50が、パケットをAPサーバ40に送信すると(ステップS1)、アクセス解析サーバ10のパケット解析部11は、クライアント端末50が送信するパケットを取得し、取得したパケットをデータベース装置20のキャプチャテーブル21に書き込むことによりパケットキャプチャ処理を行い、ステップS1に戻る(ステップS2)。
【0032】
一方、アクセス解析サーバ10において、図4(b)に示すように、時系列ログ解析部12は、予め定められる所定の周期として、例えば、前回のアクセスログの解析処理からn分が経過したことを検出すると、ステップS4に進み、前回の合計読込数・書込数の更新処理からN分が経過したことを検出すると、ステップS9に進む(ステップS3)。ステップS4において、時系列ログ解析部12は、キャプチャテーブル21から、アクセスログの全レコードを読み出す(ステップS4)。
【0033】
時系列ログ解析部12は、読み出したアクセスログの全レコードのうち、ファイル名情報と絶対パス情報との組合せが一致するレコードの情報を束ねる(集約する)。時系列ログ解析部12は、アクセス分析テーブル22を読み出し、アクセスログを集約した情報に基づき、ファイル名情報と絶対パス情報との組合せが一致するアクセス分析レコードの最終アクセス日時情報と、レコード最終更新日時情報と、合計読込数情報と、移動日からの読込数情報と、合計書込数情報と、移動日からの書込数情報とを更新する。
【0034】
また、時系列ログ解析部12は、アクセス種別情報が「ファイルの削除」である場合には、アクセス分析テーブル22から、該当するアクセス分析レコードを削除する。また、時系列ログ解析部12は、キャプチャテーブル21から読み出したアクセスログレコードのうち、ファイル名情報と絶対パス情報との組合せが一致するアクセス分析レコードがアクセス分析テーブル22に存在しない場合、当該アクセスログレコードに対応するアクセス分析レコードをアクセス分析テーブル22に書き込む。時系列ログ解析部12は、更新したアクセス分析レコードの第2管理ID情報を含む、ファイル情報更新要求信号をファイル内容解析部13に出力する(ステップS5)。
【0035】
ファイル内容解析部13は、入力されたファイル情報更新要求信号に基づき、アクセス分析レコードごとに、ファイルの情報をデータ移動サーバ30の記憶部33から読み出す。ここで、例えば、ファイル内容解析部13は、入力された第2管理ID情報に対応するファイルの情報として、ファイルサイズ情報を、記憶部33のディレクトリA33又はディレクトリB33のいずれかに記憶されているファイルのプロパティ情報から読み出す(ステップS6)。
【0036】
ファイル内容解析部13は、アクセス分析テーブル22のファイルサイズ情報を読み出したファイルサイズ情報に書き換えることにより、ファイルの情報の更新を行う(ステップS7)。ファイル内容解析部13は、アクセス分析テーブル22の更新処理後、キャプチャテーブル21からアクセスログの全レコードを消去する(ステップS8)。
【0037】
また、ステップS3において、前回の合計読込数・書込数の更新処理からN分が経過した場合、時系列ログ解析部12は、アクセス分析テーブル22の全てのアクセス分析レコードに対して、合計読込数にm(ただし、0<m<1)を乗算し、乗算した値を新たな合計読込数として書き換え、同様に、合計書込数にmを乗算し、乗算した値を新たな合計書込数として書き換える。また、書き換え処理後、時系列ログ解析部12は、レコード最終更新日時情報を更新し、ステップS3に戻る(ステップS9)。
【0038】
次に、図4に示すアクセス解析サーバ10の処理の具体例を図面を用いて説明する。図5は、アクセス分析テーブル22において、第2管理ID「1」のレコード、すなわち、ファイル名「a」のレコードがアクセス解析サーバ10により更新される過程を示す図である。ここでは、アクセス解析サーバ10が、図2のキャプチャテーブル21のアクセスログレコードに基づき、図3のアクセス分析テーブル22におけるファイル名「a」のレコードを更新する場合を例に説明する。なお、この図では、各時刻において、前時刻と比較して、レコードの値が変化しない項目について、網点のステッチで示す。
【0039】
図3のアクセス分析テーブル22のファイル名「a」に示すレコードを、初期状態のレコードとして図5における時刻T1のレコードとする。アクセス解析サーバ10は、図4のステップS5において、図2のファイル名「a」と一致するアクセスログレコードとして、図2の第1管理ID「1」、「4」、「6」のレコードを集約する。具体的には、アクセス解析サーバ10は、集約対象のファイル名情報と絶対パス情報との組合せが一致するレコードのうち、最も新しいパケット取得日時情報を最終のパケット取得日時情報とし、アクセス種別情報が「READ」であるレコードの数を読込数情報とし、アクセス種別情報が「WRITE」であるレコードの数を書込数情報とすることにより、集約処理を行う。このように「READ」と「WRITE」と処理種別ごとにアクセス数のカウントを処理することにより、データの更新期、参照期の判定が行いやすくなり、データの振り分け(データ移動)の精度向上に役立つという効果がある。
【0040】
ここでは、図2の第1管理ID「1」、「4」、「6」のレコードのうち、第1管理ID「6」におけるパケット日時情報「2008/2/22 15:22:51」が最終のパケット取得日時情報となり、アクセス種別情報が「READ」である第1管理ID「6」のレコード数「1」が読込数情報となり、アクセス種別情報が「WRITE」である第1管理ID「1」、「4」のレコード数「2」が書込数情報となる。
【0041】
アクセス解析サーバ10は、集約結果に基づき、図5の時刻T2に示すように、最終のパケット取得日時情報をアクセス分析テーブル22の最終アクセス日時情報として書き換える。また、時刻T1における合計読込数情報「2」と、移動日からの読込数情報「2」とのそれぞれに、集約結果の読込数情報「1」を加算した値を新たな合計読込数情報「3」、移動日からの読込数「3」として書き換える。同様に、アクセス解析サーバ10は、時刻T1における合計書込数情報「1」、移動日からの書込数「1」のそれぞれに、集約結果の書込数情報「2」を加算した値を新たな合計書込数情報「3」、移動日からの書込数「3」として書き換え、書き換え処理の完了時刻をレコード最終更新日時情報「2008/2/22 15:23:01」として書き換えることにより、時刻T2のレコードとする。
【0042】
アクセス解析サーバ10は、図5の時刻T3に示すように、図4のステップS7において、ファイル名「a」のファイルの情報としてデータ移動サーバ30から取得したファイルサイズ情報「1.7MB」を、アクセス分析テーブル22の新たなファイルサイズ情報として書き換え、書き換え処理の完了時刻をレコード最終更新日時情報「2008/2/22 15:23:22」として書き換えることにより、時刻T3のレコードとする。
【0043】
また、アクセス解析サーバ10において、図4に示すステップS9の処理が行われると、時刻T3の合計読込数「3」、及び、合計書込数「3」にそれぞれ、所定の値m、例えば、m=0.9のを乗算し、乗算結果である合計読込数「2.7」と、合計書込数「2.7」とを新たな値として書き換え、書き換え処理の完了時刻をレコード最終更新日時情報「2008/2/22 15:40:03」として書き換えることにより、時刻T4のレコードとする。以上のステップにより、アクセス解析サーバ10がデータベース装置20の更新処理が行われる。
【0044】
<1次ストレージ41から2次ストレージ42へのデータ移動>
次に、データ移動サーバ30におけるファイル(データ)移動の処理について、図面を用いて説明する。図6〜図11は、1次ストレージ41、2次ストレージ42、データ移動サーバ30の記憶部33におけるデータ移動の様子を示す概念図である。まず、データ移動サーバ30が、ファイル名「fileα」のデータα−0を1次ストレージ41から2次ストレージ42へ移動する様子を図6〜図8を用いて説明する。図6は、1次ストレージ41のディレクトリAがデータα−0を記憶している場合における各ストレージ装置の様子を示す図である。データ移動サーバ30は、ディレクトリAへのNFS接続により、記憶部33の示すディレクトリA33にディレクトリAのデータα−0にアクセスすることが可能である。
【0045】
次に、データ移動サーバ30によるデータ移動処理の概略について説明する。図7は、データ移動サーバ30がデータα−0を1次ストレージ41から2次ストレージ42に移動する際における記憶部33の様子を示す図である。データ移動サーバ30は、図7(a)に示すように、ディレクトリA33のデータα−0をディレクトリB33にコピー(複製)する。ここで、識別のため、図7(b)に示すように、ディレクトリB33にコピーされたデータα−0をデータα−1とする。
【0046】
次に、図7(b)に示すように、データ移動サーバ30は、ディレクトリA33にシンボリックリンクαsを生成する。このディレクトリA33のシンボリックリンクαsは、ディレクトリB33のデータα−1へのリンク情報「../sym_b/fileα」となるシンボリックリンクである。図7(c)に示すように、データ移動サーバ30は、ディレクトリA33からデータα−0を削除し、シンボリックリンクαsのファイル名をデータα−0のファイル名「fileα」に書き換える。
【0047】
図8は、データ移動サーバ30が、データα−0を1次ストレージ41から2次ストレージ42に移動した際の各ストレージ装置の様子を示す図である。この図に示すように、データ移動サーバ30による処理により、NFS接続された2次ストレージ42のディレクトリBにデータα−0のコピーデータであるデータα−1が書き込まれる。また、データ移動サーバ30により、1次ストレージ41のディレクトリAに、データα−1へのシンボリックリンクαsが書き込まれ、データα−0が削除され、シンボリックリンクαsのファイル名がデータα−0に書き換えられることとなる。
【0048】
ここで、1次ストレージ41のディレクトリB41と、記憶部33のディレクトリB33とに同一のディレクトリ名「sym_b」が設定されていることにより、記憶部33のディレクトリA33からディレクトリB33へのシンボリックリンクのリンク情報は、1次ストレージ41のディレクトリAからディレクトリB41へのシンボリックリンクのリンク情報と同一となる。したがって、APサーバ40において、1次ストレージ41におけるディレクトリAのシンボリックリンクαsのリンク情報「../sym_b/fileα」は、データ移動サーバ30の記憶部33のディレクトリB33ではなく、ディレクトリB41のデータα−1へのリンク情報となる効果がある。
【0049】
<2次ストレージ42から1次ストレージ41へのデータ移動>
次に、データ移動サーバ30がデータβ−2を2次ストレージ42から1次ストレージ41へ移動する様子を図9〜図11に示す概念図を用いて説明する。ここで、データβ−2は、データ移動サーバ30により、図7の処理と同様に1次ストレージ41から2次ストレージ42に移動されたデータである。
【0050】
図9は、2次ストレージ42のディレクトリBがデータβ−2を記憶している場合における各ストレージ装置の様子を示す図である。この図に示すように、1次ストレージ41のディレクトリAには、ディレクトリB41のデータβ−2へのシンボリックリンクβsが記憶されている。また、データ移動サーバ30は、記憶部33のディレクトリA33により、1次ストレージ41のディレクトリAのシンボリックリンクβsにアクセス可能であり、ディレクトリB33により、2次ストレージ42のディレクトリBのデータβ−2にアクセス可能である。
【0051】
次に、データ移動サーバ30によるデータ移動処理の概略について説明する。図10は、データ移動サーバ30がデータβ−2を2次ストレージ42から1次ストレージ41に移動する際における記憶部33の様子を示す図である。データ移動サーバ30は、図10(a)に示すように、ディレクトリB33のデータβ−2をディレクトリA33にコピーする。ここで、識別のため、図10(b)に示すように、ディレクトリA33にコピーされたデータβ−2をデータβ−3とする。データ移動サーバ30は、ディレクトリA33のシンボリックリンクβsと、ディレクトリB33のデータβ−2とを削除する。そして、データ移動サーバ30は、ディレクトリA33のデータβ−2のファイル名をシンボリックリンクβsのファイル名に書き換える。
【0052】
図11は、データ移動サーバ30が、データβ−2を2次ストレージ42から1次ストレージ41に移動した際の各ストレージ装置の様子を示す概念図である。この図に示すように、データ移動サーバ30により、NFS接続された1次ストレージ41のディレクトリAにデータβ−2のコピーデータであるデータβ−3が書き込まれる。また、データ移動サーバ30により、1次ストレージ41のディレクトリAのシンボリックリンクβsと、2次ストレージ42のディレクトリBのデータβ−2とが削除され、データβ−3のファイル名がシンボリックリンクβsのファイル名に書き換えられることとなる。
【0053】
次に、上述した図6〜図11のデータ移動における本発明の一実施形態によるデータ移動サーバ30が行うデータ移動処理の動作の流れについて図面を用いて説明する。図12は、データ移動サーバ30におけるデータ移動処理の流れを示すフローチャートである。
双方向データ配置システム1のデータ移動サーバ30において、予め定められる所定の周期として、例えば、前回のデータ移動処理からm分が経過したことをデータ位置判定部31が検出すると、データ位置判定部31は、記憶部33の設定ファイル33γを読み出す(ステップS21)。
【0054】
データ位置判定部31は、データベース装置20のアクセス分析テーブル22を読み出し(ステップS22)、読み出した設定ファイル33γの判定条件「判定時にアクセス分析テーブル22の移動日からの読込数、又は、移動日からの書込数のいずれかが11以上」を満たすか否かに基づき、アクセス分析レコードごとに最適データ位置が1次ストレージ41であるか2次ストレージ42であるかの判定を行い、判定結果を新たな最適データ位置情報としてアクセス分析レコードに書き込む。データ位置判定部31は、処理完了時刻情報を新たなレコード最終更新日時情報として書き換えることにより、アクセス分析レコードを更新する。データ位置判定部31は、アクセス分析テーブル22の全てのアクセス分析レコードについて更新処理が完了すると、データ移動要求信号をデータ移動部32に出力する(ステップS23)。
【0055】
データ移動部32は、データ移動要求信号が入力されると、アクセス分析テーブル22を読み出し(ステップS24)、アクセス分析レコードごとに、現データ位置情報と最適データ位置情報とが異なるか否かによって、当該アクセス分析レコードに対応するファイルがデータ移動対象であるか否かを判定する(ステップS25)。データ位置判定部31は、データ移動対象として判定したファイルのデータ移動処理を行い(ステップS26)、処理完了時刻情報を新たなレコード最終更新日時情報として書き換えることにより、アクセス分析レコードを更新する(ステップS27)。
【0056】
次に、データ移動サーバ30により、ファイル名「b」のファイルが、ディレクトリBからディレクトリAに移動する場合におけるアクセス分析テーブル22の更新の様子を図面を用いて説明する。図13は、アクセス分析テーブル22において、第2管理ID「2」のレコード、すなわち、ファイル名「b」のレコードがデータ移動サーバ30により更新される過程を示す図である。なお、この図では、各時刻において、前時刻と比較して、レコードの値が変化しない項目について、網点のステッチで示す。
【0057】
図13において、図3のアクセス分析テーブル22のファイル名「b」に示すアクセス分析レコードを、時刻T11に示す初期状態のレコードとする。データ移動サーバ30は、図12のステップS23において、ファイル名「b」のアクセス分析レコードから、移動日からの読込数「10」と、移動日からの書込数「14」とを読み出す。ここで、移動日からの書込数「14」が、設定ファイル33γの判定条件「判定時にアクセス分析テーブル22の移動日からの読込数、又は、移動日からの書込数のいずれかが11以上」を満たすため、データ移動サーバ30は、ファイル名「b」の最適データ位置が1次ストレージ41であることと判定する。データ移動サーバ30は、判定結果に基づき、最適データ位置情報「A」を新たな最適データ位置情報として書き換え、書き換え処理の完了時刻をレコード最終更新日時情報「2008/2/22 15:25:00」として書き換えることにより、時刻T12のレコードとする。
【0058】
次に、データ移動サーバ30は、図12のステップS25において、ファイル名「b」のアクセス分析レコードの現データ位置情報「B」と、最適データ位置情報「A」とが一致しないため、ファイル名「b」のファイルをデータ移動対象と判定する。データ移動サーバ30は、ステップS26において、ファイル名「b」に対応するファイルを1次ストレージ41のディレクトリAに移動する。データ移動サーバ30は、ファイル名「b」のアクセス分析レコードの現データ位置情報「A」を新たな現データ位置情報として書き換え、データ移動処理の完了時刻をレコード最終更新日時情報「2008/2/22 15:25:10」、及び、データ移動日時情報「2008/2/22 15:25:10」として書き換えることにより、時刻T13のレコードとする。
【0059】
上述の実施形態によれば、1次ストレージ41から2次ストレージ42に移動したファイルを1次ストレージ41に再び移動させることが可能になるとともに、アクセス解析サーバ10によりアクセス分析テーブル22に書き込まれるアクセス分析情報に基づき、データ移動サーバ30が、判定対象のファイルのデータ位置としていずれのストレージ装置が好適であるかを所定周期ごとに判定し、判定結果に基づきデータ移動処理を実行する。これにより、双方向データ配置システム1は、アクセス状況に応じて最適なデータ位置を判定し、1次ストレージ41と2次ストレージ42との双方向にデータの移動を行うことができ、システム全体のアクセス/コスト比を向上させることが可能になるという効果がある。
【0060】
なお、上述の実施形態では、双方向データ配置システム1において、1台の1次ストレージ41に対して1台の2次ストレージ42を備えることとして説明したが、これに限られず、1次ストレージ41に複数台の2次ストレージを備える構成としてもよい。この場合、1次ストレージ41は、この複数の2次ストレージそれぞれに対応させたNFS接続によるディレクトリを備え、また、同様に、データ移動サーバ30の記憶部33においても、複数の2次ストレージのそれぞれに対応させたNFS接続によるディレクトリを備えることにより実現可能である。このとき、記憶部33の各ディレクトリのディレクトリ名、及び、そのパス名は、上述したように、1次ストレージ41の各ディレクトリのディレクトリ名、及びそのパス名と一致する名称とする。
【0061】
また、データ移動サーバ30の記憶部33における設定ファイル33γに含まれる判定条件として、アクセス分析テーブル22の項目「移動日からの読込数」と、項目「移動日からの書込数」とに基づく判定条件を例に説明したが、これに限られず、例えば、項目「合計読込数」に基づく判定条件や、項目「合計読込数」と項目「合計書込数」との組合せに基づく判定条件など、アクセス分析テーブル22の各項目のいずれか、又はその組合せに基づく判定条件など、アクセス解析サーバ10によりアクセス分析テーブル22に書き込まれるアクセス分析情報に基づく判定条件であれば、いずれの判定条件であっても適用可能である。
【0062】
また、アクセス分析テーブル22のアクセス分析情報の項目として、ファイルの移動回数情報を備え、データ移動部32が、現データ位置情報とともに、アクセス分析テーブル22において、移動回数情報を書き換えることとしてもよい。また、アクセス分析テーブル22における項目として、現在アクセスされているか否かを示すアクセス有無情報の項目の列を備え、時系列ログ解析部12は、図4のステップS5において、キャプチャテーブル21のアクセスログのレコードに基づきこのアクセス有無情報を更新することとしてもよい。
【0063】
この場合、図12のS25におけるデータ移動処理において、データ移動サーバ30は、アクセス分析テーブル22のアクセス有無情報と、キャプチャテーブル21とを参照することにより、データ移動対象のファイルに対する他のアクセスの有無を判定し、現在アクセスされているファイルのデータ移動処理をスキップすることが可能になるという効果がある。
【0064】
また、キャプチャテーブル21のパケットの情報の項目として、パケット取得日時情報、ファイル名情報、絶対パス情報、アクセス元IP情報、アクセス種別情報を例に説明したが、これに限られず、例えば、アクセス元の転送速度情報、ファイルの作成日時情報、アクセス人数情報、アクセス元のOS情報などのうち、いずれかの項目、又は、複数の項目をパケットの情報の項目としてキャプチャテーブル21が記憶することとしてもよい。
【0065】
このとき、パケット解析部11は、キャプチャしたパケットの情報として、転送速度情報、ファイルの作成日時情報、アクセス人数情報、OS情報などをキャプチャテーブル21に書き込むこととなる。時系列ログ解析部12によりキャプチャテーブル21のパケットの情報がアクセス分析テーブル22に書き込まれるため、アクセス分析テーブル22は、アクセス分析情報として、転送速度情報、ファイルの作成日時情報、アクセス人数情報、OS情報ののうち、いずれかの項目、又は、複数の項目を記憶することとなる。
【0066】
また、アクセス分析テーブル22のアクセス分析情報の項目として、上述の実施形態に示す例に限られず、例えば、総アクセス数情報、n日前からのアクセス数情報、アクセス頻度(月ごと、週ごと、日ごと、時ごとなど)情報、アクセス曜日情報、アクセス時間帯情報、アクセス元エリア数情報、実アクセス人数情報、共有・非共有情報、アクセス間隔情報などのうち、いずれかの項目、又は、複数の項目をアクセス分析情報の項目としてアクセス分析テーブル22が記憶する構成でも適用可能である。このとき、時系列ログ解析部12は、ファイル名情報と絶対パス情報との組合せが一致するアクセス分析レコードに対し、上述のアクセス分析情報の項目のうち、いずれかの項目、又は、複数の項目をアクセス分析テーブル22に書き込む。
【0067】
また、アクセス分析テーブル22のアクセス分析情報のファイルの情報として、ファイルサイズ情報を例に説明したが、これに限られず、ファイルの情報として、例えば、ファイル種別情報、アクセス権(ファイル)情報、アクセス権(ディレクトリ)情報、ファイル属性(RWX)情報、編集が可能なファイルか否か(例えば、pdf(Portable Document Format)など、編集する際に専用の編集用ソフトウエアを必要とするファイルについて、編集が不可能なファイルであるとするなど)、圧縮・非圧縮のいずれであるか、アーカイブか否か、暗号化の有無、データ種別が所定の製品によるデータ種別であるか否か、添付ファイルがあるメールか否か、ファイルが壊れていないか、ウィルスチェックの有無などの情報のうち、いずれかの項目、又は、複数の項目をファイルの情報としてアクセス分析テーブル22が記憶することとしてもよい。
【0068】
このとき、ファイル内容解析部13が上述のファイルの情報を記憶部33から読み出し、アクセス分析テーブル22を更新する
上述のように、アクセス分析テーブル22におけるアクセス分析情報の項目として上述の種々の情報をアクセス分析テーブル22が記憶することにより、アクセス分析テーブル22のアクセス分析情報に基づく設定ファイル33γの判定条件を種々の項目のいずれか又は複数の項目に基づき設定可能となる効果がある。
【0069】
また、上述したように、時系列ログ解析部12において、図4のステップS9の所定の周期ごとに、合計読込数と、合計書込数とにm(0<m<1)を乗算することとした。このとき、合計読込数の値と、合計書込数の値とについて、アクセス日時が新しい処理に比してmの乗算回数が多いアクセス日時が古い処理の1アクセスに対する評価値と、アクセス日時が新しい処理の1アクセスに対する評価値とがそれぞれ異なる重み付けの値となる。
【0070】
なお、時系列ログ解析部12による合計読込数情報と合計書込数情報とにおいて、古いアクセスと新しいアクセスとに対し異なる重み付けを与える処理は、上述の所定時間ごとに回数の値を減らすことによる単純な線形計算を用いた処理に限られず、例えば、アクセス(参照)の新しさに関する他の重み付け手法として、アクセスに対してすべてのログをとり、例えば、1ヶ月以内など、所定期間のアクセス回数に対する評価値をh倍(h>1)にすることにより、ある期間のアクセスを重視した評価値とすることが可能になる。このように、古いアクセスほど、1アクセスに対する値が小さくなり、相対的に新しいアクセスに対する評価の重みが増す方法であればいずれの重み付け手法でも適用可能である。
【0071】
また、上述の実施形態において、仮想的なディレクトリであるディレクトリB41、ディレクトリA33、ディレクトリB33の接続方法として、NFS接続を例に説明したが、これに限られず、iSCSI(Internet SCSI(Small Computer System Interface))、CIFS(Common Internet File System)、FC(Fibre Channel)、SAN(Storage Area Network)など、ディレクトリA、及び、ディレクトリBをマウントする方法であれば、いずれの接続方法でも適用可能である。
【0072】
なお、上述のアクセス解析サーバ10、データ移動サーバ30は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、アクセス解析サーバ10のパケット解析部11、時系列ログ解析部12、ファイル内容解析部13、データ移動サーバ30のデータ位置判定部31、データ移動部32の動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいう「コンピュータシステム」とは、CPU及び各種メモリやOS、周辺機器等のハードウェアを含むものである。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
【0073】
また、図4に示す各ステップを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、また、図12に示す各ステップを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、また、図1に示すアクセス解析サーバ10、データ移動サーバ30の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、データ移動サーバ30が1次ストレージ41と2次ストレージ42との間で双方向にデータを移動する処理を行ってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0074】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の一実施形態による双方向データ配置システム1の全体構成を示すブロック図である。
【図2】同実施形態におけるキャプチャテーブル21のデータ構成例を示す図である。
【図3】同実施形態におけるアクセス分析テーブル22のデータ構成例を示す図である。
【図4】同実施形態におけるアクセス解析サーバ10の動作の流れを示すフローチャートである。
【図5】同実施形態におけるアクセス解析サーバ10の処理によるアクセス分析テーブル22のデータの変化を示す図である。
【図6】同実施形態における1次ストレージ41から2次ストレージ42へのデータ移動前の様子を示す概念図である。
【図7】同実施形態における記憶部33のデータ移動の様子を示す概念図である。
【図8】同実施形態における1次ストレージ41から2次ストレージ42へのデータ移動後の様子を示す概念図である。
【図9】同実施形態における2次ストレージ42から1次ストレージ41へのデータ移動前の様子を示す概念図である。
【図10】同実施形態における記憶部33のデータ移動の様子を示す概念図である。
【図11】同実施形態における2次ストレージ42から1次ストレージ41へのデータ移動後の様子を示す概念図である。
【図12】同実施形態におけるデータ移動サーバ30の動作の流れを示すフローチャートである。
【図13】同実施形態におけるデータ移動サーバ30の処理によるアクセス分析テーブル22のデータの変化を示す図である。
【符号の説明】
【0076】
1 双方向データ配置システム
10 アクセス解析サーバ
11 パケット解析部
12 時系列ログ解析部
13 ファイル内容解析部
20 データベース装置
21 キャプチャテーブル
22 アクセス分析テーブル
30 データ移動サーバ
31 データ位置判定部
32 データ移動部
33 記憶部
33γ 設定ファイル
A、B、B41、A33、B33 ディレクトリ
40 APサーバ
41 1次ストレージ
42 2次ストレージ
50 クライアント端末
100 ネットワーク
α−0、α−1、β−2、β−3 データ
αs、βs シンボリックリンク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一次ストレージ装置又は、二次ストレージ装置のいずれかに記憶されるデータのアクセス要求信号を含むパケットを送信するクライアント端末と、前記クライアント端末から前記アクセス要求信号に応答するサーバと、前記サーバに接続し、データを第1記憶領域に記憶する前記一次ストレージ装置と、前記一次ストレージ装置と異なる種類の記憶装置であり、データを第2記憶領域に記憶する前記二次ストレージ装置と、アクセス解析サーバと、アクセス分析情報を記憶するアクセス分析情報記憶装置と、データ移動サーバとがネットワークを介してそれぞれ接続される双方向データ配置システムであって、
前記一次ストレージ装置は、
前記二次ストレージ装置が備える前記第2記憶領域に仮想的に接続され、当該第2記憶領域のデータの読み出し処理及び書き込み処理を実行可能とする前記第2記憶領域の第1仮想記憶領域を備え、
前記サーバは、
前記クライアント端末から受信するアクセス対象のデータの識別情報と、当該データの現在の位置情報である第1位置情報とを含む前記アクセス要求信号に基づき、前記一次ストレージ装置の第1記憶領域、又は、前記第1仮想記憶領域のアクセス対象のデータに対し、前記アクセス要求に基づく処理を実行し、処理結果の応答信号を前記クライアント端末に送信し、
前記アクセス解析サーバは、
前記クライアント端末と前記サーバとの間の通信におけるパケットを取得するパケット解析部と、
前記パケット解析部により取得されるパケットの前記識別情報と前記第1位置情報とに基づき、前記一次ストレージ装置又は、前記二次ストレージ装置が記憶するデータごとのアクセス回数に応じたアクセス情報を前記アクセス分析情報記憶装置に書き込む時系列ログ解析部とを備え、
前記アクセス分析情報記憶装置は、
前記一次ストレージ装置又は、前記二次ストレージ装置が記憶するデータの識別情報ごとに、第1位置情報と、アクセス情報と、当該データの移動先の位置情報である第2位置情報とを対応付けたアクセス分析情報のテーブルを記憶し、
前記データ移動サーバは、
前記一次ストレージ装置の前記第1記憶領域に仮想的に接続され、当該第1記憶領域のデータの読み出し処理及び書き込み処理を実行とする第2仮想記憶領域と、前記二次ストレージ装置が備える前記第2記憶領域に仮想的に接続され、当該第2記憶領域のデータの読み出し処理及び書き込み処理を実行可能とする前記第2記憶領域の第3仮想記憶領域とを備え、前記アクセス情報の値に基づくデータの移動先を判定するデータ位置判定条件情報を記憶する記憶部と、
前記データの前記識別情報ごとに、前記アクセス分析情報記憶装置が記憶する前記アクセス分析情報を読み出し、読み出したアクセス分析情報のアクセス情報の値が前記記憶部が記憶する前記データ位置判定条件情報の値以上の場合、データ移動先を前記一次ストレージ装置と判定し、前記アクセス情報の値が前記データ位置判定条件情報の値に満たない場合、データ移動先を前記二次ストレージ装置と判定し、判定結果を当該アクセス分析情報の新たな第2位置情報として、前記アクセス分析情報記憶装置に書き込むデータ位置判定部と、
前記アクセス分析情報記憶装置が記憶する前記アクセス分析情報を読み出し、読み出した前記アクセス分析情報において、前記識別情報ごとに前記第1位置情報と前記第2位置情報とが異なるアクセス分析情報を検出し、検出したアクセス分析情報の第1位置情報に基づき、当該アクセス分析情報に対応するデータを前記記憶部から読み出し、読み出したデータを当該アクセス分析情報の第2位置情報に基づき前記記憶部において移動するデータ移動部とを備える
ことを特徴とする双方向データ配置システム。
【請求項2】
前記時系列ログ解析部は、
前記アクセス情報として、アクセス日時が古いアクセス対し、アクセス日時が新しいアクセスに比して1アクセスあたりの値を小さくする
ことを特徴とする請求項1に記載の双方向データ配置システム。
【請求項3】
前記データ移動部により前記検出されたアクセス分析情報の前記第1位置情報が前記一次ストレージ装置の前記第1記憶領域を示し、前記第2位置情報が前記二次ストレージ装置の前記第2記憶領域を示す場合、
前記データ移動部は、
移動対象のデータの移動処理後、前記第2位置情報に対応する第3仮想記憶領域における移動後の前記データに対するシンボリックリンクを前記第2仮想記憶領域に書き込み、
前記データ移動部により前記検出されたアクセス分析情報の前記第1位置情報が前記二次ストレージ装置の前記第2記憶領域を示し、前記第2位置情報が前記一次ストレージ装置の前記第1記憶領域を示す場合、
前記データ移動部は、
移動対象のデータの移動処理後、前記第1位置情報に対応する第3仮想記憶領域における移動前の前記データに対するシンボリックリンクを前記第2仮想記憶領域から削除する
ことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の双方向データ配置システム。
【請求項4】
一次ストレージ装置又は、二次ストレージ装置のいずれかに記憶されるデータのアクセス要求信号を含むパケットを送信するクライアント端末と、前記クライアント端末から前記アクセス要求信号に応答するサーバと、前記サーバに接続し、データを第1記憶領域に記憶する前記一次ストレージ装置と、前記一次ストレージ装置と異なる種類の記憶装置であり、データを第2記憶領域に記憶する前記二次ストレージ装置と、前記クライアント端末と前記サーバとの間の通信におけるパケットに含まれるアクセス対象のデータの識別情報とアクセス対象のデータの現在の位置情報とに基づき、前記一次ストレージ装置又は、前記二次ストレージ装置が記憶するデータごとのアクセス回数に応じたアクセス情報を前記アクセス分析情報記憶装置に書き込むアクセス解析サーバと、前記一次ストレージ装置又は、前記二次ストレージ装置が記憶するデータの前記識別情報ごとに、当該データの現在の位置情報を示す第1位置情報と、アクセス情報と、当該データの移動先の位置情報を示す第2位置情報とを対応付けたアクセス分析情報を含むアクセス分析情報を記憶するアクセス分析情報記憶装置と、データ移動サーバとがネットワークを介してそれぞれ接続される双方向データ配置システムにおけるデータ移動サーバであって、
前記一次ストレージ装置の前記第1記憶領域に仮想的に接続され、当該第1記憶領域のデータの読み出し処理及び書き込み処理を実行とする第2仮想記憶領域と、前記二次ストレージ装置が備える前記第2記憶領域に仮想的に接続され、当該第2記憶領域のデータの読み出し処理及び書き込み処理を実行可能とする前記第2記憶領域の第3仮想記憶領域とを備え、前記アクセス情報の値に基づくデータの移動先を判定するデータ位置判定条件情報を記憶する記憶部と、
前記データの前記識別情報ごとに、前記アクセス分析情報記憶装置が記憶する前記アクセス分析情報を読み出し、読み出したアクセス分析情報のアクセス情報の値が前記記憶部が記憶する前記データ位置判定条件情報の値以上の場合、データ移動先を前記一次ストレージ装置と判定し、前記アクセス情報の値が前記データ位置判定条件情報の値に満たない場合、データ移動先を前記二次ストレージ装置と判定し、判定結果を当該アクセス分析情報の新たな第2位置情報として、前記アクセス分析情報記憶装置に書き込むデータ位置判定部と、
前記アクセス分析情報記憶装置が記憶する前記アクセス分析情報を読み出し、読み出した前記アクセス分析情報において、前記識別情報ごとに前記第1位置情報と前記第2位置情報とが異なるアクセス分析情報を検出し、検出したアクセス分析情報の第1位置情報に基づき、当該アクセス分析情報に対応するデータを前記記憶部から読み出し、読み出したデータを当該アクセス分析情報の第2位置情報に基づき前記記憶部において移動するデータ移動部とを備える
ことを特徴とするデータ移動サーバ。
【請求項5】
一次ストレージ装置又は、二次ストレージ装置のいずれかに記憶されるデータのアクセス要求信号を含むパケットを送信するクライアント端末と、前記クライアント端末から前記アクセス要求信号に応答するサーバと、前記サーバに接続し、データを第1記憶領域に記憶する前記一次ストレージ装置と、前記一次ストレージ装置と異なる種類の記憶装置であり、データを第2記憶領域に記憶する前記二次ストレージ装置と、アクセス解析サーバと、アクセス分析情報を記憶するアクセス分析情報記憶装置と、データ移動サーバとがネットワークを介してそれぞれ接続される双方向データ配置システムにおけるアクセス解析サーバであって、
前記クライアント端末と前記サーバとの間の通信におけるアクセス対象のデータの識別情報と、当該データの現在の位置情報である第1位置情報を含むパケットを取得するパケット解析部と、
前記パケット解析部により取得されるパケットの前記識別情報と前記第1位置情報とに基づき、前記一次ストレージ装置又は、前記二次ストレージ装置が記憶するデータごとのアクセス情報を前記アクセス分析情報記憶装置に書き込む時系列ログ解析部とを備える
ことを特徴とするアクセス解析サーバ。
【請求項6】
一次ストレージ装置又は、二次ストレージ装置のいずれかに記憶されるデータのアクセス要求信号を含むパケットを送信するクライアント端末と、前記クライアント端末から前記アクセス要求信号に応答するサーバと、前記サーバに接続し、データを第1記憶領域に記憶する前記一次ストレージ装置と、前記一次ストレージ装置と異なる種類の記憶装置であり、データを第2記憶領域に記憶する前記二次ストレージ装置と、アクセス解析サーバと、アクセス分析情報を記憶するアクセス分析情報記憶装置と、データ移動サーバとがネットワークを介してそれぞれ接続される双方向データ配置システムにおける双方向データ配置方法であって、
前記一次ストレージ装置が、
前記二次ストレージ装置が備える前記第2記憶領域に仮想的に接続され、当該第2記憶領域のデータの読み出し処理及び書き込み処理を実行可能とする前記第2記憶領域の第1仮想記憶領域を備える過程を有し、
前記サーバが、
前記クライアント端末から受信したアクセス対象のデータの識別情報と、当該データの現在の位置情報である第1位置情報とを含む前記アクセス要求信号に基づき、前記一次ストレージ装置の第1記憶領域、又は、前記第1仮想記憶領域のアクセス対象のデータに対し、前記アクセス要求に基づく処理を実行し、処理結果の応答信号を前記クライアント端末に送信する過程を有し、
前記アクセス解析サーバが、
前記クライアント端末と前記サーバとの間の通信におけるパケットを取得するパケット解析過程と、
前記パケット解析過程により取得されたパケットの前記識別情報と前記第1位置情報とに基づき、前記一次ストレージ装置又は、前記二次ストレージ装置が記憶するデータごとのアクセス回数に応じたアクセス情報を前記アクセス分析情報記憶装置に書き込む時系列ログ解析過程とを有し、
前記アクセス分析情報記憶装置が、
前記一次ストレージ装置又は、前記二次ストレージ装置が記憶するデータの識別情報ごとに、第1位置情報と、アクセス情報と、当該データの移動先の位置情報である第2位置情報とを対応付けたアクセス分析情報のテーブルを記憶する過程を有し、
前記データ移動サーバが、
前記一次ストレージ装置の前記第1記憶領域に仮想的に接続され、当該第1記憶領域のデータの読み出し処理及び書き込み処理を実行とする第2仮想記憶領域と、前記二次ストレージ装置が備える前記第2記憶領域に仮想的に接続され、当該第2記憶領域のデータの読み出し処理及び書き込み処理を実行可能とする前記第2記憶領域の第3仮想記憶領域とを備える過程と、
前記アクセス情報の値に基づくデータの移動先を判定するデータ位置判定条件情報を記憶する記憶過程と、
前記データの前記識別情報ごとに、前記アクセス分析情報記憶装置が記憶する前記アクセス分析情報を読み出し、読み出したアクセス分析情報のアクセス情報の値が前記データ位置判定条件情報の値以上の場合、データ移動先を前記一次ストレージ装置と判定し、前記アクセス情報の値が前記データ位置判定条件情報の値に満たない場合、データ移動先を前記二次ストレージ装置と判定し、判定結果を当該アクセス分析情報の新たな第2位置情報として、前記アクセス分析情報記憶装置に書き込むデータ位置判定過程と、
前記アクセス分析情報記憶装置が記憶する前記アクセス分析情報を読み出し、読み出した前記アクセス分析情報において、前記識別情報ごとに前記第1位置情報と前記第2位置情報とが異なるアクセス分析情報を検出し、検出したアクセス分析情報の第1位置情報に基づき、当該アクセス分析情報に対応するデータを読み出し、読み出したデータを当該アクセス分析情報の第2位置情報に基づき前記第2仮想記憶領域又は、第3仮想記憶領域において移動するデータ移動過程とを有する
ことを特徴とする双方向データ配置方法。
【請求項7】
一次ストレージ装置又は、二次ストレージ装置のいずれかに記憶されるデータのアクセス要求信号を含むパケットを送信するクライアント端末と、前記クライアント端末から前記アクセス要求信号に応答するサーバと、前記サーバに接続し、データを第1記憶領域に記憶する前記一次ストレージ装置と、前記一次ストレージ装置と異なる種類の記憶装置であり、データを第2記憶領域に記憶する前記二次ストレージ装置と、アクセス解析サーバと、アクセス分析情報を記憶するアクセス分析情報記憶装置と、データ移動サーバとがネットワークを介してそれぞれ接続される双方向データ配置システムにおいて、
前記一次ストレージ装置のコンピュータに、
前記二次ストレージ装置が備える前記第2記憶領域に仮想的に接続され、当該第2記憶領域のデータの読み出し処理及び書き込み処理を実行可能とする前記第2記憶領域の第1仮想記憶領域を備える過程と、
前記サーバのコンピュータに、
前記クライアント端末から受信したアクセス対象のデータの識別情報と、当該データの現在の位置情報である第1位置情報とを含む前記アクセス要求信号に基づき、前記一次ストレージ装置の第1記憶領域、又は、前記第1仮想記憶領域のアクセス対象のデータに対し、前記アクセス要求に基づく処理を実行し、処理結果の応答信号を前記クライアント端末に送信する過程と、
前記アクセス解析サーバのコンピュータに、
前記クライアント端末と前記サーバとの間の通信におけるパケットを取得するパケット解析過程と、
前記パケット解析過程により取得されたパケットの前記識別情報と前記第1位置情報とに基づき、前記一次ストレージ装置又は、前記二次ストレージ装置が記憶するデータごとのアクセス回数に応じたアクセス情報を前記アクセス分析情報記憶装置に書き込む時系列ログ解析過程と、
前記アクセス分析情報記憶装置のコンピュータに、
前記一次ストレージ装置又は、前記二次ストレージ装置が記憶するデータの識別情報ごとに、第1位置情報と、アクセス情報と、当該データの移動先の位置情報である第2位置情報とを対応付けたアクセス分析情報のテーブルを記憶する過程と、
前記データ移動サーバのコンピュータに、
前記一次ストレージ装置の前記第1記憶領域に仮想的に接続され、当該第1記憶領域のデータの読み出し処理及び書き込み処理を実行とする第2仮想記憶領域と、前記二次ストレージ装置が備える前記第2記憶領域に仮想的に接続され、当該第2記憶領域のデータの読み出し処理及び書き込み処理を実行可能とする前記第2記憶領域の第3仮想記憶領域とを備える過程と、
前記アクセス情報の値に基づくデータの移動先を判定するデータ位置判定条件情報を記憶する記憶過程と、
前記データの前記識別情報ごとに、前記アクセス分析情報記憶装置が記憶する前記アクセス分析情報を読み出し、読み出したアクセス分析情報のアクセス情報の値が前記データ位置判定条件情報の値以上の場合、データ移動先を前記一次ストレージ装置と判定し、前記アクセス情報の値が前記データ位置判定条件情報の値に満たない場合、データ移動先を前記二次ストレージ装置と判定し、判定結果を当該アクセス分析情報の新たな第2位置情報として、前記アクセス分析情報記憶装置に書き込むデータ位置判定過程と、
前記アクセス分析情報記憶装置が記憶する前記アクセス分析情報を読み出し、読み出した前記アクセス分析情報において、前記識別情報ごとに前記第1位置情報と前記第2位置情報とが異なるアクセス分析情報を検出し、検出したアクセス分析情報の第1位置情報に基づき、当該アクセス分析情報に対応するデータを読み出し、読み出したデータを当該アクセス分析情報の第2位置情報に基づき前記第2仮想記憶領域又は、第3仮想記憶領域において移動するデータ移動過程とを実行させる
ことを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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