説明

反復的なランアウト補償方法,記録/再生装置,記録/再生方法,および記録媒体

【課題】 HDDに対して反復的なランアウト補償器の個数及びゲインを最適化させるための方法,記録媒体及び装置を提供する。
【解決手段】 記録/再生装置における反復的なランアウトを補償する方法において:
記録/再生装置に備えられる記録媒体の各ゾーンに対して,ゾーンに適用するPRO補償器の個数を変化させて,各々異なる個数のPRO補償器をゾーンに適用した状態でゾーンでの位置エラー信号のサイズを測定する過程と;測定されたサイズのうち,最小サイズの位置エラー信号に該当するRRO補償器の個数を,それぞれの相応するゾーンに対するRRO補償器の最適個数として決定する過程と;を含む,反復的なランアウト補償方法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,記録/再生の最適化方法,記録媒体及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来,例えば,特許文献1,特許文献2及び特許文献3等に開示される多様な反復的なランアウト(Repeatable Run Out:以下,RROとも称する。)を補償する技術が提供されている。
【0003】
一般的に,データ保存装置の一つであるハードディスクドライブ(Hard DiskDrive,以下,HDDとも称する。)は,磁気ヘッドにより,ディスクにデータを記録し,またディスクからデータを読み取ることでコンピュータシステムの運用に寄与する。このようなHDDは,次第に高容量化,高密度化及び小型化されるにつれ,ディスク回転方向の記録密度であるBPI(Bit Per Inch)と厚さ方向の記録密度であるTPI(Track Per Inch)とが高まっている。そのため,更に精巧なメカニズムが要求される。
【0004】
HDDの記録密度が高まることにより,磁気ディスク上のトラックの個数も多くなり,結果的に,ディスクにサーボ情報を記録する工程の所要時間が,全体工程に占める比重が次第に大きくなる。
【0005】
これを改善するために,オフラインサーボトラックライト(offline servo track write:以下,STRとも称する。)という新たな組み付け方式が開発された。オフラインSTR方式においては,まず,サーボ情報がディスクに記録された後に,ディスクがHDDに組み付けられる。
【0006】
しかし,オフラインSTR方式においては,ディスクがHDDに組み付けられる時に,ディスクの中心とスピンドルモータの中心とが正確に一致しなければ,上述した反復的なランアウト(RRO)が発生して,位置エラー信号(Position Error Signal:以下,PESとも称する。)を歪曲させる。
【0007】
このような反復的なランアウトを補償するために,RRO補償回路が開発された。RRO補償回路は,1XRRO補償器,2XRRO補償器,・・・,NXRRO補償器のような複数のRRO補償器を備える。
【0008】
【特許文献1】特開平15−249045号公報
【特許文献2】米国特許公開2003−0058569号明細書
【特許文献3】米国特許公開2003−112545号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
一般的に,RROは,HDDの組み付け状態に依存して変化し,そしてHDDに組み付けられたディスクの位置によって異なる。
【0010】
ところが,従来の技術では,HDDの組み付け状態及びHDD内のディスク上の位置を考慮しないままに,RRO補償器の個数及びゲインが割当てられることにより,PESのRRO補償をほぼ不可能にし,結局,サーボ制御を不安定にした。
【0011】
すなわち,HDD内のディスクの位置を考慮せずにRRO補償器の個数が割当てられれば,ディスク内周のRROは不足に補償される一方,ディスク外周のRROは,過多に補償される。したがって,PESの高周波帯域が不要に増幅される結果になって,PESのRRO成分を正確に補償できなくなる。
【0012】
特に,レファレンスパターンがオフラインで記録されたレファレンスディスク上に最終サーボパターンを記録する時,固定個数のRRO補償器及び固定レベルのゲインが適用されれば,上述したセルフサーボ記録方式において,RRO成分が十分に補償されなくなって,サーボ制御が不安定になる。
【0013】
そこで,本発明は,このような問題に鑑みてなされたもので,その目的とするところは,HDDの組み付け状態及びHDD内に装着されたディスクの位置に基づいて,RRO補償器の個数及びゲインを適応的に可変させて,RROを最適化する方法,記録媒体及び装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,記録/再生装置における反復的なランアウトを補償する方法において:記録/再生装置に備えられる記録媒体の各ゾーンに対して,ゾーンに適用するPRO補償器の個数を変化させて,各々異なる個数のPRO補償器をゾーンに適用した状態でゾーンでの位置エラー信号のサイズを測定する過程と;測定されたサイズのうち,最小サイズの位置エラー信号に該当するRRO補償器の個数を,それぞれの相応するゾーンに対するRRO補償器の最適個数として決定する過程と;を含む反復的なランアウト補償方法が提供される。
【0015】
反復的なランアウト(PRO)とは,記録/再生装置における記録媒体の偏心などにより発生する外乱を意味し,周期的であるという特徴を有する。つまり,記録媒体上のサーボセクタに対し,PROの位相および周波数が同期されていることを意味する。なお,周期的でない外乱は,NPRO(Non Repeatable Run Out)と称される。
【0016】
記録媒体におけるゾーンとは,記録媒体を内周から外周に向かって半径方向に複数の領域に分割した際の,各領域である。従って,各ゾーンは環状の形状を呈している。例えば,記録媒体の一例であるハードディスクは,一般的に10〜20のゾーンに分けられる。かかるゾーンは,記録媒体の生産工程,特にバーンインテスト工程で,ヘッドの記録特性,スキュー角などを考慮して決定される。記録媒体におけるゾーンの数,ゾーン別トラック数,トラック別セクタ数,トラック別ピッチ,ゾーン別記録周波数などの,ゾーンの構成を示す各パラメータは,記録媒体のメンテナンスシリンダに記録されるゾーンマップテーブルに格納される。
【0017】
上記の反復的なランアウト補償方法は,上記各RRO補償器のゲインを変化させて,各々異なるゲインを相応するゾーンのRRO補償器に適用した状態で,位置エラー信号のサイズを測定する過程と;測定されたサイズのうち,最小のサイズの位置エラー信号に該当するゲインを,相応するRRO補償器に対する最適のゲインとして決定する過程と;をさらに含んでもよい。
【0018】
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,記録/再生装置における反復的なランアウトを補償する方法において:記録/再生装置に備えられる記録媒体の各ゾーンに対して,ゾーンに適用するRRO補償器のゲインを変化させて,各々異なるゲインをPRO補償器に適用した状態でゾーンでの位置エラー信号のサイズを測定する過程と,測定されたサイズのうち,最小のサイズの位置エラー信号に該当するゲインを,相応するRRO補償器に対する最適のゲインとして決定する過程と;を含む反復的なランアウト補償方法が提供される。
【0019】
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,ヘッドを移動させるためのアクチュエータ駆動信号に相応する駆動電流を生成し,位置エラー信号を生成させるためのボイスコイルモータドライブ及びアクチュエータと;位置エラー信号を入力されて,ヘッドの推定された位置,測定された位置,推定された速度及び測定された速度を求め,かつ,ヘッドの推定された位置と測定された位置との差に相応する位置エラー値,及びヘッドの推定された速度と測定された速度との差に相応する速度エラー値を求める推定器と,位置エラー値及び速度エラー値に基づいて駆動制御信号を発生させるためのフィードバック制御回路と;記録媒体上の各ゾーンに対するRRO補償器の最適個数を決定し,決定された最適個数のRRO補償器を各ゾーンに適用し,各ゾーンに適用された各RRO補償器に対する最適のゲインを決定し,決定された最適ゲインを各RRO補償器に適用することによりRRO補償値を発生させるRRO補償回路と;フィードバック制御回路から出力される駆動制御信号とRRO補償回路からの出力との和に相応するアクチュエータ駆動信号をボイスコイルモータドライバ及びアクチュエータに出力する合成部と;を備える記録/再生装置が提供される。RRO補償回路からの出力には,PRO補償値が含まれる。PRO補償回路の出力は,位置エラー信号,ゾーン別PRO補償器の数,およびゾーン別PRO補償器のゲインにより決定される。
【0020】
上記RRO補償回路は,各ゾーンに対して,ゾーンに適用するRRO補償器の個数を変化させて,各々異なる個数のPRO補償器を適用した状態でゾーンでの位置エラー信号のサイズを測定し,測定されたサイズのうち,最小のサイズの位置エラー信号に該当するRRO補償器の個数を,ゾーンに対するRRO補償器の最適個数として決定するようにしてもよい。
【0021】
上記RRO補償回路は,各ゾーンに対して,ゾーンに適用するRRO補償器のゲインを変化させて,各々異なるゲインをPRO補償器に適用した状態でゾーンでの位置エラー信号のサイズを測定し,測定されたサイズのうち,最小のサイズの位置エラー信号に該当するゲインを,相応するRRO補償器に対する最適のゲインとして決定するようにしてもよい。
【0022】
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,記録/再生装置の反復的なランアウトを補償する方法において:記録/再生装置に備えられる記録媒体上で,補償器に対する位置エラー信号のサイズを測定する過程と;記録媒体のゾーンに適用されるRRO補償器の個数を変化させる過程と;ゾーンに適用されるRRO補償器のゲインを変化させる過程と;それぞれの相応するゾーンに対して測定された位置エラー信号のサイズのうち,最小のサイズを有する位置エラー信号に該当するRRO補償器の個数をRRO補償器の最適個数として決定する過程と;測定された位置エラー信号のサイズのうち,最小のサイズを有する位置エラー信号に対するゲインを,相応するRRO補償器に対する最適のゲインとして決定する過程と;ヘッドを記録媒体上に正確に位置させるように,RRO補償器の最適個数及び相応するRRO補償器の最適ゲインを,記録/再生装置の駆動電流を補償するのに適用する過程と;を含む反復的なランアウト補償方法が提供される。
【0023】
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,記録媒体にデータを記録/再生するために,記録媒体上でヘッドを移動させるための駆動電流を発生させる過程と;記録媒体上のRRO補償器に対する位置エラー信号のサイズを測定する過程と;記録媒体のゾーンに適用される反復的なRRO補償器の個数を変化させる過程と;ゾーンに適用されるRRO補償器のゲインを変化させる過程と;各ゾーンに対して測定された位置エラー信号のサイズのうち,最小のサイズを有する位置エラー信号に該当するRRO補償器の個数を,RRO補償器の最適個数に決定する過程と;測定された位置エラー信号のサイズのうち,最小のサイズを有する位置エラー信号に対するゲインを,相応するRRO補償器に対する最適のゲインに決定する過程と;RRO補償器の最適個数及び相応するRRO補償器に対する最適ゲインを,ヘッドを記録媒体上に正確に位置させるのに適用することで駆動電流を補償する過程と;記録媒体にデータを記録/再生する過程と;を含む記録/再生方法が提供される。
【0024】
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,データを記録/再生するために,ヘッドを記録媒体上で動かす駆動電流を発生させ,記録媒体上でRRO補償器に対する位置エラー信号のサイズを測定するドライバと;記録媒体のゾーンに適用されるRRO補償器の個数を変化させ,ゾーンに適用されるRRO補償器のゲインを変化させ,それぞれの相応するゾーンに対して測定された位置エラー信号のサイズのうち,最小のサイズを有する位置エラー信号に該当するRRO補償器の個数をRRO補償器の最適個数として決定し,測定された位置エラー信号のサイズのうち,最小のサイズを有する位置エラー信号に対するゲインを,相応するRRO補償器に対する最適のゲインに決定する反復的ランアウト補償回路と;RRO補償回路の出力に基づいて駆動電流を補償する補償部と;を備える記録/再生装置が提供される。
【0025】
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,ヘッドを移動させるためのアクチュエータ駆動信号に相応する駆動電流を発生させ,位置エラー信号を発生させるボイスコイルモータドライバ及びアクチュエータと;記録媒体のゾーンに適用されるRRO補償器の個数を変化させ,ゾーンに適用されるRRO補償器のゲインを変化させ,各相応するゾーンに対して測定された位置エラー信号のサイズのうち,最小のサイズを有する位置エラー信号に該当するRRO補償器の個数をRRO補償器の最適個数に決定し,測定された位置エラー信号のサイズのうち,最小のサイズを有する位置エラー信号に対するゲインを,相応するRRO補償器に対する崔敵意ゲインに決定する反復的ランアウト補償回路と;RRO補償回路の出力に基づいて駆動電流を補償する補償部と;を備える記録/再生装置が提供される。
【0026】
上記RRO補償回路は,
各ゾーンに対して,ゾーンに適用するPRO補償器の個数を変化させて,各々異なる個数のPRO補償器をゾーンに適用した状態でゾーンでの位置エラー信号のサイズを測定し,測定されたサイズのうち,最小サイズの位置エラー信号に該当するRRO補償器の個数を,それぞれの相応するゾーンに対するRRO補償器の最適個数として決定するようにしてもよい。
【0027】
上記RRO補償回路は,各ゾーンに対して,ゾーンに適用するRRO補償器のゲインを変化させて,各々異なるゲインをPRO補償器に適用した状態でゾーンでの位置エラー信号のサイズを測定し,測定されたサイズのうち,最小のサイズの位置エラー信号に該当するゲインを,相応するRRO補償器に対する最適のゲインとして決定するようにしてもよい。
【0028】
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,上記の反復的なランアウト補償方法を具現するコンピュータで読み取り可能なコードが記録された記録媒体が提供される。
【0029】
上記記録再生装置は,ハードディスクドライブであってもよい。
【0030】
本発明の追加的な特徴及び利点は,部分的には,下記の説明で,部分的には,説明から明らかになるか,または発明の実施から理解される。
【発明の効果】
【0031】
以上説明したように本発明によれば,ディスク上の各ゾーンに適用されたRRO補償器の個数及びゲインをゾーン別に適切に最適化することにより,HDDに装着されたディスクの組み付け状態及びディスクの領域に関係なく,正確なRRO補償を達成し,安定したサーボ制御を行える。
装置を提供できるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0033】
図1は,HDDのHDA(Hard Disk Assembly)10の構成を示す。HDA10は,スピンドルモータ14によって回転される少なくとも一つの磁気ディスク12を備えている。HDA10は,ディスクの表面に隣接して配置された変換器(図示せず)を更に備えている。
【0034】
変換器は,それぞれの磁気ディスク12の磁界を感知して磁化させることにより,回転する磁気ディスク12からの情報の読み取り,および磁気ディスク12への情報の記録を行うことができる。一般的に,変換器は,各ディスクの表面に結合されている。たとえ,単一変換器として説明されているが,これは,磁気ディスク12を磁化させるための記録用の変換器と,磁気ディスク12の磁界を感知するための分離された読み取り用の変換器とからなっていると理解されねばならない。読み取り用の変換器は,磁気抵抗(Magneto−Resistive:MR)素子から構成される。
【0035】
変換器は,スライダ20上のヘッド16に統合されうる。ヘッド16は,変換器とディスクの表面との間に空気ベアリングを生成させる構造からなっている。ヘッド16は,ヘッドスタックアセンブリ(HSA)22に結合されている。ヘッドスタックアセンブリ22は,ボイスコイル26を有するアクチュエータアーム24に付着されている。ボイスコイル26は,VCM(ボイスコイルモータ)30を特定するマグネチックアセンブリ28に隣接して配置されている。ボイスコイル26に供給される電流は,ベアリングアセンブリ32を軸にしてアクチュエータアーム24を回転させるトルクを発生させる。アクチュエータアーム24の回転は,ディスクの表面を横切って変換器を移動させる。
【0036】
情報は,磁気ディスク12の環状トラック内に保存される。各トラック34は,一般的に複数のセクタを備えている。各セクタは,データフィールドと識別フィールドとを備えている。識別フィールドは,セクタ及びトラック(シリンダ)を識別するグレーコードを備えている。変換器は,各トラックに保存されている情報の読み取り,および各トラックへの情報の記録を行うために,ディスクの表面を横切って移動する。
【0037】
以下,本発明の実施形態に係るHDDの電気的なシステムの動作について説明する。
【0038】
図2は,図1に示すHDD10を制御できる本実施形態に係る電気システム40を示す。電気システム40は,リード/ライト(R/W)チャンネル回路44及びプリアンプ回路46によってヘッド16に結合されたコントローラ42を備えている。コントローラ42は,デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor:DSP),マイクロプロセッサ,マイクロコントローラなどで構成できる。コントローラ42は,磁気ディスク12に情報を記録し,磁気ディスク12から情報を読み取るために,リード/ライトチャンネル回路44に制御信号を供給する。情報は,一般的に,R/Wチャンネル回路44からホストインターフェース回路54に伝送される。ホストインターフェース回路54は,パーソナルコンピュータ(PC)のようなシステムとの間のインターフェースとなるために,HDDを許容するバッファメモリ及び制御回路を備えている。
【0039】
さらに,コントローラ42は,ボイスコイル26に駆動電流を供給するVCM駆動部48に結合されている。コントローラ42は,VCMの励起及びヘッド16の動きを制御するために,VCM駆動部48に制御信号を供給する。
【0040】
コントローラ42は,メモリ50に保存されたプログラムを駆動して,HDD別にディスクの位置によって,RRO補償回路340でのRRO補償器の個数及びゲインを最適化させるように制御する。なお,上記プログラムの処理については,図4及び図5を参照して後述する。
【0041】
メモリ50には,HDDを制御するファームウェア及び制御データが保存されている。特に,図4及び図5に示すような例示的な方法を実行するためのプログラムが保存されている。ただし,発明は,本例に限定されるものではないということを留意せねばならない。
【0042】
図1に示すHDDの動作を詳細に説明する。
【0043】
データ読み取りモードにおいて,HDDは,磁気ディスク12から変換器(一般的に,ヘッド16と称する)によって感知された電気的な信号を増幅させるために,プリアンプ46を動作させる。その後,リード/ライトチャンネル回路44では,増幅されたアナログ信号をホスト機器(図示せず)が読み取り可能なデジタル信号に符号化し,ストリームデータに変換して,ホストインターフェース回路54を介してホスト機器に伝送する。
【0044】
また,記録モードにおいて,HDDは,ホストインターフェース回路54を介してホスト機器からデータを入力されて,ホストインターフェース回路54の内部バッファ(図示せず)に一時的に保存する。そして,HDDは,バッファに保存されたデータを順次に出力させ,バッファから出力されるデータをバイナリデータストリームに変換させるために,リード/ライトチャンネル回路44を動作させ,そして,プリアンプ46によって増幅された記録電流を,変換器16を介して磁気ディスク12に記録させる。
【0045】
コントローラ42により具現される,本実施形態によるRRO補償処理装置について説明する。
【0046】
図3は,本発明の実施形態によって最適化されたRROを有するHDD制御回路の構成を示すブロック図である。
【0047】
図3に示すように,HDDは,VCMドライバ及びアクチュエータ310,推定器320,フィードバック制御回路330,RRO補償回路340及び合成部350を備える。
VCMドライブ及びアクチュエータ310は,合成部350から出力されるアクチュエータ駆動信号に相応する駆動電流を生成してヘッド16を移動させ,トラック探索及びトラック追従を実行しつつPESを生成する。
【0048】
推定器320は,PESを入力して,公知の状態方程式を利用して,ヘッド16の推定された位置及び推定された速度と,ヘッドの測定された位置及び測定された速度とを算出する。そして推定器320は,ヘッド16の推定された位置と測定された位置との間の位置エラー値と,ヘッド16の推定された速度と測定された速度との間の速度エラー値とを求める。
【0049】
フィードバック制御回路330は,推定器320で生成された位置エラー値及び速度エラー値にそれぞれの利得定数値を乗算して,乗算結果を利用して駆動制御信号を生成し,駆動制御信号を合成部350に出力する。
【0050】
RRO補償回路340は,複数のRRO補償器340−1,340−2,・・・,340−Nから構成され,RRO1X補償器340−1は,1XのRRO成分を補償するように設計されたRRO補償器であり,RRO2X補償器340−Nは,2XのRRO成分を補償するように設計されたRRO補償器である。ここで,Xは,ディスクの回転に相応する周波数を表す。
【0051】
参考として,RRO補償技術は,一例として出願人によって開発された韓国公開特許1999−0065701号明細書及び韓国公開特許1998−024379号明細書などに詳細に記述されている。
【0052】
本発明の実施形態では,RRO補償回路340は,ディスクゾーン別に適用するRRO補償器の個数及びゲインを最適化させるように設計される。
【0053】
RRO補償回路340は,磁気ディスク12上でのヘッド16の位置に相応する制御信号CTLによってRRO補償器の個数及びゲインを最適化させる。
【0054】
合成部350は,フィードバック制御回路330から出力される駆動制御信号と,RRO補償回路340で生成されたPESに対するRRO補償値とを足した結果に該当するアクチュエータ駆動電流を発生させ,アクチュエータ駆動信号をVCMドライブ及びアクチュエータ310に出力する。
【0055】
本実施形態に係るRRO補償回路340で,HDDのディスクの領域別にRRO補償器の個数及びゲインを最適化させる方法について説明する。
【0056】
まず,図4を参照して,コントローラ42の制御下に,RRO補償回路340でゾーン別にRRO補償器の個数を最適化させる方法について説明する。
【0057】
図4に示すように,磁気ディスク12で測定するゾーン(以下,現在のゾーンという)を指定するためのゾーン値が初期化される(S401)。ヘッド16が磁気ディスク12の外周から内周に移動する場合,最外周ゾーンの中心トラック位置がゾーン値に設定される。
【0058】
現在のゾーン,すなわち,ゾーン値により指定されたゾーンにヘッド16を移動させる(S402)。
【0059】
現在のゾーンに適用するRRO補償器の個数を所定の個数に初期化させる(S403)。所定の個数は,現在のゾーンが磁気ディスク12上のどこにあっても関係なく,RRO補償に必要な最小限のRRO補償器の個数である。一例として,所定の個数は,4個に設定できる。
【0060】
現在個数のRRO補償器を動作させつつ,PESのサイズを測定して保存する(S404)。
【0061】
RRO補償器の現在個数と,HDDにより支援されうる最大RRO補償器の最大個数RRO_NUM_LIMITとを比較する(S405)。
【0062】
ステップ405の比較結果,RRO補償器の現在個数がRRO補償器の最大個数RRO_NUM_LIMITより小さい場合には,適用するRRO補償器の個数を増加させた後にステップ404にフィードバックさせる(S406)。
【0063】
もし,ステップ405の比較結果,RRO補償器の現在個数がRRO補償器の最大個数RRO_NUM_LIMITより大きいか,または同じである場合には,RRO補償器の現在個数を所定個数から次第に増加させつつ,測定及び保存されたPESのサイズを比較して,最も小さいサイズを生成させたRRO補償器の個数を現在のゾーンに適用するRRO補償器の最適個数に決定する(S407)。
【0064】
現在のゾーンがディスクの最後のゾーンLAST_Zoneであるかを判断する(S408)。
【0065】
ステップ408の判断結果,現在のゾーンがディスクの最後のゾーンLAST_Zoneではなければ,ゾーン値を1増加させた後にステップ402にフィードバックさせる(S408)。
【0066】
もし,ステップ408の判断結果,現在測定したゾーンがディスクの最後のゾーンLAST_Zoneであれば,磁気ディスク12上のあらゆるゾーンのRRO補償器の最適個数が決定されたことを意味するため,最適化方法を終了する。
【0067】
上述したように,RROの個数を次第に増加させつつ,磁気ディスク12上の各ゾーンでPESのサイズが測定され,最小のPESに相応するRROの個数が,それぞれの相応するゾーンに対するRROの最適個数に決定される。
【0068】
RRO補償回路340で,ディスクのゾーン別にRRO補償器の個数を最適化させた後に,各ゾーン別にRRO補償器のゲインを最適化させる方法について,図5を参照して説明する。
【0069】
図5を参照すれば,現在のゾーンに適用されたRRO補償器のうち,何れか一つを指定するためのRRO補償器値を初期化する(S501)。RRO補償器値により指定されたRRO補償器を現在RRO補償器という。例えば,RRO補償器値は,RRO1X補償器340−1を指定するように設定される。
【0070】
現在ゲイン値の初期ゲイン値を同様に,例えば,現在RRO補償器で支援されうる最大ゲイン値に設定する(S502)。
【0071】
現在ゲイン値で現在RRO補償器を動作させつつ,PESのサイズを測定及び保存する(S503)。
【0072】
現在ゲイン値を,RRO補償器により支援されうる現在RRO補償器の最小ゲイン値と比較する(S504)。
【0073】
ステップ504の比較結果,現在ゲイン値が最小ゲイン値GAIN_LIMITより大きい場合には,現在ゲイン値を所定の値ほど減少させた後にステップ503にフィードバックさせる(S505)。
【0074】
もし,ステップ504の比較結果,現在ゲイン値が最小ゲインGAIN_LIMITより大きくなければ,現在RRO補償器のゲインを次第に減少させつつ測定されたPESのサイズを比較し,最も小さなサイズを生成させた現在RRO補償器のゲインを,現在RRO補償器に対する最適のゲインに決定する(S506)。
【0075】
ゲインが最適化されたRRO補償器の個数を,現在のゾーンに対するRRO補償器の最適個数と比較する(S507)。
【0076】
ステップ507の比較結果,ゲインが既に最適化されたRRO補償器の個数が,現在のゾーンに対するRRO補償器の最適個数より小さな場合には,RRO補償器値を1ほど増加させた後にステップ502にフィードバックさせる(S508)。
【0077】
もし,ステップ408の比較結果,ゲインが既に最適化されたRRO補償器の個数が,現在のゾーンに対するRRO補償器の最適個数より小さくなければ,現在のゾーンに適用されたあらゆるRRO補償器のゲインが最適化されたことを意味するため,ゲイン最適化方法を終了する。
【0078】
したがって,磁気ディスク12上のそれぞれのゾーンに適用された各RRO補償器のゲインを順次に変化させつつ,各PESのサイズを反復的に測定し,各ゾーンに適用された各RRO補償器に対する最小のサイズを有するPESに該当するゲインを最適ゲインに決定することにより,RRO補償回路340の各RRO補償器340−1,340−2,340−Nのゲインがゾーン別に最適化されうる。
【0079】
図4及び図5の例示的な方法を使用することにより,RRO補償器の最適個数及び各RRO補償器の最適ゲインがゾーン別に決定される。図4及び図5に示すようなフローチャートによって,図3のRRO補償回路340でのディスクの位置別に適用する最適のRRO補償器の個数及びゲインを決定できる。
【0080】
オフラインでレファレンスパターンを記録したレファレンスディスクを利用して,最終サーボパターンを記録するセルフサーボ記録方法に本発明を適用する場合に,最終サーボパターンを記録する時,PESでRRO成分を正確に補償できる。
【0081】
本発明は,方法,装置,システム等として実行されうる。ソフトウェアで実行される時,本発明の構成手段は,必然的に必要な作業を実行するコードセグメントである。プログラムまたはコードセグメントは,プロセッサ読み取り可能な媒体に保存され,または伝送媒体または通信網で搬送波と結合されたコンピュータデータ信号によって伝送されうる。プロセッサ読み取り可能な媒体は,情報を保存または伝送できるいかなる媒体も含む。プロセッサ読み取り可能な媒体の例としては,電子回路,半導体メモリ素子,ROM(Read
Only Memory),フラッシュメモリ,消去可能なROM(Erasable ROM:EROM),フロッピー(登録商標)ディスク,光ディスク,ハードディスク,光繊維媒体,無線周波数(Radio Frequency:RF)網などがある。コンピュータデータ信号は,電子網チャンネル,光繊維,空気,電子系,RF網のような伝送媒体上に伝播されうるいかなる信号も含まれる。
【0082】
本発明の実施例は,HDDのような多様なHDDだけでなく,他の種類のデータ保存装置に適用されうる。
【0083】
したがって,本発明のいくつかの実施例のみが図示されて説明されたが,当業者ならば,それらの実施例において発明の原理及び精神,特許請求の範囲で規定される範囲,及びそれらの等価物から逸脱せずに変更できるということが理解されねばならない。
【0084】
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0085】
本発明は,HDDに対して反復的なランアウト補償器を最適化する方法,記録媒体及び装置に関連した技術分野に好適に適用され得る。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明の実施形態が適用されるHDDの構成を示す図面である。
【図2】本発明の実施形態に係るHDDの電気的な回路の構成を示す図面である。
【図3】本発明の実施形態に係るRROを有するHDDの制御回路を示す図面である。
【図4】本発明の実施形態に係るRROの個数を最適化するための方法を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態に係るRROのゲインを最適化するための方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0087】
10 HDA
12 磁気ディスク
14 スピンドルモータ
16 ヘッド
20 スライダ
22 ヘッドスタックアセンブリ
24 アクチュエータアーム
26 ボイスコイル
30 VCM
28 マグネチックアセンブリ
32 ベアリングアセンブリ
34 トラック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録/再生装置における反復的なランアウトを補償する方法において:
前記記録/再生装置に備えられる記録媒体の各ゾーンに対して,前記ゾーンに適用するPRO補償器の個数を変化させて,各々異なる個数のPRO補償器を前記ゾーンに適用した状態で前記ゾーンでの位置エラー信号のサイズを測定する過程と;
前記測定されたサイズのうち,最小サイズの位置エラー信号に該当するRRO補償器の個数を,それぞれの相応する前記ゾーンに対するRRO補償器の最適個数として決定する過程と;
を含むことを特徴とする,反復的なランアウト補償方法。
【請求項2】
前記各RRO補償器のゲインを変化させて,各々異なるゲインを前記相応する前記ゾーンのRRO補償器に適用した状態で,前記位置エラー信号のサイズを測定する過程と;
前記測定されたサイズのうち,最小のサイズの位置エラー信号に該当する前記ゲインを,相応する前記RRO補償器に対する最適のゲインとして決定する過程と;
をさらに含むことを特徴とする,請求項1に記載の反復的なランアウト補償方法。
【請求項3】
記録/再生装置における反復的なランアウトを補償する方法において:
前記記録/再生装置に備えられる記録媒体の各ゾーンに対して,前記ゾーンに適用するRRO補償器のゲインを変化させて,各々異なるゲインを前記PRO補償器に適用した状態で前記ゾーンでの位置エラー信号のサイズを測定する過程と;
前記測定されたサイズのうち,最小のサイズの位置エラー信号に該当する前記ゲインを,相応するRRO補償器に対する最適のゲインとして決定する過程と;
を含むことを特徴とする,反復的なランアウト補償方法。
【請求項4】
ヘッドを移動させるためのアクチュエータ駆動信号に相応する駆動電流を生成し,位置エラー信号を生成させるためのボイスコイルモータドライブ及びアクチュエータと;
前記位置エラー信号を入力されて,前記ヘッドの推定された位置,測定された位置,推定された速度及び測定された速度を求め,かつ,前記ヘッドの推定された位置と測定された位置との差に相応する位置エラー値,及び前記ヘッドの推定された速度と測定された速度との差に相応する速度エラー値を求める推定器と;
前記位置エラー値及び前記速度エラー値に基づいて駆動制御信号を発生させるためのフィードバック制御回路と;
記録媒体上の各ゾーンに対するRRO補償器の最適個数を決定し,前記決定された最適個数の前記RRO補償器を前記各ゾーンに適用し,前記各ゾーンに適用された前記各RRO補償器に対する最適のゲインを決定し,前記決定された最適ゲインを前記各RRO補償器に適用することによりRRO補償値を発生させるRRO補償回路と;
前記フィードバック制御回路から出力される駆動制御信号と前記RRO補償回路からの出力との和に相応するアクチュエータ駆動信号を前記ボイスコイルモータドライバ及び前記アクチュエータに出力する合成部と;
を備えることを特徴とする記録/再生装置。
【請求項5】
前記RRO補償回路は,
前記各ゾーンに対して,前記ゾーンに適用するRRO補償器の個数を変化させて,各々異なる個数の前記PRO補償器を適用した状態で前記ゾーンでの位置エラー信号のサイズを測定し,前記測定されたサイズのうち,最小のサイズの位置エラー信号に該当する前記RRO補償器の個数を,前記ゾーンに対するRRO補償器の最適個数として決定することを特徴とする請求項4に記載の記録/再生装置。
【請求項6】
前記RRO補償回路は,
前記各ゾーンに対して,前記ゾーンに適用するRRO補償器のゲインを変化させて,各々異なるゲインを前記PRO補償器に適用した状態で前記ゾーンでの位置エラー信号のサイズを測定し,前記測定されたサイズのうち,最小のサイズの位置エラー信号に該当する前記ゲインを,相応するRRO補償器に対する最適のゲインとして決定することを特徴とする,請求項4に記載の記録/再生装置。
【請求項7】
記録/再生装置の反復的なランアウトを補償する方法において:
前記記録/再生装置に備えられる記録媒体上で,補償器に対する位置エラー信号のサイズを測定する過程と;
前記記録媒体のゾーンに適用されるRRO補償器の個数を変化させる過程と;
前記ゾーンに適用されるRRO補償器のゲインを変化させる過程と;
それぞれの相応するゾーンに対して測定された位置エラー信号のサイズのうち,最小のサイズを有する前記位置エラー信号に該当するRRO補償器の個数をRRO補償器の最適個数として決定する過程と;
測定された前記位置エラー信号のサイズのうち,最小のサイズを有する前記位置エラー信号に対するゲインを,相応するRRO補償器に対する最適のゲインとして決定する過程と;
前記ヘッドを記録媒体上に正確に位置させるように,RRO補償器の最適個数及び相応するRRO補償器の最適ゲインを,記録/再生装置の駆動電流を補償するのに適用する過程と;
を含むことを特徴とする反復的なランアウト補償方法。
【請求項8】
記録媒体にデータを記録/再生するために,記録媒体上でヘッドを移動させるための駆動電流を発生させる過程と;
前記記録媒体上のRRO補償器に対する位置エラー信号のサイズを測定する過程と;
前記記録媒体のゾーンに適用される反復的なRRO補償器の個数を変化させる過程と;
前記ゾーンに適用されるRRO補償器のゲインを変化させる過程と;
前記各ゾーンに対して測定された位置エラー信号のサイズのうち,最小のサイズを有する前記位置エラー信号に該当する前記RRO補償器の個数を,前記RRO補償器の最適個数に決定する過程と;
測定された前記位置エラー信号のサイズのうち,最小のサイズを有する前記位置エラー信号に対するゲインを,相応するRRO補償器に対する最適のゲインに決定する過程と;
前記RRO補償器の最適個数及び相応するRRO補償器に対する最適ゲインを,前記ヘッドを記録媒体上に正確に位置させるのに適用することで駆動電流を補償する過程と;
前記記録媒体にデータを記録/再生する過程と;
を含むことを特徴とする記録/再生方法。
【請求項9】
データを記録/再生するために,ヘッドを記録媒体上で動かす駆動電流を発生させ,前記記録媒体上でRRO補償器に対する位置エラー信号のサイズを測定するドライバと;
前記記録媒体のゾーンに適用されるRRO補償器の個数を変化させ,前記ゾーンに適用されるRRO補償器のゲインを変化させ,それぞれの相応するゾーンに対して測定された位置エラー信号のサイズのうち,最小のサイズを有する前記位置エラー信号に該当するRRO補償器の個数をRRO補償器の最適個数として決定し,測定された前記位置エラー信号のサイズのうち,最小のサイズを有する前記位置エラー信号に対するゲインを,相応する前記RRO補償器に対する最適のゲインに決定する反復的ランアウト補償回路と;
前記RRO補償回路の出力に基づいて駆動電流を補償する補償部と;
を備えることを特徴とする記録/再生装置。
【請求項10】
ヘッドを移動させるためのアクチュエータ駆動信号に相応する駆動電流を発生させ,位置エラー信号を発生させるボイスコイルモータドライバ及びアクチュエータと;
前記記録媒体のゾーンに適用されるRRO補償器の個数を変化させ,前記ゾーンに適用されるRRO補償器のゲインを変化させ,各相応するゾーンに対して測定された位置エラー信号のサイズのうち,最小のサイズを有する前記位置エラー信号に該当するRRO補償器の個数をRRO補償器の最適個数に決定し,測定された前記位置エラー信号のサイズのうち,最小のサイズを有する前記位置エラー信号に対するゲインを,相応するRRO補償器に対する崔敵意ゲインに決定する反復的ランアウト補償回路と;
前記RRO補償回路の出力に基づいて駆動電流を補償する補償部と;
を備えることを特徴とする記録/再生装置。
【請求項11】
前記RRO補償回路は,
前記各ゾーンに対して,前記ゾーンに適用するPRO補償器の個数を変化させて,各々異なる個数のPRO補償器を前記ゾーンに適用した状態で前記ゾーンでの位置エラー信号のサイズを測定し,前記測定されたサイズのうち,最小サイズの位置エラー信号に該当するRRO補償器の個数を,それぞれの相応する前記ゾーンに対するRRO補償器の最適個数として決定することを特徴とする,請求項10に記載の記録/再生装置。
【請求項12】
前記RRO補償回路は,
前記各ゾーンに対して,前記ゾーンに適用するRRO補償器のゲインを変化させて,各々異なるゲインを前記PRO補償器に適用した状態で前記ゾーンでの位置エラー信号のサイズを測定し,前記測定されたサイズのうち,最小のサイズの位置エラー信号に該当する前記ゲインを,相応するRRO補償器に対する最適のゲインとして決定することを特徴とする,請求項10に記載の記録/再生装置。
【請求項13】
請求項1,3,7,8に記載の方法を具現するコンピュータで読み取り可能なコードが記録された記録媒体。
【請求項14】
前記記録再生装置は,ハードディスクドライブであることを特徴とする請求項1,3,4,7または10のいずれか1項に記載の記録/再生方法。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2006−48913(P2006−48913A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−223105(P2005−223105)
【出願日】平成17年8月1日(2005.8.1)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】