説明

取外可能に取付けられるデジタル圧力計および相対湿度表示器を有する塗料噴霧器

圧縮空気工具または圧縮ガス工具18、例えば、塗料噴霧器に用いる新規で改良された圧力相対湿度計組立体10は、流入する圧縮空気または圧縮ガスの圧力レベルを測定する圧力変換器22と、流入する圧縮空気または圧縮ガスの相対湿度を測定する湿度センサ24とを内部に配置および収容するハウジング12を具備する。ハウジングの第1端部は、塗料噴霧器の吸気孔カップリングに接続するために取付けられた第1カップリングを有し、ハウジングの第2端部は、圧縮空気または圧縮ガス供給源の圧縮空気または圧縮ガス管に接続するために取付けられた第2カップリングを有する。このように、圧力相対湿度計組立体は、あらゆる圧縮空気工具または圧縮ガス工具に分離可能かつ独立に使用できるように、圧縮空気または圧縮ガスの流体流れ管内に容易に組み込むことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概ね塗料噴霧器に関し、更に詳細には、新規で改良された塗料噴霧器に関する。この新規で改良された塗料噴霧器は、塗料噴霧器の空気吸入端部に取外可能に接続されるデジタル圧力計および相対湿度表示器を有し、これにより、塗料噴霧器の空気吸入端部にデジタル圧力計を設ける結果として、基板に噴霧される塗料の色合いを正確に制御することができるように、流入する圧縮空気の噴霧圧力を正確に制御することができ、また同様に、塗料噴霧器の空気吸入端部にデジタル相対湿度表示器を設ける結果として、所望の仕様に合わせるために塗装済み基板を塗装しなおす必要が生じる可能性があるという点を考慮して、基板に噴霧される塗料の組成または濃度に悪影響を与え、ひいては総合的な生産性が事実上悪化するか悪影響を受ける水蒸気凝縮が圧縮空気内で発生しないことを確実にするために、流入する圧縮空気の相対湿度を測定することができる。取外可能に接続することにより、デジタル圧力計および相対湿度表示器を送気管に挿入することができ、既存のあらゆる塗料噴霧器に使用することができる。
【背景技術】
【0002】
例えば、塗料噴霧器の使用に関して、圧縮空気または圧縮ガスは、塗料を塗料噴霧器から噴霧かつ吐出する推進剤として通常は使用される。しかし、従来の圧縮器によって生成される圧縮空気または圧縮ガスは通常、例えば、50〜100%の範囲の相対湿度値を有していることが知られている。圧縮空気または圧縮ガスがこのように比較的高いレベルの相対湿度を有しているときは、例えば、さまざまな圧縮空気または圧縮ガス管、圧縮空気または圧縮ガス管継ぎ手、圧縮空気または圧縮ガス調整装置などの圧縮空気または圧縮ガス供給システムを具備するさまざまな作動部品内に、水分または水蒸気凝縮が発生または存在する可能性が比較的高い。いずれにしても、水蒸気凝縮が事実上発生しないように、流入する圧縮空気または圧縮ガス内の含水量を効果的に零にするか減少させることによって、圧縮空気または圧縮ガスの相対湿度値を下げることが望ましい。これは、このようにしなければ、噴霧された塗料材料内に水分または水蒸気凝縮が混入し、望ましい仕様、目的とする使用または要求される仕様の観点から塗料の組成が容認できないものになるため、塗料噴霧器の使用に際して特に望ましい。
【0003】
流入する圧縮空気または圧縮ガスの相対湿度または含水量を上記のように除去または削減するために、圧縮空気または圧縮ガスの供給源に接続して、例えば、冷凍型、吸着剤型または吸収剤型乾燥器機構を具備する空気またはガス乾燥装置を従来用いてきた。このようなシステムは、きわめて効果的であり、圧縮空気または圧縮ガスを零露点レベル未満に乾燥させることもできる。しかし、このような乾燥装置を使用しても、使用の終了点、即ち、流入する圧縮空気または圧縮ガスが流体流れ内で塗料材料と混合し、塗料材料に混入する塗料噴霧器の入口で、装置を通って搬送される圧縮空気または圧縮ガスが必要相対湿度値、必要レベルまたは必要特性を有しているという保証はない。このため、例えば、さまざまな圧縮空気または圧縮ガス管、圧縮空気または圧縮ガス管継ぎ手、圧縮空気または圧縮ガス調整装置などの圧縮空気または圧縮ガス供給システムを具備するさまざまな上記作動部品の1つ以上で、水分または水蒸気凝縮が存在または発生する可能性があるだけでなく、いずれかの時点で、乾燥装置は、その処理材料の異常、消耗または減少などのために、本来の有効性または効率を発揮できない可能性がある。更に、乾燥装置が十分または最適に動作したとしても、別の供給源から発生する水分または水蒸気が作動圧縮空気または圧縮ガス供給システム内に混入する可能性があり、実際の塗料噴霧過程または操作の間、残存する可能性がある。例えば、特定の塗料噴霧用途では、非常に長尺の圧縮空気または圧縮ガス管またはホースの取り外し、交換、置き換え、再接続などを実施する必要が生じる可能性がある。ホースまたは管の1つを実際に取り外した後に再接続するたびに、不要であり、望ましくない水分が残留する外気がシステムに侵入し、塗料噴霧器から最終的に吐出され、圧縮空気または圧縮ガス供給源からの処理圧縮空気または圧縮ガスと交換されるまで、取り込まれている塗料材料と混合しながらシステムを通って搬送される。上記記載のように、噴霧された塗料内に混入する水分または水蒸気凝縮は、塗料材料の組成を望ましい仕様、目的とする仕様または要求される仕様の観点からは容認できないものにするという点で不要であり、望ましくない。このような状況下では、上記作用形態のいずれか1つ、即ち、空気またはガス乾燥装置が最適に動作しないか、システム全体に特有の動作特性または構造特性の結果として動作しないかによって、操作担当者は、圧縮空気または圧縮ガスの供給源が動作可能に連動する空気またはガス乾燥装置を有しているため安全であるという間違った認識のもと操作することがあるということを考慮して、このように汚染された噴霧塗料を実際には、塗料噴霧器から吐出することもできない可能性がある。
【0004】
更に、塗料噴霧器の使用に関して、流入する圧縮空気または圧縮ガスの圧力が所望値または特定値になるように調整かつ監視することも重要である。流入する圧縮空気または圧縮ガスの圧力レベルは、圧縮空気または圧縮ガス流れに混入する塗料の量が圧縮空気または圧縮ガスの圧力レベルの関数であるため、重要である。このため、塗料噴霧器から吐出され、特定の基板に塗布される塗料の色は、圧縮空気または圧縮ガスの圧力レベルに応じてばらつきがある。このため、特定の噴霧塗料用途に対しては、流入する圧縮空気または圧縮ガスの圧力を所定値に保持することが必須である。
【0005】
更にまた、1993年3月9日にスミス(Smith)に対して発行された米国特許第5,191,797号明細書のほか、2003年12月18日にロジャーズ(Rogers)名義で公開された米国特許出願公開第2003/0230636号明細書に例示されるように、圧力計は、流入する圧縮空気または圧縮ガスの圧力レベルを測定かつ監視する塗料噴霧器に連結して実際に使用されてきた。また、2005年9月15日にアーノ(Arno)ら名義で公開された米国特許出願公開第2005/0199403号明細書には、乾燥度表示器も開示されている。更に、操作者が流入する圧縮空気または圧縮ガスの圧力および相対湿度レベルを継続して実際に監視でき、これにより、例えば、流入する圧縮空気または圧縮ガスの圧力レベルの変更または調整あるいは乾燥装置の動作を点検している間の塗料噴霧器の動作の一時的停止などの必要な修正過程または動作を実施することができるように、現在または最新の正確な圧力および相対湿度の読み出し、数値またはレベルを操作者に提供するために、塗料噴霧器に連結して便利かつ容易に利用することができる圧力相対湿度表示器の合成体または組立体を効果的に具備する機器または装置の単一部品はこれまで存在しなかった。このように、塗料噴霧器を適切に操作することによって、塗料噴霧器による塗料の噴霧が、塗料の色、濃度などの観点から正確に制御されるという効果を確実なものにできる。
【0006】
更に、上記圧力計および乾燥度表示器構成要素は、塗料噴霧器のハンドル構造体またはハウジングに一体的に組み込まれている。この一体化は、塗料噴霧操作中に流入する圧縮空気または圧縮ガスの圧力および乾燥度を測定、監視および制御したい場合には、上記特許公報に開示された形式の圧力計または乾燥度表示器を備える工具または塗料噴霧器を使用しなければならないことにしてしまうため、操作の点からは特に望ましいことではない。別の観点からいえば、特定のユーザー、即ち、上記特許公報に開示された形式の圧力計または乾燥度表示器を備えていない1つ以上の塗料噴霧器をすでに有している個人か、同様に上記特許公報に開示された形式の圧力計または乾燥度表示器を備えていない多数の塗料噴霧器を有する企業が、色、濃度などの点で所望の塗装結果を得るために、正確に制御された圧力および乾燥度条件下で、塗料噴霧操作を実施したい場合、そのユーザーは、上記特許公報に開示されるような圧力計または乾燥度表示器を既存の塗料噴霧器に搭載または固定することができないため、そのようにすることができない。個人または企業が流入する圧縮空気または圧縮ガスの圧力レベルおよび乾燥度を測定および監視することができるようになるためには、上記特許公報に開示された塗料噴霧器を購入または使用しなければならない。
【0007】
【特許文献1】特許第5,191,797号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2003/0230636号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2005/0199403号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このため、操作者が流入する圧縮空気または圧縮ガスの圧力および相対湿度レベルを実際に継続的に監視することができ、これにより、例えば、流入する圧縮空気または圧縮ガスの圧力レベルの変更または調整、あるいは乾燥装置が適切に動作しているか否か、乾燥装置を修理または交換する必要があるか否かなどに関して乾燥装置の動作を評価または点検できるようにする塗料噴霧器の動作の一時的停止などの必要な修正過程または動作を実施することができるように、操作者に圧力および相対湿度の測定値、数値またはレベルを迅速かつ正確に提供するために、あらゆる塗料噴霧器に容易に搭載または固定できる新規で改良されたデジタル圧力計と相対湿度表示器から成る組立体が技術的に必要とされている。吐出または噴霧される塗料を、塗料の色、濃度などの点から正確に制御することを確実にするために、このような改善策を取ることができる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的とそのほかの目的は、新規で改良された圧力相対湿度計組立体を設けることによって、本発明の開示内容および原理にしたがって達成される。この圧力相対湿度計組立体は、圧縮空気または圧縮ガスの圧力レベルを測定する圧力変換器と、圧縮空気または圧縮ガスの相対湿度を測定する湿度センサとを内部に配置および収容するハウジングを具備する。また、ハウジングの第1端部は、塗料噴霧器に形成される外ネジ式圧縮空気または圧縮ガス吸気孔にネジ接続されるように構成され、第1端部に固定的に取付けられる第1内ネジ式カップリングを有し、ハウジングの第2端部は、圧縮空気または圧縮ガスホースまたは管の出口側または下流側端部に配置される内ネジ式カップリングにネジ接続されるように構成され、第2端部に固定的に取付けられる第2外ネジ式カップリングを有する。圧縮空気または圧縮ガスホースまたは管の反対側または上流側端部は圧縮空気または圧縮ガスの供給源に接続される。このように、本発明の新規で改良された圧力相対湿度計組立体は、圧縮空気供給ホースまたは管を塗料噴霧器の圧縮空気吸気孔にネジ接続する箇所で、圧縮空気または圧縮ガスの流体流れ管内に容易かつ効果的に組み込むことができる。また、このように、本発明の新規で改良された圧力相対湿度計組立体は、既存のあらゆる塗料噴霧器に連結して使用できる。このため、個人または企業が塗料噴霧器をすでに所有している場合、本発明の新規で改良された圧力相対湿度計組立体とともにこのような塗料噴霧器を直ちに使用することが事実上可能になる。これにより、あらゆる操作者が直ちに圧力および相対湿度の測定値、数値またはレベルを正確に読み取れるようになり、塗料噴霧器から噴霧、吐出される塗料が所望の色および濃度の仕様を確実に達成するようにするために、流入する圧縮空気または圧縮ガスの圧力および相対湿度レベルを継続的に監視することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
類似または対応する部品には全図面にわたって類似する参照符号が付されている添付図面と関連づけて考察すると、下記の詳細な説明から、本発明のこのほかのさまざまな特徴とそれに付随する利点が十分に理解される。
【0011】
ここで図面、詳細には図1を参照すると、本発明の原理および開示内容にしたがって構成された、新規で改良されたデジタル圧力相対湿度計組立体が開示され、参照符号10を用いて概ね表示される。更に詳細には、デジタル圧力湿度計組立体10は、例えば、直方体形状を有するハウジング12を具備することがわかる。デジタル圧力湿度計ハウジング12の第1端部には、外ネジ式雄型圧縮空気吸気孔コネクタまたはカップリング16にネジ結合できるように、第1内ネジ式雌型コネクタまたはカップリング14が固定的または一体的に形成あるいは設けられる。このコネクタまたはカップリング16は、圧縮空気工具または圧縮ガス工具、例えば、塗料噴霧器のハンドル部18に配置される。一方、デジタル圧力湿度計ハウジング12の第2端部には、内ネジ式雌型コネクタまたはカップリング(図示しない)にネジ結合できるように、第2外ネジ式雄型コネクタまたはカップリング20が固定的または一体的に形成あるいは設けられる。この内ネジ式雌型コネクタまたはカップリング(図示しない)は、圧縮空気または圧縮ガスホースまたは管(図示しない)の下流側端部に配置され、これにより、圧縮空気または圧縮ガス供給源(図示しない)からの圧縮空気または圧縮ガスが、圧縮空気工具または圧縮ガス工具に供給できるようになる。
【0012】
上記の構造のほかに、デジタル圧力湿度計ハウジング12の内部には、流入する圧縮空気または圧縮ガスの圧力レベルを検知する、符号22に概略的に図示される適切な圧力変換器と、流入する圧縮空気または圧縮ガスの相対湿度を検知する、符号24に概略的に図示される適切な湿度センサとを配置してもよい。また、デジタル圧力湿度計ハウジング12の上面26は、圧力レベル値および相対湿度値の第1および第2デジタル数値表示をそれぞれ表示できる表示窓28を具備する。図1では表示窓28を1つだけ図示しているが、別々の窓を一対にしたものをデジタル圧力湿度計ハウジング12の上面26内に設けて、圧力レベル値と相対湿度値を別々の表示窓内にデジタル表示してもよい。更に、図2に図示するように、ハウジング12は、一体に固定されるハウジング半体から形成され、一方の半体30を図示する。例えば、少なくともハウジング半体30内には、それぞれ圧力変換器22と湿度センサ24を収容するように構成される一対の凹型ポケット構造体32、34が設けられていることがわかる。圧力変換器22の動作に関しては、圧力変換器22を適切に機能させるためには、圧縮空気または圧縮ガス流れの圧力にさらすだけでよい。一方、相対湿度センサ24の動作に関しては、圧縮空気または圧縮ガスが実際に相対湿度センサ24を通過しなければならない。相対湿度センサ24は、例えば、アリゾナ州フェニックスのHUMIREL社製相対湿度センサ、例えば、モデルHS1101またはHS1100などが挙げられる。
【0013】
更に、本発明の原理および開示内容にしたがうが公知の先行技術に反して、本発明の新規で改良されたデジタル圧力湿度計組立体10は、圧縮空気または圧縮ガスの供給源(図示しない)と、圧縮空気工具または圧縮ガス工具のハンドル部18に配置される外ネジ式雄型圧縮空気吸気孔コネクタまたはカップリング16との間に形成される圧縮空気または圧縮ガス流体流れ管に挿入できるとともに、この管から取り外すこともできるようにする結果として、圧縮空気工具または圧縮ガス工具から分離可能かつ独立した内蔵型構成部品を具備してもよい。更に詳細には、本発明の新規で改良されたデジタル圧力湿度計組立体10は、デジタル圧力湿度計ハウジング12の第1内ネジ式雌型コネクタまたはカップリング14と、圧縮空気工具または圧縮ガス工具のハンドル部18に配置される外ネジ式雄型圧縮空気吸気孔コネクタまたはカップリング16とを結合することのほか、デジタル圧力湿度計ハウジング12の第2外ネジ式雄型コネクタまたはカップリング20と、圧縮空気または圧縮ガスホースまたは管(図示しない)の下流側端部に配置される内ネジ式雌型コネクタまたはカップリング(図示しない)とを結合することによって、圧縮空気工具または圧縮ガス工具のハンドル部18に分離可能に接続できるようにする結果として、上記結合によって生じる流体流れ管に組立体10を効果的に挿入することによって、既存のあらゆる圧縮空気工具または圧縮ガス工具と連結して簡単に利用することができる。
【0014】
このため、例えば、圧縮空気または圧縮ガスによって動作する塗料噴霧器を利用して塗料噴霧作業を実施したい作業者は、例えば、塗料噴霧器のような圧縮空気工具または圧縮ガス工具を用いて塗料噴霧作業を確実に実施できる。この圧縮空気工具または圧縮ガス工具には、本発明の新規で改良されたデジタル圧力湿度計組立体10が動作可能に接続され、これにより、流入する圧縮空気または圧縮ガスの圧力および湿度レベル特性を正確に測定、観測および制御できる。更に、圧縮空気工具または圧縮ガス工具あるいはデジタル圧力湿度計ハウジング12は、デジタル圧力湿度計ハウジング12内に組み込まれた1つ以上の窓28内に読み出されるか表示されるデジタル圧力値および湿度値にしたがって、流入する圧縮空気または圧縮ガスの圧力を調整する適切な圧力調整装置(図示しない)のほか、流入する圧縮空気または圧縮ガスの湿度または含水量を調整する乾燥装置に動作可能に接続するか、このような装置を備えてもよい。
【0015】
このように、本発明の原理および開示内容にしたがって、新規で改良された圧力相対湿度計組立体が提供されたことがわかる。この圧力相対湿度計組立体は、圧縮空気または圧縮ガスの圧力レベルを測定する圧力変換器と、圧縮空気または圧縮ガスの相対湿度を測定する湿度センサとを内部に配置および収容するハウジングを具備する。また、ハウジングの第1端部は、塗料噴霧器に形成される外ネジ式雄型圧縮空気または圧縮ガス吸気孔コネクタまたはカップリングにネジ接続されるように構成され、第1端部に固定的に取付けられる第1内ネジ式カップリングまたはコネクタを有し、ハウジングの第2端部は、圧縮空気または圧縮ガスホースまたは管の出口側または下流側端部に配置される内ネジ式雌型カップリングにネジ接続されるように構成され、第2端部に固定的に取付けられる第2外ネジ式雄型カップリングまたはコネクタを有する。圧縮空気または圧縮ガスホースまたは管の反対側または上流側端部は圧縮空気または圧縮ガスの供給源に流体的に接続される。このように、本発明の新規で改良された圧力相対湿度計組立体は、圧縮空気供給ホースまたは管を塗料噴霧器の圧縮空気吸気孔にネジ接続する箇所で、圧縮空気または圧縮ガスの流体流れ管内に容易かつ効果的に組み込むことができる。更に、本発明の新規で改良された圧力相対湿度計組立体は、既存のあらゆる塗料噴霧器と接続して使用できる。このため、個人または企業が塗料噴霧器をすでに所有している場合、本発明の新規で改良された圧力相対湿度計組立体とともにこのような塗料噴霧器を直ちに使用することが事実上可能になる。これにより、あらゆる作業者が直ちに圧力および相対湿度の測定値、数値またはレベルを正確に読み取れるようになり、塗料噴霧器から噴霧、吐出される塗料が所望の色合い仕様を確実に達成するようにするために、流入する圧縮空気または圧縮ガスの圧力および相対湿度レベルを継続的に監視することができるようになる。
【0016】
上記の開示内容に照らして、本発明の変更および改良の多くが可能であることは明らかである。このため、本発明は、添付請求の範囲の範囲内であれば、本明細書に具体的に説明した実施例とは別のものを実施してもよいと理解される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の原理および開示内容にしたがって構成され、既存の塗料噴霧器を新規で改良された塗料噴霧器に効果的に変更するために塗料噴霧器のハンドルハウジングに動作可能に接続された状態が図示された新規で改良されたデジタル圧力相対湿度計組立体の斜視図。
【図2】本発明の原理および開示内容にしたがって構成された新規で改良されたデジタル圧力相対湿度計組立体の圧力計部品および湿度表示器部品をそれぞれが内蔵または収容する2つの凹型ポケット構造体を図示し、図1に図示されたハウジングに類似するハウジングの半体の内部斜視図。
【符号の説明】
【0018】
10 デジタル圧力相対湿度計組立体
12 ハウジング
14 カップリング
16 カップリング
18 ハンドル部
20 カップリング
22 圧力変換器
24 湿度センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮流体供給源に接続される工具で使用する圧力湿度計組立体において、
ハウジングと、
前記ハウジング内に配置される圧力計と、
前記ハウジング内に配置される相対湿度表示器と、
前記ハウジングの第1部分に配置され、圧縮流体作動工具に分離可能に接続される第1カップリング部材と、
前記ハウジングの第2部分に配置され、圧縮流体供給源に分離可能に接続される第2カップリング部材とを具備し、
前記圧縮流体作動工具と前記圧縮流体供給源とを連通すべく、前記第1カップリング部材と前記圧縮流体作動工具とを接続し、前記第2カップリング部材と前記圧縮流体供給源とを接続することによって形成される、前記圧縮流体供給源から前記圧縮流体作動工具へと延びる流体ラインに前記圧力湿度計組立体を配置して、該圧力湿度計組立体が、前記圧縮流体作動工具と前記圧縮流体供給源との間に介在させることにより、該圧力湿度計組立体が、あらゆる圧縮流体作動工具で使用可能となるようにした圧力湿度計組立体。
【請求項2】
前記ハウジングに配置される前記圧力計は、圧力値のデジタル読み出しを具備する請求項1に記載の組立体。
【請求項3】
前記ハウジングに配置される前記相対湿度表示器は、相対湿度値のデジタル読み出しを具備する請求項2に記載の組立体。
【請求項4】
前記ハウジングの1面内に形成される少なくとも1つの窓を更に具備し、前記圧力値および前記相対湿度値を表示できる請求項3に記載の組立体。
【請求項5】
前記圧力計は、圧縮流体の圧力値を測定し、該圧縮流体の測定圧力値を表示圧力値に変換する圧力変換器を具備する請求項4に記載の組立体。
【請求項6】
前記相対湿度表示器は、圧縮流体の相対湿度値を測定し、該圧縮流体の測定相対湿度値を表示相対湿度値に変換する相対湿度センサを具備する請求項6に記載の組立体。
【請求項7】
前記ハウジングは、堅固に一体に固定される一対のハウジング半体を具備するハウジング構造体を具備する請求項6に記載の組立体。
【請求項8】
前記一対のハウジング半体の少なくとも1つは、前記圧力変換器と前記相対湿度センサをそれぞれ収容する一対の凹型ソケットを具備する請求項7に記載の組立体。
【請求項9】
圧縮流体作動工具と、該圧縮流体作動工具に使用される圧力湿度計組立体との組み合わせであって、
作動要素として圧縮流体を使用するために、圧縮流体供給源に流体的に接続されるように構成される圧縮流体入口カップリングを有する工具と、
前記圧縮流体作動工具に連結して使用する圧力湿度計組立体と、を具備する組み合わせにおいて、
前記圧力湿度計組立体は、ハウジングと、前記ハウジングに配置される圧力計と、前記ハウジングに配置される相対湿度表示器と、前記工具の前記圧縮流体入口カップリングに分離可能に接続される前記ハウジングの第1部分に配置される第1カップリング部材と、圧縮流体供給源に分離可能に接続される前記ハウジングの第2部分に配置される第2カップリング部材と、を具備し、
前記圧縮流体作動工具と前記圧縮流体供給源とが流体的に接続されるように、前記第1カップリング部材と前記圧縮流体作動工具とを接続し、前記第2カップリング部材と前記圧縮流体供給源とを接続する結果として、前記圧力湿度計組立体が前記圧縮流体作動工具と前記圧縮流体供給源との間に介在するように、前記圧力湿度計組立体を前記圧縮流体供給源から前記圧縮流体作動工具へと延びる流体管内に挿入することにより、前記圧力湿度計組立体は、あらゆる圧縮流体作動工具に使用することができる、組立体。
【請求項10】
前記工具は塗料噴霧器を具備する請求項9に記載の組立体。
【請求項11】
前記ハウジングに配置される前記圧力計は、圧力値のデジタル読み出しを具備する請求項9に記載の組立体。
【請求項12】
前記ハウジングに配置される前記相対湿度表示器は、相対湿度値のデジタル読み出しを具備する請求項11に記載の組立体。
【請求項13】
前記ハウジングの1面内に形成される少なくとも1つの窓を更に具備し、前記圧力値および前記相対湿度値を表示できる請求項12に記載の組立体。
【請求項14】
前記圧力計は、圧縮流体の圧力値を測定し、該圧縮流体の測定圧力値を表示圧力値に変換する圧力変換器を具備する請求項13に記載の組立体。
【請求項15】
前記相対湿度表示器は、圧縮流体の相対湿度値を測定し、該圧縮流体の測定相対湿度値を表示相対湿度値に変換する相対湿度センサを具備する請求項14に記載の組立体。
【請求項16】
前記ハウジングは、堅固に一体に固定される一対のハウジング半体を具備するハウジング構造体を具備する請求項15に記載の組立体。
【請求項17】
前記一対のハウジング半体の少なくとも1つは、前記圧力変換器と前記相対湿度センサをそれぞれ収容する一対の凹型ソケットを具備する請求項16に記載の組立体。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2009−534188(P2009−534188A)
【公表日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−507725(P2009−507725)
【出願日】平成19年4月18日(2007.4.18)
【国際出願番号】PCT/US2007/009413
【国際公開番号】WO2007/127110
【国際公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【出願人】(591203428)イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド (309)
【Fターム(参考)】