説明

受光パネル及び光学式タッチパネル

【課題】導波路を介して集合的に導かれた光を、可視光領域から近赤外領域の光を受光する高感度な受光素子を介して受光する場合においても、自然光に起因する外乱光成分による影響を排して自然光下で使用しても誤作動を生じない受光パネル及びその受光パネルを使用する光学式タッチパネルを提供する。
【解決手段】可視光領域から近赤外領域の光を受光する受光素子と、受光素子に結合される光導波路と、光導波路の下側に配置される透明パネルと、光導波路と透明パネルとを接着する接着剤層とを備えた受光パネルであって、接着剤層は、波長450nm〜700nmの範囲の光を70%以上吸収することを特徴とする受光パネル。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、導波路を介して集合的に導かれた光を、可視光領域から近赤外領域の光を受光する高感度な受光素子を介して受光する場合においても、自然光に起因する外乱光成分による影響を排して自然光下で使用しても誤作動を生じない受光パネル及びその受光パネルを使用する光学式タッチパネルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、透明パネル上に複数の受光素子及び発光素子を配置した各種の光学式タッチパネルが提案されており、この種の光学式タッチパネルでは、例えば、特開2006−59296号公報に記載されているように、赤外発光素子から出射される赤外光の強度変化を赤外受光素子で検出することにより、タッチ位置を検出することができるように構成されている。
【0003】
そして、この光学式タッチパネルでは、太陽光の内外乱光成分となる可視光成分を排除するために窓枠状のベゼルを黒く着色したり、また、太陽光の内赤外成分を排除するためにベゼルの上面に表装樹脂を取り付けている。
これにより、太陽光による外乱を防止して、発光素子から発せられる赤外光を精度よく受光素子により受光して、光学式タッチパネルの精度を向上するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−59296号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前記特許文献1に記載された光学式タッチパネルでは、矩形状のベゼルにおける対向する2辺の一方に複数個の発光素子が列設されるとともに、他方に各発光素子に対向して複数個の受光素子が列設され、また同様に、残余の対向する2辺の一方に複数個の発光素子が列設されるとともに、他方に各発光素子に対向して複数個の受光素子が列設されている。
【0006】
しかしながら、このような構成では、光学式タッチパネルの解像度に対応して多くの発光素子及び受光素子を必要とし、この結果、光学式タッチパネルのコストを低減できないという問題がある。
【0007】
かかる状況下、受光素子側に光導波路を使用し、各発光素子から発せられる光を光導波路の各コアに透過させるとともに、各コアからの光を各コアの端部に結合された1つの受光素子を介して受光することが考えられる。このような構成を採用すれば、受光素子の数を格段に低減することができる。
【0008】
しかしながら、前記のように光導波路の各コアに結合して使用可能な受光素子としては、例えば、CMOS(相補性金属酸化膜半導体)イメージセンサやCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサしかないのが現状である。
ここに、前記CMOSイメージセンサやCCDイメージセンサは、可視光領域から近赤外領域の光を受光する高感度な受光素子であり、受光素子側に光導波路を配置するとともに光導波路の各コアに結合されたCMOSイメージセンサやCCDイメージセンサを使用した光学式タッチパネルを太陽光による自然光の下で使用する場合には、発光素子から発せられる光が一般に近赤外光や赤外光であり、また、前記各イメージセンサは可視光領域の光をも検出してしまうことから、自然光における可視光成分が外乱光成分となって発光素子からの近赤外光や赤外光を精度良く検出することができなくなる。この結果、前記のような光学式タッチパネルを自然光の下で使用すると、自然光における可視光成分に起因して誤作動を発生してしまうという問題があり、かかる問題の解決が求められている。
【0009】
本発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、光導波路を透明パネルに接着した場合に生じる誤作動の原因は、自然光が透明パネルで反射して光導波路のコアに進入し、かかる光を受光素子が感知するためであることが分かった。
そこで、光導波路と透明パネルとを接着する接着剤層として、可視光領域にある波長450nm〜700nmの範囲の光を70%以上吸収する黒色接着剤を用いたところ、上記課題を解決できることを見出した。
自然光は、各種波長の幅広い波長領域の光を含むが、波長450nm〜700nmの光強度が大きいことが分かっている。これに基づき、上記波長領域を遮光することにより、自然光の下で使用した場合であっても誤作動の生じることなく検出感度に優れた受光パネル及びその受光パネルを使用する光学式タッチパネルが提供できる。
【0010】
このように、本発明は前記従来技術における問題点を解消するためになされたものであり、導波路を介して集合的に導かれた光を、可視光領域から近赤外領域の光を受光する高感度な受光素子を介して受光する場合においても、自然光に起因する外乱光成分による影響を排して自然光下で使用しても誤作動を生じない受光パネル及びその受光パネルを使用する光学式タッチパネルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記目的を達成するため本願の請求項1に係る受光パネルは、可視光領域から近赤外領域の光を受光する受光素子と、前記受光素子に結合される光導波路と、前記光導波路の下側に配置される透明パネルと、前記光導波路と透明パネルとを接着する接着剤層とを備えた受光パネルであって、前記接着剤層は、波長450nm〜700nmの範囲の光を70%以上吸収することを特徴とする。
【0012】
また、請求項2に係る光学式タッチパネルは、近赤外領域の光を発する発光素子と、前記発光素子に結合される発光側光導波路と、前記発光側光導波路が固定される透明パネルと、可視光領域から近赤外領域の光を受光する受光素子と、前記発光側光導波路に対向して接着剤層を介して透明パネルに接着され、前記受光素子に結合される受光側導波路とを備え、前記受光側導波路を透明パネルに接着する接着剤層は、波長450nm〜700nmの範囲の光を70%以上吸収することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る受光パネルでは、受光素子に結合される光導波路と透明パネルとを接着する接着剤層を介して、透明パネルを反射して光導波路に進入する自然光における可視光領域に属する波長450nm〜700nmの範囲の光が70%以上吸収され、これにより自然光の下で使用されたとしても可視光成分による影響を排して自然光下で使用しても誤作動を生じることのない受光パネルを実現することができる。
【0014】
請求項2に係る光学式タッチパネルは、受光素子に結合される光導波路と透明パネルとを接着する接着剤層を介して、透明パネルを反射して光導波路に進入する自然光における可視光領域に属する450nm〜700nmの範囲の光が70%以上吸収され、これにより自然光の下で使用されたとしても可視光成分による影響を排して自然光下で使用しても、発光素子から発せられた近赤外領域の光が指等により遮断されたことを確実に検出して誤作動を生じることのない光学式タッチパネルを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本実施形態に係る受光パネルを模式的に示す断面図である。
【図2】本実施形態に係る光学式タッチパネルを模式的に示す断面図である。
【図3】光学式タッチパネルを模式的に示す平面図である。
【図4】光学式タッチパネルがタッチされた際に検出される光遮断信号を模式的に示す説明図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本実施形態に係る受光パネル及び受光パネルを使用する光学式タッチパネルについて図面を参照しつつ説明する。
先ず、本実施形態に係る受光パネルについて図1に基づき説明する。
【0017】
[受光パネル]
図1に示すように、本実施形態に係る受光パネル1は、可視光領域から近赤外領域の光を受光する受光素子2と、受光素子2に結合される受光側光導波路3と、受光側光導波路3の下側に配置される透明パネル4と、受光側光導波路3と透明パネル4とを接着する接着剤層5とを備え、かかる接着剤層5は、波長450nm〜700nmの範囲の光を70%以上吸収することを特徴とする。
【0018】
ここに、前記受光パネル1において受光側導波路3の上面には、可視光領域(波長380nm以上780nm未満)及び近赤外領域(780nm〜2500nm)に属する光を遮断する樹脂層6が形成されている。これにより、受光側導波路3の上側から入射する自然光による光L1を遮断することが可能となる。
【0019】
次に、前記受光パネル1を構成する各構成要素について説明する。
(1)受光素子2
本発明に用いられる受光素子2は、可視光(波長380nm以上780nm未満)及び近赤外領域(波長780nm〜2500nm)の光を受光し、光信号を電気信号に変換する素子である。上記受光素子は、例えば、CMOS(相補性金属酸化膜半導体)イメージセンサや、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等が挙げられる。
【0020】
(2)受光側光導波路3
本発明に用いられる受光側光導波路3は、コア3A、コア3Aを埋設する上側クラッド層3B及び下側クラッド層3Cを有する。また、コア3Aの端部(図1中左側端部)は、受光素子2に光学的に結合されている。ここに、コア3Aは、各クラッド層3B、3Cよりも屈折率が高く、透明性の高い材料から形成されている。
コア3Aは、好ましくは、パターニング性に優れた感光性樹脂から形成される。上側クラッド層3B及び下側クラッド層3Cは、好ましくは、感光性樹脂及び熱硬化性樹脂から形成される。コア3Aと各クラッド層3B、3Cとの最大屈折率差は、好ましくは0.01以上であり、さらに好ましくは0.02〜0.2である。
また、コア3Aのコア幅(底辺)は、好ましくは10μm〜500μmであり、コア高さは(コア幅の中点を結ぶときの高さ)は、好ましくは10μm〜100μmである。更に、各クラッド層3B、3Cの厚みは、好ましくは10μm〜5mmである。各クラッド層3B、3Cは、単層であってもよいし、複層であってもよい。
前記のように構成される受光側光導波路3は、プラズマを用いたドライエッチング法、転写法、露光・現像法、フォトブリーチ法等の任意の方法により作製され得る。
【0021】
(3)透明パネル4
透明パネル4は、前記受光側光導波路3の下側に配置される。ここに、受光パネル1が、光学式タッチパネル(後述する)として各種の表示装置(例えば、パーソナルコンピュータや携帯電話に付設される)に用いられる場合、透明パネル4は、ディスプレイを傷や汚れから保護する保譲パネルを兼ねる。
透明パネル4は、好ましくは、可視光領域の光透過率が90%以上のものであり、例えば、ガラス板やアクリル板である。また、透明パネル4の厚みは、好ましくは10μm〜20mmである。
【0022】
(4)接着剤層5
受講側光導波路3と透明パネル4とを相互に接着する接着剤層5は、波長450nm〜700nmの範囲の光を70%以上吸収する特性を有し、黒色接着剤から形成される。前記受光パネル1において、このような光吸収性を有する接着剤層5を用いれば、透明パネル4で反射する光L2の内可視光領域に属する波長450nm〜700nmの範囲の光を70%以上吸収することができ、光L2が受光側導波路3のコア3Aに進入することを防止することができる。これにより、自然光における可視光領域に属する外乱成分を排除することができ、受光素子2が可視光領域の光を検出して誤作動することを防止することができる。
ここに、接着剤層5の光透通率は、例えば、ベースとなる接着剤に遮光性フィラーを混合することにより、適宜、調整できる。接着剤5は、特に制限はないが、好ましくはエポキシ系接着剤である。エポキシ系接着剤は、接着力が強く、耐水性が高いからである。遮光性フィラーとしては、例えば、カーボンブラック、活性炭、黒鉛、黒色色素等が挙げられる。接着剤層5は、遮光性フィラーの他に、近赤外吸収色素を含んでいてもよい。また、遮光性フィラーの混合量は、得られる接着剤層5の光透過率が上記範囲となるように適宜、調整され得る。
【0023】
[光学式タッチパネル]
前記のように構成される受光パネル1の用途としては特に制限はないが、かかる受光パネル1を使用した光学式タッチパネルについて図2及び図3に基づき説明する。
図2及び図3において、本実施形態に係る光学式タッチパネル7は、前記受光パネル1に加えて、更に、受光パネル1における受光側光導波路3に対向するように接着剤層8を介して透明パネル4に接着された発光側光導波路9を有する。発光側光導波路9は、コア9A、コア9Aを埋設する上側クラッド層9B及び下側クラッド層9Cを有する。また、コア9Aの端部(図2中右側端部)は、発光素子10に光学的に結合されている。ここに、コア9Aは、各クラッド層9B、9Cよりも屈折率が高く、透明性の高い材料から形成されている。発光側光導波路9は、受光素子2に結合した受光側光導波路3に対向する位置に配置されている(図3参照)。
尚、発光素子10は、近赤外領域にある光L3を発し、かかる光L3は、発光側光導波路9のコア9Aから座標入力領域11を直進するとともに、受光側導波路3のコア3Aに進入し、受光素子2を介して検出される。
このように構成される光学式タッチパネル7は、指やペン等で座標入力領域11を横切る光L3を遮った際、その遮断信号を受光素子2で検出することによって、指やペンなどの座標位置を認識することができる。
【0024】
[実施例]
厚み188μmのポリエチレンネフタレートフィルムの表面に、脂環骨格を有するエポキシ系紫外線硬化型樹脂(アデカ社製 EP4080E)を含む感光性液状樹脂を塗布し、紫外線を1000mJ/cm2照射した後、80℃で5分間加熱処理して、厚み20μmのアンダークラッド層(波長830nmにおける屈折率=1.510)を形成した。
【0025】
上記アンダークラッド層の表面に、フルオレン骨格を含むエポキシ系紫外線硬化型樹脂(大阪ガスケミカル社製 オグソールEG)を含む感光性液状樹脂を塗布し、100℃で5分間加熱処理してコア層を形成した後、上記コア層にフォトマスクを被せて(ギャップ100μm)、紫外線を2500mJ/cm2照射し、さらに100℃で10分間加熱処理した。紫外線が照射されたコア層は、紫外線未照射部分をγ−ブチロラクトン水溶液で溶解除去し、120℃で5分間加熱処理して、パターン形成されたコア(波長830nmにおける屈折率=1.592)を形成した。
【0026】
次に、上記コアの全体を覆うように石英製の凹型モールドを配置し、該モールド内部に、上記アンダークラッド層と同様の感光性液状樹脂を充填した。上記モールドの表面から、紫外線を2000mJ/cm2照射して、80℃で5分間加熱処理し、上記モールドを剥離することにより、先端部の側断面形状が略1/4円弧状の凸状レンズ(曲率半径=1.5mm)を備える、厚み1mmのオーバークラッド層(波長830nmにおける屈折率=1.510)を成形し、光導波路を作製した。
【0027】
この光導波路を、エポキシ系接着剤と活性炭とを含む接着剤層(波長450nm〜700nmの範囲の光を80%以上吸収する)を用いて、アクリル樹脂からなる透明パネル上に接着し、さらに上記光導波路のコアの端部に、受光素子として、CMOSリニアセンサーアレイ(TAOS社製)を結合して、受光パネルを作製した。
【0028】
[比較例]
光導波路と透明パネルとを接着する接着剤として、活性炭を含まないエポキシ系接着剤を用いた以外は、実施例と同様の方法で受光パネルを作製した。
【0029】
[評価]
実施例及び比較例で作製した受光パネルにおける受光素子に結合した受光側光導波路に対向する位置に、発光素子(Optwell社製 VCSEL(波長850nmの光を出射))付光導波路を配置し、図2、図3に示す光学式タッチパネル7を作製した。
【0030】
一般に、光学式タッチパネルを屋外で使用する際に、ペン等で座標入力領域がタッチされていない場合、発光素子から発せられた光は、発光側光導波路の各コアから座標入力領域を直進して受光側光導波路の各コアに進入する。このとき、自然光も受光側光導波路の各コアから進入する。この状態で受光素子を介して検出される光強度は、図4で示すように、高いレベルLにある。
そして、ペン等で座標入力領域をタッチすると、発光素子から出射される近赤外光はペン等で遮断されることとなるが、光学式タッチパネルを屋外等で使用し、自然光が受光素子に入射すると、受光素子を介して検出される遮断信号を表す光強度は、図4に示すS1のようになり、可視光領域の光による外乱に起因して光強度はそれ程低下しない。
これに対して、前記した実施例に係る受光パネル1を使用して作製した光学式タッチパネル7におけるように、可視光領域の光による外乱を有効に排除した場合には、受光素子2を介して検出される遮断信号を表す光強度は、図4に示すS2のようになり、可視光領域の光による外乱が殆どないので大きく低下する。この点で、遮断信号を表す光強度が低下する程可視光領域の光による外乱が少なく、感度に優れた光学式タッチパネルであるといえる。
【0031】
実施例及び比較例の受光パネルを備える光学式タッチパネルを、5400luxの屋内窓際で使用し、遮断信号の光強度を測定したところ、実施例に係る光学式タッチパネルでは0.3であるのに対し、比軟例に係る光学式タッチパネルでは0.6であった。このように、実施例の光学式タッチパネルにより得られた光強度の値は、比較例の光学式タッチパネルにより得られた遮断信号の1/2となり、これより実施例の受光パネルは、比較例のものよりも感度が格段に優れることが確認された。
【0032】
[実施例、比較例で用いた測定方法]
(1)屈折率の測定
クラッド層形成用ワニスおよびコア形成用ワニスをそれぞれシリコンウエハ上にスピンコートにより成膜して、屈折率測定用サンプルを作製し、プリズムカプラー(サイロン社製 製品名「SPA−400」)を用いて測定した。
(2)コア幅、コア高さの測定
作製した光導波路を、タイサー式切断機(DISCO社製 製品名「DAD522」)を用いて断面切断し、切断面をレーザ顕徹鏡(キーエンス社製)を用いて観察測定した。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明によれば、自然光に起因する外乱光成分による影響を排して自然光下で使用しても誤作動を生じない受光パネル及びその受光パネルを使用する光学式タッチパネルを提供することができ、産業上非常に有益である。
【符号の説明】
【0034】
1 受光パネル
2 受光素子
3 受講側導波路
3A コア
3B 上側クラッド層
3C 下側クラッド層
4 透明パネル
5 接着剤層
6 樹脂層
7 光学式タッチパネル
8 接着剤層
9 発光側導波路
9A コア
9B 上側クラッド層
9C 下側クラッド層
10 発光素子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
可視光領域から近赤外領域の光を受光する受光素子と、
前記受光素子に結合される光導波路と、
前記光導波路の下側に配置される透明パネルと、
前記光導波路と透明パネルとを接着する接着剤層とを備えた受光パネルであって、
前記接着剤層は、波長450nm〜700nmの範囲の光を70%以上吸収することを特徴とする受光パネル。
【請求項2】
近赤外領域の光を発する発光素子と、
前記発光素子に結合される発光側光導波路と、
前記発光側光導波路が固定される透明パネルと、
可視光領域から近赤外領域の光を受光する受光素子と、
前記発光側光導波路に対向して接着剤層を介して透明パネルに接着され、前記受光素子に結合される受光側導波路とを備え、
前記受光側導波路を透明パネルに接着する接着剤層は、波長450nm〜700nmの範囲の光を70%以上吸収することを特徴とする光学式タッチパネル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−107871(P2011−107871A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−260775(P2009−260775)
【出願日】平成21年11月16日(2009.11.16)
【出願人】(000003964)日東電工株式会社 (5,557)
【Fターム(参考)】