受講状態把握方法及びシステム
【課題】本発明は受講状態把握方法及びシステムに関し、講師が受講者の受講状態を適切に把握することができる受講状態把握方法及びシステムを提供することを目的としている。
【解決手段】複数の受講者端末10と講師用装置20とがネットワーク1を介して接続されたシステムにおいて、前記受講者端末10内には、受講者の操作入力状態を監視する入力操作監視部11と、対象プログラム12を設け、前記講師用装置20内には、受講者端末10を監視する受講者端末監視部21と、対象プログラム22を設け、前記講師用装置20は、前記受講者端末監視部21により、受講者の入力操作状態を監視し、受講者の学習結果を監視するように構成する。
【解決手段】複数の受講者端末10と講師用装置20とがネットワーク1を介して接続されたシステムにおいて、前記受講者端末10内には、受講者の操作入力状態を監視する入力操作監視部11と、対象プログラム12を設け、前記講師用装置20内には、受講者端末10を監視する受講者端末監視部21と、対象プログラム22を設け、前記講師用装置20は、前記受講者端末監視部21により、受講者の入力操作状態を監視し、受講者の学習結果を監視するように構成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は受講状態把握方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
パソコンを用いた授業において、講師と受講者は向かい合って授業が行われることが通常であるため、教壇から講師は受講者が操作するパソコン画面を見ることができない。そのため、受講者の受講状態を見るためには、受講者の後ろ側に回って画面を確認する必要がある。
【0003】
従来のこの種のシステムとしては、ATM操作において、操作方法が分からずに何度も繰り返しているなどの操作状況を監視して、適切な支援を行なうシステムが知られている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
また、ネットワークを介した講義システムにおいて、簡易かつ正確に、各受講者の受講状態を把握することのできる受講状態把握システムが知られている(例えば特許文献2参照)。
【0005】
また、学習者の解答時の情報、迷っている状態や解答時間を用いて、学習者の理解状況の分析を行なうシステムが知られている(例えば特許文献3参照)。
【特許文献1】特開平10−222467号公報(段落0024〜0043、図1〜図3)
【特許文献2】特開2004−199506号公報(段落0014、図8)
【特許文献3】特開2005−55550号公報(段落0009〜0013、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述した従来のシステムでは、講師は受講者がパソコンを操作している場合に、課題実施に基づく操作なのか、解決手段が分からず試行錯誤中なのか、課題がすでに終了して遊んでいるのか、教壇からは受講者の状態を把握することが困難であった。また、課題を終了できない受講者が大勢いる場合に、受講者個々の事情で課題を終了できないのか、講師の説明が不十分なために受講者が課題を終了できないのか把握することが困難であった。
【0007】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、受講者が受講状態を監視されていることを意識することなく、受講者の受講状態を分析し、受講者が試行錯誤している場合には受講者個々の事情で課題を終了できないのか、講師の説明不足のために課題を終了できないのかを分析することで、講師が受講者の受講状態を適切に把握することができる受講状態把握方法及びシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)請求項1記載の発明は、講師用装置と複数の受講者端末とが通信接続されるシステムにおいて、前記受講者端末は、前記講師用装置からの求めに応じて前記受講者端末への受講者の入力操作状況を分析して特定の操作状況に該当する場合には前記操作状況を講師用装置に送信し、また、前記受講者が課題実施終了の際に入力する課題実施状況通知を受けるとこれを前記講師用装置へ送信し、前記講師用装置は、前記課題実施状況が未受信でかつ前記特定操作状況を受信した前記受講者端末を個別支援必要端末として画面に表示させ、前記個別支援必要状態である受講者の割合が一定数以上である場合には全体説明必要状態として表示させることを特徴とする。
(2)請求項2記載の発明は、前記受講者端末は、入力装置による入力操作が一定時間以上行われないと特定の操作状況とすることを特徴とする。
(3)請求項3記載の発明は、前記受講者端末は、入力間隔が所定時間以下で意味づけのできない同一文字からなる複数の文字列が入力されると特定の操作状況とすることを特徴とする。
(4)請求項4記載の発明は、前記受講者端末は、入力間隔が所定時間以下で意味づけのできない複数の文字列が入力されると特定の操作状況とすることを特徴とする。
(5)請求項5記載の発明は、前記受講者端末は、ヘルプキーが所定回数入力された場合には特定の操作状況とすることを特徴とする。
(6)請求項6記載の発明は、複数の受講者端末と講師用装置とがネットワークを介して接続されたシステムにおいて、前記受講者端末内には、受講者の操作入力状態を監視する入力操作監視部と、対象プログラムを設け、前記講師用装置内には、受講者端末を監視する受講者端末監視部と、対象プログラムを設け、前記講師用装置は、前記受講者端末監視部により、受講者の入力操作状態を監視し、受講者の学習結果を監視することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
(1)請求項1記載の発明によれば、受講者の学習の進捗状況及び特定の操作状況を受講者端末から受け取ると、講師用装置は、受講者の学習の程度を表示するので、講師は学習の程度に応じて必要な対策をとることができる。
(2)請求項2記載の発明によれば、入力装置による入力操作が一定時間以上行われないと、前記受講者端末は特定の操作状況と判定することができる。
(3)請求項3記載の発明によれば、入力間隔が所定時間以下で意味づけのできない同一文字からなる複数の文字列であった場合に、前記受講者端末は特定の操作状況と判定することができる。
(4)請求項4記載の発明によれば、入力間隔が所定時間以下で意味づけのできない複数の文字列が入力されると、前記受講者端末は特定の操作状況と判定することができる。
(5)請求項5記載の発明によれば、ヘルプキーが所定回数入力されると、前記受講者端末は特定の操作状況と判定することができる。
(6)請求項6記載の発明によれば、受講者端末に付属の入力操作監視部からの信号を受けて、講師用装置は受講者の学習結果を監視することができ、講師は学習の程度に応じて必要な対策をとることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態例を示すブロック図である。図において、10は受講者端末、20は講師用装置である。1は受講者端末10と講師用装置20間を接続するネットワークで例えばLANである。受講者端末10において、11は受講者の操作入力状態を監視する入力操作監視部、12は受講者端末10を動作させるための説明用の対象プログラムである。該対象プログラムとしては、例えばワードやエクセル等が用いられる。
【0011】
13は受講者端末10に付属の座標指定用のマウス、14は各種のコマンドを入力するキーボードである。講師用装置20において、21は受講者端末10を監視する受講者端末監視部、22は講師用装置20を動作させる説明用の対象プログラムで、例えばワードやエクセルが用いられる。23は講師用装置20に付属のマウス、24はキーボードである。なお、ここで、入力操作監視部11及び受講者端末監視部21はプログラムで実現することができる。この場合において、入力操作監視部11と対象プログラム12、及び受講者端末監視部21及び対象プログラム22は、連携しておらず別個に動作するものである。このように構成されたシステムを用いて、本発明を詳細に説明する。
【0012】
図2は受講者端末の動作の一例を示すフローチャートである。受講者は、講師から指示された課題を解決するために受講者端末10を操作する。講師用装置20から課題実施状況分析命令を受信すると(S1)、分析が開始される。ここで、受講者によるキー入力がない場合には、無操作時間をカウントアップする(S2)。そして、キー入力があるかないかをチェックする(S3)。キー入力があるとキー入力時刻を記憶し(S4)、その後に内部に記憶していた無操作時間をクリアする(S5)。そして、クリアした後に新たに無操作時間の計測を開始する。
【0013】
そして、この無操作時間が所定の閾値を超える特定の操作状況であり、異常であると判断して登録し、この操作状況をLAN1を介して講師用装置20へ送信する。これは、課題が終了していないのに一定時間以上無操作が続く場合には、受講者には疑問点があり、課題を先に進めることができず、途方にくれている場合が多いからである。このように、本発明によれば、マウス13、キーボード14の入力装置による入力操作が一定時間以上行われないと、受講者端末10は特定の操作状況と判定することができる。
【0014】
次に、課題実施状況の入力があるか否かをチェックする(S6)。受講者が課題の実施を終了すると、画面上の課題実施済みアイコンを押下げする。課題実施状況の入力がある場合には、課題実施状況を講師用装置20に送信する(S7)。課題実施状況の入力がない場合には、講師用装置20から解除命令があるかどうか待つシーケンスに入る(S10)。
【0015】
ステップS3において、キー入力がない場合、無操作時間が一定時間以上経過しているかどうかをチェックする(S8)。一定時間以上経過している場合には、入力操作監視部11は、操作状況及び検出時刻を講師用装置20に送信する(S9)。その後、講師用装置20から解除命令があるかどうかチェックする(S10)。解除命令があった場合には、処理を終了する。解除命令がない場合には、ステップS2に戻り、無操作時間のカウントアップを行なう。ステップS8において、一定時間以上経過していない場合も同様である。
【0016】
次に、受講者端末10のキー入力チェック方法について説明する。入力操作監視部11は、キー入力が登録されたかどうかチェックする(S11)。キー入力が登録された場合には、キー入力間隔が所定時間以下で、意味付けのできない同一キーが連続して押下げされたかどうかチェックする(S12)。同一キーが連続して押下げされた場合には、入力操作監視部11は、操作状況及び検出時刻を講師用装置20に送信し(S15)、ステップS11に戻る。これは、課題が終了していない場合に、同一キーが連続して押下げされている場合には、受講者にかなりのストレスがかかっていると考えられ、講師による支援が必要と考えられるからである。
【0017】
この実施の形態例によれば、入力間隔が所定値以下で意味づけのできない同一文字列からなる複数の文字列であった場合に、受講者端末10は特定の操作状況と判定することができる。
【0018】
ステップS12において、同一キーを連続して押下げされたものでない場合には、意味付けのできない複数のキーの入力間隔が所定時間以下で押下げされたかどうかをチェックする(S13)。複数のキー入力が所定時間以下で押下げされた場合は、ステップS15にスキップし、操作状況及び検出時刻を講師用装置20に送信した後、最初のステップS11に戻る。これは、同一キー連続押下げの場合と同じ理由による。
【0019】
この実施の形態例によれば、入力間隔が所定時間以下で意味づけのできない複数の文字列が入力されると、受講者端末10は、特定の操作状況と判定することができる。
ステップS13において、複数のキー入力がなかった場合には、ヘルプキーが所定回数押下げされたかどうかチェックする(S14)。ヘルプキーが所定回数押下げされない場合には、ステップS11に戻る。ヘルプキーが所定回数押下げされた場合には、操作状況及び検出時刻を講師用装置20に送信して(S15)ステップS11に戻る。
【0020】
これは何度もヘルプキーによる参照を行っている場合には、受講者は疑問を感じているため、講師による支援が必要と考えられるからである。以上の分析を講師から解除命令があるまで続ける。
【0021】
図3は講師用装置の動作の一例を示すフローチャートである。講師用装置20には、受講者端末10からのデータを収集して処理する受講者端末監視部(プログラム)21が設けられている。また、説明しようとするソフトウェア(対象プログラム)がインストールされている。受講者端末監視部21と、対象プログラムとは別個に動作する。講師用装置20は、端末でもサーバでもよい。
【0022】
講師が授業開始アイコンを押下げすると、システムは動作を開始する。先ず、分析命令開始アイコンが押されたかどうかをチェックする(S1)。押された場合には、各受講者端末10に分析命令が送信される(S2)。次に、受講者端末監視部21は受講者端末10から課題実施状況を受信したかどうかチェックする(S3)。受信していない場合には、受講者端末10から操作状況を受信したかどうかチェックする(S4)。受信していない場合には、ステップS3に戻り、受講者端末10からの課題実施状況受信を行なう。
【0023】
受信していた場合には、課題を実施済みかどうかチェックする(S5)。実施済みである場合には、ステップS3に戻る。実施済みでない場合には、操作状況が登録済みであるかどうかチェックする(S6)。登録済みである場合には、操作状況を登録し、登録回数を「1」加算する(S7)。このようにすると、複数回の操作状況が確認されると、それだけ該受講者がストレスを感じていることを講師が把握することができるからである。
【0024】
ステップS6において操作状況が登録されていない場合には、講師用装置20は操作状況を内部メモリに登録する(S8)。操作状況が登録された受講者端末10を把握することができるように、講師用装置20の表示画面に警告表示を行なう。次に、受講者端末10の位置に第1の警告表示及びその原因を表示させる(S9)。次に、操作状況が登録済みの受講者端末が一定数以上かどうかチェックする(S10)。一定数以上でない場合には、ステップS3に戻る。一定数以上である場合には、講師用装置20に第2の警告表示を表示させ、ステップS3に戻る(S11)。
【0025】
ステップS3において、受講者端末10から課題実施状況を受信した場合には、講師用装置20は、課題実施状況を内部メモリに登録する(S12)。次に、すべての受講者端末10の課題実施状況を受信したかどうかチェックする(S13)。まだである場合には、ステップS3に戻り、受講者端末10から課題実施状況の受信処理を行なう。すべての受講者端末から課題実施状況を受信した場合には、講師用装置20は、全ての受講者端末10に対して解除命令を送信する(S14)。そして、授業開始ボタンが押されたかどうかチェックする(S15)。押されたらステップS1に戻って授業を再開し、押されない場合には授業を終了する。
【0026】
操作状況が登録されている受講者端末10が全体の一定数以上になると、課題を終了できていないのは受講者個々の問題ではなく、講師による説明が不十分である可能性があるため、全体説明の必要がある旨の警告を講師用装置20の表示画面に表示させる。
【0027】
図4は講師用装置20の表示画面例を示す図である。受講者IDが111〜118まで受講者情報が表示されている例を示す。例えば、受講者ID111は課題実施済みであり、受講者ID112は課題実施中である。受講者ID115は、警告表示1となっている(図3のステップS9参照)。受講者ID115は課題実施中であり、警告原因も表示される。警告表示2は、受講者のうちの一定数が課題を解決できない時に、表示されるものである。例えば、「受講者8人中3人に事象が発生しています。補足説明が必要です。」という表示になる。この場合、講師の説明が不十分であるとして、再度説明を行なうことになる。また、この表示画面には、講師用装置表示画面上のアイコンがある。31は分析命令開始アイコンであり、32は授業開始アイコンである。
【0028】
図5は受講者端末の表示画面例を示す図である。「課題が終了した受講者は課題実施済ボタンを押下げして下さい。」という表示が出る。受講者は、課題実施済ボタン41を押すことになる。その下は、課題解決用の実習画面となっている。
【0029】
図6は講師用装置のデータの格納状態を示す図である。IDと、課題実施状況と、操作状況と、受講者状態受信時刻と、受講者状態回数とから構成されている。例えば、課題実施状況は、ID123とID127については実施済みであり、残りのID124〜ID126はまだ課題が終了していないことを示す。操作状況は、ID124は同一キー連続押下げ、ID125は複数キー同時押下げ状態を示している。何れも課題が解決できずにキーボードを意味のない状態で押していることを示し、ストレスが溜まっていることを伺わせる。
【0030】
次の受講者状態受信時刻は、ID124が11:30、ID125が11:31分であり、この時刻に同一キー連続押下げ、複数キー同時押下げしている時刻を示す。また、受講者状態回数は、特定の操作を行なった回数をカウントしているものであり、ID124が2回、ID125が1回である。
【0031】
図7は講師用装置のデータの格納状態の他の例を示す図である。このデータは、講師用装置20への警告状態表示のための閾値であり、ここでは全受講者の40%としている。つまり、全受講者の40%が、課題を解決できない場合には、受講者受信の理解不足ではなく、講師の説明が不十分であるという判定がなされる。
【0032】
図8は講師用装置のデータの格納状態の他の例を示す図である。このデータは、講師用装置20への警告状態表示の基準となるものであり、ここでは無操作時間を示している。この例では、無操作時間が2分の場合を示している。
【0033】
図9は受講者端末のデータの格納状態を示す図である。この図では、無操作時間が記憶されており、無操作時間が5分の場合を示している。図10は受講者端末のデータの格納状態の他の例を示す図である。図のデータは、課題の実施状況を示し、ここでは実施状況が40%の場合を示している。ある特定の操作をする毎に、10%ずつ実施状況が更新されていくような場合が考えられる。
【0034】
図11は受講者端末のデータの格納状態の他の例を示す図である。この図では、操作状況と、その検出時刻を示している。図の場合では、操作状況は同一キーの入力であり、その検出時刻は10:00の場合を示している。図12は受講者端末のデータの格納状態の他の例を示す図である。図の例では、キー毎にそのキーが押された時刻が記憶されている。例えば、連続してa,a,aとキーを押下げした時の時刻がそれぞれ、11:30:12,11:30:14,11:30:16である。図13は受講者端末のデータの格納状態の他の例を示す図である。図では、ヘルプキーの入力時刻が10:30であることを示している。
【0035】
図14は本発明による授業のシーケンスを示す図である。先ず、講師の説明シーケンスS1が入り、次に各受講者端末への分析命令が入り、受講者課題実施シーケンスS2がはいる。ここまでのシーケンスが終了したら、分析命令解除が行われる。そして、また講師説明シーケンスS3が入り、受講者課題実施シーケンスS4が入っている。受講者課題実施中シーケンス中に、受講者状態分析が行われる。
【0036】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、異常な操作を行なった受講者を検出し、これを更に課題が終了したか否かにより分けるので、課題が未完了にもかかわらず異常な操作を行っていて悩んでいると考えられる受講者だけを把握することができる。更に、このような受講者が一定割合以上いた場合に警告されるため、講師が補足説明すべきタイミングを講師が知ることができるので、授業に対する適切な対応をとることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の一実施の形態例を示すブロック図である。
【図2】受講者端末の動作の一例を示すフローチャートである。
【図3】講師用装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】講師用装置の表示画面例を示す図である。
【図5】受講者端末の表示画面例を示す図である。
【図6】講師用装置のデータの格納状態を示す図である。
【図7】講師用装置のデータの格納状態の他の例を示す図である。
【図8】講師用装置のデータの格納状態の他の例を示す図である。
【図9】受講者端末のデータの格納状態を示す図である。
【図10】受講者端末のデータの格納状態の他の例を示す図である。
【図11】受講者端末のデータの格納状態の他の例を示す図である。
【図12】受講者端末のデータの格納状態の他の例を示す図である。
【図13】受講者端末のデータの格納状態の他の例を示す図である。
【図14】本発明による授業のシーケンスを示す図である。
【符号の説明】
【0038】
1 LAN
10 受講者端末
11 入力操作監視部
12 対象プログラム
13 マウス
14 キーボード
20 講師用装置20
21 受講者端末監視部
22 対象プログラム
23 マウス
24 キーボード
【技術分野】
【0001】
本発明は受講状態把握方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
パソコンを用いた授業において、講師と受講者は向かい合って授業が行われることが通常であるため、教壇から講師は受講者が操作するパソコン画面を見ることができない。そのため、受講者の受講状態を見るためには、受講者の後ろ側に回って画面を確認する必要がある。
【0003】
従来のこの種のシステムとしては、ATM操作において、操作方法が分からずに何度も繰り返しているなどの操作状況を監視して、適切な支援を行なうシステムが知られている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
また、ネットワークを介した講義システムにおいて、簡易かつ正確に、各受講者の受講状態を把握することのできる受講状態把握システムが知られている(例えば特許文献2参照)。
【0005】
また、学習者の解答時の情報、迷っている状態や解答時間を用いて、学習者の理解状況の分析を行なうシステムが知られている(例えば特許文献3参照)。
【特許文献1】特開平10−222467号公報(段落0024〜0043、図1〜図3)
【特許文献2】特開2004−199506号公報(段落0014、図8)
【特許文献3】特開2005−55550号公報(段落0009〜0013、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述した従来のシステムでは、講師は受講者がパソコンを操作している場合に、課題実施に基づく操作なのか、解決手段が分からず試行錯誤中なのか、課題がすでに終了して遊んでいるのか、教壇からは受講者の状態を把握することが困難であった。また、課題を終了できない受講者が大勢いる場合に、受講者個々の事情で課題を終了できないのか、講師の説明が不十分なために受講者が課題を終了できないのか把握することが困難であった。
【0007】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、受講者が受講状態を監視されていることを意識することなく、受講者の受講状態を分析し、受講者が試行錯誤している場合には受講者個々の事情で課題を終了できないのか、講師の説明不足のために課題を終了できないのかを分析することで、講師が受講者の受講状態を適切に把握することができる受講状態把握方法及びシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)請求項1記載の発明は、講師用装置と複数の受講者端末とが通信接続されるシステムにおいて、前記受講者端末は、前記講師用装置からの求めに応じて前記受講者端末への受講者の入力操作状況を分析して特定の操作状況に該当する場合には前記操作状況を講師用装置に送信し、また、前記受講者が課題実施終了の際に入力する課題実施状況通知を受けるとこれを前記講師用装置へ送信し、前記講師用装置は、前記課題実施状況が未受信でかつ前記特定操作状況を受信した前記受講者端末を個別支援必要端末として画面に表示させ、前記個別支援必要状態である受講者の割合が一定数以上である場合には全体説明必要状態として表示させることを特徴とする。
(2)請求項2記載の発明は、前記受講者端末は、入力装置による入力操作が一定時間以上行われないと特定の操作状況とすることを特徴とする。
(3)請求項3記載の発明は、前記受講者端末は、入力間隔が所定時間以下で意味づけのできない同一文字からなる複数の文字列が入力されると特定の操作状況とすることを特徴とする。
(4)請求項4記載の発明は、前記受講者端末は、入力間隔が所定時間以下で意味づけのできない複数の文字列が入力されると特定の操作状況とすることを特徴とする。
(5)請求項5記載の発明は、前記受講者端末は、ヘルプキーが所定回数入力された場合には特定の操作状況とすることを特徴とする。
(6)請求項6記載の発明は、複数の受講者端末と講師用装置とがネットワークを介して接続されたシステムにおいて、前記受講者端末内には、受講者の操作入力状態を監視する入力操作監視部と、対象プログラムを設け、前記講師用装置内には、受講者端末を監視する受講者端末監視部と、対象プログラムを設け、前記講師用装置は、前記受講者端末監視部により、受講者の入力操作状態を監視し、受講者の学習結果を監視することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
(1)請求項1記載の発明によれば、受講者の学習の進捗状況及び特定の操作状況を受講者端末から受け取ると、講師用装置は、受講者の学習の程度を表示するので、講師は学習の程度に応じて必要な対策をとることができる。
(2)請求項2記載の発明によれば、入力装置による入力操作が一定時間以上行われないと、前記受講者端末は特定の操作状況と判定することができる。
(3)請求項3記載の発明によれば、入力間隔が所定時間以下で意味づけのできない同一文字からなる複数の文字列であった場合に、前記受講者端末は特定の操作状況と判定することができる。
(4)請求項4記載の発明によれば、入力間隔が所定時間以下で意味づけのできない複数の文字列が入力されると、前記受講者端末は特定の操作状況と判定することができる。
(5)請求項5記載の発明によれば、ヘルプキーが所定回数入力されると、前記受講者端末は特定の操作状況と判定することができる。
(6)請求項6記載の発明によれば、受講者端末に付属の入力操作監視部からの信号を受けて、講師用装置は受講者の学習結果を監視することができ、講師は学習の程度に応じて必要な対策をとることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態例を示すブロック図である。図において、10は受講者端末、20は講師用装置である。1は受講者端末10と講師用装置20間を接続するネットワークで例えばLANである。受講者端末10において、11は受講者の操作入力状態を監視する入力操作監視部、12は受講者端末10を動作させるための説明用の対象プログラムである。該対象プログラムとしては、例えばワードやエクセル等が用いられる。
【0011】
13は受講者端末10に付属の座標指定用のマウス、14は各種のコマンドを入力するキーボードである。講師用装置20において、21は受講者端末10を監視する受講者端末監視部、22は講師用装置20を動作させる説明用の対象プログラムで、例えばワードやエクセルが用いられる。23は講師用装置20に付属のマウス、24はキーボードである。なお、ここで、入力操作監視部11及び受講者端末監視部21はプログラムで実現することができる。この場合において、入力操作監視部11と対象プログラム12、及び受講者端末監視部21及び対象プログラム22は、連携しておらず別個に動作するものである。このように構成されたシステムを用いて、本発明を詳細に説明する。
【0012】
図2は受講者端末の動作の一例を示すフローチャートである。受講者は、講師から指示された課題を解決するために受講者端末10を操作する。講師用装置20から課題実施状況分析命令を受信すると(S1)、分析が開始される。ここで、受講者によるキー入力がない場合には、無操作時間をカウントアップする(S2)。そして、キー入力があるかないかをチェックする(S3)。キー入力があるとキー入力時刻を記憶し(S4)、その後に内部に記憶していた無操作時間をクリアする(S5)。そして、クリアした後に新たに無操作時間の計測を開始する。
【0013】
そして、この無操作時間が所定の閾値を超える特定の操作状況であり、異常であると判断して登録し、この操作状況をLAN1を介して講師用装置20へ送信する。これは、課題が終了していないのに一定時間以上無操作が続く場合には、受講者には疑問点があり、課題を先に進めることができず、途方にくれている場合が多いからである。このように、本発明によれば、マウス13、キーボード14の入力装置による入力操作が一定時間以上行われないと、受講者端末10は特定の操作状況と判定することができる。
【0014】
次に、課題実施状況の入力があるか否かをチェックする(S6)。受講者が課題の実施を終了すると、画面上の課題実施済みアイコンを押下げする。課題実施状況の入力がある場合には、課題実施状況を講師用装置20に送信する(S7)。課題実施状況の入力がない場合には、講師用装置20から解除命令があるかどうか待つシーケンスに入る(S10)。
【0015】
ステップS3において、キー入力がない場合、無操作時間が一定時間以上経過しているかどうかをチェックする(S8)。一定時間以上経過している場合には、入力操作監視部11は、操作状況及び検出時刻を講師用装置20に送信する(S9)。その後、講師用装置20から解除命令があるかどうかチェックする(S10)。解除命令があった場合には、処理を終了する。解除命令がない場合には、ステップS2に戻り、無操作時間のカウントアップを行なう。ステップS8において、一定時間以上経過していない場合も同様である。
【0016】
次に、受講者端末10のキー入力チェック方法について説明する。入力操作監視部11は、キー入力が登録されたかどうかチェックする(S11)。キー入力が登録された場合には、キー入力間隔が所定時間以下で、意味付けのできない同一キーが連続して押下げされたかどうかチェックする(S12)。同一キーが連続して押下げされた場合には、入力操作監視部11は、操作状況及び検出時刻を講師用装置20に送信し(S15)、ステップS11に戻る。これは、課題が終了していない場合に、同一キーが連続して押下げされている場合には、受講者にかなりのストレスがかかっていると考えられ、講師による支援が必要と考えられるからである。
【0017】
この実施の形態例によれば、入力間隔が所定値以下で意味づけのできない同一文字列からなる複数の文字列であった場合に、受講者端末10は特定の操作状況と判定することができる。
【0018】
ステップS12において、同一キーを連続して押下げされたものでない場合には、意味付けのできない複数のキーの入力間隔が所定時間以下で押下げされたかどうかをチェックする(S13)。複数のキー入力が所定時間以下で押下げされた場合は、ステップS15にスキップし、操作状況及び検出時刻を講師用装置20に送信した後、最初のステップS11に戻る。これは、同一キー連続押下げの場合と同じ理由による。
【0019】
この実施の形態例によれば、入力間隔が所定時間以下で意味づけのできない複数の文字列が入力されると、受講者端末10は、特定の操作状況と判定することができる。
ステップS13において、複数のキー入力がなかった場合には、ヘルプキーが所定回数押下げされたかどうかチェックする(S14)。ヘルプキーが所定回数押下げされない場合には、ステップS11に戻る。ヘルプキーが所定回数押下げされた場合には、操作状況及び検出時刻を講師用装置20に送信して(S15)ステップS11に戻る。
【0020】
これは何度もヘルプキーによる参照を行っている場合には、受講者は疑問を感じているため、講師による支援が必要と考えられるからである。以上の分析を講師から解除命令があるまで続ける。
【0021】
図3は講師用装置の動作の一例を示すフローチャートである。講師用装置20には、受講者端末10からのデータを収集して処理する受講者端末監視部(プログラム)21が設けられている。また、説明しようとするソフトウェア(対象プログラム)がインストールされている。受講者端末監視部21と、対象プログラムとは別個に動作する。講師用装置20は、端末でもサーバでもよい。
【0022】
講師が授業開始アイコンを押下げすると、システムは動作を開始する。先ず、分析命令開始アイコンが押されたかどうかをチェックする(S1)。押された場合には、各受講者端末10に分析命令が送信される(S2)。次に、受講者端末監視部21は受講者端末10から課題実施状況を受信したかどうかチェックする(S3)。受信していない場合には、受講者端末10から操作状況を受信したかどうかチェックする(S4)。受信していない場合には、ステップS3に戻り、受講者端末10からの課題実施状況受信を行なう。
【0023】
受信していた場合には、課題を実施済みかどうかチェックする(S5)。実施済みである場合には、ステップS3に戻る。実施済みでない場合には、操作状況が登録済みであるかどうかチェックする(S6)。登録済みである場合には、操作状況を登録し、登録回数を「1」加算する(S7)。このようにすると、複数回の操作状況が確認されると、それだけ該受講者がストレスを感じていることを講師が把握することができるからである。
【0024】
ステップS6において操作状況が登録されていない場合には、講師用装置20は操作状況を内部メモリに登録する(S8)。操作状況が登録された受講者端末10を把握することができるように、講師用装置20の表示画面に警告表示を行なう。次に、受講者端末10の位置に第1の警告表示及びその原因を表示させる(S9)。次に、操作状況が登録済みの受講者端末が一定数以上かどうかチェックする(S10)。一定数以上でない場合には、ステップS3に戻る。一定数以上である場合には、講師用装置20に第2の警告表示を表示させ、ステップS3に戻る(S11)。
【0025】
ステップS3において、受講者端末10から課題実施状況を受信した場合には、講師用装置20は、課題実施状況を内部メモリに登録する(S12)。次に、すべての受講者端末10の課題実施状況を受信したかどうかチェックする(S13)。まだである場合には、ステップS3に戻り、受講者端末10から課題実施状況の受信処理を行なう。すべての受講者端末から課題実施状況を受信した場合には、講師用装置20は、全ての受講者端末10に対して解除命令を送信する(S14)。そして、授業開始ボタンが押されたかどうかチェックする(S15)。押されたらステップS1に戻って授業を再開し、押されない場合には授業を終了する。
【0026】
操作状況が登録されている受講者端末10が全体の一定数以上になると、課題を終了できていないのは受講者個々の問題ではなく、講師による説明が不十分である可能性があるため、全体説明の必要がある旨の警告を講師用装置20の表示画面に表示させる。
【0027】
図4は講師用装置20の表示画面例を示す図である。受講者IDが111〜118まで受講者情報が表示されている例を示す。例えば、受講者ID111は課題実施済みであり、受講者ID112は課題実施中である。受講者ID115は、警告表示1となっている(図3のステップS9参照)。受講者ID115は課題実施中であり、警告原因も表示される。警告表示2は、受講者のうちの一定数が課題を解決できない時に、表示されるものである。例えば、「受講者8人中3人に事象が発生しています。補足説明が必要です。」という表示になる。この場合、講師の説明が不十分であるとして、再度説明を行なうことになる。また、この表示画面には、講師用装置表示画面上のアイコンがある。31は分析命令開始アイコンであり、32は授業開始アイコンである。
【0028】
図5は受講者端末の表示画面例を示す図である。「課題が終了した受講者は課題実施済ボタンを押下げして下さい。」という表示が出る。受講者は、課題実施済ボタン41を押すことになる。その下は、課題解決用の実習画面となっている。
【0029】
図6は講師用装置のデータの格納状態を示す図である。IDと、課題実施状況と、操作状況と、受講者状態受信時刻と、受講者状態回数とから構成されている。例えば、課題実施状況は、ID123とID127については実施済みであり、残りのID124〜ID126はまだ課題が終了していないことを示す。操作状況は、ID124は同一キー連続押下げ、ID125は複数キー同時押下げ状態を示している。何れも課題が解決できずにキーボードを意味のない状態で押していることを示し、ストレスが溜まっていることを伺わせる。
【0030】
次の受講者状態受信時刻は、ID124が11:30、ID125が11:31分であり、この時刻に同一キー連続押下げ、複数キー同時押下げしている時刻を示す。また、受講者状態回数は、特定の操作を行なった回数をカウントしているものであり、ID124が2回、ID125が1回である。
【0031】
図7は講師用装置のデータの格納状態の他の例を示す図である。このデータは、講師用装置20への警告状態表示のための閾値であり、ここでは全受講者の40%としている。つまり、全受講者の40%が、課題を解決できない場合には、受講者受信の理解不足ではなく、講師の説明が不十分であるという判定がなされる。
【0032】
図8は講師用装置のデータの格納状態の他の例を示す図である。このデータは、講師用装置20への警告状態表示の基準となるものであり、ここでは無操作時間を示している。この例では、無操作時間が2分の場合を示している。
【0033】
図9は受講者端末のデータの格納状態を示す図である。この図では、無操作時間が記憶されており、無操作時間が5分の場合を示している。図10は受講者端末のデータの格納状態の他の例を示す図である。図のデータは、課題の実施状況を示し、ここでは実施状況が40%の場合を示している。ある特定の操作をする毎に、10%ずつ実施状況が更新されていくような場合が考えられる。
【0034】
図11は受講者端末のデータの格納状態の他の例を示す図である。この図では、操作状況と、その検出時刻を示している。図の場合では、操作状況は同一キーの入力であり、その検出時刻は10:00の場合を示している。図12は受講者端末のデータの格納状態の他の例を示す図である。図の例では、キー毎にそのキーが押された時刻が記憶されている。例えば、連続してa,a,aとキーを押下げした時の時刻がそれぞれ、11:30:12,11:30:14,11:30:16である。図13は受講者端末のデータの格納状態の他の例を示す図である。図では、ヘルプキーの入力時刻が10:30であることを示している。
【0035】
図14は本発明による授業のシーケンスを示す図である。先ず、講師の説明シーケンスS1が入り、次に各受講者端末への分析命令が入り、受講者課題実施シーケンスS2がはいる。ここまでのシーケンスが終了したら、分析命令解除が行われる。そして、また講師説明シーケンスS3が入り、受講者課題実施シーケンスS4が入っている。受講者課題実施中シーケンス中に、受講者状態分析が行われる。
【0036】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、異常な操作を行なった受講者を検出し、これを更に課題が終了したか否かにより分けるので、課題が未完了にもかかわらず異常な操作を行っていて悩んでいると考えられる受講者だけを把握することができる。更に、このような受講者が一定割合以上いた場合に警告されるため、講師が補足説明すべきタイミングを講師が知ることができるので、授業に対する適切な対応をとることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の一実施の形態例を示すブロック図である。
【図2】受講者端末の動作の一例を示すフローチャートである。
【図3】講師用装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】講師用装置の表示画面例を示す図である。
【図5】受講者端末の表示画面例を示す図である。
【図6】講師用装置のデータの格納状態を示す図である。
【図7】講師用装置のデータの格納状態の他の例を示す図である。
【図8】講師用装置のデータの格納状態の他の例を示す図である。
【図9】受講者端末のデータの格納状態を示す図である。
【図10】受講者端末のデータの格納状態の他の例を示す図である。
【図11】受講者端末のデータの格納状態の他の例を示す図である。
【図12】受講者端末のデータの格納状態の他の例を示す図である。
【図13】受講者端末のデータの格納状態の他の例を示す図である。
【図14】本発明による授業のシーケンスを示す図である。
【符号の説明】
【0038】
1 LAN
10 受講者端末
11 入力操作監視部
12 対象プログラム
13 マウス
14 キーボード
20 講師用装置20
21 受講者端末監視部
22 対象プログラム
23 マウス
24 キーボード
【特許請求の範囲】
【請求項1】
講師用装置と複数の受講者端末とが通信接続されるシステムにおいて、
前記受講者端末は、前記講師用装置からの求めに応じて前記受講者端末への受講者の入力操作状況を分析して特定の操作状況に該当する場合には前記操作状況を講師用装置に送信し、
また、前記受講者が課題実施終了の際に入力する課題実施状況通知を受けるとこれを前記講師用装置へ送信し、
前記講師用装置は、前記課題実施状況が未受信でかつ前記特定操作状況を受信した前記受講者端末を個別支援必要端末として画面に表示させ、
前記個別支援必要状態である受講者の割合が一定数以上である場合には全体説明必要状態として表示させる
ことを特徴とする受講状態把握方法。
【請求項2】
前記受講者端末は、入力装置による入力操作が一定時間以上行われないと特定の操作状況とすることを特徴とする請求項1記載の受講状態把握方法。
【請求項3】
前記受講者端末は、入力間隔が所定時間以下で意味づけのできない同一文字からなる複数の文字列が入力されると特定の操作状況とすることを特徴とする請求項1記載の受講状態把握方法。
【請求項4】
前記受講者端末は、入力間隔が所定時間以下で意味づけのできない複数の文字列が入力されると特定の操作状況とすることを特徴とする請求項1記載の受講状態把握方法。
【請求項5】
前記受講者端末は、ヘルプキーが所定回数入力された場合には特定の操作状況とすることを特徴とする請求項1記載の受講状態把握方法。
【請求項6】
複数の受講者端末と講師用装置とがネットワークを介して接続されたシステムにおいて、
前記受講者端末内には、受講者の操作入力状態を監視する入力操作監視部と、対象プログラムを設け、
前記講師用装置内には、受講者端末を監視する受講者端末監視部と、対象プログラムを設け、
前記講師用装置は、前記受講者端末監視部により、受講者の入力操作状態を監視し、受講者の学習結果を監視する
ことを特徴とする受講状態把握システム。
【請求項1】
講師用装置と複数の受講者端末とが通信接続されるシステムにおいて、
前記受講者端末は、前記講師用装置からの求めに応じて前記受講者端末への受講者の入力操作状況を分析して特定の操作状況に該当する場合には前記操作状況を講師用装置に送信し、
また、前記受講者が課題実施終了の際に入力する課題実施状況通知を受けるとこれを前記講師用装置へ送信し、
前記講師用装置は、前記課題実施状況が未受信でかつ前記特定操作状況を受信した前記受講者端末を個別支援必要端末として画面に表示させ、
前記個別支援必要状態である受講者の割合が一定数以上である場合には全体説明必要状態として表示させる
ことを特徴とする受講状態把握方法。
【請求項2】
前記受講者端末は、入力装置による入力操作が一定時間以上行われないと特定の操作状況とすることを特徴とする請求項1記載の受講状態把握方法。
【請求項3】
前記受講者端末は、入力間隔が所定時間以下で意味づけのできない同一文字からなる複数の文字列が入力されると特定の操作状況とすることを特徴とする請求項1記載の受講状態把握方法。
【請求項4】
前記受講者端末は、入力間隔が所定時間以下で意味づけのできない複数の文字列が入力されると特定の操作状況とすることを特徴とする請求項1記載の受講状態把握方法。
【請求項5】
前記受講者端末は、ヘルプキーが所定回数入力された場合には特定の操作状況とすることを特徴とする請求項1記載の受講状態把握方法。
【請求項6】
複数の受講者端末と講師用装置とがネットワークを介して接続されたシステムにおいて、
前記受講者端末内には、受講者の操作入力状態を監視する入力操作監視部と、対象プログラムを設け、
前記講師用装置内には、受講者端末を監視する受講者端末監視部と、対象プログラムを設け、
前記講師用装置は、前記受講者端末監視部により、受講者の入力操作状態を監視し、受講者の学習結果を監視する
ことを特徴とする受講状態把握システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2007−271654(P2007−271654A)
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−93538(P2006−93538)
【出願日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【出願人】(598057291)株式会社富士通エフサス (147)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【出願人】(598057291)株式会社富士通エフサス (147)
【Fターム(参考)】
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