説明

可変性色彩化粧品

【課題】代表的な態様において、本発明は、可変性色彩化粧用コンシーラーおよび/またはファンデーション製剤を用いて、色素の設定量を皮膚の適用領域に送達するための組成物および方法を提供する。
【解決手段】化粧用コンシーラー/ファンデーション製品における可変性色彩色素材料の送達のための開示された系および方法は一般に、色素を担持するために適合された無水担体粒子を含む。着色担体粒子は、着色担体粒子を懸濁し、および/または分離するために好適に適合されている無水(任意に彩色された)ベース製剤材料と任意に混合できる。開示された特徴および明細書は、色素の改善された部位特異的送達を設定濃度で実現するために、種々に調節するか、適合させるかまたは改変して所望の結果を達成できる。本発明の例示的実施形態は一般に、例えば、斑点を覆い隠すために、使用者が、皮膚の特定の領域に選択された濃度のコンシーラー/ファンデーションの色彩を送達することを可能にする、実質的に無水の局所ベース製剤と混合できる無水着色担体粒子を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、ジョン・ラインハート(John Reinhardt)、ジョーン・ヒル(John Hill)、ミシェル・ワード(Michele Ward)、およびJ.スチーブ・ブラウン(J.Steve Brown)により2005年1月26日に米国特許商標庁に出願された米国仮特許出願第60/647,531号明細書、およびジョン・ラインハート(John Reinhardt)、ジョン・ヒル(John Hill)、ミシェル・ワード(Michele Ward)、およびJ.スチーブ・ブラウン(J.Steve Brown)により2005年1月26日に米国特許商標庁に出願された米国仮特許出願第60/647,532号明細書の利益を主張する。
【0002】
発明の分野
本発明は、一般に化粧品に関するものであり;より具体的には、本発明の代表的かつ例示的な実施形態は一般に、皮膚の種々の適用領域に、可変量の色素を送達するために好適に適合された化粧用製剤に関する。
【背景技術】
【0003】
発明の背景
液体ファンデーションおよびコンシーラーなどの従来の色彩メーキャップ系は、皮膚表面を色素の層により被覆することにより皮膚の欠陥を覆い隠す。これらの色素は典型的に、製品全体にわたって実質的に均質かつ一様に分散された所望の色素材料を含有する。色素の色は、一般に被覆される皮膚の欠陥のタイプに依る。従来の液体ファンデーションは、使用者の自然の皮膚色調と理想的に調和させるために選択される色素の配合物を含有する。一般にこのために、各々が特定の皮膚色調に調和させるためにデザインされた多数の可能な色彩から、消費者が最も好適な色彩を選択することが必要とされる。
【0004】
典型的に、液体ファンデーションは、合計で約8%から16%の色素を含有する。この材料の中で、大体80%が二酸化チタン(白色体質顔料)であり、15%が黄色酸化鉄であり、5%が赤色酸化鉄であり、1%が黒色酸化鉄である。この一般処方は、いずれかの所与の自然皮膚色調数を再現するために好適に調整できる。
【0005】
従来の液体ファンデーションは、大部分の被覆領域に亘って使用者が比較的一様な色調を得ることを可能にするが、それらは一般に、使用者が自由に特定の領域に、より明るくまたはより暗く陰影をつけることができない。使用者は、ある領域においてより厚くまたはより薄く塗りを置くことができるが、色彩は、一般に実質的に同じままである。
【0006】
従来のコンシーラー製品は、液体形態または粉末形態で利用でき、使用者の他の斑点のない皮膚色調とはかなり異なる色を有する皮膚欠陥の色を中和するために従来のファンデーションと協同して使用できる。これら従来のコンシーラーは一般に、典型的に斑点の色に対して逆に着色される色素層によって被覆することにより、斑点の色を相殺するように操作される。例えば、赤色の斑点は、緑色色素により中和することにより全体として黄褐色の色調をもたらす。
【0007】
化粧品、個人的ケア、および製薬製品の分野において、皮膚軟化剤組成物は、皮膚を軟化または平滑化し、粗さ、ひび割れおよび/または刺激を減少させる薬剤として、通常、使用される。一般に、平滑化は、使用者による適用時の擦りつけおよびマッサージ作用による皮膚組織の表面層内への該皮膚軟化剤の浸透により実施されると考えられる。古代ギリシャの医師、ガレン(Galen)は、蜜蝋、鯨蝋、アーモンド油、ホウ砂およびバラ水からなる最初の皮膚軟化剤の1つを作製したと考えられている。
【0008】
皮膚軟化剤は、皮膚、粘膜または擦過組織に局所適用できる無刺激、脂肪質、油脂性傾向のある物質である。皮膚軟化剤の利点の1つは、皮膚軟化剤の層が存在する場合、水に可溶性の刺激物、空気、および空気によって運ばれる細菌を排除するそれらの能力にある。現在、わずかに異なる方法で作用し得る種々の成分材料を有する種々の製品において、皮膚軟化剤として機能し、使用できる多数の成分がある。例えば、幾つかの皮膚軟化剤は皮膚の表面に残留し、一般に皮膚からの水分の損失を妨ぐ働きをする。これらの材料は、皮膚の表面からの水分の離脱を一般に防ぐための疎水性バリアを形成する大型有機分子から一般に構成される。このような皮膚軟化剤の例は、ラノリン、鉱油、シリコーン誘導体および石油ゼリーである。
【0009】
クレンジングおよび抗炎症性のクリームおよびローションに一般に用いられる皮膚軟化物質はいくつかある。配合軟膏基剤、クリーム剤および他の医療用塗り薬もまた皮膚軟化剤として使用される材料である。より一般的慣用的な皮膚軟化剤材料の中でもとりわけ、ヒマシ油、トウモロコシ油、綿実油、バラ水軟膏、杏仁油、アボカド油、ブドウ種子油、ヘーゼルナッツ油、オリーブ油、ゴマ油、カカオ脂、アーモンド油、ミリスチルアルコール、およびホホバ油などの最近の他の天然油がある。
【0010】
皮膚軟化剤として用いられてきた他の成分には、植物源または動物源のいずれかから誘導された多数の脂肪酸が含まれる。脂肪酸は一般に、炭素主鎖に典型的には8から24の間の炭素原子を有する、カルボン酸置換基を有する脂肪族炭化水素または他の有機鎖を一般に含んでなる。脂肪酸は、クリーム、ローション、シェイビングクリーム、口紅において、およびプレスパウダーおよびほお紅におけるプレス剤として用いられている。化粧品製剤に典型的に用いられる脂肪酸は、ステアリン酸、オレイン酸、ミリスチン酸およびパルミチン酸のうちの少なくとも1種を一般に含む。他の典型的な脂肪酸としては、リノレン酸、ベヘン酸および一般式C(2n+1)COOHの他の一般的脂肪酸が挙げられる。
【0011】
脂肪アルコールは、多くの他の脂肪族材料(脂肪酸など)よりも低粘着性および低重量であることが分かっており、ローションおよびクリームの粘度および安定性改善のためにしばしば用いられる。脂肪アルコールはまた、反応性髪染め製品およびパーマ製品に利用される。化粧品および個人用ケア製品の分野で用いられる脂肪アルコールの例は、セチルアルコール、ラウリルアルコール、ステアリルアルコールおよびオレイルアルコールである。
【0012】
皮膚軟化剤のさらなる例は、脂肪エステルである。脂肪エステルの特質の1つは、接触の際に、いくつかの他のタイプの脂肪皮膚軟化性成分のように一般に油っぽく感じられないことである。例としては、イソプロピルパルミテート、イソプロピルミリステートおよびグリセリルステアレートが挙げられる。
【0013】
他の皮膚軟化剤は、一般にSimmondsia chinensis種の種から誘導されるホホバ油である。ホホバは、優れた皮膚感触の種子油である。この油は、もっぱらワックスエステルからなり、トリグリセリドは、ほとんどまたは全く存在しない。ホホバ油の市販製造の大部分は、種々の製品における皮膚軟化剤として化粧品業界によって使用されている。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0014】
発明の概要
代表的な態様において、本発明は、可変性色彩化粧用コンシーラーおよび/またはファンデーション製剤を用いて、色素の設定量を皮膚の適用領域に送達するための組成物および方法を提供する。
【0015】
ホホバエステル組成物は、消費者の皮膚への物質適用のための乾燥(例えば無水)担体または媒体として良好に機能することが分かっている。これらのエステルは、個人用ケア、化粧および薬剤の使用分野において、担体として純粋形態、または混合形態で有用であることが分かっている。ホホバエステルは、ある範囲の性質(エステルそれ自体の組成物から、または添加物および混合材料から)提供でき、他の慣用的な担体、媒体、基材、活性物質および添加物と関連させて使用した際の触感の改善を提供するために、好適に適合化できる。該組成物の塗布および擦りつけの際、ホホバエステル基材の組成物は、皮膚に柔らかな感触を残し(高品質皮膚軟化剤に典型的)、しかも使用者の皮膚に湿ったまたは油っぽい感触を残すことなく活性物質を担持する穏やかな持続性のコーティングを提供する。
【0016】
本発明の利点は、以下の詳細な説明に記載され、その詳細な説明から明らかにされ得るか、または本発明の例示的実施形態の実践によって教示され得る。本発明のさらなる他の利点は、特許請求の範囲に具体的に指摘された手段、方法または組み合わせのいずれかによって達成できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
例示的実施形態の詳細な説明
本発明の以下の代表的な説明は一般に、例示的実施形態および最良の形態についての本発明者の概念に関するものであり、本発明の適用可能性または形態を決して限定する意図はない。むしろ、以下の説明は、本発明の種々の実施形態を実行するための便利な例示を提供することが意図されている。明らかになるであろうが、開示された例示的実施形態に記載された要素の任意の機能および/または配置に、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、変更を行うことができる。
【0018】
本発明の種々の代表的な実施は、化粧品適用に使用するための、可変性色彩コンシーラーおよび/またはファンデーション製品を提供する任意の系に適用できる。本明細書に用いられる用語の「ビーズ」、「粒子」、「スフェア」、またはそれらの任意の状況による変形は一般に、単独でまたは担体溶液と組み合わせた個別の製剤成分として少なくとも特性化し易いと考えられるか、または一般にそれを参照する任意のものを含むことが意図されている。
【0019】
例示的適用の詳細な記述、すなわち、可変性色彩コンシーラーおよび/またはファンデーション製品を皮膚領域に適用する組成物および方法は、本発明の種々の代表的な実施形態に従って、皮膚へのカスタマイズ化粧品用色素の送達または色塗布のための開示された組成物および方法の任意の適用に一般化できる特定の可能な開示として提供される。
【0020】
本発明は、個人的ケアおよび化粧品に使用するための有効な無水送達組成物を記載している。該組成物は、室温で本質的に固体であり、種々の形状およびサイズで(特に、スフェアまたはビーズの形態で)提供でき、脂肪族アルコール、イソプロピルエステルおよびホホバ植物(Simmondsia chinensis)の種子に含有される油から得られたワックスエステルの組合わせから製造できる。
【0021】
これらの皮膚軟化剤組成物は概して、ホホバ油に帰属する優れた皮膚感触を保存し、ならびに天然のホホバ油に見られるものよりも概してより極性でより親水性の皮膚軟化剤を利用するために好適に適応できる化粧用製剤のための適用範囲を増加させる。本発明の種々の代表的な実施形態に従って、例示的組成物は概して、天然ホホバ油を使用するものよりはるかに容易に安定なエマルジョンを形成する。例示的組成物は、通常は乾燥した化粧着色系に対して優れた皮膚軟化性をさらに提供でき、該皮膚軟化剤は、色素湿潤化剤として作用し、ならびにドライ系の滑らかで一様な分布の適用に対する補助として作用する。本発明に従った代表的な組成物はまた、例えば、プレスパウダーにおける賦形剤として機能するために適合できる。
【0022】
脂肪族アルコール、イソプロピルエステルおよびホホバワックスエステル(ホホバ油)を含んでなる例示的組成物は、ホホバ油とアルキルアルコールとの間の塩基触媒アルコール分解反応によって得ることができる。該アルコール分解反応において、塩基触媒物質の例としては、必ずしも限定はしないが、金属アルコキシド、アルカリ金属アルコキシド、無機ヒドロキシド、アルカリ金属ヒドロキシドなどが挙げられ、例えば、NaOCH(ナトリウムメトキシド)、NaOCHCH(ナトリウムエトキシド)、ならびにカリウム、カルシウムおよびリチウムの対応物、KOH、およびNaOH(例えば、アルコール溶液中無水アルカリ金属ヒドロキシドで、該溶液のアルコールは一般に、該反応に使用されるアルコールとして用いられる)などである。好適に適合化したホホバエステル担体組成物を得るために使用できる代表的な化学的処理の詳細な記述に関しては、例えば、米国特許第6,280,746号明細書を参照されたい。
【0023】
例示的一実施形態において、本発明は、使用者が適用時のファンデーション/コンシーラー系の全体の色彩を調整することを可能にするのみならず、適用領域(典型的に顔面)に亘って色彩を暗くするか、または明るくするために調節できる。本発明の代表的な態様に従った別の例示的実施形態において、開示された組成物および方法は、周囲領域の色調を実質的に破壊することなく、使用者が、改善された精密度で皮膚の特定の領域をより正確に遮蔽することができる。したがって、開示された系は、例えば、コンシーラー、ファンデーション、陰影化剤、液体メーキャップ、パウダーメーキャップなどの幾つかの機能を供するために好適に適合できる。
【0024】
一般に、例示的な可変性色彩化粧品としては、少なくとも以下の2つの成分を挙げることができる:任意に彩色されたベース製剤(伝統的に着色された加湿クリームと同様の);および好適な濃度の色素材料を含有する軟質担体粒子(例えば、ビーズまたはミクロスフェア)。該担体粒子は、ベース製剤中実質的に均一に懸濁できるか;ベース製剤から実質的に分離して提供できる。該担体粒子を擦りつけるか、または所望の領域に機械的に処理して色素を皮膚に擦過させ、放出させる際に皮膚に色素を送達するために該担体粒子は好適に適合できる。次にこれにより、使用者は、所望の色の設定の色相、彩度および/または輝度を達成できる。
【0025】
該着色担体粒子は、視覚的ならびに触覚的のどちらでも認められるほど十分に軟質で、球状かつ大型であり得る。該粒子は、ベース製剤と共に懸濁状態のままであるか、使用前に単離された状態であり得る。本発明では、着色担体粒子が約100ミクロンから約4,000ミクロン超までの平均直径を有し得ることが予想される。
【0026】
例示的で代表的な適用において、該着色担体粒子は、合計約10%超までの色素を保有することができ、該担体粒子が、例えば、使用者により適用される擦りつけまたはマッサージ作用により機械的に擦過される際に、皮膚に色素を送達させるために好適に適合できる。別の例示的な適用において、この系は、例えば、合計約10%超までの酸化鉄色素を装填された該着色担体粒子を有する可変性色彩ファンデーション製品のための製剤を提供できる。代表的な一実施形態において、本発明例示的態様によれば、該着色担体粒子は、使用後に実質的にデブリ(例えば、殻構造)を残さないように好適に適合できる。
【0027】
代表的かつ例示的な適用において、該ベース製剤は、全体的に実質的に均質に分散されている少量の皮膚色調色素を有する従来の(任意に彩色されている)加湿剤ベースを含んでなり得る。例示的な可変性色彩化粧品は代表的に、実質的に安定な懸濁液中、該着色担体粒子を有するベース製剤を含んでなり得る。別の代表的かつ例示的な適用において、該ベース製剤は、一般に二酸化チタンを有する従来の液体ファンデーションベースを含んでなるファンデーションベースであり得る。少量のより暗色の色素(例えば、最も明るい皮膚色調に調和させるのに十分な)もまた存在し得る。
【0028】
例えば、斑点の色を中和させるために、および/または皮膚の欠陥を遮蔽するために、使用者は、ベース製剤中懸濁させた(または別に個々に単離して提供される)該着色担体粒子を操作または移動させることができる。所望の遮蔽が達成されたらすぐに、使用者は、皮膚表面から残留する色素粒子を取り除くか、または払い落とすことができ、それらを、例えば、ティッシュまたは綿棒などで処置できる。代表的かつ例示的な適用において、該色素担体粒子およびベース製剤は、所望の効果を達成するために、使用者が該着色担体粒子を十分に操作できるように適用時に、「ドライダウン」(例えば、「プレイ」)時間の延長(従来のコンシーラー製品と比較して)を有することが好ましい場合がある。
【0029】
開示された可変性色彩化粧品系の代わりの例示的実施形態では、実質的に別個に、および/または非懸濁(すなわち、ニート)着色担体粒子と一緒に用いられるベース製剤を使用できる。例えば、赤色斑点を覆うために緑色;目の下の暗色輪を覆うために黄色/白色;黄色痕を覆うために紫色;および/または同様物などの1種または複数種の色素を使用できる。ニートの着色担体粒子は、使用者により皮膚に実質的に直接塗布でき、斑点の表面に擦りつけ、次いで、例えば、従来のファンデーション製品により被覆できる。これは、使用者が、2種以上のコンシーラーを必要とする2つ以上のタイプの斑点を持っている場合か、または使用者が、遮蔽色素の適用の精度および強度をより良好に調節することを望む場合、特に有用であり得る。
【0030】
本明細書に開示された具体的に可能な実施形態は、色素材料を担持するための送達媒体としてホホバエステルビーズの使用を提案するが、例えば:パルミチン酸エチルヘキシル、ワセリン(VASELINE)、ポリエチレンおよび/または同様物などの任意の無水粒子製剤は、代わりに同時に、または連続的に使用できる。
【0031】
先の明細書において、本発明を特定の例示的実施形態によって説明した。しかし、本明細書に記載された本発明の範囲から逸脱することなく、種々の改変および変更をなし得ることは理解されるであろう。明細書は、限定的ではなく例示的扱い方で考えるべきであり、このような改変は全て本発明の範囲内に含まれることが意図されている。したがって、本発明の範囲は、単に上記の例ではなく、特許請求の範囲およびそれらの法的な等価物によって決定されるべきである。
【0032】
例えば、いずれの方法の実施形態または処理の実施形態に挙げられたステップは、任意の順序で実施でき、特許請求の範囲に提示された特定の順序に限定されない。したがって、いずれの器具の実施形態または組成物の実施形態に挙げられた成分および/または要素は、本発明と実質的に同じ結果を生じる種々の置換をして組み合わせができるか、そうでなければ、操作構成でき、したがって、特許請求の範囲に挙げられた特定の構成に限定されない。
【0033】
具体的な実施形態に関して、問題に対する利益、他の利点および解決策を上記に記載した。しかし、問題に対する何らかの利益、利点、解決策、または何らかの具体的な利益、利点または解決策を生じさせ得る、またはより明白にさせ得る何らかの要素は、本発明の重要な、必要な、もしくは本質的な特徴または成分と考えるべきではない。
【0034】
本明細書に用いられる用語の「を含んでなる」、「を有する」もしくは「を含む」またはそれらの何らかの変型は、要素のリストを含んでなる処理、方法、物品、組成物または器具が、挙げられた要素を含むのみならず、明確に挙げられていない、またはそのような処理、方法、物品、組成物または器具に特有な他の要素をも含み得るように、非限定的包含を表すことが意図されている。具体的に挙げられていないものに加えて、本発明の実施に用いられる上記の構造、処理、適用、比率、要素、材料または成分の他の組み合わせおよび/または改変は、本発明の一般的原理から逸脱することなく、変更できるか、またはそうでなければ、具体的な環境、製造仕様、デザインパラメーターまたは他の操作要件に具体的に適合化させることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
可変性色彩化粧用組成物であって、前記組成物は:
色素材料を担持するために好適に適合させた実質的に無水の担体粒子を含み、前記担体粒子が、第1の色彩を含んでなり;および
実質的に無水の局所製剤を含み、前記局所製剤が、複数の無水着色担体粒子を懸濁し、実質的に分離するうちの少なくとも1つに好適に適合され、前記局所製剤が、第2の色彩を含んでなる、組成物。
【請求項2】
前記第1の色彩が、第1の色相、第1の彩度および第1の輝度の少なくとも1つを含んでなり;
前記第2の色彩が、第2の色相、第2の彩度および第2の輝度の少なくとも1つを含んでなる、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記第1の色相が、前記第2の色相とは異なる;
前記第1の彩度が、前記第2の彩度とは異なる;
前記第1の輝度が、前記第2の輝度とは異なる、
うちの少なくとも1つである、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記第1の色相が、前記第2の色相と実質的に反対である;
前記第1の彩度が、前記第2の彩度と実質的に等しい;
前記第1の輝度が、前記第2の輝度と実質的に等しい、
うちの少なくとも1つである、請求項2に記載の組成物。
【請求項5】
前記組成物が、コンシーラー、ファンデーション、陰影化剤、パウダーメーキャップおよび液体メーキャップの少なくとも1つを含んでなるように好適に適合されている、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
前記着色担体粒子が、色素材料の少なくとも10%(担体粒子質量のwt/wt)を含んでなる、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
前記無水局所製剤が、ホホバエステル、パルミチン酸エチルヘキシル、ワセリンおよびポリエチレンのうち少なくとも1つを含んでなる、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
前記着色担体粒子が、実質的に軟質、ほぼ球状および実質的に均一の少なくとも1つである、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
前記着色担体粒子が、
機械的剪断力の適用;および
前記担体粒子の攪拌、のうちの少なくとも1つの際に前記着色材料を実質的な崩壊、破断、破裂、および放出の少なくとも1つに好適に適合している、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
前記着色担体粒子の前記平均直径が、約100ミクロンから約4000ミクロンの間である、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
前記化粧用組成物が、従来の液体基剤よりも緩やかに乾燥するように好適に適応されている、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
可変性色彩化粧品を提供、製造または使用のうちの少なくとも1つのための方法であって、前記方法が:
色素材料を担持するために好適に適合させた実質的に無水の担体粒子を提供するステップであって、前記担体粒子が、第1の色彩を含んでなるステップ;および
実質的に無水の局所製剤を提供するステップであって、前記局所製剤が、複数の無水色素沈着担体粒子を懸濁し、実質的に分離するうちの少なくとも1つに好適に適合され、前記局所製剤が、第2の色彩を含んでなるステップ、を含む方法。
【請求項13】
前記第1の色彩が、第1の色相、第1の彩度および第1の輝度の少なくとも1つを含んでなり;
前記第2の色彩が、第2の色相、第2の彩度および第2の輝度の少なくとも1つを含んでなる、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の色相が、前記第2の色相とは異なる;
前記第1の彩度が、前記第2の彩度とは異なる;
前記第1の輝度が、前記第2の輝度とは異なる、
うちの少なくとも1つである、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1の色相が、前記第2の色相と実質的に反対である;
前記第1の彩度が、前記第2の彩度と実質的に等しい;
前記第1の輝度が、前記第2の輝度と実質的に等しい、
うちの少なくとも1つである、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記得られた組成物が、コンシーラー、ファンデーション、陰影化剤、パウダーメーキャップおよび液体メーキャップの少なくとも1つを含んでなるように好適に適合されている、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記素色担体粒子が、色素材料の少なくとも10%(担体粒子質量のwt/wt)を含んでなる、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記無水局所製剤が、ホホバエステル、パルミチン酸エチルヘキシル、ワセリンおよびポリエチレンのうち少なくとも1つを含んでなる、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
前記着色担体粒子が、実質的に軟質、ほぼ球状および実質的に均一の少なくとも1つである、請求項12に記載の方法。
【請求項20】
前記着色担体粒子が、
機械的剪断力の適用;および
前記担体粒子の攪拌、のうちの少なくとも1つの際に前記着色材料を実質的な崩壊、破断、破裂、および放出の少なくとも1つに好適に適合されている、請求項12に記載の方法。
【請求項21】
前記着色担体粒子の前記平均直径が、約100ミクロンから約4000ミクロンの間である、請求項12に記載の方法。
【請求項22】
前記得られた組成物が、従来の液体基剤よりも緩やかに乾燥するように好適に適合されている、請求項12に記載の方法。
【請求項23】
可変性色彩化粧品系であって:
色素材料を担持するために好適に適合させた実質的に無水の担体粒子を含み、前記担体粒子が、第1の色彩を含んでなり;および
実質的に無水の局所製剤を含み、前記局所製剤が、第2の色彩を含んでなる、系。
【請求項24】
前記第1の色彩が、第1の色相、第1の彩度および第1の輝度の少なくとも1つを含んでなり;
前記第2の色彩が、第2の色相、第2の彩度および第2の輝度の少なくとも1つを含んでなる、請求項23に記載の系。
【請求項25】
前記第1の色相が、前記第2の色相とは異なる;
前記第1の彩度が、前記第2の彩度とは異なる;
前記第1の輝度が、前記第2の輝度とは異なる、
うちの少なくとも1つである、請求項24に記載の系。
【請求項26】
前記第1の色相が、前記第2の色相と実質的に反対である;
前記第1の彩度が、前記第2の彩度と実質的に等しい;
前記第1の輝度が、前記第2の輝度と実質的に等しい、
うちの少なくとも1つである、請求項24に記載の系。
【請求項27】
前記系が、コンシーラー、ファンデーション、陰影化剤、パウダーメーキャップおよび液体メーキャップの少なくとも1つを含んでなるように好適に適合されている、請求項23に記載の系。
【請求項28】
前記着色担体粒子が、色素材料の少なくとも10%(担体粒子質量のwt/wt)を含んでなる、請求項23に記載の系。
【請求項29】
前記無水局所製剤が、ホホバエステル、パルミチン酸エチルヘキシル、ワセリンおよびポリエチレンのうち少なくとも1つを含んでなる、請求項23に記載の系。
【請求項30】
前記着色担体粒子が、実質的に軟質、実質的に球形および実質的に均一の少なくとも1つである、請求項23に記載の系。
【請求項31】
前記着色担体粒子が、
機械的剪断力の適用;および
前記担体粒子の攪拌、のうちの少なくとも1つの際に前記着色材料を実質的な崩壊、破断、破裂、および放出の少なくとも1つに好適に適合されている、請求項23に記載の系。
【請求項32】
前記着色担体粒子の前記平均直径が、約100ミクロンから約4000ミクロンの間である、請求項23に記載の系。

【公表番号】特表2008−528518(P2008−528518A)
【公表日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−552410(P2007−552410)
【出願日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際出願番号】PCT/US2006/002774
【国際公開番号】WO2006/081351
【国際公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【出願人】(500176311)インターナショナル フローラ テクノロジーズ,リミテッド (15)
【Fターム(参考)】