説明

可搬型情報処理装置及び制御プログラム

【課題】同じ分類に属する商品に関して一方を購入し他方を中止した顧客から、購入または購入中止の理由を容易に収集できるようにする。
【解決手段】可搬型情報処理装置は、商品情報と商品の分類とを対応づけて記憶する購入記憶部に、商品情報入力手段により入力された商品情報と当該商品情報で特定される商品の分類とを対応づけて記憶する。また、商品情報と商品の分類とを対応づけて記憶する中止記憶部に、中止宣言手段により購入中止の宣言がなされた商品の商品情報と当該商品情報で特定される商品の分類とを対応づけて記憶する。購入記憶部と中止記憶部の双方に同一の分類が対応付けられた別の商品情報が記憶されるとき、購入または購入中止の理由を問うアンケート項目を表示部に表示させて回答項目の選択入力を受け付け、その回答結果を収集する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、小売店に来店した顧客が買物の際に使用する可搬型の情報処理装置及び可搬型のコンピュータを前記情報処理装置として機能させるための制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えばスーパーマーケットでは、通常、顧客が自ら売場を移動して購入する商品を選ぶ。そして、最終的に購入する商品が確定すると、その商品の代金を会計場(レジ)でまとめて支払う。ここで、購入が確定した商品の情報は、会計の際にPOS(Point Of Sales)端末に登録され、売上データとして集計される。しかし、一旦は購入しようとしたが購入確定前に売場に戻された商品の情報は、収集することができない。購入確定前に中止された商品の情報は、店側にとっては品揃えの観点から、また、商品製造元にとっては商品開発の観点から有用である。特に、同じカテゴリ(分類)に属する商品に関して一方を購入し他方を中止したというような情報は非常に有用である。
【0003】
従来、商品コードの読取手段を備え、商品コードが読み取られた商品に対してアンケート情報が設定されているか否かを判断し、設定されている場合にそのアンケート情報を表示部に表示させてアンケートを回収するようにした可搬型の情報処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなアンケート機能を有した従来の情報処理装置であれば、購入確定前に中止された商品についてアンケートを行うことはできる。しかし、アンケートに回答した顧客が、購入を中止した商品と同じ分類に属する別の商品を購入しているか否かは定かではない。このため、同じ分類に属する商品に関して一方を購入し他方を中止した顧客から、購入または購入中止の理由を収集するのは困難であった。
【0005】
本発明はこのような事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、同じ分類に属する商品に関して一方を購入し他方を中止した顧客から、購入または購入中止の理由を容易に収集できる可搬型の情報処理装置及び可搬型のコンピュータを当該情報処理装置として機能させるための制御プログラムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る可搬型情報処理装置の一態様は、商品情報の入力を受け付ける商品情報入力手段と、商品情報と商品の分類とを対応づけて記憶する購入記憶部に、前記商品情報入力手段により入力された商品情報と当該商品情報で特定される商品の分類とを対応づけて記憶する購入制御手段と、前記購入記憶部に商品情報が記憶される商品の購入中止を宣言する中止宣言手段と、商品情報と商品の分類とを対応づけて記憶する中止記憶部に、前記中止宣言手段により購入中止の宣言がなされた商品の商品情報と当該商品情報で特定される商品の分類とを対応づけて記憶する中止制御手段と、前記購入記憶部と前記中止記憶部の双方に同一の分類が対応付けられた別の商品情報が記憶されるとき、購入または購入中止の理由を問うアンケート項目を表示部に表示させて回答項目の選択入力を受け付けるアンケート実行手段と、前記アンケート項目の中から選択入力された回答項目の情報を収集するアンケート回収手段とを備えたものである。
【0007】
本発明に係る制御プログラムの一態様は、可搬型のコンピュータに、商品情報の入力を受け付ける機能と、商品情報と商品の分類とを対応づけて記憶する購入記憶部に、前記入力を受け付けた商品情報と当該商品情報で特定される商品の分類とを対応づけて記憶させる機能と、前記購入記憶部に商品情報が記憶される商品の購入中止を受け付ける機能と、商品情報と商品の分類とを対応づけて記憶する中止記憶部に、前記購入中止を受け付けた商品の商品情報と当該商品情報で特定される商品の分類とを対応づけて記憶させる機能と、前記購入記憶部と前記中止記憶部の双方に同一の分類が対応付けられた別の商品情報が記憶されるとき、購入または購入中止の理由を問うアンケート項目を表示部に表示させて回答項目の選択入力を受け付ける機能と、前記アンケート項目の中から選択入力された回答項目の情報を収集する機能とを実現させるためのものである。
【発明の効果】
【0008】
かかる手段を講じた可搬型情報処理装置及びその制御プログラムによれば、同じ分類に属する商品に関して一方を購入し他方を中止した顧客から、購入または購入中止の理由を容易に収集でき、店側にとっては例えば品揃えの観点から、また、商品製造元にとっては例えば商品開発の観点から大変に有用な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】可搬型情報処理装置の一実施形態である買物支援システムの全体構成図。
【図2】同システムの商品データベースに記憶される1レコードのデータフォーマットを示す図。
【図3】同システムの会員データベースに記憶される1レコードのデータフォーマットを示す図。
【図4】同システムのアンケート設定データベースに記憶される1レコードのデータフォーマットを示す図。
【図5】同システムにおいて、ストアサーバが保持するアンケート回収ファイルに記録されるデータのフォーマットを示す図。
【図6】同システムにおける無線通信端末の要部構成を示すブロック図。
【図7】同無線通信端末のRAMに形成される購入商品情報記憶部及び購入中止商品情報記憶部のエリア構成図。
【図8】同無線通信端末のRAMに形成されるアンケート回答情報記憶部のエリア構成図。
【図9】同無線通信端末の制御プログラムに従いCPUが実行する情報処理手順の要部を示す流れ図。
【図10】図9における購入中止処理の具体的手順を示す流れ図。
【図11】図9及び図10におけるアンケート処理の具体的手順を示す流れ図。
【図12】同無線通信端末のディスプレイに表示される買物支援画面の一表示例を示す図。
【図13】同無線通信端末のディスプレイに表示される購入商品情報画面の一表示例を示す図。
【図14】同無線通信端末のディスプレイに表示されるアンケート画面の一表示例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、可搬型情報処理装置及びその制御プログラムの一実施形態を、図面を用いて説明する。
なお、この実施形態は、スーパーマーケット等の小売店に構築される買物支援システムの無線通信端末9に、可搬型情報処理装置を適用した場合である。
【0011】
図1は、買物支援システムの全体構成図である。本システムは、その中枢部としてストアサーバ1を備える。そして、このストアサーバ1に、LAN(Local Area Network)等のネットワーク2を介して、POS(Point Of Sales)端末3、アクセスポイント4及び端末ラックコントローラ5を接続している。
【0012】
ストアサーバ1は、商品データベース11、会員データベース12及びアンケート設定データベース13を管理する。また、ストアサーバ1は、アンケート回収ファイル14を保持している。
【0013】
商品データベース11は、店舗で販売される各商品の商品データレコードを記憶する。商品データレコードは、図2に示すように、商品コード、商品名、単価、分類コード、メーカコード、アンケートコード等を含む。
【0014】
商品コードは、各商品を品目単位に識別するために、品目毎に異なるように予め設定される。この商品コードにより商品を特定できる。商品名及び単価は、商品コードによって特定される商品の名称及び1点あたりの通常販売価格である。分類コードは、各商品を分類するカテゴリ、例えばガム、チョコレート、飲料水、ビール、豆腐、納豆、ラーメン、蕎麦等をそれぞれ識別するために、分類毎に異なるように予め設定される。メーカコードは、商品の製造元であるメーカを識別するために、メーカ毎に異なるように予め設定される。アンケートコードは、後述するアンケート設定データを識別するためのコードである。
【0015】
会員データベース12は、会員として登録された各顧客の会員データレコードを記憶する。会員データレコードは、図3に示すように、会員コード、会員基本情報、累計ポイント、取引履歴データ等を含む。
【0016】
会員コードは、会員である顧客に対して設定された固有のコードである。この会員コードによって顧客が特定される。各顧客が所有する会員カードには、少なくともその顧客に対して設定された会員コードが記録されている。会員基本情報は、会員コードによって特定される顧客の氏名、年齢、性別、住所、電話番号、家族構成等である。累計ポイントは、当該顧客が商品の買上によって獲得したポイントの累計値である。取引履歴データは、当該顧客の買物履歴、すなわち取引日時、取引番号、購入商品の商品コード,売上点数、売上金額等の明細、及び合計金額等のデータである。この取引履歴データは、POS端末3から収集したトランザクションデータに基づいて生成され、会員データベース12上で顧客別に蓄積される。
【0017】
アンケート設定データベース13は、アンケート内容が異なる毎に作成されるアンケート設定データを記憶する。アンケート内容は、ある商品の購入を購入確定前に中止し、その商品と同一分類に属する別の商品を購入した場合に、中止した理由を顧客に問合せるものである。アンケート内容は、中止理由を表わす2以上のアンケート項目に、それぞれ一連の選択番号を割り当てる。アンケート設定データは、図4に示すように、アンケートコードと、そのコードによって特定されるアンケート内容、つまりは一連の選択番号とその選択番号が割り当てられたアンケート項目とを含む。
【0018】
前述したように、アンケートコードは、商品データレコードに含まれる。店側は、中止した理由を顧客に問合せる必要のある商品のレコードに対し、適切なアンケート内容を含むアンケート設定データのアンケートコードを設定する。このとき、異なる商品に対して同一のアンケートコードを設定することを妨げない。アンケート不要な商品のデータレコードに対しては、アンケートコード“0”を設定する。
【0019】
アンケート回収ファイル14は、前記アンケートに対する回答結果を示すアンケート回答情報を蓄積する。この情報は、図5に示すように、分類コード、購入中止商品コード、購入中止メーカコード、代替購入商品コード、代替購入メーカコード、アンケートコード、回答番号n、回答日時などの項目からなる。
【0020】
購入中止商品コードは、購入確定前に購入を中止した商品の商品コードである。購入中止メーカコードは、その購入を中止した商品のメーカコードである。代替購入商品コードは、購入を中止した商品と同一分類に属し、その購入を中止した商品の代わりに購入したとみなされる商品の商品コードである。代替購入メーカコードは、その購入を中止した商品の代わりに購入したとみなされる商品のメーカコードである。
【0021】
端末ラックコントローラ5は、会員コード入力部6と端末ラック7とを接続している。会員コード入力部6は、会員である各顧客にそれぞれ割り当てられた会員コードの入力に供せられる。例えば会員カードから会員コードを読取るためのカードリーダが該当する。
【0022】
端末ラック7は、複数の端末置き台8を形成している。各置き台8には、それぞれ無線通信端末9が1基ずつ着脱自在に置かれる。また、各置き台8に1対1で対応して、LED等の表示部10を設けている。
【0023】
無線通信端末9は、可搬型情報処理装置の一態様であって、その構成は、図6のブロック図によって示される。すなわち無線通信端末9は、持運び自在な可搬型の本体に、CPU21、ROM22、RAM23、無線部24、スキャナ25、タッチパネル26、インターフェース27及びバッテリ28を備えている。
【0024】
スキャナ25は、商品に付されたバーコードの読み取りに供せられる。バーコードには、商品を特定するための商品コードが含まれており、スキャナ25は、商品情報である商品コードを入力するためのデバイスである。なお、この種の入力デバイスは、スキャナ25に限定されるものではない。商品を特定可能な商品コードを取得できるものであればよい。例えば、商品に付されたRFIDタグから商品コードを読取るためのRFIDリーダや、商品コードを置数入力可能なキーボード等であってもよい。
【0025】
タッチパネル26は、当該無線通信端末9を使用する顧客の買物支援に必要な情報の表示部及び各種タッチキーの入力部として機能する。なお、キーボードを具備することによって、タッチパネル付でないディスプレイを表示部として用いてもよい。
【0026】
無線部24は、前記アクセスポイント4との間で無線によるデータ通信を行う。インターフェース27は、外部機器との電気的な接続によりデータの送受信を行うとともに、外部機器からの電気信号によりバッテリ28を充電する。
【0027】
かかる構成の無線通信端末9は、RAM23に、図7に示すエリア構造の購入商品情報記憶部31及び購入中止商品情報記憶部32と、図8に示すエリア構造のアンケート回答情報記憶部33とを形成している。
【0028】
購入商品情報記憶部(購入記憶部)31は、客が購入する商品に関する情報、いわゆる購入商品情報を一連の番号順に記憶する。購入商品情報は、購入商品コード、商品名、単価、分類コード、メーカコード、購入点数及び金額の各項目からなる。
【0029】
購入中止商品情報記憶部(中止記憶部)32は、客が購入を中止した商品に関する情報、いわゆる購入中止商品情報を一連の番号順に記憶する。購入中止商品情報は、中止商品コード、商品名、単価、分類コード、メーカコード、中止点数及び金額の各項目からなる。
【0030】
アンケート回答情報記憶部33は、ある商品の購入を購入確定前に中止した客がその商品と同一分類に属する別の商品を購入した場合に実施されるアンケートの回答結果を示す情報、いわゆるアンケート回答情報を一連の番号順に記憶する。アンケート回答情報は、分類コード、購入中止商品コード、購入中止メーカコード、代替購入商品コード、代替購入メーカコード、アンケートコード、回答番号nの各項目からなる。
【0031】
さて、本システムが構築される小売店では、例えば店の入口に端末ラック7が設置される。端末ラック7の各端末置き台8には、それぞれ無線通信端末9が置かれている。無線通信端末9は、端末置き台8に置かれると、インターフェース27を介して端末ラックコントローラ5と電気的に接続され、バッテリ28が充電される。
【0032】
端末ラック7の近傍には、会員コード入力部6が設けられている。来店した顧客は、会員コード入力部6を介して自身の会員コードを入力する。会員コードが入力されると、端末ラックコントローラ5は、この会員コードをストアサーバ1に送信して、会員問合せを行う。問合せを受けたストアサーバ1は、会員データベース12を検索し、当該会員コードを含む会員データレコードが登録されているか確認する。登録されていると、ストアサーバ1は、承認応答を端末ラックコントローラ5に返信する。
【0033】
端末ラックコントローラ5は、ストアサーバ1から承認応答を受けると、いずれかの端末置き台8に置かれている1基の無線通信端末9を選択する。そして、そのRAM23の所定エリアに、会員コード入力部6を介して入力された会員コードを書き込む。また、この無線通信端末9が置かれている端末置き台8に対応した表示部10を例えば点滅させる。
【0034】
表示部10の点滅を確認した顧客は、その表示部10に対応した端末置き台8から無線通信端末9を取り出す。端末置き台8から取り出された無線通信端末9は、駆動電源がバッテリ28に切り換わる。また、ROM22内の制御プログラムが起動する。このプログラムにより、CPU21は、図9の流れ図によって示される手順の処理を実行する。
【0035】
先ず、CPU21は、購入商品情報記憶部31、購入中止商品情報記憶部32及びアンケート回答情報記憶部33を初期化する(ST1)。次いで、タッチパネル26に買物支援画面40を表示させる(ST2)。
【0036】
買物支援画面40の一表示例を図12に示す。図示するように、買物支援画面40には、当該無線通信端末9を所持する顧客が売場にて購入しようとする商品をショッピングカートまたはそれに類する物の中に入れる際に、その商品に付されているバーコードをスキャナ25で読取ることを指示するメッセージ41と、ショッピングカート等に一旦入れた商品の購入を会計の前に中止する際には、タッチパネル26上の中止キー43にタッチし、購入を中止する商品のバーコードをスキャナ25で読取った後に商品棚等に戻すことを指示するメッセージ42とが表示されている。
【0037】
上記買物支援画面40を表示させたCPU21は、スキャナ25によりバーコードがスキャニングされるか(ST3:商品情報入力手段)、中止キー43がタッチ操作されるのを待機する(ST4)。
【0038】
中止キー43がタッチ操作されることなく、バーコードがスキャニングされた場合(ST4のNO、ST3のYES)、CPU21は、そのバーコードデータから商品コードを取得する。そして、この商品コードを検索キーに商品データの問合せ伝文を作成し、無線部24を介してストアサーバ1に無線送信する(ST5)。
【0039】
この伝文は、いずれかのアクセスポイント4を経由してストアサーバ1に伝送される。ストアサーバ1は、受信伝文中の商品コードで商品データベース11を検索して、同一の商品コードがセットされた商品データレコード(商品コード、商品名、単価、分類コード、メーカコード等)を読み出す。そして、この商品データレコードを含む応答伝文を問合せ元の無線通信端末9に無線送信する。
【0040】
ストアサーバ1から送信された応答伝文は、いずれかのアクセスポイント4を経由して問合せ元の無線通信端末9に伝送される。無線部24を介して上記応答伝文を受信したCPU21は、この伝文中の商品データレコードを基に、購入商品情報を生成する。すなわち、商品データレコードの商品コードを購入商品コードとし、このコードに、商品データレコードの商品名、単価、分類コード及びメーカコードを付加する。また、購入点数データを“1”とし、金額データを、単価に購入点数データを乗算した値とする(ST6)。
【0041】
CPU21は、購入商品情報を購入商品情報記憶部31に記憶させる。このとき、購入商品情報記憶部31に購入商品コードが同一の購入商品情報が既に記憶されている場合には、その情報の購入点数データに“1”を加算する。また、金額データを再計算する。記憶されていない場合には、購入商品情報記憶部31の現時点における最終の一連番号に“1”を加算した新規の一連番号を付して、生成された購入商品情報を購入商品情報記憶部31に追加する(ST7:購入制御手段)。
【0042】
次に、CPU21は、購入中止商品情報記憶部32を番号の大きい方から小さい方へ順に検索する(ST8)。そして、今回生成された購入商品情報と分類コードが一致する購入中止商品情報が購入中止商品情報記憶部32に記憶されているか否かを判断する(ST9)。記憶されていない場合(ST9のNO)、CPU21は、購入商品情報画面の表示処理に進む(ST14)。
【0043】
記憶されている場合(ST9のYES)、CPU21は、その購入中止商品情報の商品コードが、今回生成された購入商品情報の商品コードと一致するか否かを判断する(ST10)。一致する場合(ST10のNO)、購入中止商品情報の商品は購入商品情報の商品と同一である。この場合、CPU21は、購入中止商品情報記憶部32の検索を続ける(ST8)。
【0044】
一致しない場合(ST10のYES)、CPU21は、購入中止商品情報の商品コードを購入中止商品コードとみなし、さらに購入商品情報の商品コードを代替購入商品コードとみなして、アンケート回答情報記憶部33を検索する(ST11)。そして、購入中止商品コードと代替購入商品コードとの組合せが一致するアンケート回答情報が記憶されているか否かを判断する(ST12)。
【0045】
記憶されていない場合(ST12のNO)、CPU21は、後述するアンケート処理を実行する(ST13)。そして、このアンケート処理が終了すると、購入商品情報画面の表示処理に進む(ST14)。
【0046】
記憶されている場合(ST12のYES)、購入商品と購入中止商品との同じ組合せに対して既にアンケートが実施されている。この場合、CPU21は、アンケート処理を実行することなく購入商品情報画面の表示処理に進む(ST14)。
【0047】
購入商品情報画面50の一表示例を図13に示す。図示するように、購入商品情報画面50には、今回生成された購入商品情報の商品名,単価等が表示される。また、購入商品情報記憶部31に記憶されている全レコードの金額データの合計が、合計金額として表示される。さらに、買物の継続を宣言する継続キー51と、買物の終了を宣言する買物終了キー52とが表示される。
【0048】
CPU21は、継続キー51または買物終了キー52のいずれかがタッチされるのを待機する(ST15)。継続キー51がタッチされたことを検知したならば(ST15のNO)、CPU21は、再びバーコードがスキャニングされるか(ST3)、中止キー43がタッチ操作されるのを待機する(ST4)。
【0049】
買物終了キー52がタッチされたことを検知した場合には(ST15のYES)、CPU21は、購入商品情報記憶部31内の購入商品情報を、RAM23に記憶した会員コードとともに無線部24を介してストアサーバ1に無線送信する。また、同時に、アンケート回答情報記憶部33内のアンケート回答情報も、ストアサーバ1に無線送信する(ST16)。
【0050】
一方、買物支援画面40の中止キー43がタッチ操作された場合には(ST3のNO、ST4のYES:中止宣言手段)、CPU21は、ST17として購入商品情報記憶部31に購入商品情報が記憶されているか否かを判断する(ST17)。記憶されていない場合(ST17のNO)、中止すべき商品がないにも拘らず中止キー43にタッチした誤操作である。この場合、CPU21は、タッチパネル26からの入力を無効とする。
【0051】
記憶されている場合(ST17のYES)、CPU21は、スキャナ25によりバーコードがスキャニングされるのを待機する(ST18)。バーコードがスキャニングされると(ST18のYES)、CPU21は、そのバーコードデータから商品コードを取得する。そして、この商品コードで購入商品情報記憶部31を検索する(ST19)。その結果、取得した商品コードがセットされた購入商品情報が記憶されていない場合(ST20のNO)、CPU20は、スキャニング入力を無効とする。
【0052】
記憶されている場合(ST20のYES)、CPU21は、図10に具体的に示す購入中止処理を実行する(ST21)。先ず、取得した商品コードがセットされた購入商品情報の購入点数を“1”だけ減算する。また、この情報の金額を再計算する(ST31)。
【0053】
次に、CPU21は、購入中止商品情報を生成する。すなわち、取得した商品コードを中止商品コードとし、この中止商品コードに、取得した商品コードがセットされた購入商品情報の商品名、単価、分類コード、メーカコードを付加する。また、中止点数データを“1”とし、金額データを、単価に中止点数データを乗算した値とする。
【0054】
CPU21は、購入中止商品情報を購入中止商品情報記憶部32に記憶させる。このとき、購入中止商品情報記憶部32に中止商品コードが同一の購入中止商品情報が既に記憶されている場合には、その情報の中止点数データに“1”を加算する。また、金額データを再計算する。記憶されていない場合には、購入中止商品情報記憶部32の現時点における最終の一連番号に“1”を加算した新規の一連番号を付して、生成された購入中止商品情報を購入中止商品情報記憶部32に追加する(ST33:中止制御手段)。
【0055】
次に、CPU21は、購入商品情報記憶部31を番号の大きい方から小さい方へ順に検索する(ST34)。そして、今回生成された購入中止商品情報と分類コードが一致する購入商品情報が購入商品情報記憶部31に記憶されているか否かを判断する(ST35)。記憶されていない場合(ST35のNO)、CPU21は、中止商品情報画面の表示処理に進む(ST22)。
【0056】
記憶されている場合(ST35のYES)、CPU21は、この分類コードが一致する購入商品情報の商品コード(購入商品コード)が、今回生成された購入中止商品情報の商品コード(中止商品コード)と一致するか否かを判断する(ST36)。一致する場合(ST36のNO)、購入商品情報の商品は購入中止商品情報の商品と同一である。この場合、CPU21は、購入商品情報記憶部31の検索を続ける(ST34)。
【0057】
一致しない場合(ST36のYES)、CPU21は、購入商品情報の購入点数が“0”なのか“1”以上なのかを判断する(ST37)。購入点数が“0”の場合(ST37のNO)、CPU21は購入商品情報記憶部31の検索を続ける(ST34)。
【0058】
購入点数が“1”以上の場合(ST37のYES)、CPU21は、購入中止商品情報の商品コードを購入中止商品コードとみなし、購入商品情報の商品コードを代替購入商品コードとみなして、アンケート回答情報記憶部33を検索する(ST38)。そして、購入中止商品コードと代替購入商品コードとの組合せが一致するアンケート回答情報が記憶されているか否かを判断する(ST39)。
【0059】
記憶されていない場合(ST39のNO)、CPU21は、後述するアンケート処理を実行する(ST40)。そして、このアンケート処理が終了すると、中止商品情報画面の表示処理に進む(ST22)。
【0060】
記憶されている場合(ST9のYES)、購入中止商品と購入商品との同じ組合せに対して既にアンケートが実施されている。この場合、CPU21は、アンケート処理を実行することなく中止商品情報画面の表示処理に進む(ST22)。
【0061】
中止商品情報画面は、購入商品情報画面50の商品情報が、今回生成された購入中止商品情報の商品名,単価等に置き換わるだけであり、継続キー51と買物終了キー52は、購入商品情報画面50と同様に表示される。
【0062】
CPU21は、継続キー51または買物終了キー52のいずれかがタッチされるのを待機する(ST15)。継続キー51がタッチされたことを検知したならば(ST15のNO)、CPU21は、再びバーコードがスキャニングされるか(ST3)、中止キー43がタッチ操作されるのを待機する(ST4)。
【0063】
買物終了キー52がタッチされたことを検知した場合には(ST15のNO)、CPU21は、購入商品情報記憶部31内の購入商品情報を、RAM23に記憶した会員コードとともに無線部24を介してストアサーバ1に無線送信する。また、同時に、アンケート回答情報記憶部33内のアンケート回答情報も、ストアサーバ1に無線送信する(ST16)。
【0064】
無線通信端末9から無線送信される購入商品情報及びアンケート回答情報は、いずれかのアクセスポイント4を経由してストアサーバ1に伝送される。ストアサーバ1は、受信した購入商品情報を、当該情報とともに受信した会員コードとともに記憶保持する。また、アンケート回答情報については、受信時点の日時を回答日時として、アンケート回収ファイル14に保存する。
【0065】
売場での買物を終えた客は、POS端末3が設置されている会計場(レジ)に出向く。そして、自身の会員カードをPOS端末3に読み取らせる。そうすると、POS端末3は、ストアサーバ1にアクセスし、当該会員カードの会員コードが付された購入商品情報を取り込む。そして、この購入商品情報に基づいて、商品販売データの売上登録処理を実行する。
【0066】
図11は、ステップST13またはST40にて実行されるアンケート処理の具体的な処理手順を示す流れ図である。アンケート処理が開始されると、CPU21は、購入中止商品情報の商品コードである購入中止商品コードを検索キーにアンケートコードの問合せ伝文を作成し、無線部24を介してストアサーバ1に無線送信する(ST51)。
【0067】
この伝文は、いずれかのアクセスポイント4を経由してストアサーバ1に伝送される。ストアサーバ1は、受信伝文中の購入中止商品コードで商品データベース11を検索して、同一の商品コードがセットされた商品データレコードからアンケートコードを読み出す。そして、このアンケートコードを含む応答伝文を問合せ元の無線通信端末9に無線送信する。
【0068】
ストアサーバ1から送信された応答伝文は、いずれかのアクセスポイント4を経由して問合せ元の無線通信端末9に伝送される。無線部24を介して上記応答伝文を受信したCPU21は、受信伝文中のアンケートコードが“0”であるか否かを判断する(ST52)。アンケートコードが“0”の場合(ST52のYES)、購入中止商品コードで特定される商品に対してはアンケートが設定されていない。この場合、CPU21は、アンケートコードを“0”とするアンケート回答情報を生成する。すなわち、購入中止商品情報と購入商品情報とで共通の分類コードと、購入中止商品情報の商品コード及びメーカコードと、購入商品情報の商品コード及びメーカコードと、アンケートコード及び回答番号がいずれも“0”のアンケート回答情報を生成する(ST53)。
【0069】
受信伝文中のアンケートコードが“0”でない場合(ST52のNO)、CPU21は、そのアンケートコードを検索キーにアンケート設定データの問合せ伝文を作成し、無線部24を介してストアサーバ1に無線送信する(ST51)。
【0070】
この伝文は、いずれかのアクセスポイント4を経由してストアサーバ1に伝送される。ストアサーバ1は、受信伝文中のアンケートコードでアンケート設定データベース13を検索して、同一のアンケートコードがセットされたアンケート設定データレコードを読み出す。そして、このアンケート設定データレコードを含む応答伝文を問合せ元の無線通信端末9に無線送信する。
【0071】
ストアサーバ1から送信された応答伝文は、いずれかのアクセスポイント4を経由して問合せ元の無線通信端末9に伝送される。無線部24を介して上記応答伝文を受信したCPU21は、この伝文に含まれるアンケート設定データレコードの各選択番号とアンケート項目のデータを基にアンケート画面60を編集し、タッチパネル26に表示させる(ST54:アンケート実行手段)。
【0072】
アンケート画面60の一表示例を図14に示す。図示するように、アンケート画面60には、アンケートの内容を説明するためのメッセージ61と、個々にアンケート設定データレコードの選択番号とアンケート項目とが割り当てられた複数N(図14では6個)の回答ボタン62-1,62-2,…,62-6とが表示されている。
【0073】
CPU21は、いずれかの回答ボタン62-i(1≦i≦N)がタッチ操作されるのを待機する(ST55)。回答ボタン62-iがタッチ操作されたならば(ST55のYES)、CPU21は、そのタッチ操作された回答ボタン62-iに割り当てられている選択番号iがアンケートの回答番号nであると認識する。そして、購入中止商品情報と購入商品情報とで共通の分類コードと、購入中止商品情報の商品コード及びメーカコードと、購入商品情報の商品コード及びメーカコードと、ストアサーバ1から応答されたアンケートコードと、認識した回答番号nとを含むアンケート回答情報を生成する(ST56)。
【0074】
上記ステップST56またはST53にてアンケート回答情報を生成すると、CPU21は、アンケート回答情報記憶部33の現時点における最終の一連番号に“1”を加算した新規の一連番号を付して、生成されたアンケート回答情報をアンケート回答情報記憶部33に追加する(ST57:アンケート回収手段)。以上で、今回のアンケート処理は終了する。
【0075】
このように、本実施形態の無線通信端末9においては、客が、購入しようとする商品のバーコードをスキャナ25でスキャニングする毎に、その商品の商品コード、商品名、単価、分類コード、メーカコード等を含む購入商品情報が購入商品情報記憶部31に記憶される。また、一旦は購入しようとしてバーコードをスキャニングしたが、その後、購入確定前に購入を取止めた場合、すなわち中止キー43の操作後に購入を中止する商品のバーコードがスキャニングされた場合には、その商品の商品コード、商品名、単価、分類コード、メーカコード等を含む購入中止商品情報が購入中止商品情報記憶部32に記憶される。
【0076】
ここで、無線通信端末9においては、購入商品情報記憶部31と購入中止商品情報記憶部32の双方に同一の分類コードで区分される別商品の情報が記憶されているとき、購入中止商品に対して設定されているアンケートコードで特定されるアンケート画面60がタッチパネル26に表示される。
【0077】
客が、購入しようとした商品を購入確定前に取止める理由の多くは、同じ分類で質のよい、あるいは価格の安い商品が後から見つかったときである。例えば商品AAAAを購入しようとしてバーコードをスキャニングして買物カゴに入れたが、後から同一分類の商品BBBBの方がよいと思った場合である。このような場合、客は、先ず、商品BBBBのバーコードをスキャニングして買物カゴに入れる。次いで、中止キー43にタッチした後、買物カゴから取出した商品AAAAのバーコードをスキャニングしてから商品AAAAを商品棚等に戻す。あるいは、先ず、中止キー43にタッチしてから、買物カゴから取出した商品AAAAのバーコードをスキャニングした後、商品AAAAを商品棚等に戻す。次いで、商品BBBBのバーコードをスキャニングして買物カゴに入れる。
【0078】
前者の場合は、図9のステップST8〜ST13の手順によりアンケート処理が開始されて、図14に示すアンケート画面60がタッチパネル26に表示される。後者の場合は、図10のST34〜ST40の処理によりアンケート処理が開始されて、同一のアンケート画面60がタッチパネル26に表示される。
【0079】
ここで、商品BBBBよりも商品AAAAの方が安価だったので取り替えた客は、アンケート項目「1.価格の違い」が表示された回答ボタン62-1にタッチする。そうすると、商品AAAAと商品BBBBとで共通の分類コードと、商品BBBBの商品コード(購入中止商品コード)及びメーカコード(購入中止メーカコード)と、商品AAAAの商品コード(代替購入商品コード)及びメーカコード(代替購入メーカコード)と、該当するアンケートコードと、回答番号n=1とを含むアンケート回答情報が、アンケート回答情報記憶部33に記憶される。
【0080】
アンケート回答情報記憶部33に記憶されたアンケート回答情報は、無線通信端末9からストアサーバ1に送信され、アンケート回収ファイル14に蓄積保存される。したがって、同じ分類に属する商品に関して一方を購入し他方を中止した顧客から、購入または購入中止の理由を容易に収集することができる。その結果、アンケート回収ファイル14に蓄積されたアンケート回答情報を分析することによって、店側にとっては品揃えの観点から、また、商品製造元にとっては商品開発の観点から大変に有用な情報を得ることができる。
【0081】
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
【0082】
例えば、前記実施形態では、アンケート内容は、ある商品の購入を購入確定前に中止し、その商品と同一分類に属する別の商品を購入した場合に、中止した理由を顧客に問合せるものとした。しかし、アンケート内容はこれに限定されるものではなく、購入した理由を問合せるものであってもよい。
【0083】
また、商品製造元との観点から見ると、自社の商品の代わりに他者の商品が購入されたという情報が大変に有用となる。そこで、購入商品情報の商品と購入中止商品情報の商品とが同一分類でかつ別商品であっても、メーカコードまで判別し、メーカコードが異なる場合だけ関連付けを行うように、プログラムを構成してもよい。
【0084】
具体的には、図9のステップST10の後にメーカコードが一致するか否かを判断する処理ステップを追加し、不一致の場合に、ステップST11以降の処理を実行する。同様に、図10のステップST37の後にメーカコードが一致するか否かを判断する処理ステップを追加し、不一致の場合に、ステップST38以降の処理を実行する。
【0085】
また、上記例において、メーカコードが一致する場合に、ステップST11またはステップ38以降の処理を実行するようにプログラムを構成することによって、購入商品と購入中止商品とが同一メーカの同一分類に属する別商品の場合にのみ関連付けを行うようにすることも可能である。
【0086】
また、前記実施形態では、ステップST8とST34の検索処理において、購入中止商品情報記憶部32または購入商品情報記憶部31を番号の大きい方から小さい方へ順に検索したが、必ずしも検索方向はこれに限定されるものではなく、番号の小さい方から大きい方に順に検索してもよい。
【0087】
また、前記実施形態では、買物終了キー52がタッチされたことに応じて、アンケート回答情報記憶部33内のアンケート回答情報をストアサーバ1に無線送信したが、これに限定されるものではない。例えば、POS端末3に設けられたクレイドルに装着された際に、アンケート回答情報をPOS端末3経由でストアサーバ1に送信してもよい。
【0088】
さらに、本実施形態では無線通信端末9のROM22に制御プログラムが予め記録されている場合で説明をしたが、これに限らず同様のプログラムをネットワークから無線通信端末9にダウンロードしても良いし、同様のプログラムを記録媒体に記憶させたものを無線通信端末9にインストールしてもよい。記録媒体としては、CD−ROM等プログラムを記憶でき、かつ無線通信端末9が読み取り可能な記録媒体であれば、その形態は何れの形態であっても良い。またこのように予めインストールやダウンロードにより得る機能は端末内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
【0089】
この他、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を組合わせてもよい。
【符号の説明】
【0090】
1…ストアサーバ、3…POS端末、4…アクセスポイント、5…端末ラックコントローラ、6…会員番号入力部、7…端末ラック、9…無線通信端末、11…商品データベース、12…会員データベース、13…アンケート設定データベース、14…アンケート回収ファイル、21…CPU、24…無線部、25…スキャナ、26…タッチパネル、31…購入商品情報記憶部、32…購入中止商品情報記憶部、33…アンケート回答情報記憶部。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0091】
【特許文献1】特開2007−065749号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品情報の入力を受け付ける商品情報入力手段と、
商品情報と商品の分類とを対応づけて記憶する購入記憶部に、前記商品情報入力手段により入力された商品情報と当該商品情報で特定される商品の分類とを対応づけて記憶する購入制御手段と、
前記購入記憶部に商品情報が記憶される商品の購入中止を宣言する中止宣言手段と、
商品情報と商品の分類とを対応づけて記憶する中止記憶部に、前記中止宣言手段により購入中止の宣言がなされた商品の商品情報と当該商品情報で特定される商品の分類とを対応づけて記憶する中止制御手段と、
前記購入記憶部と前記中止記憶部の双方に同一の分類が対応付けられた別の商品情報が記憶されるとき、購入または購入中止の理由を問うアンケート項目を表示部に表示させて回答項目の選択入力を受け付けるアンケート実行手段と、
前記アンケート項目の中から選択入力された回答項目の情報を収集するアンケート回収手段と、
を具備したことを特徴とする可搬型情報処理装置。
【請求項2】
前記アンケート実行手段は、前記中止宣言手段により商品の購入中止が宣言される毎に前記購入記憶部を検索し、前記購入中止の宣言がなされた商品と同一分類で当該商品とは異なる商品の商品情報が記憶されているとき、前記アンケート項目を表示部に表示させて回答項目の選択入力を受け付けることを特徴とする請求項1記載の可搬型情報処理装置。
【請求項3】
前記アンケート実行手段は、前記商品情報入力手段により商品情報の入力を受け付ける毎に前記中止記憶部を検索し、前記入力を受け付けた商品情報で特定される商品と同一分類で当該商品とは異なる商品の商品情報が記憶されているとき、前記アンケート項目を表示部に表示させて回答項目の選択入力を受け付けることを特徴とする請求項1記載の可搬型情報処理装置。
【請求項4】
前記アンケート実行手段は、前記購入記憶部と前記中止記憶部の双方に同一の分類が対応付けられた別の商品情報が記憶されるとき、前記中止記憶部に記憶される商品情報に関連付けられて設定されている前記アンケート項目を表示部に表示させて回答項目の選択入力を受け付けることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1記載の可搬型情報処理装置。
【請求項5】
前記アンケート回収手段は、少なくとも前記中止記憶部に記憶される商品情報とともに選択入力された回答項目の情報を収集することを特徴とする請求項1記載の可搬型情報処理装置。
【請求項6】
可搬型のコンピュータに、
商品情報の入力を受け付ける機能と、
商品情報と商品の分類とを対応づけて記憶する購入記憶部に、前記入力を受け付けた商品情報と当該商品情報で特定される商品の分類とを対応づけて記憶させる機能と、
前記購入記憶部に商品情報が記憶される商品の購入中止を受け付ける機能と、
商品情報と商品の分類とを対応づけて記憶する中止記憶部に、前記購入中止を受け付けた商品の商品情報と当該商品情報で特定される商品の分類とを対応づけて記憶させる機能と、
前記購入記憶部と前記中止記憶部の双方に同一の分類が対応付けられた別の商品情報が記憶されるとき、購入または購入中止の理由を問うアンケート項目を表示部に表示させて回答項目の選択入力を受け付ける機能と、
前記アンケート項目の中から選択入力された回答項目の情報を収集する機能と、
を実現させるための制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−216009(P2011−216009A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−85268(P2010−85268)
【出願日】平成22年4月1日(2010.4.1)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】