台間機
【課題】複数のサービスを遊技者に提供することができるようにする。
【解決手段】隣り合う2台の遊技機1の間に配置された台間機100は、複数の面を有し、いずれかの面が前方を向くように回転可能な回転筐体103と、前方を向くことが可能な面にそれぞれ設けられた装置(遊技媒体貸出装置200、遊技情報表示機300、自動販売機400、テレビ受信装置500)と、を有している。
【解決手段】隣り合う2台の遊技機1の間に配置された台間機100は、複数の面を有し、いずれかの面が前方を向くように回転可能な回転筐体103と、前方を向くことが可能な面にそれぞれ設けられた装置(遊技媒体貸出装置200、遊技情報表示機300、自動販売機400、テレビ受信装置500)と、を有している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技媒体を用いて遊技を行うパチスロ機やパチンコ機等の遊技機に隣接して設置される遊技媒体貸出機などの台間機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、隣接配置された遊技機の間には、所謂サンドと呼ばれる台間機が設置されており、遊技機の遊技に使用される遊技媒体を遊技者に貸し出す役割を果たしている。
【0003】
特許文献1には、例えば左側のパチスロ機において大当りが発生した場合に、貸出ノズルの先端部分が右側のパチスロ機の方に移動されることにより、大当りの発生が報知されるとともに、大当りが発生したパチスロ機において貸出ノズルの先端部分が邪魔になることがなく、貸出ノズルを移動させる煩雑さが解消されるメダル貸出機が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2007−244431号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、台間機は遊技媒体を遊技者に貸し出す役割のみを果たしているが、台間機と遊技機とが隣り合っているという利便性を活用して、台間機が複数のサービスを遊技者に提供することが望まれている。
【0006】
本発明の目的は、複数のサービスを遊技者に提供することが可能な台間機を提供することである。
【課題を解決するための手段及び効果】
【0007】
本発明に係る台間機は、遊技媒体を用いて遊技を行うパチスロ機やパチンコ機等の遊技機に隣接して設置される遊技媒体貸出機などの台間機に関する。そして、本発明に係る台間機は、上記目的を達成するために以下のようないくつかの特徴を有している。即ち、本発明の台間機は以下の特徴を単独で、もしくは、適宜組み合わせて備えている。
【0008】
上記目的を達成するための本発明に係る台間機は、隣り合う2台の遊技機の間に配置された台間機であって、複数の面を有し、いずれかの面が前方を向くように回転可能な筐体と、前方を向くことが可能な面にそれぞれ設けられた装置と、を有していることを特徴とする。
【0009】
上記の構成によれば、回転可能な筐体の前方を向くことが可能な面に、装置がそれぞれ設けられているため、例えば、遊技媒体貸出装置と自動販売機とが、前方を向くことが可能な面にそれぞれ設けられている場合には、遊技者は、遊技媒体貸出装置から遊技媒体の貸し出しを受けることができるとともに、自動販売機からタバコや缶ジュース等を購入することができる。これにより、複数のサービスを遊技者に提供することができる。
【0010】
また、本発明に係る台間機において、装置の少なくとも1つが、遊技機の遊技に使用される遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出装置であってよい。上記の構成によれば、前方を向くことが可能な面にそれぞれ設けられた装置の少なくとも1つが、遊技機の遊技に使用される遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出装置であるため、遊技者は、遊技媒体貸出装置から遊技媒体の貸し出しを受けることができるとともに、他の面に設けられた他の装置によって他のサービスを受けることができる。
【0011】
また、本発明に係る台間機においては、所定の面が前方を向くように筐体を回転させる回転手段を更に有していてよい。上記の構成によれば、所定の面が前方を向くように筐体が回転されるため、遊技者が頻繁に利用する装置を前方に設けることによって、遊技者が筐体を回転させる煩わしさを解消することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の実施の形態を図1乃至図14に基づいて以下に説明する。
【0013】
図1は、本実施形態に係る台間機100および遊技機1の外観を示す斜視図である。ここで、遊技機1は、所謂『パチスロ機』であり、複数の図柄の変動表示を入賞ライン上に停止して表示される図柄に基づいて特定の入賞態様が成立するように、遊技者の操作の検知により変動表示を停止可能に構成されている。また、本実施の形態に係る台間機100は、少なくとも遊技機1の遊技に使用される遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出装置の役割を有する。尚、遊技機1は、コインやメダル、遊技球等の他、遊技者に付与された、若しくは付与される遊技価値の情報を記憶したカード等の遊技媒体を用いて遊技するものであるが、以下の説明においては、遊技媒体や遊技価値としてメダルを用いて説明する。
【0014】
(台間機100の機械構成:筐体)
台間機100は、回転筐体103及び停止筐体104で構成される。回転筐体103は、自身の重心を通り、地面に垂直な軸を中心軸として水平方向に回転可能になっている。さらに、回転筐体103は、上面と底面と4つの側面とを有し、4つの側面には、それぞれ遊技媒体貸出装置200、遊技情報表示機300、自動販売機400、テレビ受信装置500からなる4つの装置が個々に設けられている。また、4つの装置が設けられた個々の側面は、遊技者が回転筐体103を手動で回転させることにより、いずれかの面が遊技者側である前方を向くようになっている。これにより、遊技者は、例えば遊技媒体貸出装置200からメダルの貸し出しを受けることができるとともに、自動販売機400からタバコや缶ジュース等を購入することができる。これにより、複数のサービスを遊技者に提供することができる。
【0015】
さらに、回転筐体103の底面には、赤外線センサ101の受光素子が設けられており、対となる赤外線センサ101の発光素子は、遊技媒体貸出装置200が遊技者側である前方を向いた際に、受光素子の直下となるように、遊技機1が配置されたカウンタ上に地面に設けられている。また、赤外線センサ101の受光素子は、発光素子から放たれた赤外線102を受光した場合をON、受光していない場合をOFFとし、後述する遊技媒体貸出装置200のCPU222(図3参照)が、回転筐体103の回転有無を認識するようになっている。
【0016】
回転筐体103は、赤外線センサ101がOFFになった時点を起点とし、所定時間(例えば10分)経過後に赤外線センサ101がONになるまで自動で回転するようになっている。尚、テレビ受信装置500の電源がONの時は、回転しないようになっており、テレビ受信装置500の電源がOFFになった時点を起点として、所定時間(例えば10分)経過後に回転するようになっている。これにより、遊技者が頻繁に利用する遊技媒体貸出装置200が前方を向くように台間機100が回転されるため、遊技者が台間機100を回転させる煩わしさを解消することができる。さらに、テレビ受信装置500の電源がONの時、即ち、遊技者がテレビ放送を視聴している間は回転しないようになっているため、遊技者は快適にテレビ放送を視聴できる場合がある。
【0017】
一方、停止筐体104は、回転筐体103の底面に設けられており、回転筐体103と接する側と反対側はカウンタに接地されながら、回転筐体103を保持している。これにより、回転筐体103が回転した場合でも停止筐体104は停止したままとなり、回転筐体103を保持することができる。
【0018】
また、上記のように構成された台間機100は、図1に示すように、隣り合う2台の遊技機1の間に配置されており、台間機100と隣り合う遊技機1との間隔は、回転筐体103が回転可能である程度の間隔を保っている。そのため、台間機100を遊技者が回転させた場合でも、隣り合う遊技機1に接触することがない。
【0019】
(台間機100の機械構成:遊技媒体貸出装置200)
また、図1は、台間機100に設けられた4つの装置のうち、遊技媒体貸出装置200が前方を向いている状態である。遊技媒体貸出装置200には、紙幣吸入排出口201とメダル排出口202とが設けられている。紙幣吸入排出口201は、後述する紙幣吸入排出機構211(図3参照)に連絡されている。紙幣吸入排出機構211は、遊技者が千円札99を差し込んだ時に台間機100内に引き込む機能と、台間機100内から千円札99を排出して所定位置で停止及び保持する機能と、を有している。メダル排出口202は、遊技媒体貸出装置200の下方に設けられており、少なくともメダル77を50枚収容できるように形成されている。さらに、紙幣吸入排出口201から千円札99が挿入され、後述するCPU222(図3参照)により認識されると、メダル排出口202からメダル77が例えば50枚排出されるようになっている。これにより、遊技者は、遊技に使用するメダル77を自身がもつ千円札99を用いて借りることができる。
【0020】
次に、図2は、台間機100に設けられた4つの装置の遊技媒体貸出装置200、遊技情報表示機300、自動販売機400、テレビ受信装置500を示した図である。
【0021】
(台間機100の機械構成:遊技情報表示機300)
遊技情報表示機300は、液晶表示装置301を有しており、台間機100と隣り合う遊技機1におけるゲーム総数、後述するBB及びRBの回数などの遊技情報を表示している。これにより、遊技者は、興味のある遊技情報を液晶表示装置301から得ることができる場合がある。
【0022】
(台間機100の機械構成:自動販売機400)
自動販売機400は、コイン投入口403、イジェクトボタン404、コイン排出口405、商品ディスプレイ401、選択ボタン402、商品排出口406を有している。コイン投入口403は、タバコや缶ジュースなどの商品を購買するために100円などの硬貨を投入するところである。イジェクトボタン404は、購買者が押圧操作した時に、投入された硬貨をコイン排出口405に排出するためのものである。コイン排出口405は、お釣り若しくは、前述のイジェクトボタン404により硬貨が排出されるところであり、特定の硬貨以外がコイン投入口403から投入された場合もコイン排出口405から排出されるようになっている。選択ボタン402は、購買者の押圧操作により、購買者が購入する商品を選択するボタンであり、所定金額の硬貨がコイン投入口403から投入されないと、選択できないようになっている。商品ディスプレイ401は、タバコや缶ジュースなどの商品の見本を購買者に見せるところである。また、商品排出口406は、コイン投入口403から所定金額の硬貨が投入され、選択ボタン402の押圧操作により商品が選択された場合に、その選択された商品が台間機100内から排出されるところである。これにより、購買者は、自身がもつ所定金額の硬貨をコイン投入口403から投入し、選択ボタン402を押圧することによって、予め商品ディスプレイ401により選んだ商品を商品排出口406から得ることができる。また、お釣りがある場合や購入を止める際には、イジェクトボタン404を押圧することで、コイン排出口405から硬貨を回収することができる。
【0023】
(台間機100の機械構成:テレビ受信装置500)
テレビ受信装置500は、液晶表示装置501、スピーカ506、チャンネルボタン504、ボリュームボタン505、コイン投入口502、コイン排出口503を有している。液晶表示装置501は、テレビ放送の映像を表示する画面である。スピーカ506は、テレビ放送の音声を出力するものである。チャンネルボタン504は、視聴者の押圧操作により、テレビ放送の放送局を選択するボタンであり、プラス側のボタンを押圧すると放送局のチャンネル数が増え、マイナス側のボタンを押圧すると放送局のチャンネル数が減るようになっている。ボリュームボタン505は、視聴者の押圧操作により、テレビ放送の音量を変えるボタンであり、プラス側のボタンを押圧するとスピーカ506から出力される音量が大きくなり、マイナス側のボタンを押圧すると小さくなる。これにより、視聴者は、チャンネルボタン504を押圧することで所望の放送局を視聴することができ、ボリュームボタン505により所望の音量でテレビ放送を視聴できる場合がある。また、コイン投入口502は、テレビ放送を視聴するために所定金額(例えば100円)の硬貨を投入するところであり、所定金額以外の硬貨若しくは特定の硬貨以外はコイン排出口503から排出されるようになっている。尚、所定金額の硬貨を1回投入すると、所定時間(例えば30分)視聴することができ、所定時間を経過すると自動で電源が切れるようになっている。
【0024】
以上、4つの装置が台間機100に設けられていることにより、遊技者は、遊技媒体の貸出のみならず、遊技情報、自動販売機、テレビ放送などの複数のサービスを受けることができる。
【0025】
(台間機100の電気構成:遊技媒体貸出装置200)
図3は、遊技媒体貸出装置200の電気構成図である。遊技媒体貸出装置200は、遊技媒体貸出制御回路210により動作が制御されている。遊技媒体貸出制御回路210は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ221を主たる構成要素とし、これに各種の回路を加えて構成されている。
【0026】
マイクロコンピュータ221は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU222と、記憶手段であるROM224及びRAM223を有している。ROM224は、CPU222で実行する遊戯媒体貸出処理ルーチン及び回転筐体103の回転処理ルーチンなどの制御プログラムを格納している。
【0027】
RAM223は、上記制御プログラムをCPU222で実行するときの一時記憶手段として構成される。また、RAM223は、遊技媒体貸出装置200内に貯留されているメダル貯留総数を記憶する役割をもち、メダル排出口202から排出されたメダル消費総数も記憶する。さらに、RAM223には、紙幣吸入排出口201から挿入された千円札99の総枚数である紙幣吸入総数が記憶されている。
【0028】
上記のマイクロコンピュータ221からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、千円札99を紙幣吸入排出口201から吸入及び排出する紙幣吸入排出機構211と、メダル77を収納し、ホッパー駆動回路217の命令により所定枚数のメダル77をメダル排出口202に払い出す払出手段としてのホッパー(払出しのための駆動部を含む)212と、回転筐体103を回転させるモータ215と、がある。
【0029】
CPU222には、紙幣吸入排出機構211を駆動制御する紙幣吸入排出駆動部216、紙幣センサ回路226、ホッパー212を駆動制御する払出制御手段としてのホッパー駆動回路217、メダル検出部213の計数値(ホッパー212から払い出されたメダル77の枚数)が指定された枚数データに達した時、メダル払出完了を検知するための信号を発信する払出完了信号回路218、赤外線センサ101のON・OFF状態をCPU222が処理できる信号に変換する入力インターフェイス219、モータ215を駆動制御する駆動制御手段としてのモータ駆動回路220、テレビ受信装置500が有する後述するテレビ制御回路510(図6参照)のCPU522が接続されている。
【0030】
尚、紙幣センサ回路226は、紙幣吸入排出口201から挿入された紙幣が千円札99又は千円札99以外の紙幣かを検知し、個々に決められた信号を送信する紙幣センサ225に接続されており、また、紙幣センサ回路226は、紙幣センサ225からの信号をCPU222が処理できる信号に変換する役割を有する。
【0031】
紙幣吸入排出手段としてのCPU222は、紙幣センサ回路226からの信号を受信したか否かを判断し、受信した信号が、挿入された紙幣が千円札99の場合の信号の時に、紙幣吸入排出駆動部216を吸入する方に駆動制御する一方、千円札99以外の紙幣の場合の信号の時に幣吸入排出駆動部216を排出する方に駆動制御する。
【0032】
紙幣吸入総数データ更新手段としてのCPU222は、千円札99を単位回数吸入するごとに、RAM223に格納されている紙幣吸入総数データに1を加算してデータを更新する。
【0033】
払出制御手段としてのCPU222は、千円札99が紙幣吸入排出駆動部216により吸入された場合に、ホッパー212を制御して所定数(例えば50)のメダル77を払い出させる。
【0034】
メダル貯留総数データ更新手段としてのCPU222は、ホッパー212を制御して所定枚数(例えば50)のメダル77を払い出させるごとに、RAM223に格納されているメダル貯留総数データから所定数(例えば50)を減算してデータを更新する。
【0035】
また、メダル消費総数データ更新手段としてのCPU222は、メダル貯留総数データを更新した際に、メダル消費総数データに所定数(例えば50)を加算してデータを更新する。
【0036】
回転処理手段としてのCPU222は、赤外線センサ101がONからOFFに切り替わる信号を受信した時を起点として計時を開始する。但し、テレビ受信装置500が有するテレビ制御回路510のCPU522からテレビ受信装置500の電源をつけた際に発信するON信号を受信した時は計時を行わず、電源を切断した際に発信するOFF信号を受信した時に計時を開始するようになっている。さらに、計時時間が所定時間を経過するとCPU222は、モータ215に接続されたモータ駆動回路220を制御してモータ215を動作させ、回転筐体103を回転させる。また、回転を始めてから赤外線センサ101がOFFからONに切り替わる信号を受信すると、CPU222は、モータ駆動回路220を制御してモータ215の動作を止めるようになっている。
【0037】
(台間機100の電気構成:遊技情報表示機300)
図4は、遊技情報表示機300の電気構成図である。遊技情報表示機300は、遊技情報制御回路310により動作が制御されている。遊技情報制御回路310は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ313を主たる構成要素とし、これに各種の回路を加えて構成されている。
【0038】
マイクロコンピュータ313は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU314と、記憶手段であるROM316及びRAM315を有している。ROM316は、CPU314で実行する情報表示処理ルーチンなどの制御プログラムを格納している。また、RAM315は、上記制御プログラムをCPU314で実行するときの一時記憶手段として構成される。
【0039】
CPU314には、遊技機1から受信した遊技情報などを画像データに変換して、液晶表示装置301に出力する画像制御回路312が接続されている。また、CPU314は、外部集中端子板110を介して、隣り合う遊技機1から遊技情報のデータを受信している。
【0040】
画像制御手段としてのCPU314は、外部集中端子板110を介して隣り合う遊技機1から遊技情報のデータを隋時受信し、それに基づいた画像データを作成し、画像制御回路312に出力することで液晶表示装置301に遊技情報を表示させている。
【0041】
(台間機100の電気構成:自動販売機400)
図5は、自動販売機400の電気構成図である。自動販売機400は、遊技自動販売機制御回路410により動作が制御されている。自動販売機制御回路410は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ417を主たる構成要素とし、これに各種の回路を加えて構成されている。
【0042】
マイクロコンピュータ417は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU418と、記憶手段であるROM420及びRAM419を有している。ROM420は、CPU418で実行する販売処理ルーチンなどの制御プログラムを格納している。
【0043】
RAM419は、上記制御プログラムをCPU418で実行するときの一時記憶手段として構成される。また、RAM419は、自動販売機400内に貯留されている硬貨の総金額を記憶する役割を有する。
【0044】
上記のマイクロコンピュータ418からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、商品排出口406からタバコや缶ジュースなどの商品を排出する商品排出機構423、正規でない硬貨やお釣りなどの硬貨を排出するコイン排出機構422がある。
【0045】
CPU418には、コインセンサ411、イジェクトボタン404、選択ボタン402からの信号をCPU418が処理できる信号に変換する入力部415と、商品排出機構423を駆動制御する駆動制御手段としての商品排出駆動回路421と、コイン排出機構422を駆動制御する駆動制御手段としてのコイン排出駆動回路416と、が接続されている。
【0046】
尚、コインセンサ411は、コイン投入口403から投入された硬貨が、正規の硬貨か又は正規でない硬貨かを検知する。さらに、正規の硬貨のうち例えば100円玉、50円玉のように金額ごとに決められた信号と、正規でない硬貨の場合の信号と、を入力部415を介してCPU418に送信する役割を有する。
【0047】
コイン排出手段としてのCPU418は、コインセンサ411からの信号を受信したか否かを判断し、受信した信号が、投入された硬貨が正規でないものの場合の信号の時に、コイン排出駆動回路416を駆動制御して、投入された正規でない硬貨を排出する。さらに、受信した信号が、イジェクトボタン404の押圧操作により送信された信号の時に、コイン排出駆動回路416を駆動制御して、お釣りなどの硬貨を排出する。
【0048】
商品排出手段としてのCPU418は、コインセンサ411からの正規の硬貨のうち個々に決められた信号を受信し、所定金額の硬貨が投入されたと認識し、選択ボタン402の押圧操作により送信された信号を受信すると、商品排出駆動回路421を駆動制御して、押圧された選択ボタン402に応じた商品を排出させる。
【0049】
金額データ更新手段としてのCPU418は、選択ボタン402の押圧操作により送信された信号に応じた金額をRAM419に格納されている金額データに加算してデータ更新する。
【0050】
(台間機100の電気構成:テレビ受信装置500)
図6は、テレビ受信装置500の電気構成図である。テレビ受信装置500は、テレビ制御回路510により動作が制御されている。テレビ制御回路510は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ521を主たる構成要素とし、これに各種の回路を加えて構成されている。
【0051】
マイクロコンピュータ521は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU522と、記憶手段であるROM524及びRAM523を有している。ROM524は、CPU522で実行する視聴処理ルーチンなどの制御プログラムを格納している。
【0052】
RAM523は、上記制御プログラムをCPU522で実行するときの一時記憶手段として構成される。また、RAM523は、テレビ受信装置500内に貯留されている硬貨の総金額を記憶する役割を有する。
【0053】
上記のマイクロコンピュータ521からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、テレビ放送の映像を映し出す液晶表示装置501と、テレビ放送の音声を出力するスピーカ506と、がある。
【0054】
CPU522には、アンテナ511から受信したテレビ放送の電波からチャンネル512により選択された放送波を選択し、CPU522が処理できる信号に変換するチューナ517と、チャンネル512、ボリューム513、コインセンサ514からの信号をCPU522が処理できる信号に変換する入力部518と、液晶表示装置501にテレビ放送の映像データを出力させる映像制御部519と、スピーカ506にテレビ放送の音声データを出力させる音声制御部520と、コイン排出機構526を駆動制御する駆動制御手段としてのコイン排出駆動回路525と、遊技媒体貸出装置200が有する遊技媒体貸出制御回路210のCPU222と、が接続されている。
【0055】
尚、コインセンサ514は、コイン投入口502から投入された硬貨が、正規の硬貨か又は正規でない硬貨かを検知し、正規でない硬貨の信号と、正規でない硬貨の信号と、を入力部518を介してCPU522に送信する役割を有する。また、チャンネル512及びボリューム513が押圧されるごとに、個々に応じた信号が入力部518を介してCPU522に送信されるようになっている。
【0056】
映像出力手段としてのCPU522は、コインセンサ514から正規の硬貨である場合の信号を受信した際、チャンネル512の押圧操作により選択された放送波に応じた映像信号をチューナ517から受信し、映像制御部519に送信する。
【0057】
音声出力手段としてのCPU522は、コインセンサ514から正規の硬貨である場合の信号を受信した際、チャンネル512の押圧操作により選択された放送波に応じた音声信号をチューナ517から受信し、音声制御部520に送信する。また、ボリューム513の押圧操作により選択されたボリュームに基づいた信号を音声制御部520に送信する。
【0058】
電源制御手段としてのCPU522は、コインセンサ514から正規の硬貨である場合の信号を受信した時に図示しない電源部を制御してテレビ受信装置500の電源をONにする。また、その時を起点として、所定時間経過後に電源部を制御してテレビ受信装置500の電源をOFFにする。尚、電源をONにする時にはON信号を、電源をOFFにする時にはOFF信号を、遊技媒体貸出装置200が有する遊技媒体貸出制御回路210のCPU222に送信するようになっている。
【0059】
コイン排出手段としてのCPU522は、コインセンサ514からの信号を受信したか否かを判断し、受信した信号が、投入された硬貨が正規でないものである場合の信号の時に、コイン排出駆動回路525を駆動制御して、投入された正規でない硬貨を排出させる。
【0060】
また、金額データ更新手段としてのCPU522は、コインセンサ514から正規の硬貨である信号を受信した際に、RAM523に格納されている金額データに正規の硬貨に相当する所定金額を加算してデータ更新する。
【0061】
(遊技機1の機械構成)
上記のような機械構成を有する台間機100に隣接する遊技機1の機械構成を図1を用いて説明する。図1に示すように、遊技機1の全体を形成している筐体であるキャビネット2を有している。キャビネット2の正面には、液晶表示装置5が設置されている。液晶表示装置5は、後述する3個のリール3L・3C・3Rと同期する疑似リール4L・4C・4Rによる演出画像等を表示することが可能にされている。
【0062】
液晶表示装置5の下方には、斜め上方に開口したリール表示窓2aが形成されている。リール表示窓2aの奥には、変動表示手段としての3個のリール3L・3C・3Rが設けられている。3個のリール3L・3C・3Rは、それぞれその外周面に複数の図柄からなる図柄列が記されている。図柄列は、「00」〜「20」のコードナンバーが付された複数種類の図柄からなっている。具体的には、「赤7」、「青7」、「下チリ」、「ベル」、「スイカ」、「チェリー」、「Replay」及び「上チリ」の図柄からなっている。各リールは、定速回転(例えば80回転/分)で回転する。上記の図柄列中における「赤7」、「青7」は、特定の入賞態様を構成するものとして設定されている。ここで、特定の入賞態様とは、後述のBB(ビッグボーナス)やRB(レギュラーボーナス)のボーナスが成立する入賞態様を意味する。
【0063】
リール3L・3C・3Rの各図柄は、図1に示すように、キャビネット2の正面から縦方向に3つずつ、合計9つの図柄が視認できるようになっている。また、視認可能な9つの図柄の停止位置に対応して、5本の入賞ラインが設定されている。即ち、上下方向に3つ並ぶ図柄を水平に横切るトップライン8b、センターライン8c及びボトムライン8d、斜め方向に横切るクロスダウンライン8a、クロスアップライン8eが設けられている。これら各入賞ラインは、遊技者に視認可能に表示してもよいし、表示しなくてもよい。
【0064】
液晶表示装置5は、疑似リール4L・4C・4Rや図示しない演出画像等を表示する。疑似リール4L・4C・4Rは、リール3L・3C・3Rと同期するように表示され、リール3L・3C・3Rの外周面に記されている図柄列と同じ図柄列をスクロール表示・停止表示する。具体的には、疑似リール4L・4C・4Rは、リール3L・3C・3Rの回転開始と同時にスクロール表示を開始し、各リールの回転停止に伴ってスクロール表示を停止する。
【0065】
疑似リール4L・4C・4Rの各図柄は、リール表示窓2aのリール3L・3C・3Rと同様に、キャビネット2の正面から縦方向に3つずつ、合計9つの図柄が視認できるようになっている。また、視認可能な9つの図柄の停止位置に対応して、図示しない5本の入賞ラインが設定されている。即ち、リール表示窓2aにおけるトップライン8b、センターライン8c及びボトムライン8d、クロスダウンライン8a、クロスアップライン8eが設けられている。
【0066】
これらの入賞ラインは、後述の1−BETボタン11、最大BETボタン12を操作すること、或いはメダル投入口22にメダル77を投入することにより、1枚賭け時は1本(センターライン8cのみ)、2枚賭け時(1−BETボタン11を2回操作(押圧)又は、メダル77を2枚投入)は3本(センターライン8cに加え、トップライン8b、ボトムライン8d)、最大枚数(本実施例では3枚)賭け時は5本(2枚賭け時の3本に加え、クロスダウンライン8a、クロスアップライン8e)が有効化される。入賞ライン8a〜8eは、役の入賞の成否に関わる。具体的には、所定の役に対応する図柄組み合せを構成する図柄が何れかの有効化された入賞ラインに対応する所定の位置に並んで停止表示されることにより、所定の役の入賞が成立することとなる。以下の説明において、有効化された入賞ラインを有効ラインと言う場合がある。
【0067】
リール表示窓2aの左側には、払出枚数及びクレジット数を表示する表示部17が設けられている。表示部17は、7セグメント表示器からなり、最大4桁の数値が表示される。そして、左側2桁部分には、貯留されているメダル77の枚数(クレジット数)が表示され、右側2桁部分には、入賞成立時のメダル77の払出枚数が表示される。
【0068】
表示部17の右側には、メダル投入ランプ18、1−BETランプ9a、2−BETランプ9b及び最大BETランプ9cが設けられている。メダル投入ランプ18は、メダル77の投入が受け付け可能であるときに点滅する。1−BETランプ9a、2−BETランプ9b及び最大BETランプ9cは、一のゲーム(単位遊技)を行うために賭けられたメダル77の数(以下、BET数ともいう)に応じて点灯する。尚、一のゲームは、全てのリールが停止したとき、又は、メダル77の払い出しが行われる場合には、メダル77が払い出されたときに終了する。
【0069】
また、表示部17の左側には、遊技開始表示ランプ19及びリプレイランプ20が設けられている。遊技開始表示ランプ19は、入賞ライン8a〜8eの少なくとも1本が有効化されたときに点灯する。リプレイランプ20は、後述の「リプレイ」に入賞したときに点灯する。即ち、リプレイランプ20が点灯している場合は、メダル77を投入することなく、ゲームを開始できる。
【0070】
リール表示窓2a及び表示部17の下方には、水平面を有する台座部10が配置されている。台座部10の左側には、1−BETボタン11及び最大BETボタン12が設けられている。1−BETボタン11は、1回の押し操作により、クレジットされているメダル77のうちの1枚をゲームへの賭け枚数とし、2回の押し操作により、クレジットされているメダル77のうちの2枚をゲームへの賭け枚数とする。最大BETボタン12は、1回のゲームに賭けることが可能な最大枚数(本実施例では、3枚)をゲームへの賭け枚数とする。このBETボタン11・12を操作することで、上述の入賞ライン8a〜8eが有効化されるようになっている。
【0071】
また、台座部10の前面部の左寄りには、遊技者が遊技で獲得したメダル77のクレジット/払い出しを押し操作により切り替える貯留メダル精算ボタン14(以下、C/Pボタン14と言う)が設けられている。このC/Pボタン14の切り替えにより「払い出し」が選択された場合には、正面下部のメダル払出口15からメダル77が払い出され、払い出されたメダル77はメダル受部16に溜められる。一方、「クレジット」が選択された場合には、遊技機1が備えるメモリ(例えば、後述するRAM33等)にメダル数がクレジットとして記憶される。
【0072】
C/Pボタン14の右側には、遊技者の操作によりリール3L・3C・3Rを回転させるためのスタートレバー6が所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。台座部10の前面部中央には、3個のリール3L・3R・3Cの回転をそれぞれ停止させるための3個の停止ボタン7L・7C・7Rが設けられている。台座部10の右側には、メダル投入口22が設けられている。
【0073】
台座部10の下方には、メダル77を貯留するメダル受部16が配置されている。メダル受部16の略中央部には、メダル払出口15が配置されている。
【0074】
また、キャビネット2の上方の左右には、BGMデータ等の各種の音データを演出音に変換して出力するスピーカ21L・21Rが設けられている。スピーカ21L・21Rの間には、LEDランプ29が設けられており、遊技状態に応じた演出に伴い、点滅等するようになっている。
【0075】
(遊技機1の電気的構成:主制御回路71)
上記のように構成された遊技機1は、図7に示すように、主基板に設けられた主制御回路71と、副基板に設けられた副制御回路72とで動作が制御されている。主制御回路71は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ30を主たる構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイクロコンピュータ30は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行う払出手段としてのCPU31と、主基板側記憶手段であるROM32及びRAM33を有している。
【0076】
CPU31には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路34及び分周器35と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器36及びサンプリング回路37とが接続されている。乱数発生器36は、一定の数値範囲に属する乱数を発生する。サンプリング回路37は、スタートレバー6が操作された後の適宜のタイミングで1個の乱数をサンプリングする。そして、CPU31は、これらの乱数発生器36及びサンプリング回路37でサンプリングされた乱数及びROM32内に格納されている確率抽籤テーブルに基づいて、内部当籤役を決定するようになっている。
【0077】
尚、乱数サンプリングのための手段として、マイクロコンピュータ30内で、即ち、CPU31の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成してもよい。その場合、乱数発生器36及びサンプリング回路37は省略可能であり、或いは、乱数サンプリング動作のバックアップ用として残しておくことも可能である。
【0078】
上記のマイクロコンピュータ30からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、各種ランプ(BETランプ9a・9b・9c、リプレイランプ20、遊技開始表示ランプ19、メダル投入ランプ18)と、表示部17と、メダル77を収納し、払出手段としてのホッパー駆動回路41の命令により所定枚数のメダル77を払い出す上述の払出手段としてのホッパー(払出しのための駆動部を含む)40と、リール3L・3C・3Rを回転駆動するステッピングモータ49L・49C・49Rとがある。
【0079】
さらに、ステッピングモータ49L・49C・49Rを駆動制御するモータ駆動回路39、ホッパー40を駆動制御するホッパー駆動回路41、各種ランプを駆動制御するランプ駆動回路45、及び表示部17を駆動制御する表示部駆動回路48がI/Oポート38を介してCPU31の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれCPU31から出力される駆動指令等の制御信号を受けて、各アクチュエータの動作を制御する。
【0080】
また、主制御回路71は、制御指令を発生するために必要な入力信号を発生する入力信号発生手段に接続されている。主な入力信号発生手段としては、スタートスイッチ6S、1−BETスイッチ11S、最大BETスイッチ12S、C/Pスイッチ14S、投入メダルセンサ22S、リール停止信号回路46、リール位置検出回路47、払出手段としての払出完了信号回路51がある。これらもI/Oポート38を介してCPU31に接続されている。
【0081】
スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6の操作を検出する。1−BETスイッチ11Sは、1−BETボタン11の操作を検出する。最大BETスイッチ12Sは、最大BETボタン12の操作を検出する。C/Pスイッチ14Sは、C/Pボタン14の操作を検出する。投入メダルセンサ22Sは、メダル投入口22に投入されたメダルを検出する。リール停止信号回路46は、各停止ボタン7L・7C・7Rの操作に応じて停止信号及びモータ駆動回路39に始動信号を発生する。リール位置検出回路47は、リール回転センサからのパルス信号を受けて各リール3L・3C・3Rの位置を検出するための信号をCPU31へ供給する。払出完了信号回路51は、払出手段としてのメダル検出部40Sの計数値(ホッパー40から払出されたメダル77の枚数)が指定された枚数データに達した時、メダル払出完了を検知するための信号を発生する。
【0082】
また、主制御回路71のRAM33には、種々の情報が一時的に格納される。例えば、実行中の遊技状態や、投入されたメダル77の枚数、遊技データ等が格納される。一方、主制御回路71のROM32には、スタートレバー6を操作(スタート操作)する毎に行われる乱数サンプリングの判定に用いられる確率抽籤テーブルや停止ボタンの操作に応じてリールの停止態様を決定するための停止テーブル群等の各種のデータテーブルと、副制御回路72へ送信するための各種制御指令(コマンド)等が格納されている。また、ROM32には、後述の各処理ルーチンを実行するプログラム等が格納されている。さらに、ROM32には、図13のメインルーチン等の各種のプログラムが格納されている。メインルーチンは、上述の遊技実行手段を主制御回路71に機能させるようになっている。
【0083】
尚、CPU31は、外部集中端子板110を介して遊技情報表示機300と接続されており、遊技情報表示機300が有する遊技情報制御回路310のCPU314に遊技に関する遊技情報を随時送信するようになっている。
【0084】
(遊技機1の電気的構成:副制御回路72)
上記の主制御回路71は、副制御回路72にコマンドや情報等を一方向に出力可能に接続されている。副制御回路72は、主制御回路71からの制御指令(コマンド)に基づいて液晶表示装置5の表示制御、スピーカ21L・21Rからの音の出力制御、LEDランプ29の出力制御等の演出の動作制御を行うように構成されている。
【0085】
副制御回路72は、主制御回路71を構成する主基板とは別の副基板上に構成され、図示しないマイクロコンピュータ(以下『サブマイクロコンピュータ』という)を主たる構成要素とし、液晶表示装置5の表示制御手段としての画像制御回路、スピーカ21L・21Rから出力させる音声を制御する音源IC、及び増幅器としてのパワーアンプ、LEDランプ29を駆動するLED駆動回路を備えている。尚、副制御回路72は、クロックパルス発生回路、分周器、乱数発生器及びサンプリング回路を備えていないが、サブCPUの動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成されている。
【0086】
サブマイクロコンピュータは、サブCPUと、副基板側記憶手段としてのプログラムROMと、ワークRAMを有している。ワークRAMは、上記制御プログラムをサブCPUで実行するときの一時記憶手段として構成される。また、プログラムROMは、サブCPUで実行する処理ルーチン等の制御プログラムを格納している。
【0087】
(遊技状態)
以上のように構成された遊技機1は、『一般遊技状態』、『RT遊技状態』、『BB遊技状態』及び『RB遊技状態』からなる4種類の遊技状態を出現させる。これら「4種類」の各遊技状態は、基本的に、内部当籤する可能性のある役の種類、再遊技に内部当籤する確率及び入賞成立を実現することが可能なボーナスの種別、内部当籤と入賞成立との関係により区別される。
【0088】
『一般遊技状態』は、基本的に、所謂「出球率」(遊技に賭けられた単位遊技価値に対して遊技者に付与される遊技価値)の期待値が「1」よりも小さい遊技状態であり、他の遊技状態と比べて遊技者にとって最も不利な遊技状態である。
【0089】
『RT遊技状態』は、『一般遊技状態』よりもリプレイに内部当籤する確率が高い遊技状態である。『RT遊技状態』は、『一般遊技状態』において、RT(リプレイタイム)に内部当籤し、RTに入賞した場合に発生する。RTの入賞は、『一般遊技状態』において「ベル−リプレイ−リプレイ」が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。また、『RT遊技状態』は、『BB遊技状態』又は『RB遊技状態』の終了後に所定の確率で発生する。『RT遊技状態』は、単位ゲームが所定回数(例えば、100ゲーム)行われると終了する。しかしながら、『RT遊技状態』においてBB又はRBの入賞が成立した場合には、『RT遊技状態』は直ちに終了する。また、『RT遊技状態』において特定の小役(本実施の形態においてはチェリーの小役)の入賞が成立した場合には、所謂パンクとなり、『RT遊技状態』は直ちに終了する。リプレイタイム(RT)とは、遊技状態が『RT遊技状態』となっている期間を指す。
【0090】
『BB遊技状態』は、『一般遊技状態』又は『RT遊技状態』において、BB(ビッグボーナス)に内部当籤し、BBに入賞した場合に発生する。BBの入賞は、『一般遊技状態』又は『RT遊技状態』において「赤7−赤7−赤7」又は「青7−青7−青7」が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。『BB遊技状態』は、所定枚数(例えば、240枚)以上のメダルの払い出しが完了すれば終了する。
【0091】
『RB遊技状態』は、『一般遊技状態』又は『RT遊技状態』においてRB(レギュラーボーナス)に内部当籤し、RBに入賞した場合に発生する。RBの入賞は、『一般遊技状態』又は『RT遊技状態』において「赤7−赤7−青7」が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。『RB遊技状態』は、所定枚数(例えば、120枚)以上のメダルの払い出しが完了すれば終了する。
【0092】
(図柄組み合わせと払い出し枚数)
次に、遊技状態と入賞成立を示す図柄組み合わせとメダル77の払い出し枚数との関係を説明する。一般遊技状態及びRT遊技状態においては、『BB』、『RB』と『再遊技(リプレイ)』と『スイカの小役』と『ベルの小役』と『チェリーの小役』とに入賞する可能性がある。『BB』は、「青7−青7−青7」又は「赤7−赤7−赤7」が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。『RB』は、「赤7−赤7−青7」が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。このときのメダル77の払い出し枚数は「0枚」である。また、『再遊技(リプレイ)』は、「Replay−Replay−Replay」が並ぶことにより成立する。再遊技の入賞が成立すると、投入したメダルの枚数と同数のメダル77が自動投入されるので、遊技者はメダル77を消費することなく次回のゲームを行うことができる。また、スイカの小役、ベルの小役、チェリーの小役の場合、それぞれ6枚、10枚、6枚のメダル77が払い出される。
【0093】
また、一般遊技状態においては、『RT』に入賞する可能性がある。『RT』は、「ベル−リプレイ−リプレイ」が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。このときのメダル77の払い出し枚数は「0枚」である。『RT』の入賞が成立すると、遊技状態がRT遊技状態となり、以降の所定回数の遊技において、再遊技(リプレイ)に内部当籤する確率が高くなる。
【0094】
なお、一般遊技状態及びRT遊技状態において、BB、RBに内部当籤すると、その内部当籤役が持越役としてセットされ、以降のゲームに持ち越されるようになる。ここで、内部当籤役の持ち越しとは、次以降のゲームにおいてBB、RBに内部当籤しなくても、BB、RBに入賞できるようにすることである。具体的には、内部当籤役が『なし(ハズレ)』となった場合に、BB、RBに入賞できるようになっている。但し、同時に2以上の持越役がセットされることはない。
【0095】
BB遊技状態では、再遊技(リプレイ)、スイカの小役、ベルの小役、チェリーの小役に入賞する可能性がある。BB遊技状態では、『RT』、『BB』及び『RB』に入賞する場合はない。また、RB遊技状態においては、再遊技(リプレイ)、スイカの小役、ベルの小役、チェリーの小役に入賞する可能性がある。スイカの小役、ベルの小役、チェリーの小役の場合、それぞれ6枚、10枚、6枚のメダルが払い出される。また、RB遊技状態においては、『RT』、『BB』及び『RB』に入賞する場合はない。
【0096】
(遊技媒体貸出装置200の動作:遊技媒体貸出処理ルーチン)
図8は、遊技媒体貸出装置200における遊技媒体貸出処理ルーチンのフローチャートである。遊技媒体貸出処理ルーチンが実行されると、CPU222は、紙幣吸入排出口201から紙幣が挿入されたか否かを判定する(A1)。紙幣吸入排出口201から紙幣が挿入されていないと判定した場合は(A1,NO)、A1において紙幣が挿入されるまで待機する。一方、挿入されたと判定した場合は(A1,YES)、挿入された紙幣が千円札99か否かを判定する(A2)。A2において、挿入された紙幣が千円札99でないと判定した場合は(A2,NO)、挿入された紙幣を、紙幣吸入排出口201から排出する(A4)。一方、挿入された紙幣が千円札99であると判定した場合は(A2,YES)、所定数(例えば50)のメダル77をメダル排出口202から払い出すことによって、遊技者にメダル77を貸し出す(A3)。その後、A1に戻る。この様に、台間機100に設けられた遊技媒体貸出装置200は、遊技者に遊技機の遊技に使用される遊技媒体であるメダル77を貸し出すことができる。
【0097】
(遊技媒体貸出装置200の動作:回転処理ルーチン)
図9は、遊技媒体貸出装置200における回転処理ルーチンのフローチャートである。回転処理ルーチンが実行されると、CPU222は、赤外線センサ101がOFFであるか否かを判定する(B1)。赤外線センサ101がOFFではない、即ち赤外線センサ101がONであると判定した場合は(B1,NO)、赤外線センサ101がOFFになるまで待機する。一方、赤外線センサ101がOFFであると判定した場合は(B1,YES)、テレビ受信装置500の電源がOFFであるか否かを判定する(B2)。テレビ受信装置500の電源がOFFではない、即ちテレビ受信装置500の電源がONであると判定した場合は(B2,NO)、テレビ受信装置500の電源がOFFになるまで待機する。一方、テレビ受信装置500の電源がOFFであると判定した場合は(B2,YES)、計時を開始する(B3)。
【0098】
B3において、計時を開始した後、所定時間が経過したか否かを判定する(B4)。所定時間が経過していないと判定した場合は(B4,NO)、所定時間が経過するまで待機する。一方、所定時間が経過したと判定した場合は(B4,YES)、回転筐体103の回転を開始する(B5)。B5において回転筐体103の回転を開始した後、赤外線センサ101がONであるか否かの判定をする(B6)。赤外線センサ101がONではない、即ち赤外線センサ101がOFFであると判定した場合は(B6,NO)、赤外線センサ101がONとなるまで回転を続ける。一方、赤外線センサ101がONであると判定した場合は(B6,YES)、回転筐体103の回転を停止する(B7)。その後、B1に戻る。この様に、台間機100に設けられた遊技媒体貸出装置200は、遊技媒体貸出装置200以外の面が前方に向けられている場合は、所定時間経過後に回転筐体103の回転を始め、遊技者側である前方を向くようになる。従って、遊技者が遊技媒体貸出装置200を利用するたびに回転筐体103を回転させる煩わしさが解消される。さらに、テレビ受信装置500が前方に向いている場合でもテレビ受信装置500の電源がONの時は回転筐体103が回転することがないため、遊技者は快適にテレビ放送を見ることができる場合がある。
【0099】
(遊技情報表示機300の動作:情報表示処理ルーチン)
図10は、遊技情報表示機300の情報表示処理ルーチンのフローチャートである。情報表示処理ルーチンが実行されると、CPU314は、遊技機1から遊技情報データを受信したか否かを判定する(C1)。遊技情報データを受信していないと判定した場合は(C1,NO)、遊技機1から遊技情報データを受信するまで待機する。一方、遊技情報データを受信したと判定した場合は(C1,YES)、液晶表示装置301に遊技情報を更新して表示する(C2)。その後、C1に戻る。この様に、台間機100に設けられた遊技情報表示機300は、液晶表示装置301を通して遊技者にとって興味のある遊技情報を提供することができる。
【0100】
(自動販売機400の動作:販売処理ルーチン)
図11は、自動販売機400の販売処理ルーチンのフローチャートである。販売処理ルーチンが実行されると、CPU418は、コイン投入口403から硬貨が投入されたか否かを判定する(D1)。硬貨が投入されていないと判定すると(D1,NO)、硬貨が投入されるまで待機する。一方、硬貨が投入されたと判定した場合は(D1,YES)、投入された硬貨が正規の硬貨であるか否かを判定する(D2)。D2において、投入された硬貨が正規の硬貨でないと判定した場合は(D2,NO)、投入された硬貨をコイン排出口405から排出する(D4)。一方、D2において、投入された硬貨が正規の硬貨であると判定した場合は(D2,YES)、投入された硬貨が所定の金額か否かを判定する(D3)。
【0101】
D3において、投入された硬貨が所定の金額ではないと判定した場合は(D3,NO)、D1に戻る。一方、投入された硬貨が所定の金額であると判定した場合は(D3,YES)、選択ボタン402からの入力があったか否かの判定をする(D5)。D5において、選択ボタン402からの入力がないと判定した場合は(D5,NO)、選択ボタン402が押圧されるまで待機する。一方、選択ボタン402からの入力があったと判定した場合は(D5,YES)、押圧された選択ボタン402に応じた商品を排出する(D6)。その後、D1に戻る。この様に、台間機100に設けられた自動販売機400は、遊技者にたばこや缶ジュースなどの商品を提供することができる。
【0102】
(テレビ受信装置500の動作:視聴処理ルーチン)
図12は、テレビ受信装置500の視聴処理ルーチンのフローチャートである。視聴処理ルーチンが実行されると、CPU522は、コイン投入口502から硬貨が投入されたか否かの判定をする(E1)。硬貨が投入されていないと判定した場合は(E1,NO)、硬貨が投入されるまで待機する。一方、硬貨が投入されたと判定した場合は(E1,YES)、投入された硬貨が正規の硬貨であるか否かを判定する(E2)。E2において、投入された硬貨が正規の硬貨でないと判定した場合は(E2,NO)、投入された硬貨をコイン排出口503から排出する(E4)。一方、投入された硬貨が正規の硬貨であると判定した場合は(E2,YES)、ON信号を遊技媒体貸出装置200が所有するCPU222に送信する(E3)。
【0103】
E3において、ON信号を送信した後、テレビ放送を液晶表示装置501に表示させる(E5)。テレビ放送を表示させた後、所定時間が経過したか否かの判定をする(E6)。所定時間が経過していないと判定した場合は(E6,NO)、所定時間が経過するまで待機する。一方、所定時間が経過したと判定した場合は(E6,YES)、テレビ放送の表示を終了させる(E7)。E7において、テレビ放送の表示を終了させると、OFF信号を遊技媒体貸出装置200が所有するCPU222に送信する(E8)。その後、E1に戻る。この様に、台間機100に設けられたテレビ受信装置500は、遊技者にテレビ放送を提供することができる。
【0104】
(遊技機1の動作:メインルーチン)
次に、遊技機1の動作について図13を用いて説明する。
【0105】
先ず、電源が投入されると、遊技機1は、主制御回路71において図13のメインルーチン等のプログラムをCPU31が実行することにより遊技を行うと共に、副制御回路72において図示しないリセットルーチン等をそれぞれ独立して実行することにより液晶表示装置5の演出画像の表示等を実施可能な状態になる。
【0106】
具体的には、主制御回路71においてメインルーチン等が実行されると、図13に示すように、ゲーム開始時の初期化が行われた後(S1)、ゲーム終了時のRAM33の所定の記憶内容が消去される(S2)。
【0107】
次に、投入メダルセンサ22SやBETボタン11・12からの入力があるまで待機状態となる。そして、入力があると、メダル投入信号が副制御回路72に送信される(S3)。この後、スタートレバー6の操作によりスタートスイッチ6Sがオンされたか否かが判定される(S4)。スタートスイッチ6Sがオンされなければ(S4,NO)、S4が再実行され、スタートレバー6が操作されるまで待機される。一方、スタートスイッチ6Sがオンされると(S4,YES)、リール回転処理に実行が移行される(S5)。次に、リール回転処理に実行が移行されると、続いて抽籤用の乱数が抽出される(S6)。そして、遊技状態監視処理が実行されることによって、今回のゲームにおけるBB遊技状態・RB遊技状態等のボーナス遊技状態、一般遊技状態及びリプレイタイム(RT)遊技状態等の遊技状態が確認及びセットされる(S7)。即ち、今回のゲームの遊技状態がBB遊技状態・RB遊技状態等のボーナス遊技状態、一般遊技状態及びリプレイタイム(RT)遊技状態の何れかにセットされる。
【0108】
今回のゲームの遊技状態が確認されると(S7)、図示しない確率抽籤テーブルに基づく確率抽籤処理において遊技状態に対応した内部当籤役が抽籤され(S8)、選択された内部当籤役の情報が副制御回路72に格納される。尚、本実施形態においては、小役、ボーナスの同時抽籤が可能であり、RT遊技状態においては、リプレイ役の当籤確率が増大した値に設定される。
【0109】
内部当籤役が決定されると、停止テーブル群選択処理が実行される(S9)。そして、リール回転停止処理が実行され、何れかの停止ボタン7L・7C・7Rが操作されたタイミングで滑りコマ数が決定された後、滑りコマ数分、リールが回転されてから停止される(S10)。
【0110】
この後、入賞判定(入賞検索)によりリール3L・3C・3Rの図柄の停止態様に基づいて入賞役(入賞が成立した役)が識別される(S11)。この入賞判定に基づく入賞信号は、CPU31により、ゲーム総数の遊技情報として、外部集中端子板110を介して遊技情報表示機300が有する遊技情報制御回路310のCPU314に随時送信されている。尚、本実施形態においては、ボーナスフラグの繰り越しはあるが、小役フラグの繰り越し及びボーナスフラグのストックは無いものとする。
【0111】
そして、遊技状態に応じてメダルのクレジット又は払出しが行われる(S12)。尚、ボーナス入賞時に払い出しは無く、小役入賞時だけ払い出しが行われる。
【0112】
次に、現在の遊技状態がBB遊技状態又はRB遊技状態等のボーナス遊技状態であるか否かが判定される(S13)。遊技状態がBB遊技状態又はRB遊技状態等のボーナス遊技状態でない場合には(S13,NO)、『赤7-赤7-赤7』、『青7-青7-青7』等のボーナスに入賞したか否かが判定される(S14)。ボーナスに入賞していれば(S14,YES)、ボーナス開始信号が副制御回路72に出力され(S15)、S2が再実行される。ここで、このボーナス開始信号は、CPU31により、ボーナス回数の遊技情報として、遊技情報表示機300が有する遊技情報制御回路310のCPU314に随時送信されている。なお、S2が再実行された場合、次ゲーム時の遊技状態監視処理の実行時においてボーナス遊技状態にセットされることになる(S7参照)。
【0113】
一方、ボーナスに入賞していなければ(S14,NO)、RT回数が『0』になる又はチェリーに入賞する等してRTが終了したか否かが判定される(S16)。RTが終了していなければ(S16,NO)、RAM33に記憶されているRT回数が減算されてS2が再実行される。一方、RTが終了していれば(S16,YES)、RT終了信号が副制御回路72に出力され(S17)、S2が再実行される。なお、再実行された場合、次ゲーム時の遊技状態監視処理の実行時において一般遊技状態にセットされることになる(S7参照)。
【0114】
一方、S13において、遊技状態がBB遊技状態又はRB遊技状態等のボーナス遊技状態であると判定された場合には(S13,YES)、ボーナスの『払出枚数のチェック処理』が行われる(S18)。尚、ボーナスの『払出枚数のチェック処理』で所定の払出枚数に達するとボーナス遊技状態は終了となる。
【0115】
この後、ボーナスの終了時であるか否かが判定され(S19)、ボーナスの終了時でないと判定された場合には(S19,NO)、S2が再実行される。一方、ボーナスの終了時であると判定された場合には(S19,YES)、RTが開始されたか否かが判定される(S20)。RTが開始されていない場合は(S20,NO)、ボーナス終了信号が副制御回路72に出力され(S22)、S2が再実行される。なお、再実行された場合、次ゲーム時の遊技状態監視処理の実行時において一般遊技状態にセットされることになる(S7参照)。一方、RTが開始された場合は(S20,YES)、RT開始信号が副制御回路72に出力され(S21)、S2が再実行される。尚、ボーナスの種類に応じて所定のRT回数が設定されることになる。また、S2が再実行された場合、次ゲーム時の遊技状態監視処理の実行時においてRT遊技状態にセットされることになる(S7参照)。
【0116】
(本発明の実施の形態の概要)
以上のように、本実施の形態の台間機100は、隣り合う2台の遊技機1の間に配置された台間機100であって、複数の面を有し、いずれかの面が前方を向くように回転可能な筐体(回転筐体103)と、前方を向くことが可能な面にそれぞれ設けられた装置(遊技媒体貸出装置200、遊技情報表示機300、自動販売機400、テレビ受信装置500)と、を有している構成にされている。
【0117】
上記の構成によれば、回転可能な筐体の前方を向くことが可能な面に、装置がそれぞれ設けられているから、例えば、遊技媒体貸出装置200と自動販売機400とが、前方を向くことが可能な面にそれぞれ設けられている場合には、遊技者は、遊技媒体貸出装置200から遊技媒体の貸し出しを受けることができるとともに、自動販売機400からタバコや缶ジュース等を購入することができる。これにより、複数のサービスを遊技者に提供することができる。
【0118】
また、本実施の形態の台間機100において、装置の少なくとも1つが、遊技機1の遊技に使用される遊技媒体(メダル77)を貸し出す遊技媒体貸出装置200である構成にされている。
【0119】
上記の構成によれば、前方を向くことが可能な面にそれぞれ設けられた装置の少なくとも1つが、遊技機の遊技に使用されるメダル77を貸し出す遊技媒体貸出装置200であるから、遊技者は、遊技媒体貸出装置200からメダル77の貸し出しを受けることができるとともに、他の面に設けられた他の装置によって他のサービスを受けることができる。
【0120】
また、本実施の形態の台間機100においては、所定の面が前方を向くように筐体を回転させる回転手段(赤外線センサ101、モータ215、モータ駆動回路220)を更に有している構成にされている。
【0121】
上記の構成によれば、遊技媒体貸出装置200が前方を向くように筐体が回転されるから、遊技者が頻繁に利用する遊技媒体貸出装置200を前方に設けることによって、遊技者が筐体を回転させる煩わしさを解消することができる。
【0122】
(本実施形態の変形例)
以上、本発明を好適な実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、台間機100は、以下の構成を上述の実施の形態における構成に加えて、或いは重複、置き換えて備えていてもよい。
【0123】
例えば、本実施の形態の台間機100は、前方を向くことが可能な面は4面であるが、これに拘ることも無く、5面、6面など多面的であってもよい。
【0124】
また、回転筐体は、自身の重心を通り、地面と垂直な軸を中心軸として水平方向に回転可能になっているが、地面と水平な軸を中心軸として垂直方向に回転可能になっていてもよい。
【0125】
また、本実施形態の装置は、遊技媒体貸出装置200、遊技情報表示機300、自動販売機400、テレビ受信装置500であるが、これに拘ることもなく、台間機100に収まる装置であれば何れでもよい。
【0126】
また、本実施例では、遊技媒体貸出装置200において、千円札99によりメダル77を50枚貸し出しているが、これに拘ることもなく、各遊技店で決めた金額、枚数を用いてもよい。
【0127】
さらに、回転手段は赤外線センサ101などを用いて検知しているが、本発明の趣旨に沿い、同様の効果が得られるのであれば何れの手段を用いてもよい。
【0128】
また、遊技機1は、所定の遊技結果が表示された場合に遊技者に遊技価値を付与する遊技価値付与手段と、遊技開始指令信号に基づいて所定の役を内部当籤役として決定する内部当籤役決定手段と、内部当籤役に基づいて変動表示手段に入賞態様を表示させる停止制御手段と、演出表示手段に遊技に関連した演出態様を表示させる演出表示制御手段と、遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示される以前に、特定の遊技結果が表示される可能性があることを予告表示手段に予告態様を表示させる予告表示制御手段と、遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示される以前に、特定の遊技結果が表示されることを告知表示手段に告知態様を表示させる予告表示制御手段と、遊技結果表示手段の表示制御を行なう表示制御手段と、遊技結果表示手段又は変動表示手段の一部又は全部の可変表示を停止させる停止指令信号を出力する遊技者による操作が可能な位置に設けられた表示停止指令手段と、所定の単位遊技で内部当籤役決定手段が内部当籤役として決定した特定の役を次回の単位遊技にも内部当籤役として持ち越す内部当籤役持越手段と、内部当籤役決定手段が内部当籤役として決定した特定の役を蓄積して記憶する特定役蓄積手段と、特定役蓄積手段が蓄積して記憶している特定の役を内部当籤役とする蓄積特定役当籤手段とを少なくとも1つ以上備えていてもよい。
【0129】
ここで、上記の『遊技結果表示手段』は、まとめると変動表示手段、演出表示手段、告知表示手段等を含んで構成されている。それらが、別体の表示装置であってもよいし、単一の表示装置に設けられた所定の表示部(スプライト、深度の異なる3Dオブジェクト)でもよい。また、重なって表示されてもよい。さらには、1又は複数の音、1又は複数の光、1又は複数の色、1又は複数の画像、1又は複数の臭い等、1又は複数の感触(振動、圧力)のうちの何れかの、複数又は全部により遊技者に報知を行うようになっていてもよい。
【0130】
『遊技価値付与手段』は、遊技価値(コイン)を付与(払出)するプログラム等、有利状態発生手段を含み、賞媒体の払出、磁気カードへの記録、ゲームの得点加算も含む。
【0131】
『表示制御手段』は、まとめると停止制御手段、演出表示制御手段、告知表示制御手段等を含んで構成されている。単一の基板に設けられていても、別体の複数の基板に設けられてもよいし、停止制御手段は内部当籤役決定手段と同一の基板に設けられてもよい。(別体でもよい。)さらには、演出表示制御手段及び告知表示制御手段は、内部当籤役決定手段と別体の基板に設けられてもよい。(別体でもよい。)
【0132】
『変動表示手段』は、静止画像・動画像等を表示するものであり、リールやディスクによる移動表示、複数種類の図柄を可変表示または停止表示する1又は複数の図柄表示部から構成されている。例えばパチスロ機やビデオスロットの図柄、パチンコの特図、音図、判定図柄等を表示する。また、遊技結果として、特定の入賞態様を表示すれば何でもよい。
【0133】
『表示停止指令手段』は、演出表示手段、変動表示手段、告知表示手段等のうちの1つ、複数、全ての可変表示を停止させる信号を出力してもよいし、1つ又は複数の表示部に対応して1つ設けられていてもよい(表示部は、図柄表示部等)。或いは、1つの表示部に対応して複数設けられていてもよい(表示部は、図柄表示部等)。
【0134】
『有利状態発生手段』は、複数の遊技単位の間、継続して遊技者に有利な状態が続くものであれば何でもよい。例えば発生判定、継続判定、途中終了判定、発生、継続、終了等を行うプログラム等である。また、『内部当籤役決定手段』は、内部当籤役抽籤手段、内部当籤役持越手段、特定役蓄積手段、蓄積特定役当籤手段等から構成されている。
【0135】
尚、本実施の形態において、『遊技機』は、パチンコ、パチスロ機、ビデオスロット等を含む。『遊技結果』は、入賞態様、外れ態様、演出態様、告知態様等を含む。『特定の入賞態様』は、特定の図柄の表示(『3』、『7』等)や特定の図柄の組合せの表示(『777』『776』等)、複数の図柄のうちに特定の図柄が含まれている(単チェリー、2連チェリー等)等を含む。
【0136】
『外れ態様』は、変動表示手段に表示される入賞態様以外の態様、演出態様、告知態様等を含む。『所定の遊技結果』は、入賞態様等を含む。『演出態様』は、客待ち中、遊技中、遊技間、入賞(前、中、後)、有利状態(前、中、後)等を盛り上げる態様、または、それらの遊技情報(遊技案内)の報知態様、その他の態様等を含み、『大当り』、『ボーナス』、『外れ』、有利状態の継続数等の文字も含む。
【0137】
『予告態様』は、所定の内部当籤役または特定の内部当籤役が決定されている可能性があることを遊技者に対して予告する態様や外れを予告する態様、また、その演出態様を含む。『外れ?』、『ベル?』、『大当り当籤?』、『ボーナス当籤?』、『遊技手順ナビゲート機能当籤?』等の文字も含む。『告知態様』は、所定の内部当籤役または特定の内部当籤役が決定されていることを遊技者に対して告知する態様や、所定の内部当籤役または特定の内部当籤役が決定されていないことを遊技者に対して告知する態様、また、その演出態様を含む。『大当り確定』、『ボーナス確定』、『外れ確定』、『ベル確定』、『遊技手順ナビゲート機能当籤?』等の文字も含む。
【0138】
『態様』は、1又は複数の図柄(動/静止)画像、1又は複数のキャラクタ(動/静止)画像、1又は複数の背景(動/静止)画像、1又は複数の吹出し(動/静止)画像、1又は複数の文字、1図形、1又は複数の可動物の所定の動作等、1又は複数のランプの点灯、点滅等、1又は複数のスピーカの音等を含む。『遊技情報』は、遊技コンセプト(背景)、遊技のルール、操作説明、リーチ目、チャンス目、役・リプレイの説明、有利状態(BB,RB,SB等)の説明、有利状態(BB,RB等)、確率、所定時点(ボーナス、BB,RB、所定操作等)からの経過ゲーム数等を含む。
【0139】
『遊技開始指令手段』は、スタートレバー、スピンボタン等のスイッチ、遊技媒体投入、図柄始動口(ゲート)等を含む。『表示停止指令手段』は、ボタン、レバー、プログラム(計時手段)等を含む。『図柄表示手段』は、CRT,LCD、プラズマディスプレイ、7セグメント表示器、ドットマトリックス、ランプ、LED、蛍光灯、EL、電子ペーパ、フレキシブルLED、フレキシブル液晶、液晶プロジェクタ、リール、ディスク、可動物等を含む。それらが複数設けられたもの、それらが組合せられたもの等を含む。
【0140】
『内部当籤役』は、複数の役から内部当籤役決定手段により内部当籤役として決定された1または複数の役を含む。『入賞役』は、内部当籤役に対応する入賞態様が表示された役を含む。『遊技価値』は、賞媒体(コイン、メダル、遊技球)の払出し、遊技結果記憶媒体(磁気カード等への所定の書き込み、リプレイ、得点の加算、有利状態の発生等を含む。『遊技媒体(賞媒体)』は、コイン、メダル、遊技球、貨幣、紙幣、磁気カード等を含む。
【0141】
また、パチスロ等における役は、次のうちの1または複数を適用してもよい。外れ、所定枚数の賞媒体を払出す小役、内部当籤役決定手段が小役を内部当籤役と決定する確率を1単位遊技(1ゲーム)の間だけ高確率とするシングルボーナス、内部当籤役決定手段が小役を内部当籤役と決定する確率を複数単位遊技の間だけ高確率とするレギュラーボーナス、内部当籤役決定手段がレギュラーボーナスを内部当籤役に決定する確率を複数単位遊技の間だけ高確率とするビッグボーナス、内部当籤役決定手段が決定した内部当籤役に関する情報を遊技者による表示停止指令手段の操作より以前に報知する内部当籤役ナビゲート機能。停止パターン選択手段が選択した停止パターンに関する情報を遊技者による表示停止指令手段の操作より以前に報知する押順ナビゲート機能。遊技者にとって有利となる遊技手順を報知する遊技手順ナビゲート機能。
【0142】
例えば、上述の内部当籤役ナビゲート機能は、左リール、中リール、右リールに対応する左、中、右リール停止ボタンを停止操作する以前に報知されるリール停止パターン(例えば、最初に左リールを停止し、次に中リールを停止、最後に右リールを停止するパターン、同様に左リール停止→右リール停止→中リール停止のパターン、中リール停止→右リール停止→左リール停止のパターン、中リール停止→左リール停止→右リール停止のパターン、右リール停止→左リール停止→中リール停止のパターン、右リール停止→中リール停止→左リール停止のパターンの6種類等)にしたがって、左、中、右リール停止ボタンを停止操作することで変動表示手段に所定の入賞態様が得られるリール停止ナビゲート機能等を含む。リール停止ナビゲート機能は全てのリール(リール以外で図柄を可変表示する画像表示手段も含まれる)の停止順序をナビゲートしなくても、所定回目(例えば、最初、2番目、3番目等)に停止させるリールを遊技者に報知するようなナビゲート機能も含む。また、所定回目に停止させるリールに所定の図柄が表示されている状態でリールを停止させた場合に変動表示手段に所定の入賞態様が得られるものも含む。遊技者による表示停止指令手段からの停止指令信号の出力から最小移動(又は略最小変動)で図柄を停止させる機能や、遊技媒体の投入無しで1単位遊技の遊技を開始できるリプレイも含む。
【0143】
また、1回の単位遊技は、例えば次のようなもののうち何れかを適用してもよい。遊技開始指令手段からの遊技開始指令信号の出力から遊技結果の表示まで。スタートレバーの操作から変動表示手段(所定の表示手段)に遊技結果が表示されるまで。スタートレバーの操作から所定の表示手段に特定の表示(例えば、特定の文字情報、特定のキャラクタ、特定の画像)が表示されるまで。ベットボタンが遊技者により操作されたこと、またはメダル77が遊技者により投入されたこと、等により遊技開始指令信号を出力するように構成し、ベットボタンの操作またはメダル77の投入から変動表示手段に遊技結果が表示されるまで。ベットボタンが遊技者により操作されたこと、またはメダル77が遊技者により投入されたこと、等により遊技開始指令信号を出力するように構成し、ベットボタンの操作またはメダル77の投入から所定の表示手段に特定の表示が表示されるまで。遊技開始指令信号を出力する図柄始動手段が遊技媒体(例えば遊技球)の入賞または通過を検出してから変動表示手段(所定の表示手段)に遊技結果が表示されるまで。遊技開始指令信号を出力する図柄始動手段が遊技媒体の入賞または通過を検出してから所定の表示手段に特定の表示(例えば、特定の文字情報、特定のキャラクタ、特定の画像)が表示されるまで。また、複数単位遊技は、連続的または間欠的な複数回の単位遊技を適用してもよい。
【0144】
本実施形態においては、本発明をパチスロ遊技装置に適用した場合について説明したが、本発明を他の遊技機(例えば、パチンコ遊技装置、スロットマシン等)に適用することも可能である。
【0145】
以上、本発明の実施例を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。尚、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0146】
【図1】本実施形態に係る台間機および遊技機の外観を示す斜視図である。
【図2】台間機に設けられた4つの装置を表した図である
【図3】遊技媒体貸出装置の電気構成図である。
【図4】遊技情報表示機の電気構成図である。
【図5】自動販売機の電気構成図である。
【図6】テレビ受信装置の電気構成図である。
【図7】遊技機の電気的構成図である。
【図8】遊技媒体貸出装置における遊技媒体貸出処理ルーチンのフローチャートである。
【図9】遊技媒体貸出装置における回転処理ルーチンのフローチャートである。
【図10】遊技情報表示機の情報表示処理ルーチンのフローチャートである。
【図11】自動販売機の販売処理ルーチンのフローチャートである。
【図12】テレビ受信装置の視聴処理ルーチンのフローチャートである。
【図13】遊技機のメインルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
【0147】
1 遊技機
77 メダル
99 千円札
100 台間機
101 赤外線センサ
102 赤外線
103 回転筐体
200 遊技媒体貸出装置
300 遊技情報表示機
400 自動販売機
500 テレビ受信装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技媒体を用いて遊技を行うパチスロ機やパチンコ機等の遊技機に隣接して設置される遊技媒体貸出機などの台間機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、隣接配置された遊技機の間には、所謂サンドと呼ばれる台間機が設置されており、遊技機の遊技に使用される遊技媒体を遊技者に貸し出す役割を果たしている。
【0003】
特許文献1には、例えば左側のパチスロ機において大当りが発生した場合に、貸出ノズルの先端部分が右側のパチスロ機の方に移動されることにより、大当りの発生が報知されるとともに、大当りが発生したパチスロ機において貸出ノズルの先端部分が邪魔になることがなく、貸出ノズルを移動させる煩雑さが解消されるメダル貸出機が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2007−244431号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、台間機は遊技媒体を遊技者に貸し出す役割のみを果たしているが、台間機と遊技機とが隣り合っているという利便性を活用して、台間機が複数のサービスを遊技者に提供することが望まれている。
【0006】
本発明の目的は、複数のサービスを遊技者に提供することが可能な台間機を提供することである。
【課題を解決するための手段及び効果】
【0007】
本発明に係る台間機は、遊技媒体を用いて遊技を行うパチスロ機やパチンコ機等の遊技機に隣接して設置される遊技媒体貸出機などの台間機に関する。そして、本発明に係る台間機は、上記目的を達成するために以下のようないくつかの特徴を有している。即ち、本発明の台間機は以下の特徴を単独で、もしくは、適宜組み合わせて備えている。
【0008】
上記目的を達成するための本発明に係る台間機は、隣り合う2台の遊技機の間に配置された台間機であって、複数の面を有し、いずれかの面が前方を向くように回転可能な筐体と、前方を向くことが可能な面にそれぞれ設けられた装置と、を有していることを特徴とする。
【0009】
上記の構成によれば、回転可能な筐体の前方を向くことが可能な面に、装置がそれぞれ設けられているため、例えば、遊技媒体貸出装置と自動販売機とが、前方を向くことが可能な面にそれぞれ設けられている場合には、遊技者は、遊技媒体貸出装置から遊技媒体の貸し出しを受けることができるとともに、自動販売機からタバコや缶ジュース等を購入することができる。これにより、複数のサービスを遊技者に提供することができる。
【0010】
また、本発明に係る台間機において、装置の少なくとも1つが、遊技機の遊技に使用される遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出装置であってよい。上記の構成によれば、前方を向くことが可能な面にそれぞれ設けられた装置の少なくとも1つが、遊技機の遊技に使用される遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出装置であるため、遊技者は、遊技媒体貸出装置から遊技媒体の貸し出しを受けることができるとともに、他の面に設けられた他の装置によって他のサービスを受けることができる。
【0011】
また、本発明に係る台間機においては、所定の面が前方を向くように筐体を回転させる回転手段を更に有していてよい。上記の構成によれば、所定の面が前方を向くように筐体が回転されるため、遊技者が頻繁に利用する装置を前方に設けることによって、遊技者が筐体を回転させる煩わしさを解消することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の実施の形態を図1乃至図14に基づいて以下に説明する。
【0013】
図1は、本実施形態に係る台間機100および遊技機1の外観を示す斜視図である。ここで、遊技機1は、所謂『パチスロ機』であり、複数の図柄の変動表示を入賞ライン上に停止して表示される図柄に基づいて特定の入賞態様が成立するように、遊技者の操作の検知により変動表示を停止可能に構成されている。また、本実施の形態に係る台間機100は、少なくとも遊技機1の遊技に使用される遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出装置の役割を有する。尚、遊技機1は、コインやメダル、遊技球等の他、遊技者に付与された、若しくは付与される遊技価値の情報を記憶したカード等の遊技媒体を用いて遊技するものであるが、以下の説明においては、遊技媒体や遊技価値としてメダルを用いて説明する。
【0014】
(台間機100の機械構成:筐体)
台間機100は、回転筐体103及び停止筐体104で構成される。回転筐体103は、自身の重心を通り、地面に垂直な軸を中心軸として水平方向に回転可能になっている。さらに、回転筐体103は、上面と底面と4つの側面とを有し、4つの側面には、それぞれ遊技媒体貸出装置200、遊技情報表示機300、自動販売機400、テレビ受信装置500からなる4つの装置が個々に設けられている。また、4つの装置が設けられた個々の側面は、遊技者が回転筐体103を手動で回転させることにより、いずれかの面が遊技者側である前方を向くようになっている。これにより、遊技者は、例えば遊技媒体貸出装置200からメダルの貸し出しを受けることができるとともに、自動販売機400からタバコや缶ジュース等を購入することができる。これにより、複数のサービスを遊技者に提供することができる。
【0015】
さらに、回転筐体103の底面には、赤外線センサ101の受光素子が設けられており、対となる赤外線センサ101の発光素子は、遊技媒体貸出装置200が遊技者側である前方を向いた際に、受光素子の直下となるように、遊技機1が配置されたカウンタ上に地面に設けられている。また、赤外線センサ101の受光素子は、発光素子から放たれた赤外線102を受光した場合をON、受光していない場合をOFFとし、後述する遊技媒体貸出装置200のCPU222(図3参照)が、回転筐体103の回転有無を認識するようになっている。
【0016】
回転筐体103は、赤外線センサ101がOFFになった時点を起点とし、所定時間(例えば10分)経過後に赤外線センサ101がONになるまで自動で回転するようになっている。尚、テレビ受信装置500の電源がONの時は、回転しないようになっており、テレビ受信装置500の電源がOFFになった時点を起点として、所定時間(例えば10分)経過後に回転するようになっている。これにより、遊技者が頻繁に利用する遊技媒体貸出装置200が前方を向くように台間機100が回転されるため、遊技者が台間機100を回転させる煩わしさを解消することができる。さらに、テレビ受信装置500の電源がONの時、即ち、遊技者がテレビ放送を視聴している間は回転しないようになっているため、遊技者は快適にテレビ放送を視聴できる場合がある。
【0017】
一方、停止筐体104は、回転筐体103の底面に設けられており、回転筐体103と接する側と反対側はカウンタに接地されながら、回転筐体103を保持している。これにより、回転筐体103が回転した場合でも停止筐体104は停止したままとなり、回転筐体103を保持することができる。
【0018】
また、上記のように構成された台間機100は、図1に示すように、隣り合う2台の遊技機1の間に配置されており、台間機100と隣り合う遊技機1との間隔は、回転筐体103が回転可能である程度の間隔を保っている。そのため、台間機100を遊技者が回転させた場合でも、隣り合う遊技機1に接触することがない。
【0019】
(台間機100の機械構成:遊技媒体貸出装置200)
また、図1は、台間機100に設けられた4つの装置のうち、遊技媒体貸出装置200が前方を向いている状態である。遊技媒体貸出装置200には、紙幣吸入排出口201とメダル排出口202とが設けられている。紙幣吸入排出口201は、後述する紙幣吸入排出機構211(図3参照)に連絡されている。紙幣吸入排出機構211は、遊技者が千円札99を差し込んだ時に台間機100内に引き込む機能と、台間機100内から千円札99を排出して所定位置で停止及び保持する機能と、を有している。メダル排出口202は、遊技媒体貸出装置200の下方に設けられており、少なくともメダル77を50枚収容できるように形成されている。さらに、紙幣吸入排出口201から千円札99が挿入され、後述するCPU222(図3参照)により認識されると、メダル排出口202からメダル77が例えば50枚排出されるようになっている。これにより、遊技者は、遊技に使用するメダル77を自身がもつ千円札99を用いて借りることができる。
【0020】
次に、図2は、台間機100に設けられた4つの装置の遊技媒体貸出装置200、遊技情報表示機300、自動販売機400、テレビ受信装置500を示した図である。
【0021】
(台間機100の機械構成:遊技情報表示機300)
遊技情報表示機300は、液晶表示装置301を有しており、台間機100と隣り合う遊技機1におけるゲーム総数、後述するBB及びRBの回数などの遊技情報を表示している。これにより、遊技者は、興味のある遊技情報を液晶表示装置301から得ることができる場合がある。
【0022】
(台間機100の機械構成:自動販売機400)
自動販売機400は、コイン投入口403、イジェクトボタン404、コイン排出口405、商品ディスプレイ401、選択ボタン402、商品排出口406を有している。コイン投入口403は、タバコや缶ジュースなどの商品を購買するために100円などの硬貨を投入するところである。イジェクトボタン404は、購買者が押圧操作した時に、投入された硬貨をコイン排出口405に排出するためのものである。コイン排出口405は、お釣り若しくは、前述のイジェクトボタン404により硬貨が排出されるところであり、特定の硬貨以外がコイン投入口403から投入された場合もコイン排出口405から排出されるようになっている。選択ボタン402は、購買者の押圧操作により、購買者が購入する商品を選択するボタンであり、所定金額の硬貨がコイン投入口403から投入されないと、選択できないようになっている。商品ディスプレイ401は、タバコや缶ジュースなどの商品の見本を購買者に見せるところである。また、商品排出口406は、コイン投入口403から所定金額の硬貨が投入され、選択ボタン402の押圧操作により商品が選択された場合に、その選択された商品が台間機100内から排出されるところである。これにより、購買者は、自身がもつ所定金額の硬貨をコイン投入口403から投入し、選択ボタン402を押圧することによって、予め商品ディスプレイ401により選んだ商品を商品排出口406から得ることができる。また、お釣りがある場合や購入を止める際には、イジェクトボタン404を押圧することで、コイン排出口405から硬貨を回収することができる。
【0023】
(台間機100の機械構成:テレビ受信装置500)
テレビ受信装置500は、液晶表示装置501、スピーカ506、チャンネルボタン504、ボリュームボタン505、コイン投入口502、コイン排出口503を有している。液晶表示装置501は、テレビ放送の映像を表示する画面である。スピーカ506は、テレビ放送の音声を出力するものである。チャンネルボタン504は、視聴者の押圧操作により、テレビ放送の放送局を選択するボタンであり、プラス側のボタンを押圧すると放送局のチャンネル数が増え、マイナス側のボタンを押圧すると放送局のチャンネル数が減るようになっている。ボリュームボタン505は、視聴者の押圧操作により、テレビ放送の音量を変えるボタンであり、プラス側のボタンを押圧するとスピーカ506から出力される音量が大きくなり、マイナス側のボタンを押圧すると小さくなる。これにより、視聴者は、チャンネルボタン504を押圧することで所望の放送局を視聴することができ、ボリュームボタン505により所望の音量でテレビ放送を視聴できる場合がある。また、コイン投入口502は、テレビ放送を視聴するために所定金額(例えば100円)の硬貨を投入するところであり、所定金額以外の硬貨若しくは特定の硬貨以外はコイン排出口503から排出されるようになっている。尚、所定金額の硬貨を1回投入すると、所定時間(例えば30分)視聴することができ、所定時間を経過すると自動で電源が切れるようになっている。
【0024】
以上、4つの装置が台間機100に設けられていることにより、遊技者は、遊技媒体の貸出のみならず、遊技情報、自動販売機、テレビ放送などの複数のサービスを受けることができる。
【0025】
(台間機100の電気構成:遊技媒体貸出装置200)
図3は、遊技媒体貸出装置200の電気構成図である。遊技媒体貸出装置200は、遊技媒体貸出制御回路210により動作が制御されている。遊技媒体貸出制御回路210は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ221を主たる構成要素とし、これに各種の回路を加えて構成されている。
【0026】
マイクロコンピュータ221は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU222と、記憶手段であるROM224及びRAM223を有している。ROM224は、CPU222で実行する遊戯媒体貸出処理ルーチン及び回転筐体103の回転処理ルーチンなどの制御プログラムを格納している。
【0027】
RAM223は、上記制御プログラムをCPU222で実行するときの一時記憶手段として構成される。また、RAM223は、遊技媒体貸出装置200内に貯留されているメダル貯留総数を記憶する役割をもち、メダル排出口202から排出されたメダル消費総数も記憶する。さらに、RAM223には、紙幣吸入排出口201から挿入された千円札99の総枚数である紙幣吸入総数が記憶されている。
【0028】
上記のマイクロコンピュータ221からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、千円札99を紙幣吸入排出口201から吸入及び排出する紙幣吸入排出機構211と、メダル77を収納し、ホッパー駆動回路217の命令により所定枚数のメダル77をメダル排出口202に払い出す払出手段としてのホッパー(払出しのための駆動部を含む)212と、回転筐体103を回転させるモータ215と、がある。
【0029】
CPU222には、紙幣吸入排出機構211を駆動制御する紙幣吸入排出駆動部216、紙幣センサ回路226、ホッパー212を駆動制御する払出制御手段としてのホッパー駆動回路217、メダル検出部213の計数値(ホッパー212から払い出されたメダル77の枚数)が指定された枚数データに達した時、メダル払出完了を検知するための信号を発信する払出完了信号回路218、赤外線センサ101のON・OFF状態をCPU222が処理できる信号に変換する入力インターフェイス219、モータ215を駆動制御する駆動制御手段としてのモータ駆動回路220、テレビ受信装置500が有する後述するテレビ制御回路510(図6参照)のCPU522が接続されている。
【0030】
尚、紙幣センサ回路226は、紙幣吸入排出口201から挿入された紙幣が千円札99又は千円札99以外の紙幣かを検知し、個々に決められた信号を送信する紙幣センサ225に接続されており、また、紙幣センサ回路226は、紙幣センサ225からの信号をCPU222が処理できる信号に変換する役割を有する。
【0031】
紙幣吸入排出手段としてのCPU222は、紙幣センサ回路226からの信号を受信したか否かを判断し、受信した信号が、挿入された紙幣が千円札99の場合の信号の時に、紙幣吸入排出駆動部216を吸入する方に駆動制御する一方、千円札99以外の紙幣の場合の信号の時に幣吸入排出駆動部216を排出する方に駆動制御する。
【0032】
紙幣吸入総数データ更新手段としてのCPU222は、千円札99を単位回数吸入するごとに、RAM223に格納されている紙幣吸入総数データに1を加算してデータを更新する。
【0033】
払出制御手段としてのCPU222は、千円札99が紙幣吸入排出駆動部216により吸入された場合に、ホッパー212を制御して所定数(例えば50)のメダル77を払い出させる。
【0034】
メダル貯留総数データ更新手段としてのCPU222は、ホッパー212を制御して所定枚数(例えば50)のメダル77を払い出させるごとに、RAM223に格納されているメダル貯留総数データから所定数(例えば50)を減算してデータを更新する。
【0035】
また、メダル消費総数データ更新手段としてのCPU222は、メダル貯留総数データを更新した際に、メダル消費総数データに所定数(例えば50)を加算してデータを更新する。
【0036】
回転処理手段としてのCPU222は、赤外線センサ101がONからOFFに切り替わる信号を受信した時を起点として計時を開始する。但し、テレビ受信装置500が有するテレビ制御回路510のCPU522からテレビ受信装置500の電源をつけた際に発信するON信号を受信した時は計時を行わず、電源を切断した際に発信するOFF信号を受信した時に計時を開始するようになっている。さらに、計時時間が所定時間を経過するとCPU222は、モータ215に接続されたモータ駆動回路220を制御してモータ215を動作させ、回転筐体103を回転させる。また、回転を始めてから赤外線センサ101がOFFからONに切り替わる信号を受信すると、CPU222は、モータ駆動回路220を制御してモータ215の動作を止めるようになっている。
【0037】
(台間機100の電気構成:遊技情報表示機300)
図4は、遊技情報表示機300の電気構成図である。遊技情報表示機300は、遊技情報制御回路310により動作が制御されている。遊技情報制御回路310は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ313を主たる構成要素とし、これに各種の回路を加えて構成されている。
【0038】
マイクロコンピュータ313は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU314と、記憶手段であるROM316及びRAM315を有している。ROM316は、CPU314で実行する情報表示処理ルーチンなどの制御プログラムを格納している。また、RAM315は、上記制御プログラムをCPU314で実行するときの一時記憶手段として構成される。
【0039】
CPU314には、遊技機1から受信した遊技情報などを画像データに変換して、液晶表示装置301に出力する画像制御回路312が接続されている。また、CPU314は、外部集中端子板110を介して、隣り合う遊技機1から遊技情報のデータを受信している。
【0040】
画像制御手段としてのCPU314は、外部集中端子板110を介して隣り合う遊技機1から遊技情報のデータを隋時受信し、それに基づいた画像データを作成し、画像制御回路312に出力することで液晶表示装置301に遊技情報を表示させている。
【0041】
(台間機100の電気構成:自動販売機400)
図5は、自動販売機400の電気構成図である。自動販売機400は、遊技自動販売機制御回路410により動作が制御されている。自動販売機制御回路410は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ417を主たる構成要素とし、これに各種の回路を加えて構成されている。
【0042】
マイクロコンピュータ417は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU418と、記憶手段であるROM420及びRAM419を有している。ROM420は、CPU418で実行する販売処理ルーチンなどの制御プログラムを格納している。
【0043】
RAM419は、上記制御プログラムをCPU418で実行するときの一時記憶手段として構成される。また、RAM419は、自動販売機400内に貯留されている硬貨の総金額を記憶する役割を有する。
【0044】
上記のマイクロコンピュータ418からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、商品排出口406からタバコや缶ジュースなどの商品を排出する商品排出機構423、正規でない硬貨やお釣りなどの硬貨を排出するコイン排出機構422がある。
【0045】
CPU418には、コインセンサ411、イジェクトボタン404、選択ボタン402からの信号をCPU418が処理できる信号に変換する入力部415と、商品排出機構423を駆動制御する駆動制御手段としての商品排出駆動回路421と、コイン排出機構422を駆動制御する駆動制御手段としてのコイン排出駆動回路416と、が接続されている。
【0046】
尚、コインセンサ411は、コイン投入口403から投入された硬貨が、正規の硬貨か又は正規でない硬貨かを検知する。さらに、正規の硬貨のうち例えば100円玉、50円玉のように金額ごとに決められた信号と、正規でない硬貨の場合の信号と、を入力部415を介してCPU418に送信する役割を有する。
【0047】
コイン排出手段としてのCPU418は、コインセンサ411からの信号を受信したか否かを判断し、受信した信号が、投入された硬貨が正規でないものの場合の信号の時に、コイン排出駆動回路416を駆動制御して、投入された正規でない硬貨を排出する。さらに、受信した信号が、イジェクトボタン404の押圧操作により送信された信号の時に、コイン排出駆動回路416を駆動制御して、お釣りなどの硬貨を排出する。
【0048】
商品排出手段としてのCPU418は、コインセンサ411からの正規の硬貨のうち個々に決められた信号を受信し、所定金額の硬貨が投入されたと認識し、選択ボタン402の押圧操作により送信された信号を受信すると、商品排出駆動回路421を駆動制御して、押圧された選択ボタン402に応じた商品を排出させる。
【0049】
金額データ更新手段としてのCPU418は、選択ボタン402の押圧操作により送信された信号に応じた金額をRAM419に格納されている金額データに加算してデータ更新する。
【0050】
(台間機100の電気構成:テレビ受信装置500)
図6は、テレビ受信装置500の電気構成図である。テレビ受信装置500は、テレビ制御回路510により動作が制御されている。テレビ制御回路510は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ521を主たる構成要素とし、これに各種の回路を加えて構成されている。
【0051】
マイクロコンピュータ521は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU522と、記憶手段であるROM524及びRAM523を有している。ROM524は、CPU522で実行する視聴処理ルーチンなどの制御プログラムを格納している。
【0052】
RAM523は、上記制御プログラムをCPU522で実行するときの一時記憶手段として構成される。また、RAM523は、テレビ受信装置500内に貯留されている硬貨の総金額を記憶する役割を有する。
【0053】
上記のマイクロコンピュータ521からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、テレビ放送の映像を映し出す液晶表示装置501と、テレビ放送の音声を出力するスピーカ506と、がある。
【0054】
CPU522には、アンテナ511から受信したテレビ放送の電波からチャンネル512により選択された放送波を選択し、CPU522が処理できる信号に変換するチューナ517と、チャンネル512、ボリューム513、コインセンサ514からの信号をCPU522が処理できる信号に変換する入力部518と、液晶表示装置501にテレビ放送の映像データを出力させる映像制御部519と、スピーカ506にテレビ放送の音声データを出力させる音声制御部520と、コイン排出機構526を駆動制御する駆動制御手段としてのコイン排出駆動回路525と、遊技媒体貸出装置200が有する遊技媒体貸出制御回路210のCPU222と、が接続されている。
【0055】
尚、コインセンサ514は、コイン投入口502から投入された硬貨が、正規の硬貨か又は正規でない硬貨かを検知し、正規でない硬貨の信号と、正規でない硬貨の信号と、を入力部518を介してCPU522に送信する役割を有する。また、チャンネル512及びボリューム513が押圧されるごとに、個々に応じた信号が入力部518を介してCPU522に送信されるようになっている。
【0056】
映像出力手段としてのCPU522は、コインセンサ514から正規の硬貨である場合の信号を受信した際、チャンネル512の押圧操作により選択された放送波に応じた映像信号をチューナ517から受信し、映像制御部519に送信する。
【0057】
音声出力手段としてのCPU522は、コインセンサ514から正規の硬貨である場合の信号を受信した際、チャンネル512の押圧操作により選択された放送波に応じた音声信号をチューナ517から受信し、音声制御部520に送信する。また、ボリューム513の押圧操作により選択されたボリュームに基づいた信号を音声制御部520に送信する。
【0058】
電源制御手段としてのCPU522は、コインセンサ514から正規の硬貨である場合の信号を受信した時に図示しない電源部を制御してテレビ受信装置500の電源をONにする。また、その時を起点として、所定時間経過後に電源部を制御してテレビ受信装置500の電源をOFFにする。尚、電源をONにする時にはON信号を、電源をOFFにする時にはOFF信号を、遊技媒体貸出装置200が有する遊技媒体貸出制御回路210のCPU222に送信するようになっている。
【0059】
コイン排出手段としてのCPU522は、コインセンサ514からの信号を受信したか否かを判断し、受信した信号が、投入された硬貨が正規でないものである場合の信号の時に、コイン排出駆動回路525を駆動制御して、投入された正規でない硬貨を排出させる。
【0060】
また、金額データ更新手段としてのCPU522は、コインセンサ514から正規の硬貨である信号を受信した際に、RAM523に格納されている金額データに正規の硬貨に相当する所定金額を加算してデータ更新する。
【0061】
(遊技機1の機械構成)
上記のような機械構成を有する台間機100に隣接する遊技機1の機械構成を図1を用いて説明する。図1に示すように、遊技機1の全体を形成している筐体であるキャビネット2を有している。キャビネット2の正面には、液晶表示装置5が設置されている。液晶表示装置5は、後述する3個のリール3L・3C・3Rと同期する疑似リール4L・4C・4Rによる演出画像等を表示することが可能にされている。
【0062】
液晶表示装置5の下方には、斜め上方に開口したリール表示窓2aが形成されている。リール表示窓2aの奥には、変動表示手段としての3個のリール3L・3C・3Rが設けられている。3個のリール3L・3C・3Rは、それぞれその外周面に複数の図柄からなる図柄列が記されている。図柄列は、「00」〜「20」のコードナンバーが付された複数種類の図柄からなっている。具体的には、「赤7」、「青7」、「下チリ」、「ベル」、「スイカ」、「チェリー」、「Replay」及び「上チリ」の図柄からなっている。各リールは、定速回転(例えば80回転/分)で回転する。上記の図柄列中における「赤7」、「青7」は、特定の入賞態様を構成するものとして設定されている。ここで、特定の入賞態様とは、後述のBB(ビッグボーナス)やRB(レギュラーボーナス)のボーナスが成立する入賞態様を意味する。
【0063】
リール3L・3C・3Rの各図柄は、図1に示すように、キャビネット2の正面から縦方向に3つずつ、合計9つの図柄が視認できるようになっている。また、視認可能な9つの図柄の停止位置に対応して、5本の入賞ラインが設定されている。即ち、上下方向に3つ並ぶ図柄を水平に横切るトップライン8b、センターライン8c及びボトムライン8d、斜め方向に横切るクロスダウンライン8a、クロスアップライン8eが設けられている。これら各入賞ラインは、遊技者に視認可能に表示してもよいし、表示しなくてもよい。
【0064】
液晶表示装置5は、疑似リール4L・4C・4Rや図示しない演出画像等を表示する。疑似リール4L・4C・4Rは、リール3L・3C・3Rと同期するように表示され、リール3L・3C・3Rの外周面に記されている図柄列と同じ図柄列をスクロール表示・停止表示する。具体的には、疑似リール4L・4C・4Rは、リール3L・3C・3Rの回転開始と同時にスクロール表示を開始し、各リールの回転停止に伴ってスクロール表示を停止する。
【0065】
疑似リール4L・4C・4Rの各図柄は、リール表示窓2aのリール3L・3C・3Rと同様に、キャビネット2の正面から縦方向に3つずつ、合計9つの図柄が視認できるようになっている。また、視認可能な9つの図柄の停止位置に対応して、図示しない5本の入賞ラインが設定されている。即ち、リール表示窓2aにおけるトップライン8b、センターライン8c及びボトムライン8d、クロスダウンライン8a、クロスアップライン8eが設けられている。
【0066】
これらの入賞ラインは、後述の1−BETボタン11、最大BETボタン12を操作すること、或いはメダル投入口22にメダル77を投入することにより、1枚賭け時は1本(センターライン8cのみ)、2枚賭け時(1−BETボタン11を2回操作(押圧)又は、メダル77を2枚投入)は3本(センターライン8cに加え、トップライン8b、ボトムライン8d)、最大枚数(本実施例では3枚)賭け時は5本(2枚賭け時の3本に加え、クロスダウンライン8a、クロスアップライン8e)が有効化される。入賞ライン8a〜8eは、役の入賞の成否に関わる。具体的には、所定の役に対応する図柄組み合せを構成する図柄が何れかの有効化された入賞ラインに対応する所定の位置に並んで停止表示されることにより、所定の役の入賞が成立することとなる。以下の説明において、有効化された入賞ラインを有効ラインと言う場合がある。
【0067】
リール表示窓2aの左側には、払出枚数及びクレジット数を表示する表示部17が設けられている。表示部17は、7セグメント表示器からなり、最大4桁の数値が表示される。そして、左側2桁部分には、貯留されているメダル77の枚数(クレジット数)が表示され、右側2桁部分には、入賞成立時のメダル77の払出枚数が表示される。
【0068】
表示部17の右側には、メダル投入ランプ18、1−BETランプ9a、2−BETランプ9b及び最大BETランプ9cが設けられている。メダル投入ランプ18は、メダル77の投入が受け付け可能であるときに点滅する。1−BETランプ9a、2−BETランプ9b及び最大BETランプ9cは、一のゲーム(単位遊技)を行うために賭けられたメダル77の数(以下、BET数ともいう)に応じて点灯する。尚、一のゲームは、全てのリールが停止したとき、又は、メダル77の払い出しが行われる場合には、メダル77が払い出されたときに終了する。
【0069】
また、表示部17の左側には、遊技開始表示ランプ19及びリプレイランプ20が設けられている。遊技開始表示ランプ19は、入賞ライン8a〜8eの少なくとも1本が有効化されたときに点灯する。リプレイランプ20は、後述の「リプレイ」に入賞したときに点灯する。即ち、リプレイランプ20が点灯している場合は、メダル77を投入することなく、ゲームを開始できる。
【0070】
リール表示窓2a及び表示部17の下方には、水平面を有する台座部10が配置されている。台座部10の左側には、1−BETボタン11及び最大BETボタン12が設けられている。1−BETボタン11は、1回の押し操作により、クレジットされているメダル77のうちの1枚をゲームへの賭け枚数とし、2回の押し操作により、クレジットされているメダル77のうちの2枚をゲームへの賭け枚数とする。最大BETボタン12は、1回のゲームに賭けることが可能な最大枚数(本実施例では、3枚)をゲームへの賭け枚数とする。このBETボタン11・12を操作することで、上述の入賞ライン8a〜8eが有効化されるようになっている。
【0071】
また、台座部10の前面部の左寄りには、遊技者が遊技で獲得したメダル77のクレジット/払い出しを押し操作により切り替える貯留メダル精算ボタン14(以下、C/Pボタン14と言う)が設けられている。このC/Pボタン14の切り替えにより「払い出し」が選択された場合には、正面下部のメダル払出口15からメダル77が払い出され、払い出されたメダル77はメダル受部16に溜められる。一方、「クレジット」が選択された場合には、遊技機1が備えるメモリ(例えば、後述するRAM33等)にメダル数がクレジットとして記憶される。
【0072】
C/Pボタン14の右側には、遊技者の操作によりリール3L・3C・3Rを回転させるためのスタートレバー6が所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。台座部10の前面部中央には、3個のリール3L・3R・3Cの回転をそれぞれ停止させるための3個の停止ボタン7L・7C・7Rが設けられている。台座部10の右側には、メダル投入口22が設けられている。
【0073】
台座部10の下方には、メダル77を貯留するメダル受部16が配置されている。メダル受部16の略中央部には、メダル払出口15が配置されている。
【0074】
また、キャビネット2の上方の左右には、BGMデータ等の各種の音データを演出音に変換して出力するスピーカ21L・21Rが設けられている。スピーカ21L・21Rの間には、LEDランプ29が設けられており、遊技状態に応じた演出に伴い、点滅等するようになっている。
【0075】
(遊技機1の電気的構成:主制御回路71)
上記のように構成された遊技機1は、図7に示すように、主基板に設けられた主制御回路71と、副基板に設けられた副制御回路72とで動作が制御されている。主制御回路71は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ30を主たる構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイクロコンピュータ30は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行う払出手段としてのCPU31と、主基板側記憶手段であるROM32及びRAM33を有している。
【0076】
CPU31には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路34及び分周器35と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器36及びサンプリング回路37とが接続されている。乱数発生器36は、一定の数値範囲に属する乱数を発生する。サンプリング回路37は、スタートレバー6が操作された後の適宜のタイミングで1個の乱数をサンプリングする。そして、CPU31は、これらの乱数発生器36及びサンプリング回路37でサンプリングされた乱数及びROM32内に格納されている確率抽籤テーブルに基づいて、内部当籤役を決定するようになっている。
【0077】
尚、乱数サンプリングのための手段として、マイクロコンピュータ30内で、即ち、CPU31の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成してもよい。その場合、乱数発生器36及びサンプリング回路37は省略可能であり、或いは、乱数サンプリング動作のバックアップ用として残しておくことも可能である。
【0078】
上記のマイクロコンピュータ30からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、各種ランプ(BETランプ9a・9b・9c、リプレイランプ20、遊技開始表示ランプ19、メダル投入ランプ18)と、表示部17と、メダル77を収納し、払出手段としてのホッパー駆動回路41の命令により所定枚数のメダル77を払い出す上述の払出手段としてのホッパー(払出しのための駆動部を含む)40と、リール3L・3C・3Rを回転駆動するステッピングモータ49L・49C・49Rとがある。
【0079】
さらに、ステッピングモータ49L・49C・49Rを駆動制御するモータ駆動回路39、ホッパー40を駆動制御するホッパー駆動回路41、各種ランプを駆動制御するランプ駆動回路45、及び表示部17を駆動制御する表示部駆動回路48がI/Oポート38を介してCPU31の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれCPU31から出力される駆動指令等の制御信号を受けて、各アクチュエータの動作を制御する。
【0080】
また、主制御回路71は、制御指令を発生するために必要な入力信号を発生する入力信号発生手段に接続されている。主な入力信号発生手段としては、スタートスイッチ6S、1−BETスイッチ11S、最大BETスイッチ12S、C/Pスイッチ14S、投入メダルセンサ22S、リール停止信号回路46、リール位置検出回路47、払出手段としての払出完了信号回路51がある。これらもI/Oポート38を介してCPU31に接続されている。
【0081】
スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6の操作を検出する。1−BETスイッチ11Sは、1−BETボタン11の操作を検出する。最大BETスイッチ12Sは、最大BETボタン12の操作を検出する。C/Pスイッチ14Sは、C/Pボタン14の操作を検出する。投入メダルセンサ22Sは、メダル投入口22に投入されたメダルを検出する。リール停止信号回路46は、各停止ボタン7L・7C・7Rの操作に応じて停止信号及びモータ駆動回路39に始動信号を発生する。リール位置検出回路47は、リール回転センサからのパルス信号を受けて各リール3L・3C・3Rの位置を検出するための信号をCPU31へ供給する。払出完了信号回路51は、払出手段としてのメダル検出部40Sの計数値(ホッパー40から払出されたメダル77の枚数)が指定された枚数データに達した時、メダル払出完了を検知するための信号を発生する。
【0082】
また、主制御回路71のRAM33には、種々の情報が一時的に格納される。例えば、実行中の遊技状態や、投入されたメダル77の枚数、遊技データ等が格納される。一方、主制御回路71のROM32には、スタートレバー6を操作(スタート操作)する毎に行われる乱数サンプリングの判定に用いられる確率抽籤テーブルや停止ボタンの操作に応じてリールの停止態様を決定するための停止テーブル群等の各種のデータテーブルと、副制御回路72へ送信するための各種制御指令(コマンド)等が格納されている。また、ROM32には、後述の各処理ルーチンを実行するプログラム等が格納されている。さらに、ROM32には、図13のメインルーチン等の各種のプログラムが格納されている。メインルーチンは、上述の遊技実行手段を主制御回路71に機能させるようになっている。
【0083】
尚、CPU31は、外部集中端子板110を介して遊技情報表示機300と接続されており、遊技情報表示機300が有する遊技情報制御回路310のCPU314に遊技に関する遊技情報を随時送信するようになっている。
【0084】
(遊技機1の電気的構成:副制御回路72)
上記の主制御回路71は、副制御回路72にコマンドや情報等を一方向に出力可能に接続されている。副制御回路72は、主制御回路71からの制御指令(コマンド)に基づいて液晶表示装置5の表示制御、スピーカ21L・21Rからの音の出力制御、LEDランプ29の出力制御等の演出の動作制御を行うように構成されている。
【0085】
副制御回路72は、主制御回路71を構成する主基板とは別の副基板上に構成され、図示しないマイクロコンピュータ(以下『サブマイクロコンピュータ』という)を主たる構成要素とし、液晶表示装置5の表示制御手段としての画像制御回路、スピーカ21L・21Rから出力させる音声を制御する音源IC、及び増幅器としてのパワーアンプ、LEDランプ29を駆動するLED駆動回路を備えている。尚、副制御回路72は、クロックパルス発生回路、分周器、乱数発生器及びサンプリング回路を備えていないが、サブCPUの動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成されている。
【0086】
サブマイクロコンピュータは、サブCPUと、副基板側記憶手段としてのプログラムROMと、ワークRAMを有している。ワークRAMは、上記制御プログラムをサブCPUで実行するときの一時記憶手段として構成される。また、プログラムROMは、サブCPUで実行する処理ルーチン等の制御プログラムを格納している。
【0087】
(遊技状態)
以上のように構成された遊技機1は、『一般遊技状態』、『RT遊技状態』、『BB遊技状態』及び『RB遊技状態』からなる4種類の遊技状態を出現させる。これら「4種類」の各遊技状態は、基本的に、内部当籤する可能性のある役の種類、再遊技に内部当籤する確率及び入賞成立を実現することが可能なボーナスの種別、内部当籤と入賞成立との関係により区別される。
【0088】
『一般遊技状態』は、基本的に、所謂「出球率」(遊技に賭けられた単位遊技価値に対して遊技者に付与される遊技価値)の期待値が「1」よりも小さい遊技状態であり、他の遊技状態と比べて遊技者にとって最も不利な遊技状態である。
【0089】
『RT遊技状態』は、『一般遊技状態』よりもリプレイに内部当籤する確率が高い遊技状態である。『RT遊技状態』は、『一般遊技状態』において、RT(リプレイタイム)に内部当籤し、RTに入賞した場合に発生する。RTの入賞は、『一般遊技状態』において「ベル−リプレイ−リプレイ」が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。また、『RT遊技状態』は、『BB遊技状態』又は『RB遊技状態』の終了後に所定の確率で発生する。『RT遊技状態』は、単位ゲームが所定回数(例えば、100ゲーム)行われると終了する。しかしながら、『RT遊技状態』においてBB又はRBの入賞が成立した場合には、『RT遊技状態』は直ちに終了する。また、『RT遊技状態』において特定の小役(本実施の形態においてはチェリーの小役)の入賞が成立した場合には、所謂パンクとなり、『RT遊技状態』は直ちに終了する。リプレイタイム(RT)とは、遊技状態が『RT遊技状態』となっている期間を指す。
【0090】
『BB遊技状態』は、『一般遊技状態』又は『RT遊技状態』において、BB(ビッグボーナス)に内部当籤し、BBに入賞した場合に発生する。BBの入賞は、『一般遊技状態』又は『RT遊技状態』において「赤7−赤7−赤7」又は「青7−青7−青7」が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。『BB遊技状態』は、所定枚数(例えば、240枚)以上のメダルの払い出しが完了すれば終了する。
【0091】
『RB遊技状態』は、『一般遊技状態』又は『RT遊技状態』においてRB(レギュラーボーナス)に内部当籤し、RBに入賞した場合に発生する。RBの入賞は、『一般遊技状態』又は『RT遊技状態』において「赤7−赤7−青7」が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。『RB遊技状態』は、所定枚数(例えば、120枚)以上のメダルの払い出しが完了すれば終了する。
【0092】
(図柄組み合わせと払い出し枚数)
次に、遊技状態と入賞成立を示す図柄組み合わせとメダル77の払い出し枚数との関係を説明する。一般遊技状態及びRT遊技状態においては、『BB』、『RB』と『再遊技(リプレイ)』と『スイカの小役』と『ベルの小役』と『チェリーの小役』とに入賞する可能性がある。『BB』は、「青7−青7−青7」又は「赤7−赤7−赤7」が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。『RB』は、「赤7−赤7−青7」が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。このときのメダル77の払い出し枚数は「0枚」である。また、『再遊技(リプレイ)』は、「Replay−Replay−Replay」が並ぶことにより成立する。再遊技の入賞が成立すると、投入したメダルの枚数と同数のメダル77が自動投入されるので、遊技者はメダル77を消費することなく次回のゲームを行うことができる。また、スイカの小役、ベルの小役、チェリーの小役の場合、それぞれ6枚、10枚、6枚のメダル77が払い出される。
【0093】
また、一般遊技状態においては、『RT』に入賞する可能性がある。『RT』は、「ベル−リプレイ−リプレイ」が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。このときのメダル77の払い出し枚数は「0枚」である。『RT』の入賞が成立すると、遊技状態がRT遊技状態となり、以降の所定回数の遊技において、再遊技(リプレイ)に内部当籤する確率が高くなる。
【0094】
なお、一般遊技状態及びRT遊技状態において、BB、RBに内部当籤すると、その内部当籤役が持越役としてセットされ、以降のゲームに持ち越されるようになる。ここで、内部当籤役の持ち越しとは、次以降のゲームにおいてBB、RBに内部当籤しなくても、BB、RBに入賞できるようにすることである。具体的には、内部当籤役が『なし(ハズレ)』となった場合に、BB、RBに入賞できるようになっている。但し、同時に2以上の持越役がセットされることはない。
【0095】
BB遊技状態では、再遊技(リプレイ)、スイカの小役、ベルの小役、チェリーの小役に入賞する可能性がある。BB遊技状態では、『RT』、『BB』及び『RB』に入賞する場合はない。また、RB遊技状態においては、再遊技(リプレイ)、スイカの小役、ベルの小役、チェリーの小役に入賞する可能性がある。スイカの小役、ベルの小役、チェリーの小役の場合、それぞれ6枚、10枚、6枚のメダルが払い出される。また、RB遊技状態においては、『RT』、『BB』及び『RB』に入賞する場合はない。
【0096】
(遊技媒体貸出装置200の動作:遊技媒体貸出処理ルーチン)
図8は、遊技媒体貸出装置200における遊技媒体貸出処理ルーチンのフローチャートである。遊技媒体貸出処理ルーチンが実行されると、CPU222は、紙幣吸入排出口201から紙幣が挿入されたか否かを判定する(A1)。紙幣吸入排出口201から紙幣が挿入されていないと判定した場合は(A1,NO)、A1において紙幣が挿入されるまで待機する。一方、挿入されたと判定した場合は(A1,YES)、挿入された紙幣が千円札99か否かを判定する(A2)。A2において、挿入された紙幣が千円札99でないと判定した場合は(A2,NO)、挿入された紙幣を、紙幣吸入排出口201から排出する(A4)。一方、挿入された紙幣が千円札99であると判定した場合は(A2,YES)、所定数(例えば50)のメダル77をメダル排出口202から払い出すことによって、遊技者にメダル77を貸し出す(A3)。その後、A1に戻る。この様に、台間機100に設けられた遊技媒体貸出装置200は、遊技者に遊技機の遊技に使用される遊技媒体であるメダル77を貸し出すことができる。
【0097】
(遊技媒体貸出装置200の動作:回転処理ルーチン)
図9は、遊技媒体貸出装置200における回転処理ルーチンのフローチャートである。回転処理ルーチンが実行されると、CPU222は、赤外線センサ101がOFFであるか否かを判定する(B1)。赤外線センサ101がOFFではない、即ち赤外線センサ101がONであると判定した場合は(B1,NO)、赤外線センサ101がOFFになるまで待機する。一方、赤外線センサ101がOFFであると判定した場合は(B1,YES)、テレビ受信装置500の電源がOFFであるか否かを判定する(B2)。テレビ受信装置500の電源がOFFではない、即ちテレビ受信装置500の電源がONであると判定した場合は(B2,NO)、テレビ受信装置500の電源がOFFになるまで待機する。一方、テレビ受信装置500の電源がOFFであると判定した場合は(B2,YES)、計時を開始する(B3)。
【0098】
B3において、計時を開始した後、所定時間が経過したか否かを判定する(B4)。所定時間が経過していないと判定した場合は(B4,NO)、所定時間が経過するまで待機する。一方、所定時間が経過したと判定した場合は(B4,YES)、回転筐体103の回転を開始する(B5)。B5において回転筐体103の回転を開始した後、赤外線センサ101がONであるか否かの判定をする(B6)。赤外線センサ101がONではない、即ち赤外線センサ101がOFFであると判定した場合は(B6,NO)、赤外線センサ101がONとなるまで回転を続ける。一方、赤外線センサ101がONであると判定した場合は(B6,YES)、回転筐体103の回転を停止する(B7)。その後、B1に戻る。この様に、台間機100に設けられた遊技媒体貸出装置200は、遊技媒体貸出装置200以外の面が前方に向けられている場合は、所定時間経過後に回転筐体103の回転を始め、遊技者側である前方を向くようになる。従って、遊技者が遊技媒体貸出装置200を利用するたびに回転筐体103を回転させる煩わしさが解消される。さらに、テレビ受信装置500が前方に向いている場合でもテレビ受信装置500の電源がONの時は回転筐体103が回転することがないため、遊技者は快適にテレビ放送を見ることができる場合がある。
【0099】
(遊技情報表示機300の動作:情報表示処理ルーチン)
図10は、遊技情報表示機300の情報表示処理ルーチンのフローチャートである。情報表示処理ルーチンが実行されると、CPU314は、遊技機1から遊技情報データを受信したか否かを判定する(C1)。遊技情報データを受信していないと判定した場合は(C1,NO)、遊技機1から遊技情報データを受信するまで待機する。一方、遊技情報データを受信したと判定した場合は(C1,YES)、液晶表示装置301に遊技情報を更新して表示する(C2)。その後、C1に戻る。この様に、台間機100に設けられた遊技情報表示機300は、液晶表示装置301を通して遊技者にとって興味のある遊技情報を提供することができる。
【0100】
(自動販売機400の動作:販売処理ルーチン)
図11は、自動販売機400の販売処理ルーチンのフローチャートである。販売処理ルーチンが実行されると、CPU418は、コイン投入口403から硬貨が投入されたか否かを判定する(D1)。硬貨が投入されていないと判定すると(D1,NO)、硬貨が投入されるまで待機する。一方、硬貨が投入されたと判定した場合は(D1,YES)、投入された硬貨が正規の硬貨であるか否かを判定する(D2)。D2において、投入された硬貨が正規の硬貨でないと判定した場合は(D2,NO)、投入された硬貨をコイン排出口405から排出する(D4)。一方、D2において、投入された硬貨が正規の硬貨であると判定した場合は(D2,YES)、投入された硬貨が所定の金額か否かを判定する(D3)。
【0101】
D3において、投入された硬貨が所定の金額ではないと判定した場合は(D3,NO)、D1に戻る。一方、投入された硬貨が所定の金額であると判定した場合は(D3,YES)、選択ボタン402からの入力があったか否かの判定をする(D5)。D5において、選択ボタン402からの入力がないと判定した場合は(D5,NO)、選択ボタン402が押圧されるまで待機する。一方、選択ボタン402からの入力があったと判定した場合は(D5,YES)、押圧された選択ボタン402に応じた商品を排出する(D6)。その後、D1に戻る。この様に、台間機100に設けられた自動販売機400は、遊技者にたばこや缶ジュースなどの商品を提供することができる。
【0102】
(テレビ受信装置500の動作:視聴処理ルーチン)
図12は、テレビ受信装置500の視聴処理ルーチンのフローチャートである。視聴処理ルーチンが実行されると、CPU522は、コイン投入口502から硬貨が投入されたか否かの判定をする(E1)。硬貨が投入されていないと判定した場合は(E1,NO)、硬貨が投入されるまで待機する。一方、硬貨が投入されたと判定した場合は(E1,YES)、投入された硬貨が正規の硬貨であるか否かを判定する(E2)。E2において、投入された硬貨が正規の硬貨でないと判定した場合は(E2,NO)、投入された硬貨をコイン排出口503から排出する(E4)。一方、投入された硬貨が正規の硬貨であると判定した場合は(E2,YES)、ON信号を遊技媒体貸出装置200が所有するCPU222に送信する(E3)。
【0103】
E3において、ON信号を送信した後、テレビ放送を液晶表示装置501に表示させる(E5)。テレビ放送を表示させた後、所定時間が経過したか否かの判定をする(E6)。所定時間が経過していないと判定した場合は(E6,NO)、所定時間が経過するまで待機する。一方、所定時間が経過したと判定した場合は(E6,YES)、テレビ放送の表示を終了させる(E7)。E7において、テレビ放送の表示を終了させると、OFF信号を遊技媒体貸出装置200が所有するCPU222に送信する(E8)。その後、E1に戻る。この様に、台間機100に設けられたテレビ受信装置500は、遊技者にテレビ放送を提供することができる。
【0104】
(遊技機1の動作:メインルーチン)
次に、遊技機1の動作について図13を用いて説明する。
【0105】
先ず、電源が投入されると、遊技機1は、主制御回路71において図13のメインルーチン等のプログラムをCPU31が実行することにより遊技を行うと共に、副制御回路72において図示しないリセットルーチン等をそれぞれ独立して実行することにより液晶表示装置5の演出画像の表示等を実施可能な状態になる。
【0106】
具体的には、主制御回路71においてメインルーチン等が実行されると、図13に示すように、ゲーム開始時の初期化が行われた後(S1)、ゲーム終了時のRAM33の所定の記憶内容が消去される(S2)。
【0107】
次に、投入メダルセンサ22SやBETボタン11・12からの入力があるまで待機状態となる。そして、入力があると、メダル投入信号が副制御回路72に送信される(S3)。この後、スタートレバー6の操作によりスタートスイッチ6Sがオンされたか否かが判定される(S4)。スタートスイッチ6Sがオンされなければ(S4,NO)、S4が再実行され、スタートレバー6が操作されるまで待機される。一方、スタートスイッチ6Sがオンされると(S4,YES)、リール回転処理に実行が移行される(S5)。次に、リール回転処理に実行が移行されると、続いて抽籤用の乱数が抽出される(S6)。そして、遊技状態監視処理が実行されることによって、今回のゲームにおけるBB遊技状態・RB遊技状態等のボーナス遊技状態、一般遊技状態及びリプレイタイム(RT)遊技状態等の遊技状態が確認及びセットされる(S7)。即ち、今回のゲームの遊技状態がBB遊技状態・RB遊技状態等のボーナス遊技状態、一般遊技状態及びリプレイタイム(RT)遊技状態の何れかにセットされる。
【0108】
今回のゲームの遊技状態が確認されると(S7)、図示しない確率抽籤テーブルに基づく確率抽籤処理において遊技状態に対応した内部当籤役が抽籤され(S8)、選択された内部当籤役の情報が副制御回路72に格納される。尚、本実施形態においては、小役、ボーナスの同時抽籤が可能であり、RT遊技状態においては、リプレイ役の当籤確率が増大した値に設定される。
【0109】
内部当籤役が決定されると、停止テーブル群選択処理が実行される(S9)。そして、リール回転停止処理が実行され、何れかの停止ボタン7L・7C・7Rが操作されたタイミングで滑りコマ数が決定された後、滑りコマ数分、リールが回転されてから停止される(S10)。
【0110】
この後、入賞判定(入賞検索)によりリール3L・3C・3Rの図柄の停止態様に基づいて入賞役(入賞が成立した役)が識別される(S11)。この入賞判定に基づく入賞信号は、CPU31により、ゲーム総数の遊技情報として、外部集中端子板110を介して遊技情報表示機300が有する遊技情報制御回路310のCPU314に随時送信されている。尚、本実施形態においては、ボーナスフラグの繰り越しはあるが、小役フラグの繰り越し及びボーナスフラグのストックは無いものとする。
【0111】
そして、遊技状態に応じてメダルのクレジット又は払出しが行われる(S12)。尚、ボーナス入賞時に払い出しは無く、小役入賞時だけ払い出しが行われる。
【0112】
次に、現在の遊技状態がBB遊技状態又はRB遊技状態等のボーナス遊技状態であるか否かが判定される(S13)。遊技状態がBB遊技状態又はRB遊技状態等のボーナス遊技状態でない場合には(S13,NO)、『赤7-赤7-赤7』、『青7-青7-青7』等のボーナスに入賞したか否かが判定される(S14)。ボーナスに入賞していれば(S14,YES)、ボーナス開始信号が副制御回路72に出力され(S15)、S2が再実行される。ここで、このボーナス開始信号は、CPU31により、ボーナス回数の遊技情報として、遊技情報表示機300が有する遊技情報制御回路310のCPU314に随時送信されている。なお、S2が再実行された場合、次ゲーム時の遊技状態監視処理の実行時においてボーナス遊技状態にセットされることになる(S7参照)。
【0113】
一方、ボーナスに入賞していなければ(S14,NO)、RT回数が『0』になる又はチェリーに入賞する等してRTが終了したか否かが判定される(S16)。RTが終了していなければ(S16,NO)、RAM33に記憶されているRT回数が減算されてS2が再実行される。一方、RTが終了していれば(S16,YES)、RT終了信号が副制御回路72に出力され(S17)、S2が再実行される。なお、再実行された場合、次ゲーム時の遊技状態監視処理の実行時において一般遊技状態にセットされることになる(S7参照)。
【0114】
一方、S13において、遊技状態がBB遊技状態又はRB遊技状態等のボーナス遊技状態であると判定された場合には(S13,YES)、ボーナスの『払出枚数のチェック処理』が行われる(S18)。尚、ボーナスの『払出枚数のチェック処理』で所定の払出枚数に達するとボーナス遊技状態は終了となる。
【0115】
この後、ボーナスの終了時であるか否かが判定され(S19)、ボーナスの終了時でないと判定された場合には(S19,NO)、S2が再実行される。一方、ボーナスの終了時であると判定された場合には(S19,YES)、RTが開始されたか否かが判定される(S20)。RTが開始されていない場合は(S20,NO)、ボーナス終了信号が副制御回路72に出力され(S22)、S2が再実行される。なお、再実行された場合、次ゲーム時の遊技状態監視処理の実行時において一般遊技状態にセットされることになる(S7参照)。一方、RTが開始された場合は(S20,YES)、RT開始信号が副制御回路72に出力され(S21)、S2が再実行される。尚、ボーナスの種類に応じて所定のRT回数が設定されることになる。また、S2が再実行された場合、次ゲーム時の遊技状態監視処理の実行時においてRT遊技状態にセットされることになる(S7参照)。
【0116】
(本発明の実施の形態の概要)
以上のように、本実施の形態の台間機100は、隣り合う2台の遊技機1の間に配置された台間機100であって、複数の面を有し、いずれかの面が前方を向くように回転可能な筐体(回転筐体103)と、前方を向くことが可能な面にそれぞれ設けられた装置(遊技媒体貸出装置200、遊技情報表示機300、自動販売機400、テレビ受信装置500)と、を有している構成にされている。
【0117】
上記の構成によれば、回転可能な筐体の前方を向くことが可能な面に、装置がそれぞれ設けられているから、例えば、遊技媒体貸出装置200と自動販売機400とが、前方を向くことが可能な面にそれぞれ設けられている場合には、遊技者は、遊技媒体貸出装置200から遊技媒体の貸し出しを受けることができるとともに、自動販売機400からタバコや缶ジュース等を購入することができる。これにより、複数のサービスを遊技者に提供することができる。
【0118】
また、本実施の形態の台間機100において、装置の少なくとも1つが、遊技機1の遊技に使用される遊技媒体(メダル77)を貸し出す遊技媒体貸出装置200である構成にされている。
【0119】
上記の構成によれば、前方を向くことが可能な面にそれぞれ設けられた装置の少なくとも1つが、遊技機の遊技に使用されるメダル77を貸し出す遊技媒体貸出装置200であるから、遊技者は、遊技媒体貸出装置200からメダル77の貸し出しを受けることができるとともに、他の面に設けられた他の装置によって他のサービスを受けることができる。
【0120】
また、本実施の形態の台間機100においては、所定の面が前方を向くように筐体を回転させる回転手段(赤外線センサ101、モータ215、モータ駆動回路220)を更に有している構成にされている。
【0121】
上記の構成によれば、遊技媒体貸出装置200が前方を向くように筐体が回転されるから、遊技者が頻繁に利用する遊技媒体貸出装置200を前方に設けることによって、遊技者が筐体を回転させる煩わしさを解消することができる。
【0122】
(本実施形態の変形例)
以上、本発明を好適な実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、台間機100は、以下の構成を上述の実施の形態における構成に加えて、或いは重複、置き換えて備えていてもよい。
【0123】
例えば、本実施の形態の台間機100は、前方を向くことが可能な面は4面であるが、これに拘ることも無く、5面、6面など多面的であってもよい。
【0124】
また、回転筐体は、自身の重心を通り、地面と垂直な軸を中心軸として水平方向に回転可能になっているが、地面と水平な軸を中心軸として垂直方向に回転可能になっていてもよい。
【0125】
また、本実施形態の装置は、遊技媒体貸出装置200、遊技情報表示機300、自動販売機400、テレビ受信装置500であるが、これに拘ることもなく、台間機100に収まる装置であれば何れでもよい。
【0126】
また、本実施例では、遊技媒体貸出装置200において、千円札99によりメダル77を50枚貸し出しているが、これに拘ることもなく、各遊技店で決めた金額、枚数を用いてもよい。
【0127】
さらに、回転手段は赤外線センサ101などを用いて検知しているが、本発明の趣旨に沿い、同様の効果が得られるのであれば何れの手段を用いてもよい。
【0128】
また、遊技機1は、所定の遊技結果が表示された場合に遊技者に遊技価値を付与する遊技価値付与手段と、遊技開始指令信号に基づいて所定の役を内部当籤役として決定する内部当籤役決定手段と、内部当籤役に基づいて変動表示手段に入賞態様を表示させる停止制御手段と、演出表示手段に遊技に関連した演出態様を表示させる演出表示制御手段と、遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示される以前に、特定の遊技結果が表示される可能性があることを予告表示手段に予告態様を表示させる予告表示制御手段と、遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示される以前に、特定の遊技結果が表示されることを告知表示手段に告知態様を表示させる予告表示制御手段と、遊技結果表示手段の表示制御を行なう表示制御手段と、遊技結果表示手段又は変動表示手段の一部又は全部の可変表示を停止させる停止指令信号を出力する遊技者による操作が可能な位置に設けられた表示停止指令手段と、所定の単位遊技で内部当籤役決定手段が内部当籤役として決定した特定の役を次回の単位遊技にも内部当籤役として持ち越す内部当籤役持越手段と、内部当籤役決定手段が内部当籤役として決定した特定の役を蓄積して記憶する特定役蓄積手段と、特定役蓄積手段が蓄積して記憶している特定の役を内部当籤役とする蓄積特定役当籤手段とを少なくとも1つ以上備えていてもよい。
【0129】
ここで、上記の『遊技結果表示手段』は、まとめると変動表示手段、演出表示手段、告知表示手段等を含んで構成されている。それらが、別体の表示装置であってもよいし、単一の表示装置に設けられた所定の表示部(スプライト、深度の異なる3Dオブジェクト)でもよい。また、重なって表示されてもよい。さらには、1又は複数の音、1又は複数の光、1又は複数の色、1又は複数の画像、1又は複数の臭い等、1又は複数の感触(振動、圧力)のうちの何れかの、複数又は全部により遊技者に報知を行うようになっていてもよい。
【0130】
『遊技価値付与手段』は、遊技価値(コイン)を付与(払出)するプログラム等、有利状態発生手段を含み、賞媒体の払出、磁気カードへの記録、ゲームの得点加算も含む。
【0131】
『表示制御手段』は、まとめると停止制御手段、演出表示制御手段、告知表示制御手段等を含んで構成されている。単一の基板に設けられていても、別体の複数の基板に設けられてもよいし、停止制御手段は内部当籤役決定手段と同一の基板に設けられてもよい。(別体でもよい。)さらには、演出表示制御手段及び告知表示制御手段は、内部当籤役決定手段と別体の基板に設けられてもよい。(別体でもよい。)
【0132】
『変動表示手段』は、静止画像・動画像等を表示するものであり、リールやディスクによる移動表示、複数種類の図柄を可変表示または停止表示する1又は複数の図柄表示部から構成されている。例えばパチスロ機やビデオスロットの図柄、パチンコの特図、音図、判定図柄等を表示する。また、遊技結果として、特定の入賞態様を表示すれば何でもよい。
【0133】
『表示停止指令手段』は、演出表示手段、変動表示手段、告知表示手段等のうちの1つ、複数、全ての可変表示を停止させる信号を出力してもよいし、1つ又は複数の表示部に対応して1つ設けられていてもよい(表示部は、図柄表示部等)。或いは、1つの表示部に対応して複数設けられていてもよい(表示部は、図柄表示部等)。
【0134】
『有利状態発生手段』は、複数の遊技単位の間、継続して遊技者に有利な状態が続くものであれば何でもよい。例えば発生判定、継続判定、途中終了判定、発生、継続、終了等を行うプログラム等である。また、『内部当籤役決定手段』は、内部当籤役抽籤手段、内部当籤役持越手段、特定役蓄積手段、蓄積特定役当籤手段等から構成されている。
【0135】
尚、本実施の形態において、『遊技機』は、パチンコ、パチスロ機、ビデオスロット等を含む。『遊技結果』は、入賞態様、外れ態様、演出態様、告知態様等を含む。『特定の入賞態様』は、特定の図柄の表示(『3』、『7』等)や特定の図柄の組合せの表示(『777』『776』等)、複数の図柄のうちに特定の図柄が含まれている(単チェリー、2連チェリー等)等を含む。
【0136】
『外れ態様』は、変動表示手段に表示される入賞態様以外の態様、演出態様、告知態様等を含む。『所定の遊技結果』は、入賞態様等を含む。『演出態様』は、客待ち中、遊技中、遊技間、入賞(前、中、後)、有利状態(前、中、後)等を盛り上げる態様、または、それらの遊技情報(遊技案内)の報知態様、その他の態様等を含み、『大当り』、『ボーナス』、『外れ』、有利状態の継続数等の文字も含む。
【0137】
『予告態様』は、所定の内部当籤役または特定の内部当籤役が決定されている可能性があることを遊技者に対して予告する態様や外れを予告する態様、また、その演出態様を含む。『外れ?』、『ベル?』、『大当り当籤?』、『ボーナス当籤?』、『遊技手順ナビゲート機能当籤?』等の文字も含む。『告知態様』は、所定の内部当籤役または特定の内部当籤役が決定されていることを遊技者に対して告知する態様や、所定の内部当籤役または特定の内部当籤役が決定されていないことを遊技者に対して告知する態様、また、その演出態様を含む。『大当り確定』、『ボーナス確定』、『外れ確定』、『ベル確定』、『遊技手順ナビゲート機能当籤?』等の文字も含む。
【0138】
『態様』は、1又は複数の図柄(動/静止)画像、1又は複数のキャラクタ(動/静止)画像、1又は複数の背景(動/静止)画像、1又は複数の吹出し(動/静止)画像、1又は複数の文字、1図形、1又は複数の可動物の所定の動作等、1又は複数のランプの点灯、点滅等、1又は複数のスピーカの音等を含む。『遊技情報』は、遊技コンセプト(背景)、遊技のルール、操作説明、リーチ目、チャンス目、役・リプレイの説明、有利状態(BB,RB,SB等)の説明、有利状態(BB,RB等)、確率、所定時点(ボーナス、BB,RB、所定操作等)からの経過ゲーム数等を含む。
【0139】
『遊技開始指令手段』は、スタートレバー、スピンボタン等のスイッチ、遊技媒体投入、図柄始動口(ゲート)等を含む。『表示停止指令手段』は、ボタン、レバー、プログラム(計時手段)等を含む。『図柄表示手段』は、CRT,LCD、プラズマディスプレイ、7セグメント表示器、ドットマトリックス、ランプ、LED、蛍光灯、EL、電子ペーパ、フレキシブルLED、フレキシブル液晶、液晶プロジェクタ、リール、ディスク、可動物等を含む。それらが複数設けられたもの、それらが組合せられたもの等を含む。
【0140】
『内部当籤役』は、複数の役から内部当籤役決定手段により内部当籤役として決定された1または複数の役を含む。『入賞役』は、内部当籤役に対応する入賞態様が表示された役を含む。『遊技価値』は、賞媒体(コイン、メダル、遊技球)の払出し、遊技結果記憶媒体(磁気カード等への所定の書き込み、リプレイ、得点の加算、有利状態の発生等を含む。『遊技媒体(賞媒体)』は、コイン、メダル、遊技球、貨幣、紙幣、磁気カード等を含む。
【0141】
また、パチスロ等における役は、次のうちの1または複数を適用してもよい。外れ、所定枚数の賞媒体を払出す小役、内部当籤役決定手段が小役を内部当籤役と決定する確率を1単位遊技(1ゲーム)の間だけ高確率とするシングルボーナス、内部当籤役決定手段が小役を内部当籤役と決定する確率を複数単位遊技の間だけ高確率とするレギュラーボーナス、内部当籤役決定手段がレギュラーボーナスを内部当籤役に決定する確率を複数単位遊技の間だけ高確率とするビッグボーナス、内部当籤役決定手段が決定した内部当籤役に関する情報を遊技者による表示停止指令手段の操作より以前に報知する内部当籤役ナビゲート機能。停止パターン選択手段が選択した停止パターンに関する情報を遊技者による表示停止指令手段の操作より以前に報知する押順ナビゲート機能。遊技者にとって有利となる遊技手順を報知する遊技手順ナビゲート機能。
【0142】
例えば、上述の内部当籤役ナビゲート機能は、左リール、中リール、右リールに対応する左、中、右リール停止ボタンを停止操作する以前に報知されるリール停止パターン(例えば、最初に左リールを停止し、次に中リールを停止、最後に右リールを停止するパターン、同様に左リール停止→右リール停止→中リール停止のパターン、中リール停止→右リール停止→左リール停止のパターン、中リール停止→左リール停止→右リール停止のパターン、右リール停止→左リール停止→中リール停止のパターン、右リール停止→中リール停止→左リール停止のパターンの6種類等)にしたがって、左、中、右リール停止ボタンを停止操作することで変動表示手段に所定の入賞態様が得られるリール停止ナビゲート機能等を含む。リール停止ナビゲート機能は全てのリール(リール以外で図柄を可変表示する画像表示手段も含まれる)の停止順序をナビゲートしなくても、所定回目(例えば、最初、2番目、3番目等)に停止させるリールを遊技者に報知するようなナビゲート機能も含む。また、所定回目に停止させるリールに所定の図柄が表示されている状態でリールを停止させた場合に変動表示手段に所定の入賞態様が得られるものも含む。遊技者による表示停止指令手段からの停止指令信号の出力から最小移動(又は略最小変動)で図柄を停止させる機能や、遊技媒体の投入無しで1単位遊技の遊技を開始できるリプレイも含む。
【0143】
また、1回の単位遊技は、例えば次のようなもののうち何れかを適用してもよい。遊技開始指令手段からの遊技開始指令信号の出力から遊技結果の表示まで。スタートレバーの操作から変動表示手段(所定の表示手段)に遊技結果が表示されるまで。スタートレバーの操作から所定の表示手段に特定の表示(例えば、特定の文字情報、特定のキャラクタ、特定の画像)が表示されるまで。ベットボタンが遊技者により操作されたこと、またはメダル77が遊技者により投入されたこと、等により遊技開始指令信号を出力するように構成し、ベットボタンの操作またはメダル77の投入から変動表示手段に遊技結果が表示されるまで。ベットボタンが遊技者により操作されたこと、またはメダル77が遊技者により投入されたこと、等により遊技開始指令信号を出力するように構成し、ベットボタンの操作またはメダル77の投入から所定の表示手段に特定の表示が表示されるまで。遊技開始指令信号を出力する図柄始動手段が遊技媒体(例えば遊技球)の入賞または通過を検出してから変動表示手段(所定の表示手段)に遊技結果が表示されるまで。遊技開始指令信号を出力する図柄始動手段が遊技媒体の入賞または通過を検出してから所定の表示手段に特定の表示(例えば、特定の文字情報、特定のキャラクタ、特定の画像)が表示されるまで。また、複数単位遊技は、連続的または間欠的な複数回の単位遊技を適用してもよい。
【0144】
本実施形態においては、本発明をパチスロ遊技装置に適用した場合について説明したが、本発明を他の遊技機(例えば、パチンコ遊技装置、スロットマシン等)に適用することも可能である。
【0145】
以上、本発明の実施例を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。尚、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0146】
【図1】本実施形態に係る台間機および遊技機の外観を示す斜視図である。
【図2】台間機に設けられた4つの装置を表した図である
【図3】遊技媒体貸出装置の電気構成図である。
【図4】遊技情報表示機の電気構成図である。
【図5】自動販売機の電気構成図である。
【図6】テレビ受信装置の電気構成図である。
【図7】遊技機の電気的構成図である。
【図8】遊技媒体貸出装置における遊技媒体貸出処理ルーチンのフローチャートである。
【図9】遊技媒体貸出装置における回転処理ルーチンのフローチャートである。
【図10】遊技情報表示機の情報表示処理ルーチンのフローチャートである。
【図11】自動販売機の販売処理ルーチンのフローチャートである。
【図12】テレビ受信装置の視聴処理ルーチンのフローチャートである。
【図13】遊技機のメインルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
【0147】
1 遊技機
77 メダル
99 千円札
100 台間機
101 赤外線センサ
102 赤外線
103 回転筐体
200 遊技媒体貸出装置
300 遊技情報表示機
400 自動販売機
500 テレビ受信装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
隣り合う2台の遊技機の間に配置された台間機であって、
複数の面を有し、いずれかの面が前方を向くように回転可能な筐体と、
前記前方を向くことが可能な面にそれぞれ設けられた装置と、
を有していることを特徴とする台間機。
【請求項2】
前記装置の少なくとも1つが、前記遊技機の遊技に使用される遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出装置であることを特徴とする請求項1に記載の台間機。
【請求項3】
所定の面が前記前方を向くように前記筐体を回転させる回転手段を更に有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の台間機。
【請求項1】
隣り合う2台の遊技機の間に配置された台間機であって、
複数の面を有し、いずれかの面が前方を向くように回転可能な筐体と、
前記前方を向くことが可能な面にそれぞれ設けられた装置と、
を有していることを特徴とする台間機。
【請求項2】
前記装置の少なくとも1つが、前記遊技機の遊技に使用される遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出装置であることを特徴とする請求項1に記載の台間機。
【請求項3】
所定の面が前記前方を向くように前記筐体を回転させる回転手段を更に有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の台間機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2009−183396(P2009−183396A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−25041(P2008−25041)
【出願日】平成20年2月5日(2008.2.5)
【出願人】(598098526)アルゼ株式会社 (7,628)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年2月5日(2008.2.5)
【出願人】(598098526)アルゼ株式会社 (7,628)
【Fターム(参考)】
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