説明

吊り荷重演算装置および過負荷防止装置

【課題】過負荷防止装置を精度よく作動させる。
【解決手段】回動可能なブーム4を支持する支持部材5に作用するブーム支持力TBを検出する支持力検出手段31と、ブーム4の後方への回動を制限するバックストップ20からブーム4に作用するバックストップ反力FSを検出する反力検出手段33と、支持力検出手段31および反力検出手段33の検出結果TB,FSを用いて、ブーム4から吊り下げられる吊り荷の吊り荷重Wを演算する荷重演算手段52と、演算された吊り荷重Wに基づき過負荷を判定する過負荷判定手段51と、過負荷判定手段51による判定結果に応じた信号を出力する出力手段54とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クレーンに負荷される吊り荷重を演算する吊り荷重演算装置および過負荷防止装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、クレーンには、ブームに作用する負荷を制限するために過負荷防止装置が搭載される(例えば特許文献1参照)。特許文献1記載の装置では、ロープ張力検出器により起伏ロープの張力を検出し、この検出値により吊り荷重を演算する。そして、この吊り荷重がその作業半径の下での定格荷重を超えないようにクレーンの動作を制限する。ブームの背後にはバックストップが設けられ、ブームの後方への仰動はバックストップにより制限される。
【0003】
【特許文献1】特開平11−222385号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した装置では、ブームが後方に仰動し、ブーム角度が所定値以上になるとバックストップからブームに反力が作用する。しかしながら、上記特許文献1記載の装置では、このバックストップ反力を考慮しないで、起伏ロープ張力により吊り荷重を算出しているので、吊り荷重を精度よく算出することができず、過負荷防止装置によりブームに作用する負荷を精度よく制限できない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による吊り荷重演算装置は、回動可能なブームを支持する支持部材に作用するブーム支持力を検出する支持力検出手段と、ブームの後方への回動を制限するバックストップからブームに作用するバックストップ反力を検出する反力検出手段と、支持力検出手段および反力検出手段の検出結果を用いて、ブームから吊り下げられる吊り荷の吊り荷重を演算する荷重演算手段とを備えることを特徴とする。
ブームの回動姿勢を検出する姿勢検出手段と、ブーム支持力によってブームに作用するモーメントのモーメントアーム長さ、およびバックストップ反力によってブームに作用するモーメントのモーメントアーム長さと、ブームの回動姿勢との対応関係を記憶する記憶手段とを備え、姿勢検出手段と記憶手段とにより各モーメントアーム長さを算出し、算出したモーメントアーム長さと支持力検出手段および反力検出手段の検出結果を用いたモーメントの釣り合い式により吊り荷重を演算することが好ましい。
本発明による過負荷防止装置は、上述の吊り荷重演算装置と、吊り荷重演算装置により演算された吊り荷重に基づき過負荷を判定する過負荷判定手段と、過負荷判定手段による判定結果に応じた信号を出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、バックストップ反力の検出値を用いて吊り荷重を演算するので、バックストップ反力が発生する作業姿勢において吊り荷重を精度よく算出できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、図1〜4を参照して本発明によるクレーンの過負荷防止装置の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る過負荷防止装置が搭載されるクレーンの側面図である。下部走行体1の上部には旋回輪2を介して上部旋回体3が旋回自在に取り付けられ、上部旋回体3の前部にはブーム4が起伏可能に軸支されている。ブーム4の背面には、ブーム4の後方への回動を制限するバックストップ20が取り付けられている。
【0008】
ブーム4の上端には、ペンダントロープ5の一端が連結され、ペンダントロープ5の他端はブライドル7に連結されている。上部旋回体3の後部にはAフレーム8が立設され、起伏ドラム10に巻回された起伏ロープ6は、Aフレーム8の頂部のハンガ9を経由し、ハンガ9とブライドル7との間に複数回掛け回されている。起伏ドラム10による起伏ロープ6の巻き取りまたは繰り出しによってハンガ9とブライドル7との間隔が変化し、ブーム4が起伏する。ブーム4はペンダントロープ5を介して起伏ロープ6により支持され、ブーム4に作用する支持力は、起伏ロープ張力にロープ掛け数を乗じた値、換言すればペンダントロープ5の張力に相当する。一方、巻上ドラム13に巻回された巻上ロープ11は、ブーム先端部を経由し、ブーム先端部とフック12との間に複数回掛け回されている。巻上ドラム13による巻上ロープ11の巻き取りまたは繰り出しによりフック12が昇降する。
【0009】
図2に示すようにバックストップ20は、外筒21と、外筒21の内側にスライド可能に収納される内筒22と、内筒22に嵌装される緩衝ばね23とを備える。外筒21の上端部は、ピン21aを介してブーム4の背面部に回動可能に連結され、内筒22の下端部は、ピン22aを介して上部旋回体3に回動可能に連結されている。緩衝ばね23は、外筒21のフランジ部21bと内筒22のフランジ部22bとの間に収容され、ブーム4の後方への回動によりバックストップ20に圧縮力が作用する。これにより緩衝ばね23が縮退してバックストップ20の全長が短くなり、ブーム4にばね力(バックストップ反力)が作用する。
【0010】
なお、バックストップ20が機能するのはブーム角度θ(図3)が所定角以上のときである。すなわちブーム角度θが小さいときはバックストップ反力は作用せず、ブーム角度θが所定角以上のときに緩衝ばね23が縮退してバックストップ反力が作用する。また、本実施の形態のクレーンには、過負荷防止装置とは別に、バックストップ20に作用する荷重を制限するための安全装置が設けられている。この安全装置は、緩衝ばね23が所定量以上縮退してブーム角度が制限角以上になると、あるいはバックストップ反力が制限値以上になると作動し、ブーム4の起立動作を禁止する。
【0011】
図3は、ブーム4に作用する力の関係を示す図である。起伏ロープ6には張力検出器31が連結され、張力検出器31により起伏ロープ張力THが検出される。ブーム4には角度検出器32が取り付けられ、角度検出器32によりブーム角度θが検出される。バックストップ20のフランジ部22bにはロードセルなどの反力検出器33が設けられ、反力検出器33によりバックストップ反力FSが検出される。
【0012】
ブーム4には、ペンダントロープ5を介した起伏ロープ6からの引張力と巻上ロープ11からの引張力が、それぞれブームフート14を支点にした後ろ回りの回転モーメントMB,MW1として作用する。また、巻上ロープ11を介した吊り荷重Wによる引張力と、バックストップ20による反力と、ブーム4の自重が、それぞれ前回りの回転モーメントMW2,MS,M0として作用する。なお、吊り荷重Wはフック12の自重WHと吊り荷15の重量WLの和である。
【0013】
ここで、起伏ロープ張力THによるモーメントMBのモーメントアーム長さHB、巻上ロープ張力TWによるモーメントMW1のモーメントアーム長さHW、およびバックストップ反力FSによるモーメントMSのモーメントアーム長さHSは、それぞれブーム角度θに応じて変化する。このため、予め各モーメントアーム長さHB,HW,HSとブーム角度θとの対応関係を定めておくことで、検出したブーム角度θからモーメントアーム長さHB,HW,HSをそれぞれ求めることができる。また、吊り荷重によるモーメントMW2のモーメントアーム長さRはブーム長さとブーム角度θから求めることができる。以下、図3を参照しつつ、過負荷防止装置の構成を説明する。
【0014】
図4は、過負荷防止装置の構成を示すブロック図である。過負荷防止装置50は、過負荷判定装置51、吊り荷重演算装置52、バックストップ反力モーメント演算装置53、入出力装置54、およびメモリ55を含む。
【0015】
入出力装置54には、張力検出器31からの信号THSIGと、角度検出器32からの信号θSIGと、反力検出器33からの信号FSSIGが入力され、これらはそれぞれ起伏ロープ張力TH、ブーム角度θ、バックストップ反力FSに変換される。入出力装置54には、スイッチ操作等によりオペレータが設定したフック掛け数NHも入力される。
【0016】
メモリ55には、予めモーメントアーム長さHB,HW,HSとブーム角度θとの対応関係、起伏ロープ6の掛け数NB、ブーム4の自重モーメントM0、ブーム長さ、および作業半径に対応した定格総荷重WR(定格荷重曲線)等が記憶されている。定格総荷重WRとは、その作業半径における吊り上げ可能な荷重の限界値であり、クレーンの機体の転倒やブーム4などの構成部材の破損を防ぐために設定されている。
【0017】
バックストップ反力モーメント演算装置53は、入出力装置54からブーム角度θとバックストップ反力FSとを読み込む。メモリ55からはブーム角度θに対応したモーメントアーム長さHSを読み込む。そして、次式(I)により、バックストップ反力FSによってブーム4に作用する前回りのモーメントMSを演算する。
MS=FS×HS ・・・(I)
演算したモーメントMSは吊り荷重演算装置52に出力する。
【0018】
吊り荷重演算装置52は、入出力装置54からブーム角度θ、起伏ロープ張力TH、フック掛け数NHを読み込む。メモリ55からはブーム角度θに対応したモーメントアーム長さHB,HW、起伏ロープ6の掛け数NB、ブーム4の自重モーメントM0、ブーム長さ等を読み込む。そして、以下のようにして吊り荷重Wを演算する。
【0019】
吊り荷重Wの算出方法について説明する。ブーム4の後方の巻上ロープ11の張力TWは次式(II)で表せる。
TW=W/NH ・・・(II)
ブームフート14を支点にしたモーメントの釣り合いは次式(III)で表せる。
MB+MW1=MW2+MS+M0 ・・・(III)
ここで、MB=NB×HB×TH,MW1=TW×HW,MW2=W×Rであり、上式(III)は次式(IV)のようになる。なお、Rはブーム長さとブーム角度θにより演算できる。
NB×HB×TH+TW×HW=W×R+MS+M0 ・・・(IV)
式(II)と(IV)より、吊り荷重Wは次式(V)で表される。
W={NB×HB×TH−(MS+M0)}/(R−HW/NH) ・・・(V)
吊り荷重演算装置52は、上式(V)により吊り荷重Wを演算し、吊り荷重Wを過負荷判定装置51に出力する。
【0020】
上式(V)には、バックストップ反力FSによるモーメントMSが含まれており、バックストップ反力FSを考慮して吊り荷重Wが演算される。すなわちバックストップ反力FSによるモーメントMSを前回りのモーメントに加算して吊り荷重Wが算出される。このため、バックストップ反力FSの影響が吊り荷重Wに反映され、吊り荷重Wを精度よく算出できる。これに対しバックストップ反力FSによるモーメントMSを考慮しないと、その分、吊り荷重WによるモーメントMW2が実際よりも大きくなり、吊り荷重Wを精度よく算出できない。
【0021】
過負荷判定装置51は、メモリ55から作業半径Rに対応した定格総荷重WRを読み込み、吊り荷重の演算値Wが定格総荷重WR以上か否か、すなわちクレーンが過負荷状態にあるか否かを判定する。W≧WRと判定されると、入出力装置54に過負荷信号を出力する。W<WRと判定されると、過負荷信号の出力を停止する。
【0022】
過負荷信号が出力されると、入出力装置54は、図示しないドラム駆動用のモータ回路(電磁弁等)に自動停止信号を出力し、ドラム駆動用モータへのドラム駆動圧の供給を停止させ、ドラム10,13の駆動を停止する。これによりブーム4に作用する最大負荷を制限し、クレーンの転倒を防止する。また、入出力装置54は、図示しない警報装置に警報信号を出力し、警報ランプを点灯、あるいはスピーカから警報音を発生させ、過負荷状態をオペレータに報知する。なお、過負荷判定装置51における判定結果を表示装置等に出力してもよく、例えば負荷率等を表示してもよい。
【0023】
本実施の形態では、バックストップ反力FSを考慮して吊り荷重Wを算出しており、吊り荷重Wの算出精度が高い。このため、クレーンの過負荷状態を精度よく判定することができ、過負荷防止装置50による自動停止および警報発生の作動精度が高まり、安全性を向上できる。吊り荷重Wが実際の値よりも大きな値として算出されると、過負荷防止装置が早めに作動し、作業範囲が無駄に制限されるが、本実施の形態では、吊り荷重Wを精度よく算出できるため、作業範囲も広がる。
【0024】
本実施の形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)反力検出器33によりバックストップ反力FSを検出し、バックストップ反力FSを用いて吊り荷重Wを演算するので、バックストップ反力FSが発生する作業姿勢において吊り荷重Wを精度よく算出できる。
(2)バックストップ反力FSに基づき算出した吊り荷重Wにより、クレーンの過負荷を判定するので、過負荷判定精度が高まり、ブーム4に作用する負荷を精度よく制限できる。
(3)予めブーム角度θとモーメントアーム長さHB,HW,HSとの対応関係を記憶し、この対応関係を用いてブーム角度θに対応したモーメントアーム長さHB,HW,HSを算出し、モーメントの釣り合いの式(V)から吊り荷重Wを演算するので、少ないセンサにより吊り荷重Wを容易に算出できる。
【0025】
なお、上記実施の形態では、内筒22と外筒21と緩衝ばね23とによりバックストップ20を構成したが、バックストップ20の構成はこれに限らない。例えば緩衝ばね23を外筒21の上端部に設けてもよい。緩衝ばね23の縮退量を規制する規制部材を設けてもよい。緩衝ばね23の代わりに他の弾性部材を設け、バックストップ反力FSを付与してもよい。油圧シリンダによりバックストップ20を構成し、シリンダの油圧力によりバックストップ反力FSを付与してもよい。
【0026】
バックストップ20に設けた反力検出器33によりバックストップ反力FSを検出したが、反力検出手段はこれに限らない。例えばバックストップ反力FSが発生し始めるバックストップ長さの初期値L0とばね定数Kとを予めメモリ55に記憶しておくとともに、長さ検出器によりバックストップ20の長さLを検出し、初期値L0と検出値Lとの差ΔLにばね定数Kを乗じてバックストップ反力FSを算出してもよい。バックストップ反力FSが発生し始めるばね長さの初期値S0とばね定数Kとを予めメモリ55に記憶しておくとともに、長さ検出器によりばね23の長さSを検出し、初期値S0と検出値Sとの差ΔSにばね定数Kを乗じてバックストップ反力FSを算出してもよい。油圧シリンダによりバックストップ20を構成する場合には、圧力検出器によって油圧力Pを検出し、この油圧力Pに、予めメモリ55に記憶したシリンダの受圧面積を乗じてバックストップ反力FSを算出してもよい。
【0027】
ペンダントロープ5を介して起伏ロープ6によりブーム4を支持したが、ロープ以外の支持部材を用いてもよい。起伏ロープ張力TH×ロープ掛け数NBでブーム4の支持力、つまりペンダントロープ5に作用する張力TBを求めたが、支持力検出手段の構成はこれに限らない。過負荷防止装置50に組み込んだ吊り荷重演算装置52により吊り荷重Wを演算したが、少なくともブーム支持力とバックストップ反力FSの検出結果を用いて吊り荷重Wを演算するのであれば、すなわちバックストップ反力FSを考慮して吊り荷重Wを演算するのであれば、荷重演算手段の構成は上述したものに限らない。演算された吊り荷重Wを過負荷の判定以外に用いてもよい。
【0028】
角度検出器32によりブーム角度θを検出したが、他の姿勢検出手段を用いてもよい。記憶手段としてのメモリ55に記憶される内容は、上述した以外のものであってもよい。過負荷判定手段としての過負荷判定装置51の構成も上述したものに限らない。出力手段としての入出力装置54は、上述した以外の種々の制御信号を出力してもよい。本発明は図1に示したクレーンだけでなく、ライブマストを有するクレーン、伸縮可能なテレスコブームを有するクレーン、タワークレーン等にも同様に適用できる。すなわち、本発明の特徴、機能を実現できる限り、本発明は実施の形態の過負荷防止装置に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の実施の形態に係る過負荷防止装置が搭載されるクレーンの側面図。
【図2】バックストップの構成を示す図。
【図3】図1のブームに作用する力の関係を示す図。
【図4】本発明の実施の形態に係る過負荷防止装置の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
【0030】
20 バックストップ
31 張力検出器
32 角度検出器
33 反力検出器
50 過負荷防止装置
51 過負荷判定装置
52 吊り荷重演算装置
54 入出力装置
55 メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回動可能なブームを支持する支持部材に作用するブーム支持力を検出する支持力検出手段と、
前記ブームの後方への回動を制限するバックストップからブームに作用するバックストップ反力を検出する反力検出手段と、
前記支持力検出手段および前記反力検出手段の検出結果を用いて、ブームから吊り下げられる吊り荷の吊り荷重を演算する荷重演算手段とを備えることを特徴とする吊り荷重演算装置。
【請求項2】
請求項1に記載の吊り荷重演算装置において、
ブームの回動姿勢を検出する姿勢検出手段と、
前記ブーム支持力によってブームに作用するモーメントのモーメントアーム長さ、および前記バックストップ反力によってブームに作用するモーメントのモーメントアーム長さと、ブームの回動姿勢との対応関係を記憶する記憶手段とを備え、
前記荷重演算手段は、前記姿勢検出手段と前記記憶手段とにより前記各モーメントアーム長さを算出し、算出したモーメントアーム長さと前記支持力検出手段および反力検出手段の検出結果を用いたモーメントの釣り合い式により吊り荷重を演算することを特徴とする吊り荷重演算装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の吊り荷重演算装置と、
前記吊り荷重演算装置により演算された吊り荷重に基づき過負荷を判定する過負荷判定手段と、
前記過負荷判定手段による判定結果に応じた信号を出力する出力手段とを備えることを特徴とする過負荷防止装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−110825(P2008−110825A)
【公開日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−293818(P2006−293818)
【出願日】平成18年10月30日(2006.10.30)
【出願人】(503032946)日立住友重機械建機クレーン株式会社 (104)
【Fターム(参考)】