説明

同期表示システム

【課題】複数の表示装置に対する通信遅延時間が異なる場合でも、同じ内容のコンテンツを同期表示することができる同期表示システムを得ることを目的とする。
【解決手段】複数の表示装置2に対する通信遅延時間の総和時間を算出して、現在時刻から総和時間後をコンテンツの表示時刻に設定し、その表示時刻と複数の表示装置2に対する通信遅延時間から、複数の表示装置2の表示インターバルを算出し、その表示インターバル、同期表示指令及びコンテンツを含む同期表示制御情報を複数の表示装置2に配信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、複数の表示装置が操作端末から配信された同期表示指令にしたがってコンテンツを同期表示する同期表示システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の同期表示システムでは、予め、複数の表示装置が自装置におけるシステム時刻をサーバ(映像配信用装置)に登録し、サーバは、ある表示装置から別の表示装置に対して、同じ内容の映像配信を要求してくると、同じ内容の映像を各表示装置に配信する際、各表示装置におけるシステム時刻のズレに基づいて映像の配信タイミングを調整するようにしている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2007−104193号公報(第10頁から第11頁、図1〜図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の同期表示システムは以上のように構成されているので、サーバが同じ内容の映像を各表示装置に配信する際、ある表示装置に対する通信遅延時間と、別の表示装置に対する通信遅延時間が同じであれば、同じ内容の映像を同期表示することができる。しかし、各表示装置に対する通信遅延時間が異なる場合、その通信遅延時間の差分だけ同期がずれて、同じ内容の映像を同期表示することができなくなるなどの課題があった。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、複数の表示装置に対する通信遅延時間が異なる場合でも、同じ内容のコンテンツを同期表示することができる同期表示システムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る同期表示システムは、操作端末が、複数の表示装置に対する通信遅延時間を測定する通信遅延時間測定手段と、通信遅延時間測定手段により測定された複数の表示装置に対する通信遅延時間の総和時間を算出して、現在時刻から総和時間後をコンテンツの表示時刻に設定する表示時刻設定手段と、表示時刻設定手段により設定された表示時刻と通信遅延時間測定手段により測定された複数の表示装置に対する通信遅延時間から、複数の表示装置の表示インターバルを算出する表示インターバル算出手段と、表示インターバル算出手段により算出された表示インターバル及び同期表示指令を複数の表示装置に配信する配信手段とを備え、複数の表示装置が、操作端末の配信手段から配信された表示インターバル及び同期表示指令を受信する受信手段と、受信手段により表示インターバル及び同期表示指令が受信されてから、その表示インターバルの時間が経過すると、コンテンツの表示を開始するコンテンツ表示手段とを備えるようにしたものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、操作端末が、複数の表示装置に対する通信遅延時間を測定する通信遅延時間測定手段と、通信遅延時間測定手段により測定された複数の表示装置に対する通信遅延時間の総和時間を算出して、現在時刻から総和時間後をコンテンツの表示時刻に設定する表示時刻設定手段と、表示時刻設定手段により設定された表示時刻と通信遅延時間測定手段により測定された複数の表示装置に対する通信遅延時間から、複数の表示装置の表示インターバルを算出する表示インターバル算出手段と、表示インターバル算出手段により算出された表示インターバル及び同期表示指令を複数の表示装置に配信する配信手段とを備え、複数の表示装置が、操作端末の配信手段から配信された表示インターバル及び同期表示指令を受信する受信手段と、受信手段により表示インターバル及び同期表示指令が受信されてから、その表示インターバルの時間が経過すると、コンテンツの表示を開始するコンテンツ表示手段とを備えるように構成したので、複数の表示装置に対する通信遅延時間が異なる場合でも、同じ内容のコンテンツを同期表示することができる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による同期表示システムを示す構成図であり、図において、操作端末1は例えばインターネットなどのネットワーク4を介して、後述する表示インターバル及び同期表示指令(コンテンツの同期表示を指示する指令)を複数の表示装置2に配信するとともに、例えば、テロップや映像などのコンテンツを複数の表示装置2に配信する装置である。
この実施の形態1では、操作端末1がコンテンツを複数の表示装置2に配信するものについて説明するが、コンテンツは図示せぬサーバが複数の表示装置2に配信するようにして、操作端末1は表示インターバルと同期表示指令だけを複数の表示装置2に配信するようにしてもよい。
また、複数の表示装置2が予めコンテンツを自己のハードディスクなどに保存しておくようにしてもよい。
【0009】
表示装置2は操作端末1から表示インターバル、同期表示指令及びコンテンツを受信すると、それらを受信してから表示インターバルの時間が経過すると、大型表示ディスプレイ3に対してコンテンツの表示を開始する装置である。
大型表示ディスプレイ3は表示装置2の制御の下、コンテンツを表示する表示パネルである。
【0010】
操作端末1の表示装置位置管理部11は複数の表示装置2が存在している位置(例えば、経緯度座標、住所、建物名・階数・部屋など)を管理している。なお、表示装置位置管理部11は位置管理手段を構成している。
操作端末1の表示装置抽出部12は表示装置位置管理部11により管理されている位置を参照して、複数の表示装置2の中から、ある地域内に存在している表示装置2を抽出する処理を実施する。なお、表示装置抽出部12は表示装置抽出手段を構成している。
【0011】
操作端末1の配信順序決定部13は表示装置位置管理部11により管理されている位置を参照して、表示装置抽出部12により抽出された表示装置2のうち、隣り合う位置に存在している表示装置2に対する同期表示制御情報(表示インターバル、同期表示指令、コンテンツ)の配信順序が連続になるように、表示装置抽出部12により抽出された表示装置2に対する同期表示制御情報の配信順序を決定する処理を実施する。なお、配信順序決定部13は配信順序決定手段を構成している。
【0012】
操作端末1の通信遅延時間測定部14はN台の表示装置2が存在している場合、N台の表示装置2に対する通信遅延時間a1,a2,・・・,aNを測定する処理を実施する。なお、通信遅延時間測定部14は通信遅延時間測定手段を構成している。
操作端末1の表示時刻設定部15は表示装置抽出部12により抽出された表示装置2がk台(N≧k)である場合、通信遅延時間測定部14により測定されたk台の表示装置2に対する通信遅延時間a1,a2,・・・,akの総和時間aall(=a1+a2+・・・+ak)を算出して、現在時刻Tnowから総和時間aall後をコンテンツの表示時刻Tdspに設定する処理を実施する。なお、表示時刻設定部15は表示時刻設定手段を構成している。
【0013】
操作端末1の表示インターバル算出部16は表示時刻設定部15により設定された表示時刻Tdspと通信遅延時間測定部14により測定されたk台の表示装置2に対する通信遅延時間a1,a2,・・・,akから、k台の表示装置2の表示インターバルint1,int2,・・・,intkを算出する処理を実施する。なお、表示インターバル算出部16は表示インターバル算出手段を構成している。
操作端末1の通信制御部17は配信順序決定部13により決定された配信順序で、表示インターバル算出部16により算出された表示インターバル、同期表示指令及びコンテンツメモリ18に格納されているコンテンツを含む同期表示制御情報をk台の表示装置2に配信する処理を実施する。なお、通信制御部17は配信手段を構成している。
【0014】
図1の例では、操作端末1の構成要素である表示装置位置管理部11、表示装置抽出部12、配信順序決定部13、通信遅延時間測定部14、表示時刻設定部15、表示インターバル算出部16及び通信制御部17が、それぞれ専用のハードウェア(例えば、MPUを実装している半導体集積回路基板)で構成されているものを想定しているが、操作端末1がコンピュータで構成される場合、表示装置位置管理部11、表示装置抽出部12、配信順序決定部13、通信遅延時間測定部14、表示時刻設定部15、表示インターバル算出部16及び通信制御部17の処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、当該コンピュータのCPUが当該メモリに格納されているプログラムを実行するようにしてもよい。
【0015】
表示装置2の情報通信部21は操作端末1から配信された同期表示制御情報を受信する処理を実施する。なお、情報通信部21は受信手段を構成している。
表示装置2の表示時刻管理部22は情報通信部21により同期表示制御情報が受信されてから、その同期表示制御情報に含まれている表示インターバルの時間が経過すると、コンテンツの表示開始指令を表示制御部23に出力する処理を実施する。
表示装置2の表示制御部23は表示時刻管理部22からコンテンツの表示開始指令を受けると、その同期表示制御情報に含まれているコンテンツを大型表示ディスプレイ3に表示する処理を開始する。
なお、表示時刻管理部22及び表示制御部23からコンテンツ表示手段が構成されている。
【0016】
図1の例では、表示装置2の構成要素である情報通信部21、表示時刻管理部22及び表示制御部23が、それぞれ専用のハードウェア(例えば、MPUを実装している半導体集積回路基板)で構成されているものを想定しているが、表示装置2がコンピュータで構成される場合、情報通信部21、表示時刻管理部22及び表示制御部23の処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、当該コンピュータのCPUが当該メモリに格納されているプログラムを実行するようにしてもよい。
【0017】
次に動作について説明する。
操作端末1は、同期表示制御情報(表示インターバル、同期表示指令、コンテンツ)を複数の表示装置2に配信する前準備として、以下の処理を実施する。
即ち、操作端末1の表示装置位置管理部11は、N台の表示装置2が存在している場合、N台の表示装置2が存在している位置を把握し、その位置を示す位置情報を登録する。
N台の表示装置2が固定的に設置されている場合、その設置位置は任意の手段で取得可能であり(例えば、表示装置2から位置情報を受信する)、設置位置を示す位置情報として、例えば、経緯度座標、住所、建物名・階数・部屋などを登録して管理する。
【0018】
操作端末1の通信遅延時間測定部14は、N台の表示装置2に対する通信遅延時間a1,a2,・・・,aNを測定する。
即ち、通信遅延時間測定部14は、N台の表示装置2に対する通信遅延時間a1,a2,・・・,aNとして、N台の表示装置2との通信時におけるラウンドトリップ時間(RTT)を測定する。ただし、ラウンドトリップ時間は、ある時点までの任意の通信において測定したものでよい。
通信方法として、例えば、「TCP」を使用している場合、操作端末1が1つのパケットを表示装置2に送信すると、受信装置2から1つのパケットを受信できた旨の通知を受けることができるので、パケットの送信時刻と通知の送信時刻から通信遅延時間を測定する。
なお、通信遅延時間の測定処理は、N台の表示装置2に対して複数回実施し、複数回の測定結果の平均値を通信遅延とみなして、最終的な通信遅延時間を算出する。
【0019】
以下、この実施の形態1では、ある地域(例えば、ショッピングモール、駅構内など)内に存在している複数の表示装置2に対して、同一のコンテンツを提供して、そのコンテンツの同期表示を行う場合について説明する。
操作端末1の表示装置抽出部12は、表示装置位置管理部11により管理されている位置を参照して、N台の表示装置2の中から、ある地域内に存在している表示装置2を抽出する。
【0020】
表示装置位置管理部11において、N台の表示装置2が存在している位置だけでなく、N台の表示装置2がどの地域に存在しているかについても管理されている場合には、表示装置位置管理部11の管理内容を参照して、ある地域内に存在している表示装置2を抽出するようにする。
一方、表示装置位置管理部11において、N台の表示装置2がどの地域に存在しているかについて管理されていない場合、ある地域を特定する情報(例えば、住所、建物名など)と表示装置位置管理部11に管理されているN台の表示装置2の位置を比較して、ある地域内に存在している表示装置2を抽出するようにする。
また、ある地域の中心に存在している表示装置2が指定されているような場合には、その表示装置2から一定距離以内に存在している表示装置2を、ある地域内に存在している表示装置2として抽出するようにしてもよい。
図2では、N台の表示装置2のうち、k台の表示装置2がある地域内に存在している表示装置2として抽出されている例を示している。
【0021】
操作端末1の配信順序決定部13は、表示装置抽出部12がある地域内に存在しているk台の表示装置2を抽出すると、表示装置位置管理部11により管理されている位置を参照して、k台の表示装置2のうち、隣り合う位置に存在している表示装置2に対する同期表示制御情報の配信順序が連続になるように、k台の表示装置2に対する同期表示制御情報の配信順序を決定する。
具体的には、以下のような方法で、k台の表示装置2に対する同期表示制御情報の配信順序を決定する。
(1)操作端末1からの距離が短い順に、k台の表示装置2を並べる。
(2)先頭の表示装置2を取り出し、その表示装置2から一定の距離範囲内に存在する他の表示装置(近隣の表示装置2)を、並び順を保ったまま取り出す。
(3)取り出されていない表示装置2が残っていれば、(2)の処理を続ける。
(4)取り出した順序ですべての表示装置2を並べる。
【0022】
操作端末1の表示時刻設定部15は、表示装置抽出部12がある地域内に存在しているk台の表示装置2を抽出すると、通信遅延時間測定部14により測定されたk台の表示装置2に対する通信遅延時間a1,a2,・・・,akの総和時間aallを算出する。
all=a1+a2+・・・+ak
そして、表示時刻設定部15は、現在時刻Tnowから総和時間aall後の時刻をコンテンツの表示時刻Tdspに設定する。
dsp=Tnow+aall
【0023】
操作端末1の表示インターバル算出部16は、表示時刻設定部15がコンテンツの表示時刻Tdspを設定すると、そのコンテンツの表示時刻Tdspと通信遅延時間測定部14により測定されたk台の表示装置2に対する通信遅延時間a1,a2,・・・,akから、k台の表示装置2の表示インターバルint1,int2,・・・,intkを算出する。
以下、表示インターバルの算出を具体的に説明する。
k台の表示装置2のうち、例えば、配信順序がi番目の表示装置2の表示インターバルintiを算出する場合、まず、表示時刻設定部15により設定されたコンテンツの表示時刻Tdspと、通信制御部17から同期表示制御情報がi番目の表示装置2に配信される配信時刻Tsiとの差分時間ΔTiを算出する。
ΔTi=Tdsp−Tsi
そして、表示インターバル算出部16は、表示時刻Tdspと配信時刻Tsiとの差分時間ΔTiから、i番目の表示装置2に対する通信遅延時間aiを差し引いた時間を表示インターバルintiとして算出する。
inti=ΔTi−ai
【0024】
操作端末1の通信制御部17は、表示インターバル算出部16がk台の表示装置2の表示インターバルint1,int2,・・・,intkを算出すると、配信順序決定部13により決定された配信順序で、k台の表示装置2に対して同期表示制御情報を順番に配信する。
即ち、配信順序が1番目の表示装置2に対して、表示インターバルint1、同期表示指令及びコンテンツメモリ18に格納されているコンテンツを含む同期表示制御情報を配信してから、配信順序が2番目の表示装置2に対して、表示インターバルint2、同期表示指令及び上記コンテンツと同一のコンテンツを含む同期表示制御情報を配信する。
以下、3番目〜k−1番目の表示装置2に対して同様の配信を実施し、最後に、配信順序がk番目の表示装置2に対して、表示インターバルintk、同期表示指令及び上記コンテンツと同一のコンテンツを含む同期表示制御情報を配信する。
【0025】
k台の表示装置2の情報通信部21は、操作端末1から配信された同期表示制御情報を受信する。
k台の表示装置2の表示時刻管理部22は、情報通信部21が同期表示制御情報を受信すると、その同期表示制御情報の受信時刻から、その同期表示制御情報に含まれている表示インターバルの時間が経過すると、コンテンツの表示開始指令を表示制御部23に出力する。
例えば、配信順序がi番目の表示装置2の表示時刻管理部22は、情報通信部21における同期表示制御情報の受信時刻Triから、表示インターバルintiの時間が経過した時刻が表示時刻Tdspであると認識し、システム時刻が表示時刻Tdspになると、コンテンツの表示開始指令を表示制御部23に出力する。
k台の表示装置2の表示制御部23は、表示時刻管理部22からコンテンツの表示開始指令を受けると、その同期表示制御情報に含まれているコンテンツを大型表示ディスプレイ3に表示する処理を開始する。
【0026】
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、操作端末1が、複数の表示装置2に対する通信遅延時間を測定する通信遅延時間測定部14と、通信遅延時間測定部14により測定された複数の表示装置2に対する通信遅延時間の総和時間を算出して、現在時刻から総和時間後をコンテンツの表示時刻に設定する表示時刻設定部15と、表示時刻設定部15により設定された表示時刻と通信遅延時間測定部14により測定された複数の表示装置2に対する通信遅延時間から、複数の表示装置2の表示インターバルを算出する表示インターバル算出部16と、表示インターバル算出部16により算出された表示インターバル、同期表示指令及びコンテンツを含む同期表示制御情報を複数の表示装置2に配信する通信制御部17とを備え、複数の表示装置2が、操作端末1から配信された同期表示制御情報を受信する情報通信部21と、情報通信部21により同期表示制御情報が受信されてから、その同期表示制御情報に含まれている表示インターバルの時間が経過すると、コンテンツの表示開始指令を出力する表示時刻管理部22とを備えるように構成したので、複数の表示装置2に対する通信遅延時間が異なる場合でも、同じ内容のコンテンツを同期表示することができる効果を奏する。
【0027】
また、この実施の形態1によれば、複数の表示装置2が存在している位置を管理する表示装置位置管理部11と、表示装置位置管理部11により管理されている位置を参照して、複数の表示装置2の中から、ある地域内に存在している表示装置を抽出する表示装置抽出部12と、表示装置抽出部12により抽出された表示装置2のうち、隣り合う位置に存在している表示装置2に対する同期表示制御情報の配信順序が連続になるように、表示装置抽出部12により抽出された表示装置2に対する同期表示制御情報の配信順序を決定する配信順序決定部13とを備え、通信制御部17が配信順序決定部13により決定された配信順序で、同期表示制御情報を表示装置抽出部12により抽出された表示装置2に配信するように構成したので、ある地域内に存在している近隣の表示装置2の同期表示の精度を高めることができる効果を奏する。
【0028】
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2による同期表示システムを示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
操作端末1の時刻同期部31はN台の表示装置2の時刻同期部24と時刻同期を図り、N台の表示装置2と同一のシステム時刻を共有する。なお、時刻同期部31は時刻同期手段を構成している。
操作端末1の通信制御部32は配信順序決定部13により決定された配信順序で、表示時刻設定部15により設定された表示時刻Tdsp、同期表示指令及びコンテンツメモリ18に格納されているコンテンツを含む同期表示制御情報をk台の表示装置2に配信する処理を実施する。なお、通信制御部32は配信手段を構成している。
【0029】
図3の例では、操作端末1の構成要素である表示装置位置管理部11、表示装置抽出部12、配信順序決定部13、通信遅延時間測定部14、表示時刻設定部15、時刻同期部31及び通信制御部32が、それぞれ専用のハードウェア(例えば、MPUを実装している半導体集積回路基板)で構成されているものを想定しているが、操作端末1がコンピュータで構成される場合、表示装置位置管理部11、表示装置抽出部12、配信順序決定部13、通信遅延時間測定部14、表示時刻設定部15、時刻同期部31及び通信制御部32の処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、当該コンピュータのCPUが当該メモリに格納されているプログラムを実行するようにしてもよい。
【0030】
表示装置2の時刻同期部24は操作端末1の時刻同期部31と時刻同期を図り、操作端末1と同一のシステム時刻を共有する。なお、時刻同期部24は時刻同期手段を構成している。
表示装置2の情報通信部25は操作端末1から配信された同期表示制御情報を受信する処理を実施する。なお、情報通信部25は受信手段を構成している。
表示装置2の表示時刻管理部26は時刻同期部24による時刻同期後のシステム時刻が情報通信部25により受信された同期表示制御情報に含まれている表示時刻Tdspになると、コンテンツの表示開始指令を表示制御部23に出力する処理を実施する。
なお、表示時刻管理部26及び表示制御部23からコンテンツ表示手段が構成されている。
【0031】
図3の例では、表示装置2の構成要素である時刻同期部24、情報通信部25、表示時刻管理部26及び表示制御部23が、それぞれ専用のハードウェア(例えば、MPUを実装している半導体集積回路基板)で構成されているものを想定しているが、表示装置2がコンピュータで構成される場合、時刻同期部24、情報通信部25、表示時刻管理部26及び表示制御部23の処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、当該コンピュータのCPUが当該メモリに格納されているプログラムを実行するようにしてもよい。
【0032】
次に動作について説明する。
操作端末1は、同期表示制御情報(表示時刻、同期表示指令、コンテンツ)を複数の表示装置2に配信する前準備として、以下の処理を実施する。
即ち、操作端末1の時刻同期部31は、N台の表示装置2の時刻同期部24と時刻同期を図り、操作端末1とN台の表示装置2が同一のシステム時刻を共有する。
時刻同期を行う方法は、一般にいくつかの方法があるが、例えば、NTP(Network Time Protocol)を利用する方法を用いればよい。
その他、GPS(Global Positioning System)信号を受信して、GPS信号から時刻基準を取得する方法や、時間情報を含む標準電波を受信する電波時計を利用する方法などがある。
【0033】
操作端末1における表示装置位置管理部11、表示装置抽出部12、配信順序決定部13、通信遅延時間測定部14及び表示時刻設定部15の処理内容は、上記実施の形態1と同様であるため説明を省略する
ただし、表示時刻設定部15は、上記実施の形態1と同様に、現在時刻Tnowから総和時間aall後の時刻をコンテンツの表示時刻Tdspに設定するが、ここでの現在時刻Tnowは、時刻同期部31による時刻同期後の現在時刻である。
【0034】
操作端末1の通信制御部32は、表示時刻設定部15がコンテンツの表示時刻Tdspを設定すると、配信順序決定部13により決定された配信順序で、k台の表示装置2に対して同期表示制御情報を順番に配信する。
即ち、配信順序が1番目の表示装置2に対して、コンテンツの表示時刻Tdsp、同期表示指令及びコンテンツメモリ18に格納されているコンテンツを含む同期表示制御情報を配信してから、配信順序が2番目の表示装置2に対して、上記同期表示制御情報と同一の同期表示制御情報を配信する。
以下、3番目〜k−1番目の表示装置2に対して同様の配信を実施し、最後に、配信順序がk番目の表示装置2に対して、上記同期表示制御情報と同一の同期表示制御情報を配信する。
【0035】
この実施の形態2では、操作端末1と表示装置2が同一のシステム時刻を共有しているので、操作端末1での表示時刻Tdspが、そのまま、表示装置2での表示時刻Tdspになる。
そのため、操作端末1は、k台の表示装置2に対して、表示インターバルではなく、表示時刻Tdspを含む同期表示制御情報を配信するようにしている。
【0036】
k台の表示装置2の情報通信部25は、操作端末1から配信された同期表示制御情報を受信する。
k台の表示装置2の表示時刻管理部26は、時刻同期部24による時刻同期後のシステム時刻が情報通信部25により受信された同期表示制御情報に含まれている表示時刻Tdspになると、コンテンツの表示開始指令を表示制御部23に出力する。
k台の表示装置2の表示制御部23は、表示時刻管理部26からコンテンツの表示開始指令を受けると、その同期表示制御情報に含まれているコンテンツを大型表示ディスプレイ3に表示する処理を開始する。
【0037】
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、操作端末1が、複数の表示装置2と時刻同期を図る時刻同期部31と、複数の表示装置2に対する通信遅延時間を測定する通信遅延時間測定部14と、通信遅延時間測定部14により測定された複数の表示装置2に対する通信遅延時間の総和時間を算出して、時刻同期部31による時刻同期後の現在時刻から総和時間後をコンテンツの表示時刻に設定する表示時刻設定部15と、表示時刻設定部15により設定された表示時刻、同期表示指令及びコンテンツを含む同期表示制御情報を複数の表示装置2に配信する通信制御部32とを備え、複数の表示装置2が、操作端末1と時刻同期を図る時刻同期部24と、操作端末1から配信された同期表示制御情報を受信する情報通信部25と、時刻同期部24による時刻同期後のシステム時刻が情報通信部25により受信された同期表示制御情報に含まれている表示時刻になると、コンテンツの表示開始指令を出力する表示時刻管理部26とを備えるように構成したので、複数の表示装置2に対する通信遅延時間が異なる場合でも、同じ内容のコンテンツを同期表示することができる効果を奏する。
【0038】
また、この実施の形態2によれば、複数の表示装置2が存在している位置を管理する表示装置位置管理部11と、表示装置位置管理部11により管理されている位置を参照して、複数の表示装置2の中から、ある地域内に存在している表示装置を抽出する表示装置抽出部12と、表示装置抽出部12により抽出された表示装置2のうち、隣り合う位置に存在している表示装置2に対する同期表示制御情報の配信順序が連続になるように、表示装置抽出部12により抽出された表示装置2に対する同期表示制御情報の配信順序を決定する配信順序決定部13とを備え、通信制御部32が配信順序決定部13により決定された配信順序で、同期表示制御情報を表示装置抽出部12により抽出された表示装置2に配信するように構成したので、ある地域内に存在している近隣の表示装置2の同期表示の精度を高めることができる効果を奏する。
【0039】
実施の形態3.
上記実施の形態1,2では、N台の表示装置2が固定的に設置されているものについて示したが、表示装置2が自動車や電車などに搭載されて移動する場合がある。
このような場合、N台の表示装置2は、自己が存在している位置を測位することが可能なGPS受信機のような位置測位手段を備え、情報通信部21(または、情報通信部25)がGPS受信機により測位された位置を示す位置情報を操作端末1に送信するようにする。
操作端末1の表示装置位置管理部11は、通信制御部17(または、通信制御部32)が表示装置2から送信された位置情報を受信すると、その位置情報が示す表示装置2の位置を登録する。
【0040】
ここでは、GPS受信機が、自己が存在している位置を測位するものについて示したが、これに限るものではなく、任意の手段を用いることができる。
なお、情報通信部21(または、情報通信部25)は、常時、GPS受信機により測位された位置を示す位置情報を操作端末1に送信するようにしてもよいが、前回と位置が変化している場合に限り、位置情報を操作端末1に送信するようにしてもよい。
【0041】
上記実施の形態1,2では、操作端末1の通信遅延時間測定部14が、N台の表示装置2に対する通信遅延時間a1,a2,・・・,aNを測定する際、通信遅延時間の測定処理をN台の表示装置2に対して複数回実施し、複数回の測定結果の平均値を通信遅延とみなして、最終的な通信遅延時間を算出するもについて示したが、表示装置2が移動する場合、通信経路が変化して、通信遅延も変化する可能性が高いので、複数回の測定結果の平均値を求めず、最新の測定結果を通信遅延時間とみなすようにする。
【0042】
以上で明らかなように、この実施の形態3によれば、複数の表示装置2が、自己が存在している位置を測位し、その位置を示す位置情報を操作端末1に送信するように構成したので、表示装置2が移動する場合でも、同じ内容のコンテンツを同期表示することができる効果を奏する。
【0043】
実施の形態4.
図4及び図5はこの発明の実施の形態4による同期表示システムを示す構成図であり、図において、図1及び図3と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
移動操作端末5は例えば自動車や電車などに搭載されて移動し、同期表示に関する操作要求を操作制御サーバ6に送信する装置である。
操作制御サーバ6は図1及び図3の操作端末1に相当する装置であり(図1及び図3の操作端末1と同様の処理部を備え、操作要求処理部51を追加実装している)、移動操作端末5から同期表示に関する操作要求を受信すると、例えばインターネットなどのネットワーク4を介して、表示インターバル(または、表示時刻)、同期表示指令及びコンテンツを含む同期表示制御情報を複数の表示装置2に配信する装置である。
【0044】
移動操作端末5の操作入力部41は複数の表示装置2に表示させるコンテンツの選択情報や、同期表示させる地域の情報などの入力を受け付けるマンマシンインタフェースである。
移動操作端末5の操作要求送信部42は操作入力部41により入力が受け付けられたコンテンツの選択情報や同期表示させる地域の情報などを含む操作要求を操作制御サーバ6に送信する処理を実施する。
操作制御サーバ6の操作要求処理部51は通信制御部17(または通信制御部32)が移動操作端末5から送信された操作要求を受信すると、その操作要求に含まれている地域の情報を参照して、抽出対象の地域を表示装置抽出部12に指示するとともに、その操作要求に含まれているコンテンツの選択情報を参照して、配信対象のコンテンツを通信制御部17(または通信制御部32)に指示する処理を実施する。
【0045】
次に動作について説明する。
移動操作端末5の操作入力部41は、複数の表示装置2に表示させるコンテンツの選択情報や、同期表示させる地域の情報などの入力受け付けを行う。
なお、移動操作端末5は、移動可能な端末であるため、例えば、コンテンツの表示担当者などが、実際にコンテンツを同期表示させる地域などに出向き、その場で、同期表示させる地域やコンテンツを決定して、移動操作端末5に入力することができる。
移動操作端末5の操作要求送信部42は、操作入力部41がコンテンツの選択情報や同期表示させる地域の情報などの入力を受け付けると、コンテンツの選択情報や同期表示させる地域の情報などを含む操作要求を操作制御サーバ6に送信する。
【0046】
操作制御サーバ6の操作要求処理部51は、通信制御部17(または通信制御部32)が移動操作端末5から送信された操作要求を受信すると、その操作要求に含まれている地域の情報を参照して、抽出対象の地域を表示装置抽出部12に指示する。
これにより、表示装置抽出部12は、当該地域内に存在している表示装置を抽出する。表示装置の抽出方法は、上記実施の形態1〜3と同様であるため説明を省略する。
また、操作要求処理部51は、その操作要求に含まれているコンテンツの選択情報を参照して、配信対象のコンテンツを通信制御部17(または通信制御部32)に指示する。
これにより、通信制御部17(または通信制御部32)は、同期表示制御情報を複数の表示装置2に配信する際、そのコンテンツをメモリ18から取得し、そのコンテンツを含む同期表示制御情報を複数の表示装置2に配信する。
【0047】
以上で明らかなように、この実施の形態4によれば、移動可能な移動操作端末5が同期表示に関する操作要求を操作制御サーバ6に送信し、操作制御サーバ6が移動操作端末5から同期表示に関する操作要求を受信すると、同期表示制御情報を複数の表示装置2に配信するように構成したので、例えば、コンテンツの表示担当者などが、任意の場所で、操作要求を入力することができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】この発明の実施の形態1による同期表示システムを示す構成図である。
【図2】k台の表示装置2が同一のコンテンツを同期表示する例を示す説明図である。
【図3】この発明の実施の形態2による同期表示システムを示す構成図である。
【図4】この発明の実施の形態4による同期表示システムを示す構成図である。
【図5】この発明の実施の形態4による同期表示システムを示す構成図である。
【符号の説明】
【0049】
1 操作端末、2 表示装置、3 大型表示ディスプレイ、4 ネットワーク
5 移動操作端末、6 操作制御サーバ、11 表示装置位置管理部(位置管理手段、12 表示装置抽出部(表示装置抽出手段)、13 配信順序決定部(配信順序決定手段)、14 通信遅延時間測定部(通信遅延時間測定手段)、15 表示時刻設定部(表示時刻設定手段)、16 表示インターバル算出部(表示インターバル算出手段)、17 通信制御部(配信手段)、18 コンテンツメモリ、21 情報通信部(受信手段)、22 表示時刻管理部(コンテンツ表示手段)、23 表示制御部(コンテンツ表示手段、24 時刻同期部(時刻同期手段)、25 情報通信部(受信手段)、26 表示時刻管理部(コンテンツ表示手段)、31 操作端末1の時刻同期部(時刻同期手段)、32 通信制御部(配信手段)、41 操作入力部、42 操作要求送信部、51 操作要求処理部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作端末が同期表示指令を複数の表示装置に配信し、上記複数の表示装置が上記操作端末から配信された同期表示指令を受信すると、上記同期表示指令にしたがってコンテンツを同期表示する同期表示システムにおいて、上記操作端末は、上記複数の表示装置に対する通信遅延時間を測定する通信遅延時間測定手段と、上記通信遅延時間測定手段により測定された複数の表示装置に対する通信遅延時間の総和時間を算出して、現在時刻から上記総和時間後をコンテンツの表示時刻に設定する表示時刻設定手段と、上記表示時刻設定手段により設定された表示時刻と上記通信遅延時間測定手段により測定された複数の表示装置に対する通信遅延時間から、上記複数の表示装置の表示インターバルを算出する表示インターバル算出手段と、上記表示インターバル算出手段により算出された表示インターバル及び同期表示指令を上記複数の表示装置に配信する配信手段とを備え、上記複数の表示装置は、上記操作端末の配信手段から配信された表示インターバル及び同期表示指令を受信する受信手段と、上記受信手段により表示インターバル及び同期表示指令が受信されてから、上記表示インターバルの時間が経過すると、コンテンツの表示を開始するコンテンツ表示手段とを備えていることを特徴とする同期表示システム。
【請求項2】
表示インターバル算出手段は、表示時刻設定手段により設定された表示時刻と、配信手段から表示インターバル及び同期表示指令が表示装置に配信される配信時刻との差分時間から、当該表示装置に対する通信遅延時間を差し引いた時間を表示インターバルとして算出することを特徴とする請求項1記載の同期表示システム。
【請求項3】
操作端末は、複数の表示装置が存在している位置を管理する位置管理手段と、上記位置管理手段により管理されている位置を参照して、上記複数の表示装置の中から、ある地域内に存在している表示装置を抽出する表示装置抽出手段と、上記表示装置抽出手段により抽出された表示装置のうち、隣り合う位置に存在している表示装置に対する表示インターバル及び同期表示指令の配信順序が連続になるように、上記表示装置抽出手段により抽出された表示装置に対する表示インターバル及び同期表示指令の配信順序を決定する配信順序決定手段とを備え、配信手段が上記配信順序決定手段により決定された配信順序で、表示インターバル算出手段により算出された表示インターバル及び同期表示指令を上記表示装置抽出手段により抽出された表示装置に配信することを特徴とする請求項1または請求項2記載の同期表示システム。
【請求項4】
操作端末が同期表示指令を複数の表示装置に配信し、上記複数の表示装置が上記操作端末から配信された同期表示指令を受信すると、上記同期表示指令にしたがってコンテンツを同期表示する同期表示システムにおいて、上記操作端末は、上記複数の表示装置と時刻同期を図る時刻同期手段と、上記複数の表示装置に対する通信遅延時間を測定する通信遅延時間測定手段と、上記通信遅延時間測定手段により測定された複数の表示装置に対する通信遅延時間の総和時間を算出して、上記時刻同期手段による時刻同期後の現在時刻から上記総和時間後をコンテンツの表示時刻に設定する表示時刻設定手段と、上記表示時刻設定手段により設定された表示時刻及び同期表示指令を上記複数の表示装置に配信する配信手段とを備え、上記複数の表示装置は、上記操作端末と時刻同期を図る時刻同期手段と、上記操作端末の配信手段から配信された表示時刻及び同期表示指令を受信する受信手段と、上記時刻同期手段による時刻同期後の時刻が上記受信手段により受信された表示時刻になると、コンテンツの表示を開始するコンテンツ表示手段とを備えていることを特徴とする同期表示システム。
【請求項5】
操作端末は、複数の表示装置が存在している位置を管理する位置管理手段と、上記位置管理手段により管理されている位置を参照して、上記複数の表示装置の中から、ある地域内に存在している表示装置を抽出する表示装置抽出手段と、上記表示装置抽出手段により抽出された表示装置のうち、隣り合う位置に存在している表示装置に対する表示時刻及び同期表示指令の配信順序が連続になるように、上記表示装置抽出手段により抽出された表示装置に対する表示時刻及び同期表示指令の配信順序を決定する配信順序決定手段とを備え、配信手段が上記配信順序決定手段により決定された配信順序で、表示時刻設定手段により設定された表示時刻及び同期表示指令を上記表示装置抽出手段により抽出された表示装置に配信することを特徴とする請求項4記載の同期表示システム。
【請求項6】
通信遅延時間測定手段は、表示装置に対する通信遅延時間として、ラウンドトリップ時間を測定することを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の同期表示システム。
【請求項7】
複数の表示装置は、自己が存在している位置を測位し、上記位置を示す位置情報を操作端末に送信する位置測位手段を備えていることを特徴とする請求項3または請求項5記載の同期表示システム。
【請求項8】
移動操作端末が同期表示に関する操作要求を操作制御サーバに送信し、上記操作制御サーバが上記移動操作端末から同期表示に関する操作要求を受信すると、同期表示指令を複数の表示装置に配信し、上記複数の表示装置が上記操作制御サーバから配信された同期表示指令を受信すると、上記同期表示指令にしたがってコンテンツを同期表示する同期表示システムにおいて、上記操作制御サーバは、上記複数の表示装置に対する通信遅延時間を測定する通信遅延時間測定手段と、上記通信遅延時間測定手段により測定された複数の表示装置に対する通信遅延時間の総和時間を算出して、現在時刻から上記総和時間後をコンテンツの表示時刻に設定する表示時刻設定手段と、上記表示時刻設定手段により設定された表示時刻と上記通信遅延時間測定手段により測定された複数の表示装置に対する通信遅延時間から、上記複数の表示装置の表示インターバルを算出する表示インターバル算出手段と、上記表示インターバル算出手段により算出された表示インターバル及び同期表示指令を上記複数の表示装置に配信する配信手段とを備え、上記複数の表示装置は、上記操作制御サーバの配信手段から配信された表示インターバル及び同期表示指令を受信する受信手段と、上記受信手段により表示インターバル及び同期表示指令が受信されてから、上記表示インターバルの時間が経過すると、コンテンツの表示を開始するコンテンツ表示手段とを備えていることを特徴とする同期表示システム。
【請求項9】
移動操作端末が同期表示に関する操作要求を操作制御サーバに送信し、上記操作制御サーバが上記移動操作端末から同期表示に関する操作要求を受信すると、同期表示指令を複数の表示装置に配信し、上記複数の表示装置が上記操作制御サーバから配信された同期表示指令を受信すると、上記同期表示指令にしたがってコンテンツを同期表示する同期表示システムにおいて、上記操作制御サーバは、上記複数の表示装置と時刻同期を図る時刻同期手段と、上記複数の表示装置に対する通信遅延時間を測定する通信遅延時間測定手段と、上記通信遅延時間測定手段により測定された複数の表示装置に対する通信遅延時間の総和時間を算出して、上記時刻同期手段による時刻同期後の現在時刻から上記総和時間後をコンテンツの表示時刻に設定する表示時刻設定手段と、上記表示時刻設定手段により設定された表示時刻及び同期表示指令を上記複数の表示装置に配信する配信手段とを備え、上記複数の表示装置は、上記操作制御サーバと時刻同期を図る時刻同期手段と、上記操作制御サーバの配信手段から配信された表示時刻及び同期表示指令を受信する受信手段と、上記時刻同期手段による時刻同期後の時刻が上記受信手段により受信された表示時刻になると、コンテンツの表示を開始するコンテンツ表示手段とを備えていることを特徴とする同期表示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−177591(P2009−177591A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−14994(P2008−14994)
【出願日】平成20年1月25日(2008.1.25)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】