説明

周辺機器及びその電源制御方法

【課題】ホスト側のハードウェアの変更を行わずに周辺機器の電源を制御することを可能にする周辺機器及びその電源制御方法を提供すること
【解決手段】本発明にかかるExpressCard10は、PCI Express、USB2.0によるデータ伝送を実行する入出力インタフェース23、24を備えるホスト20との間でデータ伝送を実行する。ExpressCard10は、データを伝送し、処理を実行する制御部12と、PCI Express、USB2.0によるデータ伝送を媒介する入出力インタフェース13、14と、ホスト20から出力されたUSB2.0によるデータを判定し、当該データが電源制御データである場合には制御信号を出力し、当該データが電源制御データでない場合には当該データを入出力インタフェース14に出力するUSBブリッジ回路15と、制御信号に応じて制御部12への電源の供給を制御する電源制御部16を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は周辺機器及びその電源制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、パソコン等のホストに接続される周辺機器において、その電力消費を低減する技術が開示されている。
【0003】
例えば、特許文献1は、電源オン/オフ機能を備えたテレビカードを開示している。特許文献1にかかるテレビカードは、ホストから電源オン/オフ信号が伝送される保留ピン又はケーブルを有する。ホストから電源オン/オフ信号が伝送されると、電源オン/オフ信号は、保留ピン又はケーブルを介して電源オン/オフモジュールに伝送される。電源オン/オフモジュールは、電源オン/オフ信号に応じて、テレビカードモジュールへ電源電圧を伝送又は遮断する。これにより、テレビカードチップモジュールの電源を制御し、電力が無駄に消費されないようにすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−140465号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1においては、保留ピンまたはケーブルを使用して、ホストからテレビカードの電源を制御する電源オン/オフ信号を伝送する。この方法では、ホスト側とカード側の両方で、接続インタフェースにおける電源オン/オフ信号のアサイン(追加)やケーブルを接続するコネクタの形状などについて、事前に取り決めが必要である。
【0006】
以上から、本願の発明者は、以下に示す課題を見出した。特許文献1に開示された技術では、電源制御をするにあたって既存のホストをそのまま使用することができず、ホスト側において、ハードウェアを変更しなくてはならない。換言すれば、特許文献1にかかるテレビカードは、既存のホストコンピュータとの互換性がない。このため、利用者は、テレビカードを使用するのに既存のホストコンピュータをそのまま使うことができない。ホスト側のハードウェアの変更には時間又はコストが伴うため、利用者の利便性を高めることができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明にかかる周辺機器は、第1の規格によるデータ伝送を実行する入出力インタフェース及び第2の規格によるデータ伝送を実行する入出力インタフェースを備えるホストとの間でデータ伝送を実行する周辺機器である。前記周辺機器は、ホストとの間で前記第1の規格又は前記第2の規格によってデータを伝送し、データの処理を実行する制御部と、前記制御部と前記ホストとの前記第1の規格によるデータ伝送を媒介する第1の入出力インタフェースと、前記制御部と前記ホストとの前記第2の規格によるデータ伝送を媒介する第2の入出力インタフェースと、前記ホストから出力された前記第2の規格によるデータを判定し、当該データが前記制御部、前記第1の入出力インタフェース又は前記第2の入出力インタフェースの電源制御データである場合には制御信号を出力し、当該データが前記電源制御データでない場合には当該データを前記第2の入出力インタフェースに出力するデータ判定部と、前記制御信号に応じて、少なくとも前記制御部、前記第1の入出力インタフェース又は前記第2の入出力インタフェースのいずれかに対する電源の供給を制御する電源制御部を備える。このような構成により、前記制御部、前記第1の入出力インタフェース又は前記第2の入出力インタフェースの電源を制御する電源制御データは、ホストにおける第2の規格によるデータ伝送を実行する入出力インタフェースによって、周辺機器に入力される。このため、ホスト側のハードウェアの変更を行わずに、ホストが周辺機器の電源を制御することを可能にする周辺機器を提供することができる。
【0008】
本発明にかかる周辺機器の電源制御方法は、第1の規格によるデータ伝送を実行する入出力インタフェース及び第2の規格によるデータ伝送を実行する入出力インタフェースを備えるホストとの間でデータ伝送を実行する周辺機器の電源制御方法である。この電源制御方法は、制御部と前記ホストとの前記第1の規格によるデータ伝送を第1の入出力インタフェースによって媒介するとともに、制御部と前記ホストとの前記第2の規格によるデータ伝送を第2の入出力インタフェースによって媒介する。そして、前記ホストから出力された前記第2の規格によるデータを判定し、当該データが前記制御部、前記第1の入出力インタフェース又は前記第2の入出力インタフェースの電源を制御する電源制御データである場合には制御信号を出力し、当該データが前記電源制御データでない場合には当該データを前記第2の入出力インタフェースに出力する。前記制御信号に応じて、少なくとも前記制御部、前記第1の入出力インタフェース又は前記第2の入出力インタフェースのいずれかに対する電源の供給を制御する。このような方法により、前記制御部、前記第1の入出力インタフェース又は前記第2の入出力インタフェースの電源を制御する電源制御データは、ホストにおける第2の規格によるデータ伝送を実行する入出力インタフェースによって、周辺機器に入力される。このため、ホスト側のハードウェアの変更を行わずに、ホストが周辺機器の電源を制御することを可能にする周辺機器の電源制御方法を提供することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、ホスト側のハードウェアの変更を行わずに周辺機器の電源を制御することを可能にする周辺機器及びその電源制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施の形態1にかかるExpressCard及びホストの構成例の図である。
【図2】実施の形態2にかかるExpressCard及びホストの構成例の図である。
【図3】実施の形態3にかかるUSBペリフェラル及びUSBホストの構成例の図である。
【図4】実施の形態4にかかるポータブルHDDの構成例の図である。
【図5】実施の形態5にかかるDSCの全体構成例の図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施の形態1
本実施形態にかかるExpressCardは、PCI(Peripheral Component Interconnect) Expressの規格によるデータ伝送を実行する第1の入出力インタフェース及びUSB(Universal Serial Bus)2.0の規格によるデータ伝送を実行する第2の入出力インタフェースを備える。ExpressCardに接続され、ExpressCardとの間でデータ伝送を実行するホストは、PCI Expressの規格によるデータ伝送を実行する入出力インタフェースと、USB2.0の規格によるデータ伝送を実行する入出力インタフェースを備える。USBブリッジ回路は、ホストからUSB2.0の規格によって出力されたデータを判定し、当該データが電源制御データである場合、ExpressCardの電源を制御する電源制御信号を出力する。電源制御部は、この電源制御信号に応じて、ExpressCard中の制御部、第1の入出力インタフェース又は第2の入出力インタフェースの電源を制御する。判定したデータが電源制御データでない場合、USBブリッジ回路はそのデータを第2の入出力インタフェースに出力する。そのため、ホストは予め備えられたUSB2.0の入出力インタフェースによって、ExpressCardとホストとのデータ伝送とともに、ExpressCardの電源制御ができる。以上から、ホスト側でハードウェアの変更を行わずに、ExpressCardの電源を制御することができる。
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態1について説明する。図1は、本実施形態にかかるExpressCard及びホストの構成例を示した図面である。ExpressCard10とホスト20とは、ExpressCard Connector(以下、カードコネクタと表記する)を介して接続され、情報を送受信する。ここで、情報の送受信には、PCI Express及びUSB2.0の規格を使用する。
【0013】
ExpressCard10は、カードコネクタ11、制御部12、入出力インタフェース13、14、USBブリッジ回路15及び電源制御部16を備える。
【0014】
カードコネクタ11は、ExpressCard10とホスト20との接続部である。具体的には、ホスト20から出力されたデータは、カードコネクタ11を介して入出力インタフェース13又はUSBブリッジ回路15に入力される。なお、PCI Expressにより出力されたデータは入出力インタフェース13に、USB2.0により出力されたデータはUSBブリッジ回路15に入力される。さらに、カードコネクタ11を介して、ホストから出力された電源は、USBブリッジ回路15及び電源制御部16に供給される。
【0015】
制御部12は、ExpressCard10の情報の送受信の処理、送受信した情報に基づく種々の処理等を実行するモジュールである。制御部12は、電源制御部16から電源の供給を受けることにより、起動する。制御部12は、具体的には、CPU(Central Processing Unit)を有した集積回路により構成されている。さらに、制御部12は、入出力インタフェース13、即ちPCI Expressの規格に基づく処理をする集積回路と、入出力インタフェース14、即ちUSB2.0又はUART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)等の規格に基づく処理をする集積回路とデータ伝送を実行する。
【0016】
入出力インタフェース13は、カードコネクタ11と制御部12との間で、PCI Expressによるデータ伝送を実行する。入出力インタフェース14は、USBブリッジ回路15と制御部12との間で、USB2.0又はUART等によるデータ伝送を実行する。制御部12は、PCI Expressの規格に基づき、入出力インタフェース13を介して、ホスト20の制御部21とデータを送受信する。さらに、制御部12は、USB2.0又はUART等の規格に基づき、入出力インタフェース14及びUSBブリッジ回路15を介して、ホスト20の制御部21とデータを送受信することもできる。
【0017】
USBブリッジ回路15(電源制御信号出力部)は、ホストからUSB2.0により出力されたデータが、特定のデータ(電源制御データ)であるか否かを判定する。USBブリッジ回路15は、その受信データが電源制御データであると判定した場合、電源制御部16に対し、制御部12、入出力インタフェース13又は入出力インタフェース14への電源の供給を変更させる電源制御信号を出力する。その受信したデータが電源制御データでないと判定した場合、USBブリッジ回路15は、そのデータを入出力インタフェース14に出力する。このUSBブリッジ回路15が、ExpressCard10における特徴部分である。
【0018】
さらに、USBブリッジ回路15は、制御部12と別に設けられており、カードコネクタ11を介して、ホスト20から電源の供給を受けている。これにより、USBブリッジ回路15は、制御部12が動作していない(電源が供給されない)場合でも、電源の供給を受けて動作することができる。
【0019】
電源制御部16は、カードコネクタ11を介して電源の供給を受け、必要があれば適切な電圧に変換し、電源を制御部12、入出力インタフェース13及び入出力インタフェース14に供給する。さらに、電源制御部16は、制御部12、入出力インタフェース13又は入出力インタフェース14に対する電源供給を制御し、それぞれの電源の供給のオン及びオフを切り替えることができる。電源制御部16は、例えばDC/DCコンバータ、FET−SWなどの回路で構成される。
【0020】
ホスト20は、制御部21、電源22、入出力インタフェース23、24及びカードコネクタ25を備える。ホスト20は、ExpressCard10を接続するパーソナルコンピュータである。
【0021】
制御部21は、ExpressCard10とのデータ伝送を実行して、ExpressCard10を制御する。例えば、制御部21は、ExpressCard10中の制御部12と情報を送受信する。制御部21は、CPU等により構成される。
【0022】
制御部21は、入出力インタフェース23を介して、ExpressCard10の制御部12との間の情報通信に関するデータを、PCI Expressにより送受信する。制御部21は、入出力インタフェース24を介して、電源制御データをUSB2.0によりExpressCard10に送信する。あるいは、制御部21は、入出力インタフェース24を介して、ExpressCard10とその他のデータを送受信することもできる。
【0023】
電源22は、ExpressCard10に電源を供給するパワースイッチの役割を果たし、ホスト中の内部電源により構成される。電源22は、カードコネクタ25を介して、ExpressCard10に電源を供給する。
【0024】
入出力インタフェース23は、カードコネクタ25を介して、PCI Expressによってデータを伝送する。入出力インタフェース24は、カードコネクタ25を介して、USB2.0によってデータを伝送する。入出力インタフェース23、24は、制御部21と内部バスにより接続され、データを伝送する。このようにして、入出力インタフェース23、24は、制御部21とExpressCard10との間でデータを伝送する。
【0025】
カードコネクタ25は、ExpressCard10とホスト20との接続部である。電源22から供給された電源、入出力インタフェース23、24から出力されたデータは、カードコネクタ25を介してExpressCard10に入力される。さらに、ExpressCard10から出力されたデータは、カードコネクタ25を介して、PCI Expressによるデータであれば入出力インタフェース23に、USB2.0によるデータであれば入出力インタフェース24に入力される。
【0026】
以下、ExpressCard10及びホスト20の動作について説明する。ホスト側の制御部21は、ホスト20とExpressCard10との間でPCI Expressによるデータ伝送がない期間をカウントする。ある一定期間(例えば1分、3分など)、PCI Expressによるデータ伝送がないと制御部21が判断した場合、制御部21は、入出力インタフェース24、カードコネクタ25を介して、ExpressCard10にUSB2.0による電源制御データ(電源オフの指令)を送信する。
【0027】
電源制御データは、カードコネクタ11を介してUSBブリッジ回路15に入力される。USBブリッジ回路15は、受信したデータが、電源制御データであるか否かを判定する。ここで受信したデータは電源オフの指令である電源制御データなので、USBブリッジ回路15は、電源制御部16に対し、制御部12、入出力インタフェース13又は入出力インタフェース14への電源供給を停止する電源制御信号を出力する。電源制御部16は、この電源制御信号に応じて、制御部12又は入出力インタフェース13への電源の供給を停止する。以上のようにして、制御部12又は入出力インタフェース13の動作が停止するため、電力の消費を防ぐことができる。
【0028】
次に、PCI Expressによるデータ伝送を再開する場合について説明する。ユーザの操作により、ホスト側の制御部21は、ホスト20とExpressCard10とのPCI Expressによる通信を再開するような処理を実行する。ここで、制御部21は、電源制御データとして電源オンの指令を送信する。送信された電源制御データは、前述の通り、入出力インタフェース24、カードコネクタ25、カードコネクタ11を介して、ExpressCard10のUSBブリッジ回路15に入力される。
【0029】
USBブリッジ回路15では、受信したデータが電源オンの指令である電源制御データであることを判定し、その電源制御データに応じて、電源制御信号を電源制御部16に出力する。これにより、USBブリッジ回路15は、制御部12又は入出力インタフェース13への電源の供給を再開する。これにより、制御部12又は入出力インタフェース13は、動作を再開する。
【0030】
なお、USBブリッジ回路15は、電源制御データ以外のデータはスルーまたは適切に変換して、入出力インタフェース14を介して制御部12に転送する。したがって、USB2.0によるデータ伝送を維持する場合は、PCI Expressによるデータ伝送のみを停止させる(入出力インタフェース13に対してのみ、電源のオン・オフ制御を行う)ことも可能である。
【0031】
上述の電源制御方法であれば、保留ピン、ケーブル等ではなく、予めデータの送受信のために備えられた入出力インタフェース24(USB2.0の入出力インタフェース)により、電源制御データをホスト20からExpressCard10に出力することができる。よって、ホスト20は、ハードウェアを変更することなく、ソフトウェアの追加のみで容易にExpressCard10の電力、すなわちPCI Expressを使用するモジュールの電力を削減することができる。これは、USB2.0により出力されたデータが電源制御データであるか否かを判定し、電源制御データである場合に電源制御信号を出力するUSBブリッジ回路15を、ExpressCard10に備えたことによる効果である。
【0032】
さらに、USBブリッジ回路15は、電源制御データ以外のデータを受信した場合、入出力インタフェース14を介してそのデータを制御部12に出力する。このため、ExpressCard10とホスト20との間で、USB2.0によるデータ伝送を実行することもできる。ExpressCard10とホスト20との間で容量の小さなデータを伝送する場合には、消費電力の大きいPCI Expressの入出力インタフェース(入出力インタフェース13)を停止すべく、ホスト20から電源制御データをExpressCard10に出力する。これにより、電源制御部16を制御して、使用しない入出力インタフェース13に電源を供給しないようにすることができる。以上より、ExpressCard10を効率的に使用し、消費電力を削減することができる。
【0033】
ホスト20とExpressCard10との間で、PCI Express、USB2.0の両方ともにデータ伝送がない場合には、ホスト20は電源制御データを出力して、制御部12、入出力インタフェース13又は入出力インタフェース14に電源を供給しないようにする。なお、ホスト20は、少なくとも制御部12か、入出力インタフェース13のどちらかに電源を供給しないような電源制御部16を制御する電源制御データを出力してもよい。制御部12、入出力インタフェース13は入出力インタフェース14と比較して稼働中の電源消費量が大きいため、どちらかに電源を供給しないようにすることで、効果的にExpressCard10の消費電力の削減をすることができる。
【0034】
あるいは、制御部12、入出力インタフェース13、14の全てに電源を供給しないように電源制御部16を制御する電源制御データを出力してもよい。制御部12、入出力インタフェース13、14の全てに電源を供給しないようにする場合には、より一層、ExpressCard10の消費電力を削減することができる。
【0035】
さらに、ホスト20は、既存のハードウェアをそのまま使用することができる。そのため、ユーザにとっての利便性が大きく向上する。
【0036】
実施の形態2
以下、図面を参照して本発明の実施の形態2について説明する。図2は、本実施の形態にかかるExpressCard10及びホスト20についての構成例を示した図面である。ここでは、PCI Expressの代わりに、USB3.0を通信規格として使用している。つまり、ExpressCard10及びホスト20はUSB3.0により、制御部12が処理する情報を送受信し、USB2.0により、制御部12、入出力インタフェース17又は入出力インタフェース14の電源を制御する。図2においては、PCI Expressによりデータを伝送する入出力インタフェース13に代わり、USB3.0によりデータを伝送する入出力インタフェース17がExpressCard10に備えられている。そして、ホスト20には、PCI Expressによりデータを伝送する入出力インタフェース23に代わり、USB3.0によりデータを伝送する入出力インタフェース26が備えられている。その他のExpressCard10及びホスト20についての構成については、実施の形態1と同様なので、説明を省略する。
【0037】
実施の形態2においても、実施の形態1と同様、ホスト20の制御部21は、USB3.0によるデータ伝送がない場合に電源制御データ(電源オフの指令)を出力する。入出力インタフェース24、カードコネクタ25、カードコネクタ11を介してその電源制御データがUSBブリッジ回路15に入力される。USBブリッジ回路15は、その電源制御データに応じて、制御部12又は入出力インタフェース17への電源供給を停止する電源制御信号を出力する。これにより、ExpressCard10が消費する電力を削減することができる。さらに、制御部21が電源制御データ(電源オンの指令)を出力することにより、制御部12又は入出力インタフェース17への電源供給を再開させることができる。以上の通り、実施の形態2では、保留ピン又はケーブルを用いることなく、予めデータの送受信のために備えられたUSB2.0の入出力インタフェースにより、USB3.0を使用するモジュールの電源をホスト20から制御する。これによって、ExpressCard10の消費電力を削減することができる。
【0038】
なお、USB3.0と比較して、USB2.0によるデータ転送速度は遅いが消費電力は小さい。そのため、図2において、ExpressCard10とホスト20との間で容量の小さなデータを伝送する場合にはUSB2.0の入出力インタフェースによって通信し、USB3.0の入出力インタフェースへの電源を供給しないことにより消費電力を削減することができる。本実施の形態にかかるExpressCard10は、その他、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0039】
さらに、実施の形態1と同様、ホスト20は、制御部12、入出力インタフェース17又は入出力インタフェース14のいずれかに電源を供給しないように制御することもできるし、全てに電源を供給しないように制御することもできる。
【0040】
実施の形態3
本実施形態においては、電源を複数箇所から接続することが可能であり、2つの入出力インタフェースを有する携帯機器について説明する。この携帯機器は、実施の形態1及び2と同様、ホスト側から出力された電源制御データに基づいて、携帯機器側の制御部への電源供給を制御する。これにより、制御部への電源がホスト以外の場所から供給される携帯端末においても、消費電力を削減することができる。
【0041】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図3は、本実施形態にかかる携帯機器(USBペリフェラル)及びUSBホストの構成例を示す。
【0042】
携帯機器30は、2つの入出力インタフェース(信号線)を有する装置で、各入出力インタフェースが同一のホスト40(機器)と接続されている。この2つの入出力インタフェースの通信規格は、それぞれUSB3.0、USB2.0である。携帯機器30とホスト40とは、USB3.0に対応したケーブルで接続されている。
【0043】
携帯機器30は、USB Connector(USBコネクタ)31、制御部32、入出力インタフェース33、34、USBブリッジ回路35、電源制御部36、バッテリ37及び電源選択部38を備える。
【0044】
USBコネクタ31は、前記ケーブルとの接続部であり、ホスト40から受信したUSB3.0のデータは、USBコネクタ31、入出力インタフェース33を介して制御部32に伝送される。ホスト40から受信したUSB2.0のデータは、USBコネクタ31を介してUSBブリッジ回路35に伝送される。さらに、ホスト40から供給を受けた電源(VBUS)は、電源選択部38に供給される。
【0045】
制御部32は、USB3.0により、ホスト40の制御部41とのデータ伝送を実行して携帯機器30を制御する。電源制御部36は、電源選択部38から供給された電源を、必要があれば適切な電圧に変換し、制御部32又は入出力インタフェース33、34に供給する。さらに、電源制御部36は、電源選択部38から供給された電源を制御部32又は入出力インタフェース33、34に供給するか否かを制御する。USBブリッジ回路35については、実施の形態1、2と同様の処理を実行するので、説明を省略する。
【0046】
バッテリ37、電源選択部38は、実施の形態1、2にはない携帯機器30の構成要素である。バッテリ37は、携帯機器30に内蔵されており、電源選択部38に電源を供給する。
【0047】
電源選択部38は、ホスト40から供給された電源及びバッテリ37から供給された電源のうちいずれかを、状況に応じて適切に選択し、USBブリッジ回路35、電源制御部36といった各モジュールに電源を供給する。例えば、電源選択部38は、ホスト40から電源が供給されている場合、その電源を供給することにより、バッテリ37の電力消費を抑制する。なお、電源選択部38は、ホスト40から供給された電源の少なくとも一部をバッテリ37に供給することにより、バッテリ37を充電してもよい。
【0048】
ホスト40の構成は、実施の形態2と同様であるため、説明を省略する。
【0049】
以下、本実施の形態にかかる携帯機器30及びホスト40の動作について説明する。ホスト40の制御部41は、所定の期間、USB3.0によるデータ伝送がない場合に、USB2.0経由で電源制御データ(電源オフの指令)を送信し、USBブリッジ回路35に出力する。USBブリッジ回路35は、電源制御データに応じて、制御部32又は入出力インタフェース33への電源供給を停止する電源制御信号を生成し、電源制御部36に出力する。この電源制御信号に応じて、電源制御部36は、制御部32又は入出力インタフェース33への電源の供給を停止する。以上のようにして、ホスト40は、携帯機器30の電力を削減する。
【0050】
制御部41は、ユーザからの動作に応じて携帯機器30のUSB3.0によるデータ伝送を再開させる場合、USB2.0経由で電源制御データ(電源オンの指令)を携帯機器30に送信する。これにより、制御部32又は入出力インタフェース33への電力供給が再開され、携帯機器30は再びUSB3.0によるデータ伝送を再開する。以上の動作の詳細は、実施の形態1、2に記載した通りである。
【0051】
以上のようにして、ホスト40の制御部41は、携帯機器30の消費電力を削減することができる。その他、携帯機器30は、実施の形態1、2にかかるExpressCard10と同様の効果を得ることができる。
【0052】
なお、携帯機器30は2つの入出力インタフェースを有するとしたが、それ以上の複数の入出力インタフェースを有してもよい。さらに、携帯機器30は、内蔵されたバッテリ37の他に、ACアダプタ等による外部電源の電源供給を受けてもよい。その場合、電源選択部38は、内蔵バッテリ、ACアダプタによる外部電源、USBケーブルからの電源の3つの電源の中から、状況に応じて適切な電源を選択する。
【0053】
さらに、実施の形態1、2と同様、ホスト40は、制御部32、入出力インタフェース33又は入出力インタフェース34のいずれかに電源を供給しないように制御することもできるし、全てに電源を供給しないように制御することもできる。
【0054】
以上、実施の形態1〜3に示した通り、2つ以上の複数の入出力インタフェースを介して接続される機器において、ある1つの入出力インタフェースを利用して、他の入出力インタフェースをデータ転送に使用するモジュールの電源を制御することができる。
【0055】
実施の形態4
図4は、消費電力の抑制が可能な、USB3.0に対応したUSBペリフェラルであるポータブルHDD(Hard Disk Drive)の全体構成例を示す。USBペリフェラル50は、USBコネクタ51、バッテリ52、電源選択部53、USBブリッジ回路54、電源制御部55、USB/SATA(Serial Advanced Technology Attachment)ブリッジ回路60、HDD65、ROM(Read Only Memory)66及びRAM(Random Access Memory)67を備える。USBペリフェラル50は、図示しないホストに接続されている、外付けのポータブルHDD装置全体を示す。ホストとUSBペリフェラル50とは、USBコネクタ51によりUSB3.0に対応したケーブルで接続されている。この接続の詳細については、前述の通りである。
【0056】
USBコネクタ51は、前記ケーブルとの接続部であり、ホストから出力されたデータは、入出力インタフェース61又はUSBブリッジ回路54に入力される。なお、USB3.0により出力されたデータは入出力インタフェース61に、USB2.0により出力されたデータはUSBブリッジ回路54に入力される。さらに、USBコネクタ51を介して、ホストから出力された電源は、電源選択部53に供給される。
【0057】
バッテリ52は、USBペリフェラル50に内蔵されている内部電源である。バッテリ52は、電源選択部53に電源を供給する。
【0058】
電源選択部53は、ホストから供給された電源及びバッテリ52から供給された電源のうちいずれかを、状況に応じて適切に選択し、USBブリッジ回路54及び電源制御部55に電源を供給する。この選択の詳細については、実施の形態3に記載した通りである。
【0059】
USBブリッジ回路54は、ホストからUSB2.0により出力されたデータを判定し、受信データが電源制御データである場合、電源制御部55に対し、入出力インタフェース61、62、63又は制御部64への電源の供給を変更させる電源制御信号を出力する。その受信したデータが電源制御データでない場合、USBブリッジ回路54は、そのデータを入出力インタフェース62に出力する。
【0060】
さらに、USBブリッジ回路54は、電源選択部53から電源の供給を受けている。これにより、USBブリッジ回路54は、制御部64が動作していない(電源が供給されない)場合でも、電源の供給を受けて動作することができる。
【0061】
電源制御部55は、電源選択部53から供給された電源を必要があれば適切な電圧に変換し、入出力インタフェース61、62、63又は制御部64に供給する。さらに、電源制御部55は、USBブリッジ回路54からの電源制御信号に基づいて、入出力インタフェース61、62、63又は制御部64に対する電源供給を制御し、それぞれの電源の供給のオン及びオフを切り替えることができる。
【0062】
USB/SATAブリッジ回路60は、入出力インタフェース61、62、63及び制御部64を備える。USB/SATAブリッジ回路60は、ホスト側から受信したUSBによるデータと、HDD側から受信したSATAによるデータとをそれぞれ変換し、ホストとHDD65とのデータ伝送を実行する。
【0063】
入出力インタフェース61は、制御部64と内部バスにより接続され、USBコネクタ51と制御部64との間で、USB3.0によるデータ伝送を実行する。
【0064】
なお、入出力インタフェース61は、電源制御部55による電源供給を受けている。そのため、電源制御部55が電源を供給している場合には、入出力インタフェース61はUSBコネクタ51と制御部64とのデータ伝送を実行する。それにより、入出力インタフェース61は、制御部64と外部のホストとのデータ伝送を媒介する。しかし、電源制御部55が電源を供給していない場合には、入出力インタフェース61はUSBコネクタ51と制御部64とのデータ伝送を実行しない。その場合、制御部64はUSB3.0による情報の送受信処理を実行しない。
【0065】
入出力インタフェース62は、USBブリッジ回路54と制御部64との間で、USB2.0によるデータ伝送を実行する。入出力インタフェース63は、HDD65とSATAによるデータ伝送を実行する。そして、入出力インタフェース62、63は、制御部64と内部バスにより接続されている。つまり、入出力インタフェース62は、USBブリッジ回路54と制御部64とのデータ伝送を実行し、入出力インタフェース63は、制御部64とHDD65とのデータ伝送を実行する。
【0066】
なお、入出力インタフェース62、63は、電源制御部55による電源の供給を受けている。制御部64がUSB2.0によるデータ伝送を確実に実行する必要がある場合には、入出力インタフェース62には、電源が供給されている。
【0067】
制御部64は、CPU等から構成され、USBペリフェラル50の情報の送受信、情報処理等を実行するモジュールである。例えば、制御部64は、ホストからUSB3.0によりUSBコネクタ51、入出力インタフェース61を介して入力されたデータを、入出力インタフェース63を介してHDD65に出力する。逆に、HDD65からのデータを、ホストに出力することもできる。あるいは、ホストからUSB2.0によりUSBコネクタ51、USBブリッジ回路54、入出力インタフェース62を介して、ホストとデータを適宜送受信することもできる。さらに、制御部64は、ROM66、RAM67とも適宜データを送受信する。制御部64は、電源制御部55から電源の供給を受けることにより、起動する。
【0068】
HDD65は、データの記録が可能な記録媒体であり、入出力インタフェース63を介して制御部64と接続されている。ROM66、RAM67も、制御部64とそれぞれ接続されている。
【0069】
以下、USBペリフェラル50の動作について説明する。USBペリフェラル50に接続されたホストでは、前述と同様、USBペリフェラル50との間でUSB3.0によるデータ伝送がない期間が一定期間以上になった場合、USBペリフェラル50にUSB2.0による電源制御データ(電源オフの指令)を送信する。あるいは、ホストは、USB3.0とUSB2.0の両方によるデータ伝送がない期間が一定期間以上になった場合、USB2.0による電源制御データ(電源オフの指令)を送信する、としてもよい。
【0070】
電源制御データは、USBコネクタ51を介してUSBブリッジ回路54に入力される。USBブリッジ回路54は、電源オフの指令を受信したので、電源制御部55に対し、入出力インタフェース61、62、63又は制御部64への電源供給を停止する電源制御信号を出力する。電源制御部55は、この電源制御信号に応じて、入出力インタフェース61、62、63又は制御部64への電源の供給を停止する。例えば、入出力インタフェース61のみへの電源の供給を停止した場合は、入出力インタフェース61の消費電力を抑制することができる。さらに、制御部64は、ホスト側とUSB3.0によるデータの伝送ができない状態になるため、制御部64はUSB3.0によるデータの送受信処理を実行しない。そのため、制御部64の消費電力も抑制することができる。以上より、USBペリフェラル50の消費電力を抑制することができる。
【0071】
次に、USB3.0によるデータ伝送を再開する場合について説明する。ユーザの操作により、ホストは、電源制御データとして電源オンの指令をUSBペリフェラル50に送信する。送信された電源制御データは、前述の通り、USBブリッジ回路54に出力される。
【0072】
USBブリッジ回路54では、受信した電源制御データに応じて、電源制御信号を電源制御部55に出力する。電源制御部55は、この電源制御信号に応じて、入出力インタフェース61、62、63又は制御部64への電源の供給を再開する。これにより、制御部64は、ホスト側とUSB3.0によるデータの伝送をすることができる。
【0073】
なお、USBブリッジ回路54は、電源制御データ以外のデータはスルーして、入出力インタフェース62に転送する。
【0074】
上述の電源制御方法により、実施の形態1に記載した効果と同様の効果が得られる。即ち、電源制御データを予めデータの送受信のために備えられたUSB2.0の入出力インタフェースによりUSBペリフェラル50に出力するため、ホストのハードウェアの変更をせず、容易にUSBペリフェラル50の電力を削減することができる。これは、USBブリッジ回路54をUSBペリフェラル50に備えたことによる効果である。
【0075】
USB3.0は、USB2.0と比較してデータ転送速度が速い。そのため、USB3.0の入出力インタフェースである入出力インタフェース61の電力消費量は、USB2.0の入出力インタフェースである入出力インタフェース62の電力消費量よりも大きい。本実施の形態では、より電力消費量が大きな入出力インタフェースの電源をオフにすることにより、効果的にUSBペリフェラル50の消費電力を抑制することができる。さらに、制御部64においても、USB3.0による大容量のデータ伝送を実行しないことにより、消費電力を抑制することができる。
【0076】
さらに、USBペリフェラル50において、電源制御データによりUSB3.0の入出力インタフェース61の電源をオフにする場合でも、USB2.0の入出力インタフェース62の電源はオンにしたままである。これにより、制御部64はホストからの情報の受信が可能であるため、ホスト側からの制御部64の制御が可能である。なお、USB2.0によるデータ伝送も必要としない場合は、入出力インタフェース61、62、63及び制御部64の電源をオフにすることができ、更に消費電力を削減することができる。
【0077】
実施の形態5
図5は、実施の形態4と同様にUSB3.0に対応した、DSC(Digital still camera)の全体構成例を示している。DSC70は、USBコネクタ71、バッテリ72、電源選択部73、USBブリッジ回路74、電源制御部75、入力装置76、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)80、SD(Secure Digital)メモリカード84、LCD(Liquid Crystal Display)85、信号処理回路86、ROM87、RAM88及びレンズ89を備える。DSC70は、USBコネクタ71により、図示しないホストとUSB3.0に対応したケーブルで接続されている。
【0078】
USBコネクタ71〜電源制御部75の構成及び動作は、実施の形態4にかかるUSBコネクタ51〜電源制御部55とほぼ同様であるため、説明を省略する。
【0079】
入力装置76は、DSC70に備えられた、ユーザが操作可能なボタン等の入力装置である。入力装置76は、ユーザの操作に基づいて、制御部83に制御信号を出力する。
【0080】
ASIC80は、入出力インタフェース81、82及び制御部83を備える。入出力インタフェース81、82の構成及び動作は、実施の形態4にかかる入出力インタフェース61、62とほぼ同様であるため、説明を省略する。
【0081】
制御部83は、CPU等により構成されている。制御部83は、DSC70に接続されたホストとの間でデータを伝送する。さらに、SDメモリカード84、LCD85、信号処理回路86、ROM87、RAM88との間でも、適宜データを伝送する。
【0082】
信号処理回路86は、レンズ89が撮影した撮像画像の電気信号を、制御部83に出力する。制御部83は、例えばその撮像画像をLCD85に表示するような処理をする。
【0083】
以上の構成により、実施の形態4と同様に、DSC70の消費電力を抑制するという効果が得られる。DSC70の電源制御方法については、実施の形態4に記載した方法と同様であるため、説明を省略する。
【0084】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、データ伝送の規格は、USB、PCI Expressに限られず、他の規格でもよい。その場合でも、通常の情報通信に用いる入出力インタフェースのデータの転送速度は、電源制御データに用いる入出力インタフェースのデータの転送速度よりも速いものを使用するのが望ましい。その理由は、通常の大容量のデータ転送では、データ転送速度が速い入出力インタフェースを使用することにより、周辺機器の使用効率を上げることができるからである。さらに、実施の形態1〜5において、前述の通り、小容量のデータ転送を実行している場合は、より電力消費が大きな入出力インタフェースの電源を制御することにより、周辺機器の消費電力をより抑制することができる。
【0085】
実施の形態1〜5にかかる発明は、2つ以上の複数の入出力インタフェースを有する装置、携帯機器等に応用できる。応用する周辺機器の代表例はExpressCardである。携帯機器としては、例えばUSB3.0に対応するポータブルHDD、DSC、USBメモリ、PMP(Portable Multimedia Player)、ポータブルBD/DVDライターなどである。
【0086】
上記実施の形態に示した周辺機器の動作は、制御方法の1つとして、当該周辺機器に実行させることができる。例えば、ファームウエア等の制御プログラムとして、周辺機器に実行させることができる。また、当該制御プログラムは、周辺機器によって読み取り可能なように、プログラム記録媒体に記録されてもよい。
【符号の説明】
【0087】
10 ExpressCard
11 カードコネクタ
12 制御部
13、14、17 入出力インタフェース
15 USBブリッジ回路
16 電源制御部
20 ホスト
21 制御部
22 電源
23、24、26 入出力インタフェース
25 カードコネクタ
30 携帯機器
31 USBコネクタ
32 制御部
33、34 入出力インタフェース
35 USBブリッジ回路
36 電源制御部
37 バッテリ
38 電源選択部
40 ホスト
41 制御部
42 電源
43、44 入出力インタフェース
45 USBコネクタ
50 USBペリフェラル
51 USBコネクタ
52 バッテリ
53 電源選択部
54 USBブリッジ回路
55 電源制御部
60 USB/SATAブリッジ回路
61、62、63 入出力インタフェース
64 制御部
65 HDD
66 ROM
67 RAM
70 DSC
71 USBコネクタ
72 バッテリ
73 電源選択部
74 USBブリッジ回路
75 電源制御部
76 入力装置
80 ASIC
81、82 入出力インタフェース
83 制御部
84 SDメモリカード
85 LCD
86 信号処理回路
87 ROM
88 RAM
89 レンズ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の規格によるデータ伝送を実行する入出力インタフェース及び第2の規格によるデータ伝送を実行する入出力インタフェースを備えるホストとの間でデータ伝送を実行する周辺機器であって、
ホストとの間で前記第1の規格又は前記第2の規格によってデータを伝送し、データの処理を実行する制御部と、
前記制御部と前記ホストとの前記第1の規格によるデータ伝送を媒介する第1の入出力インタフェースと、
前記制御部と前記ホストとの前記第2の規格によるデータ伝送を媒介する第2の入出力インタフェースと、
前記ホストから出力された前記第2の規格によるデータを判定し、当該データが前記制御部、前記第1の入出力インタフェース又は前記第2の入出力インタフェースの電源を制御する電源制御データである場合には制御信号を出力し、当該データが前記電源制御データでない場合には当該データを前記第2の入出力インタフェースに出力するデータ判定部と、
前記制御信号に応じて、少なくとも前記制御部、前記第1の入出力インタフェース又は前記第2の入出力インタフェースのいずれかに対する電源の供給を制御する電源制御部と、
を備える周辺機器。
【請求項2】
前記第1の入出力インタフェースのデータの転送速度は前記第2の入出力インタフェースのデータの転送速度よりも速く、前記第1の入出力インタフェースの消費電力は前記第2の入出力インタフェースの消費電力と比べて大きい、
請求項1に記載の周辺機器。
【請求項3】
前記第1の入出力インタフェース及び第2の入出力インタフェースは、PCI−Expressインタフェース又はUSBインタフェースである、
請求項1又は2に記載の周辺機器。
【請求項4】
前記周辺機器は、ExpressCardである、
請求項1乃至3に記載の周辺機器。
【請求項5】
第1の規格によるデータ伝送を実行する入出力インタフェース及び第2の規格によるデータ伝送を実行する入出力インタフェースを備えるホストとの間でデータ伝送を実行する周辺機器の電源制御方法であって、
制御部と前記ホストとの前記第1の規格によるデータ伝送を第1の入出力インタフェースによって媒介するとともに、前記制御部と前記ホストとの前記第2の規格によるデータ伝送を第2の入出力インタフェースによって媒介し、
前記ホストから出力された前記第2の規格によるデータを判定し、当該データが前記制御部、前記第1の入出力インタフェース又は前記第2の入出力インタフェースの電源を制御する電源制御データである場合には制御信号を出力し、当該データが前記電源制御データでない場合には当該データを前記第2の入出力インタフェースに出力し、
前記制御信号に応じて、少なくとも前記制御部、前記第1の入出力インタフェース又は前記第2の入出力インタフェースのいずれかに対する電源の供給を制御する、
周辺機器の電源制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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