説明

呼制御方法及び呼制御装置

【課題】発信者に対して通常のRBTとは異なるガイダンスを流さずに、端末の機能を用いることなく、FAXを所有しないサービス利用者が着信設定などの切り替え動作を行うことなく、通常電話の番号と同一番号で、FAXを受け取り可能にすること。
【解決手段】発信FAX端末2から送信されるRTP信号を監視し、呼種を識別するCNG信号の有無に基づいてRTP信号がFAX呼であるか電話呼であるかを識別し、RTP信号がFAX呼である場合に、着信電話端末4に代わりCED信号を発信FAX端末2に送信し、そのCED応答信号に基づいて発信FAX端末2から送信されたFAXデータをFAXデータ蓄積部23に蓄積し、RTP信号に代えてFAX受信ガイダンスを着信電話端末4に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、VoIP網で送受信するG3FAXの技術であって、特に電話とFAXの呼分配および識別とFAXデータの蓄積方式に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のFAXデータの蓄積方式の技術としては、例えば、専用の電話番号を予め払い出しておき、その番号にFAXが着信した場合には、そのFAXデータを網内のFAXデータ蓄積装置に蓄積し、利用者には電子メールでFAXの着信を通知する。サービス利用者は、インターネット経由でパソコンからFAXデータ蓄積装置にアクセスし、FAXデータを取得することができる。更に、インターネット経由でパソコンからFAXデータを送信することで、FAXを送信することができるなどのサービスとして、KDDIペーパーレスFAXサービスがある。
【0003】
これにより、FAXを所有しない利用者であっても、このサービスを利用することにより、FAXを送受信することができる。
【0004】
しかしながら、通常電話の番号以外にFAX専用番号が割り当てられているため、サービス利用者は番号管理の労力が増え利便性が損なわれる。また、サービスの提供者は電話番号リソースの消費を増加させることになる。
【0005】
また、電話とFAXの呼分配および識別の技術としては、例えば、専用電話番号を予め払い出しておき、その番号に着信した呼が電話であるかFAXであるかを識別し、種別毎に予め設定された着信番号に振り分けるeコールサービスがある。
【0006】
これにより、発信された呼が電話かFAXかに基づいて、サービス利用者が希望する着信番号に着信することができる。
【0007】
しかしながら、発信された呼を網内の装置に一度着信し、RBT(Ringing Back Tine)とは異なる切替中を知らせるガイダンスを発信側に送出するため、通常とは異なる利用手順となって発信者に違和感を与えることになる。また、FAXを受信するにはFAX専用の電話番号が必要であるため、そもそもFAXを所有しない利用者はFAXを受信することができない。
【0008】
また、電話とFAXの切り替えとFAXデータの蓄積方法の技術としては、例えば、サービス利用者がインターネット経由で、パソコン等から、サービス利用者の電話番号の着信動作として、電話とFAXのどちらで着信するかの切り替えを設定しておき、FAX着信の場合には、網内のFAXデータ蓄積装置にFAXデータを蓄積し、着信した利用者には電子メールでFAXの着信を通知するひかり電話のFAXお知らせメールサービスがある。
【0009】
これにより、FAX着信の場合には、網内のFAXデータ蓄積装置にFAXデータが蓄積され、サービス利用者はインターネット経由でパソコン等にFAXデータを取得することができる。
【0010】
しかしながら、FAXの着信前にインターネットを経由してパソコン等により手動で電話着信するかFAX着信するかの着信設定を切り替える必要があるため、サービス利用者は着信設定の労力が増え利便性が損なわれる。
【0011】
また、電話とFAXの呼分配および識別とFAXデータの蓄積方法の技術としては、例えば、H.323/SIP端末またはVoIPターミナルアダプタであっては、SIPのREFERメソッドを用いた呼転送機能を使用することで、FAX発信の場合には、FAXデータ蓄積装置に接続し、電話発信の場合には、呼転送機能を用いて本来の着信端末に着信の転送を指示することが可能である(非特許文献1参照)。
【0012】
これは、端末A、Bの二者間で電話中に、一方の端末A(発信側の電話端末)に対して網内からSIPのREFER信号を送信することにより、端末Aから第三者の端末Cに電話をかけることができる。そして、その端末Cが電話を取ると端末Aと端末Bとの間の電話が切れて、端末Aと端末Cとの間で電話中となる。
【0013】
この機能を使用すると、発信端末Aからの着信を本来の着信端末でないFAXデータ蓄積装置が着信し、FAX識別信号であるCNG信号を検出した場合に、FAXデータを蓄積する。予め設けた時間内にCNG信号を検出しなかった場合には、発信端末AにREFER信号を送信し、発信端末Aが本来の着信端末に転送する。この場合、本来の着信者が電話に出るまでの間、網内から発信端末Aに「接続中です」などのガイダンスを流す必要がある。
【0014】
これにより、この機能を利用することでFAXがFAXデータ蓄積装置に蓄積されるので、FAXを所有していない利用者でもFAXデータを取得することができる。
【0015】
しかしながら、SIPのREFER信号を使用しているため、この機能を用いたサービスを享受するには、発信端末がSIPのREFERメソッドを使用した呼転送機能を具備していることが必須となる。しかし、この機能はSIPの拡張機能のために定められており必須の機能ではないため、H.323/SIP端末またはVoIPターミナルアダプタがこの機能を具備していることは少ない。また、FAXデータ蓄積装置に一旦着信するため、電話発信の場合には、発信端末は本体の着信端者が電話に出るまで待つ必要がある。更に、サービス網内では、ネットワークリソースの張り替えが必要になるため、網内の処理負荷が増えることになる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0016】
【非特許文献1】“The Session Initiation Protocol (SIP) Refer Method”、RFC3515
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
すなわち、上記に述べた従来の電話とFAXの呼分配および識別とFAXデータの蓄積方法にあっては、FAXを所有しないサービス利用者がFAXを受け取りたい場合に、FAX専用の電話番号が必要になることや、FAX蓄積サービスのサービス利用者が予め手動で電話受信かFAX受信かの設定切り替えが必要になるなどの利便性に関する問題がある。サービス利用者にあっては、電話番号リソースの消費が増加する問題がある。
【0018】
また、H.323/SIP端末またはVoIPターミナルアダプタにあっては、FAX発信の場合には、FAXデータ蓄積装置に接続し、電話発信の場合には、呼転送機能を用いて本来の着信端末に着信の転送を指示することが可能である。しかし、発信端末がSIPのREFERメソッドを使用した呼転送機能を具備していることが必要であるが、この機能はSIPの拡張機能に定められており必須機能ではないため、具備していることは少ないという問題がある。また、一旦FAXデータ蓄積装置に着信するため、電話発信の場合には、発信端末は本来の着信者が電話に出るまで待つ必要があるという問題がある。更に、サービス網内では、ネットワークリソースの張り替えが必要になるという問題がある。
【0019】
本発明は、上記を鑑みてなされたものであり、発信者に対して通常のRBTとは異なるガイダンスを流さずに、端末の機能を用いることなく、FAXを所有しないサービス利用者が着信設定などの切り替え動作を行うことなく、通常電話の番号と同一番号で、FAXを受け取り可能にすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0020】
請求項1に記載の呼制御方法は、発信端末と着信端末との間に配置され、SIP信号に基づいて通信される呼を制御する呼制御装置により、前記発信端末からの呼に対して前記着信端末が応答する場合に、前記発信端末から送信されるRTP信号を監視し、呼種を識別する識別信号の有無に基づいて、受信した前記RTP信号がFAX呼であるか電話呼であるかを識別するステップと、前記RTP信号がFAX呼である場合に、前記着信端末に代わり応答信号を前記発信端末に送信し、前記応答信号に基づいて前記発信端末から送信されたFAXデータを記憶手段に記憶し、前記RTP信号に代えてFAX受信中である旨のガイダンスを前記着信端末に送信するステップと、を有することを特徴とする。
【0021】
本発明によれば、発信端末からの呼に対して着信端末が応答する場合に、発信端末から送信されるRTP信号を監視し、呼種を識別する識別信号の有無に基づいてRTP信号がFAX呼であるか電話呼であるかを識別し、RTP信号がFAX呼である場合に、着信端末に代わり応答信号を発信端末に送信し、その応答信号に基づいて発信端末から送信されたFAXデータを記憶手段に記憶し、RTP信号に代えてFAX受信中である旨のガイダンスを着信端末に送信するため、FAX専用番号を払い出すことなくFAX蓄積サービスを提供することが可能となり、転送呼による電話網のリソース変更を省くことが可能となり、着信端末のユーザに対して通常のRBTとは異なるガイダンスを流すことなくFAX蓄積機能を追加することが可能となる。
【0022】
特に、発信端末から送信されるRTP信号を監視し、呼種を識別する識別信号の有無に基づいてRTP信号がFAX呼であるか電話呼であるかを識別するため、着信端末またはユーザによる電話とFAXとの切り替え操作を省くことが可能となる。
【0023】
請求項2に記載の呼制御方法は、前記RTP信号が電話呼である場合に、前記RTP信号を前記着信端末に中継することを特徴とする。
【0024】
本発明によれば、発信端末からの呼に対して着信端末が応答する場合に、発信端末から送信されるRTP信号を監視し、呼種を識別する識別信号の有無に基づいてRTP信号がFAX呼であるか電話呼であるかを識別し、RTP信号が電話呼である場合に、RTP信号を着信端末に中継するため、転送呼による電話網のリソース変更を省くことが可能となる。
【0025】
特に、発信端末から送信されるRTP信号を監視し、呼種を識別する識別信号の有無に基づいてRTP信号がFAX呼であるか電話呼であるかを識別するため、着信端末またはユーザによる電話とFAXとの切り替え操作を省くことが可能となる。
【0026】
請求項3に記載の呼制御方法は、前記発信端末からの呼に対して前記着信端末が応答しない場合に、前記RTP信号がFAX呼である場合に、前記着信端末に代わり応答信号を前記発信端末に送信し、前記応答信号に基づいて前記発信端末から送信されたFAXデータを記憶手段に記憶することを特徴とする。
【0027】
本発明によれば、発信端末からの呼に対して着信端末が応答しない場合に、発信端末から送信されるRTP信号を監視し、呼種を識別する識別信号の有無に基づいてRTP信号がFAX呼であるか電話呼であるかを識別し、RTP信号がFAX呼である場合に、着信端末に代わり応答信号を発信端末に送信し、その応答信号に基づいて発信端末から送信されたFAXデータを記憶手段に記憶するため、FAX専用番号を払い出すことなくFAX蓄積サービスを提供することが可能となり、転送呼による電話網のリソース変更を省くことが可能となる。
【0028】
特に、発信端末から送信されるRTP信号を監視し、呼種を識別する識別信号の有無に基づいてRTP信号がFAX呼であるか電話呼であるかを識別するため、着信端末またはユーザによる電話とFAXとの切り替え操作を省くことが可能となる。
【0029】
請求項4に記載の呼制御方法は、前記RTP信号が電話呼である場合に、前記RTP信号を記憶手段に記憶することを特徴とする。
【0030】
本発明によれば、発信端末からの呼に対して着信端末が応答しない場合に、発信端末から送信されるRTP信号を監視し、呼種を識別する識別信号の有無に基づいてRTP信号がFAX呼であるか電話呼であるかを識別し、RTP信号が電話呼である場合に、RTP信号を記憶手段に記憶するため、転送呼による電話網のリソース変更を省くことが可能となる。
【0031】
特に、発信端末から送信されるRTP信号を監視し、呼種を識別する識別信号の有無に基づいてRTP信号がFAX呼であるか電話呼であるかを識別するため、着信端末またはユーザによる電話とFAXとの切り替え操作を省くことが可能となる。
【0032】
請求項5に記載の呼制御装置は、発信端末と着信端末との間に配置され、SIP信号に基づいて通信される呼を制御する呼制御装置において、前記発信端末からの呼に対して前記着信端末が応答する場合に、前記発信端末から送信されるRTP信号を監視し、呼種を識別する識別信号の有無に基づいて、受信した前記RTP信号がFAX呼であるか電話呼であるかを識別する手段と、前記RTP信号がFAX呼である場合に、前記着信端末に代わり応答信号を前記発信端末に送信し、前記応答信号に基づいて前記発信端末から送信されたFAXデータを記憶手段に記憶し、前記RTP信号に代えてFAX受信中である旨のガイダンスを前記着信端末に送信する手段と、を有することを特徴とする。
【0033】
本発明によれば、発信端末からの呼に対して着信端末が応答する場合に、発信端末から送信されるRTP信号を監視し、呼種を識別する識別信号の有無に基づいてRTP信号がFAX呼であるか電話呼であるかを識別し、RTP信号がFAX呼である場合に、着信端末に代わり応答信号を発信端末に送信し、その応答信号に基づいて発信端末から送信されたFAXデータを記憶手段に記憶し、RTP信号に代えてFAX受信中である旨のガイダンスを着信端末に送信するため、FAX専用番号を払い出すことなくFAX蓄積サービスを提供することが可能となり、転送呼による電話網のリソース変更を省くことが可能となり、着信端末のユーザに対して通常のRBTとは異なるガイダンスを流すことなくFAX蓄積機能を追加することが可能となる。
【0034】
特に、発信端末から送信されるRTP信号を監視し、呼種を識別する識別信号の有無に基づいてRTP信号がFAX呼であるか電話呼であるかを識別するため、着信端末またはユーザによる電話とFAXとの切り替え操作を省くことが可能となる。
【0035】
請求項6に記載の呼制御装置は、前記RTP信号が電話呼である場合に、前記RTP信号を前記着信端末に中継することを特徴とする。
【0036】
本発明によれば、発信端末からの呼に対して着信端末が応答する場合に、発信端末から送信されるRTP信号を監視し、呼種を識別する識別信号の有無に基づいてRTP信号がFAX呼であるか電話呼であるかを識別し、RTP信号が電話呼である場合に、RTP信号を着信端末に中継するため、転送呼による電話網のリソース変更を省くことが可能となる。
【0037】
特に、発信端末から送信されるRTP信号を監視し、呼種を識別する識別信号の有無に基づいてRTP信号がFAX呼であるか電話呼であるかを識別するため、着信端末またはユーザによる電話とFAXとの切り替え操作を省くことが可能となる。
【0038】
請求項7に記載の呼制御装置は、前記発信端末からの呼に対して前記着信端末が応答しない場合に、前記RTP信号がFAX呼である場合に、前記着信端末に代わり応答信号を前記発信端末に送信し、前記応答信号に基づいて前記発信端末から送信されたFAXデータを記憶手段に記憶することを特徴とする。
【0039】
本発明によれば、発信端末からの呼に対して着信端末が応答しない場合に、発信端末から送信されるRTP信号を監視し、呼種を識別する識別信号の有無に基づいてRTP信号がFAX呼であるか電話呼であるかを識別し、RTP信号がFAX呼である場合に、着信端末に代わり応答信号を発信端末に送信し、その応答信号に基づいて発信端末から送信されたFAXデータを記憶手段に記憶するため、FAX専用番号を払い出すことなくFAX蓄積サービスを提供することが可能となり、転送呼による電話網のリソース変更を省くことが可能となる。
【0040】
特に、発信端末から送信されるRTP信号を監視し、呼種を識別する識別信号の有無に基づいてRTP信号がFAX呼であるか電話呼であるかを識別するため、着信端末またはユーザによる電話とFAXとの切り替え操作を省くことが可能となる。
【0041】
請求項8に記載の呼制御装置は、前記RTP信号が電話呼である場合に、前記RTP信号を記憶手段に記憶することを特徴とする。
【0042】
本発明によれば、発信端末からの呼に対して着信端末が応答しない場合に、発信端末から送信されるRTP信号を監視し、呼種を識別する識別信号の有無に基づいてRTP信号がFAX呼であるか電話呼であるかを識別し、RTP信号が電話呼である場合に、RTP信号を記憶手段に記憶するため、転送呼による電話網のリソース変更を省くことが可能となる。
【0043】
特に、発信端末から送信されるRTP信号を監視し、呼種を識別する識別信号の有無に基づいてRTP信号がFAX呼であるか電話呼であるかを識別するため、着信端末またはユーザによる電話とFAXとの切り替え操作を省くことが可能となる。
【発明の効果】
【0044】
本発明によれば、発信者に対して通常のRBTとは異なるガイダンスを流さずに、端末の機能を用いることなく、FAXを所有しないサービス利用者が着信設定などの切り替え動作を行うことなく、通常電話の番号と同一番号で、FAXを受け取り可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】SIP通信ネットワークシステムを概略的に示す図である。
【図2】電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置の機能ブロック構成を示す図である。
【図3】FAX発信の場合のシーケンスチャートである。
【図4】電話発信の場合のシーケンスチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0046】
本発明は、発信者に対して通常のRBTとは異なるガイダンスを流さずに、端末の機能を用いることなく、FAXを所有しないサービス利用者が着信設定などの切り替え動作を行うことなく、通常電話の番号と同一番号で、FAXを受け取ることを可能とするため、サービス利用者の番号へ着信する場合には、SIP(Session Initiation Protocol)信号と、VoIP(Voice Over Internet Protocol)で使用されるRTP(Real-time Transport Protocol)信号とは、全て、SIP通信ネットワークシステムを構成しているVoIPサービス提供網内の電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11を経由するようにしている。
【0047】
以下、本発明を実施する一実施の形態について図面を用いて説明する。但し、本発明は多くの異なる様態で実施することが可能であり、本実施の形態の記載内容に限定して解釈すべきではない。
【0048】
〔SIP通信ネットワークシステムについて〕
図1は、本実施の形態に係るSIP通信ネットワークシステムを概略的に示す図である。このSIP通信ネットワークシステムは、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11と回線接続部12とを有するVoIPサービス提供網1と、発信側のユーザによって使用される発信FAX端末2および発信電話端末3と、着信側のユーザによって使用される着信電話端末4および着信電話端末5とで構成されている。
【0049】
電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11は、発信FAX端末2または発信電話端末3と、着信電話端末4または着信電話端末5との間に配置され、SIP信号に基づいて通信される呼を制御する呼制御装置であり、FAX呼と電話呼とを識別して分配する機能を備えている。具体的には、FAX呼である場合にはFAX呼に係るFAXデータを内部に蓄積してFAX受信中のガイダンスを流し、電話呼の場合には電話呼に係る信号を中継(転送)する。
【0050】
回線接続部12は、発信FAX端末2と発信電話端末3と着信電話端末4と着信電話端末5と電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11とを一方向または双方向で通信可能に接続し、SIP信号に基づくセッションの確立や、SIPセッション確立後に送信されるRTP信号を転送する機能を有している。なお、SIP信号とは、端末間でのセッションを確立等する際に使用する呼制御信号であり、RTP信号とは、セッション確立後に送受信される音声信号や画像信号等をいう。
【0051】
〔電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置の機能について〕
次に、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11の機能について説明する。図2は、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置の機能ブロック構成を示す図である。電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11は、SIP制御部21と、RTP分配部22と、FAXデータ蓄積部23とで構成されている。なお、図2には、本発明に関係する部分のみが概念的に示されている。
【0052】
SIP制御部21は、発信FAX端末2または発信電話端末3(以下、発信端末という)から発信されたSIP信号を受信し、着信電話端末4または着信電話端末5(以下、着信端末という)にSIP信号を送信して、発信端末と着信端末との間のセッションを確立するためのSIP信号の中継を行う機能を有している。セッション確立後に、発信端末からRTP信号が送信され、そのRTP信号が電話呼であると識別した場合には、SIP信号の中継を継続する機能を有している。一方、そのRTP信号がFAX呼であると識別した以後は、発信端末と着信端末とに対するSIP制御を区別して、各端末とのSIP制御をそれぞれ個別に実行する機能を有している。
【0053】
RTP分配部22は、電話/FAX識別部221と、ガイダンス再生部222とを有している。発信端末と着信端末との間でセッション確立後、発信端末から送信されたRTP信号を受信して、着信端末に転送する機能を有している。その際、電話/FAX識別部221によりRTP信号が電話呼と識別された場合には、着信端末への転送を継続し、FAX呼と識別された場合には、本来であれば着信端末に送信されるべきRTP信号の転送をFAXデータ蓄積部23に蓄積するように切り替え、FAX受信中である旨のガイダンスデータを着信端末に送信する指示をガイダンス再生部222に行う機能を有している。
【0054】
電話/FAX識別部221は、発信端末と着信端末との間でセッション確立後、発信端末から送信されたRTP信号を受信し、受信したRTP信号を予め設けた時間監視して、RTP信号内に呼種を識別可能なCNG信号の有無を検出する機能を有している。予め設けた時間内にCNG信号が検出された場合には、受信したRTP信号をFAX呼と識別し、CNG信号が検出されなかった場合には、電話呼と識別する機能を有している。
【0055】
ガイダンス再生部222は、電話/FAX識別部221によりRTP信号がFAX呼と識別された場合に、FAX受信中である旨のガイダンスデータを着信端末に送信する機能を有している。
【0056】
FAXデータ蓄積部23は、電話/FAX識別部221によりRTP信号がFAX呼と識別された場合に、RTP分配部22によって切り替えて分配されたRTP信号に係るFAXデータを蓄積する機能を有している。
【0057】
なお、本実施の形態では、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11が、一つの筐体内に全ての機能を備える構成を一例に示しているが、各機能についての機能配置に制限はないため、各機能部を複数の筐体に配備することも可能である。
【0058】
〔SIP通信ネットワークシステムの動作について〕
次に、SIP通信ネットワークシステムの動作について説明する。最初に、FAX発信の場合について説明する。図3は、FAX発信の場合のシーケンスチャートである。以下、発信端末を発信FAX端末2とし、着信端末を着信電話端末4として説明する。
【0059】
まず、発信FAX端末2により、INVITE信号が電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11に送信されると(A1)、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11により、そのINVITE信号が中継されて、着信電話端末4に転送される(A2)。
【0060】
次いで、着信電話端末4により、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11から送信されたINVITE信号が受信され、着信電話端末4が応答する(オフフックする)に伴い、200OK信号が電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11に送信されると(A3)、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11により、その200OK信号が中継されて、発信FAX端末2に転送される(A4)。
【0061】
次いで、発信FAX端末2により、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11から送信された200OK信号が受信され、ACK信号が電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11に送信されると(A5)、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11により、そのACK信号が中継されて、着信電話端末4に転送される(A6)。
【0062】
以上のA1〜A6により、SIP信号が電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11を透過的に中継され、発信FAX端末2と着信電話端末4との間でセッションが確立する。その後、発信FAX端末2により、RTP信号の送信が開始され、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11により、そのRTP信号が中継されて、着信電話端末4に転送される。以下、RTP信号を用いた通信動作について説明する。
【0063】
次いで、発信FAX端末2により、FAX発信の場合、着信側にFAXであることを通知するのに用いられるCNG信号を含めたRTP信号が送信される(A7)。
【0064】
次いで、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11により、CNG信号を含むRTP信号が着信電話端末4に転送される(A8)と伴に、RTP信号が監視される(A9)。
【0065】
次いで、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11により、RTP信号の監視の結果、CNG信号が含まれているため、そのRTP信号はFAX呼であると識別される(A10)。
【0066】
次いで、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11により、RTP信号はFAX呼であるため、着信電話端末4に成り代わり、FAX応答信号であるCED信号が発信FAX端末2に送信され(A11)、着信電話端末4へのRTP信号の転送がFAX受信ガイダンスに置き換えられて着信電話端末4に送信される(A12)。
【0067】
次いで、着信電話端末4により、FAX受信ガイダンスによってFAX受信が認識され、電話が切断されて、BYE信号が送信され(A13)、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11により、200OK信号が返信される(A14)。
【0068】
次いで、発信FAX端末2により、CED信号の受信に基づいてFAXデータの送信が開始され(A15)、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11により、送信されたFAXデータがFAXデータ蓄積部23に蓄積される(A16)。
【0069】
最後に、発信FAX端末2により、FAXデータの送信が終了すると伴にBYE信号が送信されてFAX通信が終了し(A17)、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11により、200OK信号が返信される(A18)。
【0070】
なお、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11は、FAX受信ガイダンスを着信電話端末4に送信する前に、CED信号を契機に送信されたFAXデータの蓄積を開始することも可能である。
【0071】
以上より、本実施の形態によれば、発信FAX端末2から送信されるRTP信号を監視し、呼種を識別するCNG信号の有無に基づいてRTP信号がFAX呼であるか電話呼であるかを識別し、RTP信号がFAX呼である場合に、着信電話端末4に代わりCED信号を発信FAX端末2に送信し、そのCED応答信号に基づいて発信FAX端末2から送信されたFAXデータをFAXデータ蓄積部23に蓄積し、RTP信号に代えてFAX受信ガイダンスを着信電話端末4に送信するので、FAX専用番号を払い出すことなくFAX蓄積サービスを提供することが可能となり、転送呼による電話網のリソース変更を省くことが可能となり、着信電話端末4のユーザに対して通常のRBTとは異なるガイダンスを流すことなくFAX蓄積機能を追加することが可能となる。
【0072】
特に、発信FAX端末2から送信されるRTP信号を監視し、呼種を識別するCNG信号の有無に基づいてRTP信号がFAX呼であるか電話呼であるかを識別するため、着信電話端末4またはユーザによる電話とFAXとの切り替え操作を省くことが可能となる。
【0073】
次に、電話発信の場合について説明する。図4は、電話発信の場合のシーケンスチャートである。以下、発信端末を発信電話端末3とし、着信端末を着信電話端末5として説明する。
【0074】
まず、発信電話端末3により、INVITE信号が電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11に送信されると(B1)、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11により、そのINVITE信号が中継されて、着信電話端末5に転送される(B2)。
【0075】
次いで、着信電話端末5により、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11から送信されたINVITE信号が受信され、着信電話端末5が応答する(オフフックする)に伴い、200OK信号が電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11に送信されると(B3)、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11により、その200OK信号が中継されて、発信電話端末3に転送される(B4)。
【0076】
次いで、発信電話端末3により、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11から送信された200OK信号が受信され、ACK信号が電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11に送信されると(B5)、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11により、そのACK信号が中継されて、着信電話端末5に転送される(B6)。
【0077】
以上のB1〜B6により、SIP信号が電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11を透過的に中継され、発信電話端末3と着信電話端末5との間でセッションが確立する。その後、発信電話端末3により、RTP信号の送信が開始され、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11により、そのRTP信号が中継されて、着信電話端末5に転送される。以下、RTP信号を用いた通信動作について説明する。
【0078】
次いで、発信電話端末3により、電話発信の場合、着信側にFAXであることを通知するのに用いられるCNG信号を含まないRTP信号が送信される(B7)。
【0079】
次いで、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11により、CNG信号を含まないRTP信号が着信電話端末5に転送される(B8)と伴に、RTP信号が監視される(B9)。
【0080】
次いで、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11により、RTP信号の監視の結果、CNG信号が含まれていないため、そのRTP信号は電話呼であると識別される(B10)。
【0081】
ここで、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11により、RTP信号が電話呼であるため、RTP信号が着信電話端末5に中継される(B11)。
【0082】
最後に、発信電話端末3により、通話が終了すると伴にBYE信号が送信され(B12)、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11により、そのBYE信号が中継されて着信電話端末5に転送される(B13)。
【0083】
その後、着信電話端末5により、200OK信号が返信され(B14)、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11により、その200OK信号が中継されて発信電話端末3に転送される(B15)。
【0084】
以上より、本実施の形態によれば、発信電話端末3から送信されるRTP信号を監視し、呼種を識別するCNG信号の有無に基づいてRTP信号がFAX呼であるか電話呼であるかを識別し、RTP信号が電話呼である場合に、RTP信号を着信電話端末5に中継するので、転送呼による電話網のリソース変更を省くことが可能となる。
【0085】
これまで、発信端末からの呼に対して着信端末が応答する場合について説明したが、予め設けた時間内に着信端末が応答しない(オフフックしない)場合には、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11が、着信端末に代わり、オフフックして代理応答することも可能である。以下、着信端末が応答しない場合の動作について簡単に説明する。
【0086】
着信端末が応答しない場合には、発信端末からのINVITE信号に対して電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11が応答し、その応答と同時に着信端末への着信が解除され、発信端末と電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11との間でセッションが確立する。
【0087】
その後、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11により、発信端末から送信されたRTP信号が監視され、CNG信号が検出された場合には、そのRTP信号はFAX呼と識別され、CNG信号が検出されない場合には、電話呼と識別される。
【0088】
ここで、RTP信号がFAX呼である場合には、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11により、FAX応答信号であるCED信号が発信端末に送信され、CED信号の受信によって発信端末から送信されたFAXデータがFAXデータ蓄積部23に蓄積される。図3を用いて説明した場合と異なり、着信端末が応答していないため、FAX受信ガイダンスは着信端末に送信されない。
【0089】
一方、RTP信号が電話呼である場合には、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11により、RTP信号が音声録音される。図4を用いて説明した場合と異なり、着信端末が応答していないため、RTP信号は着信端末に転送されない。
【0090】
以上より、本実施の形態によれば、発信端末からの呼に対して着信端末が応答しない場合に、発信端末から送信されるRTP信号を監視し、呼種を識別するCNG信号の有無に基づいてRTP信号がFAX呼であるか電話呼であるかを識別し、RTP信号がFAX呼である場合に、着信端末に代わりCED信号を発信端末に送信し、そのCED応答信号に基づいて発信端末から送信されたFAXデータをFAXデータ蓄積部23に記憶するので、FAX専用番号を払い出すことなくFAX蓄積サービスを提供することが可能となり、転送呼による電話網のリソース変更を省くことが可能となる。
【0091】
以上より、本実施の形態によれば、発信端末からの呼に対して着信端末が応答しない場合に、発信端末から送信されるRTP信号を監視し、呼種を識別するCNG信号の有無に基づいてRTP信号がFAX呼であるか電話呼であるかを識別し、RTP信号が電話呼である場合に、RTP信号を音声録音するため、転送呼による電話網のリソース変更を省くことが可能となる。
【0092】
すなわち、以上説明した本実施の形態によれば、専用番号を払い出す必要もなく、また呼転送による電話網のリソース変更を伴わずに、電話とFAXとの切り替えを可能とする。
【0093】
また、着信端末またはユーザが切り替えを行うことなく電話とFAXとをシームレスに利用することを可能とする。
【0094】
また、VoIPにおいて、発信者が呼転送の拡張機能を持たないH.323/SIP端末またはVoIPターミナルアダプタを使用していても、ユーザ自身が切り替えを行うことなく、シームレスにサービスを利用することを可能とする。
【0095】
また、発信ユーザに対して通常のRBTとは異なるガイダンスを流さずに、FAXデータ蓄積機能を追加することを可能とする。
【0096】
最後に、本実施の形態で説明した電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11は、コンピュータで構成される。すなわち、FAXデータ蓄積部23は、メモリ等の記憶手段で実現される。また、SIP制御部21と、RTP分配部22と、電話/FAX識別部221と、ガイダンス再生部222とは、CPU等の演算手段で実現され、プログラムで実行される。
【0097】
また、電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11は、発信端末から送信されたSIP信号またはRTP信号を記憶手段に一時的に記憶し、その記憶手段から読み出して、本実施の形態で説明した各処理を実行する。
【0098】
また、本実施の形態で説明した電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11をプログラムとして光記憶装置や磁気記憶装置等の記録媒体に読出可能に記録し、この記録媒体をコンピュータに組み込んだり、若しくは記録媒体に記録されたプログラムを、任意の通信回線を介してコンピュータにダウンロードしたり、又は記録媒体からインストールし、該プログラムでコンピュータを動作させることにより、上述した各処理を電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置11として機能させることができるのは勿論である。
【符号の説明】
【0099】
1…VoIPサービス網
2…発信FAX端末
3…発信電話端末
4,5…着信電話端末
11…電話/FAX呼分配・識別・データ蓄積装置(呼制御装置)
12…回線接続部
21…SIP制御部
22…RTP分配部
221…電話/FAX識別部
222…ガイダンス再生部
23…FAXデータ蓄積部
A,B…ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発信端末と着信端末との間に配置され、SIP信号に基づいて通信される呼を制御する呼制御装置により、
前記発信端末からの呼に対して前記着信端末が応答する場合に、
前記発信端末から送信されるRTP信号を監視し、呼種を識別する識別信号の有無に基づいて、受信した前記RTP信号がFAX呼であるか電話呼であるかを識別するステップと、
前記RTP信号がFAX呼である場合に、前記着信端末に代わり応答信号を前記発信端末に送信し、前記応答信号に基づいて前記発信端末から送信されたFAXデータを記憶手段に記憶し、前記RTP信号に代えてFAX受信中である旨のガイダンスを前記着信端末に送信するステップと、
を有することを特徴とする呼制御方法。
【請求項2】
前記RTP信号が電話呼である場合に、前記RTP信号を前記着信端末に中継することを特徴とする請求項1に記載の呼制御方法。
【請求項3】
前記発信端末からの呼に対して前記着信端末が応答しない場合に、
前記RTP信号がFAX呼である場合に、前記着信端末に代わり応答信号を前記発信端末に送信し、前記応答信号に基づいて前記発信端末から送信されたFAXデータを記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1又は2に記載の呼制御方法。
【請求項4】
前記RTP信号が電話呼である場合に、前記RTP信号を記憶手段に記憶することを特徴とする請求項3に記載の呼制御方法。
【請求項5】
発信端末と着信端末との間に配置され、SIP信号に基づいて通信される呼を制御する呼制御装置において、
前記発信端末からの呼に対して前記着信端末が応答する場合に、
前記発信端末から送信されるRTP信号を監視し、呼種を識別する識別信号の有無に基づいて、受信した前記RTP信号がFAX呼であるか電話呼であるかを識別する手段と、
前記RTP信号がFAX呼である場合に、前記着信端末に代わり応答信号を前記発信端末に送信し、前記応答信号に基づいて前記発信端末から送信されたFAXデータを記憶手段に記憶し、前記RTP信号に代えてFAX受信中である旨のガイダンスを前記着信端末に送信する手段と、
を有することを特徴とする呼制御装置。
【請求項6】
前記RTP信号が電話呼である場合に、前記RTP信号を前記着信端末に中継することを特徴とする請求項5に記載の呼制御装置。
【請求項7】
前記発信端末からの呼に対して前記着信端末が応答しない場合に、
前記RTP信号がFAX呼である場合に、前記着信端末に代わり応答信号を前記発信端末に送信し、前記応答信号に基づいて前記発信端末から送信されたFAXデータを記憶手段に記憶することを特徴とする請求項5又は6に記載の呼制御装置。
【請求項8】
前記RTP信号が電話呼である場合に、前記RTP信号を記憶手段に記憶することを特徴とする請求項7に記載の呼制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−254207(P2011−254207A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−125689(P2010−125689)
【出願日】平成22年6月1日(2010.6.1)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】